JP2001099157A - 空気静圧軸受の接触回避制御装置 - Google Patents

空気静圧軸受の接触回避制御装置

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JP2001099157A
JP2001099157A JP27476999A JP27476999A JP2001099157A JP 2001099157 A JP2001099157 A JP 2001099157A JP 27476999 A JP27476999 A JP 27476999A JP 27476999 A JP27476999 A JP 27476999A JP 2001099157 A JP2001099157 A JP 2001099157A
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pressure
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aerostatic
air
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Masahiko Fukuda
将彦 福田
Masahide Katsuki
雅英 勝木
Satoshi Kumamoto
聰 熊本
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気静圧軸受の異常な負荷などによる接触を
的確に回避可能にする。 【解決手段】 空気静圧軸受21、22、23、24に
供給される空気の圧力及び流量を圧力計27と流量計2
6で検出し、この圧力及び流量から軸受隙間の全体的な
いし部分的な減少を計測する。計測された減少部分の軸
受隙間の値と目標隙間設定器33に記憶されている軸受
隙間の目標値とを比較器31で比較し、比較器31から
の差信号が小さくなるように、圧力調整手段28を調整
して空気静圧軸受21、22、23、24に供給される
空気の圧力を変化せるか、又は/及びテーブル11の移
動速度を変化させて空気静圧軸受に作用する負荷を変化
させることにより、軸受隙間を目標値に近付け、空気静
圧軸受の接触を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超精密加工機、高
速加工機又は超精密移動ステージなどに用いられる空気
静圧軸受に係り、特に過負荷による軸受の接触を回避す
るための制御装置に関する。なお、本発明での空気静圧
軸受とは、回転軸の軸受のほかステージやテーブルの移
動を案内するための空気静圧案内をも含むものとする。
【0002】
【従来の技術】空気静圧軸受は、軸やステージなどの浮
上体と軸受部材(固定体)との間に、圧縮空気層を形成
して浮上体を弾性的に支承するものであり、浮上体に作
用する負荷が、静圧軸受剛性の範囲内にあり、かつ一定
である状態では、浮上体と軸受部材との間の軸受隙間が
小さくなると、圧縮空気層の圧力が上昇して浮上力を増
加させることにより軸受隙間の減少を抑え、逆に軸受隙
間が大きくなると、圧縮空気層の圧力が低下して浮上力
を減少させることにより軸受隙間の増加を抑えて、ほぼ
一定の軸受隙間を形成するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浮上体
に作用する負荷が変化すると、空気静圧軸受の軸受隙間
が全体的又は部分的に変化し、負荷が異常に大きくなる
と、少なくとも一部の軸受隙間が極めて小さくなり、遂
には浮上体と軸受部材とが接触してしまう。接触する
と、かじり等の損傷を引き起こすことがあり、空気静圧
軸受にとって致命的な障害となる。
【0004】そこで、空気静圧軸受を使用する機械で
は、空気静圧軸受が接触を生じないような条件で使用す
る必要があり、浮上体に作用する負荷が変動する場合に
は、変動幅を考慮して使用条件をかなり安全側に設定し
なければならず、機械の性能を十分に発揮させることが
できないという問題があった。
【0005】このような問題に対し、変位検出器などに
より軸受隙間そのものを監視し、接触が生ずると予想さ
れる場合に危険信号を発生させる警報システムや接触を
積極的に回避させる接触回避制御装置が提案されている
(特開平11ー197997号)が、特に接触を回避す
るための制御装置においては、軸受隙間が正常状態で数
μm程度と非常に小さいため、軸受隙間の変化や片寄り
をより正確に検出して接触を確実に防止することができ
るようなセンサとそれに基づく制御装置が必要であり、
接触回避制御の確実性及び安定性やコストの面で課題が
あった。
【0006】本発明は、空気静圧軸受の異常な負荷など
による接触回避をより簡単な手段により的確に行うこと
ができる空気静圧軸受の接触回避制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る発明は、空気静圧軸受の接触回避制御
装置において、空気静圧軸受の軸受隙間の目標値を記憶
するための目標隙間設定器と、前記空気静圧軸受に供給
される空気の圧力及び流量から軸受隙間の全体的ないし
部分的な減少を計測するように前記空気静圧軸受の給気
通路に設けられた軸受隙間計測手段と、この軸受隙間計
測手段により計測された前記全体的ないし部分的な減少
部分の軸受隙間の値と前記目標隙間設定器に記憶されて
いる軸受隙間の目標値との差を求めるための比較手段
と、この比較手段からの差信号を受けて前記差を小さく
するように、前記空気静圧軸受に供給される空気の圧力
及び前記空気静圧軸受に作用する負荷の少なくとも一方
を変化させるための調整手段と、を備えたものである。
【0008】ところで、空気静圧軸受は、負荷の変化な
どに伴って軸受隙間が変化したとき、軸受隙間が大きく
なることにより空気静圧軸受に供給される空気の流量が
増加する割合より、軸受隙間が小さくなることにより減
少する割合の方が大きい。そこで、軸受隙間が全体的に
減少した場合はもちろん、一部は増加し一部が減少した
場合にも、空気静圧軸受に供給される空気の圧力及び流
量を計測することにより、軸受隙間の全体的ないし部分
的な減少を計測することが可能である。
【0009】本発明は、上記の現象に基づいてなされた
ものであり、空気静圧軸受に供給される空気の圧力及び
流量を検出し、この圧力及び流量から軸受隙間の全体的
ないし部分的な減少を計測し、計測した全体的ないし部
分的な減少部分の軸受隙間の値と目標値との差を比較手
段で求め、差があれば、この差を小さくするように空気
静圧軸受に供給される空気の圧力及び前記空気静圧軸受
に作用する負荷の少なくとも一方を変化させることによ
り、軸受隙間の値を目標値に近付けるように制御する。
空気静圧軸受に供給される空気の圧力及び流量は、市販
の計測器を用いて比較的正確に測定可能であり、この圧
力及び流量と減少部分の軸受隙間の値とは所定の対応関
係を有するため、軸受隙間の減少を簡単かつ確実に検出
することができると同時に、接触回避を的確に行うこと
ができる。
【0010】また、上記目的を達成するための請求項2
に係る発明は、空気静圧軸受の接触回避制御装置におい
て、空気静圧軸受の軸受隙間が所定の状態にあるとき、
この空気静圧軸受に供給される空気の所定圧力における
目標流量を記憶するための目標流量設定器と、前記空気
静圧軸受に供給される空気の圧力及び流量を計測し、前
記所定圧力に対応した供給流量を求めるように前記空気
静圧軸受の給気通路に設けられた供給流量計測手段と、
この供給流量計測手段により求められた供給流量と前記
目標流量設定器に記憶されている目標流量との差を求め
るための比較手段と、この比較手段からの差信号を受け
て少なくとも供給流量が目標流量より小さいとき、前記
差を小さくするように、前記空気静圧軸受に供給される
空気の圧力及び前記空気静圧軸受に作用する負荷の少な
くとも一方を変化させるための調整手段と、を備えたも
のである。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明が軸受隙間の値に基づいて接触回避制御を行っている
のに対し、空気静圧軸受に供給される空気の流量に基づ
いて接触回避制御を行うものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図1ないし図4を参照して説明する。図1において、ベ
ース10の上にはワークWを取り付けるテーブル11が
搭載され、テーブル11はテーブル用モータ12により
図1において左右に移動される。ベース10の図1にお
いて左側にはコラム13が立設され、コラム13には主
軸ヘッド14が図示省略した移動機構により上下に移動
可能に取り付けられている。
【0013】主軸ヘッド14には、ビルトイン型の主軸
用モータ15により回転を与えられる主軸16が取り付
けられている。主軸16は、先端(図1において下端)
に工具17を装着されると共に、途中につば16aを有
し、このつば16aの上下のスラスト面と主軸16の上
下の外周面にそれぞれ対向する空気静圧軸受21、2
2、23、24が、主軸ヘッド14に設けられている。
【0014】主軸16の外周面に対向する空気静圧軸受
24(23も同じ)は、図2に示すように、主軸16の
外周面の円周上で複数等配された単位空気静圧軸受24
a〜24dからなっている。なお、つば16aの上下の
スラスト面にそれぞれ対向する空気静圧軸受21、22
もスラスト面の円周上で複数等配された単位空気静圧軸
受からなっているが、図示は省略する。以下、これらの
すべての単位空気静圧軸受を指す場合、単位空気静圧軸
受24a〜24d等という。これらの単位空気静圧軸受
24a〜24d等には、いわゆる自成絞り、オリフィス
絞り、多孔質絞り及び面絞りのいずれをも適用すること
ができる。
【0015】各単位空気静圧軸受24a〜24dの給気
通路25は1つに接続され、図1に示す流量計26、圧
力計27及び圧力調整手段28を介して圧縮空気源29
に接続されている。
【0016】流量計26と圧力計27は、検出した流量
と圧力のデータを後述する第1データ変換手段30を介
して比較器31に与えるようになっている。32は、目
標隙間設定器であり、各単位空気静圧軸受24a〜24
dの軸受隙間の目標値が設定・記憶される。
【0017】上記第1データ変換手段30は、流量計2
6と圧力計27により検出された流量と圧力のデータか
ら軸受隙間の値を求めるためのものである。なお、この
実施の形態においては、軸受隙間の減少部分の隙間の値
を求めるためのものである。
【0018】この点について詳しく述べる。各単位空気
静圧軸受24a〜24dに供給される空気の合計流量す
なわち空気静圧軸受24に供給される空気の流量は、軸
受隙間の値が一定であっても圧力が異なると変化するた
め、流量計26の検出流量を圧力計27の検出圧力を用
いて基準圧力のもとでの流量に変換する。空気静圧軸受
24に供給される空気の基準圧力のもとでの流量と軸受
隙間の値との間には一定の関係K1があるため、検出流
量、検出圧力及びK1を用いて軸受隙間の値を求めるこ
とができる。
【0019】ところで、図2に示したように、主軸16
の外周面の円周上に複数の単位空気静圧軸受24a〜2
4dが配列されている場合には、主軸16を挟んで対向
する一方の単位空気静圧軸受24a又は24bの軸受隙
間の値が減少すれば、他方の単位空気静圧軸受24c又
は24dの軸受隙間の値は増加する。そこで、一方の単
位空気静圧軸受24a又は24bに供給される空気の流
量は減少するが、他方の単位空気静圧軸受24c又は2
4dに供給される空気の流量は増加する。
【0020】しかしながら空気静圧軸受においては、空
気静圧軸受が持つ絞り効果により軸受隙間の値が増加し
ても流量の増加割合は少ない。これに対し、軸受隙間の
値の減少による流量の減少は、敏感に現れる。このた
め、図2に示されているように、主軸16の外周面の円
周上に複数の単位空気静圧軸受24a〜24dが配列さ
れている場合、個々の単位空気静圧軸受24a〜24d
に供給される空気の圧力及び流量をそれぞれ検出するこ
となく、これらへの合計流量と圧力を検出することによ
り軸受隙間の減少部分の隙間の値を求めることができ
る。
【0021】図3、図4は、つば16aと空気静圧軸受
21、22に相当するモデルにより負荷の変化に対する
軸受隙間と流量の変化をそれぞれ実測したものである。
なお、使用したモデルは、つば16aの軸受として作用
する部分の外径が160mm、内径が80mmであり、
上下のスラスト面にそれぞれ対向させて直径16mmの
多孔質空気静圧軸受を12個ずつ配置し、多孔質空気静
圧軸受を囲む軸受面とつば16aのスラスト面との間の
上下の軸受隙間の値が、負荷が零の状態でそれぞれ4.
7μmのものであった。
【0022】このモデルの上下の多孔質空気静圧軸受に
圧力が0.5MPaの空気を供給し、つば16aに下向
きの荷重を順次増加させて与えたところ、負荷を受ける
側の下方の軸受隙間の値は、図3に示すように減少し
た。なお、上方の軸受隙間の値は、これと対称的に増加
する。このとき上下の多孔質空気静圧軸受に供給される
空気の合計流量は、図4に示すように減少した。このテ
ストから明かなように、空気静圧軸受24に供給される
空気の流量は、軸受隙間の減少による影響をより大きく
受けて減少する。
【0023】上記のようにして第1データ変換手段30
により求めた軸受隙間の減少部分の隙間の値と目標隙間
設定器32に記憶されている軸受隙間の目標値との差を
比較器31で求める。
【0024】比較器31により求められた目標値と検出
された軸受隙間の減少部分の隙間の値との差の信号が、
第2データ変換手段33を介して圧力調整手段28へ与
えられる。圧力調整手段28は、各単位空気静圧軸受2
4a〜24dへ供給する圧縮空気の圧力を、比較器31
からの差信号を小さくする方向へ変化させるように構成
されている。第2データ変換手段33は、軸受隙間と単
位空気静圧軸受24a〜24dへ供給する圧縮空気の圧
力との関係K2で差信号を変換するためのものである。
【0025】前述した流量計26、圧力計27及び圧力
調整手段28は、図示省略するが、スラスト用の空気静
圧軸受21、22の給気通路25と主軸上部の空気静圧
軸受23の給気通路25にそれぞれ設けられている。ま
た、上記第1データ変換手段30、比較器31、目標隙
間設定器32及び第2データ変換手段33は、1組のみ
が設けられ、上記の各給気通路25にそれぞれ設けられ
ている流量計26、圧力計27及び圧力調整手段28に
順次切り換え接続されて、各圧力調整手段28を調整す
るように構成されている。
【0026】また、比較器31からの差信号は、第3デ
ータ変換手段34を介してテーブル用モータ12に与え
られ、この差信号を小さくする方向へテーブル11の移
動速度を変化させることにより、工具17を介して主軸
16に作用する負荷すなわち各単位空気静圧軸受24a
〜24d等の負荷を変化させるように構成されている。
第3データ変換手段34は、軸受隙間とテーブル11の
移動速度との関係K3で差信号を変換するためのもので
あり、このK3は、ワークWの材質、工具17の種類及
び切り込み量などの加工条件により定められる。
【0027】次いで本装置の作用について説明する。主
軸用モータ15により主軸16を回転させ、テーブル1
1をテーブル用モータ12により所定速度で移動させて
工具17によりワークWを加工する。このとき、空気静
圧軸受21〜24には、圧縮空気源29から圧力調整手
段28、圧力計27及び流量計26を介して圧縮空気が
供給され、主軸16と空気静圧軸受21〜24との間に
圧縮空気層を形成し、主軸16を非接触で支持してい
る。
【0028】加工条件の1つであるテーブル11の送り
速度が遅く、主軸16に作用する負荷が小さいときに
は、空気静圧軸受21〜24の各単位空気静圧軸受24
a〜24d等の軸受隙間の値は、それぞれほぼ同一であ
り、目標値となっている。
【0029】他方、例えばテーブル11の送り速度が速
く、主軸16に作用する負荷が大きいと、図1において
主軸16の下端を右方向へ押す力が大きくなり、図2に
おいて右方の単位空気静圧軸受24aの負荷が増加し、
この単位空気静圧軸受24aの軸受隙間が減少する。ま
た、この単位空気静圧軸受24aと主軸16を介して対
向する単位空気静圧軸受24cの軸受隙間は上記負荷に
より増加する。このような軸受隙間の変化が生じた場
合、前述したように、空気静圧軸受24に供給される空
気の流量は、軸受隙間の減少による影響をより大きく受
けて減少する。
【0030】この流量の減少は、流量計26により検出
され、圧力計27の圧力と共に第1データ変換手段33
に取り込まれ、この第1データ変換手段33により空気
静圧軸受24の軸受隙間の減少部分、すなわち単位空気
静圧軸受24aの軸受隙間の値に変換されて比較器31
に伝えられる。比較器31は、この単位空気静圧軸受2
4aの軸受隙間の値と目標隙間設定器32に記憶されて
いる目標値との差を求め、差信号を第2データ変換手段
33を介して圧力調整手段28へ送り、差信号に応じて
空気静圧軸受24へ供給される圧縮空気の圧力を高め
る。この圧力上昇は、静圧軸受剛性を高め、軸受隙間が
減少した部分の隙間を増加させ、空気静圧軸受24の軸
受隙間の部分的な減少を抑える。そこで、空気静圧軸受
24の軸受隙間は全体がほぼ等しい値すなわち目標値に
保持される。
【0031】このような軸受隙間の制御は、他の空気静
圧軸受21、22、23においても同様に行われ、それ
ぞれの空気静圧軸受21〜24の軸受隙間はそれぞれほ
ぼ目標値に保たれる。なお、軸受隙間が目標値に対し許
容値内に到達したとき、空気静圧軸受21〜24に供給
される圧縮空気の圧力は、基準圧力より高い状態にあ
り、このまま安定しようとするため、供給圧力が基準圧
力より高い状態で軸受隙間が目標値に対し許容値内にあ
るときには、供給圧力を緩やかな勾配で低下させるよう
になっている。
【0032】本装置は、上記のように圧力調整手段28
により空気静圧軸受21〜24へ供給する圧縮空気の圧
力を制御することにより所期の目的を達成することがで
きるが、これに代えて、比較器31からの差信号を第3
データ変換手段34を介してテーブル用モータ12へ与
えることにより、テーブル11の送り速度を制御するこ
となどにより空気静圧軸受21〜24の負荷を調整する
ことによっても同様に軸受隙間の値をそれぞれほぼ目標
値に保つことができる。なお、例えば、負荷の大きさと
の関係などから上記圧力と負荷の両方による制御を同時
に行ってもよいことは言うまでもない。
【0033】前述した実施の形態では、目標隙間設定器
32に空気静圧軸受21〜24の軸受隙間そのものの目
標値を設定・記憶させる例を示したが、この目標隙間設
定器32に代えて、軸受隙間が目標値の状態にある空気
静圧軸受に、この空気静圧軸受に供給される空気の所定
圧力における目標流量を設定・記憶させる目標流量設定
器としてもよい。この場合には、流量計26と圧力計2
7の検出値から所定圧力に対応させたときの供給流量す
なわち検出圧力が高い場合はこの圧力を所定圧力に下げ
たときに空気静圧軸受に供給される供給流量に減じた供
給流量を供給流量計測手段により求め、この供給流量と
目標流量とを比較器31で比較し、第2データ変換手段
33により流量での差信号を、空気静圧軸受に供給する
圧縮空気の圧力やテーブル11の送り速度のような空気
静圧軸受に作用する負荷に変換して圧力調整手段28や
テーブル用モータ12などを制御すればよい。
【0034】また、前述した実施の形態は、流量計2
6、圧力計27及び圧力調整手段28をスラスト用の上
下一対の空気静圧軸受21、22に対して1組設け、ラ
ジアル用の2つの空気静圧軸受23、24にそれぞれ1
組ずつ合計3組設けた例を示したが、前述したように、
空気静圧軸受へ供給される空気の流量は、軸受隙間の減
少部分のの影響を強く受けるため、空気静圧軸受21〜
24の全体に対して1組設け、一括して制御するように
してもよく、また、逆に、個々の単位空気静圧軸受24
a〜24d等に1組ずつ設けてもよいことは言うまでも
ない。この場合は、軸受隙間の増減に応じて圧力や負荷
を制御するか、又は減少したもののみの圧力や負荷を変
化させるように制御し、増加したものは変化させずにそ
のままとするかのいずれでもよい。
【0035】さらにまた、前述した実施の形態は、本発
明を回転軸の空気静圧軸受に適用した例を示したが、本
発明は前述したように、ステージやテーブルの移動を案
内するための空気静圧案内にも同様に適用可能である。
さらにまた、空気静圧案内のように同一の単位空気静圧
軸受が多数配列されている場合には、すべての単位空気
静圧軸受を対象にして圧力及び流量を計測する必要はな
く、サンプリング的にいくつかを計測し、この計測結果
に基づいて所定の係数を掛けることなどにより、他の単
位空気静圧軸受をも制御するようにしてもよいことは言
うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、空気静圧軸
受に供給される空気の圧力及び流量から軸受隙間の全体
的ないし部分的な減少を検出し、この減少を抑えるよう
に空気静圧軸受に供給される空気の圧力及び前記空気静
圧軸受に作用する負荷の少なくとも一方を変化させて軸
受隙間を目標値に近付けるように制御する構成としたた
め、軸受隙間の減少の検出と制御を簡単かつ確実に行う
ことができ、異常な負荷などによる空気静圧軸受の接触
を的確に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す概要構成図。
【図2】図1のAーA線による断面図。
【図3】負荷と軸受隙間の値との関係を示す図。
【図4】負荷と空気静圧軸受に供給される空気の流量と
の関係を示す図。
【符号の説明】
10 ベース 11 テーブル 12 テーブル用モータ 13 コラム 14 主軸ヘッド 15 主軸用モータ 17 工具 21、22、23、24 空気静圧軸受 24a〜24d 単位空気静圧軸受 25 給気通路 26 流量計 27 圧力計 28 圧力調整手段 29 圧縮空気源 30 第1データ変換手段 31 比較器 32 目標隙間設定器 33 第2データ変換手段 34 第3データ変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C048 AA07 BC02 CC07 CC20 DD02 DD11 3J102 AA02 BA03 CA03 EA02 EB02 EB03 EB07 GA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気静圧軸受の接触回避制御装置におい
    て、 空気静圧軸受の軸受隙間の目標値を記憶するための目標
    隙間設定器と、 前記空気静圧軸受に供給される空気の圧力及び流量から
    軸受隙間の全体的ないし部分的な減少を計測するように
    前記空気静圧軸受の給気通路に設けられた軸受隙間計測
    手段と、 この軸受隙間計測手段により計測された前記全体的ない
    し部分的な減少部分の軸受隙間の値と前記目標隙間設定
    器に記憶されている軸受隙間の目標値との差を求めるた
    めの比較手段と、 この比較手段からの差信号を受けて前記差を小さくする
    ように、前記空気静圧軸受に供給される空気の圧力及び
    前記空気静圧軸受に作用する負荷の少なくとも一方を変
    化させるための調整手段と、 を備えたことを特徴とする空気静圧軸受の接触回避制御
    装置。
  2. 【請求項2】 空気静圧軸受の接触回避制御装置におい
    て、 空気静圧軸受の軸受隙間が所定の状態にあるとき、この
    空気静圧軸受に供給される空気の所定圧力における目標
    流量を記憶するための目標流量設定器と、 前記空気静圧軸受に供給される空気の圧力及び流量を計
    測し、前記所定圧力に対応した供給流量を求めるように
    前記空気静圧軸受の給気通路に設けられた供給流量計測
    手段と、 この供給流量計測手段により求められた供給流量と前記
    目標流量設定器に記憶されている目標流量との差を求め
    るための比較手段と、 この比較手段からの差信号を受けて少なくとも供給流量
    が目標流量より小さいとき、前記差を小さくするよう
    に、前記空気静圧軸受に供給される空気の圧力及び前記
    空気静圧軸受に作用する負荷の少なくとも一方を変化さ
    せるための調整手段と、 を備えたことを特徴とする空気静圧軸受の接触回避制御
    装置。
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