JP2001100066A - 光部品およびその製造方法 - Google Patents

光部品およびその製造方法

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JP2001100066A
JP2001100066A JP2000217763A JP2000217763A JP2001100066A JP 2001100066 A JP2001100066 A JP 2001100066A JP 2000217763 A JP2000217763 A JP 2000217763A JP 2000217763 A JP2000217763 A JP 2000217763A JP 2001100066 A JP2001100066 A JP 2001100066A
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fiber
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Yuichiro Irie
雄一郎 入江
Jun Miyokawa
純 三代川
Takeo Shimizu
健男 清水
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化に伴う光ファイバの断線等のない信
頼性の高い光部品とする。 【解決手段】 金属製パッケージ9内にレーザダイオー
ド素子1を固定し、光ファイバの先端側にレンズ3を形
成したレンズドファイバ2の先端側を第1フェルール5
に挿通固定してベース10に第1フェルール5を固定す
る。第1フェルール5の後端側に間隔を介して第2フェ
ルール6を設けてパッケージ9の挿入部20に挿入固定
し、第2フェルール6にレンズドファイバ2の途中部を
挿通固定する。使用環境温度の上限値よりも低い温度に
おいて図1の(a)に示す第1フェルール5と第2フェ
ルール6との間のレンズドファイバ2に撓み14を設
け、撓み14を使用環境温度の上限値において第1フェ
ルール5と第2フェルール6との間のレンズドファイバ
2に許容範囲を越えた引張り応力が加えられることを抑
制する引張り応力付与抑制手段と成す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に用いられ
るレーザダイオードモジュール等の光部品およびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光を発信するレーザダイオード
(LD)素子と、レーザダイオード素子からの光を伝播
する光ファイバとを予め光結合して、モジュール化した
レーザダイオードモジュールが用いられており、図4に
は、レーザダイオードモジュールの一例が断面図により
示されている。
【0003】同図に示すレーザダイオードモジュール
は、金属製のパッケージ9を有し、パッケージ9内に固
定されたベース10の固定部にヒートシンク11を介し
てレーザダイオード素子1が配設固定されている。ま
た、光ファイバの先端側にレンズ3が形成されたレンズ
ドファイバ2の先端側が、パッケージ9の側壁に設けら
れた挿入部20からパッケージ9内に挿入され、該レン
ズドファイバ2の先端側(レンズ3の加工部)はレーザ
ダイオード素子1の発光部に調心状態で対向している。
すなわち、レーザダイオード素子1とレンズドファイバ
2との励振効率(光結合効率)が最大になるように、レ
ーザダイオード素子1とレンズドファイバ2とが対向配
置されている。
【0004】なお、前記パッケージ9は、例えばその底
板22がCuWにより形成され、その他の部位がコバー
ル(商標)に代表されるFe−Ni−Co系合金により
形成されている。
【0005】前記ベース10には、フェルール保持部1
6,17を介して第1フェルール5が固定されて、第1
フェルール5には前記レンズドファイバ2の先端側が挿
通固定されている。第1フェルール5の後端側に間隔を
介して第2フェルール6が設けられており、第2フェル
ール6にはレンズドファイバ2の途中部が挿通固定され
ている。第2フェルール6は前記パッケージ9の挿入部
20に挿入されて、パッケージ9に設けられたフェルー
ル嵌合部15を介してパッケージ9の側壁に固定されて
いる。
【0006】なお、第1フェルール5と第2フェルール
6との間のレンズドファイバ2には、その表面側に金属
メッキが施され、この金属メッキ部4の一端側が半田8
によって第2フェルール6に固定され、第2フェルール
6は、半田7によってフェルール嵌合部15に固定され
ている。レンズドファイバ2の金属メッキ部4の第2フ
ェルール6への半田固定および、第2フェルール6のフ
ェルール嵌合部15への半田固定により、パッケージ9
内を気密状態と成している。
【0007】前記第1フェルール5は、例えばYAG溶
接等によってフェルール保持部16,17に固定されて
いる。また、前記ベース10には、モニターフォトダイ
オード13が固定されており、ベース10の下部側には
レーザダイオード素子1の温度を一定に保つためのペル
チェ素子を備えたペルチェモジュール12が設けられて
いる。
【0008】上記のように、レンズドファイバ2を用い
てレーザダイオードモジュールを構成すると、部品構成
が簡単となるため、コストを安くできるという利点があ
り、また、レンズドファイバ2のレンズ3の形状を最適
化することにより、レンズドファイバ2とレーザダイオ
ード素子1との光結合効率を非常に高くすることがで
き、優れたレーザダイオードモジュールとすることがで
きる。
【0009】なお、上記構成の従来のレーザダイオード
モジュールにおいては、図4の(a)に示すように、レ
ーザダイオードモジュール製造時の温度(例えば25
℃)において、第1フェルール5と第2フェルール6と
の間のレンズドファイバ2に撓みが生じないように形成
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レーザダイ
オードモジュールの信頼性を確保するためには、レーザ
ダイオードモジュールの使用環境温度において、レンズ
ドファイバ2の断線等が生じないことが望まれている。
現在のところ、レーザダイオードモジュールが使用され
る使用温度は、一般に0℃〜75℃であり、また、レー
ザダイオードモジュールが保管されるときの環境温度
は、様々な気候を考慮すると、−40℃〜85℃にな
る。そのため、レーザダイオードモジュールの使用環境
温度は−40℃〜85℃となり、この温度範囲内におい
て、レンズドファイバ2の断線等がないレーザダイオー
ドモジュールが要求される。
【0011】しかしながら、金属製のパッケージ9は、
ガラス系材料により形成されているレンズドファイバ2
に比べて熱膨張係数が大きく、熱により膨張しやすい。
そのため、使用環境温度が高くなるにつれて第1フェル
ール5と第2フェルール6との距離が大きくなる方向に
変化し、レーザダイオードモジュールの使用環境温度が
製造時の温度よりも高くなると、図4の(b)に示すよ
うに、第1フェルール5と第2フェルール6との距離が
大きくなる。その一方で、レンズドファイバ2はパッケ
ージ9に比べると熱膨張係数が極めて小さく、前記使用
環境温度変化によって殆ど膨張しないので、第1フェル
ール5と第2フェルール6との間に固定されているレン
ズドファイバ2に引張り応力がかかってしまう。
【0012】そして、レンズドファイバ2などの光ファ
イバは、前記の如く、ガラス系材料により形成されてお
り、引張り応力には非常に弱いため、従来のレーザダイ
オードモジュールにおいては、高温時にレンズドファイ
バ2に加わる引っ張り応力により、レンズドファイバ2
に断線が生じるといった問題が生じた。また、レンズド
ファイバ2が断線する代わりに、レンズドファイバ2と
第1または第2フェルール5,6との固定部が外れると
いった故障が生じることもあり、いずれにしても、レー
ザダイオードモジュールの信頼性を損なうことになり、
非常に問題であった。
【0013】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、使用環境温度にお
いて光ファイバの断線が生じたり光ファイバとフェルー
ルとの固定部が外れたりすることなく、信頼性の高いレ
ーザダイオードモジュールなどの光部品およびその製造
方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明の光部品
は、光ファイバを挿通固定した第1フェルールが前記光
ファイバよりも熱膨張係数の大きい材料により形成され
たパッケージに固定され、前記第1フェルールと光ファ
イバ長手方向に間隔を介した位置において前記光ファイ
バを挿通固定する第2フェルールが前記パッケージに固
定されており、光部品の使用環境温度が高くなるにつれ
て前記第1フェルールと第2フェルールとの距離が大き
くなる方向に変化する光部品において前記使用環境温度
の上限値において前記第1フェルールと第2フェルール
との間の光ファイバに許容範囲を越えた引張り応力が加
えられることを抑制する引張り応力付与抑制手段が設け
られている構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0015】また、第2の発明の光部品は、上記第1の
発明の構成に加え、前記引張り応力付与抑制手段は使用
環境温度の上限値よりも低い温度において第1フェルー
ルと第2フェルールとの間の光ファイバに形成された撓
みである構成をもって課題を解決する手段としている。
【0016】さらに、第3の発明の光部品は、上記第1
または第3の発明の構成に加え、前記パッケージ内に固
定されたベースの固定部にレーザダイオード素子が配設
固定され、光ファイバの先端側にレンズが形成されたレ
ンズドファイバの先端側が前記パッケージ側壁に設けら
れた挿入部からパッケージ内に挿入され、該レンズドフ
ァイバの先端側は前記レーザダイオード素子の発光部に
調心状態で対向しており、前記ベースに第1フェルール
が固定されて該第1フェルールには前記レンズドファイ
バの先端側が挿通固定されており、該第1フェルールの
後端側に間隔を介して第2フェルールが設けられて、該
第2フェルールには前記レンズドファイバの途中部が挿
通固定されており、該第2フェルールは前記パッケージ
の挿入部に挿入されてパッケージ側壁に固定されている
構成をもって課題を解決する手段としている。
【0017】さらに、第4の発明の光部品は、上記第3
の発明の構成に加え、25℃における第1フェルールと
第2フェルールとの距離を7.5mm〜30mmとし、
25℃における第1フェルールと第2フェルールとの間
のレンズドファイバの撓み量を3μm〜15μmとした
構成をもって課題を解決する手段としている。
【0018】さらに、光部品の製造方法の第1の発明
は、上記第3または第4の発明の光部品の製造方法であ
って、レンズドファイバの先端側を第1フェルールに挿
通固定してベースに固定した後に、使用環境温度の上限
値付近の予め定めた温度条件下で第1フェルールと第2
フェルールとの間のレンズドファイバに撓みが形成され
ないようにしてレンズドファイバの途中部を固定した第
2フェルールをパッケージに固定する構成をもって課題
を解決する手段としている。
【0019】さらに、光部品の製造方法の第2の発明
は、上記光部品の製造方法の第1の発明に加え、前記第
2フェルールをパッケージに固定する温度を80℃〜1
10℃とした構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0020】さらに、光部品の製造方法の第3の発明
は、上記第3または第4の発明の光部品の製造方法であ
って、使用環境温度の上限値よりも低い第2フェルール
固定温度を予め決定し、前記使用環境温度の上限値にお
いて第1フェルールと第2フェルールとの間のレンズド
ファイバに許容範囲を越えた引張り応力が加えられるこ
とを抑制できる前記第2フェルール固定温度における光
ファイバの撓み量を求め、レンズドファイバの先端側を
第1フェルールに挿通固定してベースに固定した後に、
前記第2フェルール固定温度条件下で第1フェルールと
第2フェルールとの間のレンズドファイバに前記撓み量
の撓みを形成し、この状態でレンズドファイバの途中部
を固定した第2フェルールをパッケージに固定する構成
をもって課題を解決する手段としている。
【0021】上記構成の本発明の光部品において、光フ
ァイバを挿通固定する第1フェルールと光ファイバ長手
方向に間隔を介した位置において、第2フェルールが前
記光ファイバを挿通固定し、光部品の使用環境温度が高
くなるにつれて前記第1フェルールと第2フェルールと
の距離が大きくなる方向に変化するが、前記使用環境温
度の上限値において前記第1フェルールと第2フェルー
ルとの間の光ファイバに許容範囲を越えた引張り応力が
加えられることを抑制する引張り応力付与抑制手段が設
けられているために、使用環境温度範囲内において、第
1フェルールと第2フェルールとの間の光ファイバに許
容範囲を越えた引張り応力が加えられることが抑制され
る。
【0022】したがって、前記引っ張り応力により、第
1フェルールと第2フェルールとの間の光ファイバに断
線が生じたり、光ファイバと第1または第2フェルール
との固定部が外れるといったことを抑制できる。
【0023】なお、上記引張り応力付与抑制手段は、例
えば前記使用環境温度の上限値よりも低い温度において
前記第1フェルールと第2フェルールとの間の光ファイ
バに形成された撓みにより容易に形成できる。また、こ
の撓みを引張り応力付与抑制手段とした本発明におい
て、撓みによる応力は、引張り応力に比べ、光ファイバ
全体に分散し、光ファイバのフェルールへの固定部など
の特定の場所に応力集中が生じることが抑制されるた
め、上記撓みによって光ファイバの断線が生じたり、光
ファイバとフェルールとの固定部が外れるといったこと
はない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係る光部品の一
実施形態例が断面図により示されている。
【0025】本実施形態例の光部品はレーザダイオード
モジュールである。本実施形態例は従来例とほぼ同様に
構成されており、本実施形態例が従来例と異なる特徴的
なことは、同図の(a)に示すように、使用環境温度
(例えば−40℃〜85℃)の上限値(85℃)よりも
低い温度(例えば25℃)において、第1フェルール5
と第2フェルール6との間のレンズドファイバ2に撓み
14が形成されており、この撓み14を、前記使用環境
温度の上限値において第1フェルール5と第2フェルー
ル6との間のレンズドファイバ2に許容範囲を越えた引
張り応力が加えられることを抑制する引張り応力付与抑
制手段と成していることである。
【0026】具体的には、同図の(a)に示すように、
25℃における第1フェルール5と第2フェルール6と
の距離(図のA)が15mmであり、25℃における第
1フェルール5と第2フェルール6との間のレンズドフ
ァイバ2の撓み量が7.5μmと成している(言い換え
ると、第1フェルール5と第2フェルール6との間のレ
ンズドファイバ2の長さが15mm+7.5μmであ
り、この長さのレンズドファイバ2を撓ませてある)。
【0027】本実施形態例のレーザダイオードモジュー
ルは、例えば以下のようにして製造されている。すなわ
ち、まず、パッケージ9のベース10にヒートシンク1
1を介してレーザダイオード素子1を固定し、レンズド
ファイバ2の先端側を挿通固定した第1フェルール5を
フェルール保持部16,17を介して固定する。なお、
このとき、レーザダイオード素子1とレンズドファイバ
2との光結合率が最大となるように、レンズドファイバ
2をレーザダイオード素子1に対して調心して固定す
る。
【0028】次に、使用環境温度の上限値付近の予め定
めた温度条件下(例えば80℃〜110℃)で、図1の
(b)に示すように、第1フェルール5と第2フェルー
ル6との間のレンズドファイバ2に撓みが形成されない
ようにして、レンズドファイバ2の途中部を固定した第
2フェルール6をパッケージ9に固定する。
【0029】レンズドファイバ2の途中部を第2フェル
ール6に固定するのは、前記使用環境温度の上限値付近
の予め定めた温度条件下で行なってもよいし、この温度
よりも低い温度(例えば室温)で行なってもよい。な
お、上記温度条件は、レーザダイオードモジュール内で
各所利用されている半田が溶融しない温度を選定するこ
とが好ましい。例えば上記80℃〜110℃で上記固定
を行なった場合、本実施形態例のレーザダイオードモジ
ュール内で各所利用されている半田(120℃程度で溶
融)が溶けることを防止することができる点で好まし
い。
【0030】また、使用環境温度の上限値よりも低い第
2フェルール固定温度を予め決定し、前記使用環境温度
の上限値において第1フェルール5と第2フェルール6
との間のレンズドファイバ2に許容範囲を越えた引張り
応力が加えられることを抑制できる前記第2フェルール
固定温度におけるレンズドファイバ2の撓み量を求め、
前記の如く、レンズドファイバ2をレーザダイオード素
子1に対して調心して第1フェルール5をベース10に
固定した後、前記第2フェルール固定温度条件下で第1
フェルール5と第2フェルール6との間のレンズドファ
イバ2に前記求めた撓み量の撓み14を形成し、この状
態でレンズドファイバ2の途中部を固定した第2フェル
ール6をパッケージ9に固定してレーザダイオードモジ
ュールを製造してもよい。
【0031】すなわち、この製造方法を適用してレーザ
ダイオードモジュールを製造するときには、例えば、第
2フェルール固定温度を25℃に決定し、第1フェルー
ル5をベース10に固定した後、25℃で第1フェルー
ル5と第2フェルール6との間のレンズドファイバ2に
7.5μmの撓み14を形成してレンズドファイバ2の
途中部を固定した第2フェルール6をパッケージ9に固
定することになる。
【0032】なお、25℃における第1フェルール5と
第2フェルール6との間のレンズドファイバ2の撓み量
は、以下のようにして求められる。
【0033】すなわち、レーザダイオードモジュールの
パッケージ9の伸び量は、使用環境温度の上限値Tmax
において最大となるので、温度Tmax時の第1フェルー
ル5と第2フェルール6の間の距離をL(Tmax)、室
温をTroom、温度Troom時の第1フェルール5と第2フ
ェルール6の間の距離をL(Troom)とし、パッケージ
9の線膨張係数をαとする。そうすると、温度がTroom
からTmaxまで変化したときの第1フェルール5と第2
フェルール6との間の距離の伸び量、すなわち、第1フ
ェルール5と第2フェルール6との間の長さの金属パッ
ケージ9の伸び量ΔLは、次式(1)により表わせる。
【0034】 ΔL=L(Tmax)−L(Troom)=L(Troom)・α・(Tmax−Troom)・ ・・・・(1)
【0035】また、ガラス系材料からなるレンズドファ
イバ2の熱膨張は、金属製のパッケージ9の線膨張に比
べて無視できるほど小さいので、TminからTmaxまでの
間で、レンズドファイバ2の長さは、温度に依存して変
化しないものと仮定すると、室温Troomにおける第1フ
ェルール5と第2フェルール6との間のレンズドファイ
バ2の撓み量がΔL以上となればよい。
【0036】例えば、上記式(1)において、Troom=
25℃、Tmax=85℃、L(Troom)=15mm、α
=8.3×10−6/Kとすると、ΔL=7.5μmと
なる。なお、本実施形態例では、パッケージ9の底板2
2とその他の部位とが異なる材料により形成されてお
り、底板22を形成するCuW(ここでは、Cuが20
重量%、Wが80重量%)はコバールよりも熱膨張係数
が大きいので、前記αの値はCuWの熱膨張係数の値と
した。
【0037】一方、第1フェルール5と第2フェルール
6との間のレンズドファイバ2の撓み量は、レーザダイ
オードモジュールの使用環境温度の下限値Tminにおい
て最大となり、このレーザダイオードモジュールの使用
環境温度の下限値Tminにおける撓み量が大きすぎる
と、光ファイバの曲げ半径が小さくなり、光損失が大き
くなると共に、長期に渡って曲げ歪みが継続すると、光
ファイバの破損の可能性もある等、この撓みによる曲げ
歪みがレンズドファイバ2の特性に悪影響を与えること
になる。
【0038】そこで、室温Troomにおける第1フェルー
ル5と第2フェルール6との間のレンズドファイバ2の
撓み量を上記値ΔL=7.5μmとしたときに、レーザ
ダイオードモジュールの使用環境温度の下限値Tminに
おける撓みによる曲げ歪みがレンズドファイバ2の特性
に悪影響を与えないようにする必要がある。
【0039】温度Tmin時の第1フェルール5と第2フ
ェルール6の間の距離をL(Tmin)とすると、L(Tm
in)は、以下の式(2)により求められる。
【0040】 L(Tmin)=L(Troom)−L(Troom)・α・(Troom−Tmin)・・・・ ・(2)
【0041】したがって、Tminが−40℃のときに
は、L(Tmin)が15mm−8.1μmとなる。
【0042】また、第1フェルール5と第2フェルール
6との間のレンズドファイバ2の撓み状態を示すと、図
2に示す模式図のようになり、レンズドファイバ2の第
1フェルール5への挿通固定部およびレンズドファイバ
2の第2フェルール6への挿通固定部の近傍において
は、レンズドファイバ2が第1フェルール5と第2フェ
ルール6とを結ぶ直線Sに沿った状態となり、第1フェ
ルール5と第2フェルール6との間の中心部付近におい
ては、レンズドファイバ2が前記直線から大きく外れた
状態となる。
【0043】ここで、第1フェルール5と第2フェルー
ル6との間のレンズドファイバ2の長さを4等分して、
各部分をa,b,c,dとすると、これらの各部分a,
b,c,dは、中心角度θ、半径rの円弧形状となる。
【0044】そこで、第1フェルール5と第2フェルー
ル6との間のレンズドファイバ2の長さをLfとする
と、次式(3)、(4)が導かれる。
【0045】4rθ=Lf・・・・・(3)
【0046】 4r・sinθ=L(Tmin)・・・・・(4)
【0047】また、本発明者の検討によれば、光ファイ
バ(レンズドファイバ2)の曲げ半径rが30mm以上
になるようにすることで、撓みにより光ファイバに加え
られる曲げ歪みが0.2%以下となり、光ファイバの信
頼性が確保されることが分かっているため、前記式
(3)、(4)から求められる光ファイバの曲げ半径r
が30mm以上となるようにすれば、レンズドファイバ
2の信頼性が確保されることになる。
【0048】前記の如く、本実施形態例では、25℃に
おける第1フェルール5と第2フェルール6との間の距
離を15mm、その撓み量ΔLを7.5μmとしてお
り、第1フェルール5と第2フェルール6との間のレン
ズドファイバ2の長さLfは、15mm+7.5μmで
あり、L(Tmin)は前記の如く15mm−8.1μm
であるから、式(3)、(4)から、r=47mmとな
る。したがって、撓みによってレンズドファイバ2に加
えられる曲げ歪みが光ファイバの信頼性を確保できる範
囲内になり、光ファイバの信頼性が確保される。
【0049】そこで、本実施形態例では、上記のよう
に、25℃における第1フェルール5と第2フェルール
6との距離が15mmとなるようにし、25℃における
第1フェルール5と第2フェルール6との間のレンズド
ファイバ2の撓み量が7.5μmとなるようにした。
【0050】本実施形態例によれば、レーザダイオード
モジュールの使用環境温度が高くなるにつれて、第1フ
ェルール5と第2フェルール6との距離が大きくなる方
向に変化するが、前記使用環境温度の上限値よりも低い
温度において、例えば図1の(a)に示すように、第1
フェルール5と第2フェルール6との間のレンズドファ
イバ2に撓み14が形成されており、この撓み14が前
記使用環境温度の上限値において第1フェルール5と第
2フェルール6との間のレンズドファイバ2に許容範囲
を越えた引張り応力が加えられることを抑制する引張り
応力付与抑制手段と成しているために、使用環境温度範
囲内において、第1フェルール5と第2フェルール6と
の間のレンズドファイバ2に許容範囲を越えた引張り応
力が加えられることを抑制できる。
【0051】したがって、本実施形態例によれば、前記
引っ張り応力により、第1フェルール5と第2フェルー
ル6との間のレンズドファイバ2に断線が生じたり、レ
ンズドファイバ2と第1または第2フェルール5,6と
の固定部が外れるといったことを抑制できる。
【0052】また、引っ張り応力付与制御手段として、
光ファイバの撓みという非常に単純な手段を用いること
により、引っ張り応力が光ファイバにかかることを簡単
に防止できる。また、光ファイバの撓み量を変更するこ
とも非常に簡単なので、パッケージの設計変更などにも
即座に対応できる。
【0053】また、本実施形態例においては、前記使用
環境温度の上限値よりも低い温度において、第1フェル
ール5と第2フェルール6との間のレンズドファイバ2
に撓み14が形成されているが、この撓み14による応
力は、引張り応力に比べるとレンズドファイバ2全体に
分散し、レンズドファイバ2の第1、第2フェルール
5,6への固定部などの特定の場所に応力集中が生じる
ことが抑制されるため、長期に渡って上記撓み14が継
続することによってレンズドファイバ2の断線が生じた
り、レンズドファイバ2と第1、第2フェルール5,6
との固定部が外れるといったことはなく、信頼性の高い
レーザダイオードモジュールとすることができる。
【0054】さらに、本実施形態例のレーザダイオード
モジュールは、前記使用環境温度の下限値において第1
フェルール5と第2フェルール6との間のレンズドファ
イバ2に最大の撓み14が生じるが、この最大の撓み1
4が生じた状態においても、前記の如く、第1フェルー
ル5と第2フェルール6との間のレンズドファイバ2の
曲げ半径rがレンズドファイバ2の信頼性を損なう値ま
で小さくならないため、撓み14による曲げ歪みによっ
てレンズドファイバ2の特性の信頼性が損なわれること
を抑制でき、レンズドファイバ2の信頼性を確保するこ
とができる。
【0055】以上のことから、本実施形態例によれば、
使用環境温度においてレンズドファイバ2の断線が生じ
たり、レンズドファイバ2と第1、第2フェルール5,
6との固定部が外れたりすることなく、かつ、レンズド
ファイバ2の撓み14による曲げ歪みによってレンズド
ファイバ2の特性の信頼性を損なうことはなく、信頼性
の高いレーザダイオードモジュールとすることができ
る。
【0056】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、25℃における第1フェルール5
と第2フェルール6との距離を15mmとし、25℃に
おける第1フェルール5と第2フェルール6との間のレ
ンズドファイバ2の撓み量を7.5μmとしたが、第1
フェルール5と第2フェルール6との距離や第1フェル
ール5と第2フェルール6との間のレンズドファイバ2
の撓み量は特に限定されるものでなく、適宜設定される
ものである。
【0057】すなわち、前記第1フェルール5と第2フ
ェルール6との距離は、レーザダイオードモジュールな
どの光部品の仕様に応じて適宜設定されるものである。
【0058】また、第1フェルール5と第2フェルール
6との間のレンズドファイバ2の撓み量は、光部品の使
用環境温度の上限値において第1フェルール5と第2フ
ェルール6との間のレンズドファイバ2に許容範囲を越
えた引張り応力が加えられることを抑制でき、かつ、撓
みによってレンズドファイバ2の特性の信頼性を損なわ
ないようにできる適宜の値に設定されるものである。例
えば、25℃における第1フェルール5と第2フェルー
ル6との距離が7.5mm〜30mmのレーザダイオー
ドモジュールにおいては、25℃における第1フェルー
ル5と第2フェルール6との間のレンズドファイバ2の
撓み量を3μm〜15μmとすることが好ましい。
【0059】また、上記実施形態例では、本発明をレー
ザダイオードモジュールに適用したが、本発明は、レー
ザダイオードモジュールに限定されるものではなく、光
ファイバを挿通固定した第1フェルールが前記光ファイ
バよりも熱膨張係数の大きい材料により形成されたパッ
ケージに固定され、前記第1フェルールと光ファイバ長
手方向に間隔を介した位置において前記光ファイバを挿
通固定する第2フェルールが前記パッケージに固定され
ており、光部品の使用環境温度が高くなるにつれて前記
第1フェルールと第2フェルールとの距離が大きくなる
方向に変化する様々な光部品に適用されるものである。
【0060】例えば、図3に示すように、レンズドファ
イバ2の一端側を第1フェルール5に挿通固定し、第1
フェルール5と光ファイバ長手方向に間隔を介した位置
において、第2フェルール6にレンズドファイバ2を挿
通固定し、筒形状の金属製等のパッケージ19の一端側
に第1フェルール5を半田7により固定し、他端側に第
2フェルール6を半田7により固定した光部品に本発明
を適用することができる。なお、図3の図中、8は半田
を示し、4は金属メッキ部を示している。
【0061】このような光部品においても、例えば光部
品の使用環境温度の上限値よりも低い温度において、第
1フェルール5と第2フェルール6との間のレンズドフ
ァイバ2に撓み14を形成し、この撓み14を前記使用
環境温度の上限値において第1フェルール5と第2フェ
ルール6との間のレンズドファイバ2に許容範囲を越え
た引張り応力が加えられることを抑制する引張り応力付
与抑制手段とすれば、使用環境温度においてレンズドフ
ァイバ2の断線が生じたり、レンズドファイバ2と第
1、第2フェルール5,6との固定部が外れたりするこ
となく、かつ、レンズドファイバ2の撓み14によって
レンズドファイバ2の特性の信頼性を損なうこともな
く、信頼性の高い光部品とすることができる。
【0062】また、図3に示す光部品において、第1フ
ェルール5にレンズドファイバ2の先端側を挿通固定し
て、光部品をレンズドファイバモジュールとし、このレ
ンズドファイバモジュールを、図1に示したようなレー
ザダイオードモジュールに適用し、このレンズドファイ
バモジュールの先端側をベース10に固定し、第2フェ
ルール6の挿入部位をパッケージ9の挿入部20に固定
してもよい。このようにすると、予め第1フェルール5
と第2フェルール6とをパッケージ19に固定してレー
ザダイオードモジュールを製造することができるため、
レーザダイオードモジュールの製造が容易となる。
【0063】さらに、本発明の光部品において、第1フ
ェルールと第2フェルールとに挿通固定される光ファイ
バは必ずしもレンズドファイバ2とするとは限らず、レ
ンズドファイバ2以外の光ファイバとしてもよい。
【0064】また、上記実施形態例におけるレンズドフ
ァイバ2にグレーティングを書き込んで、レーザダイオ
ード素子1との間で外部共振器を形成し、レーザ光を出
射させた場合には、使用環境温度内ではレンズドファイ
バに過度の引っ張り力が加わらないので、レンズドファ
イバ2の屈折率とグレーティング間隔はあまり大きく変
化しない。したがって、この構成によって前記レーザ光
の発振波長があまり大きくずれることがないという効果
を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】本発明の光部品によれば、光ファイバを
挿通固定する第1フェルールと光ファイバ長手方向に間
隔を介した位置において第2フェルールが前記光ファイ
バを挿通固定し、光部品の使用環境温度が高くなるにつ
れて前記第1フェルールと第2フェルールとの距離が大
きくなる方向に変化するが、前記使用環境温度の上限値
において前記第1フェルールと第2フェルールとの間の
光ファイバに許容範囲を越えた引張り応力が加えられる
ことを抑制する引張り応力付与抑制手段が設けられてい
るために、使用環境温度範囲内において、第1フェルー
ルと第2フェルールとの間の光ファイバに許容範囲を越
えた引張り応力が加えられることを抑制できる。
【0066】したがって、本発明の光部品によれば、前
記引っ張り応力により、第1フェルールと第2フェルー
ルとの間の光ファイバに断線が生じたり、光ファイバと
第1または第2フェルールとの固定部が外れるといった
ことを抑制できる。
【0067】また、上記引張り応力付与抑制手段は前記
使用環境温度の上限値よりも低い温度において前記第1
フェルールと第2フェルールとの間の光ファイバに形成
された撓みとした第2の発明の光部品においては、引張
り応力付与抑制手段として光ファイバの撓みという非常
に単純な手段を用いて、引っ張り応力が光ファイバにか
かることを簡単に防止できる。また、光ファイバの撓み
量を変更することも非常に簡単なので、パッケージの設
計変更などにも即座に対応できる。
【0068】なお、光部品の第2の発明において、前記
使用環境温度の上限値よりも低い温度において第1フェ
ルールと第2フェルールとの間の光ファイバに形成され
ている撓みによる応力は、引張り応力に比べ、光ファイ
バ全体に分散する。そのため、光ファイバのフェルール
への固定部などの特定の場所に応力集中が生じることが
抑制され、上記撓みによって光ファイバの断線が生じた
り、光ファイバとフェルールとの固定部が外れるといっ
たことはなく、信頼性の高い光部品とすることができ
る。
【0069】また、第3の発明の光部品によれば、パッ
ケージ内に固定されたベースの固定部に固定したレーザ
ダイオード素子とレンズドファイバとを光結合し、レン
ズドファイバを光ファイバ長手方向に間隔を介して第1
フェルールと第2フェルールに挿通固定してなる光部品
を、前記優れた効果を奏する優れた光部品とすることが
できる。
【0070】さらに、第4の発明の光部品によれば、第
3の発明の光部品の仕様に応じて、25℃における第1
フェルールと第2フェルールとの間の距離を的確にする
ことができ、使用環境温度の上限値が85℃程度のレー
ザダイオードモジュール等の光部品において、前記距離
における第1フェルールと第2フェルールとの間のレン
ズドファイバの撓み量を的確な値とすることができる。
【0071】さらに、本発明の光部品の製造方法によれ
ば、第1フェルールと第2フェルールとの間のレンズド
ファイバの撓み量を的確な値として、前記優れた効果を
奏する光部品を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光部品の一実施形態例を、25℃
における状態(a)と使用環境温度の上限値における状
態(b)により示す要部構成図である。
【図2】上記実施形態例における使用環境温度の下限値
におけるレンズドファイバの曲げ歪み形態を模式的に示
す説明図である。
【図3】本発明に係る光部品の他の実施形態例を示す説
明図である。
【図4】従来のレーザダイオードモジュールの例を、2
5℃における状態(a)と使用環境温度の上限値におけ
る状態(b)により示す要部説明図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード素子 2 レンズドファイバ 3 レンズ 4 金属メッキ部 5 第1フェルール 6 第2フェルール 7,8 半田 9,19 パッケージ 10 ベース 14 撓み

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを挿通固定した第1フェルー
    ルが前記光ファイバよりも熱膨張係数の大きい材料によ
    り形成されたパッケージに固定され、前記第1フェルー
    ルと光ファイバ長手方向に間隔を介した位置において前
    記光ファイバを挿通固定する第2フェルールが前記パッ
    ケージに固定されており、光部品の使用環境温度が高く
    なるにつれて前記第1フェルールと第2フェルールとの
    距離が大きくなる方向に変化する光部品において、前記
    使用環境温度の上限値において前記第1フェルールと第
    2フェルールとの間の光ファイバに許容範囲を越えた引
    張り応力が加えられることを抑制する引張り応力付与抑
    制手段が設けられていることを特徴とする光部品。
  2. 【請求項2】 引っ張り応力付与抑制手段は使用環境温
    度の上限値よりも低い温度において第1フェルールと第
    2フェルールとの間の光ファイバに形成された撓みであ
    ることを特徴とする請求項1記載の光部品。
  3. 【請求項3】 パッケージ内に固定されたベースの固定
    部にレーザダイオード素子が配設固定され、光ファイバ
    の先端側にレンズが形成されたレンズドファイバの先端
    側が前記パッケージ側壁に設けられた挿入部からパッケ
    ージ内に挿入され、該レンズドファイバの先端側は前記
    レーザダイオード素子の発光部に調心状態で対向してお
    り、前記ベースに第1フェルールが固定されて該第1フ
    ェルールには前記レンズドファイバの先端側が挿通固定
    されており、該第1フェルールの後端側に間隔を介して
    第2フェルールが設けられて、該第2フェルールには前
    記レンズドファイバの途中部が挿通固定されており、該
    第2フェルールは前記パッケージの挿入部に挿入されて
    パッケージ側壁に固定されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の光部品。
  4. 【請求項4】 25℃における第1フェルールと第2フ
    ェルールとの距離を7.5mm〜30mmとし、25℃
    における第1フェルールと第2フェルールとの間のレン
    ズドファイバの撓み量を3μm〜15μmとしたことを
    特徴とする請求項3記載の光部品。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載の光部品の
    製造方法であって、レンズドファイバの先端側を第1フ
    ェルールに挿通固定してベースに固定した後に、使用環
    境温度の上限値付近の予め定めた温度条件下で第1フェ
    ルールと第2フェルールとの間のレンズドファイバに撓
    みが形成されないようにしてレンズドファイバの途中部
    を固定した第2フェルールをパッケージに固定すること
    を特徴とする光部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 第2フェルールをパッケージに固定する
    温度を80℃〜110℃としたことを特徴とする請求項
    5記載の光部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3または請求項4記載の光部品の
    製造方法であって、使用環境温度の上限値よりも低い第
    2フェルール固定温度を予め決定し、前記使用環境温度
    の上限値において第1フェルールと第2フェルールとの
    間のレンズドファイバに許容範囲を越えた引張り応力が
    加えられることを抑制できる前記第2フェルール固定温
    度における光ファイバの撓み量を求め、レンズドファイ
    バの先端側を第1フェルールに挿通固定してベースに固
    定した後に、前記第2フェルール固定温度条件下で第1
    フェルールと第2フェルールとの間のレンズドファイバ
    に前記撓み量の撓みを形成し、この状態でレンズドファ
    イバの途中部を固定した第2フェルールをパッケージに
    固定することを特徴とする光部品の製造方法。
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