JP2001099974A - 制御棒駆動装置、その運転方法、その試験方法及びその試験装置、その点検装置、その保管方法及びその保管装置並びにトルク伝達装置及びその試験方法 - Google Patents

制御棒駆動装置、その運転方法、その試験方法及びその試験装置、その点検装置、その保管方法及びその保管装置並びにトルク伝達装置及びその試験方法

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JP2001099974A JP27748999A JP27748999A JP2001099974A JP 2001099974 A JP2001099974 A JP 2001099974A JP 27748999 A JP27748999 A JP 27748999A JP 27748999 A JP27748999 A JP 27748999A JP 2001099974 A JP2001099974 A JP 2001099974A
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magnetic
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Tatsutoshi Tokuyama
山 龍 俊 徳
Goro Yanase
瀬 悟 郎 柳
Shinichi Ishisato
里 新 一 石
Osamu Maekawa
川 治 前
Yutaka Sosa
佐 豊 曽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉運転時および点検時等に制御棒を最適
な速度で駆動する。 【解決手段】 電動機として誘導電動機35を用いる。
この誘導電動機35に電力供給を行う電源として、60
Hzの固定周波数電源44と可変周波数電源45とを個
別に設ける。原子炉運転中は固定周波数電源44に接続
する。原子炉停止中は可変周波数電源45に接続し、点
検時には高い周波数の電力により制御棒を高速で駆動し
て点検時間の短縮を図り、制御棒摩擦試験を行う際には
低い周波数の電力により制御棒を低速で駆動して試験を
精度よく行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御棒駆動装置、
その運転方法、その試験方法及びその試験装置、その点
検装置、その保管方法及びその保管装置並びにトルク伝
達装置及びその試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】制御棒駆動機構は制御棒と一体となり、
原子炉の反応度を制御するものであり、プラントの運転
および安全上特に重要なものである。図7に従来の電動
制御棒駆動機構を示す。
【0003】図7は、沸騰水型原子炉(BWR)の原子
炉圧力容器下部に設けられて制御棒(CR)を昇降駆動
する電動型の制御棒駆動機構(CRD)を示す縦断面図
である。この制御棒駆動機構は下端部に電動機アセンブ
リを備え、電動機アセンブリの垂直な回転軸1がギアカ
ップリング2を介して、上方の垂直な駆動軸3に接続さ
れている。駆動軸3にはボールねじ4が一体回転可能に
連結され、このボールねじ4にボールナット5が螺合し
てボールねじ4の回転により昇降駆動されるようになっ
ている。
【0004】ボールナット5の外周部には上下配置で対
をなすローラ6が設けられ、これらのローラ6はガイド
チューブ7の内周面に形成された軸方向の取付板8を狭
持するように取り付けられている。ボールナット5の上
部には、ボールねじ4を囲んで上方に伸びる中空ピスト
ン9が設けられ、この中空ピストン9の上端に、カップ
リング10を介して制御棒11が連結されている。
【0005】CRDハウジング12内にはアウターチュ
ーブ13が設置され、CRDハウジング12、アウター
チューブ13、スプールピース14はボルト15で締結
されている。
【0006】ボールねじ4下部にはばね16が設けら
れ、制御棒全引き抜き位置を超えてボールナット5を下
方へ移動した場合、ボールナット5が前記ばね16を圧
縮する。このようにボールナット5が前記ばね16を圧
縮している状態を、本明細書においては「機械的最下限
状態」と呼ぶ。
【0007】またアウターチューブ13上部にはバッフ
ァ17が設けられ、制御棒全挿入状態をこえてボールナ
ット5を上方へ移動した場合、ボールナット5上部に設
置された中空ピストン9により前記バッファ17を圧縮
する。このように中空ピストン9が前記バッファ17を
圧縮している状態を、本明細書においては「機械的最上
限状態」と呼ぶ。
【0008】電動機アセンブリは電動機18、電磁ブレ
ーキ19、位置検出装置20より構成されており、電動
機18により制御棒駆動、電磁ブレーキ19により制御
棒位置保持、位置検出装置20により制御棒位置を確認
している。現在既設の改良型沸騰水型原子炉(ABW
R)における電動型制御棒駆動機構では、電動機18と
してステップモータが採用されており、電動機電源21
としてはインバータ電源が用いられている。
【0009】電動機アセンブリは電動機ブラケット22
を介してスプールピース14に連結されている。
【0010】スプールピース14において、駆動軸3の
貫通部にはグランドパッキン23を使用している。スプ
ールピース14内には、コイルスプリング24及びコイ
ルスプリング24に支持され、分離検出マグネット25
を内蔵したマグネットハウジング26が設置されてい
る。中空ピストン9がボールナット5から分離した場合
等、コイルスプリング24にかかる荷重が減少すると、
コイルスプリング24は伸び、これに伴い分離検出マグ
ネット25が上方へ移動する構造となっている。スプー
ルピース14外側には磁気により作動するリードスイッ
チを内蔵した分離検出プローブ27が設置され、分離検
出マグネット25の移動を検知できるようになってい
る。
【0011】中空ピストン9内にはスクラム位置検出マ
グネット28が内蔵されている。ガイドチューブ7内に
はスクラム時のバッファ17の圧縮に伴い移動するフル
イン検出マグネット29が設置されている。制御棒駆動
機構ハウジング12の外側には磁気により作動するリー
ドスイッチを内蔵したスクラム位置検出プローブ30が
設けられ、スクラム位置検出マグネット28及びフルイ
ン検出マグネット29の移動を検知できるようになって
いる。
【0012】このように構成された制御棒駆動機構にお
いて、電動機18を回転駆動させることにより、回転軸
1及び駆動軸3を介してボールねじ4が回転し、このボ
ールねじ4の回転によりボールナット5が上下動する。
その際、ボールナット5はローラ6を介して取付板7に
より回転が規制されて上下動する。ボールナット5の上
下動に連動して、中空ピストン9及び制御棒11が上下
動し、この制御棒11の上下動により炉心への挿入及び
引抜き量が調整され、炉出力がコントロールされる。
【0013】スクラム時は制御棒11とカップリング1
0を介して結合した中空ピストン9が、水圧制御ユニッ
トから供給される水圧により急速に押し上げられボール
ナット5から分離し、急速に制御棒11を炉心に挿入す
る。このとき、中空ピストン9のボールナット5からの
分離は分離検出プローブ27により検出される。また、
スクラム中、及びスクラム後の制御棒11の位置はスク
ラム位置検出プローブ30により検出される。
【0014】また、定検時に実施する制御棒摩擦測定試
験の際は、水圧制御ユニットに制御棒摩擦測定試験装置
を接続し、前記試験装置を介して制御棒駆動装置に水圧
を供給することにより、制御棒を炉心に挿入する。この
時の制御棒駆動機構の動作は挿入速度が遅いことを除
き、スクラム時の動作と同様である。制御棒摩擦測定試
験においては、前記挿入時の水圧の変動を測定すること
により、制御棒と周囲機器との摩擦状態を確証する。
【0015】以上に示す制御棒駆動機構ではスプールピ
ース14の軸封部としてグランドパッキン23を有し、
また電動機18としてインバータ電源を用いるステップ
モータを採用しているが、近年、制御棒駆動機構につい
て、(1)磁気継手(マグネットカップリング)採用に
よるスプールピース軸封部の削除、および、(2)電動
機型式の変更(誘導電動機化)等の改良が検討されてお
り、これについては例えば特開平10−132997号
及び特開平10−274688号に開示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが前述の制御棒
駆動機構においては、下記の点において技術の確立ある
いは改良の余地があった。
【0017】図7に示すように従来の電動制御棒駆動機
構は電動機としてステップモータを採用しており、電動
機電源としてインバータ電源を採用していたが、システ
ムが複雑であり、また電源物量も多かった。そこで現在
検討が進められている、誘導電動機を採用した制御棒駆
動機構においては、電源システムの簡素化が求められて
いた。そこで誘導電動機の適用については近年検討が進
められてきたが、誘導電動機を適用した場合の電源装
置、制御装置、駆動性能健全性を確認する手段等につい
ては確立されていない。
【0018】また、磁気継手を採用した制御棒駆動機構
において、磁気継手自体の構造、仕様検討がなされてき
てはいるが、保守、試験手段については確立されていな
い。また、磁気継手部が万一脱調した場合、制御棒の実
際の位置が不明となる可能性がある。このため、この問
題を解決するためのいくつかの手段が近年提案されてい
るが、システムが複雑であり現実的でなく、合理的な検
知手段の確立が求められている。
【0019】また、磁気継手部を水中で使用するにあた
り、万一磁気継手を覆う外被が損傷した場合、内蔵する
磁石と水が接触し、発錆等により磁気継手性能が劣化す
る可能性がある。このため、前記事象が発生した場合で
も磁気継手の機能を確保する手段の確立が望まれてい
る。
【0020】また、従来の制御棒摩擦測定試験において
は、個々の水圧制御ユニットへ制御棒摩擦測定試験装置
を現場で順次接続しながら実施する必要があり、工程へ
のインパクトが大きく、また前記接続作業は放射線管理
区域内の作業であり、作業性向上、被ばく低減の観点か
ら、より簡易な試験方法の確立が望まれている。
【0021】本発明は上述した事情を鑑みてなされたも
ので、制御棒駆動機構及び、電源装置及び制御装置とい
った関連系の確立、保守、試験手段の確立を行いつつ、
信頼性の高い制御棒駆動機構を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては特許請求の範囲に記載した発明を
提供する。
【0023】請求項1記載の発明は、原子炉の制御棒を
昇降駆動する制御棒駆動装置において、誘導電動機を有
し、前記誘導電動機が発生した駆動力を制御棒に伝達し
て、制御棒を昇降させる駆動機構と、前記誘導電動機に
電力を供給する電源と、前記電源と前記誘導電動機との
間に設けられ、電力の供給及び供給停止の切り替えを行
う直列に配置された複数のスイッチと、前記複数のスイ
ッチのうち少なくとも2つを互いに独立して開閉制御可
能な制御装置と、を備えたことを特徴としている。
【0024】請求項1の発明によれば、従来のFMCR
Dで用いていたインバータ電源に代わり、誘導電動機を
用い、電源及び制御装置の簡素化、最適化を図ることが
可能である。またスイッチを多重化していることによ
り、誤作動等による制御棒駆動を防止し、信頼性向上を
図ることが可能である。スイッチとしては、好適には接
点あるいは半導体素子等が用いられる。
【0025】請求項2記載の発明は、原子炉の制御棒を
昇降駆動する制御棒駆動装置において、誘導電動機を有
し、前記誘導電動機が発生した駆動力を前記制御棒に伝
達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、制御棒駆
動時に制御棒停止を行う際、制御棒の停止目標位置の手
前側の所定の位置に制御棒が到達した場合に、前記誘導
電動機への電力供給を停止する制御装置と、を備えたこ
とを特徴としている。請求項2の発明によれば、制御系
から制御棒停止指令発生から、実際に制御棒停止にいた
るまでの遅れ等による、停止位置のずれを補正すること
により、精度の高い制御棒駆動が可能となる。
【0026】請求項3に記載の発明は、原子炉の制御棒
を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動機と磁気
継手とを有し、前記電動機が発生した駆動力を前記磁気
継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動
機構と、前記電動機へ供給される電流、電圧または電力
を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された
電流値、電圧値または電力値が、前記磁気継手が脱調す
る限界値よりも小さい所定値に到達した場合に、前記電
動機への電力供給の停止、前記所定値に到達した旨の表
示、および警報の発生のうち少なくとも1つを実行する
制御装置と、を備えたことを特徴としている。
【0027】請求項4に記載の発明は、原子炉の制御棒
を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動機と磁気
継手とを有し、前記電動機が発生した駆動力を前記磁気
継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動
機構と、前記電動機に電力を供給する電源と、前記電源
と前記誘導電動機との間に設けられた保護継電器と、前
記保護継電器の状態が、前記磁気継手が脱調する限界よ
り手前の所定状態に到達した場合に、前記電動機への電
力供給の停止、前記所定値に到達した旨の表示、および
警報の発生のうち少なくとも1つを実行する制御装置
と、を備えたことを特徴としている。
【0028】請求項3及び4の発明によれば、制御棒駆
動機構電動機の電源状態を監視することにより、負荷変
動等の制御棒駆動機構の状態を確認可能である。これに
より状態に応じて、状態表示、警報、駆動停止といった
適切な対応をとることが可能となる。
【0029】請求項5に記載の発明は、原子炉の制御棒
を昇降駆動する制御棒駆動装置において、誘導電動機を
有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を前記制御棒に
伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、制御棒
の位置を検出する位置検出装置と、前記位置検出装置の
出力に基づいて制御棒の速度を算出し、制御棒の速度が
所定の値となった場合に、前記電動機への電力供給の停
止、前記所定値となった旨の表示および警報の発生のう
ち少なくとも1つを実行する制御装置と、を備えたこと
を特徴としている。
【0030】誘導電動機は負荷に応じて回転速度が変動
する。そこで請求項5の発明によれば、制御棒駆動速度
を測定することにより、負荷変動等の制御棒駆動機構の
状態を確認可能である。これにより状態に応じて、状態
表示、警報、駆動停止といった適切な対応をとることが
可能となる。
【0031】請求項6に記載の発明は、原子炉の制御棒
を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動機を有
し、前記電動機が発生した駆動力を前記制御棒に伝達し
て、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、制御棒の位置
を検出する位置検出装置と、制御棒の駆動停止後の実際
の停止位置と、目標停止位置または駆動停止指令発生時
の制御棒位置とを比較し、実際の停止位置と、目標停止
位置または駆動停止指令発生時の制御棒位置との差が所
定の範囲を逸脱した場合に、前記所定の範囲を逸脱した
旨の表示および警報の発生のうち少なくとも1つを実行
する制御装置と、を備えたことを特徴としている。
【0032】請求項7に記載の発明は、原子炉の制御棒
を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動機を有
し、前記電動機が発生した駆動力を前記制御棒に伝達し
て、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、制御棒の位置
を検出する位置検出装置と、制御棒の駆動停止後の停止
位置と制御棒の駆動開始前の初期位置とを比較し、停止
位置と初期位置との差が所定の範囲を逸脱した場合に、
前記所定の範囲を逸脱した旨の表示および警報の発生の
うち少なくとも1つを実行する制御装置と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0033】請求項6及び7の発明によれば、制御棒の
停止位置あるいは制御棒駆動距離を測定し、想定される
制御棒の停止位置あるいは制御棒駆動距離と比較するこ
とにより、制御棒駆動機構の負荷変動、劣化等を考慮し
て制御棒駆動機構が健全な駆動性能を有しているか確認
可能である。これにより状態に応じて、状態表示、警報
といった適切な対応をとることが可能となる。
【0034】請求項8に記載の発明は、原子炉の制御棒
を昇降駆動する制御棒駆動装置において、誘導電動機を
有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を前記制御棒に
伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、前記誘
導電動機の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測
定手段により測定された温度が所定値に達した場合に、
前記電動機への電力供給の停止、前記所定値となった旨
の表示および警報の発生のうち少なくとも1つを実行す
る制御装置と、を備えたことを特徴としている。
【0035】請求項9に記載の発明は、原子炉の制御棒
を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動機と磁気
継手とを有し、前記電動機が発生した駆動力を前記磁気
継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動
機構と、前記磁気継手の温度を測定する温度測定手段
と、前記温度測定手段により測定された温度が所定値に
達した場合に、前記電動機への電力供給の停止、前記所
定値となった旨の表示および警報の発生のうち少なくと
も1つを実行する制御装置と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0036】請求項8及び9の発明によれば、誘導電動
機例えばその巻線部温度あるいは磁気継手部温度を測定
することにより、誘導電動機においては過負荷等による
過度な巻線温度上昇の有無、また磁気継手においては回
転に伴い発生する渦電流による過度な温度上昇の有無を
確認し、制御棒駆動機構が健全な駆動性能を有している
か確認することができる。これにより状態に応じて、状
態表示、警報、駆動停止といった適切な対応をとること
が可能となる。
【0037】請求項10に記載の発明は、原子炉の制御
棒を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動機を有
し、前記電動機が発生した駆動力を制御棒に伝達して、
前記制御棒を昇降させる駆動機構と、前記駆動機構に設
けられ、前記駆動機構の駆動力伝達部材に対して制動ま
たは保持動作を行う第1のブレーキおよび第2のブレー
キと、制御棒の駆動停止を行う際、前記第1のブレーキ
により制動または保持動作を実施させ、その後に前記第
2のブレーキにより制動または保持動作を実施させるよ
うに、前記第1および第2のブレーキを制御する制御装
置と、を備えたことを特徴としている。
【0038】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明において、前記制御装置が、前記電動機への
電力供給停止後または制御棒の移動が停止した後に、前
記第2のブレーキにより制動または保持動作を実施する
ことを特徴としている。
【0039】請求項12に記載の発明は、原子炉の制御
棒を昇降駆動する制御棒駆動装置であって、電動機を有
し、前記電動機が発生した駆動力を前記制御棒に伝達し
て、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、前記駆動機構
に設けられ、前記駆動機構の駆動力伝達部材に対して制
動または保持動作を行う第1のブレーキおよび第2のブ
レーキと、制御棒の駆動開始の際、前記第2のブレーキ
による保持動作を解除し、その後に前記第1のブレーキ
による保持動作を解除するように、前記第1および第2
のブレーキを制御する制御装置と、を備えたことを特徴
としている。
【0040】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の発明において、前記制御装置が、前記電動機への
電力供給開始前に、前記第2のブレーキによる保持動作
を解除することを特徴としている。
【0041】請求項10乃至13の発明によれば、複数
のブレーキをタイミングをずらして作動させることによ
り、1つのブレーキの負担を低減することができる。特
に、複数のブレーキを、軸回転時に保持または制動動作
を行う制動用、軸回転停止時に制動または保持動作を行
う保持用として使い分けることとすれば、保持用に用い
るブレーキの摩耗等による保持能力低下を防止し、軸回
転停止時の保持能力、すなわち制御棒位置保持能力に関
して信頼性を向上することが可能となる。
【0042】請求項14に記載の発明は、原子炉の制御
棒を昇降駆動する制御棒駆動装置において、誘導電動機
を有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を前記制御棒
に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、前記
誘導電動機に電力を供給する電源装置と、を備え、前記
電源装置は、前記誘導電動機に少なくとも2つの異なる
電源周波数を供給する機能および前記誘導電動機に少な
くとも2つの異なる電圧を供給する機能のうち少なくと
も1つの機能を有していることを特徴としている。
【0043】請求項15に記載の発明は、原子炉の制御
棒を昇降駆動する制御棒駆動装置において、誘導電動機
を有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を前記制御棒
に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、前記
誘導電動機に電力を供給する第1の電源と、前記誘導電
動機に前記第1の電源が供給する電力と異なる周波数ま
たは異なる電圧の電力を供給する第2の電源と、を備え
たことを特徴としている。
【0044】請求項16に記載の発明は、請求項14ま
たは15に記載の制御棒駆動装置を用いて制御棒を駆動
する制御棒駆動装置の運転方法において、原子炉運転時
に、第1の周波数または第1の電圧を前記誘導電動機に
供給して第1の速度で制御棒を駆動し、原子炉停止時
に、第1の周波数または第1の電圧より高い第2の周波
数または第2の電圧を前記誘導電動機に供給して前記第
1の速度より高い第2の速度で制御棒を駆動することを
特徴としている。
【0045】請求項17に記載の発明は、請求項14ま
たは15に記載の制御棒駆動装置を用いて制御棒を駆動
する制御棒駆動装置の運転方法において、原子炉運転時
に、第1の周波数または第1の電圧を前記誘導電動機に
供給して第1の速度で制御棒を駆動し、原子炉停止時
に、第1の周波数または第1の電圧より低い第2の周波
数または第2の電圧を前記誘導電動機に供給して前記第
1の速度より低い第2の速度で制御棒を駆動することを
特徴としている。
【0046】請求項18に記載の発明は、誘導電動機を
有するとともに前記誘導電動機が発生した駆動力を前記
制御棒に伝達して前記制御棒を昇降させる駆動機構を備
えた制御棒駆動装置を試験する試験方法において、前記
誘導電動機を駆動して制御棒の駆動を行う際に制御棒の
移動速度を検出して、その絶対値または変動により制御
棒および駆動機構とその周囲の部材との摩擦を測定する
ことを特徴としている。
【0047】請求項19に記載の発明は、誘導電動機を
有するとともに前記誘導電動機が発生した駆動力を前記
制御棒に伝達して前記制御棒を昇降させる駆動機構を備
えた制御棒駆動装置を試験する試験方法において、前記
誘導電動機を駆動して制御棒の駆動を行う際に前記誘導
電動機に供給される電流、電圧または電力を検出して、
その絶対値または変動により制御棒および駆動機構とそ
の周囲の部材との摩擦を測定することを特徴としてい
る。
【0048】誘導電動機は電源周波数及び電源電圧に応
じて、回転速度が変動する。そこで請求項14乃至17
の発明によれば、電動機駆動電源として複数の周波数あ
るいは電圧を利用可能とすることにより、多様な駆動速
度を設定することが可能である。具体的には、例えばプ
ラント定検時に高速駆動することにより、定検期間短縮
を図ることが可能となる。また、誘導電動機は負荷に応
じて回転速度が変動する。そこで、例えばプラント定検
時の制御棒摩擦測定試験時等に低速駆動することによ
り、駆動速度変動等を詳細に確認可能となり、請求項1
8及び19に示す測定が容易に可能となる。また特に請
求項15の発明によれば、第1の電源と第2の電源を個
別に設けることにより、制御棒駆動速度設定の際、操作
ミス等を防止し、信頼性の高い構成とすることが可能で
ある。また、沸騰水型原子力発電所のプラント定検時に
は制御棒摩擦測定試験を実施しているが、特に請求項1
8及び19の発明によれば、制御棒駆動速度の絶対値あ
るいは変動を測定することにより、制御棒摩擦等の負荷
変動を確認することができる。これにより電動で制御棒
を駆動し、制御棒駆動速度を測定することにより制御棒
摩擦測定試験が実施可能となる。前記のように電動駆動
により制御棒を駆動することにより、作業が簡易となり
作業工程が短縮できるだけでなく、本作業を中央制御室
等の放射線管理区域外で実施可能となり、作業性向上、
被ばく低減を図ることが可能となる。
【0049】また、請求項20に記載の発明は、原子炉
の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動
機を有し、前記電動機が発生した駆動力を前記制御棒に
伝達して前記制御棒を昇降させる駆動機構と、前記駆動
機構に設けられ、前記駆動機構の駆動力伝達部材に対し
て制動または保持動作を行う第1のブレーキおよび第2
のブレーキと、前記第1および第2のブレーキそれぞれ
の静止時保持トルクを、原子炉の通常運転時の制御棒の
位置保持に必要なトルク以上としたことを特徴としてい
る。
【0050】請求項20の発明によれば、複数のブレー
キの静止時保持トルクを、通常時制御棒位置保持に必要
なトルク以上に設定することにより、万一1個のブレー
キの機能喪失を考慮しても、確実に制御棒位置保持が可
能となり、信頼性の高い構成とすることが可能となる。
【0051】請求項21に記載の発明は、原子炉の制御
棒を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動機と磁
気継手とを有し、前記電動機が発生した駆動力を前記磁
気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆
動機構と、制御棒の挿入操作を行う際に、制御棒の目標
停止位置を超えて制御棒を挿入した後、制御棒を引き抜
き方向に後退させて制御棒を目標停止位置に停止させる
ように、前記電動機を制御する制御装置と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0052】請求項21の発明によれば、挿入操作後、
引抜きを実施することにより、制御棒の摩擦が大きい場
合、引抜き操作時に制御棒分離信号が発生することによ
り異常検知が可能となる。
【0053】請求項22に記載の発明は、原子炉の制御
棒を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動機と磁
気継手とを有し、前記電動機が発生した駆動力を前記磁
気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆
動機構と、前記電動機の軸、前記電動機側の前記磁気継
手の継手要素または前記電動機側から前記磁気継手への
駆動力伝達経路に設けられた部材の回転位置を検出する
第1の位置検出装置と、前記制御棒側の前記磁気継手の
継手要素または前記磁気継手から制御棒への駆動力伝達
経路に設けられた部材の位置を検出する第2の位置検出
装置と、前記第1および第2の位置検出装置の出力を比
較し、前記第1の位置検出装置により検出された回転位
置と第2の位置検出装置により検出された位置との関係
が所定の関係から外れた場合に、前記電動機への電力供
給の停止、前記関係が所定の関係から外れた旨の表示、
および警報の発生のうち少なくとも1つを実行する制御
装置と、を備えたことを特徴としている。
【0054】請求項22の発明では、万一磁気継手が脱
調した場合でも、両者の信号を比較することにより、磁
気継手脱調検知が可能である。これにより状態に応じ
て、状態表示、警報、駆動停止といった適切な対応をと
ることが可能となる。
【0055】請求項23に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと磁気継手とを有するとともに前記電
動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制御棒に
伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制御棒駆
動装置を試験する方法において、磁気測定装置により前
記磁気継手の周囲または内部の磁気を測定することによ
り前記磁気継手の異常の有無を判断することを特徴とし
ている。
【0056】請求項24に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと磁気継手とを有するとともに前記電
動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制御棒に
伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制御棒駆
動装置を試験する方法において、前記磁気継手の周囲ま
たは内部に誘導起電力測定装置を設けるとともに前記磁
気継手を回転させ、そのときに前記誘導起電力測定装置
により測定された値に基づいて前記磁気継手の異常の有
無を判断することを特徴としている。
【0057】磁気継手は磁力によりトルクを伝達するた
め、磁気あるいは、磁気にもとづき発生する誘導起電力
を確認することにより、伝達可能トルクを判定すること
が可能である。従って請求項23または24の発明によ
れば、磁気継手部の磁気測定あるいは誘導起電力測定す
ることにより、磁気継手の健全性を確認することが可能
である。
【0058】請求項25に記載の発明は、請求項23ま
たは24に記載の発明において、原子炉停止中に前記磁
気測定装置または前記誘導起電力測定装置を設置して測
定を行い、原子炉運転時に前記磁気測定装置の一部若し
くは全部または前記誘導起電力測定装置の一部若しくは
全部を取り外した状態とすることを特徴としている。請
求項25の発明によれば、磁気継手部の磁気測定あるい
は誘導起電力測定手段を着脱可能とすることにより、プ
ラント運転時は取外し、プラント停止時に実施する点検
時に取付けすることが可能である。前記情報を常時監視
するためには、前記測定手段を常設とし、格納容器内に
ケーブル等を引き回す必要があるが、本手法では、点検
時に仮設設置することにより、常設機器の物量を低減し
た上で、適切に磁気継手の健全性確認が可能である。ま
た測定手段を放射線環境の厳しい、運転中のプラントの
格納容器内に常設する必要がないため、測定手段の保護
にも寄与する。また測定手段の点検を格納容器外の任意
の時期に実施可能であり、定検時作業量の低減、作業員
の被ばく低減に寄与する。
【0059】請求項26に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、を有するとともに、前記電動機が発生した駆動力
を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降
させる駆動機構を有する制御棒駆動装置の試験装置にお
いて、前記スプールピースを前記駆動機構に取り付けた
状態で、前記磁気継手を構成する前記電動機アセンブリ
側の継手要素またはこの継手要素に接続された軸に対し
てトルクを印加可能なトルク印加手段と、印加されたト
ルクを測定するトルク測定手段と、を備えたことを特徴
としている。
【0060】請求項27に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、前記電動機が発生した回転運動を直線運動に変換
するボールナットおよびボールねじとを有するととも
に、前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手、前記
ボールナットおよび前記ボールねじを介して制御棒に伝
達して制御棒を昇降させる駆動機構を有する制御棒駆動
装置を試験する方法において、前記スプールピースを前
記駆動機構に取り付けた状態で、前記ボールねじを構成
するボールナットの位置を機械的最下限状態または機械
的最上限状態とし、前記磁気継手を構成する前記電動機
アセンブリ側の継手要素またはこの継手要素に接続され
た軸に対してトルクを印加して、前記磁気継手の異常の
有無を判断することを特徴としている。
【0061】請求項28に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、を有するとともに、前記電動機が発生した駆動力
を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降
させる駆動機構を備えた制御棒駆動装置の試験装置にお
いて、前記スプールピースを前記駆動機構に取り付けた
状態で、前記磁気継手を構成する前記電動機アセンブリ
側の継手要素またはこの継手要素に接続された軸に対し
てトルクを印加可能なトルク印加手段と、前記トルク印
加手段により印加されるトルクを制限するトルク制限器
と、を備えたことを特徴としている。
【0062】請求項29に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、前記電動機が発生した回転運動を直線運動に変換
するボールねじとを有するとともに、前記電動機が発生
した駆動力を前記磁気継手および前記ボールねじを介し
て制御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構と、を
有する制御棒駆動装置を試験する方法において、前記ス
プールピースを前記駆動機構に取り付けた状態で、前記
ボールナットの位置を機械的最下限状態または機械的最
上限状態とし、前記磁気継手を構成する前記電動機アセ
ンブリ側の継手要素またはこの継手要素に接続された軸
に対して所定の制限値に設定されたトルク制限器を介し
てトルクを印加して、前記磁気継手の異常の有無を判断
することを特徴としている。
【0063】請求項30に記載の発明は、請求項26ま
たは28に記載の発明において、前記スプールピースを
前記駆動機構に取り付けた状態で、前記磁気継手を構成
する前記電動機アセンブリ側の継手要素またはこの継手
要素に接続された軸に接続可能な、前記電動機アセンブ
リ側の継手要素またはこの継手要素に接続された軸の回
転角度を測定する回転角測定手段を更に備えたことを特
徴としている。
【0064】請求項31に記載の発明は、請求項27ま
たは29に記載の発明において、前記電動機アセンブリ
側の継手要素またはこの継手要素に接続された軸に対し
てトルクを印加する際に、前記電動機アセンブリ側の継
手要素またはこの継手要素に接続された軸の回転角度を
トルク値と関連づけて測定し、その測定結果に基づいて
前記磁気継手の異常の有無を判断することを特徴として
いる。
【0065】請求項32に記載の発明は、請求項27、
29および31のいずれか一項に記載の発明において、
電動機アセンブリを前記駆動機構から取り外した状態
で、前記電動機アセンブリ側の継手要素またはこの継手
要素に接続された軸に対してトルクを印加することを特
徴としている。
【0066】請求項33に記載の発明は、請求項27、
29および31のいずれか一項に記載の発明において、
前記電動機アセンブリを前記駆動機構に取り付けた状態
で、前記電動機アセンブリの下部から前記電動機アセン
ブリの軸を回転させ、前記電動機アセンブリの軸を介し
て前記電動機アセンブリ側の継手要素またはこの継手要
素に接続された軸に対してトルクを印加することを特徴
としている。
【0067】請求項26乃至33の発明によれば、磁気
継手を有するスプールピースを駆動機構に取り付けた状
態のまま、伝達トルク、回転角等を測定し、磁気継手の
健全性確認が可能である。またトルク制限器の設置によ
り過度なトルク印加による磁気継手の脱調防止が可能で
ある。またトルク制限器の設定値を磁気継手健全性確認
のための判定値とし、トルク制限器設定値までトルクを
印可し脱調有無を確認することにより、磁気継手の健全
性確認が可能である。請求項26乃至33の発明によれ
ば、スプールピースを駆動機構に取り付けた状態のま
ま、磁気継手の健全性の確認が可能となり、磁気継手の
健全性確認を目的としてスプールピースを取外す必要が
なくなり、プラント定検時の作業量、工程、被ばく量の
低減が可能となる。
【0068】請求項34に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、を有するとともに、前記電動機が発生した駆動力
を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降
させる駆動機構を備えた制御棒駆動装置の試験装置であ
って、前記スプールピースの試験を行う試験装置におい
て、前記磁気継手を構成する制御棒側の継手要素または
この継手要素に接続された軸に接続可能であって、制御
棒側の継手要素またはこの継手要素に接続された軸の回
転を拘束する回転拘束手段と、前記磁気継手を構成する
前記電動機アセンブリ側の継手要素またはこの継手要素
に接続された軸に接続可能であって、前記電動機アセン
ブリ側の継手要素またはこの継手要素に接続された軸に
トルクを印加するトルク印加手段と、を備えたことを特
徴としている。
【0069】請求項35に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、を有するとともに、前記電動機が発生した駆動力
を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降
させる駆動機構と、を有する制御棒駆動装置の試験装置
であって、前記スプールピースの試験を行う試験装置に
おいて、前記磁気継手を構成する制御棒側の継手要素ま
たはこの継手要素に接続された軸に接続可能であって、
制御棒側の継手要素またはこの継手要素に接続された軸
にトルクを印加するトルク印加手段と、前記磁気継手を
構成する前記電動機アセンブリ側の継手要素またはこの
継手要素に接続された軸に接続可能であって、前記電動
機アセンブリ側の継手要素またはこの継手要素に接続さ
れた軸の回転を拘束する回転拘束手段と、を備えたこと
を特徴としている。
【0070】請求項36に記載の発明は、請求項34ま
たは35に記載の発明において、前記制御棒側の継手要
素若しくはこの継手要素に接続された軸、または前記電
動機アセンブリ側の継手要素若しくはこの継手要素に接
続された軸の一方に接続可能であって、前記トルク印加
手段により印加されるトルクを制限するトルク制限器を
更に備えたことを特徴としている。
【0071】請求項37に記載の発明は、請求項34ま
たは35に記載の発明において、前記制御棒側の継手要
素若しくはこの継手要素に接続された軸、または前記電
動機アセンブリ側の継手要素若しくはこの継手要素に接
続された軸の一方に接続可能であって、前記制御棒側の
継手要素またはこの継手要素に接続された軸または前記
電動機アセンブリ側の継手要素またはこの継手要素に接
続された軸の回転角度を測定する回転角測定手段を更に
備えたことを特徴としている。
【0072】請求項34乃至37の発明によれば、スプ
ールピースを取外した場合において、磁気継手部の伝達
トルクを測定することにより、磁気継手部の健全性確認
が可能となる。スプールピースを取外す場合は、請求項
34乃至37の発明に基づいて磁気継手部の健全性確認
を行うことにより、請求項26乃至33の発明に基づく
手法と比較し、格納容器外の作業環境のよい場所で試験
実施可能であり、作業性の改善、被ばく低減が可能とな
る。
【0073】請求項38に記載の発明は、請求項34ま
たは35に記載の発明において、スプールピースの内部
を加圧する圧力供給手段と、スプールピースの内部の圧
力を測定する圧力測定手段と、を更に備えたことを特徴
としている。
【0074】請求項38の発明によれば、スプールピー
スを取外した場合に、スプールピース隔壁内側部を加圧
することにより、耐圧試験を実施することができる。
【0075】請求項39に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと磁気継手を内蔵するスプールピース
とを有するとともに前記電動機が発生した駆動力を前記
磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させる
駆動機構を備えた制御棒駆動装置の保管装置であって、
前記スプールピースを保管する保管装置において、前記
スプールピースの一部または全部を覆う磁性体の外被を
有することを特徴としている。
【0076】請求項40に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと磁気継手を内蔵するスプールピース
とを有するとともに前記電動機が発生した駆動力を前記
磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させる
駆動機構を備えた制御棒駆動装置の保管装置であって、
前記磁気継手を保管する保管装置において、前記磁気継
手の一部または全部を覆う磁性体の外被を有することを
特徴としている。
【0077】請求項39及び40の発明によれば、磁気
継手を有するスプールピースの保管あるいは点検作業
時、あるいは磁気継手の保管あるいは点検作業時に、磁
気継手等から漏洩する磁場を磁性体の外被により閉じ込
めることが可能であり、周囲機器への磁気影響を低減可
能である。
【0078】請求項41に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、を有するとともに、前記電動機が発生した駆動力
を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降
させる駆動機構を備えた制御棒駆動装置の点検装置にお
いて、前記磁気継手を構成する一方の継手要素またはこ
の継手要素に接続された軸の位置を径方向に関して固定
する第1の径方向位置固定手段と、前記磁気継手を構成
する他方の継手要素またはこの継手要素に接続された軸
の位置を径方向に関して固定する第2の径方向位置固定
手段と、を備え、前記スプールピース及び前記各継手要
素の軸線を固定した状態で、スプールピースの分解ある
いは組立を実施することを特徴としている。
【0079】この請求項41に記載の発明においては、
前記磁気継手の一部または全部を覆う磁性体の外被を更
に備えることが好適である。
【0080】磁気継手は強力な磁石を内蔵しているた
め、軸線を固定していない状態で分解/組立を行うと、
内側と外側磁気継手あるいは磁気継手と周囲の磁性体の
引き合う力により、磁気継手がスプールピース隔壁部等
にあたり、磁気継手破損等をひきおこす可能性がある。
そこで請求項41に記載の発明によれば、軸線を固定し
た状態で内側磁気継手と外側磁気継手の分解/組立を行
うことにより、機器の損傷を防止し安全に分解/組立作
業の実施が可能となる。
【0081】請求項42に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、を有するとともに、前記電動機が発生した駆動力
を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降
させる駆動機構を備えた制御棒駆動装置の保管方法にお
いて、前記磁気継手継手の一部または全部を非磁性体の
外被で覆い保管することを特徴としている。
【0082】スプールピースから磁気継手の取外し、取
付けを行う際及び保管する際には、磁気継手の磁場によ
り、周囲の磁性体等が磁気継手に付着する可能性があ
る。そこで請求項42の発明によれば、磁気継手の周囲
を非磁性体で覆うことにより、磁気継手表面への磁性体
付着を防止することが可能である。
【0083】請求項43に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、を有するとともに、前記電動機が発生した駆動力
を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降
させる駆動機構を備えた制御棒駆動装置の保管方法にお
いて、前記磁気継手の一部または全部を磁性体の外被に
より覆い保管することを特徴としている。
【0084】請求項43の発明によれば、磁気継手を有
するスプールピースの保管時に、磁気継手等から漏洩す
る磁場を磁性体の外被により閉じ込めることが可能であ
り、周囲機器への磁気影響を低減可能である。
【0085】請求項44に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、を有するとともに、前記電動機が発生した駆動力
を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降
させる駆動機構を備えた制御棒駆動装置の点検装置にお
いて、前記スプールピースの分解組立を行う水槽と、永
久磁石あるいは誘導磁石を用いた前記水槽内の磁性体を
収集する手段と、を備えたことを特徴としている。
【0086】請求項44の発明によれば、スプールピー
スから磁気継手の取外し、取付けを行う水槽内の磁性粉
等を、永久磁石あるいは誘導磁石により収集することに
より、磁気継手に付着する磁性体の量を低減することが
可能となる。
【0087】請求項45に記載の発明は、電動機を含む
電動機アセンブリと、スプールピースと、前記スプール
ピースにより隔てられた一対の継手要素を有する磁気継
手と、を有するとともに、前記電動機が発生した駆動力
を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降
させる駆動機構を備えた制御棒駆動装置の点検方法にお
いて、点検前または点検後に、加圧流体を前記磁気継手
に噴霧して前記継手要素の表面の異物を除去することを
特徴としている。
【0088】請求項45の発明によれば、磁気継手表面
に付着した磁性体等の異物を、加圧流体を噴出すること
により取り除くことが可能となる。
【0089】請求項46に記載の発明は、複数の磁石を
内蔵するとともに第1の軸に接続された第1の継手要素
と、複数の磁石を内蔵するとともに第2の軸に接続され
た第2の継手要素と、を含む磁気継手を有するトルク伝
達装置において、前記第1の継手要素の全ての磁石を水
密または気密に覆う第1の外被と、前記第2の継手要素
の全ての磁石を水密または気密に覆う第2の外被と、を
備え、更に、前記第1の外被の内側において前記第1の
継手要素に内蔵された磁石の一部若しくは全部を水密ま
たは気密に覆う第3の外被と、前記第2の外被の内側に
おいて前記第2の継手要素に内蔵された磁石の一部ある
いは全部を水密または気密に覆う第4の外被と、のうち
少なくともいずれか一方を備えたことを特徴としてい
る。
【0090】水中環境等では磁石と水が接触し、発生に
より磁気特性が変化することを防止するため、磁気継手
表面を外被で覆う構成が用いられるが、請求項46の発
明によれば、内側/外側磁気継手表面を覆う外被の内側
に、さらに外被で覆った磁石磁石を設置することによ
り、万一内側/外側磁気継手表面を覆う外被が破損した
場合でも、磁石と水の接触を防止し、磁石の健全性を確
保することが可能である。これにより磁気継手の信頼性
が向上する。
【0091】請求項47に記載の発明は、複数の磁石を
内蔵するとともに第1の軸に接続された第1の継手要素
と、複数の磁石を内蔵するとともに第2の軸に接続され
た第2の継手要素と、を含む磁気継手を有するトルク伝
達装置において、前記第1の継手要素を構成する複数の
磁石は第1の磁力若しくは第1の寸法を有する第1の磁
石と、第2の磁力若しくは第2の寸法を有する第2の磁
石とを含み、前記第2の継手要素を構成する複数の磁石
は第3の磁力若しくは第3の寸法を有する第3の磁石
と、第4の磁力若しくは第4の寸法を有する第4の磁石
を含むことを特徴としている。
【0092】請求項48に記載の発明は、請求項48に
記載の発明において、前記第1の継手要素に内蔵された
前記第1の磁石と、前記第2の継手要素に内蔵された前
記第3の磁石とが互いに対向し、かつ、前記第1の継手
要素に内蔵された前記第2の磁石と、前記第2の継手要
素に内蔵された前記第4の磁石とが互いに対向するよう
に、各磁石を配置したことを特徴としている。
【0093】請求項49に記載の発明は、請求項47ま
たは48に記載の発明において、前記第1の磁石に直接
若しくは非磁性体を介して接する第1の磁性体と、前記
第2の磁石に直接若しくは非磁性体を介して接する第2
の磁性体と、を更に備え、前記第1の磁性体の透磁率若
しくは寸法が、前記第2の磁性体の透磁率若しくは寸法
と異なることを特徴としている。
【0094】請求項50に記載の発明は、請求項47ま
たは48に記載の発明において、前記第3の磁石に直接
若しくは非磁性体を介して接する第3の磁性体と、前記
第4の磁石に直接若しくは非磁性体を介して接する第4
の磁性体と、を更に備え、前記第3の磁性体の透磁率若
しくは寸法が、前記第4の磁性体の透磁率若しくは寸法
と異なることを特徴としている。
【0095】請求項51に記載の発明は、請求項47乃
至51のいずれか一項に記載のトルク伝達装置を試験す
る方法であって、磁気測定装置により前記磁気継手の周
囲または内部の磁気を測定することにより前記磁気継手
の異常の有無を判断することを特徴としている。
【0096】請求項51に記載の発明においては、前記
磁気測定装置としてリードスイッチを用いることが好適
である。
【0097】請求項52に記載の発明は、請求項46乃
至50のいずれか一項に記載のトルク伝達装置を試験す
る方法において、前記磁気継手の周囲または内部に誘導
起電力測定装置を設けるとともに前記磁気継手を回転さ
せ、そのときに前記誘導起電力測定装置により測定され
た値に基づいて前記磁気継手の異常の有無を判断するこ
とを特徴としている。
【0098】請求項53に記載の発明は、前記第1の継
手要素の第1の軸または第2の継手要素の第2の軸に接
続された電動機と、前記電動機に電力を供給する電源装
置と、前記磁気継手の周囲または内部の磁気を測定する
磁気測定装置、または前記磁気継手の周囲または内部に
配置された誘導起電力測定装置と、前記電動機の運転中
に、前記磁気測定装置による磁気測定結果が所定値に達
した場合、または前記誘導起電力測定装置による誘導起
電力測定結果が所定値に達した場合に、前記電動機への
電力供給を停止する制御装置と、を更に備えたことを特
徴としている。磁気継手の磁気回路にアンバランスがな
い場合、万一磁気継手が脱調しても、脱調後の磁場状態
は脱調前と同じであり、検出が困難である。請求項47
乃至50の発明においては、磁気継手の磁気回路にアン
バランスを意図的につくることにより、万一磁気継手が
脱調した場合、磁場状態の変動を生じさせ、検出を容易
な構成としている。これにより請求項51及び52の発
明のように、磁気継手脱調を検知し、状態表示、警報、
駆動停止といった適切な対応をとることが可能となる。
【0099】請求項54に記載の発明は、原子炉の制御
棒を昇降駆動する制御棒駆動装置でにおいて、電動機
と、請求項46乃至50のいずれか一項に記載のトルク
伝達装置と、を有し、前記電動機が発生した駆動力を前
記トルク伝達装置を介して制御棒に伝達して制御棒を昇
降させる駆動機構と、前記電動機に電力を供給する電源
装置と、備えたことを特徴としている。
【0100】請求項55に記載の発明は、原子炉の制御
棒を昇降駆動する制御棒駆動装置において、電動機と、
請求項46乃至50のいずれか一項に記載のトルク伝達
装置とを有し、前記電動機が発生した駆動力を前記トル
ク伝達装置および前記ボールねじを介して制御棒に伝達
して制御棒を昇降させる駆動機構を備え、スプールピー
ス隔壁内部に前記トルク伝達装置の第1の継手要素が設
置され、スプールピース隔壁外部に前記トルク伝達装置
の第2の継手要素が設置され、前記第1の継手要素のう
ち第3の外被に覆われた磁石が機能し、前記第1の継手
要素の第3の外被に覆われていない磁石が機能しない状
態において、原子炉の通常運転時の制御棒位置保持に必
要なトルク以上の最大伝達トルクを前記トルク伝達装置
が有していることを特徴としている。
【0101】請求項54及び55に記載の発明によれ
ば、請求項46乃至50のいずれか一項に記載のトルク
伝達装置が制御棒駆動機構に組み込まれているため、磁
気継手を用いた信頼性の高い制御棒駆動機構を構築する
ことが可能である。
【0102】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の好
適な実施形態について説明する。
【0103】[第1の実施形態]まず、図1及び図2を
参照して第1の実施形態について説明する。図1には、
第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の下部構造、すな
わちスプールピース部と電動機アセンブリ部の構造が模
式的に表わされている。なお、スプールピース14より
上部の構造は、図7を参照して説明した従来技術のもの
と同一であり、当該部分を構成する部材については図7
と同一の符号を付し、重複説明は省略する。また、下部
構造についても、図7で説明した部材と同一または類似
の部材については、図7と同一の符号を付し、重複説明
は省略する。
【0104】まず、本実施形態に係る制御棒駆動機構の
構成を以下に説明する。
【0105】図1に示す制御棒駆動機構は、スプールピ
ース14隔壁により隔てられた内側磁気継手要素31と
外側磁気継手要素32とから構成される磁気継手、分離
検出マグネット25、駆動軸3等を有している。
【0106】また制御棒駆動機構の上部構造内には、ボ
ールねじ4、ボールナット5、中空ピストン9、スクラ
ム位置検出マグネット28、フルイン検出マグネット2
9等が設けられている。
【0107】スプールピース14下部には電動機アセン
ブリが設けられており、スプールピース14側の外側磁
気継手32と電動機アセンブリ側の回転軸1はカップリ
ング2を介して結合されている。
【0108】電動機アセンブリは保持用ブレーキ19
と、位置検出装置(シンクロ位置レゾルバ)20と、変
速機33と、制動用ブレーキ34が付属した誘導電動機
35と、から構成されている。保持用ブレーキ19及び
制動用ブレーキ34は原子炉の通常時における制御棒位
置保持に必要なトルクとして、両者ともそれぞれ単独で
ボールねじ4軸に換算して0.3kgfm以上の静止時
保持トルクを有している。
【0109】このように保持用ブレーキ19及び制動用
ブレーキ34両者ともに、静止時保持トルクを通常運転
時の制御棒位置保持に必要なトルクに設定していること
により、万一の一方のブレーキ機能喪失を考慮しても、
確実に制御棒位置保持が可能であり、信頼性の高い制御
棒駆動機構を構築できる。
【0110】また外側磁気継手要素32とスプールピー
ス14の隔壁との間と、誘導電動機35巻線部には、そ
れぞれ温度計36、37が設置されている。なお、温度
計36は外側磁気継手要素32の外周面近傍に配置して
もよいし、また、温度計37は、誘導電動機35巻線部
の近傍位置やケーシング内の適当な位置に配置してもよ
い。
【0111】スプールピース14外部には、分離検出プ
ローブ27及びスクラム位置検出プローブ30が設けら
れており、これらプローブ27、30は、それぞれ磁気
で作動するリードスイッチを有している。
【0112】スクラム位置検出プローブ30のリードス
イッチ(図示せず)は上下方向に関して複数配設され、
制御棒のフルストロークに対し、0,10,40,6
0,100%(0%が全引き抜き、100%が全挿入状
態を意味する)相当位置を検出することが可能である。
また分離検出プローブ27は、分離検出マグネット25
の位置を検知する分離検出リードスイッチ38と、磁気
継手近傍の磁場状態を検知する磁気継手脱調検知用リー
ドスイッチ39を有している。
【0113】誘導電動機35は電動機電源装置41が接
続されている。電動機電源装置41には例えば60Hz
の固定周波数電源44が接続されている。また、固定周
波数電源44とは別に可変周波数電源45も設けられて
おり、固定周波数電源44および可変周波数電源45
は、いずれか一方を選択的に電動機電源装置41に接続
することができる。可変周波数電源45は、ステップ式
に周波数を変更できるものであってもよく、連続的に周
波数を変更できるものであってもよい。
【0114】誘導電動機35は、同期回転数が電源周波
数に比例し、また負荷によっても回転数が変動する。本
実施例では電動機電源として複数の周波数を選択可能と
しており、原子炉運転中において中速駆動、原子炉停止
中においては駆動時間短縮のため高速駆動、原子炉停止
時におけるプラント点検時に実施する制御棒摩擦測定試
験時においては低速駆動といった、状況に応じてフレキ
シビリティの高い運用が可能となっている。
【0115】特に制御棒摩擦測定試験時においては、制
御棒を全引き抜き状態から全挿入状態へ低速駆動し、駆
動速度を測定することにより摩擦等の負荷変動を検出す
ることができる。制御棒摩擦測定試験等においては、低
速で駆動するほうが短期間の負荷変動等まで明確に検出
することが可能であり、信頼性の高い試験となる。もち
ろん原子炉運転中と同様に中速駆動において問題なく短
期間の負荷変動等を確認可能な場合は、中速駆動にて試
験を制御棒摩擦測定試験を実施することも可能である。
【0116】また、誘導電動機35の負荷が変動した場
合には、誘導電動機35への電気エネルギーの供給が変
化するため、電源装置41に電流計、電圧計または電力
計等を設置し、これら電流計等の検出値を確認すること
によっても、制御棒摩擦測定試験を実施することが可能
である。
【0117】また、本実施形態においては、60Hzの
固定周波数電源44と可変周波数電源45を個別に設け
ているため、原子炉運転中は固定周波数電源44に接
続、原子炉停止中は必要に応じ可変周波数電源45に接
続するように運用することにより、原子炉運転中に誤っ
た電源に接続する可能性を排除し、信頼性の高い運用が
可能である。
【0118】なお、本実施形態では複数種の周波数を選
択可能としているが、互いに異なる複数種の電圧を選択
可能としても駆動速度をかえて駆動することが可能であ
る。この場合には、固定周波数電源44および可変周波
数電源45に代えて、固定電圧電源44および可変電圧
電源45を設ければよい。
【0119】再度図1を参照すると、電動機電源装置4
1は、直列に接続された2つのスイッチ40を有してい
る。各スイッチ40は、制御装置42から互いに別系統
の指令信号伝達経路を介して送信される信号により、そ
れぞれを独立して制御可能である。また電動機電源装置
41には保護継電器としてサーマルリレー43が付設さ
れている。誘導電動機35の負荷トルクが増大した場合
には、誘導電動機35に供給される駆動電流値が増大
し、サーマルリレー43が作動するようになっている。
なお、保護継電器はサーマルリレー43に限定されるも
のではなく、他の保護継電器を用いてもよい。
【0120】また、保持用ブレーキ19にも、保持用ブ
レーキ電源装置46が接続されている。電源装置46に
は、図示しない固定周波数電源が接続されている。保持
用ブレーキ電源装置46も、直列に接続された2つのス
イッチ47を有している。各スイッチ40も、制御装置
42から互いに別系統の指令信号伝達経路を介して送信
される信号により、それぞれを独立して制御可能であ
る。
【0121】このように電動機電源装置41及び保持用
ブレーキ電源装置46にそれぞれ直列に2つのスイッチ
40、47を設置することにより、単一故障等による制
御棒の誤駆動動作を防止可能であり、信頼性が向上す
る。
【0122】なお、上記のスイッチ40、47は、接点
であってもよいし、半導体スイッチであってもよい。
【0123】次に、図2を参照して磁気継手部の構成に
ついて詳細に説明する。磁気継手を構成する内側磁気継
手要素31は8極の磁石50、51を内蔵しており、ま
た、磁気継手を構成する外側磁気継手要素32も同様
に、8極の磁石48、49を内蔵している。また、磁石
48、49、50、51はそれぞれ、磁気回路52を構
成するための磁性体からなるヨーク53、54、55、
56を有している。
【0124】外側磁気継手要素32の磁石48、49の
内表面は、スリーブ57により覆われ密閉されており、
内側磁気継手要素31の磁石50、51の外表面は、ス
リーブ57により覆われ密閉されている。内側及び外側
磁気継手要素31、32は、各磁石48、49、50、
51の磁力により磁気的に結合している。このため、ス
プールピース14の隔壁部を介して非接触で内側および
外側磁気継手要素31、32間で動力を伝達可能であ
る。
【0125】図2(a)に示すように、外側磁気継手要
素32の符号Aを付した磁石51(以下「磁石A」とい
う)は、符号Bを付した他の磁石49(以下「磁石B」
という)より小型の磁石となっている。また、内側磁気
継手要素31の符号Cを付した磁石50(以下「磁石
C」という)は、符号Dを付した他の磁石51(以下
「磁石D」という)より小型の磁石となっている。
【0126】また、外側磁気継手要素32の磁石Aに接
する符号Aを付したヨーク(以下「ヨークA」という)
は、符号Bを付したヨーク(以下「ヨークB」という)
と比較して小型となっている。また。内側磁気継手要素
31の符号Cを付した磁石に接する符号Cを付したヨー
ク(以下「ヨークC」という)は、符号Dを付したヨー
ク(以下「ヨークD」という)と比較して小型となって
いる。ただし、ヨークAとヨークBとを一体成形とし、
ヨークCとヨークDとを一体成形としても構わない。
【0127】また、図2(b)に示すように、小型の磁
石すなわち磁石A及び磁石Cは、個別に外被59で覆わ
れており、その上部にスペーサ60を有している。な
お、図2(b)には、磁石Cおよびその周囲の構成のみ
が記載されているが、磁石Aおよびその周囲の構成も、
ヨークが磁石の外周側に位置している点を除いて磁石C
およびその周囲の構成と同一である(図2(a)参
照)。
【0128】図2(a)に示すように、磁石A、C、ヨ
ークA、C、はそれぞれ2個づつ設けられるとともに、
軸線に対して点対称の位置に配置されており、磁石Aと
磁石C50とは互いに対向するように配置されている。
【0129】この磁気継手は、磁石B、Dの機能を期待
せず、磁石A、C間に働く磁気的吸引力のみにより、原
子炉通常運転時の制御棒位置保持に必要なトルクとし
て、ボールねじ4軸に換算して0.3kgfm以上の最
大伝達トルクを確保している。
【0130】なお、前述したように、磁気継手を構成す
る磁石の表面をスリーブ57,58で覆うだけでなく、
2極分の磁石48(磁石A)、磁石50(磁石C)を個
別に外被59を覆い、また他の磁石49(磁石B)、磁
石51(磁石D)の機能を期待せずに通常運転時の制御
棒位置保持トルクを発揮できる構成としているため、万
一スリーブ57、58が破損して磁気継手内部に水等が
浸入し、磁石49(磁石B)、51(磁石D)が発錆等
により機能喪失しても、より強固に保護された磁石48
(磁石A)、磁石50(磁石C)の機能は喪失しないた
め、確実に制御棒の位置保持が可能である。このため信
頼性の高い制御棒駆動機構を構築できる。
【0131】なお、万一、この磁気継手が脱調した場合
には以下の手法(1)〜(2)により検出することがで
きる。
【0132】(1)まず、第1の手法について説明す
る。この磁気継手は、正常時には、内側/外側磁気継手
31、32間で、小型の磁石Aと小型の磁石Cとが対向
している。しかし磁気継手が脱調した場合は小型の磁石
A、Cとより大きい磁石B、Dが対向する。また小型磁
石A、Cには小型のヨークA,Cが接しており、小型磁
石A、Cが大きい磁石B、Dと対向した場合磁力線52
をヨーク内に閉じ込めることができなくなり、磁気継手
周囲に磁力線を放出し、周囲磁場が変化する。このよう
な磁場状態の変化を分離検出プローブ27内に設けた磁
気継手脱調検知用リードスイッチ39により検知するこ
とにより、磁気継手の脱調を検出することができる。な
お本実施形態では、磁気継手内部に一部小型の磁石を組
み込んでいるが、磁気特性(例えば磁束密度)の異なる
磁石を組み込む等した場合においても同様の効果が期待
できる。
【0133】(2)次に、第2の手法について説明す
る。磁気継手が脱調した場合には、内側/外側磁気継手
要素31、32間の結合位相が変化するため、外側磁気
継手要素32に接続された軸(回転軸1)から位置情報
を検知する位置検出装置20の出力と、内側磁気継手要
素31に接続された中空ピストン9から位置情報を検知
するスクラム位置検出プローブ30の出力の関係が正常
時に対して異なってくる。
【0134】従って、位置検出装置20の出力とスクラ
ム位置検出プローブ30の出力を比較して、両者間に所
定の関係が成立しているか否かにより、磁気継手の脱調
の有無を確認することができる。
【0135】以上の手法により、磁気継手の脱調を検知
した場合には、制御装置42により、電動機35への電
力供給を停止して制御棒の駆動を停止したり、位置検出
装置20の出力とスクラム位置検出プローブ30の出力
とが所定の関係から外れている旨を表示したり、警報を
発生したり等の適切な対応が可能となる。更にその後の
処置としては、当該制御棒駆動機構を動作不能の制御棒
として隔離する等の適切な対応を実施することが可能で
あり、信頼性の高い制御棒駆動機構を構築することがで
きる。
【0136】次に、制御装置42の作用について説明す
る。制御装置42は下記の機能を有する。
【0137】(1)制御装置42は、運転員の操作に基
づき、制御棒駆動/停止指令を発する。この場合、制御
装置42により制御される電源装置41、46が誘導電
動機35、制御用ブレーキ34、保持用ブレーキ19へ
の電力供給を開始若しくは停止する。
【0138】(2)制御棒駆動開始時には、制御装置4
2は、まず電源装置46を制御し、最初に保持用ブレー
キ19を開放する。次いで、制御装置42は電源装置4
1を制御し、制動用ブレーキ34および誘導電動機35
を同時に通電する。なお、制動用ブレーキ34は、通電
されると保持動作をやめ開放状態になる。これにより回
転軸1が回転を始める。
【0139】(3)制御棒の駆動を停止する際には、制
御装置42はまず電源装置41を制御し、最初に制動用
ブレーキ34および誘導電動機35への通電を同時に停
止する。なお、制動用ブレーキ34は、非通電時には保
持動作を実施する。そして回転軸1の回転が停止した
後、制御装置42は電源装置46を制御し、保持用ブレ
ーキ19を保持状態とする。
【0140】このように保持用ブレーキ19と制動用ブ
レーキ34の作動時期をずらすことにより、保持用ブレ
ーキ19の摺動による摩耗を低減し、保持用ブレーキ1
9の使用寿命、信頼性を向上することが可能である。
【0141】(4)また、制御装置42は、制御棒駆動
時に停止目標位置の手前例えば4mm手前に達した時点
で、駆動停止指令を発するような制御を行うことが可能
である。すなわち、電送遅れ、また制動用ブレーキ35
の能力等を考慮すると制御装置42から制御棒停止指令
発信後、制御棒は2mm以上進んで停止すると考えられ
る。そこで停止目標位置の4mm手前で停止指令を発する
ことにより、停止位置の精度を高めているわけである。
なお、制御装置は位置検出装置20から送信される信号
に基づいて制御棒の位置を把握しているが、分離検出プ
ローブ27及びスクラム位置検出プローブ30からの信
号も併せてモニタしている。
【0142】(5)更に、制御装置42は、(a)温度
計37から制御装置42に送信される信号を監視するこ
とにより誘導電動機35の巻線部温度を監視し、(b)
温度計36から制御装置42に送信される信号を監視す
ることにより磁気継手部温度を監視し、(c)そして位
置検出装置20から送信される信号を監視することによ
り制御棒駆動速度を監視する。制御棒駆動速度は、位置
検出装置20により検出された制御棒位置を時間に関し
て微分することにより、または制御棒位置の単位時間あ
たりの変化量から算出することができる。
【0143】そして、これらの値が第1の所定値を超え
た場合、図示しない警報発生装置によりオペレータに向
けて警報を発する。なお、第1の所定値を超えた場合に
は、警報の発生に代えて若しくは警報の発生に加えて、
その旨を表す情報を適当な表示手段により表示してオペ
レータに伝えるようにしてもよい。
【0144】また、上記の値が第1の所定値と比較して
より臨界値に近いまた第2の所定値を超えた場合、制御
装置42は制御棒の駆動停止指令を発する。
【0145】なお、上記の説明では、第1の所定値と第
2の所定値を設定して、各所定値を超えた場合に制御装
置42が所定の処置をとるようにしているが、これに限
定されるものではなく、誘導電動機35の巻線部温度、
磁気継手部温度、制御棒駆動速度に対して所定の範囲の
許容値を設定し、各パラメータが許容される所定の範囲
を逸脱した場合に、上記と同様に電動機停止、警報の発
生等の処置をとるようにしてもよい。
【0146】(6)制御装置42はサーマルリレー43
が作動した場合には、警報を発し、さらに制御棒駆動停
止指令を発する。これにより、制御棒の異常検知を迅速
に行えるだけでなく、磁気継手への過大トルクが負荷さ
れることを防止することができ、磁気継手の脱調防止を
図ることも可能である。
【0147】なお、サーマルリレー43を設けることに
代えて、電源装置41に電流計、電圧計または電力計を
設け、この電流計等から制御装置42に送信される信号
を監視することにより誘導電動機35に供給される電流
値(電圧値、電力値でもよい)を監視し、その値が第1
の所定値を超えた場合、図示しない警報発生装置により
オペレータに向けて警報を発するようにしてもよい。更
に、第1の所定値を超えた場合には、警報の発生に代え
て若しくは警報の発生に加えて、その旨を表す情報を適
当な表示手段により表示してオペレータに伝えるように
してもよい。また、上記の値が第1の所定値と比較して
より臨界値に近いまた第2の所定値を超えた場合、制御
装置42は制御棒の駆動停止指令を発するようにしても
よい。
【0148】(7)制御装置42は、制御棒の駆動停止
後の実際の停止位置と目標停止位置または駆動停止指令
発生時の制御棒位置とを比較し、実際の停止位置と目標
停止位置または駆動停止指令発生時の制御棒位置との差
が所定の範囲を逸脱した場合に、前記所定の範囲を逸脱
した旨を図示しない表示装置により表示するか、図示し
ない警報発生装置によりオペレータに向けて警報を発す
る。
【0149】あるいは、制御装置42は、制御棒の駆動
停止後の停止位置と制御棒の駆動開始前の初期位置とを
比較し、停止位置と初期位置との差が所定の範囲を逸脱
した場合に、前記所定の範囲を逸脱した旨を図示しない
表示装置により表示するか、図示しない警報発生装置に
よりオペレータに向けて警報を発する。
【0150】(8)制御装置42は、位置検出装置20
の出力とスクラム位置検出プローブ30の出力を比較
し、制御棒全挿入位置、制御棒全引き抜き位置またはそ
の他の位置において、両者の関係が所定の関係から外れ
た場合に、警報を発し、さらに制御棒駆動停止指令を発
する。
【0151】(9)制御装置42は、磁気継手脱調検知
用リードスイッチ39が作動した際、警報を発し、制御
棒の駆動停止指令を発する。
【0152】(10)制御装置42は、サーマルリレー
が作動した場合、警報を発し、電動機への電力供給を停
止する。
【0153】(11)制御装置42は、制御棒挿入操作
時に、一旦目標停止位置を超えて制御棒を挿入し、その
後、自動的に制御棒を目標停止位置まで引き抜く駆動モ
ードを実行することができる。
【0154】上述のように制御装置42により実施され
る各制御により、制御棒駆動の正確性が担保され、ま
た、制御棒駆動機構の状態に基づいた警報の発生や、制
御棒駆動停止といった対応が可能であり、制御棒駆動機
構の信頼性が向上する。
【0155】[第2の実施形態]次に、図3を参照して
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、
制御棒駆動機構の一部をなす磁気継手の点検を行う方法
および装置に関する。
【0156】図3は、図1に示す制御棒駆動機構から電
動機アセンブリを取り外した状態を示している。なお、
この場合、スクラム位置検出プローブ30、分離検出プ
ローブ27等も取外されている。
【0157】本実施形態では、図3に示すように、外側
磁気継手要素32は、その下部の各磁石の極に対応した
位置に開口部61を有する構成となっており、外側磁気
継手要素32とスプールピース14隔壁部との間に磁気
センサ62を挿入可能な構成としている。
【0158】次に磁気継手の第1の検査方法について説
明する。まず、磁気センサ62と、磁気センサ62に接
続したケーブル63及び記録計64を有する第1の試験
装置を準備し、原子炉停止時のプラント定検時に電動機
アセンブリを取外した際、磁気センサ62を前記外側磁
気継手32とスプールピース14隔壁部との間に挿入す
る。
【0159】前述したように、磁気継手は内側/外側磁
気継手要素31、32間の磁気的相互作用により伝達ト
ルクを発生している。そこで内側/外側磁気継手要素3
1、32間の磁気(例えば磁場強度)を測定することに
より、伝達トルクの劣化傾向等を確認することができ
る。
【0160】なお磁気センサ62により磁気測定を実施
することに代えて、外側磁気継手32とスプールピース
14隔壁部間、あるいはスプールピース14外側の漏洩
磁場の強い場所にコイル等を設置し、磁気継手を回転さ
せ、その際に生じる磁場変動に伴う誘導起電力を測定す
ることによっても、同様に磁気継手の伝達トルクを確認
することが可能である。
【0161】なお、磁気センサ62、ケーブル63及び
記録計64は当該検査を実施する際に取付け、原子炉運
転時は取外しておく。もちろん磁気センサ62、ケーブ
ル63及び記録計64を常時接続し、磁気継手の状態を
監視することも可能であるが、仮設接続することによ
り、常時監視のために必要となるケーブル配線、制御装
置等が不要となる。また第1の試験装置をプラント運転
中は格納容器外に保管、点検することにより点検作業時
の被ばく低減にも寄与する。また磁気センサ62等をプ
ラント運転中は格納容器外に保管することにより、磁気
センサ62等への放射線照射条件等が緩和され、機器健
全性確保の点でも有効である。
【0162】次に磁気継手の第2の検査方法について説
明する。第2の検査方法を実施する際には、第2の試験
装置を用いる。第2の試験装置は、トルクメータ65、
トルク制限器66、回転角測定器67及び手回し可能な
アーム68が結合された軸69により構成されている。
【0163】第2の検査を実施する際には、まず、電動
機アセンブリを取外した状態で、第2の試験装置の軸6
9を、スプールピース14下部のカップリング2に結合
する。
【0164】次に、ボールナット5位置を機械的最下限
状態(「機械的最下限状態」の定義は[従来の技術]の
項を参照)とし、第2の試験装置を接続する。この状態
において、アーム68に制御棒引抜き方向にトルクを印
可する。しかし、このときボールナット5は機械的最下
限状態にありそれ以上引抜きを行うことができないた
め、内側磁気継手要素31も引抜き方向に回転すること
はできない。
【0165】従って、外側磁気継手要素32は、印可さ
れたトルクの大きさに応じて、内側磁気継手31に対し
て回転し、両者の間には位相差が生じる。
【0166】図2に示すような8極の磁石を有する磁気
継手においては、図4に示すように位相差が約22.5
度において最大伝達トルクを発生する。そこでアーム6
8に印可するトルクを徐々に増していくと、約22.5
度のねじれ角近傍で最大伝達トルクを発揮する。これ以
上アーム68を回すと、トルクが低下するとともに磁気
継手が脱調する。
【0167】この特性を利用して以下の手法により、磁
気継手の伝達トルクが所定の規格値以上であることを確
認することができる。
【0168】(1)アーム68にトルクを印加し、トル
クメータ65により最大トルクを確認する。なお、この
際には、回転角測定器67の検出値とトルクメータ65
の検出値を関連づけて記録することにより、磁気継手の
回転角−トルクの関係を把握することがより好ましい。
なお、この手法をとる場合には、トルク制限器66は必
ずしも必要ではないが、検査中に磁気継手が脱調してし
まうことを防止する観点からは、トルク制限器66を用
いた方が好ましい。
【0169】(2)トルク制限器66による制限トルク
を所定の規格値に設定する。そしてアーム68にトルク
を印加し、トルク制限値までトルクを印加しても磁気継
手が脱調しないことを確認する。トルクメータ65およ
び回転角測定器67は必ずしも必要ではないが、トルク
メータ65により回転角測定器67によ測定を行いなが
ら試験を行うこともまた好ましい。
【0170】上記第1および第2の試験方法によれば、
スプールピース14を制御棒駆動機構から取外すことな
く、磁気継手の伝達トルク確認可能であり、定検時の作
業量/工程/被ばく量の低減を図ることが可能である。
また、スプールピース14を制御棒駆動機構から取外す
ことなく、磁気継手の伝達トルクを確認することが可能
であり、定検時の作業量/工程/被ばく量の低減を図る
ことが可能である。
【0171】また、特に、第2の検査方法においては、
磁気を測定するのではなく直接伝達トルクを測定するた
め、第1の検査方法と比較し、より精度の高い伝達トル
ク測定が可能となる。
【0172】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、磁気継手の健全性を確認する有効な手法を確立する
ことができ、そして上記手法を用いることにより、より
信頼性の高い、磁気継手を用いた制御棒駆動機構を構築
することができる。
【0173】なお、上記と同様の試験を電動機アセンブ
リを取り外すことなく実施することもできる。この方法
は、電動機アセンブリの回転軸1を制動用ブレーキ34
の下方からケーシングを貫通させて突出するよう構成
し、突出した回転軸1の先端に上記第2の試験装置を接
続することにより可能となる。
【0174】[第3の実施形態]次に、図5を参照して
第3の実施形態について説明する。第2の実施形態は、
制御棒駆動機構の一部をなすスプールピースおよび磁気
継手の点検を行う方法および装置に関する。
【0175】図5には、本実施形態に係るスプールピー
ス試験装置に、制御棒駆動機構から取外したスプールピ
ース14を設置した状態を示している。
【0176】まず、スプールピース試験装置の構成につ
いて説明する。スプールピース試験装置は、スプールピ
ース14の上部開口を塞ぐ上蓋71を有する。上蓋71
には、固定治具73を介して軸72が固定されており、
軸72の下端には内側磁気継手要素31に接続できるカ
ップリング70aが設けられている。上蓋71には、ス
プールピース14内部を加圧するための加圧ポンプ76
及び圧力測定のための圧力計77が接続されている。
【0177】次に、上記のスプールピース試験装置を用
いてスプールピースおよび磁気継手の点検を行う方法に
ついて説明する。
【0178】まず、制御棒駆動機構から電動機アセンブ
リおよびスプールピース14を取り外し、スプールピー
ス試験装置の架台70上に載置する。次にカップリング
70aを分離検出マグネット25を支持する部材の軸に
結合する。すると、軸72は回転不能であるため、内側
磁気継手要素31に結合された駆動軸3も回転できない
状態となる。次いで、上蓋71をボルト74によりスプ
ールピース14に取り付ける。なお、このとき、上蓋7
1とスプールピース14との間をOリング75によりシ
ールする。
【0179】また、スプールピース14下部に位置する
外側磁気継手42の軸に結合されたカップリング2に
は、第2の実施形態で説明した第2の検査装置を接続す
る。
【0180】この状態では、駆動軸3が回転不能である
ため、アーム68にトルクを印可しても、内側磁気継手
要素31は回転することができない。従って、外側磁気
継手要素32は、それに印可されたトルクの大きさに応
じて、内側磁気継手要素31に対して回転し、両者の間
に位相差が生じる。このときの伝達トルクを測定するこ
とにより、第2の実施形態と同様に磁気継手の最大伝達
トルクを測定することが可能となる。
【0181】更に、加圧ポンプ76からスプールピース
14内部を加圧することにより、スプールピース14の
耐圧試験を実施することができる。
【0182】なお、本実施形態のようにスプールピース
14が制御棒駆動機構から取り外されている場合には、
外側磁気継手要素32側を固定し、カップリング70a
に第2の検査装置を接続して内側磁気継手要素31側を
回転させても磁気継手の最大伝達トルクを測定すること
が可能である。
【0183】以上説明したように、スプールピース14
を点検する際に制御棒駆動機構からスプールピース14
を取外し、格納容器外に設置された本実施形態に係る試
験装置にて磁気継手のトルク確認を行うことにより、第
2の実施形態で説明した方法に比べて容易に作業を行う
ことが可能であり、被ばく低減にも寄与する。
【0184】従って、スプールピース14を取外さない
場合は第2の実施形態に記載の手法で、スプールピース
14を取外す場合は第3の実施形態に記載された手法で
磁気継手のトルク確認を実施するのが有効である。
【0185】[第4の実施形態]次に、図6を参照して
第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、
制御棒駆動機構の一部をなすスプールピース14および
磁気継手の分解、点検等を行う方法および装置に関す
る。
【0186】図6は、本実施形態に係る制御棒駆動機構
点検装置内にスプールピース14を設置し、スプールピ
ース14の分解/組立を実施している状態を示してい
る。
【0187】図6に示すように、点検装置は、スプール
ピース14および磁気継手を収容可能な水槽78を有す
る。水槽78内には、スプールピース14を載置するた
めの台79が設けられている。
【0188】更に、水槽78内には、レール90、91
が台79に載置されたスプールピース14の軸線方向に
沿って敷設されている。これらレール90、91上に
は、台車84、85が、レール90、91にそれぞれ沿
って移動可能に設けられている。台車84、85は、内
側磁気継手要素31および外側磁気継手要素32にそれ
ぞれ対応している。
【0189】台車84には、軸81が回転可能に取り付
けられており、軸81は台79に載置されたスプールピ
ース14の軸線と同一線上に位置している。軸83の先
端には、カップリング81が設けられている。カップリ
ング81は、内側磁気継手要素31に結合された軸に結
合することができる。同様に、台車85には、軸82が
回転可能に取り付けられており、軸82は台79に載置
されたスプールピース14の軸線と同一線上に位置して
いる。軸82の先端には、カップリング80が設けられ
ている。カップリング80は、外側磁気継手要素32に
接続された軸に結合することができる。
【0190】更に、レール90、91上には、台車8
8、89が、レール90、91にそれぞれ沿って台79
に載置されたスプールピース14の軸線方向に移動可能
に設けられている。台車88には、内側磁気継手要素3
1の周囲を覆う磁性体の外被86が設けられている。ま
た台車89には、外側磁気継手要素32の周囲を覆う磁
性体の外被87が設けられている。
【0191】また、水槽78内には、超音波発振設備9
2が設けられており、水で満たされた水槽78内部に入
れたスプールピース14等を超音波洗浄可能な構成とし
ている。また水槽78内には移動可能な磁石93が設置
されている。更に、この点検装置は、加圧空気を供給す
るホース94を有している。
【0192】次に、作用について説明する。内側磁気継
手要素31および外側磁気継手要素32が組合わせた状
態では、磁力線が磁気継手内に大部分閉じ込められるた
め特に問題ないものの、内側磁気継手要素31と外側磁
気継手要素32とを分離した状態では、周囲に磁力線が
放散されるため、周囲機器への磁気影響、及び周囲の磁
性体が吸引されることにより接触事故等が起きる可能性
がある。
【0193】一方、上記のような点検装置を用いた場合
には、内側磁気継手要素31および外側磁気継手要素3
2の軸をスプールピース14の軸線上に固定した状態で
内側磁気継手要素31および外側磁気継手要素32の分
離・結合が可能であるため、磁気継手が他機器と接触す
ることにより損傷することを防止できる。
【0194】また内側及び外側磁気継手要素31、32
の周囲を、それぞれ磁性体の外被86、87で覆うこと
により、周囲への磁場漏洩を低減し、周囲機器への影響
を低減することができる。
【0195】更に、水槽78内の磁石93を水槽78内
で移動させることにより、水槽78内の磁性粉等を回収
可能であり、内側磁気継手要素31と外側磁気継手要素
32の表面に磁性粉等が付着すること低減することがで
きる。
【0196】本実施形態では、水槽78内において内側
及び外側磁気継手要素31、32の周囲を覆う磁性体の
外被86、87を設けているが、スプールピース14の
周囲も磁性体の外被で覆うようにしてもよい。また、内
側及び外側磁気継手要素31、32及びスプールピース
14の保管、運搬の際にも周囲を磁性体の外被で覆うこ
とにより、周囲機器への磁気影響を低減することができ
る。
【0197】また、内側及び外側磁気継手要素31、3
2の点検、保管、運搬の際、内側及び外側磁気継手要素
31、32の周囲を非磁性体例えばビニール等により覆
うことにより、磁性体等の異物付着を防止することが可
能である。
【0198】また内側及び外側磁気継手要素31、32
に磁性粉等の異物が付着した場合、あるいはその他の機
器に異物が付着している場合等は、ホース94から加圧
空気を該当機器へむけて噴出することにより、磁性粉あ
るいはその他の異物を除去することが可能である。
【0199】
【発明の効果】以上で説明したように本発明によれば、
制御棒駆動機構及び、電源装置及び制御装置といった関
連系の確立、保守、試験手段の確立を行いつつ、信頼性
の高い制御棒駆動機構を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明する図であっ
て、本発明による制御棒駆動装置の一実施形態を概略的
に示す軸線方向に沿った断面図。
【図2】図1に示す磁気継手の構成を説明する概念図。
【図3】本発明の第2の実施形態を説明する図であっ
て、磁気継手の検査方法およびそのための装置を説明す
る概略図。
【図4】磁気継手のトルク特性の一例を説明するグラ
フ。
【図5】本発明の第3の実施形態を説明する図であっ
て、スプールピース試験装置を示す概略図。
【図6】本発明の第4の実施形態を説明する図であっ
て、スプールピース点検装置を示す概略図。
【図7】従来の制御棒駆動装置を概略的に示す軸線方向
に沿った断面図。
【符号の説明】
4 ボールねじ 5 ボールナット 11 制御棒 14 スプールピース 19 電磁ブレーキ(第2のブレーキ) 20 位置検出装置(第1の位置検出装置) 30 スクラム位置検出プローブ(第2の位置検出装
置) 31 内側磁気継手要素(第1の継手要素) 32 外側磁気継手要素(第2の継手要素) 34 制動用ブレーキ(第1のブレーキ) 35 (誘導)電動機 36 温度計(磁気継手用の温度測定手段) 37 温度計(誘導電動機用の温度測定手段) 39 磁気継手脱調検知用リードスイッチ(磁気測定装
置) 40 接点(スイッチ) 41 電源装置 42 制御装置 43 サーマルリレー(保護継電器) 44 60Hz固定周波数電源(第1の電源) 45 可変周波数電源(第2の電源) 48 磁石A(第1の磁石) 49 磁石B(第2の磁石) 50 磁石C(第3の磁石) 51 磁石D(第4の磁石) 53 ヨークA(第1の磁性体) 54 ヨークB(第2の磁性体) 55 ヨークC(第3の磁性体) 56 ヨークD(第4の磁性体) 57 スリーブ(第1の外被) 58 スリーブ(第2の外被) 59 外被(第3、第4の外被) 62 磁気センサ(磁気測定装置) 65 トルクメータ(トルク測定手段) 66 トルク制限器 67 回転角測定器(回転角測定手段) 68 アーム(トルク印加手段) 73 固定治具(回転拘束手段) 76 加圧ポンプ(圧力供給手段) 77 圧力計(圧力測定手段) 78 水槽 84、88、90 台車およびレール(第1の径方向位
置固定手段) 85、89、91 台車およびレール(第2の径方向位
置固定手段) 86、87 磁性体の外被 93 磁石(水槽内の磁性体を収集する手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石 里 新 一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 前 川 治 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 曽 佐 豊 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 2G075 AA04 BA16 CA25 DA18 EA01 FA11 FB09 FC14 GA02 GA09

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動
    装置であって、 誘導電動機を有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を
    制御棒に伝達して、制御棒を昇降させる駆動機構と、 前記誘導電動機に電力を供給する電源と、 前記電源と前記誘導電動機との間に設けられ、電力の供
    給及び供給停止の切り替えを行う直列に配置された複数
    のスイッチと、 前記複数のスイッチのうち少なくとも2つを互いに独立
    して開閉制御可能な制御装置と、を備えたことを特徴と
    する制御棒駆動装置。
  2. 【請求項2】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動
    装置であって、 誘導電動機を有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を
    前記制御棒に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機
    構と、 制御棒駆動時に制御棒停止を行う際、制御棒の停止目標
    位置の手前側の所定の位置に制御棒が到達した場合に、
    前記誘導電動機への電力供給を停止する制御装置と、を
    備えたことを特徴とする制御棒駆動装置。
  3. 【請求項3】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動
    装置であって、 電動機と磁気継手とを有し、前記電動機が発生した駆動
    力を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇
    降させる駆動機構と、 前記電動機へ供給される電流、電圧または電力を測定す
    る測定手段と、 前記測定手段により測定された電流値、電圧値または電
    力値が、前記磁気継手が脱調する限界値よりも小さい所
    定値に到達した場合に、前記電動機への電力供給の停
    止、前記所定値に到達した旨の表示、および警報の発生
    のうち少なくとも1つを実行する制御装置と、を備えた
    ことを特徴とする制御棒駆動装置。
  4. 【請求項4】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動
    装置であって、 電動機と磁気継手とを有し、前記電動機が発生した駆動
    力を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇
    降させる駆動機構と、 前記電動機に電力を供給する電源と、 前記電源と前記誘導電動機との間に設けられた保護継電
    器と、 前記保護継電器の状態が、前記磁気継手が脱調する限界
    より手前の所定状態に到達した場合に、前記電動機への
    電力供給の停止、前記所定値に到達した旨の表示、およ
    び警報の発生のうち少なくとも1つを実行する制御装置
    と、を備えたことを特徴とする制御棒駆動装置。
  5. 【請求項5】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動
    装置であって、 誘導電動機を有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を
    前記制御棒に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機
    構と、 制御棒の位置を検出する位置検出装置と、 前記位置検出装置の出力に基づいて制御棒の速度を算出
    し、制御棒の速度が所定の値となった場合に、前記電動
    機への電力供給の停止、前記所定値となった旨の表示お
    よび警報の発生のうち少なくとも1つを実行する制御装
    置と、を備えたことを特徴とする制御棒駆動装置。
  6. 【請求項6】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動
    装置であって、 電動機を有し、前記電動機が発生した駆動力を前記制御
    棒に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、 制御棒の位置を検出する位置検出装置と、 制御棒の駆動停止後の実際の停止位置と、目標停止位置
    または駆動停止指令発生時の制御棒位置とを比較し、実
    際の停止位置と、目標停止位置または駆動停止指令発生
    時の制御棒位置との差が所定の範囲を逸脱した場合に、
    前記所定の範囲を逸脱した旨の表示および警報の発生の
    うち少なくとも1つを実行する制御装置と、を備えたこ
    とを特徴とする制御棒駆動装置。
  7. 【請求項7】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動
    装置であって、 電動機を有し、前記電動機が発生した駆動力を前記制御
    棒に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、 制御棒の位置を検出する位置検出装置と、 制御棒の駆動停止後の停止位置と制御棒の駆動開始前の
    初期位置とを比較し、停止位置と初期位置との差が所定
    の範囲を逸脱した場合に、前記所定の範囲を逸脱した旨
    の表示および警報の発生のうち少なくとも1つを実行す
    る制御装置と、を備えたことを特徴とする制御棒駆動装
    置。
  8. 【請求項8】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動
    装置であって、 誘導電動機を有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を
    前記制御棒に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機
    構と、 前記誘導電動機の温度を測定する温度測定手段と、 前記温度測定手段により測定された温度が所定値に達し
    た場合に、前記電動機への電力供給の停止、前記所定値
    となった旨の表示および警報の発生のうち少なくとも1
    つを実行する制御装置と、を備えたことを特徴とする制
    御棒駆動装置。
  9. 【請求項9】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆動
    装置であって、 電動機と磁気継手とを有し、前記電動機が発生した駆動
    力を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇
    降させる駆動機構と、 前記磁気継手の温度を測定する温度測定手段と、 前記温度測定手段により測定された温度が所定値に達し
    た場合に、前記電動機への電力供給の停止、前記所定値
    となった旨の表示および警報の発生のうち少なくとも1
    つを実行する制御装置と、を備えたことを特徴とする制
    御棒駆動装置。
  10. 【請求項10】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆
    動装置であって、 電動機を有し、前記電動機が発生した駆動力を制御棒に
    伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、 前記駆動機構に設けられ、前記駆動機構の駆動力伝達部
    材に対して制動または保持動作を行う第1のブレーキお
    よび第2のブレーキと、 制御棒の駆動停止を行う際、前記第1のブレーキにより
    制動または保持動作を実施させ、その後に前記第2のブ
    レーキにより制動または保持動作を実施させるように、
    前記第1および第2のブレーキを制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする制御棒駆動装置。
  11. 【請求項11】前記制御装置は、前記電動機への電力供
    給停止後または制御棒の移動が停止した後に、前記第2
    のブレーキにより制動または保持動作を実施することを
    特徴とする、請求項10に記載の制御棒駆動装置。
  12. 【請求項12】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆
    動装置であって、 電動機を有し、前記電動機が発生した駆動力を前記制御
    棒に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、 前記駆動機構に設けられ、前記駆動機構の駆動力伝達部
    材に対して制動または保持動作を行う第1のブレーキお
    よび第2のブレーキと、 制御棒の駆動開始の際、前記第2のブレーキによる保持
    動作を解除し、その後に前記第1のブレーキによる保持
    動作を解除するように、前記第1および第2のブレーキ
    を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする制御
    棒駆動装置。
  13. 【請求項13】前記制御装置は、前記電動機への電力供
    給開始前に、前記第2のブレーキによる保持動作を解除
    することを特徴とする、請求項12に記載の制御棒駆動
    装置。
  14. 【請求項14】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆
    動装置であって、 誘導電動機を有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を
    前記制御棒に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機
    構と、 前記誘導電動機に電力を供給する電源装置と、を備え、 前記電源装置は、前記誘導電動機に少なくとも2つの異
    なる電源周波数を供給する機能および前記誘導電動機に
    少なくとも2つの異なる電圧を供給する機能のうち少な
    くとも1つの機能を有していることを特徴とする制御棒
    駆動装置。
  15. 【請求項15】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆
    動装置であって、 誘導電動機を有し、前記誘導電動機が発生した駆動力を
    前記制御棒に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機
    構と、 前記誘導電動機に電力を供給する第1の電源と、 前記誘導電動機に前記第1の電源が供給する電力と異な
    る周波数または異なる電圧の電力を供給する第2の電源
    と、を備えたことを特徴とする制御棒駆動装置。
  16. 【請求項16】請求項14または15に記載の制御棒駆
    動装置を用いて制御棒を駆動する制御棒駆動装置の運転
    方法において、 原子炉運転時に、第1の周波数または第1の電圧を前記
    誘導電動機に供給して第1の速度で制御棒を駆動し、 原子炉停止時に、第1の周波数または第1の電圧より高
    い第2の周波数または第2の電圧を前記誘導電動機に供
    給して前記第1の速度より高い第2の速度で制御棒を駆
    動することを特徴とする制御棒駆動装置の運転方法。
  17. 【請求項17】請求項14または15に記載の制御棒駆
    動装置を用いて制御棒を駆動する制御棒駆動装置の運転
    方法において、 原子炉運転時に、第1の周波数または第1の電圧を前記
    誘導電動機に供給して第1の速度で制御棒を駆動し、 原子炉停止時に、第1の周波数または第1の電圧より低
    い第2の周波数または第2の電圧を前記誘導電動機に供
    給して前記第1の速度より低い第2の速度で制御棒を駆
    動することを特徴とする制御棒駆動装置の運転方法。
  18. 【請求項18】誘導電動機を有するとともに前記誘導電
    動機が発生した駆動力を前記制御棒に伝達して前記制御
    棒を昇降させる駆動機構を備えた制御棒駆動装置を試験
    する試験方法であって、 前記誘導電動機を駆動して制御棒の駆動を行う際に制御
    棒の移動速度を検出して、その絶対値または変動により
    制御棒および駆動機構とその周囲の部材との摩擦を測定
    することを特徴とする制御棒駆動装置の試験方法。
  19. 【請求項19】誘導電動機を有するとともに前記誘導電
    動機が発生した駆動力を前記制御棒に伝達して前記制御
    棒を昇降させる駆動機構を備えた制御棒駆動装置を試験
    する試験方法であって、 前記誘導電動機を駆動して制御棒の駆動を行う際に前記
    誘導電動機に供給される電流、電圧または電力を検出し
    て、その絶対値または変動により制御棒および駆動機構
    とその周囲の部材との摩擦を測定することを特徴とする
    制御棒駆動装置の試験方法。
  20. 【請求項20】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆
    動装置であって、 電動機を有し、前記電動機が発生した駆動力を前記制御
    棒に伝達して、前記制御棒を昇降させる駆動機構と、 前記駆動機構に設けられ、前記駆動機構の駆動力伝達部
    材に対して制動または保持動作を行う第1のブレーキお
    よび第2のブレーキと、 前記第1および第2のブレーキそれぞれの静止時保持ト
    ルクを、原子炉の通常運転時の制御棒の位置保持に必要
    なトルク以上としたことを特徴とする、制御棒駆動装
    置。
  21. 【請求項21】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆
    動装置であって、 電動機と磁気継手とを有し、前記電動機が発生した駆動
    力を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇
    降させる駆動機構と、 制御棒の挿入操作を行う際に、制御棒の目標停止位置を
    超えて制御棒を挿入した後、制御棒を引き抜き方向に後
    退させて制御棒を目標停止位置に停止させるように、前
    記電動機を制御する制御装置と、を備えたことを特徴と
    する制御棒駆動装置。
  22. 【請求項22】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆
    動装置であって、 電動機と磁気継手とを有し、前記電動機が発生した駆動
    力を前記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇
    降させる駆動機構と、 前記電動機の軸、前記電動機側の前記磁気継手の継手要
    素または前記電動機側から前記磁気継手への駆動力伝達
    経路に設けられた部材の回転位置を検出する第1の位置
    検出装置と、 前記制御棒側の前記磁気継手の継手要素または前記磁気
    継手から制御棒への駆動力伝達経路に設けられた部材の
    位置を検出する第2の位置検出装置と、 前記第1および第2の位置検出装置の出力を比較し、前
    記第1の位置検出装置により検出された回転位置と第2
    の位置検出装置により検出された位置との関係が所定の
    関係から外れた場合に、前記電動機への電力供給の停
    止、前記関係が所定の関係から外れた旨の表示、および
    警報の発生のうち少なくとも1つを実行する制御装置
    と、を備えたことを特徴とする制御棒駆動装置。
  23. 【請求項23】電動機を含む電動機アセンブリと磁気継
    手とを有するとともに前記電動機が発生した駆動力を前
    記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させ
    る駆動機構を備えた制御棒駆動装置を試験する方法であ
    って、 磁気測定装置により前記磁気継手の周囲または内部の磁
    気を測定することにより前記磁気継手の異常の有無を判
    断することを特徴とする制御棒駆動装置の試験方法。
  24. 【請求項24】電動機を含む電動機アセンブリと磁気継
    手とを有するとともに前記電動機が発生した駆動力を前
    記磁気継手を介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させ
    る駆動機構を備えた制御棒駆動装置を試験する方法であ
    って、 前記磁気継手の周囲または内部に誘導起電力測定装置を
    設けるとともに前記磁気継手を回転させ、そのときに前
    記誘導起電力測定装置により測定された値に基づいて前
    記磁気継手の異常の有無を判断することを特徴とする制
    御棒駆動装置の試験方法。
  25. 【請求項25】原子炉停止中に前記磁気測定装置または
    前記誘導起電力測定装置を設置して測定を行い、原子炉
    運転時に前記磁気測定装置の一部若しくは全部または前
    記誘導起電力測定装置の一部若しくは全部を取り外した
    状態とすることを特徴とする、請求項23または24に
    記載の制御棒駆動装置の試験方法。
  26. 【請求項26】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、を有するとともに、
    前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制
    御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制
    御棒駆動装置の試験装置であって、 前記スプールピースを前記駆動機構に取り付けた状態
    で、前記磁気継手を構成する前記電動機アセンブリ側の
    継手要素またはこの継手要素に接続された軸に対してト
    ルクを印加可能なトルク印加手段と、 印加されたトルクを測定するトルク測定手段と、を備え
    たことを特徴とする制御棒駆動装置の試験装置。
  27. 【請求項27】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、前記電動機が発生し
    た回転運動を直線運動に変換するボールナットおよびボ
    ールねじと、を有するとともに、前記電動機が発生した
    駆動力を前記磁気継手および前記ボールナットおよびボ
    ールねじを介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させる
    駆動機構を備えた制御棒駆動装置を試験する方法であっ
    て、 前記スプールピースを前記駆動機構に取り付けた状態
    で、前記ボールナットの位置を機械的最下限状態または
    機械的最上限状態とし、前記磁気継手を構成する前記電
    動機アセンブリ側の継手要素またはこの継手要素に接続
    された軸に対してトルクを印加して、前記磁気継手の異
    常の有無を判断することを特徴とする制御棒駆動装置の
    試験方法。
  28. 【請求項28】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、を有するとともに、
    前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制
    御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制
    御棒駆動装置の試験装置であって、 前記スプールピースを前記駆動機構に取り付けた状態
    で、前記磁気継手を構成する前記電動機アセンブリ側の
    継手要素またはこの継手要素に接続された軸に対してト
    ルクを印加可能なトルク印加手段と、 前記トルク印加手段により印加されるトルクを制限する
    トルク制限器と、を備えたことを特徴とする制御棒駆動
    装置の試験装置。
  29. 【請求項29】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、前記電動機が発生し
    た回転運動を直線運動に変換するボールナットおよびボ
    ールねじと、を有するとともに、前記電動機が発生した
    駆動力を前記磁気継手および前記ボールナットおよびボ
    ールねじを介して制御棒に伝達して制御棒を昇降させる
    駆動機構を備えた制御棒駆動装置を試験する方法であっ
    て、 前記スプールピースを前記駆動機構に取り付けた状態
    で、前記ボールナットの位置を機械的最下限状態または
    機械的最上限状態とし、前記磁気継手を構成する前記電
    動機アセンブリ側の継手要素またはこの継手要素に接続
    された軸に対して所定の制限値に設定されたトルク制限
    器を介してトルクを印加して、前記磁気継手の異常の有
    無を判断することを特徴とする制御棒駆動装置の試験方
    法。
  30. 【請求項30】前記スプールピースを前記駆動機構に取
    り付けた状態で、前記磁気継手を構成する前記電動機ア
    センブリ側の継手要素またはこの継手要素に接続された
    軸に接続可能な、前記電動機アセンブリ側の継手要素ま
    たはこの継手要素に接続された軸の回転角度を測定する
    回転角測定手段を更に備えたことを特徴とする、請求項
    26または28に記載の制御棒駆動装置の試験装置。
  31. 【請求項31】前記電動機アセンブリ側の継手要素また
    はこの継手要素に接続された軸に対してトルクを印加す
    る際に、前記電動機アセンブリ側の継手要素またはこの
    継手要素に接続された軸の回転角度をトルク値と関連づ
    けて測定し、その測定結果に基づいて前記磁気継手の異
    常の有無を判断することを特徴とする、請求項27また
    は29に記載の制御棒駆動装置の試験方法。
  32. 【請求項32】電動機アセンブリを前記駆動機構から取
    り外した状態で、前記電動機アセンブリ側の継手要素ま
    たはこの継手要素に接続された軸に対してトルクを印加
    することを特徴とする、請求項27、29および31の
    いずれか一項に記載の制御棒駆動装置の試験方法。
  33. 【請求項33】前記電動機アセンブリを前記駆動機構に
    取り付けた状態で、前記電動機アセンブリの下部から前
    記電動機アセンブリの軸を回転させ、前記電動機アセン
    ブリの軸を介して前記電動機アセンブリ側の継手要素ま
    たはこの継手要素に接続された軸に対してトルクを印加
    することを特徴とする、請求項27、29および31の
    いずれか一項に記載の制御棒駆動装置の試験方法。
  34. 【請求項34】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、を有するとともに、
    前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制
    御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制
    御棒駆動装置の試験装置であって、前記スプールピース
    の試験を行う試験装置において、 前記スプールピースを前記駆動機構から取り外した状態
    で、前記磁気継手を構成する制御棒側の継手要素または
    この継手要素に接続された軸に接続可能であって、制御
    棒側の継手要素またはこの継手要素に接続された軸の回
    転を拘束する回転拘束手段と、 前記磁気継手を構成する前記電動機アセンブリ側の継手
    要素またはこの継手要素に接続された軸に接続可能であ
    って、前記電動機アセンブリ側の継手要素またはこの継
    手要素に接続された軸にトルクを印加するトルク印加手
    段と、を備えたことを特徴とする制御棒駆動装置の試験
    装置。
  35. 【請求項35】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、を有するとともに、
    前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制
    御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制
    御棒駆動装置の試験装置であって、前記スプールピース
    の試験を行う試験装置において、 前記磁気継手を構成する制御棒側の継手要素またはこの
    継手要素に接続された軸に接続可能であって、制御棒側
    の継手要素またはこの継手要素に接続された軸にトルク
    を印加するトルク印加手段と、 前記磁気継手を構成する前記電動機アセンブリ側の継手
    要素またはこの継手要素に接続された軸に接続可能であ
    って、前記電動機アセンブリ側の継手要素またはこの継
    手要素に接続された軸の回転を拘束する回転拘束手段
    と、を備えたことを特徴とする制御棒駆動装置の試験装
    置。
  36. 【請求項36】前記制御棒側の継手要素若しくはこの継
    手要素に接続された軸、または前記電動機アセンブリ側
    の継手要素若しくはこの継手要素に接続された軸の一方
    に接続可能であって、前記トルク印加手段により印加さ
    れるトルクを制限するトルク制限器を更に備えたことを
    特徴とする、請求項34または35に記載の制御棒駆動
    装置の試験装置。
  37. 【請求項37】前記制御棒側の継手要素若しくはこの継
    手要素に接続された軸、または前記電動機アセンブリ側
    の継手要素若しくはこの継手要素に接続された軸の一方
    に接続可能であって、前記制御棒側の継手要素若しくは
    この継手要素に接続された軸、または前記電動機アセン
    ブリ側の継手要素若しくはこの継手要素に接続された軸
    の回転角度を測定する回転角測定手段を更に備えたこと
    を特徴とする、請求項34または35に記載の制御棒駆
    動装置の試験装置。
  38. 【請求項38】スプールピースの内部を加圧する圧力供
    給手段と、スプールピースの内部の圧力を測定する圧力
    測定手段と、を更に備えたことを特徴とする、請求項3
    4または35に記載の制御棒駆動装置の試験装置。
  39. 【請求項39】電動機を含む電動機アセンブリと磁気継
    手を内蔵するスプールピースとを有するとともに前記電
    動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制御棒に
    伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制御棒駆
    動装置の保管装置であって、前記スプールピースを保管
    する保管装置において、 前記スプールピースの一部または全部を覆う磁性体の外
    被を有することを特徴とする制御棒駆動装置の保管装
    置。
  40. 【請求項40】電動機を含む電動機アセンブリと磁気継
    手を内蔵するスプールピースとを有するとともに前記電
    動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制御棒に
    伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制御棒駆
    動装置の保管装置であって、前記磁気継手を保管する保
    管装置において、 前記磁気継手の一部または全部を覆う磁性体の外被を有
    することを特徴とする制御棒駆動装置の保管装置。
  41. 【請求項41】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、を有するとともに、
    前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制
    御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制
    御棒駆動装置の点検装置であって、 前記磁気継手を構成する一方の継手要素またはこの継手
    要素に接続された軸の位置を径方向に関して固定する第
    1の径方向位置固定手段と、 前記磁気継手を構成する他方の継手要素またはこの継手
    要素に接続された軸の位置を径方向に関して固定する第
    2の径方向位置固定手段と、を備え、 前記スプールピース及び前記各継手要素の軸線を固定し
    た状態で、スプールピースの分解あるいは組立を実施す
    ることを特徴とする制御棒駆動装置の点検装置。
  42. 【請求項42】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、を有するとともに、
    前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制
    御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制
    御棒駆動装置の保管方法であって、 前記磁気継手の一部または全部を非磁性体の外被により
    覆い保管することを特徴とする、制御棒駆動装置の保管
    方法。
  43. 【請求項43】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、を有するとともに、
    前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制
    御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制
    御棒駆動装置の保管方法であって、 前記磁気継手の一部または全部を磁性体の外被により覆
    い保管することを特徴とする制御棒駆動装置の保管方
    法。
  44. 【請求項44】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、を有するとともに、
    前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制
    御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制
    御棒駆動装置の点検装置であって、 前記スプールピースの分解組立を行う水槽と、 永久磁石または誘導磁石を用いた前記水槽内の磁性体を
    収集する手段と、を備えたことを特徴とする制御棒駆動
    装置の点検装置。
  45. 【請求項45】電動機を含む電動機アセンブリと、スプ
    ールピースと、前記スプールピースにより隔てられた一
    対の継手要素を有する磁気継手と、を有するとともに、
    前記電動機が発生した駆動力を前記磁気継手を介して制
    御棒に伝達して制御棒を昇降させる駆動機構を備えた制
    御棒駆動装置の点検方法であって、 点検前または点検後に、加圧流体を前記磁気継手に噴霧
    して前記継手要素の表面の異物を除去することを特徴と
    する制御棒駆動装置の点検方法。
  46. 【請求項46】複数の磁石を内蔵するとともに第1の軸
    に接続された第1の継手要素と、複数の磁石を内蔵する
    とともに第2の軸に接続された第2の継手要素と、を含
    む磁気継手を有するトルク伝達装置において、 前記第1の継手要素の全ての磁石を水密または気密に覆
    う第1の外被と、前記第2の継手要素の全ての磁石を水
    密または気密に覆う第2の外被と、を備え、 更に、前記第1の外被の内側において前記第1の継手要
    素に内蔵された磁石の一部若しくは全部を水密または気
    密に覆う第3の外被と、前記第2の外被の内側において
    前記第2の継手要素に内蔵された磁石の一部あるいは全
    部を水密または気密に覆う第4の外被と、のうち少なく
    ともいずれか一方を備えたことを特徴とする、磁気継手
    を有するトルク伝達装置。
  47. 【請求項47】複数の磁石を内蔵するとともに第1の軸
    に接続された第1の継手要素と、複数の磁石を内蔵する
    とともに第2の軸に接続された第2の継手要素と、を含
    む磁気継手を有するトルク伝達装置において、 前記第1の継手要素を構成する複数の磁石は第1の磁力
    若しくは第1の寸法を有する第1の磁石と、第2の磁力
    若しくは第2の寸法を有する第2の磁石とを含み、 前記第2の継手要素を構成する複数の磁石は第3の磁力
    若しくは第3の寸法を有する第3の磁石と、第4の磁力
    若しくは第4の寸法を有する第4の磁石を含むことを特
    徴とするトルク伝達装置。
  48. 【請求項48】前記第1の継手要素に内蔵された前記第
    1の磁石と、前記第2の継手要素に内蔵された前記第3
    の磁石とが互いに対向し、かつ、前記第1の継手要素に
    内蔵された前記第2の磁石と、前記第2の継手要素に内
    蔵された前記第4の磁石とが互いに対向するように、各
    磁石を配置したことを特徴とする、請求項47に記載の
    トルク伝達装置。
  49. 【請求項49】前記第1の磁石に直接若しくは非磁性体
    を介して接する第1の磁性体と、 前記第2の磁石に直接若しくは非磁性体を介して接する
    第2の磁性体と、を更に備え、 前記第1の磁性体の透磁率若しくは寸法が、前記第2の
    磁性体の透磁率若しくは寸法と異なることを特徴とす
    る、請求項47または48に記載のトルク伝達装置。
  50. 【請求項50】前記第3の磁石に直接若しくは非磁性体
    を介して接する第3の磁性体と、 前記第4の磁石に直接若しくは非磁性体を介して接する
    第4の磁性体と、を更に備え、 前記第3の磁性体の透磁率若しくは寸法が、前記第4の
    磁性体の透磁率若しくは寸法と異なることを特徴とす
    る、請求項47または48に記載のトルク伝達装置。
  51. 【請求項51】請求項46乃至50のいずれか一項に記
    載のトルク伝達装置を試験する方法であって、 磁気測定装置により前記磁気継手の周囲または内部の磁
    気を測定することにより前記磁気継手の異常の有無を判
    断することを特徴とするトルク伝達装置の試験方法。
  52. 【請求項52】請求項46乃至50のいずれか一項に記
    載のトルク伝達装置を試験する方法であって、 前記磁気継手の周囲または内部に誘導起電力測定装置を
    設けるとともに前記磁気継手を回転させ、そのときに前
    記誘導起電力測定装置により測定された値に基づいて前
    記磁気継手の異常の有無を判断することを特徴とするト
    ルク伝達装置の試験方法。
  53. 【請求項53】前記第1の継手要素の第1の軸または第
    2の継手要素の第2の軸に接続された電動機と、 前記電動機に電力を供給する電源装置と、 前記磁気継手の周囲または内部の磁気を測定する磁気測
    定装置、または前記磁気継手の周囲または内部に配置さ
    れた誘導起電力測定装置と、 前記電動機の運転中に、前記磁気測定装置による磁気測
    定結果が所定値に達した場合、または前記誘導起電力測
    定装置による誘導起電力測定結果が所定値に達した場合
    に、前記電動機への電力供給を停止する制御装置と、を
    更に備えたことを特徴とするトルク伝達装置。
  54. 【請求項54】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆
    動装置であって、 電動機と、請求項46乃至50のいずれか一項に記載の
    トルク伝達装置と、を有し、前記電動機が発生した駆動
    力を前記トルク伝達装置を介して制御棒に伝達して制御
    棒を昇降させる駆動機構と、 前記電動機に電力を供給する電源装置と、を備えたこと
    を特徴とする制御棒駆動装置。
  55. 【請求項55】原子炉の制御棒を昇降駆動する制御棒駆
    動装置であって、 電動機と、請求項46乃至50のいずれか一項に記載の
    トルク伝達装置とを有し、前記電動機が発生した駆動力
    を前記トルク伝達装置を介して制御棒に伝達して制御棒
    を昇降させる駆動機構を備え、 スプールピース隔壁内部に前記トルク伝達装置の第1の
    継手要素が設置され、スプールピース隔壁外部に前記ト
    ルク伝達装置の第2の継手要素が設置され、前記第1の
    継手要素のうち第3の外被に覆われた磁石が機能し、前
    記第1の継手要素の第3の外被に覆われていない磁石が
    機能しない状態において、原子炉の通常運転時の制御棒
    位置保持に必要なトルク以上の最大伝達トルクを前記ト
    ルク伝達装置が有していることを特徴とする制御棒駆動
    装置。
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