JP2001107685A - トンネル構造 - Google Patents
トンネル構造Info
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- JP2001107685A JP2001107685A JP28381599A JP28381599A JP2001107685A JP 2001107685 A JP2001107685 A JP 2001107685A JP 28381599 A JP28381599 A JP 28381599A JP 28381599 A JP28381599 A JP 28381599A JP 2001107685 A JP2001107685 A JP 2001107685A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄筋コンクリートからなる既存のトンネルの
崩落事故や内壁剥離事故等を防止するために、そのトン
ネルを短い工期で強固に補強する。 【構成】 鉄筋コンクリートからなるトンネル本体10
の内側にその内面に沿って金属製の壁体20を設ける。
壁体20は、2枚の平板21,21間に横波型の波板2
2と縦波型の波板23を挟んだサンドイッチ構造の面梁
パネルからなる。面梁パネルからなる壁板20は、トン
ネル本体10を内側から強固に補強する。また、工場で
の量産が可能であることから、施工が簡単であり、経済
性にも優れる。
崩落事故や内壁剥離事故等を防止するために、そのトン
ネルを短い工期で強固に補強する。 【構成】 鉄筋コンクリートからなるトンネル本体10
の内側にその内面に沿って金属製の壁体20を設ける。
壁体20は、2枚の平板21,21間に横波型の波板2
2と縦波型の波板23を挟んだサンドイッチ構造の面梁
パネルからなる。面梁パネルからなる壁板20は、トン
ネル本体10を内側から強固に補強する。また、工場で
の量産が可能であることから、施工が簡単であり、経済
性にも優れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上や土中、水中
にトンネル状の連続した空間を形成するためのトンネル
構造に関する。
にトンネル状の連続した空間を形成するためのトンネル
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】数年前に北海道の余市で発生したトンネ
ルの崩壊は痛ましい事故であった。岩石の巨大な重圧は
予想を遙に上回るものである。
ルの崩壊は痛ましい事故であった。岩石の巨大な重圧は
予想を遙に上回るものである。
【0003】トンネル事故としては、最近、発生した新
幹線のトンネル内壁剥離も大きな問題であり、将来の大
事故に対する教訓として考える必要がある。このトンネ
ル内壁剥離事故の原因も、予測していなかった酸性雨水
による鉄筋コンクリートの脆化や砂利質の低下等とされ
ている。
幹線のトンネル内壁剥離も大きな問題であり、将来の大
事故に対する教訓として考える必要がある。このトンネ
ル内壁剥離事故の原因も、予測していなかった酸性雨水
による鉄筋コンクリートの脆化や砂利質の低下等とされ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いずれのトンネル事故
も予測不可能な不測の事態とされているが、そうである
ならば、従来の鉄筋コンクリートによるトンネル構造が
根本的に強度不足であることが考えられる。
も予測不可能な不測の事態とされているが、そうである
ならば、従来の鉄筋コンクリートによるトンネル構造が
根本的に強度不足であることが考えられる。
【0005】また、新幹線のトンネル内壁剥離事故に対
しては、早急な点検が行われ、異常のおそれのある箇所
が377箇所も見つかり、応急処置が進められている
が、新幹線の運行を停止することができない制約のた
め、その措置の内容は糊塗的であり、糊塗的な対策では
年月の経過と共に事故多発に向かうことが強く懸念され
る。
しては、早急な点検が行われ、異常のおそれのある箇所
が377箇所も見つかり、応急処置が進められている
が、新幹線の運行を停止することができない制約のた
め、その措置の内容は糊塗的であり、糊塗的な対策では
年月の経過と共に事故多発に向かうことが強く懸念され
る。
【0006】これらから分かるように、従来の鉄筋コン
クリートによるトンネル構造は、本質的に強度が不十分
であり、しかも、そのトンネルの補強に対しては、効果
的な対策が存在しないのが現状である。
クリートによるトンネル構造は、本質的に強度が不十分
であり、しかも、そのトンネルの補強に対しては、効果
的な対策が存在しないのが現状である。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、施工が簡単で、それ自体、機械構造的強度に
優れると共に、鉄筋コンクリートによる従来のトンネル
構造と組み合わせて、そのトンネルを短期間で高強度に
効果的に補強できるトンネル構造を提供するこを目的と
する。
のであり、施工が簡単で、それ自体、機械構造的強度に
優れると共に、鉄筋コンクリートによる従来のトンネル
構造と組み合わせて、そのトンネルを短期間で高強度に
効果的に補強できるトンネル構造を提供するこを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るトンネル構造は、2枚の平板間に1枚
又は複数枚の波板を挟んで形成されたサンドイッチ構造
の面梁パネルからなるアーチ状又は筒状の壁体を地上、
土中又は水中に施設して、地上、土中又は水中にトンネ
ル状の連続した空間を形成するものである。
に、本発明に係るトンネル構造は、2枚の平板間に1枚
又は複数枚の波板を挟んで形成されたサンドイッチ構造
の面梁パネルからなるアーチ状又は筒状の壁体を地上、
土中又は水中に施設して、地上、土中又は水中にトンネ
ル状の連続した空間を形成するものである。
【0009】面梁パネルからなるアーチ状又は筒状の壁
体は、薄型で高強度であり、且つ工場で簡単に量産で
き、経済性に優れる。
体は、薄型で高強度であり、且つ工場で簡単に量産で
き、経済性に優れる。
【0010】この壁体は、単体で地上、土中又は水中に
トンネル状の連続した空間を簡単に形成できる他、コン
クリートからなるアーチ状又は筒状のトンネル本体の内
側に設けることにより、その本体を簡単かつ強固に補強
できる。特に工期が短く、しかも、薄型で内面が平滑で
あるため、新幹線のトンネル補強に好適である。
トンネル状の連続した空間を簡単に形成できる他、コン
クリートからなるアーチ状又は筒状のトンネル本体の内
側に設けることにより、その本体を簡単かつ強固に補強
できる。特に工期が短く、しかも、薄型で内面が平滑で
あるため、新幹線のトンネル補強に好適である。
【0011】壁体を形成する面梁パネルは、2枚の平板
間に波の方向が交差する2枚の波板、好ましくは縦波型
の波板と横波型の波板を挟んだ複層サンドイッチ構造の
ものが、強度的に好ましい。
間に波の方向が交差する2枚の波板、好ましくは縦波型
の波板と横波型の波板を挟んだ複層サンドイッチ構造の
ものが、強度的に好ましい。
【0012】施工性、運搬性の点から、壁体は長手方向
に直角な方向で複数に分割された分割構造、通常は両側
に2分割された分割構造であることが好ましい。分割構
造によれば、アーチ状又は筒状のトンネル本体の内側に
特に簡単に設けることができる。組み合わされた複数の
部分は、突き合わせ部を結合することにより、一体化さ
れる。
に直角な方向で複数に分割された分割構造、通常は両側
に2分割された分割構造であることが好ましい。分割構
造によれば、アーチ状又は筒状のトンネル本体の内側に
特に簡単に設けることができる。組み合わされた複数の
部分は、突き合わせ部を結合することにより、一体化さ
れる。
【0013】本発明に係るトンネル構造は、新幹線のト
ンネルを始めとする各種の既存トンネルの補強に使用す
ることかできる。また、トンネルの新造時に使用するこ
とができる。更に、トンネル以外の連続空間の形成、例
えば各種配管、緊急時の仮設通路を含む各種通路(いず
れも地上、土中、水中を問わない)等に使用することが
できる。なお、筒状は断面が円形だけでなく、角形等も
含む。
ンネルを始めとする各種の既存トンネルの補強に使用す
ることかできる。また、トンネルの新造時に使用するこ
とができる。更に、トンネル以外の連続空間の形成、例
えば各種配管、緊急時の仮設通路を含む各種通路(いず
れも地上、土中、水中を問わない)等に使用することが
できる。なお、筒状は断面が円形だけでなく、角形等も
含む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の実施形態を示すトン
ネルの断面構造図、図2は図1のA−A線矢示図、図3
は図1のB部拡大図、図4は図1のB部底面図である。
基づいて説明する。図1は本発明の実施形態を示すトン
ネルの断面構造図、図2は図1のA−A線矢示図、図3
は図1のB部拡大図、図4は図1のB部底面図である。
【0015】本実施形態に係るトンネル構造は、図1及
び図2に示すように、鉄筋コンクリートからなるアーチ
状のトンネル本体10と、トンネル本体10の内側にそ
の内面に沿って設けられたアーチ状で金属製の壁体20
との組み合わせからなる。トンネル本体10は、例えば
既存の鉄道用トンネルであり、金属製の壁体20は、こ
の既存トンネルの補強に使用されている。
び図2に示すように、鉄筋コンクリートからなるアーチ
状のトンネル本体10と、トンネル本体10の内側にそ
の内面に沿って設けられたアーチ状で金属製の壁体20
との組み合わせからなる。トンネル本体10は、例えば
既存の鉄道用トンネルであり、金属製の壁体20は、こ
の既存トンネルの補強に使用されている。
【0016】金属製の壁体20は、左右に2分割されて
いる。左側部分20Aと右側部分20Bは、上端の突き
合わせ部で結合され、これによりアーチ状の壁体20を
形成している。この壁体20は、左右両部分とも、サン
ドイッチ構造の面梁パネルによって形成されている。
いる。左側部分20Aと右側部分20Bは、上端の突き
合わせ部で結合され、これによりアーチ状の壁体20を
形成している。この壁体20は、左右両部分とも、サン
ドイッチ構造の面梁パネルによって形成されている。
【0017】面梁パネルは、2枚の平板21,21間に
2種類の波板22,23を挟んだ複層サンドイッチ構造
である。一方の波板22は、アーチの湾曲方向に波が連
続する横波型の波板であり、他方の波板23は、アーチ
の湾曲方向に直角なトンネル長手方向に波が連続する縦
波型の波板である。縦波型の波板と横波型の波板は接触
部でスポット溶接されて結合されている。2枚の平板2
1,21との結合も、接触部でのスポット溶接により行
われている。
2種類の波板22,23を挟んだ複層サンドイッチ構造
である。一方の波板22は、アーチの湾曲方向に波が連
続する横波型の波板であり、他方の波板23は、アーチ
の湾曲方向に直角なトンネル長手方向に波が連続する縦
波型の波板である。縦波型の波板と横波型の波板は接触
部でスポット溶接されて結合されている。2枚の平板2
1,21との結合も、接触部でのスポット溶接により行
われている。
【0018】このような面梁パネルは、4枚の金属製帯
板をコイルから隙間をあけて重ねた状態に同時に引き出
し、上下の帯板に挟まれた2枚の帯板に縦波加工と横波
加工を施して4枚を重ね合わせ、接触部でスポット溶接
を行った後、所定長に切断することにより工場で簡単に
製造される。また、この工場での製造段階又は製造後に
パネル端部に曲げ加工を加えることにより、壁体20の
左側部分20Aと右側部分20Bが簡単に製造される。
面梁パネルを更に補強するめに、2枚の平板21,21
間に軽量な発泡コンクリートを充填することも可能であ
る。
板をコイルから隙間をあけて重ねた状態に同時に引き出
し、上下の帯板に挟まれた2枚の帯板に縦波加工と横波
加工を施して4枚を重ね合わせ、接触部でスポット溶接
を行った後、所定長に切断することにより工場で簡単に
製造される。また、この工場での製造段階又は製造後に
パネル端部に曲げ加工を加えることにより、壁体20の
左側部分20Aと右側部分20Bが簡単に製造される。
面梁パネルを更に補強するめに、2枚の平板21,21
間に軽量な発泡コンクリートを充填することも可能であ
る。
【0019】製造された左側部分20Aと右側部分20
Bは、既存のトンネル内、即ちトンネル本体10の内側
にトンネル内のレール40,40を使って運び込まれ、
上端の突き合わせ部で結合されてアーチ状の壁体20を
形成すると共に、複数本の埋め込みボルト30,30・
・によりトンネル本体10の内面に固定される。
Bは、既存のトンネル内、即ちトンネル本体10の内側
にトンネル内のレール40,40を使って運び込まれ、
上端の突き合わせ部で結合されてアーチ状の壁体20を
形成すると共に、複数本の埋め込みボルト30,30・
・によりトンネル本体10の内面に固定される。
【0020】左側部分20Aと右側部分20Bの結合部
は、図3及び図4に示すように、左側部分20Aと右側
部分20Bの各上端部に設けられたアングル状の端部補
強材24,24を当て板25で連結してトンネル本体1
0に固定する構造になっている。即ち、側部分20Aと
右側部分20Bの突き合わせ部に設けられる端部補強材
24,24は、いずれも面梁パネルの平板21,21の
端部間に溶接等により固定されている。一方、連結部材
である当て板25は、トンネル本体10の長手方向に複
数の壁体20,20・・に跨がって長く連続している。
そして、左側部分20Aと右側部分20Bの突き合わせ
部にシール材26を挟むと共に、この突き合わせ部に内
側から当て板25を当て、当て板25の両側部分を埋め
込みボルト30,30により端部補強材24,24を貫
通して壁体10に固定することにより、左側部分20A
と右側部分20Bは上端部で相互連結され、トンネル本
体10に固定されている。
は、図3及び図4に示すように、左側部分20Aと右側
部分20Bの各上端部に設けられたアングル状の端部補
強材24,24を当て板25で連結してトンネル本体1
0に固定する構造になっている。即ち、側部分20Aと
右側部分20Bの突き合わせ部に設けられる端部補強材
24,24は、いずれも面梁パネルの平板21,21の
端部間に溶接等により固定されている。一方、連結部材
である当て板25は、トンネル本体10の長手方向に複
数の壁体20,20・・に跨がって長く連続している。
そして、左側部分20Aと右側部分20Bの突き合わせ
部にシール材26を挟むと共に、この突き合わせ部に内
側から当て板25を当て、当て板25の両側部分を埋め
込みボルト30,30により端部補強材24,24を貫
通して壁体10に固定することにより、左側部分20A
と右側部分20Bは上端部で相互連結され、トンネル本
体10に固定されている。
【0021】また、上端部以外の部分でも、左側部分2
0Aと右側部分20Bは適当箇所で埋め込みボルト3
0,30・・によりトンネル本体10の内面に固定され
ている。
0Aと右側部分20Bは適当箇所で埋め込みボルト3
0,30・・によりトンネル本体10の内面に固定され
ている。
【0022】本実施形態に係るトンネル構造の特徴は以
下の通りである。
下の通りである。
【0023】金属製の壁体20は、工場で量産され、且
つトンネル本体10内にレール40,40を使って簡単
に運び込まれる。特に、この壁体20は左側部分20A
と右側部分20Bに分割されているので、現場への運搬
及び現場でのトンネル内への搬入が容易である。
つトンネル本体10内にレール40,40を使って簡単
に運び込まれる。特に、この壁体20は左側部分20A
と右側部分20Bに分割されているので、現場への運搬
及び現場でのトンネル内への搬入が容易である。
【0024】トンネル本体10内に搬入された左側部分
20Aと右側部分20Bは、所定位置にセットされ、そ
のセット位置で簡単に結合されてドーム状の壁体20を
形成する。しかも、左側部分20Aと右側部分20Bは
トンネル本体10との固定も簡単である。即ち、壁体2
0は既存のトンネル内にその内面に沿って簡単に施工さ
れる。従って、新幹線の補修工事のような夜間の限られ
た時間内でも、その施工を急ピッチで進めることができ
る。
20Aと右側部分20Bは、所定位置にセットされ、そ
のセット位置で簡単に結合されてドーム状の壁体20を
形成する。しかも、左側部分20Aと右側部分20Bは
トンネル本体10との固定も簡単である。即ち、壁体2
0は既存のトンネル内にその内面に沿って簡単に施工さ
れる。従って、新幹線の補修工事のような夜間の限られ
た時間内でも、その施工を急ピッチで進めることができ
る。
【0025】トンネル本体10内に施工された壁体20
は、複層サンドイッチ構造の面梁パネルからなるので、
トンネル本体10を内側から強固に補強する。このた
め、トンネル本体10の崩落事故や内壁の剥離事故を将
来の長期間にわたって防止する。しかも、この壁体20
は厚みが薄く、トンネル本体10の内面に密着するため
に、トンネル内の有効空間を実質的に犠牲にしない。更
に、内面が平滑であるため、トンネル内を車両が高速で
走行するときの空気抵抗に悪影響を与えない。従って、
新幹線のトンネルにさえも適用可能である。
は、複層サンドイッチ構造の面梁パネルからなるので、
トンネル本体10を内側から強固に補強する。このた
め、トンネル本体10の崩落事故や内壁の剥離事故を将
来の長期間にわたって防止する。しかも、この壁体20
は厚みが薄く、トンネル本体10の内面に密着するため
に、トンネル内の有効空間を実質的に犠牲にしない。更
に、内面が平滑であるため、トンネル内を車両が高速で
走行するときの空気抵抗に悪影響を与えない。従って、
新幹線のトンネルにさえも適用可能である。
【0026】鉄道用トンネルの補強工事では、補強体の
強度が高いことが求めるられるのは当然であるが、これ
以外にも、厚みが薄いこと、内面が平滑なことが求めら
れるが、本実施形態に係るトンネル構造は、これら全て
を高次元で満足させるものである。
強度が高いことが求めるられるのは当然であるが、これ
以外にも、厚みが薄いこと、内面が平滑なことが求めら
れるが、本実施形態に係るトンネル構造は、これら全て
を高次元で満足させるものである。
【0027】図5は本発明の別の実施形態を示すトンネ
ルの断面構造図である。
ルの断面構造図である。
【0028】本実施形態に係るトンネル構造は、アーチ
状の壁体20を形成する面梁パネルの構造が相違する。
即ち、ここに使用されている面梁パネルは、2枚の平板
21,21間に1種類の波板22を挟んだ単層のサンド
イッチ構造である。その波板22は縦波型のものでも横
波型のものでもよい。外側からの圧壊強度は縦波型の方
が高いが、用途や要求される条件等によって適宜使い分
けることが可能である。
状の壁体20を形成する面梁パネルの構造が相違する。
即ち、ここに使用されている面梁パネルは、2枚の平板
21,21間に1種類の波板22を挟んだ単層のサンド
イッチ構造である。その波板22は縦波型のものでも横
波型のものでもよい。外側からの圧壊強度は縦波型の方
が高いが、用途や要求される条件等によって適宜使い分
けることが可能である。
【0029】アーチ状の壁体20は又、両側に分割され
ていない一体構造であるが、運搬、搬入等に問題があけ
れば、このような一体構造の壁体の使用も可能である。
ていない一体構造であるが、運搬、搬入等に問題があけ
れば、このような一体構造の壁体の使用も可能である。
【0030】図6は本発明の更に別の実施形態を示すト
ンネルの断面構造図である。
ンネルの断面構造図である。
【0031】本実施形態に係るトンネル構造では、壁体
20は円筒形状である。このような円筒形状の壁体20
を使用することによっても、地上、土中又は水中に連続
する空間を簡単に形成することができる。即ち、円筒形
状の壁体20を地上に施設すれば、緊急時の架設通路、
油送管等としての使用が可能であり、土中や水中に施設
すれば、共同溝、海底トンネル等としての使用が可能で
ある。そして、壁体20内に水平な仕切り部材27を設
ければ、その上方を人や車の通行スペース、下方を配管
スペース等として使用することができる。仕切り部材2
7も面梁パネルで形成するのが望ましい。
20は円筒形状である。このような円筒形状の壁体20
を使用することによっても、地上、土中又は水中に連続
する空間を簡単に形成することができる。即ち、円筒形
状の壁体20を地上に施設すれば、緊急時の架設通路、
油送管等としての使用が可能であり、土中や水中に施設
すれば、共同溝、海底トンネル等としての使用が可能で
ある。そして、壁体20内に水平な仕切り部材27を設
ければ、その上方を人や車の通行スペース、下方を配管
スペース等として使用することができる。仕切り部材2
7も面梁パネルで形成するのが望ましい。
【0032】図7は本発明の更に別の実施形態を示すト
ンネルの断面構造図で側面図、図8は図7のC−C線矢
示図である。
ンネルの断面構造図で側面図、図8は図7のC−C線矢
示図である。
【0033】本実施形態に係るトンネル構造では、角筒
形状の壁体50,60,60を繋いで臨時の歩道用陸橋
が構成されている。即ち、水平な角筒形状の壁体50の
両側に、傾斜した角筒形状の壁体60,60を繋ぎ、こ
れらを支持体70,70で陸橋形状に支持している。
形状の壁体50,60,60を繋いで臨時の歩道用陸橋
が構成されている。即ち、水平な角筒形状の壁体50の
両側に、傾斜した角筒形状の壁体60,60を繋ぎ、こ
れらを支持体70,70で陸橋形状に支持している。
【0034】水平な角筒形状の壁体50は、面梁パネル
からなる両側の側板51,51と、同じく面梁パネルか
らなる床板52と、同じく面梁パネルからなる天板53
とを、突き合わせ角部でアングル54により連結するこ
とで構成されている。両側の傾斜した角筒形状の壁体6
0,60も同様に面梁パネルで構成されており、その床
板には階段が取付けられている。
からなる両側の側板51,51と、同じく面梁パネルか
らなる床板52と、同じく面梁パネルからなる天板53
とを、突き合わせ角部でアングル54により連結するこ
とで構成されている。両側の傾斜した角筒形状の壁体6
0,60も同様に面梁パネルで構成されており、その床
板には階段が取付けられている。
【0035】更に、支持体70,70も面梁パネルから
なり、壁体50,60の繋ぎ部80も面梁パネルからな
る。
なり、壁体50,60の繋ぎ部80も面梁パネルからな
る。
【0036】このような歩道用陸橋は、構造的に高強度
であることは勿論、面梁パネルを用いて現地で半日又は
1日程度の短い工期で組立を終えることができる。従っ
て、災害時等の緊急を要するときの臨時の架設構造物と
しての利用価値が極めて大きい。
であることは勿論、面梁パネルを用いて現地で半日又は
1日程度の短い工期で組立を終えることができる。従っ
て、災害時等の緊急を要するときの臨時の架設構造物と
しての利用価値が極めて大きい。
【0037】図9は本発明の更に別の実施形態を示すト
ンネルの断面構造図である。
ンネルの断面構造図である。
【0038】本実施形態に係るトンネル構造では、角筒
形状の壁体50の内側に円筒形状の壁体20が組み込ま
れている。内側の円筒形状の壁体20内は歩道、車道等
として利用可能である。外側の角筒形状の壁体50の天
板53上も車道や歩道等に利用可能である。このような
二重のトンネル構造も災害時等の緊急を要するときの臨
時の橋、歩道、車道等に広く有意義に利用できる。
形状の壁体50の内側に円筒形状の壁体20が組み込ま
れている。内側の円筒形状の壁体20内は歩道、車道等
として利用可能である。外側の角筒形状の壁体50の天
板53上も車道や歩道等に利用可能である。このような
二重のトンネル構造も災害時等の緊急を要するときの臨
時の橋、歩道、車道等に広く有意義に利用できる。
【0039】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明に係るトン
ネル構造は、2枚の平板間に1枚又は複数枚の波板を挟
んで形成されたサンドイッチ構造の面梁パネルからなる
アーチ状又は筒状の壁体を地上、土中又は水中に施設す
ることにより、地上、土中又は水中に各種用途の連続し
た空間を簡単に形成することができ、それ自体を災害時
等の緊急を要するときの臨時の架設構造物として広く有
意義に利用できる。
ネル構造は、2枚の平板間に1枚又は複数枚の波板を挟
んで形成されたサンドイッチ構造の面梁パネルからなる
アーチ状又は筒状の壁体を地上、土中又は水中に施設す
ることにより、地上、土中又は水中に各種用途の連続し
た空間を簡単に形成することができ、それ自体を災害時
等の緊急を要するときの臨時の架設構造物として広く有
意義に利用できる。
【0040】また、鉄筋コンクリートによる既存のトン
ネルと組み合わせることにより、そのトンネルを短期間
で高強度に効果的に補強することができる。その結果、
北海道のトンネル崩壊事故のような痛ましい災害の再発
や、新幹線のトンネル内壁剥離事故から懸念される将来
の大事故を未然に防止できるという多大の効果を奏する
ものである。
ネルと組み合わせることにより、そのトンネルを短期間
で高強度に効果的に補強することができる。その結果、
北海道のトンネル崩壊事故のような痛ましい災害の再発
や、新幹線のトンネル内壁剥離事故から懸念される将来
の大事故を未然に防止できるという多大の効果を奏する
ものである。
【図1】本発明の実施形態を示すトンネルの断面構造図
である。
である。
【図2】図1のA−A線矢示図である。
【図3】図1のB部拡大図である。
【図4】図1のB部底面図である。
【図5】本発明の別の実施形態を示すトンネルの断面構
造図である。
造図である。
【図6】本発明の更に別の実施形態を示すトンネルの断
面構造図である。
面構造図である。
【図7】本発明の更に別の実施形態を示すトンネルの断
面構造図で側面図である。
面構造図で側面図である。
【図8】図7のC−C線矢示図である。
【図9】本発明の更に別の実施形態を示すトンネルの断
面構造図である。
面構造図である。
10 トンネル本体 20 壁体 21 平板 22,23 板板 24 端部補強材 25 当て板 26 仕切り部材 30 埋め込みボルト 40 レール 50,60 壁体 51 側板 52 床板 53 天板 70 支持体
Claims (4)
- 【請求項1】 2枚の平板間に1枚又は複数枚の波板を
挟んで形成されたサンドイッチ構造の面梁パネルからな
るアーチ状又は筒状の壁体を地上、土中又は水中に施設
して、地上、土中又は水中にトンネル状の連続した空間
を形成することを特徴とするトンネル構造。 - 【請求項2】 前記面梁パネルは、2枚の平板間に波の
方向が交差する2枚の波板を挟んだ複層サンドイッチ構
造である請求項1に記載のトンネル構造。 - 【請求項3】 前記壁体は、コンクリートからなるアー
チ状又は筒状のトンネル本体の内側に設けられた補強用
構造体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
トンネル構造。 - 【請求項4】 前記壁体は、長手方向に直角な方向で複
数に分割された分割構造であることを特徴とする請求項
1、2又は3に記載のトンネル構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28381599A JP2001107685A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | トンネル構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28381599A JP2001107685A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | トンネル構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001107685A true JP2001107685A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=17670520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28381599A Pending JP2001107685A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | トンネル構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001107685A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-10-05 JP JP28381599A patent/JP2001107685A/ja active Pending
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