JP2616757B2 - 振動する電磁界によつて生体骨組識を処置するための装置 - Google Patents
振動する電磁界によつて生体骨組識を処置するための装置Info
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- JP2616757B2 JP2616757B2 JP59113767A JP11376784A JP2616757B2 JP 2616757 B2 JP2616757 B2 JP 2616757B2 JP 59113767 A JP59113767 A JP 59113767A JP 11376784 A JP11376784 A JP 11376784A JP 2616757 B2 JP2616757 B2 JP 2616757B2
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- A61N—ELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
- A61N2/00—Magnetotherapy
- A61N2/02—Magnetotherapy using magnetic fields produced by coils, including single turn loops or electromagnets
Description
【発明の詳細な説明】 〈発明分野〉 この発明は、振動する電磁界によつて生体骨組織を処
置する方法で使用される処置装置に関するものである。
置する方法で使用される処置装置に関するものである。
〈発明の背景〉 生体骨組織あるいは細胞中に交番電気信号を誘導させ
るために振動する電磁界を使用することはよく知られて
おり、このような信号は遷延性癒合骨折および仮関節の
場合、および外傷性のまたは血管に基因して生るに関連
する皮膚損傷の場合の治癒を促進するのに特に有効であ
ることが証明されている。この点に関して、遷延性癒合
骨折（delayed union fractures）は、創傷後少なくと
も６ケ月仮骨の存在が少なく、骨折片の再配列がないと
いう特徴をもつた骨折と考えられる。こゝで、創傷後少
なくとも10ケ月仮骨形成経過の病的発達を伴つた明らか
な病的状態が存在するときは仮関節と呼ぶのがより適切
である。上記の処置を行なうことのできる現在知られて
いる装置は、本質的に２つの形式に分けられる。第１の
形式の装置では、磁界を発生させるために低インピーダ
ンス・ソレノイドを使用する。このようなソレノイド
は、ほんの短時間（300マイクロ秒以下）組織に強い電
流を誘導させるものである。そのため、組織に充分な効
果を与えるためにいわゆるパルス列を使用する必要があ
る。第２の形式の装置はソレノイド内に鉄芯を有する。
これは相当に強い磁界を発生させることができ、それに
対応してより弱い電流を相当に長時間誘導させることが
できる。ところが上記の装置はいずれも外仮骨の形成に
よる仮関節の癒合を促進することが出来なかつた。さら
にそれらは、所謂新しい骨折、すなわち骨折したての場
合には適用することができなかつた。
るために振動する電磁界を使用することはよく知られて
おり、このような信号は遷延性癒合骨折および仮関節の
場合、および外傷性のまたは血管に基因して生るに関連
する皮膚損傷の場合の治癒を促進するのに特に有効であ
ることが証明されている。この点に関して、遷延性癒合
骨折（delayed union fractures）は、創傷後少なくと
も６ケ月仮骨の存在が少なく、骨折片の再配列がないと
いう特徴をもつた骨折と考えられる。こゝで、創傷後少
なくとも10ケ月仮骨形成経過の病的発達を伴つた明らか
な病的状態が存在するときは仮関節と呼ぶのがより適切
である。上記の処置を行なうことのできる現在知られて
いる装置は、本質的に２つの形式に分けられる。第１の
形式の装置では、磁界を発生させるために低インピーダ
ンス・ソレノイドを使用する。このようなソレノイド
は、ほんの短時間（300マイクロ秒以下）組織に強い電
流を誘導させるものである。そのため、組織に充分な効
果を与えるためにいわゆるパルス列を使用する必要があ
る。第２の形式の装置はソレノイド内に鉄芯を有する。
これは相当に強い磁界を発生させることができ、それに
対応してより弱い電流を相当に長時間誘導させることが
できる。ところが上記の装置はいずれも外仮骨の形成に
よる仮関節の癒合を促進することが出来なかつた。さら
にそれらは、所謂新しい骨折、すなわち骨折したての場
合には適用することができなかつた。
〈発明の概略〉 この発明の目的は、特に骨折（遷延性癒合骨折および
仮関節）を処置することに関して、従来周知の形式の装
置によつて得られた結果よりもより良好な結果、特に骨
折の対向突合せ端部を結合するための外仮骨の形成を促
進することのできる振動する電磁界によつて生体骨組織
を処置する方法を実施するに当つて使用される装置を提
供することにある。
仮関節）を処置することに関して、従来周知の形式の装
置によつて得られた結果よりもより良好な結果、特に骨
折の対向突合せ端部を結合するための外仮骨の形成を促
進することのできる振動する電磁界によつて生体骨組織
を処置する方法を実施するに当つて使用される装置を提
供することにある。
この目的は次のような特徴をもつた振動する電磁界に
よつて生体骨組織を処置するこの発明の装置によつて達
成される。すなわち、このパルス状の振動する電磁界
は、生体骨組織およびまたは細胞中に実質的に正の部分
と負の部分とからなる波形の50Hz以上のくり返し周波数
で交番して振動する電気信号を電磁的に誘導させるよう
なものである。そして上記の電気信号は、第１の部分
と、第２の部分と、第３の部分とが時間的にこの順序で
現われ、その第１の部分が正側のピーク値に達する正部
分と、負側のピーク値に達し、上記正部分の第３の部分
の延長線上にある部分と、基準値の０に向つて指数関数
的に延びる領域とからなる負部分とを有している。そし
て、上記正部分の持続時間は１乃至３ミリ秒となつてい
る。また、上記電気信号の正部分のピーク値の絶対値は
負部分のピーク値の絶対値よりも大である。
よつて生体骨組織を処置するこの発明の装置によつて達
成される。すなわち、このパルス状の振動する電磁界
は、生体骨組織およびまたは細胞中に実質的に正の部分
と負の部分とからなる波形の50Hz以上のくり返し周波数
で交番して振動する電気信号を電磁的に誘導させるよう
なものである。そして上記の電気信号は、第１の部分
と、第２の部分と、第３の部分とが時間的にこの順序で
現われ、その第１の部分が正側のピーク値に達する正部
分と、負側のピーク値に達し、上記正部分の第３の部分
の延長線上にある部分と、基準値の０に向つて指数関数
的に延びる領域とからなる負部分とを有している。そし
て、上記正部分の持続時間は１乃至３ミリ秒となつてい
る。また、上記電気信号の正部分のピーク値の絶対値は
負部分のピーク値の絶対値よりも大である。
パルス状電磁界によつて生体骨組織を処置するための
装置に関するこの発明は、少なくとも１個のインダクタ
と、このインダクタが交番して振動する電磁界を発生す
るようにこのインダクタに信号を供給するための少なく
とも１個の矩形波信号発生器とを具備している。振動す
る電磁界は、前述のように、生体骨組織中に正部分と負
部分とからなる波形をもつた電気信号を誘導させるよう
なものであり、その正部分は、時間的に順番に現われる
第１の部分と、第２の部分と、第３の部分とからなり、
上記第１の部分が正側のピーク値に達している。また上
記電気信号の負荷部分は、負側のピーク値に達し、上記
正部分の第３の部分の延長線上にある部分と、基準値の
０に向つて指数関数的に延びる領域とからなつている。
正部分の持続時間は前にも述べたように１乃至３ミリ秒
である。
装置に関するこの発明は、少なくとも１個のインダクタ
と、このインダクタが交番して振動する電磁界を発生す
るようにこのインダクタに信号を供給するための少なく
とも１個の矩形波信号発生器とを具備している。振動す
る電磁界は、前述のように、生体骨組織中に正部分と負
部分とからなる波形をもつた電気信号を誘導させるよう
なものであり、その正部分は、時間的に順番に現われる
第１の部分と、第２の部分と、第３の部分とからなり、
上記第１の部分が正側のピーク値に達している。また上
記電気信号の負荷部分は、負側のピーク値に達し、上記
正部分の第３の部分の延長線上にある部分と、基準値の
０に向つて指数関数的に延びる領域とからなつている。
正部分の持続時間は前にも述べたように１乃至３ミリ秒
である。
この発明の装置の好ましい実施例およびこの実施例の
装置を使用した生体骨組織を処置するための方法を以
下、添付の図面を参照しつゝ詳細に説明する。しかし、
この発明は図示の実施例に制限されるものではない。
装置を使用した生体骨組織を処置するための方法を以
下、添付の図面を参照しつゝ詳細に説明する。しかし、
この発明は図示の実施例に制限されるものではない。
〈実施例の説明〉 第１図において、１はこの発明に必要な振動する電磁
界を発生することのできる装置全体を示す。装置１は可
調整直流電圧を供給することのできる電源部２、矩形波
を発生することのできる発振器３、発振器３の出力に接
続された電力段４、および電力段４と電源部２との間に
接続された発振回路５とからなつている。さらに詳しく
言えば、100乃至300ボルトの間で適当に調整することの
できる電圧を発生する電源部２の出力はダイオード６の
陰極、キヤパシタ７の第１の端子、およびインダクタ８
の第１の端子にそれぞれ接続されている。またキヤパシ
タ７の第２の端子はアースに接続され、インダクタ８は
インダクタ９と直列に接続されている。インダクタ８と
９との直列回路はダイオード６と並列に接続されてい
る。一般にはインダクタ８および９は1000回以上のター
ン数を有し、各インダクタは巻線の形式に従つて200乃
至300オームの間でインピーダンスを調整することがで
き、従つて、全インピーダンスは400乃至600オームの範
囲内にある。発振器３の周波数は50Hz以上の値となるよ
うに選定されていることが望ましく、電力段４によつ
て、電源部２の出力と接地点とに現われる電圧値で交互
にダイオード６の陽極の電位を制御する。
界を発生することのできる装置全体を示す。装置１は可
調整直流電圧を供給することのできる電源部２、矩形波
を発生することのできる発振器３、発振器３の出力に接
続された電力段４、および電力段４と電源部２との間に
接続された発振回路５とからなつている。さらに詳しく
言えば、100乃至300ボルトの間で適当に調整することの
できる電圧を発生する電源部２の出力はダイオード６の
陰極、キヤパシタ７の第１の端子、およびインダクタ８
の第１の端子にそれぞれ接続されている。またキヤパシ
タ７の第２の端子はアースに接続され、インダクタ８は
インダクタ９と直列に接続されている。インダクタ８と
９との直列回路はダイオード６と並列に接続されてい
る。一般にはインダクタ８および９は1000回以上のター
ン数を有し、各インダクタは巻線の形式に従つて200乃
至300オームの間でインピーダンスを調整することがで
き、従つて、全インピーダンスは400乃至600オームの範
囲内にある。発振器３の周波数は50Hz以上の値となるよ
うに選定されていることが望ましく、電力段４によつ
て、電源部２の出力と接地点とに現われる電圧値で交互
にダイオード６の陽極の電位を制御する。
第２図において、８および９は第１図のインダクタを
示し、それらの間に11によつて示す部分に骨折のある手
足10（骨の構造のみが示されている）が配置される。手
足10の構成部の骨は領域11で互いに対向して配置された
２つの部分12と13とに分れており、その領域を中心とし
た外仮骨が14で示されている。
示し、それらの間に11によつて示す部分に骨折のある手
足10（骨の構造のみが示されている）が配置される。手
足10の構成部の骨は領域11で互いに対向して配置された
２つの部分12と13とに分れており、その領域を中心とし
た外仮骨が14で示されている。
第３図には、第２図の領域11に配置される適当なプロ
ーブ（図示せず）によつて検出された電気信号のパター
ン20が示されている。電気信号20は、発振器３で発生さ
れる信号の周波数によつてToで示すくり返す周期をもつ
た交番してくり返す形式のものである。信号20は正部分
15と負部分16とを有し、それらの持続時間はそれぞれＴ
+とＴ-によつて示されている。さらに詳しく言えば、正
部分15は時間的に順番に現われるそれぞれ21、22、23に
よつて示す３つの部分からなり、その第１の部分21は正
部分15側のピーク値（Ｖ+）に達している。負部分16
は、上記第３の部分23の延長線を構成し、負部分16のピ
ーク値（Ｖ-）を示す部分24を有している。負部分16は
また基準値０に向つて指数関数的に延びる領域25を有し
ている。正部分15のピーク値Ｖ+が変化する範囲は1.2乃
至５ミリボルトの間にある。第１の部分21の持続時間は
第３の部分23の持続時間のほゞ２倍で、この第３の部分
23の持続時間は部分24のそれと殆んど等しい。時間に関
して言えば、Ｔ+の期間は通常１乃至３ミリ秒と見るこ
とができ、この範囲の値は、この発明の装置を使用した
方法によつて得られる治療上の効果を得るための必須の
条件と考えられる。また、第２図の電気信号の波形から
明らかなように、信号20の正部分15側のピーク値Ｖ+の
絶対値は負部分16側にピーク値Ｖ-の絶対値よりも大で
ある。
ーブ（図示せず）によつて検出された電気信号のパター
ン20が示されている。電気信号20は、発振器３で発生さ
れる信号の周波数によつてToで示すくり返す周期をもつ
た交番してくり返す形式のものである。信号20は正部分
15と負部分16とを有し、それらの持続時間はそれぞれＴ
+とＴ-によつて示されている。さらに詳しく言えば、正
部分15は時間的に順番に現われるそれぞれ21、22、23に
よつて示す３つの部分からなり、その第１の部分21は正
部分15側のピーク値（Ｖ+）に達している。負部分16
は、上記第３の部分23の延長線を構成し、負部分16のピ
ーク値（Ｖ-）を示す部分24を有している。負部分16は
また基準値０に向つて指数関数的に延びる領域25を有し
ている。正部分15のピーク値Ｖ+が変化する範囲は1.2乃
至５ミリボルトの間にある。第１の部分21の持続時間は
第３の部分23の持続時間のほゞ２倍で、この第３の部分
23の持続時間は部分24のそれと殆んど等しい。時間に関
して言えば、Ｔ+の期間は通常１乃至３ミリ秒と見るこ
とができ、この範囲の値は、この発明の装置を使用した
方法によつて得られる治療上の効果を得るための必須の
条件と考えられる。また、第２図の電気信号の波形から
明らかなように、信号20の正部分15側のピーク値Ｖ+の
絶対値は負部分16側にピーク値Ｖ-の絶対値よりも大で
ある。
動作について説明すると、治療処置を行なう前に予め
注意しなければならない点がある。先づ第１に骨折部を
囲む領域を固定しなければならない。この固定は、誘導
された磁界と干渉しない磁気特性を持たなければ内部あ
るいは外部の接骨手段により、あるいはギプス包帯によ
つて行なうことができる。僅かの動きがあつても、この
治療方は失敗する可能性があるので、上記の固定は特に
厳密に行なう必要がある。固くなつた仮関節の場合で
も、しばしば軽いギプス包帯、皮材製の固定器具、ある
いは副木を使用するのがよい。仮関節端の軸位置は特に
正確でなければならない。不規則な角方向すなわち回転
方向のずれは予め可能な限り修正しておく必要がある。
注意しなければならない点がある。先づ第１に骨折部を
囲む領域を固定しなければならない。この固定は、誘導
された磁界と干渉しない磁気特性を持たなければ内部あ
るいは外部の接骨手段により、あるいはギプス包帯によ
つて行なうことができる。僅かの動きがあつても、この
治療方は失敗する可能性があるので、上記の固定は特に
厳密に行なう必要がある。固くなつた仮関節の場合で
も、しばしば軽いギプス包帯、皮材製の固定器具、ある
いは副木を使用するのがよい。仮関節端の軸位置は特に
正確でなければならない。不規則な角方向すなわち回転
方向のずれは予め可能な限り修正しておく必要がある。
予めこのような注意を払つてから、インダクタ８およ
び９が第２図に示すように、すなわち処置される領域11
がソレノイドによつて制限された領域の可及的に中心に
くるように配置される。骨の組織中に２乃至30マイクロ
アンペア/cm2の電流密度の電流を誘起させるために、イ
ンダクタ８と９との間の距離を考慮して、電源部２によ
つて発生される電圧を必要な大きさに調整する。この時
点で励起が開始され、処置される領域11に誘起される電
気信号は実質的に第３図に示すようになり、その正の半
周期の期間Ｔ+は前述のように実質的に１乃至３ミリ秒
となる。毎日の最小励起持続時間は８乃至14時間でなけ
ればならず、必ずしも連続的である必要はない。夜中に
処置を施こすことも可能である。領域11を可能な限り最
大限正確にインダクタ８と９の中心に位置させるため
に、第２図に示された磁力線が処置される骨格の部分の
主軸と成句に直交するように、相互に直交する２方向の
投影によつてレントゲン写真によるチエツクを行なうこ
とが望ましい。
び９が第２図に示すように、すなわち処置される領域11
がソレノイドによつて制限された領域の可及的に中心に
くるように配置される。骨の組織中に２乃至30マイクロ
アンペア/cm2の電流密度の電流を誘起させるために、イ
ンダクタ８と９との間の距離を考慮して、電源部２によ
つて発生される電圧を必要な大きさに調整する。この時
点で励起が開始され、処置される領域11に誘起される電
気信号は実質的に第３図に示すようになり、その正の半
周期の期間Ｔ+は前述のように実質的に１乃至３ミリ秒
となる。毎日の最小励起持続時間は８乃至14時間でなけ
ればならず、必ずしも連続的である必要はない。夜中に
処置を施こすことも可能である。領域11を可能な限り最
大限正確にインダクタ８と９の中心に位置させるため
に、第２図に示された磁力線が処置される骨格の部分の
主軸と成句に直交するように、相互に直交する２方向の
投影によつてレントゲン写真によるチエツクを行なうこ
とが望ましい。
第３図に示す信号20は、外仮骨の形成をうながす強い
励起または刺激によつて治癒が促進されることが判つ
た。これは周知の形式の装置を使用した場合に誘起され
る信号の対応する半周期よりも相当に長い半周期の期間
Ｔ+によつて正確に誘導される強い血管効果（Vascular
effect）による結果であると解されている。この発明の
範囲内で上記のこの発明の装置を種々改変できることは
言う迄もない。特に、振動する電磁界は、骨軟骨、神経
性、血管または導管、実質性等あらゆるレベルで生体組
織の回復処置で順調な効果の得られることが充分に証明
された。上記のこの発明の装置は例として示した病状以
外の処置にも適用して有効であることは言う迄もない。
この点に関して、この発明の装置は所謂骨折したてのも
のについての分野でも極めて良好な結果の得られること
が判つた。
励起または刺激によつて治癒が促進されることが判つ
た。これは周知の形式の装置を使用した場合に誘起され
る信号の対応する半周期よりも相当に長い半周期の期間
Ｔ+によつて正確に誘導される強い血管効果（Vascular
effect）による結果であると解されている。この発明の
範囲内で上記のこの発明の装置を種々改変できることは
言う迄もない。特に、振動する電磁界は、骨軟骨、神経
性、血管または導管、実質性等あらゆるレベルで生体組
織の回復処置で順調な効果の得られることが充分に証明
された。上記のこの発明の装置は例として示した病状以
外の処置にも適用して有効であることは言う迄もない。
この点に関して、この発明の装置は所謂骨折したてのも
のについての分野でも極めて良好な結果の得られること
が判つた。
この発明の装置を使用した生体骨組織の処置方法の例
を纒めて示すと次の通りである。
を纒めて示すと次の通りである。
（イ） 生体骨組織中に交番して振動する電気信号を電
磁的に誘導させることのできる振動性電磁界によつて生
体骨組織を処置する。こゝで、上記の電気信号は、第１
の部分（21）、第２の部分（22）、および第３の部分
（23）が時間的にこの順序で現われ、第１の部分（22）
が正側のピーク値（Ｖ+）に達する正部分（15）と、負
側のピーク値（Ｖ-）に達し、上記正部分の第３の部分
（23）の延長線を形成する部分（24）と、基準値０に向
つて指数関数的に延びる領域（25）とを有する負部分
（16）とからなる波形をもつている。そして上記正部分
の持続時間（Ｔ+）は１乃至３ミリ秒の範囲にある。
磁的に誘導させることのできる振動性電磁界によつて生
体骨組織を処置する。こゝで、上記の電気信号は、第１
の部分（21）、第２の部分（22）、および第３の部分
（23）が時間的にこの順序で現われ、第１の部分（22）
が正側のピーク値（Ｖ+）に達する正部分（15）と、負
側のピーク値（Ｖ-）に達し、上記正部分の第３の部分
（23）の延長線を形成する部分（24）と、基準値０に向
つて指数関数的に延びる領域（25）とを有する負部分
（16）とからなる波形をもつている。そして上記正部分
の持続時間（Ｔ+）は１乃至３ミリ秒の範囲にある。
（ロ） 上記（イ）の処置方法で、電磁界は生体骨組織
中に２乃至30マイクロアンペア/cm2の電流密度の信号を
誘導させるような大きさをもつように設定される。
中に２乃至30マイクロアンペア/cm2の電流密度の信号を
誘導させるような大きさをもつように設定される。
（ハ） 上記（イ）または（ロ）に示す処置方法で、処
置の持続時間は１日８乃至14時間であり、必ずしも連続
的である必要はない。
置の持続時間は１日８乃至14時間であり、必ずしも連続
的である必要はない。
（ニ） 上記（イ）乃至（ハ）の処置方法で、処置され
る領域を磁性を有さない適当な手段によつて厳重に固定
する。
る領域を磁性を有さない適当な手段によつて厳重に固定
する。
（ホ） 上記振動する電気信号（20）として、くり返し
周波数が通常50Hz以上のものを使用する。
周波数が通常50Hz以上のものを使用する。
第１図はこの発明によつて構成された振動する電磁界に
よつて生体骨組織を処置するための装置の一実施例を示
す簡略化されたブロック図、 第２図は第１図の装置の適用例を概略的に示す図、 第３図は第１図の装置によつて得られ、適当なセンサに
よつて検出された誘導された電気信号の波形を示す図で
ある。 １……振動するパルス状電磁界を発生する装置、２……
電源部、３……発振器、５……発振回路、６……ダイオ
ード、７……キヤパシタ、８、９……インダクタ、15…
…正部分、16……負部分、21……第１の部分、22……第
２の部分、23……第３の部分、24……第３の部分の延長
線上の負側の部分、25……指数関数的に延びる負側の領
域、Ｖ+……正のピーク、Ｖ-……負のピーク、Ｔ+……
正部分の持続時間。
よつて生体骨組織を処置するための装置の一実施例を示
す簡略化されたブロック図、 第２図は第１図の装置の適用例を概略的に示す図、 第３図は第１図の装置によつて得られ、適当なセンサに
よつて検出された誘導された電気信号の波形を示す図で
ある。 １……振動するパルス状電磁界を発生する装置、２……
電源部、３……発振器、５……発振回路、６……ダイオ
ード、７……キヤパシタ、８、９……インダクタ、15…
…正部分、16……負部分、21……第１の部分、22……第
２の部分、23……第３の部分、24……第３の部分の延長
線上の負側の部分、25……指数関数的に延びる負側の領
域、Ｖ+……正のピーク、Ｖ-……負のピーク、Ｔ+……
正部分の持続時間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カドツシ・ルツジエロ イタリ−国42015コツレジイオ・ビア・ ジエミニオ−ラ１ (72)発明者 マラツツイ・ドナ−タ イタリ−国42015コツレジイオ・ビア・ ジエミニオ−ラ１ (56)参考文献 特開 昭57−31873（ＪＰ，Ａ)
Claims (6)
- 【請求項１】少なくとも１個のインダクタと、該インダ
クタが交番して振動するパルス状電磁界を発生するよう
な態様で上記インダクタに信号を供給するための少なく
とも１個の矩形波信号発生回路とからなり、 上記電磁界は、生体骨組織中に、第１の部分と第２の部
分と第３の部分とが時間的にこの順序で現われ、上記第
１の部分が正側のピーク値を示す正部分と、負側のピー
ク値を示し、上記正部分の第３の部分の延長線を構成す
る部分と、基準値零に向って指数関数的に延びる領域と
なる負部分とを有するパルス状電気信号を誘導させ、上
記電気信号の正部分の持続時間は１乃至３ミリ秒に定め
られており、上記パルス状電気信号を表わす波形の正部
分のピーク値の絶対値は負部分のピーク値の絶対値より
大であり、さらに上記パルス状電気信号のくり返し周波
数は50Hz以上であり、これによって上記生体骨組織の生
成領域中に外仮骨を形成させることを特徴とする、振動
する電磁界によって生体骨組織を処置するための装置。 - 【請求項２】矩形波信号発生器は、直流電圧を供給する
ための電源部と、矩形波発振器と、少なくとも１個のダ
イオード、キャパシタおよびインダクタからなる発振回
路とからなることを特徴とする特許請求の範囲（１）記
載の振動する電磁界によって生体骨組織を処置するため
の装置。 - 【請求項３】電源部によって発生される電圧は100乃至3
00ボルトの間で可調整であることを特徴とする特許請求
の範囲（２）記載の振動する電磁界によって生体骨組織
を処置するための装置。 - 【請求項４】発振器の発振周波数は50Hz以上であること
を特徴とする特許請求の範囲（２）または（３）記載の
振動する電磁界によって生体骨組織を処置するための装
置。 - 【請求項５】インダクタは400乃至600オームのインピー
ダンスを有することを特徴とする特許請求の範囲（１）
乃至（４）記載の振動する電磁界によって生体骨組織を
処置するための装置。 - 【請求項６】インダクタは１対のインダクタによって構
成され、動作時にはこれら１対のインダクタの間に処置
を受けるべき生体骨組織が配置されることを特徴とする
特許請求の範囲（５）記載の振動する電磁界によって生
体骨組織を処置するための装置。
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