JP2001103286A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JP2001103286A
JP2001103286A JP27998899A JP27998899A JP2001103286A JP 2001103286 A JP2001103286 A JP 2001103286A JP 27998899 A JP27998899 A JP 27998899A JP 27998899 A JP27998899 A JP 27998899A JP 2001103286 A JP2001103286 A JP 2001103286A
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稔 日下部
Kiyoshi Umeda
清 梅田
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信孝 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像情報内に異種情報を多重化する場合に、
一定形状のドットパターンからなる符号を用いると、特
定方向への連続ドットの出現や規則的な符号配置によ
り、画質劣化が引き起されていた。 【解決手段】 通常の2値化処理の際には平坦部には出
現しないパターンを符号パターンとして設定し、該パタ
ーンによる符号800〜803を付加する。このとき、
符号804〜807と比べて視認されにくいパターンを
選択することにより、画質劣化を抑制した符号付加を実
現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理方法及び装
置に関し、特に、画像情報に対して付加情報を多重化す
る画像処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラープリンタやカラー複写機等
の高画質化が進み、原稿画像を印刷物として複製し、忠
実に再現することが容易に可能になった。そのため、紙
幣等の有価証券の偽造も容易に行うことができるように
なり、様々な対策がとられるようになってきた。
【0003】従来から行われている偽造防止方法は、大
別して、原稿が有価証券である旨を認識して忠実な印刷
を行わないようにする方法と、印刷物中に印刷装置の機
体番号等を付加することによって、有価証券の偽造が行
われた際に使用された機体を特定できるようにする方法
とに分けられる。
【0004】特に、上記後者の技術である画像情報への
機体識別情報の多重化技術は、有価証券等の偽造防止の
みならず、著作権保護や、機密情報の保護、また文字、
音声等の伝達方法にも適用され、様々な手法が提案され
ている。
【0005】例えば、情報を表す符号の形状に関し、特
開平10−304179に記載されているように、長手
方向が異なる複数の領域から構成されるドットパターン
を符号として付加する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の多重化方法には、以下に示す問題点があった。
【0007】特開平10−304179において記載さ
れた符号は、特定の長手方向を有する形状になってい
る。そのため、例えば画像情報に対して誤差拡散法によ
る疑似階調処理を行った場合に、この符号を付加する
と、誤差拡散法特有の分散性の高いドット配置内に特定
方向に連続したドット配置が出現する。従って、符号が
視覚的に認識しやすくなり、画質が劣化してしまう。
【0008】また、偽造防止のために識別情報を付加す
る場合には、複数の符号から構成される情報ブロックを
画像全体に配置する必要がある。その結果、符号の配置
が規則的になりやすいため、符号が視覚的に認識しやす
くなり、画質が劣化してしまう。
【0009】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであり、画質劣化を起こすことなく、付加情
報を多重化可能な画像処理方法及び装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手法として、本発明の画像処理方法は以下の工程を
備える。
【0011】即ち、画像情報に対して付加情報を示す符
号を多重化する画像処理方法であって、前記画像情報の
特徴に基づいて符号形状情報を設定する形状設定工程
と、該符号形状情報及び前記付加情報に基づいて、前記
画像情報における注目画素の量子化条件を決定する量子
化条件決定工程と、該量子化条件に基づいて前記注目画
素を量子化する量子化工程と、を有することを特徴とす
る。
【0012】例えば、前記量子化工程においては、擬似
階調処理による量子化を行うことを特徴とする。
【0013】例えば、前記量子化工程においては、誤差
拡散法による量子化を行うことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】<第1実施形態>図1は、本実施形態に係
る画像処理装置の構成を示すブロック図であり、例えば
インクジェットプリンタ等、疑似階調表現を用いて画像
形成を行う印刷装置に適用できる。
【0016】同図において、100は画像情報を入力す
る入力端子、101は識別情報等の付加情報を入力する
入力端子である。102は画像情報を量子化する際の量
子化条件を決定する量子化条件決定部である。尚、量子
化条件決定部102は、その内部の不図示のROM等に
予め複数の量子化条件をテーブルとして保持しており、
そこから適当な量子化条件を選択する。103は付加情
報を構成する1符号を表すドットパターンを複数種類保
持している符号パターンメモリであり、保持されている
符号パターンは量子化条件決定部102において量子化
条件を決定する際に参照される。104は画像情報を量
子化する量子化部であり、量子化条件決定部102にお
いて決定された量子化条件に基づいて、誤差拡散法等の
手法によって画像情報の量子化を行う。また、105は
量子化した画像情報を出力する出力端子である。
【0017】ここで誤差拡散法とは、多値表現された画
像情報を2値、もしくは入力画像情報よりも少ない量子
化値によって疑似階調表現する方法であり、注目画素値
を量子化する際に発生する誤差を注目画素周辺の画素に
分配することにより、画像濃度保存を行う量子化方法で
ある。
【0018】図2に、誤差拡散法の誤差分配行列の一例
を示す。図2において、*は注目画素位置を表し、a〜
lは、注目画素において発生した量子化誤差の配分比率
を表し、配分比率に従った誤差を注目画素の周囲の画素
に分配する。尚、図2に示す例においては注目画素から
縦横共に2画素の範囲に誤差を分配しているが、誤差の
配分範囲はこの限りではない。尚、本実施形態において
は、垂直方向符号付加間隔は一定であるとし、水平方向
の符号付加間隔を変更するものとする。
【0019】図3は、本実施形態における符号付加の制
御手順を示すフローチャートである。
【0020】まずステップS300において、垂直方向
のアドレスをカウントする変数i、及び水平方向のアド
レスをカウントする変数jの初期化を行う。ステップS
301では、行アドレスiで示される行に対して符号付
加を行うか否かを判定する。符号付加を行う行であれ
ば、ステップS302において列アドレスjで示される
列に対して符号付加を行うか否かを判定する。
【0021】ステップS301及びS302により、ア
ドレスi,jで示される注目画素が符号付加位置である
と判定されると、処理はステップS303へ移行する。
本実施形態においては、複数ドットの所定配置からなる
符号パターンによって付加符号を表現するため、ステッ
プS303では、注目画素の座標値(i,j)に基づい
て該注目画素の符号パターン内における座標値を算出
し、ステップS304において注目画素(i,j)周辺
の画像濃度dを検出する。
【0022】尚、本実施形態における符号パターンは、
符号パターンメモリ103に保持されている複数のドッ
トパターンより、符号付加対象画像に応じて設定され
る。この符号パターンは、符号付加処理が開始されるに
先だって設定されるが、その設定方法については後述す
る。
【0023】そしてステップS305では量子化条件決
定部102において、符号付加を行う際の量子化条件
を、注目画素周辺の画像濃度d及び符号パターン内座標
値、及び付加情報に基づいて、予め複数の量子化条件が
登録されているテーブルより取得する。その後、ステッ
プS306において画像情報に対する疑似階調処理(量
子化部104における量子化処理)を行う。この擬似階
調処理により、本実施形態における実質的な符号付加が
行われる。
【0024】一方、ステップS301又はS302にて
符号付加を行う画素位置ではないと判定されると、処理
はステップS307に移行し、符号付加を行わない通常
の量子化条件を取得した後、ステップS306にて画像
情報に対する疑似階調処理を行う。
【0025】そしてステップS308において、列アド
レスjのカウント値を1増やし、ステップS309で列
方向の処理が終了したか否かを判定する。終了していな
ければステップS302へ戻るが、終了していればステ
ップS310へ移行する。
【0026】ステップS310において列アドレスjの
初期化を行った後、ステップS311において行アドレ
スiのカウント値を1増やし、ステップS312ですべ
ての行について処理が終了したか否かを判定する。ステ
ップS312において処理が終了していなければS30
1へ戻り、すべての処理が終了していれば当該符号付加
処理を終了する。
【0027】図4に、本実施形態において画像情報に付
加された4ビットの情報を示す情報ブロックの例を示
す。同図における「●」が1つの符号、即ち複数ドット
からなる符号パターンを示す。
【0028】図4においては、画像情報中の符号付加行
毎に、付加符号の間隔に応じて情報ビットを表現してい
る。同図によれば、同一行における符号間隔は一定であ
り、該符号間隔が該符号の奇数個分に相当する場合に情
報ビット「1」、偶数個分に相当する場合に情報ビット
「0」を示す。即ち、該情報ブロックは、「1010」
の4ビット情報を示している。
【0029】画像中からの付加情報の検出を確実に行う
必要がある偽造防止技術等においては即ち、図4に示す
情報ブロックを、該画像情報全体のあらゆる場所に対し
て埋め込む。尚、図4に示す情報ブロックは本発明の一
実施形態を示すに過ぎず、本発明は本実施形態に限定し
て適用されるものではない。
【0030】一般に、疑似階調表現された画像中に特定
情報を示す符号を付加する場合、該符号が視認されてし
まうことにより画質劣化が発生する。しかしながら、特
に有価証券の偽造防止対策として符号を付加する場合、
付加された特定情報を確実に検出するために、画像中の
広範囲にわたって該符号を繰り返し付加する必要があ
る。従って、符号そのものが視認されにくいことが必要
となる。
【0031】符号を視認されにくくする方法の一つとし
て、サイズの小さい符号を使用する方法が挙げられる。
しかしながらこの方法によれば、符号検出時に使用する
画像読みとり装置において高解像度の読み取り機能が必
要となるのみならず、印刷装置毎に最適な読み取り解像
度が異なるため、実用的ではない。
【0032】そこで、符号を視認されにくいパターン形
状とすることが考えられる。ところが、疑似階調表現さ
れた画像のドット配置は、該疑似階調処理方法に大きく
依存する。例えば誤差拡散法による疑似階調処理を行う
場合、図2に示す誤差分配行列中の誤差配分比率を変更
すると、出力画像のドットの配置が変更される。また、
ある一定サイズのウインドウ内における出力画像のドッ
ト配置としては、特に文字等により構成されるような画
像平坦部であれば特定のパターンが多く出現する一方、
別の特定パターンは出現しないという特徴がある。更
に、パターンの出現率は画像の濃度によっても異なり、
ある濃度で出現しないパターンであっても、別の濃度で
は出現することがある。
【0033】ここで、誤差拡散法による擬似階調処理に
おける上記特徴を踏まえ、本実施形態において使用され
る符号パターン及びその付加処理について、具体的に説
明する。
【0034】まず、図5乃至図7を参照して、本実施形
態における符号パターンについて説明する。
【0035】図5(a)及び(b)は、それぞれ濃度が
約2%(5/256)、及び約6%(15/256)で
ある平坦画像を誤差拡散法によって2値化した画像の一
部を示す図である。また図6は、5×5サイズのドット
パターンウインドウであり、図5(b)において500
で示される部分に出現しているドットの配置パターンを
示す。この図6に示すパターンは、図5(a)において
は出現していないことが分かる。
【0036】そこで本実施形態においては、図5(a)
に対応する画像濃度(約2%)に対して、図6に示すパ
ターンを画像情報とは区別可能な符号(以下、符号パタ
ーン)として設定する。即ち、符号パターンメモリ10
3内に保持されている複数の符号パターンのうち、濃度
2%の平坦画像については図6に示すパターンが、量子
化決定部102において選択される。尚、符号パターン
メモリ103に保持される符号パターンは、ある濃度を
有する平坦部の量子化結果において出現しうるパターン
である。従って、本実施形態では常に自然なドットパタ
ーンを符号パターンとして設定することができる。
【0037】ここで図7に、誤差拡散法を利用して疑似
階調表現を行う際に、図6に示す符号パターンを作成す
るための閾値の構成例を示す。誤差拡散法における誤差
の蓄積は所定範囲内に収まるため、2値化のための閾値
を一定値以下とすることにより、該閾値に対応するドッ
トを必ずオンとすることが可能である。そこで、図7に
示す画素ブロックにおいて、その4隅の画素に相当する
Xについては必ずドットがオンで作成されるように閾値
を設定し、その他の画素に相当するYについては通常処
理時の閾値を設定する。このようにして作成された図7
の閾値ブロックにより、図6に示す符号パターンを確実
に作成することができる。
【0038】次に図8を参照して、本実施形態における
符号パターンを実際に画像に付加する例について具体的
に説明する。
【0039】図8(a)は、図5(a)と同濃度の画像
に対して、図6に示す符号パターンを符号800,80
1,802,803として付加して2値化処理を行った
出力画像例を示す図である。
【0040】また図8(b)は、図5(a)と同濃度の
画像に対して図6に示す符号パターンとは異なるパター
ンを符号804,805,806,807として付加し
て2値化処理を行った出力画像例を示す図である。この
パターン804〜807は、図6に示す符号パターン
(図8(a)に示す符号800〜803)とドット数は
同じであるがその形状が異なり、通常の2値化処理の際
には平坦部には出現しないパターンである。
【0041】図8(a)及び(b)によれば、本実施形
態において設定された符号パターン(符号800〜80
3)の方が視認されにくいことが分かる。即ち、当該濃
度の平坦部においては視認されにくいパターンを符号パ
ターンとして設定することにより、符号付加を行った際
の画質劣化を抑制することができる。
【0042】本実施形態においては、図6に示すドット
パターンが図5(a)の濃度では出現しないことを利用
して、これを符号パターンとして採用する例について説
明した。しかしながら、実際の画像においては必ずしも
完全な平坦部が存在するとは限らず、領域毎に画素値の
揺らぎが存存している場合がある。そのため、実際に符
号パターンを設定する際には、対象とする濃度域のみな
らず、その周辺の濃度域についても、当該パターンが出
現しないことを確認する必要がある。
【0043】また、本実施形態において図6に示す符号
パターンを構成するウインドウ内の濃度は、図5(a)
に示す画像の平均濃度よりも高くなっている。一般に、
ある濃度で出現しにくく、別な濃度で出現するパターン
においては、そのウインドウ内の濃度が対象画像濃度と
は大きく異なっている場合が多い。そこで、本実施形態
における符号パターンとしては、そのウインドウ内濃度
が対象画像濃度と比べて高い場合と低い場合とが考えら
れるが、対象画像濃度が低濃度である場合には、符号パ
ターンのウインドウ内濃度を該対象画像濃度よりも高く
し、逆に対象画像濃度が高濃度である場合には、符号パ
ターンのウインドウ内濃度を該対象画像濃度よりも低く
する。具体的には、符号パターンにおけるオン又はオフ
のいずれか少ない方のドット数が、対象画像の量子化結
果として出現するドットパターンよりも多くなるように
すれば良い。これにより、符号パターンが画像を構成す
るドット配置に埋もれて検出困難となるのを防ぐことが
できる。
【0044】また、本実施形態においては、図6に示す
ように符号パターンのウインドウサイズが5×5である
場合について説明したが、ウインドウサイズはこの限り
ではなく、更にウインドウの縦横比も同一でなくてよ
い。即ち、図6に示す符号パターンはあくまでも一実施
形態に過ぎず、本発明がこれに限定されるものでないこ
とはもちろんである。
【0045】また、2値化により出現するドットパター
ンは画像濃度に応じて変化するため、符号パターンを画
像濃度に応じて可変とすることにより、さらに視認され
にくい符号形状を設定することが可能となる。もちろ
ん、符号パターンのウインドウサイズを画像濃度に応じ
て変化させることも効果的である。
【0046】以上説明したように本実施形態によれば、
特に平坦部の多い画像情報を疑似階調表現した画像情報
中に異種情報を多重化する場合に、該情報を表現する符
号形状を視認されにくいものとすることにより、画質劣
化を抑制できる。
【0047】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。
【0048】第2実施形態においては、カラー画像への
符号付加を行うにあたって、色成分毎に符号形状を変更
することを特徴とする。
【0049】一般に、インクジェットプリンタ、カラー
レーザープリンタ等の印刷装置においては、C(シア
ン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のイ
ンクやトナー等を使用してカラー画像の印刷を行う。こ
のようなカラー印刷を行う場合に、たとえ同一の形状を
形成した場合でも、色成分によっては視覚的な印象が異
なってしまう。例えば、白色の紙上にドットを印刷する
場合について考えると、Kインクを使用した場合には視
覚的に目立ちやすいが、Yインクを使用した場合には目
立ちにくくなる。
【0050】ここで、有価証券の偽造防止のために、印
刷を行った機体番号等の情報を付加する際には、該付加
情報が確実に検出される必要がある。なるべく少ない領
域に多くの情報を付加する方法の一つとして、複数の色
成分に対して情報を分割して付加する方法がある。画像
によらずに確実な情報検出を行うために、上記のように
複数の色成分に対して情報の付加を行い、情報読みとり
可能条件を大きくすることは有効である。
【0051】しかしながら、上述したようなインク色に
対する視認性により、各色に対して同一形状の符号を付
加した場合であっても、色によっては符号が目立ってし
まう場合がある。
【0052】そこで第2実施形態においては、カラー画
像に対して符号付加を行う場合に、色成分毎のドットの
視認性に応じて、符号パターンの形状を制御することを
特徴とする。即ち、視認されやすい色成分ほど、符号付
加の効率よりも視認されにくさを重要視して、符号パタ
ーン形状を決定する。
【0053】また、色成分毎に符号パターンの大きさを
変更することも同様に効果的である。
【0054】尚、第2実施形態における符号パターン形
状の設定は、上述した第1実施形態と同様の手法によっ
て行えば良い。
【0055】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、符号付加対象となる色成分の視認性を考慮して符号
パターン形状を制御することにより、カラー画像におけ
る画質劣化を軽減することができる。
【0056】<第3実施形態>以下、本発明に係る第3
実施形態について説明する。
【0057】上述した第1実施形態においては、特に画
像の平坦部において符号パターンを多重化する例につい
て説明した。しかしながら、実際の画像情報には、エッ
ジ部が含まれる場合がある。特に有価証券の偽造防止を
目的として符号付加を行う場合、付加対象となる画像に
は文字や絵、或いは模様等が含まれており、即ち多くの
エッジ部が存在する。そこで、付加情報を確実に読み取
るためには、エッジ部においても符号パターンが検出可
能であることが望まれる。
【0058】そこで第3実施形態においては、エッジ部
における符号パターンの形状制御について説明する。
【0059】エッジ部の低濃度側において使用される符
号パターンは、該低濃度領域に紛れ込む程度のドットの
密集度しかない。従って、該エッジ部において例えば該
符号パターンがエッジ部に埋もれてしまい、その半分程
度しか検出できなかった場合、該検出されたドットが符
号パターン、即ち符号を示すものであるか否かの判定は
困難になる。また、エッジ部の高濃度側においても同様
に、例えば分散したドットによって符号パターンが構成
されていれば、符号の検出は困難となる。
【0060】そこで第3実施形態においては、特に画像
のエッジ部においても確実に検出可能となるような符号
パターンを設定することを特徴とする。
【0061】図9は、画像のエッジ部に対して符号付加
を行った例を示す。同図において、900,901,9
02はそれぞれ付加された符号であり、900は上述し
た第1実施形態における符号800等と同様に、当該量
子化条件下において低濃度領域で視認されにくい符号を
示す。一方、901及び902は、第3実施形態の特徴
であるエッジ部分にかかる符号を示す。
【0062】ここで図10に、符号901及び902に
相当する符号パターン例を示す。同図によれば即ち、特
にエッジ部にかかる符号として、ドットの分散性が低
い、即ちドットが密集したパターンが設定されているこ
とが分かる。
【0063】更に、符号パターンの一部のみが検出され
た場合でも該符号を確実に判別するために、符号パター
ンのサイズを大きく取ることも非常に効果的である。ま
た、エッジ形状を考慮して符号パターンを設定すること
も効果的である。
【0064】以上説明した様に第3実施形態によれば、
特に画像のエッジ部に対して符号付加を行う場合に、ド
ットが密集した符号パターンを設定することにより、例
えば符号パターンの一部のみが検出された場合であって
も、該符号を確実に識別することが可能となる。
【0065】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0066】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0067】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0068】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図3に示すフローチャー
トに対応するプログラムコードが格納されることにな
る。
【0069】
【発明の効果】以上脱明した様に本発明によれば、画質
劣化を起こすことなく、付加情報を多重化することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態における画像処理装置
の構成を示すブロック図、
【図2】本実施形態における誤差分配行列を示す図、
【図3】本実施形態における符号付加制御手順を示すフ
ローチャート、
【図4】本実施形態において付加された情報ブロック例
を示す図、
【図5】本実施形態における平坦画像の2値化例を示す
図、
【図6】本実施形態における符号パターン例を示す図、
【図7】本実施形態における符号作成のための閾値例を
示す図、
【図8】本実施形態における符号付加例を示す図、
【図9】第3実施形態におけるエッジ部への符号付加例
を示す図、
【図10】第3実施形態におけるエッジ部の符号パター
ン例を示す図、である。
【符号の説明】
100 画像情報入力端子 101 付加情報入力端子 102 量子化条件決定部 103 符号パターンメモリ 104 量子化部 105 画像情報出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 信孝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AQ05 AR01 CL10 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CA19 CB01 CB07 CB12 CB16 CE08 CE13 CE16 CH01 CH11 DA08 DB02 DB06 DB09 DC16 DC22 5C076 AA14 BA06 5C077 LL14 MP02 MP07 MP08 NN04 NN05 NN11 NN19 NP01 PP46 PP47 PP54 PP55 PQ12 PQ22 RR02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に対して付加情報を示す符号を
    多重化する画像処理方法であって、 前記画像情報の特徴に基づいて符号形状情報を設定する
    形状設定工程と、 該符号形状情報及び前記付加情報に基づいて、前記画像
    情報における注目画素の量子化条件を決定する量子化条
    件決定工程と、 該量子化条件に基づいて前記注目画素を量子化する量子
    化工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記量子化工程においては、擬似階調処
    理による量子化を行うことを特徴とする請求項1記載の
    画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記量子化工程においては、誤差拡散法
    による量子化を行うことを特徴とする請求項2記載の画
    像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記画像情報の特徴は、平坦部における
    濃度であることを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記符号形状情報は、ドットパターンを
    示すことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記形状設定工程においては、前記符号
    形状情報を予め用意された複数のドットパターンから選
    択することを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記予め用意された複数のドットパター
    ンは、前記画像情報の平坦部において、前記量子化工程
    における量子化結果として出現しうるものであることを
    特徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記形状設定工程においては、前記注目
    画素周辺の平均画素値による均一平坦画像において、前
    記量子化結果として出現しないドットパターンを選択す
    ることを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記形状設定工程においては、オン又は
    オフのいずれか少ない方のドット数が、前記均一平坦画
    像において前記量子化結果として出現するドットパター
    ンよりも多いドットパターンを選択することを特徴とす
    る請求項8記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 更に、前記画像情報における符号付加
    対象の色成分を検出する色成分検出工程を有し、 前記形状設定工程においては、前記画像情報の色成分に
    基づいて前記ドットパターンを選択することを特徴とす
    る請求項6記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記形状設定工程においては、前記色
    成分に基づいて前記ドットパターンのサイズを設定する
    ことを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 更に、前記画像情報のエッジ部を検出
    するエッジ検出工程を有し、 前記形状設定工程においては、前記注目画素周辺が前記
    エッジ部を含むか否かによって前記ドットパターンを選
    択することを特徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記形状設定工程においては、前記注
    目画素周辺が前記エッジ部を含まない場合に第1のドッ
    トパターンを選択し、前記エッジ部を含む場合に前記第
    1のドットパターンよりもドット配置が密である第2の
    ドットパターンを選択することを特徴とする請求項12
    記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 画像情報に対して付加情報を示す符号
    を多重化する画像処理装置であって、 複数の符号形状情報を保持する保持手段と、 前記画像情報の特徴に基づいて前記保持手段から選択さ
    れた符号形状情報、及び前記付加情報に基づいて、前記
    画像情報における注目画素の量子化条件を決定する量子
    化条件決定手段と、 該量子化条件に基づいて前記注目画素を量子化する量子
    化手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記量子化手段は、擬似階調処理によ
    る量子化を行うことを特徴とする請求項14記載の画像
    処理装置。
  16. 【請求項16】 前記量子化工程においては、誤差拡散
    法による量子化を行うことを特徴とする請求項15記載
    の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 画像情報に対して付加情報を示す符号
    を多重化する画像処理方法のプログラムコードを記録し
    た記録媒体であって、該プログラムコードは少なくと
    も、 前記画像情報の特徴に基づいて符号形状情報を設定する
    形状設定工程のコードと、 該符号形状情報及び前記付加情報に基づいて、前記画像
    情報における注目画素の量子化条件を決定する量子化条
    件決定工程のコードと、 該量子化条件に基づいて前記注目画素を量子化する量子
    化工程のコードと、を有することを特徴とする記録媒
    体。
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