JP2001102098A - 板状電池および携帯無線端末 - Google Patents

板状電池および携帯無線端末

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JP2001102098A JP27677899A JP27677899A JP2001102098A JP 2001102098 A JP2001102098 A JP 2001102098A JP 27677899 A JP27677899 A JP 27677899A JP 27677899 A JP27677899 A JP 27677899A JP 2001102098 A JP2001102098 A JP 2001102098A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状電池が用いられた電子機器において、板
状電池に起因する電気信号の位相ずれなどの外乱の発生
を防止することが可能な板状電池を提供する。 【解決手段】 板状電池1は、発電要素と発電要素を保
持する外装部材13と、発電要素に電気的に接続され、
外装部材13の内部から外部へと延在する電極端子2
a、2bと、外装部材13の端部において、電極端子2
bに隣接するように配置された温度検出部材3とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は板状電池および携
帯無線端末に関し、より特定的には、板状電池を用いた
携帯無線端末における、板状電池に起因する信号の位相
ずれなどの外乱の発生を防止することが可能な板状電池
および携帯無線端末に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器、特に携帯電話機や無線
通信機能を備えたノート型パソコン、個人情報端末など
の携帯無線端末は、小型化および軽量化が急速に進んで
いる。そして、このような携帯無線端末の小型化、軽量
化に伴い、これらに用いられる電池について小型化、軽
量化が強く望まれている。このような小型軽量化した電
池として、電極端子と電解液とを含む発電要素をラミネ
ートフィルムなどの外装部材で密閉し、従来の箱型電池
よりさらに小型軽量化が可能な板状電池の開発が進めら
れている。
【0003】図11は、従来の板状電池を示す平面模式
図である。図11を参照して、板状電池101は発電要
素とこの発電要素を内部に密閉して保持するラミネート
フィルムからなる外装部材113とを備える。この外装
部材113は、内部に発電要素を保持しているセル部1
07と、発電要素を内部に密閉するための封止部106
とを含む。発電要素は、図示されていないがセル部10
7内部から外装部材113の外部へと延在する正極端子
と負極端子とを含む。板状電池101は、この正極端子
と負極端子との少なくともいずれか一方に接続するよう
に、板状電池101に過電流もしくは過電圧が印加され
ることを防止するための保護回路を備える。この保護回
路は保護回路基板105上に形成されている。保護回路
基板105は封止部106上に設置されている。また、
板状電池101の温度を検出するための温度検出センサ
103が板状電池101のほぼ中央部に設置されてい
る。温度検出センサ103は電極端子と導電線104を
介して接続されている。この温度検出センサ103とし
ては、PTC(Positive Temperature Coefficient)を
用いることができる。この温度検出センサ103によっ
て板状電池101の温度を検出する。板状電池101の
温度が所定値以上になった場合、板状電池101の電極
端子とこの板状電池101が接続されている携帯情報端
末などの外部回路との接続を遮断することによって、板
状電池101が過熱により破損することを防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、図11に示すよ
うに、板状電池101の温度を検出するための温度検出
センサ103は、発電要素の温度をより正確に測定する
ために板状電池101のほぼ中央部(発電要素のほぼ中
央部)に位置するように配置されていた。このため、こ
の温度検出センサ103と保護回路基板上105上の保
護回路あるいは板状電池101の電極端子とを電気的に
接続するための導電線104が板状電池101の表面に
形成されていた。
【0005】しかし、上述のように板状電池101が用
いられる携帯電話機などの電子機器の小型軽量化が急速
に進んできていることから、この板状電池101と電子
機器を構成する回路基板との距離は近年ますます小さく
なってきている。そして、この導電線104に電流(電
気信号)が流れることに起因して、この板状電池101
が用いられる電子機器の回路基板上の回路を流れる信号
の位相がずれるなど、電気信号の特性が劣化する(外乱
が発生する)場合があった。そして、電子機器の小型軽
量化が進むにつれて、このような電子機器を構成する回
路における電気信号の特性の劣化は大きな問題となって
きていた。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
板状電池が用いられる携帯無線端末などの電子機器にお
ける電気信号の特性の劣化を防止することが可能な板状
電池を提供することである。
【0007】この発明のもう1つの目的は、携帯無線端
末を構成する回路内における電気信号の特性の劣化を防
止することが可能な携帯無線端末を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の一の局面にお
ける板状電池は、発電要素と外装部材と電極端子と温度
検出部材とを備える。外装部材は内部に発電要素を保持
する。電極端子は発電要素に電気的に接続され、外装部
材の内部から外部へと延在する。温度検出部材は外装部
材の端部において電極端子に隣接するように配置されて
いる(請求項1)。
【0009】この場合、温度検出部材は外装部材の端部
において電極端子に隣接するように配置されているの
で、温度検出部材が板状電池の中央部に配置されている
場合より温度検出部材と電極端子とを接続するための導
電線の長さを短くすることができる。つまり、板状電池
の表面において電気信号が流れる導電路の長さを従来よ
り短くすることができる。このため、この本発明による
板状電池を携帯電話機などの携帯無線端末に用いた場合
に、この導電線(導電路)を流れる電流と携帯無線端末
を構成する回路中の電気信号との間の電磁気的相互作用
を低減することができる。この結果、板状電池に起因す
る携帯無線端末の回路における電気信号の位相ずれやノ
イズの発生といった外乱の発生を抑制できる。ここで、
板状電池とは、電極端子と電解液とを含む発電要素をラ
ミネートフィルムなどの絶縁性の外装部材で密閉して、
板状に形成した電池をいう。
【0010】なお、発電要素の熱はこのラミネートフィ
ルムなどからなる外装部材を介してこの温度検出部材が
配置されている外装部材の端部へと伝わる。このため、
外装部材の端部に配置された温度検出部材によって板状
電池の発電要素の温度を従来とほぼ同等の精度で検出す
ることができる。
【0011】上記一の局面における板状電池では、温度
検出部材が電極端子に接続されていることが好ましい
(請求項2)。
【0012】このようにすれば、外装部材からのみでな
く、電極端子を介しても発電要素からの熱を温度検出部
材で検出することができる。この結果、温度検出部材に
おける板状電池の温度検出の精度をより向上させること
ができる。
【0013】上記一の局面における板状電池では、外装
部材は発電要素を保持するセル部と発電要素をセル部に
密閉するための封止部とを含み、温度検出部材が封止部
上に配置されていることが好ましい(請求項3)。
【0014】このようにすれば、温度検出部材を、発電
要素が保持されているセル部以外の領域に配置すること
になる。このため、温度検出部材を外装部材に固定する
際、この温度検出部材が設置される領域において外装部
材の一部に切欠きやピンホールなどの欠陥が形成される
場合、この欠陥に起因して発電要素を構成する電解液な
どが板状電池の外部へと漏洩することを防止できる。
【0015】また、セル部はその内部に発電要素を保持
しているためその発電要素の厚さに対応してある程度の
厚さを有している。これに対して、封止部には発電要素
が存在しないため、封止部の厚さは実質的に外装部材の
厚さのみで決定される。このため、封止部の厚さはセル
部の厚さより小さい。そして、このような相対的に厚さ
の小さい封止部上に温度検出部材を配置すれば、温度検
出部材が配置された部分での板状電池と温度検出部材と
の合計の厚さをセル部上に温度検出部材を配置した場合
より小さくできる。この結果、板状電池と温度検出部材
とが占有する領域の大きさをより小さくできる。
【0016】上記一の局面における板状電池では、外装
部材が発電要素を保持するセル部と発電要素をセル部に
密閉するための封止部とを含み、温度検出部材がセル部
の端部において電極端子に隣接するように配置されてい
ることが好ましい(請求項4)。
【0017】このようにすれば、発電要素を内部に保持
するセル部上に温度検出部材を配置することになるた
め、この温度検出部材によって発電要素の温度をより正
確に検出することができる。
【0018】上記一の局面における板状電池では、板状
電池を過電流または過電圧から保護するための保護回路
を備えることが好ましい(請求項5)。
【0019】このようにすれば、板状電池に過電圧ある
いは過電流といった過負荷が印加される場合、外部の回
路と板状電池との接続を遮断することによって板状電池
を保護することができる。この結果、このような過負荷
に起因して板状電池が損傷を受けることを確実に防止で
きる。
【0020】また、本発明による板状電池では、上述の
ように温度検出部材が板状電池の中央部に配置されてい
る場合より温度検出部材と電極端子とを接続するための
導電線の長さを短くすることができるので、この導電線
を流れる電流と保護回路中の電気信号との間の電磁気的
相互作用を低減することができる。このため、保護回路
におけるノイズの発生といった外乱の発生を抑制でき
る。この結果、保護回路を確実かつ正確に動作させるこ
とができる。
【0021】上記一の局面における板状電池では、電極
端子は正極端子と負極端子とを含むことが好ましく、温
度検出部材はこの正極端子と負極端子とのいずれか一方
に接続され、保護回路は正極端子と負極端子とのいずれ
か他方に接続されていることが好ましい(請求項6)。
【0022】このようにすれば、保護回路と温度検出部
材とのそれぞれを電極端子に対して最も近い位置に配置
できるので、電極端子(正極端子または負極端子)と温
度検出部材および保護回路とのそれぞれを直接接続する
ことが可能になる。この結果、この板状電池が用いられ
る電子機器の回路において、温度検出部材と電極端子と
を接続する導電線、あるいは保護回路と電極端子とを接
続する導電線に起因する電気信号の位相ずれといった外
乱の発生を防止できる。
【0023】また、このように温度検出部材と保護回路
とをそれぞれ別々の電極端子に接続しているので、この
温度検出部材と保護回路との位置を独立して決定するこ
とができる。この結果、板状電池における温度検出部材
と保護回路の配置箇所を設計する際の自由度をより大き
くすることができる。
【0024】上記一の局面における板状電池では、温度
検出部材が保護回路を介して電極端子に電気的に接続さ
れていてもよい(請求項7)。
【0025】このようにすれば、電極端子が正極端子と
負極端子とを含んでいる場合、この正極端子または負極
端子のいずれか一方と保護回路および温度検出部材とを
接続することができる。このため、この正極端子または
負極端子の他方については保護回路や温度検出部材の配
置とは関係なくその配置および形状などを決定すること
ができる。この結果、板状電池の設計の自由度をより大
きくすることができる。
【0026】上記一の局面における板状電池では、電極
端子に隣接するように配置され、保護回路が形成された
保護回路部材を備えることが好ましい(請求項8)。
【0027】このようにすれば、電極端子とこの保護回
路部材に形成された保護回路とを電気的に接続するため
の導電線の距離を短くすることができる。このため、こ
の本発明による板状電池を携帯電話機などの携帯無線端
末に用いた場合に、導電線を流れる電流と携帯無線端末
を構成する回路中の電気信号との間の電磁気的相互作用
を低減することができる。この結果、板状電池に起因す
る携帯無線端末の回路における電気信号の位相ずれやノ
イズの発生といった外乱の発生を抑制できる。
【0028】上記一の局面における板状電池では、温度
検出部材と保護回路部材とが平面的に重なるように配置
されていることが好ましい(請求項9)。
【0029】このようにすれば、板状電池において温度
検出部材と保護回路部材とを設置するために必要な領域
の面積を小さくすることができる。このため、板状電池
がより小型化しても温度検出部材と保護回路部材とを板
状電池に設置することができる。
【0030】上記一の局面における板状電池では、外装
部材は発電要素を保持するセル部と発電要素をセル部に
密閉するための封止部とを含むことが好ましい。封止部
は上面とその上面と反対側に位置する下面とを有し、温
度検出部材は封止部の上面上に配置され、保護回路部材
は封止部の下面上に配置されていることが好ましい(請
求項10)。
【0031】ここで、外装部材の封止部はセル部を密閉
するために圧着加工されるため、封止部の厚さはセル部
の厚さよりも小さくなる。そして、このような相対的に
厚さの小さい封止部上に温度検出部材と保護回路部材と
を配置すれば、温度検出部材と保護回路部材とが設置さ
れた部分での板状電池の合計の厚さを、セル部上に温度
検出部材と保護回路部材とを配置した場合より小さくで
きる。この結果、板状電池が占有する領域の大きさを小
さくできる。
【0032】また、温度検出部材あるいは保護回路部材
の平面積がある程度大きいような場合、封止部の上面お
よび下面に温度検出部材および保護回路部材をそれぞれ
配置するので、これらの温度検出部材および保護回路部
材のレイアウトをそれぞれ独立して設定することができ
る。この結果、板状電池の設計の自由度をより大きくす
ることができる。
【0033】上記一の局面における板状電池では、温度
温度検出部材と保護回路部材とがそれぞれ短軸とこの短
軸より長い長軸とを有し、温度検出部材の長軸の延びる
方向は、保護回路部材の長軸の延びる方向とほぼ平行で
あることが好ましい。
【0034】このようにすれば、温度検出部材と保護回
路部材とをその長軸がほぼ揃ったような状態で板状電池
に設置することができるので、温度検出部材と保護回路
部材とを設置するために必要な面積を低減できる。
【0035】上記一の局面における板状電池では、電極
端子と電気的に接続され、電極端子を外部回路と電気的
に接続するためのコネクタを備えることが好ましい(請
求項11)。
【0036】このようにすれば、板状電池と外部回路と
の接続を容易に行なうことができる。
【0037】この発明の他の局面における携帯無線端末
は、上記一の局面における板状電池を備えることが好ま
しい(請求項12)。
【0038】この場合、板状電池に起因する携帯無線端
末の回路での電気信号の位相ずれといった外乱の発生を
防止できる。この結果、回路における電気信号の特性の
劣化を防止することが可能な携帯無線端末を実現でき
る。
【0039】上記他の局面における携帯無線端末では、
アンテナをさらに備えることが好ましい。温度検出部材
は短軸とこの短軸より長い長軸とを有し、アンテナの延
びる方向に対して温度検出部材の長軸の延びる方向がほ
ぼ垂直であることが好ましい(請求項13)。
【0040】この場合、板状電池の温度検出部材を流れ
る電流とアンテナから発信される電波との相互作用を低
減できるので、携帯無線端末におけるノイズなどの外乱
の発生を確実に防止できる。
【0041】上記他の局面における携帯無線端末では、
回路が形成された基板を備えることが好ましい。板状電
池は基板に対向するように配置され、温度検出部材は、
板状電池から見て基板が位置する側と反対側に位置する
ように配置されていることが好ましい(請求項14)。
【0042】このように、板状電池から見て基板に対し
て反対側に位置するように温度検出部材を配置するの
で、回路と温度検出部材との間に板状電池を配置するこ
とができる。このため、この温度検出部材に流れる電流
と基板に形成された回路における電気信号との電磁的相
互作用を板状電池によって低減できる。この結果、基板
に形成された回路における電気信号の位相ずれやノイズ
などの外乱の発生をより確実に防止できる。
【0043】この発明の別の局面における携帯無線端末
は、アンテナと板状電池とを備える携帯無線端末であっ
て、板状電池は短軸とこの短軸より長い長軸とを有する
温度検出部材を含む。アンテナの延びる方向に対して、
温度検出部材の長軸の延びる方向がほぼ垂直である(請
求項15)。
【0044】このようにすれば、板状電池の温度検出部
材の長軸をアンテナとほぼ平行にした場合よりも、板状
電池の温度検出部材を流れる電流とアンテナから発信さ
れる電波との電磁的相互作用を低減できる。この結果、
携帯無線端末における電気信号の位相ずれやノイズなど
の外乱の発生を確実に防止できる。
【0045】この発明のもう1つの局面における携帯無
線端末は、回路が形成された基板と、この基板に対向す
るように配置された板状電池とを備える。板状電池は温
度検出部材を含み、この温度検出部材は板状電池から見
て基板が位置する側と反対側に位置するように配置され
ている(請求項16)。
【0046】この場合、回路と温度検出部材との間に板
状電池を配置することができる。このため、この温度検
出部材に流れる電流と基板に形成された回路における電
気信号との電磁的相互作用を板状電池によって低減でき
る。この結果、基板に形成された回路における電気信号
の位相ずれやノイズなどの外乱の発生をより確実に防止
できる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一ま
たは相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は
繰返さない。
【0048】(実施の形態1)図1は、本発明による板
状電池の実施の形態1を示す斜視模式図である。図1を
参照して、板状電池を説明する。
【0049】図1を参照して、板状電池1は電極端子2
a、2bが接続された発電要素とこの発電要素を密閉す
るラミネートフィルムからなる外装部材13とを備え
る。外装部材13は、内部に発電要素を保持するセル部
7と、この発電要素をセル部7に密閉するための封止部
6a、6bとを含む。電極端子2a、2bは、セル部7
の内部に保持されている発電要素と電気的に接続され、
セル部7の内部から封止部6aにまで延在している。そ
して、封止部6aにおいて、電極端子2a、2bのはそ
の上面が外部に露出した状態となっている。外装部材1
3の端部に位置する封止部6aには、温度検出部材とし
ての温度検出センサ3が電極端子2bに隣接するように
設置されている。この温度検出センサ3は外装部材部分
13aに接着剤を用いて固定されるとともに、電極端子
2bと電気的に接続されている。また、電極端子2a、
2bの上面と反対側に位置する下面の少なくとも一部は
封止部6aの外装部材部分13aに接着剤などで固定さ
れている。このようにすれば電極端子2a、2bを外装
材部分13aで補強することができる。
【0050】ここで、電極端子2aは正極端子であり、
電極端子2bは負極端子である。この電極端子2a、2
bとして、厚さ0.2〜0.5mm程度のアルミニウム
箔、ニッケル箔、銅箔、金箔などを用いることができ
る。この電極端子2a、2bのサイズは、例えば縦7m
m、横4mm程度でもよい。
【0051】また、正極端子である電極端子2aに接続
された発電要素における正極端子として、例えば所定の
膜厚を有する集電体としてのアルミニウム箔に活物質を
塗布したものを用いることができる。活物質としてはリ
チウムを含有する金属酸化物を用いることができる。負
極端子である電極端子2bに接続された発電要素におけ
る負極端子として、例えば所定の膜厚を有する集電体と
しての銅箔に活物質を塗布したものを用いることができ
る。活物質としてはリチウムを含有する有機物を用いる
ことができる。発電要素における正極端子と負極端子と
はセパレータで分離されている。また、発電要素では、
正極端子と負極端子との間に電解液が保持される。この
電解液としてはリチウム塩含有有機電解液を用いること
ができる。
【0052】外装部材3としてのラミネートフィルム
は、たとえばアルミニウム箔の表裏面をポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどの高分子樹脂でコーティングした
ものを用いることができる。このラミネートフィルムの
膜厚は0.3mm以下であることが好ましい。また、外
装部材3としては、上記ラミネートフィルムのほか、絶
縁性のフィルム状部材を用いることができる。
【0053】このように、外装部材13の端部に位置す
る封止部6a上において、温度検出センサ3が電極端子
2bに隣接するように配置されているので、電極端子2
bと温度検出センサ3とを接続するための導電線(導電
路)がセル部7の外装部材13の表面に形成されること
はない。このため、板状電池1を携帯電話機などの携帯
無線端末に用いた場合に、導電線(導電路)を流れる電
流と携帯無線端末を構成する回路中の電気信号との間の
電磁気的相互作用を低減することができる。この結果、
従来のようにこの導電線の存在に起因して、この板状電
池1を用いた携帯電話機など携帯無線端末の回路におい
て、電気信号の位相ずれ、あるいはノイズというような
外乱の発生を確実に防止できる。
【0054】また、図1に示すように温度検出センサ3
を外装部材13の端部に位置する封止部6a上に配置し
ても、発電要素の熱は外装部材13を介して温度検出セ
ンサ3にまで到達することができるので、従来と同様こ
の温度検出センサ3を用いて板状電池1の温度を所定の
精度で測定することができる。
【0055】また、温度検出センサ3を電極端子2bに
直接接続しているので、外装部材13からのみでなく、
電極端子2bを介しても発電要素からの熱を温度検出部
材である温度検出センサ3で検出することができる。こ
の結果、温度検出センサ3における発電要素3の温度検
出の精度をより高めることができる。
【0056】また、図1に示すように、温度検出センサ
3を封止部6a上に設置しているので、この温度検出セ
ンサ3をセル部7上に設置する際に誤ってセル部7にお
ける外装部材13の表面に損傷を発生させ、この損傷部
から発電要素を構成する電解液などが板状電池1の外部
へと漏洩するような事故の発生を確実に防止できる。
【0057】また、図1に示すように、相対的に厚さの
小さい封止部6a上に温度検出センサ3を配置している
ので、温度検出センサ3が配置された部分での板状電池
1と温度検出センサ3の合計厚さをセル部7上に温度検
出センサ3を配置した場合より小さくできる。この結
果、板状電池1と温度検出センサ3とが占有する領域の
大きさを従来より小さくできる。
【0058】図1に示した板状電池1は、例えば以下の
ような工程により製造できる。予め所定の形状に切断さ
れたラミネートフィルムなどの外装部材13の端部を熱
圧着することにより封止して封筒状に加工する。この封
筒状の外装部材13は少なくとも1箇所の開口部を有す
る。この外装部材13中に、電極端子2a、2bを備え
る発電要素を挿入する。電極端子2a、2bは外装部材
13の内部から外部へと延在するように配置される。外
装部材13の内部の発電要素に電解液などを供給した
後、開口部を封止する。その後、温度検出センサ3を封
止部6aに設置する。
【0059】(実施の形態2)図2は、本発明による板
状電池の実施の形態2を示す斜視模式図である。図2を
参照して、板状電池を説明する。
【0060】図2を参照して、板状電池1は基本的には
図1に示した板状電池1と同様の構造を備える。ただ
し、図2に示した板状電池1では、温度検出センサ3が
外装部材13の端部であるセル部7の端部に位置する外
装部材13の表面に設置されている。そして、電極端子
2bと温度検出センサ3とは導電線4により電気的に接
続されている。
【0061】このように、温度検出センサ3をセル部7
の端部に配置することにより、従来よりも電極端子2b
と温度検出センサ3とを接続する導電線4の長さを短く
することができる。このため、図1に示した板状電池と
同様に、板状電池1を携帯電話機などの携帯無線端末に
用いた場合に、導電線4を流れる電流と携帯無線端末を
構成する回路中の電気信号との間の電磁気的相互作用を
低減することができる。この結果、この板状電池1を用
いた携帯電話機など携帯無線端末の回路において、導電
線4の存在に起因する電気信号の位相ずれ、あるいはノ
イズというような外乱(信号特性の劣化)の発生を抑制
できる。
【0062】また、発電要素が保持されているセル部7
上に温度検出センサ3が設置されているので、より正確
に発電要素の温度を検出することができる。
【0063】(実施の形態3)図3は、本発明による板
状電池の実施の形態3を示す斜視模式図である。図3を
参照して、板状電池を説明する。
【0064】図3を参照して、板状電池1は基本的には
図2に示した板状電池1と同様の構造を備えるが、図3
に示した板状電池では、電極端子2aに保護回路が形成
された保護回路基板5が接続されている。保護回路は、
板状電池1に過電流、過電圧といった異常な負荷が加え
られることを防止するため回路である。また、保護回路
は、板状電池1の温度によって板状電池1からの電源の
供給を停止したり、短絡を検出した場合に板状電池1を
携帯電話機などの回路から絶縁するといった機能を有し
ていてもよい。
【0065】このようにすれば、図2に示した板状電池
1により得られる効果に加えて、板状電池1に対する過
電流もしくは過電圧といった過負荷が印加されることを
防止する保護回路を備えることにより、これらの過負荷
によって板状電池1が損傷を受けることを確実に防止で
きる。
【0066】また、板状電池1では、温度検出センサ3
が板状電池1の中央部に配置されている場合より温度検
出センサ3と電極端子2bとを接続するための導電線4
の長さを短くすることができるので、この導電線4を流
れる電流と保護回路中の電気信号との間の電磁気的相互
作用を低減することができる。このため、保護回路基板
55に形成された保護回路におけるノイズの発生といっ
た外乱の発生を抑制できる。この結果、保護回路を確実
かつ正確に動作させることができる。
【0067】また、電極端子2aに対して保護回路基板
5上の保護回路を直接接続しているので、この電極端子
2aと保護回路基板5との電気的接続を図るための導電
線を準備する必要がない。この結果、この板状電池1が
用いられる携帯無線端末などの電子機器の回路におい
て、保護回路と電極端子2aとを接続する導電線に起因
する電気信号の位相ずれといった外乱の発生を防止でき
る。
【0068】また、図3に示すように、電極端子2aに
対して保護回路基板5を接続し、電極端子2bに対して
温度検出センサ3を接続しているので、温度検出センサ
3と保護回路基板5との配置をそれぞれ独立に設定する
ことができる。この結果、板状電池1を設計する際の自
由度を大きくすることができる。
【0069】(実施の形態4)図4は、本発明による板
状電池の実施の形態4を示す斜視模式図である。図4を
参照して、板状電池を説明する。
【0070】図4を参照して、板状電池1は基本的には
図2に示した板状電池と同様の構造を備える。ただし、
図4に示した板状電池では、封止部6a上に保護回路が
形成された保護回路基板5が配置されている。電極端子
2aと保護回路基板5上の保護回路とが電気的に接続さ
れている。そして、この保護回路基板5上に形成された
保護回路と温度検出センサ3とは導電線4を介して電気
的に接続されている。つまり、温度検出センサ3は、保
護回路を介して電極端子2aに電気的に接続されてい
る。温度検出センサ3の長手方向(長軸方向)と、保護
回路基板5の長手方向(長軸方向)とがほぼ平行になっ
ている。
【0071】このように、図4に示した板状電池1によ
れば、図2に示した板状電池により得られる効果に加え
て、電極端子2aに保護回路基板5上に形成された保護
回路と温度検出センサ3とを接続しているので、もう一
方の電極端子である電極端子2bは、これらの温度検出
センサ3および保護回路基板5の配置とは無関係にその
配置および形状を設定できる。この結果、板状電池1の
設計の自由度をより大きくすることができる。
【0072】また、保護回路基板5と温度検出センサ3
との長軸が互いにほぼ平行となっているので、図3に示
した板状電池1より保護回路基板5および温度検出セン
サ3の占有する領域を小さくできるとともに、板状電池
1の全体の大きさを小さくできる。
【0073】(実施の形態5)図5は、本発明による板
状電池の実施の形態5を示す斜視模式図である。図5を
参照して、板状電池を説明する。
【0074】図5を参照して、板状電池1は基本的には
図4に示した板状電池と同様の構造を備える。ただし、
保護回路基板5上に形成された保護回路には、電極端子
2a、2bの両方が電気的に接続されている。温度検出
センサ3は、この保護回路を介して電極端子2a、2b
の少なくともいずれか一方と電気的に接続されている。
温度検出センサ3の長手方向(長軸方向)と、保護回路
基板5の長手方向(長軸方向)とがほぼ平行になってい
る。
【0075】この図5に示した板状電池1によっても、
図4に示した板状電池によって得られる効果と同様の効
果を得ることができる。
【0076】この図5に示した板状電池を、携帯情報端
末としての携帯電話機9に適用することができる。図6
は、図5に示した板状電池1を用いた携帯電話機の平面
模式図である。
【0077】図6を参照して、携帯電話機9はアンテナ
10を備える。そして、アンテナ10の延びる方向と、
板状電池1の温度検出センサ3の長軸方向とはほぼ垂直
になるように携帯電話9は構成されている。
【0078】このように、携帯電話機9においてアンテ
ナ10の延びる方向と温度検出センサ3の長軸方向とを
ほぼ垂直にすれば、板状電池1の温度検出センサ3の長
軸をアンテナ10とほぼ平行にした場合より温度検出セ
ンサ3を流れる電流とアンテナ10から発信される電波
との電磁気的相互作用を低減できるので、携帯電話機9
におけるノイズなどの外乱の発生を低減できる。この結
果、電気信号の外乱(位相のずれやノイズなど)の少な
い高品質な携帯電話機9を実現できる。
【0079】また、本発明による板状電池1では、上述
のように電極端子2a、2bと温度検出センサ3とを電
気的に接続するための導電線4の長さが従来よりも短く
なっているので、この導電線4の存在に起因する携帯電
話機9の回路での電気信号の位相ずれなどの外乱の発生
を防止できる。このため、電気信号の特性の劣化を防止
することが可能で、高性能な携帯電話機9を実現でき
る。
【0080】ここで、図11に示した従来の板状電池と
図5に示した本発明による板状電池とを用いて、携帯電
話機9における基板上の回路での信号の位相ずれ量を測
定した。その結果を表1に示す。
【0081】
【表1】
【0082】表1からもわかるように、本発明による板
状電池を用いれば、信号の位相ずれ量が低減されること
がわかる。
【0083】なお、この表1に示したデータは、以下の
ような条件下で測定した。本発明による板状電池と従来
の板状とのそれぞれを装着した携帯電話機を銅製の金属
板上に置いた。データ測定時には、携帯電話機9は液晶
表示画面などの表面を上方に向けた状態で金属板上に設
置した。この携帯電話機の電気信号として、アンテナか
ら発信される電波を非接触方式の検出器を用いてその位
相ずれを測定した。なお、この位相ずれ量とは、設計時
に規定した電波の位相に対する実測した電波の位相のず
れ量をいう。表1では、従来の板状電池を用いた携帯電
話機での測定データを基準として、本発明による板状電
池を用いた携帯電話機での測定データ(位相ずれ量)を
相対値表示している。
【0084】図7は、図5に示した板状電池を用いた携
帯電話機のもう1つの例を示す側面模式図である。図7
を参照して、携帯電話機9は、携帯電話機9の電気回路
が形成された基板11とアンテナ10と図5に示した本
発明による板状電池1とを備える。基板11の表面上に
は電気回路を構成する素子12a〜12cが形成されて
いる。板状電池1には、温度検出センサ3と保護回路が
形成された保護回路基板5とが、基板11が位置する側
とは反対側に位置するように配置されている。
【0085】このようにすれば、基板11上の回路と温
度検出センサ3との間に板状電池1を配置することがで
きる。この板状電池1が電磁気を遮蔽するシールドとし
て作用する。このため、この温度検出センサ3に流れる
電流と基板11に形成された回路における電気信号との
電磁的相互作用を板状電池1によって低減できる。その
結果、基板11に形成された回路における電気信号の位
相ずれやノイズなどの外乱の発生をより確実に防止でき
る。この結果、高性能な携帯電話機を実現できる。
【0086】また、同様に基板11上の回路と保護回路
基板5との間に板状電池1を配置することができる。こ
のため、保護回路基板5上の回路に流れる電流と基板1
1に形成された回路における電気信号との電磁的相互作
用を板状電池1によって低減できる。その結果、基板1
1に形成された回路における電気信号の外乱の発生をよ
り確実に防止できる。
【0087】なお、本発明による板状電池の実施の形態
1〜4を図6および7に示した携帯電話機9に適用して
も、同様の効果を得ることができる。
【0088】(実施の形態6)図8は本発明による板状
電池の実施の形態6を示す斜視模式図であり、図9は図
8に示した板状電池の側面模式図である。図8および9
を参照して、板状電池を説明する。
【0089】図8および9を参照して、板状電池1は基
本的には図5に示した板状電池と同様の構造を備える。
ただし、図8および9に示した板状電池では、封止部6
aの上面上に温度検出センサ3が配置され、封止部6a
の上面とは反対側に位置する下面上に保護回路が形成さ
れた保護回路基板5が配置されている。温度検出センサ
3と保護回路基板5とは平面的に重なるように配置され
ている。温度検出センサ3には、電極端子2a、2bが
接続されている。また、保護回路基板5上に形成された
保護回路には、図示されていないが電極端子2a、2b
の少なくともいずれか一方が電気的に接続されている。
【0090】外装部材13の封止部6aはセル部7を密
閉するために圧着加工されるため、封止部6aの厚さは
セル部7の厚さよりも小さくなっている。そして、この
ような相対的に厚さの小さい封止部6a上に温度検出セ
ンサ3と保護回路基板5とを配置すれば、温度検出セン
サ3と保護回路基板5とが設置された部分での板状電池
1の合計の厚さを、セル部7上に温度検出センサ3と保
護回路基板5とを配置した場合より小さくできる。この
結果、図5に示した板状電池によって得られる効果に加
えて、板状電池1が占有する領域の大きさを小さくでき
る。
【0091】また、封止部6aの上面および下面のそれ
ぞれに温度検出センサ3と保護回路基板5とを別々に配
置しているので、温度検出センサ3と保護回路基板5と
のレイアウトをそれぞれ独立して決定することができ
る。この結果、板状電池1の設計における自由度を大き
くすることができる。
【0092】また、図8および9に示すように、温度検
出センサ3と保護回路基板5とが平面的に重なるように
配置されている(封止部6を介して積層した状態となっ
ている)ので、この温度検出センサ3と保護回路基板5
とが設置される領域の面積を小さくすることができる。
このため、板状電池1がより小型化しても温度検出セン
サ3と保護回路基板5とを板状電池1に設置することが
できる。
【0093】(実施の形態7)図10は、本発明による
板状電池の実施の形態7を示す斜視模式図である。図1
0を参照して、板状電池を説明する。
【0094】図10を参照して、板状電池は基本的には
図8および9に示した板状電池と同様の構造を備える。
ただし、図10に示した板状電池では、保護回路基板5
に板状電池1を携帯電話機などと電気的に接続するため
のコネクタ8a、8bが設置されている。コネクタ8
a、8bは電極端子2a、2bと電気的に接続されてい
る。
【0095】このようなコネクタ8a、8bを備えるこ
とにより、図8および9に示した板状電池により得られ
る効果に加えて、携帯電話機などへと板状電池1を接続
する作業を容易に行なうことができる。
【0096】なお、コネクタ8a、8bは電極端子2
a、2bのそれぞれ一方と電気的に接続されている。そ
して、このようなコネクタ8a、8bは、本発明の実施
の形態1〜6に示した板状電池のいずれに設置してもよ
く、また、コネクタ8a、8bは封止部6aまたはセル
部7に設置してもよい。このようにすれば、本発明の実
施の形態1〜6の板状電池において上記本発明の実施の
形態7と同様の効果を得ることができる。
【0097】また、本発明の実施の形態1〜4、6およ
び7による板状電池は、実施の形態5による板状電池と
同様に携帯電話機などの携帯無線端末に適用することが
好ましい。この場合、携帯無線端末における電気信号の
位相のずれやノイズなどの外乱が発生することを防止で
きる。
【0098】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0099】
【発明の効果】このように、本発明による板状電池によ
れば、外装部材の端部において電極端子に隣接するよう
に温度検出部材を配置するので、従来の板状電池のよう
にその外装部材表面に電極端子と温度検出部材とを接続
するための導電線が板状電池の端部から中央部にまで延
在するように形成されることはない。このため、この板
状電池を用いた電子機器において、この板状電池の導電
線に起因する電気信号の位相のずれやノイズなどの外乱
が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による板状電池の実施の形態1を示す
斜視模式図である。
【図2】 本発明による板状電池の実施の形態2を示す
斜視模式図である。
【図3】 本発明による板状電池の実施の形態3を示す
斜視模式図である。
【図4】 本発明による板状電池の実施の形態4を示す
斜視模式図である。
【図5】 本発明による板状電池の実施の形態5を示す
斜視模式図である。
【図6】 図5に示した板状電池を用いた携帯電話機の
平面模式図である。
【図7】 図5に示した板状電池を用いた携帯電話機の
もう1つの例を示す側面模式図である。
【図8】 本発明による板状電池の実施の形態6を示す
斜視模式図である。
【図9】 図8に示した板状電池の側面模式図である。
【図10】 本発明による板状電池の実施の形態7を示
す斜視模式図である。
【図11】 従来の板状電池を示す平面模式図である。
【符号の説明】
1 板状電池、2a,2b 電極端子、3 温度検出セ
ンサ、4 導電線、5保護回路基板、6a,6b 封止
部、7 セル部、8a,8b コネクタ、9携帯電話
機、10 アンテナ、11 携帯電話機本体の基板、1
2a〜12c素子、13 外装部材、13a 外装部材
部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 博一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 田中 富恵 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA13 CC02 CC06 CC10 EE04 FF02 5H030 AA06 AS14 FF24 5K023 AA07 BB20 LL04 MM03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電要素と、 前記発電要素を内部に保持する外装部材と、 前記発電要素に電気的に接続され、前記外装部材の内部
    から外部へと延在する電極端子と、 前記外装部材の端部において、前記電極端子に隣接する
    ように配置された温度検出部材とを備える、板状電池。
  2. 【請求項2】 前記温度検出部材は前記電極端子に接続
    されている、請求項1に記載の板状電池。
  3. 【請求項3】 前記外装部材は、前記発電要素を保持す
    るセル部と前記発電要素を前記セル部に密閉するための
    封止部とを含み、 前記温度検出部材は前記封止部上に配置されている、請
    求項1または2に記載の板状電池。
  4. 【請求項4】 前記外装部材は、前記発電要素を保持す
    るセル部と前記発電要素を前記セル部に密閉するための
    封止部とを含み、 前記温度検出部材は前記セル部の端部において前記電極
    端子に隣接するように配置されている、請求項1または
    2に記載の板状電池。
  5. 【請求項5】 前記板状電池を過電流または過電圧から
    保護するための保護回路を備える、請求項1に記載の板
    状電池。
  6. 【請求項6】 前記電極端子は正極端子と負極端子とを
    含み、 前記温度検出部材は前記正極端子と負極端子とのいずれ
    か一方に接続され、 前記保護回路は前記正極端子と負極端子とのいずれか他
    方に接続されている、請求項5に記載の板状電池。
  7. 【請求項7】 前記温度検出部材は、前記保護回路を介
    して前記電極端子に電気的に接続されている、請求項5
    に記載の板状電池。
  8. 【請求項8】 前記電極端子に隣接するように配置さ
    れ、前記保護回路が形成された保護回路部材を備える、
    請求項5〜7のいずれか1項に記載の板状電池。
  9. 【請求項9】 前記温度検出部材と前記保護回路部材と
    が平面的に重なるように配置されている、請求項8に記
    載の板状電池。
  10. 【請求項10】 前記外装部材は、前記発電要素を保持
    するセル部と前記発電要素を前記セル部に密閉するため
    の封止部とを含み、 前記封止部は、上面とその上面と反対側に位置する下面
    とを有し、 前記温度検出部材は前記封止部の上面上に配置され、 前記保護回路部材は前記封止部の下面上に配置されてい
    る、請求項8または9に記載の板状電池。
  11. 【請求項11】 前記電極端子と電気的に接続され、前
    記電極端子を外部回路と接続するためのコネクタを備え
    る、請求項1〜10のいずれか1項に記載の板状電池。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の板状電池を備える携帯無線端末。
  13. 【請求項13】 アンテナをさらに備え、 前記温度検出部材は短軸とこの短軸より長い長軸とを有
    し、 前記アンテナの延びる方向に対して、前記温度検出部材
    の長軸の延びる方向がほぼ垂直である、請求項12に記
    載の携帯無線端末。
  14. 【請求項14】 回路が形成された基板を備え、 前記板状電池は前記基板に対向するように配置され、 前記温度検出部材は、前記板状電池から見て前記基板が
    位置する側と反対側に位置するように配置されている、
    請求項12または13に記載の携帯無線端末。
  15. 【請求項15】 アンテナと板状電池とを備える携帯無
    線端末であって、 前記板状電池は短軸とこの短軸より長い長軸とを有する
    温度検出部材を含み、 前記アンテナの延びる方向に対して、前記温度検出部材
    の長軸の延びる方向がほぼ垂直である、携帯無線端末。
  16. 【請求項16】 回路が形成された基板と、この基板に
    対向するように配置された板状電池とを備える携帯無線
    端末であって、 前記板状電池は温度検出部材を含み、 前記温度検出部材は、前記板状電池から見て前記基板が
    位置する側と反対側に位置するように配置されている、
    携帯無線端末。
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