JP2001090801A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JP2001090801A
JP2001090801A JP32147799A JP32147799A JP2001090801A JP 2001090801 A JP2001090801 A JP 2001090801A JP 32147799 A JP32147799 A JP 32147799A JP 32147799 A JP32147799 A JP 32147799A JP 2001090801 A JP2001090801 A JP 2001090801A
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JP
Japan
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pulley
power transmission
transmission device
sheet material
closed space
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JP32147799A
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English (en)
Inventor
Masahiko Okada
昌彦 岡田
Hirohiko Tanaka
洋彦 田中
Akihito Uryu
明史 瓜生
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結機構が配置される閉空間を形成するのに
あたり、回転部分の重量増を抑制することが可能な動力
伝達装置を提供すること。 【解決手段】 車両エンジンEgに作動連結されるプー
リ34と、圧縮機Cの回転軸17とは、連結機構39〜
42を介して動力伝達可能に連結されている。樹脂より
なるシート材53は、プーリ34に装着されている。こ
のシート材53とプーリ34とで取り囲まれて閉空間5
4が形成され、この閉空間54内に連結機構39〜42
が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両空調
装置に適用されて冷媒ガスの圧縮を行なう圧縮機と、そ
れを駆動する車両エンジンとを動力伝達可能に作動連結
する動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図9に示すように、この種の動
力伝達装置101 としては、所定の条件の下で、圧縮機C
と車両エンジンEgとの動力伝達を遮断可能な構成のも
のが存在する。
【0003】すなわち、圧縮機Cの回転軸102 は、前
(図面左方)端部がハウジング103 を貫通して外部へ突
出されている。支持筒部104 は、ハウジング103 の外壁
面に突設され、回転軸102 の前端部を軸線L周りにおい
て取り囲む。プーリ105 は、支持筒部104 の外周側にベ
アリング106 を介して回転可能に支持されている。連結
機構は、プーリ105 側に設けられた係合部材107 と、回
転軸102 側に設けられたバネ材108 とからなっている。
この係合部材107 とバネ材108 とが係合されることで、
プーリ105 と回転軸102 とが動力伝達可能に連結されて
いる。
【0004】前記圧縮機Cは、内部に異常(例えばデッ
ドロック)が生じると、その負荷トルクが所定値(上限
トルク)以上となる。連結機構107,108 は、圧縮機Cの
負荷トルクが上限トルク以上となる条件の下で、バネ材
108 の可撓性を利用してバネ材108 と係合部材107 との
係合を解除し、プーリ105 と回転軸102 との間での動力
伝達を遮断する。従って、圧縮機Cの過大な負荷トルク
の影響が、車両エンジンEgに波及されることを阻止す
ることができ、車両エンジンEgのストール等を防止す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記動力伝
達装置101 は、図面からも明らかなように、連結機構10
7,108 が外部(車両エンジンルーム)に露出された状態
となっている。従って、連結機構107,108 は、車両エン
ジンルームのクリーンとは言い難い雰囲気下におかれ、
水分や油分やゴミ等の異物が付着され易くなっていた。
例えば、塩水(車両が海岸付近を走行する等した場合)
や、近年問題となっている酸性雨等が車両エンジンルー
ムに入り込んで連結機構107,108 に付着されると、金属
製の係合部材107 やバネ材108 は容易に腐食されてしま
う。このため、耐食性を達成するための被膜を、係合部
材107 やバネ材108 の表面に形成しておく必要があり、
動力伝達装置101 の製造コストが上昇される等の問題が
生じていた。
【0006】特に、前記連結機構107,108 は、係合部材
107 とバネ材108 との接触面の摩擦係数が、動力伝達を
遮断するしきい値となる上限トルクの設定に大きな影響
を与える構成である。従って、係合部材107 とバネ材10
8 との接触面に異物が侵入すると、この接触面の摩擦係
数が変化されて上限トルクが所望の値からずれてしま
う。例えば、上限トルクが所望の値よりも低くなると、
車両空調装置が不必要に機能を停止して乗員に無意味な
(車両エンジンEgを保護する意味も無く)不快感を与
えることとなる。逆に、上限トルクが所望の値よりも高
くなると、圧縮機Cの過大な負荷トルクの影響が車両エ
ンジンEgに波及する問題を解消することができなくな
る。つまり、連結機構107,108 が車両エンジンルームに
露出される構成は、動力伝達装置101 の信頼性以下、ひ
いては車両空調装置の信頼性低下につながっていた。
【0007】このような問題を解決するために、金属製
のカバーをプーリ105 に装着することが考えられてい
る。つまり、このカバーとプーリ105 とで取り囲むこと
により閉空間を形成し、この閉空間内に連結機構107,10
8 を配置するのである。しかし、金属製のカバーをプー
リ105 に装着することは、動力伝達装置101 の大重量
化、特に回転部分の大重量化を招き、圧縮機Cの駆動に
よる車両エンジンEgの動力損失が大きくなる問題を生
じていた。
【0008】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、連結機
構が配置される閉空間を形成するのにあたり、回転部分
の重量増を抑制することが可能な動力伝達装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、外部駆動源と回転機械の回転軸
とを動力伝達可能に作動連結する動力伝達装置であっ
て、前記回転機械のハウジングには外部駆動源側のプー
リが回転軸と相対回転可能に支持され、前記プーリと回
転軸とは連結機構を介して動力伝達可能に連結されてお
り、前記プーリと、このプーリに装着された樹脂製のシ
ート材とで取り囲まれて閉空間が形成され、この閉空間
内に連結機構を配置したことを特徴とする動力伝達装置
である。
【0010】この構成においては、樹脂よりなるシート
材は、従来技術で述べた金属製のカバーと比較して、動
力伝達装置ひいては回転機械の重量増を抑制することが
できる。特に、動力伝達時に回転されるプーリに装着さ
れるシート材は、その軽量なことが回転部分の軽量化に
つながり、回転機械を駆動する外部駆動源の動力損失の
増大を抑制できる。
【0011】請求項2の発明では、前記シート材は、通
気性及び非通液性を有するフィルタ手段を備えているこ
とを特徴としている。この構成においては、例えば、フ
ィルタ手段によって、閉空間から外部へのオイル漏れを
阻止しつつ、閉空間の空気を外部へ排出することができ
る。従って、例えば、閉空間の内圧が過大に高まること
を防止できて、この内圧によりシート材に作用される応
力を低減することができる。
【0012】請求項3の発明では、前記フィルタ手段
は、シート材が通気性及び非通液性を有する樹脂よりな
ることで構成されていることを特徴としている。この構
成においては、シート材全体がフィルタ作用を奏し、例
えば、閉空間の内圧上昇の抑制効果が高められる。ま
た、例えば後述する別例(シート材を、非通気性及び非
通液性の樹脂により構成し、例えば部分的に「ミクロテ
ックス」を用いてフィルタ手段とすること)と比較し
て、構成の簡素化を図り得る。
【0013】請求項4の発明では、前記シート材は、そ
の一部がプーリに立設された支柱により閉空間を拡大す
る方向に突き出されることで、立体的に連結機構を取り
囲んでいることを特徴としている。
【0014】ここで従来技術において述べた金属製のカ
バーにあっては、立体的に連結機構を取り囲もうとする
と、カバーの形状が複雑になる。従って、カバーを成形
するための金型が複雑となり、製造コストが上昇され
る。
【0015】しかし、シート材はその伸縮・柔軟性か
ら、その一部がプーリに立設された支柱により閉空間を
拡大する方向に突き出されることで容易に変形され、特
別な加工を施すことなしに立体的に連結機構を取り囲む
ことができる。従って、金属製のカバーのような製造コ
ストの上昇の問題は生じない。
【0016】請求項5の発明では、前記連結機構は、所
定の条件の下で動力伝達を遮断可能な構成であることを
特徴としている。この構成においては、連結機構が動力
伝達を遮断可能な構成であると言うことは、単にプーリ
と回転軸とを動力伝達可能に連結する構成と比較して、
各部品を繊細(例えば肉薄)に形成せざるを得ず、腐食
による耐久性低下の問題が顕著に生じることとなる。こ
のような動力伝達装置において、連結機構を閉空間に配
置することは、その効果を奏するのに特に有効となる。
【0017】請求項6の発明では、前記連結機構は、プ
ーリ又は回転軸の一方に設けられたバネ材と、プーリ又
は回転軸の他方に設けられてバネ材と動力伝達可能に係
合する係合部材とにより構成されており、前記連結機構
は、回転機械の負荷トルクがしきい値である上限トルク
以上となる条件の下で、バネ材の可撓性を利用してバネ
材と係合部材との係合を解除し、プーリと回転軸との間
での動力伝達を遮断する構成であることを特徴としてい
る。
【0018】この構成においては、バネ材と係合部材と
の接触面の摩擦係数が、動力伝達を遮断するしきい値と
なる上限トルクの設定に大きな影響を与える。従って、
連結機構を閉空間に配置することによって、バネ材と係
合部材との接触面に異物を付着させないことは、この接
触面の摩擦係数の安定化につながる。従って、動力伝達
装置は、上限トルクを所望の値に維持できて、その動作
の信頼性が向上される。
【0019】請求項7の発明では、前記閉空間内には潤
滑材が収容されていることを特徴としている。この構成
においては、例えば、バネ材と係合部材との接触面に潤
滑材が付着されることで、バネ材と係合部材とが直接接
触する場合(乾燥状態の場合)と比較して接触面の摩擦
係数が小さくなっている。
【0020】従って、前記接触面の摩擦係数は、周囲の
環境の変化(閉空間への油の侵入等)によっても影響を
受け難くなり、さらに安定化される。つまり、バネ材と
係合部材とが直接接触する場合、例えば、外部から閉空
間に侵入した油が接触面に付着されると、この油によっ
て接触面の摩擦係数が大きく低下される。しかし、本発
明においては、潤滑材によって、接触面の摩擦係数が最
初から小さく設定されており、ここに油が付着したとし
ても摩擦係数が大きく低下されることはない。
【0021】また、前記バネ材と係合部材とは、回転機
械の負荷トルクの変動によって擦れ動くこともある。し
かし、潤滑材によって接触面の摩擦係数が小さく設定さ
れており、互いの擦れ動きによってもバネ材及び係合部
材の摩耗劣化を防止することができ、これも接触面の摩
擦係数の安定化につながる。
【0022】請求項8の発明では、前記シート材は、プ
ーリの樹脂部分に溶着されていることを特徴としてい
る。この構成においては、シート材のプーリに対する装
着を、固定金具や接着剤等を使用することなく簡単に行
い得る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明を、車両空調装置に適用さ
れて冷媒ガスの圧縮を行なう圧縮機と、それを駆動する
車両エンジンとを動力伝達可能に連結する動力伝達装置
において具体化した一実施形態について説明する。
【0024】先ず、回転機械としての圧縮機Cについて
説明する。図1に示すように、フロントハウジング11
は、シリンダブロック12の前(図面左方)端部に接合
固定されている。リヤハウジング13は、シリンダブロ
ック12の後(図面右方)端部に接合固定されている。
これらフロントハウジング11、シリンダブロック12
及びリヤハウジング13が、圧縮機Cのハウジングを構
成する。クランク室14は、フロントハウジング11と
シリンダブロック12とにより囲まれて区画形成されて
いる。吸入室15及び吐出室16は、シリンダブロック
12とリヤハウジング13とにより囲まれてそれぞれ区
画形成されている。
【0025】回転軸17は、前記クランク室14を挿通
するようにしてフロントハウジング11とシリンダブロ
ック12との間で回転可能に架設支持されている。回転
軸17の前端部は、フロントハウジング11の前壁を貫
通して外部へ突出されている。リップシールよりなる軸
封装置18は、回転軸17を封止する。そして、回転軸
17は、本実施形態の特徴点である動力伝達装置31
(後述する)を介して、外部駆動源としての車両エンジ
ンEgに、電磁クラッチ等のクラッチ機構を介すること
なく直結されている。従って、回転軸17は、車両エン
ジンEgの稼動時には、動力伝達装置31を介して回転
駆動される。
【0026】斜板19は、前記クランク室14において
回転軸17に一体回転可能に連結されている。シリンダ
ボア20はシリンダブロック12に貫設形成されてい
る。片頭型のピストン21はシリンダボア20に収容さ
れている。ピストン21は、シュー22を介して斜板1
9の外周部に係留されている。回転軸17の回転運動
は、斜板19及びシュー22を介して、シリンダボア2
0でのピストン21の往復運動に変換される。このピス
トン21の往復運動によって、吸入室15からシリンダ
ボア20への冷媒ガスの吸入、この吸入冷媒ガスの圧
縮、及び圧縮済み冷媒ガスのシリンダボア20から吐出
室16への吐出の圧縮サイクルが繰り返される。
【0027】次に、前記動力伝達装置31について詳述
する。図1及び図3に示すように、支持筒部32は、前
記フロントハウジング11の外壁面に突設され、回転軸
17の前端部を軸線L周りにおいて取り囲む。アンギュ
ラベアリング33は、支持筒部32の外周面上に配置さ
れている。プーリ34は、外周側に配置された外筒部3
5と、内周側において外筒部35と同軸位置に配置され
た内筒部36とが、ドーナッツ板状の盤部37により連
結されてなる。従って、外筒部35と内筒部36とで囲
まれた空間は、盤部37によって軸線L後方側の開口が
閉塞されている。そして、プーリ34は、内筒部36を
介してアンギュラベアリング33の外輪33bに止着さ
れ、回転軸17と同軸上において相対回転可能となって
いる。車両エンジンEgからのベルト38は、外筒部3
5の外周に掛けられている。
【0028】図2及び図3に示すように、受承部材39
は、前記回転軸17の前端部に一体回転可能に固定さて
いる。受承部材39は、回転軸17の前端部に外嵌固定
される円筒部39aと、円筒部39aから半径方向に延
びる一対のプレート腕部39bとからなっている。バネ
材としての半円板状の2つの板バネ40は、各プレート
腕部39bの上面に、各半円弧がプーリ34と同心円を
描くように円弧側を外側に向けた対向配置の状態で基端
部が固定されている。係合凹部41は、各板バネ40の
先端部に折り曲げ形成されている。
【0029】二つの係合部材42は、前記プーリ34に
おいて外筒部35の前端面35aに、軸線L周りに所定
(180゜)間隔で固定配置されている。係合部材42
は縦断面略L字形(図3に表れる)をなし、その先端部
分のアーム部42aは軸線L側に向かって延出されてい
る。アーム部42aは、板バネ40の基端部よりも前方
向に所定距離だけ離間して位置されている。
【0030】図4及び図5は、前記板バネ40が、係合
部材42に掛止されていない自然状態にあるときを示
す。自然状態にある板バネ40は、真っ直ぐに延びてそ
の後端面がプレート腕部39bの前面に密接されてい
る。
【0031】そして、本実施形態の動力伝達装置31を
圧縮機Cに組み付ける場合には、図4及び図5に示す状
態から、各板バネ40の先端部を、厚み方向のバネ弾性
に抗してプレート腕部39bの前面から離間するように
前方側へ持ち上げ、対応する係合部材42のアーム部4
2aの前面に覆い被せる。従って、板バネ40の係合凹
部41が係合部材42のアーム部42aに係入され、両
者40,42が掛止される。この板バネ40と係合部材
42との掛止によって、プーリ34と回転軸17とは動
力伝達可能に作動連結されることとなる。本実施形態に
おいて連結機構は、受承部材39、板バネ40及び係合
部材42により構成されている。
【0032】図6に示すように、前記係合凹部41の内
周面幅方向両側には後面側ほど拡開する斜面(テーパ
面)となった係合面41a,41bが形成されている。
係合凹部41に係入されたアーム部42aは、二つの係
合面41a,41bに接触されている(図6(a)に示
す状態)。
【0033】さて、前記板バネ40の先端部分には、そ
の弾性変形を復元しようとするバネ弾性力に起因する予
荷重が、図6(a)に示す矢印Fの向きに、つまり、係
合凹部41からのアーム部42aの離脱を妨げる向きに
働いている。従って、アーム部42aが係合凹部41か
ら外れるためには、この予荷重Fに打ち勝って板バネ4
0の先端部をさらに前方側へ持ち上げる力が必要にな
る。なお、係合部材42から板バネ40へ動力を伝達す
る面としては、係合面41aが機能する。このため、係
合凹部41がアーム部42aから外れる時には、プーリ
34の回転方向前方側に位置する係合面41aが、アー
ム部42a上を滑ることとなる。
【0034】次に、本実施形態の特徴点について説明す
る。図2及び図3に示すように、支持壁部51は、プー
リ34の外筒部35の前端面35aにおいて係合部材4
2よりも外周側で、軸線Lを中心とした円環状に突出形
成されている。複数(4本)の支柱52は、支持壁部5
1の前端面において軸線L周りに所定(90°)間隔で
植設されている。圧縮機Cにおいて支持壁部51の軸線
L前方側への突出度合は、連結機構39〜42の突出度
合よりも小さく、支柱52の突出度合は連結機構39〜
42の突出度合よりも大きくなっている。
【0035】合成樹脂よりなるシート材53は、外筒部
35の前方側の開口を覆うようにしてプーリ34に装着
されている。従って、このシート材53とプーリ34
(外筒部35、内筒部36、盤部37及び支持壁部5
1)とで取り囲まれて閉空間54が形成され、この閉空
間54内に前記連結機構39〜42が配置されることと
なる。潤滑材としてのオイルOLは閉空間54内に収容
され、連結機構39〜42(特に係合面41a)には、
プーリ34の回転によって掻き回されて飛散するオイル
OLが常時付着されることとなる。
【0036】なお、前記閉空間54とクランク室14と
の連通は、軸封装置18の存在により遮断されている。
また、アンギュラベアリング33は、軸線L周りでの隣
接する転動素子33a間の間隙が密であったり、転動素
子33a群が軸線L方向に複数列で配置されていたり、
外輪33bと内輪33cとの間隔が狭められている等し
て、閉空間54と外部とのアンギュラベアリング33を
介した連通は、実質的には(通液的には)無いものと見
なせる。従って、閉空間54からのオイルOL漏れはほ
とんど無い。
【0037】図7に模式的に示すように、前記シート材
53としては、「ミクロテックス」(商品名:日東電工
株式会社製)が用いられている。すなわち、シート材5
3は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)多孔質
層53aとポリエステル系不織布層53bの二層からな
っている。PTFE多孔質層53aの特徴としては、他
のプラスチック多孔質材料よりも、撥水性や撥油性等の
非通液性や、通気性や、耐熱性や、防塵性等を有してい
ることである(当然、ポリエステル系不織布層53bは
それを妨げない)。特に、PTFE多孔質層53aが通
気性及び非通液性を有することは、シート材53が全体
としてフィルタ作用を奏することであり、本実施形態に
おいては、シート材53が「ミクロテックス」よりなる
ことでフィルタ手段が構成されている。
【0038】前記シート材53は、外縁部が支持壁部5
1の外周面51aに円環状領域で接着固定されている。
ここで、前記プーリ34の表面には、その耐食性を達成
するための樹脂被膜55が形成されており、その一部で
ある支持壁部51の外周面51aの樹脂被膜55が「プ
ーリの樹脂部分」をなしている。そして、前述したシー
ト材53の外縁部と支持壁部51の外周面51aとの接
着は、接着剤等を介することなく、加熱による樹脂同士
(53,55)の溶着により達成されている。
【0039】なお、前記シート材53は、PTFE多孔
質層53aが閉空間54に臨むようにしてプーリ34に
装着されている。しかし、シート材53は、樹脂被膜5
5との溶着の容易性から、ポリエステル系不織布層53
bが支持壁部51の外周面51aに直接臨む必要があ
る。従って、シート材53の外縁部においては、ポリエ
ステル系不織布層53bがPTFE多孔質層53aより
も外側(軸線L後方側)にはみ出され、このポリエステ
ル系不織布層53bを以って樹脂被膜55に溶着されて
いる。
【0040】さて、前記シート材53を、上述したよう
にプーリ34(支持壁部51)に対して装着しようとす
ると、支持壁部51よりも軸線L前方側への突出度合の
大きな支柱52により、シート材53の一部が軸線L前
方側、つまり、閉空間54を拡大する側に突き上げられ
ることとなる。この「テント(tent)或いはタープ(ta
rp)」とでも形容できる構成により、シート材53は概
略有蓋筒状をなして、連結機構39〜42を立体的に、
つまり、軸線L前方側のみならず軸線L周りにおいても
取り囲んでいる。
【0041】次に、前記動力伝達装置の作用を説明す
る。図1、図2及び図3に示すように、通常の運転状態
において車両エンジンEgの動力は、ベルト38、プー
リ34、係合部材42、板バネ40及び受承部材39を
介して回転軸17に伝達される。従って、回転軸17が
回転され、上述した冷媒ガスの圧縮動作が行われる。こ
の冷媒ガスの圧縮により、回転軸17にはプーリ34の
回転方向とは逆向きの負荷トルクが作用される。しか
し、この負荷トルクが、車両エンジンEgに対して悪影
響を及ぼさない程度の大きさ、つまり、上限トルク未満
であるなら、板バネ40と係合部材42との係合は維持
され、プーリ34から回転軸17への動力伝達は継続さ
れる。
【0042】ところが、図6に示すように、圧縮機Cに
何らかの異常(例えばデッドロック)が生じて、その負
荷トルクが上限トルク以上に過大となると、プーリ34
と回転軸17との同期回転が維持できなくなる。従っ
て、プーリ34の角速度と回転軸17の角速度との間に
は、プーリ34の角速度が大となるギャップが生じる。
その結果、回転軸17と相対回転しようとするプーリ3
4に引っ張られた係合部材42のアーム部42aが、斜
面である係合面41aを滑りながら板バネ40を予荷重
Fに抗して図面上方に持ち上げる(図6(b))。そし
て、各板バネ40の先端部がアーム部42aの上面に沿
って移動し、やがては板バネ40の先端部が係合部材4
2から外れ、そのバネ弾性力(復元力)によってプレー
ト腕部39b上に引き戻される(図6(b)→図6
(c))。その結果、プーリ34と回転軸17との間の
動力伝達が遮断され(図4及び図5に示す状態)、圧縮
機Cの過大な負荷トルクの影響が車両エンジンEgに波
及することはない。
【0043】さて、上述したように前記連結機構39〜
42は、プーリ34とシート材53とで取り囲まれて形
成された閉空間54に配置されている。外部(車両エン
ジンルーム)に露出されない連結機構39〜42は、車
両エンジンルームからの水分や油分やゴミ等の異物が付
着されなくて、例えば、塩水や酸性雨等の付着による腐
食、つまりは耐久性低下の問題を解消できる。従って、
耐食性を達成するための被膜を、金属製である受承部材
39や、板バネ40や、係合部材42の表面に形成して
おく必要がなくなり、動力伝達装置31の製造コストを
低減することができる。
【0044】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)樹脂よりなるシート材53は、従来技術で述べた
金属製のカバーと比較して、動力伝達装置31ひいては
圧縮機Cの重量増を抑制することができる。特に、動力
伝達時に回転されるプーリ34に装着されるシート材5
3は、その軽量なことが回転部分の軽量化につながり、
圧縮機Cを駆動する車両エンジンEgの動力損失を軽減
できる。
【0045】(2)シート材53は、外筒部35の前方
側の開口を覆うようにしてプーリ34に装着されてい
る。つまり、閉空間54は、クランク室14と車両エン
ジンルームとの間に介在されることとなる。従って、例
えば、軸封装置18に車両エンジンルームからのゴミ等
が噛み込まれることを防止でき、軸封装置18の軸封性
能の低下を防止できる。逆に、圧縮機C内部の潤滑油が
軸封装置18から漏れたとしても、この漏れ潤滑油は閉
空間54で停留されることとなる。従って、漏れ潤滑油
が車両エンジンルームに飛散されることを防止でき、例
えば、プーリ34に付着してベルト38が滑る等の問題
が生じることを防止できる。
【0046】(3)シート材53は、通気性及び非通液
性を有するフィルタ手段(53)を備えている。従っ
て、フィルタ手段(53)によって、閉空間54から外
部へのオイルOL漏れを阻止しつつ、閉空間54の空気
を外部へ排出することができる。その結果、例えば、閉
空間54の内圧が過大に高まることを防止でき、この閉
空間54の内圧によりシート材53に作用される応力を
低減することができて、シート材53の耐久性が向上さ
れる。
【0047】(4)フィルタ手段は、シート材53が通
気性及び非通液性を有する樹脂よりなることで構成され
ている。従って、シート材53全体がフィルタ作用を奏
し、閉空間54の内圧上昇の抑制効果が高められる。ま
た、例えば、後述する別例(シート材を、非通気性及び
非通液性の樹脂により構成し、例えば部分的に「ミクロ
テックス」を用いてフィルタ手段とすること)と比較し
て、構成の簡素化を図り得る。
【0048】(5)従来技術で述べた金属製のカバーに
あっては、立体的に連結機構39〜42を取り囲もうと
すると、カバーの形状が複雑になる。従って、カバーを
成形するための金型が複雑となり、製造コストが上昇さ
れる。しかし、シート材53はその伸縮・柔軟性から、
その一部がプーリ34に立設された支柱52により閉空
間54を拡大する方向に突き出されることで容易に変形
され、特別な加工を施すことなしに立体的に連結機構3
9〜42を取り囲むことができる。従って、金属製のカ
バーのような製造コストの上昇の問題は生じない。
【0049】(6)動力伝達装置31は、所定の条件の
下で動力伝達を遮断可能な構成の連結機構39〜42を
備えている。動力伝達を遮断可能な構成であるというこ
とは、単にプーリ34と回転軸17とを動力伝達可能に
連結する構成と比較して、各部品39〜42を繊細(例
えば肉薄)に形成せざるを得ず、腐食による耐久性低下
の問題が顕著に生じることとなる。このような動力伝達
装置31において、連結機構39〜42を閉空間54に
配置することは、その効果を奏するのに特に有効とな
る。
【0050】(7)連結機構39〜42は、板バネ40
における係合部材42との接触面(係合面41a)の摩
擦係数が、動力伝達を遮断するしきい値となる上限トル
クの設定に大きな影響を与える構成である。従って、閉
空間54での配置によって係合面41aに異物を付着さ
せないことは、この係合面41aの摩擦係数の安定化に
つながる。その結果、動力伝達装置31は、上限トルク
を所望の値に維持できて、その信頼性が向上され、ひい
ては車両空調装置の信頼性が向上される。
【0051】(8)オイルOLが閉空間54内に収容さ
れ、プーリ34の回転中において連結機構39〜42の
係合面41aには、常にオイルOLが付着されることと
なる。従って、オイルOLが付着された係合面41a
は、板バネ40と係合部材42とが直接接触する場合
(乾燥状態の場合)と比較して摩擦係数が小さくなって
いる。
【0052】このため、前記係合面41aの摩擦係数
は、周囲の環境の変化(閉空間54への油の侵入等)に
よっても影響を受け難くなり、さらに安定化される。つ
まり、板バネ40と係合部材42とが直接接触する場
合、例えば、外部から閉空間54に侵入した油が係合面
41aに付着されると、この油によって摩擦係数が大き
く低下される。しかし、係合面41aは、最初からオイ
ルOLによって摩擦係数が小さく設定されており、ここ
に油が付着したとしても摩擦係数が大きく低下されるこ
とはない。従って、上限トルクを所望の値に維持でき
て、動力伝達装置31の信頼性がさらに向上される。
【0053】また、前記板バネ40と係合部材42と
は、圧縮機Cの負荷トルクの変動によって擦れ動くこと
もある。しかし、係合面41aの摩擦係数がオイルOL
によって小さく設定されており、互いの擦り動きによっ
ても板バネ40及び係合部材42の摩耗劣化を防止する
ことができる。これも、係合面41aの摩擦係数の安定
化につながり、上限トルクを所望の値に維持できて、動
力伝達装置31の信頼性がさらに向上されることにな
る。
【0054】(9)シート材53は、プーリ34の樹脂
部分55に溶着されている。従って、シート材53のプ
ーリ34に対する装着を、固定金具や接着剤等を使用す
ることなく簡単に行い得る。
【0055】(10)プーリ34の樹脂部分は、支持壁
部51の外周面51aに形成された樹脂被膜55であ
る。つまり、金属製であるプーリ34の耐食性を達成す
るための樹脂被膜55を利用してシート材53を溶着し
ており、プーリ34にシート材53を溶着するための専
用の樹脂部分を設ける必要がない。
【0056】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲
で、以下の態様でも実施できる。 ○図8に示すように、上記実施形態において支持筒部3
2を削除し、プーリ34を回転軸17上にアンギュラベ
リング33を介して直接支持させること。つまり、プー
リ34は、回転軸17を介して圧縮機Cのハウジング1
1〜13に支持されるとともに、アンギュラベアリング
33を介することで回転軸17とは相対回転可能となっ
ている。このように、外方への突出形状をなす支持筒部
32を削除できることでフロントハウジング11の外観
が簡単となり、例えばこのフロントハウジング11の製
作時の金型(鋳造等により製作する場合)を簡単にでき
てこれは製造コストの低減につながる。
【0057】○シート材53を、非通気性及び非通液性
の樹脂により構成し、例えば部分的に「ミクロテック
ス」を用いてフィルタ手段とすること。 ○閉空間54に注入される潤滑材をグリースに変更する
こと。
【0058】○支柱52を削除する。圧縮機Cにおいて
支持壁部51の軸線L前方側への突出度合を、連結機構
39〜42の突出度合よりも大きくする。そして、支持
壁部52の軸線L前方側の開口を閉塞するようにして、
シート材52をプーリ34(支持壁部52)に装着(溶
着)すること。
【0059】○連結機構を、プーリ34と回転軸17と
を単に動力伝達可能に連結するのみ、つまり、動力伝達
の遮断機能を有しない構成とすること。 ○連結機構を、回転軸17の軸線L周りにおいてねじり
変形可能なねじりバネとし、このねじりバネのねじり変
形によって、プーリ34と回転軸17とを相対回転可能
に作動連結する。そして、このねじりバネのねじり変形
によって、圧縮機Cの負荷トルクの変動を吸収するダン
パ機能を有するように構成すること。この場合、連結機
構は、上限トルク以上で動力伝達を遮断できるように構
成することで、上記実施形態のようなトルクリミット機
能を併せ持つように構成しても良いし、前述したダンパ
機能のみを有する構成としても良い。
【0060】○連結機構を、電磁力によりクラッチ体同
士を接離することで動力の伝達・遮断を行なう構成とす
ること。この場合、動力伝達が遮断される所定の条件下
とは、連結機構に電力が供給されず、クラッチ体に電磁
力が作用されないことである。
【0061】○連結機構を、プーリ34又は回転軸17
の一方に設けられたシェアピンと、他方に設けられ、プ
ーリ34と回転軸17との間での動力伝達を可能にシェ
アピンに係合される係合部材とにより構成し、圧縮機C
の負荷トルクが上限トルク以上となった場合には、シェ
アピンが係合部材との間での伝達トルクにより破損する
ことで動力伝達が遮断される構成とすること。
【0062】○回転機械としては車両空調装置用の圧縮
機C以外にも、オイルポンプやエアーポンプ等が挙げら
れる。また、回転機械としてはこれら流体機械以外に
も、オルタネータ等が挙げられる。
【0063】○本発明においてプーリは、上記実施形態
のような所謂ベルト車以外にも、車両エンジンからのチ
ェンが巻き掛けられるスプロケットや、車両エンジンか
らの歯車動力伝達装置が噛合される歯車等も含む。
【0064】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)前記プーリ34の表面には樹脂被膜55が形成さ
れており、この樹脂被膜55が樹脂部分をなしている請
求項8に記載の動力伝達装置。
【0065】このようにすれば、プーリ34にシート材
53を溶着するための専用の樹脂部分を設ける必要がな
い。 (2)ハウジング11,12には回転軸17が回転可能
に支持され、外部駆動源Egにより回転軸17が回転駆
動されることで作動する回転機械Cであって、前記ハウ
ジング11には外部駆動源Egに作動連結されるプーリ
34が回転軸17と相対回転可能に支持され、前記プー
リ34と回転軸17とは連結機構39〜42を介して動
力伝達可能に連結されており、前記プーリ34と、この
プーリ34に装着された樹脂製のシート材53とで取り
囲まれて閉空間54が形成され、この閉空間54内に連
結機構39〜42を配置した回転機械。
【0066】このようにすれば、樹脂よりなるシート材
53は、従来技術で述べた金属製のカバーと比較して、
回転機械Cの重量増を抑制することができる。特に、動
力伝達時に回転されるプーリ34に装着されるシート材
53は、その軽量なことが回転部分の軽量化につなが
り、回転機械Cを駆動する外部駆動源Egの動力損失を
軽減できる。
【0067】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、樹脂よりな
るシート材は、従来技術で述べた金属製のカバーと比較
して、動力伝達装置ひいては回転機械の重量増を抑制す
ることができる。特に、動力伝達時に回転されるプーリ
に装着されるシート材は、その軽量なことが回転部分の
軽量化につながり、回転機械を駆動する外部駆動源の動
力損失を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の動力伝達装置を備えた圧縮機の
縦断面図。
【図2】 図1の1−1線断面図。
【図3】 図2の2−2線断面図。
【図4】 図2に対応する図であり、板バネと係合部材
との係合が外れた状態を示す図。
【図5】 図3に対応する図であり、板バネと係合部材
との係合が外れた状態を示す図。
【図6】 動力伝達の遮断動作を説明する図。
【図7】 要部を説明する模式図。
【図8】 別例を示す要部拡大断面図。
【図9】 従来の動力伝達装置を備えた圧縮機の縦断面
図。
【符号の説明】
11…ハウジングを構成するフロントハウジング、17
…回転軸、31…動力伝達装置、34…プーリ、39…
連結機構を構成する受承部材、40…同じく板バネ、4
2…同じく係合部材、53…シート材、54…閉空間、
C…回転機械としての圧縮機、Eg…外部駆動源として
の車両エンジン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瓜生 明史 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 川口 真広 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部駆動源と回転機械の回転軸とを動力
    伝達可能に作動連結する動力伝達装置であって、 前記回転機械のハウジングには外部駆動源側のプーリが
    回転軸と相対回転可能に支持され、 前記プーリと回転軸とは連結機構を介して動力伝達可能
    に連結されており、 前記プーリと、このプーリに装着された樹脂製のシート
    材とで取り囲まれて閉空間が形成され、この閉空間内に
    連結機構を配置した動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記シート材は、通気性及び非通液性を
    有するフィルタ手段を備えている請求項1に記載の動力
    伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ手段は、シート材が通気性
    及び非通液性を有する樹脂よりなることで構成されてい
    る請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記シート材は、その一部がプーリに立
    設された支柱により閉空間を拡大する方向に突き出され
    ることで、立体的に連結機構を取り囲んでいる請求項1
    〜3のいずれかに記載の動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記連結機構は、所定の条件の下で動力
    伝達を遮断可能な構成である請求項1〜4のいずれかに
    記載の動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記連結機構は、プーリ又は回転軸の一
    方に設けられたバネ材と、プーリ又は回転軸の他方に設
    けられてバネ材と動力伝達可能に係合する係合部材とに
    より構成されており、 前記連結機構は、回転機械の負荷トルクがしきい値であ
    る上限トルク以上となる条件の下で、バネ材の可撓性を
    利用してバネ材と係合部材との係合を解除し、プーリと
    回転軸との間での動力伝達を遮断する構成である請求項
    5に記載の動力伝達装置。
  7. 【請求項7】 前記閉空間内には潤滑材が収容されてい
    る請求項6に記載の動力伝達装置。
  8. 【請求項8】 前記シート材は、プーリの樹脂部分に溶
    着されている請求項1〜7のいずれかに記載の動力伝達
    装置。
JP32147799A 1999-07-22 1999-11-11 動力伝達装置 Pending JP2001090801A (ja)

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JP20764899 1999-07-22
JP11-207648 1999-07-22
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008102587A1 (ja) * 2007-02-19 2008-08-28 Ntn Corporation 等速ジョイント

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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