JP2001085622A - 半導体集積回路およびその検査方法並びに製造方法 - Google Patents

半導体集積回路およびその検査方法並びに製造方法

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JP2001085622A
JP2001085622A JP25855499A JP25855499A JP2001085622A JP 2001085622 A JP2001085622 A JP 2001085622A JP 25855499 A JP25855499 A JP 25855499A JP 25855499 A JP25855499 A JP 25855499A JP 2001085622 A JP2001085622 A JP 2001085622A
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analog
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test
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Masayuki Sato
正幸 佐藤
Isao Shimizu
勲 志水
Takashi Nara
孝 奈良
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ回路のテスト回路には抵抗素子や容
量素子が必要とされることが多く、半導体集積回路のプ
ロセスでかかる抵抗素子や容量素子を形成した場合、現
在の技術では精度の高い抵抗素子や容量素子が得られな
いため、高い精度でアナログ回路のテストを行なえる自
己テスト回路を実現することは困難であるとともに、論
理LSIと同様にテスト回路の故障による歩留まりの低
下という課題がある。 【解決手段】 半導体チップ上に、少なくともアナログ
回路(160,260)と、該アナログ回路のアナログ
入力端子に接続され検査用の入力電圧を発生可能な電圧
発生回路(610)もしくはアナログ出力端子に接続さ
れ出力電圧を測定可能な電圧測定回路(620)とを搭
載するようにした。さらに、任意の論理を構成可能なF
PGA(120)を搭載して、このFPGA内にアナロ
グテスト回路を構築するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル回路か
らなる論理部とアナログ回路が混在した半導体集積回路
(IC:Integrated Circuit)およびそのテスト技術に
関し、例えばDA変換回路やAD変換回路のようなアナ
ログ回路を内蔵しかつ論理部の故障を検出し故障個所を
回避して論理を構成可能なLSI(Large Scale Integr
ation)のテスト技術を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロジックICのテスト方式として
は、テスタと呼ばれるテスト装置によりテストパターン
データを発生してICへ入力し、出力されたデータ信号
と期待値とを比較して検出する方式があった。しかしな
がら、ロジックICはその論理の規模が大きくなるほど
テストパターンのステップ数が長大になってしまい、テ
ストパターンの作成およびそれを用いたテスト所要時間
が非常に長くなってしまう。
【0003】そこで、テスタによるテストを容易にする
方法として、ICの本来の機能を構成しているフリップ
フロップ等の順序回路を縦続接続してシフトレジスタを
構成可能に設計しておいて、テスト時に前記シフトレジ
スタにテストパターンをシリアルに入力(スキャンイ
ン)して取り込ませ(セット)、所望の組合せ論理回路
にシフトレジスタに取り込んだテストデータを入力し、
その後前記論理回路の出力データ信号をシフトレジスタ
に取り込んでシフトして外部へ取り出せる(スキャンア
ウト)ようにしたいわゆるスキャンパス方式と呼ばれる
テスト容易化設計技術が開発され実用化されている。
【0004】しかしながら、上記スキャンパス方式は、
それまでのテスト方式に比べるとテストパターンの量が
少なくなるもののテストパターンの生成が難しく不良検
出率を上げにくいとともに、テストパターンをシリアル
に入力(転送)することを繰り返し行なうためテスト時
間が長くなると不具合もある。また、新たに開発する論
理LSIがRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、R
OM(リード・オンリ・メモリ)のようなメモリ回路や
CPU等の大型セル(マクロセルまたはIPコア:Intel
lectual Property Core)を備える場合、それらのセル
についてもテストを行なおうとすると膨大なテストパタ
ーンの作成と入力が必要とされるため、事実上テストが
行なえないという問題点がある。
【0005】そこで、論理集積回路内に疑似乱数発生回
路のようなランダムなテストパターンを発生するパター
ン発生回路を内蔵させたBIST(Built in self tes
t)方式のテスト技術が開発されている。
【0006】また、半導体メモリあるいは半導体集積回
路に内蔵されたメモリ回路のテスト方式として、所定の
アルゴリズムに従ってメモリのテストパターンを生成す
るALPG(Algorithmic Memory Pattern Generator)
と呼ばれるテストパターン生成器と、読出しデータと期
待値とを比較する比較器とを備えたテスト回路をLSI
に搭載する技術が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、BIS
T方式のテスト回路は、発生されたテストパターンが不
良を検出するのに充分なテストパターンになるか保証さ
れていない。そのため、テスト回路のテストパターンで
充分な不良検出率が得られるかどうか別途検証する必要
があるという課題があった。
【0008】さらに、BIST方式のテスト回路はもち
ろん従来のテスト回路を搭載したLSIはいずれも、そ
のテスト回路の自身の故障ないしは欠陥については何ら
対策が施されていない。つまり、テスト回路そのものが
故障した場合にはチップ本来の回路が正常であっても不
良判定をしてしまうという欠点がある。これはALPG
方式のテスト回路についても言えることである。そし
て、従来その対策としては、テスト回路の規模を最小に
して故障や欠陥の発生を抑制するしかなかったが、この
ことはテストの充分性すなわち不良検出率の向上という
目的と矛盾した結果を招いてしまうという不具合があ
る。
【0009】さらに、アナログLSIにおける自己テス
ト回路についても検討されているが、アナログ回路のテ
スト回路には抵抗素子や容量素子が必要とされることが
多く、半導体集積回路のプロセスでかかる抵抗素子や容
量素子を形成した場合、現在の技術では精度の高い抵抗
素子や容量素子が得られないため、高い精度でアナログ
回路のテストを行なえる自己テスト回路を実現すること
は困難であるとともに、論理LSIと同様にテスト回路
の故障による歩留まりの低下という問題もあり、実用化
されていないのが現状である。
【0010】この発明の目的は、高機能の外部テスタを
用いることなくアナログ回路を内蔵したLSI内部の回
路のテストを比較的高い精度で行なうことが可能なテス
ト技術を提供することにある。
【0011】この発明の他の目的は、自分で故障個所を
検出可能でかつ任意の論理を構成可能な可変論理回路を
用いてアナログ回路のテスト回路を構成することで歩留
まりの高いLSIを提供することにある。
【0012】この発明の他の目的は、ハードウェアのオ
ーバーヘッドの少ないアナログ回路とディジタル回路の
混載LSIを提供することにある。
【0013】この発明のさらに他の目的は、特に中央処
理ユニットのような制御回路やメモリ回路、カスタム論
理回路、AD,DA変換回路等を1つのチップ上に備え
たいわゆるシステムLSIに適用して好適なテスト技術
を提供することにある。
【0014】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0016】すなわち、本発明に係る半導体集積回路
は、半導体チップ上に、少なくとも、アナログ回路と、
該アナログ回路のアナログ入力端子に接続され検査用の
入力電圧を発生可能な電圧発生回路もしくはアナログ出
力端子に接続され出力電圧を測定可能な電圧測定回路と
を搭載するようにしたものである。これにより、アナロ
グ電圧を発生可能な高機能の外部テスタを使用すること
なく内蔵アナログ回路の精度や性能を知ることができる
ようになる。
【0017】上記電圧発生回路は、定電圧回路と、一方
の端子が接地点のような定電位点に接続され電荷を充放
電するコンデンサと、該コンデンサの他方の端子と上記
定電圧回路との間に直列に接続された第1スイッチおよ
び第1抵抗と、上記コンデンサの他方の端子と接地点と
の間に直列に接続された第2スイッチおよび第2抵抗
と、上記コンデンサの充電電圧を平滑化するフィルタ回
路とから構成することができる。
【0018】また、上記電圧測定発生回路は、定電圧回
路と、一方の端子が接地点のような定電位点に接続され
電荷を充放電するコンデンサと、該コンデンサの他方の
端子と入力端子との間に直列に接続された第1スイッチ
および第1抵抗と、上記コンデンサの他方の端子と接地
点との間に直列に接続された第2スイッチおよび第2抵
抗と、上記コンデンサの充電電圧と上記定電圧回路の定
電圧とを比較するコンパレータとから構成することがで
きる。これによって、比較的規模の小さな回路で比較的
精度の高いアナログ回路のテスト回路を構成することが
できる。
【0019】さらに、アナログ回路および上記電圧発生
回路もしくは電圧測定回路が搭載された半導体チップ上
に、複数の基本論理セル(セル論理ブロック)からなり
基本論理セルごとに回路が正常か異常かを示す信号を出
力可能でかつ任意の論理を構成可能なFPGA(Field
Programmable Gate Array)のような可変論理回路を搭
載するようにする。これにより、外部テスタを使用する
ことなく可変論理回路(FPGA)内に不良個所がある
ことおよびその位置を知ることができ、不良個所を回避
して論理を構成することにより歩留まりを向上させると
ともに、この可変論理回路(FPGA)を用いてテスト
回路を構築してアナログ回路その他の内部回路をテスト
することができ、しかもその場合にテスト回路自身の故
障による誤ったテスト結果が出力されるのを回避するこ
とができる。
【0020】さらに、テストが終了した後に、上記可変
論理回路内に、正常な基本論理セルのみで所望の論理を
有する論理回路を構築するようにした。これにより、テ
スト回路を内蔵させることに伴うチップサイズの増大を
回避し、ハードウェアのオーバーヘッドの少ないアナロ
グ回路とディジタル回路を混載した半導体集積回路を実
現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明を適用したAD変換回路を
内蔵したシステムLSIの一実施例のブロック図で、公
知の半導体集積回路の製造技術により単結晶シリコンの
ような1個の半導体チップ100上に構成される。
【0023】図1の符号110〜180は上記半導体チ
ップ100上に構成された内部回路、190はこれらの
内部回路と外部装置との間の信号の入出力を行なうイン
タフェース回路、200は上記内部回路110〜180
相互間およびインタフェース回路190との間を接続す
る内部バスである。上記内部回路110〜180のう
ち、110および120はユーザが要求する論理機能を
構成するユーザ論理回路のようなカスタム論理回路で、
このうち120はユーザが任意に論理を構成可能なFP
GAにより構成されている。このカスタム論理回路は、
ユーザ論理を構成せずそのまま残しておくようにしても
よい。
【0024】また、130はプログラムの命令を解読し
て対応する処理や演算を実行するCPU(中央処理ユニ
ット)、140,150はスタティックRAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)、160はAD変換回路、17
0,180はダイナミックRAMである。さらに、この
実施例のシステムLSIのチップ周縁部には、内部回路
のテスト時に接続される外部テスタ500等との間の信
号の入出力を行なうためのインタフェース回路190が
設けられている。テスタ500は、従来の論理LSIや
メモリのテスタのような高機能のものでなくデータの書
き込みと読み出しおよび簡単なデータ処理が行なえるも
のでよく、パーソナルコンピュータを用いることも可能
である。
【0025】上記CPU130は、狭義のCPUの他
に、プログラムROM、ワーキングRAM、シリアルコ
ミュニケーションインタフェースやタイマー回路,デジ
タル・アナログ変換回路などのいわゆるマイコン周辺回
路を含んでマイクロプセッサとして構成されていてもよ
い。
【0026】上記スタティックRAM140,150お
よびダイナミックRAM170,180は、内部バス2
00を介してアドレス信号が与えられたときに対応する
メモリセルを選択するアドレスデコーダ等のメモリ周辺
回路を含む。さらに、ダイナミックRAM170,18
0は、非アクセス時間が長くなってもメモリセルの情報
電荷が失われないように周期的に疑似選択するリフレッ
シュ制御回路を含む。また、特に制限されるものでない
が、この実施例では、ダイナミックRAM170,18
0には、メモリアレイ内に欠陥ビットがあった場合にそ
の欠陥ビットを含むメモリ行もしくはメモリ列を予備の
メモリ行もしくは予備のメモリ列と置きかえるいわゆる
冗長回路がそれぞれ設けられている。
【0027】さらに、この実施例のAD変換回路160
には、テスト用のアナログ電圧を発生する電圧発生回路
610が設けられており、外部入力端子161からのア
ナログ入力電圧の代わりに上記電圧発生回路610で発
生された電圧がAD変換回路160に入力可能に構成さ
れている。
【0028】図2には、図1に示されている内部回路1
10〜180のうち、AD変換回路160に設けられる
電圧発生回路610の具体例を示す。
【0029】この実施例の電圧発生回路610は、直列
形態の抵抗R0とツェナーダイオードD0とからなり所
定の電圧Vcを発生する定電圧回路611と、一方の端
子が接地点のような定電位点に接続され電荷を充放電す
るコンデンサ612と、該コンデンサ612の他方の端
子と上記定電圧回路611との間に直列に接続されたス
イッチSW1および抵抗R1と、上記コンデンサ612
の他方の端子と接地点との間に直列に接続されたスイッ
チSW2および抵抗R2と、上記コンデンサ612の充
電電圧を平滑化するフィルタ回路613とから構成され
ている。
【0030】この電圧発生回路610は、上記スイッチ
SW1,SW2がパルスコントロール回路614からの
制御パルスP1,P2によってオン、オフされることに
よって、抵抗R1とR2の比と、P1とP2の周期およ
びパルス幅と、定電圧回路611からの定電圧Vcとに
よって決まる電圧を発生する。すなわち、制御パルスP
1,P2は互いにハイレベルの期間が重複しないように
設定されており、制御パルスP1によってスイッチSW
1がオンされているときはスイッチSW2はオフされて
抵抗R1を介してコンデンサ612に徐々に電荷がチャ
ージされるとともに、制御パルスP2によってスイッチ
SW2がオンされているときはスイッチSW1はオフさ
れてコンデンサ612の電荷が抵抗R2を介して徐々に
ディスチャージされる。
【0031】上記動作を繰り返すことによって、コンデ
ンサ612の充電電圧がのこぎり波状に変化し、フィル
タ回路613によって平滑されて所定の電圧が発生され
る。この電圧がAD変換回路160に供給されること
で、外部からアナログ電圧を入力することなくAD変換
回路160のテストが可能になる。
【0032】この実施例の電圧発生回路610は、制御
パルスP1,P2の周期およびパルス幅を可変にするこ
とで任意の電圧や波形を発生することができる。また、
半導体集積回路では抵抗R1,R2の抵抗値がプロセス
でばらついても抵抗比はほぼ一定になるとともに、コン
デンサ612の容量値がばらついても、充電と放電に同
一のコンデンサを使用するので、ばらつきによる発生電
圧への影響は少ない。しかも、電圧発生回路610が、
発生した電圧が供給されるAD変換回路160の近傍に
配置されているため、テスト時にAD変換回路160に
入力される電圧の精度を高めることができる。
【0033】一方、この実施例では、上記スイッチSW
1,SW2をオン、オフする制御パルスP1,P2を形
成するパルスコントロール回路614は、後に詳しく説
明するように、カスタム論理が構成される前のFPGA
120上に構成されるようになっている。電圧発生回路
610に供給される制御パルスP1,P2はディジタル
信号であるため、制御パルスP1,P2を形成するパル
スコントロール回路614が電圧発生回路610から離
れた位置に設けられても精度が低下する心配はない。
【0034】なお、電圧発生回路610は図2の実施例
の構成に限定されるものでなく、種々の構成例が考えら
れる。例えば上記抵抗R1,R2は、上記スイッチSW
1,SW2の持つ抵抗成分を利用することで省略するこ
とも可能である。
【0035】図3には、図1に示されている内部回路1
10〜180のうち、カスタム論理回路120を構成す
るFPGAの具体例を示す。
【0036】この実施例のFPGAは、マトリックス状
に配置された複数個のセル論理ブロックCLBと、各セ
ル論理ブロックCLB間に設けられてセル間を接続する
ための配線群121,122と、外部から配線間接続の
状態を変更することが可能なクロスポイントスイッチC
SWとにより構成されている。上記クロスポイントスイ
ッチCSWは、図4に示すように、例えば横方向の配線
Lxと縦方向の配線Lyにそれぞれソート,ドレインが
接続されたスイッチMOSFET Qswと、このスイ
ッチMOSFET Qswのゲートに印加される制御情
報を記憶する配線接続情報記憶用メモリセルSMCとか
ら構成されている。上記配線群121および122は、
多層配線技術を利用してそれぞれ異なる配線層によって
互いに絶縁された状態で形成するのが望ましい。図3に
は、各セル論理ブロック間にそれぞれ2本ずつ配線が示
されているが、実際にはより多くの配線が形成される。
配線の数はセル論理ブロックの数に比例して増加され
る。
【0037】特に制限されるものではないが、このFP
GAブロックの周辺には、上記配線接続情報記憶用メモ
リセルSMCを選択してデータを書き込むためのXデコ
ーダ回路やYデコーダ回路、書込み回路等を設けるよう
にしてもよい。また、上記配線接続情報記憶用メモリセ
ルSMCは、スイッチMOSFET Qswと1対1で
設ける代わりに、FPGAブロックの周辺にSRAMメ
モリアレイとして設けることも可能である。
【0038】セル論理ブロックCLBは、例えば図5
(a)に示すように、AND論理とNAND論理のよう
な相補出力を有する論理積ゲート回路(2線ラインロジ
ック)LG1と、その相補出力を入力とする排他的論理
和ゲート回路(比較手段)LG2とから構成することが
できる。このゲート回路LG2は、2つの入力信号が同
一の論理レベルのときにロウレベルの出力信号を、また
2つの入力信号の論理レベルが異なるときにハイレベル
の出力信号を出力するので、論理積ゲート回路LG1に
欠陥があって相補出力となるべきところが同相出力とな
ると、ゲート回路LG2の出力はロウレベルとなりゲー
ト回路LG1に欠陥があることを知らせる。
【0039】このゲート回路LG2の出力信号は、その
ままFPGAブロックの外部へ出力させるようにしても
よいが、この実施例では、図4に示されているクロスポ
イントスイッチCSWを構成する配線接続情報記憶用メ
モリセルSMCのノードN2に入力させて記憶できるよ
うに構成されている。
【0040】従って、各セル論理ブロックCLBに電源
電圧を与えてそのときのゲート回路LG2の出力状態を
配線接続情報記憶用メモリセルSMCに記憶させてか
ら、配線接続情報記憶用メモリセルSMCの記憶情報を
外部へ読み出すことにより、セル論理ブロックCLBが
正常に動作するか否かを知ることができる。また、各配
線接続情報記憶用メモリセルSMCへチップ外部から順
次データを書き込んで読み出すことでメモリセルが故障
しているか否かも検出することができる。さらに、配線
接続情報記憶用メモリセルSMCにデータを書き込んで
所望のスイッチMOSFET Qswをオンさせて配線
群121,122を使用して外部より信号を入力しチェ
ックすることで、スイッチMOSFET Qswが故障
しているか否かも検出することができる。
【0041】なお、ゲート回路LG2の出力状態が入力
される配線接続情報記憶用メモリセルSMCを構成する
MOSFET Q1のゲート構造あるいはメモリセル回
路を工夫することにより、ゲート回路LG2の出力がロ
ウレベルのときは外部からのデータ入力によってMOS
FET Q1が反転すなわちオフしないように構成して
もよい。これによって、セル論理ブロックCLBに故障
があるか否かを効率良く検出することができる。
【0042】かかる機能を実現する具体的方法として
は、メモリセルSMCを構成するMOSFET Q1
を、例えば図5(b)に示すように、コントロールゲー
トとフローティングゲートを有する構造とし、ゲート回
路LG2の出力(ロウレベル)をインバータINVで反
転してMOSFET Q1のコントロールゲートCGに
高レベルの電圧Vpを印加してフローティングゲートF
Gに電荷を注入させ、外部からのデータ入力によっては
メモリセルの状態が変化しないようにする方法が考えら
れる。
【0043】また、図5(a)に示すAND論理とNA
ND論理のような相補出力を有する論理積ゲート回路L
G1としては例えば図5(c)のような回路が考えられ
る。すなわち、論理積ゲート回路LG1は、電源電圧端
子Vccと接地点との間に直列形態に接続されたMOS
FET Q11〜Q13からなる第1MOSFET列
と、直列形態のMOSFET Q21〜Q23からなる
第2MOSFET列とからなり、Q12とQ21のゲー
トに第1の入力信号Xが供給されることにより、第2M
OSFET列の出力ノードN12から入力信号X,Yの
論理積出力Z(=X・Y)が、また第1MOSFET列
の出力ノードN11から入力信号X,Yの論理積出力Z
の反転出力/Z(=/X・Y)を出力するように動作す
る。なお、図に示されているMOSFET Q11およ
びQ23は、それぞれゲートとドレインが結合もしくは
ゲートに所定の電位が印加されることにより負荷として
作用する。この時、図5(a)の回路LG1の出力を入
力に帰還させて自励発振させてLG1の不良を検知させ
易くすると良い。
【0044】図6(a)に上記セル論理ブロックCLB
の他の構成例を示す。
【0045】この実施例のセル論理ブロックCLBは、
BIST(Built in self test)内蔵型の論理ブロック
であり、2つの入力信号X,Yをそれぞれラッチして各
々正相と逆相の信号X,/X;Y,/Yを出力するフリ
ップフロップFF1,FF2と、これら4つの出力信号
を入力信号とし論理和や論理積、排他的論理和等複数の
論理動作が可能な論理ユニットALUと、この論理ユニ
ットの出力Zをラッチして正相と逆相の信号Z,/Zを
出力するフリップフロップFF3と、上記論理ユニット
の論理動作を指定する制御情報を記憶する読出し書き込
み可能なメモリMEMと、テストパターンを乱数の形で
発生する公知のLFSR(Linear Feedback Shift Regi
ster)と、コンパレータCMP等より構成されている。
【0046】上記論理ユニット制御情報を記憶するメモ
リMEMは外部から制御情報を書き込めるように構成さ
れている。上記LFSRにはスイッチMOSFET G
1〜G7を介して入力信号X,Yと論理ユニット制御情
報およびFF3の出力信号Z,/Zの伝送信号線と接続
可能に構成されて、クロックCLKに同期して動作す
る。
【0047】この実施例のセル論理ブロックCLBを自
己検査動作させる場合、上記スイッチMOSFET G
1〜G7のゲートに制御信号CHKを入力してオンさせ
る。すると、LFSRによりランダムなパターンが形成
されてフリップフロップFF1,FF2および論理ユニ
ットALUに供給されるとともに、発生されたパターン
とフリップフロップFF3の出力とが論理合成、圧縮さ
れてシグネチャ・パターンとしてコンパレータCMPに
出力される。
【0048】コンパレータCMPは、例えば図6(b)
に示されているように、期待シグネチャ・パターンが格
納されたリード・オンリ・メモリROM、イクスクルー
シブORゲートEOR、出力ラッチOLT、クロックC
LKよりラッチタイミング信号を発生するタイミング発
生回路TMG等から構成されている。LFSRよりシグ
ネチャ・パターンが入力されると、コンパレータCMP
はイクスクルーシブORゲートEORによってリード・
オンリ・メモリROMに格納されている期待シグネチャ
・パターンとLFSRの出力パターンとを比較して一致
しているとロウレベルの信号を、また一致していないと
ハイレベルの信号を出力する。この出力がラッチOLT
にラッチされて良/不良を示す信号ERRとして出力さ
れる。
【0049】なお、LFSRの動作原理は既に公知であ
り、種々の文献等に記載されているので詳しい説明は省
略するが、その原理に従い被検査論理回路に合った最適
化が可能である。LFSRを適用したBISTを内蔵し
た一般の論理LSIでは、論理回路毎にLFSRの最適
化が必要であったため設計上煩わしさがあったが、本実
施例のFPGAでは同一のセル論理ブロックCLBを使
用しているので、その最適化は一律に行なうことがで
き、設計負担が軽減される。また、BISTを内蔵した
従来のLSIは、1つのBISTがLSI内部回路全て
を検査するグローバルなBISTであっため、生成され
るテストパターンではテスト充分性が保証されないが、
本実施例のBISTは各セル論理ブロックCLB内に設
けられたローカルなBISTであるため、テスト充分性
も保証される。
【0050】この実施例のシステムLSIにおいては、
テスト時に上記FPGA120を用いて上記AD変換回
路160内の電圧発生回路610に対する制御パルス
(スイッチングパルス)を形成するパルスコントロール
回路を構成して、その制御パルスのパルス幅を適当に制
御することで所望のアナログ電圧を発生させてAD変換
回路160に入力できるようにしている。
【0051】図1の実施例のシステムLSIでは、後に
詳細に説明されるようにカスタム論理回路(FPGA)
120やCPU130上に構築される自己テスト回路を
BIST回路とみなして、カスタム論理回路(FPG
A)120やCPU130に対する自己テストのための
設定信号やデータを入力したり、テスト結果およびFP
GA120内のメモリセルやSRAM140に記憶され
ているデータを出力したりするように構成されている。
【0052】次に、AD変換回路を内蔵した図1に示さ
れているシステムLSIに本発明に係るテスト方法を適
用した場合のテスト手順の一例を、図7〜図12を用い
て説明する。図7には、LSI全体のテスト手順の概略
が、また図8〜図12にはLSIを構成する各ブロック
のテスト手順の具体例が示されている。
【0053】本発明に係るテスト方法に従うと、図7に
示されているように、先ずFPGA120が前述したセ
ル論理ブロックの機能を利用して検査され、不良の有無
が判定されて不良があるときは不良個所の回避が行なわ
れる(ステップS1〜S3)。次に、FPGA120内
の上記不良個所を除いた部分にSRAM140および1
50をテストするためのテスト回路(ALPG)が構築
され、SRAM140および150のテストが順次実行
される(ステップS4,S5)。
【0054】SRAM140および150に不良個所が
発見されなかった場合には、FPGA120内の上記不
良個所を除いた部分にカスタム論理回路110およびC
PU130をテストするためのテスト回路(ロジックテ
スタ)が構築され、カスタム論理回路110およびCP
U130のテストが実行される(ステップS6〜S
8)。このとき、既に検査が終了しているSRAMを利
用してテストパターンもしくはテストパターン生成プロ
グラムが格納される。
【0055】不良が発見されなかった場合には、FPG
A120内の上記不良個所を除いた部分にDRAM17
0および180をテストするためのテスト回路(ALP
G)が構築され、DRAM170および180のテスト
が順次実行される(ステップS9,S10)。そして、
不良個所が発見された場合には、それがSRAM140
または150あるいは外部の記憶装置に記憶されてか
ら、DRAM170および180に設けられている冗長
回路を利用して不良ビットを救済するための救済プログ
ラムがCPU130に読み込まれ、CPU130によっ
てそのプログラムが実行されてビット救済が行なわれる
(ステップS11,S12)。
【0056】その後、FPGA120内の上記不良個所
を除いた部分に前記AD変換回路160をテストするた
めの電圧発生回路610に制御パルスを送ってアナログ
電圧を発生させる前記パルスコントロール回路614お
よび発生された電圧がAD変換回路160で変換された
ディジタルデータの期待値を発生したりAD変換後のデ
ータと期待値とを比較して所望の精度等が得られている
か判定したりするアナログテスト回路が構成される(ス
テップS13)。このステップS13では、ステップS
1で得られている不良個所を示す情報を利用して、その
不良個所を回避するように前記パルスコントロール回路
614を含むアナログテスト回路を構成するデータを、
FPGA120内の正常なクロスポイントスイッチの接
続情報記憶用メモリセルSMCに書き込むことによって
所望の機能を有する回路を構成する。
【0057】しかる後、FPGA120内に構築された
前記パルスコントロール回路614を含むアナログテス
ト回路を起動させ、電圧発生回路610に制御パルスを
送ってアナログ電圧を発生させてその電圧をAD変換回
路160でAD変換させ、変換されたディジタルデータ
と期待値とを比較して判定を行なわせる(ステップS1
4)。そして、上記テストの結果、所望の精度や性能が
得られているものは良品と、所望の精度や性能が得られ
ていないものは不良品と判定する。
【0058】その後、良品については、FPGA120
内の上記不良個所を除いた部分にユーザ論理等のカスタ
ム論理の一部が構成されて、システムLSIとして完成
される(ステップS15)。このステップS15では、
ステップS1で得られている不良個所を示す情報を利用
してその不良個所を回避するようにユーザ論理を構成す
るデータを、FPGA120内の正常なクロスポイント
スイッチの接続情報記憶用メモリセルSMCに書き込む
ことによって所望の論理を構成する。
【0059】以上によって、所望の機能を有するシステ
ムLSIが構築される。このようにして構築されたLS
Iは、FPGA120の自己テスト機能と不良個所回避
して構成されたテスト回路によりRAMやAD変換回路
のテストが実行されるため、高機能の外部テスタを使用
することなく信頼性の高いテスト結果が得られるととも
に、歩留まりも向上する。さらに、FPGA内に構成さ
れたテスト回路による自己テスト終了後は、FPGA1
20にカスタム論理が構成されるため、無駄な回路が少
なくなり、余分なチップサイズの増大を抑えることがで
きる。
【0060】図8には、図7のフローチャートのステッ
プS1〜S3におけるカスタム論理回路(FPGA)1
20の自己検証のより詳しい手順が示されている。
【0061】本実施例のデバイス(システムLSI)に
電源電圧が投入されると、FPGA120を構成するセ
ル論理ブロックCLBの論理ゲート回路LG1,LG2
が能動化され、欠陥がある場合には論理ゲート回路LG
1の出力がロウレベルになってその出力状態が接続情報
記憶用メモリセルSMCに記憶される(ステップS11
1)。
【0062】次に、テスタ500を用いてテスト用イン
タフェース回路としてのTAP210にテストモードセ
レクト信号TMSやインストラクションレジスタ214
に設定するコードを入力して、TAP210を、FPG
A120内の接続情報記憶用メモリセルSMCのアクセ
スモードに設定する(ステップS112)。続いて、メ
モリセルSMCに対して正常を示すデータ(上記セル論
理ブロックCLBの自己検証による欠陥状態を示す論理
レベルと逆の論理レベル)を書き込む(ステップS11
3)。次に、上記メモリセルSMCのデータの読み出し
を行なう(ステップS114)。
【0063】そして、読み出されたデータと書込みデー
タとを比較することでいずれのセル論理ブロックCLB
に欠陥があるか判定する(ステップS115)。また、
例えば上記書込みデータと逆のデータを書き込んで読み
出すことによってメモリセルSMC自身に欠陥のあるク
ロスポイントスイッチCSWも検出することができる。
【0064】次に、テスタ500において、上記判定結
果に基づいて正常なクロスポイントスイッチCSWおよ
びセル論理ブロックCLBのマップを作成する(ステッ
プS116)。作成したマップすなわちクロスポイント
スイッチCSWおよびセル論理ブロックCLBの正常/
異常を示す情報は、テスタ500内の記憶装置等に格納
しておく。それから、FPGA120上に構築するSR
AMテスタ(ALPG)のHDL記述をデータベース等
から読み出してテスタ500で論理合成等を行ない、上
記マップに基づいて欠陥のあるクロスポイントスイッチ
CSWおよびセル論理ブロックCLBを回避してALP
G(Algorithmic Memory Pattern Generator)を構築す
るデータを生成する(ステップS117)。そして、生
成したデータをテスタ500内の記憶装置等に格納する
(ステップS118)。このデータは、正常なクロスポ
イントスイッチCSWのスイッチMOSFET Qsw
を、構成したい論理に応じて選択的にオンさせるデータ
である。
【0065】図9には、図7のフローチャートのステッ
プS4〜S5におけるSRAM部140および150の
検査のより詳細な手順が示されている。
【0066】SRAM部140および150の検査で
は、先ずテスタ500からTAP210に制御信号を供
給してFPGA120内のクロスポイントスイッチ制御
情報を記憶するためのメモリセルSMCを選択状態にす
る(ステップS121)。それから、選択状態のメモリ
セルSMCに上記ステップS118で記憶装置に記憶さ
れたALPGを構築するデータを転送する(ステップS
122)。これによって、FPGA120内にSRAM
を検査するためのテストパターンを発生可能なALPG
を含むテスト回路が構築される。
【0067】次に、ALPGを動作させてテストパター
ンを発生させるためのプログラムをテスタ500により
インタフェース回路190を介してFPGA120内の
メモリ回路に書き込む(ステップS123)。このメモ
リ回路は、ステップS122でのALPGの構築の際
に、FPGA120を構成するセル論理ブロックCLB
とクロスポイントスイッチCSWとによって構成されて
いる。
【0068】続いて、テスタ500から制御信号を供給
してSRAM部140または150を選択状態にする
(ステップS124)。そして、上記FPGA120内
のALPGに起動をかけ、ステップS123で書き込ん
だテストパターン生成プログラムを実行させてテストパ
ターンを発生させ、発生されたテストパターンをバス2
00等を介して選択状態のSRAM部140または15
0に供給してテストを行ない、そのテスト結果をインタ
フェース回路190を介して外部(テスタ500)へ出
力する(ステップS125,S126)。
【0069】すると、テスタ500は出力されたテスト
結果からSRAM部140または150内に不良がある
か否かを判定し良品と不良品を選別する(ステップS1
27)。なお、FPGA120内に構築されたALPG
により形成された書込みデータを期待値として外部へ出
力させるとともに、SRAMから読み出されたデータも
外部へ出力させることで、外部のテスタで期待値と読み
出しデータとを比較して不良の有無の判定を行なうよう
に構成することも可能である。また、テストパターン生
成プログラムをFPGA内に構成したメモリ回路に記憶
される代わりに、外部からインタフェース回路190を
介して順次テストパターン生成プログラムを構成する命
令コードを入力させるようにしてもよい。
【0070】図10には、図7のフローチャートのステ
ップS6〜S8におけるロジック部すなわちカスタム論
理部110およびCPU部130の検査のより詳細な手
順が示されている。
【0071】論理部110および130の検査では、先
ずテスタ500において、FPGA120内にロジック
テスタを構築するためのデータを作成する(ステップS
131)。このとき、図8のFPGA自己検証フローの
ステップS116で生成された正常なセル論理ブロック
CLBとクロスポイントスイッチCSWのマップを用い
て故障のある回路を回避してロジックテスタを構築する
ようなデータが作成される。
【0072】次に、テスタ500から制御信号を供給し
てFPGA120内のクロスポイントスイッチ制御情報
を記憶するメモリセルSMCを選択状態にする(ステッ
プS132)。それから、選択状態のメモリセルSMC
に上記ステップS131で記憶装置に記憶されたロジッ
クテスタを構築するデータを転送する(ステップS13
3)。これによって、FPGA120内に論理部を検査
するためのテストパターンを発生可能なテスト回路が構
築される。このとき、FPGA内にプログラムメモリを
構成し構成されたメモリにロジックテスタを動作させる
ためのプログラムも転送しておくようにしてもよい。
【0073】次に、テスタ500から制御信号を供給し
て、図9のフローの検査が終了したSRAM部140ま
たは150を選択する(ステップS134)。そして、
予めテスタ500内に用意されているカスタム論理部1
10を検査するためのテストパターンを発生するプログ
ラムをテスタ500によりインタフェース回路190を
介してSRAM140または150内に書き込む(ステ
ップS135)。SRAMのテストパターンを生成する
プログラムのように、FPGA内のメモリ回路に格納せ
ずに検査が終了したSRMA内に格納するのは、一般に
メモリのテストパターンよりも論理回路のテストパター
ンの方が長くより大きなメモリ領域を必要とするためで
ある。
【0074】続いて、上記FPGA120内のロジック
テスタに起動をかけ、ステップS135でSRAM14
0または150に書き込んだテストパターン生成プログ
ラムを読み出してテストパターンを生成しながらカスタ
ム論理部110に供給する(ステップS136)。そし
て、カスタム論理部110からの出力信号を期待値と比
較してテスト結果をインタフェース回路190を介して
外部(テスタ500)へ出力する(ステップS13
7)。
【0075】すると、テスタ500は出力されたテスト
結果からカスタム論理部140内に不良があるか否かを
判定し良品と不良品を選別する(ステップS138)。
【0076】次に、予めテスタ500内に用意されてい
るCPU130を検査するためのテストパターン生成プ
ログラムをSRAM140または150へ転送する(ス
テップS139)。続いて、上記FPGA120内のロ
ジックテスタに起動をかけ、ステップS135でSRA
M140または150に書き込んだテストパターン生成
プログラムを読み出してテストパターンを生成しながら
CPU130に供給する(ステップS140)。そし
て、CPU130からの出力信号を期待値と比較してテ
スト結果をインタフェース回路190を介して外部(テ
スタ500)へ出力する(ステップS141)。
【0077】すると、テスタ500は出力されたテスト
結果からCPU130内に不良があるか否かを判定し良
品と不良品を選別する(ステップS142)。
【0078】図11には、図7のフローチャートのステ
ップS9〜S12におけるDRAM部170および18
0の検査のより詳細な手順が示されている。
【0079】DRAM部170および180の検査で
は、先ずテスタ500において、FPGA120内にD
RAMを検査するためのテストパターンを発生可能なA
LPG(Algorithmic Memory Pattern Generator)を構
築するためのデータを作成する(ステップS151)。
このとき、図8のFPGA自己検証フローのステップS
116で生成された正常なセル論理ブロックCLBとク
ロスポイントスイッチCSWのマップを用いて故障のあ
る回路を回避してALPGを構築するようなデータが作
成される。なお、DRAMを検査するALPGはSRA
Mを検査するALPGとほぼ同様であり、リフレッシュ
動作の正常/異常を判定する処理が追加されている点が
異なる。
【0080】次に、テスタ500から制御信号を供給し
てFPGA120内のクロスポイントスイッチ制御情報
を記憶するメモリセルSMCを選択状態にする(ステッ
プS152)。それから、選択状態のメモリセルSMC
に上記ステップS151で作成されたALPGを構築す
るデータを転送する(ステップS153)。これによっ
て、FPGA120内にDRAMを検査するためのAL
PGを含むテスト回路が構築される。
【0081】次に、ALPGを動作させてテストパター
ンを発生させるためのプログラムをテスタ500により
インタフェース回路190を介してFPGA120内の
メモリ回路に書き込む(ステップS154)。このメモ
リ回路は、ステップS153でのALPGの構築の際
に、FPGA120を構成するセル論理ブロックCLB
とクロスポイントスイッチCSWとによって構成されて
いる。なお、テストパターン生成プログラムは、SRA
M140または150内に記憶してもよいし、DRAM
検査の際に外部から順次命令コードをFPGA120内
のALPGに入力するようにしてもよい。
【0082】続いて、テスタ500から制御信号を供給
してSRAM部140または150を選択状態にして
(ステップS155)、SRAM内に後述のDRAMテ
スト(ステップS159)で検出される欠陥ビットの位
置を記憶するためのフェールメモリを構成する(ステッ
プS156)。次に、テスタ500から制御信号を供給
してCPU部130を選択状態にして(ステップS15
7)、DRAMの欠陥ビットを救済するための救済プロ
グラムをCPU130内のメモリに転送する(ステップ
S158)。この救済プログラムはSRAM140また
は150内に入れておくようにしてもよい。
【0083】この救済プログラムは、所定の置換アルゴ
リズムに従って、上記DRAM170または180に付
随して設けられている冗長回路内のアドレス変換回路に
置換アドレスを設定し、欠陥ビットを含むメモリ行また
はメモリ列を予備行または予備列に置きかえるものであ
る。テスト結果に基づいて、最も適切な予備メモリ行ま
たは予備メモリ列を選択して、欠陥ビットと置き換える
冗長置換アルゴリズムそれ自身は公知であり、それを使
用することで、本実施例のために新規な置換アルゴリズ
ムを必要としない。
【0084】それから、テスタ500により制御信号を
供給してDRAM170を選択状態にしてから上記FP
GA120内のALPGに起動をかけ、ステップS15
4で書き込んだテストパターン生成プログラムを実行さ
せてテストパターンを発生させ、発生されたテストパタ
ーンを選択状態のDRAM部170に供給してテストを
行ない、その結果すなわち欠陥ビットの位置をSRAM
140または150に構成されたフェールメモリに記憶
させる(ステップS159)。なお、ステップS159
でのDRAMテストでは、SRAMテストと同様のリー
ド/ライトテストの他に、正常なリフレッシュ動作が行
なわれるか否かのテストも行なわれる。
【0085】次に、CPU130に起動をかけて救済プ
ログラムを実行させ、上記フェールメモリ(SRAM1
40または150)に記憶された欠陥ビットの情報に基
づいて欠陥ビットを含むメモリ行またはメモリ列を予備
行または予備列に置きかえるビット救済処理を行なう
(ステップS160)。その後、正常に救済が行なわれ
たか否かのテストが救済プログラムの一連の動作として
行なわれる(ステップS161)。そして、そのテスト
結果がチップ外部のテスタ500に出力される。
【0086】すると、テスタ500は出力されたテスト
結果からDRAM部170内に不良があるか否かを判定
し良品と不良品を選別する(ステップS162)。DR
AM部150のテストおよびビット救済が終了すると、
再びステップS159へ戻って他のDRAM部180に
ついても同様にしてテストおよびビット救済とテスト結
果の判定が行なわれる。
【0087】図12には、図7のフローチャートのステ
ップS13〜S14におけるAD変換回路部160の検
査のより詳細な手順が示されている。
【0088】AD変換回路部160の検査では、先ずテ
スタ500において、FPGA120内にパルスコント
ロール回路614を含むアナログテスタを構築するため
のデータを作成する(ステップS171)。このとき、
図8のFPGA自己検証フローのステップS116で生
成された正常なセル論理ブロックCLBとクロスポイン
トスイッチCSWのマップを用いて故障のある回路を回
避してパルスコントロール回路614を含むアナログテ
スタを構築するようなデータが作成される。このデータ
の作成もHDL記述を利用して効率良く行なうことがで
きる。
【0089】次に、テスタ500から制御信号を供給し
てFPGA120内のクロスポイントスイッチ制御情報
を記憶するメモリセルSMCを選択状態にする(ステッ
プS172)。それから、選択状態のメモリセルSMC
に上記ステップS171で記憶装置に記憶されたパルス
コントロール回路614を含むアナログテスタを構築す
るデータを転送する(ステップS173)。これによっ
て、FPGA120内にAD変換回路部160を検査す
るための制御パルスを発生可能なパルスコントロール回
路614を含むアナログテスト回路が構築される。
【0090】次に、テスタ500から制御信号を供給し
て、図9のフローの検査が終了したSRAM部140ま
たは150を選択する(ステップS174)。そして、
予めテスタ500内に用意されているAD変換回路部1
60を検査するためのテストパターン(電圧発生回路6
10により検査のための電圧やアナログ波形を発生させ
るパターン)を形成するプログラムをテスタ500によ
りインタフェース回路190を介してSRAM140ま
たは150内に書き込む(ステップS175)。SRA
M140または150にテストパターンを生成するプロ
グラムを記憶させる代わりに、FPGA120内に構成
されたメモリ回路に格納するようにしてもよい。
【0091】続いて、上記FPGA120内のパルスコ
ントロール回路614を含むアナログテスタに起動をか
け、ステップS135でSRAM140または150に
書き込んだテストパターン生成プログラムを読み出して
テストパターンを生成しながらAD変換回路部160に
供給する(ステップS176)。そして、AD変換回路
部160からの出力ディジタル信号を期待値と比較して
テスト結果をインタフェース回路190を介して外部
(テスタ500)へ出力する(ステップS177)。
【0092】すると、テスタ500は出力されたテスト
結果からAD変換回路部160が所望の精度と性能を有
するか否かを判定し良品と不良品を選別する(ステップ
S178)。
【0093】図13は、本発明の他の実施例としてDA
変換回路を内蔵したシステムLSIの例を示すブロック
図である。
【0094】図13において、260がDA変換回路で
あり、620はこのDA変換回路260の近傍に設けら
れ、DA変換回路260から外部出力端子261へ出力
されるアナログ出力電圧をディジタル信号に変換する電
圧測定回路である。図14には、この電圧測定回路62
0の一実施例が示されている。
【0095】この実施例の電圧測定回路620は、直列
形態の抵抗R0とツェナーダイオードD0とからなり所
定の電圧Vcを発生する定電圧回路621と、一方の端
子が接地点のような定電位点に接続され電荷を充放電す
るコンデンサ622と、該コンデンサ622の他方の端
子と入力端子Vinとの間に直列に接続されたスイッチ
SW11および抵抗R11と、上記コンデンサ622の
他方の端子と接地点との間に直列に接続されたスイッチ
SW12および抵抗R12と、差動増幅回路などからな
り上記コンデンサ622の充電電圧と上記定電圧回路6
21の定電圧とを比較するコンパレータ623と、上記
スイッチSW11およびSW12をオン、オフ制御する
制御パルスP11,P12を形成するパルスコントロー
ル回路624等から構成されている。
【0096】この電圧測定回路620では、制御パルス
P11,P12は互いにハイレベルの期間が重複しない
ように設定されており、先ずスイッチSW12をパルス
コントロール回路624からの制御パルスP12によっ
てオンさせることによって入力電圧をコンデンサ622
にサンプリングさせ、次に制御パルスP11をスイッチ
SW11に与えてコンデンサ622の電荷を引き抜き、
そのときの充電電圧すなわちノードN2の電圧と上記定
電圧回路621の定電圧とをコンパレータ623で比較
する。
【0097】上記制御パルスP11をP12に比べて短
く設定するか抵抗R12の値をR11の値に比べて小さ
く設定しておくことにより、充電は高速で行ない放電は
徐々に行なわれるようにしておいて、充電後に制御パル
スP11によるスイッチSW11のオン、オフを繰り返
してコンデンサ622の電圧を徐々に下げてコンパレー
タ623の出力が反転するまでの制御パルスP11のパ
ルス数を計数し、そのパルス数と制御パルスP11,P
12のパルス幅と抵抗R11,R12の比とから演算に
よって最初にコンデンサ622にサンプリングされた入
力電圧の値を知ることができる。
【0098】この実施例では、上記パルスコントロール
回路624および上記パルス数を計数するカウンタ、演
算回路、DA変換回路260に与えるディジタル信号
(テストパターン)を発生する回路などを、カスタム論
理が構成される前のFPGA120に構築してDA変換
回路260のテストを行なうようにされている。これに
よって、この実施例の電圧測定回路620によれば、D
A変換回路260から外部端子261へ出力されるアナ
ログ電圧を外部のテスタで測定することなくDA変換回
路260のテストが可能になる。
【0099】この実施例の電圧測定回路620は、制御
パルスP11,P12の周期およびパルス幅を可変にす
ることで任意の精度で電圧を測定することができる。ま
た、半導体集積回路では抵抗R11,R12の抵抗値が
プロセスでばらついても抵抗比はほぼ一定になるととも
に、コンデンサ612の容量値がばらついても、充電と
放電に同一のコンデンサを使用するので、ばらつきによ
る電圧測定精度への影響は少ない。しかも、電圧測定回
路620が、測定したい電圧を出力するDA変換回路2
60の近傍に配置されているため、テスト時にDA変換
回路260から出力される電圧の測定精度を高めること
ができる。
【0100】一方、電圧測定回路620に供給される制
御パルスP11,P12はディジタル信号であるため、
制御パルスP11,P12を形成するパルスコントロー
ル回路624が電圧測定回路620から離れた位置にあ
るFPGA120内に構築されても精度が低下する心配
はない。
【0101】なお、電圧測定回路620は図14の実施
例の構成に限定されるものでなく、種々の構成例が考え
られる。例えば上記抵抗R11,R12は、上記スイッ
チSW11,SW12の持つ抵抗成分を利用することで
省略することも可能である。
【0102】また、DA変換回路260を内蔵した図1
3に示されているシステムLSIの全体のテスト手順
は、図7のフローチャートを用いて説明したAD変換回
路160を内蔵した図1に示されているシステムLSI
のテスト手順と同一である。図1に示されているシステ
ムLSIのテスト手順と異なる点は、図7のステップS
171で作成されるアナログテスタの記述データとステ
ップS173でFPGA120上に構築されるアナログ
テスタの構成と(ステップS175でSRAM140ま
たは150にロードされるテストパターンが異なること
である。
【0103】さらに、アナログLSIのテストに関して
は、アナログ信号をディジタル信号に変換しかつフーリ
エ変換を行なってアナログ波形を解析する技術がある
が、上記実施例のDA変換回路の自己テストにおいて
は、必要に応じてCPUにDSP(ディジタル・シグナ
ル・プロセッサ)のアルゴリズムをロードして、このD
SPによりフーリエ変換を行なってDA変換回路から出
力されるアナログ波形の解析を行なうように構成するこ
とも可能である。
【0104】以上説明したように上記実施例の半導体集
積回路は、半導体チップ上に、少なくとも、アナログ回
路と、該アナログ回路のアナログ入力端子に接続され検
査用のアナログ入力電圧を発生可能な電圧発生回路もし
くはアナログ出力端子に接続され出力アナログ電圧を測
定可能な電圧測定回路とが搭載されているため、アナロ
グ電圧を発生可能な高機能の外部テスタを使用すること
なく内蔵アナログ回路の精度や性能を知ることができる
ようになるという効果が有る。
【0105】また、上記実施例の半導体集積回路は、半
導体チップ上に複数の基本論理セル(セル論理ブロッ
ク)からなり基本論理セルごとに回路が正常か異常かを
示す信号を出力可能でかつ任意の論理を構成可能なFP
GAのような可変論理回路が搭載されている。これによ
り、外部テスタを使用することなく可変論理回路(FP
GA)内に不良個所があることおよびその位置を知るこ
とができ、不良個所を回避して論理を構成することによ
り歩留まりを向上させるとともに、この可変論理回路
(FPGA)を用いてテスト回路を構築してアナログ回
路その他の内部回路をテストする場合にテスト回路自身
の故障による誤ったテスト結果が出力されるのを回避す
ることができるという効果がある。
【0106】また、上記実施例では、回路が正常か異常
かを示す信号を出力可能でかつ任意の論理を構成可能な
可変論理回路(FPGA)とアナログ回路および該アナ
ログ回路のアナログ入力端子に接続された電圧発生回路
もしくはアナログ出力端子に接続された電圧測定回路と
を内蔵した半導体集積回路において、まず上記可変論理
回路(FPGA)により自己テストを行なわせ、その結
果得られた不良個所を示す情報を用いて不良個所を除い
た基本論理セルのみでAD変換回路やDA変換回路など
のアナログ回路を検査するアナログテスト回路を構築し
て上記アナログ回路を検査するようにしている。これに
よって、不良個所を回避して論理を構成することにより
歩留まりを向上させるとともに、外部テスタを用いるこ
となくLSI内部のアナログ回路のテストを比較的高い
精度で行ないその結果を知ることができる。しかも、こ
の可変論理回路(FPGA)を用いてテスト回路を構築
してアナログ回路その他の内部回路をテストする場合に
テスト回路自身の故障による誤ったテスト結果が出力さ
れるのを回避することができ、信頼性の高い検査結果が
得られるという効果がある。
【0107】さらに、実施例では、まず上記可変論理回
路により自己テストを行なわせ、その結果得られた不良
個所を示す情報を用いて該可変論理回路内に、不良個所
を除いた基本論理セルのみでCPUやAD変換回路、D
A変換回路、カスタム論理回路を検査するテスト回路を
構築してCPUやAD変換回路、DA変換回路、カスタ
ム論理回路を検査し、しかる後、上記可変論理回路内
に、不良個所を除いた基本論理セルのみで所望のカスタ
ム論理を構成するようにしているので、信頼性が高いL
SIが得られるとともに、テスト終了後にLSIチップ
内には無駄な回路が残らなくなり、これによってテスト
回路をLSI内部に設けることに伴うハードウェアのオ
ーバーヘッドを減らすことができるという効果がある。
【0108】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば上記
実施例においては、AD変換回路を内蔵したシステムL
SIとDA変換回路を内蔵したシステムLSIを別々に
説明したが、この発明はAD変換回路およびDA変換回
路を1つのチップ上に有するシステムLSIにも適用で
きることはいうまでもない。
【0109】また、上記実施例においては、AD変換回
路またはDA変換回路とFPGA(可変論理回路)とを
搭載したシステムLSIにおいて、FPGAにアナログ
テスト回路を構築してテストするようにしたものを説明
したが、FPGAは必ずしも設ける必要はなく、図2や
図14に示されているような電圧発生回路610または
電圧測定回路620を同一チップ上に搭載して、外部か
ら電圧発生回路610または電圧測定回路620を制御
する制御信号を入力するようにしても良い。これによっ
て、外部テスタの負担を減らし、高機能のテスタを使用
しなくてもアナログ回路のテストを行なえるようにな
る。
【0110】さらに、実施例では、電圧発生回路610
または電圧測定回路620はAD変換回路またはDA変
換回路に対してそれぞれ1つずつ設けているが、電圧発
生回路610または電圧測定回路620は比較的その回
路規模が小さいので、半導体チップ内の所定のアナログ
電圧を直接与えたいポイントやアナログ電圧を測定した
いポイントに対応してそれぞれ電圧発生回路610また
は電圧測定回路620を設けるようにしても良い。
【0111】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCPU
とAD変換回路またはDA変換回路、SRAM、DRA
Mおよびカスタム論理回路を備えたシステムLSIにお
ける自己検証方法を例にとって説明したが、この発明は
それに限定されず、AD変換回路またはDA変換回路以
外のアナログ回路を内蔵したシステムLSIや内蔵メモ
リとしてSRAMとDRAMのいずれか一方のみを備え
たシステムLSI、カスタム論理回路を備えていないシ
ステムLSIその他ディジタル回路の他にアナログ回路
が搭載された半導体集積回路に広く利用することができ
る。
【0112】また、自己構成可能なFPGAとDA変換
回路やAD変換回路を組合せた回路により、新たに設計
されたアナログLSIの評価を行なうアナログ・エミュ
レータを構成することも可能である。
【0113】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0114】すなわち、高機能の外部テスタを用いるこ
となくアナログ回路を内蔵したLSI内部の回路のテス
トを比較的高い精度で行なうことが可能になるととも
に、自分で故障個所を検出可能でかつ任意の論理を構成
可能な可変論理回路を用いてアナログ回路のテスト回路
を構成することで歩留まりの高いLSIを実現すること
ができる。また、ハードウェアのオーバーヘッドの少な
いアナログ回路とディジタル回路の混載LSIを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用したシステムLSIの一
実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明を適用したシステムLSI内に
設けられるAD変換回路のテスト用の電圧を発生する電
圧発生回路の一実施例を示す回路構成図である。
【図3】図3は、本発明を適用したシステムLSI内に
設けられる可変論理回路(FPGA)の一実施例を示す
回路構成図である。
【図4】図4は、FPGAを構成するクロスポイントス
イッチの具体例を示すブロック図である。
【図5】図5は、FPGAを構成するセル論理ブロック
の具体例を示す論理回路図および概念図である。
【図6】図6は、FPGAを構成するセル論理ブロック
の他の例を示す論理回路図である。
【図7】図7は、本発明を適用したシステムLSIにお
ける内部回路の検査手順の一例を示すフローチャート図
である。
【図8】図8は、図7のフローチャートのステップS1
〜S3におけるFPGA部の検査手順の具体的内容を示
すフローチャートである。
【図9】図9は、図7のフローチャートのステップS4
〜S5におけるSRAM部の検査手順の具体的内容を示
すフローチャートである。
【図10】図10は、図7のフローチャートのステップ
S6〜S8におけるカスタム論理回路およびCPU部の
検査手順の具体的内容を示すフローチャートである。
【図11】図11は、図7のフローチャートのステップ
S9〜S12におけるDRAM部の検査手順の具体的内
容を示すフローチャートである。
【図12】図12は、図7のフローチャートのステップ
S13〜S14におけるAD変換回路部の検査手順の具
体的内容を示すフローチャートである。
【図13】図13は、本発明が適用される他のアナログ
・ディジタル混載LSIの一例としてDA変換回路を内
蔵したシステムLSIの構成例を示すブロック図であ
る。
【図14】図14は、本発明を適用したシステムLSI
内に設けられるDA変換回路の出力電圧をディジタル信
号に変換する電圧測定回路の一実施例を示す回路構成図
である。
【符号の説明】
110 カスタム論理回路 120 カスタム論理回路(FPGA:可変論理回路) 130 CPU(中央処理ユニット) 140,150 スタティックRAM 160 AD変換回路 170,180 ダイナミックRAM 190 インタフェース回路 260 DA変換回路 610 電圧発生回路 611 定電圧回路 612 コンデンサ 613 フィルタ回路 614 パルスコントロール回路 620 電圧測定回路 621 定電圧回路 622 コンデンサ 623 コンパレータ 624 パルスコントロール回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 11/413 G11C 11/34 341D 5L106 11/401 371A 29/00 675 H01L 27/04 A U (72)発明者 奈良 孝 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 2G032 AA07 AA09 AC10 AD01 AD07 AE08 AE10 AE12 AG07 AK16 AK19 AL14 5B015 JJ31 PP05 PP07 PP08 RR05 5B024 AA07 AA15 BA29 CA15 CA27 EA01 5B048 AA12 AA20 DD10 EE01 5F038 AV04 AV06 BB03 BB04 BG01 BG04 CA03 CA04 DF03 DF04 DF05 DF07 DF12 DT03 DT07 DT08 DT15 DT17 DT18 EZ20 5L106 AA01 AA02 DD08 DD25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップ上に、少なくとも、アナロ
    グ回路と、該アナログ回路のアナログ入力端子に接続さ
    れ検査用のアナログ入力電圧を発生可能な電圧発生回路
    もしくはアナログ出力端子に接続され出力アナログ電圧
    を測定可能な電圧測定回路とが搭載されてなることを特
    徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 上記電圧発生回路は、定電圧回路と、一
    方の端子が接地点のような定電位点に接続され電荷を充
    放電するコンデンサと、該コンデンサの他方の端子と上
    記定電圧回路との間に直列に接続された第1スイッチお
    よび第1抵抗と、上記コンデンサの他方の端子と接地点
    との間に直列に接続された第2スイッチおよび第2抵抗
    と、上記コンデンサの充電電圧を平滑化するフィルタ回
    路とから構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 上記電圧測定発生回路は、定電圧回路
    と、一方の端子が接地点のような定電位点に接続され電
    荷を充放電するコンデンサと、該コンデンサの他方の端
    子と入力端子との間に直列に接続された第1スイッチお
    よび第1抵抗と、上記コンデンサの他方の端子と接地点
    との間に直列に接続された第2スイッチおよび第2抵抗
    と、上記コンデンサの充電電圧と上記定電圧回路からの
    定電圧とを比較するコンパレータとから構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 上記上記電圧発生回路または上記電圧測
    定回路を構成する第1スイッチおよび第2スイッチを制
    御する制御パルスを形成するパルス制御回路を備えてい
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体集
    積回路。
  5. 【請求項5】 上記アナログ回路は、AD変換回路また
    はDA変換回路であることを特徴とする請求項1〜4に
    記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 半導体チップ上に、少なくとも、複数の
    基本論理セルからなり各基本論理セルごとに回路が正常
    か異常かを示す信号を出力可能でかつ任意の論理を構成
    可能な可変論理回路とアナログ回路および該アナログ回
    路のアナログ入力端子に接続された電圧発生回路もしく
    はアナログ出力端子に接続された電圧測定回路とが搭載
    されてなる半導体集積回路の検査方法において、 まず上記可変論理回路により自己テストを行なわせ、そ
    の結果得られた不良個所を示す情報を用いて該可変論理
    回路内に、正常な基本論理セルのみで所定のアルゴリズ
    ムに従って所定の制御信号および期待値信号を発生して
    前記制御信号を上記電圧発生回路もしくは電圧測定回路
    に供給し、その結果上記アナログ回路もしくは電圧測定
    回路から得られる出力信号に基づいて上記アナログ回路
    の精度を判定するアナログテスト回路を構築して、上記
    アナログ回路を検査するようにしたことを特徴とする半
    導体集積回路の検査方法。
  7. 【請求項7】 上記アナログ回路は、AD変換回路また
    はDA変換回路であることを特徴とする請求項6に記載
    の半導体集積回路の検査方法。
  8. 【請求項8】 半導体チップ上に、少なくとも、複数の
    基本論理セルからなり各基本論理セルごとに回路が正常
    か異常かを示す信号を出力可能でかつ任意の論理を構成
    可能な可変論理回路とアナログ回路および該アナログ回
    路のアナログ入力端子に接続された電圧発生回路もしく
    はアナログ出力端子に接続された電圧測定回路とが搭載
    されてなる半導体集積回路の製造方法において、 まず上記可変論理回路により自己テストを行なわせ、そ
    の結果得られた不良個所を示す情報を用いて該可変論理
    回路内に、正常な基本論理セルのみで所定のアルゴリズ
    ムに従って所定の制御信号および期待値信号を発生して
    制御信号を上記電圧発生回路もしくは電圧測定回路に供
    給し、その結果上記アナログ回路もしくは電圧測定回路
    から得られる出力信号に基づいて上記アナログ回路を検
    査するアナログテスト回路を構築して、上記アナログ回
    路を検査し、 その後、上記可変論理回路内に、正常な基本論理セルの
    みで所望の論理を有する論理回路を構築するようにした
    ことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
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