JP2001096091A - 石油ドライ洗浄機及びそれを用いた洗濯方法 - Google Patents

石油ドライ洗浄機及びそれを用いた洗濯方法

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JP2001096091A JP2000221663A JP2000221663A JP2001096091A JP 2001096091 A JP2001096091 A JP 2001096091A JP 2000221663 A JP2000221663 A JP 2000221663A JP 2000221663 A JP2000221663 A JP 2000221663A JP 2001096091 A JP2001096091 A JP 2001096091A
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dry cleaning
petroleum
washing
machine
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Munetaka Watanabe
宗孝 渡邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】石油系ドライクリーニングにおける石油ドライ
洗浄機、乾燥機の爆発防止及び水溶性汚れの洗浄改善の
両方を同時に解決する。 【解決手段】石油系ドライ洗浄機を用いるドライクリー
ニング方法において、ドライ洗浄機のドラム中にある帯
電した衣服の繊維の帯電を除電機を用いて中和させ、そ
の後加水して水溶性汚れを落とす工程を有することを特
徴とする洗濯方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、石油系ドライクリ
ーニング洗浄機及びそれを用いた石油系ドライクリーニ
ング洗濯方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドライクリーニングにおいて、現在使用
されている石油系ドライ洗浄機では溶剤としてJIS
K2201の5号において引火点38℃以上、初留15
0〜終点210以下と規定されたよく精製された炭化水
素石油溶剤が使用されている。
【0003】一方、洗濯の対象物である衣服等は、人間
の行動から生じる衣服同士、あるいは周囲の物質との摩
擦によつて帯電している。実験によると、着けている衣
服を脱いだ時の人体と衣服、そして衣服同士の摩擦によ
る静電気は、その繊維の種類によるが数千ボルト〜1万
ボルト以上帯電することはよく知られている。そして、
この静電気帯電している衣服を、精製度が高い、言い換
えると導電率が10−11〜10−14s/mに低下し
た石油系溶剤で洗浄することは非常な危険を伴ってい
る。つまり持ち込まれた帯電静電気と、洗浄機ドラムの
回転により摩擦が起こり静電気を発生させることが重な
り、その上洗濯用石油溶剤は精製度が上がり静電気が漏
洩し難くなっているため静電気着火による爆発事故を引
き起こす可能性を大きくしているのが現状である。この
ため、静電気着火による爆発事故が発生しており、この
防止対策は緊急の必要性がある。
【0004】また、乾燥工程においても、その前工程の
ドライ洗浄時における摩擦により帯電量が増加、あるい
は持ち込んだ帯電電荷はそのまま存在するので、乾燥に
つれ危険性は増大する。この乾燥工程における静電気着
火爆発もドライ機の爆発以上に多く発生している。
【0005】これら爆発事故を防止するため、従来から
帯電防止剤として、油中水滴型の界面活性剤を添加する
ことにより一番上の層に親水基を作り、水分を吸収して
導電性を高めている。しかしながら、この方法では界面
活性剤の濃度を一定以上に保つ必要があり、この維持は
実際には多数のユーザーの感覚に任せられている面もあ
り、徹底が不十分であるこのため爆発事故もかなり多く
発生しているのが現状である。
【0006】又、従来のドライクリーニング洗浄機及び
ドライクリーニング方法においては、水を入れると水溶
性汚れ(汗、尿、酒、ビール、しよう油等による汚れ)
はより良く落ちるのは当然である。したがって、従来の
パークロロエチレン系及び石油系ドライ洗浄機におい
て、水溶性汚れを落とすため溶剤に水を添加して洗浄す
るものも存在していた。しかし、これらの従来のものは
加水すると洗濯した衣料のチヂミ、色泣き、型くずれ等
を起こし、致命的洗濯事故を引き起こすことがあった。
従って、従来石油系のドライクリーニング洗浄機及び石
油系のドライクリーニング方法において、除電機と加水
手段とを併設したものは皆無であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する問題点は、ドライクリーニングにおける石油ドラ
イ洗浄機、乾燥機の爆発防止及び水溶性汚れの洗浄改
善の両方を同時に解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者は鋭意研究を進めた結果、衣類の電荷を除
電機によって中和し、この際加水手段によって加水する
ことにより、洗浄後の衣料がチヂミ、色泣き、型くずれ
等のなく、且つ水溶性の汚れを除去できる優れた洗浄方
法を見出すに至った。この作用は明確に解明されてはな
いが、除電機により放出された正負のイオンと、水のH
、OHオとによって、オゾン発生器を使用する場合
にはHO 、OHを形成しこれが衣類の電荷を中和
するものと推定される。併せて、ドライクリーニング洗
浄機、乾燥機の爆発を防止できる優れた方法を見出すに
至った。
【0009】即ち、本発明は石油系ドライ洗浄機に除電
機及び加水機を併設した石油系ドライ洗浄機を提供す
る。さらに、本発明は石油系ドライ洗浄機を用いるドラ
イクリーニング方法において、ドライ洗浄機のドラム中
にある帯電した衣服の繊維の帯電を除電機を用いて中和
させ、その後加水して水溶性汚れを落とす工程を有する
洗濯方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いる石油系ドライ洗浄
機とはドライクリーニングにおいて通常用いられる洗浄
機であれば特に制限なくどのような洗浄機であってもよ
い。洗浄機には乾燥機が付随する物であっても当然よ
い。
【0011】本発明で用いる除電機は、洗濯する衣類に
蓄積した静電気を中和して、帯電させないようにする装
置であれば、特に制限なく用いることができる。従っ
て、コロナ放電等によってイオンを発生する装置であっ
てもよい。イオンを発生し、これを洗濯する衣料に導い
て衣料の帯電を中和することのできるものであれば特に
制限はない。好ましくは、例えば放電式オゾン発生器を
用いることができる。この場合には、衣類に帯電した電
荷を中和させるのに必要な能力を有する物であればよ
く、例えば、5g/h以上の能力を有する装置が望まし
い。
【0012】本発明で用いる加水手段とは、帯電の中和
した衣類に加水することができるものであれば特に制限
はない。洗浄機に固定されていても、取り外しが可能で
あることも加水手段の概念に含まれる。例えば、タンク
部とノズル部を有するスプレー装置が一例として挙げら
れる。
【0013】本発明で用いる加水手段は、マイクロコン
ピューター、パソコン等により、ドラムへの注水タイミ
ング、注水量等を電子的に制御することができる。
【0014】加水手段により加水される水としては蒸留
水、軟水、純水、水道水又はオゾン水等を用いることが
できる。
【0015】加水手段により加水される水の量として
は、洗濯する衣料の、表面積、種類、色物か否か、量、
汚れの程度等によって、変化するので適宜調節すること
ができる。通常、洗濯物1点当たり約5cc前後を使用
することが好ましい。1ドラム当たりで言えば、洗濯物
60点、重量約20〜40kgの場合、水を50〜1
000ml投入するのが好ましい。これより多すぎても
洗浄力の点からは差し支えないが、特に綿、麻製品の場
合には乾燥時が伸びてしまう。逆に、この範囲より少な
すぎると水が洗濯する衣料に行き渡らず洗浄効果が発揮
できない。
【0016】水の添加方法としては、バッチ洗濯時に前
記のとおり、50〜1000mlを毎回投入するのが、
衣類に水分及びソープを吸着させるためには最も良い方
法であるが、バッチ洗いが不可能なドライ機の場合又は
デリケートな染料、繊維等のためバッチ洗いが危険若し
くはできない場合にはこの限りではない。水分を予めチ
ャージして溶剤の湿度を上昇させ洗濯する方法も可能で
ある。本発明方法によれば、イオン(オゾン)による除
電効果によってより安全に洗浄することが可能となっ
た。
【0017】本発明の洗濯方法は、従来のドライクリー
ニング方法において、ドライ洗浄機のドラム中にある帯
電した衣服の繊維の帯電を除電機を用いて中和させ、そ
の後加水して水溶性汚れを落とす工程を有する。
【0018】本発明においては、除電機による衣服の帯
電の中和の時点においても、静電気付着している静電気
付着汚れを落とすこと、及び風合いの向上に効果があ
る。
【0019】さらに、本発明においては、静電気帯電を
中和させることで静電気によるドライ機爆発を防止し、
ドライ機のドラムで中和された繊維により乾燥工程にな
った繊維(衣料)が危険な帯電状態になることを防ぎ、
乾燥機爆発をも防止する効果が期待できる。
【0020】図1は、本発明における除電のしくみを示
す概念図である。除電機(例えば、放電式オゾン発生
器)から正負に帯電したイオンが発生し、該イオンは帯
電繊維の電荷を中和させる。
【0021】図2は、帯電繊維の場合には、部分的にの
み過度に界面活性剤が水分と共に働き、反発部分では界
面活性剤が働かず汚れが落ちにくい。これに対して、本
発明における方法を用いた場合、繊維は帯電されておら
ず、中和されているため、全面に界面活性剤が働き、水
分も全繊維に働き、水溶性汚れは全繊維で落ちる。投入
された水分はすべての繊維(疎水性繊維、親水性繊維を
問わず)に付着し、洗浄機外に持ち去られる。又、機内
に水分が蓄積されることがあっても支障は特にはない。
【0022】繊維(衣類)の帯電が中和されたことによ
り、石油系ドライ機のドラムの中に水を相当量(100
から700ml)添加することが可能である。この添加
によりドライクリーニングでは落とすことの困難な水溶
性汚れをより多く落とすことができるのはもちろん、導
電性を上げることにより石油ドライ機はより安全に運伝
できる。水をいれると水溶性汚れ(汗、尿、酒、ビー
ル、しよう油等による汚れ)はより良く落ちるのは当然
であるが、従来このようなことをするとチヂミ、色泣
き、型くずれ等を起こし、致命的洗濯事故を引き起こす
のであるが、帯電繊維(衣類)が中和された繊維(衣
類)になることで界面活性剤が水分とともに働きかける
ので、部分的に水分が極度に集中することなくなり、洗
濯中の全衣類に水分がまんべんなく付着しやすくなり、
水分の弊害がなくなると同時にドライ液中に水分が蓄積
されることもなくなる。事実、これまで不可能であった
汚れに応じて水分を投入することが可能になったことに
より、ドライ洗濯の欠点を大幅に改善することができ
た。
【0023】
【実施例】実施例1 1浴式石油系ドライ機(処理能力:容量22Kg、JI
MS20.2;ドラム寸法:890φX565m/m;
洗浄回転数:37.48rpm;タンク容量:430
l)を用いて、洗浄試験を行った。まず、ドラムに水道
水300ccをスプレー装置により投入し、次に洗濯物
65点と試験布(各種汚れのつけた5種類の試験布)を
ドラムに投入する。洗浄機の予洗をスタートさせ、界面
活性剤(カチオン系ソープ)120ccを添加する。オ
ゾン発生器からのイオンを溶剤に導入し、この溶剤約8
0Lを投入し、予洗を約2分間行い、溶剤をトラップし
た。その後溶剤を約150L投入しドラム回転を約5分
間行い、トラップし、遠心脱水を6〜7分行い、洗濯物
及び試験布を回収し、乾燥した。その結果、各種試験布
の汚れは良好に除去されており、又、試験布の表面には
チヂミ、色泣き、型くずれ等はなく、洗濯品質がすぐれ
ていた。
【0024】実施例2 水の量を500ccとした以外は、実施例1と同じ試験
を行った。その結果、各種試験布の汚れは良好に除去さ
れており、又、各種試験布の表面にはチヂミ、色泣き、
型くずれ等はなく、洗濯品質がすぐれていた。
【0025】実施例3 水の量を700ccとした以外は、実施例1と同じ試験
を行った。その結果、各種試験布の汚れは良好に除去さ
れており、又、各種試験布の表面にははなく、洗濯品質
がすぐれていた。
【0026】比較例1 水を添加しなかった以外は、実施例1と同じ試験を行っ
た。その結果、各種試験布の表面はチヂミがみられた。
又水溶性汚れは落ちておらず、脂肪汚れも残っていた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、石油系ド
ライ洗浄機及び乾燥機における静電気爆発を防ぐことが
できると同時に、チヂミ、色泣き、型くずれ等を起こす
ことなく水溶性の汚れをほとんど落とすことができない
という石油系ドライ機の欠点を改善する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における除電のしくみを説明する概念
図。
【図2】本発明における洗浄のしくみを説明する概念
図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石油系ドライ洗浄機に除電機及び加水器を
    併設したことを特徴とする石油系ドライ洗浄機。
  2. 【請求項2】石油系ドライ洗浄機を用いるドライクリー
    ニング方法において、ドライ洗浄機のドラム中にある帯
    電した衣服の繊維の帯電を除電機を用いて中和させ、そ
    の後加水して水溶性汚れを落とす工程を有することを特
    徴とする洗濯方法。
  3. 【請求項3】上記加水器による加水の量が洗濯する衣類
    の帯電を中和させるのに十分な量であることを特徴とす
    る請求項1記載の石油系ドライ洗浄機。
  4. 【請求項4】上記加水の量が洗濯する衣類の帯電を中和
    させるのに十分な量であることを特徴とする請求項2記
    載の洗濯方法。
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