JP2001102881A - 高周波電力増幅モジュールおよび無線通信装置 - Google Patents

高周波電力増幅モジュールおよび無線通信装置

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    • H03G3/3042Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in high-frequency amplifiers or in frequency-changers in modulators, frequency-changers, transmitters or power amplifiers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力の制御性に優れた高周波電力増幅モジュ
ールの提供。 【解決手段】 複数のMOSFETを従属接続した多段
構成の高周波電力増幅モジュールを組み込んだ無線通信
装置において、無線通信装置本体のパワーコントロール
信号をもとに生成されるコントロール電圧Vapc に応じ
たゲート電圧が、増幅用各段MOSFETのしきい値電
圧Vth付近の領域で、コントロール電圧Vapc に対する
出力パワー変動が小さくなるバイアス手段を備える構成
にすることによって、出力パワーの制御性(コントロー
ル性)を向上する。例えば、Vapc に対する制御端子に
供給されるゲート電圧Vg の変化を、ゲート電圧Vg が
各MOSFETのしきい値電圧Vthより低い領域では大
きく、Vth近傍では小さく、更にVth近傍からVapc 電
圧の高い領域では、所望の特性が得られるゲート電圧に
なるように設定するゲートバイアス回路が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の半導体増幅素
子を従属接続した多段構成の高周波電力増幅モジュール
(可変電力増幅器)と、この高周波電力増幅モジュール
を組み込んだ無線通信装置に係わり、特に、コントロー
ル電圧による出力パワーの制御性を向上させる技術に適
用して有効な技術に関する。
【0002】すなわち、高周波電力増幅モジュールの出
力パワーを可変とする際に電力消費の大幅な増加なし
に、ゲートバイアスにより相互コンダクタンスを変化さ
せる方式の高周波電力増幅モジュールにおいて、出力パ
ワーのコントロール電圧による制御性を向上させるため
に用いられる、ゲートバイアスすなわちドレイン電流の
制御をするゲートバイアス制御回路を具備する高周波電
力増幅モジュールに関する。
【0003】
【従来の技術】自動車電話,携帯電話機等の移動体通信
機(無線通信装置)においては、その送信側出力段に高
周波電力増幅モジュール(高周波電力増幅回路)が組み
込まれている。この高周波電力増幅モジュールの出力
(送信パワー)はAPC(Automatic Power Control)
回路によって自動制御される構成になっている。
【0004】例えば、半導体増幅素子としてMOSFE
T(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect-Transis
tor )を複数従属接続させた高周波電力増幅モジュール
においては、ゲートにバイアスされる正電圧(nチャネ
ルMOSFETの場合)によって出力コントロールが容
易に行えるため、取り扱い上便利であり、従来から広く
使われている。
【0005】特開平7−94975号公報には、MOS
FETを初段,中段,終段と従属接続させた3段構成の
高周波HICモジュール(高周波電力増幅モジュール)
が開示されている。
【0006】この高周波HICモジュールは、「第1の
バイアス回路は、複数段のMOSFETのうちの所定の
MOSFETのゲートを出力コントロール電圧に基づい
てバイアスする構成にし、前記所定のMOSFET以外
の残りのMOSFETのゲートを固定電源に基づいてバ
イアスする第2のバイアス回路と、前記固定電源と前記
第2のバイアス回路との経路を前記出力コントロール電
圧に応じてスイッチングするスイッチ手段とを設けたも
の」である。これにより、出力の制御性を高め、かつ効
率の向上を図っている。また、各バイアス回路はいずれ
も3個の抵抗と一つのキャパシタで構成されている。
【0007】しかしながら、上記文献には、コントロー
ル電圧Vapcに基づいて変化するゲートバイアスを、出
力パワーに応じて制御する技術については記載されてい
ない。
【0008】また、通常、コントロール電圧Vapcに応
じて変化するゲートバイアスの設定は、例えば出力パワ
ーが大きい時に所望の高効率となるように、バイアス回
路を構成する抵抗の値で決定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の高周波HI
Cモジュールは、各段のMOSFETのゲートに適当な
電圧を印加することで、相互コンダクタンスを変化させ
ており、出力パワーを可変とする際、出力パワーや効率
に悪影響を及ぼすことなく小さな回路構成を可能とし、
有効なものである。
【0010】一方、ゲートバイアスはコントロール電圧
に対して一定の割合で変化するため、高周波電力増幅モ
ジュールの出力パワーの変動に応じて、コントロール電
圧に対する各段のバイアスを制御できず、出力パワーの
コントロール性が悪く、利用上不便であった。つまり、
モジュールとして良好な特性の得られるバイアスとする
だけで、コントロール電圧Vapcに対して出力パワーが
急峻に変化するのを防げていなかった。
【0011】上記文献には、出力コントロール電圧Vap
cと出力Poとの相関を示す図が開示されている。図16
は、本発明者によって追試験して得た上記同様のコント
ロール電圧Vapcに対する出力パワーPoutの特性図であ
る。
【0012】この特性図で分かるように、コントロール
電圧の一部分(1.1V〜1.5V)で出力パワーの立
ち上がりが急峻となっており、出力をコントロールする
には利用上問題があることがわかる。
【0013】この立ち上がりが急峻な領域は、最後に動
作(オン)する増幅用MOSFETに印加されるゲート
電圧がしきい値電圧Vthの近くのときであり、このゲー
ト電圧の領域では、MOSFETの利得が大きく変化
し、同時に、インピーダンスの変化も大きく、整合回路
の不整合損失も大きく変化するためである。
【0014】更に、近年のデバイス性能向上により相互
コンダクタンスgmが向上するに伴い、ゲートバイアス
に対する各段に使用されるMOSFETの利得変動は大
きくなり、出力パワー変動はより急峻となる傾向にあ
り、一層出力の制御性が悪くなる。
【0015】尚、上記出力の低制御性の問題は、MOS
FETに限定されるものでなく、制御端子に印加する制
御バイアスによって利得が可変となる他の半導体増幅素
子においても共通の問題である。
【0016】本発明の目的は、出力の制御性に優れた高
周波電力増幅モジュールを提供することにある。本発明
の他の目的は、出力の制御性に優れた無線通信装置を提
供することにある。本発明の上記ならびにそのほかの目
的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から
あきらかになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0018】半導体増幅素子としてMOSFETを用い
る高周波電力増幅モジュール(パワーモジュール)にお
いて、無線通信装置本体のパワーコントロール信号をも
とに生成されるコントロール電圧Vapc に応じたゲート
電圧が、増幅用各段MOSFETのしきい値電圧Vth付
近の領域で、コントロール電圧Vapc に対する出力パワ
ー変動が小さくなるバイアス手段を備える構成にするこ
とによって、出力パワーの制御性(コントロール性)を
考慮した取り扱いが便利なパワーモジュールとした。
【0019】すなわち、出力端子から出力される出力パ
ワーPout のコントロールを、バイアス供給端子に供給
されるコントロール電圧Vapc の分割により生成される
ゲート電圧の制御により行うパワーモジュールであっ
て、Vapc に対する制御端子に供給されるゲート電圧V
gの変化を、ゲート電圧Vgが各MOSFETのしきい値
電圧Vthより低い領域では大きく、Vth近傍では小さ
く、更にVth近傍からVapc 電圧の高い領域では、所望
の特性が得られるゲート電圧になるように設定する手段
を、ゲートバイアス回路に設けてパワーモジュールを構
成する。
【0020】上記バイアス回路を多段のパワーモジュー
ルに適用する場合、コントロール電圧が上記ゲートバイ
アス回路を介して各MOSFETの最適なゲートバイア
スとなり、Vapc に対する各段MOSFETがオンとな
るタイミングも、各段のゲートバイアスのVapc に対す
る変動に応じて設定される。
【0021】次に、多段パワーモジュールのバイアス手
段として、特に、各段のMOSFETがオンとなるタイ
ミングに関して、コントロール電圧に対する各段のゲー
ト電圧の変化を示した図12を用いて説明する。
【0022】図12は、3個のMOSFETを順次従属
接続した3段パワーモジュールに適用した場合の初段ゲ
ート電圧Vg1,中段ゲート電圧Vg2,終段ゲート電
圧Vg3のコントロール電圧Vapc に対する変化状態を
示したグラフである。このグラフで示すような特性のバ
イアス回路を有するパワーモジュールでは、コントロー
ル電圧Vapc の上昇に対し、ゲート電圧の増加が小さい
初段MOSFET(Q1)を最後にオフからオンとす
る。その時、コントロール電圧は、最後にオンとなる初
段MOSFETのゲート電圧の変動が小さい領域とし、
他のMOSFETは、Vapc に対して利得変動が小さい
ゲートバイアスに設定する。また、最後にオンとなる初
段MOSFETより先に、他のMOSFETをオンにし
て安定動作状態にしておくことで、パワーモジュールの
出力パワーが、オフ状態から徐々に増加するようにす
る。
【0023】以上の手段の有るバイアス回路を備えたパ
ワーモジュールでは、Vthより低い領域ではVapc に対
するゲート電圧の変化が大きく、パワーモジュールの出
力パワーをVapc 電圧の低い領域からコントロールでき
るため、Vapc による出力パワーの可変範囲を広くでき
る。
【0024】また、Vth近傍の領域では、ゲート電圧の
変化を少なく設定しているため、Vapc に対する出力パ
ワーの変動を小さくできる。
【0025】また、Vth近傍より高い電圧の領域では、
所望の高周波特性に基づいて、バイアスが設定できるた
め、上記出力パワーの制御性向上によりパワーモジュー
ルの性能が低下するようなことはない。
【0026】また、各段のMOSFETがオンとなるタ
イミングを設定できるため、図12に例示されるよう
に、最後にオンとなる初段MOSFETより先に他のM
OSFETをオンとし、モジュールのオフ状態から徐々
に出力パワーが上昇するために、非常に低い出力パワー
でのコントロール性が向上する。
【0027】更に、最後のMOSFET(Q1)がオン
となる時に、他のMOSFETは利得変動の少ない領域
に設定し、出力パワーの変動は、最後にオンとなる初段
のMOSFETのゲート電圧で主に調整するため、出力
パワーの急峻な立ち上がりが緩和される。
【0028】以上、本発明によれば、ゲート電圧に対し
て利得、インピーダンスが大きく変化するVth近傍の領
域で、ゲート電圧の変動を少なくしているため、出力パ
ワーの急峻な立ち上がりを抑え、コントロール性を向上
することがきる。また、本構成にしたところで、高出
力、高効率が同時に実現できるゲート電圧は設定できる
ため、特性が劣化するようなことはない。また、ゲート
電圧の制御により、出力をコントロールしているため、
パワーモジュールの出力パワー、効率が低下するような
ことはない。このように、パワーモジュールの高出力パ
ワー、高効率を維持しながら、出力パワーのコントロー
ル性が良好となり、取り扱いが便利となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を
説明するための全図において、同一機能を有するものは
同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0030】(実施形態1)図1乃至図4は本発明の一
実施形態(実施形態1)である高周波電力増幅モジュー
ルおよびその高周波電力増幅モジュールを組み込んだ無
線通信装置に係わる図である。
【0031】図2は無線通信装置の一部の機能構成を示
すブロック図である。高周波電力増幅モジュール(パワ
ーモジュール)13は、図2に示すように、外部端子と
して、入力端子1,出力端子2,コントロール端子(バ
イアス供給端子)3,第1電圧端子4,第2電圧端子5
を有している。高周波電力増幅モジュール13を構成す
る高周波電力増幅器(HPA)14には入力端子1から
入力電力Pinが入力され、高周波電力増幅器14の出力
電力Pout は出力端子2に出力される。
【0032】コントロール端子3に供給されるコントロ
ール電圧Vapc はゲートバイアス回路(GBC)22を
介して高周波電力増幅器14に供給されて出力電力Pou
t がコントロールされる。第1電圧端子4の電源電圧V
ddはドレインバイアス回路(DBC)23を介して高周
波電力増幅器14に供給される。上記ゲートバイアス回
路22およびドレインバイアス回路23は抵抗とトラン
ジスタとで構成されている。また、高周波電力増幅器1
4を構成する半導体増幅素子としてはシリコン半導体に
よるMOSFETを用いており、コントロール用端子3
はゲートバイアス回路22を介して、各MOSFETの
ゲートに接続されている。
【0033】また、パワーモジュール13の入力端子1
には、高周波信号源(RFS)21から高周波信号が供
給される。パワーモジュール13の出力端子2から出力
される出力電力Pout はフィルタ(FIL)16を通っ
てアンテナ(ANT)17から電波として空中に放射さ
れる。
【0034】出力端子2から出力される出力電力Pout
はカプラ(CP)15によって検出される。カプラ15
で検出された出力信号は検波器18を通して送信電力制
御回路19に送り込まれる。送信電力制御回路19では
基準電圧Vref と比較され、APC(Automatic Power
Contorol)が働いてコントロール端子(バイアス供給端
子)3にコントロール電圧Vapc が印加される。
【0035】このような構成において、高周波電力増幅
器14の出力端子2から出た信号(Pout )はカプラ1
5,フィルタ16を通ってアンテナ17から発信され
る。また、カプラ15で検出された出力信号は検波器1
8を通して送信電力制御回路19に送り込まれ、基準電
圧Vref と比較され、APCが働いてコントロール端子
3にコントロール電圧Vapc が印加される。
【0036】本実施形態ではこのコントロール電圧Vap
c を非線形に変化できるように調整されたゲートバイア
ス回路22を介してゲートにバイアスすることで、出力
パワーをコントロールする。
【0037】すなわち、コントロール端子3にコントロ
ール電圧Vapc が印加されると、ゲートバイアス回路2
2を構成する抵抗やトランジスタにより、上記出力コン
トロール電圧に応じてコントロール電圧が分圧され、高
周波電力増幅器14を構成するMOSFETのゲートに
印加される。このゲート電圧は、ゲートバイアス回路を
構成する抵抗やトランジスタにより調整でき、コントロ
ール電圧に対する出力パワーの変動が大きいMOSFE
TのVth近傍において、コントロール電圧に対して変動
が少なくなるように設計する。
【0038】このようにコントロール電圧に対して、ゲ
ート電圧を任意に設定することで、従来のように、出力
コントロール電圧の上昇に伴って、出力パワーが急激に
増加するようなゲートバイアスの印加を避けられるた
め、制御性が向上する。
【0039】つまり、本実施形態に係る電力増幅モジュ
ールにおいては、ゲートバイアス回路22でコントロー
ル電圧に対するゲート電圧を出力パワーに応じて調整で
きるため、出力コントロール電圧の狭い範囲で、出力パ
ワーをコントロールする必要は無くすことができる。
【0040】以上の効果は、上述のフィードバックを利
用した構成に限定されるものでなく、コントロール電圧
を外部制御回路CNT_Oより送る構成においても同様な効
果が得られる。
【0041】以下、コントロール電圧に応じてゲート電
圧を調整して分圧するゲートバイアス回路、すなわちゲ
ートバイアス回路について説明する。
【0042】図3は本実施形態1におけるバイアス回路
を示し、図1は同バイアス回路とその特性を示す図であ
る。特性図は、コントロール電圧Vapcとドレイン電圧
Vdとの相関を示すグラフと、コントロール電圧Vapcと
ゲート電圧Vgとの相関を示すグラフである。
【0043】本実施形態1のゲートバイアス回路は、2
段階変化の非線形特性を示すバイアス回路であり、コン
トロール端子3にその一端が接続された第1の抵抗25
と、第1の抵抗25の他端に接続された第2の抵抗26
と、第2の抵抗26に対してダイオード接続され他端が
接地されたトランジスタ24と、第1の抵抗25と第2
の抵抗26との接続部分と半導体増幅素子の制御端子2
7との間に接続された高周波信号カット用の抵抗28と
によって構成されている。
【0044】トランジスタ24のしきい値電圧Vthは高
周波電力増幅器14に使われている半導体増幅素子のし
きい値電圧Vthと同じかまたは近接した低い値になって
いる。これは、ゲートバイアス回路に用いるMOSFE
Tが、小さいゲート幅Wgで実現できる効果がある。
【0045】本実施形態1では、コントロール電圧Vap
cに対するゲート電圧Vgの変化を、非線形に調整するの
にNチャネル型のMOSFET24を使用している。M
OSFET24のソースは接地されており、ドレイン端
には第1の抵抗25の一端が接続されており、第1の抵
抗25の他端にはMOSFET24のゲートと、一端を
コントロール用端子3に接続した第2の抵抗26と、一
端を増幅用MOSFETのゲートバイアス印加用端子2
7に接続した抵抗28が接続されている。
【0046】ここで第1の抵抗25および第2の抵抗2
6はコントロール電圧を分割するために使用され、抵抗
28は高周波信号成分のカットのためであり、増幅用M
OSFETから高周波信号成分がMOSFET24を介
して漏洩し、高周波特性が劣化するのを防ぐために使用
されている。また、コントロール用端子3には外部制御
回路より正電圧が供給される。各抵抗はチップもしくは
半導体製造技術によるプリント抵抗で構成され、プリン
ト抵抗では、MOSFET24と1チップ化、更に、増
幅用MOSFETと同じ半導体プロセス技術が適用で
き、MMIC(Microwave Monolithic IC)化が可能であ
る。
【0047】次に、本実施形態1のバイアス回路の動作
について説明する。ここで、MOSFET24のドレイ
ン−ソース間抵抗は、上記MOSFET24のゲート電
圧により制御され、コントロール電圧の上昇に伴うゲー
ト電圧の増加において、Vth近傍より近似的に開放の状
態から短絡の状態に変化する。
【0048】図1は、本実施形態のバイアス回路の一例
として、コントロール電圧に対するゲートバイアス印加
用端子電圧(ゲート電圧)Vg と上記MOSFET24
のドレイン端の電圧Vdについて略して示した図である。
【0049】図1のように、コントロール電圧の上昇に
伴いMOSFET24のドレイン端の電圧Vd は、MO
SFET24のゲート電圧がVth近傍まではMOSFE
T24がオフのため上昇し、それ以降は下降し、再びほ
ぼ0電位まで低下する。そのため、ゲートバイアス印加
用端子電圧Vg は、Vth近傍まではコントロール電圧と
ほぼ同じ電圧が出力され、Vth近傍の領域では、ドレイ
ン端電圧Vd の低下を利用することで、Vth近傍での変
化が少ない電圧が出力され、更に高いゲートバイアス印
加用端子電圧Vg の領域では、MOSFET24がオン
状態なため、主に抵抗25,26の分圧比で決定される
電圧が出力される。
【0050】以上のように、コントロール電圧に対する
ゲートバイアス印加用端子電圧の変化が、コントロール
電圧の値により異なり、その変化量から、動作領域が3
つの領域に大きく分けられ、上記各領域は、コントロー
ル電圧に対するゲートバイアス印加用端子電圧の変化
が、ゲートバイアス印加用端子電圧がMOSFET24
のVth近傍までは急峻であり、Vth近傍の領域は変化が
少なく、更に高いゲートバイアス印加用端子電圧の領域
では高く、2段階変化の非線形制御となっている。その
各領域のコントロール電圧に対するゲートバイアス印加
用端子電圧の変化量の設定は、MOSFET24のゲー
ト幅、ゲート長、Vth等のパラメータと抵抗25,26
を調整することにより可能である。
【0051】例えば、本バイアス回路が適用されるパワ
ーモジュールに使用される増幅用MOSFETのVthが
0.8Vで、このパワーモジュールのRF特性として、
効率と出力パワーのバランスがとれた所望の性能を得る
には、バイアス電圧を1.2Vとする必要がある場合、
所望の性能を損なわず、コントロール電圧による制御性
を向上させるには、図4のような特性を示すゲートバイ
アス回路となる。図4は、コントロール電圧Vapcに対
するゲート電圧Vgを示した図である。図のように、ゲ
ートバイアス印加用端子電圧の変動を0.8V近傍で少
なくして、出力パワーの急峻な変化を防ぎ、所望の特性
が得られるゲートバイアス印加用端子電圧1.2Vを、
コントロール電圧の制御範囲内で設定する。ここで、使
用するMOSFET24のVthは、増幅用MOSFET
と同じ0.8Vにできるため、同一半導体プロセス技術
を用いることが可能である。これにより、抵抗25,2
6,28を含めて同一チップにでき、歩留まり向上、チ
ップ取得数向上に役立ち、製造コスト低減に効果があ
る。
【0052】尚、半導体増幅素子としてMOSFETの
代わりにGaAsとAlGaAsのような異なる材質の
接合を利用したヘテロバイポーラトランジスタ(HB
T)を用いるとき、バイアス回路にも同様にMOSFE
T24の代わりにHBTを利用でき、抵抗についても上
記MOSFETを用いる場合と同様な部材が適用でき
る。
【0053】以上のように、上記実施形態のバイアス回
路では、コントロール電圧に対するゲート電圧の変化
を、出力パワーの変動に応じて制御しているため、出力
パワーの急峻な変化が緩和され、出力パワーの制御性が
向上する。
【0054】また、高出力,高効率といった所望の特性
が得られる最適なバイアスを設定可能なため、その特性
を劣化させることはない。
【0055】従って、本実施形態1の高周波電力増幅モ
ジュールを組み込んだ無線通信装置は、出力パワーの制
御性が良好であることから、基地局から指示される送信
電力情報に高精度に適用でき、最も望ましい出力によっ
て通話を行うことができる。これにより、内蔵する電池
の長寿命化が達成できる。
【0056】尚、上記ダイオード接続のトランジスタに
変えてダイオードを使用しても上記実施形態同様の効果
が得られる。
【0057】(実施形態2)図5は本発明の他の実施形
態(実施形態2)に係わる高周波電力増幅モジュールの
一部を示す図である。本実施形態2は高周波電力増幅モ
ジュールを3段(初段,中段,終段)構成の高周波電力
増幅モジュールとし、この多段構成の高周波電力増幅モ
ジュールに上記実施形態1のバイアス回路を組み込んだ
例である。
【0058】本実施形態の高周波電力増幅モジュールに
おけるバイアス回路は、上記実施形態1のバイアス回路
において、コントロール用端子3と接続される第2の抵
抗26の一端と直列に、段数に応じて適当な値の抵抗を
直列接続挿入し、各接続点にゲートバイアス印加用端子
を追加することができる。例えば、3段パワーモジュー
ルに適用する場合、図5に示すように、上記第2の抵抗
26のコントロール用端子側に抵抗29,30を直列に
接続し、その接続点より各バイアスを得る。上記各接続
点はそれぞれ中段または終段のMOSFETの制御端子
10,11に接続される。
【0059】多段構成の高周波電力増幅モジュールに上
記実施形態1のバイアス回路を適用した場合において
も、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0060】(実施形態3)図6および図7は本発明の
他の実施形態(実施形態3)である高周波電力増幅モジ
ュールにおけるバイアス回路に係わる図である。上記実
施形態1および実施形態2はゲートバイアスを2段階変
化の非線形制御としているが、制御方法は2段階変化の
非線形制御に限定されるものではない。本実施形態3で
は、1段階変化の非線形特性を示すバイアス回路につい
て説明する。
【0061】本実施形態3のバイアス回路は上記実施形
態1のバイアス回路において、MOSFET24のゲー
トを直接ドレインに接続した構成となり、図1における
RFカット用の抵抗28は設けられていない構成になっ
ている(図6参照)。
【0062】図7は図6のバイアス回路におけるコント
ロール電圧に対するゲートバイアス印加用端子電圧(ゲ
ート電圧)VgとMOSFET24のゲート端の電圧Vg
24について略して示す。
【0063】コントロール電圧の上昇に伴いMOSFE
T24のゲート端の電圧Vg24は、Vth近傍まではMO
SFET24がオフのため上昇し、それ以降は、ほぼ飽
和の状態となる。そのため、ゲートバイアス印加用端子
電圧Vgは、Vth近傍まではコントロール電圧とほぼ同
じ電圧が出力され、Vth近傍の領域では、Vth近傍での
変化が少ない電圧が出力され、更に高いゲートバイアス
印加用端子電圧Vgの領域では、MOSFET24がオ
ン状態なため、主に抵抗25,26の分圧比で決定され
る電圧が出力される。
【0064】以上のように、コントロール電圧に対する
ゲートバイアス印加用端子電圧の変化が、コントロール
電圧の値により異なり、その変化量から、動作領域が2
つの領域に大きく分けられ、上記各領域は、コントロー
ル電圧に対するゲートバイアス印加用端子電圧の変化
が、ゲートバイアス印加用端子電圧がMOSFET24
のVth近傍までは急峻であり、Vth近傍の領域は変化が
少なく、1段階変化の非線形制御となっている。その各
領域のコントロール電圧に対するゲートバイアス印加用
端子電圧の変化量の設定は、MOSFET24のゲート
幅、ゲート長、Vth等のパラメータと抵抗25,26を
調整することにより可能である。
【0065】本構成においても、コントロール電圧によ
る出力パワーの制御範囲が広くできるため、出力パワー
の急峻な変化を緩和でき、コントロール性を向上でき
る。
【0066】尚、本構成では、図1における高周波信号
成分カット用の抵抗は必要なく、上記バイアス回路の実
施形態と同様に1チップ化、多段化ができる。また、M
OSFET24の代わりにダイオード等のダイオード特
性を有する部材を使用することができ、上記2段階変化
のバイアス回路の実施形態と同様にGaAsとAlGa
Asのような異なる材質の接合を利用したヘテロバイポ
ーラトランジスタ(HBT)を用いることもできる。
【0067】(実施形態4)図8乃至図10は本発明の
他の実施形態(実施形態4)である3段構成の高周波電
力増幅モジュールに係わる図である。本実施形態4では
初段半導体増幅素子,中段半導体増幅素子,終段半導体
増幅素子と3段増幅構成の高周波電力増幅モジュール
(パワーモジュール)に適用した例について説明する。
【0068】図8は、本実施形態4の3段増幅のパワー
モジュールの回路ブロック図である。このパワーモジュ
ールは、入力端子1と出力端子2との間に3個の半導体
増幅素子(トランジスタ)Q1,Q2,Q3をそれぞれ
整合回路MC1,MC2,MC3,MC4を介して従属
接続した構成になっている。トランジスタはNチャネル
型のMOSFETからなっている。各トランジスタQ
1,Q2,Q3のドレイン端子はマイクロストリップラ
イン6,7,8を介して第1電圧端子4(電源電圧Vd
d)に接続されている。また、トランジスタQ1,Q2
間のマイクロストリップライン6,7間には容量C1が
設けられるとともに、トランジスタQ2,Q3間のマイ
クロストリップライン7,8間には容量C2が設けられ
ている。また、各トランジスタQ1,Q2,Q3の制御
端子は外部制御回路よりコントロール電圧Vapc が供給
されるコントロール端子3にゲートバイアス回路(GB
C)22を介して接続されている。
【0069】ここで、通常トランジスタQ1,Q2,Q
3のバイアスは、終段,中段,初段の順に動作(オン)
する形態をとるため、初段がオンとなるときに出力パワ
ーの変動が大きい。
【0070】したがって、ゲートバイアス回路をパワー
モジュールに適用する場合の実施形態の形態として、初
段MOSFETのバイアスを上記実施形態の2段階変化
もしくは1段階変化の非線形バイアスとする。初段MO
SFETのバイアスを2段階変化もしくは1段階変化の
非線形バイアスとすることで、出力パワーの変動が大き
いVth近傍のゲート電圧変動を少なくでき、出力パワー
の急峻な変化を抑制できる。特に、2段階変化の非線形
バイアスでは、初段がオンとなるときに、中段,終段は
出力パワー変動の少ないゲート電圧の領域のため、効果
が大きい。バイアス回路のMOSFETのVthと、増幅
用MOSFETのVthとの関係は、同じであるか、近接
した値とするため、バイアス用MOSFETを増幅用M
OSFETと同一半導体プロセス技術で形成できるた
め、ばらつき低減ができ、同一チップ化も可能である。
【0071】図9には2段階変化の非線形バイアスを適
用した場合を例示する。図において、MOSFETQ
1,24、抵抗25,26,28を同一チップ31化す
ることにより、ばらつきを抑制できる。
【0072】トランジスタQ2,Q3の制御端子とコン
トロール端子3との間には分圧回路を形成する抵抗35
〜38が設けられている。
【0073】本実施形態4の高周波電力増幅モジュール
では、図10に示すような特性を示す。同図はコントロ
ール電圧Vapc に対するゲート電圧Vg の変化を示すグ
ラフであり、例えば0.8VがトランジスタQ1,Q
2,Q3のしきい値電圧Vthである。
【0074】トランジスタQ2,Q3は線形特性を示す
が、トランジスタQ1は非線形特性を示し、かつ2段階
変化をする。しきい値電圧Vthおよびそれ以下の領域で
はゲート電圧Vgの変化率が小さいため、ゲート電圧Vg
の制御性、すなわち、出力パワーPout の制御性が良く
なる。また、初段トランジスタが最後に動作するととも
に、この動作時には他のトランジスタQ2,Q3の動作
は安定していることから、安定した増幅が行えるように
なる。
【0075】(実施形態5)図11および図12は本発
明の他の実施形態(実施形態5)である3段構成の高周
波電力増幅モジュールに係わる図である。本実施形態5
は、初段MOSFETのバイアスを2段階変化の非線形
バイアスとし、中段MOSFETのバイアスを1段階変
化の非線形バイアスとし、終段のMOSFETのバイア
スを2段階変化の非線形バイアスとするものである。
【0076】図11に示すように、本実施形態5の回路
構成は上記実施形態4の回路構成において、ゲートバイ
アス回路(GBC)22の構成が異なる以外は他は同じ
である。
【0077】本実施形態5においては、トランジスタQ
1の制御端子にはバイアス回路としてMOSFET24
a,第1の抵抗25a,第2の抵抗26a,高周波信号
成分カット用の抵抗28を接続して非線形特性が2段階
変化する構成としてある。なお、第2の抵抗26aの一
端は抵抗29を介してコントロール端子3が接続される
構造になっている。
【0078】また、トランジスタQ2の制御端子にはバ
イアス回路としてMOSFET24b,第1の抵抗25
b,第2の抵抗26bを接続し、高周波信号成分カット
用の抵抗を設けない非線形特性が1段階変化する構成と
してある。
【0079】また、トランジスタQ3の制御端子は上記
トランジスタQ1のバイアス回路において、第2の抵抗
26aと抵抗29との接続部分に接続する構造となり、
非線形特性が2段階変化する構成となっている。
【0080】本実施形態5の高周波電力増幅モジュール
の特性、すなわち、コントロール電圧Vapcとゲート電
圧Vgとの相関は図12に示すグラフのようになる。
【0081】各MOSFETがオンとなるタイミングと
しては、終段、中段を初段より先にオンとなるように設
定し、出力段用バイアスは、コントロール電圧の上昇に
出力パワーが追従するように2段階変化に設計される。
バイアス回路各段MOSFETのVthと、増幅用各段M
OSFETのVthとの関係は、少なくとも初段は同じで
あるか近接した低い値とする。
【0082】本実施形態5のパワーモジュールでは、初
段MOSFETがオンとなる前に、終段、中段MOSF
ETがオンとなり、終段,中段には利得の得られるバイ
アスが印加されるため、初段がオンする前の低コントロ
ール電圧領域で、出力パワーが急峻に変化するのを緩和
できる。
【0083】また、初段MOSFETがオンとなるコン
トロール電圧の領域では、初段のゲートバイアスはVth
近傍で変動を小さく、その時の中段,終段のゲートバイ
アスは、利得変動の少ない領域にバイアスされるため、
この領域の出力パワーの変動も少なくできる。
【0084】更に、高出力時に所望の特性が得られるバ
イアスが、各段のMOSFETに対して印加できるた
め、コントロール性の向上で特性が損なわれることはな
い。
【0085】更にまた、大きな出力パワーを必要とする
コントロール電圧の高い領域では、終段MOSFET用
のバイアス回路を2段階変化の非線形バイアスにしてい
るため、コントロール電圧の増加に対して、出力パワー
が飽和するのを防ぐことができる。
【0086】尚、バイアス回路に用いるMOSFETを
増幅用MOSFETと同一半導体プロセス技術で形成で
きるため、ばらつき低減が図れ、上記実施形態と同様に
同一チップ化もできる。
【0087】(実施形態6)図13および図14は本発
明の他の実施形態(実施形態6)である3段構成の高周
波電力増幅モジュールに係わる図であり、図13は回路
図、図14はコントロール電圧とゲート電圧の相関を示
すグラフである。
【0088】本実施形態6は、図13に示すように、全
てのMOSFET(トランジスタQ1,Q2,Q3)の
バイアスを2段階変化の非線形バイアスとした構成であ
る。初段MOSFETQ1,MOSFET24および抵
抗25,26,28,29,30を同一チップ31で形
成してある。また、各MOSFET(Q1,Q2,Q
3)がオンとなるタイミングとしては、終段,中段を初
段より先にオンとなるように設定し、出力段用バイアス
は、コントロール電圧の上昇に出力パワーが追従するよ
うに2段階変化に設計される。バイアス回路に用いるM
OSFETは各段共通にでき、そのVthを増幅用各段M
OSFETのVthと同じであるか近接した低い値とす
る。
【0089】本実施形態6のバイアスされたパワーモジ
ュールは、図14のグラフで示すように、初段MOSF
ETがオンとなる前に、終段,中段MOSFETがオン
となっており、初段MOSFETがオンとなるコントロ
ール電圧の領域では、初段のゲートバイアスはVth近傍
で変動を小さく、その時の中段,終段のゲートバイアス
は、利得変動の少ない領域にバイアスされるため、この
領域の出力パワーの変動も少なくできる。
【0090】更に、高出力時に所望の特性が得られるバ
イアスが、各段のMOSFETに対して印加できるた
め、コントロール性の向上で特性が損なわれることはな
い。
【0091】更にまた、大きな出力パワーを必要とする
コントロール電圧の高い領域では、終段MOSFET用
のバイアス回路を2段階変化の非線形バイアスにしてい
るため、コントロール電圧の増加に対して、出力パワー
が飽和するのを防ぐことができる。
【0092】尚、バイアス回路に用いるMOSFETを
増幅用MOSFETと同一半導体プロセス技術で形成で
きるため、ばらつき低減が図れ、同一チップ化ができ
る。
【0093】(実施形態7)図15は本発明の他の実施
形態(実施形態7)である3段構成の高周波電力増幅モ
ジュールのバイアス回路によるコントロール電圧に対す
るゲート電圧の相関を示すグラフである。本実施形態7
の高周波電力増幅モジュールにおけるバイアス回路は、
上記実施形態2で示す図5のバイアス回路において、抵
抗25を設けないバイアス回路構成にしたものである。
この場合、図15に示すように全てのトランジスタQ
1,Q2,Q3は1段階変化の非線形特性を示すように
なる。そこで、終段,中段を初段より先にオンとなるよ
うに設定しておけば、上記各実施形態の場合のバイアス
回路と同様に出力パワーPout の制御性を高めることが
できる。
【0094】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない、たとえ
ば、上記実施形態ではシリコンによって形成されたMO
SFETやGaAsとAlGaAsのような異なる材質
の接合を利用したヘテロバイポーラトランジスタ(HB
T)による高周波電力増幅モジュールについて本発明を
適用した例について説明したが、他のトランジスタを用
いた高周波電力増幅モジュールにも同様に適用でき同様
の効果を得ることができる。例えばシリコンによって形
成された他の構造からなるMISFET(Metal-Insulat
or Semiconductor-FET)、GaAsによって形成された
MESFET(Metal-Semiconductor-FET)、化合物半
導体によって形成されたHEMT(High Electron Mobi
lity Transistor)、SiとGeによって形成されるトラ
ンジスタ等を用いた高周波電力増幅モジュールやその高
周波電力増幅モジュールを組み込んだ無線通信装置にも
適用できる。
【0095】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である移動体
通信機(携帯電話機)に適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではない。本発明は少なくと
も無線通信装置には適用できる。
【0096】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0097】(1)本発明によれば、パワーモジュール
の出力パワーを、外部制御回路から出るコントロール電
圧に基づいてバイアスされる、消費電力の少ないゲート
電圧による制御を行う場合において、高出力,高効率と
いった所望の特性となるバイアスをバイアス回路により
発生するとともに、コントロール電圧に対するゲート電
圧の変化を、パワーモジュールに用いるMOSFETの
Vthより低いゲート電圧の領域では多くし、上記Vth近
傍では少なくし、更に、高出力が必要な場合には、高い
ゲート電圧の領域で多くする。このように、コントロー
ル電圧に対するゲート電圧の変化が、非線形性を有する
バイアス回路を、パワーモジュールに設けることで、パ
ワーモジュールの所望の特性を損なうことなく、コント
ロール電圧に対して出力パワーが急峻に変化するのを防
ぎ、出力パワーのコントロール性が向上できる。従っ
て、パワーモジュールが利用上便利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)である高周
波電力増幅モジュールにおけるバイアス回路とその特性
を示すグラフである。
【図2】本実施形態1の無線通信装置の一部の構成を示
すブロック図である。
【図3】本実施形態1の高周波電力増幅モジュールにお
けるバイアス回路図である。
【図4】本実施形態1の高周波電力増幅モジュールにお
ける具体的なバイアス回路における特性を示すグラフ等
である。
【図5】本発明の他の実施形態(実施形態2)である3
段構成の高周波電力増幅モジュールに組み込まれるバイ
アス回路図である。
【図6】本発明の他の実施形態(実施形態3)である高
周波電力増幅モジュールにおけるバイアス回路図であ
る。
【図7】本実施形態3のバイアス回路とその特性を示す
グラフである。
【図8】本発明の他の実施形態(実施形態4)である3
段構成の高周波電力増幅モジュールを示すブロック図で
ある。
【図9】本実施形態4の高周波電力増幅モジュールを示
す回路図である。
【図10】本実施形態4の高周波電力増幅モジュールの
バイアス回路によるコントロール電圧に対するゲート電
圧の相関を示すグラフである。
【図11】本発明の他の実施形態(実施形態5)である
3段構成の高周波電力増幅モジュールを示す回路図であ
る。
【図12】本実施形態5の高周波電力増幅モジュールの
バイアス回路によるコントロール電圧に対するゲート電
圧の相関を示すグラフである。
【図13】本発明の他の実施形態(実施形態6)である
3段構成の高周波電力増幅モジュールを示す回路図であ
る。
【図14】本実施形態6の高周波電力増幅モジュールの
バイアス回路によるコントロール電圧に対するゲート電
圧の相関を示すグラフである。
【図15】本発明の他の実施形態(実施形態7)である
3段構成の高周波電力増幅モジュールのバイアス回路に
よるコントロール電圧に対するゲート電圧の相関を示す
グラフである。
【図16】本発明者の追試験によって得られたコントロ
ール電圧に対する出力電力の相関を示すグラフである。
【符号の説明】
1…入力端子、2…出力端子、3…コントロール端子
(バイアス供給端子)、4…第1電圧端子、5…第2電
圧端子、6,7,8…マイクロストリップライン、13
…高周波電力増幅モジュール(パワーモジュール)、1
4…高周波電力増幅器(HPA)、15…カプラ(C
P)、16…フィルタ(FIL)、17…アンテナ(A
NT)、18…検波器(DET)、19…送信電力制御
回路(CNT)、21…高周波信号源(RFS)、22
…ゲートバイアス回路(GBC)、23…ドレインバイ
アス回路(DBC)、24,24a,24b…トランジ
スタ(Nチャネル型MOSFET)、25,25a,2
5b…第1の抵抗、26,26a,26b…第2の抵
抗、27…制御端子、28〜30…抵抗、31…チップ
31、35〜38…抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 良国 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 吉田 功 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 森川 正敏 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 堀田 正生 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 安達 徹朗 群馬県高崎市西横手町1番地1 日立東部 セミコンダクタ株式会社内 Fターム(参考) 5J100 AA01 BA01 BC02 BC06 CA02 CA05 DA06 EA02 FA01 JA01 KA05 LA00 LA09 QA01 SA01 5K060 CC04 DD04 HH06 JJ06 JJ08 LL13

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子と、出力端子と、コントロール端
    子と、上記入力端子からの信号を受ける制御端子と、上
    記入力端子からの信号に応じた信号を出力する第1端子
    とを有する第1の半導体増幅素子と、上記第1の半導体
    増幅素子の第1端子から出力された信号に応じた信号を
    受ける制御端子と、上記出力端子に接続され、上記信号
    に従った信号を出力する第1端子とを有する第2の半導
    体増幅素子と、上記コントロール端子に接続され、上記
    コントロール端子に供給されるコントロール電圧に対し
    て非線形特性を示すバイアスを上記第1の半導体増幅素
    子の制御端子に供給するバイアス回路を有する高周波電
    力増幅モジュール。
  2. 【請求項2】上記バイアス回路は1段階変化または2段
    階変化の非線形特性を示すことを特徴とする請求項1に
    記載の高周波電力増幅モジュール。
  3. 【請求項3】入力端子と、出力端子と、コントロール端
    子と、上記入力端子に接続された制御端子と、上記入力
    端子に供給された信号に応じた出力信号を出力する第1
    端子とを有する第1の半導体増幅素子と、制御端子と、
    第1端子と、第2端子とを有し、上記第1の半導体増幅
    素子の第1端子と上記出力端子との間に設けられ、上記
    出力信号に応じた信号を出力する第2の半導体増幅素子
    と、上記コントロール端子に接続され、上記コントロー
    ル端子に供給されるコントロール電圧に対して非線形特
    性を示すバイアスを上記第1の半導体増幅素子の制御端
    子に供給するバイアス回路を有し、上記第2の半導体増
    幅素子が動作した後上記第1の半導体増幅素子が動作す
    るようにされていることを特徴とする高周波電力増幅モ
    ジュール。
  4. 【請求項4】上記コントロール端子に接続され、上記コ
    ントロール端子に供給されるコントロール電圧に対して
    非線形特性を示すバイアスを上記第2の半導体増幅素子
    の制御端子に供給するバイアス回路を有することを特徴
    とする請求項3に記載の高周波電力増幅モジュール。
  5. 【請求項5】上記第1の半導体増幅素子の制御端子に供
    給されるバイアスは、上記コントロール電圧の変化に対
    して2段階に変化する非線形特性を示し、上記第2の半
    導体増幅素子の制御端子に供給されるバイアスは、上記
    コントロール電圧の変化に対して1段階に変化または2
    段階に変化する非線形特性を示すことを特徴とする請求
    項4に記載の高周波電力増幅モジュール。
  6. 【請求項6】上記第1の半導体増幅素子と上記第2の半
    導体増幅素子との間に従属接続される1乃至複数の第3
    の半導体増幅素子を有し、上記第3の半導体増幅素子は
    前段の半導体増幅素子の第1端子に接続された制御端子
    と、後段の半導体増幅素子の制御端子に接続された第1
    端子とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれか1項に記載の高周波電力増幅モジュール。
  7. 【請求項7】上記コントロール端子に接続され、上記コ
    ントロール電圧の変化に対して上記第3の半導体増幅素
    子の制御端子の電圧の特性が1段階に変化または2段階
    に変化する非線形特性を示すバイアスを供給するバイア
    ス回路を有することを特徴とする請求項6に記載の高周
    波電力増幅モジュール。
  8. 【請求項8】上記半導体増幅素子によって初段半導体増
    幅素子,中段半導体増幅素子,終段半導体増幅素子の3
    段構成の増幅回路を構成し、上記初段半導体増幅素子お
    よび終段半導体増幅素子に接続されるバイアス回路によ
    り供給されるバイアスは、上記コントロール電圧の変化
    に対して2段階に変化する非線形特性を示し、上記中段
    半導体増幅素子に接続されるバイアス回路によるバイア
    スは、上記コントロール電圧の変化に対して1段階に変
    化する非線形特性を示すようにされていることを特徴と
    する請求項6または請求項7に記載の高周波電力増幅モ
    ジュール。
  9. 【請求項9】上記半導体増幅素子によって初段半導体増
    幅素子,中段半導体増幅素子,終段半導体増幅素子の3
    段構成の増幅回路を構成し、上記各段の半導体増幅素子
    に接続されるバイアス回路は、上記コントロール電圧の
    変化に対して2段階に変化する非線形特性を示すバイア
    スを発生することを特徴とする請求項6または請求項7
    に記載の高周波電力増幅モジュール。
  10. 【請求項10】上記非線形特性を示すバイアス回路は複
    数の抵抗とダイオード接続されたトランジスタまたはダ
    イオードとによって構成されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の高周波電力
    増幅モジュール。
  11. 【請求項11】上記1段階変化の非線形特性を示すバイ
    アス回路は、上記コントロール端子に一端が接続された
    第1の抵抗と、上記第1の抵抗の他端に接続された第2
    の抵抗と、上記第2の抵抗に対してダイオード接続され
    他端が所定の電圧点に接続されたトランジスタまたは上
    記第2の抵抗と上記電圧点との間に接続されたダイオー
    ドとによって構成され、上記第1の抵抗と上記第2の抵
    抗との接続部分が上記半導体増幅素子の制御端子に接続
    された構成になっていることを特徴とする請求項2また
    は請求項5乃至請求項8もしくは請求項10のいずれか
    1項記載の高周波電力増幅モジュール。
  12. 【請求項12】上記2段階変化の非線形特性を示すバイ
    アス回路は、上記コントロール端子に一端が接続された
    第1の抵抗と、上記第1の抵抗の他端に接続された第2
    の抵抗と、上記第2の抵抗に対してダイオード接続され
    他端が所定の電圧点に接続されたトランジスタとを有
    し、上記第1の抵抗と上記第2の抵抗との接続部分が上
    記半導体増幅素子の制御端子に接続されていることを特
    徴とする請求項2または請求項5乃至請求項10のいず
    れか1項記載の高周波電力増幅モジュール。
  13. 【請求項13】上記ダイオードまたはダイオード接続さ
    れたトランジスタのしきい値電圧と上記各半導体増幅素
    子のしきい値電圧は相互に近似していることを特徴とす
    る請求項10に記載の高周波電力増幅モジュール。
  14. 【請求項14】上記半導体増幅素子または上記半導体増
    幅素子および上記トランジスタはシリコン半導体による
    電界効果トランジスタからなっていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の高周波
    電力増幅モジュール。
  15. 【請求項15】上記半導体増幅素子または上記半導体増
    幅素子および上記トランジスタは化合物半導体によるM
    ESFETからなっていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項13のいずれか1項に記載の高周波電力増幅モ
    ジュール。
  16. 【請求項16】上記半導体増幅素子または上記半導体増
    幅素子および上記トランジスタは化合物半導体による高
    電子移動度トランジスタからなっていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の高周
    波電力増幅モジュール。
  17. 【請求項17】上記半導体増幅素子または上記半導体増
    幅素子および上記トランジスタは化合物半導体によるヘ
    テロ接合バイポーラトランジスタからなっていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記
    載の高周波電力増幅モジュール。
  18. 【請求項18】送信側出力段に高周波電力増幅モジュー
    ルを有する無線通信装置であって、上記高周波電力増幅
    モジュールは、入力端子と、出力端子と、コントロール
    端子と、上記入力端子からの信号を受ける制御端子と、
    上記入力端子からの信号に応じた信号を出力する第1端
    子とを有する第1の半導体増幅素子と、上記第1の半導
    体増幅素子の第1端子から出力された信号に応じた信号
    を受ける制御端子と、上記出力端子に接続され、上記信
    号に従った信号を出力する第1端子とを有する第2の半
    導体増幅素子と、上記コントロール端子に接続され、上
    記コントロール端子に供給されるコントロール電圧に対
    して非線形特性を示すバイアスを上記第1の半導体増幅
    素子の制御端子に供給するバイアス回路を有する高周波
    電力増幅モジュールとする無線通信装置。
  19. 【請求項19】上記バイアス回路によるバイアスは、上
    記コントロール電圧の変化に対して1段階に変化または
    2段階に変化する非線形特性を示すことを特徴とする請
    求項18に記載の無線通信装置。
  20. 【請求項20】送信側出力段に高周波電力増幅モジュー
    ルを有する無線通信装置であって、入力端子と、出力端
    子と、コントロール端子と、上記入力端子に接続された
    制御端子と、上記入力端子に供給された信号に応じた出
    力信号を出力する第1端子とを有する第1の半導体増幅
    素子と、制御端子と、第1端子と、第2端子とを有し、
    上記第1の半導体増幅素子の第1端子と上記出力端子と
    の間に設けられ、上記出力信号に応じた信号を出力する
    第2の半導体増幅素子と、上記コントロール端子に接続
    され、上記コントロール端子に供給されるコントロール
    電圧に対して非線形特性を示すバイアスを上記第1の半
    導体増幅素子の制御端子に供給するバイアス回路を有
    し、上記第2の半導体増幅素子が動作した後上記第1の
    半導体増幅素子が動作するようにされていることを特徴
    とする高周波電力増幅モジュールとする無線通信装置。
  21. 【請求項21】上記コントロール端子に接続され、上記
    コントロール端子に供給されるコントロール電圧に対し
    て非線形特性を示すバイアスを上記第2の半導体増幅素
    子の制御端子に供給するバイアス回路を有することを特
    徴とする請求項20に記載の無線通信装置。
  22. 【請求項22】上記第1の半導体増幅素子の制御端子に
    供給されるバイアスは、上記コントロール電圧の変化に
    対して2段階に変化する非線形特性を示し、上記第2の
    半導体増幅素子の制御端子に供給されるバイアスは、上
    記コントロール電圧の変化に対して1段階に変化または
    2段階に変化する非線形特性を示すことを特徴とする請
    求項21に記載の無線通信装置。
  23. 【請求項23】上記第1の半導体増幅素子と上記第2の
    半導体増幅素子との間に従属接続される1乃至複数の第
    3の半導体増幅素子を有し、上記第3の半導体増幅素子
    は前段の半導体増幅素子の第1端子に接続された制御端
    子と、後段の半導体増幅素子の制御端子に接続された第
    1端子とを有することを特徴とする請求項18乃至請求
    項22のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  24. 【請求項24】上記コントロール端子に接続され、上記
    コントロール電圧の変化に対して上記第3の半導体増幅
    素子の制御端子の電圧の特性が1段階に変化または2段
    階に変化する非線形特性を示すバイアスを供給するバイ
    アス回路を有することを特徴とする請求項23に記載の
    無線通信装置。
  25. 【請求項25】上記半導体増幅素子によって初段半導体
    増幅素子,中段半導体増幅素子,終段半導体増幅素子の
    3段構成の増幅回路を構成し、上記初段半導体増幅素子
    および終段半導体増幅素子に接続されるバイアス回路に
    より供給されるバイアスは、上記コントロール電圧の変
    化に対して2段階に変化する非線形特性を示し、上記中
    段半導体増幅素子に接続されるバイアス回路によるバイ
    アスは、上記コントロール電圧の変化に対して1段階に
    変化する非線形特性を示すようにされていることを特徴
    とする請求項23または請求項24に記載の無線通信装
    置。
  26. 【請求項26】上記半導体増幅素子によって初段半導体
    増幅素子,中段半導体増幅素子,終段半導体増幅素子の
    3段構成の増幅回路を構成し、上記各段の半導体増幅素
    子に接続されるバイアス回路は、上記コントロール電圧
    の変化に対して2段階に変化する非線形特性を示すバイ
    アスを発生することを特徴とする請求項23または請求
    項24に記載の無線通信装置。
  27. 【請求項27】上記非線形特性を示すバイアス回路は複
    数の抵抗とダイオード接続されたトランジスタまたはダ
    イオードとによって構成されていることを特徴とする請
    求項18乃至請求項26のいずれか1項に記載の無線通
    信装置。
  28. 【請求項28】上記1段階変化の非線形特性を示すバイ
    アス回路は、上記コントロール端子に一端が接続された
    第1の抵抗と、上記第1の抵抗の他端に接続された第2
    の抵抗と、上記第2の抵抗に対してダイオード接続され
    他端が所定の電圧点に接続されたトランジスタまたは上
    記第2の抵抗と上記電圧点との間に接続されたダイオー
    ドとによって構成され、上記第1の抵抗と上記第2の抵
    抗との接続部分が上記半導体増幅素子の制御端子に接続
    された構成になっていることを特徴とする請求項19ま
    たは請求項22乃至請求項25もしくは請求項27のい
    ずれか1項記載の無線通信装置。
  29. 【請求項29】上記2段階変化の非線形特性を示すバイ
    アス回路は、上記コントロール端子に一端が接続された
    第1の抵抗と、上記第1の抵抗の他端に接続された第2
    の抵抗と、上記第2の抵抗に対してダイオード接続され
    他端が所定の電圧点に接続されたトランジスタとを有
    し、上記第1の抵抗と上記第2の抵抗との接続部分が上
    記半導体増幅素子の制御端子に接続されていることを特
    徴とする請求項19または請求項22乃至請求項27の
    いずれか1項記載の無線通信装置。
  30. 【請求項30】上記ダイオードまたはダイオード接続さ
    れたトランジスタのしきい値電圧と上記各半導体増幅素
    子のしきい値電圧は相互に近似していることを特徴とす
    る請求項27に記載の無線通信装置。
  31. 【請求項31】上記半導体増幅素子または上記半導体増
    幅素子および上記トランジスタはシリコン半導体による
    電界効果トランジスタからなっていることを特徴とする
    請求項18乃至請求項30のいずれか1項に記載の無線
    通信装置。
  32. 【請求項32】上記半導体増幅素子または上記半導体増
    幅素子および上記トランジスタは化合物半導体によるM
    ESFETからなっていることを特徴とする請求項18
    乃至請求項30のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  33. 【請求項33】上記半導体増幅素子または上記半導体増
    幅素子および上記トランジスタは化合物半導体による高
    電子移動度トランジスタからなっていることを特徴とす
    る請求項18乃至請求項30のいずれか1項に記載の無
    線通信装置。
  34. 【請求項34】上記半導体増幅素子または上記半導体増
    幅素子および上記トランジスタは化合物半導体によるヘ
    テロ接合バイポーラトランジスタからなっていることを
    特徴とする請求項18乃至請求項30のいずれか1項に
    記載の無線通信装置。
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