JP2001108011A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP2001108011A
JP2001108011A JP29020299A JP29020299A JP2001108011A JP 2001108011 A JP2001108011 A JP 2001108011A JP 29020299 A JP29020299 A JP 29020299A JP 29020299 A JP29020299 A JP 29020299A JP 2001108011 A JP2001108011 A JP 2001108011A
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vibration damping
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vibration
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Junichiro Omata
絢一郎 大亦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数方向からの振動抑制を課題とする。 【解決手段】 地面又は構造物に固定される第一のリン
ク1と、制振対象物Sを保持する第三のリンク3と、第
一のリンク1と第三のリンク3との間に配置される第二
のリンク2と、第一のリンク1と第二のリンク2とを連
結する第一の関節部4と、第二のリンク部材2と第三の
リンク3とを連結する第二の関節部5とを備え、各関節
部4は二自由度以上の相対的な動作を自在な状態で各リ
ンク1,2を連結し、他方は三自由度以上の相対的な動
作を自在な状態で各リンク2,3を連結すると共に、こ
れら各関節部4,5の各々に,連結された二つのリンク
間の相対的な動作に抵抗力を付加する関節抵抗付加手段
7,8を併設し、第二のリンク2が、その長手方向に沿
って伸縮自在であると共に,その伸縮動作に抵抗力を付
加する伸縮抵抗付加手段25を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制振装置に係り、
特に、制振対象物が種々の方向から受ける振動を抑制す
る制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】制振装置とは、物体と物体との間に装備
され、当該物体間で生じる振動を抑制又は防止する装置
をいい、例えば、走行車両の車体と車輪の間に装備され
るショックアブソーバーといわれるダンパーがこれに該
当する。
【0003】また、最近の制振装置の用途としては、地
震,強風等の自然現象或いは走行車両,重機の駆動等の
人為的な原因により屋外や建築物,家屋等の構造物の内
部に設置された物体(以下、制振対象物という)に発生
する振動の抑制又は防止にも制振装置が用いられるよう
になってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
らある制振装置は、一定の直線方向に沿った振動に対し
てその抑制効果を生じるものであって、例えば、上述の
ような自然現象を要因とする振動はその振動を行う方向
が常に一定ではなく、また時間と共にその振動方向が変
化したりもするので、従来の制振装置単独でこのような
振動を抑制することは困難であった。
【0005】また、全ての方向に沿った振動に対応すべ
く、三つの成分に分けて複数の制振装置を構造物と制振
対象物の間に装備すると、構造物に対する制振対象物の
配置及び姿勢が完全に固定され、当該制振対象物の移
動,姿勢変化等を行うためには、全ての制振装置を取り
外してからではないと行うことができなくなるという不
都合が生じていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、種々の方向に生じる振動に対して有効に抑制
又は防止し得る制振装置を提供することを、その目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、地面又は構造物と制振対象物との間に配置して地面
又は構造物に対する相対的な制振対象物の位置又は姿勢
変化を抑制する制振装置であって、地面又は構造物に固
定される第一のリンクと、制振対象物を保持する第三の
リンクと、第一のリンクと第三のリンクとの間に配置さ
れる第二のリンクと、第一のリンクと第二のリンクとを
連結する第一の関節部と、第二のリンク部材と第三のリ
ンクとを連結する第二の関節部とを備えている。
【0008】さらに、各関節部のいずれか一方は少なく
とも三自由度の相対的な動作を自在な状態で各リンクを
連結し、他方は少なくとも三自由度の相対的な動作を自
在な状態で各リンクを連結すると共に、これら各関節部
の各々に,連結された二つのリンク間の相対的な動作に
抵抗力を付加する関節抵抗付加手段を併設している。
【0009】そして、第二のリンクが、その長手方向に
沿って伸縮自在であると共に,その伸縮動作に抵抗力を
付加する伸縮抵抗付加手段を有する、という構成を採っ
ている。
【0010】ここで、上述した構造物とは、地面上に固
定された建造物や制振対象物を積載することが可能な車
両等の移動手段を示すものとする。
【0011】上述の構成では、第一のリンクを地面又は
構造物(以下、地面等とする)に固定し、第三のリンク
に制振対象物を保持させる。かかる状態において、第一
の関節部により第一のリンクに対して第二のリンクが三
自由度の動作が自在であり、第二の関節部により第二の
リンクに対して第三のリンクが三自由度の動作が自在で
あるため、地面等に対して制振対象物は、合計で少なく
とも六自由度の動作が可能である。
【0012】さらに、第二のリンクはその長手方向に伸
縮が自在であるため、これにより第一のリンクと第二の
リンクとの間で一自由度の動作が自在となり、地面等に
対して制振対象物は六自由度の動作が自在となる。即
ち、制振対象物は、制振装置の届く範囲内であらゆる位
置に移動させることが可能であり、さらにその位置であ
らゆる方向にその向きを傾けることも可能である。
【0013】ところで、各関節部には関節抵抗付加手段
が併設され、第二のリンクには伸縮抵抗付加手段が設け
られているので、これら各抵抗付加手段が抵抗力を付加
している状態においては、上述のような制振対象物の移
動及び姿勢変化動作は、それらの抵抗力に抗して行わな
ければならない。しかし、これらの抵抗手段により、六
自由度の全ての動作について抵抗力が付加されるので、
地面等及び制振対象物に何らかの要因で振動が加えられ
た場合に、地面等に対する制振対象物の全ての方向につ
いての相対的な位置変化及び全ての方向についての向き
変化を伴う振動は、これら各関節部及び第二のリンクに
付加された抵抗力により減衰される。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成に加えて、第二のリンクは、いずれか一方の
関節部と連結されるリンク本体と、他方の関節部と連結
されると共に長手方向に沿って往動自在な状態でリンク
本体に保持される往動体とを有し、前述した伸縮抵抗付
加手段が往動体の往動動作に抵抗力を付加する、という
構成を採っている。
【0015】かかる構成では、上述と同様の動作に加え
て、第二のリンクの伸縮動作が、当該第二のリンクを構
成するリンク本体に対する往動体の往復移動動作により
実現される。また、請求項1記載の構成でいうところの
「第二のリンクの伸縮動作に対する抵抗力の付加」は、
伸縮抵抗付加手段による往動体の往復移動動作に対する
抵抗力の付加により実現される。
【0016】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明の構成に加えて、伸縮抵抗付加手段が、リンク本体
と往動体との間に摺動摩擦を生ぜしめる摩擦体と、リン
ク本体と往動体とを互いに密着させる方向に荷重を付加
する密着付勢部とを備える、という構成を採っている。
【0017】かかる構成では、往動体の往復移動動作に
対する抵抗力の付加が、密着付勢部が往動体とリンク本
体とを密着させることにより実現する。即ち、往動体と
リンク本体との間に摩擦体が介挿されているので、密着
により往動体とリンク本体との相互の摩擦力が増加し、
往動体の往復動作により摩擦抵抗を生じることとなる。
従って、制振対象物に振動を生じた場合であっても、第
二のリンクの長手方向に沿った成分の振動については、
摩擦抵抗により減衰される。
【0018】請求項4記載の発明では、上記請求項3の
構成に加えて、密着付勢部は、リンク本体と往動体のい
ずれか一方に装備された電磁石と、リンク本体と往動体
のいずれか他方に装備された磁性体とを有する、という
構成を採っている。
【0019】かかる構成では、前述した請求項3の構成
と同様の動作が行われると共に、往動体とリンク本体と
の密着する方向への付勢が電磁石と磁性体間に生じる引
力により実現する。
【0020】請求項5記載の発明では、前述した密着付
勢部を、リンク本体と往動体のいずれか一方に装備され
た永久磁石と、リンク本体と往動体のいずれか他方に装
備された磁性体とを含む構成としている。
【0021】請求項6記載の発明では、密着付勢部を、
往動体を摩擦体に押圧する弾性体とするという構成を採
っている。
【0022】請求項7記載の発明では、伸縮抵抗付加手
段は、一定粘性減衰を用いるするダンパ機構とするとい
う構成を採っている。
【0023】請求項8記載の発明では、伸縮抵抗付加手
段は、可変粘性減衰を用いるダンパ機構とするという構
成を採っている。
【0024】請求項9記載の発明では、上記各構成に加
えて、各関節部は、連結される一方のリンクの一端部側
に位置し,球面部を有する係合突起と、連結される他方
のリンクの一端部側に位置し,球面部に対応した凹面部
を介して係合突起を保持する保持部材とを有し、関節抵
抗付加手段は、保持部材に当該保持部材が係合突起を締
結する方向に荷重を付加する、という構成を採ってい
る。
【0025】かかる構成では、前述した各構成と同様の
動作が行われると共に、係合突起の球面部と保持部材の
凹面部とが滑動することにより連結された一方のリンク
に対する他方のリンクの回動及び自らの長手方向を中心
とする回転動作が実現し、これにより一つの関節で三自
由度の動作が自在に行われる。また、関節抵抗付加手段
が、保持部材が係合突起を締結する方向に荷重を付勢す
ることにより、球面部と凹面部との摩擦力が増大し、上
述のリンクの回動及び回転動作に抵抗力が付加される。
【0026】請求項10記載の発明では、請求項5の構
成に加えて、保持部材は、いずれも球面部に対応した凹
面部を備える二つの部材に分割されると共にこれらによ
り係合突起を狭持し、関節抵抗付加手段は、分割された
二つの保持部材をその凹面部を向かい合わせて保持する
枠体と、この枠体を介して二つの保持部材が互いに接近
する方向に荷重を付加する荷重発生体とを有する、とい
う構成を採っている。
【0027】かかる構成では、前述した請求項9の構成
と同様の動作が行われると共に、係合突起を狭持する二
つの保持部材が近接する方向に関節抵抗付加手段が荷重
を付加することにより、球面部と各凹面部との摩擦力が
増大し、前述のリンクの回動及び回転動作に抵抗力が付
加される。
【0028】請求項11記載の発明では、請求項10の
構成に加えて、荷重発生体を、弾性体とする、という構
成を採っている。従って、関節抵抗付加手段による二つ
の保持部材が近接する方向への荷重の付加が弾性体の弾
性力により行われる。
【0029】請求項12記載の発明では、請求項10の
構成に加えて、荷重発生体を、電気的な信号を受けて伸
張する素子とする、という構成を採っている。従って、
関節抵抗付加手段による二つの保持部材が近接する方向
への荷重の付加が弾性体の弾性力により行われる。
【0030】請求項13記載の発明では、請求項10,
11又は12の構成に加えて、第一の関節部に併設され
た関節抵抗付加手段の枠体と第一のリンクとを一体的に
連結し、第二の関節部に併設された関節抵抗付加手段の
枠体と第三のリンクとを一体的に連結する、という構成
を採っている。従って、一方の関節抵抗付加手段の重量
が第一のリンク側に、他方の関節抵抗付加手段の重量が
第三のリンクに分散される。
【0031】請求項14記載の発明では、請求項4の構
成に加えて、各関節部は、連結される一方のリンクの一
端部に設けられ,球面部を有する係合突起と、連結され
る他方のリンクの一端部に設けられ,球面部に対応した
凹面部を介して係合突起を保持する保持部材とを有して
いる。
【0032】そして、関節抵抗付加手段は、電気的な信
号を受けて保持部材に当該保持部材が係合突起を締結す
る方向に荷重を付加する素子を有し、外部から加えられ
た振動を検出する振動検出手段と、振動検出手段で検出
された振動が所定の大きさを越えるときに素子に電気的
な信号を入力すると共に電磁石への通電を行う制御回路
を備える、という構成を採っている。
【0033】かかる構成では、予め定められた一定の大
きさ以上の振動が生じなければ、各リンクの動作及び第
二のリンクの伸縮が抵抗力の負担を受けることなく自在
に行われ、一定の大きさ以上の振動が生じると、連結さ
れた各リンクの動作に対する抵抗力の付勢と第二のリン
クの伸縮動作に対する抵抗力の付勢が行われ、制振対象
物の振動が抑制される。このとき、上述の制御回路が作
動する振動の大きさは、制振対象物が破損したり転倒し
うる程度の振動に設定することが望ましい。
【0034】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
3に基づいて説明する。この実施形態では、構造物とし
ての建造物Kと制振対象物Sとの間に配置して建造物K
に対する相対的な制振対象物Sの振動による位置又は姿
勢変化を抑制する制振装置10を示している。この制振
対象物Sは、建造物Kの床面に立設された支柱S1の湾
曲した上端部から吊下されている。
【0036】図1は制振装置10の全体構成を示すブロ
ック図であり、図2は制振装置10の斜視図であり、図
3は後述する各関節部の一部を切り欠いた平面図であ
る。
【0037】この制振装置10は、図1に示すように、
建造物Kの壁面に固定される第一のリンク1と、制振対
象物を保持する第三のリンク3と、第一のリンク1と第
三のリンク3との間に配置される第二のリンク2と、第
一のリンク1と第二のリンク2とを三自由度の動作を自
在な状態で連結する第一の関節部4と、第二のリンク部
材2と第三のリンク3とを三自由度の動作を自在な状態
で連結する第二の関節部5と、これら各関節部4,5の
各々に連結された二つのリンク間の相対的な動作に抵抗
力を付加する関節抵抗付加手段7,8(図2,3参照)
と、各関節部4,5の動作制御を行う制御回路6とを備
えている。
【0038】以下各部を詳説する。まず、第一のリンク
1及び第三のリンク3について説明する。第一のリンク
1は、図1に示すように、その一端部を建造物Kの壁面
にボルト11にて固定され、他端部を第一の関節部4及
び関節抵抗付加手段7を介して後述する第二のリンク2
の可動アーム21と連結されている。
【0039】第三のリンク3は、その一端部をL字平板
状の留め金31を介してネジ止めにより制振対象物Sと
連結されている。なお、連結する方法はネジではなく、
接着や粘着テープを用いても良い。また、第三のリンク
3の他端部は、第二の関節部5及び関節抵抗付加手段8
を介して後述する第二のリンク2の固定アーム22と連
結されている。
【0040】さらに、第一のリンク1及び第三のリンク
3は、いずれも各々の一端部と連結されている対象が異
なるだけで、その他については同一の構造を呈してい
る。即ち、第一のリンク1及び第三のリンク3は、図2
及び図3の如く、直方体形状のブロックであり、その他
端部は後述する各関節抵抗付加手段7,8の枠体71,
81をそれぞれ保持している。即ち、第一のリンク1及
び第三のリンク3は、それぞれ枠体71,81と六角穴
ボルト(図示略)で一体的に固定連結されている。
【0041】また、第一のリンク1及び第三のリンク3
の中央部分には、後述する各関節抵抗付加手段7,8の
アクチュエータ72,82が各リンク1,3を貫通した
状態で装備されている。
【0042】次に、第一の関節部4及び第二の関節部5
について説明する。まず、第一の関節部4は、第一のリ
ンク1と第二のリンク2とを、これら相互間の相対的な
三自由度の動作を自在として連結している。即ち、第一
の関節部4により、第一のリンク1に対して第二のリン
ク2はいかなる方向にも傾斜することができ、且つ当該
第二のリンク2の長手方向を軸として自らを自在に回転
することも可能である。また、第二のリンク2に対する
第一のリンク1についても同様である。
【0043】次に、第二の関節部5は、第二のリンク2
と第三のリンク3とを、これら相互間の相対的な三自由
度の動作を自在として連結している。即ち、第二の関節
部5により、第二のリンク2に対して第三のリンク3は
いかなる方向にも傾斜することができ、且つ当該第三の
リンク3の長手方向を軸として自らを自在に回転するこ
とも可能である。また、第三のリンク3に対する第二の
リンク2についても同様である。
【0044】さらに、第一の関節部4及び第二の関節部
5は同一の構造を呈しているので当該構造について図3
に基づいて同時に説明する。第一の関節部4は、第二の
リンク2の可動アーム21の先端部に設けられ,球面部
を有する係合突起41と、第一のリンク1の一端部に位
置し,球面部に対応した凹面部42a,42bを介して
係合突起41を狭持する二つの保持部材43a,43b
とを有している。
【0045】第二の関節部5は、第二のリンク2の固定
アーム22の先端部に設けられ,球面部を有する係合突
起51と、第三のリンク3の一端部に位置し,球面部に
対応した凹面部52a,52bを介して係合突起51を
狭持する二つの保持部材53a,53bとを有してい
る。
【0046】係合突起41(51)は、アーム21(2
2)の外径よりも大きな径に設定された球状部材であ
り、アーム21(22)と一体的に形成されている。二
つの保持部材43a,43b(53a,53b)の各々
は、いずれも係合突起41(51)の外径と等しい(或
いはミクロン単位で若干大きく設定された)曲率半径に
設定された球に対応する凹面部42a,42b(52
a,52b)が形成されている。
【0047】さらに、各保持部材43a,43b(53
a,53b)は、係合突起41(51)を挟んで対称形
状を成している。そして、これら保持部材43a,43
b(53a,53b)は、後述する関節抵抗付加手段7
(8)の枠体71(81)により凹面部42a,42b
(52a,52b)を有する部位を互いに向かい合わせ
且つ近接した状態で保持されている。また、各保持部材
43a,43b(53a,53b)は、各々の凹面部4
2a,42b(52a,52b)が係合突起41(5
1)の球面に一様に接した状態で保持部材43a,43
b(53a,53b)同士で幾分か(例えば0.5[mm])
の隙間ができるように各々の凹面部42a,42b(5
2a,52b)の深さが設定されている。
【0048】このように、係合突起41(51)と保持
部材43a,43b(53a,53b)とが球面と球面
に対応した凹面部42a,42b(52a,52b)と
で接しているので、これによりアーム21(22)は、
各面を摺動させることによりあらゆる方向に傾斜し、且
つアーム21(22)の長手方向を中心として自らを自
在に回転させることができる。即ち、係合突起41(5
1)と保持部材43a,43b(53a,53b)とに
より、いわゆるユニバーサルジョイントを構成してい
る。
【0049】次に、関節抵抗付加手段7及び関節抵抗付
加手段8について図3に基づいて説明する。関節抵抗付
加手段7は、前述したように第一のリンク1に装備され
且つ第一の関節部4を保持する。そして、関節抵抗付加
手段7は、各保持部材43a,43bを接近させて当該
保持部材43a,43bが係合突起41を締め付ける方
向に荷重を付加する機能を有している。また、関節抵抗
付加手段8は、前述したように第三のリンク3に装備さ
れ且つ第二の関節部5を保持する。そして、関節抵抗付
加手段8は、各保持部材53a,53bを接近させて当
該保持部材53a,53bが係合突起51を締め付ける
方向に荷重を付加する機能を有している。
【0050】これら関節抵抗付加手段7と関節抵抗付加
手段8も同一の構造を呈しているのでその構造について
同時に説明する。関節抵抗付加手段7(8)は、分割さ
れた二つの保持部材43a,43b(53a,53b)
をその凹面部42a,42b(52a,52b)を向か
い合わせて保持する枠体71(81)と、この枠体71
(81)を介して二つの保持部材43a,43b(53
a,53b)が接近する方向に荷重を付加する荷重発生
体としてのアクチュエータ72(82)とを有してい
る。
【0051】枠体71(81)は、図3の如くH字状に
一体成形された金属フレームである(図3ではHが横を
向いた形状で表されている)。かかる枠体71(81)
は、本実施形態では鉄で形成されているが、ある程度撓
むことが可能な弾性とアクチュエータ72(82)に押
圧されたときに耐久し得る強度を備える素材であれば特
に金属である必要はない。
【0052】この枠体71(81)は、細かく説明する
と、平行に配された二本の横棒とこれらの横棒の各々の
中間部で連結する縦棒とから構成されている。そして、
各横棒の一端部(図3における左端部)には、それぞれ
の横棒の内側に位置して前述した保持部材43a,43
b(53a,53b)が装備されている。また、各横棒
の他端部(図3における右端部)における当該各横棒の
相互間には、アクチュエータ72(82)が狭持された
状態で装備されている。
【0053】このアクチュエータ72(82)は作動時
にはその長手方向の長さが伸張するが、非作動時には一
定の長さを維持している。そして、このアクチュエータ
72(82)の非作動時の長さと各横棒の相互間隔とが
等しくなるように各横棒は縦棒にて連結されている。
【0054】さらに枠体71(81)の縦棒は、各縦棒
の長手方向に対して垂直となる方向に沿って配されてお
り、また、前述したようにリンク1(3)と一体的に連
結されている。さらに、この縦棒の各横棒との連結部は
図3に示す通り幅が狭く設定されている。
【0055】これは、幅を狭くすることにより、当該幅
狭部位を他の部位と比較して弾性変形を容易とし、縦棒
に対して各横棒が傾斜することを容易とすることを目的
としている。かかる構造により、各横棒の他端部に狭持
されたアクチュエータ72(82)が作動時に伸張する
ことにより、当該他端部における各横棒の相互間隔を広
げ、その一方で、縦棒との連結部位を支点として各横棒
の相互間隔を狭めて、各保持部材43a,43b(53
a,53b)にて係合突起41(51)を締め付けるこ
とを可能としている(図3の矢印参照)。即ち、この枠
体は、てこの原理を利用しており、各横棒の他端部が力
点であり、縦棒との連結部が支点であり、一端部が作用
点となっている。
【0056】このような構造により、枠体71(81)
は、アクチュエータ72(82)の伸張により受ける押
圧力を有効に各保持部材43a,43b(53a,53
b)に伝達することが可能であり、かかる保持部材43
a,43b(53a,53b)の締め付けにより、係合
突起41(51)の球面と各保持部材43a,43b
(53a,53b)の凹面部42a,42b(52a,
52b)との間の摩擦力を増加させ、関節部4(5)に
て連結された各リンク間の傾斜動作及び回転動作に強力
な抵抗力を付加することが可能である。
【0057】なお、枠体71(81)の縦棒はより各保
持部材43a,43b(53a,53b)側に近接した
位置に設けても良い。このように、縦棒の位置を、アク
チュエータ72(82)までの距離よりも保持部材43
a,43b(53a,53b)までの距離に近く設定す
ることにより、より強力な締結力を各保持部材43a,
43b(53a,53b)に与え、より大きな抵抗力を
生ぜしめることが可能となる。
【0058】上述のアクチュエータ72(82)には、
制御回路6から電気的な動作信号を受けて伸張する素子
を使用している。即ち、本実施形態では、アクチュエー
タ72(82)としてソレノイドが使用されている。従
って、制御回路6は、動作信号の電流の大きさによって
かかるソレノイドに基づく前述した抵抗力の大きさを自
在に調節することが可能である。
【0059】また、アクチュエータ72(82)として
圧電素子を使用しても良い。この場合、制御回路6は、
動作信号の電圧の大きさによってかかるソレノイドに基
づく前述した抵抗力の大きさを自在に調節することが可
能である。
【0060】このように、アクチュエータ72(82)
として電気的な動作信号を受けて伸張する素子を使用す
ることにより、通電(又は電圧の印可)のオンオフを切
り替えることで関節部4(5)に対する抵抗力の付加と
無付加とを自在に切り替えることができる。従って、必
要に応じて無付加状態で各リンク1,2,3の回動,回
転動作を自在に行うことが可能となる。このため、制振
装置10を設置又は取り外す場合や制振対象物Sに対す
る制振効果を不要とする際には(例えば制振対象物を移
動する場合)に各関節部4,5の抵抗力を受けることな
く容易にそれらの作業を行うことが可能である。また、
アクチュエータ72(82)としてソレノイドや圧電素
子を使用することにより、抵抗力調節を自在に行うこと
が可能であるため、制振対象物Sの重量や予想される振
動の大きさ,周期に応じて適度な制振効果が得られる抵
抗力に自在に設定することが可能である。
【0061】また、図4に示すように、荷重発生体とし
て弾性機構72A(82A)を有する関節抵抗付加手段
7A(8A)を使用しても良い。これらについても構造
が同じであるため、同時に説明する。この弾性機構72
A(82A)は、前述した枠体71(81)の各横棒の
他端部側にそれぞれ設けられた貫通穴に挿通される支柱
73A(83A)と、支柱の中間部近くであって両端部
よりの位置にそれぞれ固定された二つのボルト74A
(84A)と、各ボルト74A(84A)よりも支柱7
3A(83A)の端部側に併設された二つのワッシャ7
5A(85A)と、各ワッシャ75A(85A)よりも
さらに端部側に配置された弾性体としての二つのコイル
ばね76A(86A)とから構成されている。
【0062】支柱73A(83A)は、枠体71(8
1)の二つの横棒の他端部側に設けられた貫通穴に挿通
されて縦棒と平行に各横棒に架設されている。この支柱
73A(83A)は両端部から中間部近傍までそれぞれ
雄ねじが切られている。上述の各ボルト74A(84
A)は、支柱の両端部からそれぞれ雄ねじが切られてい
る位置まで締められて固定される。そして、それぞれの
ボルト74A(84A)にワッシャ75A(85A)が
かまされ、さらに各ワッシャ75A(85A)と各横棒
との間にコイルばね76A(86A)が介挿される。
【0063】各コイルばね76A(86A)は、かかる
介挿状態において自然長よりも圧縮される長さに設定さ
れている。従って、かかる弾性機構72A(82A)に
より、各横棒の他端部は、常時押し広げられる方向に荷
重を受け、従って、各保持部材43a,43b(53
a,53b)は係合突起41(51)を常時締め付けた
状態となり、アーム21(22)の回動動作及び回転動
作に対して常時抵抗力を付加した状態となる。
【0064】以上のように、このような弾性機構72
A,82Aでもアクチュエータ72,82と同様の制振
対象物Sの制振効果を得ることが可能である。但し、上
記弾性機構72A、82Aの場合は、必要に際してのみ
各関節部4,5に抵抗力を付加することはできず、常時
抵抗力を付加した状態となるため、各リンク1,2,3
を傾斜又は回転させるためには、付加された抵抗力に抗
して行わなければならない。しかしながら、この様な弾
性機構72A,82Aは、一般的な部品の組み合わせで
容易に実現することができ、アクチュエータ72,82
のように電源や制御手段も不要であるため、アクチュエ
ータ72,82と比較して高い生産性を得ることが可能
である。
【0065】次に、第二のリンク2について図2に基づ
いて説明する。この第二のリンク2は、第二の関節部5
と連結されるリンク本体23と、第一の関節部4と連結
されると共に長手方向に沿って往動自在な状態でリンク
本体23に保持される往動体24と、この往動体24の
往復動作に抵抗力を付加する伸縮抵抗付加手段25とを
有している。
【0066】上記リンク本体23は、短冊状の底板とこ
の底板の長手方向の両端部からそれぞれ立ち上げられた
二つの壁面を有する断面コ字状の枠である。そして、一
端部側の壁面に底板の長手方向に沿って前述した固定ア
ーム22が固定装備されている。この固定アーム22
は、その先端部が第二の関節部5を介して第三のリンク
3と連結されている。また、リンク本体23の他端部側
の壁面には、前述した可動アーム21がリンク本体23
の長手方向に沿って摺動自在に支持されている。この可
動アーム23は、その一端部が第一の関節部4を介して
第一のリンク1と連結されている。
【0067】この可動アーム21の他端部は往動体24
に固定連結されている。従って、往動体24はかかる可
動アーム21を介して第一の関節部4と連結されている
こととなる。かかる往動体24は、リンク本体23の底
板上に設けられた二本のガイドレール28に保持されて
いる。これらのガイドレール28は、リンク本23体の
長手方向にそって摺動自在に往動体24を保持してい
る。このように、可動アーム21と往動体24とがリン
ク本体23に対して往復動作を自在とすることにより、
第二のリンク2全体がその長手方向に沿って伸縮自在と
なっている。
【0068】さらに、伸縮抵抗付加手段25は、リンク
本体23と往動体24との間に摺動摩擦を生ぜしめる摩
擦体としての摩擦板26と、リンク本体23と往動体2
4とを互いに密着させる方向に荷重を付加する密着付勢
部とを備えている。
【0069】上記摩擦板26は、表面の摩擦係数が高く
設定された板状体であり、リンク本体23の底板の上面
(図2に表れている面)に固定装備されている。即ち、
リンク本体23と往動体24との間に介挿された状態に
ある。往動体24は、この摩擦板26上を摺動した状態
で往復動作を行うことになる。
【0070】密着付勢部は、往動体24上に載置状態で
装備された電磁石27と、リンク本体23の背面に装備
された図示しない永久磁石から構成されている。電磁石
27は、前述した制御回路6と接続されており、当該制
御回路6の動作制御に従って通電される。また、この電
磁石6は、リンク本体23の底板に垂直な方向に磁界が
生じるように往動体24上に装備されている。
【0071】一方、永久磁石は、リンク本体23の背面
上において、往動体24の往復位置に沿って複数配置さ
れている。また、これらのいずれの永久磁石も、通電状
態の電磁石27に対して引力を生じる方向に向けられて
リンク本体23に装備されている。従って、電磁石27
に通電が行われると、往動体24を摩擦板26側に押し
つけることになり、往動体24には高い摩擦力が付勢さ
れることとなる。従って、制振対象物Sに振動が生じる
と、第二のリンク2の長手方向に沿った振動成分が減衰
され、かかる振動が抑制される。
【0072】次に、制御回路6について、図1に基づい
て説明する。この制御回路6は、CPU,ROM,A/
D変換器を含む演算装置で構成され、後述する制振装置
10の動作制御を実行するプログラムが入力されてい
る。即ち、制御回路6は、後述する振動検出手段61で
検出された振動が予め設定された所定の大きさを越える
ときに関節抵抗付加手段7,8の各アクチュエータ7
2,82に動作信号即ち所定の大きさの電流を通電する
と共に伸縮抵抗付加手段25の電磁石27へ所定の大き
さの電流を通電する。
【0073】上述の振動検出手段61は、いわゆる加速
度センサであり、第三のリンク3に装備されている。こ
の振動検出手段61は、複数の加速度センサで構成し、
各々の加速度を検出する方向が異なるように第三のリン
ク3に装備しても良い。この場合、制御回路6は加速度
センサのいずれか一つでも所定の大きさの振動を検出し
た場合に、上述した通電制御を行うことが望ましい。ま
た、振動検出手段として、一定の大きさ以上の振動が加
えられた場合に転倒する状態で置かれた錘の当該転倒を
検出し制御回路に出力する構成としても良い。
【0074】上述のような制御回路6及び振動検出手段
61を備えることにより、制振対象物Sが転倒や破損を
生じるような大きな振動時にのみ制振効果を生じる設定
とすることも可能となり、制振対象物Sを移動させる場
合等には抵抗力による負担御発生を回避することが可能
となる。また、常時各アクチュエータ72,82及び電
磁石27に通電する必要がなくなるので、装置の省電力
化を図ることが可能となる。
【0075】以下、上記構成からなる制振装置10の全
体的な動作について説明する。まず、図1のように第一
のリンク1を建造物Kの壁面に装備し、第三のリンク3
を制振対象物Sに連結する。無振動状態においては、各
関節抵抗付加手段7,8及び伸縮抵抗付加手段25は作
動していないので、制御回路6が作動する程の加速度を
生じない程度にゆったりした動作であれば、抵抗力によ
り負担を生じることなく制振対象物Sを自在に位置変更
及び姿勢変更させることが可能である。
【0076】そして、何らかの原因(例えば地震等)で
外部から所定の大きさ以上の振動が加えられると、制御
回路6により各アクチュエータ72,82及び電磁石2
7に通電が行われる。
【0077】これにより、各関節部4,5では、アクチ
ュエータ72,82がそれぞれ伸張し、枠体71,81
を介して保持部材43a,53aと保持部材43b,5
3bとがそれぞれ接近する方向に荷重が加えられる。従
って、係合突起41,51は各保持部材43a,43
b,53a,53bに締め付けられ、球面部と凹面部4
2a,42b,52a,52bとの摩擦力が増大する。
【0078】従って、振動により生じた各リンク1,
2,3の相対的な傾斜動作及び回転動作に基づく振動成
分は全て上述の摩擦力により減衰し、制振対象物Sに生
じた振動が抑制される。
【0079】また、第二のリンク2では、電磁石27へ
の通電により往動体24が摩擦板26に押圧される。従
って、振動により生じた第二のリンク2の伸縮動作に基
づく振動成分は往動体24に生じた摩擦力により減衰
し、制振対象物Sに生じた振動は全ての成分について抑
制される。
【0080】以上のように、上述の制振装置10では、
二つの関節部4,5と第二のリンク2の伸縮により第一
のリンク1に対する第三のリンク3の六自由度の動作を
自在としているため、制振対象物Sを第三のリンク3に
接続したままの状態で、リンクの到達範囲内のあらゆる
位置にあらゆる姿勢で配置することが可能である。
【0081】そして、制振対象物Sの移動や姿勢変化に
は、必ず各関節部4,5の回動,回転又は第二のリンク
2の伸縮を伴うので、これら各関節部4,5に関節抵抗
付加手段7,8を併設し且つ第二のリンク2に伸縮抵抗
付加手段25を設けたことにより、制振対象物Sにいか
なる方向に振動を生じた場合でも、各関節部4,5又は
第二のリンク2に抵抗力を生じ、かかる振動を減衰させ
抑制することが可能となる。
【0082】さらに、制振装置10は、第二のリンク2
を伸縮自在としたことにより、三リンク二関節の構成で
制振対象物をあらゆる方向に移動させ且つあらゆる姿勢
に変化させることを可能としている。即ち、第二のリン
ク2が伸縮自在であることによって、リンク数及び関節
数を低減し、装置の短小化及び軽量化を図ると共に生産
性の向上を図ることを可能としている。このように制振
装置の短小軽量化が図られることによって、制振対象物
Sの振動時における制振装置10の自重及び自らの長さ
によるモーメントの発生を低減し、より制振効果を向上
することが可能となる。
【0083】また、密着付勢部を電磁石27と永久磁石
とにより往動体24の摩擦抵抗を生ぜしめる構成とした
ので、通電(又は電圧の印可)のオンオフを切り替える
ことで往動体24の往復動作に対する抵抗力の付加と無
付加とを自在に切り替えることができる。従って、必要
に応じて無付加状態で第二のリンク2の伸縮動作を自在
に行うことが可能となる。このため、制振装置10を設
置又は取り外す場合や制振対象物Sに対する制振効果を
不要とする際には(例えば制振対象物Sを移動する場
合)に第二のリンク2の伸縮時における抵抗力を受ける
ことなく容易にそれらの作業を行うことが可能である。
【0084】また、各関節部4,5を球面部を有する係
合突起41,51とこれに対応する凹面部42a,42
b,52a,52bをそれぞれ備える保持部材43a,
43b,53a,53bとを有する構成とした場合、係
合突起41,51を各凹面部42a,42b,52a,
52bで滑動させることにより第一のリンク1と第二の
リンク2及び第二のリンク2と第三のリンク3の各々の
間の三自由度の動作を容易に確保することが可能であ
る。
【0085】さらに、各関節抵抗付加手段7,8が保持
部材43a,43b,53a,53bに係合突起を締結
する方向に荷重を付加する構成としたので、かかる荷重
の付加動作のみで一度に三自由度の動作に抵抗力を付加
することができ、装置が簡略化され生産性の向上を図る
ことが可能である。
【0086】また、制振装置10では、関節抵抗付加手
段7の枠体71を第一のリンクと一体的に連結し、関節
抵抗付加手段8の枠体81を第三のリンク3に一体的に
連結したので、関節抵抗付加手段7の重量が第一のリン
ク1に、関節抵抗付加手段8の重量が第三のリンク3
に、伸縮抵抗付加手段25の重量が第二のリンク2にそ
れぞれ分散される。従って、制振装置10の全体的な重
量バランスがその長手方向に渡って平均化され、これに
伴い各リンク1,2,3の回動によるモーメントも平均
化されるので、各方向成分における振動がバランス良く
平均的に抑制される。
【0087】ここで、前述した電磁石27に替えて永久
磁石を用いる構成としても良い。この場合、往動体24
は常にその往復動作に抵抗力が付加されることとなるが
生産コストの低減を図ることが可能である。また、電磁
石27と磁性体の構成に替えてバネ等の弾性体を用いて
往動体24を摩擦板26に押圧する構成としても同様で
ある。
【0088】さらにまた、上述の摩擦板26と電磁石2
7と磁性体の構成に替えて、往動体24の往復動作に抵
抗力を与えるべく、一般粘性減衰を用いたダンパ(例え
ば、オイルダンパ、空気ダンパ、磁気ダンパ等)をリン
ク本体23と往動体24との間に介挿する構成としても
良い。
【0089】さらにまた、上述の摩擦板26と電磁石2
7と磁性体の構成に替えて、往動体24の往復動作に抵
抗力を与えるべく、可変粘性減衰を用いたダンパ(例え
ば、ERダンパ、MRダンパ等)をリンク本体23と往
動体24との間に介挿する構成としても良い。
【0090】ここで、図5に、上述した第一のリンク
1,第一の関節部4及び関節抵抗付加手段7の他の例を
示す。ここに示す第一のリンク1Bは、当該第一のリン
ク1Bの長手方向両端部に位置する上板11B及び底板
12Bとこれら上板11Bと底板12Bと平行な状態で
固定連結する四本の支柱13B(二本は図示略)とから
構成されている。この第一のリンク1Bは、上述の底板
12Bの下面側で、地面や建造物の壁面等の構造物に固
定される。
【0091】第一の関節部4Bは、前述の可動アーム2
1の先端部に設けられた係合突起41と、第一のリンク
1の一端部に位置し,球面部に対応した凹面部42B
a,42Bbを介して係合突起41を狭持する二つの保
持部材43Ba,43Bbとを有している。
【0092】二つの保持部材43Ba,43Bbは、い
ずれも係合突起41の外径と等しい(或いはミクロン単
位で若干大きく設定された)曲率半径に設定された球に
対応する凹面部42Ba,42Bbが形成されている。
また、各保持部材43Ba,43Bbには凹面部42B
a,42Bbに隣接してロートを二分割した形状の切り
欠き44Ba,44Bbが設けられている。かかる切り
欠き44Ba,44Bbにより、各保持部材43Ba,
43Bbが可動アーム21の係合突起41を中心とする
回動を妨げることを防止している。
【0093】さらに、これらの保持部材43Ba,43
Bbは、係合突起41を挟んで対称形状を成している。
そして、これら保持部材43Ba,43Bbは、互いの
凹面部42a,42bを向かい合わせ且つ近接させた状
態で、第一のリンク1Bの長手方向(図5の上下方向)
に沿って並んで配置されている。また保持部材43Ba
は、第一のリンク1Bの上板11Bの下面に当接した状
態で固定装備されている。
【0094】また、各保持部材43Ba,43Bbは、
各々の凹面部42Ba,42Bbが係合突起41の球面
に一様に接した状態で保持部材43Ba,43Bb同士
で幾分か(例えば0.5[mm])の隙間ができるように各々
の凹面部42Ba,42Bbの深さが設定されている。
【0095】第一の関節部4Bは、上記構成により、可
動アーム21を係合突起41を中心としてあらゆる方向
に傾斜させ、且つアーム21の長手方向を中心として自
らを自在に回転させることができる。
【0096】関節抵抗付加手段7Bは、前述したソレノ
イドや圧電素子からなるアクチュエータ72Bと当該ア
クチュエータ72Bと保持部材43Bbとの密着を付勢
する四本の引っ張りバネ73B(二本は図示略)とから
構成されている。
【0097】このアクチュエータ72Bは、その伸張す
る方向が第一のリンク1Bの長手方向と平行となるよう
に、第一のリンク1Bの底板12Bと保持部材43Bb
との間に介挿されている。即ち、アクチュエータ72B
の先端部は、保持部材43Bbの凹面部42Bbとは逆
側の部位にて連結されている。また、前述したように、
アクチュエータ72Bが保持部材43Bbと連結された
状態において、保持部材43Baと保持部材43Bbと
の間に若干の隙間が形成されるように、アクチュエータ
72Bの長さ又は保持部材43Bbの厚さが設定されて
いる。
【0098】各引っ張りバネ73Bは、保持部材43B
bの底面と第一のリンク1Bの底板12Bとを連結し、
常時、保持部材43Bbに底板12B側への引っ張り荷
重を付加している。これにより、保持部材43Bbとア
クチュエータ72Bとの有効な密着状態を維持してい
る。
【0099】アクチュエータ72Bは、アクチュエータ
72と同様に制御回路6(図5では図示略)に接続さ
れ、動作信号を受けて作動する。作動時には、アクチュ
エータ72Bは、保持部材43Bbを直接保持部材43
Ba側に押圧する。従って、係合突起41は、各保持部
材43Ba,43Bbに締め付けられることとなり、そ
の球面部と各凹面部42Ba,42Bbとの間の摩擦力
が増大し、化可動アーム21の回動及び回転動作に抵抗
力を付加することとなる。
【0100】このように、第一のリンク1B,第一の関
節部4B及び関節抵抗付加手段7Bを以上のように構成
した場合でも、前述した第一のリンク1,第一の関節部
4及び関節抵抗付加手段7と同様に機能し、同様の効果
を得ることが可能である。また、第三のリンク3,第二
の関節部5及び関節抵抗付加手段8についても、上述し
た第一のリンク1B,第一の関節部4B及び関節抵抗付
加手段7Bと同じ構造としても良い。
【0101】
【発明の効果】本願発明では、二つの関節部と第二のリ
ンクの伸縮により第一のリンクに対する第三のリンクの
少なくとも六自由度の動作を自在としているため、制振
対象物を第三のリンクに接続したままの状態で、各リン
クの到達範囲内のあらゆる位置にあらゆる姿勢で配置す
ることが可能である。
【0102】そして、制振対象物の移動や姿勢変化に
は、必ず各関節部の回動,回転又は第二のリンクの伸縮
を伴うので、これら各関節部に関節抵抗付加手段を併設
し且つ第二のリンクに伸縮抵抗付加手段を設けたことに
より、制振対象物にいかなる方向に振動を生じた場合で
も、各関節部又は第二のリンクに抵抗力を生じ、かかる
振動を減衰させ抑制することが可能となる。
【0103】さらに、本願発明は、第二のリンクを伸縮
自在としたことにより、三リンク二関節の構成で制振対
象物をあらゆる方向に移動させ且つあらゆる姿勢に変化
させることを可能としている。即ち、第二のリンクが伸
縮自在であることによって、リンク数及び関節数を低減
し、装置の短小化及び軽量化を図ると共に生産性の向上
を図ることを可能としている。このように制振装置の短
小軽量化が図られることによって、制振対象物の振動時
における制振装置の自重及び自らの長さによるモーメン
トの発生を低減し、より制振効果を向上することが可能
となる。
【0104】また、密着付勢部を電磁石と磁性体とによ
り往動体の摩擦抵抗を生ぜしめる構成とした場合には、
通電(又は電圧の印可)のオンオフを切り替えることで
往動体の往復動作に対する抵抗力の付加と無付加とを自
在に切り替えることができる。従って、必要に応じて無
付加状態で第二のリンクの伸縮動作を自在に行うことが
可能となる。このため、制振装置を設置又は取り外す場
合や制振対象物に対する制振効果を不要とする際には
(例えば制振対象物を移動する場合)に第二のリンクの
伸縮時における抵抗力を受けることなく容易にそれらの
作業を行うことが可能である。
【0105】また、各関節部を球面部を有する係合突起
とこれに対応する凹面部を備える保持部材とを有する構
成とした場合、係合突起を凹面部で滑動させることによ
り各リンク間の三自由度の動作を容易に確保することが
可能である。さらに、関節抵抗付加手段が保持部材に係
合突起を締結する方向に荷重を付加する構成とした場合
には、かかる荷重の付加動作のみで一度に三自由度の動
作に抵抗力を付加することができ、装置が簡略化され生
産性の向上を図ることが可能である。
【0106】また、保持部材を二分割し、関節抵抗付加
手段がそれらの保持部材で係合突起を狭持させる構成と
した場合にも、同様の効果を得ることが可能である。
【0107】荷重発生体を弾性体とした場合には、各関
節部への抵抗力の付加が当該弾性体のような一般的な部
品で容易に実現することができ、電気的な機構のように
電源や制御手段も不要であるため、高い生産性を得るこ
とが可能である。
【0108】荷重発生体を電気的な動作信号を受けて伸
張する素子とした場合には、通電(又は電圧の印可)の
オンオフを切り替えることで各関節部に対する抵抗力の
付加と無付加とを自在に切り替えることができる。従っ
て、必要に応じて無付加状態で各リンクの回動,回転動
作を自在に行うことが可能となる。このため、制振装置
を設置又は取り外す場合や制振対象物に対する制振効果
を不要とする際には(例えば制振対象物を移動する場
合)に各関節部の抵抗力を受けることなく容易にそれら
の作業を行うことが可能である。
【0109】また、一方の関節抵抗付加手段の枠体を第
一のリンクと一体的に連結し、他方の関節抵抗付加手段
の枠体を第三のリンクに一体的に連結した場合には、一
方の関節抵抗付加手段の重量が第一のリンクに、他方の
関節抵抗付加手段の重量が第三のリンクに、伸縮抵抗付
加手段の重量が第二のリンクにそれぞれ分散される。従
って、装置の全体的な重量バランスがその長手方向に渡
って平均化され、これに伴い各リンクの回動によるモー
メントも平均化されるので、各方向成分における振動が
バランス良く平均的に抑制される。
【0110】さらに、制御回路及び振動検出手段を備え
る構成とした場合はに、必要に応じた振動時にのみ制振
対象物の制振を行うことが可能となる。従って、制振対
象物が転倒や破損を生じるような大きな振動時にのみ制
振効果を生じる設定とすることも可能であり、制振対象
物を移動させる場合等には抵抗力による負担御発生を回
避することが可能となる。また、常時各素子及び電磁石
に通電する必要がなくなるので、装置の省電力化を図る
ことが可能となる。
【0111】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、従来にない優れた制振装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は制振装置の全体構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図2は制振装置の斜視図である。
【図3】図3は各関節部及び関節抵抗付加手段の一部を
切り欠いた平面図である。
【図4】図4は関節抵抗付加手段の他の例を一部を切り
欠いた平面図である。
【図5】第一のリンク又は第三のリンク及び関節部,関
節抵抗付加手段の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1,1B 第一のリンク 2 第二のリンク 3 第三のリンク 4,4B 第一の関節部 41 係合突起 42a,42b 凹面部 43a,43b 保持部材 5 第二の関節部 52a,52b 凹面部 53a,53b 保持部材 6 制御回路 7,7A,7B,8,8A 関節抵抗付加手段 71,81 枠体 72,82,72B アクチュエータ(荷重発生体) 72A,82A 弾性機構(荷重発生体) 10 制振装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/04 F16F 15/04 D

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面又は構造物と制振対象物との間に配
    置して前記地面又は構造物に対する相対的な前記制振対
    象物の位置又は姿勢変化を抑制する制振装置であって、 地面又は構造物に固定される第一のリンクと、前記制振
    対象物を保持する第三のリンクと、前記第一のリンクと
    第三のリンクとの間に配置される第二のリンクと、前記
    第一のリンクと第二のリンクとを連結する第一の関節部
    と、前記第二のリンク部材と第三のリンクとを連結する
    第二の関節部とを備え、 前記各関節部のいずれか一方は少なくとも三自由度の相
    対的な動作を自在な状態で前記各リンクを連結し、他方
    は少なくとも三自由度の相対的な動作を自在な状態で前
    記各リンクを連結すると共に、これら各関節部の各々
    に,連結された二つのリンク間の相対的な動作に抵抗力
    を付加する関節抵抗付加手段を併設し、 前記第二のリンクが、その長手方向に沿って伸縮自在で
    あると共に,その伸縮動作に抵抗力を付加する伸縮抵抗
    付加手段を有することを特徴とする制振装置。
  2. 【請求項2】 前記第二のリンクは、いずれか一方の前
    記関節部と連結されるリンク本体と、他方の前記関節部
    と連結されると共に前記長手方向に沿って往動自在な状
    態で前記リンク本体に保持される往動体とを有し、 前記伸縮抵抗付加手段は、前記往動体の往動動作に抵抗
    力を付加することを特徴とする請求項1記載の制振装
    置。
  3. 【請求項3】 前記伸縮抵抗付加手段が、前記リンク本
    体と往動体との間に摺動摩擦を生ぜしめる摩擦体と、前
    記リンク本体と往動体とを互いに密着させる方向に荷重
    を付加する密着付勢部とを備えることを特徴とする請求
    項2記載の制振装置。
  4. 【請求項4】 前記密着付勢部は、前記リンク本体と往
    動体のいずれか一方に装備された電磁石と、前記リンク
    本体と往動体のいずれか他方に装備された磁性体とを含
    む構成とすることを特徴とする請求項3記載の制振装
    置。
  5. 【請求項5】 前記密着付勢部は、前記リンク本体と往
    動体のいずれか一方に装備された永久磁石と、前記リン
    ク本体と往動体のいずれか他方に装備された磁性体とを
    含む構成とすることを特徴とする請求項3記載の制振装
    置。
  6. 【請求項6】 前記密着付勢部は、前記往動体を前記摩
    擦体に押圧する弾性体であることを特徴とする請求項3
    記載の制振装置。
  7. 【請求項7】 前記伸縮抵抗付加手段は、一定粘性減衰
    を用いるするダンパ機構であることを特徴とする請求項
    3記載の制振装置。
  8. 【請求項8】 前記伸縮抵抗付加手段は、可変粘性減衰
    を用いるダンパ機構であることを特徴とする請求項3記
    載の制振装置。
  9. 【請求項9】 前記各関節部は、 連結される一方の前記リンクの一端部側に位置し,球面
    部を有する係合突起と、 連結される他方の前記リンクの一端部側に位置し,前記
    球面部に対応した凹面部を介して前記係合突起を保持す
    る保持部材とを有し、 前記関節抵抗付加手段は、前記保持部材に当該保持部材
    が前記係合突起を締結する方向に荷重を付加することを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記
    載の制振装置。
  10. 【請求項10】 前記保持部材は、いずれも前記球面部
    に対応した凹面部を備える二つの部材に分割されると共
    にこれらにより前記係合突起を狭持し、 前記関節抵抗付加手段は、前記分割された二つの保持部
    材をその凹面部を向かい合わせて保持する枠体と、この
    枠体を介して前記二つの保持部材が互いに接近する方向
    に荷重を付加する荷重発生体とを有することを特徴とす
    る請求項9記載の制振装置。
  11. 【請求項11】 前記荷重発生体を、弾性体としたこと
    を特徴とする請求項10記載の制振装置。
  12. 【請求項12】 前記荷重発生体を、電気的な信号を受
    けて伸張する素子としたことを特徴とする請求項10記
    載の制振装置。
  13. 【請求項13】 前記第一の関節部に併設された関節抵
    抗付加手段の枠体と前記第一のリンクとを一体的に連結
    し、前記第二の関節部に併設された関節抵抗付加手段の
    枠体と前記第三のリンクとを一体的に連結したことを特
    徴とする請求項10,11又は12記載の制振装置。
  14. 【請求項14】 前記各関節部は、連結される一方の前
    記リンクの一端部に設けられ,球面部を有する係合突起
    と、連結される他方の前記リンクの一端部に設けられ,
    前記球面部に対応した凹面部を介して前記係合突起を保
    持する保持部材とを有し、 前記関節抵抗付加手段は、電気的な信号を受けて前記保
    持部材に当該保持部材が前記係合突起を締結する方向に
    荷重を付加する素子を有し、 外部から加えられた振動を検出する振動検出手段と、前
    記振動検出手段で検出された振動が所定の大きさを越え
    るときに前記素子に電気的な信号を入力すると共に前記
    電磁石への通電を行う制御回路を備えることを特徴とす
    る請求項4記載の制振装置。
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