JP2001096341A - 双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法及び潤滑剤 - Google Patents
双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法及び潤滑剤Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複雑な装置や作業を必要とせずに、潤滑剤を
摺動面に確実に引き込ませて、サイド堰のセラミックプ
レートの摩耗を抑制し、安定した長時間の双ドラム薄板
連続鋳造を可能にする。 【解決手段】 一対の回転冷却ドラム1a,1bとサイ
ド堰2a,2bとの間に形成した湯溜まり部3に溶融金
属4を注入し、溶融金属を冷却ドラムの回転周面で冷
却、凝固させながら薄肉鋳片を製造する双ドラム式薄板
連続鋳造において、前記冷却ドラム端面に固体粉末と熱
硬化性物質と水とで構成される液状潤滑剤を、微粒子状
で冷却ドラム端面に供給することによって、冷却ドラム
端面の熱で潤滑剤が冷却ドラム端面上で固形潤滑皮膜を
形成させて、端面の移動に伴ってサイド堰との間の摺動
面内に確実に引き込ませる。これにより、従来の潤滑技
術では達し得なかった均一な潤滑膜の形成,摺動面への
十分な潤滑剤の引き込みを実現し、サイド堰のセラミッ
クプレートの損耗を抑制でき、長時間の安定した連続鋳
造が行うことができた。
摺動面に確実に引き込ませて、サイド堰のセラミックプ
レートの摩耗を抑制し、安定した長時間の双ドラム薄板
連続鋳造を可能にする。 【解決手段】 一対の回転冷却ドラム1a,1bとサイ
ド堰2a,2bとの間に形成した湯溜まり部3に溶融金
属4を注入し、溶融金属を冷却ドラムの回転周面で冷
却、凝固させながら薄肉鋳片を製造する双ドラム式薄板
連続鋳造において、前記冷却ドラム端面に固体粉末と熱
硬化性物質と水とで構成される液状潤滑剤を、微粒子状
で冷却ドラム端面に供給することによって、冷却ドラム
端面の熱で潤滑剤が冷却ドラム端面上で固形潤滑皮膜を
形成させて、端面の移動に伴ってサイド堰との間の摺動
面内に確実に引き込ませる。これにより、従来の潤滑技
術では達し得なかった均一な潤滑膜の形成,摺動面への
十分な潤滑剤の引き込みを実現し、サイド堰のセラミッ
クプレートの損耗を抑制でき、長時間の安定した連続鋳
造が行うことができた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双ドラム式薄板連
続鋳造における冷却ドラムとサイド堰との間の摺動面で
発生するサイド堰のセラミックプレートの摩耗を低減
し、かつ湯漏れの無い安定した鋳造を行うための,双ド
ラム式薄板連続鋳造における潤滑方法に関する。
続鋳造における冷却ドラムとサイド堰との間の摺動面で
発生するサイド堰のセラミックプレートの摩耗を低減
し、かつ湯漏れの無い安定した鋳造を行うための,双ド
ラム式薄板連続鋳造における潤滑方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶鋼等の溶融金属から数ミリの厚さ程度
の薄肉鋳片を直接的に製造する連続鋳造方法として、双
ドラム式薄板連続鋳造方式が知られている。この方式
は、図1に示すように、互いに逆方向に回転する一対の
冷却ドラム1a、1bを水平に配置し、該ドラムの両端
面をふさぐように一対のサイド堰2a,2bを設け、こ
れら冷却ドラム及びサイド堰によって凹部状の湯溜まり
部3を画成し、該湯溜まり部3にタンディッシュ等の容
器及び注湯ノズルを介して溶融金属4を注入し、溶融金
属が冷却ドラムに接して冷却・凝固してできる凝固シェ
ルを、一対の冷却ドラム1a,1b間のギャップ部で圧
着しドラムの回転により下方に引き出して薄肉鋳片5と
する方式である。
の薄肉鋳片を直接的に製造する連続鋳造方法として、双
ドラム式薄板連続鋳造方式が知られている。この方式
は、図1に示すように、互いに逆方向に回転する一対の
冷却ドラム1a、1bを水平に配置し、該ドラムの両端
面をふさぐように一対のサイド堰2a,2bを設け、こ
れら冷却ドラム及びサイド堰によって凹部状の湯溜まり
部3を画成し、該湯溜まり部3にタンディッシュ等の容
器及び注湯ノズルを介して溶融金属4を注入し、溶融金
属が冷却ドラムに接して冷却・凝固してできる凝固シェ
ルを、一対の冷却ドラム1a,1b間のギャップ部で圧
着しドラムの回転により下方に引き出して薄肉鋳片5と
する方式である。
【0003】冷却ドラムとサイド堰とは溶鋼漏れのない
ように密着させる必要がある。しかし、冷却ドラムは回
転するためサイド堰との接触部は、常に摺動状態とな
り、摩耗しやすい。通常、この冷却ドラム端面と接触・
摺動するサイド堰面にはBN等のセラミックプレートが
付設される。このセラミックプレートが冷却ドラム端面
と接触・摺動し摩耗することになるが(摩耗によって隙
間を無くす意味もある)、摩耗速度を抑制するために、
この接触箇所に潤滑剤を供給させる。
ように密着させる必要がある。しかし、冷却ドラムは回
転するためサイド堰との接触部は、常に摺動状態とな
り、摩耗しやすい。通常、この冷却ドラム端面と接触・
摺動するサイド堰面にはBN等のセラミックプレートが
付設される。このセラミックプレートが冷却ドラム端面
と接触・摺動し摩耗することになるが(摩耗によって隙
間を無くす意味もある)、摩耗速度を抑制するために、
この接触箇所に潤滑剤を供給させる。
【0004】従来の潤滑剤の供給方法としては、特開平
6−15416号公報に示す如く、サイド堰と接しない
冷却ドラム端面の摺動領域では固体状態で、サイド堰と
の接触・摺動域では流動状態となる潤滑剤を溶射して、
冷却ドラム端面の摺動領域全周に潤滑膜を形成する方
法、特開平9−164452号公報のように、冷却ドラ
ムとサイド堰との摺動面に粉体ノズルにより粉体潤滑剤
を供給する方法、また、特開平9−108788号公報
及び特開平9−295106号公報の如く、棒状の固体
潤滑剤を冷却ドラム端面の摺動面に押し付けて供給する
方法、等が提案されている。
6−15416号公報に示す如く、サイド堰と接しない
冷却ドラム端面の摺動領域では固体状態で、サイド堰と
の接触・摺動域では流動状態となる潤滑剤を溶射して、
冷却ドラム端面の摺動領域全周に潤滑膜を形成する方
法、特開平9−164452号公報のように、冷却ドラ
ムとサイド堰との摺動面に粉体ノズルにより粉体潤滑剤
を供給する方法、また、特開平9−108788号公報
及び特開平9−295106号公報の如く、棒状の固体
潤滑剤を冷却ドラム端面の摺動面に押し付けて供給する
方法、等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の潤滑方
法は、セラミックプレートの摩耗の低減を図り、安定し
た長時間の鋳造を行うという目的からみれば、いずれも
ある程度の効果を達成することが認められるが、さらな
る冷却ドラムとサイド堰の長寿命化や双方の材質が硬質
化された際のなじみ性と摩耗低減の観点から、より一層
の性能向上が望まれている。
法は、セラミックプレートの摩耗の低減を図り、安定し
た長時間の鋳造を行うという目的からみれば、いずれも
ある程度の効果を達成することが認められるが、さらな
る冷却ドラムとサイド堰の長寿命化や双方の材質が硬質
化された際のなじみ性と摩耗低減の観点から、より一層
の性能向上が望まれている。
【0006】使用する潤滑剤が粉体である場合、粉体貯
蔵用のためのタンク、粉体用気送装置、ON/OFF弁付き気
送管などの大掛りな設備が必要とされ、経済面及び操業
面で必ずしも有利とはいえない。また、粉体は、湿度が
高くなると凝集して粉体同士が付着しやすくなりクラス
ターと呼ばれる固形物を形成し、気送管内やON/OFF弁な
どでの詰まりを引き起こしやすく,操業上の作業性が低
下しやすい。
蔵用のためのタンク、粉体用気送装置、ON/OFF弁付き気
送管などの大掛りな設備が必要とされ、経済面及び操業
面で必ずしも有利とはいえない。また、粉体は、湿度が
高くなると凝集して粉体同士が付着しやすくなりクラス
ターと呼ばれる固形物を形成し、気送管内やON/OFF弁な
どでの詰まりを引き起こしやすく,操業上の作業性が低
下しやすい。
【0007】棒状固体潤滑剤の場合、押し付け機構だけ
でよいので供給装置が簡便であるという利点はあるが、
付着させた潤滑剤がサイド堰に接触する際に掻き取られ
たり、サイド堰の振動により脱落したりする恐れがあ
る。また、潤滑剤の供給装置の周囲の雰囲気温度は、鋳
造中に250℃にまで達する場合があり、雰囲気温度に
よっては貯蔵している棒状固体潤滑剤同士もしくは棒状
固体潤滑剤と供給装置との間で接着することによる設備
トラブルが発生しやすい。さらに、この雰囲気温度に耐
えうるように、融点の高い棒状固体潤滑剤を用いると、
必要な潤滑剤の供給量を達成できないという問題があ
る。
でよいので供給装置が簡便であるという利点はあるが、
付着させた潤滑剤がサイド堰に接触する際に掻き取られ
たり、サイド堰の振動により脱落したりする恐れがあ
る。また、潤滑剤の供給装置の周囲の雰囲気温度は、鋳
造中に250℃にまで達する場合があり、雰囲気温度に
よっては貯蔵している棒状固体潤滑剤同士もしくは棒状
固体潤滑剤と供給装置との間で接着することによる設備
トラブルが発生しやすい。さらに、この雰囲気温度に耐
えうるように、融点の高い棒状固体潤滑剤を用いると、
必要な潤滑剤の供給量を達成できないという問題があ
る。
【0008】供給の容易性の点から、液状潤滑剤を用い
ることも考えられ、実際に鉱物油やグリースなどが試さ
れた例はあるが、潤滑供給部位から接触面入口に達する
前に揮発・炭化して、安定した潤滑膜層の形成ができ
ず、十分な潤滑効果が得られない問題がある。さらに、
スプレー噴射の供給方式では、冷却ドラムの端面以外の
ところにも潤滑剤が吹き付けられるため、溶融金属が接
触する冷却ドラムの表面に潤滑剤が回り込み、鋳片品質
欠陥や操業トラブルを引き起こす可能性がある。さら
に、ロールコーター方式による供給方法では、ロールコ
ーター部では均一に冷却ドラム端面に潤滑剤を供給でき
るが、冷却ドラムの回転による遠心力のため、供給後に
冷却ドラムの胴面に回り込み、前述と同じようなトラブ
ルの発生が容易に予見される。
ることも考えられ、実際に鉱物油やグリースなどが試さ
れた例はあるが、潤滑供給部位から接触面入口に達する
前に揮発・炭化して、安定した潤滑膜層の形成ができ
ず、十分な潤滑効果が得られない問題がある。さらに、
スプレー噴射の供給方式では、冷却ドラムの端面以外の
ところにも潤滑剤が吹き付けられるため、溶融金属が接
触する冷却ドラムの表面に潤滑剤が回り込み、鋳片品質
欠陥や操業トラブルを引き起こす可能性がある。さら
に、ロールコーター方式による供給方法では、ロールコ
ーター部では均一に冷却ドラム端面に潤滑剤を供給でき
るが、冷却ドラムの回転による遠心力のため、供給後に
冷却ドラムの胴面に回り込み、前述と同じようなトラブ
ルの発生が容易に予見される。
【0009】即ち、棒状固体潤滑剤および粉体潤滑剤を
用いる場合には供給方法上の課題が、液状潤滑剤を用い
る場合には潤滑効果の課題および供給量の制御方法の課
題が存在する。
用いる場合には供給方法上の課題が、液状潤滑剤を用い
る場合には潤滑効果の課題および供給量の制御方法の課
題が存在する。
【0010】本発明は、これら棒状固体潤滑剤、固体粉
末潤滑剤と液状潤滑剤の利点を活かす潤滑剤およびその
供給方法の組合せによって、複雑な装置や作業を必要と
せずに潤滑剤が冷却ドラム端面とサイド堰との間の摺動
面に引き込まれ、サイド堰のセラミックプレートの摩耗
を抑制し、安定した長時間鋳造を達成することを可能と
する双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法を提供す
るものである。
末潤滑剤と液状潤滑剤の利点を活かす潤滑剤およびその
供給方法の組合せによって、複雑な装置や作業を必要と
せずに潤滑剤が冷却ドラム端面とサイド堰との間の摺動
面に引き込まれ、サイド堰のセラミックプレートの摩耗
を抑制し、安定した長時間鋳造を達成することを可能と
する双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法を提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の(1)
〜(11)である。即ち (1) 一対の回転冷却ドラムとサイド堰との間に形成
した湯溜まり部に溶融金属を注入し、冷却ドラムの端面
とサイド堰との間の摺動面に潤滑剤を供給して潤滑を行
う双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法において、
熱硬化性を有する物質を含有する液状潤滑剤を、ドラム
端面に供給することを特徴とする双ドラム式薄板連続鋳
造における潤滑方法である。
〜(11)である。即ち (1) 一対の回転冷却ドラムとサイド堰との間に形成
した湯溜まり部に溶融金属を注入し、冷却ドラムの端面
とサイド堰との間の摺動面に潤滑剤を供給して潤滑を行
う双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法において、
熱硬化性を有する物質を含有する液状潤滑剤を、ドラム
端面に供給することを特徴とする双ドラム式薄板連続鋳
造における潤滑方法である。
【0012】(2) 前記(1)に記載の双ドラム式薄
板連続鋳造における潤滑方法において、固体粉末および
熱硬化性を有する物質を含有する液状潤滑剤を、微粒子
状でドラム端面に供給・付着させ、ドラム端面の熱をも
って液状潤滑剤を熱硬化させることにより、固体粉末を
含有する固形潤滑皮膜をドラム端面に形成させることを
特徴とする双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法で
ある。
板連続鋳造における潤滑方法において、固体粉末および
熱硬化性を有する物質を含有する液状潤滑剤を、微粒子
状でドラム端面に供給・付着させ、ドラム端面の熱をも
って液状潤滑剤を熱硬化させることにより、固体粉末を
含有する固形潤滑皮膜をドラム端面に形成させることを
特徴とする双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法で
ある。
【0013】(3) 潤滑剤の微粒子の最大粒径が2m
m以下であることを特徴とする前記(2)に記載の双ド
ラム式薄板連続鋳造における潤滑方法である。
m以下であることを特徴とする前記(2)に記載の双ド
ラム式薄板連続鋳造における潤滑方法である。
【0014】(4) 微粒子状で供給される潤滑剤のノ
ズルからの噴射量が、毎分0.1mL以上50mL以下であ
ることを特徴とする前記(2)または前記(3)に記載
の双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法である。
ズルからの噴射量が、毎分0.1mL以上50mL以下であ
ることを特徴とする前記(2)または前記(3)に記載
の双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法である。
【0015】(5) 潤滑剤を供給する際に、潤滑剤を
噴射するノズルとドラム端面との間に、潤滑剤を供給す
る領域を限定するための穴のあいたスリット板を設置
し、潤滑剤を供給することを特徴とする前記(2)〜
(4)のいずれか1項に記載の双ドラム式薄板連続鋳造
における潤滑方法である。
噴射するノズルとドラム端面との間に、潤滑剤を供給す
る領域を限定するための穴のあいたスリット板を設置
し、潤滑剤を供給することを特徴とする前記(2)〜
(4)のいずれか1項に記載の双ドラム式薄板連続鋳造
における潤滑方法である。
【0016】(6) 潤滑剤を供給する際に、潤滑剤を
微粉状に噴射するノズルの中心線の延長線上に、ドラム
端面の中心よりも下側になり、かつ潤滑剤の噴射コーン
の最外周部が、冷却ドラム端面の胴面側の端面エッジ部
を越えないように、潤滑剤噴射ノズルの角度を変えて、
潤滑剤を噴射することを特徴とする前記(2)〜(5)
のいずれか1項に記載の双ドラム式薄板連続鋳造におけ
る潤滑方法である。
微粉状に噴射するノズルの中心線の延長線上に、ドラム
端面の中心よりも下側になり、かつ潤滑剤の噴射コーン
の最外周部が、冷却ドラム端面の胴面側の端面エッジ部
を越えないように、潤滑剤噴射ノズルの角度を変えて、
潤滑剤を噴射することを特徴とする前記(2)〜(5)
のいずれか1項に記載の双ドラム式薄板連続鋳造におけ
る潤滑方法である。
【0017】(7) 一対の回転冷却ドラムの端面とサ
イド堰との間の摺動面に供給して潤滑を行う双ドラム式
薄板連続鋳造用潤滑剤において、水を10重量%以上9
5重量%以下含有し、かつ固体粉末を5重量%以上60
重量%以下含有し、さらに熱硬化性を有する物質を固体
粉末の0.1倍から10倍までの範囲の配合比率で含有
することを特徴とする双ドラム式薄板連続鋳造用液状潤
滑剤である。
イド堰との間の摺動面に供給して潤滑を行う双ドラム式
薄板連続鋳造用潤滑剤において、水を10重量%以上9
5重量%以下含有し、かつ固体粉末を5重量%以上60
重量%以下含有し、さらに熱硬化性を有する物質を固体
粉末の0.1倍から10倍までの範囲の配合比率で含有
することを特徴とする双ドラム式薄板連続鋳造用液状潤
滑剤である。
【0018】(8) 熱硬化性を有する物質が80℃以
上の温度で熱硬化することを特徴とする前記(7)に記
載の双ドラム式薄板連続鋳造用潤滑剤である。
上の温度で熱硬化することを特徴とする前記(7)に記
載の双ドラム式薄板連続鋳造用潤滑剤である。
【0019】(9) 潤滑剤の粘度が40℃で1000
cP(センチポアズ)以下であることを特徴とする前記
(7)又は(8)に記載の双ドラム式薄板連続鋳造用潤
滑剤である。
cP(センチポアズ)以下であることを特徴とする前記
(7)又は(8)に記載の双ドラム式薄板連続鋳造用潤
滑剤である。
【0020】(10) 固体粉末が、人造黒鉛、鱗片状
黒鉛、キッシュ黒鉛、土壌黒鉛、天然雲母、膨潤性を有
する雲母、人造雲母、BN、酸化チタン、二硫化モリブ
デン、二酸化珪素、酸化アルミニウム、プラスチック粉
末、二硫化タングステン、タルクのうちの1種もしくは
2種以上を含むことを特徴とする前記(7)〜(9)の
いずれか1項に記載の双ドラム式薄板連続鋳造用潤滑剤
である。
黒鉛、キッシュ黒鉛、土壌黒鉛、天然雲母、膨潤性を有
する雲母、人造雲母、BN、酸化チタン、二硫化モリブ
デン、二酸化珪素、酸化アルミニウム、プラスチック粉
末、二硫化タングステン、タルクのうちの1種もしくは
2種以上を含むことを特徴とする前記(7)〜(9)の
いずれか1項に記載の双ドラム式薄板連続鋳造用潤滑剤
である。
【0021】(11) 熱硬化性を有する物質が、アク
リルスチレン系樹脂、フェノール系樹脂、メチルシクロ
ヘキサンの1種もしくは2種以上を含むことを特徴とす
る前記(7)〜(10)のいずれか1項に記載の双ドラ
ム式薄板連続鋳造用潤滑剤である。
リルスチレン系樹脂、フェノール系樹脂、メチルシクロ
ヘキサンの1種もしくは2種以上を含むことを特徴とす
る前記(7)〜(10)のいずれか1項に記載の双ドラ
ム式薄板連続鋳造用潤滑剤である。
【0022】前述した課題を解決するための本発明に係
る潤滑方法は、一対の回転冷却ドラムとサイド堰との間
に形成した湯溜まり部に溶融金属を注入し、溶融金属を
冷却ドラムの回転周面で冷却、凝固させながら薄肉鋳片
を製造する双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法に
おいて、前記冷却ドラム端面の摺動面に熱硬化性物質お
よび固体粉末を含有する潤滑剤を、最大粒径が2mm以
下の微粒子状で冷却ドラム端面に供給することによっ
て、冷却ドラム端面の摺動面に付着した潤滑剤を、ドラ
ム端面の熱によって瞬間的に熱硬化させて、固体粉末を
含有する固形潤滑皮膜を当該冷却ドラム端面に形成させ
ることにより、冷却ドラム端面の摺動面に均一な潤滑膜
を形成することを特徴とする。
る潤滑方法は、一対の回転冷却ドラムとサイド堰との間
に形成した湯溜まり部に溶融金属を注入し、溶融金属を
冷却ドラムの回転周面で冷却、凝固させながら薄肉鋳片
を製造する双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法に
おいて、前記冷却ドラム端面の摺動面に熱硬化性物質お
よび固体粉末を含有する潤滑剤を、最大粒径が2mm以
下の微粒子状で冷却ドラム端面に供給することによっ
て、冷却ドラム端面の摺動面に付着した潤滑剤を、ドラ
ム端面の熱によって瞬間的に熱硬化させて、固体粉末を
含有する固形潤滑皮膜を当該冷却ドラム端面に形成させ
ることにより、冷却ドラム端面の摺動面に均一な潤滑膜
を形成することを特徴とする。
【0023】また,本発明では潤滑方法に用いる液状潤
滑剤として、水を10重量%以上、固体粉末を5重量%
以上60重量%含有し、さらに熱硬化性を有する物質を
固体粉末の0.1倍から10倍までの範囲の配合比率で
含有する液状潤滑剤を用いることを特徴とする。
滑剤として、水を10重量%以上、固体粉末を5重量%
以上60重量%含有し、さらに熱硬化性を有する物質を
固体粉末の0.1倍から10倍までの範囲の配合比率で
含有する液状潤滑剤を用いることを特徴とする。
【0024】潤滑剤の成分は、操業条件にて決まる冷却
ドラム端面の摺動長や摺動面の温度等により適宜最適な
成分を選定すればよい。また、固体粉末、熱硬化性を有
する物質、および水との配合比率に関しても、操業条件
にて決まる潤滑供給部位から潤滑する摺動面までの間に
固形潤滑皮膜を形成させるのに適した配合比率を選定す
ればよい。但し、通常の場合、固体粉末として黒鉛、黒
鉛粉末の配合量として10〜30重量%、熱硬化性を有
する物質としてアクリルスチレン系の有機樹脂を10〜
20重量%、残りを水で構成される潤滑剤が好ましい。
さらに、液状潤滑剤を微粒子状で安定して噴射・供給を
行うため、液状潤滑剤の粘度は、40℃で1000cP
以下のものを用いる必要がある。この粘度よりも大きい
ものは、流動性が悪く、ペースト(半固体状)状になる
ので、円滑な供給が困難である。
ドラム端面の摺動長や摺動面の温度等により適宜最適な
成分を選定すればよい。また、固体粉末、熱硬化性を有
する物質、および水との配合比率に関しても、操業条件
にて決まる潤滑供給部位から潤滑する摺動面までの間に
固形潤滑皮膜を形成させるのに適した配合比率を選定す
ればよい。但し、通常の場合、固体粉末として黒鉛、黒
鉛粉末の配合量として10〜30重量%、熱硬化性を有
する物質としてアクリルスチレン系の有機樹脂を10〜
20重量%、残りを水で構成される潤滑剤が好ましい。
さらに、液状潤滑剤を微粒子状で安定して噴射・供給を
行うため、液状潤滑剤の粘度は、40℃で1000cP
以下のものを用いる必要がある。この粘度よりも大きい
ものは、流動性が悪く、ペースト(半固体状)状になる
ので、円滑な供給が困難である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態例を用いて説明する。図2は一方のサイド堰側からみ
た双ドラム式薄板連続鋳造機の正面模式図であり、僅か
なギャップ部を介在させて対向配置した一対の回転冷却
ドラム1a,1bと、これらの端面に押し付けられて接
触するサイド堰2aが示されている。本発明では、前記
の冷却ドラム1a、1bがサイド堰2aと摺動・接触し
ている範囲以外の冷却ドラム端面の円周上内にて潤滑剤
が供給できるように、円筒状の潤滑供給装置6を配置し
ている。この潤滑供給装置の設置位置としては、好まし
くは溶鋼からなるべく離れたところがよいが、供給装置
に特別な冷却機能が組み込まれていれば、例えば図2に
示したような比較的溶鋼に近い場所に設置してもよい。
態例を用いて説明する。図2は一方のサイド堰側からみ
た双ドラム式薄板連続鋳造機の正面模式図であり、僅か
なギャップ部を介在させて対向配置した一対の回転冷却
ドラム1a,1bと、これらの端面に押し付けられて接
触するサイド堰2aが示されている。本発明では、前記
の冷却ドラム1a、1bがサイド堰2aと摺動・接触し
ている範囲以外の冷却ドラム端面の円周上内にて潤滑剤
が供給できるように、円筒状の潤滑供給装置6を配置し
ている。この潤滑供給装置の設置位置としては、好まし
くは溶鋼からなるべく離れたところがよいが、供給装置
に特別な冷却機能が組み込まれていれば、例えば図2に
示したような比較的溶鋼に近い場所に設置してもよい。
【0026】この潤滑供給装置の中には,潤滑剤を最大
粒径2mm以下の微粒子状で供給するためのノズルが設
置されている。ノズルの種類に関しては、本発明の潤滑
剤の微粒子の最大粒径を2mm以下にし、かつ供給量
(噴射量)が毎分0.1ccから毎分50ccの間に制御
できるものであればよい。言うまでもなく、固体粉末が
混合された潤滑剤を使用するので、ノズル詰まりを起こ
さないように、ノズルの穴径の選定の際には、用いる固
体粉末の粒径を考慮して行う必要がある。通常、固体粉
末の平均粒径は30μm以下のものを用いるのが好まし
く、この平均粒径よりも大きな穴径をもつノズルを用い
ればよい。
粒径2mm以下の微粒子状で供給するためのノズルが設
置されている。ノズルの種類に関しては、本発明の潤滑
剤の微粒子の最大粒径を2mm以下にし、かつ供給量
(噴射量)が毎分0.1ccから毎分50ccの間に制御
できるものであればよい。言うまでもなく、固体粉末が
混合された潤滑剤を使用するので、ノズル詰まりを起こ
さないように、ノズルの穴径の選定の際には、用いる固
体粉末の粒径を考慮して行う必要がある。通常、固体粉
末の平均粒径は30μm以下のものを用いるのが好まし
く、この平均粒径よりも大きな穴径をもつノズルを用い
ればよい。
【0027】本発明では、潤滑剤を供給する際には、潤
滑剤を最大粒径が2mm以下の微粒子状にして、冷却ド
ラム端面に噴射しなければならない。最大粒径が2mm
よりも大きくなると、本発明の根幹である冷却ドラム端
面に付着した潤滑剤を瞬間的に(供給場所からサイド堰
との摺動面に達する前に)固形潤滑皮膜化させることが
困難である。望ましくは、潤滑剤の最大粒径が1mm以
下であることが好ましい。また、潤滑剤の供給量に関し
ては、毎分0.1ccよりも少ないと、想定しうる実操
業条件において、冷却ドラム端面に付着し形成された固
形潤滑皮膜の膜厚が、冷却ドラム端面もしくはサイド堰
のセラミックプレートの粗度(Rz(十点平均粗さ(JIS B
0601),通常用いられる単位はμm)等)よりも小さくな
り、目的とするセラミックプレートの損耗を防止するこ
とが困難となる。
滑剤を最大粒径が2mm以下の微粒子状にして、冷却ド
ラム端面に噴射しなければならない。最大粒径が2mm
よりも大きくなると、本発明の根幹である冷却ドラム端
面に付着した潤滑剤を瞬間的に(供給場所からサイド堰
との摺動面に達する前に)固形潤滑皮膜化させることが
困難である。望ましくは、潤滑剤の最大粒径が1mm以
下であることが好ましい。また、潤滑剤の供給量に関し
ては、毎分0.1ccよりも少ないと、想定しうる実操
業条件において、冷却ドラム端面に付着し形成された固
形潤滑皮膜の膜厚が、冷却ドラム端面もしくはサイド堰
のセラミックプレートの粗度(Rz(十点平均粗さ(JIS B
0601),通常用いられる単位はμm)等)よりも小さくな
り、目的とするセラミックプレートの損耗を防止するこ
とが困難となる。
【0028】潤滑剤の供給量が毎分50ccを越える
と、潤滑剤が冷却ドラムの端面、つまり摺動部だけでな
く冷却ドラムの胴面にまで回り込み、鋳片品質などへ悪
影響を及ぼす他、供給した潤滑剤をすべて瞬間的に固形
化させることが困難になる。発明者らの実験によると、
ノズル先端部における潤滑剤の供給量(噴射量)は毎分
0.5ccから毎分20cc程度が最も好ましい。
と、潤滑剤が冷却ドラムの端面、つまり摺動部だけでな
く冷却ドラムの胴面にまで回り込み、鋳片品質などへ悪
影響を及ぼす他、供給した潤滑剤をすべて瞬間的に固形
化させることが困難になる。発明者らの実験によると、
ノズル先端部における潤滑剤の供給量(噴射量)は毎分
0.5ccから毎分20cc程度が最も好ましい。
【0029】本発明の潤滑剤および潤滑方法で市販のノ
ズルから噴射すると、多くの場合、図4に示すように、
潤滑剤を供給する冷却ドラムの端面の幅以上に噴射コー
ンが広がる。従って、このような状態で潤滑剤を使用す
ると冷却ドラムの端面だけでなく、冷却ドラムの胴面
(溶鋼と接触する部分)にまで潤滑剤が供給され、鋳片
品質に悪影響を及ぼしやすい。さらに、潤滑剤の供給量
を少なくすると、ノズル詰まりなどのトラブル発生確率
が大きくなる上に、潤滑剤を微粉状で噴射しにくくな
り、ノズルから噴射される潤滑剤の噴射コーンの中心部
は微粒子状ではなく液体状となりやすい。これでは、本
発明の目的とする効果を得るのは困難である。
ズルから噴射すると、多くの場合、図4に示すように、
潤滑剤を供給する冷却ドラムの端面の幅以上に噴射コー
ンが広がる。従って、このような状態で潤滑剤を使用す
ると冷却ドラムの端面だけでなく、冷却ドラムの胴面
(溶鋼と接触する部分)にまで潤滑剤が供給され、鋳片
品質に悪影響を及ぼしやすい。さらに、潤滑剤の供給量
を少なくすると、ノズル詰まりなどのトラブル発生確率
が大きくなる上に、潤滑剤を微粉状で噴射しにくくな
り、ノズルから噴射される潤滑剤の噴射コーンの中心部
は微粒子状ではなく液体状となりやすい。これでは、本
発明の目的とする効果を得るのは困難である。
【0030】そこで、どんなノズルを用いても、言い換
えると、どんな潤滑剤の噴射コーンでも、冷却ドラム端
面だけに潤滑剤が供給されるように、図5に示すよう
に、潤滑剤を噴射するノズルと冷却ドラム端面との間
に、潤滑供給領域に相応の穴が空いた板(スリット板)を
設置して、潤滑する冷却ドラム端面にのみ潤滑剤が供給
されるようにする。潤滑剤の供給領域(供給面積)は、こ
のスリットの穴面積や穴形状、および設置位置(ノズル
先端からの距離など)によって制御可能である。
えると、どんな潤滑剤の噴射コーンでも、冷却ドラム端
面だけに潤滑剤が供給されるように、図5に示すよう
に、潤滑剤を噴射するノズルと冷却ドラム端面との間
に、潤滑供給領域に相応の穴が空いた板(スリット板)を
設置して、潤滑する冷却ドラム端面にのみ潤滑剤が供給
されるようにする。潤滑剤の供給領域(供給面積)は、こ
のスリットの穴面積や穴形状、および設置位置(ノズル
先端からの距離など)によって制御可能である。
【0031】さらに、どんな潤滑剤供給量、とりわけ少
量の潤滑剤(ここでは約毎分5cc程度を想定)を微粒
子状で安定して供給するために、図6に示すように、ノ
ズルの中心線の延長線が冷却ドラム端面の中心線よりも
下側にくるようにノズルを設置することによって、ノズ
ルから噴射している潤滑剤の量は毎分10cc以上で
も、実際に冷却ドラム端面に噴射される潤滑剤の量は、
毎分5cc以下にすることが可能になる。実際に冷却ド
ラム端面に噴射される潤滑剤の量の調整は、ノズルの中
心線の延長線と、冷却ドラムの端面の中心線とのずれ
(差異,図6のL)の大きさで制御することが可能であ
る。
量の潤滑剤(ここでは約毎分5cc程度を想定)を微粒
子状で安定して供給するために、図6に示すように、ノ
ズルの中心線の延長線が冷却ドラム端面の中心線よりも
下側にくるようにノズルを設置することによって、ノズ
ルから噴射している潤滑剤の量は毎分10cc以上で
も、実際に冷却ドラム端面に噴射される潤滑剤の量は、
毎分5cc以下にすることが可能になる。実際に冷却ド
ラム端面に噴射される潤滑剤の量の調整は、ノズルの中
心線の延長線と、冷却ドラムの端面の中心線とのずれ
(差異,図6のL)の大きさで制御することが可能であ
る。
【0032】ただし、潤滑剤が冷却ドラム胴面側に回り
込まないように、潤滑剤の噴射コーンの最外周部を越え
ないように、ノズルを傾ける角度の調節や、潤滑剤の供
給量および噴霧用の気体の圧力を調整する必要がある。
また、少量噴射する場合、噴射コーンの中心部よりも、
噴射コーンの周辺部から噴射される潤滑剤の方が、微粒
子状になりやすく、本発明にあるような固形化皮膜を瞬
時に形成するのに重要な、潤滑剤を微粒子状で供給する
ことが容易に実現可能である。
込まないように、潤滑剤の噴射コーンの最外周部を越え
ないように、ノズルを傾ける角度の調節や、潤滑剤の供
給量および噴霧用の気体の圧力を調整する必要がある。
また、少量噴射する場合、噴射コーンの中心部よりも、
噴射コーンの周辺部から噴射される潤滑剤の方が、微粒
子状になりやすく、本発明にあるような固形化皮膜を瞬
時に形成するのに重要な、潤滑剤を微粒子状で供給する
ことが容易に実現可能である。
【0033】この方法を用いると、ノズルから噴射され
た潤滑剤のほんのわずかな量(例えば全噴射量の1/5
等)しか、実際に潤滑剤として機能しないが、本発明の
目的とするサイド堰のセラミックプレートの摩耗低減効
果や長時間鋳造が可能になることで、潤滑供給時の歩留
の小さいことが、経済的な観点で問題になるようなこと
は無い。
た潤滑剤のほんのわずかな量(例えば全噴射量の1/5
等)しか、実際に潤滑剤として機能しないが、本発明の
目的とするサイド堰のセラミックプレートの摩耗低減効
果や長時間鋳造が可能になることで、潤滑供給時の歩留
の小さいことが、経済的な観点で問題になるようなこと
は無い。
【0034】図3は冷却ドラムに対する潤滑剤の供給装
置の設置例を示すものである。冷却ドラムの端面と潤滑
剤供給装置との間には、ある程度の隙間をあけて設置す
る。これは、極端に近接すると潤滑剤の供給時に冷却ド
ラム端面にあたった潤滑剤が跳ね返って、供給装置に付
着し、ノズル先端の噴射口を防ぐように潤滑剤が固形化
する場合があるためである。しかし、極端に供給装置と
冷却ドラム端面との距離を大きくすると、冷却ドラム端
面以外のところにも潤滑剤が供給され、潤滑剤の歩留が
悪くなるだけでなく、前述した胴面への回り込みが発生
し、鋳片品質に悪影響をおよぼす場合があるためであ
る。好ましくは、胴面への回り込みを防ぐために。冷却
ドラムと潤滑剤供給装置との間にマスキング板などを設
置して、胴面への潤滑剤の回り込みを防止するととも
に、潤滑供給領域を限定するようにすることが好まし
い。
置の設置例を示すものである。冷却ドラムの端面と潤滑
剤供給装置との間には、ある程度の隙間をあけて設置す
る。これは、極端に近接すると潤滑剤の供給時に冷却ド
ラム端面にあたった潤滑剤が跳ね返って、供給装置に付
着し、ノズル先端の噴射口を防ぐように潤滑剤が固形化
する場合があるためである。しかし、極端に供給装置と
冷却ドラム端面との距離を大きくすると、冷却ドラム端
面以外のところにも潤滑剤が供給され、潤滑剤の歩留が
悪くなるだけでなく、前述した胴面への回り込みが発生
し、鋳片品質に悪影響をおよぼす場合があるためであ
る。好ましくは、胴面への回り込みを防ぐために。冷却
ドラムと潤滑剤供給装置との間にマスキング板などを設
置して、胴面への潤滑剤の回り込みを防止するととも
に、潤滑供給領域を限定するようにすることが好まし
い。
【0035】潤滑剤を構成する主成分の一つである固体
粉末には、冷却ドラムとサイド堰との摩擦熱や溶融金属
からの伝熱に対して耐久性のある材料を選択する必要が
あり、例えば、今までBN,タルク、黒鉛、雲母、二硫
化タングステン、二硫化モリブデン等が用いられている
が、この中でも特に黒鉛が潤滑性および経済性の観点か
ら最も好ましい。もちろん、黒鉛にさらに別の固体粉末
を適宜組合せて、操業に最適なサイド堰のセラミックプ
レートの損耗速度および摩擦係数を狙ったものを用いて
もよい。また、潤滑剤のもう一つの主成分である熱硬化
性を有する物質として、アクリルスチレン系の有機樹脂
や、フェノール系有機樹脂など、80℃以上の温度で熱
硬化するものであれば、何でもよい。80℃以上で熱硬
化性を示さないと、冷却ドラム端面に蓄熱される熱によ
って、微粒子状で供給された潤滑剤を固形潤滑皮膜化さ
せることができない。
粉末には、冷却ドラムとサイド堰との摩擦熱や溶融金属
からの伝熱に対して耐久性のある材料を選択する必要が
あり、例えば、今までBN,タルク、黒鉛、雲母、二硫
化タングステン、二硫化モリブデン等が用いられている
が、この中でも特に黒鉛が潤滑性および経済性の観点か
ら最も好ましい。もちろん、黒鉛にさらに別の固体粉末
を適宜組合せて、操業に最適なサイド堰のセラミックプ
レートの損耗速度および摩擦係数を狙ったものを用いて
もよい。また、潤滑剤のもう一つの主成分である熱硬化
性を有する物質として、アクリルスチレン系の有機樹脂
や、フェノール系有機樹脂など、80℃以上の温度で熱
硬化するものであれば、何でもよい。80℃以上で熱硬
化性を示さないと、冷却ドラム端面に蓄熱される熱によ
って、微粒子状で供給された潤滑剤を固形潤滑皮膜化さ
せることができない。
【0036】
【実施例】(試験条件) ・冷却ドラム端面のリング状摺動面:リング直径300
mm,リング幅10mm ・セラミックプレート:BN50%及びAlN50%
(幅30mm・長さ150mm・厚さ15mm) ・摺動速度(冷却ドラム回転速度):60m/min ・摺動面圧(サイド堰押付け圧力):6kg/cm2 ・ 摺動面温度:500℃〜600℃ ・ セラミックプレート温度:800℃〜1100℃ ・潤滑剤:水65重量%,黒鉛粉末(平均粒径15μ
m)20重量%,熱硬化性物質(アクリルスチレン樹
脂)15重量%の室温レベル(50℃以下)で液状物質
のもの ・潤滑剤供給条件:気液2流体ノズルによる微粉状噴霧
方式にて供給。 供給量:毎分5cc,微粉化するための気体:空気,液
体搬送機:ポンプ、ドラム胴面側への回り込みを防ぐた
め,図3に記載のマスキング板を設置し、端面(摺動
面)にのみ潤滑剤がかかるようにした。
mm,リング幅10mm ・セラミックプレート:BN50%及びAlN50%
(幅30mm・長さ150mm・厚さ15mm) ・摺動速度(冷却ドラム回転速度):60m/min ・摺動面圧(サイド堰押付け圧力):6kg/cm2 ・ 摺動面温度:500℃〜600℃ ・ セラミックプレート温度:800℃〜1100℃ ・潤滑剤:水65重量%,黒鉛粉末(平均粒径15μ
m)20重量%,熱硬化性物質(アクリルスチレン樹
脂)15重量%の室温レベル(50℃以下)で液状物質
のもの ・潤滑剤供給条件:気液2流体ノズルによる微粉状噴霧
方式にて供給。 供給量:毎分5cc,微粉化するための気体:空気,液
体搬送機:ポンプ、ドラム胴面側への回り込みを防ぐた
め,図3に記載のマスキング板を設置し、端面(摺動
面)にのみ潤滑剤がかかるようにした。
【0037】(試験結果)上記の試験条件を基本条件と
し、潤滑剤の添加成分比率、微粒子状供給か液供
給、潤滑剤の供給量、潤滑剤の種類を変えて、冷却
ドラムとサイド堰の摺動試験を行った。その結果を表1
に示す。本発明に係る実施例(備考欄に本発明と明記)
が、比較例(備考欄に比較例と明記)に比べセラミック
プレートの摩耗速度が小さく、摩擦係数も低くなること
が分かる。従って、本発明の潤滑方法が、従来の潤滑方
法よりも遙かに優れた効果をもたらすことがわかる。
し、潤滑剤の添加成分比率、微粒子状供給か液供
給、潤滑剤の供給量、潤滑剤の種類を変えて、冷却
ドラムとサイド堰の摺動試験を行った。その結果を表1
に示す。本発明に係る実施例(備考欄に本発明と明記)
が、比較例(備考欄に比較例と明記)に比べセラミック
プレートの摩耗速度が小さく、摩擦係数も低くなること
が分かる。従って、本発明の潤滑方法が、従来の潤滑方
法よりも遙かに優れた効果をもたらすことがわかる。
【0038】
【実施例2】(試験条件) ・冷却ドラム端面のリング状摺動面:リング直径300
mm,リング幅10mm ・セラミックプレート:BN50%及びAlN50%
(幅30mm・長さ150mm・厚さ15mm) ・摺動速度(冷却ドラム回転速度):60m/min ・摺動面圧(サイド堰押付け圧力):6kg/cm2 ・ 摺動面温度:500℃〜600℃ ・ セラミックプレート温度:800℃〜1100℃ ・潤滑剤:水65重量%,黒鉛粉末(平均粒径15μ
m)20重量%,熱硬化性物質(アクリルスチレン樹
脂)15重量%の室温レベル(50℃以下)で液状物質の
もの ・潤滑剤供給条件:気液2流体ノズルによる微粉状噴霧
方式にて供給。 供給量:毎分20cc,微粉化するための気体:空気,
液体搬送機:ポンプ。
mm,リング幅10mm ・セラミックプレート:BN50%及びAlN50%
(幅30mm・長さ150mm・厚さ15mm) ・摺動速度(冷却ドラム回転速度):60m/min ・摺動面圧(サイド堰押付け圧力):6kg/cm2 ・ 摺動面温度:500℃〜600℃ ・ セラミックプレート温度:800℃〜1100℃ ・潤滑剤:水65重量%,黒鉛粉末(平均粒径15μ
m)20重量%,熱硬化性物質(アクリルスチレン樹
脂)15重量%の室温レベル(50℃以下)で液状物質の
もの ・潤滑剤供給条件:気液2流体ノズルによる微粉状噴霧
方式にて供給。 供給量:毎分20cc,微粉化するための気体:空気,
液体搬送機:ポンプ。
【0039】(試験結果)上記の試験条件を基本条件と
し、スリット板の有無、ノズル設置角度(ノズル中
心線と冷却ト゛ラム端面の中心線との差異(L))の大きさ
を変えて、冷却ドラムとサイド堰の摺動試験を行った。
その結果を表2に示す。本発明に係る実施例(備考欄に
本発明と明記)が、比較例(備考欄に比較例と明記)に
比べセラミックプレートの摩耗速度が小さく、摩擦係数
も低くなり、しかも、冷却ドラムの胴面側に潤滑剤が回
り込むことが無いことが判明した。
し、スリット板の有無、ノズル設置角度(ノズル中
心線と冷却ト゛ラム端面の中心線との差異(L))の大きさ
を変えて、冷却ドラムとサイド堰の摺動試験を行った。
その結果を表2に示す。本発明に係る実施例(備考欄に
本発明と明記)が、比較例(備考欄に比較例と明記)に
比べセラミックプレートの摩耗速度が小さく、摩擦係数
も低くなり、しかも、冷却ドラムの胴面側に潤滑剤が回
り込むことが無いことが判明した。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る潤滑方法によれば、従来で
は双ドラム式薄板連続鋳造における冷却ドラム端面とサ
イド堰との間の摺動面に最適な潤滑が施され、サイド堰
の摺動耐火物(セラミックプレート)の損耗(摩耗)を低
減し、安定した長時間の連続鋳造が可能になる。また、
本発明に係る潤滑方法は、上記のプロセス以外にも、乾
燥状態で、かつ潤滑対象物の潤滑供給部の最高温度が2
50℃以下の物質に対しても同様の効果が得られ、広く
汎用可能な潤滑技術となるものである。
は双ドラム式薄板連続鋳造における冷却ドラム端面とサ
イド堰との間の摺動面に最適な潤滑が施され、サイド堰
の摺動耐火物(セラミックプレート)の損耗(摩耗)を低
減し、安定した長時間の連続鋳造が可能になる。また、
本発明に係る潤滑方法は、上記のプロセス以外にも、乾
燥状態で、かつ潤滑対象物の潤滑供給部の最高温度が2
50℃以下の物質に対しても同様の効果が得られ、広く
汎用可能な潤滑技術となるものである。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【図1】 一般的な双ドラム式薄板連続鋳造方法を説明
するための概略図。
するための概略図。
【図2】 本発明に係る潤滑方法を実施するための冷却
ドラム端面における潤滑供給装置の設置状況をサイド堰
側からみた説明概略図。
ドラム端面における潤滑供給装置の設置状況をサイド堰
側からみた説明概略図。
【図3】 本発明に係る潤滑方法の実施形態例を示す説
明概略図。
明概略図。
【図4】 本発明に係る潤滑方法の実施形態例を示す説
明概略図。
明概略図。
【図5】 本発明に係る潤滑方法の実施形態例を示す説
明概略図。
明概略図。
【図6】 本発明に係る潤滑方法の実施形態例を示す説
明概略図。
明概略図。
1a、1b 回転冷却ドラム 2a、2b サイド堰 3 湯溜まり部 4 溶融金属 5 鋳片 6 潤滑剤供給装置 7 潤滑剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 103/02 C10M 103/02 Z 103/06 103/06 C A F 127/02 127/02 145/14 145/14 145/20 145/20 173/02 173/02 // C10N 10:06 C10N 10:06 10:08 10:08 10:12 10:12 20:00 20:00 Z 20:02 20:02 20:06 20:06 Z 30:06 30:06 40:24 40:24 Z (72)発明者 四阿 佳昭 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 石森 裕一 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4E004 DA13 RA10 SB03 4E092 AA02 AA03 AA04 AA05 AA08 AA44 AA45 AA60 CA01 CA10 DA02 EA10 FA10 GA10 4H104 AA04A AA13A AA19A AA22A AA24A AA26A BA02C CB08C CB12C EA02Z EA08A FA03 FA04 FA06 LA03 PA23 QA02 QA09 QA11
Claims (11)
- 【請求項1】 一対の回転冷却ドラムとサイド堰との間
に形成した湯溜まり部に溶融金属を注入し、冷却ドラム
の端面とサイド堰との間の摺動面に潤滑剤を供給して潤
滑を行う双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法にお
いて、熱硬化性を有する物質を含有する液状潤滑剤を、
ドラム端面に供給することを特徴とする双ドラム式薄板
連続鋳造における潤滑方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の双ドラム式薄板連続鋳
造における潤滑方法において、固体粉末および熱硬化性
を有する物質を含有する液状潤滑剤を、微粒子状でドラ
ム端面に供給・付着させ、ドラム端面の熱をもって液状
潤滑剤を熱硬化させることにより、固体粉末を含有する
固形潤滑皮膜をドラム端面に形成させることを特徴とす
る双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法。 - 【請求項3】 潤滑剤の微粒子の最大粒径が2mm以下
であることを特徴とする請求項2に記載の双ドラム式薄
板連続鋳造における潤滑方法。 - 【請求項4】 微粒子状で供給される潤滑剤のノズルか
らの噴射量が、毎分0.1mL以上50mL以下であること
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の双ドラム
式薄板連続鋳造における潤滑方法。 - 【請求項5】 潤滑剤を供給する際に、潤滑剤を噴射す
るノズルとドラム端面との間に、潤滑剤を供給する領域
を限定するための穴のあいたスリット板を設置し、潤滑
剤を供給することを特徴とする請求項2〜4のいずれか
1項に記載の双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方
法。 - 【請求項6】 潤滑剤を供給する際に、潤滑剤を微粉状
に噴射するノズルの中心線の延長線上に、ドラム端面の
中心よりも下側になり、かつ潤滑剤の噴射コーンの最外
周部が、冷却ドラム端面の胴面側の端面エッジ部を越え
ないように、潤滑剤噴射ノズルの角度を変えて、潤滑剤
を噴射することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1
項に記載の双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法。 - 【請求項7】 一対の回転冷却ドラムの端面とサイド堰
との間の摺動面に供給して潤滑を行う双ドラム式薄板連
続鋳造用潤滑剤において、水を10重量%以上95重量
%以下含有し、かつ固体粉末を5重量%以上60重量%
以下含有し、さらに熱硬化性を有する物質を固体粉末の
0.1倍から10倍までの範囲の配合比率で含有するこ
とを特徴とする双ドラム式薄板連続鋳造用液状潤滑剤。 - 【請求項8】 熱硬化性を有する物質が80℃以上の温
度で熱硬化することを特徴とする請求項7項に記載の双
ドラム式薄板連続鋳造用潤滑剤。 - 【請求項9】 潤滑剤の粘度が40℃で1000cP
(センチポアズ)以下であることを特徴とする請求項7
又は8に記載の双ドラム式薄板連続鋳造用潤滑剤。 - 【請求項10】 固体粉末が、人造黒鉛、鱗片状黒鉛、
キッシュ黒鉛、土壌黒鉛、天然雲母、膨潤性を有する雲
母、人造雲母、BN、酸化チタン、二硫化モリブデン、
二酸化珪素、酸化アルミニウム、プラスチック粉末、二
硫化タングステン、タルクのうちの1種もしくは2種以
上を含むことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項
に記載の双ドラム式薄板連続鋳造用潤滑剤。 - 【請求項11】 熱硬化性を有する物質が、アクリルス
チレン系樹脂、フェノール系樹脂、メチルシクロヘキサ
ンの1種もしくは2種以上を含むことを特徴とする請求
項7〜10のいずれか1項に記載の双ドラム式薄板連続
鋳造用潤滑剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000056770A JP2001096341A (ja) | 1999-07-23 | 2000-03-02 | 双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法及び潤滑剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-208578 | 1999-07-23 | ||
JP20857899 | 1999-07-23 | ||
JP2000056770A JP2001096341A (ja) | 1999-07-23 | 2000-03-02 | 双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法及び潤滑剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001096341A true JP2001096341A (ja) | 2001-04-10 |
Family
ID=26516910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000056770A Pending JP2001096341A (ja) | 1999-07-23 | 2000-03-02 | 双ドラム式薄板連続鋳造における潤滑方法及び潤滑剤 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001096341A (ja) |
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2000
- 2000-03-02 JP JP2000056770A patent/JP2001096341A/ja active Pending
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |