JP2001083232A - 受動ターゲット位置決定装置 - Google Patents

受動ターゲット位置決定装置

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JP2001083232A
JP2001083232A JP2000246900A JP2000246900A JP2001083232A JP 2001083232 A JP2001083232 A JP 2001083232A JP 2000246900 A JP2000246900 A JP 2000246900A JP 2000246900 A JP2000246900 A JP 2000246900A JP 2001083232 A JP2001083232 A JP 2001083232A
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cpa
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azimuth
frequency
distance
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JP2000246900A
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English (en)
Inventor
A Harenboogu Philip
フィリップ・エー・ハレンボーグ
T Ho Pyuokku
ピュオック・ティー・ホ
W Kasareguno James
ジェームズ・ダブリュ・カサレグノ
C Cantwell Thomas Jr
トーマス・シー・キャントウェル・ジュニア
Kwong Harry
ハリー・クオン
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Raytheon Co
Original Assignee
Raytheon Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ターゲットの再近接点(CPA)
通過前に、ターゲットの速度、方位と、2次元的なター
ゲット位置を正確迅速に決定することができる単一のセ
ンサの受動ターゲット位置決定システムをエルことを目
的とする。 【解決手段】 ターゲットに関する方位および周波数情
報を与えるためのセンサアレイ32、ビーム成形回路網3
4、追跡装置36等を含む第1の機構と、ターゲットのC
PAに関連するパラメータを予測してそれに応答した出
力を与えるために1次元グリッドサーチアルゴリズムと
それに後続する多次元サーチアルゴリズムを実行する受
動ターゲット位置決定装置30のような第2の機構と、方
位および周波数情報ならびに出力に基づいてターゲット
位置を評価する第3の機構とを具備していることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はターゲット追跡シス
テム、特に、時間、方位、周波数情報によって一定の速
度で運動走行するターゲットの位置を決定するための受
動ソナーシステム、受動レーダシステムおよび/または
受動光学システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ターゲット追跡システムは、海軍の戦
争、麻薬禁止、航空管制制御、衝突防止応用を含む種々
の要求される応用で使用される。このような応用は価格
が効率的なターゲットの位置、速度、最も近い点を素早
く正確に決定できるソナー、レーダ、または光学システ
ムを必要とする。
【0003】能動ソナーシステムは、ターゲットに向け
て音波を送信する音響送信機と、ターゲットから反射後
の音波を受信するための音響センサとを含んでいる。音
波の送信と、反射された音波の受信との間の時間間隔を
測定することによって、能動ソナーシステムはターゲッ
ト距離の正確な評価値を与えることができる。残念なが
ら、敵の船は能動ソナーシステムにより送信された音波
を検出することができるので、能動ソナーは多くの軍事
応用では望ましくない。
【0004】受動ソナーシステムは、ターゲットから発
散した音響エネルギを検出し、その音響エネルギを電気
信号に変換する音響センサを含んでいる。ビーム成形お
よびスペクトル分解回路は電気信号を処理し、処理され
た音響情報のフレーム(しばしばイメージと呼ばれる)
を追跡装置へ与える。追跡装置は音響情報のフレームを
解析し、ターゲットの方向と音響周波数の評価値をソナ
ーコンピュータへ与える。コンピュータは、ビーム成形
およびスペクトル分解回路の出力および追跡装置の出力
を処理し、処理された情報を所定の応用に適用可能なフ
ォーマットで表示するためのソフトウェアを実行する。
【0005】ターゲットの距離および速度を決定するた
めに、多数のソナーシステムはターゲットの最接近点
(CPA)の評価値を必要とし、この点はターゲットが
ソナーシステムに対して最も接近する点である。CPA
検出器は、ターゲットがCPAに到達したときを近似し
て、CPAのソナーシステムとターゲットとの間の距離
とターゲット速度を評価するために、ターゲットから発
散する音響エネルギのドップラシフトを測定する。残念
ながら、CPA検出器はターゲットが一度CPAを通過
するとCPAパラメータを決定する。結果として、ター
ゲット距離と速度はターゲットがCPAを通過した後に
評価されるが、これは多くの場合非常に遅く幾つかの応
用では許容できない。さらに、このようなソナーシステ
ムは典型的に2次元でターゲットの位置を正確に評価で
きず、代わりに、ターゲット距離と速度だけしか評価で
きない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】利用可能な測定データ
のサブセットを使用する通常の受動ソナーシステムはタ
ーゲットの運動と位置についての早期の正確な評価値を
得ることができない。さらに正確にターゲット位置を決
定するため、しばしば幾つかのソナーシステムが使用さ
れ、ターゲットの位置は各ソナーシステムから得られた
方位情報から三角測量で決定される。付加的なソナーシ
ステムは高価であり、計算上効率が悪く、付加的なメン
テナンスを必要とし、構成が困難で、複雑なソナーシス
テム全体の信頼性を減少する。
【0007】能動および受動レーダシステムと光学シス
テムは能動および受動ソナーシステムと類似している。
結果として、通常のレーダおよび光学システムはソナー
システムの場合と類似する欠点を有する。
【0008】ターゲットがCPAを通過する前に、ター
ゲットの速度および方位に加えて、2次元のターゲット
位置を正確迅速に決定することができ、価格が合理的で
1つのセンサの受動ターゲット位置決定システムが技術
で必要とされている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この技術的要求は本発明
の受動ターゲット位置決定装置により解決される。例示
的な実施形態では、受動ターゲット位置決定システムは
レーダ、ソナー、または光学的ターゲット追跡システム
と共に使用するように適合されており、ターゲットに関
する方位および周波数情報を提供する第1の機構を含ん
でいる。第2の機構はターゲットのシステムへの最も近
い接近点(CPA)に関連する1以上のパラメータを予
測し、それに応答して出力する。第3の機構は方位およ
び周波数情報と出力に基づいてターゲットの位置を評価
する。
【0010】特別の実施形態では、方位および周波数情
報は方位ベクトルと、対応する時間ベクトルと、周波数
ベクトルとを含んでおり、それぞれ時間ベクトルに含ま
れている時間に対応する測定のシーケンスを含んでい
る。第1の機構はセンサアレイと追跡装置を含んでい
る。1以上のCPAパラメータはCPAまでのスケール
された距離と、CPAまでの時間と、CPAにおける方
位と、ターゲット速度とを含んでいる。第2の機構は1
次元のグリッドサーチアルゴリズムを実行し、それに後
続して多次元のサーチアルゴリズムを行い出力を決定す
る。第3の機構はCPAまでの真の距離の評価値を与え
るためにターゲット速度評価によりCPAまでの距離を
スケールする機構を含んでいる。第3の機構はCPAま
での真の距離と、CPAまでの時間と、CPAにおける
方位と、ターゲット速度評価値とを使用して、ターゲッ
トの位置の正確な評価値を計算する機構を含んでいる。
【0011】さらに特別の実施形態では、CPAまでの
時間は、ターゲットが受動ソナーシステムに対するCP
Aに到達するのに必要な時間であり、CPAにおけるス
ケールされたターゲット距離の評価値は、ターゲットが
ターゲット速度によりスケールされたCPAにあるとき
のソナーシステムとターゲットとの間の距離であり、タ
ーゲット方位評価値はターゲットがCPAで有する方位
の評価値である。第2の機構は方位情報内に含まれてい
る個々の方位測定が十分な方位分離を有するか否かを決
定する機構を含んでいる。
【0012】第2の機構はさらに、第2の機構が初期計
算を実行しているか否かをチェックする機構を含んでい
る。付加的な機構は第1の機構が初期計算を実行してい
るならば、CPAまでの時間と、CPAにおける方位
と、CPAにおける距離の初期値を計算する。第2の機
構はこれが初期計算を実行していないならば、時間およ
び方位を予測するために先の値を検索する機構も含んで
いる。
【0013】初期値を計算する機構は1次元サーチを実
行する機構を含んでいる。第2の機構は、多次元の最適
化されたサーチによって、CPAにおける予測されたタ
ーゲット距離と、CPAまでの時間と、CPAにおける
ターゲット方位に対する最良の解を計算するための機構
をさらに含んでいる。多次元の最適化されたサーチは、
シンプレックス、レーベンベルグ・マルカート、または
ガウス−ニュートンまたはその他の技術にしたがって実
行される3次元サーチである。
【0014】第2の機構はまたCPAにおける予測され
た方位と、方位および周波数情報に基づいてターゲット
速度を計算する機構を含んでいる。周波数情報は、ター
ゲットから放射された音響エネルギの周波数に関し、ソ
ナー追跡装置により第2の機構へ与えられる。ソナーシ
ステムに関するターゲット速度は、周波数情報、方位情
報、CPAにおける予測された方位に基づいて計算され
る。
【0015】第2の機構は、周波数情報の付加的な時間
シリーズがさらに第2の機構によるターゲット速度の計
算に有効であるか否かを決定する別の機構をさらに含ん
でいる。付加的な時間シリーズが有効であるならば、タ
ーゲット速度の初期評価値が計算される。それに続い
て、ターゲット速度は、シンプレックス、レーベンベル
グ・マルカート、またはガウス−ニュートンまたはその
他の技術にしたがって実行される2次元の最適化された
サーチにより決定される。それぞれの時間シリーズで計
算されたターゲット速度は、付加的な時間シリーズが有
効ではないならば、ターゲット速度の最良値を与えるよ
うに平均される。
【0016】本発明の優れた設計は、1次元サーチとそ
れに後続する多次元サーチの使用によってターゲットの
運動と位置の早期の正確な評価値を決定するため有効な
ソナー測定データを利用する第1、第2の機構により促
進される。
【0017】
【発明の実施の形態】特定の応用についての図示の実施
形態を参照して本発明をここで説明するが、本発明はそ
れに限定されないことを理解すべきである。当業者は、
本発明の技術的範囲内の付加的な変更、応用、実施形態
および本発明が非常に有効である付加的な分野を認識す
るであろう。
【0018】図1はターゲット12を追跡するために本発
明のソナーシステム10により使用された幾何学的なター
ゲットパラメータを示した例示的な説明図である。図1
では、ベクトル(R1 ,θ1 ,T1 )により特定されて
いるように、初期時間T1 では、ターゲット12はソナー
システム10から距離R1 にあり、ソナーシステム10の縦
軸に垂直に引かれている水平線16に関して角度θ1 に位
置されている。
【0019】この例ではターゲット12は一定速度(v)
で運動線14に沿って移動する。その後の時間T2 では、
ターゲットはソナーシステム10から距離R21にあり、ソ
ナーシステム10の縦軸18の右側の水平線16部分に関して
角度θ2 を形成する。時間T 2 では、ソナーシステム10
に関するターゲット12の相対的な幾何学データはベクト
ル(R21,θ2 ,T2 )により特定されている。
【0020】ベクトル(R1 ,θ1 ,T1 )により特定
されている第1の点と、ベクトル(R21,θ2 ,T2
により特定されている第2の点との間の運動線14に沿っ
た距離はmで示されている。ソナーシステム10と第2の
点(R21,θ2 ,T2 )により形成される線に垂直なタ
ーゲット12から引かれた線は長さm0 を有する。ソナー
システム10からのターゲット12の距離の変化はΔRであ
り、次式により特定される。
【0021】
【数1】 ここで、変数は前述した通りであり、m0 は次式から得
られる。 m0 =R1 sin(Δθ) (2) ここでΔθはθ2 とθ1 の差であり、R1 はターゲット
12が第1の点(R1 ,θ 1 ,T1 )にあるときのターゲ
ット12とソナーシステム10との間の距離としても知られ
る距離である。mは次式から得られる。 m=sassumed (ΔT) (3) ここでsassumed は想定されたターゲット速度であり、
ΔTはT2 とT1 との時間差である。
【0022】R20はR21とΔRの和に等しい。R20はさ
らに次式にしたがって定められる。 R20=R1 cos(Δθ) (4) ここで変数は前述した通りである。
【0023】ソナーシステム10からターゲット12へ引か
れた線(符号R1 )に垂直に第2の点(R21,θ2 ,T
2 )から引かれた線(符号a)の長さはaで示されてい
る。長さaは次式により得られる。 a=R21sin(Δθ) (5) ここで変数は前述した通りである。
【0024】運動線14とソナーシステム10からターゲッ
ト12へ引かれた線(符号R1 )とにより形成される角度
はqで示されている。この角度qは次式により与えられ
る。 q=arcsin(a/m) (6) ここで変数は前述した通りである。
【0025】ターゲットが運動線14に沿って移動を続け
るならば、ターゲットは時間Tcpaでソナーシステム10
への最接近点(CPA)に到達する。時間Tcpa で、そ
のターゲットはソナーシステム10から距離Rcpa にあ
り、ソナーシステム10の縦軸18の右側の水平線16部分に
関して角度θcpa である。時間Tcpa において、ソナー
システム10に関するターゲット12の相対的な幾何学形状
はベクトル(Rcpa ,θ cpa ,Tcpa )により特定され
る。CPA点(Rcpa ,θcpa ,Tcpa )からソナーシ
ステム10へ引かれた線(符号Rcpa )は長さRcpa であ
り、これは次式により与えられる。 Rcpa =R1 sin(q) (7) ここで変数は前述した通りである。
【0026】1次元のグリッドサーチは、サーチで使用
される全ての測定がCPAの同一側から来ることを必要
とする。典型的に、これは自然に生じるが、この状況は
チェックされることができ、必要ならば、データの適切
なサブセットはサーチで使用するために選択された。試
験は方位情報の第2の差を見ることにより実行されても
よい。ターゲット12がCPAに接近するとき、方位差は
これらがCPAで最大になるまで大きくなる。ターゲッ
ト12が後退するとき、差は小さくなる。したがってCP
Aの前の方位の第2の差は正であり、CAP後、負であ
る。
【0027】本発明はターゲット12の運動の早期で正確
な評価値を決定するために全ての有効な測定データを使
用し、これは1次元のグリッドサーチと、それに後続す
る以下さらに十分に説明する3次元の非線形サーチの使
用により行われる。現在のターゲット位置と方向は以下
さらに十分に説明するように本発明のシステムによりC
PAパラメータTcpa 、θcpa 、Rcpa の予測から導出
可能である。
【0028】ターゲット12が運動線14に沿って移動する
とき、以下さらに十分に説明するように、音響センサに
より測定されたときの方位測定と狭い帯域の周波数測定
の成分を有するベクトルを生成する。以下さらに十分に
説明するように、本発明はT cpa 、θcpa 、Rcpa を予
測する受動ターゲット位置決定装置を使用し、これらの
パラメータはそうでなければ未知である。速度と共に、
これらの3つのパラメータはターゲットの運動を十分に
特定し、これらのパラメータの任意のセットは所定のタ
ーゲット速度の特有の方位ベクトルを生成する。これら
のパラメータは計算された方位ベクトルと測定ベクトル
間のエラーが最小自乗の意味で最小であるように評価さ
れる。この計算はパラメータTcpa 、θcpa 、Rcpa
解を生み、ここでRcpa はターゲット12の速度によりス
ケールされる。
【0029】CPAパラメータTcpa 、θcpa 、Rcpa
はターゲットの位置と、運動線としての方向情報(図1
の14参照)と、CPA点からの線に沿ったオフセットを
解釈する。CPA点の面と、ターゲット12が線に沿って
どちら側でどちらの方向に移動するかについての曖昧性
は、位置がCPAの左側である仮説と、CPAの右側で
ある仮説下でその初期位置および最終位置の評価された
ターゲット方位を計算することにより容易に解決され
る。正確な仮説は実際の方位との最良な一致を生み、し
たがって絶対位置を決定する。移動方向は初期位置から
現在位置への方向である。
【0030】本発明の受動ターゲット位置決定装置は以
下さらに十分に説明するように、提案されたCPAパラ
メータTcpa 、θcpa 、Rcpa /s(ここでsはターゲ
ット速度である)により示唆された方位ベクトルと、測
定ベクトル間の自乗平均誤差を最小にするために3次元
非線形サーチアルゴリズムを使用し、それによってパラ
メータTcpa 、θcpa 、Rcpa /sの正確な評価値を与
える。3次元非線形サーチアルゴリズムによる評価値の
決定を行うために、パラメータTcpa 、θcpa、Rcpa
/sの良好な初期評価値は1次元の幾何学形状のグリッ
ドサーチにより与えられる。
【0031】受動ターゲット位置決定装置はまた周波数
ベクトル、方位ベクトルと、時間ベクトルと、前述の方
法により決定されたθcpa によりターゲット速度を決定
するため2次元の非線形最適化アルゴリズムを使用す
る。方位ベクトルと時間ベクトルは時間ベクトルのエレ
メントに対応する回数で行われる測定のシーケンスを含
んでいる。
【0032】ターゲット速度により、受動ターゲット位
置決定装置は、スケールされたRcp a を真のRcpa に変
換する。本発明のこの特徴は、ターゲット12が狭い帯域
の周波数線で観察可能なドップラシフトを示すとき実行
される。
【0033】パラメータTcpa 、θcpa 、Rcpa /sと
sとを知ることによって、所定の時間Ti のターゲット
12の位置(極座標)は次式(8)乃至(11)により得る
ことができる。 Di cpa =(Tcpa −Ti )s (8) ここでDi cpa は、ターゲット12が運動線14に沿った
i番目の点にあるときのCPAとターゲット12との間の
距離であり、これは時間Ti で生じ、sは運動線14に沿
ったターゲット12の速度である。
【0034】
【数2】 ここで[Ri ]は、ターゲット12が運動線14に沿ったi
番目の点であるときのソナーシステム10とターゲット12
との間の評価された距離であり、その他の変数は前述し
たように与えられる。
【0035】
【数3】 ここで、[θi ]は、ターゲット12がi番目の点である
ときの水平線16に関して測定されたターゲット12の方位
の評価値、その他の変数は前述したように与えられる。
【0036】1次元グリッドサーチを実行するため、2
つの方位測定は固定点として選択され、ターゲット12の
移動は図1で与えられたモデルに従って説明される。想
定されたターゲット速度と式(1)乃至(11)、(1
5)、(16)を使用することによって、パラメータT
cpa 、θcpa 、Rcpa /sの1次元の最適解は、R1
最小値と最大値を通じて変化し、前述の式と仮定した速
度sによりパラメータTcpa、θcpa 、Rcpa /sを計
算し、所定時間Ti における測定された方位データに関
して最小自乗平均誤差に関する結果を選択することによ
り獲得される。これは3次元の最適なサーチの初期解を
生む。それに続いて、仮定されたターゲット速度は周波
数解析後、実際の速度に置換される。以下の説明では、
仮定されたターゲット速度は1である。
【0037】この例では、第1の選択された方位測定に
対する距離はR1 で示され、予め定められた応用で特定
されるインクリメントで最大距離から最小距離まで1次
元グリッドサーチで変化される。
【0038】最小距離はmに等しく、このmはΔTによ
り乗算される仮定された速度に等しく、ΔT=T2 −T
1 である。最大距離はm/(sin(Δθ))で生じ
る。これらの事実は本発明の計算効率を最大にするため
に1次元グリッドサーチの範囲を限定する。
【0039】3次元方位の最適化および2次元周波数最
適化アルゴリズムは以下の方位周波数関係により支配さ
れ、方位測定はTcpa 、θcpa 、Rcpa と仮定された速
度の関数であり、周波数測定は放射された中心周波数f
0 と実際の速度の関数である。 R=(T−Tcpa )sassumed (12) B=arctan(R/Rcpa )+θcpa +bnoise (13) F=f0 (u/(u−sr ))+fnoise (14) ここで、RはそのCPAからターゲットまでの距離を含
んでいるベクトルであり、Tは時間ベクトルであり、B
は方位測定ベクトルであり、Fは周波数測定ベクトルで
あり、sassumed は仮定されたターゲット速度であり、
0 はターゲット12の中心周波数であり、bnoise は方
位測定雑音を表し、fnoise は周波数測定雑音を表し、
uは音波の速度であり、sr はソナーシステム10に投射
された、より正確にはソナーシステム10のセンサアレイ
へ投射されたターゲット速度であり、Tcpa 、θcpa
cpa は前述したように与えられている。
【0040】図2は特有の受動ターゲット位置決定装置
30を有する図1のソナーシステムのさらに詳細な図であ
る。明瞭にするために、タイマ、電源、メモリ装置のよ
うな種々のコンポーネントは図2から省略されている
が、当業者は付加的な必須の回路を構成する場所および
その方法を知るであろう。
【0041】ソナーシステム10は左から右へ、音響セン
サアレイ32と、ビーム成形およびスペクトル分解回路34
と、受動ソナー追跡装置36と、最接近点(CPA)プレ
ディクタ30と、コンピュータ38と、表示装置40とを含ん
でいる。音響センサアレイ32の出力はビーム成形および
スペクトル分解回路34の入力に接続されている。ビーム
成形およびスペクトル分解回路34の出力は追跡装置36の
入力と、コンピュータ38の入力に接続されている。追跡
装置36の周波数出力はコンピュータ38の周波数入力と、
受動ターゲット位置決定装置30の周波数入力に接続され
ている。追跡装置36の方位出力はコンピュータ38の方位
入力と、受動ターゲット位置決定装置30の方位入力に接
続されている。受動ターゲット位置決定装置の出力はコ
ンピュータ38のターゲット位置入力に接続されている。
コンピュータ38の表示出力は表示システム40に接続され
ている。
【0042】図1および2を参照すると、動作におい
て、音響センサアレイ32はターゲット12から発散される
水中の音響エネルギを聞取る。ターゲットの位置を突止
めるために幾つかの空間的に分離したセンサアレイを必
要とする他のソナーシステムとは異なって、本発明では
ただ1つのセンサアレイしか必要としない。放射された
音響エネルギは検出されて電気信号に変換される。結果
的な電気信号はビーム成形およびスペクトル分解回路34
に入力され、ここで電気信号は技術で知られている方法
にしたがって処理され、スペクトル的に分解される。ビ
ーム成形およびスペクトル分解回路34はそれに続いて、
時間、方位および/または周波数の関数として、ソナー
システム10を囲む水中の音響エネルギを示す電子信号を
出力する。その電子信号は予め定められたフレーム速度
を特徴とするソナーデータのフレームを含んでいてもよ
い。ビーム成形およびスペクトル分解回路34から出力さ
れた電子信号はコンピュータ38への入力として与えら
れ、また追跡装置36への入力として与えられる。ビーム
成形およびスペクトル分解回路34から出力された方位情
報は360度の範囲全体の任意のターゲットに関する方
位情報を含んでいる。
【0043】追跡装置36は電子信号を処理し、図1のタ
ーゲット12のような音響エネルギ源を隔離する。追跡装
置36はまた各ターゲットに関する周波数、方位、狭い帯
域の周波数線のリストを提供し、これらは予め定められ
た時間間隔で更新され、典型的にフレーム速度に対応す
る。時には、ターゲット方位とターゲット周波数は共に
利用できない。ターゲット方位とターゲット周波数は、
利用できるならば、追跡装置36からコンピュータ38と受
動ターゲット位置決定装置30へ出力される。
【0044】本発明の受動ターゲット位置決定装置30
は、ターゲット方位とターゲット周波数との両者が追跡
装置36から利用できるとき、またはターゲット方位だけ
が追跡装置36から得られるときに使用される。受動ター
ゲット位置決定装置30は2次元のターゲット位置等のタ
ーゲット位置および運動パラメータを計算し、それに続
いてターゲット位置および運動パラメータをコンピュー
タ38に出力する。受動ターゲット位置決定装置30は、C
PAまでの時間(Tcpa )、CPAにおけるターゲット
方位(θcpa )、CPAまでのスケールされた距離(R
cpa /s)を決定するために方位解析を実行し、ここで
sはCPAまでの距離がスケールされる係数であり、タ
ーゲット12の速度である。
【0045】この実施形態では、図2のソナーシステム
10の音響センサアレイ32、ビーム成形およびスペクトル
分解回路34、追跡装置36、コンピュータ38、表示システ
ム40は一般的なハードウェアコンポーネントである。し
かしながら、コンピュータ38は以下さらに十分に説明す
るように、ターゲット監視を行うための優れたソフトウ
ェアで実施されてもよい。
【0046】音響センサアレイ32はターゲットの方位情
報の決定を行うため音響センサの鎖線アレイとして構成
されてもよい。このような線のアレイはSURTASS
のようなソナー監視システムで通常使用されている。幾
つかのケースでは、線アレイは十分な360度の方位情
報を与えない。この場合、エンド・ファイヤ交差のよう
な付加的な考察が説明される。当業者は付加的な考察を
容易に考慮できる。
【0047】当業者は、本発明の技術的範囲を逸脱せず
に、音響センサアレイ32がレーダまたは光学センサと置
換され、ビーム成形およびスペクトル分解回路34がレー
ダ回路または光学処理回路と置換されてもよいことを認
識するであろう。この場合、システム10はレーダシステ
ムまたは光追跡システムとしてそれぞれ動作する。さら
に、ソナーシステム10は本発明の技術的範囲を逸脱せず
に、地上のソナー応用で使用されてもよい。本発明はタ
ーゲットから受信したエネルギに関する時間、方位、周
波数情報を提供するシステムに適用可能である。
【0048】方位解析は方位入力で実行される1次元グ
リッドサーチを含んでおり、これは予め定められた時間
間隔で受動ターゲット位置決定装置30により受信され、
cp a 、θcpa 、Rcpa /sの初期値を生成する。初期
値はその後、最適化された3次元サーチに与えられる。
【0049】3次元の最適化された方位解析サーチで
は、Tcpa 、θcpa 、Rcpa /sに対応するパラメータ
は自乗平均誤差の意味で、測定された方位データにより
cpa、θcpa 、Rcpa /sおよびΔtから得られる予
測された方位と最良に一致するように変化され、ここで
Δtは方位解析装置50に入力される方位測定の間の予め
定められた時間間隔である。Δtは方位解析装置50によ
り知られ、全体的なソナーシステムの特性である(図1
参照)。Tcpa 、θcpa 、Rcpa /sの値は、付加的な
ターゲット方位測定データが追跡装置36を経て受動ター
ゲット位置決定装置30に対して利用できるようにされた
とき連続的に更新される。
【0050】その他のタイプの曲線固定方法、サーチア
ルゴリズムおよび/または誤差最小化技術が本発明の技
術的範囲を逸脱することなく使用されてもよいことを当
業者は認識するであろう。
【0051】3次元方位解析サーチは前述した1次元方
位解析グリッドサーチにより与えられることができる初
期開始点を必要とする。3次元方位解析サーチはガウス
−ニュートン、シンプレックス、レーベンベルグ・マル
カートのような種々の既知のサーチ技術にしたがって実
行されてもよい。好ましい実施形態では3次元方位解析
サーチはガウス−ニュートン技術にしたがって実行され
る。
【0052】受動ターゲット位置決定装置30はまた周波
数解析を行い、これは追跡装置36からの入力としての方
位情報と共に狭い帯域の周波数情報を使用して周波数ド
ップラシフトを決定し、それによってターゲット12の速
度(s)の評価値を与える。速度sはその後、方位解析
を経て決定されたときのRcpa /sにより乗算され正確
な評価値Rcpa を生む。結果的な値Tcpa 、θcpa 、R
cpa はコンピュータ38へ入力され、2次元のターゲット
12の位置とターゲット12の方向を正確に特定する。
【0053】受動ターゲット位置決定装置30は、ターゲ
ット12から発散された音響エネルギを使用し、ターゲッ
ト12がソナーシステム10に最も接近する時および場所
と、ターゲット12の現在位置および速度を予測する。受
動ターゲット位置決定装置30はターゲットの方位の有効
な時間シリーズと、利用できるならば、狭い帯域のター
ゲット周波数特性を解析し、一定のターゲット速度と方
向を仮定してターゲット12がCPAに到達する時を予測
する。方位および周波数が共に利用可能であるならば、
ターゲット12の現在の位置は正確に決定される。周波数
情報が利用できないならば、CPAのターゲット角度θ
cpa とターゲット12がCPAに到達するまでの時間T
cpa は、ターゲット12の速度によりスケールされたCP
Aにおける距離と共に導出される。スケールされた距離
cpa /sは、ターゲット12の前もって知られた速度の
ようなターゲット12の速度の外部評価値により乗算され
てもよく、それによって周波数情報が利用できないとき
にRcpa を生成し、Rcpa の正確な評価値を生成する。
【0054】コンピュータ38は受動ターゲット位置決定
装置30から出力されたターゲット位置情報と、追跡装置
36から出力された方位および周波数情報と、ビーム成形
およびスペクトル分解回路34から出力されたシーン(情
景)情報とを結合し、音響エネルギを発散している周囲
オブジェクトの表示システム40により情報表示を行う。
情報が表示される態様の詳細は用途によって特定され、
所定の応用の要件を満たすため当業者により決定されて
もよい。さらに、当業者は受動ターゲット位置決定装置
30がコンピュータ38で動作するソフトウェアに構成され
てもよいことを認識するであろう。
【0055】当業者は本発明が2以上のターゲットに容
易に適合することを認識するであろう。
【0056】ビーム成形およびスペクトル分解回路34と
追跡装置36とコンピュータ38は、受動ターゲット位置決
定装置30により実行されるCPA評価の前および後に多
数の信号調整処理を行う。処理はデータを管理し不所望
な特性を除去し、ターゲット12についての情報を提供
し、センサ32から入力されたデータを所望のフォーマッ
トに変換する。
【0057】よく知られたプロセスは、ターゲット評価
値を崩壊するスプリアスデータ値を除去するためのアウ
トライナー拒否と、結果を報告するときを決定する検出
論理と、1つのソースに属する追跡装置(図2の36参
照)によりグループ化されるターゲット追跡を確定する
セット再確認論理を含んでいる。アウトライナー拒否は
データの運動の平均値に基づいている。検出論理はいく
つかのしきい値より下である測定値に対する評価値の自
乗平均誤差に基づいている。セット再確認は各トラック
に対するターゲット位置を別々に生成し、解が十分に閉
じているときだけそれらを結合することにより実現され
てもよい。
【0058】図3は、方位解析装置50、狭帯域の周波数
解析装置52、結合した方位/周波数解析装置54を有する
図2の受動ターゲット位置決定装置30のさらに詳細なブ
ロック図である。方位解析装置50の入力は追跡装置36の
方位出力に接続されている。方位解析装置50の出力は結
合した方位/周波数解析装置54と、狭帯域の周波数解析
装置52に入力される。狭帯域の周波数解析装置52はまた
入力として図2の追跡装置36の周波数および方位情報出
力を受信し、ターゲット速度(s)の半径方向成分の評
価値を、結合した方位/周波数解析装置54へ提供する。
結合した方位/周波数解析装置54はパラメータTcpa
θcpa 、Rcpa により特定されるターゲット位置の正確
な評価値を図2のコンピュータ38に提供する。ターゲッ
ト位置は図1のコンピュータ38で動作する結合した方位
/周波数解析装置54またはソフトウェアにより式(8)
乃至(11)によってCPAパラメータTcpa 、θcpa
cpa から計算されてもよい。
【0059】方位解析装置50に入力される方位情報は予
め定められた時間間隔で行われた方位測定の時間シリー
ズである。方位解析装置50に入力される方位ベクトルの
各方位測定値θi は時間Ti と関連される。したがって
方位解析装置50に入力される方位情報は、方位ベクトル
(順次のiにおけるθi )と時間ベクトル(順次のiに
おけるTi )との両者を含んでいる。連続的な測定(T
i −Ti-1 )間の時間差が予め決定され、システム全体
(図2の10参照)のサンプリング速度に依存している。
【0060】同様に、狭帯域の周波数解析装置52へ入力
される周波数情報は予め定められた時間間隔で行われた
周波数測定の時間シリーズである。予め定められた時間
間隔は用途により特定されており、所定の応用の要件を
満たすため当業者により容易に決定されることができ
る。
【0061】方位解析装置50は初期評価値Tcpa 、θ
cpa 、Rcpa /sに到着するように1次元グリッドサー
チを使用し、それにTcpa 、θcpa 、Rcpa /sの最適
値を決定する最適化された3次元サーチが後続し、それ
によって測定データと評価値との間の自乗平均誤差の合
計が最小にされる。
【0062】本発明の例では、1次元グリッドサーチで
選択された方位固定点は図1の点(R1 ,θ1 ,T1
と(R2 ,θ2 ,T2 )に対応し、これは典型的に最も
早期の照準と最近の照準にそれぞれ対応する。1次元グ
リッドサーチでは、距離R1の最大値および最小値が選
択される。R1 の最小値はmに等しく、これはΔTによ
り乗算された想定された速度に等しく、ここでΔT=T
2 −T1 である。最大距離はm/(sin(Δθ))で
ある。方位測定の固定点は、別々の多数の時間サンプル
であり、これは約20度の方位分離を与えるのに十分な
方位ベクトルの長さに対応し、ここで20度は用途によ
り特定されるパラメータである。
【0063】方位測定の固定点を選択すると、Δθは2
つの方位測定の固定点の間の差であり、ΔTは固定点間
の時間であり、mは式(3)にしたがって決定される。
mとΔθが与えられると、距離R1 の最大値および最小
値が計算される。R1 は予め定められた距離の増分(イ
ンクレメント)で最小距離mから最大距離m/(sin
(Δθ))まで変化される。最小距離値と最大距離値と
の間の各j距離値R1, j に対して、式(1)、(2)、
(4)、(5)、(6)を使用してqj がm、R1,j
Δθから計算される。R1,j に関連するCPAパラメー
タTcpa 、θcp a 、Rcpa /sがその後、式(7)と次
式(15)乃至(16)によりqj とR1,jから計算され
る。 Tcpa =(R1,j cosqj /s) (15) ここで変数は前述した通りである。 θcpa =θ1 −90°+qj (16) ここで変数は前述したように与えられる。
【0064】距離R1,j のj番目の値では、1組の方位
評価値[θi,j ]は式(8)乃至(11)とCPAパラメ
ータTcpa 、θcpa 、Rcpa /sにより計算される。各
セットの方位評価値数は用途により特定される。
【0065】方位評価値[θi,j ]の各セットは測定さ
れた方位θi と比較され、それらの間の自乗平均誤差を
最小にするR1,j の値が選択される。(選択されたR
1,j を生成する)この値jに関連するCPAパラメータ
はそれに続く3次元最適化のための初期値として使用さ
れる。
【0066】方位測定の固定点の間の距離の増分と時間
サンプル数は用途により特定され、所定の応用の要件を
満たすように当業者により容易に決定される。
【0067】好ましい実施形態では、1次元グリッドサ
ーチは、固定点として2つの方位測定と、図1の幾何学
的図形のモデルに基づいたターゲット運動の評価値と、
仮定されたターゲット速度を使用し、それによってCP
Aまでの時間(Tcpa )、CPAにおける方位
(θcpa )、およびCPAにおけるターゲット距離(R
cpa /s)の初期値を生成する。
【0068】当業者は、前述した以外の別のタイプの1
次元サーチが本発明の技術的範囲を逸脱することなく本
発明の目的に使用されてもよいことを認識するであろ
う。
【0069】方位解析装置50から出力されたCPAθ
cpa におけるターゲット方位は狭帯域の周波数解析装置
52に入力される。狭帯域の周波数解析装置52は図2の追
跡装置36から出力された周波数情報と、方位解析装置50
から出力されたθcpa を使用して、ターゲット速度の評
価値を生成する。以下さらに十分に説明するように、狭
帯域の周波数解析装置52は近似的な閉じた形の解を使用
してターゲット速度の初期値を決定する。ターゲット速
度の初期値は2次元の最適化されたサーチへ入力され、
その2次元の最適化されたサーチは、周波数解析装置52
へ入力される情報(θcpa 、周波数および方位)に基づ
いてターゲット速度の最適値を決定するために反復して
使用する。2次元の最適化されたサーチはシンプレック
ス、ガウス−ニュートン、またはレーベンベルグ・マル
カートのような既知のサーチ方法にしたがって実行され
る。
【0070】ターゲット速度の評価値は、新しいデータ
が追跡装置36と方位解析装置50から受信される時間間隔
に対応する予め定められた時間間隔で更新される。同様
に、方位解析装置50から出力されたTcpa 、θcpa 、R
cpa /sの評価値は予め定められた時間間隔で更新され
る。方位解析装置50と狭帯域の周波数解析装置52から出
力された周期的に更新される情報は、結合した方位周波
数解析装置54に入力され、これはパラメータTcpa 、θ
cpa 、Rcpa に基づいてターゲット位置の更新された評
価値を与えるため周期的に更新された情報を結合する。
【0071】図4は図2の方位解析装置50を実施するた
めの方位解析ソフトウェア50' のフロー図である。ソフ
トウェア50' は初期の方位分離チェックステップ60を含
んでおり、ここでソフトウェアは測定間の十分な角度分
離をチェックする。本発明の実施形態では、最小の方位
分離は約20度である。最小の方位分離は用途により特
定され、所定の応用の要件を満たすように当業者により
決定されることができる。連続的な方位測定が少なくと
も20度の角度分離を特徴としないならば、方位解析ソ
フトウェア50' により実行される方位解析は終了する。
十分な方位分離が連続的な方位測定間に存在するなら
ば、初期の計算−チェックステップ62へ制御が移行され
る。
【0072】初期の計算チェックステップ62では、ソフ
トウェア50' は、直ちに利用できる方位解析計算が存在
しないように第1の方位解析計算が所定のターゲットに
対して実行されるか否かを決定する。第1の方位解析計
算が実行されるならば、初期化ステップ64に制御が移行
し、ここでソフトウェア50' は1次元グリッドサーチを
使用してCPAにおけるスケールされたターゲット距離
(Rcpa /s)と、CPAまでの時間(Tcpa )と、タ
ーゲットの方向(θcpa )との初期解を決定する。この
初期解は最適化ステップ68へ与えられる。
【0073】初期の計算チェックステップ62において、
ソフトウェア50' が現在第1の方位解析計算を実行して
いるか否かを決定し、解検索ステップ66へ制御が移行
し、ここでRcpa /s、Tcpa 、θcpa に対する以前の
解が検索され、初期の開始解として最適化ステップ68へ
与えられる。
【0074】最適化ステップ68は、測定値と評価値との
間の誤差を最小にするシンプレックスまたはガウス−ニ
ュートンのような反復的なサーチアルゴリズムを使用し
て現在の時間におけるRcpa /s、Tcpa 、θcpa の最
良の解を発見してそれを記憶する(検索ステップ66によ
り次に検索するため)。このような技術は当業者によっ
て本発明を実行するために容易に使用されることができ
る。最良の解は方位解析ソフトウェア50' により実行さ
れる方位解析の出力結果として戻される。
【0075】図5は、図2の狭帯域の周波数解析装置52
を実行するソフトウェア52' のフロー図である。初期の
半径方向速度係数計算ステップ80では、方位解析装置50
からのターゲットθcpa 出力と、追跡装置36からの方位
出力は係数(sin(θ−θ cpa ))を決定するために
使用され、これによって半径方向速度成分sr (以下の
式(17)参照)を得る。
【0076】それに続いて、制御は初期速度評価ステッ
プ86に移行し、このステップ86においてターゲット速度
(v)の半径方向成分(sr )の初期値が標準的な最小
自乗技術により以下の式を解くことにより得ることがで
きる。
【0077】
【数4】 ここで、θは現在のターゲット位置に対する角度であ
り、sr はターゲット速度の半径方向成分であり、スカ
ラー量であり、sは図1の運動線14に沿ったターゲット
速度であり、uは水中の音速であり、f0 は放射中心周
波数であり、fは図2の追跡装置36から出力された観察
された周波数である。
【0078】それに続いて、最適化ステップ88では、シ
ンプレックスまたはガウス−ニュートンのような反復的
な2次元サーチアルゴリズムが現在の時間シリーズに基
づいてターゲット速度の正確な評価値を決定するために
使用される。現在の時間シリーズデータに関する正確な
速度評価値がそれぞれ図2、3のコンピュータ38または
解析装置50または52のメモリのようなメモリ(図示せ
ず)に記憶される。
【0079】それに続いて、データチェックステップ82
へ制御が移行される。データチェックステップ82では、
ソフトウェア52' はターゲットに関連する周波数と方位
測定データの付加的な時間シリーズが解析に利用可能で
あるか否かを決定する。付加的な測定データが利用でき
ないならば、平均ステップ84へ制御が移行され、ここで
ターゲット速度の有効値は最良の速度評価値を生成する
ように平均され、周波数解析ソフトウェア52' の出力と
して戻される。
【0080】そうではなく、付加的な測定データが利用
できるならば、制御はステップ82、86、88を含むループ
を形成する初期の速度評価ステップ86に戻り、付加的な
時間シリーズデータが存在しないときに終了(exit)さ
れる。結果的な記憶された速度測定値は最良のターゲッ
ト速度評価値(s)を生成するために速度平均ステップ
84で平均され、これは周波数解析ソフトウェア52' の出
力として戻される。結果的な出力は図3の結合した方位
/周波数解析装置54へ入力として与えられる。
【0081】図6は図3の結合した方位/周波数解析装
置を構成するソフトウェア54' のフロー図である。初期
ステップ90では、ソフトウェア54' はsで示されるター
ゲット速度および、図3の方位解析装置50からの出力を
使用して、図4の方位解析ソフトウェア50' からのR
cpa /s出力および/またはCPA(Rcpa )における
ターゲット距離を評価する。
【0082】それに続いて、位置計算ステップ92では、
変数Tcpa 、θcpa 、Rcpa は運動線(図1の14参照)
に沿ったターゲット速度sに基づいて少なくとも2次元
でターゲットの現在位置の正確な評価を計算するために
使用される。結合した方位/周波数解析装置54はCPA
における真の距離とRcpa の評価値に到達するように図
3の方位解析装置50からの出力としてRcpa /sと乗算
する。
【0083】ターゲット位置は式(8)乃至(11)を使
用して決定される。ターゲットの進行方向(q)は次式
により与えられる。 q=arctan(Rcpa /Dcpa ) (22) ここで、Dcpa はターゲットとCPAとの間の距離であ
り、その他の変数は前述したように与えられる。
【0084】位置情報の正確なフォーマットは用途によ
り特定され、利用できるソナーデータをさらに解析し、
それに続いて所望のフォーマットでデータを表示するた
めに使用されるコンピュータ38上で動作する異なるソフ
トウェアアプリケーションの必要性と合致し、変化する
要求を満たすためにコンピュータ38内で決定されてもよ
い。
【0085】以上、本発明を特定のアプリーションの特
定の実施形態を参照してここで説明した。当業者は本発
明の技術的範囲内で付加的な変形、応用、実施形態を認
識するであろう。
【0086】それ故、特許請求の範囲によって任意のお
よび全てのこのような応用、変形、実施形態が本発明の
技術的範囲内でカバーされるものと考えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】ターゲットを追跡するための本発明のソナーシ
ステムにより使用される幾何学的ターゲットパラメータ
を示した例示的な説明図。
【図2】特有の受動ターゲット位置決定装置を有する図
1のソナーシステムのさらに詳細なブロック図。
【図3】方位解析装置、狭い帯域の周波数解析装置、結
合された方位/周波数解析装置を有する図2の受動ター
ゲット位置決定装置のさらに詳細なブロック図。
【図4】図3の方位解析装置を実施するソフトウェアの
フロー図。
【図5】図3の周波数解析装置を実施するソフトウェア
のフロー図。
【図6】図3の結合された方位/周波数解析装置を実施
するソフトウェアのフロー図。
フロントページの続き (72)発明者 ピュオック・ティー・ホ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90638、ラ・ミラダ、ネット・リッジ・シ ーティー 13620 (72)発明者 ジェームズ・ダブリュ・カサレグノ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92833、フラートン、エヌ・アドレナ・ド ライブ 918 (72)発明者 トーマス・シー・キャントウェル・ジュニ ア アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90631、ラ・ハブラ、エヌ・サイプレス・ ストリート 1761 1/2 (72)発明者 ハリー・クオン アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92843、ガーデン・グローブ、ビューリ ー・ストリート 13750

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲットに関する方位および周波数情
    報を与えるための第1の機構と、 ターゲットの最接近点(CPA)に関連する1以上のパ
    ラメータを予測してそれに応答した出力を与える第2の
    機構と、 方位および周波数情報ならびに出力に基づいてターゲッ
    ト位置を評価する第3の機構とを具備していることを特
    徴とする受動ターゲット位置決定システム。
  2. 【請求項2】 方位および周波数情報は、方位ベクトル
    と、対応する時間ベクトルと、周波数ベクトルとを含ん
    でおり、それぞれ時間ベクトルに含まれる時間に対応し
    た一連の測定を含んでいる請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 第1の機構は、センサアレイおよび追跡
    装置を含んでいる請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 1以上のCPAパラメータは、CPAま
    でのスケールされた距離と、CPAまでの時間と、CP
    Aにおける方位と、ターゲット速度とを含んでいる請求
    項3記載のシステム。
  5. 【請求項5】 第2の機構は、1次元グリッドサーチア
    ルゴリズムとそれに後続する多次元サーチアルゴリズム
    を実行して出力を決定する機構を含んでいる請求項4記
    載のシステム。
  6. 【請求項6】 第3の機構は、CPAまでの真の距離の
    評価値を与えるためターゲット速度によりCPAまでの
    距離をスケールする機構を含んでいる請求項4記載のシ
    ステム。
  7. 【請求項7】 第3の機構はCPAまでの真の距離と、
    CPAまでの時間と、CPAにおける方位と、ターゲッ
    ト速度評価値を使用してターゲット位置の正確な評価値
    を計算する機構を含んでいる請求項6記載のシステム。
  8. 【請求項8】 ターゲットに関する方位および周波数情
    報を与え、 前記システムへの前記ターゲットの最接近点(CPA)
    に関連する1以上のパラメータを予測し、 前記方位および周波数情報と前記出力に基づいて前記タ
    ーゲットの位置を評価するステップを有するターゲット
    位置の決定方法。
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