JP2001103451A - 画像監視システム及び画像監視方法 - Google Patents

画像監視システム及び画像監視方法

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JP2001103451A
JP2001103451A JP27759499A JP27759499A JP2001103451A JP 2001103451 A JP2001103451 A JP 2001103451A JP 27759499 A JP27759499 A JP 27759499A JP 27759499 A JP27759499 A JP 27759499A JP 2001103451 A JP2001103451 A JP 2001103451A
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Japan
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cameras
image
moving path
monitoring system
image data
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JP27759499A
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English (en)
Inventor
Kenichi Maeda
賢一 前田
Kunihisa Kishikawa
晋久 岸川
Nobuyuki Takeda
信之 武田
Kazunori Onoguchi
一則 小野口
Atsuto Maki
淳人 牧
Masayuki Maruyama
昌之 丸山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像監視で発見した異常発生位置が実際の道路
のどの位置に相当するのかを瞬時に認識可能な画像監視
システムを提供する。 【解決手段】画像監視システムはトンネル11内の道路
13に適用したもので、道路13に沿った複数の定点位
置の夫々にカメラ14A〜14Nを配置し、画像データ
から道路13の状態を監視するシステムである。複数の
カメラ14A〜14Nを、各カメラの視野が少なくとも
隣接カメラ相互間で重なるように配置する。さらに、道
路13の状況を監視するための仮想撮影位置を道路に沿
って連続的に移動させる手段(15)と、複数のカメラ
14A〜14Nの内、仮想撮影位置を挟んで位置する2
個のカメラで撮影された画像データから仮想撮影位置に
おける画像データを生成する手段(15)と、生成した
仮想撮影位置夫々の画像データを順に表示する手段(1
5)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を通して目的
とする道路や通路などを監視する画像監視システム及び
画像監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル内の道路や建物内を監視
するには、それらの様子をカメラでリアルタイムに撮影
し、その画像を遠隔地で監視する遠隔監視方法が多用さ
れている。例えばトンネルや通路の複数の所定位置にT
Vカメラなどを設置して車両や人の動きを捉え、その画
像を監視センターや警備室の複数のディスプレイに時分
割で表示して監視したり、1又は複数のディスプレイに
マルチウィンドウ形式で時分割に表示することで監視を
行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した監視方法の場
合、カメラを道路や通路に沿って複数配置したとして
も、各カメラが出力する画像データはそのカメラが受け
持つ位置における画像のみである。このため、通常は、
複数のカメラの視野が一部重複するようにカメラの設置
位置や設置方向を決めるようになっている。
【0004】このため、ある個別の画面上で何か異常を
発見したとしても、その異常発生位置が実際の道路や通
路上のどの位置に対応するのか、直ぐには認識し難いと
いう問題があった。
【0005】また、複数のカメラの視野が一部重複する
場合であっても、監視員は結局、複数の画像を個別に観
察することが必須である。つまり、監視員には、複数の
画像が映っている複数のディスプレイやマルチウィンド
ウ画面の夫々を、しかも同時に確認する作業が必要にな
る。このため、ある画面の隅で生じている異常を見逃す
ことも多く、その監視精度が問題であり、一方、多数の
画面を同時に監視するための作業労力も無視することが
できないものであった。
【0006】本発明は、このような従来の画像監視法の
状況に鑑みてなされたもので、画像監視で発見した異常
発生位置が実際の移動路のどの位置に相当するのかを瞬
時に認識可能な画像監視システムを提供することを、そ
の第1の目的とする。
【0007】また、本発明は、画像監視で発見した異常
発生位置が実際の移動路のどの位置に相当するのかを瞬
時に認識可能であって、監視精度も良好で、且つ、監視
作業の労力を軽減できる画像監視システムを提供するこ
とを、その第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の画像監視システムは、移動路に沿った複数
の定点位置の夫々に、撮影した画像データを出力するカ
メラを配置し、前記画像データから当該移動路の状態を
監視する画像監視システムであり、前記複数のカメラ
を、この各カメラの視野が少なくとも隣接カメラ相互間
で重なるように配置する一方で、前記移動路の状況を監
視するための仮想撮影位置を当該移動路に沿って連続的
に移動させる移動手段と、前記複数のカメラの内、前記
仮想撮影位置からの視野に関与する複数のカメラで撮影
された画像データから当該仮想撮影位置における画像デ
ータを生成する生成手段と、この生成手段が生成した前
記仮想撮影位置夫々の画像データを順に表示する表示手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】これにより、道路などの移動路に沿って移
動路の状況をあたかも連続的に撮影したかの如く見せる
画像を提供できる。したがって、画像を監視して発見し
た異常発生位置が実際の移動路のどの位置に相当するの
かの判断を瞬時(迅速に)に行うことができる。また、
従来のようにモニタを複数個、監視する必要もないか
ら、高い監視精度を維持でき、且つ、監視作業の労力を
も軽減できる。
【0010】具体的には、例えば、前記移動路は車両が
走行する道路である。この道路は、一例として、トンネ
ル内の道路である。一方、前記移動路は建築物の通路で
あってもよい。
【0011】また好適には、前記複数のカメラの夫々は
その視野の中心線を前記移動路に真下に向けた状態で当
該移動路の上方に設置することである。一方、前記複数
のカメラの夫々はその視野の中心線を前記移動路に対し
斜めに向けた状態で当該移動路の上方に設置していても
よい。
【0012】更に好適には、前記移動手段は、前記仮想
撮影位置を任意の速度で前記移動路に沿って移動させる
指令手段を備えることである。例えば、この指令手段
は、前記仮想撮影位置を前記移動路の所望方向に沿って
移動させる手段である。また、この指令手段は、オペレ
ータの踏込み量で前記速度を指令するアクセルタイプの
操作具を備えることもできる。
【0013】一方、本発明に係る画像監視方法は、移動
路に沿った複数の定点位置の夫々に配置され、且つ視野
が少なくとも隣接する定点位置相互間で重なるように配
置された複数のカメラ夫々が出力する画像データから当
該移動路の状態を監視する画像監視方法であり、前記移
動路の状況を監視するための任意の仮想撮影位置を当該
移動路に沿って連続的に移動させ、前記複数のカメラの
内、前記仮想撮影位置からの視野に関与する複数のカメ
ラで撮影された画像データから当該仮想撮影位置におけ
る画像データを生成し、この画像データを順に表示する
ことを特徴とする。この方法を実施することで、上述し
た画像監視システムで説明したと同等の作用効果を得る
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図1
〜4に基づき説明する。なお、この実施形態では、移動
路として実空間におけるトンネル内の道路を例にとって
説明する。
【0015】図1に、本実施形態に係る、トンネル内の
道路に実施した画像監視システムのシステム全体の系統
を示す。この画像監視システムは、トンネル11内に設
置された撮影手段と、この撮影手段の撮影情報を監視セ
ンタ12に送り、トンネル11内の車両走行状況などを
遠隔で監視する監視手段とを備える。
【0016】これを詳述すると、トンネル11の天井面
には道路13の走行方向に沿って撮像手段としての複数
のカメラ14A,14B,…,14Nが設置されてい
る。各カメラ14A(…,14N)は例えばCCD撮像
素子を用いた2次元カメラから成り、撮像した画像をデ
ジタルデータとして出力するようになっている。このカ
メラは勿論、撮像管を用いたカメラであってもよい。
【0017】各カメラ14A(…,14N)はその視野
の中心線を真下に向けて配置されている。複数のカメラ
14A,14B,…,14Nの相互間距離dは、図1に
示す如く、路面走行方向Rにおいて、視野角θの視野端
が、隣接カメラの真下に向いた視野中心位置に達するよ
うに設定されている。つまり、道路13の路面はその走
行方向において、常に、隣接する2個のカメラの視野で
カバーされる。一例として、隣接カメラ間の距離は50
mから100m程度になる。トンネルが湾曲していると
きや路面が傾斜しているときにも、かかるカメラ間距離
dは調節され、常に、道路13が2個のカメラの視野で
カバーするようになっている。
【0018】この複数のカメラ14A,14B,…,1
4Nが出力する画像データは、ケーブル又は電波媒体な
どによる伝送手段14により、監視センタ12に送ら
れ、監視手段としての監視装置15に与えられる。
【0019】監視装置15は、コンピュータ類似の構成
を有するもので、制御及び処理用のCPU、プログラム
やデータを記憶するROM、RAMなどのメモリ、及び
その他のコンピュータ由来の構成要素を搭載した制御・
処理用の処理装置15A、監視員が手動で操作する操作
装置15B及びアクセル装置15C、及び表示用のモニ
タ15Dを備える。
【0020】アクセル装置15Cは実際には、監視員が
モニタ15Dに表示された道路13の画像を見ながら足
で踏込み操作を行うものである。このアクセル装置15
Cは車両のアクセルを真似たもので、そのペダル16を
踏み込むことにより、本発明の特徴である、道路監視の
ための仮想的なカメラが撮影する仮想撮影位置を道路走
行方向にスキャン(移動)させる速度(以下、「スキャ
ン速度」という)を調整することができる。ここで「仮
想的なカメラ」とは、演算により実現される仮想的なカ
メラであり、指定される仮想撮影位置毎に演算により画
像データを求めることを言う。
【0021】このため、ペダル16の踏込み量を浅くす
ると、遅いスキャン速度を指定でき、反対にその踏込み
量を深くすると、速いスキャン速度を指令できる。つま
り、ペダル16の踏込み量により、仮想的なカメラによ
る仮想撮影位置での演算の繰返し速度の調整を指令する
ことができる。
【0022】続いて、図2及び図3に基づき、処理装置
15Aによる制御及び処理を中心に、本画像監視システ
ムの動作を説明する。
【0023】最初に、本発明における画像生成の原理を
説明する。従来、複数のカメラを使って撮影した画像か
ら、別の角度で撮影した画像を作成する手法が知られて
おり、本発明の原理はこの手法を応用したものである。
このような従来法としては、例えば、文献「向川、他
「2枚の顔写真を用いた任意方向の顔画像の生成」、信
学技報PRMU95−29、1995−05」が知られ
ている。この手法によると、2台のカメラで撮影された
複数の画像から、その2台のカメラの間にあたかも仮想
的にカメラを置いたかの如く表示される画像を作成する
ことができる。このカメラを仮想的に置く位置はパラメ
ータによって変更することができることから、そのパラ
メータを次々に変化させることにより、その仮想的に置
いたカメラがあたかも動いて撮影したかの如く見せる画
像が生成される。
【0024】この手法を道路に沿って配置された複数の
カメラ列に適用する。複数のカメラをA,B,C…とす
ると、最初はカメラA,B間で、次にカメラB,C間
で、といった具合に2つのカメラの組合せに拠るカメラ
対を順次変化させると、あたかも道路全体に沿って1つ
のカメラ(仮想的なカメラ)を移動させたかの如く見え
る画像が生成される。
【0025】これを図2に基づき詳述する。いま、カメ
ラ対は同図に示す如く、カメラA,Bであるとする。一
方のカメラAにより撮影された画像において注目する特
徴点Nの座標をベクトルvで表現する。同様に、もう一
方のカメラBにより撮影された画像において同じ特徴点
Nの座標をベクトルでwで表現する。両カメラA,B間
の距離をd(固定値)とすると、両カメラ間における、
一方のカメラAから距離aだけ離れた位置(仮想撮影位
置)から道路を見た画像(つまり、生成したい新たな画
像)上での同じ特徴点Nの座標をベクトルでxで表す
と、このベクトルxは、
【数1】 x=(1−a/d)v+(a/d)w ……(1) の式で演算できる。簡単化のため、a/d=αで記載す
ると、この式は、
【数2】 x=(1−α)v+αw …… (2) と表される。α=0のときは、x=vとなり、仮想撮影
位置は一方のカメラAの位置になる。また、α=1のと
きは、x=wとなり、仮想撮影位置は反対側のカメラB
の位置になる。
【0026】この簡単化された式において、αは、仮想
的なカメラをスキャンさせて撮影したい位置、すなわち
仮想撮影位置を表すので、これをスキャン位置パラメー
タと呼ぶことにする。したがって、このスキャン位置パ
ラメータαを次々に更新しながら、各特徴点に対して上
記(2)式を演算すれば距離aの位置の新たな画像の生
成が可能になる。この距離aが例えば図2においてカメ
ラBの位置を通り越した場合、別の2個のカメラB,C
について同様の処理を繰り返すことになる。
【0027】次に、この原理に基づき、処理装置15A
により実行される図3の処理を説明する。
【0028】処理装置15Aはまず、監視員からの操作
情報、又は、デフォルト値に基づきカメラ14A〜14
Nの内、初期位置のカメラを指定し、さらに、スキャン
方向を指定する(図3、ステップS1、S2)。
【0029】次いで、処理装置15Aは、初期位置のカ
メラ及びスキャン方向からスキャン方向に沿った2台の
隣接カメラを決める(ステップS3)。例えば図1の例
において、初期位置のカメラが14Aであり、スキャン
方向が同図上で右向きであるとすると、2台の隣接カメ
ラは14A及び14Bとなる。
【0030】次いで、処理装置15Aは、決定した2台
の隣接カメラ14A、14Bの画像データを取り込み、
それらの各画像データで成る2枚の画像上で共通する特
徴点を周知の手法で抽出する(ステップS4)。これに
より、路面上の構造物の端部、路面段差、車両のドアミ
ラー、バンパなど、複数個の共通する特徴点が抽出され
る。
【0031】この後、処理装置15Aにより、仮想撮影
位置aに対応するスキャン位置パラメータαがα=0に
初期設定される(ステップS5)。次いで、アクセル装
置15Cのペダル16の踏込み量の情報が読み込まれ、
スキャン位置パラメータαの変化量Δαが演算され、さ
らにα=α+Δαが演算される(ステップS6〜S
8)。
【0032】次いで、処理装置15Aにより、例えばカ
メラ14A、14Bによる2つの画像上の共通する特徴
点の1つが選択され(ステップS9)、その特徴点に対
してスキャン位置パラメータαに対するベクトルxが、
前述した原理に基づき、
【数3】x=(1−α)v+αw の演算式で演算される(ステップS10)。この演算
は、かかる2つの画像上の共通する特徴点全部に対して
繰返し実行される(ステップS11)。
【0033】そこで、いま指定されている1つのスキャ
ン位置パラメータαに対する新たな画像が、例えば2つ
のカメラ14A、14Bの両画像に拠り演算されたベク
トルxを用いて生成され、モニタ15Dに表示される
(ステップS12)。
【0034】処理装置15Aは、次いで、スキャン位置
パラメータα<1か否かを判断する(ステップS1
3)。この判断がYES(α<1)ならば、仮想撮影位
置aが例えばカメラ14A,14B間に存在しており、
一方のカメラ14Bまで到達していないと認識し、ステ
ップS6に処理を戻して、ステップS6〜S13を繰り
返す。
【0035】一方、ステップS6〜S13の処理を繰り
返している間に、仮想撮影位置aが例えばカメラ14
A,14B間を既に移動し終わって例えば一方のカメラ
14Bの位置に到達すると、ステップS13ではNO
(α=1又はα>1)と判断される。
【0036】この場合、処理装置15Aは操作情報を読
み込み、仮想撮影位置aの移動が停止(スキャン停止)
が指令されているか否かを判断し(ステップS14,S
15)、停止ならば次の指令があるまでそのまま待機す
る。ステップS15でNO(スキャン停止でない)の判
断の場合、さらにそれまでのスキャン方向とは反対の方
向へのスキャンが指令されているか否かを操作情報から
判定する(ステップS16)。このステップS16でY
ES、すなわち逆方向のスキャンであると判断すると、
ステップS3に戻って上述と同様の処理が繰り返され
る。
【0037】反対にステップS16にてNO、すなわち
逆方向のスキャンではないと判断されたときには、スキ
ャンをそれまでの方向に再開させる状況にある。このと
きにはさらに、仮想撮影位置aが実際のカメラ14A〜
14Nのうち、スキャン方向最後のカメラ14Nまで到
達したか、或は、所定のカメラ位置まで到達したか否か
が判断される(ステップS17)。
【0038】ステップS17でNOの判断のときは、ス
キャン停止でも、逆方向スキャンでもなく、さらに、仮
想撮影位置aが予定している最後のカメラ位置に到達し
ている場合でもない状態である。したがって、このとき
は、2台のカメラの交換を指令して(ステップS1
8)、ステップS4の処理に戻る。つまり、例えば、か
かる仮想的な撮影をそれまでカメラ14A,14Bのカ
メラ対に対して実施していた場合、今度はカメラ14
B,14Cに交換して、上述の処理が同様に実施され
る。
【0039】これに対し、ステップS17の判断がYE
Sとなるときは、逆方向にスキャンするか否かが再度判
断される(ステップS19)。この再判断がYESとな
るときは、逆方向にスキャンするべく、処理がステップ
S3に戻される。しかし、ステップS19でNOの判断
となるときは、仮想撮影位置aが列最後のカメラ又は所
定カメラの位置に到達した場合であって、逆方向にはス
キャンしない場合であるから、仮想撮影位置aをカメラ
列の最初、例えばカメラ14Aの位置に戻す指令を行い
(ステップS19)、この後、ステップS3に戻る。
【0040】以上の処理ルーチンは処理装置15Aによ
って処理終了が指令されるまで続けられる。
【0041】この結果、仮想撮影位置aがカメラ間の任
意の位置に在っても、その位置から下方の路面を臨む画
像が演算上で生成され、表示される。そして、監視員は
アクセル装置15Cのペダル16を実車両のアクセル感
覚で適宜に踏み込むことによりスキャン速度が調整さ
れ、そのスキャン速度に応じて仮想的なカメラVCが例
えば図4に示す如く、走行路方向Rに沿って移動され
る。つまり、この仮想的なカメラVCは、単に隣接する
2個のカメラ間のみならず、複数のカメラ対を次々と渡
るように連続的に移動する。
【0042】このため、ペダル16の踏込み量を一定に
してスキャン位置パラメータαを一定の割合で変化させ
ると、スキャン速度も一定となり、トンネル11内を天
井面に沿って等速度で移動しながら、その下方の路面を
連続的に映した画像がモニタ15Dに表示される。ペダ
ル16を強く短時間に踏み込んでいくと、加速しながら
下方の路面を連続的に映した画像がモニタ15Dに表示
される。
【0043】そこで、監視員はモニタ15Dの画面を見
ながら、自分も車両(又はヘリコプタのような乗り物)
に乗って道路状況を上方から監視しているが如くの感覚
で監視業務を遂行することができる。
【0044】またペダル16の踏込みを止めると、モー
タに15Dに表示された画像はその踏込み停止時点のリ
アルタイムな画像に変わり、任意位置での定点方式の路
面監視が可能になる。
【0045】したがって、監視員はペダル16及び操作
装置15Bを操作しつつ、1つのモニタ画面を監視する
だけでよく、道路13に沿って擬似的に連続的に移動し
た画像を得ることができる。連続移動の画像であること
から、発見した異常発生(車両事故など)の路上位置が
トンネル全体の中で実際にどの位置に相当するかは、監
視員によって、容易に且つ瞬時に判断つき易くなり、必
要な対策や処置を迅速に講じることができるようにな
る。また、監視員は、従来のように複数の画像を観察す
る必要が無いことから、異常発生を見逃す確率も大幅に
低下する。同時に、監視作業も著しく軽減される。
【0046】さらに、監視員はペダル16の踏込み量を
変化させるだけで、トンネル内を早い速度で監視するこ
とも遅い速度で監視することも自在になる。このため、
例えば、車両が居ない、又は、明らかに異常の生じてい
ない道路部分は速い速度でスキャンして時間の節約を図
り、車両が込み入っている道路部分では適度な速度で念
入りにスキャンして監視精度を上げることができる。ま
た、操作装置15Bからのキー操作など、簡単な操作に
より、必要に応じて、いつでも逆戻りのスキャンも行え
る。このように、監視員の経験や勘も反映させた監視が
可能になる。
【0047】なお、本発明は上述した実施形態の構成に
限定されるものではなく、さらに種々の形態が可能であ
る。例えば、カメラの配置方向は前述した如く、必ずし
も真下に向ける構成に限定されるものではなく、例え
ば、図5に例示する如く、道路13の路面に対して視野
の中心軸方向SDが斜めに設定されていてもよい。この
ように斜めに配置する場合、図1のように路面に対して
直角、すなわち真下方向に向ける場合に比べて、隣接す
るカメラ同士の視野の重複部分を容易に確保できるか
ら、同一規格のカメラのときには、道路に沿って配置し
なければならないカメラの数を減らすことができる。
【0048】また、本発明に係る画像監視システムは、
必ずしもトンネル内の道路に対して実施する態様に限定
されない。例えば、上方が開放した山間部や海岸部の道
路や高速道路などであってもよく、その場合、道路に沿
った所定位置毎に立設した支持手段にカメラを支持させ
ればよい。カメラの視野は路面を含んでいればよく、そ
の視野方向が道路走行方向及び道路横方向共に斜めにな
っていてもよい。
【0049】さらに、本発明に係る画像監視システム
は、必ずしも道路に対して実施するものに限定されるこ
となく、人や物が一定のルートを移動する場合、そのル
ートに沿って本画像監視システムを好適に適用できる。
例えば、そのようなルートとしては線路であってもよ
い。また、建物内の廊下(通路)、地下通路、地下商店
街、地下や建築物内の配管などに設けた警備システムで
あってもよい。また、場合によっては、人や物が一定の
ルートを移動しない場合でも、複数のカメラが一定のル
ートに沿って配置されていればよく、これは例えば牧場
の家畜監視や遊園地での警備に適用でき、かかるルート
間の任意の仮想撮影位置で仮想的なカメラの視野にそれ
らの対象物が入れば、それらを確実に捕捉した画像を提
供でき、監視業務の容易化を図ることができる。
【0050】さらに、モニタに表示する表示画面には、
現在、仮想的なカメラがどのカメラ対の間の、どの仮想
撮影位置にあるかの情報を表す数値、記号、グラフィッ
クデータなどをリアルタイムに生成画像に重畳して表示
するようにしてもよい。これにより、異常発見位置が実
際のどの現場に対応するかの判読を更に迅速に行わせる
ことが可能になる。
【0051】またなお、監視装置は、コンピュータをベ
ースにした構成に限定されず、デジタル回路、論理回
路、モニタなどを組み合わせて構成してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の係る画像
監視システム及び画像監視方法によれば、複数のカメラ
を、この各カメラの視野が少なくとも隣接カメラ相互間
で重なるように移動路に沿って配置する一方で、移動路
の状況を監視するための仮想撮影位置を当該移動路に沿
って連続的に移動させつつ、複数のカメラの内、仮想撮
影位置からの視野に関与する複数のカメラで撮影された
画像データから当該仮想撮影位置における画像データを
生成し、順に表示することから、道路などの移動路に沿
って移動路の状況をあたかも連続的に撮影したかの如く
見せる画像を提供できる。したがって、画像を監視して
発見した異常発生位置が実際の移動路のどの位置に相当
するのかの判断を瞬時(迅速に)に行うことができる。
また、従来のようにモニタを複数個、監視する必要もな
いから、高い監視精度を維持でき、且つ、監視作業の労
力をも軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像監視システムを示す概念的な
構成図。
【図2】仮想撮影位置における演算による画像生成を説
明する原理図。
【図3】処理装置によって実行される処理ルーチンの一
例を示すフローチャート。
【図4】仮想的なカメラの移動(すなわち、仮想撮影位
置のスキャン)を説明する図。
【図5】複数のカメラの配置の変形例を示す図。
【符号の説明】
11 トンネル 13 道路 14A〜14N カメラ 15 監視装置 15A 処理装置(移動手段、生成手段) 15B 操作装置(移動手段) 15C アクセル装置(移動手段/指令手段) 15D モニタ(表示手段) 16 ペダル(操作具)
フロントページの続き (72)発明者 武田 信之 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究センター内 (72)発明者 小野口 一則 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究センター内 (72)発明者 牧 淳人 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究センター内 (72)発明者 丸山 昌之 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究センター内 Fターム(参考) 5B057 AA19 BA02 BA11 CD01 CD20 5C054 CE11 CH08 FD02 FD03 HA18 HA26 5H180 AA01 CC04 DD01 EE11 5L096 BA02 CA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動路に沿った複数の定点位置の夫々
    に、撮影した画像データを出力するカメラを配置し、前
    記画像データから当該移動路の状態を監視する画像監視
    システムにおいて、 前記複数のカメラを、この各カメラの視野が少なくとも
    隣接カメラ相互間で重なるように配置する一方で、 前記移動路の状況を監視するための仮想撮影位置を当該
    移動路に沿って連続的に移動させる移動手段と、 前記複数のカメラの内、前記仮想撮影位置からの視野に
    関与する複数のカメラで撮影された画像データから当該
    仮想撮影位置における画像データを生成する生成手段
    と、 この生成手段が生成した前記仮想撮影位置夫々の画像デ
    ータを順に表示する表示手段と、を備えたことを特徴と
    する画像監視システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像監視システムおい
    て、 前記移動路は車両が走行する道路であることを特徴とす
    る画像監視システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像監視システムおい
    て、 前記移動路は車両が走行するトンネル内の道路であるこ
    とを特徴とする画像監視システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像監視システムおい
    て、 前記移動路は建築物の通路であることを特徴とする画像
    監視システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか一項に記載の画
    像監視システムおいて、 前記複数のカメラの夫々はその視野の中心線を前記移動
    路に真下に向けた状態で当該移動路の上方に設置したこ
    とを特徴とする画像監視システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の何れか一項に記載の画
    像監視システムおいて、 前記複数のカメラの夫々はその視野の中心線を前記移動
    路に対し斜めに向けた状態で当該移動路の上方に設置し
    たことを特徴とする画像監視システム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか一項に記載の画
    像監視システムおいて、 前記移動手段は、前記仮想撮影位置を任意の速度で前記
    移動路に沿って移動させる指令手段を備えることを特徴
    とする画像監視システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像監視システムおい
    て、 前記指令手段は、前記仮想撮影位置を前記移動路の所望
    方向に沿って移動させる手段であることを特徴とする画
    像監視システム。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の画像監視システムおい
    て、 前記指令手段は、オペレータの踏込み量で前記速度を指
    令するアクセルタイプの操作具を備えることを特徴とす
    る画像監視システム。
  10. 【請求項10】 移動路に沿った複数の定点位置の夫々
    に配置され、且つ視野が少なくとも隣接する定点位置相
    互間で重なるように配置された複数のカメラ夫々が出力
    する画像データから当該移動路の状態を監視する画像監
    視方法であって、 前記移動路の状況を監視するための任意の仮想撮影位置
    を当該移動路に沿って連続的に移動させ、前記複数のカ
    メラの内、前記仮想撮影位置からの視野に関与する複数
    のカメラで撮影された画像データから当該仮想撮影位置
    における画像データを生成し、この画像データを順に表
    示することを特徴とする画像監視方法。
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