JP2001084109A - 座標検出装置 - Google Patents

座標検出装置

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JP2001084109A JP26080499A JP26080499A JP2001084109A JP 2001084109 A JP2001084109 A JP 2001084109A JP 26080499 A JP26080499 A JP 26080499A JP 26080499 A JP26080499 A JP 26080499A JP 2001084109 A JP2001084109 A JP 2001084109A
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Hiromasa Shimizu
弘雅 清水
Katsuyuki Omura
克之 大村
Takuro Sekiya
卓朗 関谷
Sadao Takahashi
禎郎 高橋
Takao Inoue
隆夫 井上
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学式の座標検出装置において操作者もしく
は座標入力面を見る者が再帰的に反射されない反射光を
見てしまう機会を低減し、座標入力面の見やすさを確保
できる座標検出装置を提供すること。 【解決手段】 光学式の座標検出装置100は、受発光
部101Lおよび101Rから座標入力面103に平行
に照射されるプローブ光を再帰的に反射する再帰性反射
部104を有し、さらに、再帰的に反射されない反射光
を遮断する遮蔽板108を再帰性反射部104の端であ
って座標入力面103に平行かつ検出域の方向に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座標検出装置に関
し、特に、電子黒板や大型のディスプレイまたはパーソ
ナルコンピュータのディスプレイ等に対して使用される
光学式の座標検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、座標検出装置として、ペンで座標
入力面を押さえたとき、あるいはペンが座標入力面に接
近したときに、静電または電磁誘導によって電気的な変
化を検出するものがあった。また、特開昭61−239
322号公報の「タッチパネル装置」に開示されている
ように超音波を用いたタッチパネル座標検出装置があっ
た。これは、パネル上に送出された表面弾性波が、指な
どの接触により減衰することを利用して座標位置を検出
するものである。
【0003】しかし、静電または電磁誘導による座標検
出装置は、座標入力面に電気的なスイッチ機能を備える
ことが必要となるため、製造コストが高いという問題点
があった。また、ペンと本体とをつなぐケーブルが必要
であるため、操作性が悪いという問題点があった。
【0004】また、超音波を用いた座標検出装置は、指
入力を前提とする。従って、パネル上で吸収を伴うよう
な材質(柔らかく弾力性を伴う材質)からなるペンによ
り入力を行い、直線を描いた場合、ペンが接触した時点
では安定な減衰が得られるが、移動するとき十分な接触
が得られず、その結果、線が切れてしまうという問題点
があった。また、十分な接触を得ようと、ペンを必要以
上の力で押し付けると、ペンの移動に伴い、ペンのもつ
弾力性のため応力を受け歪を生じ、移動中に歪みを復帰
させる力が働く。そのため曲線を描こうとすると、歪を
元へ戻す力が優りペンを押さえる力が弱くなり、安定な
減衰が得られず、座標入力が途絶えたと判断されてしま
う。このため、超音波を用いた座標検出装置は、ペン入
力を行う場合に信頼性が確保できないという問題があっ
た。
【0005】しかしながら、このような従来技術が有す
る問題についても、本出願人による特願平10−127
035号にかかる出願に開示されているように、比較的
簡単な構成をもった光学式の座標検出装置によって解消
されている。
【0006】近年、このような座標検出装置は、パーソ
ナルコンピュータ等の普及に伴い、情報の入力や選択を
するための有力なツールとして位置付けられ、本出願人
による特願平10−127035号にかかる出願に開示
される技術以外にも様々な技術開発が鋭意検討されてい
るが、いまだ解決されねばならない課題も多々存在す
る。
【0007】図14は、従来の光学式の座標検出装置の
概略構成図であり、図14(a)は、実際に装置を操作
する者(操作者)の視点から座標検出装置を模式的に表
した斜視図であり、図14(b)は、操作者の視点を含
む座標検出装置の断面を表した図である。図において、
座標検出装置500は、受発光部501(そのうち座標
検出装置の左側に配設されるものを受発光部501L、
右側に配設されるものを受発光部501Rを表すことと
する)と、座標入力面503と、反射面505と、背板
506などとから構成される。
【0008】座標検出装置500は、電子黒板のように
単体で使用されるものであってもよいし、パーソナルコ
ンピュータのディスプレイに配設するものであってもよ
い。受発光部501は、座標入力面503に平行に扇形
のプローブ光(座標入力面503上の遮蔽物を検出する
光)を照射し、また、反射面505から反射された反射
光を受光し、その強度分布を検知する部位である。座標
入力面503は、ペンや指などの遮蔽物で、情報の入力
や選択を行う面である。なお、座標検出装置500が、
電子黒板やホワイトボードのごとくマーカー等のペンで
書き込むものであれば、座標入力面503は、実体的な
面であり、パーソナルコンピュータのディスプレイに配
設するようなものであれば、仮想的な面となる。背板5
06は、反射面505等を支持する補強板としての役割
その他、座標検出装置が使用される、パーソナルコンピ
ュータのディスプレイ等の枠としての役割を果たす板で
ある。
【0009】反射面505は、受発光部501から照射
された照射光(プローブ光)を、入射してきた方向に再
帰的に反射する反射面である。照射光を再帰的に反射す
る素材(反射部材)としては、例えばコーナーキューブ
リフレクター等が知られる。図15はコーナーキューブ
リフレクターを表す図である。コーナーキューブリフレ
クターはその内面が錘角90度からなる円錐形状の反射
部材である。座標検出装置500は、反射面505によ
り、入射光(受発光部501からの照射光)が再帰的に
反射し、遮蔽点の位置を検出することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反射面
は正確に作成されているとはいえ、反射部材に欠陥があ
る場合もある。また、反射面の取付状態が完全でない場
合もある。また、反射面上に埃や塵が存在し、照射光が
乱反射する場合もある。従ってこの様な場合において、
照射光がすべて反射面によって正確に受発光部に再帰す
るとは必ずしもいえない。よって、受発光部に高エネル
ギーの光源を用いる場合、これが規定以下であっても反
射面を直視できる状態にあると、操作者もしくは座標入
力面を見る者が再帰的に反射されない反射光を見てしま
う可能性があり、目にまぶしく、座標入力面が見にくく
なるという問題点があり、とくに操作者においては、操
作性が低下するという問題点があった。
【0011】また、反射面は再帰的に照射光を反射する
ので、反射機能を維持するための清掃・点検等の作業が
簡便におこなえる座標検出装置が要望されていた。特
に、座標検出装置が大型のものとなると、縦の反射面の
清掃を行う際に手が届かないという不便さが顕著となっ
てくる。
【0012】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
って、光学式の座標検出装置において操作者もしくは座
標入力面を見る者が再帰的に反射されない反射光を見て
しまう機会を低減し、座標入力面の見やすさを確保でき
る座標検出装置を提供することを目的とする。
【0013】また、反射面の清掃・点検等の作業が簡便
におこなえる座標検出装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、請求項1に記載の座標検出装置は、複数の発光手
段と複数の受光手段とよりなり、これらの発光/受光の
光路内の光遮断手段の有無により、該光遮断手段の平面
もしくはほぼ平面の2次元座標を検出する座標検出装置
において、前記発光手段から出射した光を前記発光手段
の方向とほぼ同一方向に向けて反射する反射手段を有す
るとともに、該反射手段によって反射した光を受光でき
る位置に前記受光手段を配置した座標検出装置であっ
て、検出平面に直交する光束を遮断する遮蔽物を反射面
の辺に沿い検出平面に平行かつ検出域の方向に設けるも
のである。
【0015】また、請求項2に記載の座標検出装置は、
請求項1に記載の座標検出装置において、前記反射手段
は反射面を脱着可能な反射板に固定し、この反射板を固
定・開放する機構と反射板の反射部材をテープで補給す
るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 実施の形態1.実施の形態1では、操作者もしくは座標
入力面を見る者が再帰的に反射されない反射光を見てし
まう機会を低減し、座標入力面の見やすさを確保するこ
とができる光学式の座標検出装置について説明する。ま
ず、光学式の座標検出装置の構成および動作原理につい
て説明する。
【0017】図1は、本実施の形態における光学式の座
標検出装置の動作原理を説明する説明図である。図にお
いて、座標検出装置100は、受発光部101(そのう
ち座標検出装置の左側に配設されるものを受発光部10
1L、右側に配設されるものを受発光部101Rを表す
こととする)と、座標入力面103と、再帰性反射部1
04と、反射面105などとから構成される。受発光部
101は、前述の受発光部501と同一であり、また、
座標入力面103、反射面105はそれぞれ前述の座標
入力面503、反射面505と同一であるので、説明を
省略する。なお、背板506は、図1では省略してあ
る。
【0018】受発光部101Lは光源181Lを有し、
光源181Lは、後述する発光部内のレンズにより座標
入力面103に平行に、L1、L2、L3、・・・Ln
の扇形状の光ビームの束(プローブ光)を照射する。座
標入力面103の周囲には枠体を構成する再帰性反射部
104が配設され、再帰性反射部104の座標入力面1
03に対する内向表面には反射面105が構成されてい
る。なお、受発光部101R内に配設された光源を光源
181Rと称し、光源181Lおよび光源181Rを光
源181と総称することとする。なお、光源181は後
述する様に二次光源であるが、ここでは、単に光源18
1と表記する。
【0019】再帰性反射部104の作用を詳述する。再
帰性反射部104は、表面の反射面105により、光源
181から照射された光を、その入射角度によらず入射
光と同じ方向に反射する特性をもつ。例えば、受発光部
101Lから発した扇形板状の光のうち、プローブ光L
3に注目すると、プローブ光L3は再帰性反射部104
で反射し、再び同じ光路を再帰光(反射光)L3’とし
て受発光部101Lに向かって進行する。受発光部10
1には、後述する受光部が設置されており、プローブ光
L1〜Lnに対する再帰光が受発光部101に再帰した
かどうかを判断する。
【0020】ここで、ユーザが手(指示手段102)で
座標入力面103上の位置Aを指示した場合を考える。
プローブ光L4は位置Aで手に遮られるため反射面10
5に到達しない。すなわち、プローブ光L4に対応する
再帰光は受発光部101Lには到達しない。従って、プ
ローブ光L4に対応する再帰光が受光部で検出されない
ことを利用して、プローブ光L4の延長線(直線L)上
に指示物体が挿入されたことが検知できる。なお、指示
手段102は、ユーザの手・指であってもよいし、光学
的に不透明な材質からなるペン、指示棒等であってもよ
い。
【0021】同様に図1の受発光部101Rからもプロ
ーブ光R1〜Rnを照射し、プローブ光R5に対応する
再帰光が受光部で検出されないことを利用して、プロー
ブ光R5の延長線(直線R)上に指示物体が挿入された
ことが検知できる。従って、直線Lおよび直線Rの方向
が分かれば、直線の交点座標を算出することにより、指
示手段102の指示した座標(位置A)を得ることがで
きる。なお、以上の説明においては、便宜的にプローブ
光にL1〜Ln、R1〜Rnと番号付けを行ったが、プ
ローブ光は連続した扇状の光であって断続的に構成され
ている光ではない。
【0022】次に、受発光部101の構成とプローブ光
L1からLnのうち、どのプローブ光が遮断されたかを
検出する機構について説明する。図2は、受発光部10
1の内部構造を表した概略構成図である。図2は図1の
受発光部101を、座標入力面103に垂直な方向から
見た図である。ここでは簡単のため、座標入力面103
に平行な2次元平面内でのプローブ光の経路および再帰
光の検出についての説明を行う。
【0023】図において、150はフォトセンサなどか
らなる受光強度を検知する受光素子を、151は反射面
105で反射された反射光を集光する集光レンズを、1
87は照射光を偏向し反射光を透過するハーフミラーを
それぞれ表す。なお、光源181は、ハーフミラー18
7の上部(図における座標系においてz>0位置)に配
設されているので、図では点で表示している。光源18
1は後述する光学系を経て図におけるx>0の方向に扇
形に光を射出する。光源181から射出された扇形の光
は矢印Lp、Lq、その他の方向に進行するプローブ光
の集合である。Lp方向に進行したプローブ光は再帰性
反射部104で反射されて、集光レンズ151を通り、
受光素子150上の位置157に到達する。またLq方
向に沿って進行したプローブ光は再帰性反射部104に
反射され受光素子150上の位置156に到達する。
【0024】このように光源181から発し、再帰性反
射部104で反射され同じ経路を戻ってきた再帰光は、
集光レンズ151の作用によって、受光素子150上の
それぞれ異なる位置に到達する。従って、座標入力面1
03上のある位置に指示手段102が挿入されプローブ
光が遮断されると、その再帰光方向に対応する受光素子
150上の点に再帰光が到達しなくなる。よって、受光
素子150上の光強度の分布を調べることによって、ど
の方向のプローブ光が遮られたかを知ることができる。
なお集光レンズ151と受光素子150とを受光部17
0と称することとする。
【0025】図3は、プローブ光と再帰光と受光素子に
よる受光強度との関係を説明する説明図である。受光素
子150は集光レンズ151の焦点面に設置される。光
源181から発した光は、ハーフミラー187により9
0度偏向され、再帰性反射部104で反射され、同じ経
路を戻ってくる。光源181−ハーフミラー187間
と、ハーフミラー187−集光レンズ151間は等距離
に配設されている。このとき、再帰光はハーフミラー1
87を透過し集光レンズ151の中心に集光し、集光レ
ンズ151により受光素子150の配設された位置に結
像する。
【0026】受光素子150上の受光強度分布を考え
る。座標入力面103上に遮光物がない場合は、受光素
子150上の受光強度分布はほぼ一定となる。しかし、
図3に示すように座標入力面103上の位置Bに光を遮
る指示手段102が挿入された場合、ここを通過するビ
ームは遮られ、受光素子150上では位置Dnにおいて
受光強度が弱い領域(暗点)が生じる。この位置Dnは
遮られたビームの出射角(入射角)θnと一対一に対応
しており、受光素子150上の暗点の位置Dnが分かれ
ばθnを知ることができる。θnはDnの関数として式
(1)で与えられる。
【0027】 θn=arctan(Dn/f) ・・・(1)
【0028】図4は、座標検出装置の指示位置Bと、受
発光部間距離wと、指示位置Bを測定する角度θRおよ
びθLとの関係を表す図である。式(1)において、受
発光部101Lにおいて採用するθn、Dnをそれぞれ
θnL、DnLと表示し、受発光部101Rにおいて採
用するθn、DnをそれぞれθnR、DnRと表示する
こととする。
【0029】一般に、θnを測定する基準線の方向は、
座標検出装置100の受発光部101間を結ぶ方向と一
致したものではない。すなわち、図4における受発光部
101間を結ぶ線を基準線とした指示位置Bの方向θ
L、θRはθnL、θnRと異なる。しかしながら、θ
LとθnLもしくはθRとθnRとは、幾何学的な相対
位置関係の変換gおよびhにより、結びつけることがで
きる。すなわち、指示位置Bと座標入力部103とのな
す角θLは、式(1)で求められるDnLもしくはDn
Rの関数として、式(2)および式(3)で表すことが
できる。
【0030】 θL=g(θnL)但し、θnL=arctan(DnL/f)・・・(2) θR=h(θnR)但し、θnR=arctan(DnR/f)・・・(3)
【0031】点Bの座標(x、y)は、wとθLおよび
θRを用いて式(4)、式(5)と表すことができる。
【0032】 x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) ・・・(4) y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR)・・・(5)
【0033】このようにx、yは、DnL、DnRから
算出することができる。すなわち受光素子150上の暗
点の位置DnL、DnRを測定し、受発光部101の幾
何学的配置を考慮することにより、指示手段102で指
示した点Bの座標を検出することができる。
【0034】次に、受発光部101のうち発光部につい
て説明する。図5は、ディスプレイ面を座標入力面10
3として、受発光部101の断面を示す図である。図5
(a)は、図2で示したy軸の負から正に向かう方向に
断面を見たものである。また同図(b)および(c)
は、それぞれ発光部および受光部を別の方向から表示し
たものである。
【0035】受発光部101のうち発光部160につい
て説明する。発光部160は、光源183としてレーザ
ーダイオード、ピンポイントLEDなどスポットをある
程度絞ることが可能な光源を用いる。光源183からデ
ィスプレイ面103に垂直に発した光は、シリンドリカ
ルレンズ184によってx方向にのみコリメートされ
る。これはハーフミラー187で反射された後、ディス
プレイ面103と垂直な方向に平行光として配光するた
めである。光はシリンドリカルレンズ184を出た後、
シリンドリカルレンズ184とは曲率の分布が直交する
2枚のシリンドリカルレンズ185、186で同図y方
向に対して集光される。図5(b)はこの様子を、シリ
ンドリカルレンズ群の配置と光束の集光状態を視点をz
軸に対して回転しx方向から見たものである。
【0036】シリンドリカルレンズ群の作用により、線
状に集光した領域がシリンドリカルレンズ186の後方
に形成される。ここにy方向に狭くx方向に細長いスリ
ット182を挿入する。すなわち、スリット182を設
けることにより、光は線状の二次光源181から発せら
れたものととらえることができる。二次光源181から
発した光はハーフミラー187で反射され、ディスプレ
イ面103の垂直方向への広がりを伴わず、ディスプレ
イ面103と平行に扇形状に広がりながら進行する。進
行した光はディスプレイ面103周辺端に設置してある
再帰性反射部104で反射されて、同様の経路でハーフ
ミラー187方向(矢印C方向)に戻る。ハーフミラー
187を透過した光は、ディスプレイ面103に平行に
進み、シリンドリカルレンズ(集光レンズ)151を通
り受光素子150に入射する。
【0037】このとき二次光源181とシリンドリカル
レンズ151とはハーフミラー187に対して共役な位
置関係にある。すなわち、前述したように、ハーフミラ
ー187からの二次光源181とシリンドリカルレンズ
151とは同じ距離Dの位置にある。また、図5(c)
は受光部170のシリンドリカルレンズ151と受光素
子150を視点を変えてz軸方向から見たものである。
【0038】座標検出装置100の動作原理については
以上の説明の通りである。次に、座標検出装置の概観構
成、特に再帰性反射部104周辺について説明する。図
6は、座標検出装置の外観構成を表した図である。この
うち、図6(a)は斜視図を、図6(b)は座標検出装
置底面付近の断面図を表す。108は反射面105前面
の辺に沿って設けられた遮蔽板であって、人の視点へ向
かう反射光を遮蔽する。遮蔽板108が設けられている
ことにより、座標検出装置100の前面にいる者が、反
射面105を直視する機会を低減することが可能とな
る。
【0039】図7は座標検出装置100全体を真正面か
ら見た図である。図において、103は座標入力面であ
る。図8は、図7のV−V’で切断した断面を表し、1
10は座標検出装置を使用するコンピュータディスプレ
イなどの表示部を表す。図9は図8のE部を拡大したも
ので、反射面105および、遮蔽板108が表されてい
る。遮蔽板108を座標入力面103方向に広げること
によって、座標検出装置100の前面から反射面105
を直視する視点の範囲を狭くすることが可能となる。す
なわち、遮蔽板108を広げることで反射面105を直
視できない視点範囲を広くすることができ、従って、照
射光の反射方向が再帰的でない場合において、その反射
光が目に入ってまぶしく感じてしまう機会が低減され
る。
【0040】実施の形態2.実施の形態2では、反射面
の清掃・点検等の作業が簡便におこなえる座標検出装置
について説明する。一般に、座標検出装置の反射面は光
を効率よく反射させる必要があるので、直接外気に触れ
る構造を有する。従って、座標検出装置を使用していく
間に、使用環境の塵埃等により反射率の低下および無反
射域が生じることとなり、その結果、所期の機能が果た
せなくなる。このために、反射面の点検・清掃、ひいて
は反射面の交換が必要とされる。
【0041】しかしながら再帰性反射部が装置に固着さ
れた構造であると、反射面の点検や清掃に困難が生じ
る。実施の形態2では、さらに、反射面の点検や清掃が
容易で、利便性が高い座標検出装置について説明する。
なお、本実施の形態では、実施の形態1と同様な部分に
ついては説明を省略するものとし、実施の形態1と異な
る部分について説明する。また、特に断らない限り、配
する符号も実施の形態1と同様のものを用いる。
【0042】図10は、実施の形態2の座標検出装置
の、図7のU部に相当する部分の構造を示す切断面を表
した図である。座標検出装置200は、U字構造を有す
る再帰性反射部131と、再帰性反射部131内側表面
に構成され、受発光部(図示せず)からの照射光を再帰
的に反射する反射面132と、反射面132の各種反射
不良から再帰的に反射されない反射光を遮る遮蔽板10
8と、再帰性反射部を取り出す際に使用する押出棒13
4等とから構成される。すなわち、座標検出装置200
の再帰性反射部131は、取り外し可能な構造を有す
る。なお、点線で表した133は、後述する固定片を表
す。
【0043】図11は図10のX−X’における断面図
である。再帰性反射部131は、遮蔽板108側に固定
片133を介し、バネ135の弾性力によって押さえつ
けられ固定される。図において固定側136は、バネ1
35の他端を保持する部位である。
【0044】再帰性反射部131の装着は、再帰性反射
部131を、反射面132の向きに注意しながら、遮蔽
板108と固定片133との間に入れる。続いて、再帰
性反射部131が底辺に至るまで上から押し込む。再帰
反射部131はバネ135の弾性力により固定される。
この機構を右端、中点等に設けることで再帰性反射部1
31を確実に装置に固定できる。再帰性反射部131を
取り出すときは、取出棒134を押し、再帰性反射部1
31を押し上げ、装置から離すことができる。
【0045】なお、ここでは、再帰性反射部131は遮
蔽板108側に押しつける態様を説明したが、これに限
ることなく、背板106側に固定する態様であってもよ
い。また、固定側136は、別途設けることなく背板1
06を利用する態様であってもよい。
【0046】ところで、反射面132が劣化した場合な
ど、取り外した再帰性反射部131上に、新たに反射面
132を配設する必要がある。しかも、この形状は、非
常に長細い長方形である。これには反射部材を帯状とし
反射面132となる面の反対側に粘着材を塗布したロー
ルテープ(反射テープ)を用意することで容易に反射面
132を形成することができる。この反射テープをホル
ダに収納し、これをもって帯状の反射面132を脱着可
能な再帰性反射部131に貼る。図12、図13は再帰
性反射部131に反射テープにより反射面132を形成
する(貼る)ときの状態を示した図である。図12は、
フレームカバーが外された状態を表し、反射テープ16
2裏に粘着材塗布されたテープ状の反射面132、テー
プローラ163、圧着ローラ164、ホルダーフレーム
165、フレームの端片保持面167が表されている。
【0047】図13は図12の左後方からホルダを見た
場合の断面図であり、166はフレームカバーで各部の
番号は図12の番号に対応している。ここで反射テープ
のホルダへの装填は、まずホルダーフレーム165から
フレームカバー166を外し、次に補充する反射テープ
162を、テープローラ163を軸として入れる。この
時テープの端を端片保持面167に押し当てることでテ
ープの始端を保持し固定できる(図12の破線部参
照)。そしてフレームカバー166でフレームの側面で
覆う。このように装填されたホルダを手の収め、始端を
端片保持面167から、反射面132を左端に貼り、再
帰性反射部131上を圧着ローラ164で押さえつけな
がら右の方向に進めることで反射テープ162を再帰性
反射部131に貼ることができる。
【0048】実施の形態2における座標検出装置は、再
帰性反射部の取り外しが容易な構造を有するものであ
る。従って、再帰性反射部の点検・清掃が容易となり、
さらに、反射面の劣化があった場合でも、容易に反射面
を貼り直し、常に座標検出の効率を維持することが可能
となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の座標検出
装置(請求項1)は、板状の縁を前面に設け、装置の機
能原理に支障なく、反斜面の直視範囲を限定することで
きるため、操作者もしくは座標入力面を見る者が再帰的
に反射されない反射光を見てしまう機会を低減し、座標
入力面の見やすさを確保することのできる座標検出装置
を提供することが可能となる。
【0050】また、本発明の座標検出装置(請求項2)
は、反射板を装置から工具不要で脱着可能としたため、
座標検出装置全体の分解を不要とし、反射板上の反射面
の点検・清掃を容易に行うことができる座標検出装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における光学式の座標検出装置の
動作原理を説明する説明図である。
【図2】実施の形態1の座標検出装置の受発光部の内部
構造を表した概略構成図である。
【図3】実施の形態1の座標検出装置のプローブ光と再
帰光と受光素子による受光強度との関係を説明する説明
図である。
【図4】実施の形態1の座標検出装置の指示位置Bと、
受発光部間距離wと、指示位置Bを測定する角度θRお
よびθLとの関係を表す図である。
【図5】ディスプレイを座標入力面として、受発光部の
断面を示す図である。
【図6】実施の形態1の座標検出装置の外観構成を表し
た図である。
【図7】実施の形態1の座標検出装置全体を真正面から
見た図である。
【図8】図7のV−V’で座標検出装置を切断した断面
図である。
【図9】図8のE部を拡大した図である。
【図10】実施の形態2の座標検出装置の、図7のU部
に相当する部分の構造を示す切断面を表した図である。
【図11】図10のX−X’における座標検出装置の断
面図である。
【図12】再帰性反射部に反射テープにより反射面を形
成する(貼る)ときの状態を示した図である。
【図13】再帰性反射部に反射テープにより反射面を形
成する(貼る)ときの状態を示した図である。
【図14】従来の光学式の座標検出装置の概略構成図で
ある。
【図15】コーナーキューブリフレクターを表す図であ
る。
【符号の説明】
100、200 座標検出装置 101、101R、101L 受発光部 102 指示手段 103 座標入力面 104、131 再帰性反射部 105、132 反射面 106 背板 108 遮蔽板 133 固定片 134 押出棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 禎郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 井上 隆夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B068 AA05 AA15 AA22 AA33 BB20 BC04 BE08 5B087 AA09 AB05 AE02 CC12 CC26 CC34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光手段と複数の受光手段とより
    なり、これらの発光/受光の光路内の光遮断手段の有無
    により、該光遮断手段の平面もしくはほぼ平面の2次元
    座標を検出する座標検出装置において、前記発光手段か
    ら出射した光を前記発光手段の方向とほぼ同一方向に向
    けて反射する反射手段を有するとともに、該反射手段に
    よって反射した光を受光できる位置に前記受光手段を配
    置した座標検出装置であって、 検出平面に直交する光束を遮断する遮蔽物を反射面の辺
    に沿い検出平面に平行かつ検出域の方向に設けることを
    特徴とする座標検出装置。
  2. 【請求項2】 前記反射手段は反射面を脱着可能な反射
    板に固定し、この反射板を固定・開放する機構と反射板
    の反射部材をテープで補給することを特徴とする請求項
    1に記載の座標検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014076993A1 (ja) * 2012-11-14 2017-01-05 日本電気株式会社 インターフェース装置及び入力受付方法

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JPWO2014076993A1 (ja) * 2012-11-14 2017-01-05 日本電気株式会社 インターフェース装置及び入力受付方法

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