JP2001084712A - 磁気ディスク装置及び同装置のエラーリトライ制御方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及び同装置のエラーリトライ制御方法

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JP2001084712A
JP2001084712A JP25826599A JP25826599A JP2001084712A JP 2001084712 A JP2001084712 A JP 2001084712A JP 25826599 A JP25826599 A JP 25826599A JP 25826599 A JP25826599 A JP 25826599A JP 2001084712 A JP2001084712 A JP 2001084712A
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Takao Aoki
隆雄 青木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホストシステムからのコマンド発行間隔内
に、コマンド実行の終了を保障することにより、常にホ
ストシステム側の正常動作を実現する磁気ディスク装置
と同装置のエラーリトライ制御方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明の磁気ディスク装置および同装置
のエラーリトライ制御方法は、ホストシステムからのコ
マンドが転送レート保証コマンドであるかどうかを判断
し、これが転送レート保証コマンドであると判断された
場合には、前記コマンドの転送レートを計算するととも
に、計算された転送レートに応じたリトライ回数上限値
を計算し、記憶する。磁気ディスク装置においてエラー
リトライが発生した場合、このリトライ回数上限値以内
のリトライを実行し、ホストシステムに対するデータ転
送処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スクドライブなどの磁気ディスク装置に関し、特にリー
ド/ライト動作のコマンド実行制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスクドライブ(HD
D)は、通常ではホストシステム(例えばパーソナルコ
ンピュータ)からのコマンドに応じて、ヘッドによりデ
ィスク記録媒体(以下ディスクと略す)に対するデータ
の読出し動作(リード動作)または書込み動作(ライト
動作)を実行する。HDDは、書込み動作ではエンコー
ダによりデータを磁気記録に適応する記録データに符号
化し、読出し動作ではデコーダによりもとのデータに復
号化する。
【0003】HDDは、ホストシステムとの間で、リー
ド/ライトデータ及びコマンドの転送を制御するための
ホストインターフェースを構成するディスクコントロー
ラ(HDC)を備えている。HDCは、セクタバッファ
と呼ぶバッファメモリ(DRAM)を制御し、ディスク
から読み出したデータ及びホストシステムから転送され
た書込みデータを一時的に格納する。
【0004】読出し動作では、HDCは、ディスクから
読み出されたデータが所定のデータ量(通常では1セク
タ分のデータ量)だけセクタバッファに蓄積されると、
セクタバッファからホストシステムへのデータ転送を開
始する。例えばIDE(intelligent dr
ive electronics)式のインターフェー
スを有するHDCは、少なくとも1セクタ分である51
2バイトのデータがセクタバッファに蓄積されると、ホ
ストシステムへのデータ転送を開始する。HDCは、セ
クタカウンタにより、セクタバッファに蓄積されるデー
タ量(転送可能なセクタ数)を認識する。即ち、ディス
クから1セクタ分(512バイト)のデータが読出され
てセクタバッファに蓄積されると、セクタカウンタはイ
ンクリメントされる。
【0005】ここで、ディスクからのデータをセクタバ
ッファに蓄積する時のデータ転送速度(ディスク転送速
度)と、セクタバッファからホストシステムへのデータ
転送速度(ホスト転送速度)とを比較すると、通常では
ホスト転送速度の方が高速である。このため、読出し動
作において、ホストシステムに対して、1セクタ分のデ
ータ転送が終了した時に、次に転送すべきデータがまだ
セクタバッファに準備されていない事態が発生する。こ
の場合、ホストシステム側は、HDDのデータ転送の準
備(セクタバッファへのデータ蓄積)が終了するまで、
待機状態となる。
【0006】近年、HDDは、いわゆるコンピュータデ
ータだけでなく、音声、画像(映像)などのディジタル
データを記録するためのディジタル・メディアとして使
用されつつある。このようなディジタルデータは、映像
ストリームのような連続的データであり、特にデータ再
生時に、所定の時間内に一定量のデータをディスクから
読出す読出し動作が必要となる。ホストシステムは、H
DDから転送された例えば映像データを再生処理して、
例えばディスプレイ上に表示するなどの処理を実行す
る。この時、HDDからホストシステムへのデータ転送
速度に対して、ホストシステムがデータを再生するため
の処理速度の方が遅い。
【0007】このようなデータ再生動作をHDD側から
想定した場合、図4に示すように、ホストシステムから
一定時間毎(間隔T)に発行されるコマンド(発行時点
IS0〜IS3のリードコマンド)に応じて、リード要
求のデータ転送(DT)が実行される。ホストシステム
は、HDDからのデータ転送に応じてデータ再生処理
(DR)を実行する。
【0008】このようなデータ再生動作において、HD
D側でリードエラーが発生すると、通常ではエラー発生
したディスク上のセクタに対して、読出し動作が再実行
される(リードリトライ処理)。リードリトライ処理
は、所定の回数(例えば上限回数30回)だけ繰り返し
実行されるため、ある程度の時間を要する。このため、
図5に示すように、コマンドの発行時点(例えばIS
0)からのデータ転送(DT)の処理中に、前記のリー
ドリトライ処理に伴うデータ転送の中断時間220が発
生する。ここでは、エラーは静箇所として2セクタが存
在し、各セクタに対するリードリトライ処理がいずれも
上限回数(30回)で成功した場合を想定している。
【0009】ホストシステムは、図4の場合と同様に、
データ再生時点より直前の再生周期で読出されたデータ
に対して遅延なく生成できるもととする(DR)。HD
Dでは、1回目のリードリトライ処理で失敗すると、再
度のリードリトライ処理を実行するためには、当該セク
タが巡ってくるまでに、ほぼディスクの1回転分の待機
時間を必要とする。ここでは、具体的には、ディスクの
回転数を4200rpmとし、またホストシステムは5
0ミリ秒の間隔T毎にコマンドを発行する場合を想定し
ている。このため、最初のエラー発生セクタに対するリ
トライ処理の所用時間は、ほぼ30回転分のディスク回
転時間に相当するため、ホスト転送速度が十分高速であ
れば、当該所用時間は42ms程度となる。この所用時
間は、ホストシステムのコマンド発行間隔Tの時間内と
なる。
【0010】しかし、さらに別のエラー発生セクタが存
在する場合には、リードリトライ処理のために、さらに
約42msの時間が必要となるため、ホストシステムが
必要とするアクセスタイミングでは、直前に発行したコ
マンド(発行時点IS0のコマンド)の実行が終了して
いない事態が発生する。即ち、本来次の発行時点IS1
では、直前のコマンド実行に伴うデータ転送(221)
が実行中であるため、実際にはコマンドは発行で生きな
いことになる。従って、ホストシステム側では、次のコ
マンド発行タイミング(IS1)で直前の再生動作(D
R)が完了していないため、コマンドを発行できず、再
生動作に中断状態(222、223)が発生してしま
う。即ち、再生動作に必要なデータの不足が発生するた
め、再生データの中にいわゆる途切れ状態が発生する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、一定
間隔で連続的に発行されるコマンドを実行して、ホスト
システムに対してデータ転送を実行する場合に、途中で
エードエラーが発生すると、当該データ転送は中断状態
となる。このため、ホストシステム側では、データ転送
の中断に伴って、データ再生動作が中断する事態が発生
する。ホストシステム側において、特に映像ストリーム
のような連続データの再生動作では、中断状態が発生す
ると、再生データに途切れ部分が生ずる事態となる。要
するに、従来のHDDでは正常動作の場合のコマンド実
行時間と、異常発生時(特にリードエラー発生時)のコ
マンド実行時間とでは大きな時間差がある。このため、
HDD側の異常を想定したホストシステム側の動作時間
を見積もることが極めて困難である。
【0012】このような問題を解消する方法として、H
DDからアクセスしたファイル転送処理の実行時間を制
限して、ホストシステム側の処理に与える影響を抑制す
るシステムが提案されている(例えば特開平3−168
846号公報を参照)。この方式では、ホストシステム
側が実行制限時間を設定する。しかしながら、前述のよ
うな映像データのような連続データの再生動作では、H
DD側の単なるコマンド実行時間の制限だけでは、ホス
トシステム側において正常な再生動作を実現することは
できない。
【0013】ここで、本発明の目的は、ホストシステム
からのコマンド発行間隔内に、コマンド実行の終了を保
障することにより、常にホストシステム側の正常動作を
実現することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる磁気ディスク装置は、ホストシステ
ムから発行されるコマンドに応じて、ヘッドを用いてデ
ィスク記憶媒体に対するデータの読出し動作または書込
み動作を実行する磁気ディスク装置であって、前記ホス
トシステムからのコマンドが転送レート保証コマンドで
あるかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段によ
り、前記ホストシステムより転送されたコマンドが転送
レート保証コマンドであると判断された場合に、前記コ
マンドの転送レートを計算する計算手段と、前記計算手
段で計算された転送レートに応じたリトライ回数上限値
を計算するリトライ回数上限値計算手段と、前記リトラ
イ回数上限値計算手段により計算されたリトライ回数上
限値を記憶するためのリトライ回数上限値記憶手段とを
持ち、前記ホストシステムからのコマンドに応じて、前
記ディスク記憶媒体に対する読出し動作または書込み動
作を実行する際に、前記ヘッドによる前記ディスク記憶
媒体への読出し動作または書込み動作が正常に行われた
どうかを判定する動作エラー判定手段と、前記動作エラ
ー判定手段により、読出し動作または書込み動作が正常
に行われないと判定された場合、前記動作のリトライを
実行し、その回数をカウントするリトライ回数カウント
手段と、前記リトライ回数カウント手段のカウント値
が、前記リトライ回数上限値記憶手段に記憶されたリト
ライ回数上限値に一致したかどうかを判定するリトライ
回数一致判定手段と、前記リトライ回数一致判定手段に
て前記リトライ回数カウント手段のカウント値と、リト
ライ回数上限値記憶手段に記憶されたリトライ回数上限
値が一致したと判定されるまで、前記読出し動作または
書込み動作のリトライを実行可能とするよう前記ヘッド
を制御する制御手段とを備えている。
【0015】上記のように構成された磁気ディスク装置
によれば、ホストシステムからのコマンドの発行間隔内
に、ホストシステムへのデータ転送を伴うコマンド実行
を終了させることが可能となる。従って、ホストシステ
ムは、特に映像データのような連続データを中断するこ
となく受信し、所定の時間内に要求されたデータの再生
動作を実行することができる。
【0016】また、本発明にかかる磁気ディスク装置の
リトライ制御方法は、ホストシステムから発行されるコ
マンドに応じて、ヘッドを用いてディスク記憶媒体に対
するデータの読出し動作または書込み動作を実行する磁
気ディスク装置のエラーリトライ制御方法であって、前
記ホストシステムからのコマンドが転送レート保証コマ
ンドであるかどうかを判断し、前記ホストシステムより
転送されたコマンドが転送レート保証コマンドであると
判断された場合に、前記コマンドの転送レートを計算す
るステップと、前記ステップにより計算された転送レー
トに応じたリトライ回数上限値を計算し記憶するステッ
プと、前記ホストシステムからのコマンドに応じて、前
記ディスク記憶媒体に対する読出し動作または書込み動
作を実行する際に、前記ヘッドによる前記ディスク記憶
媒体への読出し動作または書込み動作が正常に行われた
どうかを判定するステップと、前記読出し動作または書
込み動作が正常に行われないと判定された場合、前記動
作のリトライを実行し、その回数をカウントするステッ
プと、前記ステップによりカウントされたリトライ回数
のカウント値が、前記リトライ回数上限値に一致したか
どうかを判定するステップと、前記リトライ回数のカウ
ント値と、リトライ回数上限値が一致するまで、前記読
出し動作または書込み動作のリトライを実行可能とする
よう、前記ヘッドを制御するステップとを具備したこと
を特徴とした磁気ディスク装置のエラーリトライ制御方
法である。
【0017】このような構成によっても、ホストシステ
ムからのコマンドの発行間隔内に、ホストシステムへの
データ転送を伴うコマンド実行を終了させることが可能
となる。従って、ホストシステムは、特に映像データの
ような連続データを中断することなく受信し、所定の時
間内に要求されたデータの再生動作を実行することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を説明する。(HDDの構成)本実施形態では、
図1に示すように、磁気ディスク装置としてHDDを想
定している。HDDは、大別してデータ記録媒体として
のディスク1と、データのリード/ライト動作を実行す
るためのヘッド3と、リード/ライトデータの信号処理
系及び制御系とから構成されている。ディスク1は、ス
ピンドルモータ(SPM)2により回転される。ヘッド
3は、通常でリードヘッドとライトヘッドが同一スライ
ダ上に実装されている。本実施形態では、特に断らない
限り、ヘッド3はリードヘッドを意味する。ヘッド3
は、アクチュエータ4に搭載されて、ディスク1の半径
方向に移動される。アクチュエータ4は、ボイスコイル
モータ(VCM)5を駆動源として、回転駆動するよう
に構成されている。SPM2及びVCM5は、後述する
CPU12の制御により、SPM/VCMドライバ14
から駆動電流を供給されて駆動する。SPM/VCMド
ライバ14は、通常ではCPU12からゲートアレイ回
路16を介してディジタルの制御値を入力し、当該制御
値に応じて駆動電流を出力する。
【0019】信号処理系は、ヘッドアンプ回路7及びリ
ード/ライトチャネル8を有する。ヘッドアンプ回路7
は、リードヘッドから読出されたリード信号を増幅して
リード/ライトチャネル8に送出する。また、ヘッドア
ンプ回路7は、リード/ライトチャネル8で処理された
ライト信号(符号化された記録データ)を電流に変換し
てライトヘッドに供給する。リード/ライトチャネル8
は、エンコーダ及びデコーダを有し、ホストシステムか
らの書込みデータをライト信号に変換し、かつディスク
1から読出されたデータ信号を元の書込みデータに復号
化するための各種信号処理を実行する。
【0020】制御系は、HDC9と、マイクロコントロ
ーラ(CPU)12と、ゲートアレイ回路16とを有す
る。HDC9は、前述したバッファメモリ(以下セクタ
バッファと呼ぶ)10を制御し、ホストシステム11と
の間でのデータ転送を制御する。また、HDC9は、後
述するように、コマンド実行に必要な各種のレジスタを
有する(図2を参照)。CPU12は、HDDのメイン
制御装置であり、本実施例の主要構成要素である。CP
U12は、ROM13に格納された制御プログラムに従
って、後述する本実施形態のコマンド制御処理及び各種
制御処理(ヘッド位置決め制御など)を実行する。ゲー
トアレイ回路16は、主としてCPU12の制御信号、
及びリード/ライトチャネル8からのサーボデータの入
出力を制御するインターフェース制御回路に相当する。
【0021】(本実施形態のコマンド制御処理)以下、
本実施形態のコマンド制御処理を説明する。動画や音声
を磁気ディスク装置に記録し、または再生する場合にお
いてはデータ転送が途切れると連続性が損なわれ、画像
や音声が乱れることになる。アクセス対象のデータがプ
ログラムファイル等であればデータに誤りが含まれてい
ることは絶対に許されないが、画像や音声等のデータ転
送においては正常にアクセスできるまでリトライを繰り
返すことにより、データのホストへの転送がと切れるよ
りは、データに多少の誤りが含まれていてもそれを1つ
前のデータから補完して(或いはそのまま)転送するこ
とで、データ転送レートを確保した方がよい結果が得ら
れる場合が多い。
【0022】このような場合に転送されるデータ誤りを
少なくするためには要求された転送レートが確保できる
範囲内でのみリトライを行うことが考えられるが、この
ような用途ではデータのバッファリング処理などが行わ
れるのでデータ転送レートを必ずしもコマンド単位で確
保されている必要はなく、コマンド数に関係なく一定時
間内に転送されるセクタ数が要求基準以上ならばよいこ
とになり、これを満たす範囲内で最大限のリトライを行
う。
【0023】具体的な方法としては、転送レートを確保
するモードを設けてそのモード下でリード/ライト等の
コマンドを実行するようにするか、転送レートを確保す
る専用のリード/ライト等のコマンドを用意するが、い
ずれの場合においてもアクセスデータにある程度の誤り
が含まれることが分かってもエラーとせず、これを認め
るものとする。
【0024】このような転送レートを確保するコマンド
のうち、同種類のものが連続的に発行された場合には、
各コマンドについて、そのタイムスタンプとアクセスセ
クタ数を順次記録していき、その中で過去の一定時間内
に発行された各コマンドの値から、ホストから前もって
指定されるなどの手段により予め決められている単位時
間あたりの転送セクタ数(転送レート)を確保するため
に実行可能なリトライ回数の上限を計算する。ディスク
へのアクセスが失敗した場合には、リトライ回数と、こ
の上限値によってリトライ実施の可否を判断し、リトラ
イが可能ならばそれを実行し、そうでなければそのセク
タのアクセスを終了して、次のセクタのアクセスに移
る。リトライを行わなかった場合には、コマンドがリー
ド系であれば、ホストに誤りを含んだデータ、或いは誤
りを補完したデータを転送して次に進み、ライト系であ
れば、そのセクタに対する書込みが不完全な状態のまま
次のセクタに進む。
【0025】次に、より具体的な本実施形態のコマンド
制御処理の動作を図3に示すフローチャートをもとに説
明する。ステップ201により実行が開始されると、ス
テップ202からなるコマンド待ちループに入る。ここ
でホストシステムからコマンドが発行されるとステップ
203に進み、ここで発行されたコマンドが転送レート
保証コマンドであるか否かを判定する。コマンドが転送
レート保証コマンドでない通常のコマンドであればステ
ップ101に処理が移つり、所定のコマンドを実行し、
再びステップ202のコマンド待ちループに戻る。
【0026】一方、ホストシステムから発行されたコマ
ンドが転送レート保証コマンドであった場合には、ステ
ップ204に処理が進み、現コマンドの1つ前(前回)
に実行されたコマンドと同じコマンドであるかを判定す
る。即ち、ステップ204にて前回のコマンドがライト
コマンドであったか、リードコマンドであったかをチェ
ックし、今回のコマンドと同じであるかどうかを判定す
る。
【0027】前回のコマンドがライトコマンドで、今回
のコマンドがリードコマンドであるよいうように、前回
のコマンドと今回のコマンドが異なる場合には、今回の
コマンドを起点として転送レートの計算を開始するため
のステップ102に処理を移す。ステップ102におい
て図2に示すHDC9内の「各コマンドとタイムスタン
プ及び転送セクタ数の対応表」へのポインタレジスタ1
5を初期化する。
【0028】「各コマンドとタイムスタンプ及び転送セ
クタ数の対応表」には、コマンドの起点からの経過時間
と転送セクタ数を各コマンド毎に記憶したものであり、
後述するデータ転送レートの計算に使用する。
【0029】前回のコマンドと今回のコマンドが同種の
コマンドであった場合には、複数コマンドの記録から転
送レートの計算を行うため、ポインタレジスタ15の初
期化は行わない。
【0030】次に、ステップ205で起点からの時間を
「各コマンドとタイムスタンプ及び転送セクタ数の対応
表」のポインタレジスタ15が示すタイムスタンプの項
に記録し、ステップ206でリトライ実行可能回数の上
限値を以下に示すような計算式に基づいて計算する。
【0031】「各コマンドとタイムスタンプ及び転送セ
クタ数の対応表」におけるk番目の項目における転送セ
クタ数をNk、起点からの時間をTk、今回のアクセス
においてリトライが成功した場合に転送されるセクタ数
をNR、1回あたりのリトライ所用時間をTR、確保す
べき転送レートをRとし、「各コマンドとタイムスタン
プ及び転送セクタ数の対応表」へのポインタレジスタ1
5がp番目を示している場合に、n回のリトライを実行
できる条件は、
【0032】
【数1】 となる。ここで、転送レートは転送データセクタ数を所
用時間で割った値となるが、計算に使用する所用時間が
あまり長いと、転送レートの値が意味を持たなくなるの
で、これが行って言いかになるようにし、このためには
m を、
【0033】
【数2】 を満たす最小の値とする必要がある。これらよりリトラ
イ回数nの上限を求めると、
【0034】
【数3】 となり、この値を超えてリトライを行うと転送レートR
を確保できなくなる。
【0035】なお、リトライ回数の上限値の計算に必要
なパラメータR及びtについてホストシステムから指定
できるようにしておき、計算には前もって指定された値
を用いるが、指定がない場合にはHDD装置自身が持つ
デフォルト値を使用する。
【0036】リトライ回数の上限値を計算したならば、
ステップ207のリード/ライト等のアクセス目標をコ
マンドで指定された値の先頭に設定し、ステップ208
で実際にディスクへのアクセスを実行する。
【0037】ステップ208における動作は、目標セク
タを先頭とし、コマンドで指定された範囲の末尾までの
ディスクへのアクセスを実行して正常終了する、という
ものであるが、途中でエラーが発生したならばそのセク
タで異常終了し、次のセクタ以降に対するアクセスは行
わない。
【0038】ステップ208におけるディスクへのアク
セスが正常に終了したかどうかの判定は、ステップ20
9にて実行するが、正常終了であった場合にはコマンド
で指定された範囲に対するディスクへのアクセスは全て
完了していることになるので、コマンドを終了するため
の処理に移る。
【0039】ステップ210において、今回のコマンド
によって転送されたデータセクタ数を「各コマンドとタ
イムスタンプ及び転送セクタ数の対応表」に記録し、次
のコマンドのためにステップ211においてポインタレ
ジスタ15を進め、再びステップ202によるコマンド
待ちループに戻り、ホストシステムからのコマンが発行
されるのを待つ。
【0040】一方、ステップ209が以上終了した場
合、上述した動作内容からディスクへのアクセスはエラ
ーの発生したセクタで停止しているため、リトライを含
むエラー処理を実行するためにステップ301に進む。
ステップ301ではリトライ回数が上限値に達したかど
うかのチェックを行い、リトライ回数が上限値に達して
いれば、これ以上のリトライは転送レートの低下を招く
ために不可能と判断し、次のコマンドの実行に移るため
に処理をステップ210に分岐する。
【0041】ここでの動作は、転送データに誤りが含ま
れることを許可するという前提があることから、リード
系コマンドならばホストシステムに不定データを転送し
て正常終了し、ライト系コマンドならば書込みが正常に
行われないまま正常終了することになる。
【0042】ステップ301でリトライ可能と判断され
た場合にステップ302に進み、エラーが発生したセク
タを再度アクセスするか、そのセクタへのアクセスを中
止して次のセクタへ移るかを判断する。これは、例え
ば、10セクタからなる範囲のセクタ中に、2セクタ目
でエラーが発生したが、3セクタ目以降は正常にアクセ
スできる、というような場合に、2セクタ目でリトライ
回数の上限までリトライを行うことにより3セクタ目以
降にアクセスできないということを防止するためであ
り、同じセクタに対して一定回数のリトライを実施した
ら次のセクタに進む、または、リトライ可能回数がの残
りが一定回数以下になったら次のセクタに進む、或いは
この「一定回数」を一定ではなく、アクセスセクタ残り
数に応じて可変にする、等のようにする。
【0043】このような判定の結果として、同じセクタ
に対してリトライを行う場合には、ステップ401で目
標セクタにエラーの発生したセクタを設定して、ステッ
プ208以下のディスクへのアクセスを実行し、次のセ
クタに進む場合には、ステップ303で目標セクタにエ
ラーの発生した次のセクタを設定して、ステップ208
に分岐し、次のセクタからのアクセスを実行する。
【0044】エラーの発生したセクタに対しての扱い
は、リード系ならば不定なデータを転送して次に進み、
ライト系ならば書込みが正常に行われないまま、次に進
むということになる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、 本発明の磁気デ
ィスク装置及びリトライ制御方法によれば、ホストシス
テムからのコマンドの発行間隔内に、ホストシステムへ
のデータ転送を伴うコマンド実行を終了させることが可
能となる。従って、ホストシステムは、特に映像データ
のような連続データを中断することなく受信し、所定の
時間内に要求されたデータの再生動作を実行することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係するHDDの要部を示
すブロック図。
【図2】同実施形態に関係する転送レート計算処理を説
明するための「各コマンドとタイムスタンプ及び転送セ
クタ数の対応表」の内容を示す概念図。
【図3】同実施形態に関するリトライ処理を説明するた
めのフローチャート。
【図4】従来のHDDコマンド実行処理を説明するため
のタイミングチャート。
【図5】従来のHDDコマンド実行機能の問題点を説明
するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
1………磁気ディスク 2………スピンドルモータ(SPM) 3………ヘッド 4………アクチュエータ 5………ボイスコイルモータ(VCM) 7………ヘッドアンプ回路 8………リード/ライトチャネル 9………ディスクコントローラ(HDC) 10……バッファメモリ(セクタバッファ) 11……ホストシステム 12……CPU 13……ROM 14……SPM/VCMドライバ 15……ポインタレジスタ 16……ゲートアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 G11B 20/10 D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストシステムから発行されるコマンド
    に応じて、ヘッドを用いてディスク記憶媒体に対するデ
    ータの読出し動作または書込み動作を実行する磁気ディ
    スク装置であって、 前記ホストシステムからのコマンドが転送レート保証コ
    マンドであるかどうかを判断する判断手段と、 前記判断手段により、前記ホストシステムより転送され
    たコマンドが転送レート保証コマンドであると判断され
    た場合に、前記コマンドの転送レートを計算する計算手
    段と、 前記計算手段で計算された転送レートに応じたリトライ
    回数上限値を計算するリトライ回数上限値計算手段と、 前記リトライ回数上限値計算手段により計算されたリト
    ライ回数上限値を記憶するためのリトライ回数上限値記
    憶手段とを持ち、 前記ホストシステムからのコマンドに応じて、前記ディ
    スク記憶媒体に対する読出し動作または書込み動作を実
    行する際に、前記ヘッドによる前記ディスク記憶媒体へ
    の読出し動作または書込み動作が正常に行われたどうか
    を判定する動作エラー判定手段と、 前記動作エラー判定手段により、読出し動作または書込
    み動作が正常に行われないと判定された場合、前記動作
    のリトライを実行し、その回数をカウントするリトライ
    回数カウント手段と、 前記リトライ回数カウント手段のカウント値が、前記リ
    トライ回数上限値記憶手段に記憶されたリトライ回数上
    限値に一致したかどうかを判定するリトライ回数一致判
    定手段と、 前記リトライ回数一致判定手段にて前記リトライ回数カ
    ウント手段のカウント値と、リトライ回数上限値記憶手
    段に記憶されたリトライ回数上限値が一致したと判定さ
    れるまで、前記読出し動作または書込み動作のリトライ
    を実行可能とするよう前記ヘッドを制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とした磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記コマンド毎に起点からの経過時間と
    転送セクタ数を記憶するテーブルを持ち、前記転送レー
    ト計算手段は前記テーブルに記憶された経過時間と転送
    セクタ数から所定の計算式により前記コマンドの転送レ
    ートを計算することを特徴とする請求項1記載の磁気デ
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】 前記転送レート計算手段による転送レー
    トは、前記転送セクタ数を前記経過時間で割った値から
    計算することを特徴とする請求項2記載の磁気ディスク
    装置。
  4. 【請求項4】 前記リトライ回数上限値の計算に必要な
    転送レートは前記ホストシステムより指定可能であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 ホストシステムから発行されるコマンド
    に応じて、ヘッドを用いてディスク記憶媒体に対するデ
    ータの読出し動作または書込み動作を実行する磁気ディ
    スク装置のエラーリトライ制御方法であって、 前記ホストシステムからのコマンドが転送レート保証コ
    マンドであるかどうかを判断し、前記ホストシステムよ
    り転送されたコマンドが転送レート保証コマンドである
    と判断された場合に、前記コマンドの転送レートを計算
    するステップと、 前記ステップにより計算された転送レートに応じたリト
    ライ回数上限値を計算し記憶するステップと、 前記ホストシステムからのコマンドに応じて、前記ディ
    スク記憶媒体に対する読出し動作または書込み動作を実
    行する際に、前記ヘッドによる前記ディスク記憶媒体へ
    の読出し動作または書込み動作が正常に行われたどうか
    を判定するステップと、 前記読出し動作または書込み動作が正常に行われないと
    判定された場合、前記動作のリトライを実行し、その回
    数をカウントするステップと、 前記ステップによりカウントされたリトライ回数のカウ
    ント値が、前記リトライ回数上限値に一致したかどうか
    を判定するステップと、 前記リトライ回数のカウント値と、リトライ回数上限値
    が一致するまで、前記読出し動作または書込み動作のリ
    トライを実行可能とするよう、前記ヘッドを制御するス
    テップとを具備したことを特徴とした磁気ディスク装置
    のエラーリトライ制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8117491B2 (en) 2008-07-15 2012-02-14 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. Disk-drive device and method for error recovery thereof
JP2015115051A (ja) * 2013-12-16 2015-06-22 富士通株式会社 制御装置、制御方法、及び制御プログラム

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