JP2001085787A - 波長可変型光送受信器 - Google Patents

波長可変型光送受信器

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JP2001085787A
JP2001085787A JP26032299A JP26032299A JP2001085787A JP 2001085787 A JP2001085787 A JP 2001085787A JP 26032299 A JP26032299 A JP 26032299A JP 26032299 A JP26032299 A JP 26032299A JP 2001085787 A JP2001085787 A JP 2001085787A
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wavelength
tunable
receiver
signal light
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JP26032299A
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Katsuyuki Imoto
克之 井本
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意波長の送信を可能とし、しかも安価で、
長距離伝送に適し、チャネル間アイソレーション特性に
優れた波長可変型光送受信器を提供する。 【解決手段】 InP基板上に複数の半導体光増幅器を
形成し、これらの光増幅器を用いて光送信部及び光受信
部を形成するために、前記光送信部では、前記光増幅器
の後端面に高反射膜5を形成すると共に前端面側に共振
器長可変型ファイバグレーティング10−1を設けて波
長可変型ファイバグレーティングレーザ1を構成し、前
記光受信部では、前記光増幅器の前後両端面に低反射膜
6−1,6−2を設け、後端面側にフォトダイオード1
5を配置し、前端面側に透過波長を選択するチューナブ
ルフィルタ16を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双方向波長多重伝
送用の光送受信器に係り、特に、任意波長の送信を可能
とし、しかも安価で、長距離伝送に適し、チャネル間ア
イソレーション特性に優れた波長可変型光送受信器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】波長多重伝送用デバイスの開発の進展に
伴い、双方向で波長多重伝送する方式が検討されるよう
になってきた。このような双方向伝送用光送受信器の従
来構成を図5及び図6に示す。
【0003】まず、図5のものは、1本の光ファイバ伝
送路45内で、矢印46方向に波長λ1 の信号光を伝搬
させ、矢印47方向に波長λ2 の信号光を伝搬させるた
めに、波長λ1 の信号光を送信する光送信部と波長λ2
の信号光を受信する光受信部とを光合分波器を介して1
本の光ファイバに接続した双方向伝送用光送受信器であ
る。光送信部では、半導体レーザ40からの波長λ1
出射光41を光変調器42に入力して変調し、変調され
た信号光43をWDMフィルタ44へ入力し、このWD
Mフィルタ44で信号光43を合波して光ファイバ伝送
路45内を矢印46方向に伝搬させる。他方、光受信部
では、矢印47方向から伝搬してきた波長λ2 の信号光
が、WDMフィルタ44で分波され、分波された信号光
48がフォトダイオード49に入力されて光電気変換さ
れる。
【0004】図6の双方向伝送用光送受信器では、矢印
50方向から光ファイバ伝送路45内を伝搬してきた信
号光は、任意の波長(例えば、波長1.5μm帯の中の
長波長帯;Red Bandの中の一波)の信号光であ
り、この信号光をWDMフィルタ44で分波した後、分
波された信号光51をチューナブルフィルタ52に入力
させて上記任意の波長を選択し、選択された信号光53
をフォトダイオード49で受信する構成となっている。
矢印50方向からの信号光は、Red Bandの中か
ら任意の波長から選ばれるので、チューナブルフィルタ
52で上記任意の波長の信号光をチューニングする必要
がある。なお、図6の双方向伝送用光送受信器におい
て、半導体レーザ40と光変調器42とは一体化構成で
作られている。そして、波長λ1 は、半導体レーザ40
と光変調器42とを一体化したデバイスにペルチェ素子
(図示せず)を取り付け、このペルチェ素子でデバイス
の温度を調節することによってわずかであるが可変にで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5及び図
6の双方向伝送用光送受信器には、次のような問題点が
ある。
【0006】(1)任意の波長の信号光を選択して送信
することができない。任意の波長の信号光を選択して送
信できるようにするためには、構成が複雑になりコスト
高になってしまう。即ち、従来は、半導体レーザ40と
光変調器42とが一体的に構成されて作られているが、
任意の波長に可変できるようにするためには、このよう
な一体構成は使えなくなり、半導体レーザ40とチュー
ナブルフィルタと光変調器42とを個別に組み合わせて
実装しなければならない。その結果、双方向伝送用光送
受信器が高価になってしまう。
【0007】(2)光受動部品の損失が高いので、長距
離伝送に制約を受ける。この対策として光ファイバ増幅
器の挿入が考えられるが、光ファイバ増幅器を挿入する
と、光部品点数が多く、サイズが大きく、高価になって
しまう。
【0008】(3)WDMフィルタ44のチャネル間ア
イソレーション特性は20数dBであり、受信側への送
信信号の漏れ込みを無視することができない。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、任意波長の送信を可能とし、しかも安価で、長距離
伝送に適し、チャネル間アイソレーション特性に優れた
波長可変型光送受信器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、1本の光ファイバに光合分波器を介して光
送信部と光受信部とを接続し、波長の異なった信号光を
双方向に伝送させる光送受信器において、InP基板上
に複数の半導体光増幅器を形成し、これらの光増幅器を
用いて前記光送信部及び前記光受信部を形成するため
に、前記光送信部では、前記光増幅器の後端面に高反射
膜を形成すると共に前端面側に共振器長可変型ファイバ
グレーティングを設けて波長可変型ファイバグレーティ
ングレーザを構成し、前記光受信部では、前記光増幅器
の前後両端面に低反射膜を設け、後端面側にフォトダイ
オードを配置し、前端面側に透過波長を選択するチュー
ナブルフィルタを配置したものである。
【0011】前記光送信部の光増幅器には、しきい値電
流よりも高い電流を注入し、前記光受信部の光増幅器に
は、しきい値電流以下の電流を注入するようにしてもよ
い。
【0012】前記光送信部の中に光変調器を設けてもよ
い。
【0013】前記共振器長可変型ファイバグレーティン
グに対して温度変化又は張力のいずれか一方又は両方を
与えて共振器長を変化させるようにしてもよい。
【0014】前記チューナブルフィルタに対して温度変
化又は張力のいずれか一方又は両方を与えて共振器長を
変化させるようにしてもよい。
【0015】前記光受信部に受信する信号光の波長を検
出する波長モニタ回路を設け、検出された信号光の波長
に応じて前記チューナブルフィルタを駆動するようにし
てもよい。
【0016】前記光送信部に発振波長を検出する波長モ
ニタ回路を設け、検出された発振波長に応じて前記共振
器長可変型ファイバグレーティングを駆動するようにし
てもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施形態を
添付図面に基づいて詳述する。
【0018】図1に示されるように、本発明に係る波長
可変型光送受信器は、光送信部を構成する波長可変型フ
ァイバグレーティングレーザ(以下、波長可変型レーザ
という)1及び光変調器42、光合分波器を構成するW
DMフィルタ44、光受信部を構成するチューナブルフ
ィルタ52及び光増幅器一体型フォトダイオード54か
らなる。各部の詳細構造は図3により後述する。
【0019】図1の波長可変型光送受信器では、波長可
変型レーザ1で希望する波長の光2を選択的に出射さ
せ、その光2を光変調器42に入力させる。そして変調
された信号光43をWDMフィルタ44に通して光ファ
イバ伝送路45内へ伝搬させ、矢印3のごとく、チュー
ニングされた波長(例えば、1.5μm帯の1.53μ
mから1.545μmまでの範囲の中から選択的にチュ
ーニングした波長)の信号光を送出する。他方、矢印5
0の方向から送られてきた任意の波長(例えば、1.5
μm帯の1.546μmから1.61μmまでの範囲の
中から選ばれた波長)の信号光は、光ファイバ伝送路4
5内を伝搬し、WDMフィルタ44で分波され、矢印5
1のごとくチューナブルフィルタ52へ入力される。こ
のチューナブルフィルタ52では、上記任意の波長にチ
ューニング(波長合わせ)するようにフィルタの中心波
長が制御され、このチューナブルフィルタ52でチュー
ニング(濾波)された信号光53が光増幅器一体型フォ
トダイオード54へ入力される。この信号光53は、光
増幅された後、光増幅器一体型フォトダイオード54で
電気信号に変換される。
【0020】この波長可変型光送受信器の光送信部は、
一つの波長可変型ファイバグレーティングレーザ1で種
々の波長の信号光を選択制御して送出することができる
ので、例えば、数十局から数百局程度の送信局用として
汎用的に使うことができる。また、光受信部は広い波長
域の信号光を選択制御して受信することができるので、
同様に非常に多くの受信局用として汎用的に使うことが
できる。このように、光送信部及び光受信部が広い波長
域で汎用的に使うことができる結果、量産効果により大
幅な低コスト化を図ることができる。
【0021】また、光受信部では、WDMフィルタ44
で分波した後に、さらに帯域特性の狭いチューナブルフ
ィルタ52でチューニングして取り出し、その後に、光
増幅器で希望の波長の信号光のみを増幅するので、高S
/N特性を持った受信特性を得ることができる。即ち、
チャネル間干渉が極めて小さく、クロストーク特性の劣
化が極めて少ない光受信特性を得ることができる。
【0022】また、光送信部からの信号光が光受信部へ
漏れることが殆どないので、高アイソレーション特性を
得ることができる。
【0023】なお、波長多重伝送システムでは、それぞ
れの端局にそれぞれ波長の異なった光送信信号光とそれ
ぞれ波長の異なった光受信信号光とが与えられる。従っ
て、それぞれの端局には異なった波長を持つ光送受信器
が必要となる。従来の光送受信器は、波長毎に専用の構
成を有する光送受信器を用意しなければならないので、
光送受信器のコストが高くなると共に高歩留まり特性が
要求される。その点、本発明では、任意波長の送受信が
可能であるため、各端局に同一構成の波長可変型光送受
信器を用いることができ、前記の量産効果が望める。
【0024】次に、本発明の第二の実施形態を説明す
る。
【0025】図2に示されるように、この波長可変型光
送受信器は、チューナブルフィルタ52の前段で信号光
の波長を検出し、この波長に合わせてチューナブルフィ
ルタ52の波長を選択するようにしたものである。光受
信部に送られてきた信号光51の一部を波長モニタカプ
ラ17−2で取り出し、その取り出した信号光を波長モ
ニタ回路18−2で分析して信号光の波長を検出し、そ
の検出信号を駆動回路19−2を通して張力調節器20
−2に送り、その張力調節器20−2でチューナブルフ
ィルタ52の中心波長を制御すると、信号光53がチュ
ーナブルフィルタ52から取り出される。この信号光5
3が光増幅器一体型フォトダイオード54へ入力され
る。波長モニタ回路18−2には、例えば、サンテック
株式会社の波長ロッカ/モニタ(型名0WL−10)を
用いる。
【0026】次に、図1の波長可変型光送受信器の詳細
な構成を図3により説明する。
【0027】ここでは、波長1.5μm帯用の波長可変
型光送受信器を説明する。図3に示されるように、In
P基板上に発光素子4と光増幅部12とが一体的に形成
されている。この図はInP基板の上面を示したもので
ある。
【0028】まず、発光素子4及び光増幅部12の構成
を説明する。
【0029】InP(n+ )基板上にスラブ構造のIn
P(n)下部クラッド層を形成し、その上にスラブ或い
は略矩形状のInGaAsPの活性層を形成し、その上
にInP(p)上部クラッド層、InGaAsPコンタ
クト層を積層する。InP(n+ )基板の下面には下面
電極を設け、InGaAsPコンタクト層の上には上部
電極7,13を設け、これら上部電極7,13と下面電
極との間に電流を流して活性層内に電流IL ,IA を閉
じ込めて流すようにする。これにより、2つの半導体光
増幅器からなる半導体光増幅器アレイが構成される。
【0030】これらの光増幅器を用いて光送信部の発光
素子4と光受信部の光増幅部12とを形成する。
【0031】発光素子4では、電流IL をしきい値電流
よりも高い電流とすることにより、レーザ発振を起こさ
せる。即ち、発光素子4は、光増幅器の後端面に形成し
た高反射膜5(反射率≧80%)と、同じ光増幅器の前
端面側に設けた共振器長可変型ファイバグレーティング
10−1の等価的反射面R1 との間で、共振器長Lをも
ったレーザ共振器を構成し、端子8より電流IL を流す
ことにより、レーザ発振させるものである。発光素子4
は、図1の波長可変型レーザ1に相当する。
【0032】また、光増幅部12では、光増幅器の前端
面及び後端面に低反射膜6−1,6−2(反射率<0.
5%)が形成されており、上部電極13から下面電極に
向けてしきい値電流以下の順方向電流IA を端子14か
ら注入することによって、信号光を増幅することができ
る。光増幅部12の後端面側にフォトダイオード15を
設けることにより、図1の光増幅器一体型フォトダイオ
ード54が構成されている。
【0033】光送信部の構成及び動作を説明する。
【0034】発光素子4は、広い波長域にわたってレー
ザ発振させることができる。そして、その波長は、共振
器長Lによって変えられる。この共振器長Lを変えるた
めに、共振器長可変型ファイバグレーティング10−1
に張力11−1を印加するか、又は共振器長可変型ファ
イバグレーティング10−1にペルチェ素子を取り付け
て温度を変えるか、又は張力及び温度の両方を変えるこ
とによって、発振波長をチューナブルに制御することが
できる。例えば、共振器長可変型ファイバグレーティン
グ10−1に張力11−1を印加すると発振波長を0.
015nm/gの割合で低くすることができる。また、
共振器長可変型ファイバグレーティング10−1の温度
を高くすると、発振波長を0.05nm/℃の割合で高
くすることができる。発振波長は、張力又は温度に対し
てほぼ直線的に変えられる。発振波長は、張力により約
7nm、温度により5nm程度まで変えられ、これらを
併用すれば10数nmの発振波長可変範囲を実現するこ
とができる。従って、送信波長に割り当てられた波長範
囲をほぼカバーしてチューニングすることができる。
【0035】このようにして発振波長を所望値にチュー
ニングした後、このレーザ光を光変調器42に入力し、
変調された信号光43をWDMフィルタ44を介して矢
印3のごとく送出する。
【0036】光受信部の構成及び動作を説明する。
【0037】矢印50の方向から伝搬してきた任意の波
長の信号光は、WDMフィルタ44で分波され、分波さ
れた信号光51がチューナブルフィルタ16へ入力され
る。ここでは、チューナブルフィルタ16は、長周期フ
ァイバグレーティング10−2で構成されており、所望
の波長の信号光のみを通過させる帯域通過型フィルタで
ある。矢印50方向からは受信波長域の中から選ばれた
任意の波長の信号光が送られてくるので、チューナブル
フィルタ16は、その波長の信号光を通過させて光増幅
部12へ導くようにチューニングされる。このチューナ
ブルフィルタ16は、前記共振器長可変型ファイバグレ
ーティング10−1と同様に張力印加や温度調節によ
り、トータルで10数nmの波長可変量を実現すること
ができる。従って、矢印50方向から送られてくる任意
の波長の信号光をチューニングして通過させることがで
きる。
【0038】このようにしてチューナブルフィルタ16
を通過した信号光は、光増幅部12へ入射し、この光増
幅部12で増幅された後、フォトダイオード15で電気
信号に変換される。
【0039】この光受信部では、チューナブルフィルタ
16で所望の波長の信号光のみを通過させた後、その信
号光のみを光増幅してフォトダイオード15へ入力する
ので、高いS/N特性(信号対雑音比)を得ることがで
きる。また、送信する信号光43がフォトダイオード1
5に漏れ込むことが殆どない。
【0040】また、この波長可変型光送受信器では、光
送信部と光受信部とがInP基板上に非常に小さいサイ
ズ(長さ<2mm、幅<2mm、厚み<2mm)で一体
化されているので、小型サイズの波長可変型光送受信器
を実現することができる。
【0041】次に、図2の波長可変型光送受信器の詳細
な構成を図4により説明する。ただし、図3と符号の同
じものは同一であるから説明を省略する。
【0042】図4に示されるように、共振器長可変型フ
ァイバグレーティング10−1の前に、具体的には光変
調器42とWDMフィルタ44との間に、波長モニタカ
プラ17−1が設けられている。また、長周期ファイバ
グレーティング10−2の前に、具体的には長周期ファ
イバグレーティング10−2とWDMフィルタ44との
間に、波長モニタカプラ17−2が設けられている。波
長モニタカプラ17−1,17−2には、それぞれ取り
出した信号光を分析して信号光の波長を検出する波長モ
ニタ回路18−1,18−2が接続されている。各波長
モニタ回路18−1,18−2は、駆動回路19−1,
19−2を介し張力調節器20−1,20−2に制御信
号を出力するようになっている。
【0043】図4の構成により、図2で説明したチュー
ナブルフィルタ52の中心波長の制御が可能になると共
に、波長可変型レーザ1については、波長モニタ回路1
8−1で検出した波長をフィードバックすることによ
り、発振波長を目標とする波長に正確に制御することが
可能になる。
【0044】本発明は、これまで述べた実施形態に限定
されない。波長可変型レーザ1は、1個に限らず、複数
個を並列配置し、それぞれの波長可変型レーザ1に広い
波長域を分担させて発振させるようにしてもよい。
【0045】また、チューナブルフィルタ52と光増幅
器一体型フォトダイオード54との組は、1組に限ら
ず、複数組を並列配置してもよい。
【0046】図2及び図4の構成において、波長をチュ
ーニングする手段として、共振器長可変型ファイバグレ
ーティング10−1及び長周期ファイバグレーティング
10−2に張力のみを印加したが、ペルチェ素子で温度
調節するか、張力及び温度の両方を変えるようにしても
よい。
【0047】InP基板以外に、GaAs基板を用い、
1.3μm帯用の波長可変型光送受信器を構成してもよ
い。
【0048】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0049】(1)小型で、広い波長域の中から所望の
波長の信号光を選択して送出する光送信部と、広い波長
域の中から選ばれた任意の波長の信号光をチューニング
して通過させ、光増幅した後にフォトダイオードに入力
させることのできる光受信部とを備えた波長可変型光送
受信器を提供することができる。
【0050】(2)光受信部は、チューナブルフィルタ
と光増幅部とをフォトダイオードの前に有しているの
で、高感度受信特性を得ることができる。また、他のチ
ャネルの漏れ光を十分に阻止することができる。さら
に、光送信部からの強い漏れ光も十分に抑圧することが
できる。これにより、高S/N特性を実現することがで
きる。
【0051】(3)発光素子は広い波長域でレーザ発振
させることができ、そして、ファイバグレーティングも
広い波長域にわたって外部共振器長を変えることができ
るので、結果的に広い波長域にわたって波長が可変な光
送信部を提供することができる。
【0052】(4)本発明の波長可変型光送受信器は、
波長多重伝送用の各端局に汎用的に使うことができるの
で、各端局の規格化が可能となり、低コスト化を図るこ
とができる。
【0053】(5)従来のような波長の異なる光送信部
及び光受信部を複数個並列に配置した構成の光送受信器
と比べて、低コスト、小型で、高性能及び高機能特性を
有している。
【0054】(6)WDMフィルタには、Array Wavegu
ide Grating Filterのような高価なフィルタを使う必要
がなく、例えば、波長1.5μm帯を2つの波長帯(短
波長帯と長短波長)に分ける簡易なフィルタでよいた
め、さらに低コスト化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す波長可変型光送
受信器の構成図である。
【図2】本発明の第二の実施形態を示す波長可変型光送
受信器の構成図である。
【図3】図1の波長可変型光送受信器の詳細構成図であ
る。
【図4】図2の波長可変型光送受信器の詳細構成図であ
る。
【図5】従来の光送受信器の構成図である。
【図6】従来の光送受信器の構成図である。
【符号の説明】 1 波長可変型ファイバグレーティングレーザ(波長可
変型レーザ) 4 発光素子 5 高反射膜 6−1,6−2 低反射膜 10−1 共振器長可変型ファイバグレーティング 12 光増幅部 16、52 チューナブルフィルタ 17−1,17−2 波長モニタカプラ 18−1,18−2 波長モニタ回路 42 光変調器 44 WDMフィルタ(光合分波器) 45 光ファイバ伝送路 54 光増幅器一体型フォトダイオード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の光ファイバに光合分波器を介して
    光送信部と光受信部とを接続し、波長の異なった信号光
    を双方向に伝送させる光送受信器において、InP基板
    上に複数の半導体光増幅器を形成し、これらの光増幅器
    を用いて前記光送信部及び前記光受信部を形成するため
    に、前記光送信部では、前記光増幅器の後端面に高反射
    膜を形成すると共に前端面側に共振器長可変型ファイバ
    グレーティングを設けて波長可変型ファイバグレーティ
    ングレーザを構成し、前記光受信部では、前記光増幅器
    の前後両端面に低反射膜を設け、後端面側にフォトダイ
    オードを配置し、前端面側に透過波長を選択するチュー
    ナブルフィルタを配置したことを特徴とする波長可変型
    光送受信器。
  2. 【請求項2】 前記光送信部の光増幅器には、しきい値
    電流よりも高い電流を注入し、前記光受信部の光増幅器
    には、しきい値電流以下の電流を注入するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の波長可変型光送受信器。
  3. 【請求項3】 前記光送信部の中に光変調器を設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の波長可変型光送受
    信器。
  4. 【請求項4】 前記共振器長可変型ファイバグレーティ
    ングに対して温度変化又は張力のいずれか一方又は両方
    を与えて共振器長を変化させるようにしたことを特徴と
    する請求項1〜3いずれか記載の波長可変型光送受信
    器。
  5. 【請求項5】 前記チューナブルフィルタに対して温度
    変化又は張力のいずれか一方又は両方を与えて共振器長
    を変化させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4
    いずれか記載の波長可変型光送受信器。
  6. 【請求項6】 前記光受信部に受信する信号光の波長を
    検出する波長モニタ回路を設け、検出された信号光の波
    長に応じて前記チューナブルフィルタを駆動するように
    したことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の波長
    可変型光送受信器。
  7. 【請求項7】 前記光送信部に発振波長を検出する波長
    モニタ回路を設け、検出された発振波長に応じて前記共
    振器長可変型ファイバグレーティングを駆動するように
    したことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の波長
    可変型光送受信器。
JP26032299A 1999-09-14 1999-09-14 波長可変型光送受信器 Pending JP2001085787A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004063828A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Shimadzu Corp レーザ装置
US7580183B2 (en) 2002-03-01 2009-08-25 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Light generator, optical amplifier, and optical communication system

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