JP2001107090A - クリーニング用洗浄剤およびこれを用いるクリーニング方法 - Google Patents

クリーニング用洗浄剤およびこれを用いるクリーニング方法

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JP2001107090A
JP2001107090A JP28675799A JP28675799A JP2001107090A JP 2001107090 A JP2001107090 A JP 2001107090A JP 28675799 A JP28675799 A JP 28675799A JP 28675799 A JP28675799 A JP 28675799A JP 2001107090 A JP2001107090 A JP 2001107090A
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water
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stains
cleaning method
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Yuji Matsuoka
勇二 松岡
Shiro Toki
四郎 十亀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン発生機等の特殊な機器を使用せず、繊
維がヨレヨレになったり、ちぢんだりすることなく、非
水溶剤中に水を配合することを可能とするクリーニング
方法を提供すること。 【解決手段】 水溶性キトサンおよび水を含有するクリ
ーニング用洗浄剤並びに非水溶剤中に、当該クリーニン
グ用洗浄剤を添加して洗浄液を調製し、この洗浄液で衣
料品を洗浄することを特徴とするクリーニング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクリーニング用洗浄
剤およびこれを用いるクリーニング方法に関し、更に詳
細には、ドライクリーニングで広く用いられている非水
溶剤中に水を添加することを可能とし、水溶性の汚れを
除去できるだけでなく、ふんわりした仕上がりを与える
ことのできるクリーニング用洗浄剤およびこれを用いる
クリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のクリーニングは、非水系溶剤を使
用するドライクリーニングが主流である。このドライク
リーニングは、水溶液を用いないため、繊維が膨潤せ
ず、布地の寸法、色合い、光沢等を損なわないという特
徴がある。
【0003】しかし、非水系溶剤を用いるという特性
上、水溶性の汚れを落としにくいという欠点もあった。
このため、実際のクリーニングにおいては、ドライクリ
ーニングに先立って、あるいはドライクリーニング後に
しみ抜きを行い、水溶性の汚れを除去していた。
【0004】また、実際の作業において、ドライクリー
ニングの洗浄液中に極微量の水を加えることも行われて
いるが、水の添加量の調整が極めて難しく、水を入れす
ぎた場合には繊維がヨレヨレになったり、ちぢんだりす
ることがあった。
【0005】最近、オゾンを用いて、水を非水溶剤中に
加える試みが行われている。この方法によれば、水溶性
の汚れが落ち、ウールなどでの縮みがないとされてお
り、従来のドライクリーニングから比べればかなり優れ
たものとされる。
【0006】しかしながら、この方法では、オゾン発生
機が必須であり、コストが高くなるという経済性の面に
問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実用に
鑑みなされたものであり、オゾン発生機等の特殊な機器
を使用せずに、非水溶剤中に水を配合することを可能と
するクリーニング方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、非水溶剤
中に水を配合可能とする手段について種々研究を重ねて
いたところ、添加剤として水溶性キトサンを用いること
により、非水溶剤中に水を配合した洗浄液を得ることが
可能となり、この洗浄液で衣料品を洗浄すると、型くず
れ等することなく水溶性の汚れが簡単に落ち、しかも衣
料品に好ましい手触り、風合い等を与えることができる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は、水溶性キトサンおよび
水を含有するクリーニング用洗浄剤を提供するものであ
る。
【0010】また本発明は、非水溶剤中に、上記クリー
ニング用洗浄剤を添加して洗浄液を調製し、この洗浄液
で衣料品を洗浄することを特徴とするクリーニング方法
を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のクリーニング用洗浄剤の
主成分は、水溶性キトサンと水である。このうち、水溶
性キトサンは、カニ殻から得たキチン質をキトサン粉末
とし、これを精製した後、ビタミンC等で分解して得た
溶液状物質である。この水溶性キトサンは、その平均分
子量が2,000から6,000程度のものが好ましい。
【0012】本発明のクリーニング用洗浄剤は、上記の
水溶性キトサンを水に溶かし、0.15から1重量%程
度の水溶液とすればよいが、より優れた洗浄力を得るた
めには、界面活性剤を加えることもできる。
【0013】この界面活性剤としては、オレイン酸アン
モニウム、トリエタノールアミン石鹸、モノポール石鹸
等の石鹸類の他、アルキルアリールスルホン酸、アルキ
ルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、非イオン界面活性剤
等を利用することができるが、一般的にドライソープ等
の名称で市販されているものを利用することが可能であ
る。
【0014】以上のクリーニング用洗浄剤は、非水系溶
剤中に添加し、衣料品のクリーニングに利用される。非
水溶剤としては、一般にドライクリーニング用に使用さ
れているものを例示することができ、石油分留品等の石
油系溶剤、パークロロエチレン、トリクロロエチレン等
の塩素化炭化水素系溶剤等を利用することが可能であ
る。
【0015】本発明のクリーニング用洗浄剤を非水溶剤
中に添加し、クリーニング用洗浄液とする場合の各成分
の濃度は、水溶性キトサンが0.0005から0.002
5重量%程度の範囲、水が0.05から0.5重量%程度
の範囲であることが好ましい。また、界面活性剤を使用
する場合、その添加量は0.015から0.05重量%程
度であることが好ましい。
【0016】上記の非水溶剤中にクリーニング用洗浄剤
を添加して得たクリーニング用洗浄液は、常法に従って
衣料品のクリーニングに使用することができる。すなわ
ち、このクリーニング用洗浄液の入った攪拌洗濯槽内で
衣料品を回転・攪拌することにより、衣料品に付着した
汚れを落とすことができる。このクリーニングの条件
も、従来行われているドライクリーニングと同様でよ
い。
【0017】以上説明した本発明のクリーニング方法に
よれば、シルク、ウール等の衣料品についても汗ジミ等
の水溶性の汚れを落とすことができ、しかも、クリーニ
ング後に極めて優れた手触り、風合いを与えることがで
きる。
【0018】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるもの
ではない。
【0019】実 施 例 1 石油系ドライ機を用い、種々の素材(純毛、化繊、絹、
麻、綿等)の衣料品を洗浄した。洗浄は、200リット
ルの石油系溶剤(Pega White 1520;モービル石油
(株)製)に対し、1ワッシャ16kgの被洗浄物を入
れ、1回毎に水500ml、カチオン系界面活性剤(エ
スペロ7;日華化学(株)製)50mlおよびキトサン
洗剤(水溶性キトサン約3%含有;アピオスーパークリ
ーン;(株)アピオクラブ製)50mlを加えて洗浄し
た。
【0020】約1ヶ月間上記条件でクリーニングを行
い、仕上がり状態を、油性の汚れ、水性の汚れ、
風合い、ほこりの付き具合(静電気)およびしわの
状況の各点で評価した。この結果、油性汚れは全くきれ
いに落ち、風合い的にはさらっとしてとても良い着心地
であった。また、ほこりは全くつかず、しわも全くなか
った。水性の汚れは殆ど落ちていたが、汚れの古いシミ
や頑固なシミでは残るものもあった。しかし、これらの
シミも後処理で落ちやすくなっていた。
【0021】なお、上記方法でクリーニングを行った場
合の石油系ドライ機は、機械自体に特段の影響はなく、
圧力も特に変化は認められなかった。また、フィルター
に付着するゴミが少なく、連続使用回数を多くすること
ができた。更に、機械から出るホコリは、これまでより
白っぽく細かい(きれいな)感じであり、静電気の発生
も少なくなっているようであった。
【0022】一方、使用した石油系溶剤には乳化現象が
見られず、これまでより澄んだ液であり、水分は衣料に
付着して出ていったものと判断された。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、従来の設備のままで縮
み、型くずれ等生地を傷めることなく非水系溶剤中に水
を添加することが可能となり、種々のメリットを有する
ものである。
【0024】すなわち、従来のクリーニング方法では、
微量の水であっても、これを添加しすぎると、柔らかく
なりすぎる、しわしわになる、光沢を失なう、むあるい
色泣きする等の問題が生じた。また、水溶性の汚れが落
ちないため、前処理で染み抜きの手間が必要な上、この
工程で付着した水分をとばさないと染み抜きの部分が逆
汚染してシミが広がった状態になったり、ちぢみの原因
となる問題があった。更に、従来のクリーニングでは静
電気が発生しやすく、静電気防止の洗剤を使用してもホ
コリが付着し、爆発する危険さえあった。
【0025】これに対し、本発明のクリーニング方法で
は、水分が添加されているにもかかわらずさらっと仕上
がり、風合いがとても良く、ちぢみもなく、しわになら
ない。また、水溶性の汚れの落ちも良く、殆ど染み抜き
処理を必要としない。更に、添加した水分の作用によ
り、静電気がおきないため、ほこりがつかず、安全性も
高いものである。
【0026】このように、本発明のクリーニング方法
は、従来のドライクリーニングで落としにくいとされて
いた水溶性の汚れを落とすことを可能とするばかりでな
く、静電気の発生防止等の効果をも有するものであり、
新しいクリーニング法として経済的に広く利用しうるも
のである。 以 上

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性キトサンおよび水を含有するクリ
    ーニング用洗浄剤。
  2. 【請求項2】 更に界面活性剤を配合した請求項第1項
    記載のクリーニング用洗浄剤。
  3. 【請求項3】 非水溶剤中に、水溶性キトサンおよび水
    を含有するクリーニング用洗浄剤を添加して洗浄液を調
    製し、この洗浄液で衣料品を洗浄することを特徴とする
    クリーニング方法。
  4. 【請求項4】 洗浄液中の水溶性キトサンの量が0.0
    005〜0.0025重量%である請求項第3項記載の
    クリーニング方法。
  5. 【請求項5】 洗浄液中の水の量が0.05〜0.5重量
    %である請求項第3項記載のクリーニング方法。
  6. 【請求項6】 更に洗浄液中に界面活性剤を配合する請
    求項第3項記載のクリーニング方法。
JP28675799A 1999-10-07 1999-10-07 クリーニング用洗浄剤およびこれを用いるクリーニング方法 Pending JP2001107090A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100486861B1 (ko) * 2002-05-20 2005-05-03 김성배 키토산을 함유한 주방용 세제 조성물 및 그 세제의 제조방법

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