JP2001090469A - 地質ボーリング調査における試料採取装置 - Google Patents

地質ボーリング調査における試料採取装置

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JP2001090469A
JP2001090469A JP27134599A JP27134599A JP2001090469A JP 2001090469 A JP2001090469 A JP 2001090469A JP 27134599 A JP27134599 A JP 27134599A JP 27134599 A JP27134599 A JP 27134599A JP 2001090469 A JP2001090469 A JP 2001090469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動リングを中心軸に対し有効に固定して
下部ピストンを的確にロックすることができるクラッチ
機構を備えた試料採取装置を提供する。 【解決手段】 外筒5内に上下2つのピストン8,9を
中心軸6に沿って昇降自在に設け、下部ピストン9から
下方へ延びてその下端部が外筒5とガイドブロック7と
の間隙から外へ臨む試料採取筒10を設け、両ピストン
8,9間にクラッチ機構11を介装してなる試料採取装
置であり、クラッチ機構11は、常時はばね20の付勢
力によってクラッチボール22が中心軸6の外周面と受
けリング17のテーパ内周面16とに係止して下部ピス
トン9を中心軸6にロックし、装置本体1内のシリンダ
室14に圧力水を供給した時その圧力水により上部ピス
トン8をばね20に抗して押し下げて下部ピストン9の
ロックを解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中の粘土層、シ
ルト層等の地質の状態を調べる地質ボーリング調査にお
いて、少量の試料でも確実に採取できる試料採取装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に地質ボーリング調査では、掘削機
によって掘削した掘削孔内に、装置本体を連結管に連結
して挿入すると共に、装置本体の下端から突出される試
料採取筒によって試料を採取し、この採取した試料から
各地層の積層状態や圧密度を調べている。ところで、試
料採取筒を掘削孔の底面に押し込んだときに、その試料
採取筒の先端が岩石等の硬質土壌や支持層に突き当たっ
て、それ以上押し込むことができない場合がある。この
場合、試料採取筒内には少量の試料した採取されていな
いが、その少量の試料でも有益である。従って、試料採
取筒をそのまま引き上げて、その中の試料を得たい場合
があるが、試料は少量であるため、試料採取筒による試
料に対するバキューム効果は小さく、小さな衝撃が加わ
っただけで、試料採取筒内から試料が落下し易く、試料
採取が失敗に終わってしまう。
【0003】上記の問題を解決するために、本発明の出
願人は、以前に、連結管の下端部につながれて掘削孔内
に挿入される装置本体を、ヘッドカバー、このカバーの
外周部から下方へ延びる外筒、ヘッドカバーの中心部か
ら外筒の略全長に亘って延びる中心軸、及び中心軸の下
端部に固着されたガイドブロックによって構成すると共
に、外筒内に上下2つのピストンを中心軸に沿って昇降
自在に設け、下部ピストンから下方へ延びてその下端部
が外筒とガイドブロックとの間隙から外へ臨む試料採取
筒を設け、両ピストン間に、常時は下部ピストンを中心
軸に固定しているが、ヘッドカバーと上部ピストンとの
間のシリンダ室に圧力水が供給された時その圧力水によ
り上部ピストンが下降して下部ピストンのロックを解除
するクラッチ機構を設けた試料採取装置を提案した。
【0004】上記のクラッチ機構は、下部ピストン側に
あって上窄まりテーパ内周面を有する受けリングと、上
部ピストン側にあって中心軸に摺動自在に外嵌すると共
に、受けリングのテーパ内周面に対向する上窄まりテー
パ外周面を有する割れ目付き摺動リングと、上部ピスト
ンを上方へ付勢するコイルばねとからなるもので、試料
採取筒の先端が岩石等の硬質土壌や支持層に突き当たっ
て、それ以上押し込むことができない場合でも、前記シ
リンダ室への圧力水の供給が無くなると、クラッチ機構
の作用によって下部ピストンが中心軸に固定され、この
下部ピストンに取り付けられた試料採取筒を軸方向に揺
動させることなく、地上まで引き上げることができ、試
料採取筒内の試料が少量であるにもかかわらず、確実に
試料が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
クラッチ機構では、摺動リングがばねの押上力によって
受けリングのテーパ内周面に圧接し、これによって摺動
リングが縮径して中心軸を掴持するようになっている
が、このように摺動リングを縮径させてロックする方式
では、下部ピストン側に下向きの相当な引張力が作用し
た時に摺動リングを中心軸に対し有効に固定して下部ピ
ストンを確実にロックできない場合がある。即ち、下部
ピストンが上部ピストンに押されて下降する際に、その
下降途上で試料採取筒が硬質土壌などに突き当たって、
それ以上食い込みできない場合にも、その試料採取筒を
そのまま引き上げるわけであるが、この一部採取した状
態で試料採取筒を引き上げる際に、試料採取筒が土壌中
に残った状態で外筒、中心軸及びガイドブロックが引き
上げられることになるから、土壌に食い込んだ試料採取
筒内にある試料の上端部側が、ガイドブロックの引き上
げに伴って引きちぎられような乱れた状態となって試料
として使用できなくなる。
【0006】本発明は、上記のような問題点に鑑み、摺
動リングを中心軸に対し有効に固定して下部ピストンを
的確にロックすることができるクラッチ機構を備えた試
料採取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の地
質ボーリング調査における試料採取装置は、連結管2の
下端部につながれて掘削孔3内に挿入される装置本体1
を、ヘッドカバー4、このカバー4の外周部から下方へ
延びる外筒5、ヘッドカバー4の中心部から外筒5の略
全長に亘って延びる中心軸6、及び中心軸6の下端部に
固着されたガイドブロック7によって構成すると共に、
外筒5内に上下2つのピストン8,9を中心軸6に沿っ
て昇降自在に設け、下部ピストン9から下方へ延びてそ
の下端部が外筒5とガイドブロック7との間隙から外へ
臨む試料採取筒10を設け、両ピストン8,9間にクラ
ッチ機構11を介装してなる試料採取装置であって、ク
ラッチ機構11は、下部ピストン9側にあって上窄まり
テーパ内周面16を有する受けリング17と、上部ピス
トン8側にあって中心軸6に摺動自在に外嵌され、受け
リング17のテーパ内周面16に対向するテーパ外周面
18を有する摺動リング19と、上部ピストン8を上方
へ付勢するばね20と、摺動リング19に周方向所要間
隔おきに設けた半径方向に貫通する孔21に嵌合された
クラッチボール22とからなり、常時はばね20の付勢
力によってクラッチボール22が中心軸6の外周面と受
けリング17のテーパ内周面16とに係止して下部ピス
トン9を中心軸6にロックし、ヘッドカバー4と上部ピ
ストン8との間のシリンダ室14に圧力水を供給した時
その圧力水により上部ピストン8をばね20に抗して押
し下げて下部ピストン9のロックを解除するようにした
ことを特徴とする。
【0008】請求項2は、請求項1に記載の地質ボーリ
ング調査における試料採取装置において、前記シリンダ
室14に供給された圧力水により上部ピストン8が下部
ピストン9を押して試料採取筒10を外筒5の下端から
所定長さ突出させた時に前記シリンダ室14の圧力水を
排出するための排出孔28を外筒5の下端側所要部に設
けてなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る試料採取装置は、図
6に示すように、装置本体1と、順次連結される連結管
2とからなるもので、装置本体1は、最先の連結管2の
下端部につながれて掘削孔3内に挿入されるようになっ
ている。装置本体1の構造について、図1〜図5を参照
しながら以下に詳細に説明する。
【0010】図1は、中間部を省略した装置本体1の全
体を示す縦断面図である。この装置本体1は、ヘッドカ
バー4と、このカバー4の外周部から下方へ長く延びる
外筒5と、ヘッドカバー4の中心部から外筒5の略全長
に亘って長く延びる中空状の中心軸6と、この中心軸6
の下端部に固着されたガイドブロック7とからなり、外
筒5内には上下2つのピストン8,9が中心軸6に沿っ
て昇降自在に設けられ、下部ピストン9にはその外周部
から下方へ延びて下端部が外筒5とガイドブロック7と
の隙間から外へ臨む試料採取筒10の上端部が取付けら
れ、そして両ピストン8,9にはクラッチ機構11が介
装されている。
【0011】ヘッドカバー4の上端部には連結管2と切
り離し可能に連結される中空状連結部12が設けられ、
この中空状連結部12は、ヘッドカバー4内に設けた通
路13を介して、ヘッドカバー4と上部ピストン8との
間にシリンダ室14に連通している。外筒5の上端部
は、ヘッドカバー4の下端部外周面に螺嵌固定されてお
り、試料採取筒10の上端部は、下部ピストン9の下端
部に外嵌されて、ビス15(ねじ具)により取外し可能
に固定されている。
【0012】クラッチ機構11は、図4及び図5からよ
く分かるように、下部ピストン9の上端部にねじ結合さ
れていて、上窄まり状のテーパ内周面16を有する受け
リング17と、中心軸6に昇降自在に外嵌されると共に
上部ピストン8の下端部にねじ結合されていて、受けリ
ング17のテーパ内周面16に対向する上窄まり状のテ
ーパ外周面18を有する摺動リング19と、上部ピスト
ン8と受けリング17との間に介在されて、摺動リング
19が受けリング17内に楔嵌合するように上部ピスト
ン8を上方へ付勢する圧縮コイルばね20と、摺動リン
グ19に周方向一定間隔おきに設けた半径方向に貫通す
る複数の孔21に嵌合されたクラッチボール22とから
構成される。各クラッチボール22は、孔21内でその
軸方向に変移可能で且つその孔21の両端から夫々僅か
に突出するように嵌合される。この場合、孔21は摺動
リング19に120度の間隔で3つ形成されている。
【0013】このような構成のクラッチ機構11によれ
ば、常時は、図1及び図4に示すように、圧縮コイルば
ね20の付勢力によって摺動リング19の各孔21内に
あるクラッチボール22が中心軸6の外周面と受けリン
グ17の上窄まりテーパ内周面16とに係止し、これに
より受けリング17がクラッチボール22を介して中心
軸6と一体となって、下部ピストン9を中心軸6に確実
強固にロックする。
【0014】そして、連結管2からヘッドカバー4内の
通路13を通ってヘッドカバー4と上部ピストン8との
間のシリンダ室14に圧力水が供給された時には、図2
及び図5に示すように、シリンダ室14内の圧力水によ
り上部ピストン8が下方へ押されて圧縮コイルばね20
の付勢力に抗して摺動リング19と共に下降し、それに
より摺動リング19の各孔21内にあるクラッチボール
22が、中心軸6の外周面及び受けリング17の上窄ま
りテーパ内周面16に対して隙間を有する状態となるか
ら、摺動リング19が中心軸6に対し摺動可能となって
下部ピストン9のロックが解除され、所謂クラッチが切
れた状態となる。こうしてクラッチが切れると、下部ピ
ストン9は上部ピストン8に押されて下降し、この下部
ピストン9に取り付けられた試料採取筒10は図2に示
すように被採取土壌W中に食い込んでゆく。
【0015】この際、下降する下部ピストン9と、定位
置にあるガイドブロック7との間の空気は、図2の矢印
で示すように、中心軸6下端部の空気抜き孔23から中
心軸6の中空部6aを通り、中心軸6の上端にある逆止
弁24を押し開けて、ヘッドカバー4内部の空気抜き孔
25から外部に放出されるようになっている。また、ヘ
ッドカバー4の下端に上部ピストン8の上限位置を規制
する上限ストッパー26が設けられ、中心軸6の下端部
には下部ピストン9の下限位置を規制する筒状体からな
る下限ストッパー27が設けてある。図1に示すよう
に、上部ピストン8が上限位置にあるとき、試料採取筒
10はその下端が外筒5の下端と殆ど同位置で外筒5内
に収まった状態にあって、下部ピストン9が図3に示す
ように下限ストッパー27に当たるまで下降すると、試
料採取筒10は外筒5の下端から最大限突出した状態と
なる。この場合、試料採取筒10の突出長さは、上部ピ
ストン8がその上限位置(図1参照)から下限位置(図
3参照)まで下降するストロークに相当する。
【0016】また、上記のように試料採取筒10が外筒
5の下端から最大限突出した時に前記シリンダ室14の
圧力水を外へ排出するための排出孔28が外筒5の下端
側所要部に設けられている。即ち、この排出孔28は、
図3に示すように、試料採取筒10が外筒5の下端から
最大限突出する位置に対応する上部ピストン8の下限位
置に設けてある。しかして、上部ピストン8がその下限
位置まで下降して、試料採取筒10が最大限突出する
と、シリンダ室14の圧力水が排出孔28から排出され
て、自動的に下部ピストン9が中心軸6にロックされ、
クラッチ機構11の所謂クラッチが入った状態となる。
【0017】このように、外筒5の所要位置に排出孔2
8を設けた場合には、上部ピストン8がその下限位置ま
で下降して試料採取筒10が最大限突出した時点で下部
ピストン9がロックされるから、中心軸6の下端部に設
けている下部ピストン9用の下限ストッパー27は省略
することもできるが、安全のためには、本実施形態のよ
うに排出孔28と下限ストッパー27とを併設するとよ
い。
【0018】上述したような構成よりなる試料採取装置
の作動方法について説明すると、先ず図6の(A)に示
すように、試錐機30に設けたチャック筒31を油圧シ
リンダ32によって上昇させた状態で、このチャック筒
31の内部に連結管2を挿通させると共に、図1に示す
ように連結管2の先端部を装置本体1の連結部12に連
結する。
【0019】次に、連結管2を下降させて装置本体1を
掘削孔3に挿入し、装置本体1が試料採取位置に達する
まで連結管2を順次継ぎ足してゆく。しかして、装置本
体1内の試料採取筒10及び外筒5の先端が図1に示す
ように被採取土壌Wの位置に来た時点で、水圧ポンプ3
3(図6参照)を作動させ、その圧力水を連結管2を通
じて装置本体1内のシリンダ室14に供給することによ
り、クラッチ機構11のクラッチが切れて、図2に示す
ように下部ピストン9が上部ピストン8に押されて下降
し、それにより試料採取筒10が外筒5の下端から突出
して被採取土壌W中に深く食い込んでゆく。
【0020】しかして、図3に示すように、上部ピスト
ン8が外筒5の下端部側所要位置に設けられた排出孔2
8を通過しようとする際、シリンダ室14の圧力水がこ
の排出孔28から外へ排出され、それによりクラッチ機
構11のクラッチが入って、下部ピストン9が中心軸6
にロックされ、それにより被採取土壌Wへの試料採取筒
10の食い込み動作が停止する。このとき、試料採取筒
10は外筒5の下端から最大限食い込んだ状態にある。
またこのとき、下部ピストン9は下限ストッパー27に
当接して下限位置に停止されることになる。尚、排出孔
28から圧力水が排出され始めた時点で、水圧ポンプ3
3からの圧力水の圧送を停止する。上記のように試料採
取筒10が被採取土壌Wに最大限食い込んだ状態のまま
で連結管2を引き上げ、この試料採取筒10内から採取
された試料34を取り出す。この試料34を図6の
(B)に示す。
【0021】上述のように装置本体1内のシリンダ室1
4への圧力水の供給によってクラッチ機構11のクラッ
チが切れ、下部ピストン9が上部ピストン8に押されて
下降する際に、その下降途上で試料採取筒10の下端縁
が岩石等の硬質土壌や支持層に突き当たって、それ以上
食い込みできない場合には、その時点でシリンダ室14
への圧力水の供給を停止することによって、クラッチ機
構11のクラッチが入るから、下部ピストン9は中心軸
6に係止され、この下部ピストン9に取り付けられてい
る試料採取筒10を軸方向に揺動させることなく地上へ
引き上げることができる。
【0022】このように試料採取筒10がその一部分し
か被採取土壌に食い込まない場合、即ち、試料採取筒1
0の外筒5からの最大突出長さ(所定の突出長さ)を例
えば800mmとして、当該採取筒10の下端縁が硬質
土壌等に突き当たって500mmしか被採取土壌W中に
食い込まない場合にも、その食い込み長さ500mm分
の試料を採取した試料採取筒10をそのまま引き上げる
わけであるが、この一部採取した状態で試料採取筒10
を引き上げる際に、仮に、クラッチ機構11のクラッチ
が滑りを生じた場合、つまり被採取土壌W中に食い込ん
だ試料採取筒10にかかる土圧等により下部ピストン9
に相当な引張力が作用して、下部ピストン9が滑りを生
じた場合には、図3から分かるように、試料採取筒10
が残った状態で外筒5、中心軸6及びガイドブロック7
は引き上げられることになるから、被採取土壌Wに食い
込んだ試料採取筒10内にある試料の上端部側が、ガイ
ドブロック7の引き上げに伴って引きちぎられような乱
れた状態となって試料として使用できなくなる。
【0023】然るに、この試料採取装置に設けられてい
るクラッチ機構11によれば、クラッチが入った状態で
は、圧縮コイルばね20の付勢力によって摺動リング1
9の各孔21内にあるクラッチボール22が中心軸6の
外周面と受けリング17の上窄まりテーパ内周面16と
に係止し、これにより受けリング17がクラッチボール
22を介して中心軸6と一体となって、下部ピストン9
を中心軸6に確実強固にロックするようになっているか
ら、上記のように試料採取筒10が一部分被採取土壌W
に食い込んだ状態で引き上げ上げられる場合に、クラッ
チが滑りを生じることがなく、試料採取筒10をそのま
まの状態で外筒5、中心軸6及びガイドブロック7と共
に一体に引き上げることができ、試料が乱れるようなこ
とがなくなる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る発明の試料採取装置によ
れば、下部ピストン側にあって上窄まりテーパ内周面を
有する受けリングと、上部ピストン側にあって中心軸に
摺動自在に外嵌され、受けリングのテーパ内周面に対向
するテーパ外周面を有する摺動リングと、上部ピストン
を上方へ付勢するばねと、摺動リングに周方向所要間隔
おきに設けた半径方向に貫通する複数の孔に嵌合された
クラッチボールとからなり、常時はばねの付勢力によっ
てクラッチボールが中心軸の外周面と受けリングのテー
パ内周面とに係止して下部ピストンを中心軸にロック
し、ヘッドカバーと上部ピストンとの間のシリンダ室に
圧力水を供給した時その圧力水により上部ピストンを上
記ばねに抗して押し下げて下部ピストンのロックを解除
するようにしたクラッチ機構を備えているから、クラッ
チが入った状態で下部ピストン側に下向きの相当な引張
力が作用しても、下部ピストンが中心軸に対し滑りを生
ずることがなく、従って試料採取筒の一部分が被採取土
壌に食い込んだ状態で引き上げ上げられる場合にも、試
料採取筒をそのままの状態で外筒、中心軸及びガイドブ
ロックと共に一体に引き上げることができて、試料を乱
すことがなく、その試料をそのまま使用することができ
る。
【0025】請求項2に記載のように、上記シリンダ室
に供給された圧力水により上部ピストンが下部ピストン
を押して試料採取筒を外筒の下端から所定長さ突出させ
た時に上記シリンダ室の圧力水を排出するための排出孔
を外筒の下端側所要部に設けているから、上部ピストン
がその下限位置まで下降して、試料採取筒が所定長さ突
出して被採取土壌中に最大限食い込むと、シリンダ室の
圧力水がその排出孔から排出されて、自動的にクラッチ
機構のクラッチが入った状態となる。従って、上下ピス
トンが所定の下限位置まで下降して試料採取筒が被採取
土壌中に最大限食い込んだ状態でシリンダ室内の圧力が
異常に高くなることがなくなって、装置本体やクラッチ
機構の構成部品を損傷するようなおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 中間部を省略した装置本体の全体を示す縦断
面図で、上下ピストンが上限位置にあってクラッチ機構
のクラッチが入った状態を示す。
【図2】 図1と同様に装置本体の全体を示す縦断面図
で、クラッチ機構のクラッチが切れて、上下ピストンが
下降している状態を示す。
【図3】 上下ピストンが下限位置まで下降して、試料
採取筒が被採取土壌中に最大限食い込んだ状態を示す。
【図4】 (A)はクラッチ機構の要部を示す縦断面図
で、クラッチが入っている状態を示し、(B)はその一
部拡大図である。
【図5】 (A)は同様にクラッチ機構の要部を示す縦
断面図であるが、シリンダ室に圧力水が供給されてクラ
ッチが切れた状態を示し、(B)はその一部拡大図であ
る。
【図6】 (A)は試料採取装置の使用状態を示す概略
図、(B)は採取した試料を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 連結管 3 掘削孔 4 ヘッドカバー 5 外筒 6 中心軸 7 ガイドブロック 8 上部ピストン 9 下部ピストン 10 試料採取筒 11 クラッチ機構 14 シリンダ室 16 受けリングのテーパ内周面 17 受けリング 18 テーパ外周面 19 摺動リング 20 ばね 22 クラッチボール 28 排出孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結管2の下端部につながれて掘削孔3
    内に挿入される装置本体1を、ヘッドカバー4、このカ
    バー4の外周部から下方へ延びる外筒5、ヘッドカバー
    4の中心部から外筒5の略全長に亘って延びる中心軸
    6、及び中心軸6の下端部に固着されたガイドブロック
    7によって構成すると共に、外筒5内に上下2つのピス
    トン8,9を中心軸6に沿って昇降自在に設け、下部ピ
    ストン9から下方へ延びてその下端部が外筒5とガイド
    ブロック7との間隙から外へ臨む試料採取筒10を設
    け、両ピストン8,9間にクラッチ機構11を介装して
    なる試料採取装置であって、クラッチ機構11は、下部
    ピストン9側にあって上窄まりテーパ内周面16を有す
    る受けリング17と、上部ピストン8側にあって中心軸
    6に摺動自在に外嵌され、受けリング17のテーパ内周
    面16に対向するテーパ外周面18を有する摺動リング
    19と、上部ピストン8を上方へ付勢するばね20と、
    摺動リング19に周方向所要間隔おきに設けた半径方向
    に貫通する孔21に嵌合されたクラッチボール22とか
    らなり、常時はばね20の付勢力によってクラッチボー
    ル22が中心軸6の外周面と受けリング17のテーパ内
    周面16とに係止して下部ピストン9を中心軸6にロッ
    クし、ヘッドカバー4と上部ピストン8との間のシリン
    ダ室14に圧力水を供給した時その圧力水により上部ピ
    ストン8をばね20に抗して押し下げて下部ピストン9
    のロックを解除するようにした地質ボーリング調査にお
    ける試料採取装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンダ室14に供給された圧力水
    により上部ピストン8が下部ピストン9を押して試料採
    取筒10を外筒5の下端から所定長さ突出させた時に前
    記シリンダ室14の圧力水を排出するための排出孔28
    を外筒5の下端側所要部に設けてなる請求項1に記載の
    地質ボーリング調査における試料採取装置。
JP27134599A 1999-09-24 1999-09-24 地質ボーリング調査における試料採取装置 Expired - Fee Related JP4426676B2 (ja)

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