JP2001088881A - ガラスロービング包装体 - Google Patents

ガラスロービング包装体

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JP2001088881A
JP2001088881A JP26909799A JP26909799A JP2001088881A JP 2001088881 A JP2001088881 A JP 2001088881A JP 26909799 A JP26909799 A JP 26909799A JP 26909799 A JP26909799 A JP 26909799A JP 2001088881 A JP2001088881 A JP 2001088881A
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JP
Japan
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heat
glass roving
shrinkable film
glass
film
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Pending
Application number
JP26909799A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sakaguchi
武史 坂口
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Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、ガラスロービングを全て引
き出した後に、熱収縮フィルムを焼却しても環境を汚染
することがなく、しかも接着剤や接着性フィルムを使用
することなく、ガラスロービングが熱収縮フィルム内で
滑落するのを防止できるガラスロービング包装体を提供
することである。 【構成】 本発明のガラスロービング包装体は、図1に
示すように、袋状の熱収縮フィルム10の動摩擦係数が
0.1以上であるため、ガラス繊維束回巻体11の最外
層付近まで繰り出しても、熱収縮フィルム10の内面に
接するガラスロービングが下方にずれることはなく、ガ
ラスロービングが熱収縮フィルム10内で滑落するのを
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスロービングを円
筒状に回巻したガラス繊維束回巻体の外表面が、袋状の
熱収縮フィルムによって被覆されてなるガラスロービン
グ包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラスロービングは、多数本のガラス単
繊維を束ねたガラスストランドを所定本数撚らずに引き
揃えたものであり、ガラスロービングを構成するガラス
単繊維の本数は、千本程度から数万本程度のものまであ
り、チョップドストランド等の製造、或いはスプレーア
ップ法、シートモールディングコンパウンド法(SMC
法)、フィラメントワインディング法(FW法)等にお
いて広く用いられている。
【0003】ガラスロービングは、例えば、外径260
mm、高さ260mmの大きさに巻き取られて回巻体と
された後、この回巻体が損傷したり、荷崩れするのを防
止するため、その表面を、袋状や筒状の熱収縮フィルム
でシュリンク包装して出荷されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記のガラス
ロービング包装体は、ガラスロービングを熱収縮フィル
ムの上方の開口部から順次繰り出しながら使用され、全
てのガラスロービングを取り出した後、熱収縮フィルム
は廃棄処分となる。
【0005】ところが通常、この種の熱収縮フィルムの
材質としては、ポリ塩化ビニルが使用されているため、
これを焼却する際、焼却条件によって塩素系ガスが発生
する虞れがあり、環境上問題となる可能性がある。しか
もポリ塩化ビニルで包装された梱包体は、ドイツなどに
は輸出できないといった規制もあり、ポリ塩化ビニルを
取り巻く環境はますます厳しくなっている。
【0006】また熱収縮フィルム内に収納されたガラス
ロービングは、ガラス繊維束回巻体の内側にある巻き始
め端から使用され、ガラスロービングを繰り出すにつ
れ、回巻体の肉厚は次第に小さくなる。そして回巻体の
最外層付近までガラスロービングを繰り出すと、熱収縮
フィルムの内面に接しているガラスロービングが下方に
ずれて熱収縮フィルム内で滑落しやすく、滑落したガラ
スロービングが絡み合い、連続使用する際に不具合を生
じることがあった。特に近年では、外径300mm以
上、高さ400mm以上の大型のガラス繊維束回巻体が
製造されつつあるが、熱収縮フィルム内でのガラスロー
ビングの滑落は、大型のガラス繊維束回巻体ほど、顕著
に現れている。
【0007】熱収縮フィルム内でのガラスロービングの
滑落を防止する方法としては、ガラス繊維束回巻体の外
表面に接着剤を塗布したり、熱収縮フィルムの内表面に
接着剤を塗布したり、回巻体と熱収縮フィルムとの間に
接着性フィルムを介在させる方法が考えられるが、接着
剤を塗布する方法は、塗布作業が繁雑である上、接着剤
が作業者に粘着して取り扱いが不便であったり、また接
着性フィルムを使用する方法は、材料コストが高くなる
ため好ましくない。
【0008】本発明の目的は、ガラスロービングを全て
引き出した後に、熱収縮フィルムを焼却しても環境を汚
染することがなく、しかも接着剤や接着性フィルムを使
用することなく、ガラスロービングが熱収縮フィルム内
で滑落するのを防止できるガラスロービング包装体を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のガラスロービン
グ包装体は、ガラスロービングを円筒状に回巻したガラ
ス繊維束回巻体の外表面が、袋状の熱収縮フィルムによ
って被覆されてなるガラスロービング包装体であって、
前記熱収縮フィルムは、ポリプロピレン樹脂組成物ある
いはポリエチレンテレフタレート樹脂組成物から形成さ
れ、動摩擦係数が0.1〜0.7であることを特徴とす
る。
【0010】また本発明のガラスロービング包装体は、
熱収縮フィルムが、滑剤を0.05〜1重量%含むポリ
プロピレン樹脂組成物あるいはポリエチレンテレフタレ
ート樹脂組成物から形成されてなることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明のガラスロービング包装体は、図1に示
すように、袋状の熱収縮フィルム10の動摩擦係数が
0.1以上であるため、ガラス繊維束回巻体11の最外
層付近まで繰り出しても、熱収縮フィルム10の内面に
接するガラスロービングが下方にずれることはなく、ガ
ラスロービングが熱収縮フィルム10内で滑落するのを
防止できる。
【0012】また本発明で使用するような袋状の熱収縮
フィルムは、図2に示すように、予め内面が密着した状
態で成形されており、使用する際には、その開口部10
aを開く必要があるが、この熱収縮フィルム10の動摩
擦係数が大きくなりすぎると、熱収縮フィルム10の密
着した開口部10aが、互いにずれにくくなり、これを
作業者が手で開くのが困難となるため、熱収縮フィルム
の動摩擦係数は0.7以下にすることが必要である。熱
収縮フィルムの動摩擦係数の好ましい値は、0.3〜
0.5である。
【0013】また本発明における熱収縮フィルムは、ポ
リプロピレン樹脂組成物あるいはポリエチレンテレフタ
レート樹脂組成物から形成されてなるため、これをいか
なる条件で焼却しても塩素系ガスが発生することはな
い。熱収縮フィルムとしては、この他にポリエチレン樹
脂が知られているが、通常、ポリエチレン樹脂は一軸方
向にしか収縮しないため、熱収縮後のガラスロービング
回巻体への密着性が悪い。従って、ポリエチレン樹脂を
使ったガラスロービング包装体を、手で持って移動させ
ると、熱収縮フィルムがずれやすくなり、ガラスロービ
ングを繰り出す際に、熱収縮フィルム内でガラスロービ
ングが滑落しやすくなるため好ましくない。
【0014】熱収縮フィルムの動摩擦係数は、主にポリ
プロピレン樹脂組成物あるいはポリエチレンテレフタレ
ート樹脂組成物中に含まれるポリエチレンワックス、脂
肪酸アミドあるいはシリカ等の滑剤の含有量によって決
まり、本発明の熱収縮フィルムの材質としては、滑剤を
0.05〜1重量%(好ましくは0.05〜0.2重量
%、より好ましくは0.07〜0.1重量%)含むポリ
プロピレン樹脂組成物あるいはポリエチレンテレフタレ
ート樹脂組成物が適している。
【0015】さらにガラスロービング包装体を熱収縮さ
せるための包装設備や作業時間を考慮すると、熱収縮フ
ィルムの収縮温度は、できるだけ低く、また収縮時間
は、できるだけ短いことが好ましく、具体的には、収縮
温度を150℃以下、収縮時間を120秒以内にするこ
とが好ましいが、本発明における熱収縮フィルムは、こ
のような条件を満足するようなポリプロピレン樹脂組成
物あるいはポリエチレンテレフタレート樹脂組成物から
形成することが好ましい。また熱収縮フィルムの厚みと
しては、20〜150μm程度が適当である。
【0016】
【実施例】以下、本発明のガラスロービング包装体を実
施例及び比較例に基づいて詳細に説明する。
【0017】表1は、本発明のガラスロービング包装体
(実施例1〜4)を、表2は、比較例のガラスロービン
グ包装体(比較例1、2)を示すものである。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】これらのガラスロービング包装体は、次の
ようにして作製した。
【0021】まず1000m当たりの重量が230gの
ガラスストランドを10本引き揃えてなるガラスロービ
ングを常法に基づいてマンドレルに巻き付け、外径26
0mm、高さ260mmのガラス繊維束回巻体を得た。
【0022】次に表1及び表2に示す材質の袋状の熱収
縮フィルム(横450mm、縦450mm)の開口部を
開き、その開口部から、上記のガラス繊維束回巻体を熱
収縮フィルム内に収納し、その後、表1及び表2に示す
収縮条件(温度、時間)で熱処理することによって、熱
収縮フィルムを熱収縮させてガラスロービング包装体を
作製した。
【0023】表1から明らかなように、実施例1〜4の
ガラスロービング包装体は、いずれも熱収縮フィルムの
収縮状態が良好であり、ガラス繊維束回巻体の外表面に
熱収縮フィルムが密着していた。またこれらの熱収縮フ
ィルムの動摩擦係数が0.1以上であるため、これらの
熱収縮フィルムからガラスロービングを順次繰り出して
も、最後までガラスロービングが熱収縮フィルム内で滑
落することはなかった。さらにこれらの熱収縮フィルム
の動摩擦係数が0.7以下であるため、ガラス繊維束回
巻体を袋状の熱収縮フィルムに収納する前に、内面が密
着した熱収縮フィルムの開口部を、作業者が手で容易に
ずらして開くことができた。
【0024】それに対し、比較例1、2のガラスロービ
ング包装体は、いずれも熱収縮フィルムの収縮状態は良
好であったが、比較例1では、熱収縮フィルムの動摩擦
係数が0.1未満であるため、ガラスロービング包装体
からガラスロービングを繰り出すと、回巻体の最外層付
近のガラスロービングが下方にずれて熱収縮フィルム内
で滑落し、滑落したガラスロービングが絡み合い、最後
まで円滑に引き出すことができなかった。また比較例2
では熱収縮フィルムの動摩擦係数が0.7を超えている
ため、ガラスロービング包装体は、他の包装体に比べ
て、使用前の袋状の熱収縮フィルムの開口部を互いにず
らすのが困難であり、これを開くのに多くの時間を要し
た。
【0025】尚、本発明における熱収縮フィルムの動摩
擦係数は、ASTM D−1894に基づいて測定した
ものである。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明のガラスロービング
包装体は、ガラスロービングを全て引き出した後、熱収
縮フィルムを焼却しても、環境を汚染する虞れが全くな
く、また接着剤や接着性フィルムを使用することなく、
ガラスロービングが熱収縮フィルム内で滑落するのを防
止できるため、最後まで円滑に引き出すことができ、さ
らにガラス繊維束回巻体を収納する前の、内面が密着し
た袋状の熱収縮フィルムの開口部を、作業者が容易にず
らして開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスロービング包装体を示す概略縦
断面図である。
【図2】使用前の袋状の熱収縮フィルムを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 熱収縮フィルム 10a 熱収縮フィルムの開口部 11 ガラス繊維束回巻体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/02 C08L 67/02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスロービングを円筒状に回巻したガ
    ラス繊維束回巻体の外表面が、袋状の熱収縮フィルムに
    よって被覆されてなるガラスロービング包装体であっ
    て、前記熱収縮フィルムは、ポリプロピレン樹脂組成物
    あるいはポリエチレンテレフタレート樹脂組成物から形
    成され、動摩擦係数が0.1〜0.7であることを特徴
    とするガラスロービング包装体。
  2. 【請求項2】 熱収縮フィルムが、滑剤を0.05〜1
    重量%含むポリプロピレン樹脂組成物あるいはポリエチ
    レンテレフタレート樹脂組成物から形成されてなること
    を特徴とする請求項1記載のガラスロービング包装体。
JP26909799A 1999-09-22 1999-09-22 ガラスロービング包装体 Pending JP2001088881A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044641A1 (ja) 2007-10-02 2009-04-09 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho 長繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法及び製造装置
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