JP2001089655A - 透湿膜用樹脂組成物 - Google Patents

透湿膜用樹脂組成物

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JP2001089655A
JP2001089655A JP27305499A JP27305499A JP2001089655A JP 2001089655 A JP2001089655 A JP 2001089655A JP 27305499 A JP27305499 A JP 27305499A JP 27305499 A JP27305499 A JP 27305499A JP 2001089655 A JP2001089655 A JP 2001089655A
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polyurethane resin
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JP27305499A
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Ayako Umehara
綾子 梅原
Katsuya Emoto
克也 江本
Tsuyoshi Hachitsuka
剛志 八塚
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風雨の激しい環境下で作業を行ったり、激し
い運動を行っても、ムレや漏水を発生しない優れた透湿
性防水布帛用樹脂を提供する。 【解決手段】 SO3 M基、COOM基(M:水素ある
いはアルカリ金属)あるいはスルホベタイン基より選ば
れた極性基を少なくとも一種以上を50〜1000当量
/106 gの範囲で含有するポリウレタン樹脂と、粒径
0.01〜5μmの水膨潤性微粒子を主成分とすること
を特徴とする透湿膜用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた透湿性と防
水性とを有する透湿性防水布帛用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、透湿性防水布帛を得るため
に、繊維材料布帛に、ナイフオーバーロールコーター等
の通常のコーティング機を使用して樹脂溶液をコーティ
ングし、湿式凝固させて、ウレタン樹脂を主成分とした
微多孔質膜を付与したり、または繊維材料布帛上やその
微多孔質膜上に無孔質の樹脂膜をコーティングしたり、
または接着剤を点状にもしくは全面に付与し樹脂膜を接
着させるラミネート法により付与することが行われてい
る。
【0003】透湿性防水布帛は着用時の快適性に重点が
置かれ、透湿性の向上や結露防止の改善が試みられてい
る。これらの例として、特開平5−51875号公報、
特開平6−123002号公報、特公昭61−4203
0号公報などがある。これらは膜材の中に高吸水性物質
を添加することによって透湿性、結露性を改善するもの
である。また、特開平7−9631号公報のように膜自
体が親水性で透湿性、結露性を改善する方法もある。
【0004】しかし、従来の透湿性防水布帛では、一般
に、防水性能が大きければ透湿性は低下し、逆に、透湿
性が大きければ防水性が低下し、風雨の厳しい場所での
作業や激しい運動後では、不快感が生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
従来技術の問題点を解決し、風雨の厳しい環境下で作業
を行ったり、激しい運動を行っても、ムレや漏水を発生
しない結露性に優れた透湿性防水布帛用樹脂を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、SO3 M基、
COOM基(M:水素あるいはアルカリ金属)あるいは
スルホベタイン基より選ばれた極性基を少なくとも一種
以上を50〜1000当量/106 gの範囲で含有する
ポリウレタン樹脂と、粒径0.01〜5μmの水膨潤性
微粒子を主成分とすることを特徴とする透湿膜用樹脂組
成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0008】本発明で使用するポリウレタン樹脂は高分
子量ポリオール(A)、ジイソシアネート化合物、必要
により分子量500以下のポリオール化合物より得られ
たものが望ましい。高分子量ポリオール(A)として
は、芳香族ポリエステル、脂肪族ポリエステル、脂環族
ポリエステル等のポリエステルポリオール、ポリエーテ
ルポリオール、ポリカーボネートポリオールあるいはこ
れらの共重合体が挙げられる。
【0009】ポリエステルポリオールの二塩基酸成分と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル
酸、1,5−ナフタル酸、2,6−ナフタル酸、4,
4’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェニル
ジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸等の芳香族二塩基酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1,2−シクロヘ
キサンジカルボン酸、ダイマー酸等の脂肪族や脂環族ジ
カルボン酸が挙げられ、特に、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタル酸、アジピン
酸が望ましい。
【0010】グリコール成分としてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−
ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、ビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物およびプロピ
レンオキサイド付加物、水素化ビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加
物、1,9−ノナンジオール、2−メチルオクタンジオ
ール、1,10−ドデカンジオール、2−ブチル−2−
エチル−1,3−プロパンジオール、トリシクロデカン
ジメタノール等が挙げられ、これらのうちエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサ
ンジメタノールが好ましい。
【0011】ポリエーテルポリオールとしては、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール等のポリエーテルが挙げられ
る。
【0012】また、高分子量ポリオールとしては、ポリ
(ヘキサメチレンカーボネート)等のポリカーボネート
ジオール等も挙げられる。
【0013】本発明で使用するポリウレタン樹脂のジイ
ソシアネート成分としては、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、p−フ
ェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、m−フェニレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネ
ート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン
ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト、2,6−ナフタレンジイソシアネート、3,3’−
ジメチル−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジ
イソシアネートジフェニルエーテル、1,5−キシリレ
ンジイソシアネート、1,3−ジイソシアネートメチル
シクロヘキサン、1,4−ジイソシアネートメチルシク
ロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートシクロヘキサ
ン、4,4’−ジイソシアネートシクロヘキシルメタ
ン、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
【0014】必要により用いられる分子量500以下の
ポリオール化合物はポリウレタン樹脂中のウレタン基濃
度を調節しポリウレタン樹脂に特有な強靱性を付与した
り、三官能以上のポリオールでは硬化剤との反応性を高
め架橋密度を増す効果がある。例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、
シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルヒドロキシ
ピバリン酸エステル、ビスフェノールAのエチレンオキ
サイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、水素
化ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物および
プロピレンオキサイド付加物、ジメチロールブタン酸、
ジメチロールプロピオン酸等のジオール化合物、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール等の三官能以上のポリオー
ル化合物が挙げられ、特にネオペンチルグリコール、ネ
オペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、トリメチロ
ールプロパン、グリセリン、ジメチロールブタン酸、ジ
メチロールプロピオン酸が望ましい。
【0015】本発明で用いるポリウレタン樹脂の分子量
は数平均分子量が10,000以上のものを用いるのが
よい。分子量が10,000未満では機械的強度が不足
である。数平均分子量が100,000を超えると溶液
粘度が大きくなり、作業性が悪化するため好ましくな
い。
【0016】本発明で使用されるポリウレタン樹脂はS
3 M基、COOM基(M:水素あるいはアルカリ金
属)あるいはスルホベタイン基より選ばれた極性基を少
なくとも一種以上含有する。
【0017】これらを分子内に含有させることによっ
て、水膨潤性微粒子を簡単に分散できる。
【0018】スルホン酸金属塩基含有ポリウレタン樹脂
は、スルホン酸金属塩基を樹脂1トン中に50〜100
0当量含有するのが好ましく、より好ましくは100〜
300当量の範囲で含有するものである。スルホン酸金
属塩基の含有量が50当量/106g未満であると水膨
潤性微粒子の分散性に十分な効果が認められなくなるこ
とがある。一方、1000当量/106gを超えると分
子内あるいは分子間凝集が起こりやすくなり、水膨潤性
微粒子の分散性に悪影響を及ぼすことがある。
【0019】スルホン酸金属塩基を導入する方法として
は、ポリエステルポリオールの原料の一部としてスルホ
ン酸金属塩基含有化合物を原料として使用することが望
ましく、そのための原料としては、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、ナ
トリウムスルホテレフタル酸、2−ナトリウムスルホ−
1,4−ブタンジオール、2,5−ジメチル−3−ナト
リウムスルホ−2,5−ヘキサンジオール等のジカルボ
ン酸あるいはグリコールが挙げられ、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸が
好ましい。
【0020】また、分子量500以下のポリオール化合
物として、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチ
ル、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウム
スルホイソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸等
のジカルボン酸あるいはジメチルエステル化合物の両末
端に、ネオペンチルグリコール、ネオペンチルヒドロキ
シピバリン酸エステル、トリメチロールプロパン、グリ
セリン等のポリオール化合物をエステル交換反応または
エステル化反応により重縮合したものが挙げられる。
【0021】カルボン酸基を導入する方法としては、ポ
リウレタン樹脂中の分子量500以下のポリオール化合
物として、ジメチロールブタン酸、ジメチロールプロピ
オン酸を使用する。樹脂1トン中に300当量以上含有
するものが好ましい。
【0022】スルホベタイン基を導入する方法として
は、ポリヒドロキシ化合物の一部あるいは全部をスルホ
ベタインを有するポリヒドロキシ化合物で置き換えるこ
とによりウレタン樹脂中に導入する。スルホベタインを
有するポリヒドロキシ化合物としては、水酸基を2個以
上有する第三級アミン、例えばN−メチルジエタノール
アミン、N−メチルジエタノールアミンのエチレンオキ
サイド付加物、N−メチルジエタノールアミンのプロピ
レンオキサイド付加物、アニリンのエチレンオキサイド
付加物、アニリンのプロピレンオキサイド付加物などと
一般式1
【0023】
【化1】
【0024】[式中、−R−は直鎖もしくは分岐状の炭
素数が1〜20個、好ましくは1〜10個のアルキル基
を、n=2〜20、特に好ましくは3〜10の整数を示
す]で表されるスルトン、例えば1,3−プロパンスル
トンなどとの反応生成物を使用することができる。また
スルホベタインを有するポリエステルポリオールをポリ
ヒドロキシ化合物として用いることもできる。スルホベ
タインを有するポリエステルポリオールは、上記の反応
により得られるスルホベタインを有するポリヒドロキシ
化合物、スルホベタインを有しないグリコール成分およ
びカルボン酸成分から通常のエステル化反応をすること
によって得られる。
【0025】本発明のスルホベタインを有するウレタン
樹脂は、スルホベタインを有しないポリヒドロキシ化合
物の一部または全部をスルホベタインを有するポリヒド
ロキシ化合物で置き換えたものとポリイソシアネートと
を溶剤中あるいは無溶剤中で反応させることにより得ら
れる。一方、スルホベタインを有するポリヒドロキシ化
合物の配合割合はウレタン樹脂中、スルホベタイン含有
量が50〜1000当量/106gとなる量が好まし
い。スルホベタインの含有量が50当量/106g未満
であると水膨潤性微粒子の分散性に十分な効果が認めら
れなくなることがある。一方、1000当量/106
を超えると分子内あるいは分子間凝集が起こりやすくな
り、水膨潤性微粒子の分散性に悪影響を及ぼすことがあ
る。
【0026】なお、本発明において水膨潤性微粒子と称
するものは、水を多量に吸収するが実質的に水に溶解し
ない微粒子である。具体的には自重の1倍から100
倍、好ましくは2倍から50倍の水を吸収するものであ
る。β−澱粉、寒天等の天然物、部分的に架橋されたポ
リオキシエチレン、澱粉−アクリロニトリル共重合体の
加水分解物、部分的に架橋された澱粉−ポリアクリル酸
共重合体及びその親水性塩(例えば、アルカリ金属塩、
アンモニウム塩、アミン塩等)、ポリアクリルアミド、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルトルエン−スルホン酸塩等の有機化合物の部分架橋
反応物の粉末又は粉状体が挙げられる。また、粘土鉱
物、例えばスメクタイト、パイロフィライト、バーミキ
ュライト、カオリナイト、雲母等の無機化合物が挙げら
れる。
【0027】水膨潤性微粒子の具体的な例としては、塩
型カルボキシル基を有し、かつ架橋構造を有する有機微
粒子であり、アクリロニトリルを85%以上含むアクリ
ル系樹脂にヒドラジン処理により架橋構造を導入し、窒
素含有量の増加が1.0〜15.0重量%とし、加水分
解により残存しているニトリル基量の1.0mmol/
g以上を塩型カルボキシル基に化学変換せしめた水膨潤
性微粒子が挙げられる。より具体的には日本エクスラン
工業社製HU−300Eが挙げられる。
【0028】水膨潤性微粒子の粒度は特に限定はなく、
利用される膜厚によって適宜選択することができる。
0.01〜5μmが好ましく、さらに0.05〜1μm
がより望ましい。
【0029】本発明の透湿膜用樹脂を付与した透湿性防
水布帛は、例えば、次の如き方法により製造することが
できる。
【0030】(1) 繊維材料布帛または微多孔質膜層
を有する繊維材料布帛にポリウレタン樹脂と、粒径0.
01〜5μmの水膨潤性微粒子を主成分とする溶液を塗
布し、乾燥することによるコーティング法を用いる方
法。
【0031】(2)離型紙上に、ポリウレタン樹脂と、
粒径0.01〜5μmの水膨潤性微粒子を主成分とする
溶液を塗布し、乾燥し、次いで接着剤を付与した後に、
繊維材料布帛または微多孔質膜を有する繊維材料布帛に
熱圧着することによるラミネート法を用いる方法。
【0032】(3)離型紙上に、熱圧着性の高いポリウ
レタン樹脂と、粒径0.01〜5μmの水膨潤性微粒子
を主成分とする溶液を塗布し、乾燥後、繊維材料布帛ま
たは微多孔質膜層を有する繊維材料布帛に熱圧着するこ
とによるラミネート法を用いる方法。
【0033】ラミネート法においては、まず離型紙上に
有機溶剤で希釈されたポリウレタン樹脂と水膨潤性微粒
子を主成分とする溶液を全面に塗布する。この際、用い
ることのできる有機溶剤としては、メチルエチルケト
ン、ジメチルホルムアミド、トルエン、酢酸エチル、シ
クロヘキサノン、イソプロピルアルコール等が挙げられ
る。
【0034】この混合溶液中には、イソシアネート系硬
化剤や界面活性剤、可塑剤を添加しても良い。
【0035】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳細に説明する
が、実施例における布帛の性能の測定、評価は次の方法
で行った。 耐水圧 JIS L 1092(高水圧法) 単位:kgf/cm2 透湿度 JIS L 1099(A−1法) 単位:g/m2・24h 微粒子分散性 ポリウレタン樹脂と水膨潤性微粒子の混合溶液を5分間高 速攪拌機で攪拌後の水膨潤性微粒子の分散性をみた。
【0036】実施例中に単に部とあるのは重量部を示
す。 実施例および比較例 経糸、緯糸の双方にナイロン50d/48fを用い、仕
上がりの密度が経糸175本/インチ、緯糸が112本
/インチになるように設計し、ジッガー染色機で酸性染
料で染色した。その後、フッ素撥水剤のアサヒガード7
10(旭硝子社製)1%owfをパッドードライ法で付
与した後、160℃×1分間熱処理を行った。次いで、
170℃で圧力30kg/cm2の条件でカレンダー処
理を行い、コーティング用基布とした。該基布に、下記
のポリウレタン樹脂と水膨潤性微粒子HU−300E
(日本エクスラン工業社製)の混合溶液を塗布し、12
0℃で5分間乾燥して透湿性防水布帛を得た。
【0037】下記の配合割合の組成物を5分間高速攪拌
機で攪拌した。
【0038】 実施例1 ポリウレタン樹脂(1)の溶液 100 (MEK/シクロヘキサノン=2/1の20%溶液) HU−300E(日本エクスラン工業製) 70 (20%水分散液)
【0039】ポリウレタン樹脂(1) 組成:PTMG2000/GHP/NPG/MDI =100/15/20/69.5(重量比) 数平均分子量:40,000 PTMG2000:ポリテトラメチレングリコール(分
子量2000) GHP:5−ナトリウムスルホイソフタル酸の両末端に
ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステルが反応した
物 NPG:ネオペンチルグリコール MDI:ジフェニルメタンジイソシアネート
【0040】 実施例2 ポリウレタン樹脂(2)の溶液 100 (MEK/シクロヘキサノン=2/1の20%溶液) HU−300E(日本エクスラン工業製) 50 (20%水分散液)
【0041】ポリウレタン樹脂(2) 組成:PTMG1000/DMBA/MDI =100/15/50.3(重量比) 数平均分子量:40,000 DMBA:ジメチロールブタン酸
【0042】 実施例3 ポリウレタン樹脂(1)の溶液 100 (MEK/シクロヘキサノン=2/1の20%溶液) 合成スメクタイトSWF(コープケミカル製) 50 (20%水分散液)
【0043】 実施例4 ポリウレタン樹脂(3)の溶液 100 (MEK/シクロヘキサノン=2/1の20%溶液) HU−300E(日本エクスラン工業製) 70 (20%水分散液)
【0044】ポリウレタン樹脂(3) 組成:PEG2000/PTMG2000/GHP/N
PG/MDI =25/75/15/25/81.5(重量比) 数平均分子量:40,000 PEG2000:ポリエチレングリコール(分子量20
00) PTMG2000:ポリテトラメチレングリコール(分
子量2000)
【0045】 比較例1 ポリウレタン樹脂(4)の溶液 100 (MEK/シクロヘキサノン=2/1の20%溶液) HU−300E(日本エクスラン工業製) 70 (20%水分散液)
【0046】ポリウレタン樹脂(4) 組成:PTMG2000/NPG/MDI =100/20/60.6(重量比) 数平均分子量:40,000
【0047】 比較例2 ポリウレタン樹脂(5)の溶液 100 (MEK/シクロヘキサノン=2/1の20%溶液) HU−300E(日本エクスラン工業製) 50 (20%水分散液)
【0048】ポリウレタン樹脂(5) 組成:PTMG1000/MDI=100/25(重量
比) 数平均分子量:30,000
【0049】 比較例3 ポリウレタン樹脂(4)の溶液 100 HU−300E(日本エクスラン工業製) 75 (20%水分散液) 界面活性剤レベノールWZ(花王製) 6
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明は、上記の様な従来技術の問題点
を解決し、優れた透湿性防水布帛用樹脂を提供できた。
よって、本発明の透湿膜用樹脂を付与した透湿性防水布
帛は、優れた水蒸気透過性能を有するので、衣服として
用いる場合に、身体から発生する水蒸気を衣服外に素早
く放出し、かつ衣服内と外気温との差より発生する水滴
をも衣服外に放出し、さらに高い防水性能を持っている
ため漏水を防ぎ、厳しい環境下での作業や、運動時であ
っても衣服内がムレたりベトついたりしなくなり、快適
な作業環境下での作業や運動を可能にするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 167/00 C09D 167/00 Fターム(参考) 4J002 AB042 AB052 BC122 BE022 BG132 BJ002 CH022 CK021 DJ006 DJ036 DJ056 FA012 FA082 FD012 FD016 GK02 4J038 DG001 GA06 GA13 KA20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SO3 M基、COOM基(M:水素ある
    いはアルカリ金属)あるいはスルホベタイン基より選ば
    れた極性基の少なくとも一種以上を50〜1000当量
    /106gの範囲で含有するポリウレタン樹脂と、粒径
    0.01〜5μmの水膨潤性微粒子を主成分とすること
    を特徴とする透湿膜用樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009112331A1 (de) * 2008-02-26 2009-09-17 Sto Ag Masse mit steuerbaren poren, enthaltend wasser und quellbare teilchen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009112331A1 (de) * 2008-02-26 2009-09-17 Sto Ag Masse mit steuerbaren poren, enthaltend wasser und quellbare teilchen

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