JP2001101050A - ファイル管理方法 - Google Patents

ファイル管理方法

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JP2001101050A
JP2001101050A JP27391399A JP27391399A JP2001101050A JP 2001101050 A JP2001101050 A JP 2001101050A JP 27391399 A JP27391399 A JP 27391399A JP 27391399 A JP27391399 A JP 27391399A JP 2001101050 A JP2001101050 A JP 2001101050A
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JP27391399A
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Hirotoshi Iwano
裕利 岩野
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実ファイルを仮想ファイルが参照している場
合、単純に実ファイルを削除してしまうと、仮想ファイ
ルの参照先である実ファイルのデータが無くなりアクセ
スできなくなるという問題がある。 【解決手段】 記録媒体上に記録されるデータである実
データに対応して、該データを実ファイルとして管理す
る実ファイルの管理情報と、該実ファイルの一部分を参
照する仮想ファイルとして管理を行う仮想ファイルの管
理情報を用いて、ファイルの制御を行う際に、実ファイ
ルの管理情報中に、該実ファイルを参照している仮想フ
ァイルを識別するための情報を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体にファイ
ルを記録する場合におけるファイルの管理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年のマルチメディアの普及に伴い、映
像、音楽、静止画などの様々なマルチメディアデータ
を、記録媒体へ記録する需要が高まってきている。記録
媒体の中でも、従来はビデオテープやオーディオテープ
などのテープメディアが主流であったが、近年はハード
ディスク、光磁気ディスクなどのディスクメディアに記
録することが多くなってきている。テープメディアの場
合は、テープの先頭から順番に記録再生を行なうシーケ
ンシャルアクセスを前提とした記録メディアであり、ラ
ンダムアクセス性には優れていない。
【0003】例えば、ビデオテープで、ある特定の箇所
から再生を開始したい場合には、テープをその箇所まで
早送りや巻戻しをして再生する必要がある。目的の箇所
を示すインデックス情報が予め設定されていれば、頭出
し操作1つで操作は終るが、目的の箇所までテープを物
理的に送らなければならない。また、インデックス情報
が無い場合は、再生しながらの早送りをして目的の箇所
を探したり、見当をつけて早送りを行ない最終的に再生
を行ない目的の箇所を探す必要があった。このように、
テープメディアを用いた場合、物理的なテープの移動が
伴うのでランダムアクセスに不向きであった。
【0004】一方、ディスクメディアにおいては、ラン
ダムアクセス性に優れておりテープメディアと比較した
場合、任意の箇所にアクセスするためのアクセス時間は
無視できるレベルのものである。よって、ディスク上の
どこにデータがあっても、瞬時にアクセスすることが可
能である。
【0005】ディスクにデータを記録する場合、一般的
に記録したデータがディスクのどこに記録されているか
を管理するための管理情報が必要である。これらの管理
手法を提供してくれるものとして、広くMS-DOSやWindow
sなどで使われているJIS X 0605-1990、通称FATシステ
ムやDVDなどで使われているOSTA(Optical Storage Tech
nology Association)によるUDF(Universal Disk Forma
t)などがあげられ、ディスクの論理ファイルシステム
と呼ばれている。
【0006】図41に示すように、論理ファイルシステム
23を用いる事によって、論理ファイルシステムの管理情
報25であるファイル名とディスク26上の実データ24を関
連付けることができ、ユーザシステム20がファイル名を
指定する事によってディスク26上の実データ24にアクセ
スすることが可能となる。また、論理ファイルシステム
の管理情報25であるディレクトリの概念を用いることに
よって、ファイルの階層構造を表現することが可能とな
る。
【0007】ファイルやディレクトリなどを管理する論
理ファイルシステムの管理情報25は、ディスク26上に記
録される。一般的に論理ファイルシステム23の仕様に合
せてディスクにアクセスするためのデバイスドライバ22
が用意される。このデバイスドライバ22を使うことによ
って、ディスク26にアクセスするユーザシステム20はフ
ァイル名を指定してOPEN、WRITE、READ、DELETE、COP
Y、MOVEなどと言った抽象化されたファイル処理21コマ
ンドによってディスク26にアクセスすることが可能とな
る。
【0008】これらの抽象化されたコマンドを受け取っ
たデバイスドライバ22は、ディスク26に記録された論理
ファイルシステムの管理情報25を元にディスクアクセス
を行う。このように、論理ファイルシステムの管理情報
25はデバイスドライバ22がアクセスする情報であり、ユ
ーザシステム20がアクセスする必要がない情報となる。
【0009】ディスクのランダムアクセス性を利用する
と、1つのファイルに対応するデータであってもディス
ク上で連続的に記録されている必要はない。つまり1つ
のファイルで管理する一連のデータがディスク上で分断
して記録されていても、ディスクからそれらの分断を順
番に読み出して行くことによって、各分断点において次
にデータを読み出すディスク上の位置までディスク装置
のヘッドを移動させるシークが発生するがテープメディ
アと比較して無視できるデータ読み出し中断時間なの
で、あたかも連続的に対応するデータをディスクから読
み出しているのと同様の効果が得られる。
【0010】このようにランダムアクセス性に優れたデ
ィスクメディアにおいて、例えば動画データのようなマ
ルチメディアデータを記録する場合について説明を行な
う。説明の都合上、ユーザによって記録された記録開始
から終了あるいは一時停止などの一連の映像データをオ
リジナルシーンと呼び、オリジナルシーンの任意の箇所
を選択した映像データの管理単位をユーザシーンと呼ぶ
事とする。また、いくつかのオリジナルシーンを組み合
わせた管理単位をオリジナルプログラムと呼び、いくつ
かのユーザシーンを組み合わせた管理単位をユーザプロ
グラムと呼ぶ事とする。
【0011】映像データをディスクに記録する際、ユー
ザによる記録開始から終了までの映像を1つのオリジナ
ルシーンとして管理するが、1つのオリジナルシーンは
ユーザにとって一連の映像データシーケンスであり、オ
リジナルシーン単位でディスク上の映像データを管理す
る事は好都合である。そこで、前述の論理ファイルシス
テム利用して1つのオリジナルシーンを1つのファイル
として管理を行なう事とする。よって、ディスクに記録
したオリジナルシーンが追加になる度に、ファイルとい
う管理単位が追加されて行く。
【0012】映像データを再生する場合は、再生を行な
いたい映像データを管理しているファイル名をデバイス
ドライバに指定することによって、ディスクから映像デ
ータを読み出すことが可能となる。ディスクのランダム
アクセス性を活かし、一連のオリジナルデータがディス
ク上で連続的に配置されている必要がなく、このディス
クのランダムアクセス性は、編集においても効果を発揮
する。
【0013】ディスクメディアに記録された映像データ
を編集する場合について説明する。ビデオカメラなどを
考えた場合、撮影したオリジナルシーンの映像データは
必ずしも全て必要な映像であるとは限らない。例えば、
オリジナルシーンの最初に不要な映像が映っていたりと
不要な部分が含まれている事も考えられる。編集操作を
行なうことによって、必要な任意の箇所をオリジナルシ
ーンから選択してユーザシーンとして定義することが可
能である。従来のテープメディアにおいては、一般的に
ユーザシーンを組み合わせた編集結果であるユーザプロ
グラムを別のテープメディアなどにコピーを行なってい
た。
【0014】しかしディスクメディアの場合は、ディス
ク上の任意の箇所にアクセスするためのアクセス時間が
テープメディアの場合と比較して極めて短いため、素材
データであるオリジナルシーンのデータをコピーしたり
手を加えることなくディスク上のデータを共有する形
で、ユーザシーンやユーザプログラムの再生が可能とな
る。ユーザによって定義されたユーザシーンが参照して
いるシーンのディスク上での位置(範囲)を示す情報さ
えあれば、ユーザが定義した任意の再生順序であるユー
ザシーンにアクセスする事が可能となる。
【0015】特開平10-64247における公報において、前
述のオリジナルシーンが記録されたディスク上の位置情
報に関してファイルで管理を行ない、ディスク上のオリ
ジナルシーンのデータを共有した形で、ユーザによって
定義されたユーザシーンが参照しているオリジナルシー
ンとその範囲を示す情報を、仮想ファイルとして論理フ
ァイルシステムの管理情報として持つ編集装置および記
録媒体について説明している。
【0016】図42に示すように3つのオリジナルシーン
がディスク上に記録されており、それぞれのオリジナル
シーンにおいて任意の箇所を選択し3つのユーザシーン
が定義されている例について説明する。この公報による
と、ディスク上のオリジナルシーンのデータは論理ファ
イルシステムによって、ファイル名OS0001.MPG、OS000
2.MPG、OS0003.MPGとディスク上の記録位置が関連付け
られ管理されている。
【0017】一方、ユーザシーンは論理ファイルシステ
ムによって仮想ファイルとしてUS0001.MPG、US0002.MP
G、US0003.MPGという名前で管理されている。仮想ファ
イルの論理ファイルシステムの管理情報は参照している
オリジナルシーンのファイルを特定するための情報とデ
ータの選択箇所を示す開始点と長さの集合である。仮想
ファイルのポインタ情報によってオリジナルシーンの任
意の箇所を抜き出し、仮想的なファイルとして扱うこと
が可能となる。
【0018】ファイルや仮想ファイルの管理情報は論理
ファイルシステム階層のものであるため、前述したよう
にこのディスクにデバイスドライバを介してアクセスす
ることによって、ディスク上にオリジナルシーンのデー
タが記録されているだけにも関わらず、ユーザシステム
から見ると仮想ファイルで管理されるユーザシーンに対
応するデータが仮想的に別途ディスクに記録されている
ものとして扱われる。つまり、仮想ファイルUS00001.MP
Gをディスクから読み出す命令をデバイスドライバに渡
すことによって、ユーザシーンを構成するオリジナルシ
ーン中の選択箇所のデータが自動的に読み出されること
になる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平10-642
47号公報に記載の発明において、ディスク上で記録され
たオリジナルシーンをファイルで管理し、ディスク上の
オリジナルシーンのデータを参照する形で定義されるユ
ーザシーンを仮想ファイルとして管理を行なうことがで
きる。
【0020】しかしながら、オリジナルシーンを管理し
ているファイルとユーザシーンを管理する仮想ファイル
の参照関係を示す情報が用意されていない。例えば、オ
リジナルシーンを管理する1つのファイルを複数のユー
ザシーンが参照している場合を想定する。ここで、仮に
オリジナルシーンを削除しようとする場合、単純にオリ
ジナルシーンを削除してしまうと、ユーザシーンを管理
している仮想ファイルの参照先であるオリジナルシーン
のデータが無くなりアクセスできなくなるという問題が
ある。
【0021】よって、オリジナルシーンのデータを完全
に削除したり、部分的に削除したりする前には、削除し
ようとするオリジナルデータを参照している仮想ファイ
ルがあるかどうか、定義されている全ての仮想ファイル
について、定義されている仮想ファイルの参照先が、こ
れから削除しようとする部分に該当するか否かを調べる
必要がある。
【0022】ユーザシーンを管理する仮想ファイルが数
個であれば大した手間はかからないが、仮想ファイルの
数が多くなると、参照しているかどうかを調べるのに手
間がかかると言う問題点を有している。
【0023】また、同様にオリジナルシーンを削除する
際に例えば、オリジナルシーンを参照しているユーザシ
ーンも一緒に削除するといった処理を行う場合や、ユー
ザシーンから参照されている部分を残して参照されてい
ない箇所を削除するといった処理を行う場合に、上記の
問題点と同様に参照関係を把握するのに手間がかかると
いう問題点を有している。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の発明においては、記録媒体上に記録
されるデータである実データに対応して、該データを実
ファイルとして管理する実ファイルの管理情報と、該実
ファイルの一部分を参照する仮想ファイルとして管理を
行う仮想ファイルの管理情報を用いて、ファイルの制御
を行う際に、実ファイルの管理情報中に、該実ファイル
を参照している仮想ファイルを識別するための情報を有
している。
【0025】このように構成することによって、例えば
実ファイルを削除しようとした場合に、該実ファイルを
参照している仮想ファイルがあるか否かを容易に判断す
ることが可能となり、誤って、参照している仮想ファイ
ルがあるにもかかわらず、実ファイルを削除してしまう
ということを防止するための構成を容易に構築できる。
【0026】具体的には、実ファイルの管理情報中に、
該実ファイルを参照している仮想ファイルの管理情報の
位置情報や、該実ファイルを参照している仮想ファイル
の数を備えることによって、上記課題を解決するもので
ある。また、該実ファイルと仮想ファイルの参照関係を
共有情報として一つのファイルとして記録するように構
成できる。
【0027】本発明の第2の発明においては、仮想ファ
イルの管理情報中に、該仮想ファイルが参照している実
ファイルを識別するための情報を有している。
【0028】このように構成することによって、仮想フ
ァイルを削除した場合など、該仮想ファイルが参照して
いる実ファイルの管理情報を更新する必要が生じた場合
に、容易に該仮想ファイルが参照している実ファイルの
管理情報を参照することができる。
【0029】具体的には、仮想ファイルの管理情報中
に、該仮想ファイルが参照している実ファイルの管理情
報の位置情報を備えることによって、上記課題を解決す
るものである。
【0030】本発明の第3の発明においては、記録媒体
上に記録された複数のファイル(実ファイル或いは仮想
ファイル)を1つのプログラムとして管理し、該プログ
ラムを管理するプログラム管理情報に、管理するファイ
ルを識別する情報を備えている。
【0031】このように構成することによって、例え
ば、ファイルを削除しようとした場合に該ファイルを含
むプログラムがあるか否かを容易に判断することが可能
となり、誤って、該ファイルを含むプログラムがあるに
もかかわらず、該ファイルを削除してしまうということ
を防止するための構成を容易に構築できる。
【0032】具体的には、ファイルの管理情報中に、該
ファイルをプログラムに含むプログラムの管理情報の位
置情報や当該ファイルを含むプログラムの数を備えるこ
とによって、上記課題を解決するものである。
【0033】本発明の第4の発明においては、プログラ
ムの管理情報中に、該プログラムに含まれるファイルを
識別するための情報を有している。
【0034】このように構成することによって、プログ
ラムを削除した場合など、該プログラムが含むファイル
の管理情報を更新する必要が生じた場合に、容易に該プ
ログラムが含んでいるファイルの管理情報を参照するこ
とができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明のファイル管理方法
に関する実施形態について、図面を用いて詳細に説明す
る。本実施形態において、記録装置として携帯型のディ
スクを用いたビデオカメラを、ディスクに記録する映像
データはMPEGを、そして編集方法に関しては断りがない
限りオリジナルの素材をコピーしたり変更を加えること
を行なわずにユーザシーンやユーザプログラムを作成す
る非破壊編集を想定するものである。また、ディスク装
置に関しては、据え置き型のビデオデッキや、記録媒体
はハードディスクや半導体メモリであっても本実施形態
をそのまま適用できるものである。
【0036】以下、本実施形態の説明において、ディス
クに記録されたオリジナルシーンに対応するディスク上
のオリジナルデータのファイルを実ファイルと呼び、オ
リジナルデータを参照する形で構成されるユーザシーン
やユーザプログラムを管理するファイルを仮想ファイル
と呼び、区別して説明するものとする。
【0037】図1に本発明の一実施形態におけるファイ
ル管理方式が対象とする記録再生装置の機能ブロック図
を示す。図中において、MPEGエンコーダ/デコーダ1
は、MPEGデータをエンコードしたり、デコードする部分
であり、AVシステム部2は、記録時には、MPEGエンコー
ダから得られたMPEGデータとオーディオデータとを、デ
ィスクに記録する際のストリームデータにするために多
重を行なったり、ヘッダ情報などの付加を行ない、再生
時は、逆にディスク7から読み出したストリームデータ
から、再生しようとする映像とオーディオデータとを取
り出し、MPEGデコーダに渡す部分である。
【0038】ショックプルーフメモリ3は、色々な処理
を行う上で一時的にデータを保管する目的や、ストリー
ムデータを格納し、ディスクドライブがシークを行なっ
ているなどの理由で、実際にデータを読み出したり書き
込んだりすることができないときであっても、記録再生
に支障をきたすことを防ぐ役割を担っている。信号処理
部6は、ECC(エラー訂正符号)を記録するデータに付加
したり、再生するデータのエラー訂正処理を行ったり、
データをディスクに記録する際にセクタにデータを記録
できるような形に整えるセクタコーデックなどを行なう
部分である。これらの処理はショックプルーフメモリ3
に格納されているデータに対して行う。
【0039】ディスク制御部4は、サーボをコントロー
ルしたり、ディスクアクセスを制御する部分である。ホ
ストマイコン5は、本システム全体を制御する部分で、
各処理部に対して制御信号を出したり、受けたりするこ
とによって、制御を行なう。またユーザからの指示はユ
ーザインターフェース8によって受け付け、ユーザから
の要求をホストマイコン5で実際に制御する。
【0040】AVデータであるMPEGストリームをディスク
に記録する場合について説明をする。コンピュータ用途
のデータの場合と異なり、AVデータをディスクに記録し
たり再生したりすることを考えると、ある決まった時間
以内にデータの読み書きが行なえる事が重要になってく
る。例えば、これから再生しなければならないデータが
ディスクから読み出せていない場合、再生画面が途切れ
てしまうことが起こり得る。読み出すべきAVデータがデ
ィスク上で連続的に配置されている場合は、このような
状況に陥る可能性は低いが、読み出すべきAVデータがデ
ィスク上で分断して記録されている場合は、各分断点に
おいて次にアクセスすべき箇所にディスクのヘッドが移
動するためにシークが発生する。シークが発生するとい
うことは、シーク中ディスクからのデータの読み込みが
中断することを意味する。
【0041】一般的にシークや外的なショックなどによ
るデータの読み込み中断があっても再生画面が途切れな
いようにするために、AVデータの再生レートがディスク
からのデータの読み出しレートより低いことを利用し
て、読み出したAVデータを一度ショックプルーフメモリ
に格納し、ディスクからのデータの読み出しが一時的に
中断してもショックプルーフメモリに蓄えられた余裕分
を使うことによって再生画面が途切れない様にしてい
る。しかし、ショックプルーフメモリへのデータの流入
が長い間止まったり、中断時間が短くても何回も止まっ
たりすると再生画面が途切れてしまうことがある。一番
確実に再生画面を途切れなく再生するシームレス再生を
実現する方法として、データをディスクに連続的に書き
込むことが挙げられる。連続的にデータが記録されてい
れば、そのデータを読み出す際にアクセス途中でシーク
が発生することは基本的に無いからである。
【0042】連続的に書き込みが行なえないような状況
がどのような事であるかを考えてみると、例えばオーデ
ィオデータや静止画像データなどのようにAVデータとは
種類の異なるデータが同一領域に混在する場合と、AVデ
ータを削除したディスクの任意の空き領域に、新たにAV
データを記録する場合などが考えられる。前者の場合
は、AVデータを記録する領域を定義し他の種類のデータ
が同一領域に記録されないようにする事によって、問題
は解決される。
【0043】そこで本実施形態で説明する論理ファイル
システムでは、ディレクトリとしてディスク上の連続領
域を管理する機能を有している。通常の論理ファイルシ
ステムにおいてディレクトリは概念的な枠組であるのに
対して、ディスク上の連続領域を管理しそのディレクト
リの下に作成されるファイルがその確保された連続領域
内に書き込まれることを保証する機能を提供している。
逆にこの機能によると、この連続領域を確保したディレ
クトリの下位階層以外で作成されたファイルは、この連
続領域に書き込まれないことを保証するものである。
【0044】図2に、本論理ファイルシステムに従ってA
Vデータを後述するAV Areaに記録した場合の例を示す。
MPEGデータであるAVデータを記録する領域として連続領
域を確保したディレクトリORIGINALを用意する。そのデ
ィレクトリの下にユーザによって撮影されたオリジナル
シーンをファイル単位でOS0001.MPG、OS0002.MPG、OS00
03.MPGのように記録していく。
【0045】連続確保した領域内で、先頭から順番にオ
リジナルシーンを記録していくため、削除を行なわない
限りディスク上のデータは連続的に配置されることにな
る。当然ながら、図の例のようにファイルを管理する論
理ファイルシステムの管理情報である後述するFile Des
criptorでは、一連のデータであってもディスク上で分
断して記録されている場合にも対応している。図の例の
場合は、OS0001.MPGはディスク上で、図中のEUS0-1とEU
S0-2のように分断されて記録されている。
【0046】このようにオリジナルシーンは連続領域を
確保しているディレクトリの下に実ファイルとして管理
される。例えば、記録した順番がわかるようにこのオリ
ジナルシーンの実ファイルに名前を付けることができ
る。従来のテープメディアにおける再生のように、テー
プの最初から撮影した順番に再生を行なうには、オリジ
ナルシーンの1番から順番に再生を行なって行く事によ
って同様の効果が得られる。
【0047】本実施形態においては、素材データである
オリジナルシーンのデータをコピーしたり手を加えるこ
となくディスク上のデータを共有する形で、オリジナル
シーンの任意の箇所を選択することによって定義される
ユーザシーンを論理ファイルシステムの仮想ファイルで
管理を行うこととする。既にディスク上でファイルとし
て管理されているデータの任意の箇所を共有するため仮
想ファイルと呼び、ディスク上の実データ(オリジナル
シーン)を管理する実ファイルと区別する。
【0048】ここで、ディスク上で実ファイルとして管
理されているオリジナルシーンに対応するデータを複数
のユーザシーンが参照している場合を考える。ここで、
仮にオリジナルシーンを管理している実ファイルを完全
あるいは部分的に削除したりする場合、ユーザシーンを
管理している仮想ファイルが参照しているオリジナルシ
ーンのデータが無くなりアクセスできなくなるため、相
互の参照関係を示す情報が必要となる。
【0049】このように、オリジナルシーンを管理する
実ファイルとユーザシーンを管理する仮想ファイルの参
照関係を示す情報を用意することによって、オリジナル
シーンのデータを参照している仮想ファイルに影響をお
よばさないように削除等をすることが可能となる。
【0050】次に、本実施形態で扱うMPEGストリームの
構成の一例について説明を行なう。図3のストリーム構
成において、EUS(Editable Unit Sequence)は、複数
のEU(Editable Unit)によって構成され、REC Start
(記録開始)からRec Stop(記録停止)或いはRec Paus
e(記録一時停止)に対応する単位である。上記図2に
示すように、1つの実ファイルがEUSに対応する。
【0051】尚、EUは破壊編集における最小単位であ
る。破壊編集とは、ディスク上での移動や削除を伴う編
集のことを意味し、破壊編集の最小単位とは、ディスク
上での移動や削除がEU単位でしか行うことができないこ
とを意味する。 EUは1つ以上のVU(Video Unit)及び1
つのPRU(Post Recording Unit)によって構成され、デ
ィスク上では必ず連続的に記録されなけらばならない。
尚、PRUが無いストリーム構成もある。なおPost Record
ingとはアフレコのことを意味する。
【0052】PRUのディスク上での開始位置及び終了位
置は、ECCブロックの境界でなければならないという制
限がある。また、PRUはEU内のビデオデータと同期して
再生するPost Recording用のデータ領域であるので、最
低でもEUのビデオデータの提示時間に相当するだけのデ
ータが記録できる領域がなければならない。また、VUは
Unit Headerと1GOP以上の映像データ及び対応する音声
データとをまとめた単位である。
【0053】前記EUSを2048byteの固定長のブロックに
分割を行なう。1つのブロックは1つの論理ブロックに格
納され、1つのブロックは原則として1個のパケットで構
成される。ここでのパケットは、ISO/IEC13818-1で規定
されるPES Packetに準拠し、ディスクにはこのパケット
を記録していくことになる。
【0054】図4にEUSとブロックとの関係を示す。図中
において、PRUはUH BLK(Unit Header Block)、A BLK
(Audio Block)、P BLK(Padding Block)で構成され
る。UHBLKは、PRUに関するヘッダ情報を格納したパ
ケット、A BLKは、ISO/IEC13818-3で規定されるオーデ
ィオパケット、P BLKは、ISO/IEC13818-1で規定される
パディングパケットがそれぞれ格納される。また、VUは
UH BLK(Unit Header Block)、A BLK(Audio Bloc
k)、V BLK(Video Block)によって構成される。UH BL
Kは、VUに関するヘッダ情報を格納したパケット、A BLK
は、ISO/IEC13818-3で規定されるオーディオパケット、
V BLKは、ISO/IEC13818-2で規定されるビデオデータを
格納したパケットがそれぞれ格納される。
【0055】PRUの領域は、初期状態などPost Recordin
g Dataが存在しない場合、前記ヘッダブロックのUH BLK
以外は、パディングブロック(P BLK)でパディングされ
る。Post Recordingされると、A BLKなどのように、オ
ーディオブロックなどが実際に記録される。このオーデ
ィオデータは、対応するVU内のビデオデータと同期して
再生されるものである。
【0056】VUはオーディオ部分が複数のA BLKによっ
て構成され、ビデオデータ部分は複数のV BLKによって
構成される。このオーディオデータは、ビデオデータと
同期して再生されるものである。
【0057】上記のMPEGストリームをディスクに記録す
る際の実ファイルで管理されるオリジナルシーンと仮想
ファイルで管理されるユーザシーンの関係に関して説明
を行なう。
【0058】MPEGデータは、フレーム内符号化画像(I
ピクチャ)、フレーム間順方向予測符号化画像(Pピク
チャ)、双方向予測符号化画像(Bピクチャ)という3種
類の画像圧縮手法を使って、効率的にデータ量を削減し
ている。Pピクチャ及びBピクチャは、Iピクチャに基づ
いて生成されているため、そのデータだけではデコード
することができない。
【0059】MPEGデータを先頭から順番にデコードして
再生する場合には、問題は生じないが、MPEGデータの途
中から再生したり、任意のフレームだけを拾って再生す
るといった特殊再生を行なう場合には、問題が生じる。
それは、再生を開始したい対象となるフレームが、Pピ
クチャやBピクチャの場合、実際にそのフレームをデコ
ードするためには、レファレンスとなったIピクチャやP
ピクチャのデータがないと、デコードできないからであ
る。
【0060】このような問題を解決するために、MPEGに
おいては、何枚かのフレームを集めてGOP(Group of Pi
ctures)という構造が用意されている。このGOP構造
は、GOPの中には少なくとも1枚のIピクチャがなければ
ならないというものである。
【0061】従って、GOP構造単位でアクセスを行なえ
ば、そのGOPの中に含まれている各Pピクチャ及びBピク
チャのレファレンスとなるIピクチャが含まれているの
で、目的のフレームをデコードすることが保証される。
【0062】MPEGデータを対象にランダムアクセスを行
なう場合は、GOP構造単位で行なう必要がある。例え
ば、GOP構造の途中のフレームから再生を行ないたい場
合であっても、GOP単位でデータをデコードした上で、
目的のフレームからを実際に表示するように制御すれ
ば、そのフレームから再生を開始した事と等価になる。
【0063】このようなMPEGの特性を考慮すると、ユー
ザによって選択されているオリジナルシーンの任意の箇
所で構成されるユーザシーンに対応するディスク上での
データは、前述のGOPの集合であるVU単位で行われなけ
ればならない。
【0064】図5にオリジナルシーンである実ファイル
と、ユーザシーンである仮想ファイルとの関係を示す。
この例では、オリジナルシーンは実ファイルOS0001.MPG
であり、該ファイルの管理情報で管理されている。OS00
01.MPGは、ディスク上で3つの連続領域に分断されて記
録されている。オリジナルシーンをディスクから読み出
す際は、ユーザシステムがデバイスドライバにファイル
OS0001.MPGの読み出しを指定することによって、論理フ
ァイルシステムの管理情報で管理されるディスク上の分
断1A、分断2A、分断3Aの位置情報(開始アドレスと長
さ)を元に、デバイスドライバが分断1A、分断2A、分断
3Aの順番にディスクからデータを読み出す。
【0065】ここでオリジナルシーンを編集してVU#1か
らVU#7までを選択して定義されたユーザシーンについて
説明する。ユーザシーンは仮想ファイルUS0001.MPGとし
て管理されており、論理ファイルシステムの管理情報内
の分断1B、分断2B、分断3Bの位置情報(開始アドレスと
長さ)によってディスク上のオリジナルデータを参照し
ている。ここで、ディスク上にはVU#0からVU#9に対応す
る映像データが1つしか記録されていないが、仮想ファ
イルで参照される任意箇所の位置情報によって、部分的
なデータの読み出しがユーザシステムにおいては仮想フ
ァイルを指定することによって可能となる。
【0066】このように、仮想ファイルはディスク上に
記録されているオリジナルシーンのデータを参照するも
のである。また、仮想ファイルは同一のオリジナルシー
ンを複数のユーザシーンで参照することも可能である。
図6に2つのユーザシーンを管理する仮想ファイルの様子
を示す。この例では、VU#0からVU#9までがオリジナルシ
ーンであり、VU#1からVU#7までがユーザシーン1(US000
1.MPG)、VU#6からVU#9までがユーザシーン2(US0002.M
PG)という構成である。つまり、VU#6,VU#7が2つのユー
ザシーンで参照されていることになる。
【0067】次に、本実施形態において使用する論理フ
ァイルシステムについての詳細を説明する。論理ファイ
ルシステムとは、ディスクメディアに記録されているデ
ータをファイル形式で管理をすることによって、ディス
クを使用するユーザやアプリケーションプログラムにと
って使い勝手の良さを提供するものである。ディスク上
の任意の箇所に分断されて記録されているようなデータ
であってもファイルを指定することによって、データの
読み出しが容易に行なえることが可能となる。また、デ
ィレクトリの概念によってディスクに記録されるファイ
ルを効率良く整理し管理することが可能となる。
【0068】ディスクは、一般的にセクタの集合で構成
されておりセクタにはアドレスが付加されている。特に
論理ファイルシステムが管理を行なえるセクタを論理セ
クタと呼ぶ事とする。通常ディスクには、パリティーを
記録する領域やセクタに欠陥などが生じた時に、代替と
して使用するセクタの領域など、論理ファイルシステム
がアクセスできない領域がある。また、本発明では更に
論理ブロックという概念を導入する。論理ブロックとは
2n(n=>0)個の論理セクタを集めた管理単位である。
本論理ファイルシステムにおいての最小管理単位をこの
論理ブロックとする。本説明においては論理セクタの大
きさは2KBとし、論理ブロックの大きさも同じ2KBとす
る。
【0069】本実施形態で説明する論理ファイルシステ
ムにおいては、Volumeレベルの論理ファイルシステムの
管理情報とAreaレベルの論理ファイルシステムの管理情
報に区別されている。図11に記録媒体上での様子を示
す。Volumeレベルの論理ファイルシステムの管理情報に
よって、特定用途のAreaを任意の個数定義することが可
能となる。この図11の例では、記録媒体上に1つのAr
eaを定義している場合を示している。つまり記録媒体全
体がVolumeとなる。
【0070】このVolumeのうち、Volumeを管理する領域
がManagement Spaceであり、それ以外の部分がAllocata
ble Spaceである。この例では1つのVolumeに1つのAre
aを定義するので、このAllocatable Space = Areaとな
る。
【0071】Volumeを管理する管理情報は Volume Mana
gement Spaceに記録される。1つのVolumeにおいて、こ
のVolume Management Spaceを除く領域が Area とな
る。このVolume Management Spaceには、ディスク全体
の基本管理情報を記録するPrimary Volume Descriptor
(PVD)、エリアの基本管理情報を記録するArea Descript
or (AD)が記録される。
【0072】前述のPVDはディスクの論理セクタ番号0
(LSN=0)と論理セクタ番号16(LSN=16)に同一内容の
ものが記録される。論理セクタ16に記録されるPVDはバ
ックアップ目的で使われる。論理セクタ0に記録されたP
VDにアクセスすることによって、ディスクの基本管理情
報とディスク上に定義された特定用途向けのAreaを管理
するArea Descriptorが記録されている位置を把握する
ことができる。Volume Management Spaceとして確保さ
れた領域の論理セクタ番号32(LSN=32)以降にArea Des
criptorが記録される。Area Descriptorは定義されたAr
eaの数だけVolume Management Spaceに記録される。PVD
の情報を元に、Area Descriptorの管理情報をディスク
から読み出す。Area Descriptorにより、Areaの基本情
報および、Area内で最初にアクセスすべきディスク上の
管理情報の位置情報を把握することが可能となる。
【0073】まず、Primary Volume Descriptor (PVD)
のデータ構造について図9を用いて説明する。Primary
Volume Descriptor(PVD)は、ディスク全体の基本管理
情報を記録する管理記述子である。PVDは、PVDを識別す
るためのID(Header ID)、管理を行なうディスクの種
別(Disk Type)、ディスクを区別するためのID(Disk
ID)、ディスクの大きさ(Volume Size)、Allocatable
Spaceにおける空き領域の大きさ(Free Logical Secto
rs in Allocatable Space)、ディスク名(Volume Nam
e)、PVDの作成および修正日時(Creation Time & Dat
e、Modified Time& Date)、Areaを管理するための管理
領域であるVolume Management Spaceのディスク上での
位置情報である開始論理セクタ番号と論理セクタ数(Lo
cation ofVolume Management Space)、Areaを定義する
ためのディスク領域を管理するAllocatable Spaceのデ
ィスク上での位置情報である開始論理セクタ番号と論理
セクタ数(Location of Allocatable Space)、Allocat
able Spaceに定義されたArea数(Number of Areas)、
定義されたAreaの基本情報が記録されるArea Descripto
rのディスク上での記録位置(Location of Area Descri
ptor)によって構成される。なお、Location of Area D
escriptorはNumber of Areasの値だけ存在することにな
る。つまり、図11の例のように、1つのVolumeに1つ
のAreaしかない場合は、Location of Area Descriptor
は1つとなる。
【0074】ここで、図9の表中の、BPはByte Positio
nを意味し、先頭から見た対応する管理項目の開始位置
を示す情報で、Lengthはその管理項目の大きさをByteで
表し、Field Nameは管理項目名、Contentsは、管理項目
がどのような形式で記録されなければならないかという
ことを示す。Contentsで用いられているデータ型のう
ち、Uint8は符号無し8bit整数、Uint16は符号無し16bit
整数、Uint32は符号無し32bit整数、Uint48は符号無し4
8bit整数を意味する。Stringは文字列を格納するための
データ型、Timestampは日時情報を格納する型である。
【0075】また、contents中の adr#longは、図7に示
すように、本論理ファイルシステムの管理記述子で共通
に利用するデータ型で、主にディスク上のデータなどの
配置を開始点(Location)と長さ(Length)で表現をす
る。同様に、Header IDは、図8に示すように、本論理フ
ァイルシステムの管理記述子で共通に利用されるデータ
型で、論理ファイルシステムの種類(Standard ID)、
論理ファイルシステムのバージョン(Standard Versio
n)、管理記述子の種類(Descriptor ID)、管理記述子
をディスクに書き込んだメーカ(Manufacturer ID)で
構成されている。
【0076】つぎに、Area Descriptor(AD)のデータ
構造について説明する。図10に示すArea Descriptor(A
D)は、Areaの基本管理情報を記録する管理記述子であ
る。ADは、ADを識別するためのID(Header ID)、Area
の種類を示す情報(Area Type)、Area内の論理ブロッ
クサイズ(Logical Block Size)、Areaの大きさ(Area
Size)、Areaの名前(Area Name)、ADの作成および修
正時刻(Creation Time &Date、 Modified Time & Dat
e)、Area内の最初にアクセスすべき管理情報の位置情
報である論理ブロック番号(Location of Main Primary
Area Descriptor(PAD))、Area内の最初にアクセスす
べき管理情報のバックアップが存在する時の位置情報で
ある論理ブロック番号(Location of Secondary Primar
y Area Descriptor(PAD))、Areaのディスク上で分断数
(Number of Area Extents)、分断毎のディスク上での
位置情報を示す開始論理セクタ番号と論理セクタ数(Lo
cationof Area Extent)で構成される。Location of Ar
ea ExtentはNumber of Area Extentの値だけ存在する事
になる。例えば、Areaが2つの分断で構成されていれば
(Areaが2つの領域からなっていれば)、Location of
Area Extentの項目は2つあり、それぞれにそれぞれのA
reaの位置情報が記録されることになる。
【0077】次に、Area内のデータの構成を図19を用
いて説明する。AV Areaは、論理ファイルシステムの管
理情報を記録するArea Management Spaceとユーザシス
テムがデータを記録するExtent Spaceにわかれている。
【0078】論理ファイルシステムの管理領域であるAr
ea Management Spaceには、Area内の最初にアクセスす
べき管理情報であるPrimary Area Descriptor (PAD)、A
rea内の空き領域を管理するための管理情報であるSpace
Management Descriptor、ディレクトリを管理するため
の管理情報であるDirectory Descriptor、実ファイルを
管理するためのFile Descriptor、仮想ファイルを管理
するためのVirtual File Descriptorなどが記録される
ことになる。
【0079】また、安全性の観点から、Area Managemen
t Spaceを2重化することが可能である。2重化を行なう
場合は、Area Management SpaceをMainとSecondaryの領
域に分割を行なう。それぞれ、MainとSecondaryの領域
は同一の内容でなければならない。管理情報を更新する
際は両方の領域を更新する必要があり、万が一Mainの管
理情報が読み込めなくなった場合、Secondaryの管理領
域にアクセスすることによって管理情報の復旧を行なう
ことが可能である。
【0080】Areaにアクセスする際には、まずPrimary
Area Descriptor (PAD)をディスクから読み出す。PADは
AV Area内の論理ブロック番号0に記録されており、Area
の基本情報と共に、管理領域の2重化の有無、空き領域
管理情報であるSpace Management Descriptorが記録さ
れているディスク上の開始位置、またルートディレクト
リを管理しているDirectory Descriptorが記録されてい
るディスク上の位置を示す情報を備えており、これらの
データを読み出すことが可能となる。
【0081】図12にPrimary Area Descriptor(PAD)の
構成を示す。Primary Area Descriptor(PAD)は、Area
の基本管理情報を記録する管理情報である。PADは、PAD
を識別するためのID(Header ID)、Areaの大きさ(Are
a Size)、Area内の管理領域であるArea Management Sp
aceの空き容量(Free Blocks in Area Management Spac
e)、Area内のデータ領域であるExtent Spaceの空き容
量(Free Blocks in Extent Space)、Areaのモードを
示す情報(Area Mode)、Area内の論理ブロックサイズ
(Logical Block Size)、Areaの名前(Area Name)、P
ADの作成および修正時刻(Creation Time & Date、Modi
fied Time & Date)、Area内のメインの管理領域の位置
情報で有る開始論理ブロック番号と論理ブロック数(Lo
cation ofMain Area Management Space)、Area内のバ
ックアップ管理領域の位置情報である開始論理ブロック
番号と論理ブロック数(Location of Secondary Area M
anagement Space)、Area内のデータ領域であるExtent
Spaceの位置情報である開始論理ブロック番号と論理ブ
ロック数(Location of Extent Space)、Area内の空き
領域管理を行なうSpace Management Descriptorの記録
開始位置である論理ブロック番号(Location of Space
Management Descriptor)、ルートディレクトリのDirec
tory Descriptorが記録された位置情報である論理ブロ
ック番号(Location of Root Directory Descriptor)
で構成される。
【0082】図13に、Space Management Descriptor(S
MD)の構成を示す。SMDは、Area内の空き領域を管理す
るための管理記述子である。SMDは、SMDを識別するため
のID(Header ID)、1論理ブロックにSMDが格納できず
に複数の論理ブロックにまたがって記録される場合に次
にアクセスすべき論理ブロック番号(Next Extensio
n)、同様に複数論理ブロックにまたがった場合に1つ
前の情報が記録された論理ブロック番号(Previous Ext
ension)、そして空き領域管理を行なう管理情報である
Space Bitmapで構成される。Space Bitmapとは、Area内
の全ての論理ブロックに対して1bitの情報を割り当て、
その論理ブロックが使用されている場合はそのbitを1
に、未使用の場合は0を記録することによって、Area内
の空き領域を管理するためのものである。
【0083】図14に、Directory Descriptor(DD)の構
成を示す。DDはディレクトリを管理するための管理情報
である。DDはDDを識別するためのID(Header ID)、1論
理ブロックにDDが格納できずに複数の論理ブロックにま
たがって記録される場合に次にアクセスすべき論理ブロ
ック番号(Next Extension)、同様に複数論理ブロック
にまたがった場合に1つ前の情報が記録された論理ブロ
ック番号(Previous Extension)、ディレクトリの属性
情報(Attribute)、ディレクトリ名(Directory Nam
e)、DDの作成および修正時刻(Creation Time & Dat
e、 Modified Time& Date)、管理するディレクトリが
含まれるディレクトリのDirectory Descriptorが記録さ
れた論理ブロック番号(Pointer to Parent Director
y)、ディレクトリ構造でディスク上の連続領域を管理
する場合の位置情報である開始論理ブロック番号と論理
ブロック数(Location of Contiguous Space)、ディレ
クトリに含まれるファイルやディレクトリ数(Number o
f Descriptor Pointer Entries)、ディレクトリに含ま
れるファイルやディレクトリへのポインタ情報(Descri
ptor Pointer Entry)で構成される。Descriptor Point
er EntryはNumber of Descriptor Pointer Entriesの値
だけ存在することになる。
【0084】図15にディレクトリに含まれるファイルや
ディレクトリへのポインタ情報(Descriptor Pointer E
ntry)の構成を示す。Descriptor Pointer Entryは、フ
ァイルやディレクトリの名前(Entry Name)、管理して
いる情報がファイルかディレクトリかを区別する情報
(Entry Type)、ディレクトリあるいはファイルの管理
記述子が記録されている位置情報である論理ブロック番
号(Location of Descriptor)で構成される。
【0085】図16にディレクトリの属性情報であるAttr
ibuteについて示す。Attributeは16bitの情報であり、B
it0 Read Onlyは管理するディレクトリが読み込み専用
であるかを示し、Bit1 Deletedは管理するディレクトリ
が一時的に削除されたかどうかを示し、Bit2 Contiguou
sは管理するディレクトリがディスク上の連続領域を確
保しているかどうかを示し、Bit3 Allocation Modeはデ
ィレクトリの場合は使用しないので、常にZEROを記録す
る。Bit4、5 CGMS(Copy Generation Management Syste
m)は、コピーを許可するか、1世代のみコピーするか、
コピーを禁止するかどうかの情報を示す。なお、ディレ
クトリのAttribute情報は後述するファイルの管理情報
であるFile Descriptor内のAttributeと同じ構成を持
つ。
【0086】AV Area内に記録されているファイルやデ
ィレクトリはルートディレクトリの管理情報から辿るこ
とによって把握することが可能となる。これらの処理は
論理ファイルシステムに従って処理をするデバイスドラ
イバがArea Management Spaceに記録されている論理フ
ァイルシステムの管理情報を参照することによって行う
ことであり、既に述べているようにユーザシステムは単
純に目的のファイルを指定して抽象化されたアクセスコ
マンドを用いてディスクへのアクセスを行う。
【0087】本実施形態において、実ファイルは、実際
にはその実ファイルを管理するためのArea Management
Spaceに記録される論理ファイルシステムの管理情報
(後述するFile Descriptor)と、Extent Spaceに記録
されるそのファイルに対応する実データから構成される
ことになる。
【0088】このFile Descriptor(FD)はファイルを
管理するための管理情報である。ファイルに対応する実
データがディスク上のどこに記録されているかを管理す
る情報である。本発明はこのFile Descriptorの構成・
構造に特徴を備えるものである。このFile Descriptor
は、以下、実施の形態に応じて管理情報の構成が異なる
ので、詳細は後述する。
【0089】図17に拡張用の記述子であるExtended Des
criptor(ED)について示す。EDはEDを識別するためのID
(Header ID)、1論理ブロックにEDが格納できずに複数
の論理ブロックにまたがって記録される場合に次にアク
セスすべき論理ブロック番号(Next Extension)、同様
に複数論理ブロックにまたがった場合に1つ前の情報が
記録された論理ブロック番号(Previous Extension)、
そして最初の論理ブロックに入り切らなかった情報を格
納するスペース(Extended Data)で構成される。
【0090】説明してきた論理ファイルシステムの管理
情報は、ディスクに論理ブロック単位で記録される。論
理ブロックの大きさが2KBなので、例えば1つのディレク
トリを管理するDirectory Descriptorや1つのファイル
を管理するFile Descriptorは最低でもディスク上で2KB
を使うことになる。定義したディレクトリに含まれるフ
ァイルやディレクトリが少ない場合は、上記Directory
Descriptor内のDescriptor Pointer Entryが少ないの
で、このDirectory Descriptorは余裕を持って1論理ブ
ロックに収まる。しかし逆にディレクトリに大量のファ
イルやディレクトリが定義されると、このDirectory De
scriptorは1論理ブロックに収まらないために、複数の
論理ブロックにまたがる必要がある。このような状況に
おいて利用するExtended Descriptorについて、図18に
示す。
【0091】この図では、ある管理記述子が1論理ブロ
ックに収まらず3つの論理ブロックにまたがって記録さ
れている様子である。1つ目の論理ブロックがDirector
y Descriptorだとすると、2KBに収まりきらなかったDes
criptor Pointer Entryの情報が2つ目以降の論理ブロッ
クに、Extended Descriptorを用いて管理される。この
ようにExtended Descriptorは先頭にヘッダ情報のみが
付いた管理情報を格納するための入れ物であり、Direct
ory Descriptor以外にも複数ブロックにまたがって記録
されなければならない管理情報について共通で用いられ
る。
【0092】ここで、ユーザがビデオカメラなどを利用
して撮影を行なう場合にディスクに記録されるオリジナ
ルシーンの作成手順について説明する。撮影開始から停
止あるいは一時停止までの連続的な一連の映像をオリジ
ナルシーンとし、1つの実ファイルとしてディスクに記
録する。図2に示したように、ディスク上に記録するオ
リジナルシーンの実ファイルを格納するために、ルート
ディレクトリの下に連続領域を確保し管理するContiguo
us Modeのディレクトリ「ORIGINAL」を作成する。Conti
guous Modeのディレクトリなので、このディレクトリの
下にファイルを作成しない限り、確保された連続領域に
データが書き込まれることはない。ディレクトリ「ORIG
INAL」の下に撮影したオリジナルシーン毎にファイルを
作成するが、この時ファイル名を撮影した順番に従って
OS0001.MPG、OS0002.MPG、OS0003.MPGといったように、
数字の部分で記録順番が把握できるようにする。オリジ
ナルシーンを撮影順序に従って組み合わせた管理単位を
オリジナルプログラムと呼び、ここではディレクトリ
「ORIGINAL」に対応する。つまり、従来のテープメディ
アのようにテープの先頭から最後までを再生するにはデ
ィレクトリ「ORIGINAL」を指定し、そのディレクトリの
下に保存されているオリジナルシーンのファイルをOS00
01.MPGから順番に再生することによって同様の効果が得
られる。
【0093】ユーザシーンを管理する仮想ファイルを管
理する論理ファイルシステムの管理情報の構成を実施の
形態に応じて説明をする。仮想ファイルを管理するVirt
ualFile Descriptorを有する第1の実施形態、仮想ファ
イルを管理するVirtual FileDescriptor、その仮想ファ
イルを任意に組み合わせて新たなファイル構造を構成す
る仮想プログラムファイルVirtual Program File Descr
iptorを有する第2の実施形態、第1の実施形態における
ファイルと仮想ファイルの参照情報をユーザシステムが
管理するファイルとして持つ場合の第3の実施形態を説
明する。
【0094】実ファイルを管理するFile Descriptorと
仮想ファイルを管理するVirtual File Descriptorを有
する第1の実施形態に関して説明する。図20に示すFile
Descriptor(FD)は実ファイルを管理するための論理フ
ァイルシステムの管理情報でありデバイスドライバが扱
う情報である。FDはFDを識別するためのID(Header I
D)、1論理ブロックにFDが格納できずに複数の論理ブロ
ックにまたがって記録される場合に次にアクセスすべき
論理ブロック番号(Next Extension)、同様に複数論理
ブロックにまたがった場合に1つ前の情報が記録された
論理ブロック番号(Previous Extension)、ファイルの
属性情報(Attribute)、ファイル名(File Name)、FD
の作成および修正時刻(Creation Time & Date、Modifi
ed Time &Date)、ファイルの大きさ(File Size)、管
理するファイルが含まれるディレクトリのDirectory De
scriptorの記録位置を示す論理ブロック番号(Pointer
toParent Directory)、ファイル構造でディスク上の連
続領域を管理する場合の位置情報である開始論理ブロッ
ク番号と論理ブロック数(Location of Contiguous Ext
ent)、このファイルを参照している仮想ファイルの数
(Number of References by Virtual File)、このファ
イルを参照している仮想ファイルを管理するVirtual Fi
le Descriptorの記録位置である論理ブロック番号(Loc
ation of Virtual File Descriptor)、ファイルが管理
するExtent Spaceに記録されるデータのディスク上での
分断数(Number of Extents)、そしてそれぞれの分断
の位置情報である開始論理ブロック番号と論理ブロック
数(Location of Extent)で構成される。なお、Locati
on of Virtual File DescriptorはNumber of Reference
s by Virtual Fileで管理される参照数の数だけ記録さ
れ、同様にLocation ofExtentはNumber of Extentsで管
理される分断数の数だけ記録される。
【0095】図21にFile Descriptorの属性情報であるA
ttributeについて示す。Attributeは16bitの情報であ
り、Bit0 Read Onlyは管理するファイルが読み込み専用
であるかを示し、Bit1 Deletedは管理するファイルが一
時的に削除されたかどうかを示し、Bit2 Contiguousは
管理するファイルがディスク上の連続領域を確保してい
るかどうかを示し、Bit3 Allocation Modeはファイルで
管理されるデータの配置方法がAreaの前方からアクセス
であるか後方からのアクセスであるかを示しBit4、5 CG
MS(Copy Generation Management System)は、コピー
を許可するか、1世代のみコピーするか、コピーを禁止
するかどうかの情報を示す。なおBit6-15までは将来の
拡張用にReservedされたビットである。
【0096】ここで、オリジナルシーンなどのファイル
を作成する際のデバイスドライバの処理手順を示すフロ
ーチャートを図22に示す。ユーザによって映像が撮影さ
れステップS10においてオリジナルシーンのファイル書
き込み要求がデバイスドライバに対して発生すると、ス
テップS11においてまずオリジナルシーンを管理するFil
e Descriptorが記録されるArea Management Spaceに空
き論理ブロックがあるかどうかと、書き込むユーザデー
タの大きさの空き領域がExtent Spaceにあるかどうかを
Space Management DescriptorのSpace bitmapを利用す
ることによって把握し記録位置を確定する。
【0097】ステップS12において、もしExtent Space
に空き領域が無いようであれば、ステップS18において
エラー処理を行ない終了する。ステップS12においてExt
ent Spaceに空き領域があるようであれば、ステップS13
において実際の映像データをExtent Spaceに書き込む。
【0098】ステップS14において、記録する全てのデ
ータが書き込まれたかどうかを判断する。一般的に映像
データは巨大であるため、撮影したオリジナルシーンの
データを一度に記録することはできないので、あるデー
タ量単位でデータの記録をしていく。もしまだ記録する
データが残っているようであれば、ステップS11に戻っ
て処理を繰り返す。
【0099】ステップS14において記録する全てのデー
タがExtent Spaceに記録されたと判断された場合は、ス
テップS15において記録したオリジナルシーンのデータ
のExtent Spaceでの位置を管理するFile DescriptorをA
rea Management Spaceに書き込む。
【0100】ステップS16において、作成したファイル
が含まれるディレクトリを管理するDirectory Descript
orに、作成したファイルへのDescriptor Pointer Entry
を追加する。ステップS17において、Extent Spaceに記
録したオリジナルシーンのデータと、作成したファイル
を管理するFile Descriptorを記録したArea Management
Spaceに対応するSpace Management DescriptorのSpace
Bitmapを使用状態に更新し、ファイル作成処理を終了
する。このようにして、ユーザが撮影開始から撮影停止
までの1シーンをオリジナルシーンとして記録媒体上に
記録することができる。
【0101】図23に示すように、記録開始から停止ある
いは一時停止に対応するオリジナルシーンに対して編集
を行なうことがある。前述したように本発明では、非破
壊編集を基本としている。非破壊編集とは、ディスク上
のExtent Spaceに記録されたオリジナルシーンのデータ
をコピーしたり移動する事無く、オリジナルシーンの任
意の箇所を選択してユーザシーンを定義し、それらを任
意の順番で組み合わせる事によってユーザプログラムを
定義することを意味する。
【0102】ユーザシーンを定義するには、まずユーザ
がオリジナルシーンの任意の箇所を選択する事から始ま
る。例えば、任意の箇所を選択するには、編集アプリケ
ーションプログラムを用いて映像の選択箇所の開始点と
終了点を指定することになる。この再生開始と終了点を
指定した後、選択箇所の映像に対応するディスク上の映
像データの記録位置を管理する仮想ファイルを作成す
る。
【0103】この時、仮想ファイル名をユーザシーンの
再生順番に従ってUS0001.MPG、US0002.MPG、US0003.MPG
と言ったように、数字の部分で順番が把握できるように
する。ユーザシーンを再生順序に従って組み合わせた管
理単位をユーザプログラムと呼び、1つの方法として連
続領域を確保しない通常のディレクトリとして管理す
る。ディレクトリ名は、UPRG0001のように定義し、数字
の部分はユーザプログラム番号に相当し、ユーザプログ
ラムを新規に作成する度にUPRG0001、UPRG0002、UPRG00
03と言ったように作成されていく。ここで、ユーザシー
ンを管理する仮想ファイルやユーザプログラムを管理す
るディレクトリは、あくまでも論理ファイルシステムの
管理情報であるので、デバイスドライバが新規に作成す
る場合はディスク上のArea Management Spaceのみにア
クセスが発生する。つまりユーザデータ領域でExtent S
paceに対する書き込みや変更は一切発生しない。
【0104】ユーザシーンを管理する仮想ファイルの論
理ファイルシステムの管理情報であるVirtual File Des
criptorの内容を図24に示す。Virtual File Descriptor
(VFD)はVFDを識別するためのID(Header ID)、1論
理ブロックにVFDが格納できずに複数の論理ブロックに
またがって記録される場合に次にアクセスすべき論理ブ
ロック番号(Next Extension)、同様に複数論理ブロッ
クにまたがった場合に1つ前の情報が記録された論理ブ
ロック番号(Previous Extension)、ファイルの属性情
報(Attribute)、ファイル名(File Name)、ファイル
の作成および修正時刻(Creation Time & Date、 Modif
ied Time & Date)、ファイルの大きさ(File Size)、
管理するファイルが含まれるディレクトリのDirectory
Descriptorの記録位置の論理ブロック番号(Pointer to
Parent Directory)、この仮想ファイルが参照してい
るファイルを管理するFile Descriptorの記録位置の論
理ブロック番号(Location of Referenced File Descri
ptor)、仮想ファイルが指し示す選択箇所のディスク上
の分断数(Number of Extents)、そしてそれぞれの分
断の位置情報である開始論理ブロック番号と論理ブロッ
ク数(Location of Extent)で構成される。このとき、
Location of ExtentはNumber of Extentsで管理される
値の数だけ存在することになる。
【0105】図25にVirtual File Descriptorの属性情
報であるAttributeについて示す。Attributeは16bitの
情報であり、Bit0 Read Onlyは管理するファイルが読み
込み専用であるかを示し、Bit1 Deletedは管理するファ
イルが一時的に削除されたかどうかを示し、Bit2 Conti
guousおよびBit3 Allocation Modeは使用しない、Bit
4、5 CGMS(Copy Generation Management System)は、
コピーを許可するか、1世代のみコピーするか、コピー
を禁止するかどうかの情報を示す。なおBit6-15までは
将来の拡張用にReservedされたビットである。
【0106】ここで、図26に仮想ファイルを作成する際
の処理手順を説明するフローチャートを示す。デバイス
ドライバに対して、ユーザシーンを管理する仮想ファイ
ルの作成要求がステップS20において発生すると、ステ
ップS21においてSpace Management DescriptorのSpace
bitmapの情報からArea Management Spaceに空き論理ブ
ロックがあるかどうかを確認する。ステップS22におい
てもし空きスペースが無い場合はステップS30において
エラー処理をして処理を終了する。
【0107】ステップS22においてArea Management Spa
ceに空き論理ブロックがある場合はステップS23におい
て作成する仮想ファイルが参照するオリジナルシーンの
FileDescriptorをArea Management Spaceから読み出
す。
【0108】ステップS24において作成する仮想ファイ
ルの管理情報であるVirtual File DescriptorをArea Ma
nagement Spaceに書き込む。このときこの仮想ファイル
はユーザが指定したユーザシーンの対応するディスク上
の位置情報Location of Extentsの集合を保持している
ことになる。
【0109】ステップS25において、ステップS23におい
て読み込んだオリジナルシーンの管理情報であるFile D
escriptor内のオリジナルシーンを参照している仮想フ
ァイル数を示すNumber of References by Virtual File
の値に1を足す。
【0110】ステップS26において同様に、File Descri
ptor内のオリジナルシーンを参照している仮想ファイル
を管理するVirtual File DescriptorのArea Management
Space内の位置情報であるLocation of Virtual File D
escriptorに、ステップS24においてディスクに書き込ん
だVirtual File Descriptorのディスク上での記録位置
である論理ブロック番号を追加する。
【0111】ステップS27において、ステップS25および
ステップS26において更新した参照しているオリジナル
シーンのFile Descriptorをディスク上で更新をする。
【0112】ステップS28において、ステップS24におい
て作成した仮想ファイルが含まれるディレクトリを管理
するDirectory Descriptorに作成したVirtual File Des
criptorへのポインタであるDescriptor Pointer Entry
を追加する。
【0113】ステップS29において、ステップS24におい
て新規に作成したVirtual File DescriptorのArea Mana
gement Space内の記録位置に対応するSpace Management
DescriptorのSpace Bitmapを更新し処理を終了する。
【0114】以上のような処理手順によって、仮想ファ
イルを定義することができ、デバイスドライバを介して
ディスクにアクセスするユーザシステムにとって、オリ
ジナルシーンを管理する実ファイルおよび、ユーザシー
ンを管理する仮想ファイルを、対応するディスク上のデ
ータとして記録することが可能となる。つまりは、実フ
ァイルの管理情報、仮想ファイルの管理情報を記録する
ことが可能となる。
【0115】オリジナルプログラムやユーザプログラム
を再生するには、目的のプログラムのディレクトリ名を
指定し、そのディレクトリの下に保存されているオリジ
ナルシーンやユーザシーンの実ファイルあるいは仮想フ
ァイルを順番に再生していく事で目的が達成できる。
【0116】図23に記録媒体の様子を示す。Rootディ
レクトリの下に、ディレクトリORIGINALが作成されてお
り、その中に実ファイル(オリジナルシーン)OS0001.M
PG,OS0002.MPG,OS0003.MPGが記録されている。このそれ
ぞれにFile Descriptorを備えている。
【0117】各実ファイルに、それぞれ仮想ファイルが
定義されている。OS0001.MPGには仮想ファイルUS0001.M
PGが、OS0002.MPGには仮想ファイルUS0003.MPGが、OS00
03.MPGには仮想ファイルUS0002.MPGが定義されており、
それぞれがVirtual File Descriptorを備えている。こ
の3つの仮想ファイルは、ディレクトリUPRG0001で管理
されているため、再生時にディレクトリUPRG0001が指定
されると、US0001.MPG,US0002.MPG,US0003.MPGの順に記
録媒体上から読み出して再生することが可能である。
【0118】例えば作成したユーザプログラムを他のデ
ィスクにコピーして他の人にあげたり、IEEE1394などを
用いてネットワーク経由でPCやその他のAV機器に転送す
ることも考えられる。オリジナルシーンやユーザシーン
のコピーやネットワーク転送を行なうには、それぞれ対
応するファイルや仮想ファイルを指定してファイルコピ
ーを行なったり、ファイル転送を行なえば良い。またオ
リジナルプログラムやユーザプログラムをコピーやネッ
トワーク転送するには、それぞれ対応するディレクトリ
を指定して、そのディレクトリ以下のファイルのコピー
や転送を行なえば良い。
【0119】次にユーザシーンを削除する場合の手順に
ついて説明する。まずユーザシステムによってユーザシ
ーンの削除要求が発生した場合、このユーザシーンを管
理している仮想ファイルの論理ファイルシステムの管理
情報である、Virtual File DescriptorをArea Manageme
nt Spaceから削除する。仮想ファイルはあくまでもオリ
ジナルシーンで管理されているオリジナルのデータへの
参照情報に過ぎないため、Extent Spaceに記録されてい
る参照している映像データ(実データ)を削除すること
は許されない。図27に従って本実施形態での仮想ファイ
ルの削除手順について説明する。
【0120】ステップS40において、デバイスドライバ
に対してユーザシーンを管理する仮想ファイルの削除要
求が発生した場合、ステップS41において対象の仮想フ
ァイルの管理情報であるVirtual File DescriptorをAre
a Management Spaceから読み出す。
【0121】ステップS42において、参照していたオリ
ジナルシーンの管理情報であるFileDescriptorをArea M
anagement Spaceから読み出す。この際、ステップS41で
読み出したVirtual File Descriptor内のLocation of R
eferenced File Descriptorに記録されている論理ブロ
ック番号にアクセスする。
【0122】ステップS43において、削除する仮想ファ
イルが含まれていたディレクトリを管理するDirectory
Descriptorをディスクから読み出し、削除する仮想ファ
イルへのポインタ情報であるDescriptor Pointer Entry
を削除し、管理情報をディスク上で更新する。
【0123】ステップS44で、ステップS42において読み
込んだオリジナルシーンのFile Descriptor内のNumber
of References by Virtual Fileの値から1を引く。ステ
ップS45において同様に、File Descriptor内のLocation
of Virtual File Descriptorから削除したVirtual Fil
e Descriptorの論理ブロック番号を削除する。ステップ
S46においてステップS44、S45において更新したFile De
scriptorをディスク上で更新する。
【0124】ステップS47において削除したVirtual Fil
e Descriptorが記録されていたAreaManagement Spaceに
対応するSpace Management DescriptorのSpace Bitmap
を解放し処理を終了する。
【0125】つぎに、オリジナルシーンの削除処理につ
いて説明する。既に述べたようにユーザプログラムはユ
ーザシーンの集合であり、ユーザシーンは仮想ファイル
としてオリジナルシーンの実ファイルを参照している。
ユーザの視点で見ると、ディスク上でのオリジナルシー
ンのデータをユーザシーンが参照しているだけであって
も、各ユーザシーンやユーザプログラムはそれぞれオリ
ジナルシーンやオリジナルプログラムとは異なる目的や
用途によって作成されたものである。オリジナルシーン
の実ファイルを単純に消去してしまうと問題が起きる。
これは、オリジナルシーンのデータを消去してしまうこ
とによって、ユーザシーンである仮想ファイルの参照先
であるディスク上のデータにアクセスできなくなってし
まうからである。よって、オリジナルシーンのデータを
完全に削除したり、部分に削除したりする前には、削除
しようとするオリジナルデータを参照している仮想ファ
イルがあるかどうかを調べる必要がある。このようにど
の仮想ファイルから参照されているかどうかを管理する
ことによって、仮想ファイルから参照されている場合オ
リジナルシーンの削除を抑制したり、仮想ファイルが参
照していない部分だけを削除したり、参照している仮想
ファイルも一緒に削除するといった様々な制御を行うこ
とが可能となる。
【0126】図28に従って本実施形態におけるオリジナ
ルシーンを管理するファイルの削除処理について説明し
ていく。ステップS50においてデバイスドライバに対し
てオリジナルシーンの削除要求が発生すると、ステップ
S51において、削除しようとするオリジナルシーンを管
理しているFile DescriptorをArea Management Spaceか
ら読み出す。
【0127】ステップS52において、読み込んだFile De
scriptor内のNumber of Referencesby Virtual Fileの
内容より仮想ファイルから参照されているかどうかを判
断する。ステップS52において、仮想ファイルから参照
されていない、つまり参照数が0の場合、ステップS57に
おいて、オリジナルシーンを管理するファイルが含まれ
ていたディレクトリを管理するDirectory Descriptorか
ら削除するFile DescriptorへのポインタであるDescrip
tor Pointer Entryを削除しディスク上で更新する。
【0128】ステップS58において、削除対象のArea Ma
nagement Spaceに記録されたFile DescriptorとExtent
Spaceに記録されたユーザデータに対応するSpace Manag
ement DescriptorのSpace bitmapを更新し処理を終了す
る。
【0129】ステップS52において、削除しようとする
オリジナルシーンが仮想ファイルから参照を受けている
場合は、ステップS53において、消去しようとしている
オリジナルシーンの仮想ファイルによって参照されてい
ない部分のみ削除するか、参照している仮想ファイルも
一緒に削除するか、あるいは削除を中止するかを決め
る。例えば、ユーザシステムにおいて、ユーザに消去し
ようとしているオリジナルシーンがユーザシーンから参
照されていることを警告し、処理をユーザに選ばせるこ
とができる。ステップS53において、削除処理を中止す
るのであれば、処理を終了する。
【0130】ステップS53において、オリジナルシーン
を消去するとともに仮想ファイルも一緒に削除する処理
が選ばれた場合、ステップS59において、読み込まれた
削除しようとしているFile Descriptor内のLocation of
Virtual File Descriptorの情報から参照している仮想
ファイルを管理する全てのVirtual File DescriptorのA
rea Management Space内での記録位置を把握し、全ての
Virtual File Descriptorを読み出す。
【0131】ステップS60において、読み込んだVirtual
File Descriptor内のPointer to Parent Directoryに
よって削除しようとする仮想ファイルが含まれるディレ
クトリを管理するDirectory Descriptorを削除しようと
する仮想ファイル分読み出す。
【0132】ステップS61において、読み込んだDirecto
ry Descriptorから削除する仮想ファイルへのポインタ
であるDescriptor Pointer Entryを削除して、Director
y Descriptorをディスク上で更新する。
【0133】ステップS57において、削除するオリジナ
ルファイルが含まれるディレクトリを管理するDirector
y Descriptorから削除するFile Descriptorへのポイン
タ情報であるDescriptor Pointer Entryを削除し、Dire
ctory Descriptorをディスク上で更新する。
【0134】ステップS58において、削除したオリジナ
ルシーンの論理ファイルシステムの管理情報であるFile
Descriptorと、Extent Space内の削除する映像データ
と、オリジナルシーンを参照していた仮想ファイルの論
理ファイルシステムの管理情報であるVirtual File Des
criptorの記録位置に対応するSpace Management Descri
ptorのSpace bitmapを開放し処理を終了する。
【0135】一方、ステップS53において、仮想ファイ
ルから参照されていない部分のみ削除する場合は、ステ
ップS54において、削除しようとしたオリジナルシーン
を参照している仮想ファイルを管理するVirtual File D
escriptorをすべてArea Management Spaceより読み出
す。この際、ステップS51において読み出したFile Desc
riptor内のNumber of References by Virtual File Des
criptorとLocation of Virtual File Descriptorを利用
する。
【0136】ステップS55において、読み出した全ての
仮想ファイルの管理情報であるVirtual File Descripto
r内のNumber of ExtentsとLocation of Extentを利用す
ることによって、オリジナルシーンのどの部分が仮想フ
ァイルから参照を受けていないかを把握する。
【0137】ステップS56において、オリジナルシーン
を管理するFile DescriptorのNumberof ExtentsおよびL
ocation of Extentで、仮想ファイルが参照している全
ての参照箇所を含めるように、オリジナルシーンが管理
するExtent Spaceの位置情報を更新する。
【0138】ステップS58において、オリジナルシーン
の内、仮想ファイルから参照を受けていなかった部分に
対応するSpace Management DescriptorのSpace bitmap
を更新し、処理を終了する。
【0139】次に、ファイルを管理するFile Descripto
rと仮想ファイルを管理するVirtualFile Descriptor、
仮想ファイルを任意に組み合わせて新たなファイル構造
により管理を行う仮想プログラムファイルVirtual Prog
ram File Descriptorを有する第2の実施形態に関して説
明する。
【0140】図29に第2の実施形態の概要を示す。この
図では、ファイル名をユーザシーンの作成順番に従って
US0001.MPG、US0002.MPG、US0003.MPGと言ったように、
数字の部分で記録順番が把握できるようにする。ユーザ
シーンを作成順序に従って組み合わせた管理単位をユー
ザプログラムと呼び、1つの方法として連続領域を確保
しない通常のディレクトリとして管理する。ディレクト
リ名は、UPRG0001のように定義し、数字の部分はユーザ
プログラム番号に相当し、ユーザプログラムを新規に作
成する度にUPRG0001、UPRG0002、UPRG0003と言ったよう
に作成されていく。
【0141】ここで、ユーザシーンを管理する仮想ファ
イルやユーザプログラムを管理するディレクトリは、あ
くまでも論理ファイルシステムの管理情報であるので、
デバイスドライバが新規に作成する場合はディスク上の
Area Management Spaceのみにアクセスが発生する。つ
まりユーザデータ領域でExtent Spaceに対する書き込み
や変更は一切発生しない。
【0142】オリジナルプログラムやユーザプログラム
全体を1つの仮想プログラムファイルとして扱うことも
可能である。オリジナルプログラムを管理する仮想プロ
グラムファイルをOP0000.PRGとし、ユーザプロラムを管
理する仮想プログラムファイルをUP0001.PRGとする。1
つのプログラムを管理する仮想プログラムファイルは、
定義されたプログラムを構成するオリジナルシーンやユ
ーザシーンを管理する仮想ファイルへのポインタ情報で
構成されている。よって仮想プログラムファイルによっ
て、一連の読み込むべきオリジナルシーンやユーザシー
ンの管理情報を把握するとともに、コピーなどの編集を
容易に行うことができる。
【0143】つまり、UP0001.PRGという仮想プログラム
ファイルをコピーするということは、ユーザプログラム
1を構成する全てユーザシーンのデータを指定してコピ
ーすること等しいことを意味する。ユーザプログラムを
追加する場合は、新たにユーザプログラム用のディレク
トリを作成し、その中にユーザシーンを管理する仮想フ
ァイルと、ユーザプログラムを管理する仮想プログラム
ファイルを作成していく事になる。
【0144】オリジナルプログラムやユーザプログラム
を再生するには、目的のプログラムのディレクトリ名を
指定し、そのディレクトリの下に保存されているオリジ
ナルシーンやユーザシーンのファイルを順番に再生して
いく事で目的が達成できる。また、オリジナルプログラ
ムやユーザプログラムを管理する仮想プログラムファイ
ルが定義されている場合は、その仮想プログラムファイ
ルを指定することによって、読み込むべきデータを管理
している管理情報を把握することが可能となる。
【0145】例えば作成したユーザプログラムを他のデ
ィスクにコピーして他の人にあげたり、IEEE1394などを
用いてネットワーク経由でPCやその他のAV機器に転送す
ることも考えられる。オリジナルシーンやユーザシーン
のコピーやネットワーク転送を行なうには、それぞれ対
応するファイルを指定してファイルコピーを行なった
り、ファイル転送を行なえば良い。
【0146】またオリジナルプログラムやユーザプログ
ラムをコピーやネットワーク転送するには、それぞれ対
応するディレクトリを指定して、そのディレクトリのコ
ピーや転送を行なえば良い。また、仮想プログラムファ
イルの機能を利用すれば、プログラムに関してもファイ
ルで管理できるので、オリジナルプログラム、ユーザプ
ログラムに関しても、それぞれ対応する仮想プログラム
ファイルを指定することによって、ファイル単位のコピ
ーを行なったり、ファイル単位の転送を行なう事が可能
となる。
【0147】仮想プログラムファイルを定義する機能
は、説明したユーザプログラムを表現するためだけでは
なく異なった使い方もできる。
【0148】例えば、ある規格において定義されるスト
リームデータがあるとする。このストリームデータはそ
のストリームの内容を管理するヘッダ情報とデータ情報
とで構成されるものとする。ここでこの情報をディスク
に記録する際に、そのストリームデータを読むのに重要
なデータであるヘッダ情報をディスク上の信頼できる領
域に置いて、データは通常の領域に置くことも考えられ
る。
【0149】図30に示す例では、連続領域を確保するデ
ィレクトリManagementとディレクトリDataが定義されて
いる。Managementは管理情報を保存するためのディレク
トリであり、ディスク上ではサーティファイ処理などを
行なっておりより信頼度の高い領域を使用している。
【0150】一方Dataはデータを保存するためのディレ
クトリであり信頼度の関してはManagement領域と比較し
て落ちる領域である。このディスクを使用するアプリケ
ーションプログラムは、ヘッダ情報をHEADER.INFOとい
うファイルでManagementディレクトリの下で管理を行な
っている。また実データはDataディレクトリの下でDAT
A.DATとして記録されている。
【0151】管理情報であるHEADER.INFOが実データと
分割して記録されていることによって、管理情報の読み
込みや更新が楽に行なえ、信頼度の高い領域に書き込む
ことが可能となる。そして、前述した仮想プログラムフ
ァイル機能を用いて、HEADER.INFOとDATA.DATを連結し
て仮想的に1つのファイルとして見せるSTREAM.DATとい
う仮想プログラムファイルをManagementディレクトリの
下に記録する。
【0152】このディスクを使用するアプリケーション
のみで使うと言った閉じた世界では全く問題にならない
が、2つのファイルに分割して記録されているデータ
は、それぞれ規格に合致しない内容のものである。しか
し、仮想プログラムファイルであるSTREAM.DATにアクセ
スすることによって、実際には2つのファイルとして分
割して管理されているストリームデータであっても、1
つのストリームデータとしてアクセスすることができ、
互換性を保つことも可能となる。この事により、規格に
準拠したデータを扱うアプリケーションプログラムさえ
あれば、仮想プログラムファイルを通してアクセスする
ことによってデータの読み込みが行えることになる。
【0153】実施形態2におけるオリジナルシーンを管
理するFile Descriptorの構造および、ファイルの作成
手順は実施形態1と同じため説明を省く。図31に実施形
態2における仮想ファイル、Virtual File Descriptor
(VFD)の説明を示す。
【0154】Virtual File Descriptor (VFD)はVFDを識
別するためのID(Header ID)、1論理ブロックにVFDが
格納できずに複数の論理ブロックにまたがって記録され
る場合に、次にアクセスすべき論理ブロック番号(Next
Extension)、同様に複数論理ブロックにまたがった場
合に、1つ前の情報が記録された論理ブロック番号(Pr
evious Extension)、ファイルの属性情報(Attribut
e)、ファイル名(File Name)、 VFDの作成および修正
時刻(Creation Time & Date、Modified Time& Dat
e)、ファイルの大きさ(File Size)、管理するファイ
ルが含まれるディレクトリのDirectory Descriptorの記
録位置である論理ブロック番号(Pointerto Parent Dir
ectory)、この仮想ファイルが参照しているファイルを
管理するFile Descriptorの記録位置である論理ブロッ
ク番号(Location of Referenced File Descriptor)、
この仮想ファイルを参照している仮想プログラムファイ
ルの数(Number of References by Virtual Progra
m)、この仮想ファイルを参照している仮想プログラム
ファイルを管理するVirtual Program File Descriptor
の記録位置である論理ブロック番号(Location of Virt
ual Program File Descriptor)、仮想ファイルが指し
示す選択箇所のディスク上の分断数(Number of Extent
s)、そしてそれぞれの分断の位置情報である開始論理
ブロック番号と論理ブロック数(Location of Extent)
で構成される。このとき、Location of Virtual Progra
m File DescriptorはNumber of References by Virtual
Programの数だけ存在し、Location of ExtentはNumber
of Extentsで管理される値の数だけ存在することにな
る。
【0155】図25にVirtual File Descriptorの属性情
報であるAttributeについて示す。実施形態1において説
明した場合と同じなので説明は省く。図32に実施形態2
における仮想プログラムファイル、Virtual Program Fi
le Descriptor(VPFD)の説明をする。 VPFDはVPFDを識
別するためのID(Header ID)、1論理ブロックにVPFD
が格納できずに複数の論理ブロックにまたがって記録さ
れる場合に次にアクセスすべき論理ブロック番号(Next
Extension)、同様に複数論理ブロックにまたがった場
合に1つ前の情報が記録された論理ブロック番号(Prev
ious Extension)、ファイルの属性情報(Attribut
e)、ファイル名(FileName)、 VPFDの作成および修正
時刻(Creation Time & Date、 Modified Time& Dat
e)、ファイルの大きさ(File Size)、管理するファイ
ルが含まれるディレクトリのDirectory Descriptorが記
録されている論理ブロック番号(Pointerto Parent Dir
ectory)、このファイルを構成するための仮想ファイル
の数(Number of Referenced Virtual Files)、そして
それぞれの仮想ファイルを管理するVirtual File Descr
iptorが記録されているディスク上での位置情報で論理
ブロック番号(Location of Virtual File Descripto
r)で構成される。このとき、Location of Virtual Fil
e DescriptorはNumber of Referenced Virtual Filesで
管理される値の数だけ存在することになる。
【0156】Virtual Program File Descriptorによっ
て、全てのオリジナルシーンを組み合わせたオリジナル
プログラムも管理することが可能である。この場合は、
Number of Referenced Virtual Filesには全てのオリジ
ナルシーンの数、Location of Virtual File Descripto
rには、オリジナルシーンを管理するFile Descriptorの
記録位置を書き込む。
【0157】Virtual Program File Descriptorの属性
情報は、図25で示すVirtual File Descriptor用のAttri
buteと同一である。また、実施形態2において、仮想フ
ァイル作成の処理手順は、図26に示すように、実施形態
1と同様であるため、説明は省略する。
【0158】次に、実施形態2における、仮想プログラ
ムファイルを作成する際のデバイスドライバの処理手順
を説明する。図33は処理手順を示すフローチャートであ
る。オリジナルプログラムやユーザプログラムを管理す
る仮想プログラムファイルの作成要求がステップS70に
おいて発生すると、ステップS71においてSpace Managem
ent DescriptorのSpace bitmapの情報から管理領域であ
るArea Management Spaceに空き論理ブロックがあるか
どうかを確認する。
【0159】ステップS72において、もし空きスペース
が無いと判断された場合は、ステップS82において、エ
ラー処理をして処理を終了する。ステップS72におい
て、空きスペースがあると判断された場合はステップS7
3において、作成する仮想プログラムファイルがオリジ
ナルプログラムかユーザプログラムを管理するものかを
判断する。もしステップS73においてユーザプログラム
と判断された場合、ステップS74において、作成する仮
想プログラムファイルが参照する全てのユーザシーンの
Virtual File Descriptorをディスクから読み出す。
【0160】ステップS75において、新規に作成する仮
想プログラムファイルの管理情報である、Virtual Prog
ram File DescriptorをArea Management Spaceに記録す
る。このとき、この仮想プログラムファイルは、ユーザ
が指定したユーザシーンを管理する仮想ファイルの管理
情報であるVirtual File Descriptorの数と、それぞれ
の記録位置を保持していることになる。
【0161】ステップS76において、ステップS74におい
て読み込んだユーザシーンの管理情報であるVirtual Fi
le Descriptor内のユーザシーンを参照している仮想プ
ログラムファイル数を示すNumber of References by Vi
rtual Programの値に1を足す。
【0162】ステップS47において同様に、Virtual Fil
e Descriptor内のユーザシーンを参照している仮想プロ
グラムファイルの記述子の位置情報であるLocation of
Virtual Program File Descriptorに、ステップS75にお
いてディスクに書き込んだVirtual Program File Descr
iptorのディスク上での記録位置である論理ブロック番
号を保持する。
【0163】ステップS78において、ステップS76および
ステップS77において更新した参照しているユーザシー
ンのVirtual File Descriptorをディスク上に書き直し
て更新する。ステップS79において、ステップS45におい
て作成した仮想プログラムファイルが含まれるディレク
トリを管理するDirectory Descriptorに作成したVirtua
l Program File DescriptorへのポインタであるDescrip
tor Pointer Entryを追加する。
【0164】ステップS80において、ステップS75におい
て新規に作成したVirtual ProgramFile Descriptorに対
応するSpace Management Descriptorに対応するSpace B
itmapを更新し処理を終了する。
【0165】もしステップS73においてオリジナルプロ
グラムと判断されたら、ステップS81において新規に作
成する仮想プログラムファイルの管理情報である、Virt
ual Program File DescriptorをArea Management Space
に記録する。このときこの仮想プログラムファイルはオ
リジナルシーンを管理するファイルの管理情報であるFi
le Descriptorの数と記録位置を保持していることにな
る。
【0166】ステップS79において、ステップS81におい
て作成した仮想プログラムファイルが含まれるディレク
トリを管理するDirectory Descriptorに、作成したVirt
ualProgram File DescriptorへのポインタであるDescri
ptor Pointer Entryを追加する。ステップS80におい
て、ステップS81において新規に作成したVirtual Progr
am File Descriptorに、対応するSpace Management Des
criptorに対応するSpace Bitmapを更新し処理を終了す
る。
【0167】ここで、ユーザプログラムの場合と異な
り、オリジナルプログラムを管理する仮想プログラムフ
ァイルを作成する際に、参照されているオリジナルシー
ンの管理情報であるFile Descriptorに参照情報を記録
しない理由は、オリジナルプログラムの性質からくるも
のである。オリジナルプログラムは1つのディスクに1
つしか存在せず、また全てのオリジナルシーンがオリジ
ナルプログラムに含まれないといけないので、参照関係
をあえて管理する必要がないことになる。
【0168】次に、ユーザシーンやユーザプログラムを
削除する場合の手順について説明する。まずユーザによ
ってユーザシーンやユーザプログラムの削除要求が発生
した場合、このユーザシーンやユーザプログラムを管理
している論理ファイルシステムの管理情報をディスクか
ら削除する。仮想ファイルはあくまでもオリジナルシー
ンで管理されているオリジナルのデータへの参照情報に
過ぎないため、実際のディスクの領域(実ファイルの領
域)を解放することは許されない。
【0169】ここで図34に実施形態2における、仮想フ
ァイルを削除する際のデバイスドライバの処理手順を説
明するフローチャートを示す。ステップS90において、
ユーザシーンを管理する仮想ファイルの削除要求が発生
した場合、ステップS91において、削除対象の仮想ファ
イルの論理ファイルシステムの管理情報であるVirtual
File DescriptorをArea Management Spaceから読み出
す。
【0170】ステップS92においてステップS91において
読み込んだ論理ファイルシステムの管理情報を元に、当
該仮想ファイルが、仮想プログラムファイルから参照さ
れているかどうかを把握し判断する。ステップS92にお
いて削除しようとする仮想ファイルが仮想プログラムフ
ァイルから参照されていない場合は、ステップS93にお
いて、参照していたオリジナルシーンの論理ファイルシ
ステムの管理情報であるFile DescriptorをArea Manage
ment Spaceから読み出す。
【0171】ステップS94において削除する仮想ファイ
ルが含まれていたディレクトリを管理するDirectory De
scriptorをArea Management Spaceから読み出し、削除
する仮想ファイルを示すDescriptor Pointer Entryを削
除しディスク上で更新する。
【0172】ステップS95で、ステップS93において読み
込んだオリジナルシーンを管理するFile Descriptor内
のNumber of References by Virtual Fileの値から1を
引く。ステップS96において同様に、File Descriptor内
のLocation of Virtual File Descriptorから、削除し
たVirtual File Descriptorのアドレスを削除する。ス
テップS97においてステップS95、S96において更新したF
ile Descriptorをディスク上で更新する。ステップS98
において削除したVirtual File Descriptorが記録され
ていた領域に対応するSpace Management DescriptorのS
pace Bitmapを解放し、処理を終了する。
【0173】ステップS92において、削除しようとする
仮想ファイルが仮想プログラムファイルから参照されて
いる場合は、ステップS99において、仮想プログラムか
らユーザシーンを削除するかを判断する。ステップS99
において削除しないと判断した場合は、ステップS103に
おいてエラー処理をし処理を終了する。
【0174】ステップS99においてユーザシーンを削除
すると判断した場合、ステップS100において参照されて
いた仮想プログラムファイルの管理情報であるVirtual
Program File DescriptorをArea Management Spaceから
読み出し、参照先のユーザシーンを管理するNumber of
Referenced Virtual Fileの値から1引く。
【0175】ステップS101において同様にVirtual Prog
ram File DescriptorのLocation ofVirtual File Descr
iptorから、削除するVirtual File Descriptorのアドレ
ス情報を削除する。ステップS102において、ステップS1
00、S101において更新した仮想プログラムファイルの管
理情報をディスク上で更新し、ステップS93に移る。後
は処理は前述の通りである。
【0176】次に、実施形態2における、仮想プログラ
ムファイルを削除する際のデバイスドライバの処理手順
を説明する。図35はそのフローチャートである。ステッ
プS110において、仮想プログラムファイルの削除要求が
発生した場合、ステップS111において対象となる仮想プ
ログラムファイルの管理情報であるVirtual ProgramFil
e DescriptorをArea Management Spaceから読み出す。
【0177】ステップS112において、削除する仮想プロ
グラムファイルがユーザプログラムかオリジナルプログ
ラムかどうかを判断する。ステップS112において、ユー
ザプログラムと判断された場合、ステップS113におい
て、仮想プログラムファイルが参照していた全ての仮想
ファイルの管理情報であるVirtual File Descriptor
を、Area Management Spaceから読み出す。
【0178】ステップS114において読み出した全てのVi
rtual File Descriptor内のNumberof References by Vi
rtual Programの値から1引く。ステップS115において同
様にVirtual File Descriptor内のLocation of Virtual
Program File Descriptorから、削除する仮想プログラ
ムファイルのアドレス情報を削除する。ステップS116に
おいて、ステップS114、S115において更新したVirtual
File Descriptorを全てディスク上で更新する。
【0179】ステップS117において、削除した仮想プロ
グラムファイルが含まれていたディレクトリを管理する
Directory Descriptorから、削除した仮想プログラムフ
ァイルへのポインタであるDescriptor Pointer Entryを
削除する。
【0180】ステップS118において、削除したVirtual
Program File Descriptorが使用していたArea Manageme
nt Space内の論理ブロックに対応するSpace Management
DescriptorのSpace bitmapを解放して処理を終了す
る。
【0181】ステップS112において、オリジナルプログ
ラムと判断された場合、ステップS117において削除した
仮想プログラムファイルが含まれていたディレクトリを
管理するDirectory Descriptorから、削除した仮想プロ
グラムファイルへのポインタであるDescriptor Pointer
Entryを削除する。
【0182】ステップS118において削除したVirtual Pr
ogram File Descriptorが使用していたArea Management
Space内の論理ブロックに対応するSpace Management D
escriptorのSpace bitmapを解放して処理を終了する。
この際、ステップS112においてオリジナルプログラムと
判断された場合、オリジナルプログラムを消去してはな
らないという仕様であれば、エラー処理を行って処理を
終了するといった処理を取ってもよい。
【0183】次に、オリジナルシーン(実ファイル)に
対して削除要求が行われた場合について説明する。上記
したような処理では、オリジナルシーンを参照している
ユーザシーン(仮想ファイル)が他に存在する場合は、
基本的にはオリジナルシーンは削除しない。これは、オ
リジナルシーンを参照しているユーザシーンが他にある
場合、オリジナルシーンを削除してしまうと、参照先の
データが削除されたことになり、そのオリジナルシーン
を参照している全てのユーザシーンが再生不可能となっ
てしまうからである。
【0184】しかしながら、参照しているユーザシーン
が、オリジナルシーンの一部しか参照していない場合、
オリジナルシーンを再生しない限り、全く再生されない
データを多く記録媒体に記録していることになり、記録
の効率としては好ましくない。
【0185】そこで、オリジナルシーンの削除要求があ
った場合には、オリジナルデータのうち、どのユーザシ
ーンにも参照されていない部分のオリジナルデータを削
除することによって、記録媒体の領域を有効に使用する
ことができる。このような処理を行うためには、オリジ
ナルシーンのデータを完全に削除したり、部分に削除し
たりする前に、削除しようとするオリジナルシーンのデ
ータを参照している仮想ファイルがあるかどうか、また
オリジナルシーンのどの部分が参照されているかを調べ
る必要がある。
【0186】ここで図36に実施形態2において、オリジ
ナルシーンを管理するファイルを削除する際のデバイス
ドライバの処理手順を説明するフローチャートを示す。
ステップS120において、デバイスドライバに対してオリ
ジナルシーンの削除要求が発生すると、ステップS121に
おいて、削除しようとするオリジナルシーンを管理して
いるFile DescriptorをArea Management Spaceから読み
出す。
【0187】ステップS122において、読み込んだFile D
escriptor内のNumber of References by Virtual File
の内容より仮想ファイルから参照されているかどうかを
判断する。ステップS122において仮想ファイルから参照
されていない、つまり参照数が0の場合、このオリジナ
ルシーンは削除しても影響がないので、ステップS127に
おいてオリジナルシーンを管理するファイルが含まれて
いたディレクトリを管理するDirectory Descriptorから
削除するFile DescriptorへのDescriptor Pointer Entr
yを削除する。
【0188】ステップS128において、削除対象のArea M
anagement Spaceに記録されたFileDescriptorとExtent
Spaceに記録されたユーザデータに対応するSpace Manag
ement DescriptorのSpace bitmapを更新し処理を終了す
る。
【0189】ステップS122において削除しようとするオ
リジナルシーンが仮想ファイルから参照を受けている場
合は、ステップS123において、消去しようとしているオ
リジナルシーンが仮想ファイルによって参照されていな
い部分のみ削除するか、参照している仮想ファイルも一
緒に削除するか、あるいは削除を中止するかを決める。
例えば、ユーザシステムにおいて、ユーザに消去しよう
としているオリジナルシーンがユーザシーンから参照さ
れていることを警告し、処理をユーザに選ばせることが
できる。
【0190】ステップS123において、削除処理を中止す
るのであれば、処理を終了する。ステップS123におい
て、オリジナルシーンを消去するとともに仮想ファイル
も一緒に削除する処理が選ばれた場合、ステップS129に
おいて読み込まれた、削除しようとしているFile Descr
iptor内のLocation of Virtual File Descriptorの情報
から、参照している仮想ファイルを管理する全てのVirt
ual File DescriptorのArea Management Space内での記
録位置を把握し、全てのVirtual File Descriptorを読
み出す。
【0191】ステップS130において、読み込んだVirtua
l File Descriptor内のPointer toParent Directoryに
よって削除しようとする仮想ファイルが含まれるディレ
クトリを管理するDirectory Descriptorを削除しようと
する仮想ファイル分読み出す。
【0192】ステップS131において、読み込んだDirect
ory Descriptorから削除する仮想ファイルへのポインタ
であるDescriptor Pointer Entryを削除して、Director
y Descriptorをディスク上で更新する。
【0193】ステップS132において、削除対象となった
全ての仮想ファイルについて仮想プログラムファイルか
ら参照を受けていたかどうかをチェックする。これは、
上述したように仮想ファイルを削除する場合に、その仮
想ファイルを参照している仮想プログラムファイルとの
関係をチェックする必要があるからである。
【0194】すべてチェックが終わったら、ステップS1
27において、削除するオリジナルファイルが含まれるデ
ィレクトリを管理するDirectory Descriptorから削除す
るFile Descriptorへのポインタ情報であるDescriptor
Pointer Entryを削除し、Directory Descriptorをディ
スク上で更新する。
【0195】ステップS128において、削除したオリジナ
ルシーンの論理ファイルシステムの管理情報であるFile
Descriptorと、Extent Space内の削除する映像データ
と、オリジナルシーンを参照していた仮想ファイルの論
理ファイルシステムの管理情報であるVirtual File Des
criptorおよび仮想ファイルを参照していた仮想プログ
ラムファイルを管理するVirtual Program Descriptorの
記録位置に対応するSpace Management DescriptorのSpa
ce bitmapを開放し処理を終了する。
【0196】ステップS132において削除対象となった全
ての仮想ファイルについて仮想プログラムファイルから
参照を受けていたかどうかをチェックをし、もしすべて
チェックが終わっていなければ、ステップS133におい
て、注目している仮想ファイルが仮想プログラムファイ
ルから参照されているかどうかをVirtual File Descrip
tor内のNumber of References by Virtual Program Fil
eによって判断する。ステップS133において参照されて
いないと判断された場合は、ステップ132に戻り処理を
繰り返す。
【0197】ステップS133において、仮想ファイルが仮
想プログラムファイルから参照されていたら、ステップ
S134において、参照している全ての仮想プログラムファ
イルの管理情報であるVirtual Program File Descripto
rを、Area Management Spaceから読み出す。この際、Vi
rtual File Descriptor内のLocation of Virtual Progr
am File Descriptorを利用する。ステップS135におい
て、読み出した全ての仮想プログラムファイルの管理情
報であるVirtual Program File Descriptor内のNumber
of Referenced Virtual Fileの値をデクリメントする。
【0198】ステップS136において、同じくVirtual Pr
ogram File Descriptor内のLocation of Virtual File
Descriptorから削除する仮想ファイルの記録されていた
位置情報を削除する。ステップS137において、ステップ
S135、S136変更があったVirtual Program File Descrip
torをディスク上で更新し、ステップS132に戻り処理を
繰り返す。
【0199】ステップS123において、仮想ファイルから
参照されていない部分のみ削除する処理が選択された場
合は、ステップS124において、削除しようとするオリジ
ナルシーンを参照している仮想ファイルを管理するVirt
ual File Descriptorを、すべてArea Management Space
より読み出す。この際、ステップS121において読み出し
たFile Descriptor内のNumber of References by Virtu
al File Descriptorと、Location of Virtual File Des
criptorを利用する。
【0200】ステップS125において、読み出した全ての
仮想ファイルの管理情報であるVirtual File Descripto
r内のNumber of ExtentsとLocation of Extent、実ファ
イルの管理情報であるFile Descriptor内のNumber of E
xtentsとLocation of Extentを比較することによって、
オリジナルシーンのどの部分が仮想ファイルから参照を
受けていない部分かどうかを把握する。
【0201】ステップS126において、オリジナルシーン
を管理するFile DescriptorのNumber of Extentsおよび
Location of Extentで、仮想ファイルが参照している全
ての参照箇所を含めるように、オリジナルシーンが管理
するExtent Spaceの位置情報を更新する。ステップS128
において、オリジナルシーンの内、仮想ファイルから参
照を受けていなかった部分に対応するSpace Management
DescriptorのSpace bitmapを更新して処理を終了す
る。
【0202】以上、オリジナルシーンが管理するファイ
ルとそれを参照している仮想ファイルの参照情報につい
て、論理ファイルシステムの管理情報として扱う場合に
関して説明を行なって来た。実施形態1および2の例で
は論理ファイルシステムレベルで参照情報を管理してい
るので、デバイスドライバが前述の処理をすべて行う事
が可能となり、ユーザシステムからはコマンドだけでデ
ィスクにアクセスすることができる。
【0203】次に、第3の実施形態について説明する。
上記第1及び第2の実施形態で説明してきた、実ファイル
と仮想ファイルの参照情報、つまり、仮想ファイルがど
の実ファイルを参照しているかを示す参照情報を、論理
ファイルシステムの上位レベルのユーザシステムがExte
nt Spaceに記録するファイルとして扱うことも考えられ
る。この場合は、論理ファイルシステムの管理情報とし
てはファイルおよび仮想ファイルの仕組みだけを用意す
ることになる。この実施形態を実施形態3として説明を
進める。
【0204】ファイルとそれを参照する仮想ファイルの
仕組みは論理ファイルシステムに残されているので、デ
ィスク間のオリジナルシーンやユーザシーンのコピー
や、IEEE1394などのネットワークを利用して転送を行な
ったりする場合に、単純に論理ファイルシステムのファ
イルやディレクトリを指定してコピーや転送を行なうこ
とによって、目的の事が達成される。オリジナルシーン
やオリジナルプログラムの削除や変更を行なう場合は、
編集アプリケーションプログラムを用いて、参照情報が
記録されたファイルを読み出すことによって、参照関係
を容易に把握することが可能となり、実施形態1および
2で説明した場合と同じような処理が可能となる。さら
に、File Descriptorの構成が実ファイル、仮想ファイ
ルで共通の構成を取ることができる。
【0205】図37に実施形態3の概要を示す。基本的に
は、これまで説明してきた実施形態1と同様の構造であ
るが、新たに管理情報を保存するためのディレクトリMA
NGが定義されている点が異なる。このディレクトリの下
にREF.MANというファイルが記録される。このファイル
には、図37に示すように、ユーザシーンを管理する仮想
ファイルと、オリジナルシーンを管理するファイルの間
の参照関係が示されている。オリジナルシーンを削除し
ようと考えた場合、上記参照情報が記述されたREF.MAN
を編集アプリケーションプログラムが読み込んで実際の
削除や変更作業を行なうとともに、参照情報が変更され
る。また、ユーザシーンを削除する場合にも、この参照
情報が変更されることになる。
【0206】実施形態3においては、オリジナルシーン
を管理するFile Descriptorとユーザシーンを管理するV
irtual File Descriptorという管理情報の構成はとら
ず、1つのFile Descriptorによって両方を管理し、Attr
ibuteにより両者を区別するものとする。
【0207】図38に示すFile Descriptor(FD)はファ
イルを管理するための管理情報である。FDはFDを識別す
るためのID(Header ID)、1論理ブロックにFDが格納
できずに複数の論理ブロックにまたがって記録される場
合に次にアクセスすべき論理フロック番号(Next Exten
sion)、同様に複数論理ブロックにまたがった場合に1
つ前の情報が記録された論理ブロック番号(Previous E
xtension)、ファイルの属性情報(Attribute)、ファ
イル名(File Name)、 File Descriptorの作成および
修正時刻(Creation Time & Date、 Modified Time & D
ate)、ファイルの大きさ(File Size)、管理するファ
イルが含まれるディレクトリのDirectoryDescriptorの
記録された論理ブロック番号(Pointer to Parent Dire
ctory)、ファイル構造でディスク上の連続領域を管理
する場合の位置情報(Location ofContiguous Exten
t)、ファイルあるいは仮想ファイルに対応するディス
ク上の配置の分断数(Number of Extents)、そしてそ
れぞれの分断の位置情報(Location of Extents)で構
成される。
【0208】図39にファイルの属性情報であるAttribut
eについて示す。Attributeは16bitの情報であり、Bit0
Read Onlyは管理するファイルが読み込み専用であるか
を示し、Bit1 Deletedは管理するファイルが一時的に削
除されたかどうかを示し、Bit2 Contiguousは管理する
ファイルがディスク上の連続領域を確保しているかどう
かを示し、Bit3 Allocation Modeはファイルで管理され
るデータの配置方法がAreaの前方からアクセスであるか
後方からのアクセスであるかを示し、Bit4 Virtual Mod
eは管理されるファイルが仮想ファイルであるかを示
し、Bit5、6 CGMS(Copy Generation Management Syste
m)は、コピーを許可するか、1世代のみコピーするか、
コピーを禁止するかどうかの情報を示す。なおBit7-15
までは将来の拡張用にReservedされたビットである。
【0209】このように論理ファイルシステムにおい
て、オリジナルシーンを管理するファイルとユーザシー
ンを管理する仮想ファイルの管理情報の構造は共通であ
り、Attribute情報内のBit4のVirtual Mode情報によっ
て0の場合は実ファイル、1の場合は仮想ファイルといっ
た方法で区別する。実際のユーザシーンの作成方法や削
除などの方法は既に述べた実施形態1の場合と参照情報
に関する情報がファイルとして保存される事以外は基本
的に同じであるため動作説明は省略する。
【0210】以上のように、オリジナルシーンをファイ
ルとして管理し、そのオリジナルシーンのデータを参照
する形で定義されるユーザシーンを管理する仮想ファイ
ルに関して、オリジナルシーンやユーザプログラムを消
去したり変更したりする際に、ファイルと仮想ファイル
の参照情報を論理ファイルシステムの管理情報として持
つ場合と、編集アプリケーションが使用することを想定
し、参照情報をファイルとして管理する方法について述
べた。
【0211】いずれの実施形態においても、ユーザプロ
グラムやユーザシーンといった管理単位が仮想的なファ
イルとして管理されているので、ユーザシーンやユーザ
プログラムのコピーや、図40に示すようなネットワーク
経由の転送が容易に行なえることが可能となる。
【0212】また前者の論理ファイルシステムに参照情
報を入れることによって、例えば、ネットワークを利用
した遠隔操作を考えた場合、論理ファイルシステムレベ
ルのコマンドである、COPY、MOVE、RENAME、DELETEなど
の抽象化されたコマンドをデバイスドライバに対して行
うことによって、ユーザシーンやユーザプログラムの簡
易的な編集が可能となる。一方、参照情報をファイルと
して保存する場合には、論理ファイルシステムのみを使
って簡易的な編集はできないが、編集を行なうアプリケ
ーションプログラムを使うことによって、参照情報の管
理情報を読み込んで同様の事を達成することが可能とな
る。
【0213】また、実ファイルと仮想ファイルの参照関
係を示す管理情報を用意することによって、オリジナル
シーンを削除した場合に、そのオリジナルシーンを参照
している仮想ファイルが参照しているデータが無くなっ
てしまうことを防ぐだけではなく、オリジナルシーンを
参照しているユーザシーンを管理する仮想ファイルも含
めて削除してり、あるいは、削除しようとするオリジナ
ルシーンのデータのうちユーザシーンから参照されてい
ない部分のみ削除して不要なデータをディスクから削除
したりすることが可能となる。
【0214】また、ファイルと仮想ファイルの参照情報
が用意されているので、オリジナルシーンを参照してい
るユーザシーンを容易に特定することができ、映像の管
理が楽に行えることになる。
【0215】
【発明の効果】本発明の第1の発明によれば、実ファイ
ルの管理情報中に、該実ファイルを参照している仮想フ
ァイルを識別するための情報を有することによって、例
えば実ファイルを削除しようとした場合に、該実ファイ
ルを参照している仮想ファイルがあるか否かを容易に判
断することが可能となり、誤って、参照している仮想フ
ァイルがあるにもかかわらず、実ファイルを削除してし
まうということを防止するための構成を容易に構築でき
る。
【0216】また、該実ファイルと仮想ファイルの参照
関係を共有情報として一つのファイルとして記録するよ
うに構成することによって、実ファイルと仮想ファイル
の管理情報の構成を同一にすることが可能となる。
【0217】本発明の第2の発明によれば、仮想ファイ
ルの管理情報中に、該仮想ファイルが参照している実フ
ァイルを識別するための情報を有することによって、仮
想ファイルを削除した場合など、該仮想ファイルが参照
している実ファイルの管理情報を更新する必要が生じた
場合に、容易に該仮想ファイルが参照している実ファイ
ルの管理情報を参照することができる。
【0218】本発明の第3の発明によれば、記録媒体上
に記録された複数のファイル(実ファイル或いは仮想フ
ァイル)を1つのプログラムとして管理し、該プログラ
ムを管理するプログラム管理情報に、管理するファイル
を識別する情報を備えることによって、例えば、ファイ
ルを削除しようとした場合に該ファイルを含むプログラ
ムがあるか否かを容易に判断することが可能となり、誤
って、該ファイルを含むプログラムがあるにもかかわら
ず、該ファイルを削除してしまうということを防止する
ための構成を容易に構築できる。
【0219】本発明の第4の発明によれば、プログラム
の管理情報中に、該プログラムに含まれるファイルを識
別するための情報を有することによって、プログラムを
削除した場合など、該プログラムが含むファイルの管理
情報を更新する必要が生じた場合に、容易に該プログラ
ムが含んでいるファイルの管理情報を参照することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイル管理方法の実施形態における
システム構成を示す説明図である。
【図2】本発明のファイル管理方法の実施形態における
オリジナルシーンをディスクに記録した様子を示す図で
ある。
【図3】本発明のファイル管理方法の実施形態で扱うMP
EGストリームの構成を示す説明図である。
【図4】本発明のファイル管理方法の実施形態で扱うMP
EGストリームとブロックの関係を示す説明図である。
【図5】本発明のファイル管理方法の実施形態において
1つの仮想ファイルがオリジナルシーンのデータを参照
している様子を示す説明図である。
【図6】本発明のファイル管理方法の実施形態において
2つの仮想ファイルがオリジナルシーンのデータを参照
している様子を示す説明図である。
【図7】本発明のファイル管理方法の実施形態における
adr#long形式の説明図である。
【図8】本発明のファイル管理方法の実施形態における
Header ID形式の説明図である。
【図9】本発明のファイル管理方法の実施形態における
Primary Volume Descriptorの説明図である。
【図10】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るArea Descriptorの説明図である。
【図11】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るディスクのレイアウトを示す説明図である。
【図12】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るPrimary Area Descriptorの説明図である。
【図13】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るSpace Management Descriptorの説明図である。
【図14】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るDirectory Descriptorの説明図である。
【図15】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るDescriptor Pointer Entryの説明図である。
【図16】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るディレクトリ用のAttributeの説明図である。
【図17】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るExtended Descriptorの説明図である。
【図18】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るExtended Descriptorの使用方法を示す説明図であ
る。
【図19】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るAV Areaのレイアウトを示す説明図である。
【図20】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るFile Descriptorの説明図である。
【図21】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るファイルのAttributeの説明図である。
【図22】本発明のファイル管理方法の実施形態におい
てファイルを作成する際の処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図23】本発明のファイル管理方法の第1の実施形態
におけるファイルと仮想ファイルの関係を示す説明図で
ある。
【図24】本発明のファイル管理方法の第1の実施形態
におけるVirtual File Descriptorの説明図である。
【図25】本発明のファイル管理方法の第1の実施形態
における仮想ファイルのAttributeの説明図である。
【図26】本発明のファイル管理方法の第1乃至2の実
施形態において仮想ファイルを作成する処理の流れを示
すフローチャートである。
【図27】本発明のファイル管理方法の第1の実施形態
において仮想ファイルを削除する処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図28】本発明のファイル管理方法の第1の実施形態
においてファイルを削除する処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図29】本発明のファイル管理方法の第2の実施形態
におけるファイルと仮想ファイルと仮想プログラムファ
イルの関係を示す説明図である。
【図30】本発明のファイル管理方法の第2の実施形態
における仮想プログラムファイルの応用例の関係を示す
説明図である。
【図31】本発明のファイル管理方法の第2の実施形態
におけるVirtual File Descriptorの説明図である。
【図32】本発明のファイル管理方法の第2の実施形態
におけるVirtual Program File Descriptorの説明図で
ある。
【図33】本発明のファイル管理方法の第2の実施形態
において仮想プログラムファイルを作成する処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図34】本発明のファイル管理方法の第2の実施形態
において仮想ファイルを削除する処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図35】本発明のファイル管理方法の第2の実施形態
において仮想プログラムファイルを削除する処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図36】本発明のファイル管理方法の第2の実施形態
においてファイルを削除する処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図37】本発明のファイル管理方法の第3の実施形態
においてファイルと仮想ファイルの参照情報をファイル
とし管理する様子を示すフローチャートである。
【図38】本発明のファイル管理方法の第3の実施形態
におけるFile Descriptorの説明図である。
【図39】本発明のファイル管理方法の第3の実施形態
におけるAttributeの説明図である。
【図40】本発明のファイル管理方法の実施形態におけ
るネットワーク機器の接続の様子を示す説明図である。
【図41】従来技術におけるユーザシステムがデバイス
ドライバを使って論理ファイルシステムの管理情報を使
ってディスクにアクセスする様子の説明図である。
【図42】従来技術における仮想ファイルの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 MPEGエンコーダ/デコーダ 2 AVシステム 3 ショックプルーフメモリ 4 ディスク制御部 5 ホストマイコン 6 信号処理部 7 記録媒体 8 ユーザインタフェース

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にデータを記録及び再生する装
    置におけるファイル管理方法であって、 記録媒体上に記録された所定のデータの記録媒体上での
    領域を示す情報を含み、該データを1つの実ファイルと
    して管理する第1のファイル管理情報と、 前記実ファイルの全体或いは一部分の記録媒体上での領
    域を示す情報を含み、該領域のデータを仮想ファイルと
    して管理する第2のファイル管理情報を前記記録媒体に
    記録するものであり、 前記第1のファイル管理情報には、当該第1のファイル
    管理情報により管理されている実ファイルの領域を共有
    している仮想ファイルを識別するための情報を含むこと
    を特徴とするファイル管理方法。
  2. 【請求項2】 前記仮想ファイルを識別するための情報
    は、該仮想ファイルを管理する第2のファイル管理情報
    の記録媒体上での位置を示す情報であることを特徴とす
    る前記請求項1に記載のファイル管理方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のファイル管理情報には、当該
    第1のファイル管理情報により管理されている実データ
    の領域を共有している仮想ファイルのファイル数を示す
    情報を含むことを特徴とする前記請求項1あるいは2に
    記載のファイル管理方法。
  4. 【請求項4】 記録媒体にデータを記録及び再生する装
    置におけるファイル管理方法であって、 記録媒体上に記録された所定のデータの記録媒体上での
    領域を示す情報を含み、該データを1つの実ファイルと
    して管理するファイル管理情報を前記記録媒体に記録
    し、 前記実ファイルの全体或いは一部分の記録媒体上での領
    域を示す情報を含み、該領域のデータを仮想ファイルと
    して管理するファイル管理情報を前記記録媒体に記録
    し、 前記実ファイルと、該実ファイルの領域を共有している
    仮想ファイルとの共有関係を示す情報を含む共有情報を
    1つのファイルとして前記記録媒体に記録することを特
    徴とするファイル管理方法。
  5. 【請求項5】 前記実ファイルの削除要求があった場合
    に、該実ファイルとともに、該実ファイルの領域を共有
    している仮想ファイルを削除することを特徴とする前記
    請求項1乃至4のいずれかに記載のファイル管理方法。
  6. 【請求項6】 前記実ファイルの削除要求があった場合
    に、該実ファイルの領域のうち、仮想ファイルによっ
    て、共有されていない該実ファイルの領域のみを削除す
    ることを特徴とする前記請求項1乃至4のいずれかに記
    載のファイル管理方法。
  7. 【請求項7】 記録媒体にデータを記録及び再生する装
    置におけるファイル管理方法であって、 記録媒体上に記録された所定のデータの記録媒体上での
    領域を示す情報を含み、該データを1つの実ファイルと
    して管理する第1のファイル管理情報と、前記第1のフ
    ァイル管理情報により管理されている実ファイルの全体
    或いは一部分の記録媒体上での領域を示す情報を含み、
    該領域のデータを仮想ファイルとして管理する第2のフ
    ァイル管理情報を前記記録媒体に記録するものであり、 前記第2のファイル管理情報には、当該第2のファイル
    管理情報により管理されている仮想データの領域が共有
    している実ファイルの第1のファイル管理情報の記録媒
    体上での位置を示す情報を含むことを特徴とするファイ
    ル管理方法。
  8. 【請求項8】 記録媒体にデータを記録及び再生する装
    置におけるファイル管理方法であって、 記録媒体上に記録された所定のデータの記録媒体上での
    領域を示す情報を含み、該データを1つのファイルとし
    て管理するファイル管理情報を前記記録媒体に記録し、 前記ファイル管理情報により管理されている複数のファ
    イルを識別するための情報を含み、該複数のファイルを
    1つのプログラムとして管理するプログラム管理情報を
    前記記録媒体に記録するものであり、 前記ファイル管理情報には、当該ファイルを含むプログ
    ラムを識別するための情報を含むことを特徴とするファ
    イル管理方法。
  9. 【請求項9】 前記ファイルを含むプログラムを識別す
    るための情報は、該プログラムを管理するプログラム管
    理情報の記録媒体上での位置を示す情報であることを特
    徴とする前記請求項8に記載のファイル管理方法。
  10. 【請求項10】 前記ファイル管理情報には、当該ファ
    イルを含むプログラムの数を示す情報を含むことを特徴
    とする前記請求項8に記載のファイル管理方法。
  11. 【請求項11】 記録媒体にデータを記録及び再生する
    装置におけるファイル管理方法であって、 記録媒体上に記録された所定のデータの記録媒体上での
    領域を示す情報を含み、該データを1つのファイルとし
    て管理するファイル管理情報を前記記録媒体に記録し、 前記ファイル管理情報により管理されている複数のファ
    イルを識別するための情報を含み、該複数のファイルを
    1つのプログラムとして管理するプログラム管理情報を
    前記記録媒体に記録するものであり、 前記プログラム管理情報には、当該プログラムに含まれ
    るファイルの管理情報の前記記録媒体上での位置を示す
    情報を含むことを特徴とするファイル管理方法。
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