JP2001096966A - 紙ファイルの補強構造 - Google Patents

紙ファイルの補強構造

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JP2001096966A
JP2001096966A JP2000207342A JP2000207342A JP2001096966A JP 2001096966 A JP2001096966 A JP 2001096966A JP 2000207342 A JP2000207342 A JP 2000207342A JP 2000207342 A JP2000207342 A JP 2000207342A JP 2001096966 A JP2001096966 A JP 2001096966A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙ファイルを他のファイルや書籍の間へ入れた
際に、その紙ファイルが両側から押圧されて変形し背表
紙に設けたラベルが読めなくなったり、被綴じ紙の反綴
じ具側端部が垂れ下がる不具合を解消する。 【解決手段】横長の母紙の中央部に上下に伸びる2本の
折り線を平行に設けて、表紙と背表紙、および裏表紙と
に区画すると共に、前記表紙あるいは裏表紙のいずれか
に、紙片の綴じ孔に挿通される2本の可撓性通し片を備
えた綴じ具と、その綴じ具の可撓性通し片と係合する抑
え具とを設けた紙ファイルにおいて、前記背表紙に対応
する厚み部片と、表紙に対応する支え部片とを有し、そ
の支え部片に前記可撓性通し片を挿通する通し孔を設け
た補剛部材を付設し、補剛部材の剛性によって当初の形
状を保持できるようする。また、前記補剛部材の下端に
綴じ紙支え部片を一体的に設けて、ファイリングされる
被綴じ紙の端部下端を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙ファイルに係わ
り、特に、横長の母紙を上下方向へ伸びる平行な2本の
折り線で同方向へ折り、その裏表紙にファスナを取り付
けて被綴じ紙をファイリングするようにした、いわゆる
ソフトファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、紙類を綴じる紙ファイルは、
比較的少量の紙を綴じるため使用されるもので、厚手の
紙を縦方向の一つの折れ線で二つ折りにし、使用時に2
つ、あるいはそれ以上の折れ線で折り曲げて、三つ折り
にして表紙、背表紙、裏表紙を作って使用される。
【0003】従来、このような紙ファイルとして、例え
ば図20に示すものが市販されている。この紙ファイル
100は、横長の表紙となる厚紙(以下、母紙という)
の中央部に縦方向へ伸びる平行な2本の折り線を設け、
その折り線によって折り曲げて表紙101と背表紙10
2、および裏表紙103を形成する。そして、裏表紙1
03には被綴じ紙106を固定するための綴じ具104
が取り付けられ、この綴じ具104は一般的に金属や合
成樹脂で作られている。また、背表紙102の外面には
ラベル105が糊付けされているが、このラベル105
は必ずしも母紙と別個に設ける必要はなく、しばしば、
背表紙102へ直接に被綴じ紙の内容が書き込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この紙ファ
イル100においては、内部へ被綴じ紙106を挟んで
本立てAに置くとき、本立てAにゆとりがあるときは、
図20(a)で示すように母紙を折り曲げて作った所定
の形状を維持できる。しかし、紙ファイル100を同図
(b)で示すように、狭い本立てBに立てる場合や、本
立てBに多数のファイルが押し込まれている場合、両側
から押されて当初の形状を維持することができず、背表
紙102の折り線が表紙101あるいは裏表紙103と
同じ側へ伸びてしまい、背表紙102に記載されたラベ
ル105の内容が見えなくなるという問題点があった。
【0005】また、紙ファイル100に所定数の被綴じ
紙106を綴じて本立て等に略垂直な状態で置いた際
に、被綴じ紙106の反綴じ具104側の端部がその重
量で下方に垂れ下がる状態となり易い。そして、この被
綴じ紙106の垂れ下がりにより、被綴じ紙106の反
綴じ具104側の端部下端が裏表紙103(紙ファイル
100)の下端縁から突出して当該部分が折れ曲がる状
態になる等、紙ファイル100自体の見栄えが劣るとと
もに被綴じ紙106の整然としたファイリングが難しく
なるという問題点があった。この問題点は、被綴じ紙1
06の垂れ下がりによってその通し孔が拡大し易いこと
から、紙ファイル100を頻繁に使用(本立てに頻繁に
出し入れ)する場合等により一層顕著になり易い。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みてなされたものであって、上記第1の課題は、横
長の母紙の中央部に上下へ向けて設けた折り線で同じ方
向へ折り曲げて作られる表紙と背表紙、および裏表紙を
有する紙ファイルの、その裏表紙に可撓性通し片と抑え
具かからなる綴じ具を取りつけるとともに、前記背表紙
に対応する短冊状の厚み部片と、表紙と裏表紙のいずれ
かに対応する短冊状の支え部片とをそれらの長辺で互い
に連結して構成した略L形の補剛部材を設け、その補剛
部材の支え部片に設けた通し孔に前記可撓性通し片を挿
通し抑え具によって裏表紙へ固定可能に構成することに
よって解決される。
【0007】ここで、前記補剛部材は背表紙と厚み部
片、あるいは裏表紙と支え部片とのいずれかが剥離可能
な接着材によって接着することが好ましく、また、前記
補剛部材の支え部片の厚み部片と反対側の縁に、厚み部
片と逆の方向へ立ち上がる比較的低い抜け止めを設ける
のが好ましい。
【0008】このように構成することにより、紙ファイ
ルの折り曲げ部は、使用に際して折り線に従って折り曲
げられ、平面視で略コ字形に配置される表紙と背表紙、
および裏表紙が形成され、かつ、それらの関係位置が補
剛部材によって保持され、補剛部材は不要時に母材から
取り外される。補剛部材の一辺をなす厚み部材が背表紙
に対面しているので、背表紙の裏側へ接着すれば、背表
紙と裏表紙との関係は補剛部材により所定の角度に保た
れて、紙ファイルが側方から他の書類やファイルによっ
て押されても背表紙の向きが変わってしまうことなく略
一定に保持される。背表紙と補剛部材との接着は必要に
応じて分離できる。
【0009】また、補剛部材の他の一辺をなす支え部片
を裏表紙へ接着すれば、支え部片と裏表紙との関係は不
変となり、厚み部片が常に背表紙の裏側と対面するの
で、裏表紙と背表紙とが所定の角度に保持される。さら
に、厚み部片に設けた抜け止めは、綴じ具の直交方向へ
の移動を阻止して、補剛部材の位置を安定に保持する。
【0010】また、上記第2の課題は、前記補剛部材の
少なくとも下端に綴じ紙支え部片が一体的に設けられる
ことによって解決され、ここでは、前記綴じ紙支え部片
の断面形状が補剛部材の断面形状と略同一に設定される
ことが好ましく、前記綴じ紙支え部片が裏表紙の幅の少
なくとも3分の1の長さを有することが好ましい。ま
た、前記補剛部材にシート状部材が一体的に設けられ、
シート状部材としては袋状のものが好ましい。
【0011】このように構成することにより、補剛部材
の少なくとも下端に一体的に設けられた綴じ紙支え部片
で被綴じ紙の下端が支持されることから、被綴じ紙の反
綴じ具側の端部が下方に垂れ下がって下端が紙ファイル
外に突出することがなくなり、紙ファイルの見栄えの低
下が防止されるとともに、紙ファイル内に被綴じ紙が整
然とファイリングされる。また、綴じ紙支え部片の断面
形状を補剛部材と略同一に設定することによって、補剛
部材と綴じ紙支え部片の製造の容易化が図れ、長さを裏
表紙の幅の3分の1以上に設定することによって被綴じ
紙の反綴じ具側の端部下端が安定支持される。また、補
剛部材にシート状部材を一体的に設けることによって、
綴じ紙を安定支持でき、シート状部材を袋状に形成する
ことによって、袋内に小さな綴じ紙等をファイリングで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。先ず、図1〜図8は第1の実施態
様を示し、図1中、10は紙ファイルである。紙ファイ
ル10は、中央部に縦方向へ伸びる折り線12、12の
入った横長の母紙11を、その折り線12、12によっ
て同じ方向へ折り曲げ、表紙11aと背表紙11b、お
よび裏表紙11cを作ったもので、いわゆるソフトファ
イルをなしている。15は綴じ具であり、裏表紙11c
の折り線12近傍に外側から取り付けられる。なお、折
れ線12は通常2本用いられるが、さらに多く用い後述
する補強11dを作るときもある。
【0013】綴じ具15は金属か合成樹脂、あるいは両
方の材料を組み合わせて作られたもので、いろいろな方
法で裏表紙11cへ取り付けられる。図4は綴じ具15
の一例であり、紙ファイル10の裏面に配される連結板
15aと、その両端から裏表紙11cに穿孔された孔を
通して内部へ伸びる可撓性通し片15bとを有する、い
わゆるブリキファスナである。ブリキファスナの可撓性
通し片15bは裏表紙11cの外面から内側へ挿通さ
れ、内部で折り曲げ可能となっている。そして、伸ばし
た状態で、被綴じ紙14の綴じ孔(図示してない)や抑
え具16が挿入され、折り曲げた状態で抜け止めする構
造となっている。なお、この実施態様において、綴じ具
15の構成は従来の紙ファイル10との間に格別の差異
はない。
【0014】図2、図6において、20は紙ファイル1
0の剛性を補うための補剛部材である。補剛部材20は
紙ファイル10の裏表紙11cへ綴じ具15により着脱
可能に固定される。また、その形状は合成樹脂を射出成
形して、相互に略直角に配された短冊状の支え部片21
と厚み部片22とを長い辺で連結し断面が略L形に作ら
れている。この補剛部材20を紙ファイル10へ着脱可
能に取りつけることにより、紙ファイル10は従来と同
様に使用前には2つ折りされた母紙の形態が使用でき、
輸送や収納が容易な効果が損なわれないようにしてあ
る。また、取りつけた状態では、紙ファイル10が両側
から挟圧されたとき内側から支えて、その変形を最少に
する。
【0015】支え部片21には前記可撓性通し片15b
を通すための通し孔23の2個が設けられている。通し
孔23は図7(d)で示すように略丸孔とされるが、厚
み部片22の取りつけられていない側、すなわち、遊端
側の円弧部を削除し、半円形に開く切欠き23aを作
り、そこを通して可撓性通し片15bが前記通し孔23
へ挿通し易くすることがある。図7(a)〜(c)は前
記可撓性通し片15bの種類や大きさによって選択され
る切欠き23aの種々の変形例を示す。(b)は開口部
をやヽ絞った絞り形、(c)は線の位置で切込みを入れ
た切り込み形としたものである。これらの切欠き23に
より、補剛部材20や被綴じ紙14を可撓性通し片15
へ着脱する操作が容易になる。
【0016】24は支え部片21の遊端側を上方へ屈曲
させて設けた抜け止めであり、抑え具16が側方へ滑っ
て被綴じ紙14の綴じ孔(図示してない)を傷めること
がないように、抑え具16の位置決めをするものであ
る。補剛部材20は、前記厚み部片22の外側が、図
1、図2中、背表紙11bの内面の破線で示す位置へ接
着するのが形を保つ上で好ましい。なお、こゝで使用さ
れる接着材は接着面を剥離したり再接着したりできる剥
離可能な接着材であり市販のものである。
【0017】図8は補剛部材20の側面図である。支え
部片21と厚み部片22とのなす角αは直角、あるいは
直角より幾分か小さい角度に設定されている。これによ
って図5(a)で示すように、表紙11aの裏面と支え
部片21の上面との間に三角形の空間ができる。あるい
は図5(b)で示すように、補強11dのため設けられ
る。これによって、表紙11aと背表紙11bとを拡げ
ることなく綴じ具15、あるいは補強11dをそれらの
間へ収めることができる。なお、補剛部材20に角度α
を設けることは、発明の構成上必須ではないが、実験の
結果、概ね70〜80°程度に設定することが好まし
く、これより大きいと効果が表れ難く、逆に小さくなる
と、紙ファイル20を狭い本立てへ立てたとき、背表示
が見え難くなる場合がある。
【0018】この実施態様では、角度αは76°に設定
されている。前記綴じ具15が大きい場合や、被綴じ紙
14が多い場合に、母紙11を傷めないため、支え部片
21と厚み部片22には両部片21、22の連結部の内
側に逃げ溝25を設けてある。逃げ溝25の例を図8
(a)、(b)で示した。また、逃げ溝25を設けない
場合でも、同図(c)で示すように、支え部片21と厚
み部片22との一方を薄肉にすることでも同様の効果が
得られる。なお、同図(d)は厚み部片22に抜け止め
24を設けたものである。
【0019】次に、図2による紙ファイル10の使用方
法を説明する。被綴じ紙14を綴じるには、まず、抑え
具16を緩めるか取外した上で、可撓性通し形5bを傾
け、切欠き23aを通して通し孔23から側方へ外し、
これに被綴じ紙14の綴じ孔を挿通する。しかる後、可
撓性通し形5bを再びもとの通し孔23へ戻し、抑え具
16を取り付けて固定する。このとき、支え部片21は
厚み部片22に対して若干の角度だけ傾斜しているの
で、図5(a)で示すように、抑え具16は支え部片2
1と表紙11aとの間に形成される略三角形の空間に納
まる。また、抑え具16は支え部片21の上面が傾斜し
ているにも拘わらず抜け止め24によって傾斜面下方へ
滑り落ちるのが阻止される。
【0020】なお、補剛部材20を使用する態様は上記
の実施態様に限定されない。図3や図5(b)は補剛部
材20の変形例を示す。この変形例における補剛部材2
0は支え部片21に設けた通し孔23を可撓性通し片1
5bへ挿通した状態で、綴じ具15により固定したもの
である。この態様では紙ファイル20も背表紙11bと
裏表紙11cとの間に二つ折りした補強11dが設けら
れており、その縁に前記抜け止め24が係止されてい
る。
【0021】よって、上記した実施態様によれば、綴じ
紙14の着脱に際して、抑え具16を抑え具16から外
せば補剛部材20を紙面上から取り外せる。よって、そ
の後の被綴じ紙14の取り扱いは従来と同様にして行わ
れる。なお、この場合にも通し孔23は支え部片21の
遊端側に開く切欠き孔とすれば、綴じ具15を取り付け
た状態で可撓性通し片15bから着脱することができ、
綴じ込みや取外しが容易となる。
【0022】次に、本発明の第2の実施態様を図9〜図
12に基づいて説明する。なお、上記第1の実施態様と
同一部位には同一符号を付して説明する。この実施態様
の補剛部材20は、その下端に綴じ紙支え部片30が一
体的に設けられることによって正面視でL字形状に形成
されている。そして、綴じ紙支え部片30と補剛部材2
0は一体成形されることにより、その断面形状が略L字
形状の同一に設定されており、綴じ紙支え部片30に
は、綴じ紙支え部31と支え部32とが設けられてい
る。
【0023】なお、補剛部材20に一体成形される綴じ
紙支え部片30は、その綴じ紙支え部31の高さが前記
厚み部片22の高さと同一で、その長さLが紙ファイル
10の裏表紙11cの幅Wの3分の1以上に設定されて
いる。また、図10に示す、補剛部材20の厚み部片2
2と綴じ紙支え部片30の支え部32の角度βは、ファ
イル厚が厚くなると背表紙11bが倒れ易くなることか
ら、これを防止するためにβ=90°好ましくは89
°)に設定されている。
【0024】この紙ファイル10によれば、上記第1の
実施態様と同様に、補剛部材20の支え部片21に設け
た通し孔23に綴じ具15の可撓性通し片15bを挿通
し抑え具16で抑えることにより、補剛部材20が紙フ
ァイル10の裏表紙11cに固定される。この固定状態
において、補剛部材20の厚み部片22で背表紙11b
の変形を防止することができるとともに、綴じ紙支え部
片30の綴じ紙支え部31で幅方向の一方の端部が綴じ
られた被綴じ紙14の他方の端部側を支持することがで
き、図10及び図12の二点鎖線で示す垂直状態におけ
る、被綴じ紙14の他方の端部側の下端14aの下方へ
の垂れ下がりが防止される。
【0025】したがって、この被綴じ紙14の下端14
aの垂れ下がりが無くなることにより、被綴じ紙14が
紙ファイル10外に突出することなく整然とファイリン
グできる。また、綴じ紙支え部片30の綴じ紙支え部3
1で表紙11aと裏表紙11cの間隔を略所定値(綴じ
紙支え部31の高さ寸法)に保持できることから、前記
背表紙11b以外に表紙11aや裏表紙11cの変形も
防止できる等、紙ファイル10自体の見栄えを向上させ
ることができるとともに、紙ファイル10の本立て等へ
の整然とした保管が可能になる。また、被綴じ紙14の
垂れ下がり防止により、被綴じ紙14の通し孔の拡大が
抑えられるため、綴じ紙14自体を長期に亘り安定した
状態でファイリングできるとともに、綴じ紙支え部片3
0を補剛部材20に一体成形で容易かつ安価に形成する
ことができる。
【0026】なお、この実施態様においては、綴じ紙支
え部片30を補剛部材20に一体成形で同一断面形状に
形成したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、
例えば図13に示すように、補剛部材20の下端に角度
γが略90°の綴じ紙支え部31のみからなる綴じ紙支
え部片30を一体的に設けることもできるし、図14に
示すように、綴じ紙支え部片30を綴じ紙支え部31と
一対の支え部32、33で断面コ字状に形成しても良
い。また、綴じ紙支え部片30と補剛部材20の一体化
も一体成形に限らず、図13及び図14に示すように、
別部材の接合によって一体化することもできるし、補剛
部材20や綴じ紙支え部片30の断面形状及び正面視形
状も適宜に変更することができる。
【0027】図15〜図18は、上記第2の実施態様の
変形例を示すもので、この紙ファイル10の特徴は、前
記綴じ紙支え部片30を有する補剛部材20にシート状
部材40を一体的に設けた点にある。すなわち、補剛部
材20の支え部片21に、平面視長方形状のシート状部
材40の左辺側を取り付けるとともに、シート状部材4
0の左辺側に、支え部片21の通し孔23に連通した孔
(図示せず)を形成する。
【0028】前記シート状部材40は、例えば表面板4
0aと裏面板40bを有して袋状に形成され、その表面
板40aの左辺側が補剛部材20の支え部片21に、例
えばホッチキス(シールされたホッチキスも含む)、両
面テープあるいは接着材等の適宜の固着手段で固着する
ことにより補剛部材20に一体化されている。そして、
このシート状部材40が一体化された補剛部材20が、
綴じ具15によって紙ファイル10の裏表紙11cに取
り付けられている。なお、シート状部材40は、上辺側
が開閉可能に形成されており、この開閉可能部分を利用
して被綴じ紙14がファイリング(収容)されるが、例
えば右辺側と上辺側を開閉可能に形成することも勿論可
能である。
【0029】この紙ファイル10によれば、複数部数の
綴じ紙14を第2の実施態様の紙ファイル10と同様
に、被綴じ紙14の垂れ下がりを防止した状態でファイ
リングできるとともに、小さな被綴じ紙14を袋状のシ
ート状部材40内にファイリングできて、紙ファイル1
0に各種被綴じ紙14をファィリングできる等、使い勝
手に優れた紙ファイル10が得られる。
【0030】ところで、この例においては、第2の実施
態様の補剛部材20にシート状部材40を取り付けた場
合について説明したが、シート状部材40を第1の実施
態様の補剛部材20の支え部片21に取り付けることも
勿論可能であるし、補剛部材20に取り付けられるシー
ト状部材40の数も1部に限らず、複数部を同時に一体
的に取り付けることもできる。
【0031】また、この例においては、シート状部材4
0を袋状に形成したが、シート状部材を例えば1枚のシ
ートだけで形成してコストダウンを図る等、適宜形状の
ものを使用できるし、この例におけるシート状部材40
の補剛部材20への一体的な取り付けも、シート状部材
40と補剛部材20を一体化することなく非接着状態
で、綴じ具15で取り付ける構造も、本発明は包含する
ものである。
【0032】なお、上記第2の実施態様においては、補
剛部材20の支え部片21に綴じ具15用の通し孔23
を形成し、この通し孔23を利用して、補剛部材20
(及びこれに一体化された綴じ紙支え部片30)を取り
付けたが、本発明はこの取付構造に限定されるものでも
なく、例えば図19に示すように構成することもでき
る。すなわち、補剛部材20を前記通し孔23を有さな
い支え部片21と厚み部片22で形成し、この補剛部材
20の下端に、綴じ紙支え部31と支え部32からなる
綴じ紙支え部片30を一体形成するとともに、補剛部材
20の上端に支え部50を一体形成する。
【0033】この支え部50は、その長さが補剛部材2
0の支え部片21の幅と略同一に設定されて、下端の綴
じ紙支え部片30の綴じ紙支え部31と対向する状態に
形成されている。この例の補剛部材20は、紙ファイル
10にファイリングされている綴じ紙14の上下端部
を、その上下の支え部50、31で挟む状態で綴じ紙1
4上に載置することによりセットされる。したがって、
補剛部材20を綴じ具15で綴じる必要がなくなり、紙
ファイル10へのセット作業が容易となって使い勝手が
向上するとともに、上下の支え部50、31で綴じ紙1
4を確実に支持したりシート状部材40で綴じ紙14の
上面を抑えることができて、上記実施態様と同様の作用
効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、補剛部材により背表紙が他の表紙に対して
略直角に保たれ、紙ファイルが本立ての中で両側から挟
圧されても背表紙が隣接する本や紙ファイルの中へ折り
込まれないため、背表紙のラベルが読めなくなる不具合
を解消することができる。また、補剛部材が着脱可能に
設けられるため、使用前の母材を小さく畳むことがで
き、あるいは廃却時に分離させることにより紙製の母材
と合成樹脂製の補剛部材とを分別して廃棄できる。
【0035】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、補剛部材が背表紙に固定
され、表紙と背表紙とが略直角の位置に保たれるため、
背表紙の位置が安定しラベルが読めなくなる不具合が生
じず、母材と補剛部材とは剥離可能な接着材により接着
されているため、廃却するに際し格別の道具を用いるこ
となく容易に分離できる。
【0036】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、補剛部材が裏表紙に固定
され、裏表紙と背表紙とが略直轄の位置に保たれるた
め、背表紙の位置が安定しラベルが読めなくなる不具合
が生じず、母材と補剛部材とを容易に分離できる。
【0037】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、補剛部材に抜け止めが設
けられるため、紙ファイルに対する補剛部材の取りつけ
位置が安定する。
【0038】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1ないし4記載の発明の効果に加え、補剛部材の少な
くとも下端に一体的に設けられた綴じ紙支え部片で被綴
じ紙の下端が支持されるため、被綴じ紙の反綴じ具側の
端部が下方に垂れ下がって紙ファイル外に突出すること
がなくなり、紙ファイルの見栄えの低下が防止されると
ともに、紙ファイル内に被綴じ紙を整然とファイリング
できる。
【0039】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項5記載の発明の効果に加え、綴じ紙支え部片の断面形
状が補剛部材と略同一に設定されるため、綴じ紙支え部
片を補剛部材に一体成形できて、綴じ紙支え部片等の製
造の容易化が図れる。
【0040】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項5または6記載の発明の効果に加え、綴じ紙支え部片
の長さが裏表紙の幅の3分の1以上に設定されるため、
被綴じ紙の反綴じ具側の端部を安定して支持できる。
【0041】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項1ないし7記載の発明の効果に加え、補剛部材にシー
ト状部材が一体的に設けられているため、シート状部材
で綴じ紙を抑えることができて、安定したファィリング
ができる。
【0042】また、請求項9記載の発明によれば、請求
項8記載の発明の効果に加え、シート状部材が袋状に形
成されているため、袋内に小さな被綴じ紙等をファイリ
ングできて、紙ファイルの使い勝手を向上させることが
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様を示す紙ファイルの開
いた状態を示す外観図である。
【図2】同その要部を拡大して示す外観図である。
【図3】同その変形例を示す図2相当の外観図である。
【図4】同綴じ具15と抑え具16の構成を示す外観図
である。
【図5】同(a)は図1で示す紙ファイルの部分平面
図、(b)は図2で示す紙ファイルの部分平面図であ
る。
【図6】同補剛部材20を取り出して示す外観図であ
る。
【図7】同その通し孔23の形状を示すもので、支え部
片21の部分正面図である。
【図8】同補剛部材20の側面図である。
【図9】本発明の第2の実施態様を示す紙ファイルの開
いた状態の外観図である。
【図10】同その正面断面図である。
【図11】同図10のA−A線断面図である。
【図12】同図10のB−B線断面図である。
【図13】同補剛部材の変形例を示す斜視図である。
【図14】同補剛部材の他の変形例を示す斜視図であ
る。
【図15】同第2の実施態様の変形例を示す紙ファイル
を開いた状態の外観図である。
【図16】同その正面断面図である。
【図17】同図16のC−C線断面図である。
【図18】同図16のD−D線断面図である。
【図19】同第2の実施態様の他の変形例を示す補剛部
材の斜視図である。
【図20】従来の紙ファイル100を本棚に立てた状態
を示す平面図であり、(a)は問題が発生していない状
態、(b)は問題が発生している状態をそれぞれ示すも
のである。
【符号の説明】
10・・・・紙ファイル 11・・・・母紙 11a・・・表紙 11b・・・背表紙 11c・・・裏表紙 11d・・・補強 12・・・・折り線 14・・・・被綴じ紙 14a・・・下端 15・・・・綴じ具 15a・・・連結板 15b・・・可撓性通し片 16・・・・抑え具 20・・・・補剛部材 21・・・・支え部片 22・・・・厚み部片 23・・・・通し孔 23a・・・切欠き 24・・・・抜け止め 25・・・・逃げ溝 27・・・・ラベル 30・・・・綴じ紙支え部片 31・・・・綴じ紙支え部 32・・・・支え部 33・・・・支え部 40・・・・シート状部材 40a・・・表面板 40b・・・裏面板 50・・・・支え部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横長の母紙の中央部に上下へ向けて設けた
    折り線で同じ方向へ折り曲げて作られる表紙と背表紙、
    および裏表紙を有する紙ファイルの、その裏表紙に可撓
    性通し片と抑え具かからなる綴じ具を取りつけるととも
    に、前記背表紙に対応する短冊状の厚み部片と、表紙と
    裏表紙のいずれかに対応する短冊状の支え部片とをそれ
    らの長辺で互いに連結して構成した略L形の補剛部材を
    設け、その補剛部材の支え部片に設けた通し孔に前記可
    撓性通し片を挿通し抑え具によって裏表紙へ固定可能に
    構成してなる紙ファイルの補強構造。
  2. 【請求項2】前記補剛部材は、背表紙と厚み部片との間
    が剥離可能な接着材によって接着されていることを特徴
    とする請求項1記載の紙ファイルの補強構造。
  3. 【請求項3】前記補剛部材は、裏表紙と支え部片との間
    が剥離可能な接着材によって接着されていることを特徴
    とする請求項1記載の紙ファイルの補強構造。
  4. 【請求項4】前記補剛部材の支え部片の厚み部片と反対
    側の縁に、厚み部片と逆の方向へ立ち上がる比較的低い
    抜け止めを設けてなることを特徴とする請求項1記載の
    紙ファイルの補強構造。
  5. 【請求項5】前記補剛部材は、その少なくとも下端に綴
    じ紙支え部片が一体的に設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の紙ファイルの補
    強構造。
  6. 【請求項6】前記綴じ紙支え部片は、その断面形状が補
    剛部材の断面形状と略同一に設定されていることを特徴
    とする請求項5記載の紙ファイルの補強構造。
  7. 【請求項7】前記綴じ紙支え部片は、前記裏表紙の幅の
    少なくとも3分の1の長さを有することを特徴とする請
    求項5または6記載の紙ファイルの補強構造。
  8. 【請求項8】前記補剛部材にシート状部材が一体的に設
    けられることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    に記載の紙ファイルの補強構造。
  9. 【請求項9】前記シート状部材が袋状に形成されている
    ことを特徴とする請求項8記載の紙ファィルの補強構
    造。
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