JP2001084926A - 陰極線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステムピンによる電子銃の支持強度を劣化さ
せることなく、陰極線管の全長を短くして省スペース構
造の陰極線管を構成することを目的とする。 【解決手段】 電子銃のカソードKB側がステムピン33の
インナーリード34を介して支持されてなる陰極線管にお
いて、複数本のステムピンのうち少くとも１本のステム
ピンを、このステムピンのインナーリードを第１の導電
部材36とし、この第１の導電部材に絶縁体38を介して第
２の導電部材37が絶縁的に取付けられた構造に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、カラーブラウン
管などの陰極線管に係り、特に電子銃のカソード側を支
持およびステムピンとの接続を改善した陰極線管に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に陰極線管は、ファンネルのネック
内に配設された電子銃から放出される電子ビームをファ
ンネルの外側に装着された偏向ヨークにより偏向し、パ
ネルの内面に設けられた蛍光体スクリーンを水平、垂直
走査することにより、この蛍光体スクリーン上に画像を
表示する構造に形成されている。

【０００３】その電子銃は、少くともカソード、このカ
ソードを加熱するヒーター、およびカソードからの電子
放出を制御して電子ビームを形成し、この電子ビームを
蛍光体スクリーンに向かって加速集束する電子レンズを
形成する複数個の電極を有し、電子レンズの相違によ
り、バイポテンシャル型、ユニポテンシャル型、その複
合型など、各種方式の電子銃がある。そのいずれも実用
化されている。

【０００４】その一例として、図５および図６に同一平
面上を通る一列配置の３電子ビームを放出するインライ
ン型カラーブラウン管のバイポテンシャル型電子銃のカ
ソード側を示す。この電子銃では、同一平面上に一列に
配置された３個のカソードＫB ，ＫG ，ＫR 、これらカ
ソードＫB ，ＫG ，ＫR を加熱する３個のヒーターＨ、
および上記カソードＫB ，ＫG ，ＫR から順次蛍光体ス
クリーン方向に配置された第１乃至第４グリッドＧ1 〜
Ｇ4 を有し、これらカソードＫB ，ＫG ，ＫR、ヒータ
ーＨおよび第１乃至第４グリッドＧ1 〜Ｇ4 （第４グリ
ッドＧ4 は図示せず）が一対の絶縁支持棒１に支持され
ている。

【０００５】そのカソードＫB ，ＫG ，ＫR は、それぞ
れカソードスリーブ３の一端部に電子放射部４が設けら
れた円筒状に形成され、それぞれ複数個のカソードスト
ラップ（図示せず）を介してカソード支持円筒５に保持
され、このカソード支持円筒５に取付けられたカソード
支持ストラップ６を介して絶縁支持棒１に支持されてい
る。ヒーターＨは、一対のヒータータブ７に取付けら
れ、この一対のヒータータブ７を介して絶縁支持棒１に
支持されている。各グリッドＧ1 〜Ｇ4 は、それぞれ一
体的に設けられた植込み部８を介して絶縁支持棒１に支
持されている。

【０００６】そして、カソードＫB ，ＫG ，ＫR は、カ
ソード支持ストラップ６に接続された導電線１０a ，１
０b ，１０c 、ヒーターＨは、ヒータータブ８に接続さ
れた導電線１０d ，１０e 、第１乃至第３グリッドＧ１
〜Ｇ3 は、直接接続された導電線１０f ，１０g ，１０
h を介して、図７に示すステム１１の同一円周上に設け
られた複数本のステムピン１２から選択されたステムピ
ン１２のインナーリード１３に接続されている。

【０００７】なお、第４グリッドＧ4 は、ファンネルの
内面に設けられた導電膜を介してこのファンネルに設け
られた陽極端子に接続されている。

【０００８】さらに、上記一対の絶縁支持棒１には、ス
テムラグ１４が植込まれ、電子銃のカソードＫB ，ＫG
，ＫR 側は、これらステムラグ１４に上記複数本のス
テムピン１２から選択されたステムピン１２のインナー
リード１３を溶接することにより支持されている。

【０００９】図８に上記ステムピンとカソード、ヒータ
ーおよびグリッドとの接続の一例（ＥＩＡ Ｎｏ．Ｂ８
−２９４のＢａｓｅ ａｎｄ Ｐｉｎ Ｃｏｎｎｅｃｔ
ｉｏｎ）を示す。この例では、カソードＫB ，ＫG ，Ｋ
R は、それぞれ＃９，＃３，＃５ステムピンのインナー
リードに、ヒーターは、＃７，＃８ステムピンのインナ
ーリードに、第１乃至第３グリッドＧ１〜Ｇ3 は、それ
ぞれ＃６，＃４，＃１ステムピンのインナーリードに接
続されている。また＃４，＃６，＃９ステムピンのイン
ナーリードにはステムラグ１４が接続され、電子銃は、
ステムラグ１４を介してこれら＃４，＃６，＃９ステム
ピンと第３グリッドＧ3 に接続される＃１ステムピンと
からなるほぼ正方形の頂点に位置する４本のステムピン
のインナーリードを介して支持される。この電子銃を支
持する４本のステムピンのインナーリードは、電子銃を
強固に支持するため、他のステムピンのインナーリード
よりも太くなっている。しかも、第３グリッドＧ3 には
第１、第２グリッドＧ１，Ｇ2 などにくらべて高電圧
（５〜９ kＶ程度）が印加されるので、耐電圧特性を良
好にすべく、ステムラグ１４を介することなく比較的太
い導電線を介して＃１ステムピンのインナーリードに接
続されている。

【００１０】ところで、上記のように電子銃のカソード
側を支持すると、つぎの問題がある。

【００１１】一般に陰極線管のネック外径は２０〜３７
mm程度であり、その内側に配設される電子銃の外径は、
それよりもさらに小さい。しかし、電子銃の全長は、カ
ソード支持円筒、カソード支持ストラップ、ヒーター、
ヒータータブ、ステムラグなどが管軸方向に順次接近し
て配置され、これらが管軸方向に比較的大きなスペース
を占めるため、電子銃の全長を短縮することができず、
全長の短い省スペース構造の陰極線管を構成することが
できない。

【００１２】一方、カラーブラウン管の場合、ステムピ
ンの本数や電子銃を構成する各種部材との結線は、互換
性などの問題から一定であり、特殊配線とすることは望
ましくない。また衝撃や振動に耐える構造にするために
は、電子銃を３〜４本のステムラグを介してステムピン
のインナーリードで強固に支持する必要がある。

【００１３】このようなことから、全長の短い陰極線管
を構成する方法として、ステムラグを廃止し、ステムピ
ンのインナーリードを直接または強固な支柱、ワイヤ
ー、リボンなどを介し、一方、第１、第２、第３グリッ
ドに電子銃支持用ラグを設けて支持する方法がある。

【００１４】図９に示すステムピンとカソード、ヒータ
ーおよびグリッドとの接続の一例では、色再生などに影
響を及ぼしやすいカソード支持ストラップを除けば、第
３グリッドＧ3 に接続される＃１ステムピンのインナー
リード、第２グリッドＧ2 に接続される＃４ステムピン
のインナーリード、第１グリッドＧ1 に接続される＃６
ステムピンのインナーリードの変則３点支持となってい
る。

【００１５】しかし、このような支持は、前記ステムラ
グを用いて４点支持する場合に比べて電子銃の支持バラ
ンスが悪く、カラーブラウン管の製造工程やカラーブラ
ウン管に加わる外部衝撃などにより電子銃軸が傾き、正
常な画像や色の再生が得られなくなる可能性が大きくな
る。

【００１６】また上記３点のステムピンのインナーリー
ドとともに他のステムピンのインナーリードを用いて支
持させたとすると、電子銃の支持強度は増すが、この場
合は、構造上、最も狭い間隔に設定されているカソード
と第１グリッドとの間隔がカラーブラウン管の製造工程
やカラーブラウン管に加わる外部衝撃などにより変化
し、同様に正常な画像や色の再生が得られなくなる可能
性が大きくなる。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
陰極線管の電子銃のカソード側は、カソード支持円筒、
カソード支持ストラップ、ヒーター、ヒータータブ、ス
テムラグなどが管軸方向に順次接近して配置され、これ
らが管軸方向に比較的大きなスペースを占めるため、電
子銃の全長を短縮することができず、全長の短い省スペ
ース構造の陰極線管を構成することができないという問
題がある。

【００１８】上記陰極線管の全長を短くする方法とし
て、ステムラグを廃止し、３本のステムピンのインナー
リードで電子銃のカソード側を支持する方法がある。し
かし、３本のステムピンのインナーリードで支持する方
法は、ステムラグを用いてほぼ正方形の頂点に位置する
４本のステムピンのインナーリードを介して電子銃を支
持する場合にくらべて、電子銃の支持バランスが悪く、
カラーブラウン管の製造工程やカラーブラウン管に加わ
る外部衝撃などにより電子銃軸が傾き、正常な画像や色
の再生が得られなくなる可能性が大きくなる。また３本
のステムピンのインナーリードとともに他のステムピン
のインナーリードを用いて支持させたとすると、構造
上、最も狭い間隔に設定されているカソードと第１グリ
ッドとの間隔がカラーブラウン管の製造工程やカラーブ
ラウン管に加わる外部衝撃などにより変化し、同様に正
常な画像や色の再生が得られなくなる可能性が大きくな
るという問題がある。

【００１９】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、ステムピンのインナーリードによる電子銃
の支持強度を劣化させることなく、陰極線管の全長を短
くして省スペース構造の陰極線管を構成することを目的
とする。

【００２０】

【課題を解決するための手段】（１） カソード、この
カソードを加熱するヒーターおよびカソードからの電子
放出を制御しかつ放出された電子を加速集束する複数個
の電極を有する電子銃と、複数本のステムピンが植設さ
れたステムとを備え、カソード、ヒーターおよび電極が
それぞれ導電線を介してステムピンのインナーリードに
接続されてなる陰極線管において、複数本のステムピン
のうち少くとも１本のステムピンを、このステムピンの
インナーリードを第１の導電部材とし、この第１の導電
部材に絶縁体を介して第２の導電部材が絶縁的に取付け
られた構造に形成した。

【００２１】（２） カソード、このカソードを加熱す
るヒーターおよびカソードからの電子放出を制御しかつ
放出された電子を加速集束する複数個の電極を有する電
子銃と、複数本のステムピンが植設されたステムとを備
え、カソード、ヒーターおよび電極がそれぞれ導電線を
介してステムピンのインナーリードに接続されてなる陰
極線管において、複数本のステムピンのうち少くとも１
本のステムピンのインナーリードに第１の導電部材を電
気的に接続し、この第１の導電部材に絶縁体を介して第
２の導電部材が絶縁的に取付けられた構造に形成した。

【００２２】（３） （１）または（２）の陰極線管に
おいて、第１の導電部材に導電線を介してカソードを接
続し、第２の導電部材に導電線を介して複数個の電極か
ら選択された電極を接続した。

【００２３】（４） （１）または（２）の陰極線管に
おいて、第１の線状導電部材にステムラグを介すること
なくカソードに接続される導電線を直接接続した。

【００２４】（５） （１）または（２）の陰極線管に
おいて、絶縁体を結晶性ガラスで形成した。

【００２５】（６） （１）または（２）の陰極線管に
おいて、絶縁体をホウケイ酸ガラスで形成した。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。

【００２７】図１にその一形態であるインライン型カラ
ーブラウン管を示す。このカラーブラウン管は、パネル
２０およびファンネル２１からなる外囲器を有し、その
パネル２０の内面に、青、緑、赤に発光する３色蛍光体
層からなる蛍光体スクリーン２２が設けられ、この蛍光
体スクリーン２２に対向してその内側にシャドウマスク
２３が配置されている。一方、ファンネル２１のネック
２４内に同一平面上を通る一列配置の３電子ビーム２５
B ，２５G ，２５R を放出する電子銃２６が配設されて
いる。そして、この電子銃２６から放出される３電子ビ
ーム２５B ，２５G ，２５R をファンネル２１の外側に
装着された偏向ヨーク２７により偏向し、シャドウマス
ク２３を介して蛍光体スクリーン２２を水平、垂直走査
することにより、カラー画像を表示する構造に形成され
ている。

【００２８】上記電子銃２６は、バイポテンシャル型電
子銃であり、図２に示すように、同一平面上に一列に配
置された３個のカソードＫB ，ＫG ，ＫR 、これらカソ
ードＫB ，ＫG ，ＫR を加熱する３個のヒーターＨ、上
記カソードＫB ，ＫG ，ＫRから順次蛍光体スクリーン
方向に配置された第１乃至第４グリッドＧ1 〜Ｇ4 およ
びその第４グリッドＧ4 の蛍光体スクリーン側端部に取
付けられたコンバーゼンスカップＣを有し、そのカソー
ドＫB ，ＫG ，ＫR 、ヒーターＨおよび第１乃至第４グ
リッドＧ1 〜Ｇ4 が一対の絶縁支持棒（図示せず）に支
持されている。そのカソードＫB ，ＫG ，ＫR は、それ
ぞれカソードスリーブの一端部に電子放射部が設けられ
た円筒状に形成され、それぞれ各別に支持するカソード
支持円筒に取付けられたカソード支持ストラップを介し
て絶縁支持棒に支持されている。ヒーターＨは、上記カ
ソードスリーブの内側に挿入され、その両端部が一対の
ヒータータブに取付けられ、これらヒータータブを介し
て絶縁支持棒に支持されている。また各グリッドＧ1 〜
Ｇ4 は、それぞれ３個のカソードＫB ，ＫG ，ＫR に対
応して３個の電子ビーム通過孔が形成された一体構造の
電極からなり、これら電極に一体的に設けられた植込み
部を介して絶縁支持棒に支持されている。

【００２９】この電子銃２６のコンバーゼンスカップＣ
には、図１に示したように、ファンネル２１の内面に設
けられた導電膜２９を介してファンネル２１の内面に圧
接する複数個のバルブスペーサー３０が取付けられ、電
子銃２６の蛍光体スクリーン２２側は、これらバルブス
ペーサー３０により支持され、カソードＫB ，ＫG ，Ｋ
R 側は、ネック２４端部を封止するステム３２の同一円
周上に設けられた複数本のステムピン３３から選択され
たステムピンのインナーリードにより支持されている。

【００３０】図３に上記カソード側の支持構造を示す。
特にこの実施の形態では、図４に示すステム３２の＃９
ステムピンが、そのインナーリード３４を第１の導電部
材３６とし、この第１の導電部材３６と離間（絶縁）し
てその延長上に第２の導電部材３７が結晶性ガラスまた
はホウケイ酸ガラスからなる絶縁体３８を介して絶縁的
に取付けられた構造に形成されている。

【００３１】そして、その第１の導電部材３６に導電線
１０a を介してカソードＫB が接続され、第２の導電部
材３７に電子銃支持柱４０およびラグ４１を介して第１
グリットＧ1 が接続されている。

【００３２】上記電子銃のカソード、ヒーターおよび第
１乃至第３グリッドとステムピンとは、図４に示す関係
に接続されている。すなわち、カソードＫB ，ＫG ，Ｋ
R は、それぞれこれらカソードＫB ，ＫG ，ＫR を各別
に支持するカソード支持円筒に取付けられたカソード支
持ストラップに接続された導電線を介して、カソードＫ
B は、上記のように＃９ステムピンの第１の導電部材
に、カソードＫG ，ＫRは、それぞれ＃３，＃５ステム
ピンのインナーリードに接続されている。ヒーターＨ
は、ヒータータブに接続された導電線を介して、＃７，
＃８ステムピンのインナーリードに接続されている。第
１、第２、第３グリッドＧ１，Ｇ2 ，Ｇ3 は、それぞれ
これら第１、第２、第３グリッドＧ１，Ｇ2 ，Ｇ3 に直
接接続された導電線を介して、＃６，＃４，＃１ステム
ピンのインナーリードに接続されている。

【００３３】上記のように構成すると、電子銃２６のカ
ソードＫB ，ＫG ，ＫR 、ヒーターＨおよび第１、第
２、第３グリッドＧ１，Ｇ2 ，Ｇ3 は、図８に示した従
来の接続と同じ関係に接続され、かつ電子銃２６のカソ
ードＫB ，ＫG ，ＫR 側は、従来の電子銃と同様に第
１、第２、第３グリッドＧ１，Ｇ2 ，Ｇ3 に接続された
＃６，＃４，＃１ステムピンと、第１グリッドＧ1 にラ
グ４１、電子銃支持柱４０および第２の導電部材３７を
介して接続された＃９ステムピンとからなるほぼ正方形
の頂点に位置する４本のステムピンにより支持される。

【００３４】したがって、電子銃２６は、図８に示した
従来のピンコネクションと同様に強固に支持され、カラ
ーブラウン管の製造工程やカラーブラウン管に加わる外
部衝撃などにより電子銃軸が傾くためにおこる正常な画
像や色の再生不能を防止することができる。しかも、従
来用いられたステムラグを用いることなく電子銃を支持
できるため、全長の短い省スペースのカラーブラウン管
を構成することができる。

【００３５】さらに、第１、第２の導電部材３６，３７
の絶縁体３８としては、非晶質カラスも考えられるが、
化学的耐久性や固定強度の高い結晶性ガラスやホウケイ
酸ガラスで絶縁することにより、機械的、熱的強度の低
い非晶質カラスにくらべて支持強度の高い電子銃支持が
得られる。

【００３６】なお、上記実施の形態では、ステムピンの
インナーリードを第１の導電部材とし、この第１の導電
部材と離間してその延長上に第２の導電部材とを絶縁体
を介して絶縁的に取付けられた構造としたが、ステムピ
ンのインナーリードとは別に第１の導電部材と第２の導
電部材とを絶縁体により絶縁的に支持し、その第１の導
電部材をステムピンのインナーリードに溶接する構成と
してもよい。

【００３７】また、上記実施の形態では、インライン型
カラーブラウン管のバイポテンシャル型電子銃のステム
との接続について説明したが、この発明は、それ以外の
電子銃との接続にも適用できる。

【００３８】また、インライン型カラーブラウン管以外
のカラーブラウン管や、カラーブラウン管以外の陰極線
管にも適用できる。

【００３９】

【発明の効果】上述のようにこの発明によれば、電子銃
のステムとの接続を従来のステムとの接続と同様に強固
にすることができ、陰極線管の製造工程や陰極線管に加
わる外部衝撃などにより電子銃軸が傾くためにおこる画
像の劣化を防止することができる。しかも、従来用いら
れたステムラグを用いることなく電子銃を支持するた
め、全長の短い省スペースの陰極線管とすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の一形態であるインライン型カ
ラーブラウン管の構成を示す図である。

【図２】上記カラーブラウン管の電子銃の構成を示す図
である。

【図３】図３（ａ）は上記電子銃のステムピンとの接続
を説明するための図、図３（ｂ）はその接続に用いられ
る絶縁体により絶縁的に支持された第１の導電部材と第
２の導電部材との構成を示す図である。

【図４】上記電子銃の各構成とステムピンとの接続およ
び電子銃の支持を説明するための図である。

【図５】従来のインライン型カラーブラウン管の電子銃
のカソード側の構成を断面で示した正面図である。

【図６】上記従来のインライン型カラーブラウン管の電
子銃のカソード側の構成を断面で示した側面図である。

【図７】ステムの構成を示す図である。

【図８】上記従来の電子銃の各構成とステムピンとの接
続および電子銃の支持を説明するための図である。

【図９】図８に示したステムピンによる電子銃の支持と
は異なる電子銃の支持を説明するための図である。

【符号の説明】

２６…電子銃 ３２…ステム ３３…ステムピン ３４…インナーリード ３６…第１の絶縁部材 ３７…第２の絶縁部材 ３８…絶縁体 Ｇ1 …第１グリッド Ｇ2 …第２グリッド Ｇ3 …第３グリッド Ｇ4 …第４グリッド Ｈ…ヒーター ＫB ，ＫG ，ＫR …カソード

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カソード、このカソードを加熱するヒー
   ターおよび上記カソードからの電子放出を制御しかつ放
   出された電子を加速集束する複数個の電極を有する電子
   銃と、複数本のステムピンが植設されたステムとを備
   え、上記カソード、ヒーターおよび電極がそれぞれ導電
   線を介して上記ステムピンのインナーリードに接続され
   てなる陰極線管において、 上記複数本のステムピンのうち少くとも１本のステムピ
   ンがこのステムピンのインナーリードを第１の導電部材
   とし、この第１の導電部材に絶縁体を介して第２の導電
   部材が絶縁的に取付けられた構造に形成されていること
   を特徴とする陰極線管。
2. 【請求項２】 カソード、このカソードを加熱するヒー
   ターおよび上記カソードからの電子放出を制御しかつ放
   出された電子を加速集束する複数個の電極を有する電子
   銃と、複数本のステムピンが植設されたステムとを備
   え、上記カソード、ヒーターおよび電極がそれぞれ導電
   線を介して上記ステムピンのインナーリードに接続され
   てなる陰極線管において、 上記複数本のステムピンのうち少くとも１本のステムピ
   ンのインナーリードに第１の導電部材が電気的に接続さ
   れ、この第１の導電部材に絶縁体を介して第２の導電部
   材が絶縁的に取付けられた構造に形成されていることを
   特徴とする陰極線管。
3. 【請求項３】 第１の導電部材に導電線を介してカソー
   ドが接続され、第２の導電部材に導電線を介して複数個
   の電極から選択された電極が接続されていることを特徴
   とする請求項１または２記載の陰極線管。
4. 【請求項４】 第１の導電部材にステムラグを介するこ
   となくカソードに接続される導電線が直接接続されてい
   ることを特徴とする請求項１または２記載の陰極線管。
5. 【請求項５】 絶縁体が結晶性ガラスからなることを特
   徴とする請求項１または２記載の陰極線管。
6. 【請求項６】 絶縁体がホウケイ酸ガラスからなること
   を特徴とする請求項１または２記載の陰極線管。