JP2001103368A - 露出設定方式 - Google Patents

露出設定方式

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JP2001103368A
JP2001103368A JP27634299A JP27634299A JP2001103368A JP 2001103368 A JP2001103368 A JP 2001103368A JP 27634299 A JP27634299 A JP 27634299A JP 27634299 A JP27634299 A JP 27634299A JP 2001103368 A JP2001103368 A JP 2001103368A
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camera
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exposure
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JP27634299A
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English (en)
Inventor
Keiichi Aoyama
啓一 青山
Kenichi Hagio
健一 萩尾
Tadahiro Arakawa
忠洋 荒川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体に応じた露出制御が容易に実現出来る
優れた露出設定方式を提供する。 【解決手段】 光学レンズと、光学レンズより取り込ん
だ光学画像を電気信号に変換して出力出来る撮像デバイ
スと、から構成されたカメラで、近距離にいる被写体を
撮像する場合において、遠距離にある被写体のみに焦点
を合わすことの出来る遠距離焦点レンズと、近距離にも
遠距離にも焦点を合わせることの出来る中距離焦点レン
ズと、を切り替え可能な構成を有し、遠距離焦点レンズ
と中距離焦点レンズの2つのレンズで撮像した画像を比
較して、撮像画像中の被写体の焦点ぼけを検出するとと
もに、この焦点ぼけより被写体位置を特定し、この特定
した被写体の輝度を測光値とすることにより、被写体の
露出設定が容易に行なえることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビドアホンの
様に、被写体がカメラに比較的近い距離に存在するよう
な映像機器装置の露出設定方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ビデオカメラ等の様に人間が
方向を自由に決めることの出来る装置においては、常時
被写体が、撮像範囲の特定位置(例えば、中央)になるよ
うに方向合わせを行なうことが出来るため、露出制御量
を決めるための測光領域は、固定の測光領域を設けてお
けば良い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、テレビドア
ホンの様に、カメラの方向を固定する用途では、常に被
写体(人間)が撮像領域の中心にいるわけではない。従っ
て、被写体が撮像領域の端にいて、被写体の輝度レベル
と中心部の輝度レベルが異る場合にあっては、最適な露
出制御が行なえなくなる。よって、最悪の場合は、被写
体が白潰れしたり、黒潰れしたりすると言う問題があ
る。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、被写体に
応じた露出制御が容易に実現出来る優れた露出設定方式
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、光学レンズと、光学レンズより取り込んだ光学画像
を電気信号に変換して出力出来る撮像デバイスから構成
するカメラで、近距離にいる被写体を撮像する場合にお
いて、請求項1の発明にあっては、遠距離にある被写体
のみに焦点を合わすことの出来る遠距離焦点レンズと、
近距離にも遠距離にも焦点を合わせることの出来る中距
離焦点レンズとを切り替え可能な構成とすることによ
り、前記した2つのレンズで撮像した画像を比較し、撮
像画像中の被写体の焦点ぼけを検出し、焦点ぼけより被
写体位置を特定し、特定した被写体の輝度を測光値とす
ることにより、被写体の露出設定が容易に行なえること
を特徴とするものである。
【0006】請求項2の発明にあっては、カメラと被写
体間の距離を可変可能な構成とすることにより、カメラ
−被写体間距離が第1の距離で撮像した画像と、カメラ
−被写体間距離が第2の距離で撮像した画像とを比較
し、撮像画像中の被写体の大きさ変化を検出し、大きさ
変化より被写体位置を特定し、特定した被写体の輝度を
測光値とすることにより、被写体の露出設定が容易に行
なえることを特徴とするものである。
【0007】請求項3の発明にあっては、カメラの撮像
領域中に水平方向に設けた複数の動き検出用ラインによ
り常時撮像領域を監視し、被写体の動きによって検出さ
れた最も上部の動き検出ラインより被写体の最上部を特
定し、特定した最上部に応じて測光領域の上限を制限す
ることにより、被写体の輝度をより正確に測光し、被写
体の露出設定が容易に行なえることを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項4の発明にあっては、カメラ以外に
設置した複数の熱感知装置により被写体の動きを常時監
視し、被写体の動きを検知した熱感知装置の組み合せに
より、被写体位置を特定し、特定した被写体の輝度を測
光値とすることにより、被写体の露出設定が容易に行な
えることを特徴とするものである。
【0009】請求項5の発明にあっては、カメラ以外に
設置した超音波送信装置と複数の設置した超音波受信装
置により、送信した超音波の反射波を受信し、特に被写
体における反射波より送受信装置と被写体間の往復時間
を求め、被写体の位置を特定し、特定した被写体の輝度
を測定値とすることにより、被写体の露出設定が容易に
行えることを特徴とするものである。
【0010】請求項6の発明にあっては、カメラ以外に
設置した複数の音波受信装置により、被写体の位置を特
定し、特定した被写体の輝度を測定値とすることによ
り、被写体の露出設定が容易に行えることを特徴とする
ものである。
【0011】請求項7の発明にあっては、カメラ以外に
設置した複数の音波受信装置により、被写体の顔の位置
を特定し、請求項6の発明において、特定した被写体の
顔の輝度を測定値とすることにより、被写体の露出設定
が容易に行えることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、テレビドアホンの様
に被写体がカメラの近距離(50cm前後)にいるという
特性を利用して、遠距離焦点レンズを装着したカメラで
は、近距離にいる被写体がぼけて撮像されることから、
被写体位置を特定し、特定した被写体の輝度に測光値を
あわせることで、容易に露出設定が行なえるようにな
る。
【0013】請求項2の発明によれば、テレビドアホン
の様に被写体がカメラの近距離(50cm前後)にいると
いう特性を利用して、カメラと被写体との距離を可変し
画像を比較した場合に、近くでは、近距離にいる被写体
が大きく撮像されることから、被写体位置を特定し、こ
の特定した被写体の輝度に測光値をあわせることで、容
易に露出設定が行なえるようになる。
【0014】請求項3の発明によれば、人間のような被
写体は、常時なんらかの動きを行なっているという特徴
を利用して、撮像領域内に設けた複数の水平ラインで常
時動き検出を行ない、動きを検出したラインの最上部を
被写体の最上部(人間の場合にあっては、頭部)と判断
し、動き検出位置と動き検出ラインに応じた測光領域を
設定することにより、被写体輝度により近い測光値を設
定することで、容易に露出設定が行なえるようになる。
【0015】請求項4の発明によれば、カメラに近い人
間が動くことにより、熱の動き生じる特徴を利用して、
熱を発生する被写体の動きを常時監視する熱感知装置を
複数設置し、この複数設置した熱感知装置による検知信
号の組み合せにより、被写体位置を特定し、この特定し
た被写体の輝度に測光値をあわせることで、容易に露出
設定が行なえるようになる。
【0016】請求項5の発明によれば、テレビドアホン
では被写体との間に障害物がなく、被写体からの反射波
が最初に超音波受信装置に到達するという特徴を利用し
て、受信装置と被写体間の往復時間を測定し、この往復
時間からの算出により被写体の位置を特定し、この特定
した被写体の輝度に測定値を合わせることで、容易に露
出設定が行えるようになる。
【0017】請求項6の発明によれば、テレビドアホン
では被写体が声を発するという特徴を利用して、複数設
置した音波受信装置に到達する声の時間差から、被写体
の位置を特定し、特定した被写体の輝度に測定値を合わ
せることで、容易に露出設定が行えるようになる。
【0018】請求項7の発明によれば、請求項6の露出
設定方式において、測光領域として被写体の顔を利用す
るようにしたので、顔の輝度に近い明るさを測光できる
ため、より顔の見やすい露出設定が行えるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる露出設定
方式の第1の実施の形態について、図1乃至図5を、第
2の実施の形態について、図6乃至図11を、第3の実
施の形態について、図12乃至図14を、第4の実施の
形態について、図15乃至図19を、第5の実施の形態
について、図20乃至図24を、第6の実施の形態につ
いて、図25乃至図30を、第7の実施の形態につい
て、図31乃至図36を用いて、夫々詳細に説明する。
【0020】[第1の実施の形態]図1は、本実施の形態
のフローチャートであり、このフローにそって説明を行
なう。Step1にて、カメラに遠距離にのみ焦点があ
う遠距離焦点レンズを装着して撮像する。この場合、被
写体(人間)の背景は焦点ぼけなく撮像することが可能で
あるが、近距離(テレビドアホンでは、50cm前後に
いることが多い。)にいる被写体(人間)は、図2(a)
に示す様に焦点ぼけを起こす。ここで、例えば、図2
(a)のラインAにおける撮像画面の水平方向の輝度レ
ベルを見た場合、図2(b)に示す様になる。
【0021】Step2にて、カメラに近距離にも遠距
離にも適度な焦点をあわせることが可能でかつ、撮像領
域が遠距離焦点レンズと同じ中距離焦点レンズを装着し
て撮像する。この場合、図3(a)の様に被写体(人間)
も焦点ぼけが無い撮像画像を得ることができ、ラインB
の水平ラインにおける輝度レベルは、図3(b)に示す
様になる。
【0022】Step3において、Step1で得た撮
像画像とStep2で得た撮像画像とを比較することに
より、焦点ボケを生じている領域を特定することが出来
る。例えば、図2(a)のラインAと図3(a)のライ
ンBとの差分を取ると図4の様な差分輝度レベルを得る
ことが出来る。Step4において、Step3にて得
た差分輝度レベルによって、被写体の位置を特定する。
例えば、図4に示す差分輝度レベルにおいて、2つの差
分レベルのピーク間が被写体とすれば、被写体の位置が
特定出来る。Step5では、図5に示す様に被写体の
位置に測光領域を設定する。
【0023】最後に、Step6では、例えば、測光領
域における輝度の平均値を求めることにより、被写体に
適応した露出設定が行なえ、測光領域が、被写体から外
れることによる被写体の黒潰れ、白潰れが生じなくな
る。ここで、Step1の遠距離焦点レンズは、電源た
ち上げ時に一度だけ装着し、遠距離焦点レンズが装着さ
れている間は、取り込んだ画像をテレビドアホンのモニ
タ等では、表示せず、Step2の中距離焦点レンズに
切り換えた時に、モニタ表示を行なうようにすれば、モ
ニタによる監視者に違和感を与えずに、露出設定を行な
うことが可能になる。
【0024】[第2の実施の形態]図6は、本実施の形態
のフローチャートであり、このフローにそって説明を行
なう。まず、Step1にて、カメラ−被写体間の距離
が第1の距離M (m)の位置で被写体−1の撮像を行
う。この場合、カメラ撮像画像としては、図7の右下に
示す撮像画像となる。ここで、カメラ−被写体間距離を
N (m)の距離において、撮像画像中の被写体が距離が
第1の距離M (m)の被写体−1と同じ大きさに撮像さ
れるためには、被写体−2の大きさが必要になる。これ
は、被写体−1も被写体−2もカメラから見た画角がβ
であるためである。従って、撮像可能な画角をαとした
とき、撮像画面に表示される被写体の水平方向の長さ割
合は、被写体−1、−2ともに画角の比になる。
【0025】a:b = β:α 次に、Step2において、カメラを被写体方向にS
(m)移動させ撮像する。この場合、カメラ−被写体−1
間の距離は第2の距離L(= M−S) (m)、カメラ−被
写体−2間の距離はN−S(m)になる。これを、カメラ
で撮像した場合、被写体−1では、 a:b=2Arctan (M (tan(β/2))/L)):
α 被写体−2では、 a:b=2Arctan (N (tan(β/2))/(N−
S))):α になる。ここで、例えば、次のα=90゜、β=45
゜、L=0.5m、M= 0.6m、N=10m、S=
0.1mの数値をいれてみると、Step1の被写体−
1、−2では、 a:b=45:90 = 1:2 (a/b =0.50) であるのに対し、 Step−2の被写体−1では a:b≒52.8:90 (a/b ≒0.58) になるのに対し、 Step−2の被写体−2では a:b≒45.4:90 (a/b ≒0.50) になる。
【0026】つまり、カメラを近付けることにより図8
の撮像画像が、図9の撮像画像の様に近距離にある被写
体−1が、遠距離にある背景(図9の場合においては、
家や木)に比べて大きく撮像される。Step3におい
て、Step1で得た撮像画像とStep2で得た撮像
画像との差分を取ることにより図10の様に差分領域を
特定することが出来る。
【0027】Step4にて、Step3において得た
差分領域より被写体の位置を特定する。Step5で
は、図11の様に被写体の位置に測光領域を設定する。
Step6では、例えば、測光領域における輝度の平均
値を求めることにより、被写体に適応した露出設定が行
なえる。ここで、Step1のカメラ−被写体間の第1
の距離(M)は、電源たち上げ時に設定し、Step2の
カメラ−被写体間の第2の距離(L)に設定後に、モニタ
表示を行なうようにすれば、モニタによる監視者に違和
感を与えずに、露出設定を行なうことが可能になる。
【0028】[第3の実施の形態]図12は、本実施の形
態のフローチャートであり、フローチャートであり、こ
のフローにそって説明を行なう。
【0029】まず、カメラの撮像領域に図13に示す様
な複数の動き検出ラインを設置しておく。そして、この
複数のラインのいずれかに動きがあるまで常時監視す
る。いずれかのラインで動きを検出した場合、Step
2に進む。
【0030】Step2では、Step1にて動きを検
出したラインが、どのラインであるかを検知する。例え
ば、図13に示す様に、3つのラインのうちラインB,
Cで動き検出があった場合、最も上部のラインBが被写
体(人間)の最上部(頭部)であると判断する。また、ライ
ンA,Cで動きを検出した場合には、ラインAが被写体
(人間)の最上部(頭部)であると判断する。
【0031】Step3では、Step2にて特定した
被写体の最上部と、動き検出位置より被写体の位置を特
定する。次に、Step4では、Step3において得
た被写体の位置に、図14に示す様に測光領域を設定す
る。最後に、Step5では、例えば、測光領域におけ
る輝度の平均値を求めることにより、被写体に適応した
露出設定が行なえる。
【0032】[第4の実施の形態]図15は、本実施の形
態のフローチャートであり、このフローにそって説明を
行なう。まず、Step1にて、カメラ以外に熱の動き
を検出可能な複数の熱感知装置を設置しておく。また、
お互いの装置の熱感知領域は、図16に示す様に重なり
が生じるように設定しておく。ここで、テレビドアホン
用途では、カメラ−被写体(人間)間の距離は50cm前
後であることから、カメラより50cmにて、図16の
検知領域の重なりを設定しておけば良い。そして、この
複数の熱感知装置のいずれかが反応するまで常時監視す
る。いずれかの熱感知装置が熱の動きを検出した場合、
Step2に進む。
【0033】Step2では、Step1にて熱の動き
を検出した熱感知装置の組み合せにより、被写体位置を
特定する。例えば、図17(a)に示す様に3つの熱感
知装置のうちB,Cで動きを検出した場合、被写体は、
熱感知装置B,Cの検出領域に被写体が存在すると判断
する。一方、熱感知装置のうちBのみが反応する場合
は、図17(b)の様に被写体は撮像領域の中央にいる
と判断する。
【0034】Step3では、Step2にて特定した
被写体位置に応じて測光領域を設定する。例えば、図1
7(a)の位置に被写体がいるとすれば、図18に示す
様な測光領域を設定する。ここで、熱感知装置の出力の
組み合せにより、複数の測光領域を常時切り替えること
が可能になる。例えば、3つの熱感知装置を用いる場
合、図19に示す様に5種類の測光領域を設定可能にな
る。
【0035】最後に、Step4において、露出制御量
設定を行う。例えば、測光領域における輝度の平均値を
求めることにより、被写体に適応した露出設定が行な
る。
【0036】[第5の実施の形態]図20は、本実施の形
態のフローチャートであり、このフローにそって説明を
行なう。まず、Step1にて、超音波の反射用いた距
離設定を行う。図21に示すように超音波送信装置の送
信口から発した超音波が被写体により反射し、超音波受
信装置の受信装置へ到達する。送信口から発した超音波
が被写体により反射し受信口1まで到達する時間t1を
求める。この時間から音速をVとして被写体と受信口1
間の距離d1を求める。 d1=V・t1 同様にして、被写体と受信口2間の距離d2を求める。 d2=V・t2 Step2では、被写体位置特定を行う。図22に示す
ように、受信口が中心で、被写体との距離が半径となる
円を考えると、各受信口に対し二つの円ができ、この円
は被写体の位置で交差する。送信口を原点とし、被写体
の座標を(x,y)とすると、円の方程式より(x,
y)座標が算出される。ここで、Lは送信口と受信口間
の距離である。即ち、下記の式より (x−L)・(x−L)+y・y=d1・d1 (x+L)・(x+L)+y・y=d2・d2 から求めた(x、y)から、図23に示すように角度を
用いて、被写体の位置を表す。 θ=Arctan(x/y) θは、y軸と被写体とのなす角である。
【0037】Step3において、測光領域設定を行
う。カメラの光軸がy軸と平行になるようにカメラを設
置しておくと、y軸上のものが映像上では映像中心点を
通る縦方向の線上に映る。被写体位置のこの線からのず
れが角度θにより決まる。これにより、映像上での被写
体の位置が決まり、そこを基準に左右に一定画素の幅で
測光領域を設定する。
【0038】最後に、Step4にて、露出制御量設定
を行う。例えば、測光領域における輝度の平均値を求め
ることにより、被写体に適応した露出設定が行なる。
【0039】[第6の実施の形態]図25は、本実施の形
態のフローチャートであり、このフローにそって説明を
行なう。まず、Step1にて、人の声による距離差の
測定を行う。図26に示すように、人の発した声は音波
受信装置の受信口に到達する。2つの音波受信装置を設
置すると、被写体の位置により声の到達時間は、受信口
1と受信口2で異なる。この時間差をtとする。音速V
として図27に示すような被写体−受信口1と被写体−
受信口2との距離差dを求める。 d=V・t Step2では、被写体位置特定を行う。テレビドアホ
ンにおいて、被写体は近距離(50cm前後)に存在す
る。そこで、被写体−受信口1の距離を50cmと仮定
する。この仮定により被写体−受信口2の距離は(50
+d)cmとなる。図28に示すように、受信口が中心
で、被写体−受信口間の距離が半径となる円を考える
と、各受信口に対し二つの円ができ、この円は被写体の
位置で交差する。送信口を原点とし、被写体の座標を
(x,y)とすると、円の方程式より(x,y)座標が
算出される。ここで、Lはカメラと受信口1,2間の距
離である。 (x−L)・(x−L)+y・y=50×50 (x+L)・(x+L)+y・y=(50+d)(50
+d) から求めた(x、y)により、図29に示すように角度
を用いて被写体の位置を表す。 θ=Arctan(x/y) θは、y軸と被写体とのなす角である。
【0040】Step3において、測光領域設定を行
う。カメラの光軸がy軸と平行になるようにカメラを設
置しておくと、y軸上のものが映像上では映像中心点を
通る縦方向の線上に映る。被写体位置のこの線からのず
れが角度θにより決まる。これにより、映像上での被写
体の位置が決まり、そこを基準に左右に一定画素の幅で
測光領域を設定する。
【0041】最後に、Step4にて、露出制御量設定
を行う。例えば、測光領域における輝度の平均値を求め
ることにより、被写体に適応した露出設定が行なる。
【0042】[第7の実施の形態]図31は、本実施の形
態のフローチャートであり、このフローにそって説明を
行なう。まず、Step1にて、人の声による距離差の
測定を行う。図32に示すように、人の発した声は音波
受信装置の受信口に到達する。3つの音波受信装置を設
置すると、被写体の位置により声の到達時間は、受信口
1と受信口2と受信口3で異なる。受信口1と受信口2
の時間差をt12、受信口1と受信口3の時間差をt1
3とする。音速Vとして図33に示すような被写体−受
信口1と被写体−受信口2との距離差d12を求める。 d12=V・t12 同様にして、被写体−受信口1と被写体−受信口3との
距離差d13を求める。 d13=V・t13 Step2では、被写体位置特定を行う。テレビドアホ
ンにおいて、被写体は近距離(50cm前後)に存在す
る。そこで、被写体−受信口1の距離を50cmと仮定
する。この仮定により被写体−受信口2の距離は(50
+d12)cmとなる。同様に被写体−受信口3の距離
は(50+d13)cmとなる。図34に示すように、
受信口が中心で、被写体−受信口間の距離が半径となる
円を考えると、各受信口に対し三つの円ができ、この円
は、被写体の位置で交差する。カメラの位置を原点
(0,0,0)とし、被写体の座標を(x,y,z)と
すると、円の方程式より(x,y,z)座標が算出され
る。求めた(x,y,z)から図35(a)、(b)に
示すように角度を用いて被写体の位置を表す。
【0043】θ=Arctan(x/y) α1=Arctan(z/y) 但し、θは、x−y平面上に被写体を投影したときのy
軸と被写体とのなす角である。また、α1は、y−z平
面上に被写体を投影したときのy軸と被写体とのなす角
である。
【0044】Step3において、測光領域設定を行
う。カメラの光軸がy軸と一致するようにカメラを設置
しておくと、y軸上のものが映像上では映像中心点を通
る縦方向の線上に映る。さらに、映像の幅方向がx軸、
高さ方向がz軸となるようにカメラを設置しておくと、
被写体位置の中心点からのずれが角度θ、αにより決ま
る。これにより、映像上での被写体の位置が決まり、そ
こを基準に左右に一定画素の幅で、上下にも一定画素の
高さ幅で測光領域を設定する。
【0045】最後に、Step4にて、露出制御量設定
を行う。例えば、測光領域における輝度の平均値を求め
ることにより、より顔の見やすい露出設定が行なる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、カメラのレンズを切り換えるだけで、カメ
ラの近距離にいる被写体の特定が行なえ、被写体に応じ
た露出制御が容易に実現出来ると言う効果を奏する。
【0047】請求項2記載の発明によれば、カメラ位置
を変更する機構を設けるだけで、カメラの近距離にいる
被写体の特定が行なえ、被写体に応じた露出制御が容易
に実現出来ると言う効果を奏する。
【0048】請求項3記載の発明によれば、複数のライ
ン動き検出だけで、カメラの近距離にいる被写体の高さ
の特定が常時行なえ、被写体に応じた露出制御が容易に
実現出来ると言う効果を奏する。
【0049】請求項4記載の発明によれば、熱感知装置
と併用することで、カメラの近距離にいる被写体の特定
が常時行なえ、被写体に応じた露出制御が容易に実現出
来ると言う効果を奏する。
【0050】請求項5記載の発明によれば、超音波送受
信装置を併用することで、被写体の特定が常時行え、被
写体に応じた露出制御が容易に実現出来ると言う効果を
奏する。
【0051】請求項6記載の発明によれば、音声受信装
置を併用することで、被写体の特定が常時行え、被写体
に応じた露出制御が容易に実現出来ると言う効果を奏す
る。
【0052】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の効果に加え更に、測光領域として被写体の顔
を利用するようにしたので、顔の輝度に近い明るさを測
光できるため、より顔の見やすい露出設定が行えると言
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る露出設定方式の第1の実施の形態
の動作フロー説明図である。
【図2】上記露出設定方式の(a)遠焦点レンズ使用時
の撮像画面説明図、(b)ラインAにおける輝度レベル
説明図である。
【図3】上記露出設定方式の(a)中焦点レンズ使用時
の撮像画面説明図、(b)ラインBにおける輝度レベル
説明図である。
【図4】上記露出設定方式のラインA,Bの差分輝度レ
ベル説明図である。
【図5】上記露出設定方式の測光領域の設定図である。
【図6】本発明に係る露出設定方式の第2の実施の形態
の動作フロー説明図である。
【図7】カメラ−被写体間距離による撮像画像説明図で
ある。
【図8】カメラ−被写体距離Mにおける撮像画像説明図
である。
【図9】カメラ−被写体距離Lにおける撮像画像説明図
である。
【図10】差分画像説明図である。
【図11】測光領域の説明図である。
【図12】本発明に係る露出設定方式の第3の実施の形
態の動作フロー説明図である。
【図13】複数ラインによる動き検出を説明する図であ
る。
【図14】測光領域の設定図である。
【図15】本発明に係る露出設定方式の第4の実施の形
態の動作フロー説明図である。
【図16】熱感知領域の説明図である。
【図17】(a)被写体位置の特定図−1であり、
(b)被写体位置の特定図−2である。
【図18】(a) 被写体位置の特定図−1に対する測
光領域設定図である。
【図19】測光領域の組み合せ図である。
【図20】本発明に係る露出設定方式の第5の実施の形
態の動作フロー説明図である。
【図21】被写体位置検出の様子を表わす図である。
【図22】被写体位置特定の説明図である。
【図23】角度を用いた被写体の位置表示の説明図であ
る。
【図24】測光領域決定の説明図である。
【図25】本発明に係る露出設定方式の第6の実施の形
態の動作フロー説明図である。
【図26】被写体位置検出の様子を表わす図である。
【図27】被写体と受信口間の距離差の説明図である。
【図28】被写体位置特定の説明図である。
【図29】角度を用いた被写体の位置表示の説明図であ
る。
【図30】測光領域決定の説明図である。
【図31】本発明に係る露出設定方式の第7の実施の形
態の動作フロー説明図である。
【図32】被写体位置検出の様子を表わす図である。
【図33】被写体と受信口間の距離差の説明図である。
【図34】被写体位置特定の説明図である。
【図35】角度を用いた被写体の位置表示の説明図であ
る。
【図36】測光領域決定の説明図である。
【符号の説明】
1 受信口 2 受信口 3 受信口 −1 被写体 −2 被写体 M 第1の距離 L 第2の距離 α カメラの撮像可能な画角 β カメラから見た被写体の画角 α1 y−z平面上に被写体を投影したときのy軸と被
写体とのなす角 θ x−y平面上に被写体を投影したときのy軸と被
写体とのなす角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 7/08 G02B 7/11 N H04N 5/225 D 7/18 G03B 3/00 A (72)発明者 荒川 忠洋 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2H002 DB06 DB30 HA04 JA07 JA08 2H011 AA03 BA33 BA41 BB04 DA01 2H051 AA08 BA47 BB30 DA19 DA21 EB01 EB04 5C022 AA06 AB01 AB03 AB17 AB68 AC42 AC69 5C054 AA02 CA04 CC02 CD06 CE14 CH02 EA01 ED01 ED02 FC11 FF02 HA22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学レンズと、光学レンズより取り込ん
    だ光学画像を電気信号に変換して出力出来る撮像デバイ
    スと、から構成されたカメラで、近距離にいる被写体を
    撮像する場合において、遠距離にある被写体のみに焦点
    を合わすことの出来る遠距離焦点レンズと、近距離にも
    遠距離にも焦点を合わせることの出来る中距離焦点レン
    ズと、を切り替え可能な構成を有するとともに、遠距離
    焦点レンズと中距離焦点レンズの2つのレンズで撮像し
    た画像を比較して、撮像画像中の被写体の焦点ぼけを検
    出し、この検出した焦点ぼけより被写体位置を特定し
    て、この特定した被写体の輝度を測光値とすることによ
    り、被写体の露出設定が容易に行なえることを特徴とす
    る露出設定方式。
  2. 【請求項2】 光学レンズと、光学レンズより取り込ん
    だ光学画像を電気信号に変換して出力出来る撮像デバイ
    スとから構成されたカメラで、近距離にいる被写体を撮
    像する場合において、カメラと被写体間の距離を可変す
    ることが可能な構成を有するとともに、カメラ−被写体
    間距離が第1の距離で撮像した画像と、カメラ−被写体
    間距離が第2の距離で撮像した画像とを比較して、撮像
    画像中の被写体の大きさの変化を検出し、この大きさの
    変化より被写体位置を特定し、この特定した被写体の輝
    度を測光値とすることにより、被写体の露出設定が容易
    に行なえることを特徴とする露出設定方式。
  3. 【請求項3】 光学レンズと、光学レンズより取り込ん
    だ光学画像を電気信号に変換して出力出来る撮像デバイ
    スとから構成されたカメラで、近距離にいる被写体を撮
    像する場合において、カメラの撮像領域中に水平方向に
    設けた複数の動き検出用ラインにより常時撮像領域を監
    視し、被写体の動きによって検出された最も上部の動き
    検出ラインより被写体の最上部を特定して、この特定し
    た最上部に応じて測光領域の上限を制限することによ
    り、被写体の輝度をより正確に測光し、被写体の露出設
    定が容易に行なえることを特徴とする露出設定方式。
  4. 【請求項4】 光学レンズと、光学レンズより取り込ん
    だ光学画像を電気信号に変換して出力出来る撮像デバイ
    スとから構成されたカメラで、近距離にいる被写体を撮
    像する場合において、カメラ以外に設置した複数の熱感
    知装置により被写体の動きを常時監視し、被写体の動き
    を検知した熱感知装置の組み合せにより、被写体位置を
    特定して、この特定した被写体の輝度を測光値とするこ
    とにより、被写体の露出設定が容易に行なえることを特
    徴とする露出設定方式。
  5. 【請求項5】 光学レンズと、光学レンズより取り込ん
    だ光学画像を電気信号に変換して出力出来る撮像デバイ
    スとから構成されたカメラで、近距離にいる被写体を撮
    像する場合において、カメラ以外に設置した超音波送信
    装置と複数の超音波受信装置により、送信した超音波の
    反射波を受信し、特に被写体における反射波より送受信
    装置と被写体間の往復時間を求め、被写体の位置を特定
    して、この特定した被写体の輝度を測光値とすることに
    より、被写体の露出設定が容易に行えることを特徴とす
    る露出設定方式。
  6. 【請求項6】 光学レンズと、光学レンズより取り込ん
    だ光学画像を電気信号に変換して出力出来る撮像デバイ
    スとから構成されたカメラで、近距離にいる被写体を撮
    像する場合において、カメラ以外に設置した複数の音波
    受信装置により、被写体の位置を特定し、特定した被写
    体の輝度を測光値とすることにより、被写体の露出設定
    が容易に行えることを特徴とする露出設定方式。
  7. 【請求項7】 前記複数の音波受信装置により、被写体
    の顔の位置を特定して、この特定した被写体の顔の輝度
    を測光値とすることにより、被写体の露出設定が容易に
    行えることを特徴とする請求項6記載の露出設定方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006067503A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Matsushita Electric Works Ltd カメラ装置およびそれを用いたテレビインターホン用子機
US7834305B2 (en) 2004-07-30 2010-11-16 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Image processing device
CN106767979A (zh) * 2016-11-30 2017-05-31 东莞市天合机电开发有限公司 一种工业摄像机检测用平台

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