JP2001099126A - 連結具 - Google Patents

連結具

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JP2001099126A
JP2001099126A JP27374099A JP27374099A JP2001099126A JP 2001099126 A JP2001099126 A JP 2001099126A JP 27374099 A JP27374099 A JP 27374099A JP 27374099 A JP27374099 A JP 27374099A JP 2001099126 A JP2001099126 A JP 2001099126A
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nut
mounting plate
tapered hole
nut portion
diameter side
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JP27374099A
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Hideshi Fukaya
秀史 深谷
Akira Sugiyama
晃 椙山
Kaoru Taneichi
薫 種市
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MITSUTOMO KK
Mitsuchi Corp
Original Assignee
MITSUTOMO KK
Mitsuchi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボルトに対する螺合作業が容易で、かつ部材
の収縮によっても締め付け力が緩まず、更に、ボルトの
軸芯との相対移動によっても対応できる連結具を提供す
る。 【解決手段】 ケーシング14内にテーパ穴15を形成
する。該テーパ穴15に、周方向に複数に分割したナッ
トセグメント17を配置する。各ナットセグメント17
をテーパ穴15の小径側へ付勢する。前記ケーシング1
4側には前記ナットセグメント17間に位置してガイド
片16を突設する。このようなナット部10を取付け板
11に移動可能に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボルトに対し、締め付け位置まで
回転することなく挿入し、締め付け位置で若干回転する
ことにより完締めできるナットが知られている(例えば
実公昭55−48171号公報)。
【0003】このナット100は、図7に示すように、
ケーシング101内に、テーパ穴102を形成し、この
テーパ穴102内に、周方向に複数に分割されたナット
セグメント103を軸方向に摺動可能に配置して、該各
ナットセグメント103の軸方向移動によりこれらナッ
トセグメント103で形成されるねじ穴104が拡縮す
るようにし、更に、該各ナットセグメント103をテー
パ穴102の小径側へ付勢するスプリング105が設け
られている。また、前記各ナットセグメント103間に
位置してガイド片109がケーシング101より突出し
て設けられている。
【0004】そして、前記のナット100を図7(c)
に示すように、ボルト106に対して矢印A方向へ圧入
すると、そのボルト106のねじ山によりナット100
の各ナットセグメント103がスプリング105の付勢
力に抗してテーパ穴102の大径側へ移動してねじ穴1
04が拡径し、そのナット100を回転することなくボ
ルト106へ挿入できる。
【0005】そして、締め付けられる部材107の面1
08にナット100が当ると、スプリング105の付勢
力により各ナットセグメント103がテーパ穴102の
小径側へ押し移動されて各ナットセグメント103のね
じ部がボルト106のねじ部に嵌合するため、その後、
ナット100を少量回転するのみでナット100の完締
めができる。
【0006】前記のナット100は種々の部材の締め付
けに使用でき、例えば図8に示すように木造家屋におけ
る桁201と梁202とを羽子板ボルトとナットとで連
結する場合にも前記のナット100を使用することがで
きる。
【0007】すなわち、羽子板ボルト203のボルト部
204を桁201の穴205に挿通し、羽子板ボルト2
03の板部206を梁202にボルト207で固着し、
ボルト部204に座板208を介して前記のナット10
0を螺着する。
【0008】しかし、前記のように、木製の部材20
1,202を連結する場合、その木材の乾燥によってそ
の部材201とナット100間に隙間が生じてナット1
00の締め付け力が緩むおそれがある。
【0009】そこで、前記のナット100のケーシング
101に図9に示すような取付け板301を固着し、か
つ、該取付け板301にビス挿入穴302を形成して、
該ビス挿入穴302を通じてビスにより取付け板301
を前記図8の部材201に固着するようにしたものが、
例えば特開平11−72110号公報に開示されてい
る。
【0010】このものは、ナット100が前記のように
ボルト203に対して締め付け側へは回転することなく
移動できる構造であるため、前記のように部材201の
乾燥収縮に追従してナット100が移動してその締め付
け力の緩みを防止できるものである。このような連結具
は特開平11−72110号公報に開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記図9に示す連結具
は、その取付け板301がビス等で部材201に固定す
ることにより、そのナット100自体も部材201に対
して相対移動することなく固定されるため、例えばナッ
ト100の締め付け後において、図8に示す部材201
と部材202間において図8の矢印B−C方向への相対
移動が生じた場合には、その移動力を吸収できない。
【0012】そこで本発明は、前記のような部材の乾燥
による収縮と部材間の移動に対応できる連結具を提供す
ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、ケーシング内にテ
ーパ穴を形成し、該テーパ穴に、周方向に複数に分割し
たナットセグメントを配置するとともに該各ナットセグ
メントをテーパ穴の小径側へ付勢し、かつ、前記ケーシ
ング側には前記ナットセグメント間に位置してガイド片
を突設し、前記テーパ穴の小径側からボルトを挿入する
ことにより各ナットセグメントが大径側へ移動して各ナ
ットセグメントで形成されるねじ穴が拡径するようにし
たナット部と、該ナット部に取付け板を備えたものにお
いて、前記ナット部を取付け板に移動可能に備えたこと
を特徴とするものである。
【0014】本発明において、部材の連結に際しては、
先ず、対応するボルトにナット部を回転することなく挿
通する。これによりナット部の各ナットセグメントはテ
ーパ穴の大径側へ押し移動されてねじ穴が拡径し、ナッ
ト部を回転することなく略締め付け位置まで挿入でき
る。この挿入後、各ナットセグメントはテーパ穴の小径
側へ押し移動されてボルトに螺合する。その後、ナット
部を回転して完締めする。次で、ナット部を備えた取付
け板を部材へ固着して部材の連結を行う。
【0015】この連結後、部材が収縮した場合は、部材
の収縮に追従して取付け板とともにナット部が締め付け
側へ移動し、締め付け力の緩みを防止する。更に、連結
後において、ナット部の軸芯とボルトの軸芯とが相互に
偏芯するような力が作用すると、ナット部はその力によ
り移動し、その偏芯に対応する。
【0016】請求項2記載の第2の発明は、前記第1の
発明において、前記ナット部における前記テーパ穴の小
径側のケーシング端に連結部材を突設し、前記取付け板
には案内長穴を形成し、前記連結部材を前記案内長穴
に、表裏方向へは抜け外れを阻止し、案内長穴の長手方
向には移動可能にして嵌合したことを特徴とするもので
ある。
【0017】本発明においては、取付け板に形成した案
内長穴の長手方向にナット部が移動できるため、前記の
偏芯がこの方向に生じた場合にその偏芯に対応する。請
求項3記載の第3の発明は、前記第1の発明において、
前記ナット部における前記テーパ穴の小径側のケーシン
グ端に連結板を固設し、該連結板を前記取付け板に、表
裏方向へは抜け外れを阻止し、かつ取付け板における取
付け面の全方向へは移動可能にして嵌合したことを特徴
とするものである。
【0018】本発明においては、取付け板に対してナッ
ト部が全方向に移動できるため、前記の偏芯がこの全方
向のいずれに生じた場合でもその偏芯に対応する。請求
項4記載の第4の発明は、ケーシング内にテーパ穴を形
成し、該テーパ穴に、周方向に複数に分割したナットセ
グメントを配置するとともに該各ナットセグメントをテ
ーパ穴の小径側へ付勢し、かつ、前記ケーシング側には
前記ナットセグメント間に位置してガイド片を突設し、
前記テーパ穴の小径側からボルトを挿入することにより
各ナットセグメントが大径側へ移動して各ナットセグメ
ントで形成されるねじ穴が拡径するようにしたナット部
と、該ナット部に取付け板を備えたものにおいて、前記
ナット部を、その軸芯と前記取付け板の部材への取付け
面とのなす角度を変化させることができるように取付け
板に備えたことを特徴とするものである。
【0019】本発明においては、取付け板の取付け面と
ボルト部の軸芯が相互に傾斜した状態で連結する場合に
は、ナット部を取付け板に対して傾斜して挿入、螺合す
る。また、連結後において、前記の傾斜が生じた場合に
は、その傾斜力に追従してナット部が傾斜して対応す
る。
【0020】請求項5記載の第5の発明は、前記第4の
発明において、前記ナット部における前記テーパ穴の小
径側のケーシング端に連結部材を突設し、前記取付け板
にはナット部側に中心をもつ円弧状の案内長穴を形成
し、前記連結部材を、前記案内長穴に、表裏方向への抜
け外れを阻止し、かつ案内長穴の長手方向に、ナット部
側に中心をもつ円弧で移動するようにして嵌合したこと
を特徴とするものである。
【0021】本発明においては、前記の傾斜時におい
て、ナット部が円弧状の案内長穴に沿って移動して傾斜
し、前記の傾斜に対応する。
【0022】請求項6記載の第6の発明は、前記第4の
発明において、前記ナット部における前記テーパ穴の小
径側のケーシング端に連結部材を突設し、前記取付け板
にはナット部と反対側に中心をもつ円弧状の案内長穴を
形成し、前記連結部材を、前記案内長穴に、表裏方向へ
の抜け外れを阻止し、かつ案内長穴の長手方向に、ナッ
ト部と反対側に中心をもつ円弧で移動するようにして嵌
合したことを特徴とするものである。
【0023】本発明においても、前記第5の発明と同様
の作用、効果を発揮する。
【0024】そして、請求項7記載の第7の発明は、前
記第4の発明において、前記ナット部における前記テー
パ穴の小径側のケーシング端に連結部材を突設し、該連
結部材を前記取付け板に首振り可能に備えたことを特徴
とするものである。
【0025】本発明においては、連結部材の首振りによ
りナット部が傾斜して前記の傾斜に対応する。
【0026】
【発明の実施の形態】図1乃至図6に示す実施例に基い
て本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明
の連結具を木造建築の桁と梁との連結に使用した例を示
し、図2はその連結具の第1実施例を示す。
【0027】図1において、1は木材からなる柱で、そ
の上端に桁2を架設し、更に該桁2に梁3を架設し、前
記桁2にボルト挿通穴4を形成し、該ボルト挿通穴4に
羽子板ボルト5のボルト部6を挿通し、該羽子板ボルト
5の板7をボルト8により梁3に固定し、前記ボルト部
6の突出先部に本発明の連結具9におけるナット部10
を螺合し、かつ該ナット部10に備えた取付け板11を
前記桁2にビス12により固定して、桁2(以下一方の
部材2ともいう)と梁3(以下他方の部材3ともいう)
を連結している。
【0028】前記本発明の連結具9の詳細について図2
により説明する。連結具9を構成するナット部10は前
記図7で説明したナット100と同様の構造である。
【0029】該ナット部10について説明すると、その
ケーシング14の外周面14aは多角形の面に、図の例
では六角面に形成されている。更に、ケーシング14の
内部には、先部側が拡径し、基部側に向って漸次縮径す
るテーパ面からなるテーパ穴15が形成されている。該
テーパ穴15の内面には、そのテーパ穴15の軸芯側へ
突出するガイド片16が、周方向に適宜間隔を有して複
数個、図の例では3個形成されている。
【0030】更に、前記テーパ穴15内には、周方向に
おいて複数個に、図の例では3個に分割されたナットセ
グメント17が軸方向に摺動可能に配置されている。こ
の各ナットセグメント17は前記ガイド片16間に配置
されている。該各ナットセグメント17の外周面は前記
テーパ穴15の面に沿ったテーパ状に形成され、内周面
には雌ねじ18が刻設されている。そして、各ナットセ
グメント17がテーパ穴15の大径側へ移動することに
より、各ナットセグメント17で形成されるねじ穴19
が拡径し、小径側へ移動することによりねじ穴19が縮
径するようになっている。
【0031】前記ケーシング14の先部側には、中央部
にボルト挿通穴20を形成したスプリング受け片21が
一体的に形成され、該スプリング受け片21と前記各ナ
ットセグメント17に共通して配置したスプリング受け
板22間に付勢手段であるスプリング23が圧縮介在さ
れ、各ナットセグメント17を小径側へ常時付勢してい
る。
【0032】前記テーパ穴15の小径側におけるケーシ
ング14の端部には連結部材24が一体的に突設されて
いる。該連結部材24はケーシング14と一体形成して
もよく、また、ケーシング14へ溶接などで固着しても
よい。
【0033】該連結部材24内にはボルト挿通穴25が
軸方向に貫通形成され、外面26は先部が拡径するテー
パ面からなる裁頭円錐面に形成されている。図2(a)
〜(c)において、11は取付け板で、その中央部に案
内長穴28が表裏方向に貫通形成されている。該案内長
穴28の穴幅D1 は、前記連結部材24の外面26の径
と略同径で連結部材24が摺動かつ回転できる寸法に設
定され、かつ、その案内長穴28の両側面28a,28
bは、図1(c)に示すように連結部材24の外面26
のテーパ面に沿ったテーパ面、すなわち裏面側が拡開す
るテーパ面に形成されている。
【0034】また、前記案内長穴28の長手方向長L1
は、前記連結部材24の直径よりも長く、所定長に形成
されている。そして、前記連結部材24を図2(b)
(c)に示すように案内長穴28に摺動可能に嵌合し
て、取付け板11に対してナット部10が取付け板11
から外れることなく、かつナット部10が、その軸芯を
中心として回転可能で、しかも案内長穴28の長手方向
に移動可能に具備されている。
【0035】なお、前記取付け板11とナット部10間
にはワッシャ29が介在されている。前記取付け板11
の長手方向両側には、取付け穴30が形成されている。
【0036】以上のようであるから、前記図1に示すよ
うに、一方の部材2に羽子板ボルト5のボルト部6を挿
入してその板7を他方の部材3に固定し、一方の部材2
より突出したボルト部6に前記連結具9のナット部10
を嵌合して挿入する。
【0037】この挿入に際しては、そのナット部10に
おける分割されたナットセグメント17が前記のように
拡開移動するため、ナット部10、すなわち連結具9全
体を回転することなく締め付け位置付近まで挿入でき
る。そして、挿入完了後、ナット部10のケーシング1
4を治具により回転すると、ガイド片16によって各ナ
ットセグメント17も一体回転し、完締めできる。そし
て、取付け板11を取付け穴30を通じてビス12等に
より一方の部材2に固定する。
【0038】以上により、ボルトの先端から締め付け位
置までナットを回転して螺合するものに比べてナットの
締め付け作業が容易になり、かつ、部材2,3が木材の
場合であって乾燥収縮して場合は、前記図9の構造と同
様に乾燥収縮に追従して連結具9が移動し、乾燥による
締め付け力の緩みを防止する。
【0039】更に、何らかの原因によりボルト部6の軸
芯と連結具9の軸芯を相対的に偏芯させて取り付ける必
要がある場合には、その偏芯方向、例えば図1のB−C
方向に取付け板11における案内長穴28の長手方向を
向けて取付け板11を一方の部材2に固定し、ナット部
10を案内長穴28に沿って移動してそのナット10の
軸芯をボルト部6の軸芯位置に合致させ、その後ボルト
部6をナット部10のナットセグメント17間に挿入す
ることにより、偏芯状態での連結が可能になる。
【0040】また、両部材2,3の連結後において、該
両部材2,3に前記B−C方向に相対的に偏位する大き
な力が作用した場合には、その力の作用方向にナット部
10が取付け板11上を移動してその力を吸収し、部材
の破損を防止する。
【0041】図3は連結具の第2実施例を示す。連結具
40を構成するナット部10の構造は前記図2に示す構
造と同一であるため、その構造を図3(c)に示すとと
もに前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説
明を省略する。
【0042】該ナット部10において、テーパ穴15の
小径側におけるケーシング14の端部には、ナット部1
0の軸芯に対して直交する方向に連結板41が溶接など
により一体的に固着されている。該連結板41はナット
部10の軸芯を中心とする円板状で、かつその直径D2
がナット部10の直径よりも大径に形成されている。更
に、該連結板41の中央部にはボルト挿通穴42が形成
されている。
【0043】図3(a)(b)において43は取付け板
で、表板44と裏板45とからなり、これらの間に前記
連結板41の板厚t1 と略同等の表裏方向の寸法を有す
る案内空間46を形成して、該案内空間46内に前記連
結板41が摺動可能に収納されている。該案内空間46
は、その直径D3 を、前記連結板41の直径D2 よりも
大径にした円状に形成され、連結板41が、取付け板4
3の取付け面43aの全方向(径方向)に所定量移動で
きるようになっている。
【0044】また、前記表板44には、前記案内空間4
6と同心で、かつ前記連結板41の全方向への移動に伴
ってナット部10が移動でき、更に、連結板41の直径
より小径の穴47が形成されている。
【0045】更に、前記裏板45には、前記連結板41
のボルト挿通穴42が露出するボルト挿通穴48が形成
されている。該ボルト挿通穴48は、前記連結板41の
全方向への移動によってもボルト挿通穴42が露出する
ような径の円形に形成されている。
【0046】前記表板44と裏板45は、前記のように
連結板41を案内空間46内に摺動可能に収納した状態
で適宜手段により固着される。また、表板44と裏板4
5には取付け穴49が形成されている。
【0047】なお、前記実施例では連結板41を円板状
にしたが楕円形でもよく、更に、取付け板43の外形を
円形にしたが角状でもよい。本第2実施例において、部
材の連結に際しては、前記図1に示すように羽子板ボル
ト5を部材3に固定し、部材2から突出したボルト部6
に前記連結具40のナット部10を挿入し、前記のよう
に完締めした後にその取付け板43を、その取付け穴4
9を通じてビス12により固定する。
【0048】本第2実施例においても、そのナット部1
0の構造により、前記第1実施例と同様にナット部10
の締め作業が容易である上に、取付け板43の部材への
固定により前記第1実施例と同様に部材の乾燥収縮によ
っても締め付け力の緩みを防止できる。
【0049】更に、ナット部10を固着した連結板41
を、取付け板43の取付け面43aに対して全方向に移
動可能に備えたので、前記第1実施例と同様にボルト部
6と連結具40とが偏芯した場合にも対応できる。特に
本第2実施例においては、連結板41が全方向に移動で
きるので、全方向の偏芯に対して対応できる特徴があ
る。
【0050】図4は第3実施例を示す。本第3実施例の
連結具50は、前記第1実施例における案内長穴28
を、ナット部10側に中心をもつ円弧状に形成したもの
である。
【0051】すなわち、前記第1実施例における案内長
穴28を形成する周縁部における案内長穴28の長手方
向両側部を、ナット部10側に中心をもつ所定の半径で
円弧状に取付け板11から切り起こし、その切り起こし
片51により案内長穴28をナット部10側に中心をも
つ円弧状に形成したものである。
【0052】また、ワッシャ29の下面は前記切り起こ
し片51の表面の円弧に沿った円弧面に形成されてい
る。その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、
前記と同一部分には同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0053】本第3実施例においても前記第1実施例と
同様の作用を発揮し、ボルトに対する連結具50の締め
付け作業の容易化と部材の乾燥収縮の追従が可能である
上に、特に本第3実施例においては、案内長穴28をナ
ット部10側を中心とする円弧状に形成したので、取付
け板11の取付け面11aに対してボルトの軸芯が直交
することなく傾斜している場合、例えば図1に示すよう
にボルト部6の軸芯X 1 が取付け板11の取付け面11
aに直交する軸X2 に対して角度α分傾斜している場合
には、ナット部10を案内長穴28の円弧面に沿って移
動させて傾斜させることにより、そのナット部10の軸
芯をボルト部6の軸芯と一致させてナット部10をボル
ト部6に螺合できる。
【0054】また、連結後に部材3が変位してボルト部
6が傾斜した場合にもナット部10が追従して傾斜でき
る。
【0055】図5は第4実施例を示す。本第4実施例の
連結具50aは、前記第3実施例における案内長穴28
を、ナット部10と反対側に中心をもつ円弧状の案内長
穴28aに形成したものである。
【0056】すなわち、前記第1実施例における取付け
板11の中央部をナット部10と反対側に中心をもつ所
定の半径で円弧状に形成して案内長穴28aをナット部
10と反対側に中心をもつ円弧状に形成したものであ
る。
【0057】また、ワッシャ29の下面は前記取付け板
11の円弧に沿った円弧面に形成されている。その他の
構造は前記第3実施例と同様であるため、前記と同一部
分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0058】本第4実施例においても前記第3実施例と
同様の作用を発揮し、ボルトに対する連結具50aの締
め付け作業の容易化と部材の乾燥収縮の追従が可能であ
る上に取付け板11の取付け面11aに対してボルトの
軸芯が直交することなく傾斜している場合、例えば図1
に示すようにボルト部6の軸芯X1 が取付け板11の取
付け面11aに直交する軸X2 に対して角度α分傾斜し
ている場合には、ナット部10を案内長穴28aの円弧
面に沿って移動させて傾斜させることにより、そのナッ
ト部10の軸芯をボルト部6の軸芯と一致させてナット
部10をボルト部6に螺合できる。
【0059】また、連結後に部材3が変位してボルト部
6が傾斜した場合にもナット部10が追従して傾斜でき
る。図6は連結具の第5実施例を示す。
【0060】連結具60を構成するナット部10の構造
は前記図2に示す構造と同一であるため、その構造を図
6(d)に示すとともに前記と同一部分には前記と同一
符号を付してその説明を省略する。
【0061】本第5実施例の連結具60は、前記第1実
施例と同様のナット部10におけるケーシング14の端
部に連結部材61を一体的に突設するととにその先部に
係止部62を形成し、取付け板63には前記係止部62
を収納する係止穴64を形成したものである。
【0062】更に、前記係止部62は、その外周面65
を軸方向断面において略半円状に形成した円板状に形成
され、また、前記係止穴64の内面66は、前記係止部
62が摺動可能に一ぱいに嵌り、かつ、軸方向断面にお
いて円弧状に形成されており、図6(b)に示すよう
に、ナット部10が取付け板63側を中心として首振り
可能に、すなわち、取付け板63の取付け面63aに対
して直交する軸X3 を中心とする全方向にナット部10
が傾斜できるようになっている。更に、前記係止部62
内にはボルト挿通穴67が形成されている。
【0063】取付け板63には取付け穴68が形成され
ている。また、ナット部10と取付け板63間にはワッ
シャ69が介在されている。本第5実施例においても、
ナット部10を全方向に首振り可能に設けたことによ
り、前記図4及び図5に示す第3及び第4実施例と同様
の作用、効果を発揮できる。
【0064】なお、本発明の連結具は、前記実施例の木
材の連結に限るものではなく、木材以外の部材の連結に
使用でき、また、前記実施例の羽子板ボルトとの連結に
限らず、通常のボルトにも使用できるものである。
【0065】
【発明の効果】以上のようであるから、本発明によれ
ば、該連結具をボルトに対して螺着する作業が容易であ
るとともに部材の収縮に対しても締め付け力の緩みが防
止できるは勿論、特に連結後においてナット部の軸芯と
ボルトの軸芯とが相互に偏芯するような力が作用しても
その力を吸収し、部材等の破損を防止できる。
【0066】請求項3の発明のようにナット部を取付け
板における取付け面の全方向に移動できるように備える
ことにより、前記の偏芯がいずれの方向に生じても対応
できる。
【0067】請求項4乃至7の発明によれば、連結後に
おいてボルトが取付け板の取付け面に対して傾斜して
も、この傾斜に追従してナット部が傾斜し、その傾斜に
対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の連結具を使用して部材を
連結した例を示す説明図。
【図2】本発明の連結具の第1実施例を示すもので、
(a)は平面図、(b)は(a)の正断面図、(c)は
(a)の側断面図、(d)はナット部とこれに設けた連
結部材を示す縦断面図、(e)は(d)の平断面図。
【図3】本発明の連結具の第2実施例を示すもので、
(a)は平面図、(b)は(a)の正断面図、(c)は
ナット部とこれに設けた連結板を示す縦断面図。
【図4】本発明の連結具の第3実施例を示すもので、
(a)は平面図、(b)は(a)の正断面図、(c)は
(a)の側断面図、(d)はナット部とこれに設けた連
結部材を示す縦断面図。
【図5】本発明の連結具の第4実施例を示すもので、
(a)は平面図、(b)は(a)の正断面図。
【図6】本発明の連結具の第5実施例を示すもので、
(a)は平面図、(b)は(a)の正断面図、(c)は
(a)の側断面図、(d)はナット部とこれに設けた連
結部材を示す縦断面図。
【図7】従来のナットを示すもので、(a)は縦断面
図、(b)は(a)の平断面図、(c)は連結する場合
の説明図。
【図8】従来のナットの使用状態を示す説明図。
【図9】従来の取付け板を有するナットを示すもので、
(a)は縦断面図、(b)は(a)の平断面図。
【符号の説明】
10 ナット部 11,43,63 取付け板 11a,43a,63a 取付け面 14 ケーシング 15 テーパ穴 16 ガイド片 17 ナットセグメント 18 雌ねじ 19 ねじ穴 23 スプリング 24,61 連結部材 28,28a 案内長穴 41 連結板 46 案内空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椙山 晃 名古屋市守山区藪田町510番地 株式会社 三ツ知内 (72)発明者 種市 薫 神奈川県厚木市愛甲463−11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内にテーパ穴を形成し、該テ
    ーパ穴に、周方向に複数に分割したナットセグメントを
    配置するとともに該各ナットセグメントをテーパ穴の小
    径側へ付勢し、かつ、前記ケーシング側には前記ナット
    セグメント間に位置してガイド片を突設し、前記テーパ
    穴の小径側からボルトを挿入することにより各ナットセ
    グメントが大径側へ移動して各ナットセグメントで形成
    されるねじ穴が拡径するようにしたナット部と、該ナッ
    ト部に取付け板を備えたものにおいて、 前記ナット部を取付け板に移動可能に備えたことを特徴
    とする連結具。
  2. 【請求項2】 前記ナット部における前記テーパ穴の小
    径側のケーシング端に連結部材を突設し、前記取付け板
    には案内長穴を形成し、前記連結部材を前記案内長穴
    に、表裏方向へは抜け外れを阻止し、案内長穴の長手方
    向には移動可能にして嵌合したことを特徴とする請求項
    1記載の連結具。
  3. 【請求項3】 前記ナット部における前記テーパ穴の小
    径側のケーシング端に連結板を固設し、該連結板を前記
    取付け板に、表裏方向へは抜け外れを阻止し、かつ取付
    け板における取付け面の全方向へは移動可能にして嵌合
    したことを特徴とする請求項1記載の連結具。
  4. 【請求項4】 ケーシング内にテーパ穴を形成し、該テ
    ーパ穴に、周方向に複数に分割したナットセグメントを
    配置するとともに該各ナットセグメントをテーパ穴の小
    径側へ付勢し、かつ、前記ケーシング側には前記ナット
    セグメント間に位置してガイド片を突設し、前記テーパ
    穴の小径側からボルトを挿入することにより各ナットセ
    グメントが大径側へ移動して各ナットセグメントで形成
    されるねじ穴が拡径するようにしたナット部と、該ナッ
    ト部に取付け板を備えたものにおいて、 前記ナット部を、その軸芯と前記取付け板の部材への取
    付け面とのなす角度を変化させることができるように取
    付け板に備えたことを特徴とする連結具。
  5. 【請求項5】 前記ナット部における前記テーパ穴の小
    径側のケーシング端に連結部材を突設し、前記取付け板
    にはナット部側に中心をもつ円弧状の案内長穴を形成
    し、前記連結部材を、前記案内長穴に、表裏方向への抜
    け外れを阻止し、かつ案内長穴の長手方向に、ナット部
    側に中心をもつ円弧で移動するようにして嵌合したこと
    を特徴とする請求項4記載の連結具。
  6. 【請求項6】 前記ナット部における前記テーパ穴の小
    径側のケーシング端に連結部材を突設し、前記取付け板
    にはナット部と反対側に中心をもつ円弧状の案内長穴を
    形成し、前記連結部材を、前記案内長穴に、表裏方向へ
    の抜け外れを阻止し、かつ案内長穴の長手方向に、ナッ
    ト部と反対側に中心をもつ円弧で移動するようにして嵌
    合したことを特徴とする請求項4記載の連結具。
  7. 【請求項7】 前記ナット部における前記テーパ穴の小
    径側のケーシング端に連結部材を突設し、該連結部材を
    前記取付け板に首振り可能に備えたことを特徴とする請
    求項4記載の連結具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349530A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Kaneshin:Kk ナット
WO2007043158A1 (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Kaoru Taneichi 連結具
JP2008115609A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 East Japan Railway Co 高低変位調整用レール締結装置

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