JP2001089325A - 液体脂肪相中にポリマー粒子の分散物を含む化粧品組成物 - Google Patents

液体脂肪相中にポリマー粒子の分散物を含む化粧品組成物

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JP2001089325A JP2000270716A JP2000270716A JP2001089325A JP 2001089325 A JP2001089325 A JP 2001089325A JP 2000270716 A JP2000270716 A JP 2000270716A JP 2000270716 A JP2000270716 A JP 2000270716A JP 2001089325 A JP2001089325 A JP 2001089325A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケラチン物質表面に、光沢があり、べた付か
ず、同時に“耐移り”特性を有するフィルムを形成可能
な組成物を提供する。 【解決手段】 液体脂肪相中に分散された第一フィルム
形成性ポリマー系及び第二非フィルム形成性ポリマー系
を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に化粧品の分野
に目的をおき、液体脂肪相中に分散されたポリマー粒子
を含む、局所適用のための組成物に関する。特に、本発
明は、唇を含む皮膚、並びに睫毛、眉毛、髪及び爪など
の、特にヒトのケラチン物質のための手入れ用またはメ
イクアップ用組成物に関する。
【0002】この組成物は、マスカラ、アイライナー、
唇用の製品、フェイスパウダー、アイシャドウ、ファン
デーション、ボディ用のメイクアップ製品、コンシーラ
ー製品、メイクアップベース、トップコートとしても既
知のメイクアップの上から適用するための組成物、抗日
光組成物、皮膚着色組成物、またはスキンケア製品の形
態とすることができる。
【0003】
【従来の技術】ヒトの皮膚または唇用のメイクアップま
たはケア製品、例えばアイライナー、ファンデーション
またはリップスティック、あるいは睫毛用の製品、例え
ばマスカラは、一般的に、脂肪物質、例えばワックス及
びオイル、顔料及び/または充填剤、及び任意に、添加
剤、例えば活性剤を含有する。これらの組成物は、一般
的に、皮膚または睫毛に、薄いフィルムの形態で適用さ
れ、ひいては薄い付着物を形成する。
【0004】これらの組成物が皮膚または唇に適用され
る場合、これらは移る、即ち、接触しうる所定の支持体
表面、特にグラス、カップ、煙草、衣料品または皮膚
に、少なくとも部分的に付着する、シミを残すという欠
点を有する。結果として、適用したフィルムの持続性は
平凡となり、このためファンデーションまたはリップス
ティック組成物の適用を定期的に反復する必要がある。
さらに、これらの、特にシャツカラー表面の許容しがた
い外観のため、かなりの女性がこのタイプのメイクアッ
プの使用を敬遠しうる。
【0005】欧州特許出願749746号及び仏国特許
出願2772600号には、液体脂肪相中に分散され、
表面安定化されたフィルム形成性ポリマーの粒子を含む
化粧品組成物が開示されている。これらの組成物は優れ
た“耐移り”特性を示すが、これらは、例えば充填剤な
どの粉体物質を含む場合はケラチン物質上に光沢のない
フィルムを供するという欠点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的の一つは、上記の欠点をもたず、ケラチン物質に適
用した後に光沢があり、べた付かず、同時に“耐移り”
特性を有するフィルムの形成に至る組成物を提供するこ
とである。
【0007】さらにまた、例えば睫毛等のケラチン物質
のためのメイクアップ組成物において、脂肪相中に分散
させて表面安定化させたポリマー粒子を使用し、これら
を被覆し、及び/またはカールさせ、同時につや及び耐
移り性を有し、さらに洗い落としが容易なものとするこ
とをこれまで考察したものはいなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、こうした組成物が、液体脂肪相中に分散さ
れた第一フィルム形成性ポリマー系及び第二非フィルム
形成性ポリマー系を使用することによって得られること
を見出した。
【0009】特に、本発明の主題は、生理学的に許容さ
れる媒体中に、第一ポリマーを含む第一フィルム形成性
ポリマー系の粒子の、液体脂肪相中に表面安定化された
分散物を含む局所適用のための組成物であって、第二ポ
リマーを含む第二非フィルム形成性ポリマー系の粒子
の、液体脂肪相中に表面安定化された分散物を更に含む
ことを特徴とする組成物である。
【0010】“生理学的に許容される媒体”なる表現
は、ケラチン物質と適合性の媒体、例えば化粧品媒体な
どのを意味すると理解されるべきである。
【0011】本発明の主題はまた、上記の組成物を適用
することを含む、ケラチン物質の美容のためのメイクア
ップまたは非治療的処理方法である。本発明の別の主題
は、ケラチン物質、特にケラチン繊維の表面に付着して
なる、光沢があり、及び/またはべたつきがなく、及び
/または摩擦に耐性であり、及び/または耐移り特性を
有するフィルムを得るための、上記の組成物の使用であ
る。本発明の更に別の主題は、ケラチン繊維、特に睫毛
をカールさせるための、上記組成物の使用である。
【0012】本発明の組成物は、生理学的に許容される
液体脂肪相中の、第一ポリマーを含む第一フィルム形成
性ポリマー系及び第二ポリマーを含む第二非フィルム形
成性ポリマー系の、一般的に球状の粒子の安定な分散物
を含む。各ポリマー系の粒子は、サイズが、好ましくは
5nmから500nmの範囲であって、600nmを越えると
すると、粒子分散の安定性が格段に低下する。好ましく
は50nmから250nmである。
【0013】(ポリマー系)“フィルム形成性ポリマー
系”なる表現は、室温(25℃)にて単離可能なフィル
ムを形成可能なポリマー系を意味する。第一フィルム形
成性ポリマー系は、好ましくは、皮膚の温度以下、特に
約40℃以下の、低いガラス転移温度(Tg1)を有す
る。有利には、Tg1は、約−100℃から約40℃の
範囲、より好ましくは−10℃から30℃の範囲であ
る。
【0014】“非フィルム形成性ポリマー系”なる表現
は、室温(25℃)にて単離可能なフィルムを形成しな
いポリマー系を意味する。しかしながら、第二非フィル
ム形成性ポリマー系を、液体脂肪相と組み合わせること
により、ケラチン物質表面に、連続し、均一な付着物を
形成できる。第二非フィルム形成性ポリマー系は、好ま
しくは40℃より高く、特に300℃以下のガラス転移
温度(Tg2)を有する。有利には、Tg2は約45℃
から150℃の範囲である。Tg(ガラス転移温度)の
測定は、ASTM標準D3418-97に従って、DSC(示差
走査熱量測定)によって行う。
【0015】本発明による組成物の第一の実施態様によ
れば、第一及び/または第二ポリマー系は、互いに別個
に、上記のポリマー系に相当する特徴を有する一以上の
第一及び第二ポリマーを、それぞれ必須に含有可能であ
る。第一及び/または第二ポリマー単独では、上記のポ
リマー系に相当する特徴を得られない場合は、所望のポ
リマー系を得るために、各ポリマーの特徴を修正する機
能の化合物を添加することができる。したがって、本発
明による組成物の第二の実施態様によれば、少なくとも
一の可塑剤を第一及び/または第二ポリマーに添加し
て、上記の特性を有するポリマー系を得ることができ
る。この場合は、該ポリマー系は、一以上のポリマーと
少なくとも一の可塑剤との混合物を含む。
【0016】可塑剤は、当該分野において通常使用され
る可塑剤から、特に該ポリマーの一つに対して溶媒とな
りうる化合物から選択可能である。本発明に使用される
第一及び第二ポリマーは、いかなる性質のものであって
も良い。使用可能なポリマーの中では、ラジカル媒介ポ
リマー、重縮合物及び天然起源のポリマー、及びこれら
の混合物を挙げることができる。ポリマーは、その特性
に基づき、当業者によって選択可能である。本発明の組
成物中に使用可能なポリマーは、好ましくは、約200
0から約10,000,000の範囲の重量平均分子量
を有する。
【0017】“ラジカル媒介ポリマー”なる表現は、不
飽和、特にエチレン性不飽和を含む一以上のモノマーの
重合化によって得られるポリマーを意味する。所定のモ
ノマーは、単独重合(重縮合とは異なる)することがで
きる。ラジカル媒介ポリマーは、特にビニルポリマーま
たはコポリマー、特にアクリルポリマーであってよい。
ビニルポリマーは、エチレン性不飽和を含み、少なくと
も一の酸基及び/またはこれら酸性モノマーのエステル
及び/またはこれら酸のアミドを有するモノマーの重合
によって生成可能である。
【0018】酸性基を担持するモノマーとしては、α,
β-エチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸またはイタコン
酸及びこれらの組み合わせを使用することができる。
(メタクリル酸)アクリル酸及びクロトン酸が好ましく
使用され、更に好ましくは(メタクリル酸)アクリル酸
が使用される。
【0019】モノマー酸エステルは、((メタクリラー
ト)アクリラートとも呼称される)(メタクリル酸)ア
クリル酸エステル、例えばアルキル(メタクリラート)
アクリラート、特にC1−C20、好ましくはC1−C8
アルキルアリール(メタクリラート)アクリラート、特
にC6−C10アリール、及びヒドロキシアルキル(メタ
クリラート)アクリラート、特にC2−C6ヒドロキシア
ルキルから選択されると有利である。
【0020】挙げることのできるアルキル(メタクリラ
ート)アクリラートは、メチル、エチル、ブチル、イソ
ブチル、2-エチルヘキシル及びラウリル(メタクリラ
ート)アクリラートである。挙げることのできるヒドロ
キシアルキル(メタクリラート)アクリラートは、ヒド
ロキシ(メタクリラート)アクリラート及び2-ヒドロ
キシプロピル(メタクリラート)アクリラートである。
挙げることのできるアリール(メタクリラート)アクリ
ラートは、ベンジルまたはフェニルアクリラートであ
る。特に好ましい(メタクリル酸)アクリル酸エステル
は、アルキル(メタクリラート)アクリラートである。
【0021】好ましく使用されるラジカル媒介ポリマー
は、(メタクリル酸)アクリル酸とアルキル(メタクリ
ラート)アクリラート、特にC1−C4アルキルとのコポ
リマーである。より好ましくは、任意にアクリル酸と共
重合したメチルアクリラートが使用可能である。
【0022】挙げることのできるモノマー酸アミドは、
(メタクリルアミド)アクリルアミド、特にN-アルキ
ル(メタクリルアミド)アクリルアミド、特にC2−C
12アルキル、例えばN-エチルアクリルアミド、N-t-ブ
チルアクリルアミド及びN-オクチルアクリルアミド;
N-ジ-(C1−C4)アルキル(メタクリルアミド)アク
リルアミドである。
【0023】ビニルポリマーもまた、エチレン不飽和を
含み、少なくとも一のアミン基を、遊離形態もしくは部
分的または完全に中和された、あるいはまた部分的また
は完全に四級化された形態で有するモノマーの重合化に
より生成可能である。こうしたモノマーは、例えば、ジ
メチルアミノエチル(メタクリラート)アクリラート、
ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ビニルアミ
ン、ビニルピリジンまたはジアリルジメチルアンモニウ
ムクロライドであってよい。ビニルポリマーはまた、ビ
ニルエステル及びスチレンモノマーから選択される少な
くとも一のモノマーの単独重合または共重合によって生
成可能である。特に、これらモノマーは、モノマー酸及
び/またはそのエステル及び/またはそのアミド、例え
ば上記のものなどと共に重合化可能である。挙げること
のできるビニルエステルの例は、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ピバル酸ビニル、安
息香酸ビニル及びt-ブチル安息香酸ビニルである。挙げ
ることのできるスチレンモノマーは、スチレン及びα-
メチルスチレンである。提示したモノマーの列挙は、限
定的ではなく、アクリル及びビニルモノマーのカテゴリ
ーに入る、当業者に知られたあらゆるモノマー(シリコ
ーン鎖によって変性されたモノマーを含む)が使用可能
である。
【0024】挙げることのできる他のビニルモノマー
は、 ・N-ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、ビニ
ル-N-(C1−C6)アルキルピロール、ビニルオキサゾ
ール、ビニルチアゾール、ビニルピリミジン及びビニル
イミダゾール、 ・オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソプレン及びブタジエン、である。ビニルポリマ
ーは、二価のモノマー、特に少なくとも二のエチレン性
不飽和を含むもの、例えばエチレングリコールジメタク
リラートまたはフタル酸ジアリルを用いて架橋可能であ
る。
【0025】ポリマー粒子のこうした分散物では、所望
の通りにポリマー粒子のサイズを計測し、合成中にその
サイズ“多分散性”を修正することが可能である。こう
して、非常に小サイズで、組成物中にある場合及び皮膚
または唇に適用された場合に、裸眼では不可視の粒子を
得ることができる。これは、粒子形態の顔料では、その
構成により粒子の平均径を修正できないため、不可能で
ある。
【0026】非限定的な方法において、本発明のポリマ
ーは、下記のポリマーまたはコポリマーから選択可能で
ある。ポリウレタン、ポリウレタン−ポリアクリレー
ト、ポリウレア、ポリウレア−ポリウレタン、ポリエス
テル−ポリウレタン、ポリエーテル−ポリウレタン、ポ
リエステル、ポリエステルアミド、脂肪鎖ポリエステ
ル、アルキド;シリコーンポリマー及びフルオロポリマ
ー、及びこれらの混合物。
【0027】第一及び第二の分散されたポリマーは、ケ
ラチン物質、特にケラチン繊維表面に付着した、連続し
た均一のフィルムを得るのに有効な量で使用され、この
フィルムは、光沢がある、及び/またはべた付かず、及
び/または耐移り特性を有する。
【0028】実際には、液体脂肪相中に分散した第一及
び第二ポリマーは、組成物全重量に対して2から60重
量%、好ましくは4から40重量%、更に好ましくは5
から30重量%の総含量で存在可能である。第一及び第
二ポリマーは、該組成物中に、第一ポリマー/第二ポリ
マーの重量比、1/99から99/1、好ましくは50
/50から99/1、更に好ましくは50/50から8
0/20にて、有利に存在可能である。
【0029】(液体脂肪相)“液体脂肪相”なる表現
は、室温(25℃)及び環境圧の下で液体である、あら
ゆる非水性媒体を意味する。この脂肪相は、それぞれが
一以上の液体オイルを含有する、揮発性液体脂肪相及び
/または不揮発性液体脂肪相を含有可能である。
【0030】“揮発性脂肪相”なる表現は、皮膚から、
一時間未満で蒸発しうるあらゆる非水性媒体を意味す
る。この揮発性相は、特に室温及び環境圧の下で、10
-3から300mmHg(0.13Paから40,000Pa)の
蒸気圧を有するオイルを含有する。
【0031】第一及び第二ポリマーが分散されてなる液
体脂肪相は、生理学的に許容されるあらゆるオイル、特
に化粧品として許容されるオイル、特に、鉱物、動物、
植物または合成起源のオイル、炭化水素ベースのオイ
ル、フッ化オイル及び/またはシリコーンオイルから、
単独もしくは混合物(これらが均一で安定な混合物を成
し、これらが企図する使用に適合性であることを条件と
する)として選択される少なくとも一のオイルからなる
ものであってよい。
【0032】組成物の総液体脂肪相は、組成物全重量に
対して10から98重量%、好ましくは20から85重
量%を占めることができる。不揮発性部分は、組成物全
重量に対して0から80%(特に0.1から80%)存
在可能であり、1から50%であるとさらによい。
【0033】本発明に使用可能な液体脂肪相として、挙
げることができるのは、炭化水素ベースのオイル、例え
ば流動パラフィン、流動ワセリン、ミンクオイル、ター
トルオイル、大豆油、ペルヒドロスクアレン、スウィー
トアーモンドオイル、ビューティ・リーフオイル、パー
ム油、グレープシードオイル、胡麻油、コーン油、パー
リームオイル、アララオイル、菜種油、サンフラワーオ
イル、綿実油、アプリコットオイル、ヒマシ油、アボカ
ドオイル、ホホバオイル、オリーブオイルまたはシリア
ルジャームオイル;ラノリン酸、オレイン酸、ラウリン
酸またはステアリン酸のエステル;脂肪エステル、例え
ばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、アジピ
ン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、2-エ
チルヘキシルパルミタート、2-ヘキシルデシルラウラ
ート、2-オクチルデシルパルミタート、2-オクチルド
デシルミリスタートまたはラクタート、2-ジエチルヘ
キシルスクシナート、リンゴ酸ジイソステアリール、ト
リイソステアリン酸グリセリルまたはトリイソステアリ
ン酸ジグリセリル;高級脂肪酸、例えばミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸またはイソステアリン酸;高級
脂肪アルコール、例えばセタノール、ステアリルアルコ
ール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リ
ノレニルアルコール、イソステアリルアルコールまたは
オクチルドデカノール;ポリジメチルシロキサン(PD
MSs)等のシリコーンオイルであって、例えばフェニ
ルトリメチコーン等の任意にフェニル化されてなるも
の、または任意に脂肪族及び/または芳香族基によって
置換された、任意にフッ素化された、もしくは任意にヒ
ドロキシル、チオール及び/またはアミン基等の官能基
によって置換されてなるもの;脂肪酸、脂肪アルコール
またはポリオキシアルキレンで変性されたポリシロキサ
ン、フルオロシリコーン、フッ化オイルである。
【0034】有利には、室温にて揮発性である一以上の
オイルが使用可能である。これらの揮発性オイルは、総
体的な“耐移り”特性を備えたフィルム、即ち、摩擦に
対して総じて耐性であるフィルムを得るために好まし
い。これらのオイルの蒸発後、べた付かず、可撓性のフ
ィルム形成性付着物が得られる。これらの揮発性オイル
はまた、ケラチン繊維、例えば睫毛への該組成物の適用
を容易にする。これら揮発性オイルはまた、炭化水素を
ベースとするオイルまたは、シリコーン鎖の末端または
鎖上のペンダント位に、任意にアルキルまたはアルコキ
シ基を含むシリコーンオイルであってよい。
【0035】本発明に使用可能な揮発性シリコーンオイ
ルとしては、2から7のケイ素原子を含む及び/または
8cst未満の粘度を有する、直鎖状または環状のシリコ
ーンを挙げることができ、これらのシリコーンは、1か
ら10の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシ基を
任意に含む。特に、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ヘキサデカメ
チルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルト
リシロキサン及びヘプタメチルオクチルトリシロキサン
を挙げることができる。挙げることのできる揮発性炭化
水素ベースのオイルは、C8−C16イソパラフィン、例
えば‘Isopar’及び‘Permetyl’であり、特にイソドデ
カンである。これらの揮発性オイルは、組成物全重量に
対して5から98%の含量で存在可能であり、30から
75%であるとさらによい。
【0036】本発明特有の実施態様においては、液体脂
肪相は、 ・Hansen溶解度空間による全溶解度パラメーターが、1
7(MPa)1/2未満である、非水性液体化合物、または ・Hansen溶解度空間による全溶解度パラメーターが、2
0(MPa)1/2以下である、モノアルコール、または ・これらの混合物、を含む群より選択される。
【0037】Hansen溶解度空間による全溶解度パラメー
ター、全δは、“Polymer Handbook”3rd Edition, Cha
pter VII, pages 519-559の、Eric A. Grulkeによる文
献“Solubility parameter values”において、下記の
関係によって定義されている。 δ=(dD 2+dP 2+dH 21/2 上記式中、 ・dDは、分子衝突の際に誘発される双極子の形成から
生じるLondon分散力を表し、 ・dPは、永久双極子の間のDebye相互力を表し、 ・dHは、特定の相互作用(例えば、水素結合、酸/塩
基、供与体/受容体、等)の力を表す。Hansenによる三
次元溶解度空間における溶媒の定義は、C. M. Hansenに
よる論文“The three-dimensional solubility paramet
ers”, J. PaintTechnol. 39, 105 (1967)に記載されて
いる。
【0038】Hansen溶解度空間による全溶解度パラメー
ターが、17(MPa)1/2以下である液体脂肪相の中で
は、ポリオールの脂肪酸エステル、特にトリグリセリド
から形成される植物オイル、例えばサンフラワーオイ
ル、胡麻油または菜種油、もしくは長鎖(即ち、6から
20の炭素原子を含む鎖)を含む酸またはアルコールか
ら誘導されるエステル、特に式RCOOR’においてR
が7から19の炭素原子を含む脂肪酸残基を表し、R’
が3から20の炭素原子を含む炭化水素ベースの鎖を表
すエステル、例えばパルミチン酸エステル、アジピン酸
エステル及び安息香酸エステル、特にアジピン酸ジイソ
プロピルを挙げることができる。炭化水素、特に流動パ
ラフィン、流動ワセリンまたは水素化ポリイソブチレ
ン、イソドデカンまたは‘Isopar’及び揮発性イソパラ
フィンもまた挙げることができる。シリコーンオイル、
例えば、任意に脂肪族及び/または芳香族基によって置
換された、任意にフッ素化された、もしくは任意にヒド
ロキシル、チオール及び/またはアミン基等の官能基に
よって置換されたポリジメチルシロキサン及びポリメチ
ルフェニルシロキサン、及び揮発性シリコーンオイル、
特に環状揮発性シリコーンオイルもまた挙げることがで
きる。単独または混合物として、(i)6より多くの炭
素原子を含む直鎖状、分枝状または環状エステル、(i
i)6より多くの炭素原子を含むエーテル、(iii)6よ
り多くの炭素原子を含むケトン、から選択される溶媒も
また挙げることができる。“Hansen溶解度空間による全
溶解度パラメーターが、20(MPa)1/2以下であるモノ
アルコール”なる表現は、少なくとも6の炭素原子を含
む脂肪族脂肪アルコールを意味する。挙げることのでき
る本発明のモノアルコールは、オレイルアルコール、デ
カノール、ドデカノール、オクタデカノール及びリノレ
イルアルコールである。
【0039】更に使用可能な非水性媒体は、L.V.M.H.に
よる仏国特許出願2710646号に記載されたもので
ある。非水性媒体の選択は、下記のようなポリマーを構
成するモノマーの性質及び/または安定化剤の性質に基
づいて、当業者によって行われる。
【0040】本発明による組成物は、第一フィルム形成
性ポリマー系の粒子の分散物を第二フィルム形成性ポリ
マー系の粒子の分散物と混合することによって得られ
る。各ポリマー分散物は、欧州特許出願749747号
に記載のように製造可能である。重合化は、分散によっ
て、すなわち、生成すると同時にポリマーが凝集し、生
成した粒子を安定化剤を用いて保護することによって実
行可能である。
【0041】こうして、初期モノマー並びにラジカル開
始剤を含む混合物を調製する。この混合物を、本発明の
以下の説明において“合成溶媒”と呼称される溶媒中に
溶解させる。脂肪相が不揮発性オイルである場合、重合
化は無極性の有機溶媒(合成溶媒)中で実行可能であ
り、次いで不揮発性オイル(前記合成溶媒と混和性でな
ければならない)の添加及び合成溶媒の選択的蒸留を行
う。
【0042】したがって、合成溶媒は、初期モノマー及
びラジカル開始剤がこれに可溶であり、得られる各ポリ
マーの粒子がこれに不溶であって、生成と同時に沈殿す
るように選択される。特に、合成溶媒は、アルカン、例
えばヘプタン、イソドデカンまたはシクロヘキサンから
選択可能である。脂肪相が揮発性オイルから選択される
場合、各ポリマーの重合化は、合成溶媒としても作用す
る前記オイル中で直接実行可能である。該モノマーはま
た、これに可溶でなければならず、ラジカル開始剤も同
様であり、得られるポリマーは、これに不溶でなければ
ならない。
【0043】モノマーは、重合化前には、合成溶媒中
に、反応混合物に対して5から20重量%の割合で存在
することが好ましい。モノマーの全量が、反応開始前に
溶媒中に存在しても、あるいは、モノマーの一部が重合
化反応の進行につれて徐々に添加されてもよい。ラジカ
ル開始剤は、特に、アゾビス(イソブチロニトリル)ま
たはtert-ブチルペルオキシ-2-エチルヘキサノアート
であるとよい。
【0044】(安定化剤)ポリマー粒子は、重合化が進
行するにつれ、ブロックポリマー、グラフト化ポリマ
ー、及び/またはランダムポリマーを単独または混合物
として使用可能な安定化剤を利用して、徐々に表面安定
化される。安定化は、あらゆる既知の方法、特に、重合
化の間にブロックポリマー、グラフト化ポリマー及び/
またはランダムポリマーを直接添加することによって実
行可能である。
【0045】安定化剤は、重合化前の混合物中にも存在
することが好ましい。しかしながら、特にモノマーが連
続的に添加される場合は、これもまた連続的に添加する
ことが可能である。初期モノマー混合物に対して、安定
化剤2−30重量%が使用可能であり、好ましくは5−
20重量%である。
【0046】グラフト化及び/またはブロックポリマー
が、安定化剤として使用される場合、合成溶媒は、前記
安定化ポリマーのグラフトまたはブロックの少なくとも
一部が、前記溶媒中に可溶であり、グラフトまたはブロ
ックの残りはここに不溶であるように選択される。重合
化に使用される安定化ポリマーは、合成溶媒中に可溶、
または分散可能でなければならない。さらにまた、その
不溶性ブロックまたはグラフトが、重合化の際に生成す
るポリマーに対してかなりの親和性を有する安定化剤を
選択することが好ましい。
【0047】挙げることのできるグラフト化ポリマー
は、炭化水素鎖がグラフト化したシリコーンポリマー;
シリコーン鎖がグラフト化した炭化水素ベースのポリマ
ーである。例えば、ポリ(12-ヒドロキシステアリン
酸)タイプの可溶性グラフトの付いたポリアクリルタイ
プの不溶性骨格を有するグラフト化コポリマーもまた、
好適に使用される。
【0048】ポリオルガノシロキサンタイプの少なくと
も一のブロックと、ラジカル媒介ポリマーの少なくとも
一のブロックとを含むグラフト化−ブロックまたはブロ
ックコポリマーもまた使用可能であり、例えば、非水性
媒体がシリコーン媒体である場合に特に使用可能な、ア
クリル/シリコーンタイプグラフト化コポリマーもまた
使用可能である。
【0049】安定化剤は、また、ポリオルガノシロキサ
ンタイプの少なくとも一のブロックと、ポリエーテルタ
イプの少なくとも一のブロックとを含むグラフト化−ブ
ロックまたはブロックコポリマーから選択可能である。
ポリオルガノシロキサンブロックは、特に、ポリジメチ
ルシロキサンまたはポリ(C2−C18)アルキルメチル
シロキサンであるとよく;ポリエーテルブロックはポリ
(C2−C18)アルキレン、特にポリオキシエチレン及
び/またはポリオキシプロピレンであるとよい。特に、
ジメチコーンコポリオールまたは(C2−C18)アルキ
ルメチコーンコポリオールを使用可能である。例えば、
Dow Corning社により“Dow Corning 3225C”の名で市販
のジメチコーンコポリオール、またはDow Corning社に
よりDow Corning Q2-5200の名で市販のラウリルメチコ
ーンコポリオールを使用することができる。
【0050】使用可能なグラフト化ブロックまたはブロ
ックコポリマーは、例えばエチレン、ブタジエンまたは
イソプレン等の共役した一以上のエチレン性結合を任意
に含む、少なくとも一のエチレン性モノマーの重合化に
よって生じる少なくとも一のブロックと、スチレンポリ
マーの少なくとも一のブロックとを含むコポリマーであ
る。エチレン性モノマーが、幾つかの任意に共役したエ
チレン結合を含む場合、重合後に残留するエチレン性不
飽和は、一般的に水素化されている。したがって、既知
の方法では、イソプレンの重合化は、水素化の後、エチ
レンプロピレンブロックの生成に至り、ブタジエンの重
合化は、水素化の後、エチレン−ブチレンブロックの生
成に至る。これらのブロックコポリマーの中で、挙げる
ことができるのは、“ジブロック”または“トリブロッ
ク”タイプのコポリマー、例えばポリスチレン/ポリイ
ソプレンまたはポリスチレン/ポリブタジエン、例えば
BASF社により‘Luvitol HSB’の名で市販のもの、ポリ
スチレン/コポリ(エチレン−プロピレン)タイプのコ
ポリマー、例えばShell Chemical Co.により‘Kraton’
の名で市販のもの、あるいはまた、ポリスチレン/コポ
リ(エチレン−ブチレン)タイプのコポリマーである。
【0051】少なくとも一のエチレン性モノマー、例え
ばエチレンまたはイソブチレンの重合化から生じる少な
くとも一のブロックと、例えばメタクリル酸メチルなど
のアクリルポリマーの少なくとも一のブロックとを含む
グラフト化−ブロックまたはブロックコポリマーとして
は、ポリ(メタクリル酸メチル)/ポリイソブチレンジ
ブロックまたはトリブロックコポリマーまたは、ポリイ
ソブチレングラフトが付いたポリ(メタクリル酸メチ
ル)骨格を有するグラフト化コポリマーを挙げることが
できる。
【0052】少なくとも一のエチレン性モノマーの重合
化から生じる少なくとも一のブロックと、ポリエーテ
ル、例えばC2−C18ポリオキシアルキレン、特にポリ
オキシエチレン及び/またはポリオキシプロピレンの少
なくとも一のブロックとを含むグラフト化−ブロックま
たはブロックコポリマーとしては、特に、ポリオキシエ
チレン/ポリブタジエンまたはポリオキシエチレン/ポ
リイソブチレンジブロックまたはトリブロックコポリマ
ーを挙げることができる。
【0053】C1−C4アルキル(メタクリラート)アク
リラートと、C8−C30アルキル(メタクリラート)ア
クリラートとのコポリマーもまた使用可能である。特
に、メタクリル酸ステアリール/メタクリル酸メチルコ
ポリマーを挙げることができる。
【0054】安定化剤としてランダムポリマーが使用さ
れる場合は、予定される合成溶媒中に、これを可溶とす
るに充分な量の基を有するように選択される。合成溶媒
が無極性である場合は、好ましく選択される安定化剤
は、粒子をできる限り完全に覆い、その後重合化によっ
て得られるポリマー粒子の表面に、幾つかの安定化ポリ
マー鎖が吸収されるポリマーである。この場合、好まし
く使用される安定化剤は、より優れた界面活性を持たせ
るため、グラフト化ポリマーまたはブロックポリマーで
ある。その理由は、合成溶媒中に不溶なブロックまたは
グラフトは、粒子の表面により多量の被覆を供するため
である。
【0055】液体合成溶媒が少なくとも一のシリコーン
オイルを含む場合は、安定化剤は、ポリオルガノシロキ
サンタイプの少なくとも一のブロックと、ラジカル媒介
ポリマーまたはポリエーテルまたはポリエステルの少な
くとも一のブロック、例えばポリオキシ(C2−C18
アルキレンブロック及び特にポリオキシプロピレン化お
よび/またはポリオキシエチレン化ブロックとを含むグ
ラフト化−ブロックまたはブロックコポリマーから成る
群より選択されるのが好ましい。
【0056】液体脂肪相がシリコーンオイルを含まない
場合、安定化剤は、 ・(a)ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも一
のブロックと、ラジカル媒介ポリマーまたはポリエーテ
ルまたはポリエステルの少なくとも一のブロックとを含
むグラフト化−ブロックまたはブロックコポリマー、 ・(b)C1−C4アルキルアクリラートまたはメタクリ
ラートと、C8−C30アルキルアクリラートまたはメタ
クリラートとのコポリマー、 ・(c)共役したエチレン結合を含む少なくとも一のエ
チレン性モノマーと、ビニルまたはアクリルポリマー、
もしくはポリエーテルまたはポリエステル、もしくはこ
れらの混合物の少なくとも一のブロックとの重合化によ
り生成する少なくとも一のブロックを含むグラフト化−
ブロックまたはブロックコポリマー、からなる群より選
択されることが好ましい。
【0057】言うまでもないが、上記安定化剤の組み合
わせも使用可能である。好ましくは、ジブロックポリマ
ーを安定化剤として使用する。応用によって、揮発性ま
たは不揮発性オイル中の、フィルム形成性または非フィ
ルム形成性のポリマーの分散物の使用が選択される。
【0058】(添加剤)本発明の組成物は、動物起源の
ワックス、植物起源のワックスまたは合成起源のワック
スから選択可能な、少なくとも一のワックスをさらに含
有可能である。
【0059】本発明による組成物中に使用可能なワック
スは、一般的に、40から110℃の融点を有する。該
ワックスはまた、1から217の針入度を有する。ワッ
クスの針入度は、French standard NF T 60-123またはU
S standard ASTM D 1321によって、温度25℃にて決定
される。これらの基準によれば、針入度は、97.5g
の可動アッセンブリに設置された2.5gの標準化され
た針を、試験しようとするワックスの上に5秒間置き、
ワックス内に貫入させた深さの測定値であり、ミリメー
トルの10分の1で表される。
【0060】動物起源のワックスの中では、ミツロウ、
ラノリンワックス及びチャイニーズインセクトワックス
を挙げることができる。植物起源のワックスの中では、
米ワックス、カルナウバワックス、カンデリラワック
ス、オウリカリーワックス、コルクファイバーワック
ス、サトウキビワックス、木ロウ、ウルシノキロウ及び
コットンワックスを挙げることができる。鉱物起源のワ
ックスの中では、パラフィン、ミクロクリスタリンワッ
クス、モンタンロウ及びオゾケライトを挙げることがで
きる。合成起源のワックスの中で特に使用可能なもの
は、ポリオレフィンワックス、特にポリエチレンワック
ス、フィッシャー−トロプシュ合成によって得られるワ
ックス、ワックス状コポリマー及びそのエステル、及び
シリコーンワックスである。
【0061】上記の二つの物理特性を満たす、動物また
は植物起源の水素化オイルを使用することも可能であ
る。これらのオイルの中では、直鎖状または非直鎖状の
8−C32脂肪鎖を含む脂肪物質の触媒水素化によって
得られる水素化オイル、水素化サンフラワーオイル、水
素化ヒマシ油、水素化ココナッツオイル、水素化ホホバ
オイル、水素化ラノリン及び水素化パーム油を挙げるこ
とができる。
【0062】本発明によって使用可能なワックスは、5
0℃未満の温度において硬い固体であることが好まし
い。本発明による組成物は、組成物全重量に対して0か
ら30重量%(特に0.1から30重量%)のワックス
を含有可能であり、これが1から25重量%であると好
ましい。
【0063】好ましくは、本発明による組成物は、 ・1から7.5の針入度を有する少なくとも一のワック
ス(ワックスIと呼称)を、特に組成物全重量に対して
0.1から20重量%の含量で、また、 ・7.5より大きく217以下の針入度を有する少なく
とも一のワックス(ワックスIIと呼称)を、特に組成物
全重量に対して0.1から10重量%の含量で、含有可
能である。このワックス混合物は、該組成物をマスカラ
またはアイライナーとして使用することを意図する場合
に、特に好適である。
【0064】該組成物はまた、脂溶性ポリマーとも呼称
される、液体脂肪相中に溶解させたポリマーを含有可能
である。特に挙げることのできる親油性ポリマーは、少
なくとも一のビニルエステルと、本願明細書中に参照の
ためにその内容を取り込むこととする仏国特許出願22
622303号に記載のように、オレフィン、アルキル
ビニルエーテルもしくはアリルまたはメタリルのエステ
ルであってよい、少なくとも一の他のモノマーとの共重
合により生成するコポリマーである。
【0065】本発明において使用可能な脂溶性フィルム
形成性ポリマーとしては、ポリアルキレン及び特にC2
−C20アルケン、例えばポリブテン、直鎖または分枝状
で飽和または不飽和のC1−C8アルキル基を有するアル
キルセルロース、例えばエチルセルロース及びプロピル
セルロース、ビニルピロリドン(VP)及び特にビニル
ピロリドンとC2−C40アルケン、好ましくはC3−C20
アルケンとのコポリマーを挙げることができる。本発明
において使用可能なVPコポリマーの例としては、VP
/酢酸ビニル、VP/メタクリル酸エチル、ブチル化ポ
リビニルピロリドン(PVP)、VP/メタクリル酸エ
チル/メタクリル酸、VP/エイコセン、VP/ヘキサ
デケン、VP/トリアコンテン、VP/スチレンまたは
VP/アクリル酸/メタクリル酸ラウリルを挙げること
ができる。
【0066】脂溶性フィルム形成性ポリマーは、該組成
物中に、組成物全重量に対して0.1から15重量%の
含量で存在可能であり、2から10重量%であるとさら
によい。
【0067】該組成物は、粉体化合物及び/または脂溶
性染料などの少なくとも一の染料を、例えば組成物全重
量に対して0.01から4%の割合で更に含有可能であ
る。粉体化合物は、通常化粧品組成物において使用され
る顔料及び/または真珠層から選択可能である。有利に
は、粉体化合物が組成物全重量に対して0.1から25
重量%、さらには1から20重量%を占める。
【0068】顔料は、白色でも有色でも、鉱物及び/ま
たは有機のものであってよい。鉱物顔料の中で挙げるこ
とができるのは、任意に表面処理された二酸化チタン、
酸化ジルコニウムまたは酸化セリウム、並びに酸化鉄ま
たは酸化クロム、マンガンヴァイオレット、ウルトラマ
リンブルー、抱水クロム及びフェリックブルーである。
有機顔料の中で挙げることができるのは、カーボンブラ
ック、D&Cタイプの顔料及びコキニールカルミン、バ
リウム、ストロンチウム、カルシウムまたはアルミニウ
ムである。真珠層顔料は、白色真珠層顔料、例えばチタ
ンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆したマイカ、有色真
珠層顔料、例えば酸化鉄で着色したチタンマイカ、特に
フェリックブルーまたは酸化クロムで着色したチタンマ
イカ、上記のタイプの有機顔料で着色したチタンマイ
カ、並びにオキシ塩化ビスマスをベースとする真珠層顔
料から選択可能である。
【0069】該組成物はまた、当業者にはよく知られ、
化粧品組成物には従来使用されているものから選択可能
な充填剤を含有可能である。充填剤は、鉱物または有機
の、ラメラまたは球状であってよい。タルク、マイカ、
シリカ、カオリン、ナイロンパウダー(Atochem社製、O
rgasol)、ポリ-β-アラニンパウダー及びポリエチレン
パウダー、テフロン(登録商標)、ラウロイルリジン、
デンプン、窒化ホウ素、テトラフルオロエチレンポリマ
ーパウダー、中空のミクロスフィア、例えばExpancel
(Nobel Industrie)、Polytrap(Dow Corning)及びシ
リコーン樹脂ビーズ(例えば、Toshiba社製、Tospearl
s)、沈殿した炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び
ヒドロカーボナート、ヒドロキシアパタイト、中空シリ
カミクロスフィア(Maprecos社製、Silica Beads)、ガ
ラスまたはセラミックのミクロカプセル、8から22の
炭素原子、好ましくは12から18の炭素原子を含む有
機カルボン酸から誘導される金属石鹸、例えばステアリ
ン酸亜鉛、マグネシウムまたはリチウム、ラウリン酸亜
鉛またはミリスチン酸マグネシウムを挙げることができ
る。
【0070】本発明による組成物はまた、液体脂肪相の
ための増粘剤を含有可能である。該増粘剤は、有機変性
粘土から選択可能であるが、これは特に第四級アミン及
びtertアミンから選択される化合物を用いて変性された
粘土である。挙げることのできる有機変性粘土は、有機
変性ベントン、例えばRheox社によって“Bentone 34”
の名で市販のもの、及び有機変性ヘクトライト、例えば
Rheox社によって“Bentone 27”の名で市販のものであ
る。処理されたシリカ、脂溶性アルキル化グアーガム、
オイルゲル化ポリマー、例えば、Kratonタイプ等のエチ
レン性結合を含む少なくとも一のモノマーの重合化また
は共重合によって生じるトリブロックまたはスターバー
ストポリマーもまた使用可能である。増粘剤は、組成物
全重量に対して0.1から10重量%の顔料で存在可能
である。
【0071】該組成物は、こうした組成物中に通常使用
されるあらゆる添加剤、例えば香料、保存料、界面活性
剤、可塑剤、金属イオン封鎖剤、ビタミン、タンパク
質、セラミド、酸性化または塩基性化剤、及び皮膚軟化
剤を更に含有可能である。
【0072】言うまでもないが、当業者であれば、これ
らの任意の付加的化合物及び/またはその量、本発明に
よる組成物の有利な特性が予定する添加によって損なわ
れないように、または実質的に損なわれないように選択
するであろう。
【0073】本発明の実施態様の一つでは、該組成物は
また、本質的に無水であり、組成物全重量に対して10
%未満の水を含有可能である。この場合は、これは油性
ゲルまたはペーストの形態で存在可能である。本発明
は、下記の実施例において更に詳細に説明される。
【0074】
【実施例】(ポリマー分散物の実施例1)メチルアクリ
レートとアクリル酸との比が85/15の非架橋コポリ
マーの、イソドデカン中の分散物を、欧州特許出願74
9747号の実施例7の方法によって調製した。Kraton
G1701の名で市販(Shell)のポリスチレン/コポリ
(エチレン−プロピレン)ジブロックコポリマーを用い
て表面安定化された、22.6重量%の固体含量、17
5nmの平均粒子径(多重分散度(polydispersity):
0.05)及び20℃のTgを有するポリ(メチルアク
リレート/アクリル酸)粒子のイソドデカン中の分散物
が得られた。このコポリマーは、室温(25℃)にて、
フィルムを形成可能であった。
【0075】(ポリマー分散物の実施例2)メチルアク
リレートとアクリル酸との比が95/5の非架橋コポリ
マーの、イソドデカン中の分散物を、実施例1に示した
ように調製した。固体含量は24.2%、平均粒子径は
180nm及びTgは20℃であった。このコポリマー
は、室温(25℃)にて、フィルムを形成可能であっ
た。
【0076】(ポリマー分散物の実施例3)メチルアク
リレートとアクリル酸との比が85/15の非架橋コポ
リマーの、イソドデカン中の分散物を、欧州特許出願7
49746の実施例1の方法に従い、ヘプタンをイソド
デカンで置き換えることによって調製した。Kraton G17
01の名で市販(Shell)のポリスチレン/コポリ(エチ
レン−プロピレン)ジブロックコポリマーを用いて表面
安定化された、25.5重量%の固体含量、150nmの
平均粒子径(多重分散度<0.05)及び100℃のT
gを有するポリ(メチルアクリレート/アクリル酸)粒
子のイソドデカン中の分散物が得られた。このコポリマ
ーは、室温(25℃)にて、フィルムを形成することが
できなかった。
【0077】(ポリマー分散物の実施例4)エチレング
リコールジメタクリレートと架橋したポリメチルメタク
リレートの、イソドデカン中の分散物を、欧州特許出願
749746号の実施例2の方法に従い、Isopar Lをイ
ソドデカンで置き換えることによって調製した。Kraton
G1701の名で市販(Shell)のポリスチレン/コポリ
(エチレン−プロピレン)ジブロックコポリマーを用い
て表面安定化された、19.7重量%の固体含量、13
5nmの平均粒子径(多重分散度:0.05)及び100
℃のTgを有するポリ(メチルアクリレート/アクリル
酸)粒子のイソドデカン中の分散物が得られた。このコ
ポリマーは、室温(25℃)にて、フィルムを形成する
ことができなかった。
【0078】(本発明による実施例5から12)フィル
ム形成性ポリマー及び非フィルム形成性ポリマーの分散
物の混合物を、以下の組成に従って調製した。 ・実施例1または2のフィルム形成性ポリマーの分散物 (分散物F1またはF2と呼称) xg ・実施例2または3の非フィルム形成性ポリマーの分散物 (分散物NF3またはNF4と呼称) yg
【0079】得られたフィルムの光沢を、各組成物につ
いて測定した。光沢は、コントラストカード表面に付着
させて24時間おき、相対湿度が50%の環境中に24
時間おいた、厚さ300μmにて付着して成るウェット
フィルムについて測定した。測定は、Byk-Gardner glos
smeterを用い、光ビーム角60°にて実行した。
【0080】(比較例13から17)実施例9の組成物
は、非フィルム形成性ポリマーが、固体含量についてい
えば等量の充填剤によって置き換えられてなる、5つの
類似の組成物(実施例13から17)とも比較した。比
較は、上記の方法によって得られたフィルムの光沢特性
について行った。
【0081】(結果)下記の結果が得られた。
【表1】
【表2】
【表3】 NAI:本発明によるものではない
【0082】C1:ナイロンパウダー(Atochem社製、O
rgasol 2002 Extra D) C2:ポリジメチルシルセスキオキサン樹脂ミクロビー
ズ(Toshiba Silicone社製、Tospearl 145a) C3:ポリエチレンパウダー(Allied Chemical社製、A
cumist B-6) C4:エチレングリコールジメタクリレート/ラウリル
メタクリレートコポリマー(APS社製、Polytrap 6603) C5:エチレングリコールジメタクリレートとメチルメ
タクリレートとのコポリマー球(APS社製、Microsponge
Skin Oil Absorber 5640 Powder)
【0083】これらの結果から、本発明による組成物
(実施例5から12)では、優れた光沢(60より大)
を有するフィルムを得られ、非フィルム形成性ポリマー
に代えて充填剤を含有する組成物(実施例13から1
7)では、つやのない(10に満たない光沢)フィルム
となることがわかる。非フィルム形成性ポリマーのみを
含有する組成物は、付着性のフィルムを形成しない。
【0084】(マスカラの比較例18から22)本発明
による、下記の組成を有する4つのマスカラ(実施例1
8から21)を調製した。
【0085】 ・実施例2のフィルム形成性ポリマーの分散物 (分散物F2と呼称) xg ・実施例3の非フィルム形成性ポリマーの分散物 (分散物NF3と呼称) yg ・パラフィン 2.2g ・カルナウバワックス 4.5g ・ビーズワックス 8.3g ・酢酸ビニル/ステアリン酸アリル(65/35)コポリマー (Chimex社製、Mexomer PQ) 2.2g ・ラウリン酸ポリビニル(Chimex社製、Mexomer PP) 0.75g ・米デンプン 0.85g ・ベントナイト 5.32g ・炭酸プロピレン 1.74g ・顔料 4.6g ・保存料 全体を100gとする量 ・イソドデカン 適量
【0086】
【表4】
【0087】本発明の一部をなすものではなく、下記の
組成を有するマスカラ(実施例22)を更に調製した。 ・実施例2のフィルム形成性ポリマーの分散物 (分散物F2と呼称) 8g ・エチレングリコールジメタクリレート/メチルメタクリレートコポリマーの球 (APS社製、Microsponge Skin Oil Absorber 5640 Powder) 2g ・パラフィン 2.2g ・カルナウバワックス 4.5g ・ビーズワックス 8.3g ・酢酸ビニル/ステアリン酸アリル(65/35)コポリマー (Chimex社製、Mexomer PQ) 2.2g ・ラウリン酸ポリビニル(Chimex社製、Mexomer PP) 0.75g ・米デンプン 0.85g ・ベントナイト 5.32g ・炭酸プロピレン 1.74g ・顔料 4.6g ・保存料 全体を100gとする量 ・イソドデカン 適量
【0088】この組成物は、非フィルム形成性ポリマー
の代わりに充填剤を含む、フィルム形成性ポリマーの分
散物の組み合わせを含む。得られたフィルムの硬さ並び
にカール特性を、下記の方法に従って、各組成物につい
て測定した。 a)フィルムの硬さの測定 フィルムの硬さを、ASTM standard D-43-66もしくはsta
ndard NF-T 30-016(1981年10月)に従い、Persoz pend
ulumを用いて測定した。支持体表面に付着したフィルム
は、乾燥前に300ミクロンの厚さを有するはずであ
る。
【0089】30℃及び相対湿度50%にて、24時間
乾燥させた後、100ミクロンの厚さを有するフィルム
が得られ、secondで表されるその硬さを、30℃及び相
対湿度50%にて測定した。
【0090】(b)カール付けの測定 11mm長さの髪の、6つの試験片を使用した。メイクア
ップをしていない髪の最初のカールRiを、水平に対し
て髪が形成する角度を測定することによって測定した
(6回の測定の平均をとった)。その後、該組成物を、
アプリケータブラシの走査10回で、走査10回の後に
2分間待つこととして3度塗布し、試験片にメイクアッ
プを適用した。
【0091】メイクアップ適用直後の髪のカールRm
を、メイクアップを施した髪によって形成される角度を
再度測定することによって測定した(6回の測定の平均
をとった)。カールRをこうして決定した:R=Rm−
Ri。下記の結果が得られた。
【表5】 本発明による組成物(実施例18から21)は、非フィ
ルム形成性ポリマーの粒子に代えて充填剤(ミクロスポ
ンジ)を含む実施例22のフィルムよりも硬いフィルム
を形成することが判った。さらに、本発明による実施例
18から21において得られるカール(少なくとも6°
の角度変化)は、実施例22において得られるもの
(3.8°の角度変化)よりもずっと大きかった。
【0092】非フィルム形成性ポリマーのみを、充填剤
と共に含有する組成物は、付着性のフィルムを形成せ
ず、よって、マスカラ中での使用に充分な硬さはもたな
い。
【0093】(実施例23)下記の組成を有するファン
デーションを調製した。 ・実施例1のフィルム形成性ポリマーの分散物 72.6g ・実施例4の非フィルム形成性ポリマーの分散物 9.4g ・顔料 10g ・充填剤 9.4g
【0094】顔への適用が容易であり、耐水性の、自然
でべた付かず、優れた耐移り特性を備えたメイクアップ
効果を供するファンデーションが得られた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/025 A61K 7/025 7/032 7/032 7/06 7/06 7/09 7/09 7/42 7/42 7/48 7/48

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理学的に許容される媒体中に、第一
    ポリマーを含む第一フィルム形成性ポリマー系の粒子
    の、液体脂肪相中に表面安定化された分散物を含む局所
    適用のための組成物であって、第二ポリマーを含む第二
    非フィルム形成性ポリマー系の粒子の、液体脂肪相中に
    表面安定化された分散物を更に含むことを特徴とする組
    成物。
  2. 【請求項2】 第一ポリマー系が、−100℃から4
    0℃、より望ましくは−10℃から30℃のガラス転移
    温度(Tg1)を有することを特徴とする請求項1に記
    載の組成物。
  3. 【請求項3】 第二ポリマー系が、40℃より高く3
    00℃以下、より望ましくは45℃から150℃のガラ
    ス転移温度(Tg2)を有することを特徴とする請求項
    1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 第一及び/または第二ポリマーが、ポ
    リウレタン、ポリウレタン−ポリアクリレート、ポリウ
    レア、ポリウレア−ポリウレタン、ポリエステル−ポリ
    ウレタン、ポリエーテル−ポリウレタン、ポリエステ
    ル、ポリエステルアミド、脂肪鎖ポリエステル、アルキ
    ド;アクリル及び/またはビニルポリマーまたはコポリ
    マー;シリコーンポリマー及びフルオロポリマー、並び
    にこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求
    項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 各ポリマー系の粒子が、ブロックポリ
    マー、グラフト化ポリマー及びランダムポリマー、並び
    にこれらの混合物から選択される安定化剤を用いて特に
    安定化されてなることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか一項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 安定化剤が、炭化水素ベースの鎖とグ
    ラフト化してなるシリコーンポリマー;シリコーン鎖と
    グラフト化してなる炭化水素ベースのポリマー;ポリオ
    ルガノシロキサンタイプの少なくとも一のブロックと、
    ラジカル媒介ポリマーの少なくとも一のブロックとを含
    む、グラフト化ブロックまたはブロックコポリマー;ポ
    リオルガノシロキサンタイプの少なくとも一のブロック
    と、ポリエーテルタイプの少なくとも一のブロックとを
    含む、グラフト化ブロックまたはブロックコポリマー;
    1−C4アルキル(メタクリラート)アクリラートと、
    8−C30アルキル(メタクリラート)アクリラートと
    のコポリマー;一以上のエチレン性の、任意に共役した
    結合を含むエチレン性モノマーの重合化から生じる少な
    くとも一のブロックと、スチレンポリマーの少なくとも
    一のブロックとを含むグラフト化ブロックまたはブロッ
    クコポリマー;エチレン性モノマーの重合化から生じる
    少なくとも一のブロックと、アクリルポリマーの少なく
    とも一のブロックとを含むグラフト化ブロックまたはブ
    ロックコポリマー;エチレン性モノマーの重合化から生
    じる少なくとも一のブロックと、ポリエーテルの少なく
    とも一のブロックとを含むグラフト化ブロックまたはブ
    ロックコポリマー、及びこれらの混合物から選択される
    ことを特徴とする請求項9に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 液体脂肪相中に分散された第一及び第
    二ポリマーが、組成物全重量に対して2から60重量
    %、好ましくは4から40重量%、更に好ましくは5か
    ら30重量%の総含量で存在することを特徴とする請求
    項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 第一及び第二ポリマーが、該組成物中
    に、第一ポリマー/第二ポリマーの重量比として、1/
    99から99/1、好ましくは50/50から99/
    1、更に好ましくは50/50から80/20にて存在
    することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に
    記載の組成物。
  9. 【請求項9】 液体脂肪相が、鉱物、動物、植物また
    は合成起源のオイル、炭化水素ベースのオイル、フッ化
    オイル及び/またはシリコーンオイルから、単独もしく
    は混合物として選択される少なくとも一のオイルを含む
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載
    の組成物。
  10. 【請求項10】 少なくとも一のワックスを更に含む
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載
    の組成物。
  11. 【請求項11】 少なくとも一の脂溶性ポリマーを更
    に含むことを特徴とする請求項1から10のいずれか一
    項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 本質的に無水であることを特徴とす
    る請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 マスカラ、アイライナー、唇用の製
    品、フェイスパウダー、アイシャドウ、ファンデーショ
    ン、ボディ用のメイクアップ製品、コンシーラー製品、
    メイクアップベース、メイクアップの上から適用するた
    めの組成物、抗日光組成物、皮膚着色組成物、またはス
    キンケア製品の形態であることを特徴とする請求項1か
    ら12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか一項に
    記載の組成物をケラチン物質に適用することを特徴とす
    る、ケラチン物質のための美容目的のメイクアップまた
    は非治療的処理の方法。
  15. 【請求項15】 ケラチン物質、特にケラチン繊維の
    表面に付着してなる、光沢があり、及び/またはべたつ
    きがなく、及び/または摩擦に耐性であり、及び/また
    は耐移り特性を有するフィルムを得るための、請求項1
    から13のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  16. 【請求項16】 ケラチン繊維、特に睫毛をカールさ
    せるための、請求項1から13のいずれか一項に記載の
    組成物の使用。
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