JP2001098904A - 3重先端リブ形エーロフォイル - Google Patents

3重先端リブ形エーロフォイル

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JP2001098904A
JP2001098904A JP2000173028A JP2000173028A JP2001098904A JP 2001098904 A JP2001098904 A JP 2001098904A JP 2000173028 A JP2000173028 A JP 2000173028A JP 2000173028 A JP2000173028 A JP 2000173028A JP 2001098904 A JP2001098904 A JP 2001098904A
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airfoil
slot
tip
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David Max Kercher
デビッド・マックス・カーシェル
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General Electric Co
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    • F01D5/12Blades
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    • F01D5/18Hollow blades, i.e. blades with cooling or heating channels or cavities; Heating, heat-insulating or cooling means on blades
    • F01D5/187Convection cooling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
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    • F01D5/18Hollow blades, i.e. blades with cooling or heating channels or cavities; Heating, heat-insulating or cooling means on blades
    • F01D5/186Film cooling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
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    • F01D5/20Specially-shaped blade tips to seal space between tips and stator

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根の寿命を改善する為に、タービン・エー
ロフォイル先端の冷却を改良する。 【解決手段】 タービン・エーロフォイル20は、前縁
及び後縁30及び32の間、そして根元34から先端3
6まで伸びる圧力側及び吸込み側の側壁26及び28を
含む。先端は、冷却空気を通すエーロフォイル内の内部
冷却流路38の境界となる床42を含む。エーロフォイ
ルの先端が、圧力側の側壁に隣接する第1のリブ44、
それから隔たって第1の溝孔50を構成する第2のリブ
46、及び吸込み側の側壁に隣接していて、第2のリブ
と共に第2の溝孔52を構成する第3のリブ48を含
む。先端の床が、冷却流路と第1の溝孔の間を伸びる供
給孔54を含んでいて、その中の冷却空気を、第2のリ
ブの上を通って第3のリブに向かって吐出されるように
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は全体的にガスター
ビン機関、更に具体的に言えば、タービン羽根の冷却に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン機関では、空気が圧縮機で
加圧され、燃料と混合されて燃焼器内で点火されて高温
燃焼ガスを発生する。タービンでガスからエネルギを抽
出して、圧縮機に動力を供給すると共に、有効仕事をす
る。
【0003】タービンは、支持円板から外向きに伸びる
1列の回転羽根を含んでいる。各々の羽根は、円板を回
転させるエネルギをガスから抽出するように構成された
エーロフォイルを持っている。エーロフォイルが、前縁
及び後縁の間並びに根元から先端まで伸びる圧力側及び
吸込み側を持っている。エーロフォイルの先端が不動の
シュラウドから半径方向内側に隔たっていて、その間に
小さな隙間を定める。この隙間は出来るだけ小さい寸法
にして、それを介しての燃焼ガスの洩れの大きさを最小
限に抑えて、機関効率を最大にする。しかし、回転羽根
と不動シュラウドの間の伸び縮みの違いから、先端の擦
れが時たま起こることがあり、それに対処しなければな
らない。
【0004】運転中、羽根のエーロフォイルは高温燃焼
ガスの中に漬っているから、圧縮機から抽出した空気の
一部分をその中に通すことによって、冷却するのが典型
的である。エーロフォイルは中空であって、その中に1
つ又は更に多くの冷却回路を持ち、これは種々の形を持
つことが出来るし、その中での冷却空気の熱伝達を高め
る為のピン及び乱流部材を持つことが出来る。典型的に
は、エーロフォイルは側壁の中に何列からの吐出孔を持
っており、これが、高温燃焼ガスに対する保護の為に、
エーロフォイルの外面の上に冷却用の空気膜を作る。
【0005】しかし、エーロフォイルの先端は、シュラ
ウドとの間隔が狭く、その間を流れる燃焼ガスの作用を
受けるし、時たま先端の擦れがあるので、有効に冷却す
るのは特に困難である。
【0006】従って、典型的なタービン羽根の先端は、
その側面を面一にして、エーロフォイルの周縁に沿って
伸び、先端空所(cavity)及び床(floor) をそれとの間に
構成するスクィーラ(squealer)先端リブを持っている。
この先端リブは、先端の擦れを生ずるような、先端とシ
ュラウドとの間の表面積を小さくするが、3つの露出し
た側からの加熱作用を受ける。その冷却の為に、圧力側
の先端リブの下方にある軸方向の1列の膜冷却(film co
oling)孔から冷却空気を吐出することが出来るし、ま
た、先端空所の中に吐出されるように、先端の床を貫通
する別の吐出孔を設けることが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】エーロフォイルの先端
は、前縁と後縁の間で厚さが変化するから、圧力側の膜
冷却空気の効果が限られている。膜冷却空気が圧力側の
先端リブの上を通るとき、それが先端の隙間から洩れる
燃焼ガスと出会う。先端空所の中での冷却空気及び燃焼
ガスの再循環が、先端隙間に於ける空気の冷却効果を減
ずる。
【0008】従って、羽根の寿命を改善する為に、冷却
を強めた改良されたタービン・エーロフォイル先端の形
を提供することが望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】タービン・エーロフォイ
ルが、前縁及び後縁の間並びに根元から先端まで伸びる
圧力側及び吸込み側を持っている。先端は、エーロフォ
イル内部の、冷却空気を通す内部冷却流路の境界を形成
する床を含む。このエーロフォイル先端は、圧力側の側
壁に隣接する第1のリブと、該第1のリブから隔たっ
て、その間に第1の溝孔(slot)を構成する第2のリブ
と、吸込み側の側壁に隣接していると共に、第2のリブ
から隔たってその間に第2の溝孔を構成する第3のリブ
とを含んでいる。先端の床は、冷却流路と第1の溝孔と
の間を伸びる複数個の供給孔を含んでおり、これらの供
給孔は、その中の冷却空気を前記第2のリブの上を通っ
て第3のリブに向かって吐出するように供給する。
【0010】この発明の好ましい実施例及びその他の目
的及び利点は、以下図面について詳しく説明するところ
に、更に具体的に述べられている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1にはガスタービン機関のター
ビン10の一部分が示されている。タービンが、一部分
を示した回転子円板14から半径方向外向きに伸びる1
列のタービン回転羽根12を含む。環状タービン・シュ
ラウド16がこの羽根の列を取囲んでいて、固定子ケー
シング(図に示していない)から適当に支持されてい
る。
【0012】運転中、空気が圧縮機(図に示していな
い)で加圧され、燃料と混合されて燃焼器(図に示して
いない)内で点火され、高温燃焼ガス18を発生し、そ
れがタービン羽根の間を下流側へ流れ、この羽根が、そ
れからエネルギを抽出して円板14を回転させ、この円
板14が圧縮機に動力を供給する。
【0013】各々の羽根は一体のプラットフォーム22
から半径方向外向きに伸びる中空のエーロフォイル20
を含み、このプラットフォームが燃焼ガスに対する内側
境界を定める。羽根は、プラットフォームから下方に伸
びて、羽根を任意の普通の方法で円板に結合する為の一
体のあり溝24をも持っている。
【0014】羽根のエーロフォイルは、軸方向には前縁
及び後縁30、32の間、そして根元34から先端36
まで伸びる全体的に凹の圧力側の側壁26及び円周方向
に向かい合っていて、全体的に凸の吸込み側の側壁28
を含む。
【0015】先端はタービン・シュラウド16より半径
方向下方に隔たって、その間に隙間Gを作る。この隙間
は、その中を通る燃焼ガスの流れを密封する為に十分小
さい寸法である。
【0016】エーロフォイルの側壁が横方向に相隔たっ
て、圧縮機から適当に抽出した冷却空気40をその中に
通す為の内部冷却回路又は流路38を構成している。冷
却流路38は、エーロフォイルの前側の半分に対して図
面に示した3回パス蛇行冷却流路及びエーロフォイルの
後側半分に対して示した別の1回パス流路のような任意
の普通の形を持っていてよい。冷却流路は、冷却空気の
熱伝達を高める為の内壁乱流部材又はピンを含んでいて
よく、冷却空気が1列の後縁孔のような種々の孔を介し
て、エーロフォイルから吐出される。
【0017】この発明の実施例のエーロフォイルの先端
36が図2に更に詳しく示されている。先端が、冷却流
路38の半径方向の外側の端の境界となる床42を含
む。複数個のスクィーラ先端リブが、典型的には共通の
鋳物としてそれと一体に、床から外向きに伸びている。
【0018】先端リブは、エーロフォイルの圧力側の側
壁26に隣接する第1のリブ44、それから隔たる第2
のリブ46、及びエーロフォイルの吸込み側の側壁28
に隣接する第3のリブ48を含む。第2のリブ46が第
1のリブから円周方向又は横方向に隔たって、その間に
第1のトレンチ(trench)又は溝孔50を構成する。第3
のリブ48が第2のリブから横方向に隔たって、その間
に第2の溝孔又は空所52を構成する。
【0019】先端の床42は、第1の溝孔50に沿って
伸びるスパン軸線に沿って弦(chord) 方向に相隔たる複
数個の供給孔54を含む。これらの供給孔は、冷却流路
38及び第1の溝孔50と流れが連通するように伸びて
いて、運転中に冷却空気40の一部分を、第2のリブ4
6の上を通って第3のリブ48に向かって吐出するよう
に、第1の溝孔に供給する。運転中、燃焼ガス18の主
な流れは、エーロフォイルの前縁及び後縁の間にあり、
2次的な流れが、圧力側及び吸込み側の間で羽根の先端
を横切って発生する。
【0020】これらの3つの先端リブはタービン・シュ
ラウドと共にある形のラビリンス封じを形成して、先端
隙間からの燃焼ガスの洩れを最小限に抑える。第1のリ
ブ44と共に第2のリブ46を導入して、その間に第1
の溝孔50を構成することにより、この溝孔に冷却空気
を供給して、溝孔の長さに沿って略連続的な膜を作り、
運転中、先端隙間に吐出されたときの空気の冷却効果を
高める。
【0021】エーロフォイルの内側に供給される冷却空
気は、燃焼ガスよりも可成り高い圧力を持っていて、エ
ーロフォイルの内側に燃焼ガスを吸込むことを防止する
のに有効な逆流余裕(backflow margin) を持つ。従っ
て、個別の空気吐出孔が、典型的には局部的に空気ジェ
ットを放出し、隣合ったジェットの間では限られた膜冷
却能力を持つ。第1の溝孔50が、連続的なトレンチ又
は樋(gutter)となり、その中で供給孔54から吐出され
た空気が横方向に分散して、第1の溝孔50の軸方向の
範囲に互って、より一様な膜冷却空気の膜を作る。こう
して、第1の溝孔50から放出された冷却空気は、余分
に設けられた第2のリブ46を冷却するだけでなく、吸
込み側の第3のリブ48まで、羽根の先端の円周方向に
互って冷却作用を強める。
【0022】図3及び4に更に詳しく示されているよう
に、供給孔54は、先端の床42の中で外向きに発散し
て、冷却空気を第1の溝孔50の中に拡散する。各々の
供給孔54は、床42の下側に入口を持っていて、流路
38からの空気を受取り、床の上に一層大きな出口を持
っていて、第1の溝孔に供給する。こうして冷却空気は
第1の溝孔50の中で速度を低下すると共に圧力を高
め、第2のリブ46の頂部の開放した出口から吐出され
る前に、それに沿って分布する。空気拡散が、供給孔の
中で適当な逆流余裕を保ち、それに対応して、第1の溝
孔からの膜冷却を改善する為に抽気比(blowing ratio)
を低くする。
【0023】供給孔54は、スパン軸線からのスパン鋭
角Aで、先端の床の中で傾斜していて、その出口面積、
並びに第1の溝孔50の長さに沿ったカバー範囲を増加
することが好ましい。
【0024】例えば、供給孔54は、入口から出口へ円
錐形であって、冷却空気を拡散させることが出来る。こ
の孔は円形断面又は楕円形断面を持っていて、入口から
出口まで直径が増加していてよい。
【0025】この代りに、供給孔は、第1及び第2のリ
ブ44及び46の間で、入口から出口まで同じ幅を持つ
が、拡散させる為に、半径方向に直径が増加する扇形拡
散孔であってよい。
【0026】先端の床の中で供給孔54を傾斜させると
共に発散形にすることにより、冷却空気は、そこから吐
出される前に、第1の溝孔50を更に有効に満たす。こ
のような供給孔によって得られる増大したカバー範囲に
より、第1の溝孔50の中に冷却空気を十分に供給する
為の供給孔の全体の数を減らすことが出来る。
【0027】カバー範囲パラメータを使って、供給孔5
4の性能を評価することが出来る。カバー範囲は、先端
の床に沿ったその出口での供給孔のスパン高さ又は長さ
を隣合った孔のピッチ間隔で除すことによって表され
る。傾斜した円筒形の孔では、出口のスパン高さは、単
に孔の直径を傾斜角の正弦で除した値である。
【0028】図4に示すように、供給孔54のスパン方
向の傾斜は、供給孔の軸方向中心線と、先端の床42の
面に沿って弦方向に伸びるスパン軸線の間のスパン鋭角
Aによって定めることが出来る。好ましい実施例では、
スパン角度が約45°であって、第1の溝孔50内で後
縁に向かって後向きに冷却空気を吐出する。
【0029】図5に末端の断面で示す好ましい扇形供給
孔54は、約10ミル(0.254mm)の直径Dを持
つ円形の入口、及び約2.57Dのスパン高さHを持つ
一層大きな卵形又は競技場形の出口を持っていて、実効
面積比は例えば約3:1である。この面積比は、図4に
示すように、十分な孔の発散長L、先端の床の厚さT及
び傾斜角Aからも得られる。供給孔の幅は、入口から出
口まで一定であることことが好ましい。供給孔は、その
入口に於ける中心間のピッチ間隔Pが入口直径Dの約5
倍であってよい。
【0030】供給孔が、先端の床42の中で傾斜してい
るから、供給孔の出口は、一層大きなスパン方向の長さ
を持ち、所定のピッチ間隔に対するその実効的なカバー
範囲が増加する。このカバー範囲の式により、弦方向の
カバー範囲の値は約73%になり、これは投影スパン高
さ2.57D/Sin45を例えばピッチ間隔5Dで除
した値である。
【0031】これは、何れも同じピッチ間隔及び入口側
の直径を持つ、49%のカバー範囲を持つ単純な傾斜し
た円錐形の孔又はカバー範囲が28%である傾斜した円
筒形の孔に比べて、カバー範囲の可成りの増加である。
幅が一定の扇形供給孔は、スパン軸線に沿ってのみ発散
し、その中心軸線に沿って2次元で発散する円錐形の供
給孔と比較して、最大の出口空気カバー範囲を持つ。
【0032】従って、傾斜した扇形又は円錐形の供給孔
は、エーロフォイルの強度を犠牲にせずに、第1の溝孔
50内で増大した出口カバー範囲を持つことが出来る。
これが、それから吐出される膜冷却空気の弦方向の範囲
を改善し、それと共に適当な逆流余裕及び低い抽気比を
持つ。こういう特徴が組合わさって、エーロフォイルの
先端の冷却を強める。
【0033】図2及び3に示すように、第1及び第2の
リブ44及び46は、第1の溝孔50の全体に沿って互
いに平行であって、圧力側の側壁26に密に隣接して、
それから冷却空気を吐出することが好ましい。この実施
例では、第1の溝孔50はその全長に沿って、略一様な
幅を持ち、3つのリブ44、46及び48の全てが先端
の床から同じ高さを持って、それらを取巻くタービン・
シュラウド16に対して略等しい先端隙間Gを定めるこ
とが好ましい。
【0034】こうすると、各々の先端リブが、それを通
り越す燃焼ガスの洩れをより効果的な先端封じとして制
限する有効な障壁になる。3つのリブは、シュラウド1
6との先端の擦れが同時に起こり、その疲労を一様にし
て、運転中、同等の先端封じ効果及び先端冷却を保つ。
【0035】図2及び3に示す好ましい実施例では、第
1の溝孔50は、その長さの大部分に互って、幅が第2
の溝孔52より小さく、3つのリブの高さは等しいこと
が好ましい。幅の狭い第1の溝孔50を定める2つのリ
ブ44及び46は、運転中、この狭い溝孔の全長に沿っ
て、それから吐出される膜冷却空気の有効な膜を確実に
形成出来るようにする。第1の溝孔50が狭くて、幾つ
かの供給孔54から空気が供給されるから、燃焼ガスが
第1の溝孔に逆流することが防止され、これが対のリブ
44及び46をより効果的に冷却すると共に、一層幅の
広い第2の溝孔又は空所52に互って、膜冷却を強め
る。
【0036】第2のリブ46を導入したことにより、残
りの第2の溝孔52の幅が必然的に減少し、これに対応
して燃焼ガスがその中で再循環してその加熱を招く能力
が減少する。第1の溝孔50から吐出される冷却空気の
改良された膜が、燃焼ガスに対するより効果的な障壁と
なり、第2の溝孔52及び第3のリブ48をその境界に
沿って更に保護する。
【0037】図2に示すように、第1のリブ44は、前
縁から後縁まで、圧力側の側壁26と同長又は面一であ
ることが好ましい。第3のリブ48は前縁から後縁ま
で、吸込み側の側壁28と同長又は面一であることが好
ましく、第1のリブ34と一体に結合される。第2のリ
ブ46は、前縁及び後縁の間の希望する場所に適当に導
入することが出来、図2に示す実施例では、前縁から後
縁まで伸び、そこで第1及び第3のリブと一緒になる。
こうして第1の溝孔50が、狭い後縁によって得られる
利用し得る空間内で、前縁30から後縁32まで伸び
る。
【0038】図2及び3に示すように、エーロフォイル
の先端は、先端の床の高さのところで、圧力側の側壁2
6を通抜ける1列の膜冷却孔56をも含んでいて、圧力
側に沿って、第1のリブ44の上に膜状に冷却空気の一
部分を吐出することが出来る。こうして第1のリブ44
が最初は膜冷却され、その上を通った空気が第1の溝孔
50から吐出される冷却空気と一緒になる。膜冷却孔5
6が発散する形になっていて、エーロフォイルから吐出
されるときの冷却空気を拡散することが好ましい。膜冷
却孔は、希望に応じて、円錐形、楕円形又は扇形の拡散
孔であってよく、有効な拡散を施しながら、空気のカバ
ー範囲を増加する。
【0039】図6はこの発明の別の実施例を示す。ここ
で第1のリブ44が圧力側の側壁26から横方向にずれ
ていて、前縁及び後縁の間を伸びてそこで一緒になる棚
58を構成している。先端の棚58が先端の床42と同
長であって、第1のリブ44に沿って、エーロフォイル
の圧力側に局部的な途切れを作ることが好ましい。
【0040】この実施例では、圧力側の膜冷却孔56が
冷却流路38及び棚58の間で先端の床48を通抜け、
圧力側から第1のリブ44を膜冷却する為に、そこに冷
却空気を供給する。
【0041】膜冷却孔56が、棚58に空気を拡散する
為に、先端の床42の中で発散することが好ましい。膜
冷却孔56が、先端の床の中で傾斜していて、先端の棚
58に沿って弦方向に冷却空気のカバー範囲を増加する
ことが好ましい。前に述べたように、膜冷却孔56は、
先端の棚58に沿って空気のカバー範囲を増加する為
に、円錐形、楕円形又は扇形であってよい。先端の棚に
沿った空気が、先端の第1のリブ44の圧力側の上を流
れるときに、一層一様な境膜を形成して、その冷却を強
めてから又はその前に、第1の溝孔50から吐出される
冷却空気と一緒になる。
【0042】図1及び2に示すように、膜冷却孔56
は、図3及び4の何れの実施例でも、弦軸線に沿って、
供給孔54と互い違いになっていて、エーロフォイルの
先端の構造的な完全さを保つと共に、夫々の孔から吐出
される膜冷却用の膜を補い合うことが好ましい。
【0043】図2、3及び6に示すように、エーロフォ
イルの先端は、冷却流路38の内側で、先端の床42の
下側から半径方向内向きに伸びる複数個のリブ乱流部材
60をも含むことが好ましい。乱流部材60が、第2の
リブ46の下に配置されて、対のリブ44及び46の下
方にあるエーロフォイルの先端の冷却を強めることが好
ましい。
【0044】乱流部材60は、第2のリブ46の下方か
ら圧力側の側壁26まで伸びることが好ましい。その
為、乱流部材の1端が圧力側の側壁26と一体に結合さ
れ、乱流部材の他端が吸込み側の側壁28の手前で、第
2のリブ46又はその近くで終端することが好ましい。
こうすると、乱流部材60は、冷却流路38の中を流れ
る冷却空気に過度の圧力降下を持込むことなく、対のリ
ブ44及び46の下方での冷却を強める。
【0045】上に開示した改良されたエーロフォイルの
先端は、周囲のタービン・シュラウド16との有効なラ
ビリンス封じを保ちながら、エーロフォイルの先端を更
に効果的に冷却する為の1つ又は更に多くの形の強化を
導入している。エーロフォイルの圧力側の側壁に沿った
対のリブが、圧力側の狭い溝孔50から吐出されたと
き、先端隙間に膜冷却空気の弦方向に連続的な膜を導入
する。第2の溝孔52の幅Wが十分であれば、冷却空気
の膜が下流側に第2の溝孔に流れ込んで再循環によって
冷却し、エーロフォイルの先端のこの部分及び第3のリ
ブ48を高温燃焼ガスから保護する。
【0046】圧力側の膜冷却孔56は、第1のリブ44
を更に冷却して、第1の溝孔50から吐出された冷却空
気と一緒になって、エーロフォイルの先端の冷却を強め
る。先端の床の乱流部材60を導入したことにより、余
分に設けられた第2のリブ46の余分の内部冷却も希望
によって行われる。これに対応して強められたエーロフ
ォイルの先端の冷却が、利用し得る限られた冷却空気を
より効果的に利用し、羽根の寿命を長くすることに役立
つ。
【0047】この発明の好ましい実施例と考えられるも
のを説明してきたが、ここに教示してきたことから、当
業者には、この発明のこの他の変更も容易に考えられよ
う。従って、特許請求の範囲は、この発明の範囲内に含
まれるこのような全ての変更を包括することを承知され
たい。
【図面の簡単な説明】
【図1】周囲のタービン・シュラウドから隔たるこの発
明の実施例による改良された先端を持つ一例のガスター
ビン機関のタービン回転羽根の一部分を断面で示した側
面図。
【図2】この発明の実施例に従って互いに協働する3つ
の先端リブを示す、図1のエーロフォイルの先端を線2
−2で切った一部分を断面で示す斜視図。
【図3】図1に示すエーロフォイルの先端を線3−3で
切った半径方向断面図。
【図4】この発明の実施例による傾斜した拡散供給孔を
示す、図1のエーロフォイルの先端の一部分の拡大図。
【図5】図4に示す1つの供給孔を線5−5で切った断
面図。
【図6】この発明の別の実施例によるエーロフォイルの
先端を示す、図3と同様な半径方向断面図。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンのエーロフォイル(20)
    において、 前縁及び後縁(30、32)の間並びに根元(34)か
    ら先端(36)まで伸びると共に、相隔たって、冷却空
    気(40)を通す為の内部冷却流路(38)を構成する
    圧力側及び吸込み側の側壁(26、28)を有し、 前記先端は、前記冷却流路の境界となる床(42)、及
    び該床から外向きに伸びる複数個のリブを含んでおり、 該先端のリブは、前記圧力側の側壁(28)に隣接する
    第1のリブ(44)、該第1のリブから隔たって、その
    間に第1の溝孔(50)を構成する第2のリブ(4
    6)、及び前記吸込み側の側壁に隣接していると共に、
    前記第2のリブから隔たってその間に第2の溝孔(5
    2)を構成する第3のリブ(48)を含んでおり、 前記先端の床は、スパン軸線に沿って相隔たると共に、
    前記冷却流路にある入口と前記第1の溝孔(50)にあ
    る出口との間を伸びる複数個の発散形供給孔(54)を
    含んでいて、その中の冷却空気を前記第2のリブの上を
    通って前記第3のリブに向かって吐出するように供給
    し、 前記供給孔は前記スパン軸線からスパン鋭角で傾斜して
    いて、前記第1の溝孔内での前記出口のカバー範囲を増
    大していること、を特徴とするガスタービン・エーロフ
    ォイル。
  2. 【請求項2】 前記供給孔(54)が、前記スパン軸線
    に沿った高さの増加と共に、前記先端の床(42)の中
    で発散して、前記空気を前記第1の溝孔(50)の中に
    拡散する請求項1記載のガスタービン・エーロフォイ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記供給孔(54)が前記入口では円形
    断面であって、それから流れ面積が増加する請求項2記
    載のガスタービン・エーロフォイル。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2のリブ(44、46)
    が前記第1の溝孔50に沿って互いに平行である請求項
    3記載のガスタービン・エーロフォイル。
  5. 【請求項5】 前記第1の溝孔(50)の幅が前記第2
    の溝孔(52)より小さい請求項4記載のガスタービン
    ・エーロフォイル。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2のリブ(44、46)
    が同じ高さである請求項4記載のガスタービン・エーロ
    フォイル。
  7. 【請求項7】 前記第1のリブ(44)が前記圧力側の
    側壁(26)と同長であり、前記第3のリブ(48)が
    前記吸込み側の側壁(28)と同長である請求項4記載
    のガスタービン・エーロフォイル。
  8. 【請求項8】 前記第1の溝孔(50)が前記前縁(3
    0)から前記後縁(32)まで伸びている請求項4記載
    のガスタービン・エーロフォイル。
  9. 【請求項9】 前記第1のリブ(44)が前記圧力側の
    側壁(26)からずれていて、棚(58)を構成してい
    る請求項4記載のガスタービン・エーロフォイル。
  10. 【請求項10】 前記先端の床(42)が、前記冷却流
    路(38)及び前記棚(58)の間を伸びていて、それ
    から冷却空気を前記第1のリブ(44)の膜冷却の為に
    供給する複数個の膜冷却孔(56)を含んでいる請求項
    9記載のガスタービン・エーロフォイル。
  11. 【請求項11】 前記膜冷却孔(56)が前記先端の床
    (42)内で発散して、前記空気を前記棚(58)に対
    して拡散させる請求項10記載のガスタービン・エーロ
    フォイル。
  12. 【請求項12】 前記膜冷却孔(56)が前記先端の床
    (42)内で傾斜していて、前記棚(58)に沿った前
    記空気のカバー範囲を増大する請求項11記載のガスタ
    ービン・エーロフォイル。
  13. 【請求項13】 前記膜冷却孔(56)が前記供給孔
    (54)と互い違いになっている請求項12記載のガス
    タービン・エーロフォイル。
  14. 【請求項14】 更に、前記先端の床(42)の下側か
    ら前記冷却流路(38)の中を伸びる複数個の乱流部材
    (60)を有する請求項4記載のガスタービン・エーロ
    フォイル。
  15. 【請求項15】 前記乱流部材(60)が前記第2のリ
    ブ(46)の下に配置されている請求項14記載のガス
    タービン・エーロフォイル。
  16. 【請求項16】 前記乱流部材(60)が前記第2のリ
    ブ(46)から前記圧力側の側壁(26)まで伸びる請
    求項15記載のガスタービン・エーロフォイル。
  17. 【請求項17】 前記乱流部材(60)が前記第2のリ
    ブ(46)で終端する請求項16記載のガスタービン・
    エーロフォイル。
  18. 【請求項18】 前記供給孔が一定の幅を持っていて、
    前記スパン軸線に沿ってのみ発散する請求項4記載のガ
    スタービン・エーロフォイル。
  19. 【請求項19】 前記供給孔が前記出口で卵形である請
    求項18記載のガスタービン・エーロフォイル。
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