JP2001105975A

JP2001105975A - リアウイング

Info

Publication number: JP2001105975A
Application number: JP28210699A
Authority: JP
Inventors: Masao Tamura; 雅夫田村; Shunji Sarashina; 俊二更科
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1999-10-01
Filing date: 1999-10-01
Publication date: 2001-04-17

Abstract

(57)【要約】【課題】乗用車のリアウイングにアンテナと後方監視
カメラを内蔵して、乗用車の外観をすっきりさせる。【解決手段】乗用車の車体１の後部にあるリアウイン
グ２の内部に、アンテナ３とビデオカメラ４を設ける。
アンテナ３は、ダイバーシティアンテナであり、水平に
２本のアンテナを対向させて設置する。ビデオカメラ４
は、電動雲台に載せたズームレンズ付きのＣＣＤビデオ
カメラである。また、アンテナ３とビデオカメラ４をそ
れぞれ移動させる手段を設けることで、最適な位置で送
受信したり、後方を撮影することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、リアウイングに関
し、特に、アンテナと雲台付きビデオカメラを内蔵した
乗用車後部のリアウイングに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、乗用車には、カーラジオや自動
車電話などのために、いくつかのアンテナが装備されて
いる。多くのアンテナを車体の屋根やフェンダーなどに
林立させると、見栄えも良くないし、邪魔でもあるの
で、リアウインドウやエアスポイラに内蔵することが行
なわれている。また、後方監視などのために、ビデオカ
メラを車体に装備することも行なわれている。例えば、
車体後方の屋根の上や後部エアスポイラにビデオカメラ
を設置して後方を監視することが行なわれているし、前
方の死角を監視するために、前部バンパーなどにビデオ
カメラを設置することが提案されている。以下、アンテ
ナの設置とビデオカメラの設置の従来例を説明する。

【０００３】特開平9-130122号公報に開示された図６に
示す「アンテナ内蔵スポイラー」は、製造が容易でメン
テナンス性が良く、車両に取付けられるアンテナ内蔵ス
ポイラーである。車両に取付けるスポイラーハウジング
の脚部に底部を形成する。スポイラーハウジングの内部
に、アンテナエレメントを固定し、アンテナエレメント
に第１ジョイント部を連結する。スポイラーハウジング
の内部に、カウンタポイズ部を固定し、カウンタポイズ
部に第２ジョイント部を連結する。アンテナエレメント
の第１ジョイント部に第１コネクタを嵌合する。カウン
タポイズ本体の第２ジョイント部に第２コネクタを嵌合
する。スポイラーハウジングの底部にバッファアンプを
固定する。

【０００４】特開平6-92184号公報に開示された図７に
示す「車両後方確認装置」は、車両後方の確認が容易な
車両後方確認装置である。リアスポイラーの後端部より
所定間隔だけ前方にＣＣＤカメラが組み込まれているの
で、リアスポイラーの後端部分がひさしとなって、ＣＣ
Ｄカメラへの外乱光の入射が防止される。さらに、ＣＣ
Ｄカメラは、リアスポイラー裏面から車両後方斜め下の
映像を捕えるように設置されているので、超広角レンズ
を用いなくても車両に近接した後方障害物を撮影してモ
ニターテレビに表示させることができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のリアス
ポイラでは、アンテナのみを内蔵するか、ビデオカメラ
のみを内蔵するものであったので、両方を内蔵すること
ができず、乗用車後部のエアスポイラを有効活用するこ
とができないという問題があった。また、リアスポイラ
に内蔵されたアンテナやビデオカメラの位置が固定され
ていたために、最適な位置で受信したり撮影することが
できないという問題があった。

【０００６】本発明は、上記従来の問題を解決して、乗
用車後部のエアスポイラにアンテナとビデオカメラを内
蔵して、乗用車の外観をすっきりさせることを目的とす
る。さらに、リアスポイラに内蔵するアンテナやビデオ
カメラを最適な位置に移動可能にして、送受信状態を改
善したり撮影範囲を広げることも目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、リアウイングを、アンテナと雲台付
き撮像手段を内部に設けた構成とした。このように構成
したことにより、アンテナを林立させることがなくな
り、ビデオカメラの出っ張りもなくなるので、乗用車の
外観をすっきりさせることができる。

【０００８】また、リアウイングの内部に撮像手段を設
け、撮像手段を移動する移動手段を備えた構成とした。
このように構成したことにより、撮像手段が本体内部を
移動でき広範囲の撮影ができる。

【０００９】また、リアウイングの内部にアンテナを格
納し、アンテナの基部がリアウイングにそった状態でア
ンテナの位置を移動させるアンテナ移動手段を備えた構
成とした。このように構成したことにより、アンテナを
移動させて先端部を適当な方向に向けて最適な送受信位
置に設定することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図１〜図５を参照しながら詳細に説明する。

【００１１】（第１の実施の形態）本発明の第１の実施
の形態は、アンテナと後方監視ビデオカメラを内蔵した
リアウイングである。

【００１２】図１は、本発明の第１の実施の形態におけ
るアンテナ内蔵リアウイングの外観斜視図である。図１
において、車体１は、乗用車の車体である。リアウイン
グ２は、車体の後方に設けられたエアスポイラである。
アンテナ３は、リアウイングの内部に設けられたアンテ
ナである。カメラ４は、リアウイングの内部に設けられ
たビデオカメラである。

【００１３】上記のように構成された本発明の第１の実
施の形態におけるリアウイングの機能を説明する。アン
テナ３は、ダイバーシティアンテナであり、２本のアン
テナがリアウイング２の両側に設けられている。アンテ
ナ３の給電ケーブルは、リアウイング２の脚部を通し
て、車内の車載電話機に接続されている。

【００１４】ビデオカメラ４は、リアウイング２の中央
部に設けられている。電動雲台により、パン・チルトが
可能である。レンズはズームレンズであり、遠方を撮影
したり、車両後部近辺を広く撮影することができる。雲
台とズームの制御は、車内から手動で行なうこともでき
るし、走行状態に応じて、自動的に撮影範囲を選択する
こともできる。

【００１５】上記のように、本発明の第１の実施の形態
では、アンテナ内蔵リアウイングを、アンテナと後方監
視ビデオカメラを内蔵した構成としたので、アンテナや
カメラの設置が出っ張りなくでき、外観がすっきりす
る。

【００１６】（第２の実施の形態）本発明の第２の実施
の形態は、後方監視ビデオカメラとカメラ移動装置を内
蔵したリアウイングである。

【００１７】図２と図３は、本発明の第２の実施の形態
のリアウイングの外観斜視図である。図２と図３におい
て、カメラ４は、リアウイング２の内部に設けられたビ
デオカメラである。カメラ移動装置５は、カメラをリア
ウイング内部で移動させる装置である。

【００１８】上記のように構成された本発明の第２の実
施の形態におけるリアウイングの機能を説明する。リア
ウイング２内部を左右にカメラ４がスライド可能であ
り、スライドすることによって、撮像範囲を拡大する。
また、カメラ４を固定して左右にパンして撮影する場合
と比較して、リアウイング２の左右端の間において、左
右の角度を持たない車両真後ろの映像を撮影することが
可能となる。したがって、車両後方の死角がほとんど無
くなる。

【００１９】なお、移動可能なビデオカメラとともに固
定のアンテナをリアウイングに内蔵して、リアウイング
の内部スペースを有効利用してもよい。

【００２０】上記のように、本発明の第２の実施の形態
では、リアウイングに、後方監視ビデオカメラとカメラ
移動装置を内蔵したので、車両後方を広範囲に撮影する
ことができる。

【００２１】（第３の実施の形態）本発明の第３の実施
の形態は、アンテナとアンテナ移動装置を内蔵したリア
ウイングである。

【００２２】図４と図５は、本発明の第３の実施の形態
におけるリアウイングの外観斜視図である。図３と図４
において、アンテナ３は、リアウイングの内部に設けら
れたアンテナである。アンテナ移動装置６は、アンテナ
を移動させる装置である。

【００２３】上記のように構成された本発明の第３の実
施の形態におけるリアウイングの機能を説明する。アン
テナ３をリアウイング２から飛び出させ、移動すること
が可能である。リアウイング２に基部が接するアンテナ
３を移動することで、信号強度を最適とする位置で送受
信することが可能になる。

【００２４】なお、移動可能なアンテナとともに、固定
あるいは移動可能なビデオカメラを内蔵して、リアウイ
ングの内部スペースを有効利用してもよい。

【００２５】上記のように、本発明の第３の実施の形態
では、リアウイングに、アンテナとアンテナ移動装置を
内蔵したので、利得が最大となる最適の位置にアンテナ
を設定することができる。

【００２６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、リアウイング内部に、アンテナと雲台付きビデオ
カメラを設けた構成としたので、乗用車の外観がすっき
りするという効果が得られる。

【００２７】また、撮像手段と、撮像手段を本体内部で
移動させる移動手段を備えたので、車両後方を左右の端
からも撮影することができるという効果が得られる。

【００２８】また、内部に格納されるアンテナと、アン
テナの基部が本体に接する状態でアンテナを移動させる
アンテナ移動手段を備えたので、最適なアンテナ位置で
送受信することができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態におけるアンテナと
ビデオカメラを内蔵したリアウイングを装備した乗用車
の外観斜視図、

【図２】本発明の第２の実施の形態における移動可能撮
像装置内蔵のリアウイングの外観斜視図、

【図３】本発明の第２の実施の形態における移動可能撮
像装置内蔵のリアウイングのビデオカメラをスライドし
た状態の外観斜視図、

【図４】本発明の第３の実施の形態における移動可能ア
ンテナ内蔵のリアウイングの外観斜視図、

【図５】本発明の第３の実施の形態における移動可能ア
ンテナ内蔵のリアウイングのアンテナを移動させた状態
の外観斜視図、

【図６】従来のアンテナ内蔵スポイラの外観斜視図、

【図７】従来のカメラ内蔵スポイラの外観斜視図であ
る。

【符号の説明】

１車体２リアウイング３アンテナ４ビデオカメラ５カメラ移動装置６アンテナ移動装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】アンテナと雲台付き撮像手段を内部に設
けたことを特徴とするリアウイング。
【請求項２】撮像手段と、前記撮像手段をリアウイン
グ本体内部で移動させる移動手段とを備えたことを特徴
とするリアウイング。
【請求項３】リアウイング内部に格納されるアンテナ
と、前記アンテナの基部がリアウイング本体に沿った状
態で前記アンテナを移動させるアンテナ移動手段とを備
えたことを特徴とするリアウイング。