JP2001087355A - 歯科用フッ化ナトリウム溶液入り容器 - Google Patents

歯科用フッ化ナトリウム溶液入り容器

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JP2001087355A
JP2001087355A JP26402099A JP26402099A JP2001087355A JP 2001087355 A JP2001087355 A JP 2001087355A JP 26402099 A JP26402099 A JP 26402099A JP 26402099 A JP26402099 A JP 26402099A JP 2001087355 A JP2001087355 A JP 2001087355A
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container
sodium fluoride
fluoride solution
dental
flange
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Ikuhito Hayakawa
生人 早川
Mutsumi Shibuya
睦 澁谷
Kazuhiro Ono
一弘 小野
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Original Assignee
Showa Yakuhin Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ化ナトリウムを使用者の歯に対して簡便
かつ安全(衛生的)に適用することを可能とする手段を
提供すること。 【解決手段】 密閉または密封された空間内に一回の施
用で使用する量のフッ化ナトリウム溶液を収容してい
る。容器1を開口することにより、使用者が一口でフッ
化ナトリウム溶液を口腔内に含むことが可能である。容
器1は本体部3と、本体部の上端に形成されたフランジ
11に剥離可能に接着されている可撓性の蓋部5とを備
えてもよい。また可撓性の蓋部5の一部がフランジ11
の外縁部から突出してつまみ部13が形成されていても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ化ナトリウム
溶液入り容器、より詳細には使用者が容器内のフッ化ナ
トリウム溶液を簡便に口に含むことが可能であるような
フッ化ナトリウム溶液入り容器に関する。
【0002】
【従来の技術】う蝕(虫歯)は口腔疾患の一つであり、
痛みなど患者に大きな苦痛をもたらすだけでなく、その
進行を放置した場合には歯冠の崩壊を招き、食物をかみ
砕き消化するという口腔機能に大きな障害をもたらすた
め、その予防は強く望まれている。う蝕の原因として
は、歯の間や歯の表面の凹凸に滞留する植物残渣中の炭
水化物類が細菌によって乳酸に分解され、この乳酸の作
用により、歯の組織部分のエナメル質と象牙質の大部分
を占めるヒドロキシアパタイトが溶解することが挙げら
れる。
【0003】ヒドロキシアパタイトの溶解を抑制するこ
とによってう蝕を予防する手段としては、フッ化ナトリ
ウムを歯面に塗布する方法が用いられている。こうした
目的のためのフッ化ナトリウム製品としてはミラノール
(ビーブランド)やオラプリス(SYK)が医薬品とし
て認可され使用されている。これらフッ化ナトリウム製
品は顆粒状の形態であるため、使用時において200〜
300ml容量の専門容器に溶解させて溶液を調製する
必要があり、使用者にとって繁雑さが問題であった。ま
た、顆粒状の製品の場合、使用者自身が200〜300
mlのフッ化ナトリウム溶液を調製し、それを少しずつ
何回かに分けて使用する。その場合、1回調製したフッ
化ナトリウム溶液を長期間(例えば、1週間から1カ月
程度)保存することになるが、そのような保存期間中に
雑菌の混入などにより溶液中にカビが生えるといった問
題点があった。そこで、フッ化ナトリウムを使用者の歯
に対して簡便かつ安全(衛生的)に適用することを可能
とする新たな手段の開発が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の問題点を解消することを解決すべき課題とた。即
ち、本発明は、フッ化ナトリウムを使用者の歯に対して
簡便かつ安全(衛生的)に適用することを可能とする手
段を提供することを解決すべき課題とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意検討を重ねた結果、密閉または密封さ
れた空間内に一回分の施用で使用する量のフッ化ナトリ
ウム溶液を衛生的に収容しておくことにより上記課題を
達成できることを見出し、本発明を提供するに至った。
即ち、本発明によれば、密閉または密封された空間内に
一回分の施用で使用する量のフッ化ナトリウム溶液を収
容しており、容器を開口することにより、使用者が前記
フッ化ナトリウム溶液を口腔内に含むことが可能であ
る、歯科用フッ化ナトリウム溶液入り容器が提供され
る。
【0006】本発明の一態様では、容器は、本体部と、
該本体部の上端に形成されたフランジに剥離可能に接着
されている可撓性の蓋部とを備えている。本発明の一態
様では、可撓性の蓋部の一部がフランジの外縁部から突
出してつまみ部が形成されている。本発明の一態様で
は、フランジには該フランジの一部から突出するつまみ
支持部が一体形成され、可撓性の蓋部が前記つまみ支持
部の形状に対応した形状を有するつまみ部を有し、前記
つまみ部は前記つまみ支持部に接着されており、前記つ
まみ支持部の下面側基部にはノッチが形成されている。
本発明の一態様では、容器が、本体部と、該本体部に一
体的に形成されている回動可能な蓋部とを備えている。
【0007】本発明の一態様では、容器が、使用者の下
唇に載せたときに違和感のない円弧状形状を有する首部
を有する排液部を備え、前記首部は前記容器の上方から
容器の側面より張り出すように延びている。本発明の一
態様では、容器がチューブから成り、該チューブの一部
には指で折り曲げることにより切断可能な開口作用部が
形成され、該開口作用部を切断することにより開口が形
成される。本発明の一態様では、指で折り曲げることに
より容器に孔を形成することが可能な空気孔開け用突起
が容器に形成されている。
【0008】好ましくは、収容されているフッ化ナトリ
ウム溶液の量は5mlから100mlの範囲内である。
好ましくは、収容されているフッ化ナトリウム溶液の濃
度は0.01重量%から2.0重量%の範囲内である。
好ましくは、収容されているフッ化ナトリウム溶液は防
腐剤を含有している。好ましくは、収容されているフッ
化ナトリウム溶液は加熱滅菌または濾過滅菌されてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係るフッ化ナト
リウム溶液入り容器の第1の実施の形態を示す。容器1
は本体部3と蓋部5とを備えており、本体部3はほぼ平
坦な底部7とほぼ円筒形の側面9とを備えている。本体
部3は好ましくは透明なプラスチック材料で構成され、
その上部は開放しており、側面9の上端には半径方向外
側へ延びるフランジ11が形成されている。フランジ1
1の上面は蓋部5を本体部3に接着するときの接着面に
なっており、フランジ11と蓋部5とは剥離可能な接着
剤により接着されている。蓋部5は、可撓性を有するシ
ート、例えばラミネートシートから構成されており、フ
ランジ11の外形形状とほぼ一致する形状を有する。蓋
部5の一部にはつまみ部13が形成されており、このつ
まみ部13はフランジ11の外周縁から外側へ突出する
ように形成されている。これにより使用者が容器1の蓋
部5を開ける際には、つまみ部13を摘んで上側へ引く
ことにより、容易に蓋部5を開けることができる。
【0010】このような容器1内の密閉または密封され
た空間内には、一回分の施用で使用する量のフッ化ナト
リウム溶液が収容されている。本明細書で言う「密閉さ
れた」とは、日常の取り扱いをし、または通常の保存状
態において、固形の異物の混入が防がれ、また内部のフ
ッ化ナトリウムが損失しないように保護されている状態
を意味し、また本明細書で言う「密封された」とは、日
常の取り扱いをし、または通常の保存状態において、気
体または微生物の侵入するおそれがない状態を意味す
る。なお、「密封された」は、「密閉された」よりも厳
密な状態を示す。
【0011】フッ化ナトリウム溶液は、市販品のフッ化
ナトリウム製品(例えば、本明細書中前記したミラノー
ルまたはオラプリス)を適当な溶媒(水、水と水溶性有
機溶媒(例えば、メタノールまたはエタノールなどのア
ルコール類など)との混合溶媒など;好ましくは水)に
溶解して調製することができる。フッ化ナトリウム溶液
中におけるフッ化ナトリウムの濃度は特に限定されない
が、例えば、0.01重量%から2.0重量%、好まし
くは0.02重量%から0.2重量%の範囲内である。
【0012】また、本発明の好ましい態様では、フッ化
ナトリウム溶液には防腐剤が添加されている。防腐剤の
種類は特に限定されないが、口腔内に含んだ際に使用者
にとって有害とならず、有効成分であるフッ化ナトリウ
ムの作用に悪影響を及ぼすことがないものが好ましく、
安価で入手容易なものがさらに好ましい。防腐剤の具体
例としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキ
シ安息香酸エステル(例えば、パラオキシ安息香酸メチ
ル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プ
ロピルなど)、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸塩
(例えば、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム
など)、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、ベン
ジルアルコール、フェノール、チメロサール、クロロブ
タノールなどが挙げられるがこれらに限定されるもので
はない。
【0013】防腐剤は1種類だけ使用しても2種類以上
を併用してもよい。防腐剤の種類によりその有効濃度が
異なるため、防腐剤の使用量は一概に特定することはで
きないが、選択した防腐剤の種類に応じて当業者ならば
適宜その使用量を決定することができ、一般的には0.
001重量%〜5重量%、例えば、0.01重量%〜5
重量%などの範囲内で使用される。また、フッ化ナトリ
ウム溶液には、防腐剤のほかにもpH調整剤、安定化
剤、香料剤または着色剤などの補助成分を適宜添加して
もよい。
【0014】容器1内にはこのようなフッ化ナトリウム
溶液が、1回の施用時に使用する量だけ入っている。1
回の施用時に使用する量とは、例えば5ml〜100m
l、好ましくは5ml〜50ml、より好ましくは5m
l〜30ml程度である。なお容器1の大きさは、蓋部
5を開けたときにフッ化ナトリウム溶液がこぼれないよ
うに、容器1の80〜90%の高さまで溶液が入ってい
るようにすることが好ましい。
【0015】次に本発明の第1の実施の形態のフッ化ナ
トリウム溶液入り容器の使用方法について説明する。使
用者は所望時に1つのフッ化ナトリウム溶液入り容器1
を取り出し、本体部3をしっかり把持した状態で蓋部5
のつまみ部13を摘んで上方へ引き上げる。これにより
蓋部5がフランジ11から剥がれ始める。使用者は蓋部
5を全てフランジ11から剥がしてもよいし、口を付け
る部分のみ、一部を剥がすようにしてもよい。蓋部5が
剥がされたら、使用者は容器1の内部のフッ化ナトリウ
ム溶液を一気に口に含み、口を濯いで吐き出す。使用後
の容器1は、通常は廃棄するが、必要に応じてリサイク
ル品として扱ってもよい。
【0016】次に本発明の第2の実施の形態について図
2を参照しながら説明する。図2に示す実施の形態のフ
ッ化ナトリウム溶液入り容器1は、上記第1の実施の形
態の容器1とほぼ同一の外観を有し、つまみ部13周辺
の構造のみが異なる。即ち、図2に示すように、つまみ
部13に対応する位置のフランジ11部分がつまみ部1
3の突出した形状に一致するように長く延び、つまみ支
持部15として形成されている。そして蓋部5のつまみ
部13は、つまみ支持部15の上に接着されている。従
って本実施の形態ではフランジ11の外形形状が蓋部5
の外形形状と全ての部分において一致している。図2の
拡大図に示すように、つまみ支持部15の下面側にはノ
ッチ17が形成されており、このノッチ17は使用者が
つまみ支持部15を指で上方へ押し上げることにより、
容易に折れて分離するようになっている。第2の実施の
形態の容器1を使用する場合には、使用者が指でつまみ
支持部15を上側へ押し、ノッチ17部分を折ることに
より、蓋部5を剥がすためのきっかけ部分が形成され
る。このようなきっかけ部分は、固いつまみ支持部15
の上に可撓性を有する蓋部5のつまみ部13が貼付され
ているため、使用者は摘みやすく、従って蓋部5とフラ
ンジ11との間の接着力が強固であっても容易に剥がす
ことが可能となる。
【0017】次に本発明の第3の実施の形態について図
3を参照しながら説明する。図3に示すフッ化ナトリウ
ム溶液入り容器1は、断面が矩形の本体部3の上端の一
辺に蓋部5が回動可能に接続されており、全体が一体成
形されている。本体部3の上端周囲にはフランジ19が
形成されており、蓋部5が閉鎖した状態で該フランジ1
9に蓋部5の周縁部下面が密着するようになっている。
本実施の形態の容器1では、フッ化ナトリウム溶液が漏
れないように、フランジ19と蓋部5の周縁部とが密着
した状態で周囲を取り巻くようにシュリンクテープ(図
示せず)が巻かれている。第3の実施の形態の容器1を
使用する場合には、使用者がシュリンクテープを切断し
て外し、密着している蓋部5をフランジ19から引き離
して、蓋部5と本体部3との接続部分を回動軸として蓋
部5を回動し(図3中において、回動方向は矢印で示さ
れている)、開放する。この状態でフッ化ナトリウム溶
液を一気に口に含むことができる。
【0018】次に本発明の第4の実施の形態について図
4を参照しながら説明する。図4に示すフッ化ナトリウ
ム溶液入り容器1は、本体部3の形状に特徴を有する。
即ち図4に示すように、本体部3の上部からは排液部2
1が斜め上方へ延びており、その上端に開口部23が形
成されている。排液部21は、本体部3の側面9から張
り出すように円弧状に延びる首部25を備えており、該
首部25の円弧状形状(図中、符号27で示す)は、使
用者が首部25を下唇に載せたとき違和感のない曲率半
径を有する。本実施の形態では、排液部21は本体部3
の上面29よりも上側に位置しているが、開口部23が
本体部の上面29と同一レベルに位置するように形成す
ることもできる。開口部23にはフランジ31が形成さ
れており、該フランジ31に蓋部5の周囲が接着されて
いる。
【0019】また本実施の形態では開口部23が狭いた
め、フッ化ナトリウム溶液が一気に口内に流れ出ない可
能性がある。そこで本体部3の上面29に空気孔開け用
突起33を形成し、使用者が指で空気孔開け用突起33
を折ることにより本体部上面29に空気吸入用の孔が形
成されるようにしている。これにより開口部23からフ
ッ化ナトリウム溶液が流れ出る際に、空気吸入用の孔か
ら空気が容器1内に吸入されるため、フッ化ナトリウム
溶液を一気に口内に流し込むことが可能となる。第4の
実施の形態の容器1を使用する場合には、使用者は蓋部
5をフランジ31から剥がした後、空気孔開け用突起3
3を指で折り本体部3に孔を形成する。この状態で首部
25の円弧状部分27を下唇に載せるようにして容器1
を傾けていき、一気にフッ化ナトリウム溶液を口に含む
ようにする。
【0020】次に本発明の第5実施の形態について図5
を参照しながら説明する。上記第1〜第4の実施の形態
の容器はカップ形状を基本構造としているが、本実施の
形態のフッ化ナトリウム溶液入り容器1はチューブ構造
を有する。即ち、図5に示すように本実施の形態のフッ
化ナトリウム溶液入り容器1は円筒形チューブ状の本体
部3を備え、その上部に排出部35が形成されている。
排出部35には折り曲げることによって切断可能な開口
作用部37が形成されており、該開口作用部37の付け
根部分には開口作用部37を指で容易に切断できるよう
にノッチ39が形成されている。
【0021】開口作用部37を折り曲げて切断すること
により、排出部35には開口が形成されるようになって
いる。しかしこの開口は比較的狭いため、第4の実施の
形態同様、フッ化ナトリウム溶液が一気に口内に流れ出
ない可能性がある。そこで本体部3の下面に第4の実施
の形態同様、空気孔開け用突起33を形成し、フッ化ナ
トリウム溶液を一気に口内に流し込むことができるよう
にしている。第5の実施の形態の容器1を使用する場合
には、使用者は開口作用部37を指で折り曲げて切断
し、排出部35を開口する。そして容器1を逆さにして
排出部35を口内に臨ませるとともに、空気孔開け用突
起33を指で折り、空気吸入用の孔を形成する。これに
より一気にフッ化ナトリウム溶液が口内に流れ込み、口
内を濯ぐことができる。以下の実施例により本発明をよ
り具体的に例示するが、本発明は実施例により限定され
るものではない。
【0022】
【実施例】実施例1:500mlビーカー中においてミ
ラノール(ビーブランド)1.5gを適量の水に溶解
し、さらに水を加えて全量を300gとした(溶液
1)。ミラノール(ビーブランド)1.5gの代わりに
オラプリス(SYK)1.5gを用いた以外は溶液1の
調製と同様の操作で溶液2を調製した。溶液1と溶液2
をオートクレープで加熱殺菌した(120℃、10分
間)。本明細書中の図1〜図5に示した容器を2個ずつ
計10個用意し、2個の容器のうちの一方に溶液1を他
方に溶液2を60mlずつ分注した。得られた容器を各
々サンプルNo.1〜10とする(No.1と2は図1
の容器、No.3と4は図2の容器、No.5と6は図
3の容器、No.7と8は図4の容器、No.9と10
は図5の容器、また奇数番号の容器は溶液1を含み、偶
数番号の容器は溶液2を含む)。
【0023】一方、対照サンプルとして500mlビー
カー中においてミラノール(ビーブランド)1.5gを
適量の水に溶解し、さらに水を加えて全量を300gと
した(対照溶液1)。ミラノール(ビーブランド)1.
5gの代わりにオラプリス(SYK)1.5gを用いた
以外は対照溶液1と同様の操作で対照溶液2を調製し
た。対照溶液1および2はそのままビーカー中に保持
し、これらを各々比較サンプルNo.1および2とす
る。
【0024】本発明のサンプルNo.1〜10および比
較サンプルNo.1および2を実験室内において室温で
1カ月間放置した。その結果、比較サンプルNo.1お
よび2では共にカビの発生が見られたが、サンプルN
o.1〜10ではカビの発生は認められなかった。
【0025】
【発明の効果】本願請求項1の発明によれば、容器を開
口することにより一回の施用で使用する量のフッ化ナト
リウム溶液を容易に一口で口腔内に含ませることが可能
である。従って携帯用に便利であり、また従来のように
使用時にフッ化ナトリウムを水などの溶媒に溶解して溶
液を調製する必要がない。また本願請求項2の発明によ
れば、フランジに接着している蓋部を指で剥がすだけ
で、簡単に一回の施用で使用する量のフッ化ナトリウム
溶液を一口で口腔内に含ませることができる。また本願
請求項3の発明によれば、つまみ部を指で摘んで上方へ
引き上げるだけで簡単に蓋部を開けることができる。
【0026】また本願請求項4の発明によれば、ノッチ
部分を指で押し上げて切断することにより、蓋部を開け
るための掴みやすいきっかけ部分ができる。蓋部と本体
部のフランジとが接着剤により強固に接着されていて
も、使用者はこのきっかけ部分を指で摘んで持ち上げる
ことにより容易に蓋部を開けることができる。また本願
請求項5の発明によれば、本体部と蓋体とを一体成形で
きるため、製造工程が簡略化できる。また本体部と蓋体
とが同じ材質で形成されるため、廃棄やリサイクルの際
の分別の問題が生じない。また本願請求項6の発明によ
れば、首部を下唇の上に載せて容器を傾けることによ
り、フッ化ナトリウム溶液が滑らかに口腔内に注がれ
る。従って使用者はフッ化ナトリウム溶液を飲みやす
く、誤ってこぼすようなことがなくなる。
【0027】また本願請求項7の発明によれば、チュー
ブ状の容器は密閉性または密封性が良く、また開口作用
部を指で折り曲げるだけで簡単に開口を形成することが
できる。また請求項8の発明によれば、空気孔開け用突
起を指で折り曲げるだけで簡単に空気孔が形成され、容
器の開口からフッ化ナトリウム溶液が一気に流れ出るよ
うになる。また請求項9または10の発明によれば、う
蝕予防に有効な量のフッ化ナトリウムを簡便に歯に適用
することができる。また請求項11または12の発明に
よれば、容器内への菌の混入などによるフッ化ナトリウ
ム溶液の腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフッ化ナトリウム溶液入り容器の第1
の実施の形態を示す側断面図および上面図である。
【図2】本発明のフッ化ナトリウム溶液入り容器の第2
の実施の形態を示す側断面図、一部拡大図および上面図
である。
【図3】本発明のフッ化ナトリウム溶液入り容器の第3
の実施の形態を示す側断面図である。
【図4】本発明のフッ化ナトリウム溶液入り容器の第4
の実施の形態を示す側断面図および上面図である。
【図5】本発明のフッ化ナトリウム溶液入り容器の第5
の実施の形態を示す側断面図および上面図である。
【符号の説明】
1 フッ化ナトリウム溶液入り容器 3 本体部 5 蓋部 7 底部 9 側面 11 フランジ 13 つまみ部 15 つまみ支持部 17 ノッチ 19 フランジ 21 排液部 23 開口部 25 首部 27 円弧状形状 29 上面 31 フランジ 33 空気孔開け用突起 35 排出部 37 開口作用部 39 ノッチ
フロントページの続き (72)発明者 小野 一弘 東京都中央区京橋2丁目17番11号 昭和薬 品化工株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AA03 AB96 BA07A BB14A BC07A EA06 EB11 FA01 FC01 GD01 3E084 AA02 AA12 AB01 BA01 CA01 FD13 GB17 LA02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉または密封された空間内に一回分の
    施用で使用する量のフッ化ナトリウム溶液を収容してお
    り、容器を開口することにより、使用者が前記フッ化ナ
    トリウム溶液を口腔内に含むことが可能である、歯科用
    フッ化ナトリウム溶液入り容器。
  2. 【請求項2】 容器が、本体部と、該本体部の上端に形
    成されたフランジに剥離可能に接着されている可撓性の
    蓋部とを備えている、請求項1に記載の歯科用フッ化ナ
    トリウム溶液入り容器。
  3. 【請求項3】 可撓性の蓋部の一部がフランジの外縁部
    から突出してつまみ部が形成されている、請求項2に記
    載の歯科用フッ化ナトリウム溶液入り容器。
  4. 【請求項4】 フランジには該フランジの一部から突出
    するつまみ支持部が一体形成され、可撓性の蓋部が前記
    つまみ支持部の形状に対応した形状を有するつまみ部を
    有し、前記つまみ部は前記つまみ支持部に接着されてお
    り、前記つまみ支持部の下面側基部にはノッチが形成さ
    れている、請求項2に記載の歯科用フッ化ナトリウム溶
    液入り容器。
  5. 【請求項5】 容器が、本体部と、該本体部に一体的に
    形成されている回動可能な蓋部とを備えている、請求項
    1に記載の歯科用フッ化ナトリウム溶液入り容器。
  6. 【請求項6】 容器が、使用者の下唇に載せたときに違
    和感のない円弧状形状を有する首部を有する排液部を備
    え、前記首部は前記容器の上方から容器の側面より張り
    出すように延びている、請求項1に記載の歯科用フッ化
    ナトリウム溶液入り容器。
  7. 【請求項7】 容器がチューブから成り、該チューブの
    一部には指で折り曲げることにより切断可能な開口作用
    部が形成され、該開口作用部を切断することにより開口
    が形成される、請求項1に記載の歯科用フッ化ナトリウ
    ム溶液入り容器。
  8. 【請求項8】 指で折り曲げることにより容器に孔を形
    成することが可能な空気孔開け用突起が容器に形成され
    ている、請求項6または7に記載の歯科用フッ化ナトリ
    ウム溶液入り容器。
  9. 【請求項9】 収容されているフッ化ナトリウム溶液の
    量が5mlから100mlの範囲内である、請求項1か
    ら8の何れか1項に記載の歯科用フッ化ナトリウム溶液
    入り容器。
  10. 【請求項10】 収容されているフッ化ナトリウム溶液
    の濃度が0.01重量%から2.0重量%の範囲内であ
    る、請求項1から9の何れか1項に記載の歯科用フッ化
    ナトリウム溶液入り容器。
  11. 【請求項11】 収容されているフッ化ナトリウム溶液
    が防腐剤を含有している、請求項1から10の何れか1
    項に記載の歯科用フッ化ナトリウム溶液入り容器。
  12. 【請求項12】 収容されているフッ化ナトリウム溶液
    が加熱滅菌または濾過滅菌されている、請求項1から1
    1の何れか1項に記載の歯科用フッ化ナトリウム溶液入
    り容器。
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