JP2001083858A - プロセスカートリッジ - Google Patents

プロセスカートリッジ

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JP2001083858A
JP2001083858A JP25940799A JP25940799A JP2001083858A JP 2001083858 A JP2001083858 A JP 2001083858A JP 25940799 A JP25940799 A JP 25940799A JP 25940799 A JP25940799 A JP 25940799A JP 2001083858 A JP2001083858 A JP 2001083858A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドラムユニットと現像ユニットとを連結して
なるプロセスカートリッジにおいて、熱による構成部品
の膨張・変形が生じても感光体ドラムと現像ローラと
が、過度に圧接されないようにして画像不具合の発生を
防止する。 【解決手段】 ドラムユニット10の側板100を板厚
方向と直交する方向に複数に分割するとともに、側板要
素100a、100b同士をゴム弾性体からなる可撓性
部材200を介して互いに連結した。画像形成装置の稼
動に伴う発熱などによりプロセスカートリッジ構成部品
の膨張・変形が生じた場合、ドラムユニット10の側板
10を構成する可撓性部材200が弾性変形して、感光
体ドラム12と現像ローラ18との間隔変化を吸収す
る。側板100自体に弾力性を持たせることができるの
で、可撓性部材を設ける空間を別途確保する必要がな
い。可撓性部材200は、側板要素100a、100b
に板厚方向に抜き挿し可能に嵌合し、板厚方向と直行す
る方向には抜き挿しできない構造になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置
に用いる静電像担持体ドラムを有するドラムユニットと
現像ユニットとを連結してなるプロセスカートリッジに
関する。特に、熱による構成部品の膨張・変形が生じて
も静電像担持体ドラムとこのドラム外周面に近接又は当
接されて配置される現像ローラとが過度に圧接されない
ように防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンタ等の画像形成装
置には、静電像担持体ドラムとしての感光体ドラムに形
成された静電潜像を顕像化するための現像ユニットが設
けられている。現像ユニットは、トナーを収納するトナ
ー収納部、トナー収納部内のトナーを攪拌するアジテー
タ、感光体ドラムに当接または微小な隙間をもって回転
駆動される現像ローラ、現像ローラにトナーを補給する
補給ローラ等により構成されている。また近年では、感
光体ドラムを回転自在に収納したドラムユニットと現像
ユニットとを連結して一体化したプロセスカートリッジ
が普及している。プロセスカートリッジにおいては、ト
ナーの漏れや画像不良、異常トルクの発生を防止するた
めに、感光体ドラムと現像ローラとの位置を予め精度良
く定めるようにしている(たとえば特開平05-134488号
公報参照)。しかし、画像形成装置の稼動に伴う発熱な
どによりプロセスカートリッジを構成している部品が膨
張・変形すると、感光体ドラムとそのドラム外周面に近
接又は当接されて配置される現像ローラとの間隔が変化
するため、両者が過度に圧接されることがある。その結
果、感光体ドラムが傷ついたり現像ローラが傷ついたり
して画像品質が低下するという不具合が生じる。そこ
で、ばねによる一定の付勢力で感光体ドラムと現像ロー
ラとを互いに圧接させる方式が採用されている(たとえ
ば特開平05-232752号公報参照)。この種の方式として
は、カートリッジカバーの内面に弾性部材を設け、カー
トリッジカバーを装着することにより、当該弾性部材を
介して現像ローラを感光ドラム側に付勢し位置決めする
ようにしたものがある(特開平05-281798号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにばねによ
る一定の付勢力で感光体ドラムと現像ローラとを互いに
圧接させる方式や、カートリッジカバーに弾性部材を設
けて現像ローラを感光体ドラム側に付勢し位置決めする
方式を用いれば、画像形成装置の稼動に伴う発熱などに
よりプロセスカートリッジを構成している部品が膨張・
変形した場合でも、それをばねなどの弾性部材の変形に
よって吸収し、感光体ドラムと現像ローラとの間隔ある
いは圧接力を一定に保つことができるので、感光体ドラ
ムや現像ローラの損傷を防止して画像品質の低下を防止
できる。しかしながら、このような方式では、プロセス
カートリッジあるいはこれが装着される画像形成装置内
に、感光体ドラムと現像ローラとを一定の付勢力で互い
に圧接させる弾性部材を設ける空間を別途確保しなけれ
ばならないため、プロセスカートリッジあるいは画像形
成装置の大型化を招くことになる。そこで本発明は、画
像形成装置の稼動に伴う発熱などによりプロセスカート
リッジを構成している部品が膨張・変形した場合でも、
それをばねなどの弾性部材の変形によって吸収し、感光
体ドラムと現像ローラとの間隔あるいは圧接力を一定に
保つことができるプロセスカートリッジを、プロセスカ
ートリッジやこれが装着される画像形成装置を大型化す
ることなく実現することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、静電像担持体ドラムとこれ
を軸支する側板とを有するドラムユニットと、前記静電
像担持体ドラムに形成された静電像を現像する現像ロー
ラを有する現像ユニットとを、前記ドラムユニットの側
板に前記現像ユニットを連結することにより一体化して
なるプロセスカートリッジにおいて、前記ドラムユニッ
トの側板を板厚方向と直交する方向に複数に分割すると
ともに、分割された側板要素同士をゴム弾性体からなる
可撓性部材を介して互いに連結した。この発明によれ
ば、画像形成装置の稼動に伴う発熱などによりプロセス
カートリッジ構成部品の膨張・変形が生じた場合、ドラ
ムユニットの側板要素同士を連結しているゴム弾性体か
らなる可撓性部材が弾性変形して、静電像担持体ドラム
と現像ローラとの間隔変化を吸収することにより、静電
像担持体ドラムと現像ローラとが過度に圧接されるのを
防ぐことができる。ドラムユニットの側板の一部を構成
するようにしてゴム弾性体からなる可撓性部材を設ける
ことにより、側板自体に伸縮性(弾性)を持たせること
ができるので、可撓性部材を設ける空間を別途確保する
必要がない。 したがって、可撓性部材を設けたことに
よってプロセスカートリッジやこれが装着される画像形
成装置を大型化することはない。また、請求項2記載の
発明は、請求項1記載のプロセスカートリッジにおい
て、前記可撓性部材は、前記側板要素に板厚方向に抜き
挿し可能に嵌合し、板厚方向と直行する方向には抜き挿
しできない構造になっていることを特徴としている。こ
の発明によれば、請求項1の発明の作用に加え、可撓性
部材を有するドラムユニットの組み立てが容易にでき、
可撓性部材を保持するための別部品を必要としないので
製造コストが低く抑えられる。さらに、ドラムユニット
の側板を容易に分解できるので、側板要素や可撓性部材
をリサイクル利用する際の取り扱いが容易になる。ま
た、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記
載のプロセスカートリッジにおいて、前記可撓性部材
は、前記静電像担持体ドラムと前記現像ローラとを互い
に離間させる方向に1kg重の荷重を加えたときにおけ
る、前記静電像担持体ドラムの軸支点と前記現像ローラ
の軸支点との間隔の変化量が0.05mm以上2mm以
下となるように形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、請求項1、請求項2または請求項3
の発明の作用に加え、動作時に加わる力によって静電像
担持体ドラムと現像ローラとの距離が離れ過ぎるのを防
止できる。
【0005】また、請求項4記載の発明は、請求項1、
請求項2または請求項3記載のプロセスカートリッジに
おいて、前記ドラムユニットの前記静電像担持体ドラム
を軸支する点と前記現像ユニットの前記現像ローラを軸
支する点との距離が固定され、前記現像ローラの外周面
を前記静電像担持体ドラムの外周面に接触させつつ、当
該ドラム外周面の静電像を現像することを特徴としてい
る。この発明によれば、請求項1、請求項2または請求
項3の発明の作用に加え、ドラムユニットの静電像担持
体ドラムを軸支する点と現像ユニットの現像ローラを軸
支する点との距離が固定された状態にて、現像ローラを
静電像担持体ドラムに接触させつつ、ドラム外周面の静
電像を現像するタイプのプロセスカートリッジにおい
て、画像形成装置の稼動に伴う発熱によるプロセスカー
トリッジ構成部品の膨張・変形および現像ローラ(一般
にシリコーンゴムやウレタンゴムで構成される)の静電
像担持体ドラムとの接触に伴う熱膨張・変形による静電
像担持体ドラムと現像ローラとの間隔変化を吸収し、両
者が過度に圧接されるのを防止できる。また、請求項5
記載の発明は、請求項4記載のプロセスカートリッジに
おいて、前記可撓性部材を前記現像ローラの前記ドラム
外周面との接触部と同一の材料で形成するとともに、前
記板厚方向と直交する方向における前記可撓性部材の最
狭部の寸法を前記現像ローラの前記接触部の肉厚と同等
にしたことを特徴としている。この発明によれば、請求
項4の発明の作用に加え、画像形成装置の稼動に伴う発
熱によるプロセスカートリッジ構成部品の膨張・変形量
と、現像ローラの静電像担持体ドラムとの接触に伴う熱
膨張・変形量とが同じになるので、静電像担持体ドラム
と現像ローラとの間隔を温度によらず一定に保つことが
できる。つまり、現像ローラが熱膨張して静電像担持体
ドラムを過度に押し付けようとしても、同等の熱膨張が
ゴム弾性体からなる可撓性部材にも生じるため、両熱膨
張・変形量が相殺されることになり、静電像担持体ドラ
ムと現像ローラとの間隔は変化しない。よって、静電像
担持体ドラムと現像ローラとが過度に圧接されるのを防
止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1を参照して、画像形成
装置1の全体構造を説明する。画像形成装置1の本体ケ
ース2の上部には原稿(図示せず)の画像を読み取る画
像読取装置3が装着され、本体ケース2の内部にはプロ
セスカートリッジ4が着脱自在に装着されている。プロ
セスカートリッジ4の下方には、記録媒体である転写用
紙5が搬送される用紙搬送路6が形成されている。画像
読取装置3は、画像読取部7と、この画像読取部7によ
る読取位置へ供給される原稿が載置される原稿トレイ8
とを有する。原稿トレイ8は、支点軸9を中心として実
線で示した水平位置と二点鎖線で示した起立位置との間
で回動可能に支持され、それぞれの回動位置において図
示しないストッパにより位置固定されている。プロセス
カートリッジ4は、ドラムユニット(感光体ユニット)
10と現像ユニット11とを連結固定することにより形
成されている(図2、図3、図4参照)。ドラムユニッ
ト10内には、静電像担持体ドラムである感光体ドラム
12とこの感光体ドラム12の外周面を一様に帯電させ
る帯電ローラ13とが設けられ、さらに、感光体ドラム
12の外周面に形成されたトナー像を転写用紙5に転写
した後にこの感光体ドラム12の外周面に残留した排ト
ナーを回収する排トナー回収部14が形成されている。
感光体ドラム12の両端部は、ドラムユニット10の両
側部をなす一対の側板100間に回転自在に保持されて
いる。また、ドラムユニット10の外周部には、このド
ラムユニット10単体または現像ユニット11と連結し
た後のプロセスカートリッジ4を把持する取っ手15が
形成されている。
【0007】現像ユニット11内には、トナーを収納す
るトナー収納部16が形成され、このトナー収納部16
内には、トナーを攪拌する回転体であるアジテータ1
7、感光体ドラム12の外周面に当接される回転体であ
る現像ローラ18、現像ローラ18ヘトナーを補給する
回転体である補給ローラ19、現像ローラ18の外周面
に当接された現像ブレード20等が設けられている。こ
の現像ユニット11の両側にはケース壁である側板部1
1aが形成され、現像ユニット11とドラムユニット1
0とを連桔したときに、側板部11aの外側面の一部が
側板100の内側面に面接触される。一方の側板部11
aには、ドラムユニット10の側板部100の内側面に
面接触する面よりもへこんだへこみ部分が形成されてお
り、このへこみ部分には、本体ケース2内に設けられた
駆動モータ(図示せず)から感光体ドラム12へ伝達さ
れた駆動力を現像ローラ18や補給ローラ19及びアジ
テータ17へ伝達する動力伝達機構21が配置されてい
る。さらに、このへこみ部分には、トナー収納部16へ
トナーを入れる開口が形成され、この開口を閉止する閉
止栓22か取り付けられている。本体ケース2内におけ
るプロセスカートリッジ4の装着位置の周囲には、感光
体ドラム12の外周面を露光して静電潜像を形成する光
書込装置であるレーザ書込ユニット23、転写用紙5を
斜めに載置した状態で保持する給紙トレイ24、給紙ト
レイ24内の転写用紙5を一枚ずつ給紙する給紙ローラ
25、現像ローラ18からトナーを供給されることによ
り顕像化された感光体ドラム12の外周面のトナー像を
転写用紙5に転写させる転写装置である転写ローラ2
6、転写用紙5に転写されたトナー像を定着させる定着
装置27、定着装置27を通過した転写用紙5が排紙さ
れる受け板28等が設けられている。
【0008】本体ケース2内の左右一対の側板(図示せ
ず)には、プロセスカートリッジ4を本体ケース2内に
着脱する際のガイド溝29,30が2本ずつ形成されて
いる。現像ユニット11の側板部11aには一方のガイ
ド溝29に係合するガイドビン31が形成され、ドラム
ユニット10の側板100には他方のガイド溝30に係
合するガイドビン32が形成されている。なお、プロセ
スカートリッジ4の着脱は受け板28側から行われ、着
脱の際には受け板28を回動させて着脱側を開放する。
プロセスカートリッジ4には、感光体ドラム12を露出
させてその外周面を転写ローラ26の外周面と接触させ
るための開口部33が形成され、この開口部33を開閉
するシャッタ34が設けられている。シャッタ34は、
一端がドラムユニット10の側板100に回動自在に取
り付けられた一対のアーム部とそのアーム部の他端側を
連結した連結片とからなる回動アーム35と、回動アー
ム35の連結片側に回動自在に取り付けられたシャッタ
本体36とにより構成されている。回動アーム35の側
板100への取付箇所には第1スプリング37が取り付
けられ、この第1スプリング37は、回動アーム35の
連結片側をドラムユニット10の外周面に押し付ける向
きに付勢している。シャッタ本体36と回動アーム35
との連結部には第2スプリング38が取り付けられ、こ
の第2スブリング38は、シャッタ本体36の先端部を
ドラムユニット10の外周面に押し付ける向きに付勢し
ている。回動アーム35のアーム部には外方向きに突出
した突起39が形成されている。
【0009】プロセスカートリッジ4を本体ケース2外
へ取り出した状態においては、シャッタ34は第1スブ
リング37の付勢力と第2スプリング38の付勢力とに
より回動し、開口部33を閉止している(図2参照)。
プロセスカートリッジ4を本体ケース2内に装着する過
程において、突起39がガイド溝30に係合して突起3
9が押圧されることによりシャッタ34が開口部33を
開放する方向へ次第に回動し、本体ケース2内へのプロ
セスカートリッジ4の装着が終了したときに開口部33
か完全に開放される(図1、図2、図3参照)。ドラム
ユニット10と現像ユニット11との連結構造及び連結
手順について図2ないし図4を参照して説明する。ドラ
ムユニット10の側板100には、ピン挿入穴40、嵌
合穴41、ネジ挿通穴42が形成されている。現像ユ二
ツト11の側板部11aには、ピン挿入穴43、嵌合突
起44、ネジ穴45か形成されている。ドラムユニット
10と現像ユニット11とを連結したときには、側板1
00の内側面に側板部11aの外側面か面接触し、ピン
挿入穴40、43が同一中心線上で重ね合わされてこれ
らのピン挿入穴40、43に連結ピン46が圧入され、
嵌合突起44が嵌合穴41に弾性的に嵌合され、ネジ挿
通穴42に挿通されたネジ47がネジ穴45に螺合され
ている。この状態にて、感光体ドラム12と現像ローラ
18との距離が固定される。
【0010】図5(a)に示すように、ドラムユニット
10の一対の側板100は、感光体ドラム12および帯
電ローラ13を保持している側板要素100aと、現像
ユニット11の嵌合突起44が嵌合する嵌合穴41が形
成された側板要素100bとに分割し、側板要素100
a、100b同士をゴム弾性体からなる可撓性部材20
0を介して互いに連結してなる。可撓性部材200の厚
さt(図5(b))は両側板要素100a、100bの
それと同等に形成されている。可撓性部材200には、
左右対称かつ上下方向に等間隔に形成されたくびれ形状
(根元部分が細くなった形状)の複数の突起部200a
が形成されており、各突起部200aが両側板要素10
0a、100bに形成された同形の凹部101と密に嵌
合するようになっている。これにより、可撓性部材20
0は、両側板要素100a、100bに対し、板厚方向
に抜き挿し可能に嵌合し、板厚方向と直行する方向(板
面に沿った方向)には抜き挿しできない構造になってい
る。すなわち、この可撓性部材200はジグソーパズル
のごとく両側板要素100a、100bと板厚方向に抜
き差し可能で板厚方向と直行する方向には容易に外れな
い構造になっている。
【0011】プロセスカートリッジ4に対し、ドラムユ
ニット10と現像ユニット11とを引き離そうとする向
きに力が加わると、現像ユニット11の嵌合突起44に
対し、感光体ドラム12から遠ざかる向きに力が働く。
このためドラムユニット10の側板100には、ピン挿
入穴40を支点として嵌合穴41を感光体ドラム12か
ら遠ざけようとする力が作用する。このときドラムユニ
ット10の側板100が変形する構造を持たない場合
は、感光体ドラム12と現像ローラ18との間に過度の
圧接力が生じることになるが、上記のように側板100
の一部を構成するようにしてゴム弾性体からなる可撓性
部材200を設けたことにより、側板100自体に可撓
性を持たせることができるので、感光体ドラム12と現
像ローラ18とを間隔を広げようとする力を吸収でき、
感光体ドラム12と現像ローラ18とが過度に圧接され
るのを防止できる。この結果、感光体ドラム12が傷つ
いたり、現像ローラ18が傷ついたりして発生する画像
不具合を防止することができる。可撓性部材200の形
状はこの実施の形態に示したものに限定されない。側板
要素100a、100bと板厚方向に抜き挿し可能に嵌
合し、板厚方向と直行する方向には抜き挿しできない構
造が実現できさえすれば、可撓性部材200の形状は任
意である。
【0012】可撓性部材200は、感光体ドラム12と
現像ローラ18とを互いに離間させる方向に1kg重の
荷重を加えたときにおける、感光体ドラム12の軸支点
と現像ローラ18の軸支点との間隔の変化量が0.05
mm以上2mm以下となるように形成されていることが
望ましい。可撓性部材200の変形量が0.05mmよ
り少ないと、感光体ドラム12と現像ローラ18との間
に生じる過度の圧接を防止するには不十分となる。また
逆に変形量が2mmより多いと現像ローラ18の回転力
や、感光体ドラム12の駆動力が加わっただけで感光体
ドラム12と現像ローラ18との間隔が広がって現像が
できなくなり、画像抜けが発生しやすくなる。また、可
撓性部材200を現像ローラ18の感光体ドラム12と
の接触部と同一の材料で形成するとともに、板厚方向と
直交する方向における可撓性部材200の最狭部の寸法
dを現像ローラ18の接触部の肉厚と同等にしておくこ
とが望ましい。このようにしておけば、画像形成装置の
稼動に伴う発熱によるプロセスカートリッジ4の構成部
品の膨張・変形量と、現像ローラ18の感光体ドラム1
2との接触に伴う熱膨張・変形量とが同じになるので、
感光体ドラム12と現像ローラ18との間隔を温度によ
らず一定に保つことができる。つまり、現像ローラ18
が熱膨張して感光体ドラム12を過度に押し付けようと
しても、同等の熱膨張がゴム弾性体からなる可撓性部材
200にも生じるため、両熱膨張・変形量が相殺される
ことになり、感光体ドラム12と現像ローラ18との間
隔は変化しない。よって、感光体ドラム12と現像ロー
ラ18とが過度に圧接されるのを防止できる。ゴム弾性
体材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム等が適
当であり、その硬度を20〜70度(JIS−A)、好
ましくは30〜50度として用いるのが側板要素100
a、100bとの密着性を図る上で好ましい。なお、上
記実施の形態では、ドラムユニット10の側板100を
それぞれ側板要素100aと100bの2つの要素に分
割した場合を例示したが、3つ以上の側板要素に分割
し、側板要素同士を可撓性部材を介して連結してもよ
い。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、画像形成
装置の稼動に伴う発熱などによりプロセスカートリッジ
構成部品の膨張・変形が生じた場合、ドラムユニットの
側板要素同士を連結しているゴム弾性体からなる可撓性
部材が弾性変形して、静電像担持体ドラムと現像ローラ
との間隔変化を吸収することにより、静電像担持体ドラ
ムと現像ローラとが過度に圧接されるのを防ぐことがで
きる。ドラムユニットの側板の一部を構成するようにし
てゴム弾性体からなる可撓性部材を設けたことにより、
側板自体に可撓性を持たせることができるので、可撓性
部材を設ける空間を別途確保する必要がない。したがっ
て、可撓性部材を設けたことによってプロセスカートリ
ッジやこれが装着される画像形成装置を大型化すること
はない。また、請求項2記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、可撓性部材を有するドラムユニットの組
み立てが容易にでき、可撓性部材を保持するための別部
品を必要としないので製造コストが低く抑えられる。さ
らに、ドラムユニットの側板を容易に分解できるので、
側板要素や可撓性部材をリサイクル利用する際の取り扱
いが容易になる。
【0014】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1、請求項2または請求項3の効果に加え、動作時に
加わる力によって静電像担持体ドラムと現像ローラとの
距離が離れ過ぎるのを防止できる。また、請求項4記載
の発明によれば、請求項1、請求項2または請求項3の
効果に加え、ドラムユニットの静電像担持体ドラムを軸
支する点と現像ユニットの現像ローラを軸支する点との
距離が固定された状態にて、現像ローラを静電像担持体
ドラムに接触させつつ、ドラム外周面の静電像を現像す
るタイプのプロセスカートリッジにおいて、画像形成装
置の稼動に伴う発熱によるプロセスカートリッジ構成部
品の膨張・変形および現像ローラの静電像担持体ドラム
との接触に伴う熱膨張・変形による、静電像担持体ドラ
ムと現像ローラとの間隔変化を吸収し、両者が過度に圧
接されるのを防止できる。また、請求項5記載の発明に
よれば、請求項4の効果に加え、画像形成装置の稼動に
伴う発熱によるプロセスカートリッジ構成部品の膨張・
変形量と、現像ローラの静電像担持体ドラムとの接触に
伴う熱膨張・変形量とが同じになるので、静電像担持体
ドラムと現像ローラとの間隔を温度によらず一定に保つ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成装置の全
体構造を示す縦断側面図である。
【図2】プロセスカートリッジを示す内部透視側面図で
ある。
【図3】シャッタを開放位置へ移動させた状態のプロセ
スカートリッジを示す内部透視側面図である。
【図4】ドラムユニットと現像ユニットとに分離した状
態のプロセスカートリッジを示す内部透視側面図であ
る。
【図5】(a)はドラムユニットの構造を示す内部透視
側面図、(b)はドラムユニットの側板の構造を示す要
部拡大斜視図である。
【符号の説明】
4:プロセスカートリッジ 10:ドラムユニット 11:現像ユニット 12:感光体ドラム 18:現像ローラ 23:光書込装置 26:転写装置 27:定着装置 100:側板 100a、100b:側板要素 200:可撓性部材 d:寸法

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電像担持体ドラムとこれを軸支する側
    板とを有するドラムユニットと、前記静電像担持体ドラ
    ムに形成された静電像を現像する現像ローラを有する現
    像ユニットとを、前記ドラムユニットの側板に前記現像
    ユニットを連結することにより一体化してなるプロセス
    カートリッジであって、前記ドラムユニットの側板を板
    厚方向と直交する方向に複数に分割するとともに、分割
    された側板要素同士をゴム弾性体からなる可撓性部材を
    介して互いに連結したことを特徴とするプロセスカート
    リッジ。
  2. 【請求項2】 前記可撓性部材は、前記側板要素に板厚
    方向に抜き挿し可能に嵌合し、板厚方向と直行する方向
    には抜き挿しできない構造になっていることを特徴とす
    る請求項1記載のプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記可撓性部材は、前記静電像担持体ド
    ラムと前記現像ローラとを互いに離間させる方向に1k
    g重の荷重を加えたときにおける、前記静電像担持体ド
    ラムの軸支点と前記現像ローラの軸支点との間隔の変化
    量が0.05mm以上2mm以下となるように形成され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    プロセスカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記ドラムユニットの前記静電像担持体
    ドラムを軸支する点と前記現像ユニットの前記現像ロー
    ラを軸支する点との距離が固定された状態にて、前記現
    像ローラの外周面を前記静電像担持体ドラムの外周面に
    接触させつつ、当該ドラム外周面の静電像を現像するこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載
    のプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記可撓性部材を前記現像ローラの前記
    ドラム外周面との接触部と同一の材料で形成するととも
    に、前記板厚方向と直交する方向における前記可撓性部
    材の最狭部の寸法を前記現像ローラの前記接触部の肉厚
    と同等にしたことを特徴とする請求項4記載のプロセス
    カートリッジ。
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