JP2001087621A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

排ガス浄化装置

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JP2001087621A
JP2001087621A JP27300799A JP27300799A JP2001087621A JP 2001087621 A JP2001087621 A JP 2001087621A JP 27300799 A JP27300799 A JP 27300799A JP 27300799 A JP27300799 A JP 27300799A JP 2001087621 A JP2001087621 A JP 2001087621A
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oxygen
ions
nitrogen
electrodes
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Yasuki Tamura
保樹 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの排ガスに含まれる窒素酸化物を、
コロナ放電を利用して効率良く浄化できるようにする。 【解決手段】 放電管4が直線状内部電極6と、多孔質
の円筒形外部電極7と、外部電極7の内面に設けられ誘
電体であると共に酸素イオンのみを通すイオン伝導体8
とで構成されて、放電管4の排ガス流路9にエンジンの
排ガスが導かれ、排ガスに含まれる窒素酸化物が放電管
4のコロナ放電により電離し、生成された酸素イオンが
イオン伝導体8を通って、排ガス流路9と区画された分
離空間10へ流出し、窒素イオンは排ガス流路9内に残
留するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等の排ガ
スに含まれる窒素酸化物を、電極間のコロナ放電を利用
して浄化するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コロナ放電を利用してエンジンの排ガス
に含まれる窒素酸化物を浄化する従来の装置は、特開平
5−59934号公報に例示されているように、コロナ
放電管内に排ガスを流通させて、排ガスに含まれる窒素
酸化物を窒素イオンと酸素イオンとに分解し、それぞれ
を無害な窒素分子と酸素分子とに再結合させるようにし
ているが、プラズマ状態である高温の窒素イオンは化学
平衡的に酸素イオンと結合して、再び窒素酸化物になる
傾向があるので、必ずしも窒素酸化物を効率よく浄化で
きるとは限らず、とくに、燃費を向上させるため吸気の
空燃比がリーンであるエンジンにおいては、排ガス中の
酸素濃度が比較的高いため、窒素酸化物が窒素イオンと
酸素イオンとに解離されるとき酸素分子も酸素イオンに
解離されて、排ガス中の酸素イオン濃度が比較的高い、
いわゆる、酸化雰囲気となりやすいので、窒素イオンが
酸素イオンと再結合しやすくなり、窒素酸化物に戻る傾
向が一層顕著となる不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンジン等
の排ガスに含まれる窒素酸化物を、電極間のコロナ放電
を利用して効率良く浄化させようとするものである。
【0004】このため、本発明にかかる請求項1所載の
排ガス浄化装置は、窒素酸化物を含む排ガスの流路に設
けられ電極間の放電により上記窒素酸化物を窒素イオン
と酸素イオンとに解離させるプラズマ装置、及び、上記
窒素イオンと上記酸素イオンとのいずれか一方のみが通
過する材質で構成されて上記電極間または上記電極の下
流側に配置され上記流路から分離された空間を形成する
区画部材を有している。
【0005】すなわち、プラズマ装置の電極間または電
極の下流側に配置された区画部材が、排ガスの流路から
分離された空間を形成していると共に、プラズマ装置の
電極間の放電により排ガス中の窒素酸化物から解離され
た窒素イオンと酸素イオンとのいずれか一方のみが通過
する材質で構成されているため、プラズマ装置により生
成された上記一方のみが排ガス流路内より区画部材を通
過して排ガス流路から分離される結果、窒素イオンと酸
素イオンとのいずれか一方のみの濃度が高い空間と、他
方の濃度が高い排ガス流路とが区画されることとなるの
で、区画された上記空間と排ガス流路とで窒素イオン同
士及び酸素イオン同士がそれぞれ結合して窒素分子と酸
素分子となる反応が促進され、窒素イオン及び酸素イオ
ンが窒素酸化物に再結合することを効果的に抑制するこ
とができる。
【0006】また、本発明にかかる請求項2所載の排ガ
ス浄化装置は、窒素酸化物を含んで酸化雰囲気にある排
ガスの流路に設けられ電極間の放電により上記排ガス中
の酸素を酸素イオンに解離させるプラズマ装置と、上記
酸素イオンが通過する材質で構成されて上記電極間また
は上記電極の下流側に配置され上記流路から分離された
空間を形成する区画部材と、上記空間に隣接する上記流
路の下流側に設けられ上記排ガス中の窒素酸化物を浄化
する窒素酸化物浄化手段とを有している。
【0007】すなわち、プラズマ装置の電極間放電によ
り排ガス中の酸素が解離して酸素イオンが生成される
が、プラズマ装置の電極間または電極の下流側に配置さ
れた区画部材が、排ガスの流路から分離された空間を形
成していると共に、酸素イオンが通過する材質で構成さ
れているため、この酸素イオンが排ガス流路内より区画
部材を通過して排ガス流路から分離される結果、排ガス
流路における酸素イオン濃度が低下して、還元雰囲気に
近づけることができるので、その下流側に配置された別
個のプラズマ装置や3元触媒、NOx 触媒等の窒素酸化
物浄化手段に流入する排ガス中の窒素酸化物を、その窒
素酸化物浄化手段により効率良く浄化させることができ
るようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の各実施
形態例について、同等部分にはそれぞれ同一符号を付け
て説明する。図1〜図3に示す第1実施形態では、エン
ジンの排ガス通路に箱体1が配置され、箱体1の前壁2
と後壁3とにそれぞれ開口する複数の放電管4が平行に
設けられていると共に、前壁2及び後壁3の周縁が周壁
5により連結されていて、上記排ガスは前壁2側から各
放電管4内へ流入して、後壁3側から排出されるように
なっている。
【0009】各放電管4は、その軸心に沿って配置され
た直線状の内部電極6と、多数の小孔が適宜形成され、
または、メッシュ状あるいは多孔質となった円筒形の外
部電極7と、外部電極7の内面に設けられた誘電体8と
で構成され、内部電極6及び外部電極7間に負荷された
高電位差により、各放電管4内の排ガス流路9にコロナ
放電を起こさせ、排ガス流路9内の排ガスに含まれてい
る窒素酸化物を解離もしくは電離させて、窒素イオンと
酸素イオンとを生成させることができる。
【0010】また、誘電体8は酸素イオンを通すが、窒
素イオンは通さないイオン伝導体でもあって、Zr O2
固溶体(CaO、MgO、Y2 O3 、Ce O2 、Sm2O
3 、Sc2O3 、Cd2O3 、Nd2O3 、Yb2O3 、Lu2O
3 のうち、1以上を固溶させた安定化ジルコニア)、C
e O2 固溶体(アルカリ土類酸化物、La2O3 、Y2O3
、Nd2O3 のうち、1以上を固溶させたもの)、Th
O2 固溶体(Ca O、Y2 O3 、La2O3 のうち、1以
上を固溶させたもの)、Hf O2 固溶体(CaO、Mg
O、Y2 O3 のうち、1以上を固溶させたもの)、ペロ
ブスカイト型酸化物固溶体(La Al O3 、Ca Ti O
3 等の固溶体)、3価金属酸化物固溶体(Bi2O3 に対
してそれぞれCa O、Sr O、Y2 O3 、La2O3 、V
2 O5 、Nb2O5 、Mo O3 、WO3 のうち、1以上を
固溶させたもの、または、Y2 O3 、La2O3 、Sm2O
3 、So2O3 のいずれかに対してCa Oを固溶させたも
の)等で構成されている。
【0011】従って、排ガス流路9内で生成された酸素
イオンは、イオン伝導体8及び外部電極7を通って、イ
オン伝導体8により各放電管4内の排ガス流路9から区
画された箱体1内の分離空間10に流入し、排ガス流路
9から分離されることにより、分離空間10内における
酸素イオン濃度を高め、排ガス流路9における酸素イオ
ン濃度をそれだけ低下させる一方、排ガス流路9内で生
成された窒素イオンは、イオン伝導体8を通過すること
なくそのまま排ガス流路9内に残留していることとな
る。
【0012】すなわち、酸素イオン濃度が高くて窒素イ
オンが含まれていない分離空間10内では、酸素イオン
同士が容易に結合して酸素分子となり、また、酸素イオ
ン濃度が低下した排ガス流路9内では窒素イオン同士が
比較的容易に結合して窒素分子となるため、排ガス流路
9内で窒素イオンと酸素イオンとが再結合して窒素酸化
物に戻ることは効果的に抑制することができ、その結
果、排ガス流路9内に流入した排ガス中の窒素酸化物を
非常に効率よく、かつ、確実に浄化することが可能とな
る。
【0013】しかも、エンジンの燃費を向上させるため
吸気の空燃比をリーンにすれば、排ガス流路9内に流入
する排ガスの酸素濃度が高まって、放電管4により排ガ
ス中の窒素酸化物と共に酸素が解離もしくは電離される
ことにより、排ガス流路9内における酸素イオン濃度が
高まろうとしても、上記のように酸素イオンは排ガス流
路9内から分離空間10へ積極的に引き離されて、窒素
イオンが残留している排ガス流路9内の酸素イオン濃度
が低下し、排ガス流路9内を還元雰囲気に近づけること
ができて、窒素イオンと酸素イオンとの再結合を効果的
に抑制できるので、吸気のリーン空燃比によるエンジン
の燃費向上と、放電管4を利用した排ガスの浄化性能向
上とを同時に達成できる大きな長所がある。
【0014】なお、分離空間10内の酸素イオン及びそ
れから生成された酸素分子は箱体1に設けられた図示し
ない流路を通って、排ガスとは別個に外部へ適宜放出さ
れているが、この流路を排ガスの流れに沿って延長し、
酸素イオン同士の結合による酸素分子の生成が安定化し
てから排ガス流に混入させるようにしてもよく、また、
箱体1の周壁5を除去して分離空間10を直接大気へ解
放させるようにすれば、分離空間10における酸素イオ
ン分圧の上昇が防止されて、排ガス流路9及び分離空間
10間の酸素イオン分圧差を確実に小さく保持できるた
め、排ガス流路9内から分離空間10へのイオン伝導体
8による酸素イオンポンピング速度を高く維持すること
ができて、窒素イオン及び酸素イオンの再結合抑制によ
る窒素酸化物の浄化機能を増強させることができる。
【0015】また、箱体1の前壁2における放電管4の
排ガス入口を漏斗状として、放電管4内へ排ガスがスム
ースに流入しやすいようにし、あるいは、放電管4の設
置数を適宜変更し、あるいは、誘電体とイオン伝導体と
を分離して設けるようにし、あるいは、放電管4の内部
電極6も外部電極7と同様に多数の小孔が適宜形成さ
れ、または、メッシュ状あるいは多孔質となった円筒形
として、内部電極6にも誘電体及びイオン伝導体8を設
け、排ガス流路9内から円筒形内部電極6内へも酸素イ
オンを導くようにし、あるいは、必要に応じて放電管4
の下流側排ガス通路に3元触媒、NOx 触媒等の窒素酸
化物浄化手段を付加し、あるいは、上記変形例を適宜組
み合わせてもよいことはいうまでもない。
【0016】次に、図4に示す第2実施形態では、第1
実施形態の場合と同様にエンジン20の排ガス通路21
に箱体1が配置され、箱体1及び箱体1内に設けられた
各放電管4の構成はそれぞれ第1実施形態と変わるとこ
ろがないが、箱体1の周壁5と円筒形外部電極7との間
に形成された分離空間10は管路22によりエンジン2
0の吸気管23へ連結されていると共に、管路22にバ
キューム弁24が設置され、また、分離空間10に酸素
センサ25が設けられている。バキューム弁24は吸気
管23内の負圧により開く逆止弁であって、その開度信
号及び酸素センサ25の出力信号がエンジン制御装置2
6に送られている。
【0017】すなわち、第1実施形態の場合と同様に、
各放電管4内の排ガス流路9内で生成された酸素イオン
がイオン伝導体8及び外部電極7を通って分離空間10
内に流入するが、吸気管23内の負圧によりバキューム
弁24が開くため、酸素イオンから生成された酸素分子
は分離空間10から管路22を通って吸気管23内へ吸
い出され、従って、分離空間10における酸素イオン分
圧が積極的に低減させられて、排ガス流路9及び分離空
間10間の酸素イオン分圧差を確実に小さく保持できる
ので、排ガス流路9内から分離空間10へのイオン伝導
体8による酸素イオンポンピング速度を一層高く維持す
ることができて、窒素イオン及び酸素イオンの再結合抑
制による窒素酸化物の浄化機能を一段と増強させること
ができる。
【0018】また、エンジン制御装置26は、酸素セン
サ25の出力信号とバキューム弁24の開度信号、すな
わち、吸気管23内の負圧値とにより、箱体1内の分離
空間10から吸気管23へ供給される酸素流量を検出し
て、エンジン20に対する燃料供給量及びまたはエンジ
ン20の吸入空気量を適宜補正し、エンジン20におけ
る空燃比を適正値に保つようにしている。
【0019】なお、酸素センサ25は管路22に設ける
ようにしてもよく、あるいは、放電管4内の排ガス流路
9内から分離空間10へ引き離された酸素イオンの濃
度、すなわち、分離空間10から吸気管23へ送給され
る酸素の濃度を、エンジン20の運転状態や放電管4に
おけるプラズマ消費エネルギにより検出するようにして
もよく、あるいは、吸気管23内の負圧値を負圧センサ
で直接検出するようにし、もしくは、エンジン20の回
転数、吸入空気量等から適宜推測するようにしてもよ
く、あるいは、バキューム弁24を単なる逆止弁とする
こともでき、あるいは、バキューム弁24と逆止弁とを
別個に設けてもよく、あるいは、ターボチャージャやス
ーパーチャージャのポンプ作用により分離空間10を積
極的に負圧とするようにしてもよく、あるいは、第1実
施形態の上記変形例と同等の変形を第2実施形態に施し
ても、それぞれ同等の作用効果を奏することができるの
はいうまでもない。
【0020】図5に示す第3実施形態では、箱体30の
上流側及び下流側にそれぞれ上記各実施形態例における
場合と同様な単数の、もしくは、積層された複数の放電
管31、32が配置され、上記各実施形態例の場合と同
様にエンジンの排ガスが上流側放電管31に導かれると
共に、上流側放電管31を通過した排ガスは矢印のよう
に箱体30及び下流側放電管32を通過して排出される
ように構成されている。
【0021】この場合、箱体30内には、箱体30内の
排ガス流路33から区画された分離室34が設置され、
上流側放電管31から箱体30内に流入した排ガスは分
離室34のイオン伝導体壁35に衝突して、その動圧の
一部が静圧に変換されるため、上流側放電管31により
排ガスから生成された酸素イオンの分圧は、イオン伝導
体壁35の分離室34側後面に対し、イオン伝導体壁3
5の前面で大きくなるので、排ガス流路33内から分離
室34へのイオン伝導体壁35による酸素イオンポンピ
ング速度を高めて、排ガスから酸素イオンを分離する機
能を容易に向上させることができる。
【0022】また、下流側放電管32に流入する排ガス
の酸素イオン分圧が予め低められているため、下流側放
電管32においても上記各実施形態例の場合と同様に排
ガスから酸素イオンを効率よく分離して、窒素イオン及
び酸素イオンの再結合抑制による窒素酸化物の浄化機能
を一段と増強させることができる。
【0023】なお、上流側放電管31は酸素イオンの分
離機能を省略させてもよく、あるいは、上流側放電管3
1における消費エネルギを下流側放電管32におけるよ
りも低く設定してもよく、あるいは、場合によっては下
流側放電管32の設置を省略してもよく、あるいは、上
流側放電管31及び箱体30の組み合わせを複数段直列
に連結するようにしてもよく、あるいは、第3実施形態
やその上記変形例における分離室34を第2実施形態や
その上記変形例の場合のように負圧としてもよく、ある
いは、箱体30を曲折管状とし、その曲折部分で排ガス
が衝突する壁面をイオン伝導体で形成して、その裏面に
分離室34と同様な酸素イオン分離室を設け、第3実施
形態と同等の作用を行わせるようにしてもよく、あるい
は、第1実施形態の上記変形例と同等の変形を第3実施
形態に施しても、それぞれ同等の作用効果を奏すること
ができるものである。
【0024】図6に示す第4実施形態では、上記各実施
形態例の場合と同様なエンジンの排ガス通路に、酸素イ
オン発生部40と、上記各実施形態例における放電管と
同様な装置からなるプラズマ排ガス処理部41とが直列
に連結され、上流側の酸素イオン発生部40において
は、高圧放電、放射線、紫外線等を利用して排ガスに含
まれている酸素から酸素負イオンを発生させ、酸素イオ
ン発生部40から下流側のプラズマ排ガス処理部41へ
流入した排ガスに含まれる窒素酸化物をプラズマ排ガス
処理部41で電離させたときの酸素イオン分圧を高め、
従って、プラズマ排ガス処理部41のイオン伝導体にお
ける酸素イオンポンピング速度を高めて、排ガスから酸
素イオンを分離する機能を容易に強化することにより、
窒素イオン及び酸素イオンの再結合抑制による窒素酸化
物の浄化機能を総合的に、かつ、一段と増強させること
ができる。
【0025】なお、酸素イオン発生部40における放電
電界をプラズマ排ガス処理部41におけるよりも低く設
定して、酸素イオン発生部40における酸素イオンの発
生機能を良好にするのが望ましく、また、プラズマ排ガ
ス処理部41における酸素イオンの分離機構、すなわ
ち、イオン伝導体と排ガス流路からの分離空間とを酸素
イオン発生部40にも設けるようにしてもよいものであ
る。
【0026】さらに、上記各実施形態例は放電管4の排
ガス流路9内から酸素イオンを分離するようにしている
が、内部電極6及び外部電極7の極性と誘電体及びイオ
ン伝導体とを適宜変更して、排ガス流路9内から窒素イ
オンを分離するようにしてもよく、あるいは、内部電極
6及び外部電極7をそれぞれ円筒形として排ガス流路9
内からイオンが通過できるようにすると共に、それぞれ
適宜の誘電体及びイオン伝導体とを設け、交流電源等に
より内部電極6及び外部電極7の極性を反転させて、排
ガス流路9内に生成された窒素イオンと酸素イオンとが
内部電極6及び外部電極7と各イオン伝導体とをそれぞ
れ通過し、排ガス流路9内から窒素イオン及び酸素イオ
ンを分離させて、窒素イオン及び酸素イオンの再結合を
一層強力に抑制することにより、窒素酸化物の浄化機能
を増強させるようにしてもよいものであり、また、第1
実施形態〜第4実施形態やそれらの上記各変形例を適
宜、あるいは、任意に組み合わせるようにしてもよいこ
とはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】本発明にかかる請求項1所載の排ガス浄
化装置にあっては、プラズマ装置の電極間または電極の
下流側に配置された区画部材により、排ガス中の窒素酸
化物から解離された窒素イオンと酸素イオンとのいずれ
か一方のみの濃度が高い空間と、他方の濃度が高い排ガ
ス流路とが分離され、相互に切り離された空間と排ガス
流路とで窒素イオン同士及び酸素イオン同士がそれぞれ
結合して窒素分子と酸素分子となる反応が促進されるた
め、窒素イオン及び酸素イオンが窒素酸化物に再結合す
ることを効果的に抑制することができるので、排ガス中
の窒素酸化物を効率良く浄化することが可能となる。
【0028】また、本発明にかかる請求項2所載の排ガ
ス浄化装置にあっては、プラズマ装置の電極間または電
極の下流側に配置された区画部材により、排ガス中の酸
素から解離された酸素イオンの濃度が高い空間と排ガス
流路とが分離され、上記空間において酸素イオン同士が
結合して酸素分子となる反応が促進されるため、排ガス
流路での酸素イオン濃度が低下して還元雰囲気に近づけ
ることができるので、その下流側に配置された窒素酸化
物浄化手段により排ガス中の窒素酸化物を効率良く浄化
させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における要部斜視図。
【図2】図1のII−II縦断面図。
【図3】図2の一部拡大図。
【図4】本発明の第2実施形態における概略配置図。
【図5】本発明の第3実施形態における要部断面図。
【図6】本発明の第4実施形態における概略配置図。
【符号の説明】
4 放電管 6 内部電極 7 外部電極 8 誘電体(イオン伝導体) 9 排ガス流路 10 分離空間 20 エンジン 21 排ガス通路 22 管路 23 吸気管 24 バキューム弁 25 酸素センサ 26 エンジン制御装置 30 箱体 31 上流側放電管 32 下流側放電管 34 分離室 35 イオン伝導体壁 40 酸素イオン発生部 41 プラズマ排ガス処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素酸化物を含む排ガスの流路に設けら
    れ電極間の放電により上記窒素酸化物を窒素イオンと酸
    素イオンとに解離させるプラズマ装置、及び、上記窒素
    イオンと上記酸素イオンとのいずれか一方のみが通過す
    る材質で構成されて上記電極間または上記電極の下流側
    に配置され上記流路から分離された空間を形成する区画
    部材を有する排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 窒素酸化物を含んで酸化雰囲気にある排
    ガスの流路に設けられ電極間の放電により上記排ガス中
    の酸素を酸素イオンに解離させるプラズマ装置と、上記
    酸素イオンが通過する材質で構成されて上記電極間また
    は上記電極の下流側に配置され上記流路から分離された
    空間を形成する区画部材と、上記空間に隣接する上記流
    路の下流側に設けられ上記排ガス中の窒素酸化物を浄化
    する窒素酸化物浄化手段とを有する排ガス浄化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7160521B2 (en) 2001-07-11 2007-01-09 Applied Materials, Inc. Treatment of effluent from a substrate processing chamber
EP2701825A1 (en) * 2011-04-28 2014-03-05 Koninklijke Philips N.V. Method and arrangement for generating oxygen

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