JP2001087788A - 上澄水排出装置 - Google Patents
上澄水排出装置Info
- Publication number
- JP2001087788A JP2001087788A JP26813399A JP26813399A JP2001087788A JP 2001087788 A JP2001087788 A JP 2001087788A JP 26813399 A JP26813399 A JP 26813399A JP 26813399 A JP26813399 A JP 26813399A JP 2001087788 A JP2001087788 A JP 2001087788A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water collecting
- lid
- pipe
- water
- collecting pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Activated Sludge Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スカムや汚泥の吸い込みを有効に防止した上
澄水排出装置を提供する。 【解決手段】 上澄水排出装置7は汚水処理槽1内に一
端部を臨ませた固定排水管11と、上面に集水口を開口
した集水管15と、集水管15を昇降操作するエンコー
ダ付モータ26、巻き取りドラム28、チェーン30等
と、集水管15の集水口を上方側より開閉自在に閉塞す
べく、集水管15に対して上下変位自在に配設された蓋
体22と、集水管15が汚水処理槽1内の所定高さより
下方に変位した際に蓋体22の下降を阻止して集水口を
開放すると共に、集水管15の所定高さより上方位置で
集水口を蓋体22により閉塞させるエンコーダ付モータ
27、巻き取りリール29蓋、チェーン31等と、集水
管15の昇降を許容して固定排水管11と集水管15と
を互いに連通状態で接続する回動排水管13とを備え
る。
澄水排出装置を提供する。 【解決手段】 上澄水排出装置7は汚水処理槽1内に一
端部を臨ませた固定排水管11と、上面に集水口を開口
した集水管15と、集水管15を昇降操作するエンコー
ダ付モータ26、巻き取りドラム28、チェーン30等
と、集水管15の集水口を上方側より開閉自在に閉塞す
べく、集水管15に対して上下変位自在に配設された蓋
体22と、集水管15が汚水処理槽1内の所定高さより
下方に変位した際に蓋体22の下降を阻止して集水口を
開放すると共に、集水管15の所定高さより上方位置で
集水口を蓋体22により閉塞させるエンコーダ付モータ
27、巻き取りリール29蓋、チェーン31等と、集水
管15の昇降を許容して固定排水管11と集水管15と
を互いに連通状態で接続する回動排水管13とを備え
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生活排水等の有機
物を含む有機性汚水を曝気して微生物により活性汚泥処
理して上澄水を排出する回分式汚水処理装置における上
澄水排出装置に関するものである。
物を含む有機性汚水を曝気して微生物により活性汚泥処
理して上澄水を排出する回分式汚水処理装置における上
澄水排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の汚水処理に際しては、微
生物を含む活性汚泥を収容した汚水処理槽内に、有機性
汚水を所定量流入した後、曝気撹拌して微生物により生
物反応処理させ、汚泥を沈殿させた後、上澄水を排出し
ていた。
生物を含む活性汚泥を収容した汚水処理槽内に、有機性
汚水を所定量流入した後、曝気撹拌して微生物により生
物反応処理させ、汚泥を沈殿させた後、上澄水を排出し
ていた。
【0003】そして、この種の回分式汚水処理装置の上
澄水排出装置として、例えば、特開平6−269792
号公報に開示の上澄水排出装置があり、汚水処理槽内
に、上面に流入口を有する移動トラフが配置され、該移
動トラフは汚水処理槽に垂直に立設された一対のガイド
棒に沿って上下方向にスライド自在に支持された構造と
されていた。
澄水排出装置として、例えば、特開平6−269792
号公報に開示の上澄水排出装置があり、汚水処理槽内
に、上面に流入口を有する移動トラフが配置され、該移
動トラフは汚水処理槽に垂直に立設された一対のガイド
棒に沿って上下方向にスライド自在に支持された構造と
されていた。
【0004】また、互いにリンク連結された一対のリン
ク式排水管の内、上側のリンク式排水管は移動トラフ下
部の排出口に水平軸心回りに回動自在に接続され、下側
のリンク式排水管は汚水処理槽内に臨んで配置された排
水管の一端部に水平軸心回りに回動自在に接続された構
造とされていた。
ク式排水管の内、上側のリンク式排水管は移動トラフ下
部の排出口に水平軸心回りに回動自在に接続され、下側
のリンク式排水管は汚水処理槽内に臨んで配置された排
水管の一端部に水平軸心回りに回動自在に接続された構
造とされていた。
【0005】そして、移動トラフの下降操作に伴って流
入口から移動トラフ内に流入した上澄水は、移動トラフ
の排出口から各リンク式排水管および排水管を通じて外
部に排出されるように構成されていた。
入口から移動トラフ内に流入した上澄水は、移動トラフ
の排出口から各リンク式排水管および排水管を通じて外
部に排出されるように構成されていた。
【0006】また、上澄水の排出による水面の下降と共
に、集水部分を下降させる同様構造の上澄水排出装置と
して、その他に実開昭61−135595号公報、実公
平3−44244号公報、特開平11−151496号
公報等に開示のものもある。
に、集水部分を下降させる同様構造の上澄水排出装置と
して、その他に実開昭61−135595号公報、実公
平3−44244号公報、特開平11−151496号
公報等に開示のものもある。
【0007】さらに、特公平7−2237号公報、特公
平7−71674号公報等に開示のように、吸水口を下
限水位付近や下限水位と汚泥界面との間に設置して、下
限水位付近の上澄水を水面が下限水位に至るまで順次吸
込排出する、吸込部が所定位置で位置決めされたいわゆ
る固定式の上澄水排出装置も知られている。
平7−71674号公報等に開示のように、吸水口を下
限水位付近や下限水位と汚泥界面との間に設置して、下
限水位付近の上澄水を水面が下限水位に至るまで順次吸
込排出する、吸込部が所定位置で位置決めされたいわゆ
る固定式の上澄水排出装置も知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来公報に開示の可動式の上澄水排出装置にあっては、水
面近くの上澄水を順次排出していく方式であるため、水
面に浮遊するスカムが流入して排出するおそれがあっ
た。
来公報に開示の可動式の上澄水排出装置にあっては、水
面近くの上澄水を順次排出していく方式であるため、水
面に浮遊するスカムが流入して排出するおそれがあっ
た。
【0009】また、上記固定式の上澄水排出装置にあっ
ては、スカムの吸い込みのおそれはないものの、吸込口
が水中に位置されているため、曝気撹拌時に吸込口から
汚泥が侵入するおそれがあり、汚泥を吸込排出するおそ
れがあった。
ては、スカムの吸い込みのおそれはないものの、吸込口
が水中に位置されているため、曝気撹拌時に吸込口から
汚泥が侵入するおそれがあり、汚泥を吸込排出するおそ
れがあった。
【0010】そこで、本発明は上記点に鑑み、スカムや
汚泥の吸い込みを有効に防止した上澄水排出装置を提供
すること目的とする。
汚泥の吸い込みを有効に防止した上澄水排出装置を提供
すること目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段は、有機性汚水の流入、曝気、沈殿、排出
の各工程を同一の汚水処理槽内で行う回分式汚水処理装
置の上澄水排出装置において、前記汚水処理槽内に一端
部を臨ませた固定排水管と、上面に集水口を開口した集
水管と、前記集水管を昇降操作する昇降操作手段と、前
記集水管の集水口を開閉自在に閉塞すべく、集水管に対
して上下変位自在に配設された蓋体と、前記集水管が前
記汚水処理槽内の所定高さより下方に変位した際に前記
蓋体の下降を阻止して前記集水口を開放すると共に、集
水管の所定高さより上方位置で集水口を蓋体により閉塞
させる蓋体操作手段と、前記集水管の昇降を許容して前
記固定排水管の前記一端部と集水管とを互いに連通状態
で接続する連動排水管部材と、を備えてなる点にある。
の技術的手段は、有機性汚水の流入、曝気、沈殿、排出
の各工程を同一の汚水処理槽内で行う回分式汚水処理装
置の上澄水排出装置において、前記汚水処理槽内に一端
部を臨ませた固定排水管と、上面に集水口を開口した集
水管と、前記集水管を昇降操作する昇降操作手段と、前
記集水管の集水口を開閉自在に閉塞すべく、集水管に対
して上下変位自在に配設された蓋体と、前記集水管が前
記汚水処理槽内の所定高さより下方に変位した際に前記
蓋体の下降を阻止して前記集水口を開放すると共に、集
水管の所定高さより上方位置で集水口を蓋体により閉塞
させる蓋体操作手段と、前記集水管の昇降を許容して前
記固定排水管の前記一端部と集水管とを互いに連通状態
で接続する連動排水管部材と、を備えてなる点にある。
【0012】また、前記連動排水管部材は、一方の端部
が前記固定排水管の前記一端部に水平軸心回りに回動自
在に連通状態で接続されると共に、他方の端部が前記集
水管に水平軸心回りに回動自在に連通状態で接続された
回動排水管からなる構造としてもよい。
が前記固定排水管の前記一端部に水平軸心回りに回動自
在に連通状態で接続されると共に、他方の端部が前記集
水管に水平軸心回りに回動自在に連通状態で接続された
回動排水管からなる構造としてもよい。
【0013】さらに、前記回動排水管は、互いに水平軸
心回りに回動自在に連通状態で接続された一対の回動管
からなる構造としてもよい。
心回りに回動自在に連通状態で接続された一対の回動管
からなる構造としてもよい。
【0014】また、前記集水管を昇降案内するガイド支
柱が、汚水処理槽内に立設されてなる構造としてもよ
い。
柱が、汚水処理槽内に立設されてなる構造としてもよ
い。
【0015】さらに、前記蓋体操作手段は、一端が前記
蓋体に止着されると共に、他端が正逆駆動操作自在な巻
取手段に止着された吊下げ索体を備えてなる構造として
もよく、あるいは一端が前記蓋体に止着されると共に、
他端が付勢バネによる巻取力が付勢された巻取手段に止
着された吊下げ索体を備えてなる構造としてもよい。
蓋体に止着されると共に、他端が正逆駆動操作自在な巻
取手段に止着された吊下げ索体を備えてなる構造として
もよく、あるいは一端が前記蓋体に止着されると共に、
他端が付勢バネによる巻取力が付勢された巻取手段に止
着された吊下げ索体を備えてなる構造としてもよい。
【0016】また、前記蓋体操作手段は、前記汚水処理
槽内の所定位置に配置された蓋体下降阻止用ストッパ
と、前記蓋体に設けられると共に前記集水管の下降時に
前記ストッパに上方側から当接する当接部材とを備えて
なる構造としてもよい。
槽内の所定位置に配置された蓋体下降阻止用ストッパ
と、前記蓋体に設けられると共に前記集水管の下降時に
前記ストッパに上方側から当接する当接部材とを備えて
なる構造としてもよい。
【0017】さらに、前記前記蓋体操作手段は、前記ガ
イド支柱の所定位置より突設配置された蓋体下降阻止用
ストッパと、前記蓋体に設けられると共に前記集水管の
下降時に前記ストッパに上方側から当接する当接部材と
を備えてなる構造としてもよい。
イド支柱の所定位置より突設配置された蓋体下降阻止用
ストッパと、前記蓋体に設けられると共に前記集水管の
下降時に前記ストッパに上方側から当接する当接部材と
を備えてなる構造としてもよい。
【0018】また、前記蓋体の上面が安息角を有する傾
斜面とされた構造としてもよい。
斜面とされた構造としてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図面に基づいて説明すると、図1は回分式汚水処理装置
を示し、1はその汚水処理槽で、開閉弁2を備えた汚水
流入管3から流入される被処理水としての有機性汚水の
予定最高水位である上限水位Hを検出する上限水位セン
サ4や、上澄水の排出時における予定最低水位である下
限水位Lを検出する下限水位センサ5が適宜高さ位置に
備えられている。
図面に基づいて説明すると、図1は回分式汚水処理装置
を示し、1はその汚水処理槽で、開閉弁2を備えた汚水
流入管3から流入される被処理水としての有機性汚水の
予定最高水位である上限水位Hを検出する上限水位セン
サ4や、上澄水の排出時における予定最低水位である下
限水位Lを検出する下限水位センサ5が適宜高さ位置に
備えられている。
【0020】また、汚水処理槽1の中央部底部には、汚
水を曝気撹拌するための曝気撹拌装置としての水中エア
レータ6が配設されている。
水を曝気撹拌するための曝気撹拌装置としての水中エア
レータ6が配設されている。
【0021】さらに、汚水処理槽1における上澄水を排
出するための上澄水排出装置7が備えられると共に、予
定される所定深さ位置Pに対応して汚泥界面検出用の透
過型光センサや超音波センサ等からなる汚泥界面検出セ
ンサ8が備えられ、また、汚水処理槽1の下部には、汚
泥の沈殿堆積により汚泥界面検出センサ8が汚泥界面を
検出した場合に余剰汚泥を引き抜き排出するための開閉
弁9を有する汚泥排出管10が備えられている。
出するための上澄水排出装置7が備えられると共に、予
定される所定深さ位置Pに対応して汚泥界面検出用の透
過型光センサや超音波センサ等からなる汚泥界面検出セ
ンサ8が備えられ、また、汚水処理槽1の下部には、汚
泥の沈殿堆積により汚泥界面検出センサ8が汚泥界面を
検出した場合に余剰汚泥を引き抜き排出するための開閉
弁9を有する汚泥排出管10が備えられている。
【0022】前記上澄水排出装置7は、汚水処理槽1の
一側下部より汚水処理槽1内に一端部を臨ませるべく、
侵入状に配設された固定排水管11と、固定排水管11
の汚水処理槽1内侵入端部に水平軸心回りに回動自在な
いわゆるピボットジョイント部12を介して一端部が連
通状態で配管接続された連動排水管部材としての回動排
水管13と、回動排水管13の他端部に前述同様、水平
軸心回りに回動自在なピボットジョイント部14を介し
て上下方向中間部が連通状態で配管接続された有底筒状
の集水管15とを備え、図2にも示される如く、集水管
15の上端部は上方向に漸次径大となるテーパ状に構成
され、その上端面は集水口15aとして開口されてい
る。
一側下部より汚水処理槽1内に一端部を臨ませるべく、
侵入状に配設された固定排水管11と、固定排水管11
の汚水処理槽1内侵入端部に水平軸心回りに回動自在な
いわゆるピボットジョイント部12を介して一端部が連
通状態で配管接続された連動排水管部材としての回動排
水管13と、回動排水管13の他端部に前述同様、水平
軸心回りに回動自在なピボットジョイント部14を介し
て上下方向中間部が連通状態で配管接続された有底筒状
の集水管15とを備え、図2にも示される如く、集水管
15の上端部は上方向に漸次径大となるテーパ状に構成
され、その上端面は集水口15aとして開口されてい
る。
【0023】なお、本実施形態にあっては、前記回動排
水管13が互いに水平軸心回りに回動自在なピボットジ
ョイント部13aを介して連通状態で配管接続された同
じ長さを有する一対の回動管13b、13cから構成さ
れている。
水管13が互いに水平軸心回りに回動自在なピボットジ
ョイント部13aを介して連通状態で配管接続された同
じ長さを有する一対の回動管13b、13cから構成さ
れている。
【0024】そして、固定排水管11の配管路途中に装
着された排水ポンプ16の駆動により、汚水処理槽1内
の上澄水を集水口15aから吸い込み、集水管15、回
動排水管13および固定排水管11を通じて汚水処理槽
1外に排出されるように構成されている。
着された排水ポンプ16の駆動により、汚水処理槽1内
の上澄水を集水口15aから吸い込み、集水管15、回
動排水管13および固定排水管11を通じて汚水処理槽
1外に排出されるように構成されている。
【0025】また、図1において、17は支持台であ
り、支持台17上に固定排水管11の侵入端部側が支持
されると共に、支持台17上にガイド支柱18が立設さ
れている。
り、支持台17上に固定排水管11の侵入端部側が支持
されると共に、支持台17上にガイド支柱18が立設さ
れている。
【0026】一方、前記集水管15の上下方向中間部一
側に、支持ブラケット体19がガイド支柱18方向に張
り出し状に取付固定され、支持ブラケット体19の張り
出し端部に上下一対のガイドローラ20、20が水平軸
心回りに転動自在に軸支されている。そして、各ガイド
ローラ20、20はガイド支柱18における上下方向の
ガイド溝18aに沿って上下方向に相対的に移動自在に
支持された構造とされている。
側に、支持ブラケット体19がガイド支柱18方向に張
り出し状に取付固定され、支持ブラケット体19の張り
出し端部に上下一対のガイドローラ20、20が水平軸
心回りに転動自在に軸支されている。そして、各ガイド
ローラ20、20はガイド支柱18における上下方向の
ガイド溝18aに沿って上下方向に相対的に移動自在に
支持された構造とされている。
【0027】なお、ガイド支柱18の上部と汚水処理槽
1との相互間にわたって、支持ブラケット18bが架設
されている。
1との相互間にわたって、支持ブラケット18bが架設
されている。
【0028】また、前記集水管15の集水口15aを上
方側より開閉自在に閉塞すべく、集水管15上端部のテ
ーパ形状に対応する円錐台形状の蓋部22aを有する蓋
体22が、集水管15に対して上下変位自在に配設され
ている。
方側より開閉自在に閉塞すべく、集水管15上端部のテ
ーパ形状に対応する円錐台形状の蓋部22aを有する蓋
体22が、集水管15に対して上下変位自在に配設され
ている。
【0029】即ち、図2に示される如く、蓋部22aの
下面中心部より下向きに支軸22bが突設され、該支軸
22bの上下方向中間部が集水管15上部に備えられた
支持体23の嵌通孔23aに上下方向嵌通状として支持
されている。また、蓋体22の上面側は、円錐状の傾斜
面として構成されている。この際、この蓋体22の上面
が安息角(例えば60度)を有する傾斜面とすれば、汚
泥の沈殿堆積防止の観点からより好ましい。
下面中心部より下向きに支軸22bが突設され、該支軸
22bの上下方向中間部が集水管15上部に備えられた
支持体23の嵌通孔23aに上下方向嵌通状として支持
されている。また、蓋体22の上面側は、円錐状の傾斜
面として構成されている。この際、この蓋体22の上面
が安息角(例えば60度)を有する傾斜面とすれば、汚
泥の沈殿堆積防止の観点からより好ましい。
【0030】そして、支軸22b下端に備えられたバネ
受け板22cと支持体23との間にコイルバネよりなる
付勢バネ24が圧縮状として介在され、集水口15aを
閉塞すべく、付勢バネ24の付勢力により蓋部22aを
下方向に弾発付勢した構造とされている。
受け板22cと支持体23との間にコイルバネよりなる
付勢バネ24が圧縮状として介在され、集水口15aを
閉塞すべく、付勢バネ24の付勢力により蓋部22aを
下方向に弾発付勢した構造とされている。
【0031】なお、蓋体22が自重により集水口15a
を閉塞する構造であれば、付勢バネ24は必ずしも必要
とされない。
を閉塞する構造であれば、付勢バネ24は必ずしも必要
とされない。
【0032】また、前記支持体23には、集水管15内
の上部と下部を互いに連通させるべく、上下方向に貫通
する貫通孔23bが周方向に複数備えられている。
の上部と下部を互いに連通させるべく、上下方向に貫通
する貫通孔23bが周方向に複数備えられている。
【0033】さらに、汚水処理槽1の上方位置には、エ
ンコーダ付モータ26、27により正逆駆動制御される
巻取手段としての巻き取りドラム28や巻き取りリール
29がそれぞれ配置されており、前記巻き取りドラム2
8の正逆回転によって、回動排水管13の集水管15側
端部と巻き取りドラム28との相互間にわたって連結さ
れたチェーン30やワイヤ等からなる吊下げ索体が巻き
取り、繰り出し操作されるように構成され、また、前記
巻き取りリール29の正逆回転によって、蓋体22上端
部と巻き取りリール29との相互間にわたって連結され
たチェーン31やワイヤ等からなる吊下げ索体が巻き取
り、繰り出し操作されるように構成されている。
ンコーダ付モータ26、27により正逆駆動制御される
巻取手段としての巻き取りドラム28や巻き取りリール
29がそれぞれ配置されており、前記巻き取りドラム2
8の正逆回転によって、回動排水管13の集水管15側
端部と巻き取りドラム28との相互間にわたって連結さ
れたチェーン30やワイヤ等からなる吊下げ索体が巻き
取り、繰り出し操作されるように構成され、また、前記
巻き取りリール29の正逆回転によって、蓋体22上端
部と巻き取りリール29との相互間にわたって連結され
たチェーン31やワイヤ等からなる吊下げ索体が巻き取
り、繰り出し操作されるように構成されている。
【0034】なお、図1において、32、33は各チェ
ーン30、31を案内するガイドリールである。
ーン30、31を案内するガイドリールである。
【0035】そして、各チェーン30、31の巻き取
り、繰り出し操作により、図1の実線および仮想線で示
される如く、各ガイドローラ20がガイド溝18aに沿
って昇降操作され、各ピボットジョイント部12、13
a、14の回動および回動排水管13の屈伸作動によ
り、集水管15は、その集水口15aが上限水位Hより
上方の空間に位置する上昇位置としての上方退避位置と
下限水位Lより僅かに下方に位置する下降位置としての
水中の上澄水排出位置とに昇降操作自在に構成されてい
る。
り、繰り出し操作により、図1の実線および仮想線で示
される如く、各ガイドローラ20がガイド溝18aに沿
って昇降操作され、各ピボットジョイント部12、13
a、14の回動および回動排水管13の屈伸作動によ
り、集水管15は、その集水口15aが上限水位Hより
上方の空間に位置する上昇位置としての上方退避位置と
下限水位Lより僅かに下方に位置する下降位置としての
水中の上澄水排出位置とに昇降操作自在に構成されてい
る。
【0036】この際、集水管15の昇降位置は、エンコ
ーダ付モータ26のエンコーダからの信号により制御さ
れており、また、蓋体22の昇降位置は、エンコーダ付
モータ27のエンコーダからの信号により制御されてい
る。そして、集水管15の上方退避位置から上澄水排出
位置直前に至るまでの間は、集水口15aが蓋体22に
閉塞された状態で昇降移動すべく、互いに同期して巻き
取り、繰り出し操作され、上澄水排出位置直前でエンコ
ーダ付モータ27がブレーキロック手段等により先に停
止されてチェーン31の繰り出し操作が停止され、集水
管15のみが上澄水排出位置まで下降するように制御さ
れ、図1および図2の仮想線で示される如く、上澄水排
出位置で集水口15aが開放されるように構成されてい
る。
ーダ付モータ26のエンコーダからの信号により制御さ
れており、また、蓋体22の昇降位置は、エンコーダ付
モータ27のエンコーダからの信号により制御されてい
る。そして、集水管15の上方退避位置から上澄水排出
位置直前に至るまでの間は、集水口15aが蓋体22に
閉塞された状態で昇降移動すべく、互いに同期して巻き
取り、繰り出し操作され、上澄水排出位置直前でエンコ
ーダ付モータ27がブレーキロック手段等により先に停
止されてチェーン31の繰り出し操作が停止され、集水
管15のみが上澄水排出位置まで下降するように制御さ
れ、図1および図2の仮想線で示される如く、上澄水排
出位置で集水口15aが開放されるように構成されてい
る。
【0037】ここに、エンコーダ付モータ26、巻き取
りドラム28、チェーン30、ガイドリール32等によ
り、集水管15を昇降操作する昇降操作手段が構成さ
れ、エンコーダ付モータ27、巻き取りリール29、チ
ェーン31、ガイドリール33等により、集水管15が
汚水処理槽1内の所定高さより下方に変位した際に蓋体
22の下降を阻止して集水口15aを開放すると共に、
集水管15の所定高さより上方位置で集水口15aを蓋
体22で閉塞させる蓋体操作手段が構成されている。
りドラム28、チェーン30、ガイドリール32等によ
り、集水管15を昇降操作する昇降操作手段が構成さ
れ、エンコーダ付モータ27、巻き取りリール29、チ
ェーン31、ガイドリール33等により、集水管15が
汚水処理槽1内の所定高さより下方に変位した際に蓋体
22の下降を阻止して集水口15aを開放すると共に、
集水管15の所定高さより上方位置で集水口15aを蓋
体22で閉塞させる蓋体操作手段が構成されている。
【0038】次に、この汚水処理装置における有機性汚
水を活性汚泥処理して上澄水を排水する場合の制御動作
について説明する。
水を活性汚泥処理して上澄水を排水する場合の制御動作
について説明する。
【0039】この活性汚泥処理に際しては、先ず、図1
仮想線で示される如く、上澄水排出位置に位置される集
水管15および蓋体22を、各エンコーダ付モータ2
6、27の駆動により巻き取りドラム28および巻き取
りリール29を回転駆動し、各チェーン30、31を巻
き取って図1実線で示される如く、集水管15を上方退
避位置に上昇操作する(集水管上昇操作工程)。
仮想線で示される如く、上澄水排出位置に位置される集
水管15および蓋体22を、各エンコーダ付モータ2
6、27の駆動により巻き取りドラム28および巻き取
りリール29を回転駆動し、各チェーン30、31を巻
き取って図1実線で示される如く、集水管15を上方退
避位置に上昇操作する(集水管上昇操作工程)。
【0040】この集水管15の上昇操作に際し、先ず、
チェーン30の巻き取りにより集水管15が上昇して集
水口15aが蓋体22により閉塞された状態となると、
その後は各チェーン30、31が同期して巻き取られ、
蓋体22による閉塞状態が維持された状態で集水管15
が上方退避位置に上昇操作される。
チェーン30の巻き取りにより集水管15が上昇して集
水口15aが蓋体22により閉塞された状態となると、
その後は各チェーン30、31が同期して巻き取られ、
蓋体22による閉塞状態が維持された状態で集水管15
が上方退避位置に上昇操作される。
【0041】集水管15が上方退避位置に移動すると、
次に、開閉弁2が開制御されて、汚水流入管3を通じて
汚水が汚水処理槽1内に流入される。そして、汚水処理
槽1内に流入された汚水が上限水位Hに達すると、上限
水位センサ4がこれを検出して開閉弁2が閉制御される
(汚水流入工程)。
次に、開閉弁2が開制御されて、汚水流入管3を通じて
汚水が汚水処理槽1内に流入される。そして、汚水処理
槽1内に流入された汚水が上限水位Hに達すると、上限
水位センサ4がこれを検出して開閉弁2が閉制御される
(汚水流入工程)。
【0042】その後、水中エアレータ6の駆動により、
汚水処理槽1内の汚水を曝気撹拌し(曝気工程)、所定
時間、微生物処理する。
汚水処理槽1内の汚水を曝気撹拌し(曝気工程)、所定
時間、微生物処理する。
【0043】そして、所定時間経過後、水中エアレータ
6を停止させ、所定の設定時間かけて汚泥を沈殿させる
(沈殿工程)。
6を停止させ、所定の設定時間かけて汚泥を沈殿させる
(沈殿工程)。
【0044】前記設定時間経過後、各エンコーダ付モー
タ26、27の逆駆動により巻き取りドラム28および
巻き取りリール29を逆方向に回転駆動し、各チェーン
30、31を繰り出して蓋体22による集水口15a閉
塞状態で集水管15をその自重により下降操作する。
タ26、27の逆駆動により巻き取りドラム28および
巻き取りリール29を逆方向に回転駆動し、各チェーン
30、31を繰り出して蓋体22による集水口15a閉
塞状態で集水管15をその自重により下降操作する。
【0045】そして、集水管15が上澄水排出位置に近
づくとエンコーダ付モータ27によるチェーン31の繰
り出しが停止され、その後は集水管15のみが下降操作
されて上澄水排出位置に到着するとエンコーダ付モータ
26によるチェーン30の繰り出しも停止される。ここ
に、集水管15は集水口15aが開放された状態で、上
澄水排出位置に停止される。
づくとエンコーダ付モータ27によるチェーン31の繰
り出しが停止され、その後は集水管15のみが下降操作
されて上澄水排出位置に到着するとエンコーダ付モータ
26によるチェーン30の繰り出しも停止される。ここ
に、集水管15は集水口15aが開放された状態で、上
澄水排出位置に停止される。
【0046】この状態で、排水ポンプ16が駆動され、
汚水処理槽1内の上澄水は集水口15aから吸い込ま
れ、各貫通孔23b、集水管15、回動排水管13およ
び固定排水管11を通じて汚水処理槽1外に排出され
る。
汚水処理槽1内の上澄水は集水口15aから吸い込ま
れ、各貫通孔23b、集水管15、回動排水管13およ
び固定排水管11を通じて汚水処理槽1外に排出され
る。
【0047】そして、この上澄水の排出に伴って水位が
順次下降し、下限水位Lに達すると、下限水位センサ5
がこれを検出して排水ポンプ16が停止される(上澄水
排出工程)。
順次下降し、下限水位Lに達すると、下限水位センサ5
がこれを検出して排水ポンプ16が停止される(上澄水
排出工程)。
【0048】そして、このような微生物処理サイクルを
繰り返すことにより、有機性汚水が順次処理される。
繰り返すことにより、有機性汚水が順次処理される。
【0049】また、汚泥界面の高さが予め設定された所
定深さ位置Pよりも高くなったことを汚泥界面検出セン
サ8により検出した場合等においては、開閉弁9を開制
御し、汚泥排出管10を通じて余剰汚泥を引き抜き排出
すればよい。
定深さ位置Pよりも高くなったことを汚泥界面検出セン
サ8により検出した場合等においては、開閉弁9を開制
御し、汚泥排出管10を通じて余剰汚泥を引き抜き排出
すればよい。
【0050】以上のように、本実施形態によれば、各エ
ンコーダ付モータ26、27による巻き取りドラム28
や巻き取りリール29の駆動制御により集水管15や蓋
体22の上昇位置や下降位置を正確に制御でき、集水管
15の集水口15aが蓋体22による閉塞状態で、かつ
上限水位Hより上方の上方退避位置に退避した状態で、
汚水流入工程、曝気撹拌工程、沈殿工程がなされ、上澄
水排出工程の際に、下限水位Lより下方の上澄水排出位
置に位置した状態で集水口15aが開放されて上澄水の
排出が行われるため、スカムや汚泥の吸い込みが有効に
防止できる。
ンコーダ付モータ26、27による巻き取りドラム28
や巻き取りリール29の駆動制御により集水管15や蓋
体22の上昇位置や下降位置を正確に制御でき、集水管
15の集水口15aが蓋体22による閉塞状態で、かつ
上限水位Hより上方の上方退避位置に退避した状態で、
汚水流入工程、曝気撹拌工程、沈殿工程がなされ、上澄
水排出工程の際に、下限水位Lより下方の上澄水排出位
置に位置した状態で集水口15aが開放されて上澄水の
排出が行われるため、スカムや汚泥の吸い込みが有効に
防止できる。
【0051】また、連動排水管部材として、回動排水管
13を使用した構造であり、耐久性にも優れる利点があ
る。
13を使用した構造であり、耐久性にも優れる利点があ
る。
【0052】さらに、汚泥界面の高さが予め設定された
所定深さ位置Pよりも高くなった場合には、予め汚泥界
面検出センサ8により検出できるため、不用意な汚泥の
排出も有効に防止できる。
所定深さ位置Pよりも高くなった場合には、予め汚泥界
面検出センサ8により検出できるため、不用意な汚泥の
排出も有効に防止できる。
【0053】なお、蓋体操作手段における巻取手段とし
て、エンコーダ付モータ27により正逆駆動制御される
巻き取りリール29を用いた構造を示しているが、巻き
取りリール29に代えて、ゼンマイや渦巻バネ等の付勢
バネにより巻取力が付勢された巻取手段を備え、エンコ
ーダ付モータ27に代えて、巻取手段をロックするブレ
ーキ手段を備える構造としてもよい。
て、エンコーダ付モータ27により正逆駆動制御される
巻き取りリール29を用いた構造を示しているが、巻き
取りリール29に代えて、ゼンマイや渦巻バネ等の付勢
バネにより巻取力が付勢された巻取手段を備え、エンコ
ーダ付モータ27に代えて、巻取手段をロックするブレ
ーキ手段を備える構造としてもよい。
【0054】この場合、蓋体22は、その自重が巻取手
段の付勢バネによる巻取力より大とされ、集水管15の
昇降に連動して常に一体的に昇降されるように構成され
る。
段の付勢バネによる巻取力より大とされ、集水管15の
昇降に連動して常に一体的に昇降されるように構成され
る。
【0055】そして、上澄水排出の際に、巻き取りドラ
ム28の回転駆動により集水管15下降させれば、蓋体
22の自重により巻取手段の巻取力に抗して、蓋体22
も集水口15aを閉塞した状態で下降される。その後、
集水管15が所定位置まで下降したことをエンコーダ付
モータ26のエンコーダにより検出すると、ブレーキ手
段により巻取手段がロックされてチェーン31(若しく
はワイヤ)の繰り出しが停止され、集水口15aが徐々
に開放操作される。
ム28の回転駆動により集水管15下降させれば、蓋体
22の自重により巻取手段の巻取力に抗して、蓋体22
も集水口15aを閉塞した状態で下降される。その後、
集水管15が所定位置まで下降したことをエンコーダ付
モータ26のエンコーダにより検出すると、ブレーキ手
段により巻取手段がロックされてチェーン31(若しく
はワイヤ)の繰り出しが停止され、集水口15aが徐々
に開放操作される。
【0056】そして、集水管15が上澄水排出位置に到
着すると、集水口15aが開放した状態で集水管15の
下降操作が停止されるように構成される。
着すると、集水口15aが開放した状態で集水管15の
下降操作が停止されるように構成される。
【0057】また逆に、この集水管15を上澄水排出位
置から上方退避位置に上昇操作する場合には、巻き取り
ドラム28を回転駆動すると共にブレーキ手段による巻
取手段の前記ロックを解除し、エンコーダの出力値に基
づき、上方退避位置に到着したことを検出すると上昇操
作が停止されるように構成される。そして、この集水管
15の上昇に伴う蓋体22の上昇に際して、チェーン3
1(若しくはワイヤ)は付勢バネによる巻取力により巻
取手段に自動的に巻き取られる。
置から上方退避位置に上昇操作する場合には、巻き取り
ドラム28を回転駆動すると共にブレーキ手段による巻
取手段の前記ロックを解除し、エンコーダの出力値に基
づき、上方退避位置に到着したことを検出すると上昇操
作が停止されるように構成される。そして、この集水管
15の上昇に伴う蓋体22の上昇に際して、チェーン3
1(若しくはワイヤ)は付勢バネによる巻取力により巻
取手段に自動的に巻き取られる。
【0058】従って、この場合も上記同様の効果が得ら
れる。
れる。
【0059】図3ないし図5は第2の実施形態を示して
おり、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付
し、その説明を省略する。
おり、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0060】即ち、本実施形態においては、集水管15
の上端部における上方向に漸次拡開するテーパ状部分に
上下方向の軸心を有する支持ピン35が複数(本実施形
態では2本)突設され、蓋体22下面側対応位置に各支
持ピン35が相対的に上下方向に移動自在に遊嵌される
支持穴22dがそれぞれ形成されている。
の上端部における上方向に漸次拡開するテーパ状部分に
上下方向の軸心を有する支持ピン35が複数(本実施形
態では2本)突設され、蓋体22下面側対応位置に各支
持ピン35が相対的に上下方向に移動自在に遊嵌される
支持穴22dがそれぞれ形成されている。
【0061】また、蓋体22にはその両側部に、当接部
材36が外側方に張り出し状として取付固定されてい
る。
材36が外側方に張り出し状として取付固定されてい
る。
【0062】一方、ガイド支柱18には、二叉状の蓋体
下降阻止用ストッパ37が装着されている。即ち、スト
ッパ37の取付基部37aは、ガイド支柱18に沿って
上下方向に摺動自在に外嵌され、取付基部37aに螺合
された固定ボルト38による締結弛緩により、ガイド支
柱18に対して上下方向に位置調整自在に固定できるよ
うに構成されている。
下降阻止用ストッパ37が装着されている。即ち、スト
ッパ37の取付基部37aは、ガイド支柱18に沿って
上下方向に摺動自在に外嵌され、取付基部37aに螺合
された固定ボルト38による締結弛緩により、ガイド支
柱18に対して上下方向に位置調整自在に固定できるよ
うに構成されている。
【0063】また、ストッパ37の二叉部37bは、当
接部材36の下方に対応して配置された構造とされてい
る。
接部材36の下方に対応して配置された構造とされてい
る。
【0064】そして、集水管15の下降操作時におい
て、上澄水排出位置直前で二叉部37bに当接部材36
が上方側より当接するように、所定の高さ位置でストッ
パ37が固定され、集水管15が下降されて上澄水排出
位置に到着した状態で、図4に示される如く、集水口1
5aが開放されるように構成されている。
て、上澄水排出位置直前で二叉部37bに当接部材36
が上方側より当接するように、所定の高さ位置でストッ
パ37が固定され、集水管15が下降されて上澄水排出
位置に到着した状態で、図4に示される如く、集水口1
5aが開放されるように構成されている。
【0065】また、集水管15の上昇により当接部材3
6とストッパ37とが離反し、集水口15aは蓋体22
の自重による下降により閉塞状態とされる構造とされて
いる。
6とストッパ37とが離反し、集水口15aは蓋体22
の自重による下降により閉塞状態とされる構造とされて
いる。
【0066】従って、本実施形態にあっては、支持ピン
35、当接部材36、ストッパ37等により蓋体22を
開閉操作する蓋体操作手段が構成され、第1の実施形態
におけるエンコーダ付モータ27、巻き取りリール2
9、チェーン31等が不要となる。
35、当接部材36、ストッパ37等により蓋体22を
開閉操作する蓋体操作手段が構成され、第1の実施形態
におけるエンコーダ付モータ27、巻き取りリール2
9、チェーン31等が不要となる。
【0067】そして、その他は第1の実施形態と同様に
構成されており、本実施形態によっても前記第1の実施
形態と同様の効果が得られる。
構成されており、本実施形態によっても前記第1の実施
形態と同様の効果が得られる。
【0068】なお、上記各実施形態において、連動排水
管部材として一対の回動管13b、13cからなる回動
排水管13を示しているが、一本の排水管からなる構造
であってもよく、さらには蛇腹構造の伸縮自在な排水管
部材であってもよく、上記各実施形態の構造に何ら限定
されない。
管部材として一対の回動管13b、13cからなる回動
排水管13を示しているが、一本の排水管からなる構造
であってもよく、さらには蛇腹構造の伸縮自在な排水管
部材であってもよく、上記各実施形態の構造に何ら限定
されない。
【0069】また、集水管15や蓋体22の形状や構造
も上記各実施形態の構造に何ら限定されない。
も上記各実施形態の構造に何ら限定されない。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の上澄水排出装置
によれば、汚水処理槽内に一端部を臨ませた固定排水管
と、上面に集水口を開口した集水管と、集水管を昇降操
作する昇降操作手段と、集水管の集水口を開閉自在に閉
塞すべく、集水管に対して上下変位自在に配設された蓋
体と、集水管が汚水処理槽内の所定高さより下方に変位
した際に蓋体の下降を阻止して集水口を開放すると共
に、集水管の所定高さより上方位置で集水口を蓋体によ
り閉塞させる蓋体操作手段と、集水管の昇降を許容して
固定排水管の一端部と集水管とを互いに連通状態で接続
する連動排水管部材と、を備えてなるものであり、スカ
ムや汚泥の吸い込みが有効に防止できるという利点があ
る。
によれば、汚水処理槽内に一端部を臨ませた固定排水管
と、上面に集水口を開口した集水管と、集水管を昇降操
作する昇降操作手段と、集水管の集水口を開閉自在に閉
塞すべく、集水管に対して上下変位自在に配設された蓋
体と、集水管が汚水処理槽内の所定高さより下方に変位
した際に蓋体の下降を阻止して集水口を開放すると共
に、集水管の所定高さより上方位置で集水口を蓋体によ
り閉塞させる蓋体操作手段と、集水管の昇降を許容して
固定排水管の一端部と集水管とを互いに連通状態で接続
する連動排水管部材と、を備えてなるものであり、スカ
ムや汚泥の吸い込みが有効に防止できるという利点があ
る。
【0071】また、連動排水管部材は、一方の端部が固
定排水管の一端部に水平軸心回りに回動自在に連通状態
で接続されると共に、他方の端部が集水管に水平軸心回
りに回動自在に連通状態で接続された回動排水管からな
る構造や、前記回動排水管を互いに水平軸心回りに回動
自在に連通状態で接続された一対の回動管からなる構造
とすれば、耐久性に優れるという利点もある。
定排水管の一端部に水平軸心回りに回動自在に連通状態
で接続されると共に、他方の端部が集水管に水平軸心回
りに回動自在に連通状態で接続された回動排水管からな
る構造や、前記回動排水管を互いに水平軸心回りに回動
自在に連通状態で接続された一対の回動管からなる構造
とすれば、耐久性に優れるという利点もある。
【0072】さらに、集水管を昇降案内するガイド支柱
が、汚水処理槽内に立設されてなる構造とすれば、集水
管の昇降操作が安定するという利点がある。
が、汚水処理槽内に立設されてなる構造とすれば、集水
管の昇降操作が安定するという利点がある。
【0073】また、蓋体操作手段は、一端が蓋体に止着
されると共に、他端が正逆駆動操作自在な巻取手段に止
着された吊下げ索体を備えてなる構造や、一端が蓋体に
止着されると共に、他端が付勢バネによる巻取力が付勢
された巻取手段に止着された吊下げ索体を備えてなる構
造とすれば、集水管の集水口に対する蓋体の開閉位置の
調整も吊下げ索体の繰り出し位置の調整により容易に行
える利点がある。
されると共に、他端が正逆駆動操作自在な巻取手段に止
着された吊下げ索体を備えてなる構造や、一端が蓋体に
止着されると共に、他端が付勢バネによる巻取力が付勢
された巻取手段に止着された吊下げ索体を備えてなる構
造とすれば、集水管の集水口に対する蓋体の開閉位置の
調整も吊下げ索体の繰り出し位置の調整により容易に行
える利点がある。
【0074】さらに、蓋体操作手段は、汚水処理槽内の
所定位置に配置された蓋体下降阻止用ストッパと、蓋体
に設けられると共に集水管の下降時にストッパに上方側
から当接する当接部材とを備えてなる構造や、蓋体操作
手段は、ガイド支柱の所定位置より突設配置された蓋体
下降阻止用ストッパと、蓋体に設けられると共に集水管
の下降時にストッパに上方側から当接する当接部材とを
備えてなる構造とすれば、構造の簡素化が図れる利点が
ある。
所定位置に配置された蓋体下降阻止用ストッパと、蓋体
に設けられると共に集水管の下降時にストッパに上方側
から当接する当接部材とを備えてなる構造や、蓋体操作
手段は、ガイド支柱の所定位置より突設配置された蓋体
下降阻止用ストッパと、蓋体に設けられると共に集水管
の下降時にストッパに上方側から当接する当接部材とを
備えてなる構造とすれば、構造の簡素化が図れる利点が
ある。
【0075】また、蓋体の上面が安息角を有する傾斜面
とされた構造とすれば、蓋体上面に対する汚泥の沈殿堆
積も有効に防止できるという利点がある。
とされた構造とすれば、蓋体上面に対する汚泥の沈殿堆
積も有効に防止できるという利点がある。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略説明図であ
る。
る。
【図2】同集水管部分の断面図である。
【図3】第2の実施形態を示す要部断面図である。
【図4】同動作説明図である。
【図5】同ストッパ取付部分の側面図である。
1 汚水処理槽 7 上澄水排出装置 11 固定排水管 12 ピボットジョイント部 13 回動排水管 13a ピボットジョイント部 13b 回動管 13c 回動管 14 ピボットジョイント部 15 集水管 15a 集水口 16 排水ポンプ 18 ガイド支柱 22 蓋体 26 エンコーダ付モータ 27 エンコーダ付モータ 28 巻き取りドラム 29 巻き取りリール 30 チェーン 31 チェーン 35 支持ピン 36 当接部材 37 ストッパ 38 固定ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 茂次 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明和 工業株式会社内 Fターム(参考) 4D028 BB01 BC19 CA00 CA01 CA09 CB08 CD05
Claims (9)
- 【請求項1】 有機性汚水の流入、曝気、沈殿、排出の
各工程を同一の汚水処理槽内で行う回分式汚水処理装置
の上澄水排出装置において、 前記汚水処理槽内に一端部を臨ませた固定排水管と、 上面に集水口を開口した集水管と、 前記集水管を昇降操作する昇降操作手段と、 前記集水管の集水口を開閉自在に閉塞すべく、集水管に
対して上下変位自在に配設された蓋体と、 前記集水管が前記汚水処理槽内の所定高さより下方に変
位した際に前記蓋体の下降を阻止して前記集水口を開放
すると共に、集水管の所定高さより上方位置で集水口を
蓋体により閉塞させる蓋体操作手段と、 前記集水管の昇降を許容して前記固定排水管の前記一端
部と集水管とを互いに連通状態で接続する連動排水管部
材と、を備えてなることを特徴とする上澄水排出装置。 - 【請求項2】 前記連動排水管部材は、一方の端部が前
記固定排水管の前記一端部に水平軸心回りに回動自在に
連通状態で接続されると共に、他方の端部が前記集水管
に水平軸心回りに回動自在に連通状態で接続された回動
排水管からなることを特徴とする請求項1記載の上澄水
排出装置。 - 【請求項3】 前記回動排水管は、互いに水平軸心回り
に回動自在に連通状態で接続された一対の回動管からな
ることを特徴とする請求項2記載の上澄水排出装置。 - 【請求項4】 前記集水管を昇降案内するガイド支柱
が、汚水処理槽内に立設されてなることを特徴とする請
求項3記載の上澄水排出装置。 - 【請求項5】 前記蓋体操作手段は、一端が前記蓋体に
止着されると共に、他端が正逆駆動操作自在な巻取手段
に止着された吊下げ索体を備えてなることを特徴とする
請求項1記載の上澄水排出装置。 - 【請求項6】 前記蓋体操作手段は、一端が前記蓋体に
止着されると共に、他端が付勢バネによる巻取力が付勢
された巻取手段に止着された吊下げ索体を備えてなるこ
とを特徴とする請求項1記載の上澄水排出装置。 - 【請求項7】 前記蓋体操作手段は、前記汚水処理槽内
の所定位置に配置された蓋体下降阻止用ストッパと、前
記蓋体に設けられると共に前記集水管の下降時に前記ス
トッパに上方側から当接する当接部材とを備えてなるこ
とを特徴とする請求項1記載の上澄水排出装置。 - 【請求項8】 前記前記蓋体操作手段は、前記ガイド支
柱の所定位置より突設配置された蓋体下降阻止用ストッ
パと、前記蓋体に設けられると共に前記集水管の下降時
に前記ストッパに上方側から当接する当接部材とを備え
てなることを特徴とする請求項4記載の上澄水排出装
置。 - 【請求項9】 前記蓋体の上面が安息角を有する傾斜面
とされたことを特徴とする請求項1記載の上澄水排出装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26813399A JP2001087788A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 上澄水排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26813399A JP2001087788A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 上澄水排出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001087788A true JP2001087788A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17454359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26813399A Pending JP2001087788A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 上澄水排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001087788A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104302373A (zh) * | 2012-04-27 | 2015-01-21 | 英文特环境及工艺股份公司 | 用于对容纳在澄清器中的上层清液进行滗析的装置 |
CN111018149A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-17 | 南通欧能达机电科技有限公司 | 一种荧光剂废水处理装置 |
CN115504575A (zh) * | 2022-10-19 | 2022-12-23 | 山东东林环境科技有限公司 | 一种基于微生物载体的低温脱氮装置 |
-
1999
- 1999-09-22 JP JP26813399A patent/JP2001087788A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104302373A (zh) * | 2012-04-27 | 2015-01-21 | 英文特环境及工艺股份公司 | 用于对容纳在澄清器中的上层清液进行滗析的装置 |
JP2015515377A (ja) * | 2012-04-27 | 2015-05-28 | インヴェント ウムヴェルト ウント フェアファーレンシュテッヒニク アーゲーInvent Umwelt‐ und Verfahrenstechnik AG | 浄化器内に受け入れた上澄みをデカンティングするデバイス |
CN111018149A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-17 | 南通欧能达机电科技有限公司 | 一种荧光剂废水处理装置 |
CN111018149B (zh) * | 2019-12-31 | 2021-11-30 | 南通欧能达机电科技有限公司 | 一种荧光剂废水处理装置 |
CN115504575A (zh) * | 2022-10-19 | 2022-12-23 | 山东东林环境科技有限公司 | 一种基于微生物载体的低温脱氮装置 |
CN115504575B (zh) * | 2022-10-19 | 2023-04-18 | 山东东林环境科技有限公司 | 一种基于微生物载体的低温脱氮装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7972505B2 (en) | Primary equalization settling tank | |
US5421995A (en) | Sludge blanket level detector suspended from floating decanter | |
US7025888B2 (en) | Floating decanter | |
KR100540325B1 (ko) | 기계식 상등수 배출장치 | |
JP2001087788A (ja) | 上澄水排出装置 | |
KR102221697B1 (ko) | 스컴 제거장치 | |
KR100406908B1 (ko) | 정화수 배출장치 | |
KR100278062B1 (ko) | 폐수처리반응조에설치되는공기튜브를이용한부상식상징수배출장치 | |
KR100856851B1 (ko) | 침전지의 스컴배출장치 | |
CN2856030Y (zh) | 浮力阀滗水器 | |
KR200296753Y1 (ko) | 에어벤트식 상징수 배출장치 | |
CN209612289U (zh) | 一种可控的浮动式斜板沉淀池 | |
JP2001047081A (ja) | 回分式汚水処理装置の上澄水排出方法 | |
CN2640568Y (zh) | 浮动式滗水器 | |
KR100648982B1 (ko) | 에스비알 반응조용 포기장치 | |
KR20230000979U (ko) | 침전지 스컴 제거장치 | |
CN216662549U (zh) | 一种大型污水处理曝气池的泡沫处理装置 | |
JPH0226694A (ja) | 上澄液排出装置 | |
CN220223692U (zh) | 一种气浮池溢流出水装置 | |
JP2989805B1 (ja) | 沈殿槽の水位調節方法 | |
JP2619324B2 (ja) | 全自動間欠曝気装置 | |
JPH01123608A (ja) | 廃水処理槽の清澄水排出装置 | |
CN220968739U (zh) | 一种移动式浮筒搅拌装置 | |
CN213012178U (zh) | 一种井筒式滗水器 | |
CN215592726U (zh) | 一种无动力滗水装置 |