JP2001099033A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JP2001099033A
JP2001099033A JP27909999A JP27909999A JP2001099033A JP 2001099033 A JP2001099033 A JP 2001099033A JP 27909999 A JP27909999 A JP 27909999A JP 27909999 A JP27909999 A JP 27909999A JP 2001099033 A JP2001099033 A JP 2001099033A
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needle
fuel
injection hole
hole
injection
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JP27909999A
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Kenji Date
健治 伊達
Satoru Sasaki
覚 佐々木
Toshiyuki Yoda
稔之 依田
Masaaki Kato
正明 加藤
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴孔23の入口部を開閉するニードル外周面
18cの下端角部31を高精度に管理できる燃料噴射弁
を提供することにある。 【解決手段】 ニードル18は、ノズルボディ17の案
内孔20に数μmのクリアランスで摺動自在に嵌挿さ
れ、中央部を上下方向に延びて下端面に開口する燃料通
路26が形成され、この燃料通路26に高圧燃料が供給
されている。ニードル18の下端面は、外周から内周へ
向かってすり鉢状に凹んだ形状で、外側端面28、外側
円錐面29、内側円錐面30で構成され、外側円錐面2
9と内側円錐面30との境界線(稜線)がシート面24
に着座するシート部25として設けられている。外側端
面28は、ニードル18の最下端面を形成し、ニードル
18の外周面18cと略直角な平面で構成されている。
つまり、ニードル18の外周面18cの下端角部31
は、略直角に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンに燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン用の燃料噴射弁とし
て、ノズルボディに形成された噴孔の入口部をニードル
の外周面が開閉するタイプがある(特開平11−193
766号公報参照)。具体的には、図13(ノズル先端
部の断面図)に示すように、ノズルボディ100に形成
された案内孔110内にニードル200が摺動自在に嵌
挿され、案内孔110の内周面に噴孔120の入口部が
開口している。ニードル200は、高圧燃料が供給され
る燃料通路210がニードル200の下端面に開口して
おり、ニードル200が案内孔110内をリフトしてニ
ードル200の外周面が噴孔120の入口部を開くと、
燃料通路210と噴孔120とが連通して燃料噴射が行
われる。その後、ニードル200が案内孔110内を降
下してニードル200の外周面が噴孔120の入口部を
閉じると、燃料通路210と噴孔120との間が遮断さ
れて燃料噴射が終了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の燃料
噴射弁では、噴孔120の入口部を開閉するニードル2
00の外周面下端部の角部220がピン角(鋭角)であ
るため、その角部220を円周上に高精度に加工するこ
とが困難である。また、ピン角であることから、角部2
20が欠け易く、あるいは摩耗によりRが付きやすいた
め、円周方向で角部220の高さが不均一になる可能性
が高い。この結果、円周上に配置された各噴孔120の
開閉タイミングにずれが生じ、各噴孔120からの噴射
量のばらつき、あるいは燃料噴射弁毎の固体間噴射量の
ばらつきが大きくなることから、エンジン性能に悪影響
を及ぼす可能性があった。本発明は、上記事情に基づい
て成されたもので、その目的は、噴孔の入口部を開閉す
るニードルの外周面下端部の角部を高精度に管理できる
燃料噴射弁を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)ニー
ドルがノズルボディに形成された案内孔内をリフトし
て、ニードルの外周面が噴孔を開くことによって燃料噴
射を行い、ニードルがリフトした後、案内孔内を降下し
て、ニードルの外周面が噴孔を閉じることによって燃料
噴射を終了する燃料噴射弁であって、ニードルは、噴孔
を開閉する外周面の下端角部が略直角に設けられてい
る。この構成によれば、ニードル外周面の下端角部の加
工が容易であり、且つ円周上で高精度に加工することが
できる。また、ニードル外周面の下端角部の角度をピン
角にした場合と比較すると、角部が欠けにくく、且つ摩
耗が少ないため角部にRが付きにくい。
【0005】(請求項2の手段)ニードルがノズルボデ
ィに形成された案内孔内をリフトして、ニードルの外周
面が噴孔を開くことによって燃料噴射を行い、ニードル
がリフトした後、案内孔内を降下して、ニードルの外周
面が噴孔を閉じることによって燃料噴射を終了する燃料
噴射弁であって、ニードルは、噴孔を開閉する外周面の
下端角部から半径方向内側へ向かって外周面と略直角を
成す平坦面を有している。この構成によれば、ニードル
の外周面に対し、ニードルの下端面(平坦面)を略直角
に加工することができるため、ニードル外周面の下端角
部の角度をピン角に加工する場合と比較して加工が容易
であり、且つ円周上で高精度に加工することができる。
【0006】(請求項3の手段)請求項1または2に記
載した燃料噴射弁において、ニードルのシート部がシー
ト面に着座している状態で、その着座部と噴孔の入口と
の間に容積部を有している。この場合、ニードルがリフ
トして噴孔が開いた時に、噴孔の入口手前で燃料の速度
ベクトルが変化する場合でも、噴孔へ向かって流れる高
圧燃料の流速が容積部によって減速されるため、燃料速
度ベクトルの変化による圧力損失を低減できる。
【0007】(請求項4の手段)請求項3に記載した燃
料噴射弁において、容積部は、円周方向で噴孔が形成さ
れている位置に対応して設けられている。つまり、全周
に渡って容積部を設ける必要はなく、噴孔の入口手前だ
けに限定して容積部を設けても、請求項3の手段で述べ
た作用が得られる。
【0008】(請求項5の手段)請求項1〜4に記載し
た燃料噴射弁において、噴孔は、ニードルのリフト方向
に高さ位置が異なる第1の噴孔と第2の噴孔とから成
る。この場合、ニードルの初期リフト量を第1の噴孔と
第2の噴孔との間に設定することにより、噴孔全体の開
口面積を2段階に変更できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の燃料噴射弁を図面
に基づいて説明する。 (第1実施例)本実施例の燃料噴射弁1は、図3に示す
ように、内部に2個のスプリング(第1スプリング2と
第2スプリング3)を収容するノズルホルダ4と、この
ノズルホルダ4の下部に配されるチップパッキン5と、
このチップパッキン5の下部に配されるノズル(下述す
る)等より構成されている。
【0010】ノズルホルダ4には、中央部を上下方向に
貫通する貫通孔が設けられて、この貫通孔の上部側に第
1スプリング2を収容する第1スプリング室6が形成さ
れ、貫通孔の下部側に第2スプリング3を収容する第2
スプリング室7が形成されている。また、ノズルホルダ
4には、内部に燃料通路8が形成されたインレット9が
設けられ、このインレット9に接続される噴射管10を
経由して燃料噴射ポンプ11より高圧燃料が燃料通路8
に供給される(図3参照)。なお、燃料通路8は、イン
レット9の内部から第2スプリング室7の側方を通って
ノズルホルダ4の下端面に開口している。
【0011】第1スプリング2は、上端が開弁圧を調整
するアジャスティングスクリュ12に当接し、下端がロ
ッド13の頭部13aに当接して、そのロッド13を図
示(図3)下方へ付勢している。ロッド13は、第1ス
プリング室6と第2スプリング室7とを連通する連通孔
(上記貫通孔の一部)を通って第1スプリング室6と第
2スプリング室7とに跨がって収容されている。第2ス
プリング3は、上端が第2スプリング3のセット荷重を
調整するシム14に当接し、下端が第2スプリング室7
の下部に配されるスペーサ15に当接して、そのスペー
サ15を図示(図3)下方へ付勢している。
【0012】スペーサ15は、図4に示すように、大径
部15aと、この大径部15aの下側に形成された小径
部15bとを有し、大径部15aと小径部15bとの中
央部を貫通する丸孔15cが形成されている。大径部1
5aは、チップパッキン5の上部に配されて第2スプリ
ング3の下端を支持している。小径部15bは、チップ
パッキン5の中央部に形成された貫通孔5aに挿通さ
れ、その下端面がチップパッキン5の下端面より所定長
さだけ下方へ突出している。また、丸孔15cには、上
記ロッド13の下端部が摺動可能に挿入されている。
【0013】チップパッキン5は、図4に示すように、
第2スプリング室7を形成するノズルホルダ4の円筒下
端面にチップパッキン5の上端面外周部が当接して配さ
れ、第2スプリング室7の底部壁面として構成されてい
る。このチップパッキン5には、ノズルホルダ4の燃料
通路8に連通する燃料通路16(図3参照)が形成され
ている。
【0014】ノズルは、ノズルボディ17とニードル1
8から成る。ノズルボディ17は、図3に示すように、
その上端面がチップパッキン5の下端面に当接した状態
で、チップパッキン5と共にリテーニングナット19に
よりノズルホルダ4に組付けられている。このノズルボ
ディ17には、図2に示すように、中央部を上下方向に
延びる案内孔20、チップパッキン5の燃料通路16に
通じる燃料通路21、この燃料通路21の下流端に設け
られる燃料溜室22、及び燃料を噴射するための噴孔2
3(23a、23b)が形成されている。
【0015】案内孔20は、上端がノズルボディ17の
上端面に開口し、下端が閉塞されている。また、案内孔
20の底面は、図1に示すように、外周部より中央部の
方が高い円錐台形状に設けられ、その円錐面(傾斜面)
がシート面24として構成されている。燃料通路21
は、上流端がノズルボディ17の上端面に開口し、下流
端が燃料溜室22に繋がっている。燃料溜室22は、図
2に示すように、案内孔20の上部外周に環状に形成さ
れ、燃料通路21を通じて高圧燃料が供給される。
【0016】噴孔23は、図1に示すように、ニードル
18のリフト方向(図1の上下方向)に高さ位置が異な
る第1の噴孔23aと第2の噴孔23bとで構成され
る。但し、第1の噴孔23aの方が第2の噴孔23bよ
り内径が小さく設けられている。この第1の噴孔23a
と第2の噴孔23bは、それぞれ案内孔20の周囲に形
成されるノズルボディ17の円筒壁部17aを半径方向
に貫通して形成され、且つ円筒壁部17aの内周面に開
口する入口の方が円筒壁部17aの外周面に開口する出
口より若干上方に位置している(つまり、噴孔23が入
口から出口に向かって若干下方へ傾斜している)。ま
た、第1の噴孔23aと第2の噴孔23bは、それぞれ
同一円周上に複数個ずつ設けられ、円周方向に略等間隔
に形成されている。なお、第1の噴孔23aと第2の噴
孔23bの数及び周方向の位置は、同一でも異なってい
ても良い。
【0017】ニードル18は、案内孔20に数μmのク
リアランスで摺動自在に嵌挿されている。ニードル18
の上端部には、図2及び4に示すように、突起部18a
が設けられ、この突起部18aがノズルボディ17の上
端面より上方へ突出してスペーサ15の丸孔15c内に
挿入され、その突起部18aの上端面がスペーサ15の
丸孔15c内でロッド13の下端面に当接している。
【0018】このニードル18は、下端面に設けられて
いるシート部25(後述する/図1参照)がノズルボデ
ィのシート面24に当接(着座)している状態で、図4
に示すように、突起部18aの周囲に形成される上端面
18bがスペーサ15の小径部15bの下端面より若干
低い位置に設定され、この上端面18bと小径部15b
の下端面とのギャップが第1の噴孔23aを開くニード
ル18のプレリフト量HD1となる。また、前記上端面1
8bとチップパッキン5の下端面とのギャップが第2の
噴孔23bを開くニードル18のフルリフト量HD2とな
る。
【0019】ニードル18には、図2に示すように、中
央部を上下方向に延びる燃料通路26と、この燃料通路
26の上部で燃料通路26とノズルボディ17の燃料溜
室22とを連通する連通路27とが形成されている。燃
料通路26は、上端が閉じて、下端がニードル18の下
端面中央部に開口している。ニードル18の下端面は、
図1に示すように、外周から内周へ向かって図示上方へ
すり鉢状に凹んだ形状で、外側端面28、外側円錐面2
9、内側円錐面30で構成され、外側円錐面29と内側
円錐面30との境界線(稜線)がシート面24に着座す
るシート部25として設けられている。
【0020】外側端面28は、ニードル18の最下端面
を形成し、ニードル18の外周面18c(案内孔20の
内周面に摺接する面)と略直角な平面で構成されてい
る。つまり、ニードル18の外周面18cの下端角部3
1(外周面18cと外側端面28とが交わる角部)は、
略直角に設けられている。この外側端面28は、シート
部25がシート面24に着座した状態(図1に示す状
態)で、第1の噴孔23aの入口より下側に位置し、ニ
ードル18がプレリフト量HD1だけリフトすると、第1
の噴孔23aの入口と第2の噴孔23bの入口との間に
移動し、ニードル18がフルリフト量HD2だけリフトす
ると、第2の噴孔23bの入口より上方に移動する。ま
た、シート部25がシート面24に着座している状態
で、外側端面28の下側には、ノズルボディ17の底面
との間に容積部32が設けられている(図1参照)。
【0021】次に、本実施例の作動を説明する。燃料噴
射ポンプ11より所定量の燃料が所定の時期に圧送さ
れ、その高圧燃料が噴射管10を経由して燃料噴射弁1
に供給される。燃料噴射弁1では、供給された高圧燃料
が、ノズルホルダ4の燃料通路8、チップパッキン5の
燃料通路16、ノズルボディ17の燃料通路21と燃料
溜室22、及びニードル18の連通路27を順に流れて
ニードル18の燃料通路26内に蓄えられる。この燃料
通路26内の燃料圧力が増大して第1開弁圧(第1スプ
リング2の付勢力)に打ち勝つと、ニードル18がプレ
リフト位置(ニードル18の上端面18bがスペーサ1
5の小径部15bの下端面に当接する位置)までリフト
する。このプレリフトでは、ニードル18の外側端面2
8が第1の噴孔23aの入口と第2の噴孔23bの入口
との間まで上昇するため、第1の噴孔23aが開口して
一段目の燃料噴射が行われる。
【0022】更に、ニードル18の燃料通路26内の燃
料圧力が上昇して第2開弁圧(第1スプリング2と第2
スプリング3との付勢力の和)に打ち勝つと、ニードル
18がスペーサ15を押し上げながらフルリフト位置
(ニードル18の上端面18bがチップパッキン5の下
端面に当接する位置)までリフトする。このフルリフト
では、ニードル18の外側端面28が第2の噴孔23b
の入口より上方へ移動するため、第1の噴孔23aと第
2の噴孔23bの両方が開口して二段目の燃料噴射が行
われる。燃料噴射ポンプ11の燃料圧送が終わりに近づ
くと、燃料通路26内の燃料圧力が低下するため、第1
スプリング2と第2スプリング3との付勢力によりニー
ドル18が下方へ押し下げられ、ニードル18のシート
部25がシート面24に着座して燃料噴射が終了する。
【0023】(第1実施例の効果)本実施例の燃料噴射
弁1は、ニードル18の外周面18cによって噴孔23
を開閉する構造であるため、ニードル外周面18cの下
端角部31の位置が極めて重要である。これに対し、本
実施例では、ニードル18の最下端面である外側端面2
8がニードル18の外周面18cに対し略直角な平面で
構成されている。この場合、外側端面28をニードル1
8の全周において高精度に加工することができるため、
ニードル外周面18cの下端角部31の高さ位置を精度
良く管理することができる。また、ニードル18の外周
面18cの下端角部31を略直角に設けているため、従
来のピン角と比較すると、角部が欠けにくく、且つ摩耗
によるRが付きにくいため、円周方向で下端角部31の
位置(高さ)を一定に維持することができる。これらの
結果、同一円周上に配置された各第1の噴孔23a及び
各第2の噴孔23bからの噴射量のばらつき、あるいは
噴射弁毎の固体間噴射量のばらつきを小さくできる。
【0024】また、本実施例では、シート部25がシー
ト面24に着座した状態で、ニードル18の外側端面2
8の下側に容積部32を設けているが、容積部32が設
けられていない場合、例えば、図5(a)に示すよう
に、ニードル18の下端面18dとノズルボディ17の
シート面24とが略平行に設けられている場合は、ニー
ドル18がプレリフトした時に、第1の噴孔23aへ向
かって流れる高圧燃料の流速が減速されないため、第1
の噴孔23aの入口周囲の壁面に高圧燃料が高速で衝突
して燃料の速度ベクトルが急変する。この場合、圧力損
失が大きくなるため、噴霧の微粒化が阻害される可能性
が高い。
【0025】これに対し、第1の噴孔23aの入口手前
に容積部32を設けた場合は、図5(b)に示すよう
に、ニードル18がプレリフトして第1の噴孔23aを
開いた時に、第1の噴孔23aへ向かって流れる高圧燃
料の流速が容積部32によって減速される。その結果、
燃料速度ベクトルの変化による圧力損失を小さく抑える
ことができ、噴霧の微粒化を実現できる。なお、本実施
例では、シート部25がシート面24に着座している状
態で、ニードル18の外側端面28の位置が第1の噴孔
23aの入口より低い位置に設定されているが、第1の
噴孔23aの入口を一部開口した位置に設定しても良
い。
【0026】(第2実施例)図6はノズル先端部の拡大
断面図である。本実施例は、ノズルボディ17のシート
面24が第1実施例とは逆に円錐形状に窪んで形成され
ている場合の一例である。この場合、ニードル18の下
端部は、シート面24の円錐形状に対応して設けられる
ため、必然的にニードル外周面18cの下端角部31の
位置がシート部25より上方に設けられている。
【0027】ニードル外周面18cの下端角部31に
は、R状の切欠きが設けられ、この切欠きによって形成
される平面部33がニードル18の外周面18cに対し
略直角に設けられ、第1実施例と同様に、ニードル外周
面18cの下端角部31が略直角に設けられている。ま
た、ニードル外周面18cの下端角部31に平面部33
を設けることにより、ノズルボディ17との間に容積部
32が設けられている。図6では、ノズルボディ17側
にも凹みを設けており、ニードル18側の切欠きとノズ
ルボディ17側の凹みとで容積部32を形成している。
なお、ニードル外周面18cの下端角部31の位置(平
面部33の高さ)は、シート部25がシート面24に着
座している状態で、第1の噴孔23aより下側にあって
も良いし、図6に示すように、第1の噴孔23aの一部
が開口する位置にあっても良い。
【0028】(第3実施例)図7はノズル先端部の拡大
断面図である。本実施例は、第2実施例と同様に、ノズ
ルボディ17のシート面24が第1実施例とは逆に円錐
形状に窪んで形成され、且つ第1の噴孔23aの入口が
シート面24上に開口している一例である。この場合、
シート部25がシート面24に着座している状態(図7
に示す状態)で、ニードル外周面18cの下端角部31
の位置が第1の噴孔23aの入口と第2の噴孔23bの
入口との間に設定されるので、ニードル18のプレリフ
ト量HD1及びフルリフト量HD2を小さくすることができ
る。
【0029】(第4実施例)図8はノズル先端部の拡大
断面図である。本実施例は、ノズルボディ17のシート
面24を案内孔20の内周面と略直角な平面とした場合
の一例である。この場合、ニードル外周面18cの下端
角部31にR状の切欠きを設けて平面部33を形成する
ことで、ニードル外周面18cの下端角部31が略直角
に設けられている。また、ニードル外周面18cの下端
角部31に平面部33を設けることにより、ノズルボデ
ィ17との間に容積部32が形成されている。
【0030】(第5実施例)図9(a)はノズルボディ
17とニードル18の先端側断面図、図9(b)は
(a)のA−A断面図である。本実施例は、第1の噴孔
23aに対応する位置にのみ容積部32を設けた場合の
一例である。ニードル18は、第1実施例と同様に、外
周面18cと略直角を成す外側端面28を有し、この外
側端面28と外周面18cとが交わる下端角部31が略
直角に設けられている。一方、ノズルボディ17は、図
9(b)に示すように、第1の噴孔23a(ここでは第
1の噴孔23aと第2の噴孔23bが周方向同位置に設
けられている)の入口手前だけにシート面24から連続
する窪みが形成され、この窪みによってニードル18の
外側端面28の下側に容積部32が設けられている。本
実施例でも第1実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0031】(第6実施例)図10はノズル先端部の拡
大断面図である。本実施例は、ノズルボディ17の案内
孔20の底部にシート部材34を挿入し、このシート部
材34にシート面24を設ける場合の一例である。シー
ト部材34は、例えば図10に示すように、球体(ある
いは球体の一部)で構成され、球体の外周面がシート面
24と成る。また、ノズルボディ17の底面外周部に
は、ニードル18の下端面との間に容積部32を形成す
るための溝部17bを設けても良い。
【0032】(第7実施例)図11はノズルの断面図で
ある。本実施例は、ノズルボディ17にリーク通路35
を設けた一例を示すものである。ノズルボディ17に
は、案内孔20の内径を拡大して形成された環状の燃料
溜室36と、この燃料溜室36とノズルホルダ4の内部
[第2スプリング室7および第1スプリング室6(図3
参照)]とを連通するリーク通路35とが設けられてい
る。これにより、ノズルボディ17の案内孔20とニー
ドル18との間のクリアランスに漏れた燃料を燃料溜室
36からリーク通路35を通って外部の低圧系に排出で
きる。その結果、前記クリアランスに余裕を持たせるこ
とができるため、加工コストを低減できるメリットが生
じる。
【0033】(第8実施例)図12(a)〜(e)は噴
孔23の配置と数のバリエーションを示す図面である。
本発明の燃料噴射弁1は、噴孔23の配置と数に関し
て、図12(a)〜(e)に示すようなバリエーション
で有効である。図12(a)は、ニードル18のリフト
方向に高さ位置が異なる第1の噴孔23aと第2の噴孔
23bを配置した一例である。
【0034】図12(b)は、ニードル18のリフト方
向に高さ位置が異なる第1の噴孔23a、第2の噴孔2
3b、及び第3の噴孔23cを配置した一例である。図
12(c)は、ニードル18のリフト方向に高さ位置が
異なる第1の噴孔23aと第2の噴孔23bとを周方向
にずらして配置した一例である。この場合、噴孔間のニ
ードルリフト量LH(例えば0.05〜1mm)を小さ
く、且つ噴孔間距離LD(例えば0.1〜1.5mm)
を大きくできる。
【0035】図12(d)は、ニードル18のリフト方
向に高さ位置が異なる第1の噴孔23a、第2の噴孔2
3b、及び第3の噴孔23cを有し、各噴孔23を周方
向にずらして配置した一例である。この場合も、図12
(c)と同様に、噴孔間のニードルリフト量LHを小さ
く、且つ噴孔間距離LDを大きくできる。図12(e)
は、ニードル18のリフト方向に高さ位置が異なる第1
の噴孔23aと第2の噴孔23bとを配置した他の例で
ある。なお、上記の図12(a)〜(e)において、各
噴孔23は同一径でも異径でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノズル先端部の拡大断面図である(第1実施
例)。
【図2】ノズルの全体断面図である。
【図3】燃料噴射弁の全体断面図である。
【図4】ニードルのリフト量を規定する部分の拡大断面
図である。
【図5】噴孔の入口手前に容積部が無い場合(a)と有
る場合(b)との効果の違いを説明する図面である。
【図6】ノズル先端部の拡大断面図である(第2実施
例)。
【図7】ノズル先端部の拡大断面図である(第3実施
例)。
【図8】ノズル先端部の拡大断面図である(第4実施
例)。
【図9】ノズル先端部の断面図(a)とA−A断面図
(b)である(第5実施例)。
【図10】ノズル先端部の拡大断面図である(第6実施
例)。
【図11】ノズルの全体断面図である(第7実施例)。
【図12】噴孔の配置と数のバリエーションを示す図面
である(第8実施例)。
【図13】ノズル先端部の拡大断面図である(従来技
術)。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁 16 燃料通路 17 ノズルボディ 18 ニードル 20 案内孔 23a 第1の噴孔(噴孔) 23b 第2の噴孔(噴孔) 24 シート面 25 シート部 28 ニードルの外側端面(平坦面) 31 ニードル外周面の下端角部 32 容積部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 61/18 350 F02M 61/18 350C (72)発明者 依田 稔之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 加藤 正明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AD12 BA00 BA49 BA51 BA54 BA61 CC01 CC06T CC14 CC18 CC20 CC23 CC28 CC37 CC52 CC57 CD30 CE13 DA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部にシート面を有する案内孔が形成さ
    れ、且つこの案内孔の内周面に開口する噴孔を有するノ
    ズルボディと、 前記案内孔内に摺動自在に嵌挿されて、自身の下端面に
    前記シート面に着座するシート部が設けられ、且つこの
    シート部より内周で前記下端面に開口する燃料通路を有
    し、この燃料通路に高圧燃料が供給されるニードルとを
    備え、 前記ニードルが前記案内孔内をリフトして、前記ニード
    ルの外周面が前記噴孔を開くことによって燃料噴射を行
    い、前記ニードルがリフトした後、前記案内孔内を降下
    して、前記ニードルの外周面が前記噴孔を閉じることに
    よって燃料噴射を終了する燃料噴射弁であって、 前記ニードルは、前記噴孔を開閉する外周面の下端角部
    が略直角に設けられていることを特徴とする燃料噴射
    弁。
  2. 【請求項2】底部にシート面を有する案内孔が形成さ
    れ、且つこの案内孔の内周面に開口する噴孔を有するノ
    ズルボディと、 前記案内孔内に摺動自在に嵌挿されて、自身の下端面に
    前記シート面に対向するシート部が設けられ、且つこの
    シート部より内周で前記下端面に開口する燃料通路を有
    し、この燃料通路に高圧燃料が供給されるニードルとを
    備え、 前記ニードルが前記案内孔内をリフトして、前記ニード
    ルの外周面が前記噴孔を開くことによって燃料噴射を行
    い、前記ニードルがリフトした後、前記案内孔内を降下
    して、前記ニードルの外周面が前記噴孔を閉じることに
    よって燃料噴射を終了する燃料噴射弁であって、 前記ニードルは、前記噴孔を開閉する外周面の下端角部
    から半径方向内側へ向かって前記外周面と略直角を成す
    平坦面を有していることを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載した燃料噴射弁に
    おいて、 前記シート部が前記シート面に着座している状態で、そ
    の着座部と前記噴孔の入口との間に容積部を有している
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】請求項3に記載した燃料噴射弁において、 前記容積部は、円周方向で前記噴孔が形成されている位
    置に対応して設けられていることを特徴とする燃料噴射
    弁。
  5. 【請求項5】請求項1〜4に記載した燃料噴射弁におい
    て、 前記噴孔は、前記ニードルのリフト方向に高さ位置が異
    なる第1の噴孔と第2の噴孔とを有していることを特徴
    とする燃料噴射弁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012017732A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Waertsilae Switzerland Ltd 内燃機関のための燃料噴射機
US9470197B2 (en) 2012-12-21 2016-10-18 Caterpillar Inc. Fuel injector having turbulence-reducing sac

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