JP2001110637A - 超電導体の着磁方法 - Google Patents
超電導体の着磁方法Info
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Abstract
とができ,また着磁された超電導体がより強い磁場を捕
捉して,より強い永久磁石として利用可能となる超電導
体の着磁方法を提供すること。 【解決手段】 パルス磁場を相対的に臨界電流密度の高
い部分と低い部分とを有する超電導体の印加するに当
り,まず初期パルス磁場を印加し,次いで初期パルス磁
場よりも強度の強い中期パルス磁場を印加し,その後中
期パルスの強度以下の強さの後期パルス磁場を印加して
着磁を行なう。
Description
場を捕捉させて磁石装置等を構成するための超電導体の
着磁方法に関する。
導体では,その組織制御により液体窒素温度程度でも永
久磁石では不可能な1Tを超える大きな磁場が捕捉でき
るものが得られるようになった。これらの高温超電導体
は,材料開発により一層の特性向上が期待でき,また,
低温に冷却するとさらに大きな磁場が捕捉可能になるこ
とが知られている。そこで,これらのバルク状の高温超
電導体を着磁して,これまで容易には得られなかった強
力な磁場を発生する磁石装置として使うことが検討され
るようになってきた。
のは,超電導遷移温度以下に冷却されて超電導状態にな
った超電導体内部に磁束線がピン止めされるためであ
る。したがって,冷却した超電導体の内部に磁束線がピ
ン止めされた状態を実現するための方法,すなわち着磁
方法が課題となる。
磁場中で超電導体内部に磁束線が十分はいった状態で冷
却して超電導状態にした後に外部磁場を取り去り,その
際にピン止めされた磁束線が超電導体内に残って着磁さ
れる,磁場中冷却(FC)と呼ばれる方法である。しか
し,この方法は高磁場を長時間超電導体に印加する必要
があること,着磁後に超電導体の温度を保ったまま使用
したい場所に移動させるのが困難なことなど,実用的に
は問題が多い。
体を着磁する方法として,パルス磁場を超電導体に印加
して着磁する,パルス着磁という方法があり,特開平6
−168823,特開平10−12429,特開平10
−154620等が提案されており,特に特開平10−
154620には,パルス着磁手順の工夫により捕捉磁
場を増やす方法も開示されている。これらの方法では,
機器等の内部に組み込まれた超電導体を着磁することも
可能であり,実用的には多くのメリットがある。
ルス着磁においては,超電導体に捕捉される磁場に対し
てはるかに大きなパルス磁場を印加する必要があった。
そのため,高い特性を持つ超電導体を着磁する場合には
必要な磁場がさらに大きくなり,着磁が困難になるとい
う問題があった。これは高い磁場を得ることが実用上困
難であるためである。
されたもので,より弱い磁場を用いて超電導体に着磁す
ることができ,また着磁された超電導体がより強い磁場
を捕捉して,より強い永久磁石として利用可能となる超
電導体の着磁方法を提供しようとするものである。
移温度以下に冷却された超電導体を準備し,該超電導体
の近傍に配設した着磁コイルにパルス電流を通電し,こ
れにより発生するパルス磁場を上記超電導体に印加して
該超電導体の着磁を行なう着磁方法において,上記超電
導体は相対的に臨界電流密度の高い部分と低い部分とを
有してなり,上記パルス磁場の上記超電導体の印加に当
り,まず初期パルス磁場を印加し,少なくとも臨界電流
密度の相対的に低い部分と超電導体中心部に磁場を侵入
させ,次いで該初期パルス磁場よりも強度の強い中期パ
ルス磁場を印加し,少なくとも臨界電流密度の相対的に
高い部分に磁場を侵入させ,その後上記中期パルスの強
度以下の強さの後期パルス磁場を印加し,超電導体中心
部から外縁に向けて着磁することを特徴とする超電導体
の着磁方法にある。
界電流密度の高い部分と低い部分とを有する超電導体に
対し,まず初期パルス磁場を印加し,次いで初期パルス
磁場よりも強い中期パルス磁場を印加し,その後中期パ
ルス以下の強さの後期パルス磁場を印加して着磁を行な
うことである。
に超電導体の内部では,磁場は量子化されて磁束線とな
って存在する。超電導体内にある磁束線には互いに反発
力が働くので,磁束線は超電導体から抜けようとする。
これに抗して磁束線を超電導体内部にピン止めする力が
働くとき,超電導体は磁場を捕捉できる。パルス着磁法
は,パルス磁場の増磁過程で超電導体外縁部より磁束線
を超電導体内部に侵入させ,印加した外部磁場が無くな
った後もピン止め力によってそのまま超電導体内に磁束
線を保持させることにより,超電導体を着磁する方法で
ある。
性の低い超電導体は,磁場が容易に超電導体内部に侵入
することができる。よって,パルス磁場の増磁過程にお
いて超電導体外縁部にはあまり大きな磁場勾配ができな
い。一方,臨界電流密度が高い超電導体,すなわち特性
の高い超電導体は,超電導体外縁部で印加された外部磁
場が強くシールドされるため,パルス磁場の増磁過程で
超電導体にかかる磁場が一定以上に大きくなるまで超電
導体内にはほとんど磁束線が侵入しない。特性の極めて
高い超電導体(SmBa2Cu3OXなどが一例として挙
げられる。)を低温に冷却し,より特性の高い状態にす
ると,上述の傾向がより顕著になり,パルス磁場の立ち
上がり時に超電導体の外縁部に非常に大きな磁場勾配が
できる。
るので,大きな磁場勾配ができている場合,一旦磁束線
の侵入がどこかで起こるとそこで局所的に温度が上昇
し,その場所の特性が相対的にさらに低くなる。そのた
め,ますます多くの磁束線が集中して侵入するフラック
ス・ジャンプと呼ばれる現象が起こる。このような現象
が起きると,超電導体外縁部等の初めに磁束線の侵入が
起こったところから超電導体中心部に向かって磁束線の
通り道ができ,そこでの磁場は,印加された外部磁場の
大きさにほぼ等しくなる。したがって,このフラックス
・ジャンプを利用すれば,超電導体に印加した磁場の大
きさに近い磁場を超電導体中心部に侵入させることがで
きる。
磁に十分な磁場を侵入させるには,超電導体全体に磁場
を侵入させる必要があったため,超電導体中心部に捕捉
できる磁場の少なくとも2倍以上の印加磁場が必要だっ
た。そのため,パルス磁場の増磁過程で磁束線の侵入に
伴う発熱により大きく温度が上昇し,超電導体のピン止
め力が小さくなって,超電導体中心部まで侵入させた磁
束線がパルス磁場の減磁過程で抜けてしまい,超電導体
の捕捉磁場が減っていた。
い部分と低い部分とが形成された超電導体を用いて,こ
れに対し初期パルス磁場,中期パルス磁場,後期パルス
磁場と三段階に分けてパルス磁場を印加する。後述する
ごとく予め超電導体に対する単パルス磁場を利用した着
磁実験(実施形態例1における図2等参照)を行なう等
すれば,当該超電導体において,少なくとも臨界電流密
度の相対的に低い部分と超電導体中心部に磁場が侵入可
能となるパルス磁場の大きさを知ることができる。
いところから侵入した磁束線がちょうど超電導体の中心
部に到達するときに外部磁場が減少に転じるような大き
さのパルス磁場(以後,最適印加磁場と呼ぶ)を選ぶ
と,超電導体中心部に到達した磁束線はそのまま保持さ
れる。このような大きさのパルス磁場を初期パルス磁場
として着磁に使用することで,上記のように磁束線が局
所的に集中して侵入するような過程を発生させることが
できる。このため,初期パルス磁場の強度は小さくて済
む。なお,上記超電導体中心部とは超電導体の外縁より
最も遠い部分で単パルス着磁等の印加で最も磁場が侵入
し難い部分のことである。
場未満の場合には,超電導体中心部には殆ど磁場が入ら
ないため,超電導体中心部に磁場が捕捉されない。ま
た,超電導体外縁部では磁場は主として特定の場所に捕
捉されてしまい,磁束線の通り道にならなかった領域に
は磁場があまり残らず,かなり不均一な着磁状態となる
おそれがある。
初期パルス磁場として利用した場合,磁束線の運動によ
る発熱のため,特に磁束線の侵入経路となった超電導体
外縁部の局所的に特性の低いところと超電導体中心とを
結ぶ領域の捕捉磁場が少なくなるおそれがある。つま
り,着磁の効率が悪くなるおそれがある。また,パルス
磁場の減磁過程で超電導体の中心部から特定の場所へ向
かって,増磁過程とは逆方向にフラックス・ジャンプが
起こり,超電導体内に侵入させた磁束線が抜けてしまう
こともある。
は,次の通りである。パルス磁場を発生させるパルス電
流は電流0から増大してピークを迎え,その後減少して
再び0となる。パルス電流の0〜ピーク間はパルス磁場
も増大し,ピーク〜0間はパルス磁場も減少する。それ
ぞれの過程を増磁過程,減磁過程と呼ぶ。
合,超電導体全体に完全に磁束線が侵入するようにな
り,初期パルス磁場の印加の際に超電導体外縁部の磁束
線の通り道にならなかった領域,すなわち特性が高い,
臨界電流密度が高い領域にも磁場が残るようになる。
場より大きい,適当な大きさの印加磁場を選択すること
で,少なくとも臨界電流密度の相対的に高い部分に磁場
を侵入させることが実現できる。つまり,超電導体は初
期パルス磁場による着磁によって,超電導体中心部に磁
場を侵入させ,この部分を中心に特性の低い部分に磁束
を保持させた状態となっている。ここに中期パルス磁場
による着磁を行なうことで,超電導体外縁部全体に磁場
を侵入させることができ,超電導体全体の捕捉磁束量を
増やすことができる。
があるため磁束線の駆動力となる磁場勾配が大きくなら
ず,ある程度大きな印加磁場をかけても,超電導体中心
部には磁束線が侵入しない。そのため,超電導体外縁部
全体に磁場を侵入させるべく,最適印加磁場を超える磁
場を印加しても,超電導体中心部の磁場はほぼ一定に保
つことができる。これによって,超電導体の特性の低い
部分も高い部分もだいたい同じように磁場が着磁され
る。
きさのパルス磁場を選択するには,後述する実施形態例
1の図2に示すごとく,単パルス磁場による着磁を当該
超電導体に対して行なって,超電導体の磁場分布等を求
めることで,特性の高い部分に磁場が侵入するが,超電
導体中心部からは磁場が抜けない程度の大きさのパルス
磁場を知ることができる。
期パルス磁場を終えた後,後期パルス磁場として,中期
パルスの強度以下の後期パルス磁場を印加する。超電導
体内部に侵入する磁束線の量は既に侵入している磁束線
がある分,および印加磁場が中期パルス磁場以下となっ
た分だけ少なくなる。その結果中期パルス磁場での着磁
に比べ,超電導体中での温度上昇が減り,侵入した磁束
線が有効に捕捉されるようになり,超電導体中心部から
外縁に向けて着磁が実現され,捕捉磁場を増やすことが
できる。
仮に超電導体が後述する実施形態例1に示すごとき円柱
状である場合は,図8等より明らかであるが,略同心円
状かつ略均一に中心部から外縁部へ向けて徐々に磁場が
小さくなるような磁場分布を得ることができる。なお,
仮に超電導体の形状が四角柱等であれば磁場分布はピラ
ミッド状等を呈する。
電導体における特性の低い部分から中心部へ向けて磁場
を侵入させてやり,これによって超電導体の中心部近傍
や特性の低い部分に磁束を捕捉させる。次いで中期パル
ス磁場により,中心部近傍が捉えた磁束の大きさを低下
させることなく,特性の高い部分に磁場を捕捉させ,最
後の後期パルス磁場で超電導体の全体の捕捉磁場を太ら
せてやり,磁石としての性能を高めることができる。従
来と異なり,着磁の途中で中心から磁場が洩れる等,磁
場の強度が着磁中に低下することがない。また,特性の
低い部分から順に着磁しているため,より低い強度のパ
ルス磁場を利用して,より強い磁場を超電導体に捕捉さ
せることができる。
いて超電導体に着磁することができ,また着磁された超
電導体がより強い磁場を捕捉して,より強い永久磁石と
して利用可能となる超電導体の着磁方法を提供すること
ができる。
対し磁場が捕捉可能な強度の磁場で,前述した最適印加
磁場である。この大きさは超電導体の種類等によって異
なる。この大きさを定める方法としては,例えば次のよ
うな方法がある。未着磁の超電導体にパルス磁場を印加
し,着磁を行なう。このパルス磁場の大きさを適当に変
更して,印加磁場と捕捉磁束量,表面最大磁場との関係
を導出し,後述する実施形態例1の図2にかかるような
線図を得る。このような線図において,捕捉磁束量,表
面最大磁場が最大となった最適印加磁場の±10%の範
囲にある磁場を初期パルス磁場として印加することが好
ましい。
は後述する図8のような中心部から外縁に向かって大き
さがだいたい均一に低減するような磁場分布を得ること
が困難となるおそれがある。また,着磁後の捕捉磁束量
や表面最大磁場が小さくなるおそれがある。
磁場により着磁された超電導体の中心部における磁場が
抜けない程度の大きさで印加する必要がある。この大き
さを定める方法としては,例えば次のような方法があ
る。未着磁の超電導体にパルス磁場を印加し,着磁を行
なう。このパルス磁場の大きさを適当に変更して,印加
磁場と捕捉磁束量,表面最大磁場との関係を導出し,後
述する実施形態例1の図2にかかるような線図を得る。
り捕捉磁束量が10〜30%低下した際の印加磁場であ
って,初期パルス磁場よりも大きな磁場を中期パルス磁
場として印加することが好ましい。中期パルス磁場がこ
の範囲を逸脱した場合は後述する図8のような中心部か
ら外縁に向かって大きさがだいたい均一に低減するよう
な磁場分布を得ることが困難となるおそれがある。ま
た,着磁後の捕捉磁束量や表面最大磁場が小さくなるお
それがある。
が,印加磁場が高くなることで捕捉磁束量は減少してゆ
く。この減少の傾きが大きく急激に低下するものも,殆
ど平らな状態で低下する場合もある。殆ど平らである超
電導体に対する中期パルス磁場としてかなり大きな磁場
を与えても初期パルス磁場で印加した磁束が抜けない。
成することが困難であるため,中期パルス磁場の上限
は,10Tとすることが好ましい。また,後期パルス磁
場の大きさは中期パルス磁場の大きさ以下であればよ
い。
用するパルス磁場は,立ち上がり時間,つまり0からピ
ークに達する時間が1〜30msであるパルス電流より
得ることが好ましい。これにより,パルス磁場の増磁過
程で超電導体の外縁部に充分大きな磁場勾配を生じさ
せ,フラックスジャンプによって磁束線を超電導体の中
心部に侵入させることができる。1ms未満では,磁束
線が超電導体内に充分入らないうちにパルス磁場が減磁
過程に入ってしまうおそれがあり,30msを越えるパ
ルス磁場を発生させるためには必要なパルス電源が非常
に大型となってしまい,実用的でなくなるおそれがあ
る。
記初期パルス磁場は複数回印加することが好ましい。こ
れにより,初期パルス磁場による超電導体の中心部に捕
捉される磁場をより大きくすることができる。
記後期パルス磁場は複数回印加し,各印加の際のパルス
磁場は中期パルス磁場の強度から順次強度が低減する
か,または各印加の際のパルス磁場は中期パルス磁場の
強度と略等しいことが好ましい。これにより,すでに捕
捉された磁場がある分だけ超電導体内に新たに侵入する
磁場が減るため,その結果超電導体の発熱が少なくなっ
て捕捉される磁場を増やすことができる。
記超電導体は,半溶融状態から徐冷凝固して結晶成長さ
せたRE-Ba2Cu3OX(REはLa,Nd,Sm,E
u,Ga,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Yの
いずれか1種以上の元素である。)を主相とすることが
好ましい。これにより磁束線のピン止め力の強い超電導
体を用いることにより,該超電導体が大きな磁場を捕捉
できる。なお,RE-Ba2Cu3OXにおけるXは任意の
正数である。
電導体が得られるため,疑似的に強い永久磁石として機
能する超電導体を得ることができる。このように着磁さ
れた超電導体は,永久磁石の着磁,磁場プレス,MMR
(核磁気共鳴装置),MRI(磁気共鳴イメージン
グ),磁気分離等に利用できる。
き,図1〜図17を用いて説明する。本例の着磁方法の
概略について説明する。超電導遷移温度以下に冷却され
た超電導体を準備し,該超電導体の近傍に配設した着磁
コイルにパルス電流を通電し,これにより発生するパル
ス磁場を上記超電導体に印加して該超電導体の着磁を行
なう。上記超電導体は,相対的に臨界電流密度の高い部
分と低い部分とを有し,これに対し,まず初期パルス磁
場を印加し,次いで該初期パルス磁場よりも強度の強い
中期パルス磁場を印加し,その後上記中期パルスの強度
以下の強さの後期パルス磁場を印加して,着磁を行な
う。
磁に使用した着磁装置10を示す。図1(a)に示すご
とく,上記着磁装置10は,冷凍機120によって冷却
される断熱容器11内に配設されたコールドヘッド12
と,断熱容器11内で該コールドヘッド12に接触させ
て配設され熱伝導により超電導遷移温度以下に冷却され
る超電導体1と,断熱容器11の外部に配設され超電導
体1に磁場を印加するための着磁コイル14と,該着磁
コイル14に種々の大きさのパルス電流を通電すること
により超電導体1の印加磁場を任意に制御できるパルス
電源15とからなる。
のパルス電流を上記着磁コイル14に流して発生させた
パルス磁場を利用した。図1(b)に示すごとく,超電
導体1は直径36mm,厚み16mmの円柱形バルク形
状である。この超電導体1はSmBa2Cu3OXとSm2
BaCuOXとをモル比で3:1に混合し,さらに10
wt%のAg2Oと0.5wt%のPtを添加した粉末
を出発試料として溶融法で作成した。
は溶融法によって作製され,凝固開始時に中心に置いた
種結晶から伸びるファセット・ライン101が十字状に
現われているものである。この超電導体1において,フ
ァセット・ライン101付近の超電導特性は他の部分に
比べてわずかに高くなっている。従って,この超電導体
1は,ファセット・ライン101付近は臨界電流密度の
高い部分であり,このファセット・ライン101間の該
ファセット・ライン101に対し45度に当たる部分
(同図に示す符号105付近の範囲)は相対的に臨界電
流密度の低い,超電導特性の低い部分となる。
大きさを定めるための単パルス着磁実験について説明す
る。直径36mm,厚さ16mmの円柱形バルク形状の
上記超電導体を準備し,これを35Kに冷却した。この
超電導体に対し単パルス磁場を用いて着磁して,次のよ
うな測定を行なった。
ス磁場を印加した時の超電導体の表面の捕捉磁場分布
を,磁場センサをX方向,Y方向それぞれ2mm間隔で
走査して測定した。その分布上の最大値が表面最大磁場
Bmaxで,分布全体の積分値が捕捉磁束量φである。こ
の測定においては,図1(c)及び図3に示すごとく,
測定のXY方向と超電導体1のファセット・ライン10
1の方向とを揃え,すべて同じ向きで測定した。この測
定結果を示す線図を図2に,また,図2の各〜にお
ける超電導体表面の磁場分布を図3に示した。
である。よって,パルス磁場により着磁を行なって測定
を終えた後,超電導体を超電導遷移温度よりも高い温度
に加熱して,捕捉された磁束を取り除いた。従って,各
単パルス磁場が印加される際の超電導体はまったく着磁
されていない状態にある。
いては,磁場を示す各等高線に数値を付した別図面を図
4〜図6として掲載した。の状態にある超電導体の磁
場分布は,図4に示されるごとく,右斜め方向に磁場の
高い部分が存在し,僅かに超電導体中心部分へ磁場が侵
入した状態にあることが分かる。
ラインに対し45度の位置にある部分で超電導特性が相
対的に低い部分から超電導体の中心部へ向かって磁場が
入り込んだ状態を示している。全体としてX状の磁場分
布が認められる。
部の磁場が高くなり,また,極端なX状の模様が磁場分
布に認められなくなった状態である。しかし僅かにファ
セット・ラインに対し45度の位置にある部分の磁場が
高い。他の,〜については特に等高線に数値を記
載しないが,図4〜図6より明らかであるため,省略し
た。
加磁場が3.5T以下のときはほとんど超電導体中に磁
場が入っていないのに対し,印加磁場が3.5Tを超え
ると,急に図中45度方向,すなわちファセット・ライ
ンに対し45度の方向から磁場が侵入していることがわ
かった。
印加磁場は4.36Tで,このときの捕捉磁束量は最大
2.95Tに達しており,磁場捕捉率(=捕捉磁束量/
印加磁場)は67%であることが分かった。
場が印加された場合,超電導体外縁部のファセット・ラ
イン上にあまり磁場が捕捉されていないこともわかる。
印加磁場がさらに大きいときは,図3より超電導体外縁
部のファセット・ライン上に対する磁場の捕捉が始まる
ことが分かるが,図2より表面最大磁場,捕捉磁束量の
双方共に最適印加磁場をかけた場合よりも減少傾向にあ
る。
部に過剰に侵入した磁束線が,パルス磁場がファセット
・ラインに対し45度の方向にフラックス・ジャンプを
起こして抜けるため,図3のや等より,磁場が主と
してファセット・ライン上に捕捉されていることが分か
る。
本例の着磁方法において,初期及び中期パルス着磁の際
の適切な磁場を求めることができた。つまり,初期のパ
ルス磁場はファセット・ラインに対し45℃の方向で磁
場が侵入し,中心部に磁場が捕捉された際の磁場で最適
印加磁場4.36の±10%の範囲にある4.4T程度
がふさわしいことが分かった。
め,初期パルス磁場として4.4Tを超電導体に印加し
た後,種々の大きさの磁場を1回だけ重畳して,同様の
捕捉磁場分布測定を行なった。その結果,ファセット・
ライン上にも充分磁場を捕捉させることができ,かつ初
期パルス磁場により超電導体の中心部に捕捉された磁場
が保持可能な6.2T程度の磁場が中期のパルス磁場に
ふさわしいことが分かった。
いて詳細に説明する。本例の上述した着磁方法に基づい
て,順に初期パルス6回,中期パルス1回,後期パルス
18回という手順で超電導体1に対する着磁を行なっ
た。この時の超電導体の温度は35Kに維持され,また
立ち上がり時間13msのパルス電流をコイルに通電し
て発生させたパルス磁場を利用した。
後,略同じ大きさのパルス磁場を更に3回印加した。こ
れが図7にかかるP1に当たる過程で初期パルス磁場で
ある。続いて,図7におけるP2の過程で6.2Tの中
期パルス磁場を1回,図7のP3にあたる過程で5.9
Tから順次大きさを低減させて18回後期パルス磁場の
印加を行った。後期パルス磁場の最後18回目は3.7
Tで行なった。
における捕捉磁束量及び表面の最大磁場とを図7に記載
した。なお,測定方法の詳細は上述の記載と同様であ
る。また,図7における〜における超電導体の磁場
分布を図8に記載した。特に,における超電導体の
磁場分布については,図9,図10に示すごとく,拡大
して等高線に磁場の大きさを数値で記載した。他の,
〜については特に等高線に数値を記載しないが,図
9,図10より明らかであるため,省略した。
磁場ならびに捕捉磁束量の変化の履歴が分かり,矢印で
示した最後の点が最終的な着磁後の表面最大磁場および
捕捉磁束量である。図9より,初期パルス磁場を印加し
た段階でファセット・ラインに対する45度の方向から
中心部へ向かって磁場が侵入し,ファセット・ライン上
にはあまり磁場がはいってこないことが分かった。ま
た,図10より,最終的には同心円状の綺麗で形の崩れ
ていない磁場分布が超電導体に形成されたことが分かっ
た。
−154620の方法)として,次のような着磁を上記
と同様の超電導体に対し施して,上記と同様に超電導体
における捕捉磁束量と表面の最大磁場とを測定した。こ
の時の超電導体の温度は35Kに維持され,また立ち上
がり時間13msのパルス電流をコイルに通電して発生
させたパルス磁場を利用した。ただし,着磁の方法は最
初に6.9Tのパルス磁場を印加し,その後順次パルス
磁場の大きさを低減させて,最後は3.7Tの磁場を印
加した。図12のPc1に示すごとき着磁の過程であ
る。
における捕捉磁束量及び表面の最大磁場とを図12に記
載した。なお,測定方法の詳細は上述の記載と同様であ
る。また,図12の〜における超電導体の磁場分布
を図13に記載した。特ににおける超電導体の磁場分
布については,図14に示すごとく,等高線に磁場の大
きさを数値で記載した。他の〜については特に等高
線に数値を記載しないが,図14より明らかであるた
め,省略した。
大磁場ならびに捕捉磁束量の変化の履歴が分かり,矢印
で示した最後の点が最終的な着磁後の表面最大磁場およ
び捕捉磁束量である。図13,図14より,比較例1の
ような着磁プロセスでは,より小さな磁場を印加するた
びに表面最大磁場,捕捉磁束量共に増えているが,超電
導体中心部での磁場が本例のごとく高くならないため,
最終的な着磁後の表面最大磁場,捕捉磁束量がともに本
例より少なかった。
結果である図12とを同じ線図に記載した。これが図1
1である。本例の着磁方法では,局所的な磁場侵入を利
用して最初に超電導体中心部に大きな磁場を捕捉させる
ため,着磁後の表面最大磁場は3.2Tに達し,従来技
術の2.8Tを大きく上回っている。また,捕捉磁束量
についても同様で本例だと2645μWb,比較例1で
は2432μWbである。また,着磁に必要な最大の印
加磁場は最高で6.2Tであり,比較例1の6.9Tよ
り低くて済むこともわかった。
を行なった。この時の超電導体の温度は35Kに維持さ
れ,また立ち上がり時間13msのパルス電流をコイル
に通電して発生させたパルス磁場を利用した。ただし,
着磁の方法は最初に最適印加磁場と略等しい4.4Tの
パルス磁場を印加し,その後何度か4.4T近傍の大き
さのパルス磁場を印加した。その後は順次パルス磁場の
大きさを低減させて最後に3.7Tの磁場を印加した。
図15のPc2に示すごとき着磁の過程である。
における捕捉磁束量及び表面の最大磁場とを図15に記
載した。なお,測定方法の詳細は上述の記載と同様であ
る。また,図15における〜における超電導体の磁
場分布を図16に記載した。更に,特ににおける超電
導体の磁場分布については,図17に示すごとく,等高
線に磁場の大きさを数値で記載した。他の〜につい
ては特に等高線に数値を記載しないが,図17より明ら
かであるため,省略した。
大磁場ならびに捕捉磁束量の変化の履歴が分かり,矢印
で示した最後の点が最終的な着磁後の表面最大磁場およ
び捕捉磁束量である。図16,図17より,比較例2の
ような着磁プロセスでは,途中経過においても,最終的
にも臨界電流密度が低い部分にしか着磁ができず,いび
つでゆがんだ磁場分布でしか得られないことが分かっ
た。このように比較例2では,着磁後の表面最大磁場は
3.2Tに達し,本例に近い値が得られたが,捕捉磁束
量が少ない上に磁場分布がいびつなので,磁石としての
性能が低く,実用的にはあまり好ましくない。
は初期パルス磁場によって,超電導体における特性の低
い部分から中心部へ向けて磁場を侵入させてやり,これ
によって超電導体の中心部近傍や特性の低い部分に磁束
を捕捉させる。この状態の磁場分布が図8のやであ
る。
が捉えた磁場の大きさを低下させることなく,特性の高
い部分に磁場を捕捉させる。この状態の磁場分布が図8
のである。最後の後期パルス磁場で超電導体の全体の
捕捉磁場を太らせてやり,磁石としての性能を高めるこ
とができる。この状態が図8の〜である。同図より
明らかであるが,着磁の途中で中心から磁場が洩れる
等,磁場の強度が着磁中に低下することがない。得られ
た磁場分布は中心部から外縁に向かって均一で綺麗な同
心円状になっており,このことから,磁場発生源として
使用する際に,空間に対称性のよい磁場を発生できるこ
とが分かる。
磁しているため,より低い強度のパルス磁場を利用し
て,より強い磁場を超電導体に捕捉させることができ
る。これは図11より明らかである。
て超電導体に着磁することができ,また着磁された超電
導体がより強い磁場を捕捉して,より強い永久磁石とし
て利用可能となる超電導体の着磁方法を提供することが
できる。
大きさを定め,実施形態例1と同様に初期パルス磁場,
中期パルス磁場,後期パルス磁場にて超電導体を着磁す
る方法について説明する。
では単パルス磁場による着磁実験を行なって,表面最大
磁場や捕捉磁束量を測定して,その結果に基づいて定め
た。本例では,超電導体に連続的にパルス磁場を印加し
て,(つまり着磁のごとに捕捉された磁場を抜かな
い。)表面最大磁場を測定し,その結果に基づいて定め
るのである。
図18に示すごとく,まず3.1Tの磁場を印加する。
この時の超電導体における磁場分布が図18(a)で,
リング状の着磁分布が得られる。続いてリング状の着磁
分布を持った状態の超電導体に対し,2度目の着磁とし
て3.7Tのパルス磁場を印加する。この時の磁場分布
が図18(b)で,リング状の磁場分布が図18(a)
のときよりも少し太くなった。
この4.3Tのパルス磁場は実施形態例1に記載した通
り,最適捕捉磁場に略等しい。この着磁で一気に中心部
まで磁場が侵入したことが図18(c)より明らかであ
り,また図18の線図より知れるごとく,表面最大磁場
の大きさが急激に上昇した。
T,6.5T,7.0Tのパルス磁場を印加する。図1
8(d)〜(g)より磁場分布はあまり変化がないが,
線図より,最大表面磁場は5.4Tのパルス着磁を行な
った直後が最大で,その後は徐々に減少していくことが
分かった。なお,特に図18(g)における超電導体の
磁場分布については,図19に示すごとく,等高線に磁
場の大きさを数値で記載した。他の(a)〜(f),
(h)については特に等高線に数値を記載しないが,図
19より明らかであるため,省略した。
装置に組み込んだ後,図20に示すように,パルス磁場
を徐々に高めながら重畳して印加してやり,最大捕捉磁
場の大きさが減少傾向となった時点からパルス磁場を徐
々に低めながら重畳して印加する。これにより,実施形
態例1に記載したような単パルス実験を行なわずとも,
自然と初期パルス磁場,中期パルス磁場,後期パルス磁
場の印加を実現することができる。以上により,本例に
よれば,超電導体を着磁装置を含む超電導磁石装置に組
み込んだ状態で本発明にかかる着磁方法を実現すること
ができ,実用性に優れる。その他は実施形態例1と同様
の作用効果を得ることができる。
い磁場を用いて超電導体に着磁することができ,また着
磁された超電導体がより強い磁場を捕捉して,より強い
永久磁石として利用可能となる超電導体の着磁方法を提
供することができる。
を示す説明図,(b)超電導体の寸法を示す説明図,
(c)超電導体のファセット・ラインを示す説明図。
場による着磁を行なった際の印加磁場の大きさ,表面最
大磁場及び捕捉磁束量の関係を示す線図。
場分布を示す線図。
磁場分布を示す線図。
磁場分布を示す線図。
磁場分布を示す線図。
による着磁を行なった際の印加磁場の大きさ,表面最大
磁場及び捕捉磁束量の関係を示す線図。
場分布を示す線図。
磁場分布を示す線図。
捉磁場分布を示す線図。
れぞれの印加磁場の大きさ,表面最大磁場及び捕捉磁束
量の関係を示す対比線図。
磁方法による着磁を行なった際の印加磁場の大きさ,表
面最大磁場及び捕捉磁束量の関係を示す線図。
捉磁場分布を示す線図。
捕捉磁場分布を示す線図。
磁方法による着磁を行なった際の印加磁場の大きさ,表
面最大磁場及び捕捉磁束量の関係を示す線図。
捉磁場分布を示す線図。
捕捉磁場分布を示す線図。
印加磁場の大きさと捕捉磁束量の関係を示す線図,及び
(a)〜(g)対応する捕捉磁場分布を示す線図。
かる捕捉磁場分布を示す線図。
との関係とを示す線図。
Claims (4)
- 【請求項1】 超電導遷移温度以下に冷却された超電導
体を準備し,該超電導体の近傍に配設した着磁コイルに
パルス電流を通電し,これにより発生するパルス磁場を
上記超電導体に印加して該超電導体の着磁を行なう着磁
方法において,上記超電導体は相対的に臨界電流密度の
高い部分と低い部分とを有してなり,上記パルス磁場の
上記超電導体の印加に当り,まず初期パルス磁場を印加
し,少なくとも臨界電流密度の相対的に低い部分と超電
導体中心部に磁場を侵入させ,次いで該初期パルス磁場
よりも強度の強い中期パルス磁場を印加し,少なくとも
臨界電流密度の相対的に高い部分に磁場を侵入させ,そ
の後上記中期パルスの強度以下の強さの後期パルス磁場
を印加し,超電導体中心部から外縁に向けて着磁するこ
とを特徴とする超電導体の着磁方法。 - 【請求項2】 請求項1において,上記初期パルス磁場
は複数回印加することを特徴とする超電導体の着磁方
法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記後期パル
ス磁場は複数回印加し,各印加の際のパルス磁場は中期
パルス磁場の強度から順次強度が低減するか,または各
印加の際のパルス磁場は中期パルス磁場の強度と略等し
いことを特徴とする超電導体の着磁方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
上記超電導体は,半溶融状態から徐冷凝固して結晶成長
させたRE-Ba2Cu3OX(REはLa,Nd,Sm,
Eu,Ga,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Y
のいずれか1種以上の元素である。)を主相とすること
を特徴とする超電導体の着磁方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29253999A JP3540969B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 超電導体の着磁方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004064231A1 (ja) | 2003-01-09 | 2004-07-29 | University Of Fukui | 超電導体の着磁装置及び超電導同期機 |
JP2006066801A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Tokyo Univ Of Marine Science & Technology | 超電導体への最適化された着磁方法 |
JP2006332499A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Iwate Univ | バルク超電導体のパルス着磁方法及び超電導磁石装置 |
CN105934805A (zh) * | 2014-01-22 | 2016-09-07 | 国民油井华高有限合伙公司 | 用于俘获场磁体的激活的系统和方法 |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP29253999A patent/JP3540969B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2017505992A (ja) * | 2014-01-22 | 2017-02-23 | ナショナル オイルウェル バーコ, リミテッド パートナーシップNational Oilwell Varco, L.P. | 捕捉場磁石の活性化のためのシステムおよび方法 |
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