JP2001091479A - X線画像撮影方法及びその撮影装置 - Google Patents

X線画像撮影方法及びその撮影装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】医療や検査等の現場での実用性に欠けた従来の
X線画像形成の方法及びその装置に対して、広く実用可
能な屈折コントラストX線画像を得ることができる。 【解決手段】X線画像撮影方法及びその撮影装置は、半
影により生ずる鮮鋭性の低下を、屈折コントラスト強調
により高めるものであり、また、X線管1の焦点サイズ
(Dμm)が30μmより大きく、X線管1から被写体
2までの距離R1はR1≧(D−7)/200(m)の
式の範囲であり、且つ被写体2からX線検出器3までの
距離R2が0.15m以上として、X線画像を撮影する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療及び非破壊検
査等に適用可能なX線画像撮影方法及びその撮影装置に
関するもので、とくに被写体の境界のコントラストを高
く描写する撮影方法及びその撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線画像はX線源から放射されたX線が
被写体を透過し、そのときに被写体を構成する物質の原
子量の大きさによってX線透過量に差が生ずることか
ら、その透過X線量の2次元的分布を検出することで形
成される。
【0003】ところで、X線は電磁波であるゆえに波の
性質を有することから、被写体を透過するときに位相の
ずれによる回折や屈折を生じ、これを画像として検出す
ることもできる。従来はこうした性質を利用するX線画
像の形成は一般に行われていなかったが、近年この性質
を利用した被写体コントラストの高いX線画像を撮影す
る方法が提案されている。ここで得られるX線画像は、
位相コントラストX線画像と呼ばれている。この画像で
は、とくに被写体の境界部分のコントラストが高められ
ることからX線画像の検出性が向上するので、X線を用
いる医用分野や、工業用の非破壊検査分野などへの応用
が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】位相コントラストX線
画像を得る方法及び装置が既にいくつか提案されてい
る。しかし以下に述べるように、これらの技術は画像を
実際に得る現場での実用性が十分であるとは言えない。
【0005】例えば特開平10−248833号公報に
おいては、シンクロトン放射光X線を用いてマッハツエ
ンダ型干渉計を応用した干渉法の位相コントラストX線
撮影装置が提案されている。また”Medical A
pplications of Synchrotro
n Radiation”(M.Ando andC.
Uyama eds.,Springer−Verla
g Tokyo,1998)にシンクロトロン放射光X
線を用いた位相コントラストX線画像を医用へ適用する
研究が多く記載されている。
【0006】これらの方法はシンクロトロン放射光X線
発生装置を用いて行われる。この装置は「平行光の空間
的コヒーレントな強い単色X線」を得ることができる。
なおX線が「空間コヒーレント」もしくは「横モードの
空間コヒーレント」であるとは、X線が波としての干渉
性を有することを意味する。
【0007】ここでシンクロトロン”放射線X線発生装
置”は、例えば兵庫県赤穂郡に近年建設された「SPr
ing−8」、あるいは栃木県筑波市の高エネルギー加
速器研究機構物理構造科学研究所に設置されているもの
である。これらは個々の民間医療施設には巨大すぎる設
備であり、そして莫大な建設費がかかることから、多く
の医療、その他の検査のための民間施設において実用性
はほとんどない。
【0008】またWilkinsはマイクロフォーカス
X線源を用いて魚などの小動物の位相コントラストX線
画像が得られる方法を、科学雑誌”Nature,vo
l.77,2962(l996)”に報告し、さらに特
許公報WO96/31098にそのX線画像の撮影方法
を記載している。この公報において、Wilkinsは
高い横モード空間干渉性のX線を得るために、X線源が
点光源とみなせるだけの焦点サイズ、すなわち20μm
以下の焦点サイズのX線源を用い、且つ被写体とX線検
知器との距離が0.3m以上であるX線画像の撮影装置
及びその装置を用いた撮影方法を記載している。
【0009】上述の科学雑誌においては20μmの焦点
サイズのマイクロフォーカスX線源を用い、魚などの小
動物を被写体とした実験結果を報告しているが、Wil
kinsが報告した方法では、X線管のX線焦点サイズ
が小さいために少ない照射X線量しか得られず、魚のX
線画像撮影においてでさえ銀塩フィルムでX線画像を得
るために、2時間程の撮影時間が必要であることが報告
されている。このことから、この方法は人体などを撮影
する医療の臨床現場あるいは、物体の検査に広く適用す
るには、やはりかなり困難である。また、X線焦点サイ
ズを大きくすると、焦点サイズによる半影が生じ、画像
の鮮鋭性が低下する、つまりボケ画像を生じてしまうと
いう問題がある。
【0010】本発明は、前記の実情に鑑みてなされたも
ので、医療や非破壊検査等の現場で実用性に欠けた従来
の位相コントラストX線画像形成の方法及びその装置に
対して、広く実用可能な位相コントラストX線画像を得
ることができるX線画像撮影方法及びその撮影装置を提
供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は以下のように構
成することにより前記課題を解決し、且つ目的を達成し
た。
【0012】すなわち、請求項1に記載の発明は、『X
線管から照射され、被写体を透過したX線画像をX線検
出器で検出するX線画像撮影方法であって、半影によっ
て低下する鮮鋭性を、屈折コントラスト強調による画像
エッジ強調により高めることを特徴とするX線画像撮影
方法。』である。
【0013】請求項2に記載の発明は、『焦点サイズ
(Dμm)が30μm以上であるX線管を用いるX線画
像撮影法であって、前記X線管から被写体までの距離R
1(m)を R1≧(D−7)/200(m) の式の範囲とし、且つ前記被写体からX線検出器までの
距離R2を0.15m以上として撮影することを特徴と
するX線画像撮影方法。』である。
【0014】請求項3に記載の発明は、『前記X線管か
ら被写体までの距離R1(m)を 10>R1≧(D−7)/200(m) の式の範囲として撮影することを特徴とする請求項2記
載のX線画像撮影方法。』である。
【0015】さらに、請求項13に記載の発明は、『焦
点サイズ(Dμm)が30μm以上であるX線管と、被
写体位置を固定する固定手段と、被写体を透過したX線
画像を検出するX線検出器とを有し、前記固定手段は、
前記X線管から前記固定手段により固定された被写体ま
での距離R1(m)を R1≧(D−7)/200(m) の式の範囲に、且つ前記固定手段により固定された被写
体からX線検出器までの距離R2が0.15m以上に設
定可能に構成されていることを特徴とするX線画像撮影
装置。』である。
【0016】請求項14に記載の発明は、『前記X線管
から前記固定手段により固定された被写体までの距離R
1(m)を 10>R1≧(D−7)/200(m) の式の範囲に設定可能に構成されていることを特徴とす
る請求項13に記載のX線画像撮影装置。』である。
【0017】本発明におけるX線画像撮影方法及びその
撮影装置は、概念的に図1のように示される。
【0018】すなわち構成要素は、X線管1、被写体2
の位置を決め、これを固定する固定手段4、X線検出器
3を有し、X線管1と固定された際の被写体2との距離
をR1、被写体2とX線検出器3との距離をR2と表
す。なお、固定手段4は図1では被写体に対してX線検
出器3側に設けているが、X線管1側に設けてもよい。
【0019】本発明によれば、巨大施設のシンクロトロ
ンや、X線量が微弱なマイクロフォーカスX線源を用い
ることなく、通常医療施設等で使用されるX線管を用い
てコントラストの高い画像を得ることができる。ここで
用いられるX線管は回転陽極X線管とすることが好まし
い。この回転陽極X線管においては、陰極から放射され
る電子線が陽極に衝突することでX線が発生する。これ
は自然光のようにインコヒーレント(非干渉性)であ
り、また平行光X線でもなく発散光である。電子線が陽
極の固定した場所に当り続けると、熱の発生で陽極が傷
むので、通常用いられるX線管では陽極を回転して陽極
の寿命の低下を防いでいる。電子線を陽極の一定の大き
さの面に衝突させ、発生したX線はその一定の大きさ陽
極の平面から被写体に向けて放射される。この平面をX
線照射方向から見た部分のことを焦点(フォーカス)と
呼ぶ。この焦点サイズをDとする。本発明の焦点サイズ
は、放射線源の強度分布の半値幅から測定することがで
きる。焦点は、種々の形があるが正方形の場合、その一
辺の長さ、長方形や多角形の場合、短辺の長さ、円形の
場合はその直径を焦点サイズDとする。
【0020】X線検出器は、X線エネルギーを他のエネ
ルギーに変換して画像情報として取り出すものであり、
例としては、スクリーン(増感紙)/フィルムを用いる
もの、後述する輝尽光性蛍光体を用いたシステム、X線
蛍光体とCCDあるいはCMOSとを組み合わせたシス
テム、X線蛍光体とあるいはX線光導電体とTFTを組
み合わせたシステムなどがある。本発明において、焦点
サイズが30μm以上のX線管を用いることが好まし
い。
【0021】X線画像の撮影においては、図3に示すよ
うにX線の屈折に起因するエッジ強調(屈折コントラス
ト強調)画像を得ることができる。図3の下部の模式的
に描くように、X線が物体を通過するときに屈折して物
体の境界内側のX線密度が疎になり、さらに物体の外側
は物体を通過しないX線と重なることからX線密度が上
昇する。このようにして被写体境界部分であるエッジが
画像として強調される。これは物体と空気とのX線に対
する屈折率の差から生じる現象である。これがエッジ強
調画像である。
【0022】さらに図3で原理的に示す空気と被写体と
の境界でのエッジ強調のみならず、物体内においても屈
折率の異なる部分の境界部分も同様な効果が得られる。
本発明での被写体境界部分とはX線の屈折率の異なる物
質との境界部分と表現することができる。
【0023】一方で、図7に示すように、焦点サイズD
に起因した半影、いいかえると画像のボケが生じる。こ
の半影により画像の鮮鋭性が低下する。本発明は、この
鮮鋭性の低下を向上させるものであり、そのために上記
X線の屈折に起因する屈折コントラスト強調を用いるも
のである。半影とは、図7に示すように焦点サイズの大
きさに起因して被写体上の1点がX線検出器上で大きさ
を持った像(例ではB)として検出される現象であり、
いわゆるボケのことである。したがって、出射されるX
線が平行であるシンクロトンや点焦点と見なせるマイク
ロフォーカスX線源に対し、有限の大きさのある焦点サ
イズのX線管を用いる場合は半影の影響が問題となるの
である。
【0024】本発明は、大型の装置を必要とするシンク
ロトロン放射光や、点光源と見なせるまでX線焦点サイ
ズの小さなX線光源を用いることなく、エッジ強調の効
果を得るものである。
【0025】また、鋭意研究の結果、実用範囲の感度領
域及び装置サイズでこのエッジ強調画像を得るものとし
て、X線焦点サイズDが30μmより大きいとき、X線
管1から被写体2までの距離がR1≧(D−7)/20
0(m)の式を満足する領域であり、かつ被写体2とX
線検出器3との距離R2が0.15m以上であることが
好ましいことがわかった。
【0026】R1≧(D−7)/200(m)の式で示
す距離よりR1が小さいときにはエッジ強調画像を得ら
れることが難しく、もしくは認識しにくくなる。また、
R1は大きくなるにつれ、X線の強度が弱くなること、
さらに広い空間を要することより10m未満とすること
が好ましい。
【0027】ここで、X線画像の鮮鋭性を劣化させる被
写体からのX線散乱線を除去する目的のために、X線グ
リッドを使用することが従来から行われている。しかし
ながらX線グリッドはX線検出器3に到達するX線を減
少させてしまう。したがってX線量を有効に使うために
できるだけX線グリッドは用いないことが好ましい。
【0028】本発明においては、被写体からX線検出器
3までの距離R2と0.15m以上離す構成とすること
により散乱線の除去を行うことや、さらにエッジ強調を
認識しやすくしている。
【0029】本発明において、R2を0.15m以上と
すれば、拡大率=(R1+R2)/R1の拡大撮影とな
る。ここでR1については、その起点はX線管1の焦点
の位置であり、通常の市販のX線管1にはその場所が明
示されている。また終点は被写体位置を固定する固定手
段4により固定された被写体2の中心線である。R2に
ついては起点は被写体2の中心線であり、終点はX線検
出器3のX線を受ける平面の最上面である。表1にR1
≧(D−7)/200(m)の式から得られる焦点サイ
ズに対応するR1の下限値を示す。
【0030】
【表1】 撮影時間を短縮するためにはできるだけ単位時間当りの
X線量が多い方が好ましく、焦点サイズはできるだけ大
きいことが好ましい。一方、表1に示すように焦点サイ
ズDを大きくすると、エッジ強調X線画像を得るために
はR1を大きくとる必要がある。
【0031】一般の医療もしくは検査用の施設の空間的
な余裕には限度がある。従って本発明ではR1が5m以
下であることがより好ましい。また、エッジ強調性をよ
り強く得るために、R1が0.7m以上であることがよ
り好ましい。ここでR2を0.15m以上の距離をとる
とき、撮影されるX線画像はいわゆる拡大撮影となる。
このとき拡大率は(R1+R2)/R1であり、とくに
X線源と被写体との距離R1が小さいときには拡大率が
大きくなる。スクリーン/フィルムをX線検出器として
用いるX線像の撮影の場合には、R1及びR2に対応し
た拡大率の画像が得られ、目的に応じてこの拡大率を任
意に設定することができる。
【0032】本発明において用いるX線は実質的に輝線
スペクトルとすることが好ましい。ここで言う「X線が
実質的に輝線スペクトル」とは、輝線スペクトルと連続
スペクトルを含むX線出力スペクトルにおいて連続スペ
クトルの最大光子数が輝線スペクトルの最大光子数の5
0%以下であることを意味する(図2)。X線の屈折率
はX線のエネルギーによって変化する。X線エネルギー
が高くなるとX線の屈折率は低下する(図3の左半
分)。したがってX線のエネルギー分布が広い場合にお
いては屈折率の幅も広がるために、屈折コントラストが
低下する。一方、輝線スペクトルを用いればX線エネル
ギー幅が小さいので、より鮮明なエッジ強調画像を得る
ことができる(図3)。ここでX線検出器に到達するX
線量を多くする手段として、X線源からX線検出器まで
の距離を小さくすることも可能であるが、焦点サイズD
を大きくすることもできる。しかしながら表1に示すよ
うに、R1は逆に大きくとらねばならない。したがって
医療施設で建物の空間的な制限があるとき、焦点サイズ
をできるだけ小さくすればR1を小さくすることができ
る。
【0033】したがって焦点サイズDは、1000μm
以下とすることが好ましい。さらには、X線管1の焦点
サイズDを50μm以上で500μm以下の範囲とする
のがより好ましい。
【0034】一般的に医用画像診断のためのX線画像撮
影に用いられるX線エネルギーの範囲は10keVから
150keVの範囲である。非破壊検査においては20
0keVの高いエネルギーのX線が用いられる。ここで
X線エネルギーが大きい場合には、その屈折率が小さく
なる。したがって鮮明なエッジ強調画像を得るには、R
1,R2を大きくとる必要がある。しかしながら限られ
た空間の一般の医療施設で撮影を行う場合、用いるX線
のエネルギーが低い方が好ましい。一方、X線のエネル
ギーが低すぎると、X線の本来の特性である物体の透過
性が失われてしまう。従って実用性の観点から、請求項
3及び12の発明に記載されているように、輝線スペク
トルのX線エネルギーは10keVから60keVの範
囲であることが好ましい。
【0035】請求項7及び18に記載の発明は『X線管
の陽極にモリブデンもしくはロジウムを有することを特
徴とするX線画像撮影方法及びその撮影装置。』であ
る。X線管の陽極がモリブデンであるとき、17keV
付近に強い輝線スペクトル発光を持ち、またロジウムの
場合は20keV付近に強い輝線スペクトル発光をも
つ。この領域のX線エネルギーは丁度人体の肉部などの
いわゆる軟部組織の描写に優れており、より好ましい。
【0036】X線検出器1としてタングステン酸カルシ
ウムやガドリニウムオキシサルファイドなどの蛍光体か
らなる増感紙と、ポリエステルフィルム支持体の片面も
しくは両面にハロゲン化銀粒子を含む乳剤層を塗布した
銀塩フィルムからなる、スクリーン/フィルムシステム
を用いることがより好ましい。また、画像コントラスト
Gが、1.5以上4.0以下であるスクリーン/フィル
ムシステムを用いることが好ましい。
【0037】本発明では、請求項8及び19の発明に記
載されているように、画像コントラストはGが1.5以
上3.6以下であるスクリーン/フィルムシステムを用
いることがより好ましく、システムのコントラストGが
1.5付近の低い領域でも、撮影許容度(ラチチュー
ド)が広く、且つ鮮鋭性の良い画像が得られる。ここ
で、特性曲線とは、フィルムに照射された光量と、現像
して得られた画像濃度の関係を、横軸に露光量の対数
を、縦軸に写真濃度をとって描いた曲線のことを言う。
また、カブリとは、露光を受けなかった部分を現像して
得られた濃度である。
【0038】またGが3.6付近のシステムにおいて
は、画像の粒状性を劣化させることなく、さらに鮮鋭性
の高い画像が得られる。なお本発明でいうGは露光現象
後に得られた特性曲線上の「カブリ+0.25」と「カ
ブリ+2.0」を結んだ直線の勾配として定義する。
【0039】本発明においては被写体などのX線の屈折
率の異なる界面のコントラストを上げることができる。
したがってスクリーン/フィルムシステムのコントラス
トを上げることなく、画像コントラストのついたX線画
像を得ることができる。すなわちGが2.0以上で3.
0以下である、比較的コントラストの低いスクリーン/
フィルムシステムを用いることがより好ましい。
【0040】このようにコントラストのやや低い領域の
スクリーン/フィルムシステムを用いても、本発明によ
れば十分に高い画像コントラストが得られ、且つ画像の
粒状が荒れない。さらに例えば乳房X線撮影では、ラチ
チュードが広がるために乳房辺縁が細部まで描写され、
且つ鮮鋭性が高くなるために乳房中の石灰化の検出性の
よい乳房X線写真が得られる。
【0041】スクリーン/フィルムシステムのGに影響
する主要因は、フィルム及びその現像処理の二つがあげ
られる。フィルムの場合は乳剤層を構成するハロゲン化
銀粒子の組成また粒径やその分布、かぶり抑制剤などの
添加剤、さらに塗布されるハロゲン化銀粒子の量などで
ある。また分光増感色素の種類や量によっても影響され
る。本発明で使用されるハロゲン化銀写真感光材料につ
いては、例えば“改訂写真工学の基礎 −銀塩写真編
−”(日本写真学会編コロナ社1998年)に概説され
ている。また現像処理については現像処理温度や処理時
間を変えることで、Gを変化することができるが、原則
的にはフィルムメーカの指定現像処理条件で処理するこ
とが好ましい。
【0042】近年X線画像検出器において従来のスクリ
ーン/フィルムシステムに変わっていわゆるディジタル
X線画像撮影システムが出現している。例えば輝尽性蛍
光体を用いるコンピューテッドラジオグラフィ(CR)
やX線蛍光体とCCDあるいはCMOSとを組み合わせ
たシステム、さらにX線蛍光体あるいはX線光導電体と
TFTを組み合わせた平面型X線画像検出器などであ
る。本発明においては、このようなX線画像検出器も用
いることができる。
【0043】これらのディジタルX線画像撮影システム
においては、2次元平面を分割してX線画像情報を読み
取る。この読み取る最小面積の四角形の辺の長さ、ある
いは円形の直径が画素サイズとよばれている。例えば、
CRにおいては輝尽発光を読み取る時のピッチに相当
し、CCDやCMOSの最小読取径、またFPDにおい
てはシリコン光ダイオードの読取り径やX線導電層での
発生電荷を収集する最小画素サイズにあたる。
【0044】ここでエッジ強調される濃度上昇部あるい
は濃度低下部は、銀塩フィルムを用いた画像での実測値
は数μmオーダであった。したがってCCDやCMOS
については最小画素サイズが数μm以下であることが好
ましい。また逆に200μmより大きいと読取画像自体
の鮮鋭性が劣化してしまう。
【0045】本発明では、請求項9及び20の発明に記
載されているように、X線像検出のために画素サイズが
200μm以下であり、かつ1μmより大きいデジタル
X線検出器を用いることが好ましい。
【0046】本発明において、X線像検出のために輝尽
性蛍光体を用いる場合、画像信号の読取は、通常、レー
ザ露光スキャンにより行う。その最小画素サイズは、レ
ーザースポット径と同等であることが好ましい。この径
は、1μm以上であることが望ましいが、最小画素サイ
ズが小さいと、読取速度が低下するので、20μm以上
であることが好ましい。また200μmより大きいと、
読取画像自体の鮮鋭性が劣化する傾向がみられるので、
200μm以下が好ましい。また、平面型X線画像検出
器を用いる場合にも、最小画素サイズが1μm以上であ
ることが望ましく、好ましくは、20μm以上であり、
200μm以下であることが好ましい。
【0047】本発明においてディジタルX線検出器を使
用するとき、その観察するための出力画像の大きさは自
由に決めることができる。本発明においてはX線検出器
上にはR2,R1に対応する拡大率で画像が投影される
が、デジタルX線画像検出器を使用すると、観察すると
きに画像を縮小して実寸で表示することが可能である。
【0048】本発明は、請求項10及び21に記載され
ているように、『得られた画像データから強調された被
写体境界部分を検出し、境界部分の幅及び/又は画像コ
ントラストをさらに強調することを特徴とする』X線像
撮影方法及びその撮影装置である。
【0049】このX線像撮影装置を図4及び図5に示
す。図4はX線像撮影装置の概略構成図、図5は信号強
度とフーリエ変換した空間周波数との関係を示す図であ
る。
【0050】このX線像撮影装置は、デジタルX線画像
検出器10、画像処理手段11、CRT画像表示装置1
2、画像プリンタ13及び画像記憶装置14から構成す
ることができる。デジタルX線画像検出器10から得ら
れたデジタルX線画像の画像処理を画像処理手段11に
より行なう。
【0051】この画像処理手段11による画像処理は、
例えば画素マスクにより屈折コントラスト特有のエッジ
部分を検出し、その部分のコントラストを拡大すること
や、あるいは図5に示すように、予測される屈折コント
ラストのパターンをフーリエ変換してその周波数成分を
エッジ強調計算値として求めておき、全画像の周波数処
理において、屈折コントラストに対応する周波数成分を
強調することによって達成される。このように画像処理
されたデジタルX線画像は、CRT画像表示装置12及
び画像プリンタ13に出力され、また画像記憶装置14
に記憶され、あるいは病院内のLANなどに送られる。
【0052】本発明は医療用に適用することが好まし
い。すなわち本発明は、請求項11及び22に記載され
ているように、『被写体が人体もしくは人体から摘出し
た検体であることを特徴とする』X線画像撮影方法及び
その撮影装置である。
【0053】さらに本発明は、請求項12及び23に記
載されているように、『被写体が人間の乳房もしくはそ
こから摘出された検体であることを特徴とする』X線撮
影方法及びその撮影装置である。
【0054】従来のマンモグラフィ撮影ではモリブデン
陽極をもつ管球を用い、拡大倍率が1〜2倍の範囲で撮
影が行われる。そして焦点サイズは好ましくは100μ
m乃至600μmであり、管球からX線検出器までの距
離は好ましくは0.3m以上で、拡大撮影でもせいぜい
0.6mを越えない程度である。これらの従来の撮影条
件では、本発明での撮影条件を十分にみたすことができ
ず、本発明の被写体の境界コントラスト強調画像を得る
ことができない。
【0055】従来の乳房X線画像の撮影方法はX線源が
患者の上部にあり、X線検出器は乳房の下部に設置す
る。このような撮影装置であるとX線源から被写体まで
の距離を置くことに制限が生ずる。したがって本発明で
は、被写体の人体を横たえて中空に支えた乳房を、水平
方向に発射したX線で撮影することがより好ましい。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、実
施例に基づきさらに具体的に説明する。 [実施例1]東芝製回転陽極X線管ロータノードDRX
−B1146B−Moを用い、管電圧28kVp設定の
焦点サイズ100μmで0.03mmモリブデンフィル
タを通して、輝線X線を得た。約17keVに輝線スペ
クトルが得られ、このとき連続スペクトル光子数の最大
値は、図2に示すように輝線スペクトルの光子数の最大
値の7%であった。
【0057】X線の進行方向が地面と平行となるように
X線管を水平に設置し、R1の距離をおいて被写体をお
き、さらにそこからR2の距離をおいてX線検出器を設
置した。
【0058】コニカ製マンモ用フィルムCMH及びM−
200片面増感紙とを組み合わせてX線検出器とした。
X線照射撮影後に、自動現像機SRX−502で34℃
の90秒処理を行った。予め距離法で測定したこのスク
リーン/フイルムシステムのコントラストはG=3.2
0であった。
【0059】中に気泡の入っている直径1cmの円筒樹
脂と、やはり樹脂製の直径1cmの円錐状ピペットの先
端を被写体としてX線像の撮影をおこなった。本発明の
撮影条件はR1=1mでR2=0.5m、10mAで
0.5秒の撮影を行い、1.5倍拡大のX線像が得られ
た(図6(a))。図6(a)は物件提出書で提出した
本発明写真を模して図面にしたものである。R1=0.
6mでR2=0の時の比較画像を図6(b)に示す。こ
の比較画像を示す図6(b)は物件提出書で提出した比
較例写真を模して図面にしたものであり、本発明写真と
比較し易くするために倍率を同じにした。
【0060】図6(a)の図面(写真1)では円筒樹脂
中の気泡の辺縁が白く見とめられ、そして三角錐のピペ
ット先端については円曲の内側の辺縁が白く強調されて
いる。エッジが白く強調されるか黒く強調されるかは、
2つの物質の屈折率がどちらが大きいかによって決ま
る。本発明によれば、白、黒のいずれの場合のエッジ強
調も得られる。 [実施例2]実施例1において撮影距離R1及びR2を
変化させてエッジ強調性について目視で確認した。
【0061】フィルムはコニカ製CMHを用い、増感紙
はコニカ製M100を用いた。撮影後の現像処理はコニ
カ製SRX−502で、34℃で行った。撮影後に、現
像処理した後に、蛍光灯のライトボックス(シャウカス
テン)に試料をかけて裸眼で判定した。その結果を表2
に示す。
【0062】エッジ強調が極めて明瞭の場合を5、明瞭
である場合4、エッジ強調がすぐ認識できる場合3、エ
ッジ強調画像が極めて弱く認められる場合2、エッジ強
調が認められない場合を1とした。なお、R1=0.5
m,R2=0.5の距離で焦点サイズを600μmにし
たところ、エッジ強調は認められなかった(この場合R
1≧(D−7)/200(m)の式からR1は3m以上
必要)。
【0063】
【表2】 前記R1≧(D−7)/200(m)の式によると焦点
サイズ100μmのときR1≧0.47mである。表2
よりR1≧(D−7)/200(m)の式を満たす本発
明の実施例は、高い評価となっていることがわかる。 [実施例3]実施例1に準じてX線像撮影を行った。そ
の結果を表3に示す。被写体はRMI社製ACR規格1
56型マンモグラフィック・ファントムを用いた。X線
検出器はスクリーン/フィルムシステムを用い、フィル
ムはコニカ社製のCMHを使用した。スクリーンはコニ
カ社製M100、発光量の多いM200、そして更に発
光量の多いSRO500のバック用の蛍光増感紙を適宜
用いた。
【0064】この実施例で用いたファントムは、約4.
5cm厚に圧縮した人体の乳房を想定しており、繊維組
織を模したナイロンファイバ6態、微小石灰群を模した
酸化アルミニウムスペック5態、そして腫瘍を模したナ
イロン繊維6態が封入されている。それぞれ観察できる
数を合計して得点数とする。実用的にはファイバー4
点、スペック3点そして腫瘍3点で合計10点最低点数
であり、16点満点となる。尚、画像のバック濃度は約
1.3に揃えた。
【0065】
【表3】 本発明では比較に対して検出性が向上した。照射線量と
は被写体がどれだけの量のX線が照射されたかを示す値
である。1R(レントゲン)とは空気1cm3中(0
℃、1気圧)に2.1×109個のイオン対を形成する
線量である。なお、照射線量は患者の被曝から1000
mRを越えないことが好ましい。発光量の多い増感紙を
用いてシステム感度を上げることにより、実用領域で検
出性の向上が認められる。 [実施例4]実施例2においてG=2.7のコニカ製フ
ィルムNewCMを用いて同様の実験を行った。この場
合、実施例2と同様のエッジ強調の結果が得られ、さら
に画像の粒状性の改善が認められた。 [実施例5]実施例2と同様の実験を行った。ここでは
X線検出器はスクリーン/フィルムシステムを用いず、
その代わりにコニカで試作した輝尽光性蛍光体と塗布し
たプレートを用いた。X線照射後のプレートは87.5
μmピッチでレーザーを照射して画像情報を読み取っ
た。読み取った画像信号はコニカ製レーザイメージャL
i7を用いて銀塩フィルムに焼き付け、SRX−502
で現像処理を行った。焼き込んだ画像の大きさは、全て
実寸大にして観察した。そこで得られた評価結果を表4
に示す。
【0066】評価基準は実施例2と同様であるが、基準
の中間的な微妙な具合は、例えば2〜3と表した。さら
に、得られた画像のエッジ部分を図5に示すように強調
処理したところ評価で括弧内に示すランクが得られ、改
良の効果が見られた。ここでの画像処理は予め計算で得
られたエッジ強調成分を、フーリエ変換した画像信号を
重ねてエッジを強調させるものである。
【0067】
【表4】 以上、実施例1〜5では、焦点サイズD=100μmの
例を示したが、Dは30μm以上であれば、100μm
以外でも効果を有する。
【0068】
【発明の効果】前記したように、本発明のX線画像撮影
方法及びその撮影装置では、医療や検査等の現場での実
用性に欠けた従来の位相コントラストX線画像に対し
て、広く実用可能な位相コントラストX線画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線画像撮影装置の概念図である。
【図2】輝線スペクトルを説明する図である。
【図3】高エネルギーX線からエッジ強調画像を得るこ
とを示す図である。
【図4】X線像撮影装置の概略構成図である。
【図5】信号強度とフーリエ変換した空間周波数との関
係を示す図である。
【図6】実施例で得たX線像の写真を模した図である。
【図7】X線源の焦点サイズに起因する半影を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 X線管 2 被写体 3 X線検出器

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線管から照射され、被写体を透過したX
    線画像をX線検出器で検出するX線画像撮影方法であっ
    て、 半影によって低下する鮮鋭性を、屈折コントラスト強調
    による画像エッジ強調によって高めることを特徴とする
    X線画像撮影方法。
  2. 【請求項2】焦点サイズ(Dμm)が30μm以上であ
    るX線管を用いるX線画像撮影法であって、 前記X線管から被写体までの距離R1(m)を R1≧(D−7)/200(m) の式の範囲とし、且つ前記被写体からX線検出器までの
    距離R2を0.15m以上として撮影することを特徴と
    するX線画像撮影方法。
  3. 【請求項3】前記X線管から被写体までの距離R1
    (m)を 10>R1≧(D−7)/200(m) の式の範囲として撮影することを特徴とする請求項2記
    載のX線画像撮影方法。
  4. 【請求項4】焦点サイズが30μm以上、且つ1000
    μm以下のX線管を用いることを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3に記載のX線画像撮影方法。
  5. 【請求項5】前記X線管の焦点サイズが、50μm以上
    で500μm以下であることを特徴とする請求項2乃至
    請求項4のいずれか1項に記載のX線画像撮影方法。
  6. 【請求項6】輝線スペクトルのX線のエネルギーが、1
    0keV以上であり60keV以下であることを特徴と
    する請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載のX線
    画像撮影方法。
  7. 【請求項7】前記X線管の陽極に、モリブデンもしくは
    ロジウムを有することを特徴とする請求項2乃至請求項
    6のいずれか1項に記載のX線画像撮影方法。
  8. 【請求項8】画像コントラストはGが1.5以上で3.
    6以下であるスクリーン/フィルムシステムを用いるこ
    とを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に
    記載のX線画像撮影方法。
  9. 【請求項9】X線像検出のために画素サイズが1μmよ
    り大きく200μm以下のデジタルX線検出器を用いる
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれか1項
    に記載のX線画像撮影方法。
  10. 【請求項10】得られた画像データから強調された被写
    体境界部分を検出し、境界部分の幅及び/又は画像コン
    トラストをさらに強調することを特徴とする請求項9に
    記載のX線像撮影方法。
  11. 【請求項11】前記被写体が人体もしくは人体から摘出
    した検体であることを特徴とする請求項2乃至請求項1
    0のいずれか1項に記載のX線画像撮影方法。
  12. 【請求項12】前記被写体が人間の乳房もしくはそこか
    ら摘出された検体であることを特徴とする請求項2乃至
    請求項11のいずれか1項に記載のX線画像撮影方法。
  13. 【請求項13】焦点サイズ(Dμm)が30μm以上で
    あるX線管と、 被写体位置を固定する固定手段と、 被写体を透過したX線画像を検出するX線検出器とを有
    し、 前記固定手段は、前記X線管から前記固定手段により固
    定された被写体までの距離R1(m)を R1≧(D−7)/200(m) の式の範囲に、且つ前記固定手段により固定された被写
    体からX線検出器までの距離R2が0.15m以上に設
    定可能に構成されていることを特徴とするX線画像撮影
    装置。
  14. 【請求項14】前記X線管から前記固定手段により固定
    された被写体までの距離R1(m)を 10>R1≧(D−7)/200(m) の式の範囲に設定可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項13に記載のX線画像撮影装置。
  15. 【請求項15】前記X線管の焦点サイズが30μm以
    上、且つ1000μm以下であることを特徴とする請求
    項13または請求項14に記載のX線画像撮影装置。
  16. 【請求項16】前記X線管の焦点サイズが、50μm以
    上で500μm以下であることを特徴とする請求項13
    乃至請求項15のいずれか1項に記載のX線画像撮影装
    置。
  17. 【請求項17】輝線スペクトルのX線のエネルギーが、
    10keV以上であり60keV以下であることを特徴
    とする請求項13乃至請求項16のいずれか1項に記載
    のX線画像撮影装置。
  18. 【請求項18】前記X線管の陽極に、モリブデンもしく
    はロジウムを有することを特徴とする請求項13乃至請
    求項17のいずれか1項に記載のX線画像撮影装置。
  19. 【請求項19】前記X線管の陽極に、画像コントラスト
    Gが1.5以上で3.6以下であるスクリーン/フィル
    ムシステムを用いることを特徴とする請求項13乃至請
    求項18のいずれか1項に記載のX線画像撮影装置。
  20. 【請求項20】X線像検出のために画素サイズが1μm
    より大きく200μm以下のデジタルX線検出器を用い
    ることを特徴とする請求項13乃至請求項19のいずれ
    か1項に記載のX線画像撮影装置。
  21. 【請求項21】得られた画像データから強調された被写
    体境界部分を検出し、境界部分の幅及び/又は画像コン
    トラストをさらに強調することを特徴とする請求項20
    に記載のX線像撮影装置。
  22. 【請求項22】前記被写体が人体もしくは人体から摘出
    した検体であることを特徴とする請求項13乃至請求項
    21のいずれか1項に記載のX線画像撮影装置。
  23. 【請求項23】前記被写体が人間の乳房もしくはそこか
    ら摘出された検体であることを特徴とする請求項13乃
    至請求項22のいずれか1項に記載のX線画像撮影装
    置。
  24. 【請求項24】前記X線管の陽極に、画像コントラスト
    はGが1.5以上で4.0以下であるスクリーン/フィ
    ルムシステムを用いることを特徴とする請求項13乃至
    請求項18のいずれか1項に記載のX線画像撮影装置。
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