JP2001099613A - 斜入射干渉計装置 - Google Patents

斜入射干渉計装置

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JP2001099613A
JP2001099613A JP27693299A JP27693299A JP2001099613A JP 2001099613 A JP2001099613 A JP 2001099613A JP 27693299 A JP27693299 A JP 27693299A JP 27693299 A JP27693299 A JP 27693299A JP 2001099613 A JP2001099613 A JP 2001099613A
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Japan
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interference fringe
light
imaging lens
fringe observation
wavefront
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JP27693299A
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Fumio Kobayashi
富美男 小林
Chihiro Furuhata
千尋 古畑
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 格子定数が互いに異なる複数の回折格子領域
よりなる波面分割手段および波面合成手段を備えた斜入
射干渉計装置において、1つの結像レンズが結像レンズ
移動機構により複数の干渉縞観察用光線束の光路上の所
定位置に移動可能とされ、異なる感度で良好な干渉縞の
観察ができる装置を得る。 【構成】 第1および第2回折格子12、14を、格子
定数の異なる回折格子領域12A、12Bおよび14
A、14Bで構成し、測定感度の異なる干渉縞観察用光
線束A、Bを得る。結像レンズ22を結像レンズ移動機
構40によって一方の光線束の光路上の所定位置に移動
させることにより、一方の光線束を選択可能とする。選
択された光線束(例えばA)は折り返しミラー26(A)に
より逆進され、フィルタ32(A)を介し偏光ハーフミラ
ー28により偏向されて干渉縞観察スクリーン18に干
渉縞を形成させる。他方、選択されない光線束(B)はシ
ャッタ34(B)により遮蔽される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各々が格子定数の
互いに異なる複数の回折格子の組み合わせからなる波面
分割手段および波面合成手段を備えた斜入射干渉計装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、可干渉光を被検面に対して斜
めに入射し測定感度を低下させることにより、ある程度
凹凸の大きい被検面の表面形状を測定可能とした斜入射
干渉計装置が知られている。この斜入射干渉計装置の代
表的な構成としては、例えば、本出願人が既に出願して
いる特願平11−49429号明細書中に、従来例として開示
している装置が知られている。この従来例を図3に示
す。
【0003】この斜入射干渉計装置は、可干渉光を波面
分割手段112に入射させて2方向に波面分割し、一方
の光線束を被検面2aに対して斜めに入射させてその反
射光を物体光とするとともに他方の光線束を参照光と
し、これら物体光および参照光を波面合成手段114に
入射させて波面合成し、この波面合成手段114から同
一方向に射出される物体光と参照光との光干渉により干
渉縞を生じさせ、結像レンズ122を介して干渉縞観察
スクリーン118に干渉縞画像を形成し、この干渉縞画
像をテレビカメラ160で撮像し、その干渉縞画像に基
づいて被検面2aの形状を測定するようになっている。
【0004】ここで、結像レンズ122の第2焦点位置
に設けられた折り返しミラー126により結像レンズ1
22からの干渉縞観察用光線束は逆進させられ、再び結
像レンズ122(コリメータレンズとして機能する)を
透過することとなり、一方、結像レンズ122と波面合
成手段114との間に設けられたハーフミラー128に
よる偏向反射光路内に干渉縞観察スクリーン118が配
置される。また、結像レンズ122に対して被検面2a
と干渉縞観察スクリーン118とを共役の位置に配置
し、結像レンズ122がその第1焦点を被検面2aに位
置させるようにして配置されている。このようにして、
この斜入射干渉計装置は、全長がコンパクトで、台形歪
みのない干渉縞画像を得ることができる装置となってい
る。
【0005】ところで、このような斜入射干渉計におい
て、異なる感度で干渉縞の観察を行い被検面2aの表面
形状をより正確に測定し得るものも知られている。その
基本的構成は、波面分割手段(図3における112に相
当する。以下、カッコ内の符号も同様。)および波面合
成手段(114)がともに、格子定数の小さい回折格子
領域と格子定数の大きい回折格子領域とからなり、格子
定数の小さい回折格子領域により形成される測定感度の
高い干渉縞と、格子定数の大きい回折格子領域により形
成される測定感度の低い干渉縞とを必要に応じ選択観察
し、被検面2aの表面凹凸形状を測定するものである。
【0006】すなわち、波面分割手段(112)は格子
定数の小さい回折格子領域と格子定数の大きい回折格子
領域からの+1次回折光がいずれも被検面(2a)に入
射するよう、格子定数の小さい回折格子領域を上にして
上下2段で設けられている。
【0007】一方、波面合成手段(114)は、波面分
割手段(112)の格子定数の小さい回折格子領域から
の物体光および参照光が波面合成手段(114)の格子
定数の小さい回折格子領域に入射するとともに波面分割
手段(112)の格子定数の大きい回折格子領域からの
物体光および参照光が波面合成手段(114)の格子定
数の大きい回折格子領域に入射するよう、格子定数の小
さい回折格子領域を上にして上下2段で設けられてい
る。
【0008】格子定数の小さい回折格子領域は回折角が
大きいので、波面分割手段(112)の格子定数の小さ
い回折格子領域からの+1次回折光の被検面(2a)へ
の入射角は小さくなり、波面合成手段(114)の格子
定数の小さい回折格子領域から射出される干渉縞観察用
光線束(すなわち物体光の0次回折光および参照光の−
1次回折光からなる光線束)により形成される干渉縞の
測定感度は高くなる。
【0009】一方、格子定数の大きい回折格子領域は回
折角が小さいので、波面分割手段(112)の格子定数
の大きい回折格子領域からの+1次回折光の被検面(2
a)への入射角は大きくなり、波面合成手段(114)
の格子定数の大きい回折格子領域から射出される干渉縞
観察用光線束により形成される干渉縞の測定感度は低く
なる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような、異なる感
度で干渉縞の観察を行い得る斜入射干渉計において、い
ずれの感度による干渉縞画像も、1種類の感度で干渉縞
画像を観察する場合と同程度の良好な干渉縞画像が形成
されることが望まれている。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、異なる感度で干渉縞の観察を行うこと
ができる斜入射干渉計装置において、いずれの感度によ
る干渉縞画像についても容易に良好な画像を得ることが
できる装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る斜入射干渉
計装置は、可干渉光を波面分割手段に入射させて複数方
向に波面分割し、そのうちの1つの光線束を被検面に対
して斜めに入射させてその反射光を物体光とするととも
に残りのいずれか1つの光線束を参照光とし、これら物
体光および参照光を波面合成手段に入射させて波面合成
し、この波面合成手段から同一方向に射出される前記物
体光と前記参照光との光干渉により生じる干渉縞を干渉
縞観察スクリーンに形成させるように構成された斜入射
干渉計装置において、前記波面分割手段および前記波面
合成手段各々が、格子定数が互いに異なる複数の回折格
子領域からなり、前記干渉縞を前記干渉縞観察スクリー
ンに形成するための、結像レンズおよび結像レンズ移動
機構とからなる結像手段を備え、前記結像レンズが、前
記波面合成手段の前記複数の回折格子領域から互いに異
なる方向に射出された複数の干渉縞観察用光線束の光路
上を、前記結像レンズ移動機構により移動可能に構成さ
れ、前記結像レンズは、前記複数の干渉縞観察用光線束
のうちいずれの光線束の光路上においても、前記干渉縞
観察スクリーンと前記被検面とが該結像レンズに対して
共役の位置となるように、かつ、該結像レンズの第1焦
点が前記被検面上に位置するように設定されることを特
徴とするものである。
【0013】また、前記複数の干渉縞観察用光線束のう
ち、その光路上に前記結像レンズが配された干渉縞観察
用光線束のみを選択的に透過させ、かつ、その光路上に
前記結像レンズが配されていない干渉縞観察用光線束の
うち少なくとも1つの干渉縞観察用光線束を遮蔽するシ
ャッタが、前記干渉縞観察スクリーンの前記結像レンズ
側に設けられることが好ましい。
【0014】また、この斜入射干渉計装置は、前記結像
レンズの第2焦点近傍に設けられ、前記結像レンズより
射出される前記干渉縞観察用光線束を逆進させる折り返
しミラーと、前記結像手段と前記波面合成手段との間に
設けられ、前記折り返しミラーからの逆進光の少なくと
も一部を偏向反射させる偏光ハーフミラーと、前記折り
返しミラーと前記偏光ハーフミラーとの間に設けられた
1/4波長板からなるフィルタとを備えてなり、前記偏光
ハーフミラーからの偏向反射光路内における前記干渉縞
観察スクリーンが、前記結像レンズに対して、前記被検
面と共役の位置に配置されていることがより好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は、本実施形態に係る斜入射干渉計装
置1を示す側面図である。
【0017】図1に示すように、この斜入射干渉計装置
1は、水平方向に所定間隔を置いて対向配置された第1
および第2回折格子12、14の中央下方位置に被検体
2を支持する被検体支持部材16が設けられてなるバー
チ型の斜入射干渉計装置であって、光源10から射出さ
れてコリメータレンズ11により平行光とされた可干渉
光を第1回折格子12(波面分割手段)に入射させて複
数の回折光に波面分割し、+1次回折光を被検体2の被
検面2aに対して斜めに入射させてその反射光を物体光
とするとともに0次回折光を参照光とし、これら物体光
および参照光を第2回折格子14(波面合成手段)に入
射させて波面合成するようになっている。
【0018】この波面分割手段12および波面合成手段
14は、格子定数の小さい回折格子領域12A、14A
と格子定数の大きい回折格子領域12B、14Bとから
なる。
【0019】すなわち、図1において波面分割手段12
は格子定数の小さい回折格子領域12Aと格子定数の大
きい回折格子領域12Bからの+1次回折光がいずれも
被検面2aに入射するよう、領域12Aを上にして上下
2段で設けられている。一方、波面合成手段14は、波
面分割手段12の領域12Aからの物体光および参照光
が波面合成手段14の格子定数の小さい回折格子領域1
4Aに入射するとともに、波面分割手段12の領域12
Bからの物体光および参照光が波面合成手段14の格子
定数の大きい回折格子領域14Bに入射するよう、領域
14Aを上にして上下2段で設けられている。
【0020】格子定数の小さい回折格子領域12Aは回
折角が大きいので、波面分割手段12の領域12Aから
の+1次回折光の被検面2aへの入射角は小さくなり、
波面合成手段14の領域14Aから射出される干渉縞観
察用光線束(すなわち物体光の0次回折光および参照光
の−1次回折光からなる光線束)Aにより形成される干
渉縞の測定感度は高くなる。一方、格子定数の大きい回
折格子領域12Bは回折角が小さいので、波面分割手段
12の領域12Bからの+1次回折光の被検面2aへの
入射角は大きくなり、波面合成手段14の領域14Bか
ら射出される干渉縞観察用光線束Bにより形成される干
渉縞の測定感度は低くなる。
【0021】第2回折格子14(波面合成手段)から斜
め上方へ射出される物体光の0次回折光と参照光の−1
次回折光との光干渉により生じた干渉縞は、結像手段2
0(これについては後述する)を介し、その結像レンズ
22により干渉縞観察スクリーン18に干渉縞画像が形
成される。この干渉縞観察スクリーン18には、干渉縞
観察用光線束A、Bのうち、結像レンズ22が光路内に
挿入されることにより選択された一方の干渉縞観察用光
線束(図1においては干渉縞観察用光線束Aが選択され
ている)による干渉縞のみが形成されるが、この干渉縞
観察スクリーン18に形成される干渉縞画像を、図示さ
れないCCD撮像素子を有するテレビカメラで撮像する
ようになっている。
【0022】ここで、結像手段20は結像レンズ22お
よび結像レンズ移動機構40からなる。結像レンズ22
は、第1焦点距離および第2焦点距離が互いに等しい両
凸レンズであって、波面合成手段14の領域14A、1
4Bより射出される干渉縞観察用光線束A、Bの光路上
において、そのいずれにあっても第1焦点を被検面2a
に位置させるように、結像レンズ移動機構40により移
動可能とされている。この結像レンズ移動機構40によ
り、結像レンズ22を干渉縞観察用光線束A、Bのうち
いずれか一方のみを結像させ得る位置に移動させ、それ
により干渉縞観察用光線束の選択切換えが行われる。な
お、図1において、干渉縞観察用光線束Bを示す二点鎖
線は、結像レンズ22がこの光線束Bの光路内に挿入さ
れた場合のものを示している。
【0023】以下、図1のように結像レンズ22が干渉
縞観察用光線束Aの光路に挿入された場合について説明
する。
【0024】ここで、結像レンズ22の第2焦点には全
長を短縮するために折り返しミラー26Aが設けられて
おり、干渉縞観察用光線束Aを逆進させるので、干渉縞
観察用光線束Aは再び結像レンズ22を透過する。偏光
ハーフミラー28は、結像レンズ22と第2回折格子1
4との間に設けられており、折り返しミラー26Aから
の逆進光を下方へ偏向反射させるようになっている。
【0025】また、結像レンズ22と折り返しミラー2
6Aとの間にはシャッタ34Aおよび1/4波長板からな
るフィルタ32Aが配設されている。
【0026】シャッタ34A、34Bは、結像レンズ2
2が配された干渉縞観察用光線束Aのみを選択的に透過
させ、かつ、結像レンズ22が配されていない干渉縞観
察用光線束Bを遮蔽する。このようなシャッタ34A、
34Bとして、たとえば、干渉縞観察用光線束Aまたは
Bの光路への結像レンズ22の挿入に同期して光線束A
またはBを透過させるように、窓を備えたマスク部材を
移動させる方法がある。
【0027】シャッタ34Aにより遮蔽されることなく
偏光ハーフミラー28へ入射する逆進光は、フィルタ3
2Aを往復で2回透過することにより、その振動面が9
0°回転しているので、偏光ハーフミラー28を透過す
ることなくすべて下方へ偏向反射されることとなる。偏
光ハーフミラー28により偏向された偏向反射光路内に
おける干渉縞観察スクリーン18は、結像レンズ22に
対し被検面2aと共役の位置に配置され、ここに干渉縞
観察用光線束Aによる干渉縞画像が形成される。
【0028】以上、結像レンズ22が干渉縞観察用光線
束Aの光路に挿入された場合について説明したが、結像
レンズ22が干渉縞観察用光線束Bの光路に挿入された
場合も同様に、シャッタ34B、フィルタ32B、折り
返しミラー26Bを介し、干渉縞観察スクリーン18に
干渉縞観察用光線束Bによる干渉縞画像が形成される。
【0029】図2は、上記結像手段20を詳細に示す斜
視図である。
【0030】図示のように、この結像手段20は、結像
レンズ22を内部に組み込んだ結像レンズ移動機構40
からなり、結像レンズ22が収容された鏡筒42は、結
像レンズ22が円弧状の軌跡を描くようにガイド46に
沿って上下に移動される構成とされている。この円弧の
中心は被検面2aの中心2bとされている。
【0031】鏡筒42の側方保持板47には円弧状ラッ
ク43がねじ締め固定されており、鏡筒42の移動は、
この円弧状ラック43とピニオン44の噛み合わせによ
り行われる。
【0032】ピニオン44はガイド46の支持台41に
対し略直立するように支持されており、円弧状ラック4
3とピニオン44は各々の1箇所で噛み合っている。こ
のピニオン44はパルスモータ45により回転駆動さ
れ、噛合されている円弧状ラック43を上下に移動させ
る。
【0033】ガイド46の前側壁部には鏡筒42を2つ
の所定位置に位置決めするために断面コの字型のフォト
インタラプタ51が取り付けられており、結像レンズ2
2の光軸が干渉縞観察用光線束A、Bの光束中心と略一
致するように鏡筒42がこれら所定位置に移動される
と、鏡筒42の側部にフィン状に設けられた爪部52
が、フォトインタラプタ51内に挿入される。この挿入
されたタイミングに応じてパルスモータ45が停止さ
れ、鏡筒42がその位置に停止されて鏡筒42の位置決
めがなされることになる。
【0034】このようにして、結像レンズ22は結像レ
ンズ移動機構40により干渉縞観察用光線束A、Bの光
路間を移動可能とされている。図2の結像レンズ移動機
構40は、結像レンズ22が図1の干渉縞観察用光線束
Bを結像させる位置にある状態を示すものである。干渉
縞観察用光線束A、Bの光軸を一点鎖線により示す。
【0035】次に、本実施形態の作用効果について説明
する。
【0036】本実施形態に係る斜入射干渉計装置1は、
第2回折格子14から斜め上方へ射出される物体光の0
次回折光と参照光の−1次回折光との光干渉により生じ
る干渉縞を干渉縞観察スクリーン18に形成させるよう
になっているが、第1および第2回折格子12、14
が、格子定数の異なる2組の回折格子12A、12Bお
よび14A、14Bからなっているので、測定感度の異
なる2つの干渉縞観察用光線束A、Bを得ることができ
る。そして、本実施形態に係る斜入射干渉計装置1は、
結像レンズ移動機構40により結像レンズ22が移動可
能とされ、干渉縞観察用光線束A、Bのうちいずれか一
方の光路にのみ結像レンズ22が挿入され得るようにな
っているので、測定感度の互いに異なる2つの干渉縞観
察用光線束A、Bを必要に応じ選択することができ、干
渉縞観察スクリーン18には、選択された一方の干渉縞
観察用光線束AまたはBによる干渉縞画像のみが形成さ
れることとなる。そこで、この干渉縞画像をテレビカメ
ラで撮像することにより異なる感度で干渉縞の観察を行
うことができ、これにより被検面2aの表面形状をより
正確に測定することが可能となる。
【0037】特に、本実施形態においては、結像レンズ
移動機構40が、ガイド46に沿って鏡筒42を上下移
動させる構成となっているので、簡易な構成で干渉縞観
察用光線束A、Bの選択切換えを行うことができる。
【0038】さらに、本実施形態においては、2つの干
渉縞観察用光線束A、Bに対し1つの結像レンズ22を
備えればよいので、装置の簡素化および低コスト化を図
ることができる。
【0039】また、結像レンズ22が移動されることに
より、干渉縞観察用光線束A、Bともにレンズ中心部の
性能の良好な部分を透過させることができるため、いず
れの干渉縞観察用光線束A、Bによる干渉縞画像も収差
の少ない良好な画像を得ることができる。たとえば、1
枚の大きな結像レンズが2つの干渉縞観察用光線束A、
Bの光路上に亘って配置されている場合と比較した場
合、両方の光線束がこの固定レンズの中心部を透過する
わけではないので、周辺部を透過する光線束については
諸収差が大きくなり、良好な干渉縞画像を得ることが難
しい。また、周辺部まで高性能なレンズは高価なものと
なる。
【0040】上述したように、本実施形態においては複
数の干渉縞観察用光線束A、Bの選択は結像レンズ移動
機構40による結像レンズ22の移動により行われる。
したがってシャッタ34A、34Bは必須なものではな
いが、これにより、選択されていない方の干渉縞観察用
光線束の折り返しミラー26Aまたは26Bによる反射
光等の、干渉縞測定への悪影響を与える不要光を未然に
防止することができる。
【0041】また、本実施形態のように、結像レンズ2
2の第2焦点近傍に配され、結像レンズ22より射出さ
れる干渉縞観察用光線束A、Bを逆進させる折り返しミ
ラー26A、26Bと、結像手段20と波面合成手段1
4との間に設けられ、折り返しミラー26A、26Bか
らの逆進光を偏向反射させる偏光ハーフミラー28とを
備え、所定の位置に干渉縞観察スクリーン18を配置す
ることにより、装置の全長をコンパクトにすることがで
きる。なお、この点においては、偏光ハーフミラー28
は上記逆進光の少なくとも一部を偏光反射させるハーフ
ミラーであってもよい。
【0042】しかしながら、本実施形態のように1/4波
長板からなるフィルタ32A、Bと偏光ハーフミラー2
8を備えることにより、折り返しミラー26A、26B
からの逆進光を、偏光ハーフミラー28を透過させるこ
となくすべて下方へ偏向反射させることができ、光量の
利用効率を向上させるとともに、また干渉縞測定への悪
影響を未然に防止することができる。
【0043】本実施形態においては種々の態様の変更が
可能である。
【0044】本実施形態においては、第2回折格子14
から斜め上方へ射出される物体光の0次回折光と参照光
の−1次回折光との光干渉により生じる干渉縞を干渉縞
観察スクリーン18に形成するように構成されている
が、第2回折格子14から水平方向に射出される物体光
の+1次回折光と参照光の0次回折光との光干渉により
生じる干渉縞を干渉縞観察スクリーン18に形成するよ
うに構成してもよい。
【0045】また、本実施形態においては、第1および
第2回折格子12、14が、格子定数の互いに異なる回
折格子領域12A、12Bおよび14A、14Bからな
る場合について説明したが、3以上の回折格子領域から
なるようにしてもよく、このようにすることにより、測
定感度の異なる3つ以上の干渉縞観察用光線束を得るこ
とができる。
【0046】レンズ移動機構40の構成についても、種
々の態様の変更が可能である。たとえば、鏡筒42の移
動方法はピニオン44と円弧状ラック43に限られず、
結像レンズ22が被検面2aの中心2bを中心とした円
弧状の軌跡を移動するものとなっていればよい。
【0047】また、このレンズ移動機構40は、異なる
感度の複数光線束に限らず、同感度の2つの光線束で一
方を干渉縞観察用、他方をアライメント用とするなど、
異なる用途に用いる複数光線束に対しても用いることが
できる。この場合も、1つの結像レンズを複数の光線束
の光路を移動させることにより共有し、いずれの光線束
も結像レンズの中心部を透過するようにして収差の低減
を図ることができる。
【0048】本実施形態では、結像レンズ22のみが干
渉縞観察用光線束A、Bの光路上を移動する構成とされ
ているが、他の部材についても光線束A、Bの光路上を
移動する構成としてもよい。たとえば、折り返しミラー
26A、26Bについても、結像レンズ22の挿入に同
期して選択された光路にのみ配されるように、1つの折
り返しミラーが移動されるようにしてもよい。
【0049】また、折り返しミラー26A、26Bや偏
光ハーフミラー28を配さない構成であった場合には、
結像レンズ22の挿入に同期して干渉縞観察スクリーン
18も干渉縞観察用光線束A、Bの光路を移動するよう
にしてもよい。
【0050】本実施形態では、シャッタ34A、34B
および1/4波長板よりなるフィルタ32A、32Bを配
置しているが、これらに代えて干渉縞観察用光線束A、
Bの各光路上に各々液晶シャッタを設けることもでき
る。これらの液晶シャッタは駆動手段により交互にオン
オフされ、結像レンズ22が光路上に挿入された光線束
AまたはBのみが折り返しミラー26AまたはBに入射
されるように構成されることが望ましい。
【0051】本実施形態において、シャッタ34A、3
4B、フィルタ32A、32Bは折り返しミラー26
A、26Bと非平行に配置されていることが望ましい。
また、上記液晶シャッタについても同様である。これに
より、これらの部材の表面で反射した光を干渉縞観察用
光線束の光路から外すことができ、これにより該反射光
が干渉縞観察スクリーン18に入射して干渉縞の測定に
悪影響を及ぼしてしまうのを未然に防止することができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る斜入射
干渉計装置によれば、結像レンズ移動機構により結像レ
ンズが移動可能とされ、複数の干渉縞観察用光線束のい
ずれに対してもその光束中心と結像レンズの光軸とが略
一致するよう、この結像レンズを位置させ得る構成とさ
れているので、簡易な構成でありながら互いに異なる感
度による干渉縞画像がいずれも良好に形成され得る斜入
射干渉計装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る斜入射干渉計装置を示
す側面図
【図2】図1に示す斜入射干渉計装置の結像レンズ移動
機構を示す斜視図
【図3】従来例を示す側面図
【符号の説明】
1 斜入射干渉計装置 2 被検体 2a 被検面 10 光源 11 コリメータレンズ 12、112 第1回折格子(波面分割手段) 12A、12B 回折格子 14、114 第2回折格子(波面合成手段) 14A、14B 回折格子 16 被検体支持部材 18、118 干渉縞観察スクリーン 20 結像手段 22、122 結像レンズ 26A、26B、126 折り返しミラー 28 偏光ハーフミラー 32A、32B フィルタ(1/4波長板) 34A、34B シャッタ 40 結像レンズ移動機構 41 支持台 42 鏡筒 43 円弧状ラック 44 ピニオン 45 パルスモータ 46 ガイド 47 側方支持板 51 フォトインタラプタ 52 爪部 128 ハーフミラー 160 テレビカメラ A、B 干渉縞観察用光線束
フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA09 AA15 BB07 CC04 EE10 FF01 GG12 GG22 GG23 GG38 GG41 GG49 GG59 GG66 HH03 HH08 JJ01 KK01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可干渉光を波面分割手段に入射させて複
    数方向に波面分割し、そのうちの1つの光線束を被検面
    に対して斜めに入射させてその反射光を物体光とすると
    ともに残りのいずれか1つの光線束を参照光とし、これ
    ら物体光および参照光を波面合成手段に入射させて波面
    合成し、この波面合成手段から同一方向に射出される前
    記物体光と前記参照光との光干渉により生じる干渉縞を
    干渉縞観察スクリーンに形成させるように構成された斜
    入射干渉計装置において、 前記波面分割手段および前記波面合成手段各々が、格子
    定数が互いに異なる複数の回折格子領域からなり、 前記干渉縞を前記干渉縞観察スクリーンに形成するため
    の、結像レンズおよび結像レンズ移動機構とからなる結
    像手段を備え、 前記結像レンズが、前記波面合成手段の前記複数の回折
    格子領域から互いに異なる方向に射出された複数の干渉
    縞観察用光線束の光路上を、前記結像レンズ移動機構に
    より移動可能に構成され、 前記結像レンズは、前記複数の干渉縞観察用光線束のう
    ちいずれの光線束の光路上においても、前記干渉縞観察
    スクリーンと前記被検面とが該結像レンズに対して共役
    の位置となるように、かつ、該結像レンズの第1焦点が
    前記被検面上に位置するように設定されることを特徴と
    する斜入射干渉計装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の干渉縞観察用光線束のうち、
    その光路上に前記結像レンズが配された干渉縞観察用光
    線束のみを選択的に透過させ、かつ、その光路上に前記
    結像レンズが配されていない干渉縞観察用光線束のうち
    少なくとも1つの干渉縞観察用光線束を遮蔽するシャッ
    タが、前記干渉縞観察スクリーンの前記結像レンズ側に
    設けられたことを特徴とする請求項1記載の斜入射干渉
    計装置。
  3. 【請求項3】 前記結像レンズの第2焦点近傍に配さ
    れ、前記結像レンズより射出される前記干渉縞観察用光
    線束を逆進させる折り返しミラーと、前記結像手段と前
    記波面合成手段との間に設けられ、前記折り返しミラー
    からの逆進光の少なくとも一部を偏向反射させるハーフ
    ミラーとを備えてなり、 前記ハーフミラーからの偏向反射光路内における前記干
    渉縞観察スクリーンが、前記結像レンズに対して、前記
    被検面と共役の位置に配置されていることを特徴とする
    請求項1または2記載の斜入射干渉計装置。
  4. 【請求項4】 前記ハーフミラーが偏光ハーフミラーか
    らなり、前記折り返しミラーと前記偏光ハーフミラーと
    の間に1/4波長板からなるフィルタが配置されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の斜入射干渉計装置。
JP27693299A 1999-09-29 1999-09-29 斜入射干渉計装置 Withdrawn JP2001099613A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013507647A (ja) * 2009-10-08 2013-03-04 ユニヴェルシテ リブル ドゥ ブリュッセル 軸外し干渉計

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