JP2001095930A - 電気治療器 - Google Patents

電気治療器

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JP2001095930A
JP2001095930A JP2000275580A JP2000275580A JP2001095930A JP 2001095930 A JP2001095930 A JP 2001095930A JP 2000275580 A JP2000275580 A JP 2000275580A JP 2000275580 A JP2000275580 A JP 2000275580A JP 2001095930 A JP2001095930 A JP 2001095930A
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electrotherapy device
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JP2000275580A
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Nobuo Oda
暢夫 織田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭等においても簡便に骨粗鬆症や骨折等の
治療を行うことができる電気治療器を提供する。 【解決手段】 骨部に交流電流を流すことができるよう
に、絶縁体に覆われた導体からなる1対の絶縁電極2
a、2a'で治療すべき人体を挟み、それら電極間に交流
電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気治療器であ
って、特に骨粗鬆症等の治療に有用な電気治療器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】骨はコラーゲン繊維とアパタイトの結晶
からなっており、コラーゲン繊維を構成する蛋白質のカ
ルボキシル基中の酸素が負で、水素が正の電気的双極子
が存在する。これらに外力が加わると歪みを生じ、電位
的バランスが失われることにより電位差を生じ電流が流
れる。
【0003】このようにして、歩行や走行等の運動によ
る力学的刺激により低周波の交流電流が発生する。こう
いった交流電流の刺激により仮骨が形成されることは、
スポーツマンや肉体労働者の骨格が発達していること等
からもわかる。
【0004】また骨折治療中に力学的刺激を骨折部に加
えることによっても大きな仮骨が形成されることからも
わかる。また逆に無重力空間に滞在すると骨が欠損する
現象や寝たきりの状態で骨の多孔症が発生することから
もこの現象は理解される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような現象を利用
して従来から難治性の骨折の治療に、骨に電流を流すと
いう電気治療器が用いられてきた。これら従来の電気治
療器にも幾つかの種類がある。以下に、これらについて
簡単に説明する。
【0006】(i)侵襲的治療方法 この方法では、骨折部に2電極を外科的手技により挿入
し、その電極間に直流ないし交流電圧を印加して骨折部
に微弱電流を流す。しかしながら、この方法では、患部
に電極を挿入する手術をするため患者のうける負担が大
きく、電極挿入部分より細菌感染のおそれもあり、さら
に新しく形成された仮骨等により電極が破損する等の欠
点がある。
【0007】(ii)非侵襲的治療方法 この非侵襲的治療方法も、さらに二つに分類される。 a)容量結合電界法(Capacitively Coupled Electr
ic Field法) この方法では、2ヶの電極を骨折部の表面の皮膚に貼り
つけ、その電極間に60,000Hzの交流(Brighton
1982)を流すものである。
【0008】この方法では患者の負担は小さいが、皮膚
電極を皮膚上に導電性を保持しながら貼付しなければな
らないし、骨盤治療の場合のように大きな骨部に対応す
ることはできない。
【0009】b)誘導電流方法 この方法では、コイルによって磁場を作り、その磁場の
時間変動に基づく誘導電流(ファラデーの電磁感応)を
骨折患部に流す。この方法でも、患者の受ける負担は小
さいが、骨折患部に充分な誘導電流を流すためには、大
容量電源や重い電磁石を必要とする等の難点がある。
【0010】ところで、以上の骨折に対する電気治療法
を、骨粗鬆症に対しても適用しようとする考えがある。
しかしながら、その場合には、骨折治療の場合よりも面
積ならびに体積がはるかに大きい骨部に対して電流を流
さなければならないし、さらに従来の何れの治療方式に
あっても、例えば家庭等で簡便に使用できるものではな
い。
【0011】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、家庭等においても簡便に骨粗鬆症や骨折等の
治療を行うことができる電気治療器を提供することを目
的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、骨部の密度
および強度を増強させて特に骨粗鬆症の治療に有用な電
気治療器であって、骨部に交流電流を流すことができる
ように、絶縁体に覆われた導体からなる1対の電極で治
療すべき人体を挟み、それら電極間に交流電圧を印加す
ることを特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の電気治療器では、前記交流電流が、変
位電流として絶縁体としての骨の内部にも流れることを
特徴とする。
【0014】また、請求項3に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の電気治療器では、前記交流電流が、治
療すべき骨部の内部を流れ、その電流の大きさが1〜1
00μA/cm2であることを特徴とする。
【0015】また、請求項4に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の電気治療器では、前記1対の電極の大
きさは、それらの電極間に形成される電界が治療すべき
骨部の場所において十分な強度を持ち、その骨部の場所
全体にわたって1〜100μA/cm2の電流を発生するだ
けの大きさを持つことを特徴とする。
【0016】また、請求項5に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の電気治療器では、前記1対の電極間に
印加される交流電圧および交流周波数は、治療すべき骨
部の場所全体にわたって1〜100μA/cm2の電流を流
すことができることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
一実施の形態にかかる電気治療器について説明する。本
発明は骨の圧電現象を利用するものであり、容量結合電
界法の改良方法を用いる。
【0018】本発明では、まず第1に骨折治療の場合よ
りも大きい面積、体積の大きい骨部を治療しなければな
らない。そこで、従来の容量結合電界法で用いられてい
るような、皮膚電極を皮膚上に電気的密着性を保持しな
がら貼付するという方法に代え、絶縁体に覆られた1対
の電極で治療すべき人体を挟み、その1対の電極間に交
流電圧を印加する。
【0019】このように絶縁された電極は人体に密着さ
せる必要がないから、例えば腰部全体を治療対象とする
場合のように大きな電極の使用が可能となる。また、絶
縁された電極を使用することで、皮膚電極を皮膚上に貼
付する必要がなくなり、家庭でも簡便に使用できるよう
に使い勝手のよい電気治療器を構成することができる。
【0020】第2に、本発明が適用される骨粗鬆症治療
の場合には、骨折治療の場合と異なり、骨の内部と外部
は電気的に絶縁されている。このため、従来の容量結合
電界法の如く皮膚電極を用いる方法では、骨内部に電流
を流すことはできない。
【0021】そこで、絶縁電極の使用により変位電流の
形で骨内部に電流を流す。図1は、骨に流れる電流の等
価回路を示す回路図である。一般に、媒質中を流れる電
流iは、伝導電流icと変位電流idとから構成され、次
のように表される。 i=ic+id ・・・(1)
【0022】この伝導電流icは、導体中を流れる電流
であり、導電率をσ、電界強度をEとすると ic=σE ・・・(2) と表される。
【0023】一方の変位電流idは、誘電体(絶縁体)
中を流れる電流のこので、誘電率をεとすると id=∂(εE)/∂t ・・・(3) と表される。
【0024】この場合、交流電界のときは、 E(t)=Eo exp(jωt) ・・・(4) ここで、jは純虚数、ω=2πf、fは周波数、exp
(n)は自然対数の底のn乗を意味するものとすれば、 id=jεE ・・・(5) となる。
【0025】即ち、伝導電流icと変位電流idとは位相
がπ/2だけ異なる。この位相差を利用して、icとid
は区別して測定できる。上述の(2)式ならびに(3)
式は、連続媒質に対してicとidとを定義したものであ
る。
【0026】したがって、これを図1に示す等価回路で
考えると、icとidとは各々、 ic=V/R(Vは起電力あるいは電位) ・・・(6) id=ωCV(Cはコンデンサーの静電容量) ・・・(7) と表され、変位電流idはコンデンサーCを通して流れ
る電流となる。
【0027】さらに変位電流idと伝導電流icとの比
は、 id/ic=ωCR ・・・(8) 上述の導電率σ、誘電率ε、抵抗Rおよび静電容量C
は、生体組織の場合には大きな周波数依存性を持つ。
【0028】したがって、生体中を流れる電流の内、伝
導電流icと変位電流idとを知るためには、生体の電気
抵抗Rや、あるいは容量Cの周波数依存性等を調べなけ
ればならない。
【0029】そこでまず、実際に生体に電界を与えた際
の骨の内部を流れる電流と、骨の外部を流れる電流との
割合、および伝導電流icと変位電流idとの割合を各周
波数毎に求める測定を行った。
【0030】図2は、上述の測定にかかる構成を示す図
であり、図2(a)は生骨に電極を当接させた場合、図
2(b)は生骨にプラスチックフィルムを介して電極を
当接させた場合を示している。
【0031】図2(a)において1は交流電源であり、
周波数が概ね100Hz〜40MHzの定電圧の交流を
出力する。2、2'は概ね20mm四方の金属板を用いた
電極である。
【0032】ここに示す例では、この電極2、2'を生骨
3aの表面に当接させて、この電極2、2'間を流れる
電流をインピーダンスアナライザ4によって測定する。
図2(b)では、電極2、2'と生骨3aとの間に絶縁物
のプラスチックフィルム5、5(一例として、樹脂のラ
ップ材)を挿入して測定する。
【0033】図3は、このような測定の結果求められた
アドミタンスを示す図であり、A1およびB1はそれぞ
れ、電極2、2を生骨3aに直接当接させた場合のサセ
プタンスωC1あるいはコンダクタンスR-1 1を示してい
る。
【0034】またA2およびB2はそれぞれ、プラスチッ
クフィルム5、5を介して電極2、2を生骨3aに当接
させた場合の、サセプタンスωC2あるいはコンダクタン
スR -1 2を示している。
【0035】図2(a)に示したものの場合、全周波領
域にわたり、コンダクタンスR-1 1による伝導電流ic
方が、サセプタンスωC1による変位電流idより大き
い。一般に骨は絶縁体であると見做されるので、この場
合には電流の大部分が骨外を流れ、骨内にはほとんど流
れないことがわかる。
【0036】骨粗鬆症のように、骨内が骨外から完全に
絶縁されている場合には、この例では骨内にはほとんど
電流が流れないことになる。したがって、図2(a)に
示す治療形態は、骨粗鬆症の治療には適さない。なお、
上述のii)(a)に示した容量結合電界法がこの場合に
相当し、この方法では、骨内にはほとんど電流が流れな
い。
【0037】図2(b)に示された場合、低中周波領域
では、変位電流は伝導電流の約10倍である。このこと
は、この周波数領域では、全電流の9割が骨内を流れ、
1割だけが骨外を流れることを意味する。しかし、約1
MHz以上の周波数領域では、変位電流と伝導電流とほ
ぼ同程度となり、骨内を流れる電流と骨外を流れる電流
とがほぼ同程度となる。
【0038】以上の測定結果から、大部分の電流を骨内
に流すためには、電極2、2'との骨との間には、プラス
チックフィルム5、5のような絶縁体によって絶縁し
た、絶縁電極を用いた方が望ましいといえる。
【0039】また、図3に示すからもわかるように、ア
ドミッタンスYの周波数依存性が右上がりであるため、
周波数が高くなるほど、印加電圧Vの値は小さくてよい
ことになる。
【0040】本実施の形態では、骨内部を流れる電流を
10μA/cm2とした場合に、周波数が10kHzのと
きの印加電圧は約100V、周波数が27MHzのとき
には印加電圧は約100mVとなる。この数値は前略の
実測値を人体の場合に変換することによって導かれたも
のである。
【0041】図4は、本発明の一実施の形態にかかる電
気治療器の電気的構成を示すブロック図、また図5は同
実施の形態における操作パネル20の構成を示す正面図
である。
【0042】図4において、本実施の形態の電気治療器
に供給された交流電源は、電源スイッチ10ならびにフ
ィルタ11を介して電源回路12に入力される。このフ
ィルタ11は、外部から侵入するパルス性ノイズを遮断
するとともに、本実施の形態の電気治療器から漏洩する
高周波信号成分を遮断する。
【0043】一方電源回路12は、変圧器や整流回路、
安定化回路あるいは発振回路等から構成され、交流電力
の供給を受けて所定の電圧の直流電力を出力する。電源
回路12が出力する直流電力は、制御回路13や発振回
路14等に供給される。
【0044】制御回路13はタイマカウンタやD/Aコ
ンバータ等の回路(図示省略)から構成されている。そ
してこの制御回路13は、操作部15(後述)からの指
示によって発振回路14や同調回路17を制御するとと
もに、タイマカウンタの計測値を表示部16(後述)に
表示させる。
【0045】発振回路14は、制御回路13による制御
によって、10kHz〜30MHzの周波数の交流信号
を出力する。なお発振回路14は、水晶発振回路やLC
発振回路、あるいはリード発振回路等、何れの発振回路
によって構成されるものであってもよい。
【0046】発振回路14が出力する交流信号は、同調
回路17に入力される。同調回路17は、一例としてダ
イオードスイッチや可変容量ダイオードを有する共振回
路、ならびに増幅回路等から構成され、制御回路13か
ら指示された周波数に共振する交流信号を抽出し、また
制御回路13から指示された利得で増幅して出力する。
【0047】この同調回路17が出力する交流信号は、
出力端子18(図5参照)を介して絶縁電極2a、2a
を有する電極パッド25(後述)に供給され、絶縁電極
2a、2a'間に印加される。
【0048】前述した操作部15を構成する各スイッチ
等は、図5に示すように各々操作パネル20上に配置さ
れている。この図5において、21は出力ON/OFF
スイッチであり、出力端子18から出力される交流信号
をオン/オフする。
【0049】23および24は各々周波数切換スイッチ
ならびに強度切換スイッチであり、周波数切換スイッチ
23は交流信号の周波数をL(低域側)あるいはH(高
域側)の何れかに切り換える。
【0050】また強度切換スイッチ24は、出力端子1
8から出力される交流信号の振幅を切り換えるスイッチ
であり、弱(振幅小)、中(振幅中)あるいは強(振幅
大)の何れかに切り換える。
【0051】22aならびに22bは時間設定スイッチ
である。この時間設定スイッチ22aおよび22bは、
上述した制御回路13が有するタイマカウンタに治療時
間を設定するものである。即ち、時間設定スイッチ22
aを押下することにより設定時間が長くなり、時間設定
スイッチ22bを押下することによって設定時間が短く
なる。
【0052】こうして時間設定スイッチ22a、22b
によって設定された治療時間は、表示部16に表示され
る。表示部16は、一例として複数の7セグメントLE
D等から構成され、治療が終了するまでの時間(時、
分)を表示する。
【0053】即ち、制御回路13は設定された治療時間
を表示部16に表示させ、本実施の形態ではこの時間を
1分毎に減じ、表示部16が表示する数字が“0”にな
ると、出力端子18からの交流信号の出力を停止する。
【0054】図6は、電極パッド25の構成の一例を示
す側断面図である。この例では図6に示すように、掛け
布団26と敷き布団27とに、各々絶縁電極2aあるい
は絶縁電極2a'が埋め込まれている。
【0055】この絶縁電極2a、2a'はプラスチックフ
ィルムや樹脂塗料等によって表面が覆われている。即
ち、絶縁電極2a、2a'の金属部分は、絶縁体を介して
生体に当接する。
【0056】図6に示す電極パッド25を用いた治療で
は、患部28が絶縁電極2a、2a'間に位置するよう
に、掛け布団26と敷き布団27との間に横たわること
によって、骨が電極2a、2a'の作る電界内に入り、
骨に電流が流れる。
【0057】このように本実施の形態によれば、家庭用
の寝具に絶縁電極を取り付けるだけの簡単な構成で、電
極を患部に当接させて骨に電流を流し、無理なく簡便に
骨に骨粗鬆症等の治療を行うことができる。
【0058】また図7は、電極パッド25の他の例を示
す構成図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は治
療時の斜視図である。この例では、図7(a)に示すよ
うに、布や皮革により形成されたベルト29の一方の面
(内面)側に、所定の距離lをとって絶縁電極2a、2
a'が取り付けられている。この距離lは、足等の患部
28の外周長によって決定される。具体的には、距離l
を概ね患部28の外周長の2分の1とする。
【0059】また、ベルト29の内面の一端部寄りに
は、ベルト29を足等の患部28に巻き付ける際に、ベ
ルト29の外面の一部に吸着させて固定するためのファ
スナ30が取り付けられている。
【0060】図7(b)に示すように、ベルト29を足
等の患部28に巻き付けることにより、絶縁電極2aと
絶縁電極2a'とが対向し、これらの間に患部28(骨)
が挟み込まれるため、ずれを生じることなく効果的に治
療が行われる。
【0061】なお、上述の実施の形態において説明した
電圧、電流あるいは周波数の各値は一例であり、本発明
はこれらの値に限定されたものではない。また、絶縁電
極2a、2a'の表面を覆う絶縁体の材質は、上述の実施
の形態において挙げたもの以外であっても、本発明は実
施可能である。
【0062】さらに、本実施の形態による治療を対象と
する症状の例として骨粗鬆症を挙げたが、本発明はこの
ほかに骨折、頭痛、不眠症、慢性便秘あるいは肩こりの
治療にも用いることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、骨部に交流電流を流すことができるように、絶縁体
に覆われた導体からなる1対の電極で治療すべき人体を
挟み、それら電極間に交流電圧を印加する。変位電流と
して絶縁体としての骨の内部にも交流電流を流す。ま
た、その電流の大きさを1〜100μA/cm2とする。1
対の電極の大きさを、それらの電極間に形成される電界
が治療すべき骨部の場所において十分な強度を持ち、そ
の骨部の場所全体にわたって1〜100μA/cm2の電流
を発生するだけの大きさとする。さらに1対の電極間に
印加される交流電圧および交流周波数を、治療すべき骨
部の場所全体にわたって1〜100μA/cm2の電流を流
し得るものとしたので、家庭等においても簡便に骨粗鬆
症や骨折等の治療を行うことができる電気治療器が実現
可能であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 骨に流れる電流の等価回路を示す回路図であ
る。
【図2】 骨に流れる電流の測定にかかる構成を示す接
続図である。
【図3】 骨に流れる電流測定の結果求められたアドミ
タンスを示す図である。
【図4】 本発明の一実施の形態にかかる電気治療器の
電気的構成を示すブロック図である。
【図5】 同実施の形態における操作パネル20の構成
を示す正面図である。
【図6】 同実施の形態における電極パッド25の構成
の一例を示す側断面図である。
【図7】 同実施の形態における電極パッド25の他の
例を示す構成図である。
【符号の説明】
2a 絶縁電極(電極) 2a' 絶縁電極(電極)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月28日(2000.11.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記交流電流が、治療すべき骨部の内部
を流れ、その電流の大きさが1〜100μA/cm2である
ことを特徴とする請求項1に記載の電気治療器。
【請求項】 前記1対の電極の大きさは、それらの電
極間に形成される電界が治療すべき骨部の場所において
十分な強度を持ち、その骨部の場所全体にわたって1〜
100μA/cm2の電流を発生するだけの大きさを持つこ
とを特徴とする請求項1に記載の電気治療器。
【請求項】 前記1対の電極間に印加される交流電圧
および交流周波数は、治療すべき骨部の場所全体にわた
って1〜100μA/cm2の電流を流すことができること
を特徴とする請求項1に記載の電気治療器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、骨部の密度
および強度を増強させて骨粗鬆症の治療に有用な電気治
療器であって、骨部に交流電流を流すことができるよう
に、絶縁体に覆われた導体からなる1対の電極で治療す
べき人体を挟み、それら電極間に交流電圧を印加する
とにより、前記交流電流が、変位電流として絶縁体とし
ての骨の内部にも流れることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、請求項記載の発明にあっては、請
求項1に記載の電気治療器において、前記交流電流が、
治療すべき骨部の内部を流れ、その電流の大きさが1〜
100μA/cm2であることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、請求項に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の電気治療器において、前記1対の電極
の大きさは、それらの電極間に形成される電界が治療す
べき骨部の場所において十分な強度を持ち、その骨部の
場所全体にわたって1〜100μA/cm2の電流を発生す
るだけの大きさを持つことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、請求項に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の電気治療器において、前記1対の電極
間に印加される交流電圧および交流周波数は、治療すべ
き骨部の場所全体にわたって1〜100μA/cm2の電流
を流すことができることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】一方の変位電流idは、誘電体(絶縁体)
中を流れる電流のこで、誘電率をεとすると id=∂(εE)/∂t ・・・(3) と表される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、骨部に交流電流を流すことができるように、絶縁体
に覆われた導体からなる1対の電極で治療すべき人体を
挟み、それら電極間に交流電圧を印加する。変位電流と
して絶縁体としての骨の内部にも交流電流を流す。ま
た、その電流の大きさを1〜100μA/cm2とする。1
対の電極の大きさを、それらの電極間に形成される電界
が治療すべき骨部の場所において十分な強度を持ち、そ
の骨部の場所全体にわたって1〜100μA/cm2の電流
を発生するだけの大きさとする。さらに1対の電極間に
印加される交流電圧および交流周波数を、治療すべき骨
部の場所全体にわたって1〜100μA/cm2の電流を流
し得るものとしたので、家庭等においても簡便に骨粗鬆
の治療を行うことができる電気治療器が実現可能であ
るという効果が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨部の密度および強度を増強させて特に
    骨粗鬆症の治療に有用な電気治療器であって、骨部に交
    流電流を流すことができるように、絶縁体に覆われた導
    体からなる1対の電極(2a、2a')で治療すべき人体
    を挟み、それら電極間に交流電圧を印加することを特徴
    とする電気治療器。
  2. 【請求項2】 前記交流電流が、変位電流として絶縁体
    としての骨の内部にも流れることを特徴とする請求項1
    に記載の電気治療器。
  3. 【請求項3】 前記交流電流が、治療すべき骨部の内部
    を流れ、その電流の大きさが1〜100μA/cm2である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気治療器。
  4. 【請求項4】 前記1対の電極の大きさは、それらの電
    極間に形成される電界が治療すべき骨部の場所において
    十分な強度を持ち、その骨部の場所全体にわたって1〜
    100μA/cm2の電流を発生するだけの大きさを持つこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気治療器。
  5. 【請求項5】 前記1対の電極間に印加される交流電圧
    および交流周波数は、治療すべき骨部の場所全体にわた
    って1〜100μA/cm2の電流を流すことができること
    を特徴とする請求項1に記載の電気治療器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021053037A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 テルモ株式会社 医療器具
CN113171555A (zh) * 2021-04-23 2021-07-27 济南显微智能科技有限公司 一种电场治疗癌症的装置和装置使用方法

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