JP2001095044A - データ伝送システムとその通信装置 - Google Patents

データ伝送システムとその通信装置

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JP2001095044A
JP2001095044A JP27232399A JP27232399A JP2001095044A JP 2001095044 A JP2001095044 A JP 2001095044A JP 27232399 A JP27232399 A JP 27232399A JP 27232399 A JP27232399 A JP 27232399A JP 2001095044 A JP2001095044 A JP 2001095044A
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mobile communication
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Yoichi Takahashi
陽一 高橋
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用場所等の制約を受けることなくデータ伝送
を確実に行ない、かつシステム全体の低コスト化を図
る。 【解決手段】発信側の移動端末装置PS1から宛先の移
動端末装置PS4へメール情報の伝送を行なう際に、ま
ず、発信側の移動端末装置PS1と近隣の移動端末装置
PS2との間を子機間直接通信モードを使用した無線チ
ャネルにより接続し、この無線チャネルを介して宛先と
なる移動端末装置PS4へのメール情報の伝送を委託す
るために必要な制御情報の授受を発信側の移動端末装置
PS1と移動端末装置PS2との間で行ない、この制御
情報の授受結果に基づいて、移動端末装置PS1から接
続相手の移動端末装置PS2へ委託すべきメール情報を
伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば移動無線
通信システムのように移動通信装置間でデータ伝送を行
なうデータ伝送システムとその通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動通信装置間でデータ伝送を
行なうシステムとしては、セルラ電話システムやPHS
(Personal Handy Phone System)に代表されるデジタル
移動通信システム等がある。この種のシステムでは、音
声通話サービスに加え、携帯電話機に接続したパーソナ
ル・コンピュータや無線通信機能を有する携帯情報端末
を使用したデータ通信サービスの提供が開始されてい
る。
【0003】例えば、ユーザが相手に対し電子メールを
送信しようとする場合には、携帯情報端末から相手側の
メールサーバに対し発呼する。そうすると、まず携帯情
報端末と最寄りの基地局との間が無線回線を介して接続
され、続いてこの基地局から公衆網さらにはインターネ
ットを介して相手側のメールサーバがアクセスされる。
そして、携帯情報端末とメールサーバとの間に通信パス
が確立されると、電子メールが携帯情報端末からメール
サーバへ伝送される。なお、相手側は、データ通信サー
ビスに対応した情報携帯端末を所持していれば、最寄り
の基地局を介して自分のメールサーバにアクセスしメー
ルサーバに届いた電子メールを取り出すこともできる。
【0004】ところで、このようなデータ通信サービス
機能を備えた移動通信システムでは、近くに基地局があ
る場合に限り、電子メールの送受信やデータ通信を行な
うことができる。しかし、場所によっては、基地局が設
置されていない所もある。このため、データ通信サービ
スの提供において、場所的制約を受けることになり、ユ
ーザは、データ通信サービスに対応する携帯情報端末を
所持していても、基地局が近くにない所では、データ通
信サービスを受けられなくなる。
【0005】これを解決するためには、新たに基地局を
設置し、さらに基地局を設置する際に電話回線を敷設す
るための工事をしなければならないため、コストが大幅
に増大してしまうことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来考え
られている移動通信システムでは、基地局を介してデー
タ通信を行なうようにしているので、データ通信サービ
スに対応する携帯情報端末を所持していても、基地局が
近くにない所では、データ通信サービスを受けられない
という不都合を有している。また、いたる場所でもデー
タ通信を行なえるようにするためには、新たに基地局を
設置し、さらに基地局を設置する際に電話回線を敷設す
るための工事をしなければならないため、膨大なコスト
がかかるという問題を有している。
【0007】この発明の目的は、使用場所等の制約を受
けることなくデータ伝送を確実に行ない、かつシステム
全体の低コスト化を図り得るデータ伝送システムとその
通信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の移動
通信装置のうちデータの発信側となる移動通信装置から
当該データの宛先となる移動通信装置へデータ伝送を行
なうデータ伝送システムであって、データの発信側とな
る移動通信装置から宛先となる移動通信装置へデータ伝
送を行なう際に、少なくとも発信側となる移動通信装置
と該移動通信装置に近隣する移動通信装置との間を接続
する接続手段と、この接続手段により接続された移動通
信装置間で、宛先となる移動通信装置へのデータ伝送を
委託するために必要な委託制御情報の授受を行なう委託
制御情報通信手段と、この委託制御情報通信手段による
授受結果に基づいて、接続手段により接続された発信側
となる移動通信装置から相手側の移動通信装置へ委託す
べきデータを伝送するデータ伝送委託手段とを備えるよ
うにしたものである。
【0009】なお、接続手段は、発信側の移動通信装置
と近隣の移動通信装置との間をケーブルにより接続し、
また、複数の移動通信装置が、移動通信装置間を無線チ
ャネルを介して直接接続するための無線通信モードを有
する場合に、発信側の移動通信装置と宛先の移動通信装
置との間を、無線通信モードを使用した無線チャネルを
介して接続する。
【0010】この構成によれば、発信側の移動通信装置
から宛先の移動通信装置へデータ伝送を行なう際に、ま
ず、発信側の移動通信装置と近隣の移動通信装置との間
をケーブルもしくは無線通信モードを使用した無線チャ
ネルにより接続し、このケーブルもしくは無線チャネル
を介して宛先となる移動通信装置へのデータ伝送を委託
するために必要な委託制御情報が発信側の移動通信装置
から接続相手の移動通信装置に通知されることになり、
この通知された委託制御情報による所定の応答が接続相
手の移動通信装置から発信側の移動通信装置に返送され
たときに、発信側の移動通信装置から接続相手の移動通
信装置へ委託すべきデータが伝送される。すなわち、デ
ータ伝送の委託を複数の移動通信装置間で順次繰り返す
ようにすれば、基地局を介すことなく結果として宛先の
移動通信装置にデータを伝送することが可能となる。
【0011】このため、データ通信を行なうために、基
地局設置や電話回線の敷設等の工事を必要とすることな
く、使用場所に制約を受けないデータ伝送を実現でき、
また、身近で使用されている移動通信装置だけでデータ
伝送システムを構築できるのでシステム全体としては低
コスト化が図れる。
【0012】また、この委託制御情報通信手段は、移動
通信装置間で授受される委託制御情報に含まれる相手の
アドレスから接触先と宛先との関係を判定する判定手段
を有し、データ伝送委託手段は、この判定結果により接
触先と宛先とが所定以内の近さにある場合に、接続相手
の移動通信装置にデータ伝送を委託することを特徴とす
る。
【0013】この構成によれば、接続相手の移動通信装
置からアドレス情報が取得され、このアドレス情報に基
づいて接続相手の移動通信装置と宛先の移動通信装置と
が遭遇する確率が推定され、比較的高い確率で接続相手
の移動通信装置と宛先の移動通信装置とが遭遇すると判
断した場合に、相手の移動通信装置にデータ伝送を委託
するようにしている。なお、アドレスは、X.500に
代表されるようなディレクトリシステムに基づいて、組
織あるいは地域的な関係の近さが判断できるように予め
決定されている。
【0014】このため、複数の移動通信装置間で順次デ
ータ伝送の委託を繰り返していけば、比較的確実に宛先
の移動通信装置にデータを伝送することが可能となる。
また、委託動作は、移動通信装置間で自動的に行われる
ので、移動通信装置のユーザがデータ伝送を委託するこ
とを意識することなくさらに委託するための操作が不要
となり、ユーザ負担が軽減される。
【0015】また、上記構成において、複数の移動通信
装置の各々は、現在日時を計測するタイマと、相手の移
動通信装置に送出すべきデータに対し、その送出時に前
記タイマで計測された日時情報を付加もしくは書き替え
て送出する日時情報付加手段と、データ受信時に、その
データに付加された日時情報とタイマで計測される現在
日時情報とを比較し、この比較結果を基に所定日時が経
過したデータを廃棄するデータ廃棄手段とを備えてなる
ことを特徴とする。また、相手の移動通信装置に送出す
べきデータに対し、その送出時に1以上の送信回数情報
を付加する送信回数情報付加手段をさらに備え、データ
廃棄手段は、データ受信時に、そのデータに付加された
送信回数情報が所定値以上であるか否かを判定し、この
判定結果に基づいて送信回数が所定値に達したデータを
廃棄する手段をさらに有してなることを特徴とする。
【0016】この構成によれば、複数の移動通信装置に
データ伝送の委託がなされると、データの複製が多くの
移動通信装置にできる可能性があるので、この場合、送
出すべきデータに日時情報もしくは送信回数情報を付加
しておくようにして、受信時にデータに付加された日時
情報もしくは送信回数情報が所定値に達したか否かを判
断し、達した場合に廃棄するようにすれば無限に複製が
できることを防止できる。また、伝送すべきデータは、
所定日時が経過すると古く重要でなくなる場合が多いの
で、古く重要でないデータは、ユーザ側で認識すること
なく自動的に廃棄され、移動通信装置内のメモリ容量を
圧迫することがなくなる。
【0017】また、データ伝送委託手段は、接続相手の
移動通信装置へ伝送すべきデータを暗号化して渡す機能
を備えることを特徴とする。このようにすることで、無
線チャネルもしくはケーブル上ではデータが平文でなく
暗号化されて伝送されることになるので、データ伝送の
セキュリティを強化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は、この発明に係わるデータ伝送シス
テムの一実施形態を示すブロック概略構成図であり、P
S1〜PS4は移動端末装置を示している。これら移動
端末装置PS1〜PS4のうち、移動端末装置PS1は
メール情報の発信側となり、移動端末装置PS4はメー
ル情報の宛先となる。なお、移動端末装置PS1〜PS
4には、通話機能のみを有する携帯電話機の他に、デー
タ通信機能と無線アクセス機能を備えた携帯情報端末
と、携帯電話機にパーソナル・コンピュータを接続した
ものとがある。これら移動端末装置PS1〜PS4は、
移動端末装置同士で無線チャネルを介して直接接続する
ための子機間直接通信モードを有している。
【0020】すなわち、この実施形態では、移動端末装
置PS1は、子機間直接通信モードで通信可能な領域中
で自装置から最小距離にある移動端末装置PS2を優先
して接続し、宛先の移動端末装置PS4へのメール情報
の伝送を委託する。同様に、移動端末装置PS2も、移
動した際に、子機間直接通信モードで通信可能な領域中
で自装置から最小距離にある移動端末装置PS3を優先
して接続し、宛先の移動端末装置PS4へのメール情報
の伝送を委託し、このような繰り返しにより、最終的に
移動端末装置PS4にメール情報が到達することにな
る。
【0021】ところで、上記移動端末装置PS1〜PS
4は次のように構成される。図2はその構成を示す回路
ブロック図である。移動端末装置PS1〜PS4は、ア
ンテナ11を備えた無線部1と、モデム部2と、TDM
A部3と、データ通信部4と、制御部5と、情報記憶部
6とを備えている。
【0022】すなわち、到来した無線搬送波信号は、ア
ンテナ11で受信されたのち無線部1の高周波スイッチ
(SW)12を介して受信部13に入力される。この受
信部13では、上記受信された無線搬送波信号がシンセ
サイザ14から発生された局部発振信号とミキシングさ
れて受信中間周波信号にダウンコンバートされる。な
お、上記シンセサイザ14から発生される局部発振信号
周波数は制御部5より無線チャネル周波数に対応する値
に指示される。また、無線部1には受信電界強度検出部
(RSSI)16が設けられている。この受信電界強度
検出部16では、移動端末装置PS1〜PS4から到来
した無線搬送波信号の受信電界強度が検出され、その検
出値は例えば受信品質の判定・表示を行うために制御部
5に通知される。
【0023】上記受信部13から出力された受信中間周
波信号は、モデム部2の復調部21に入力される。復調
部21では上記受信中間周波信号のデジタル復調が行な
われ、これによりデジタル復調信号が再生される。
【0024】TDMA部3のTDMAデコード部31
は、上記デジタル復調信号を各受信タイムスロットごと
に分離する。そして、分離したスロットのデータが非制
限デジタルデータや制御データであれば、これらのデー
タをデータ通信部4に入力する。なお、分離したスロッ
トのデータが音声データである場合には、この音声デー
タをスピーカやマイクを備える通話部(図示せず)に入
力する。
【0025】データ通信部4は、上記TDMAでコード
部31から供給されたデータを受信し、このデータを制
御部5に供給する。制御部5は受信データが制御データ
であればこの制御データを解析して必要な制御を行う。
これに対し受信データが他の移動端末装置PS1〜PS
4から到来した情報データであれば、この情報データを
情報記憶部6に記憶すると共に、液晶表示器(LCD)
7に供給して表示させる。
【0026】制御部5から出力された制御データや情報
データは、データ通信部4を経て上記TDMAエンコー
ド部32に入力される。
【0027】TDMAエンコード部32は、データ通信
部4から出力された制御データや情報データを、制御部
5から指示された送信タイムスロットに挿入して多重化
する。この場合、音声データも多重化することもある。
変調部22は、上記TDMAエンコード部32から出力
された多重化デジタル通信信号により送信中間周波信号
をデジタル変調し、この変調した送信中間周波信号を送
信部15に入力する。
【0028】送信部15は、上記変調された送信中間周
波信号をシンセサイザ14から発生された局部発振信号
とミキシングして無線搬送波周波数にアップコンバート
し、さらに所定の送信電力レベルに増幅する。この送信
部15から出力された無線搬送波信号は、高周波スイッ
チ12を介してアンテナ11から他の移動端末装置PS
1〜PS4に向け送信される。
【0029】制御部5は、例えばマイクロコンピュータ
を主制御部として備えたもので、無線接続制御機能や通
話制御機能、委託制御情報通信機能、データ通信制御機
能とを備えている。
【0030】このうち、無線接続制御機能は、移動端末
装置PS1〜PS4の相互間を、子機間直接通信モード
を使用した無線チャネルを介して接続する。そして、子
機間直接通信モードで通信可能な領域中で自装置から最
小距離にある例えば移動端末装置PS2を優先して接続
する。なお、最小距離を判定する手段としては、無線の
電界強度を測定する等の手段がある。
【0031】委託制御情報通信機能は、例えば移動端末
装置PS1とPS2との間で、子機間直接通信モードに
よる無線チャネルを介して宛先となる移動端末装置PS
4へのメール情報伝送を委託するために必要な制御情報
の授受を行なう。この制御情報としては、例えばPPP
(Point to Point Protocol)情報等が挙げられる。そ
して、授受される制御情報に含まれる移動端末装置PS
2のアドレス情報を取得し、このアドレス情報から移動
端末装置PS2と宛先である移動端末装置PS4との関
係を判定する。なお、アドレス情報は、X.500に代
表されるようなディレクトリシステムに基づいて、組織
あるいは地域的な関係の近さが判断できるように予め決
定されている。
【0032】データ通信制御機能は、例えば移動端末装
置PS1とPS2との間の制御情報の授受結果により、
移動端末装置PS2がメール情報の委託を承諾した場合
に、メール情報を移動端末装置PS2に伝送する。ま
た、委託制御情報通信機能により移動端末装置PS2と
宛先である移動端末装置PS4との関係が所定以内の近
さであると判定された場合に、移動端末装置PS2にメ
ール情報の伝送を委託する。この場合、移動端末装置P
S1はメール情報を暗号化して移動端末装置PS2に伝
送するようにしている。このため、メール情報伝送のセ
キュリティの強化が図られる。
【0033】なお、8はダイヤルキー、発信キー、各種
機能キー、手書き入力部等を収容した入力部である。
【0034】次に、上記制御部5によるメール情報伝送
動作について図3のフローチャートを参照して説明す
る。ここでは、移動端末装置PS1を代表に説明する。
【0035】移動端末装置PS1は、制御部5において
相手の移動端末装置との間を子機間直接通信モードによ
る無線チャネルを介して接続すると(ステップ3a)、
制御情報の授受により相手のアドレス情報を取得する
(ステップ3b)。そして、メール情報に付加されてい
る宛先のアドレス情報と相手のアドレス情報とを比較
し、接続相手と宛先とが所定値以内の近さか否かを判定
する(ステップ3c)。ここで、所定値以内の近さであ
ると判定した場合に(YES)、宛先の移動端末装置に
対し伝送すべきメール情報の概要を問い合わせ(ステッ
プ3d)、必要であるか否かを判断する(ステップ3
e)。ここで、必要である場合に(YES)、メール情
報を宛先の移動端末装置に送信し(ステップ3f)、不
要である場合に(NO)、伝送すべきメール情報を廃棄
する(ステップ3g)。
【0036】上記ステップ3cにおいて、接続相手と宛
先とが所定値以内の近さでない場合に(NO)、移動端
末装置PS1は、接続相手との無線チャネルを切断し、
ステップ3aにおいて、子機間直接通信モードで通信可
能な他の移動端末装置を見つける作業に入る。
【0037】一方、上記移動端末装置PS1〜PS4の
それぞれの制御部5には、メール情報の品質により伝送
するか廃棄するかの処理を実行する機能が設けられてい
る。その機能として、タイマ9と、日時情報付加機能
と、送信回数情報付加機能と、データ廃棄機能とがあ
る。
【0038】タイマ9は、現在日時を計測する。日時情
報付加機能は、相手の移動通信装置に送出すべきメール
情報に対し、その送出時にタイマ9で計測された日時情
報を付加もしくは書き替えて送出する。送信回数情報付
加機能は、相手の移動通信装置に送出すべきメール情報
に対し、その送出時に受信時の送信回数情報に1を付け
加えて送出する。
【0039】データ廃棄機能は、メール情報受信時に、
そのメール情報に付加された日時情報とタイマ9で計測
される現在日時情報とを比較し、この比較結果を基に所
定日時が経過したメール情報を廃棄する。また、メール
情報受信時に、そのメール情報に付加された送信回数情
報が所定値以上であるか否かを判定し、この判定結果に
基づいて送信回数が所定値に達したメール情報を廃棄す
る。
【0040】次に、上記制御部5によるメール情報の品
質における対応制御動作について図4のフローチャート
を参照して説明する。ここでは、移動端末装置PS2を
代表に説明する。
【0041】移動端末装置PS2は、制御部5において
接続相手からメール情報を受信した際に(ステップ4
a)、そのメール情報に付加された日時情報を抽出し
(ステップ4b)、この日時情報とタイマ9で計測され
る現在日時情報とを比較し、この比較結果を基に所定日
時が経過したか否かを判定する(ステップ4c)。ここ
で、所定日時が経過していない場合に(NO)、制御部
5は、メール情報に付加された送信回数情報を抽出し
(ステップ4d)、送信回数情報が所定値以上であるか
否かを判定する(ステップ4e)。ここで、所定回数に
達していないと判定された場合に(NO)、送出すべき
メール情報にタイマ9で計測された現在日時情報を付加
し(ステップ4f)、送信回数に1を加えた情報を付加
し(ステップ4g)、メール情報を接触相手に送出する
(ステップ4h)。
【0042】また、上記ステップ4c、4eで古い情報
であることが判定されたメール情報に対して、制御部5
は、そのメール情報を廃棄する(ステップ4i)。
【0043】また、上記移動端末装置PS1〜PS4の
それぞれの制御部5には、メール情報の重複伝送を防止
するための機能が設けられている。その機能としては、
データ記憶制御機能と、データ返送機能とがある。デー
タ記憶制御機能は、接続相手の移動通信装置に送出もし
くは廃棄したメール情報を情報記憶部6に記憶する。デ
ータ返送機能は、接続相手の移動通信装置からのメール
情報受信時に、この受信したメール情報と情報記憶部6
に記憶されたメール情報とを比較し、この比較結果を基
に一致したものがある場合に、受信したメール情報を送
出側の移動通信装置に送り返す。
【0044】このような制御手順を移動端末装置PS1
〜PS4間で繰り返し実行するようにすれば、最終的
に、メール情報発信側である移動端末装置PS1は、以
前にも同じメール情報を送信したことを把握でき、これ
により重複動作を防止できる。
【0045】以上のように上記実施形態では、発信側の
移動端末装置PS1から宛先の移動端末装置PS4へメ
ール情報の伝送を行なう際に、まず、発信側の移動端末
装置PS1と近隣の移動端末装置PS2との間を子機間
直接通信モードを使用した無線チャネルにより接続し、
この無線チャネルを介して宛先となる移動端末装置PS
4へのメール情報の伝送を委託するために必要な制御情
報が発信側の移動端末装置PS1から移動端末装置PS
2に通知されることになり、この通知された制御情報に
よる所定の応答が移動端末装置PS2から移動端末装置
PS1に返送されたときに、移動端末装置PS1から接
続相手の移動端末装置PS2へ委託すべきメール情報が
伝送される。すなわち、メール情報の伝送の委託を移動
端末装置PS1〜PS4間で順次繰り返すようにすれ
ば、基地局を介すことなく最終的に宛先の移動端末装置
PS4にメール情報を伝送することが可能となる。
【0046】このため、メール情報の伝送を行なうため
に、基地局設置や電話回線の敷設等の工事を必要とする
ことなく、使用場所に制約を受けないデータ伝送を実現
でき、また、身近で使用されている移動通信装置だけで
データ伝送システムを構築できるのでシステム全体とし
ては低コスト化が図れる。
【0047】また、上記実施形態によれば、移動端末装
置PS1において、接続相手の移動端末装置PS2から
アドレス情報が取得され、このアドレス情報に基づいて
接続相手の移動端末装置PS2と宛先の移動端末装置P
S4とが遭遇する確率が推定され、比較的高い確率で接
続相手の移動端末装置PS2と宛先の移動端末装置PS
4とが遭遇すると判断した場合に、相手の移動端末装置
PS2にメール情報の伝送を委託するようにしている。
なお、アドレスは、X.500に代表されるようなディ
レクトリシステムに基づいて、組織あるいは地域的な関
係の近さが判断できるように予め決定されている。
【0048】このため、移動通信装置PS1〜PS4間
で順次メール情報伝送の委託を繰り返すようにすれば、
比較的確実にかつ速く宛先の移動端末装置PS4にメー
ル情報を伝送することが可能となる。また、委託動作
は、移動端末装置PS1〜PS4間で自動的に行われる
ので、移動端末装置PS1〜PS4のユーザがメール情
報伝送を委託することを意識することなくさらに委託す
るための操作が不要となり、ユーザ負担が軽減される。
従って、大変便利なものとなる。
【0049】また、上記実施形態では、移動端末装置P
S1〜PS4にメール情報伝送の委託がなされると、メ
ール情報の複製が多くの移動端末装置PS1〜PS4に
できる可能性があるので、この場合、送出すべきメール
情報に日時情報もしくは送信回数情報を付加しておくよ
うにしておき、受信時にメール情報に付加された日時情
報もしくは送信回数情報が所定値に達したか否かを判断
し、達した場合に廃棄するようにすれば無限に複製がで
きることを防止できる。また、伝送すべきメール情報
は、所定日時が経過すると古く重要でなくなる場合が多
いので、古く重要でないメール情報は、ユーザ側で認識
することなく自動的に廃棄され、これにより移動端末装
置PS1〜PS4内の情報記憶部6のメモリ容量を圧迫
することがなくなる。
【0050】また、メール情報を伝送する際に、平文で
なく暗号化されて伝送されることになるので、データ伝
送のセキュリティを強化することができる。
【0051】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば移動端末装置PS1,PS2間
で移動端末装置PS4へのメール情報伝送の委託を行な
う場合、移動端末装置PS1,PS2間を有線ケーブル
により接続するように構成してもよい。このようにして
も、基地局設置等を必要とすることなく、移動端末装置
PS1〜PS4自身で、有線ケーブル上にデータリンク
を開設すれば、自由にメール情報の送受信を行なうこと
ができる。
【0052】また、上記実施形態では、電子メール等の
メール情報の送受信を対象として説明したが、メール情
報以外のデータ通信にもこの発明を適用することが可能
である。さらに、上記実施形態では、日時情報もしくは
送信回数によりメール情報の品質を判断して、この判断
結果を基に廃棄するようにしているが、これ以外にも、
例えばある条件が満たされた場合に、メール情報を廃棄
するようにしてもよい。
【0053】その他、移動端末装置の構成や、メール情
報の伝送委託に必要な制御情報の種類やその送受信手
順、メール情報の種類などについても、この発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
使用場所等の制約を受けることなくデータ伝送を確実に
行ない、かつシステム全体の低コスト化を図り得るデー
タ伝送システムとその通信装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるデータ伝送システムの一実施
形態を示す概略構成図。
【図2】図1に示したシステムの移動端末装置の構成を
示す回路ブロック図。
【図3】上記図2に示した制御部によるメール情報伝送
動作の制御手順を示すフローチャート。
【図4】上記図2に示した制御部によるメール情報の品
質における対応制御手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
PS1〜PS4…移動端末装置、 1…無線部、 2…モデム部、 3…TDMA部、 4…データ通信部、 5…制御部、 6…情報記憶部、 9…タイマ、 11…アンテナ、 12…高周波スイッチ(SW)、 13…受信部、 14…シンセサイザ、 15…送信部、 16…受信電界強度検出部(RSSI)、 21…復調部、 22…変調部、 31…TDMAデコード部、 32…TDMAエンコード部。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動通信装置のうちデータの発信
    側となる移動通信装置から当該データの宛先となる移動
    通信装置へデータ伝送を行なうデータ伝送システムであ
    って、 データの発信側となる移動通信装置から宛先となる移動
    通信装置へデータ伝送を行なう際に、少なくとも発信側
    となる移動通信装置と該移動通信装置に近隣する移動通
    信装置との間を接続する接続手段と、 この接続手段により接続された移動通信装置間で、前記
    宛先となる移動通信装置へのデータ伝送を委託するため
    に必要な委託制御情報の授受を行なう委託制御情報通信
    手段と、 この委託制御情報通信手段による授受結果に基づいて、
    前記接続手段により接続された発信側となる移動通信装
    置から相手側の移動通信装置へ委託すべきデータを伝送
    するデータ伝送委託手段とを具備してなることを特徴と
    するデータ伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記接続手段は、前記発信側となる移動
    通信装置と前記近隣の移動通信装置との間をケーブルに
    より接続することを特徴とする請求項1記載のデータ伝
    送システム。
  3. 【請求項3】 前記接続手段は、前記複数の移動通信装
    置は、移動通信装置間を無線チャネルを介して直接接続
    するための無線通信モードを有する場合に、前記発信側
    の移動通信装置と前記近隣の移動通信装置との間を、前
    記無線通信モードを使用した無線チャネルを介して接続
    することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記接続手段は、前記移動通信装置から
    前記無線通信モードで通信可能な領域にある他の移動通
    信装置を接続することを特徴とする請求項3記載のデー
    タ伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記接続手段は、前記移動通信装置から
    前記無線通信モードで通信可能な領域に他の複数の移動
    通信装置がある場合に、前記移動通信装置から最小距離
    の他の移動通信装置を優先して接続することを特徴とす
    る請求項3または4記載のデータ伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記委託制御情報通信手段は、前記移動
    通信装置間で授受される委託制御情報に含まれる相手の
    アドレスから接触先と宛先との関係を判定する判定手段
    を有し、 前記データ伝送委託手段は、前記判定手段による判定結
    果により接触先と宛先とが所定以内の近さにある場合
    に、相手の移動通信装置にデータ伝送を委託することを
    特徴とする請求項1記載のデータ伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記データ伝送委託手段は、前記移動通
    信装置が宛先の移動通信装置に遭遇した際に、伝送する
    データの概要を問い合わせ、必要な場合はデータを送信
    し、不要な場合はデータを廃棄する機能を備えることを
    特徴とする請求項1記載のデータ伝送システム。
  8. 【請求項8】 前記データ伝送委託手段は、相手の移動
    通信装置に伝送すべきデータを暗号化して渡す機能を備
    えることを特徴とする請求項1記載のデータ伝送システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記複数の移動通信装置の各々は、 現在日時を計測するタイマと、 相手の移動通信装置に送出すべきデータに対し、その送
    出時に前記タイマで計測された日時情報を付加もしくは
    書き替えて送出する日時情報付加手段と、 データ受信時に、そのデータに付加された日時情報と前
    記タイマで計測される現在日時情報とを比較し、この比
    較結果を基に所定日時が経過したデータを廃棄するデー
    タ廃棄手段とを備えてなることを特徴とする請求項1記
    載のデータ伝送システム。
  10. 【請求項10】 前記複数の移動通信装置の各々は、 相手の移動通信装置に送出すべきデータに対し、その送
    出時に1以上の送信回数情報を付加もしくは書き替えて
    送出する送信回数情報付加手段をさらに備え、 前記データ廃棄手段は、データ受信時に、そのデータに
    付加された送信回数情報が所定値以上であるか否かを判
    定し、この判定結果に基づいて送信回数が所定値に達し
    たデータを廃棄する手段をさらに有してなることを特徴
    とする請求項9記載のデータ伝送システム。
  11. 【請求項11】 前記データ廃棄手段は、所定の条件が
    満たされた場合に、委託されたデータを廃棄することを
    特徴とする請求項9または10記載のデータ伝送システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記複数の移動通信装置の各々は、 接続相手の移動通信装置に送出もしくは廃棄したデータ
    を記憶するデータ記憶手段と、 接続相手の移動通信装置からのデータ受信時に、この受
    信データと前記データ記憶手段に記憶されたデータとを
    比較し、この比較結果を基に一致した場合に受信データ
    を接続相手の移動通信装置に送り返すデータ返送手段と
    をさらに備えてなることを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ伝送システム。
  13. 【請求項13】 複数の移動通信装置のうちデータの発
    信側となる移動通信装置から当該データの宛先となる移
    動通信装置へデータ伝送を行なうデータ伝送システムで
    移動通信装置として使用される通信装置において、 相手側の移動通信装置と接続するための接続制御手段
    と、 この接続制御手段により接続された前記相手側の移動通
    信装置との間で、前記宛先となる移動通信装置へのデー
    タ伝送を委託するために必要な委託制御情報の授受を行
    なうための委託制御情報通信制御手段と、 この委託制御情報通信制御手段による授受結果に基づい
    て、前記接続制御手段により接続された相手側の移動通
    信装置へ委託すべきデータを伝送するデータ伝送委託制
    御手段とを具備してなることを特徴とする通信装置。
  14. 【請求項14】 前記接続制御手段は、相手側の移動通
    信装置とケーブルにより接続することを特徴とする請求
    項13記載の通信装置。
  15. 【請求項15】 記接続制御手段は、相手側の移動通信
    装置と無線チャネルを介して直接接続するための無線通
    信モードを使用して接続することを特徴とする請求項1
    3記載の通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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