JP2001085170A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2001085170A
JP2001085170A JP26029699A JP26029699A JP2001085170A JP 2001085170 A JP2001085170 A JP 2001085170A JP 26029699 A JP26029699 A JP 26029699A JP 26029699 A JP26029699 A JP 26029699A JP 2001085170 A JP2001085170 A JP 2001085170A
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lighting
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holding time
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JP26029699A
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Shinsuke Nishioka
伸介 西岡
Hitoshi Ishii
均 石井
Michiko Kamoi
美稚子 鴨井
Hideki Hashimoto
英樹 橋本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通過と滞在とを精度よく識別し、人の通過と判
断したときには滞在と判断しときよりも消費電力を抑制
し、人が滞在するときには十分な照明を行う。 【解決手段】人感センサ1は検知領域における人の動き
を検出するたびに検知信号を出力する。制御回路2は、
検知信号の発生毎に検知信号の発生から規定の点灯保持
時間を時限するタイマ22と、点灯保持時間の時限中に
おける検知信号の発生回数を計数するカウンタ21とを
備える。点灯回路3は点灯保持時間の時限中にランプL
aを点灯させる。カウンタ21には検知信号の発生回数
に対する閾値として切換値Nが設定され、検知信号の発
生回数が切換値Nより少ない間は短い点灯保持時間T1
を選択し、切換値N以上になると長い点灯保持時間T2
を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、あらかじめ設定さ
れた検知領域内の人の存否に応じて灯具の点灯状態を自
動的に制御する照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人の存否に応じて灯具の点灯状態
を自動的に制御するようにした照明装置が一般住宅、事
務所、店舗などにおいて用いられるようになってきてい
る。この種の照明装置は、人がいないときに灯具を自動
的に消灯させることにより消し忘れを防止でき無駄な電
力消費を抑制することができるから省エネルギになり、
また、壁スイッチを操作することなく照明の点灯状態を
制御することができるから利便性が高いという利点を有
している。
【0003】この種の照明装置において人の存否を検出
する人感センサには、人体から放射される熱線を検出す
ることができる焦電形赤外線センサを用いることが多
い。焦電形赤外線センサ(以下、焦電センサという)を
用いた人感センサは受動形のセンサであって、構成が簡
単であるとともに取り扱いが容易であり、しかも比較的
精度よく人の存否を識別することができるものである。
【0004】ところで、焦電センサは微分形のセンサで
あって入射する熱線量が変化したときにのみ出力が発生
するものであるから、人感センサにより設定した検知領
域内に人が存在していても人が静止して動きがないと焦
電センサからの出力が得られないものである。そこで、
焦電センサを用いた人感センサで灯具の点灯状態を制御
する場合には、焦電センサにより人が検出された時点で
トリガされて一定時間である点灯保持時間を時限するタ
イマを用い、タイマの時限中には灯具を点灯させ続ける
ように構成するのが一般的である。このタイマは再トリ
ガ可能であり、点灯保持時間を時限している間に焦電セ
ンサにより人が検出されると、その時点から再び点灯保
持時間を時限するように構成される。つまり、点灯保持
時間の時限中に人が検知されない場合に、点灯保持時間
の時限終了後に灯具を消灯させることになる。
【0005】しかしながら、上述のような構成を採用す
ると、以下のような問題が生じることがある。たとえ
ば、人感センサにより設定した検知領域を人が通過した
だけでもタイマはトリガされるから、人が検知領域に存
在しないにもかかわらず灯具は点灯保持時間だけ点灯
し、電力が無駄に消費されることになる。このような問
題を軽減するには、点灯保持時間を短くすることが考え
られる。しかしながら、点灯保持時間を短くすると、検
知領域でデスクワークをする場合のように検知領域に人
が存在しながらも人の動きが少ないような場合には、検
知領域に人が存在するにもかかわらず灯具が消灯してし
まう場合がある。つまり、電力の無駄を少なくして省エ
ネルギを図るには点灯保持時間を短くするのが望まし
く、検知領域に存在する人の動きが少ない場合でも灯具
を確実に点灯させ続けるには点灯保持時間を長く設定す
ることが望ましいのであって、点灯保持時間については
相反する要求がある。
【0006】このような要求を満足させる試みとして、
特開平10−125477号公報に記載されているよう
に、検知領域の人を検知している時間に応じて灯具の点
灯状態を変化させる技術が提案されている。すなわち、
焦電センサにより人が検知されている時間に応じて灯具
の調光量を変化させるものであって、人が通過する程度
の短い時間だけ人が検知されるときには灯具の光量を小
さくし、人が検知される時間が長くなるほど灯具の光量
を大きくするように構成してある。また、上記公報に記
載の技術では、焦電センサにより人が検知されなくなっ
てから灯具を消灯させるまでの点灯保持時間と、人が検
知されている時間との関係はとくに記載されていない
が、人が検知されている時間に閾値を設けてあり、人が
検知されている時間が閾値より短いときには人が検知さ
れなくなると点灯保持時間を比較的短くし、閾値より長
いときには短いときよりも点灯保持時間を長く設定した
動作が上記公報の図4に示されている。
【0007】また、特開平9−129377号公報に
は、焦電センサを複数個設け、人を検知した焦電センサ
の個数が多いほど点灯保持時間を短くする技術が記載さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平10
−125477号公報に記載の技術では、人が検知され
ている時間に応じて点灯保持時間を制御するために、人
が検知されている時間に閾値を設定して人が通過したか
人が滞在しているかを判別するから、人が滞在するとき
でも動きが少ないときには、人の検知される時間が閾値
以下となって人の通過と誤認される可能性がある。上記
公報には、人が検知されている時間が閾値以下の場合で
も点灯保持時間内に人を再検知したときには人の滞在と
判断する旨の記載があるが、人を2回検知すると人の滞
在と判断することになるから、単なる通過を滞在と誤検
知する可能性があり、また人の検知されている時間が閾
値以下のときには点灯保持時間を短く設定しているか
ら、人が滞在していても動きが少なければ点灯保持時間
内に人が再検知される可能性が低いものである。結局、
上記公報に記載された技術では、通過と滞在を誤認する
可能性を十分に低減することができない。さらに、焦電
センサは入射する熱線量の変化率に応じた出力を発生す
るから、焦電センサの出力から人が検知されている時間
に対応した信号を得るには焦電センサの出力を平滑化す
るなどの技術が必要になって人感センサの構成が複雑に
なる。
【0009】また、特開平9−129377号公報に記
載の技術では、複数個の焦電センサを必要とするから、
小規模の照明装置には適用するのが難しく、とくに人感
センサと灯具とを1つの照明器具に組み込んだ構成とす
る場合には、採用するのが困難である。
【0010】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、通過と滞在とを精度よく識別し、し
かも人の通過と判断されたときには滞在と判断されたと
きよりも消費電力が抑制されるようにし、逆に人が滞在
するときには十分な照明を行うことができるようにした
照明器具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、検知
領域における人の動きを検出するたびに検知信号を出力
する人感センサと、検知信号の発生毎に検知信号の発生
から規定の点灯保持時間を時限するとともに点灯保持時
間の時限中における検知信号の発生回数を計数する制御
回路と、点灯保持時間の時限中にランプを点灯させる点
灯回路とを備え、制御回路において計数される検知信号
の発生回数に応じて点灯保持時間を変化させるものであ
る。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記制御回路では計数される検知信号の発生回数が
多いほど点灯保持時間を長くするように変化させるもの
である。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記制御回路では計数される検知信号の発生回数に
少なくとも1つの閾値を切換値として設定し、検知信号
の発生回数が切換値より大きいと切換値より小さいとき
に比べて点灯保持時間を長くするものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記制御回路では所定の期間における検知信号の発
生回数を計数するとともに計数値に基づいて人の動きの
多少を判別し、人の動きが少ないほど切換値を小さい値
に設定するものである。
【0015】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記制御回路では所定の期間における検知信号の発
生回数を計数するとともに計数値に基づいて人の動きの
多少を判別し、人の動きが少ないほど点灯保持時間を長
く設定するものである。
【0016】請求項6の発明は、検知領域における人の
動きを検出するたびに検知信号を出力する人感センサ
と、検知信号の発生毎に検知信号の発生から規定の点灯
保持時間を時限するとともに点灯保持時間の時限中にお
ける検知信号の発生回数を計数する制御回路と、点灯保
持時間の時限中にランプを点灯させかつランプの光出力
を調光可能な点灯回路とを備え、制御回路において計数
される検知信号の発生回数に応じて点灯回路に指示する
調光レベルを変化させるものである。
【0017】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記制御回路では計数される検知信号の発生回数が
多いほど調光レベルを高くするように変化させるもので
ある。
【0018】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記制御回路では計数される検知信号の発生回数に
少なくとも1つの閾値を切換値として設定し、検知信号
の発生回数が切換値より大きいと切換値より小さいとき
に比べて調光レベルを高くするものである。
【0019】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記制御回路では所定の期間における検知信号の発
生回数を計数するとともに計数値に基づいて人の動きの
多少を判別し、人の動きが少ないほど切換値を小さい値
に設定するものである。
【0020】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、前記制御回路では所定の期間における検知信号の
発生回数を計数するとともに計数値に基づいて人の動き
の多少を判別し、人の動きが少ないほど調光レベルを高
く設定するものである。
【0021】請求項11の発明は、請求項1ないし請求
項10の発明において、前記制御回路ではランプの消灯
から次に検知信号が発生するまでの間に検知信号の発生
回数をリセットするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
における照明装置は、図1(a)の構成を有する。すな
わち、焦電センサ11を用いて人体から放射される熱線
を検出する人感センサ1を備え、人感センサ1には焦電
センサ11に入射する熱線量の変化率が大きいときにパ
ルス状の検知信号(図2参照)S1を出力する信号検知
部12が設けられる。つまり、焦電センサ11は入射す
る熱線量の変化率の大きさに対応して電圧振幅が変化す
る信号を出力するから、信号検知部12では焦電センサ
11の出力に対して適宜の閾値を設定し波形整形するこ
とによって、パルス状の検知信号S1を出力することが
できる。
【0023】人感センサ1から出力された検知信号S1
は、マイコンに周辺回路を付加して構成された制御回路
2に入力される。制御回路2には、検知信号S1が発生
する回数を計数するカウンタ21が設けられ、さらに検
知信号S1を受けた時点から点灯保持時間を時限するタ
イマ22が設けられる。このタイマ22は再トリガ可能
に構成されており、点灯保持時間の時限中にトリガされ
ると、トリガされた時点からさらに点灯保持時間を時限
するように構成されている。また、タイマ22は点灯保
持時間を2段階に切換可能であって、図1(b)のよう
に、初期状態では短い方の点灯保持時間T1が選択さ
れ、カウンタ21による検知信号S1の計数値が規定の
切換値Nに達すると長い方の点灯保持時間T2が選択さ
れる。
【0024】さらに、制御回路2にはタイマ22の出力
に応じた点灯制御信号を出力する信号出力部23が設け
られており、ランプLaの点灯状態を制御する点灯回路
3に点灯制御信号が与えられることにより、ランプLa
を備えた灯具の点灯状態が制御される。信号出力部23
は、タイマ22による点灯保持時間の時限中に点灯を指
示する点灯制御信号を発生する。また、点灯回路3には
商用電源のような電源4が接続される。
【0025】いま、切換値Nを5として本実施形態の動
作を説明する。この場合、カウンタ21は検知信号S1
を4個計数するとカウントアップし、5個目の検知信号
S1を計数するとキャリー信号(桁上げ信号)を発生す
るように構成しておく。あるいはまた、5個目の検知信
号でキャリー信号に相当する切換信号を発生するプログ
ラムを用いてもよい。タイマ22はキャリー信号を受け
ると長い方の点灯保持時間T2を選択するように構成し
てあり、したがって検知信号S1が4個以下では短い方
の点灯保持時間T1が選択され、検知信号S1が5個以
上では長い方の点灯保持時間T2が選択される。短い方
の点灯保持時間T1はたとえば10秒であり、長い方の
点灯保持時間T2はたとえば10分である。
【0026】しかして、図2(c)のようにランプLa
が消灯しているときに図2(a)のように検知信号S1
が発生するとランプLaが点灯し、この検知信号S1の
発生時点から図2(b)のように点灯保持時間T1を時
限している間に次の検知信号S1が発生すれば、再び点
灯保持時間T1が時限される。このような動作の繰り返
しが4回以内であれば点灯保持時間T1に変更はなく、
最後に検知信号S1(図2では4個目の検知信号)が入
力されてから点灯保持時間T1の経過後にランプLaは
消灯する。要するに、各検知信号S1の発生間隔が短い
方の点灯保持時間T1よりも短く、かつ検知信号S1の
発生回数が上記切換値Nより少ない値であるときには人
が通過したと判断するのである。この場合には、最初の
検知信号S1が発生したときにランプLaを点灯させ、
最後の検知信号S1が発生してから点灯保持時間T1が
経過するとランプLaが消灯する。つまり、人が検知さ
れなくなってから10秒でランプLaが消灯することに
なる。
【0027】一方、図3(a)のように4個目の検知信
号S1の発生から点灯保持時間T1が経過する前に5個
目の検知信号S1が発生した場合には、検知信号S1の
発生回数が切換値N(=5)以上という条件を満たして
いるから、図3(b)のように長い方の点灯保持時間T
2が選択される。つまり、5個目の検知信号S1が発生
した後は次の検知信号S1が点灯保持時間T2以内に発
生すると点灯保持時間T2が再び時限されることにな
る。要するに5個目の検知信号S1が発生するときには
人が滞在していると判断して、長い方の点灯保持時間T
2を選択し、人の動きが少ない場合でもランプLaの点
灯状態を継続させるようにしているのである。この場合
も最初の検知信号S1が発生したときにランプLaを点
灯させるが、最後の検知信号(図3では7個目の検知信
号)S1が発生してから点灯保持時間T2が経過した後
にランプLaが消灯するのであり、人が検知されなくな
ってから10分でランプLaが消灯することになる。
【0028】以上説明したように、本実施形態では2段
階の点灯保持時間T1,T2を選択可能とし、初期状態
では短い方の点灯保持時間T1を選択し、連続して発生
する5個の検知信号S1の発生間隔が点灯保持時間T1
よりも短いときには、5個目の検知信号S1の発生時点
で長い方の点灯保持時間T2を選択するのである。ここ
に、本実施形態では切換値Nを5、点灯保持時間T1を
10秒、点灯保持時間T2を10分に設定したが、これ
に限定されるものではなく、これらの値は設置場所に応
じて人の通過と滞在とを識別できる値に設定される。ま
た、点灯保持時間を2段階に切り換えているが、図4の
ように3段階以上に設定することも可能であり、あるい
はまた、図5に示すように検知信号S1の発生毎に点灯
保持時間を連続的に変えるようにしてもよい。ただし、
いずれの場合も検知信号S1の発生回数が増加するほど
点灯保持時間を長くするのは言うまでもない。
【0029】上述の動作により人が検知されてランプL
aが点灯し、その後、ランプLaが消灯すると、カウン
タ21の計数値はリセットされる。すなわち、図6に示
すように、ランプLaの消灯の後に次の検知信号S1が
発生するまでの間にカウンタ21の計数値(図6
(d))をリセットする。ここに、リセットのタイミン
グは、ランプLaの消灯から次の検知信号S1が発生す
るまでの期間であればいつでもよいが、次の検知信号S
1が発生するタイミングは不明であるから、図6のよう
にランプLaの消灯直後にカウンタ21をリセットする
のが望ましい。
【0030】(第2の実施の形態)本実施形態は、第1
の実施の形態の構成に加えて、所定の期間毎の検知信号
S1の発生回数を計数し、各期間の計数値に応じて点灯
保持時間を調節する機能を設けたものである。ここに、
所定の期間とは、人の活動単位となるような期間であっ
て、1日、1週間のような単位を意味する。このような
期間における検知信号S1を計数するために、図7のよ
うに、制御回路2にはカウンタ21とは別にカウンタ2
4が設けられ、このカウンタ24は時計部25により計
時された所定の期間ごとの計数値が比較部26で比較さ
れるようになっている。比較部26には2段階の基準値
が設定されており、検知信号S1の計数値が両基準値の
間であれば標準、上側の基準値よりも検知信号S1の計
数値が多い場合は人の滞在が多いと判断され、下側の基
準値よりも検知信号S1の計数値が少ない場合は人の往
来が少ないと判断される。つまり、比較部26の出力結
果に応じて標準と滞在型と通過型とに分類される。
【0031】ここに、カウンタ21としてプリセット可
能なカウンタを用い、滞在型の場合にはカウンタ21の
カウントアップ値を小さく設定し、通過型の場合にはカ
ウントアップ値を大きく設定する。つまり、図8に示す
ように、滞在型では標準の切換値Nよりも小さい切換値
Naとし、通過型では標準の切換値Nよりも大きい切換
値Nbとする。このように、滞在型か通過型かに応じて
切換値を変更することにより、滞在型の場合は検知信号
S1の発生回数が通常よりも少なくても長い方の点灯保
持時間を選択することになり、ランプLaの点灯状態を
維持しやすくなる。一方、通過型の場合は検知信号S1
の発生回数が通常よりも多くても短い方の点灯保持時間
を選択するから、通過を滞在と誤検知する可能性を低減
することができる。
【0032】上述の例では滞在型か通過型かに応じて切
換値を変更したが、図9に示すように、タイマ22にお
ける点灯保持時間を変更するようにしてもよい。つま
り、標準の点灯保持時間T1,T2に対して、図9に一
点鎖線で示す滞在型ではより長い点灯保持時間T1a,
T2aを選択し、図9に二点鎖線で示す通過型ではより
短い点灯保持時間T1b,T2bを選択するのである。
このように、点灯保持時間を変更することによっても、
滞在型の場合にはランプLaの点灯を維持しやすくな
り、通過型の場合には通過を滞在と誤検知する可能性を
低減することができる。
【0033】なお、切換値や点灯保持時間は、上述した
所定の期間毎に変更されるから、検知信号S1を計数し
た期間の次の期間において切換値や点灯保持時間が変更
されることになるが、本実施形態では標準か通過型か滞
在型かについては経過時間による変動がほとんど生じな
い場所で用いることを想定しているから問題はない。他
の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0034】(第3の実施の形態)上述した実施形態に
おいては、検知信号S1の発生回数に応じて点灯保持時
間を変化させる構成としたが、本実施形態では点灯保持
時間は変化させず、ランプLaの光量を変化させるよう
にしたものである。したがって、図10(a)に示すよ
うに、本実施形態の制御回路2は、人感センサ1からの
検知信号S1の発生回数を計数するカウンタ21aと、
点灯保持時間を時限するタイマ22aと、カウンタ21
aの計数値およびタイマ22aの時限動作に応じた点灯
制御信号を出力する信号出力部23aとを備える。信号
出力部23aでは、タイマ23aの時限中にランプLa
の点灯を指示するとともにカウンタ21aによる計数値
に応じて調光レベルを変化させるように指示する点灯制
御信号を出力する。調光レベルは2段階に切換可能であ
って、図10(b)のように、初期状態では暗い方の調
光レベルD1が選択され、カウンタ21aによる検知信
号S1の計数値が規定の切換値Nに達すると明るい方の
調光レベルD2が選択される。他の構成は第1の実施の
形態と同様である。
【0035】第1の実施の形態と同様に、切換値Nを5
として本実施形態の動作を説明する。したがって、カウ
ンタ21aの構成は第1の実施の形態におけるカウンタ
21と同様に4個の検知信号S1を計数するとカウント
アップし、検知信号S1を5個計数するとキャリー信号
を発生する。また、調光レベルD1は50%、調光レベ
ルD2は100%(定格点灯)に設定しているものとす
る。
【0036】しかして、図11(c)のようにランプL
aが消灯しているときに図11(a)のように検知信号
S1が発生するとランプLaが調光レベルD1で点灯
し、この検知信号S1の発生時点から図2(b)のよう
に点灯保持時間Tを時限している間に次の検知信号S1
が発生すれば、再び点灯保持時間Tが時限される。この
ような動作の繰り返しが4回以内であれば調光レベルD
1に変更はなく、最後に検知信号S1(図11では4個
目の検知信号)が入力されてから点灯保持時間Tの経過
後にランプLaは消灯する。要するに、各検知信号S1
の発生間隔が点灯保持時間Tよりも短く、かつ検知信号
S1の発生回数が上記切換値Nより少ない値であるとき
には人が通過したと判断する。この場合には、最初の検
知信号S1が発生したときにランプLaを暗い方の調光
レベルD1で点灯させ、最後の検知信号S1が発生して
から点灯保持時間Tが経過するとランプLaが消灯す
る。したがって、調光レベルD1が低いことによって消
費電力が抑制される。
【0037】一方、図12(a)(b)のように4個目
の検知信号S1の発生から点灯保持時間Tが経過する前
に5個目の検知信号S1が発生した場合には、検知信号
S1の発生回数が切換値N(=5)以上という条件を満
たしているから、図12(c)のように明るい方の調光
レベルD2が選択される。ここに、5個目の検知信号S
1が発生した後も次の検知信号S1が点灯保持時間T以
内に発生すると点灯保持時間Tが再び時限される。要す
るに5個目の検知信号S1が発生するときには人が滞在
していると判断して、明るい方の調光レベルD2を選択
し、明るく照明することによって作業を容易にしたり安
全性を高めたりする。
【0038】以上説明したように、本実施形態では2段
階の調光レベルD1,D2を選択可能とし、初期状態で
は暗い方の調光レベルD1を選択し、連続して発生する
5個の検知信号S1の発生間隔が点灯保持時間Tよりも
短いときには、5個目の検知信号S1の発生時点で明る
い方の調光レベルD2を選択するのである。ここに、本
実施形態では切換値Nを5、調光レベルD1を50%、
調光レベルD2を100%に設定したが、これに限定さ
れるものではなく、これらの値は設置場所に応じて人の
通過と滞在とを識別できる値に設定される。また、点灯
保持時間を2段階に切り換えているが、図13のように
3段階以上に設定することも可能であり、あるいはま
た、図14に示すように検知信号S1の発生毎に調光レ
ベルを連続的に変えるようにしてもよい。ただし、いず
れの場合も検知信号S1の発生回数が増加するほど調光
レベルを高く(明るく)するのは言うまでもない。
【0039】なお、本実施形態においても、第2の実施
の形態と同様に、所定の期間毎の検知信号S1の発生回
数を計数し、計数値に応じて標準と滞在型と通過型とに
分類するとともに、どれに属するかに応じてカウンタ2
1aの切換値Nを変更したり、調光レベルを変更したり
してもよい。切換値Nを変更する場合は第2の実施の形
態と同様に行えばよく、調光レベルについては滞在型の
ほうが明るく、通過型のほうが暗くなるような設定とす
ればよい。他の構成および動作は第1の実施の形態と同
様である。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、検知領域における人
の動きを検出するたびに検知信号を出力する人感センサ
と、検知信号の発生毎に検知信号の発生から規定の点灯
保持時間を時限するとともに点灯保持時間の時限中にお
ける検知信号の発生回数を計数する制御回路と、点灯保
持時間の時限中にランプを点灯させる点灯回路とを備
え、制御回路において計数される検知信号の発生回数に
応じて点灯保持時間を変化させるものであり、ランプを
点灯させ続けている間の検知信号の発生回数に基づいて
人の動きの程度を認識しているから、比較的よい精度で
通過か滞在かを識別することができる。したがって、通
過か滞在かに応じて点灯保持時間を調節することがで
き、通過時には消費電力の抑制を優先し、滞在時には良
好な照明状態を優先するように制御することが可能にな
る。
【0041】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御回路では計数される検知信号の発生回数が多い
ほど点灯保持時間を長くするように変化させるものであ
り、検知信号の発生回数が多いほど滞在時間が長いと考
えられるから、点灯保持時間を長く設定することでラン
プが不意に消灯するような不都合を避けることができ
る。
【0042】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、制御回路では計数される検知信号の発生回数に少な
くとも1つの閾値を切換値として設定し、検知信号の発
生回数が切換値より大きいと切換値より小さいときに比
べて点灯保持時間を長くするものであり、検知信号の発
生回数に閾値を設定して通過か滞在かを識別するから制
御が簡単である。
【0043】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、制御回路では所定の期間における検知信号の発生回
数を計数するとともに計数値に基づいて人の動きの多少
を判別し、人の動きが少ないほど切換値を小さい値に設
定するものであり、所定の期間における検知信号の発生
回数を計数することによって、設置環境における人の動
きの多少を知ることができ、人が通過する傾向であるか
滞在する傾向であるかを客観的に判断して、切換値をよ
り適切な値に自動的に設定することが可能になる。
【0044】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、制御回路では所定の期間における検知信号の発生回
数を計数するとともに計数値に基づいて人の動きの多少
を判別し、人の動きが少ないほど点灯保持時間を長く設
定するものであり、所定の期間における検知信号の発生
回数を計数することによって、設置環境における人の動
きの多少を知ることができ、人が通過する傾向であるか
滞在する傾向であるかを客観的に判断して、点灯保持時
間をより適切な値に自動的に設定することが可能にな
る。その結果、人が通過する傾向であれば電力消費をよ
り抑制し、人が滞在する傾向であれば人が滞在する間の
消灯を確実に防止することが可能になる。
【0045】請求項6の発明は、検知領域における人の
動きを検出するたびに検知信号を出力する人感センサ
と、検知信号の発生毎に検知信号の発生から規定の点灯
保持時間を時限するとともに点灯保持時間の時限中にお
ける検知信号の発生回数を計数する制御回路と、点灯保
持時間の時限中にランプを点灯させかつランプの光出力
を調光可能な点灯回路とを備え、制御回路において計数
される検知信号の発生回数に応じて点灯回路に指示する
調光レベルを変化させるものであり、ランプを点灯させ
続けている間の検知信号の発生回数に基づいて人の動き
の程度を認識しているから、比較的よい精度で通過か滞
在かを識別することができる。したがって、通過か滞在
かに応じて調光レベルを調節することができ、通過時に
は消費電力の抑制を優先し、滞在時には良好な照明状態
を優先するように制御することが可能になる。
【0046】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、制御回路では計数される検知信号の発生回数が多い
ほど調光レベルを高くするように変化させるものであ
り、検知信号の発生回数が多いほど滞在時間が長いと考
えられるから、調光レベルを高く設定することで良好な
照明状態を得ることができる。また、滞在時間が短いと
きには(つまり通過であるときには)調光レベルを低く
して電力消費を抑制することができる。
【0047】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、制御回路では計数される検知信号の発生回数に少な
くとも1つの閾値を切換値として設定し、検知信号の発
生回数が切換値より大きいと切換値より小さいときに比
べて調光レベルを高くするものであり、検知信号の発生
回数に閾値を設定して通過か滞在かを識別するから制御
が簡単である。
【0048】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、制御回路では所定の期間における検知信号の発生回
数を計数するとともに計数値に基づいて人の動きの多少
を判別し、人の動きが少ないほど切換値を小さい値に設
定するものであり、所定の期間における検知信号の発生
回数を計数することによって、設置環境における人の動
きの多少を知ることができ、人が通過する傾向であるか
滞在する傾向であるかを客観的に判断して、切換値をよ
り適切な値に自動的に設定することが可能になる。
【0049】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、制御回路では所定の期間における検知信号の発生
回数を計数するとともに計数値に基づいて人の動きの多
少を判別し、人の動きが少ないほど調光レベルを高く設
定するものであり、所定の期間における検知信号の発生
回数を計数することによって、設置環境における人の動
きの多少を知ることができ、人が通過する傾向であるか
滞在する傾向であるかを客観的に判断して、調光レベル
をより適切な値に自動的に設定することが可能になる。
その結果、人が通過する傾向であれば電力消費をより抑
制し、人が滞在する傾向であれば人が滞在する間の消灯
を確実に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、(a)はブ
ロック図、(b)は動作説明図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す要部ブロック
図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示し、(a)は
ブロック図、(b)は動作説明図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 人感センサ 2 制御回路 3 点灯回路 21,21a タイマ 22,22a カウンタ D1,D2 調光レベル La ランプ N 切換値 S1 検知信号 T,T1,T2 点灯保持時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鴨井 美稚子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 橋本 英樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K073 AA13 AA28 AA83 BA25 CA05 CE17 CG06 CG15 CG21 CG42 CH02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知領域における人の動きを検出するた
    びに検知信号を出力する人感センサと、検知信号の発生
    毎に検知信号の発生から規定の点灯保持時間を時限する
    とともに点灯保持時間の時限中における検知信号の発生
    回数を計数する制御回路と、点灯保持時間の時限中にラ
    ンプを点灯させる点灯回路とを備え、制御回路において
    計数される検知信号の発生回数に応じて点灯保持時間を
    変化させることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路では計数される検知信号の
    発生回数が多いほど点灯保持時間を長くするように変化
    させることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路では計数される検知信号の
    発生回数に少なくとも1つの閾値を切換値として設定
    し、検知信号の発生回数が切換値より大きいと切換値よ
    り小さいときに比べて点灯保持時間を長くすることを特
    徴とする請求項2記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路では所定の期間における検
    知信号の発生回数を計数するとともに計数値に基づいて
    人の動きの多少を判別し、人の動きが少ないほど切換値
    を小さい値に設定することを特徴とする請求項3記載の
    照明装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路では所定の期間における検
    知信号の発生回数を計数するとともに計数値に基づいて
    人の動きの多少を判別し、人の動きが少ないほど点灯保
    持時間を長く設定することを特徴とする請求項3記載の
    照明装置。
  6. 【請求項6】 検知領域における人の動きを検出するた
    びに検知信号を出力する人感センサと、検知信号の発生
    毎に検知信号の発生から規定の点灯保持時間を時限する
    とともに点灯保持時間の時限中における検知信号の発生
    回数を計数する制御回路と、点灯保持時間の時限中にラ
    ンプを点灯させかつランプの光出力を調光可能な点灯回
    路とを備え、制御回路において計数される検知信号の発
    生回数に応じて点灯回路に指示する調光レベルを変化さ
    せることを特徴とする照明装置。
  7. 【請求項7】 前記制御回路では計数される検知信号の
    発生回数が多いほど調光レベルを高くするように変化さ
    せることを特徴とする請求項6記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 前記制御回路では計数される検知信号の
    発生回数に少なくとも1つの閾値を切換値として設定
    し、検知信号の発生回数が切換値より大きいと切換値よ
    り小さいときに比べて調光レベルを高くすることを特徴
    とする請求項7記載の照明装置。
  9. 【請求項9】 前記制御回路では所定の期間における検
    知信号の発生回数を計数するとともに計数値に基づいて
    人の動きの多少を判別し、人の動きが少ないほど切換値
    を小さい値に設定することを特徴とする請求項8記載の
    照明装置。
  10. 【請求項10】 前記制御回路では所定の期間における
    検知信号の発生回数を計数するとともに計数値に基づい
    て人の動きの多少を判別し、人の動きが少ないほど調光
    レベルを高く設定することを特徴とする請求項8記載の
    照明装置。
  11. 【請求項11】 前記制御回路ではランプの消灯から次
    に検知信号が発生するまでの間に検知信号の発生回数を
    リセットすることを特徴とする請求項1ないし請求項1
    0のいずれかに記載の照明装置。
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