JP2001085623A - 容量素子、半導体集積回路ならびに液晶表示装置 - Google Patents

容量素子、半導体集積回路ならびに液晶表示装置

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JP2001085623A
JP2001085623A JP25855599A JP25855599A JP2001085623A JP 2001085623 A JP2001085623 A JP 2001085623A JP 25855599 A JP25855599 A JP 25855599A JP 25855599 A JP25855599 A JP 25855599A JP 2001085623 A JP2001085623 A JP 2001085623A
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mosfet
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layer
capacitance
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JP25855599A
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Kazuhisa Higuchi
和久 樋口
Katsuhiko Yamamoto
勝彦 山本
Takayuki Nakachi
孝行 中地
Yasushi Nagata
寧 永田
Takashi Oyama
尚 大山
Goro Sakamaki
五郎 坂巻
Akiko Yanagida
明子 柳田
Kunihiko Tani
邦彦 谷
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実な遮光により特性が光照射に対して劣化
せず、併せて、素子が占有するチップ面積の縮小を図る
ことのできる容量素子を提供することにある。 【解決手段】 MOSFETのゲート容量を利用して電
荷を蓄える容量素子(C)であって、MOSFETのド
レイン拡散領域(104)と、ソース拡散領域(10
3)とに接続する第1層目のアルミ電極(109)がゲ
ート電極(107)の上方に延設されて接続され、当該
MOSFETのチャネル領域(105)の上方を覆うよ
うに構成する。更に、上記アルミ電極(109)の層の
上方に酸化膜(110)を介して形成される第2層目の
アルミ電極からなる遮光層(111)がチャネル領域
(105)の上方を覆い、かつゲート電極(107)に
電気的に接続されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板に形
成される容量素子を外部の光から遮蔽する技術に関し、
例えば液晶ディスプレーで使用される表示駆動用の半導
体集積回路に適用して有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、携帯電話器など液晶ディスプレ
ーを備える電子機器においては、図5に示すように、表
示駆動回路を搭載した半導体チップ2を液晶表示パネル
の透明基板62上に実装する技術が以前よりある。この
ような半導体チップの実装方法はCOG(Chip On Glas
s)実装と呼ばれ、近年、液晶ディスプレーに限られ
ず、種々の電子機器において適用されている。
【0003】液晶ディスプレーに用いられるCOG実装
では、図5(b)に示されているように、液晶を挟持す
る2枚の透明基板61,62のうち一方、例えば透明基
板62の内側の面上に、フェイスダウン方式により半導
体チップ2を取り付ける方法が主流である。この実装方
法においては、上記透明基板62上に、半導体チップ2
に電源電圧を供給したり各種信号をやり取りする入出力
配線や、半導体チップ2から液晶駆動電圧(セグメント
電圧やコモン電圧)が供給されるセグメント電極および
コモン電極などがプリント配線される一方、半導体チッ
プ2のパッド部に形成された金バンプ等が透明基板62
上の対応する端子電極に融着されることで、半導体チッ
プ2が透明基板62上に固着されると共に、半導体チッ
プ2に搭載されている回路と液晶表示パネルのプリント
配線とが電気的に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように透明基板上に半導体チップが実装された電子機器
においては、図5(b)に示すように、外界からの光が
透明基板61,62の表面で反射して半導体チップ2ま
で伝播してくることがある。そして、特定波長の光が或
る程度の強度で半導体チップ上の回路素子に照射された
場合、リーク電流が流れたり該回路素子の特性が劣化す
る場合があった。そこで、従来よりMOSFETなどの
トランジスタ素子については各種遮光構造が提案されて
いる。しかしながら本発明者らは、図6に示すように、
半導体基板101上に形成されたディプレション形MO
SFETのゲート容量を使用した容量素子においても、
上記のような光照射により実効容量が小さくなると云う
特性劣化があることを見い出した。
【0005】この特性劣化は、図6のような構造の容量
素子に特定波長の光が照射されると、この光がゲート電
極107を構成するポリシリコンやゲート酸化膜106
を透過してゲート電極107下のチャネル領域、更にそ
の下の半導体基板101の層まで浸入し、チャネル領域
や基板層に自由電子や自由正孔を励起させ、これら自由
電子又は自由正孔が不純物ドーピング層105に浸入し
ドナー準位の自由電子や自由正孔と打ち消し合ってチャ
ネルを減少させることで実効容量値が大きくなると云う
現象によるものと考えられる。
【0006】COG実装された半導体チップを搭載した
液晶ディスプレーにおいては、透明基板上に設けられた
半導体チップ全体を遮光する技術が幾つか考えられてい
る。例えば、透明基板の反対側に遮光テープを貼りつけ
たり、半導体チップの周囲を遮光性シリコンゴムなどの
遮光材で囲うと云った方法や、半導体集積回路の回路形
成工程において集積回路の主要のブロックを絶縁層を介
して上方全域を金属層で覆うといった方法である。
【0007】しかしながら、上記遮光テープや遮光材を
用いたものでは、半導体チップ上の回路素子と遮光テー
プ又は遮光材とが近接せずに離間されているため、(透
明基板の中を伝播してきた光が照射されるなど、)確実
な遮光が出来ないと云った問題があった。更に、遮光材
で囲う工程は、実装工程を煩雑にさせ工程コストを上昇
させると云った問題もあった。また、集積回路の主要ブ
ロックの上方に遮光用の金属層を形成する技術では、余
分に金属層を追加することから半導体チップのコストが
高くなると云う問題を有している。
【0008】この発明の目的は、比較的簡単な構成で確
実に遮光して特性が劣化せず、併せて、素子が占有する
チップ面積の縮小を図ることのできる容量素子を提供す
ることにある。
【0009】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0011】すなわち、MOSFETのゲート容量を利
用して電荷を蓄える容量素子であって、MOSFETの
ドレイン領域に接続する金属配線(アルミや銅)と、ソ
ース領域に接続する金属配線とがゲート電極の上方に延
設されて接続され、当該MOSFETのチャネル領域を
覆うように構成する。
【0012】このような手段によれば、チャネル領域の
上方を覆った金属配線の層により、半導体基板の上方か
らゲート電極下のチャネル層への光照射が確実に防止さ
れ、光照射による容量値の変動や電荷のリークなどの不
具合が回避される。更に、上記金属配線の層がMOSF
ETのソース・ドレインと接続されていることから、ゲ
ート電極と金属配線の層とで容量をかせぐことができ、
同一容量の容量素子と比較して素子が占有する面積を小
さくすることが出来る。
【0013】更に、上記金属配線は第1層目の金属層か
らなり、この金属層の上方に絶縁体を介して形成される
第2層目の金属配線からなる遮光層が上記チャネル領域
の上方を覆うように形成され、且つこの第2層目の金属
遮光層が上記ゲート電極に電気的に接続されるように構
成すると良い。
【0014】このように構成することで、上記第2層目
の金属遮光層により、より確実な遮光が可能である。更
に、第1層目の金属層および第2層目の金属遮光層間で
得られる容量により、同一容量の素子と比較して更に占
有面積を小さくすることが出来る。
【0015】ここで、上記第1層目の金属層および第2
層目の金属遮光層により覆われるチャネル領域の範囲
は、例えば、チャネル領域の全域とすることで確実な遮
光効果が得られるが、この領域の数10%の範囲を覆う
だけでも、その分遮光効果は下がるものの、回路の誤動
作を防ぐといった効果やコンデンサのチップ占有面積の
縮小化といった効果がある程度得られる。
【0016】また、上記容量素子を構成するMOSFE
Tとしてディプレション形のMOSFETを用いること
で0ボルト付近すなわち回路動作中の容量値が安定す
る。また、0ボルト付近においてはエンハンスメント形
に比べてディプレション形のMOSFETの方が光照射
に対して特性が変化しやすいが、上記遮光技術を適用す
ることでそのデメリットを減らすことが出来る。
【0017】また、半導体集積回路の回路中に受動素子
として組み込まれた容量素子、例えば電源回路を構成す
るオペアンプの位相補償用の容量素子に上記手段を適用
することで、光照射による誤動作を確実に防止し、且つ
それらの集積回路を低コストで実現することができる。
特に、液晶ディスプレーを駆動する駆動回路(コモンド
ライバ、セグメントドライバ、液晶駆動用の電源回路
等)を搭載した半導体集積回路や、この半導体集積回路
が液晶ディスプレーの透明基板上に実装されている液晶
表示装置において効果的である。
【0018】すなわち、上記のような容量素子を、例え
ばオペアンプの位相補償用の素子として使用すれば、光
照射があっても確実に遮光できるため容量値の変動がな
く、位相補償を正常に機能させて回路を安定して動作さ
せることが出来る。
【0019】また、携帯型の電子機器などにおいては、
例えば日中太陽光が照りつけるような場所で使用される
など、様々な状況下での使用が想定されるが、上記の容
量素子を使用することで強い光の照射があったとしても
安定した機器の動作を保証することが出来る。また、こ
のような携帯型の電子機器では低電力で駆動させる要望
もあるが、上記のような容量素子を用いることで光照射
により僅かなリーク電流も生じることがないので、安定
した回路動作を妨げることなく、待機時等に回路の消費
電流を絞って駆動することも出来る。
【0020】また、例えば液晶駆動用の半導体集積回路
に含まれるオペアンプの位相補償用の容量素子は、大き
な容量値を必要とし、そのぶん容量素子の面積も大きく
なってチップを小型化する上で支障となっているが、上
記本願の容量素子を採用することで液晶駆動用の半導体
集積回路のチップの小型化を充分に達成することができ
る。
【0021】つまり、上記容量素子により、光照射があ
っても確実に遮光され安定した回路動作が期待できる半
導体集積回路、および、そのような半導体集積回路を実
装した液晶表示装置を低コストで実現することが出来
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0023】図1は、本発明を適用して好適な半導体チ
ップが実装された携帯電話器1の実施例を示す全体構成
図である。
【0024】この携帯電話器1は、特に制限されない
が、マイク3、スピーカ4、アンテナ5、液晶ディスプ
レイ6、音声インターフェース21、高周波インターフ
ェース22、メモリ23、液晶駆動回路を含む液晶コン
トロールドライバ24、音声信号や送受信信号に係る信
号処理を行うDSP(Digital Signal Processor)2
6、ユーザーにカスタム機能を提供するASIC(appl
ication specific integrated circuits)27、お
よび、表示制御を含め装置全体を統括的に制御するマイ
クロコンピュータ28等を備えてなる。上記のDSP2
6、ASIC27およびマイクロコンピュータ28は、
送受信する信号の復号復調を行うベースバンド部25を
構成している。
【0025】図1において、符号2は1個の半導体チッ
プを示しており、上記の音声インターフェース21、高
周波インターフェース22、メモリ23、液晶コントロ
ールドライバ24、並びに、ベースバンド部25は、公
知の半導体集積回路製造技術によってCMOS・LSI
として1個の半導体チップ2上に集積されている。
【0026】液晶ディスプレイ(液晶パネル)6は、そ
の正面と縦断面を示す図5(a)、(b)のように、一
対の透明基板61,62と、これら基板間に注入封止さ
れた液晶63、並びに、奥側の透明基板62の裏面側に
貼り付けられた反射板64等を備えて構成される。一対
の透明基板61,62には、液晶63に接触する面上に
コモン電極とセグメント電極とがそれぞれほぼ直交する
方向に形成されており、これらコモン電極とセグメント
電極に駆動電圧が印加されることで駆動電圧が印加され
た部分の液晶の向きが変化してディスプレイ6上に表示
が行われる。
【0027】図5には一例としてドットマトリクス表示
方式の液晶パネルを示す。上記液晶ディスプレイ6の透
明基板62上に、上記コモン電極やセグメント電極に電
圧を印加する液晶駆動回路を搭載した半導体基板(半導
体チップ)2が搭載されて液晶表示ユニット(液晶表示
装置)が構成される。そして、上記液晶ディスプレイ6
は前方の透明基板61が開口部71に臨むようにして函
体70内に収納され固定される。
【0028】半導体チップ2は、特に限定されないが、
液晶を挟持している一対の透明基板61,62のうち奥
側の透明基板62にCOG(Chip On Glass)実装によ
り取り付けられている。詳細には、半導体チップ2の集
積回路が設けられた側を接触面とするフェイス・ダウン
方式で、透明基板62の液晶接触面の所定部位に融着さ
れる。半導体チップ2が融着される基板面には上述のコ
モン電極やセグメント電極からの引出し線が設けられて
おり、COG実装により半導体チップ2の外部端子と透
明基板62上の引出し線の端部とが半導体チップ2上の
金属バンプにて電気的に接続されると共に、上記金属バ
ンプの融着により半導体チップ2が透明基盤62に固着
されて取り付けられる。
【0029】図2は、上記半導体チップ2としての液晶
コントローラドライバの全体構成の1例を示すブロック
図である。
【0030】同図において、243は、図1のマイクロ
コンピュータ28から制御信号やデータ信号等の入力を
受けるシステムインターフェース、244は内部の制御
情報等を設定するためのインストラクションレジスタ、
245はインストラクションレジスタ244の設定値を
デコードして各動作ブロックに制御信号を出力するイン
ストラクションデコーダ、247は画面上に表示する文
字のキャラクタコードを記憶する表示データRAM、2
46は該表示データRAM247から表示データを液晶
パネルの駆動位置に合わせて読み出すアドレスカウン
タ、249は表示データRAM247から読み出された
キャラクタコードからドットマトリクス状の文字フォン
トパターンを展開するキャラクタジェネレータROM、
248はユーザー定義の文字フォントパターンを記憶し
上記ROM249と同様に展開するキャラクタジェネレ
ータRAM、250は画面上でカーソルの(反転)表示
を行わせるためのカーソルブリンク制御回路、251は
予め決められたセグメント表示を行う表示モードにおい
て所定のブリンク表示を行うためのセグメントブリンク
制御回路、252はキャラクタジェネレータRAM24
8とキャラクタジェネレータROM249およびカーソ
ルブリンク制御回路250から出力される表示パターン
のドットデータをそれぞれ合成するキャラクタ合成回
路、253は読み出された複数ビットのドットデータを
シリアルデータに変換する並直変換回路、254は変換
されたドットデータをシフトして表示パネル1ライン分
のデータを蓄積するセグメントシフトレジスタ、255
はシフトされた1ライン分の表示データを保持するラッ
チ回路、256は保持された1ライン分のデータに基づ
いて表示パネルのセグメント電極に印加される駆動電圧
波形を形成し出力するセグメントドライバ、257は表
示パネルのコモン電極を順次選択するコモンシフトレジ
スタ、258はコモン電極に印加される駆動電圧波形を
形成し出力するコモンドライバである。
【0031】また、241はシステムクロックを発生す
るクロック信号発生回路、242はシステムクロックを
分周して上記シフトレジスタ254,257やセグメン
トドライバ256にクロック信号を供給するタイミング
発生回路、268はシステム電源の電源電圧Vccに基
づいて液晶駆動電圧VLCDを発生する昇圧回路、26
0は7本の電圧供給線266に液晶駆動用の5つの電圧
を生成出力する電源回路、267は表示パネルで階調表
示を行わせるために電源回路260から供給される駆動
電圧V1〜V5の何れかを選択してセグメントドライバ
256とコモンドライバ258に供給する液晶駆動電圧
選択回路である。
【0032】上記電源回路260は、ラダー抵抗VR,
R0,R…の抵抗分割により生成された電圧V1〜V5
を入力とし、低出力インピーダンスに変換することで5
つの安定した液晶バイアス電圧V1〜V5を供給するボ
ルテージフォロワ型のオペアンプ261〜265を備え
ている。その他、システム電源の電源電圧VccとGN
Dとを含んだ7つのバイアス電圧を上記7本の電圧供給
線266を介して供給するようになっている。そして、
この電源回路260の各オペアンプ261〜265中
に、この実施例の特有の容量素子が用いられている。
【0033】図3は、電源回路260に備わるオペアン
プ261〜265の1実施例を示す回路図である。
【0034】同図において、VIN+はラダー抵抗V
R,R0,R…の抵抗分割により生成される電圧V1〜
V5が入力される正相入力端子、VOUTは電圧供給線
266に接続された出力端子、VBNは図示略のバイア
ス回路から供給されるオペアンプの電流源のバイアス電
圧、PPHONは携帯電話器1の呼び出し時に一時的に
出力される制御用パルスである。なお、この実施例での
オペアンプは、出力ノードn3が負相側の入力ノードn
2に回路内部でフィードバック結合されることでボルテ
ージフォロワを構成した回路となっている。
【0035】この実施例のオペアンプ261は、各入力
MOSFET Q3,Q4のゲート電圧の差動をとって
増幅する差動増幅段300と、差動増幅された電圧が現
れる出力ノードn1にゲートが接続されたMOSFET
Q6,Q8をそれぞれ有する第1の出力段301Aお
よび第2の出力段301Bと、差動増幅段300の出力
ノードn1と負相の入力ノードn2との間に接続された
位相補償用のコンデンサCとを備えて構成される。出力
電圧VOUTは第1の出力段のMOSFETQ6と第2
の出力段のMOSFET Q10との引き合いによって
決定される。なお、MOSFET Q20,Q21は電
話が呼び出し状態になったときに制御用パルスP
PHONがロウレベルにされることでオン状態にされる
MOSFETであり、MOSFET Q20,Q21が
オンされるとMOSFET Q6,Q8がオフされて出
力段の電流が遮断されるとともにMOSFET Q10
がオフされMOSFET Q7によって出力VOUT
GNDに固定される。
【0036】上記位相補償用のコンデンサCは、ディプ
レション形MOSFETのゲート容量を使用した容量素
子で、ソース−ドレイン間を結線し且つゲートとソース
(又はドレイン)とを両電極として構成される。その容
量値は例えば10pF〜20pFであり、他の電子素子
と比較して大きな基板占有面積を必要とするが、この実
施例のコンデンサCは、後述のような工夫された構造と
されることにより従来のディプレション形MOSFET
を利用したコンデンサよりも3割〜4割小さく形成可能
になっている。
【0037】ところで、MOSFETのゲート容量は、
基板とゲート電圧の電位差が閾電圧に近い範囲で急に大
きくなり、電位差が大きい範囲では比較的に安定すると
いう特性を有している。また、エンハンスメント形のM
OSFETは、ゲート−ソース間電圧が高くならないと
チャネルが導通状態にならないが、ディプレション形M
OSFETはエンハンスメント形よりも小さなゲート−
ソース間電圧でチャネルが導通状態となる。そこで、こ
の実施例では、容量素子としてディプレション形のMO
SFETが用いられ、それにより、回路動作中にコンデ
ンサに印加される電圧範囲では安定な容量値が得られる
ように工夫されている。
【0038】図4は、実施例のオペアンプ261〜26
5中に配設された位相補償用のコンデンサCの素子構造
の1例を示す断面図である。
【0039】上記コンデンサCは、同図に示すように、
先ず、基本構造としてディプレション形MOSFETと
同様の構造を有している。すなわち、シリコン等のp形
半導体基板101上に、イオン打込み等により形成され
た不純物ドーピング層105とゲート酸化膜(SiO2
膜)106とを介してポリシリコンゲート電極107が
形成され、且つ、ゲート電極107の左右の基板表面に
Asがイオン打込み等により注入されてn形ソース拡散
領域103とn形ドレイン拡散領域104とが形成され
ている。その他、選択酸化法により形成されたフィール
ド酸化膜102や、ゲート電極と1層目のアルミ電極と
を絶縁するリンガラス等の層間酸化膜108、並びに、
1層目のアルミ電極と2層目のアルミ電極とを絶縁する
リンガラス等の層間酸化膜110、集積回路全体の上面
を覆い配線や素子を保護するパシベーション膜112な
どが形成されている。
【0040】更に、この実施例では、ソース拡散領域1
03とドレイン拡散領域104に接触される1層目のア
ルミからなるソース電極とドレイン電極(金属配線)1
09a,109bが互いに連続し、1層目の層間酸化膜
108を間に挟んでゲート電極107の上方を覆うよう
に形成されている。これによってこのアルミ電極のカバ
ー層109はディプレション形MOSFETのチャネル
領域に上方から光が入射しないようにする遮光層として
働く。
【0041】ゲート電極を構成するポリシリコン層は、
上方から見てソース拡散領域やドレイン拡散領域の幅よ
りも長くされ、チャネル領域からはみ出るように形成さ
れるので、チャネル領域の上方全域を覆うようにアルミ
電極カバー層109を形成した場合でも上記ポリシリコ
ンのはみ出した部分にゲート電極と配線とのコンタクト
スペースを設けることが出来る。
【0042】更にこの実施例では、上記アルミ電極カバ
ー層109の上方に酸化膜(絶縁層)110を介して2
層目のアルミ電極(第2層目の金属配線)111が形成
され、この2層目のアルミ電極111はゲート電極10
7と電気的に接続されている。このアルミ電極111
は、少なくともディプレション形MOSFETのチャネ
ル領域の上方を覆うように形成されている。
【0043】また、上記2層目のアルミ電極111とゲ
ート電極107との接続は、ゲート電極を構成するポリ
シリコンの上方から見てアルミ電極カバー層109から
はみ出している部分において行うことが出来る。或い
は、1層目のアルミ電極カバー層109においてチャネ
ル領域を覆う範囲の1部分をアルミ電極111とゲート
電極107とのコンタクト用に避けて形成し、この部分
で配線間接続を行っても良い。
【0044】上記構成のコンデンサCによれば、上記1
層目と2層目のアルミ電極カバー層109,111によ
りチャネル領域上が遮光され、半導体チップ2の上部か
ら照射される光がチャネル領域まで透過することが防止
される。また、このコンデンサCの静電容量は、ゲート
電極107と基板101(又はソース拡散領域103や
ドレイン拡散領域104)との間に形成されるゲート容
量c1と、ゲート電極107と1層目のアルミ電極カバ
ー層109の層との間に形成される静電容量c2と、1
層目と2層目のアルミ電極カバー層109,111間に
形成される静電容量c3の合成容量となり、合計でc1
+c2+c3の容量値が得られる。
【0045】以上のように、この実施例の容量素子を内
蔵した液晶コントローラドライバを搭載した液晶表示パ
ネルによれば、図5(b)に示すように、函体70の開
口部71から入射した光が透明基板61,62を透過
し、反射板64で反射されてその一部は半導体チップ2
に照射される。このとき、図5(b)の構造では、チッ
プ2上のバンプにて透明基板62上に結合されているた
めチップ2の上面が透明基板62との対向面となり、反
射光はチップ2の上面に照射されるが、液晶コントロー
ラドライバ24のオペアンプ261〜265中に設けら
れたMOSFETからなる位相補償用のコンデンサC
が、前述のようにチャネル領域の上方を1層目および2
層目のアルミ電極カバー層109,111により覆った
構造であるため、半導体チップ2の上方からゲート電極
107下のチャネル層へ光が照射されることが確実に防
止され、光照射による位相補償用コンデンサCの容量値
の変動や電荷のリークなどの不具合が回避される。
【0046】したがって、この位相補償用のコンデンサ
Cを含むオペアンプ261〜265が誤動作した場合に
起こり得る液晶駆動回路での消費電流の増加や液晶駆動
電圧の変動が抑制され、液晶表示のちらつきを防止でき
るとともに、オペアンプ261〜265の動作マージン
が増大し、回路設計も容易となる。
【0047】また、上記実施例のコンデンサCによれ
ば、ゲート容量c1と、ゲート電極107および2層の
アルミ電極カバー層109,111の各層間に形成され
る静電容量c2,c3とで、合計c1+c2+c3の静
電容量が得られるので、従来のディプレション形MOS
FETのコンデンサで得られない容量c1+c2がある
分、従来の同容量のディプレション形MOSFETと比
較して、素子が占める基板上の占有面積を3割〜4割ほ
ど小さくすることが出来る。実施例の液晶コントローラ
ドライバ24において、液晶駆動電圧を生成するオペア
ンプ261〜265の位相補償用コンデンサは他の素子
と比べてかなり大きいが、このコンデンサの占有面積を
小さくすることで半導体チップ2全体の面積も或る程度
の割合で小さくすることが出来る。その結果、透明基板
62の半導体チップ搭載部分(液晶表示部の外側)を小
さくして液晶表示装置のより一層の小型化を図ることが
出来る。
【0048】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0049】例えば、MOSFETのゲート容量を使用
したコンデンサの遮光を、1層目と2層目のアルミ電極
で行わず、1層目のアルミ電極のみで覆ったり、また2
層目のアルミ電極のみで覆ってもコンデンサの特性劣化
を防ぐ遮光の効果をある程度得ることが出来る。
【0050】また、上記実施例では、第1層目および第
2層目の金属配線によりチャネル領域の上方の全範囲を
覆う例を挙げたが、例えば、他の配線との関係等でチャ
ネル領域の数10%の範囲しか覆うことができない場合
でも、多少遮光効果は下がるものの、回路の誤動作を防
ぐといった効果やコンデンサのチップ占有面積の縮小化
といった効果をある程度得ることが出来る。
【0051】また、上記実施例では位相補償用コンデン
サとして、ディプレション形のMOSFETを用いたも
のを例示したが、エンハンスメント形のMOSFETで
も可能であり、その場合にも実施例の構造を採用するこ
とで同様の効果を得ることが出来る。また、実施例では
コンデンサに使用するMOSFETとして、p形基板上
のnチャネルMOSFETを例示したが、n形半導体基
板上のp形ウエル領域に設けられたnチャネルMOSF
ETや、n形半導体基板上又はp形半導体基板上のn形
ウエル領域に設けられたpチャネルMOSFETを使用
することも出来る。
【0052】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である携帯電
話器の液晶表示装置およびその駆動用ICについて説明
したがこの発明はそれに限定されるものでなく、液晶表
示装置を備えた電子機器、特に携帯型の電子機器に広く
利用することができる。また、液晶表示装置に拘らず半
導体チップの遮光を必要とする電子機器に広く利用する
ことが出来る。
【0053】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0054】すなわち、本発明に従うと、光照射による
素子特性の劣化やそれに起因した回路の誤動作を防止で
きるという効果がある。加えて、容量素子の占有面積を
小さくして半導体チップのサイズも小さくすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適な半導体チップが実装さ
れた携帯電話器の1実施例を示す全体構成図である。
【図2】実施例の携帯電話器の液晶コントローラの全体
構成の1例を示すブロック図である。
【図3】実施例の液晶コントローラで5段の液晶駆動電
圧を生成するオペアンプを示す回路図である。
【図4】実施例のオペアンプ中に配設された位相補償用
のコンデンサの素子構造を示す断面図である。
【図5】液晶駆動用の半導体チップをCOG実装した液
晶ディスプレーを示すもので、(a)はその正面図、
(b)は縦断面図である。
【図6】従来の液晶駆動用の半導体チップに組み込まれ
た位相補償用のコンデンサの素子構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 半導体チップ(半導体集積回路) 6 液晶ディスプレー 24 液晶コントローラドライバ 61,62 透明基板 C 位相補償用のコンデンサ 103 ソース拡散領域 104 ドレイン拡散領域 105 不純物ドーピング領域(チャネル領域) 107 ゲート電極 108,110 層間酸化膜 109 1層目のアルミ電極カバー層 111 2層目のアルミ電極 256 セグメントドライバ(液晶駆動回路) 258 コモンドライバ(液晶駆動回路) 260 電源回路(液晶駆動回路) 261〜265 オペアンプ 267 液晶駆動電圧選択回路(液晶駆動回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 勝彦 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 中地 孝行 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 永田 寧 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大山 尚 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 坂巻 五郎 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 柳田 明子 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 谷 邦彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 2H092 GA60 JB54 NA25 PA01 PA06 5F038 AC02 BH17 DF06 DF12 EZ20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSFETのゲート容量を利用して電
    荷を蓄える容量素子であって、MOSFETのドレイン
    領域に接続する金属配線と、ソース領域に接続する金属
    配線とがゲート電極の上方に延設されて接続され、当該
    MOSFETのチャネル領域を覆うように形成されてい
    ることを特徴とする容量素子。
  2. 【請求項2】 上記金属配線は第1層目の金属層からな
    り、この金属層の上方に絶縁体を介して形成される第2
    層目の金属層からなる遮光層が上記チャネル領域の上方
    を覆うように形成され、且つこの第2層目の金属遮光層
    が上記ゲート電極に電気的に接続されてなることを特徴
    とする請求項1記載の容量素子。
  3. 【請求項3】 上記MOSFETはディプレション形の
    MOSFETであることを特徴とする請求項1又は2記
    載の容量素子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の容量素子
    が回路中に受動素子として組み込まれていることを特徴
    とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 上記容量素子は電源回路を構成するオペ
    アンプの位相補償用コンデンサであることを特徴とする
    請求項4記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 液晶ディスプレーを駆動する駆動回路が
    搭載され、該駆動回路に上記容量素子が組み込まれてい
    ることを特徴とする請求項4又は5記載の半導体集積回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体集積回路が形成さ
    れた半導体チップが、液晶ディスプレーを構成する透明
    基板上に固着されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
JP25855599A 1999-09-13 1999-09-13 容量素子、半導体集積回路ならびに液晶表示装置 Pending JP2001085623A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7691473B2 (en) 2003-07-31 2010-04-06 Rohm Co., Ltd. Fiber-reinforced composite material, method for manufacturing the same, and applications thereof
JP2013038161A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Toshiba Corp 光結合装置

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US7691473B2 (en) 2003-07-31 2010-04-06 Rohm Co., Ltd. Fiber-reinforced composite material, method for manufacturing the same, and applications thereof
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