JP2001092750A - 情報評価装置およびコンピュータネットワークシステム - Google Patents

情報評価装置およびコンピュータネットワークシステム

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JP2001092750A
JP2001092750A JP26954399A JP26954399A JP2001092750A JP 2001092750 A JP2001092750 A JP 2001092750A JP 26954399 A JP26954399 A JP 26954399A JP 26954399 A JP26954399 A JP 26954399A JP 2001092750 A JP2001092750 A JP 2001092750A
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Shinichi Koyanagi
新一 小柳
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者にとって有益度の高い情報を有害リス
トなどに依存することなく容易に得ることを支援するこ
とができる情報評価装置およびシステムを提供するこ
と。 【解決手段】 複数の情報発信源のうち指定した情報発
信源の情報をネットワークを介して取得して表示すると
共に、当該情報発信源が発信する情報を複数の属性別に
分類して評価した評価値データを評価値データのサーバ
コンピュータから取得して表示する装置において、前記
データベースサーバから取得した評価値データを、デー
タベースサーバ毎に設定されたパラメータおよび前記属
性別に設定されたパラメータのいずれか一方または両方
を用いて再評価する手段を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の情報発信源
に関する情報が蓄積されたデータベースを利用して、そ
の情報を評価する装置および該装置を用いたコンピュー
タネットワークシステムに関わり、特に、複数のデータ
ベースを利用してより信頼性の高い有益な情報を取得す
るのに貢献することができる情報評価装置およびシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットなどを利用し、ある情報
発信源からネットワークを介して情報を取得し、その情
報をディスプレイ装置に表示するシステム、例えばWW
Wでは、情報発信源の数が膨大になると、以下のような
問題が生じるようになった。
【0003】(1)クライアントコンピュータ(ユーザ
コンピュータ)の利用者にとって有益度の高い情報が、
どの情報発信源から得ることができるのか分からない。 (2)膨大な情報発信源の中には、性的描写や暴力映
像、特定の人物に対する誹謗中傷の記載など、有害なも
のも含まれており、このような情報を未成年者が気軽に
読んだり見たりすることは好ましくなく、また、悪影響
を及ぼす可能性が高い。
【0004】従来においては、上記(1)の対策とし
て、有益な情報の提供を行ってくれる可能性のある情報
発信源の候補をリスト表示する検索サービスが実用化さ
れている。(2)の対策としては、個人の独断、もしく
は複数人による投票、政府などの公共組織から指名、認
定された委員会などで有害と思われる情報発信源のリス
トを作成し、そのリストを教育組織などに配布し、その
リストに掲載されている情報発信源の情報は表示しない
ように発信元のプロバイダー側では発信制限、受信側の
ゲートウェイによって、それら情報の受信規制を行う手
法がとられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
対策では、インターネットの情報量が膨大であるため、
情報発信源の候補が数多く抽出された場合、1つ1つ実
際に各情報発信源が提供する情報を見て有益な情報であ
るかどうかを確認してから、有用な情報の発信源と特定
することはかなりの時間と労力を必要とする。(2)の
対策では、例えば有益な情報発信源を選定する第3者
が、本来、有効な情報を発信する情報発信源であっても
特定の情報発信源を故意、悪意を持って、有害リストに
掲載するように指定してしまうと、本来有益な情報を提
供する情報発信源であってもその情報を見ることができ
なくなってしまう。
【0006】本発明の目的は、利用者にとって有益度の
高い情報を有害リストなどに依存することなく容易に得
ることを支援することができる情報評価装置およびシス
テムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の情報発信源のうち指定した情報発
信源の情報をネットワークを介して取得して表示すると
共に、当該情報発信源が発信する情報を複数の属性別に
分類して評価した評価値データを評価値データのサーバ
コンピュータから取得して表示するコンピュータネット
ワークシステムにおける情報評価装置であって、前記デ
ータベースサーバから取得した評価値データを、データ
ベースサーバ毎に設定されたパラメータおよび前記属性
別に設定されたパラメータのいずれか一方または両方を
用いて再評価する手段を備えることを特徴とする。
【0008】また、ネットワークを介して情報を送信す
る複数の情報発信源と、この複数の情報発信源がそれぞ
れ送信する情報を複数の属性別に分類して評価した評価
値データを要求元に送信する複数のサーバコンピュータ
と、ネットワークを介して前記情報発信源が有する情報
を取得して表示すると共に、当該情報の評価値データを
前記サーバコンピュータから取得して表示するクライア
ントコンピュータとを備えるコンピュータネットワーク
システムにおいて、前記クライアントコンピュータが、
前記サーバコンピュータから取得した評価値データを、
サーバコンピュータ毎に設定されたパラメータおよび前
記属性別に設定されたパラメータのいずれか一方または
両方を用いて再評価する手段を備えることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。図1は、本発明を適用したコ
ンピュータネットワークシステムの一実施形態を示すシ
ステム構成図である。図1において、101−A、10
1−Bは情報発信源、102−A、102−Bは、情報
発信源101−A、101−Bがネットワークを介して
送信する情報である。103−Aは、蓄積されている情
報発信源に対する評価値が信頼できることが公的に保証
されている認証データベースサーバ(以下、DBサーバ
と略記)である。103−Bは、評価値が公的には保証
されていないが、クライアントコンピュータ(以下、ク
ライアントと略記)の利用者にとっては十分信頼できる
ことが分かっている既知のDBサーバ、103−Cは、
評価値が信頼できるかどうかが不明な未知のDBサーバ
である。
【0010】104−A〜104−Cは、情報発信源1
01−A,101−Bの場所とその情報発信源が送信す
る情報102−A,102−Bを複数の属性別に分類し
て評価した評価値データを評価テーブルとして備えるデ
ータベースである。
【0011】105は、クライアントコンピュータであ
り、データベースサーバごとに設定されたパラメータを
格納するDBサーバデータ格納領域106、情報発信源
が提供する情報を表示することを禁止するための閾値
(表示禁止レベル)を格納している表示禁止レベルデー
タ格納領域107、各DBサーバが持つ情報発信源の評
価値の信頼度を格納している信頼度データ格納領域10
8と、受信した情報を表示するディスプレイ装置109
を備えている。
【0012】110は、複数のDBサーバ103−A〜
103−Cに情報発信源101−A,101−Bの位置
を指定してその情報発信源に対応する評価値データの送
信要求である。111は、評価値データの送信要求11
0によってクライアントに返信される情報発信源の評価
値データである。112は、情報発信源101−A,1
01−Bから送信される情報である。
【0013】図2は、DBサーバ103−A〜103−
Cが有している評価テーブル104−A〜104−Cの
フォーマットの例を示す図である。図2において、20
1は情報発信源の場所(URLアドレス)を格納するエ
リア、202〜205は情報発信源の情報の年代別の評
価値データを格納するエリア、206〜207は情報発
信源の情報の性別の評価値データを格納するエリア、2
08は情報発信源の情報の年代別、性別の評価値を格納
するエリア、209は情報発信源の情報の年代別、性別
の評価回数を格納するエリア、210〜211は、クラ
イアント105に送信される情報発信源に対応する評価
値データである。この評価値データは、数値が高いほど
評価が高いことを示している。
【0014】図3は、クライアント105のDBサーバ
データ格納領域106に格納されているデータのフォー
マット例を示す図であり、301はDBサーバ103−
A〜103−Cの場所を格納するエリア、302はDB
サーバの信頼度の数値を格納するエリアである。信頼度
とは、DBサーバ103−A〜103−Cに蓄積されて
いる情報発信源に対する評価値データがどの程度信頼で
きるかを示すデータである。
【0015】図4は、クライアント105の表示禁止レ
ベルデータ格納領域107に格納されている表示禁止レ
ベルデータのフォーマット例を示す図であり、401は
表示禁止レベルである。この表示禁止レベルの数値n
は、前記の評価値データがnより小さい場合には表示を
禁止する閾値である。
【0016】図5は、クライアント105の信頼度デー
タ格納領域108に格納されている信頼度データのフォ
ーマット例を示す図であり、501は性別信頼度を格納
するエリア、502は年代別信頼度を格納するエリア、
503〜504は性別信頼度のデータ、505〜508
は年代別信頼度のデータである。
【0017】図6および図7は、クライアント105に
おける処理手順を示すフローチャートである。まず、ク
ライアント105を起動し(ステップ601)、クライ
アント105上で情報発信源を評価するために用いる各
種パラメータを登録するかどうかを確認する(ステップ
602)。
【0018】確認するパラメータは、DBサーバ103
−A〜103−Cに蓄積されている情報発信源に対する
評価値データがどの程度信頼できるかを示す「DBサー
バの信頼度」と、性別、年代別によって信頼度に重みを
付加するための「性別信頼度」、「年代別信頼度」であ
る。
【0019】「DBサーバの信頼度」は「0」以上の数
値で指定される。「DBサーバの信頼度」が「0」に指
定されている場合は、そのDBサーバから得られるデー
タは全く信頼できないことを意味する。「DBサーバの
信頼度」が「1」のDBサーバは、「2」のDBサーバ
に比べるとデータの信頼性は半分ということである。
【0020】これらのパラメータを登録しない場合は、
情報発信源の検索処理(ステップ群613)または情報
表示処理(ステップ群619)に移る。登録する場合
は、図8に示すようなクライアント画面801に配置さ
れた登録ボタン802を選択操作し、登録内容選択処理
(ステップ603)に移る。
【0021】登録内容の選択は、図9のような画面90
0で行う。ここでは、DBサーバの登録ボタン901、
表示禁止レベルの登録ボタン902、信頼度の登録ボタ
ン903の中から1つを選択した後、OKボタン904
を選択することにより、それぞれの登録処理(ステップ
604〜606)に移る。ここで、取り消しボタン90
5を選択すると、登録確認処理(ステップ602)に戻
る。
【0022】DBサーバの登録処理(ステップ605)
は、図10のような画面1000で行う。DBサーバ1
03A〜103−Cは、情報発信源101−A〜101
−Bが提供する情報の有益性を評価した評価値データを
蓄積しており、クライアント105からの送信要求11
0に応じて、その評価値データ111をクライアント1
05に返信する機能を持つ。しかし、あるDBサーバは
スポーツ関連の情報発信源に関する評価値データが多く
蓄積されており、別のDBサーバはコンピュータ技術関
連の情報発信源に関する評価値データが多く蓄積されて
いるというように、DBサーバごとに保持している評価
値データの性質に特徴があることが想定される。また、
同じ情報発信源に対する評価値がDBサーバごとに異な
ることも考えられるため、すべてのDBサーバが保持す
る評価値を同じように信頼してよいとは限らない。した
がって、クライアント105では、どのDBサーバをど
の程度信頼できるのかを予め登録しておく必要がある。
【0023】そこで、クライアント105では認証DB
サーバ103−A、既知のDBサーバ103−B、未知
のDBサーバ103−Cの3種類を登録する。認証DB
サーバ103−Aは、蓄積されている情報発信源に対す
る評価値が信頼できることが公的に保証されているDB
サーバである。既知のDBサーバ103−Bは、公的に
は保証されていないが、クライアントの利用者にとって
は十分信頼できることが分かっているDBサーバであ
る。未知のDBサーバ103−Cは、信頼できるかどう
かが不明なDBサーバである。
【0024】図10の入力領域1002、1003、1
004に利用するDBサーバを入力し、登録ボタン10
05を選択すると、図3のようなDBサーバデータ30
1としてDBサーバデータ格納領域106に格納され、
DBサーバの信頼度の登録処理(ステップ608)に移
る。ここで、取り消しボタン1006を選択すると、登
録確認処理(ステップ602)に戻る。
【0025】表示禁止レベルの登録処理(ステップ60
4)は、図11のような画面1100で行う。表示禁止
レベルは、情報発信源101−A〜101−Bが提供す
る情報の評価値がこのレベル以下の場合、その情報を表
示することを禁止するための閾値であり、「−10」以
上「+10」以下の数値で入力領域1101に入力す
る。登録ボタン1102を選択すると、図4のような表
示禁止レベルデータ401として表示禁止レベルデータ
格納領域107に格納され、登録の終了判定処理(ステ
ップ611)に移る。ここで、取り消しボタン1103
を選択すると、登録確認処理(ステップ602)に戻
る。
【0026】信頼度の登録処理(ステップ606)で
は、まず、図12のような、信頼度の登録内容選択画面
1200が表示される。信頼度の登録内容選択画面12
00では、DBサーバの信頼度登録ボタン1201、性
別信頼度の登録ボタン1202、年代別信頼度の登録ボ
タン1203の中から1つを選択し、OKボタン120
4を選択すると、それぞれの登録処理(ステップ608
〜610)に移る。ここで、取り消しボタン1205を
選択すると、登録確認処理(ステップ602)に戻る。
【0027】DBサーバの信頼度登録処理(ステップ6
08)は、図13のような画面1300で行う。DBサ
ーバの信頼度は、登録されているDBサーバがどの程度
信頼できるのかを示すパラメータであり、「0」以上の
数値を記入場所1301に入力する。図13の例では、
DBサーバ番号「2」、「1」、「3」の順に信頼度が
高いことを示している。登録ボタン1302を選択する
と、図5に示したようなDBサーバの信頼度データ50
2として信頼度データ格納領域108に格納され、登録
の終了判定処理(ステップ611)に移る。ここで、取
り消しボタン1303を選択すると、登録確認処理(ス
テップ602)に戻る。
【0028】性別信頼度の登録処理(ステップ609)
は、図14のような画面1400で行う。性別信頼度
は、同じ情報であっても性別によって受ける印象が違う
場合があることを想定し、男女別に信頼度を変更するた
めのパラメータである。このパラメータは、「0」以上
の数値を記入場所1401に入力する。図14の例で
は、男性による評価値の方が女性による評価値よりも信
頼度が高いことを示している。登録ボタン1402を選
択すると、性別信頼度データ503、504(図5)と
して信頼度データ格納領域108に格納され、登録の終
了判定処理(ステップ611)に移る。ここで、取り消
しボタン1403を選択すると、登録確認処理(ステッ
プ602)に戻る。
【0029】年代別信頼度の登録処理(ステップ61
0)は、図15のような画面1500で行う。年代別信
頼度は、同じ情報であっても年代によって受ける印象が
違う場合があることを想定し、年代別に信頼度を変更す
るためのパラメータである。このパラメータは、「0」
以上の数値を記入場所1501に入力する。図15の例
では、「青年」、「中年」、「少年」、「老年」の順に
評価値を信頼していることを示している。登録ボタン1
502を選択すると、年代別信頼度データ505〜50
8(図5)として信頼度データ格納領域108に格納さ
れ、登録の終了判定処理(ステップ611)に移る。こ
こで、取り消しボタン1503を選択すると、登録確認
処理(ステップ602)に戻る。
【0030】登録の終了処理(ステップ611)は、図
16のような画面1600で行う。ここで、終了ボタン
1601を押すと、すべての登録処理が完了し、情報発
信源の検索処理(ステップ群613)または情報表示処
理(ステップ群619)に移る。取り消しボタン160
2を選択すると、今までに登録した内容を破棄して登録
確認処理(ステップ602)に戻る。
【0031】情報発信源の検索処理(ステップ群61
3)では、まず既存の検索サービスなどを利用して、情
報発信源101−A〜101−Bの場所(URLアドレ
ス)を示すリストを取得する(ステップ614)。
【0032】次に、取得したリストを、登録済みのDB
サーバ103−A、103−B、103−Cに送信する
(ステップ615)。
【0033】リストを受信したDBサーバ103−A、
103−B、103−Cは、それぞれ情報発信源に関す
る評価値データが格納してあるかどうかを調べ、格納さ
れている場合はその評価値データのテーブル210を抽
出する。評価テーブル210は、図2に示したように、
情報発信源の場所201と、年代別・性別に分類された
情報発信源に対する評価値および評価回数のデータ20
2〜209から構成される。格納されていない場合は、
図2に示すような標準的なデータ211を自動的に作成
し、そのデータ211を抽出する。標準的なデータ21
1の値は、DBサーバごとに異なっても構わない。図2
の例では、評価値を「0」、評価回数を「1」としたも
のを標準的なデータとしている。各DBサーバ103−
A、103−B、103−Cは、この抽出作業をリスト
に載っているすべての情報発信源に対して行う。
【0034】クライアント105は、DBサーバ103
−A、103−B、103−Cで抽出された評価テーブ
ル210の評価値データを受信する(ステップ61
6)。
【0035】クライアント105は、各DBサーバ10
3−A、103−B、103−Cから情報発信源の評価
値データを取得すると、その評価値データが性別、年代
別、DBサーバ別によってどの程度信頼できるのかを再
評価する。たとえば、クライアントユーザが青年男性で
あった場合、女性より男性が評価した評価値の方が信頼
でき、老年世代が評価した評価値より青年世代が評価し
た評価値の方が信頼でき、さらに、青年男性がよく利用
するDBサーバから取得した評価値が最も信頼できる評
価値であるといえる。したがって、予めクライアント1
05に登録しておいた性別信頼度、年代別信頼度、DB
サーバ別信頼度のデータを利用して情報発信源に対する
評価値を自クライアントコンピュータ自身で算出し、再
評価する(ステップ617)。
【0036】この算出処理は、2段階に分けることがで
き、年代別・性別ごとに分類された評価値をひとまとめ
にしてDBサーバ別の評価値を算出する処理と、DBサ
ーバ別の評価値をひとまとめにして最終的な評価値を算
出する処理によって行われる。
【0037】第1段階のDBサーバ別の評価値の算出手
順は、図19に示す通りである。まず、性別に分類され
た評価値206、207(図2)に性別信頼度503、
504(図5)をかけて重みつき平均を計算する(式1
903)。ここで算出された値は、年代別に分類された
評価値である。
【0038】例えば図19のように、DBサーバから取
得した評価値、つまり年代別・性別ごとに分類された評
価値1901と性別信頼度1902があった場合、式1
903により、年代別に分類された新しい評価値190
4を算出する。この例では、男性の評価値の信頼度が
「1」、女性の評価値の信頼度が「0.5」であるの
で、女性の評価値よりも男性の評価値の方が2倍の重み
で重要視されている。
【0039】次に、年代別に分類された評価値に年代別
信頼度505〜508(図5)をかけてその重みつき平
均を計算する(式1906)。ここで算出された値が、
性別と年代別をひとまとめにしたDBサーバ別の評価値
1907である。
【0040】例えば、図19のように、年代別に分類さ
れた評価値1904と、年代別信頼度1905があった
場合、式1906により、DBサーバ別評価値1907
が算出される。
【0041】この例では、「青年」、「中年」、「少
年」、「老年」の世代順に評価値が重要視されており、
結果としてこのDBサーバの評価値は「4.5」である
と再評価されている。
【0042】もし、クライアント105で性別信頼度1
902および年代別信頼度1905を別の値に登録した
とすれば、同じDBサーバから取得した評価値1901
を用いてもまったく異なるDBサーバの再評価値が算出
されることになり、クライアントユーザごとに信頼性の
高い評価値を得ることができるのである。
【0043】第2段階の最終的な評価値の算出手順は、
図20に示す通りである。その方法は、第1段階でDB
サーバ別に算出された評価値にDBサーバの信頼度をか
けて、その重心を計算し、算出された値を最終的な評価
値とする。
【0044】例えば、図20のように、DBサーバ別に
分類された評価値2001と、DBサーバ別信頼度20
02があった場合、式2003により、最終的な評価値
2004が算出される。
【0045】この例では、クライアントユーザはDBサ
ーバ番号「2」、「1」、「3」の順に評価値が重要視
されており、結果として情報発信源が提供する最終的な
評価値は「5.1」と再評価されている。
【0046】もし、クライアント105でDBサーバの
信頼度2002を別の値に登録したとすれば、同じDB
サーバ別の評価値2001を用いてもまったく異なる情
報発信源の最終的な評価値が算出されることになり、ク
ライアントユーザごとに信頼性の高い評価値を得ること
ができるのである。
【0047】このように再評価された情報発信源に対す
る評価値を、情報発信源の検索処理の最後で図17に示
すようなクライアント画面1700に情報発信源の場所
1701と、情報発信源の最終的な評価値1702を評
価値の大きい順に表示する(ステップ618)。クライ
アントユーザは、情報発信源の評価値が大きい順に情報
を取得することで、有益な情報を容易に得ることができ
るようになる。
【0048】情報発信源の情報表示処理(ステップ群6
19)では、まず図8に示すようなクライアント画面8
01上に配置された入力領域801に情報発信源の場所
(URLアドレス)を入力する(ステップ620)。
【0049】次に、情報発信源の場所をDBサーバ10
3−A、103−B、103−Cに送信する処理(ステ
ップ621)から、情報発信源に対する最終的な評価値
算出する処理(ステップ623)までは、検索処理の手
順中のステップ615〜617と同じ処理を行う。
【0050】次に、最終的な評価値1602と表示禁止
レベル401を比較して(624)、最終的な評価値1
702(図17)が表示禁止レベル401(図4)より
大きければクライアント利用者にとって有害な情報では
ないと判断し、情報発信源が提供する情報を受信し、ク
ライアント画面に表示する(ステップ625)。
【0051】一方、最終的な評価値1602が表示禁止
レベル401以下であれば、クライアント利用者にとっ
て有害な情報であると判断し、情報発信源が提供する情
報は表示せずに、図18に示すようなエラーメッセージ
表示画面1800にエラーメッセージ「有害であると判
定されたため、表示できません。」を表示する。
【0052】以上の手法によれば、性別、年代別、DB
サーバ別に情報発信源が提供する情報に対する再評価を
行っているため、評価値には高い信頼性があり、実際に
その情報の内容を見ることなくその情報が有害かどうか
を判定することができる。
【0053】なお、上記実施形態において、再評価のた
めのデータ(表示禁止レベルデータなど)はクライアン
トコンピュータ毎に設定する例を挙げて説明したが、学
校などの教育機関等では複数のクライアントコンピュー
タを1グループにして、各グループごとに設定するよう
にしてもよい。
【0054】また、クライアントコンピュータにおける
評価値データの再評価のための一連の処理は、再評価プ
ログラムとしてCD−ROM等の記録媒体に格納し、汎
用のパーソナルコンピュータ等にインストールして使用
するように構成することができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な効果が得られる。 (1)ネットワークを介して情報を送信する機能を有す
る情報発信源に対して信頼性の高い評価値を取得するこ
とができる。したがって、膨大な数の情報発信源の中か
ら利用者にとって有益だと思われるものが探し易くな
り、有益度の高い情報を容易に得ることを支援するのに
貢献することができる。 (2)信頼性の高い評価値を利用して、予め設定した閾
値より評価値が低い情報発信源は有害であると見なすこ
とができる。したがって、有害リストに依存することな
く、利用者にとって有害な情報を実際に見ることなく、
予めその情報は表示しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すシステム構成図であ
る。
【図2】DBサーバに格納する性別・年代別に分類され
た評価値データのデータ例を示す図である。
【図3】クライアントに格納するDBサーバデータの例
を示す図である。
【図4】クライアントに格納する表示禁止レベルデータ
の例を示す図である。
【図5】クライアントに格納する信頼度データの例を示
す図である。
【図6】実施形態におけるクライアントの処理手順を示
すフローチャートである。
【図7】図6の続きを示すフローチャートである。
【図8】再評価のためのパラメータを入力するクライア
ント画面の例を示す図である。
【図9】再評価のためのパラメータの登録内容を選択す
るクライアント画面の例を示す図である。
【図10】再評価のためのDBサーバ登録画面の例を示
す図である。
【図11】表示禁止レベル登録画面の例を示す図であ
る。
【図12】信頼度の登録内容選択画面の例を示す図であ
る。
【図13】サーバ別の信頼度の登録画面の例を示す図で
ある。
【図14】性別信頼度の登録画面の例を示す図である。
【図15】年代別信頼度の登録画面の例を示す図であ
る。
【図16】登録終了画面の例を示す図である。
【図17】再評価した評価値の表示画面の例を示す図で
ある。
【図18】エラーメッセージ表示画面の例を示す図であ
る。
【図19】DBサーバ別の評価値を求める処理手順の説
明図である。
【図20】最終的な評価値を求める処理手順の説明図で
ある。
【符号の説明】
101−A〜101−B…情報発信源、103−A〜1
03−C…DBサーバ、104−A〜104−C…評価
テーブル、105…クライアントコンピュータ、106
…DBサーバデータ格納領域、107…表示禁止レベル
データ格納領域、108…信頼度データ格納領域。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/403 340A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報発信源のうち指定した情報発
    信源の情報をネットワークを介して取得して表示すると
    共に、当該情報発信源が発信する情報を複数の属性別に
    分類して評価した評価値データを評価値データのサーバ
    コンピュータから取得して表示するコンピュータネット
    ワークシステムにおける情報評価装置であって、 前記データベースサーバから取得した評価値データを、
    データベースサーバ毎に設定されたパラメータおよび前
    記属性別に設定されたパラメータのいずれか一方または
    両方を用いて再評価する手段を備えることを特徴とする
    情報評価装置。
  2. 【請求項2】 ネットワークを介して情報を送信する複
    数の情報発信源と、この複数の情報発信源がそれぞれ送
    信する情報を複数の属性別に分類して評価した評価値デ
    ータを要求元に送信する複数のサーバコンピュータと、
    ネットワークを介して前記情報発信源が有する情報を取
    得して表示すると共に、当該情報の評価値データを前記
    サーバコンピュータから取得して表示するクライアント
    コンピュータとを備えるコンピュータネットワークシス
    テムにおいて、 前記クライアントコンピュータが、前記サーバコンピュ
    ータから取得した評価値データを、サーバコンピュータ
    毎に設定されたパラメータおよび前記属性別に設定され
    たパラメータのいずれか一方または両方を用いて再評価
    する手段を備えることを特徴とするコンピュータネット
    ワークシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050758A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Digital Arts Inc インターネットへのアクセスを管理する方法、そのシステム及びそのコンピュータ・プログラム
JP2012227873A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Dowango:Kk コメント配信システム、コメント配信システムの動作方法、プログラム
US9606991B2 (en) 2012-05-25 2017-03-28 Dwango Co., Ltd. Comment distribution system, and a method and a program for operating the comment distribution system

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