JP2001095283A - 同期電動機の界磁極位置補正制御方法 - Google Patents

同期電動機の界磁極位置補正制御方法

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JP2001095283A
JP2001095283A JP26582499A JP26582499A JP2001095283A JP 2001095283 A JP2001095283 A JP 2001095283A JP 26582499 A JP26582499 A JP 26582499A JP 26582499 A JP26582499 A JP 26582499A JP 2001095283 A JP2001095283 A JP 2001095283A
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Kenichi Sekioka
賢一 関岡
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Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】界磁極位置検出誤差を減少できる同期電動機の
界磁極位置補正制御方法を提供する。 【解決手段】電流位相ρの補正量γを変化させて、印加
電流の大きさと無関係に発生電磁力が零になる電流位相
補正量δ0を求め、このδ0を用いて発生電磁力が最大
になる電流位相補正量δ1と仮の界磁極位置θより印加
する電流の位相ρを決定する同期電動機の界磁極位置補
正制御方法において、0から第1の目標値までの電磁力
指令を単調増加させる方向の第1トルク指令と、単調減
少させる方向の第2トルク指令の両トルク指令はそれぞ
れ第1の目標値の時間軸を軸として対称に0まで単調変
化させ、指令0を軸として対称に第1の目標値と絶対値
が等しい極性の異なる第2の目標値まで変化させ、再び
0まで単調変化させ、更に今までと全く逆に第2の目標
値、0、第1の目標値、0と変化させ、夫々から求めた
発生電磁力が零になる電流位相補正量δp→(処理1
1)、(δm)→(処理12)から、発生電力が最大にな
る電流位相補正量δ1を導出する(処理13)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁極位置センサを
有しない同期電動機の制御方法に関し、特に、ソフトウ
ェアによる界磁極位置補正方法を行う同期電動機の制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同期電動機のベクトル制御は、通
常、同期電動機では磁極位置センサとしてホール素子に
よるポールセンサ等の磁極位置センサを取り付けて界磁
極位置を検出し、界磁極位置に同期した位相の正弦波電
流の振幅および位相の制御を行い電磁力制御を行うもの
であるが、最近では位置センサを省略したセンサレスの
ソフトウェアによって界磁極位置推定を行う例が多く、
こうした磁極位置センサを有しない同期電動機において
界磁極位置を推定し補正する界磁極位置補正方法として
は、ソフトウェアにより界磁極位置補正処理を行う特開
8−182399に開示されている例がある。その詳細
については省略するが、要点について説明すると、印加
する電流の位相(ρ)の補正量(γ)を変化させて、印
加する電流の大きさに関わらず発生電磁力が零になる電
流位相補正量(δ0 )を、発生電磁力の極性を加速度の
極性より判定して求め、この電流位相補正量(δ0 )を
用いて発生電磁力が最大になる電流位相の補正量(δ1
)を導出し、この電流の位相の補正量(δ1 )と位置
検出器で検出された仮の界磁極位置(θ)より印加する
電流の位相(ρ)を決定して同期電動機を制御するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式は、例えば、直動形の同期電動機の例で示すと、コ
イルを含むスライド軸と、そのスライド軸に対して空気
軸受けにより非接触状態で支持され、マグネットを有し
てスライド軸上を移動するスライダとによって構成され
る、リニヤモータのエアスライダのように、低ガイド摩
擦の機構系に対しては有効であった。しかしながら、差
分演算より算出する加速度の極性・大きさを判断要素と
して、電磁力指令を0から第1の目標値間で印加する電
流の位相(ρ)の補正量(γ)を更新するため、また、
0から第1の目標値間の電磁力指令は、単一方向(例え
ば、正方向のみ)であるため、ガイド摩擦・負荷質量が
限定されない汎用的用途の、例えば、リニヤガイド等の
軸受が取り付けられた固定側テーブルには固定子(コイ
ル)を配置し、リニヤガイドに沿って固定側テーブル上
を直線移動する可動側テーブルには可動子(マグネッ
ト)を配置して、位置検出器としては検出ヘッドとスケ
ールを組合わせたリニヤスケール(あるいは、リニヤパ
ルス・エンコーダ)などを設けた、一般的なパルスエン
コーダ・リニヤガイド方式のリニヤモータ等の場合は、
界磁極位置検出誤差(δ)が大きくなるという問題が避
けられない。界磁極位置検出誤差(δ)については、界
磁極位置最大推定回数n回の時、電気角180°/
n 、として計算できる。例えば、推定回数10回なら
ば、界磁極位置検出誤差(δ)=0.18°となる。従
って、図7に示す界磁極位置検出誤差(δ)の説明図の
ように、界磁極位置検出誤差(δ)は推定回数が十分で
あるならば、外乱トルク(例えば、ガイド摩擦や負荷変
動)とアンプが流せる最大電流で決定され、発生電磁力
が零付近の発生電磁力が外乱トルクに負けた時点が界磁
極位置検出誤差(δ)となる。外乱トルク(fr)、最
大電流(imax)とすると、位置センサ分解能(位置
推定精度)が十分高く、外乱条件だけが異なっていれ
ば、低外乱トルクでfr=0に近いような機構系に対し
ては、電流−検出加速度は図中の細実線となる。この場
合推定を重ねるにつれて最大推定回数から算出できる界
磁極位置検出誤差(δ1)へ追い込むことができる。図
中の、○→●、に相当。
【0004】一方、ある外乱トルク(fr)の機構系
(パルスエンコーダ・リニヤガイド等の場合)に対して
は、電流−検出加速度は太実線となるため、発生電磁力
が零付近の発生電磁力が外乱トルクに負けた時点が界磁
極位置検出誤差(δ2)となる。図中に、○→▲、に相
当。また、位置センサ分解能だけ異なって、その他の条
件が同様な機構系ならば、位置センサ分解能が悪い分加
速度零の範囲が広くなり、界磁極検出誤差(δ)は大き
くなる。図中、○→▲と同様となる。このように、従来
の方式では、ガイド摩擦・負荷質量が限定されない汎用
的用途においては、界磁極位置検出誤差(δ)が大きく
なって、電流位相補正量の推定精度が低下してしまうと
いう問題があった。そこで、本発明は、ガイド摩擦・負
荷質量が限定されない汎用的用途においても界磁極検出
誤差(δ)を少なくし、また、界磁極位置検出の処理時
間を短縮できる同期電動機の界磁極位置補正制御方法を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、印加する電流の位相(ρ)の補正量
(γ)を変化させて、印加する電流の大きさにかかわら
ず発生電磁力が零になる電流位相補正量(δ0 )を、前
記発生電磁力の極性を加速度の極性より判定して求め、
前記電流位相補正量(δ0 )を用いて前記発生電磁力が
最大になる電流位相補正量(δ1 )を導出し、前記電流
位相補正量(δ1 )と位置検出器で検出された仮の界磁
極位置(θ)より印加する電流の位相(ρ)を決定する
同期電動機の界磁極位置補正制御方法において、第1の
電磁力指令は、0から第1の目標値までの電磁力指令を
単調増加させ、第1の目標値の時間軸を軸として対称に
0まで単調減少させ、前記電磁力指令0を軸として対称
に第1の目標値と絶対値が等しい極性の異なる第2の目
標値まで変化させ、再び0まで単調増加させ、更に今ま
でと全く逆に前記電磁力指令を第2の目標値、0、第1
の目標値、0と変化させて、求めた印加する電流の大き
さに関わらず発生電磁力が零になる電流位相補正量(δ
0 )を第1の電流位相補正量(δp)とし、第2の電磁
力指令は、0から第1の目標値までの電磁力指令を単調
減少させ、第1の目標値の時間軸を軸として対称に0ま
で単調増加させ、前記電磁力指令0を軸として対称に第
1の目標値と絶対値が等しい極性の異なる第2の目標値
まで変化させ、再び0まで単調減少させ、更に今までと
全く逆に前記電磁力指令を第2の目標値、0、第1の目
標値、0と変化させ、求めた印加する電流の大きさに関
わらず発生電磁力が零になる電流位相補正量(δ0 )を
第2の電流位相補正量(δm)として、前記第1の電流
位相補正量(δp)および第2の電流位相補正量(δ
m)を用いて前記発生電磁力が最大となる電流位相補正
量(δ1 )を導出することを特徴としている。
【0006】また、印加する電流の位相(ρ)の補正量
(γ)を変化させて印加する電流の大きさに関わらず発
生電磁力が零になる電流位相補正量(δ0 )を、前記発
生電磁力の極性を加速度の極性より判定して求め、前記
電流位相補正量(δ0 )を用いて前記発生電磁力が最大
となる電流位相補正量(δ1 )を導出し、前記電流位相
補正量(δ1 )と位置検出器で検出された仮の界磁極位
置(θ)より印加する電流の位相(ρ)を決定する同期
電動機の界磁極位置補正制御方法において、電磁力指令
の第1の目標値に達する回数が基準となる回数より大き
くなれば、印加する電流の位相(ρ)の補正量(γ)を
変化させて印加する電流の大きさに関わらず発生電磁力
が零になる電流位相補正量(δ0 )の推定を終了するこ
とを特徴としている。また、前記電流位相補正量(δ1
)は、δ1 =(δp+δm)/2 ±90°、として
導出することを特徴としている。関わらず発生電磁力が
零になる両方向の電流位相補正量(δp、δm)を(δ
p+δm)/2と平均化することにより、各方向の外乱
(例えば、ガイド摩擦)の影響による界磁極位置検出誤
差(δ)をキャンセルし、発生電磁力が最大になる電流
位相補正量(δ1 )の導出精度を高めることができる。
あるいは、設定界磁極位置推定回数内での電磁力指令の
状態に応じて、早い回でも界磁極位置推定を終了するこ
とにより、界磁極位置推定処理時間を短縮することがで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に
係る同期電動機の界磁極位置補正制御方法による電流位
相補正量(δ1 )の導出処理のフローチャートである。
図2は図1に示す界磁極位置補正制御方法が適用される
同期電動機のベクトル制御回路のブロック図である。図
3は図1に示す電流位相補正量(δ0 )を決定する処理
のフローチャートである。図4は図3に示す位相補正量
の更新処理のフローチャートである。図5は図3に示す
トルク指令が単調増加の場合の生成方法を示す図であ
る。図6は図5に示すトルク指令が単調減少の場合の生
成方法を示す図である。図7は従来の界磁極位置検出誤
差(δ)の説明図である。図1は、本発明の、印加する
電流の大きさに関わらず発生電磁力が零になる電流位相
補正量(δp=δ0 、δm=δ0 )から、発生電磁力が
最大になる電流位相補正量(δ1 )を導出する処理のフ
ローチャートである。図1中の、(処理11)後述する
トルク指令i関数 f(t)=imax/t1max*t により、後述する電流位相補正量(δ0 )の推定方法
で、図5に示すような0から第1の目標値までのトルク
指令が単調増加の場合の第1の電流位相補正量(δp)
を決定する。δp=δ0 とする。次に処理12へ進む。 (処理12)後述するトルク指令i関数 f(t)=−imax/t1max*t により後述する電流位相補正量(δ0 )の推定方法で、
図6に示すような0から第1の目標値までのトルク指令
が単調減少の場合の第2の電流位相補正量(δm)を決
定する。δm=δ0 とする。処理13へ進む。 (処理13)印加する電流の大きさによらず発生トルク
が0になる、第1、2の各電流位相補正量(δp、δ
m)から最大トルクが得られる電流位相補正量δ1 を、
δ1 =(δp+δm)/2 ±90°、として求める。
電流位相補正量γ=0°の時に、加速度Acc3の符号
により次の組合わせが考えられる。 (1) Acc3≧0の時 δ1 =(δp+δm)/2 −90° (2) Acc3≦0の時 δ1 =(δp+δm)/2 +90° なお、δpとδmは必ず0°と180°の間で求まる。
以上で処理を終了する。
【0008】次に、図2は、本発明が適用される同期電
動機(3相)のベクトル制御による駆動装置の回路構成
を表わすブロック図である。図中のエンコーダ7は同期
電動機6の回転位置を検出する。マイクロプロセッサ1
は、トルク指令iとカウンタ8で検出された同期電動機
6の位置xを用いて演算を行い、2相の電流指令Iu、
Ivを、それぞれD/A変換機2、3によってデジタル
/アナログ変換して2相/3相変換回路4に出力する。
2相/3相変換回路4は、入力した2相の電流指令を3
相の電流指令iu、iv、iwに変換して、パワーアン
プ5を制御する。パワーアンプ5は、これら3相の電流
指令iu、iv、iwに対応した電流を同期電動機6に
供給して同期電動機6を駆動する。なお、以降は説明の
都合上、回転形の同期電動機を例として説明するが、直
動形の場合でも同じであって、同期電動機6が直動形の
同期電動機(リニヤモータ)の場合は、エンコーダ7が
リニヤエンコーダとなり、センサレスならばポールセン
サ等を省略して、例えば、本実施の形態のようなソフト
ウェアの界磁極位置推定により磁極位置が検出できた
ら、リニヤエンコーダの位置検出信号xにより、マイク
ロプロセッサ1は電流指令を出力して、座標変換回路よ
りゲートパルス発生回路を介しパワーアンプ5を制御し
て原点復帰を行い、3相電流によりリニヤモータ6を運
転・駆動することになる。
【0009】次に、印加する電流の大きさに関わらず発
生電磁力が零になる電流位相補正量δ0の推定方法を図
3のフローチャートを参照しながら説明する。 (処理21)初期値を設定する。すなわち、電流位相補
正量γ=0°、推定回数j=1、時間t=−m*Δt
(=t−1)、最大推定回数jmax、トルク指令iが
imaxになる時間t1max、時間t=t1maxと
なる回数j0=0、時間t=t1maxとなる最大回数
jeとする。但し、mは正の整数、jeは3〜4<je
<jmaxである。時間tは、トルク指令iの計算や加
速度の測定などの処理の基準時間である。処理22に進
む。 (処理22)後述の方法でトルク指令iを計算する。処
理23に進む。 (処理23)時間tを判定する。以下それぞれ、t=0
の場合、処理24に進む。t=k*Δtの場合、処理2
6に進む。t=t1maxの場合、処理28に進む。t
=t8(t8=8・t1max)の場合、処理33に進
む。その他は、処理32に進む。ただし、kは正の整数
で、k*Δt<t1maxである。t1maxはトルク
指令iがimaxになる時間である。 (処理24)加速度Acc1を測定する。処理25に進
む。 (処理25)加速度Acc1の絶対値と予め設定してい
る加速度Acc2(>0)を比較して、大きい方を基準
加速度Acc0(>0)とする。処理32に進む。 (処理26)加速度Acc3を測定する。処理27に進
む。 (処理27)加速度Acc3の絶対値と基準加速度Ac
c0を比較する。|Acc3|≧Acc0ならば処理3
0へ、そうでないときは処理32に進む。 (処理28)加速度Acc3を測定する。処理29に進
む。 (処理29)時間t=t1maxとなる回数j0を更新
する。j0=j0+1とする。処理30へ進む。 (処理30)後述の方法で電流位相補正量γを更新す
る。処理31に進む。 (処理31)トルク指令iを作成する基準時間t1を求
める。t1=tとする。ここで、tは加速度Acc3の
絶対値が基準加速度Acc0より大きくなった時間か、
t1maxである。処理32に進む。 (処理32)時間を更新する。t=t+Δtとする。処
理22に進む。 (処理33)時間を初期値に戻す。t=−m*Δtとす
る。処理34に進む。 (処理34)時間t=t1maxとなる回数j0と、時
間t=t1maxとなる最大回数jeを比較する。 (処理35)推定回数jと最大推定回数jmaxとを比
較する。jがjmaxより小さい時は処理36へ、そう
でない時は処理37へ進む。 (処理36)推定回数jを更新する。j=j+1とす
る。処理22へ進む。 (処理37)印加する電流の大きさに関わらず発生電磁
力が零になる電流位相補正量(δ0 )を決定する。処理
を終了する。
【0010】次に、図4により電流位相補正量γを更新
する方法を説明する。 (処理41)推定回数jを判定する。j=1の場合は処
理42に、j=2〜jmaxの場合は、処理45に進
む。なお、図3の説明よりj>jmaxになることはな
い。 (処理42)加速度Acc3の符号を調べる。Acc3
≧0の場合は、処理43に進む。Acc3<0の場合
は、処理44に進む。 (処理43)正の加速度が得られる限界値(以下、正の
限界値と略す)γp、負の加速度が得られる限界値(以
下、負の限界値と略す)γmを初期化する。γp=0
°、γm=180°とする。なお、γpは加速度Acc
3≧0と判断した時のδ0 にもっとも近い電流位相補正
量γを入れる。γmは加速度Acc3<0と判断した時
のδ0 のもっとも近い電流位相補正量γを入れる。 (処理44)正の限界値γp、負の限界値γmを初期化
する。γp=180°、γm=0°とする。処理48に
進む。 (処理45)加速度Acc3の符号を調べる。Acc3
≧0の場合は、処理46に進む。Acc3<0の場合
は、処理47に進む。 (処理46)正の限界値γpを更新する。γp=γとす
る。処理48に進む。 (処理47)負の限界値γmを更新する。γm=γとす
る。処理48に進む。 (処理48)次に使用する電流位相補正量γを計算す
る。γ=(γp+γm)/2とする。処理を終了する。
【0011】次に、図5、図6をもとにトルク指令iを
発生させる方法を述べる。時間の区切りt2〜t8は、
処理31で決まったt1=tをもとに次のように決め
る。 t2=2*t1 t3=3*t1 t4=4*t1 t5=5*t1 t6=6*t1 t7=7*t1 t8=8*t1 トルク指令iは以下のように決定する。t−1≦t<0
の時は、i=0とする。t−1=−m*Δtである。0
≦t≦t1の時は、i=f(t)とする。図5および図
6は、f(t)として1次関数(点線、実線)を用いた
例で、図5は、0から第1の目標値までのトルク指令が
単調増加の場合の電流位相補正量(δp)を算出する場
合であり、先述のように、図1の(処理11)の時のト
ルク指令(第1の電磁力指令)である。 f(t)=imax/t1max*t
【0012】図6は、0から第1の目標値までのトルク
指令が単調減少の場合の電流位相補正量(δm)を算出
する場合であり、これは、図1の(処理12)の時のト
ルク指令(第2の電磁力指令)である。 f(t)=−imax/t1max*t トルク指令は、図5、図6で夫々逆方向に、0から第1
の目標値までの電磁力指令を単調変化させ、第1の目標
値の時間軸を軸として対称に0まで単調変化させ、電磁
力指令0を軸にして対称に第1の目標値と絶対値が等し
い極性の異なる第2の目標値まで変化させ、再び0まで
単調変化させ、更に今までと全く逆に電磁力指令を第2
の目標値、0、第1の目標値、0と変化させる。また、
tがt1maxになる前に|Acc3|>Acc0とな
った場合は、t1=t1’(<t1max)とし、今度
は実線カーブで示すように、トルク指令iの目標値の絶
対値は、時間t1におけるトルク指令imid(<im
ax)となる。また、この場合は、トルク指令iを与え
る時間は、8*t1max+t−1、から、8*t1’
+t−1、となり短縮される。以上、ここまで回転形の
同期電動機について説明したが、直動形の同期電動機で
あっても、トルクを推力に置き換えて、界磁極位置の推
定・補正処理が同様に可能であり、本実施の形態によっ
て、回転形、直動形の動機電動機の何れを問わず高精度
の界磁極推定処理が可能となった。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印加する電流の大きさに関わらず発生電磁力が零になる
両方向の電流位相補正量(δp、δm)を平均化するこ
とで各方向の外乱(例えば、ガイド摩擦)の影響による
界磁極位置検出誤差(δ)をキャンセルして、発生電磁
力が最大になる電流位相補正量(δ1)を導出すること
により、ガイド摩擦・負荷質量に限定されない汎用的用
途においても界磁極検出誤差(δ)を少なくできる効果
がある。また、設定界磁極位置推定回数内での電磁力指
令の状態に応じて、磁極位置推定を終了することによ
り、推定回数の早い段階で電流位相補正量を推定した場
合でも、設定界磁極位置推定回数までの余分な推定処理
を実行せずに終了することにより、界磁極位置推定処理
時間を短縮できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る同期電動機の界磁極
位置補正制御方法による電流位相補正量(δ1 )の導出
処理のフローチャートである。
【図2】図1に示す界磁極位置補正制御方法が適用され
る同期電動機のベクトル制御回路のブロック図である。
【図3】図1に示す電流位相補正量(δ0)を決定する
処理のフローチャートである。
【図4】図3に示す位相補正量の更新処理のフローチャ
ートである。
【図5】図3に示すトルク指令が単調増加の場合の生成
方法を示す図である。
【図6】図5に示すトルク指令が単調減少の場合の生成
方法を示す図である。
【図7】従来の界磁極位置検出誤差(δ)の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ 2、3 D/A変換機 4 2/3相変換回路 5 パワーアンプ 6 同期電動機 7 エンコーダ 8 カウンタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加する電流の位相(ρ)の補正量
    (γ)を変化させて、印加する電流の大きさにかかわら
    ず発生電磁力が零になる電流位相補正量(δ0 )を、前
    記発生電磁力の極性を加速度の極性より判定して求め、
    前記電流位相補正量(δ0 )を用いて前記発生電磁力が
    最大になる電流位相補正量(δ1 )を導出し、前記電流
    位相補正量(δ1 )と位置検出器で検出された仮の界磁
    極位置(θ)より印加する電流の位相(ρ)を決定する
    同期電動機の界磁極位置補正制御方法において、 第1の電磁力指令は、0から第1の目標値までの電磁力
    指令を単調増加させ、第1の目標値の時間軸を軸として
    対称に0まで単調減少させ、前記電磁力指令0を軸とし
    て対称に第1の目標値と絶対値が等しい極性の異なる第
    2の目標値まで変化させ、再び0まで単調増加させ、更
    に今までと全く逆に前記電磁力指令を第2の目標値、
    0、第1の目標値、0と変化させて、求めた印加する電
    流の大きさに関わらず発生電磁力が零になる電流位相補
    正量(δ0 )を第1の電流位相補正量(δp)とし、 第2の電磁力指令は、0から第1の目標値までの電磁力
    指令を単調減少させ、第1の目標値の時間軸を軸として
    対称に0まで単調増加させ、前記電磁力指令0を軸とし
    て対称に第1の目標値と絶対値が等しい極性の異なる第
    2の目標値まで変化させ、再び0まで単調減少させ、更
    に今までと全く逆に前記電磁力指令を第2の目標値、
    0、第1の目標値、0と変化させ、求めた印加する電流
    の大きさに関わらず発生電磁力が零になる電流位相補正
    量(δ0 )を第2の電流位相補正量(δm)として、前
    記第1の電流位相補正量(δp)および第2の電流位相
    補正量(δm)を用いて前記発生電磁力が最大となる電
    流位相補正量(δ1 )を導出することを特徴とする同期
    電動機の界磁極位置補正制御方法。
  2. 【請求項2】 印加する電流の位相(ρ)の補正量
    (γ)を変化させて印加する電流の大きさに関わらず発
    生電磁力が零になる電流位相補正量(δ0 )を、前記発
    生電磁力の極性を加速度の極性より判定して求め、前記
    電流位相補正量(δ0 )を用いて前記発生電磁力が最大
    となる電流位相補正量(δ1 )を導出し、前記電流位相
    補正量(δ1 )と位置検出器で検出された仮の界磁極位
    置(θ)より印加する電流の位相(ρ)を決定する同期
    電動機の界磁極位置補正制御方法において、 電磁力指令の第1の目標値に達する回数が基準となる回
    数より大きくなれば、印加する電流の位相(ρ)の補正
    量(γ)を変化させて印加する電流の大きさに関わらず
    発生電磁力が零になる電流位相補正量(δ0 )の推定を
    終了することを特徴とする同期電動機の界磁極位置補正
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記電流位相補正量(δ1 )は、 δ1 =(δp+δm)/2 ±90°、 として導出することを特徴とする請求項1記載の同期電
    動機の界磁極位置補正制御方法。
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