JP2001082329A - 高圧ガス発生装置 - Google Patents

高圧ガス発生装置

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JP2001082329A
JP2001082329A JP26219899A JP26219899A JP2001082329A JP 2001082329 A JP2001082329 A JP 2001082329A JP 26219899 A JP26219899 A JP 26219899A JP 26219899 A JP26219899 A JP 26219899A JP 2001082329 A JP2001082329 A JP 2001082329A
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gas
compressor
pressure gas
pressure
suction
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JP26219899A
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Inventor
Hiroshi Nishikawa
弘 西川
Makoto Hazama
誠 間
Takehiro Nishikawa
剛弘 西川
Yasuo Sakamoto
泰生 坂本
Kazuya Sato
里  和哉
Takayuki Mizuno
隆行 水野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸入したガスを圧縮して高圧ガスを発生する
高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置において、こ
の装置の圧力を検出して圧縮機の運転を制御し、この装
置の安全性と信頼性を向上する。 【解決手段】 高圧ガス圧縮機で圧縮したガスの蓄圧器
と前記高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸入ガス遮断
弁を設け、前記蓄圧器の圧力に応じて前記圧縮機の運転
と前記吸入ガス遮断弁の開閉を制御し、前記高圧ガス圧
縮機の吸入路に、前記吸入ガス遮断弁と直列に逆止弁を
設け且つ所定の上限値以上の高圧ガスを逃がす安全弁を
設ける技術手段を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸入した不活性な
ガスを圧縮して高圧ガスを発生する高圧ガス圧縮機を有
した高圧ガス発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダに対してモータの回転にてピス
トンを往復駆動しこの駆動によって吸入した作動流体を
圧縮して高圧作動流体を発生する圧縮機構部を有した高
圧圧縮機に関しては、本出願人に係る発明として、本出
願の出願日以前に発明された高圧ガス圧縮機の一つであ
る多段圧縮装置(以下、先行技術という)があり、それ
は、例えば、特願平11−81781号及び特願平11
−46748号に示されている。
【0003】このような先行技術の多段高圧圧縮機に吸
入されて圧縮される作動流体は、その用途によって、窒
素、天然ガス、6フッ化イオウ(SF6)、空気等の所
謂、不活性なガス(気体)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の多段高圧圧縮機
で圧縮した高圧ガスを利用する装置にあって、高圧ガス
の逆流による損傷対策、圧縮機の起動改善、安全性等に
ついては十分な対応が採られていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点に鑑み、吸入したガスを圧縮して高圧ガスを発生
する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置におい
て、この装置の圧力を検出して圧縮機の運転を制御し、
この装置の安全性と信頼性を向上しようとするものであ
る。
【0006】このため、吸入したガスを4段圧縮して高
圧ガスを発生する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生
装置において、前記高圧ガス圧縮機で圧縮したガスの蓄
圧器と前記高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸入ガス
遮断弁を設け、前記蓄圧器の圧力に応じて前記圧縮機の
運転と前記吸入ガス遮断弁の開閉を制御し、前記高圧ガ
ス圧縮機の第4段圧縮部の吐出側と第1段圧縮部の吸入
側とを連通する連通路を開閉する電磁弁を設け、前記高
圧ガス圧縮機による昇圧終了前は前記電磁弁を閉じ前記
高圧ガス圧縮機による昇圧終了後は前記電磁弁を開くよ
うに制御する技術手段を採用した。
【0007】また、吸入したガスを圧縮して高圧ガスを
発生する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置にお
いて、前記高圧ガス圧縮機で圧縮したガスの蓄圧器と前
記高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸入ガス遮断弁と
を設け、前記蓄圧器の圧力に応じて前記圧縮機の運転と
前記吸入ガス遮断弁の開閉を制御し、前記高圧ガス圧縮
機の吸入路には、前記吸入ガス遮断弁と直列に逆止弁を
設け且つ所定の上限値以上の高圧ガスを逃がす安全弁を
設ける技術手段を採用した。
【0008】また、吸入したガスを圧縮して高圧ガスを
発生する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置にお
いて、前記高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸入ガス
遮断弁を設け、予め設定された吸入ガス圧力設定値に基
づき前記高圧ガス圧縮機の運転・停止と前記吸入ガス遮
断弁の開閉を制御する技術手段を採用した。
【0009】更に、吸入したガスを圧縮して高圧ガスを
発生する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置にお
いて、前記高圧ガス圧縮機で圧縮したガスの蓄圧器を設
け、前記蓄圧器の圧力に応じて前記圧縮機の運転を制御
し、前記高圧ガス圧縮機への作動流体の吸入路には、作
動流体の流れ方向にメッシュの粗さが順次細かくなるよ
うに複数のフィルタを設ける技術手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。各図は本発明の一つの実施形態を示してお
り、先ず図1乃至図4に基づいて、本発明に係る高圧ガ
ス圧縮機の一つである多段圧縮装置100を説明する。
多段圧縮装置100は、4つの圧縮部(圧縮段部)10
1、102、103、104を有した4段圧縮機を構成
した無潤滑構成である。圧縮部101と103は水平軸
106上に配置され、圧縮部102と104は水平軸1
05上に配置され、それぞれこれらの軸106、105
上で固定体であるシリンダ内を往復動作する可動体であ
るピストンを有する往復動圧縮機構を構成する。これに
よって、吸入管118から吸入された作動流体は、第1
段圧縮部101で圧縮され、次に第1段圧縮部101で
圧縮した作動流体が管路5を経て第2段圧縮部102へ
入って圧縮され、第2段圧縮部102で圧縮した作動流
体が管路6を経て第3段圧縮部103へ入って圧縮さ
れ、第3段圧縮部103で圧縮した作動流体が管路7を
経て第4段圧縮部104へ入って圧縮され、このように
して所定の圧力及び流量を有する高圧作動流体が出口管
8から出力される。
【0011】多段圧縮装置100において、第1段圧縮
部101のピストン51と第3段圧縮部103のピスト
ン53は軸106上においてヨーク1Aに連結され、ヨ
ーク1A内で軸106を横切るように移動可能に設けた
クロススライダー2Aは、クランクピン3を介してクラ
ンクシャフト4に連結している。軸105と軸106と
は垂直視で90度の角度を有する。また、第2段圧縮部
102のピストン52と第4段圧縮部104のピストン
54は、軸105上においてヨーク1Bに連結され、ヨ
ーク1B内で軸105を横切るように移動可能に設けた
クロススライダー2Bは、クランクピン3を介してクラ
ンクシャフト4に連結している。
【0012】クランクシャフト4は圧縮部101乃至1
04の下方に設けた電動機(図示せず)によって回転さ
れ、クランクシャフト4に偏心して設けたクランクピン
3をクランクシャフト4の周りに回転させ、ヨーク1A
に関しては、軸105の方向のクランクピン3の変位に
はクロススライダー2Aが移動して対応し、軸106の
方向の変位にはヨーク1Aが移動して対応することによ
って、ピストン51、53は軸106の方向にのみ往復
運動をする。
【0013】一方、ヨーク1Bに関しては、軸106の
方向クランクピン3の変位にはクロススライダー2Bが
移動して対応し、軸105の方向の変位にはヨーク1B
が移動して対応することによって、ピストン52、54
は軸105の方向にのみ往復運動をする。
【0014】図4は、多段圧縮装置100の第1段圧縮
部101の構造を示す断面図ある。第1段圧縮部101
には、ピストン51の前後に第1圧縮室58と第2圧縮
室59が設けてある。ピストン51が前進すると弁a、
bが閉の状態で、開いた弁e、fを経て矢印で示した方
向から作動流体が第1圧縮室58へ吸入されると共に第
2圧縮室59の作動流体は圧縮されて所定の圧力に達す
ると、開いた弁c、dを経て外部に吐出され、矢印で示
したように、管路5を経て次の第2段圧縮部102へ送
られる。
【0015】そして、ピストン51が後退すると、弁
e、fが閉じて、第1圧縮室58内の作動流体は圧縮さ
れ所定の圧力に達すると弁a、bが開いて、作動流体は
第2圧縮室59へ吐出されるようになっている。60
は、コンロッド57が振動等しないように決められた位
置にスムーズにガイドするためのロッドガイドである。
【0016】上記のように、多段圧縮装置100の第1
段圧縮部101は、一つのシリンダ55内において、2
段階で作動流体を吸入、圧縮して吐出する構造の二重圧
縮機構である。第2段圧縮部102、第3段圧縮部10
3及び第4段圧縮部104は、第1段圧縮部101のよ
うな二重圧縮機構ではなく、それぞれシリンダに対する
ピストンの往復運動にてシリンダ内に吸引したガスを1
段圧縮する通常動作の構成、所謂、シングルアクション
機構である。
【0017】上記の構成において、吸入管118から吸
入される作動流体である不活性なガスの圧力は約1kg
f/cm2であり、これが第1段圧縮部101で約5k
gf/cm2にまで圧縮され、この圧縮されたガスは管
路5を通って第2段圧縮部102に供給される。第2段
圧縮部102では、ガスは約20kgf/cm2まで圧
縮され、この圧縮されたガスは管路6を通って第3段圧
縮部103に供給される。第3段圧縮部103では、ガ
スは約70kgf/cm2まで圧縮され、この圧縮され
た不活性なガスは管路7を通って第4段圧縮部104に
供給される。第4段圧縮部104では約200乃至30
0kgf/cm2まで圧縮された高圧ガス(高圧作動流
体)が吐出管8から後述の蓄圧器へ供給される。
【0018】このような多段圧縮装置100における前
記作動流体は、窒素、天然ガス、6フッ化硫黄(S
6)、空気等の所謂、不活性なガス(気体)であり、
多段圧縮装置100は、合成樹脂のインジェクション成
形時に高圧窒素ガスを使用するガスインジェクション成
形機への高圧窒素ガス供給、天然ガス使用の自動車のボ
ンベへの天然ガス充填機、空気ボンベへの高圧空気の充
填機等に適用される。以下に記載する本発明の実施形態
では、空気を作動流体として採り上げて説明する。
【0019】図1には本出願における高圧ガス発生装置
に係るガス供給方式の一つの発明を示している。この構
成において、高圧ガス圧縮機100は無潤滑構成である
ため、きれいな空気を吐出することができる。25は、
作動流体(ガス)の供給源であり、窒素ガスの場合は、
空気圧縮機26と、これによって圧縮した空気から窒素
を取り出す窒素発生器27とを含む。28は吸入圧力調
整弁であり、減圧弁として機能し、圧縮機100へのガ
スの吸入圧力を所定の値(例えば1kgf/cm2)に
自動調整する。29は圧力検知器(圧力センサ)であ
り、圧縮機100で圧縮した高圧ガス用蓄圧器20の圧
力を所定の範囲に保つために、蓄圧器20の圧力が所定
値(例えば250kgf/cm2)以下になると圧縮機
100を運転し、蓄圧器20の圧力が所定値(例えば3
00kgf/cm2)以上になると圧縮機100の運転
を停止する。30は高圧検知スイッチであり、蓄圧器2
0の圧力が異常に高くなった場合に圧縮機100の運転
を停止して圧縮機100を含む装置を保護する。31は
蓄圧器20から所要の装置への高圧ガスの供給を制御す
るための吐出ガス遮断弁である電磁弁であり、前記空気
ボンベ等の所要の装置へのガス供給状態に関連した制御
にてガス通路32を開閉する。37は蓄圧器20の高圧
ガスの逆流を防止する逆止弁である。
【0020】本出願の第1発明では、圧縮機の円滑な起
動が確保と安全確保のために、吸入したガスを4段圧縮
して高圧ガスを発生する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガ
ス発生装置において、前記高圧ガス圧縮機で圧縮したガ
スの蓄圧器と前記高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸
入ガス遮断弁とを設け、前記蓄圧器の圧力に応じて前記
圧縮機の運転と前記吸入ガス遮断弁の開閉を制御し、前
記高圧ガス圧縮機の第4段圧縮部の吐出側と第1段圧縮
部の吸入側とを連通する連通路を開閉する電磁弁を設
け、前記高圧ガス圧縮機による昇圧終了前は前記電磁弁
を閉じ前記高圧ガス圧縮機による昇圧終了後は前記電磁
弁を開くように制御する技術手段を採用した。
【0021】この実施形態の一つを図5に示す。図5に
おいて、図1乃至図4と同様の動作を行う部分は同一符
号を付している。これにおいて、33は高圧ガス圧縮機
100の吸入路118に設けた吸入バッファタンクであ
り、圧縮機100への吸入ガス圧力の緩衝を行い、圧縮
機100の圧縮動作の正常化を図る。34は圧縮機10
0の吸入路118を開閉する吸入ガス遮断弁としての電
磁弁であり、電磁弁31と同様に、蓄圧器20から所要
の装置へ供給されるガスの供給状態に応じて開閉動作す
る。その一例として、圧縮機100の運転・停止に伴っ
て通電・非通電となりガス通路を開閉する。35は圧縮
機100の第4段圧縮部104の吐出側8と第1段圧縮
部101の吸入側118とを連通する連通路である。3
6は連通路35を開閉する電磁弁であり、圧縮機100
による昇圧終了前、即ち、圧縮機100の運転中は連通
路35を閉じており、圧縮機100による昇圧終了後、
即ち、圧縮機100の運転の停止にて連通路35を開
く。圧縮機100の運転・停止の制御は、圧力検知器
(圧力センサ)29によって行う。37は、蓄圧器20
の高圧ガスが圧縮機100の吸入路118側へ逆流する
ことによる弊害を防止するための逆止弁であり、吸入ガ
ス遮断弁34が圧縮機100と通して逆流する高圧ガス
を十分に阻止できない場合において有効である。
【0022】電磁弁31(SV1)、電磁弁34(SV
2)、電磁弁36(SV3)の通電による開(ON)・
非通電による閉(OFF)と圧縮機100の運転(O
N)・停止(OFF)の関係は、図6に示す。
【0023】上記のように、ガスを圧縮して高圧ガスを
得る高圧ガス発生装置において、蓄圧器20の圧力によ
って圧縮機100の運転と吸入ガス遮断弁34の開閉制
御を行うことによって、蓄圧器20から所要の装置へ供
給するガスの適正な供給状態を維持することができ、ま
たガス供給源25から圧縮機100へのガス供給と停止
とを的確に制御できる。また圧縮機100による昇圧終
了後、即ち、圧縮機100の運転の停止にて連通路35
を開くことにより、圧縮機100の高圧側と低圧側が同
圧となり、圧縮機100の内圧の低減ができて安全性が
確保される。また、圧縮機100の起動トルクの低減と
なり、圧縮機100の円滑な起動が確保できる。
【0024】本出願の第2発明では、高圧ガス発生装置
の安全性確保のために、吸入したガスを圧縮して高圧ガ
スを発生する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置
において、前記高圧ガス圧縮機で圧縮したガスの蓄圧器
と前記高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸入ガス遮断
弁とを設け、前記蓄圧器の圧力に応じて前記圧縮機の運
転と前記吸入ガス遮断弁の開閉を制御し、前記蓄圧器の
上流側のガス通路には、前記吸入ガス遮断弁と直列に逆
止弁を設け且つ所定の上限値以上の高圧ガスを逃がす安
全弁を設ける技術手段を採用した。
【0025】この実施形態の一つを図7に示す。図1乃
至図6と同様の動作を行う部分は同一符号を付してい
る。図7において、圧縮機100は無潤滑機構であり、
吐出路8の高圧ガスは、圧縮機100を通して吸入路1
18へ入り、ガス供給源25方向へ逆流しようとする。
37は、この高圧ガスの逆流を防止するための逆止弁で
あり、圧縮機100の吸入路118において、吸入ガス
遮断弁34に対してその下流側に直列に配置されてい
る。39は、圧縮機100の吸入路118において、逆
止弁38の下流側に設けた安全弁であり、圧縮機100
の吸入路118の圧力が、圧縮機100の動作に関して
正常範囲を越えるような値、即ち、吸入路118の圧力
が所定の上限値(例えば9kgf/cm2)以上になっ
たとき、その高圧ガスを大気中へ逃がす安全弁を設けた
ものである。安全弁39は所定の低い圧力(例えば5k
gf/cm2)になったとき復帰してガス放出通路を閉
じるので、その開閉動作にはヒステリシス特性を有す
る。逆止弁37と安全弁39は、吸入ガス遮断弁34の
下流側であって蓄圧器20の上流側のガス通路に設けれ
ばよく、圧縮機100と蓄圧器20の間のガス通路であ
ってもよい。
【0026】このような構成によって、ガスを圧縮して
高圧ガスを得る高圧ガス発生装置において、蓄圧器20
の圧力によって圧縮機100の運転と吸入ガス遮断弁3
4の開閉制御を行うことによって、蓄圧器20から所要
の装置へ供給するガスの適正な供給状態を維持すること
ができ、またガス供給源25から圧縮機100へのガス
供給と停止とを的確に制御できる。また逆止弁37によ
って、高圧側から低圧側へのガスの逆流が防止でき、高
圧ガス発生装置の安全性が確保される。また、圧縮機1
00の上流の低圧側の適正値を越える高圧に対する危険
防止は、安全弁39の開放によって図れる。
【0027】本出願の第3発明では、高圧ガス圧縮機の
過負荷運転の防止にて高圧ガス発生装置の安全性を確保
するために、吸入したガスを圧縮して高圧ガスを発生す
る高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置において、
前記高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸入ガス遮断弁
を設け、予め設定された吸入ガス圧力設定値に基づき前
記高圧ガス圧縮機の運転・停止と前記吸入ガス遮断弁の
開閉を制御する技術手段を採用した。
【0028】この実施形態の一つを図8に示す。図1乃
至図7と同様の動作を行う部分は同一符号を付してい
る。図8において、40は、圧縮機100の吸入路11
8のガス圧力を検出する圧力検知器(圧力センサ)であ
り、予め設定された吸入ガス圧力設定値P1、P2、P
3、P4に対する圧力センサ40で検出した吸入路11
8の圧力Pの検出値の比較によって、圧縮機100の運
転・停止と吸入ガス遮断弁34の開閉とを制御する。3
7は逆止弁であり、この逆止弁でガスの逆流を防止する
ものである。
【0029】この動作関係について、吸入ガス遮断弁3
4の通電による開(ON)・非通電による閉(OFF)
と、圧縮機100の運転(ON)及び停止(OFF)の
関係は、図9に示す。これに示すように、吸入路118
の圧力Pが設定値P1以上P3未満の範囲が正常範囲で
あり、P1未満になると圧縮機100の運転を停止し、
P3以上においても圧縮機100の運転を停止する。吸
入路118の圧力Pが設定値P2以上P3未満の範囲で
は、吸入ガス遮断弁34は非通電による閉(OFF)で
あり圧縮機100は運転(ON)にて吸入路118の圧
力を吸収し、吸入圧力が低下して吸入路118の圧力P
が設定値P1以上P2未満の範囲になると、吸入ガス遮
断弁34は通電による開(ON)となり、圧縮機100
は運転(ON)を継続する。そして、吸入路118の圧
力Pが設定値P1未満になると、圧縮機100は運転を
停止して、負圧運転を防止する。圧力Pが設定値P1以
上P2未満の範囲になると、圧縮機100は再び運転を
開始する。
【0030】設定値P3は、圧縮機100のオーバーロ
ードとなる最大吸入圧力を示しており、圧力センサ40
で検出した圧力Pが設定値P3以上になると、圧縮機1
00は運転を停止する。そして、圧力Pが設定上限値P
4以上になると安全弁39が開いて前述同様に装置の安
全確保を図る。
【0031】このように、圧縮機100の吸入路118
の圧力を検出して、予め設定された吸入ガス圧力設定値
P1、P2、P3、P4に基づき高圧ガス圧縮機100
の運転・停止と吸入ガス遮断弁34の開閉を制御するこ
とによって、圧縮機100の異常圧力状態、即ち過負荷
運転の防止が可能となり、高圧ガス発生装置の安全性が
確保できる。
【0032】本出願の第4発明では、高圧ガス圧縮機へ
吸入されるガスに含まれるゴミをフィルタで取り除いて
安定した動作を確保するために、フィルタの目詰まりが
生じ難く、フィルタのメンテナスの間隔が長くなるよ
う、吸入したガスを圧縮して高圧ガスを発生する高圧ガ
ス圧縮機を有した高圧ガス発生装置において、前記高圧
ガス圧縮機で圧縮したガスの蓄圧器を設け、前記蓄圧器
の圧力に応じて前記圧縮機の運転を制御し、前記高圧ガ
ス圧縮機への作動流体の吸入路には、作動流体の流れ方
向にメッシュの粗さが順次細かくなるように複数のフィ
ルタを設ける技術手段を採用した。
【0033】この実施形態の一つを図10に示す。図1
0において、100は前記の高圧ガス圧縮機であり、そ
の第4段圧縮部104で圧縮されたガスは、蓄圧器20
へ供給されて蓄積され、その下流に接続される所要の装
置へ供給される。高圧ガス圧縮機100への空気(作動
流体)の吸入路118には、作動流体の流れ方向にメッ
シュの粗さが順次細かくなる複数のフィルタ21、2
2、23を設けている。フィルタ21、22、23の粗
さの実施例として、フィルタ21の粗さ(メッシュ)が
約5μm(ミクロンメータ)、フィルタ22の粗さ(メ
ッシュ)が約0.1μm(ミクロンメータ)、フィルタ
23の粗さ(メッシュ)が約0.01μm(ミクロンメ
ータ)であり、粗さ(メッシュ)が順次、約10分の1
以上の細かさとなっている。これによって、フィルタ2
1では、吸入路118中の配管の切りくず、スケール、
工事時に使用されたテープの切れ端等を捕獲し、フィル
タ22では、フィルタ21では捕獲できない鉄粉などを
捕獲し、フィルタ23では、フィルタ21及びフィルタ
21では捕獲できなかった水滴(液滴の水分)、オイル
ミスト等を捕獲する。
【0034】図10において、図1と同様の動作を行う
部分は同一符号を付している。25は、ガスの供給源で
ある。28は吸入圧力調整弁であり、減圧弁として機能
し、圧縮機100へのガスの吸入圧力を所定の値(例え
ば1kgf/cm2)に自動調整する。29は圧力検知
器(圧力センサ)であり、蓄圧器20の圧力を所定の範
囲に保つために、蓄圧器20の圧力が所定値(例えば2
50kgf/cm2)以下になると圧縮機100を運転
し、蓄圧器20の圧力が所定値(例えば300kgf/
cm2)以上になると圧縮機100の運転を停止する。
30は高圧検知スイッチであり、蓄圧器20の圧力が異
常に高くなった場合に圧縮機100の運転を停止して圧
縮機100を含む装置を保護する。31は蓄圧器20か
ら所要の装置への高圧ガスの供給を制御するための電磁
弁であり、前記所要の装置の動作に関連してガス通路3
2を開閉する。37は蓄圧器20の高圧ガスの逆流を防
止する逆止弁である。
【0035】上記フィルタ23は、液滴の水分等を捕獲
するのに適した綿状繊維構成であり、圧縮機100の吸
入抵抗が大きくなって圧縮効率が大きく低下しない程度
のメッシュのフィルタである。
【0036】上記のように、各フィルタによって段階的
にゴミをとるので、一つのフィルタで細かいゴミまでと
る場合に比して、フィルタの目詰まりが生じ難く、フィ
ルタのメンテナスの間隔が長くなる特徴がある。
【0037】また、吸入管118から吸入された空気中
に浮遊する水分を捕獲する場合には、 フィルタ23
の下流側にフィルタ23よりも更に粗さ(メッシュ)が
細かい中空糸膜式フィルタ24を設けることによって達
成できる。
【0038】上記の各実施形態において、圧縮機100
はインバータ制御方式とすることによって、圧縮機10
0の吐出流量を吐出高圧ガスを利用する負荷の状況に合
わせた制御ができ(例えば、容量の増減やリニアな制御
ができ)、一定吐出流量の圧縮機を複数台並列に設け負
荷の状況に合わせ運転する圧縮機の台数を変える方式に
比して、細かい制御が可能となり、また圧縮機の台数も
少なくて済むことになる。このようにインバータ制御を
行うと、省エネになるだけではなく、必要な圧縮機の台
数を低減して、コストダウンに供することもできる。更
に、メンテナンスなどのサービス性を向上させることも
できる。
【0039】
【発明の効果】第1の本発明によれば、蓄圧器の圧力に
よって圧縮機の運転と吸入ガス遮断弁の開閉制御を行う
ことによって、ガス供給源から圧縮機へのガス供給と停
止とを的確に制御できる。また圧縮機の運転の停止にて
連通路を開くことにより、圧縮機の高圧側と低圧側が同
圧となり、圧縮機の内圧の低減ができて安全性が確保さ
れる。更に、圧縮機の起動トルクの低減となり、圧縮機
の円滑な起動が確保できる。
【0040】また、第2の本発明によれば、逆止弁によ
って、高圧側から低圧側へのガスの逆流が防止でき、高
圧ガス発生装置の安全性が確保される。また、圧縮機の
停止中の吸入ガスの供給は吸入ガス遮断弁が遮断し、圧
縮機の上流の低圧側の異常高圧に対する危険防止は、安
全弁の開放によって図れる。
【0041】また、第3の本発明によれば、圧縮機の異
常圧力状態、即ち過負荷運転の防止が可能となり、高圧
ガス発生装置の安全性が確保できる。
【0042】更に、第4の本発明によれば、各フィルタ
によって段階的にゴミをとるので、一つのフィルタで細
かいゴミまでとる場合に比して、フィルタの目詰まりが
生じ難く、フィルタのメンテナスの間隔が長くなる特徴
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の高圧ガス圧縮機の平
面図である。
【図2】本発明に係る一実施形態の高圧ガス圧縮機の各
圧縮機構部を断面で示す平面図である。
【図3】本発明に係る一実施形態の高圧ガス圧縮機のヨ
ークとクロススライダー部の平面図である。
【図4】本発明に係る一実施形態の高圧ガス圧縮機の第
1段圧縮機構部の断面図である。
【図5】第1発明に係る一実施形態の高圧ガス発生装置
の配管図である。
【図6】第1発明に係る動作状態図である。
【図7】第2発明に係る一実施形態の高圧ガス発生装置
の配管図である。
【図8】第3発明に係る一実施形態の高圧ガス発生装置
の配管図である。
【図9】第3発明に係る動作状態図である。
【図10】第4発明に係る一実施形態の高圧ガス圧縮機
の吸入路にフィルタを設けた高圧ガス発生装置の配管図
である。
【符号の説明】
20…………蓄圧器 21、22、23、24…………フィルタ 25…………ガス供給源 29…………圧力センサ 31…………吐出ガス遮断弁 34…………吸入ガス遮断弁 35…………連通路 36…………電磁弁 37…………逆止弁 39…………安全弁 100………高圧ガス圧縮機 101………第1段圧縮機構部 102………第2段圧縮機構部 103………第3段圧縮機構部 104………第4段圧縮機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 剛弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 坂本 泰生 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 里 和哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 水野 隆行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA04 AA12 BB28 BB34 CC25 CC41 CC82 CC84 CC92 CC93 CC98 CC99

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入したガスを4段圧縮して高圧ガスを
    発生する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置にお
    いて、前記高圧ガス圧縮機で圧縮したガスの蓄圧器と前
    記高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸入ガス遮断弁と
    を設け、前記蓄圧器の圧力に応じて前記圧縮機の運転と
    前記吸入ガス遮断弁の開閉を制御し、前記高圧ガス圧縮
    機の第4段圧縮部の吐出側と第1段圧縮部の吸入側とを
    連通する連通路を開閉する電磁弁を設け、前記高圧ガス
    圧縮機による昇圧終了前は前記電磁弁を閉じ前記高圧ガ
    ス圧縮機による昇圧終了後は前記電磁弁を開くように制
    御することを特徴とする高圧ガス発生装置。
  2. 【請求項2】 吸入したガスを圧縮して高圧ガスを発生
    する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置におい
    て、前記高圧ガス圧縮機で圧縮したガスの蓄圧器と前記
    高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸入ガス遮断弁とを
    設け、前記蓄圧器の圧力に応じて前記圧縮機の運転と前
    記吸入ガス遮断弁の開閉を制御し、前記高圧ガス圧縮機
    の吸入路には、前記吸入ガス遮断弁と直列に逆止弁を設
    け且つ所定の上限値以上の高圧ガスを逃がす安全弁を設
    けた高圧ガス発生装置。
  3. 【請求項3】 吸入したガスを圧縮して高圧ガスを発生
    する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置におい
    て、前記高圧ガス圧縮機の吸入路を開閉する吸入ガス遮
    断弁を設け、予め設定された吸入ガス圧力設定値に基づ
    き前記高圧ガス圧縮機の運転・停止と前記吸入ガス遮断
    弁の開閉を制御することを特徴とする高圧ガス発生装
    置。
  4. 【請求項4】 吸入したガスを圧縮して高圧ガスを発生
    する高圧ガス圧縮機を有した高圧ガス発生装置におい
    て、前記高圧ガス圧縮機で圧縮したガスの蓄圧器を設
    け、前記蓄圧器の圧力に応じて前記圧縮機の運転を制御
    し、前記高圧ガス圧縮機への作動流体の吸入路には、作
    動流体の流れ方向にメッシュの粗さが順次細かくなるよ
    うに複数のフィルタを設けたことを特徴とする高圧ガス
    発生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336574A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Anest Iwata Corp 不活性ガス昇圧送給方法および装置
JP2018091488A (ja) * 2008-03-10 2018-06-14 ブルクハルト コンプレッション アーゲー 天然ガス燃料の供給装置および方法
CN114183324A (zh) * 2021-11-23 2022-03-15 中国船舶重工集团公司第七一五研究所 一种深水压力补偿式极低频弯曲类发射换能器系统

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