JP2001081135A - トランス−1,4−ポリブタジエン、および、その製造方法 - Google Patents

トランス−1,4−ポリブタジエン、および、その製造方法

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JP2001081135A
JP2001081135A JP36922399A JP36922399A JP2001081135A JP 2001081135 A JP2001081135 A JP 2001081135A JP 36922399 A JP36922399 A JP 36922399A JP 36922399 A JP36922399 A JP 36922399A JP 2001081135 A JP2001081135 A JP 2001081135A
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polybutadiene
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Yasumasa Iwamoto
泰昌 岩本
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Ube Industries Ltd
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い温度で大部分の相転移がおこり、大量の
熱量が回収できるトランス−1,4−ポリブタジエンを
提供する。 【解決手段】 トランス−1,4構造含量が95モル%
以上、重量平均分子量が100万以下、及び相転移に伴
う発熱が70J/g以上であるトランス−1,4−ポリ
ブタジエンであって、示差走査型熱量計の等速冷却の測
定において、70J/gの発熱が相転移開始温度から1
0℃以内に終了することを特徴とするトランス−1,4
−ポリブタジエンを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な物性を持つ
トランス−1,4−ポリブタジエン、および、その製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トランス−1,4−ポリブタジエンは、
可逆的な相転移を持つことは良く知られている。相転移
に伴う吸発熱は、通常DSC熱分析装置を用いて一定の
昇温速度で測定されており、その限りでは相転移の温度
範囲が狭いポリマ−は知られている。しかし、J.Ma
Cromol.SCi.−Phys.,B37,431
−450,1998のFiG.1にあるように、昇温過
程で比較的温度範囲の狭い相転移を示すポリマ−も降温
過程では複数の相転移に伴うピ−クが観察され、相転移
が始まってから終了するまで広い温度範囲が必要であっ
た。分析の結果、このポリマ−の構造は、特に高温相で
は乱れた(Condis)meso phaseである
と結論づけている。
【0003】また、トランス−1,4−ポリブタジエン
の結晶構造を偏光光学顕微鏡で観察してみると、J.P
olym.SCi.,B:Polym.PHys.,2
4,675−685,1986のFiG.2にあるよう
に3μm×0.5μm程度の偏平で小さなモルフォロジ
−を示しており、Condis−Crystalと記述
している。
【0004】また、特開平9−268208号公報に
は、特定の構造を有し結晶転移エンタルピ−変化が70
J/g以上であるトランス−1,4−ポリブタジエン、
および蓄熱材への適用が開示されている。しかしなが
ら、相転移に伴う発熱に関して、冷却過程での転移速度
については具体的には記載されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなポリマ
−をたとえば蓄熱材として利用すると、トランス−1,
4−ポリブタジエンが十分に蓄熱して高温相に変化した
後、放熱を始めると、高い温度では部分的にしか相転移
せず、少量の熱量しか回収できない。蓄熱した熱量を全
量回収しようとすると回収温度が低くなり、質の低い熱
しか回収できないという問題点を持っている。また、相
転移を利用したデバイスに使用すると、相転移した結晶
部分とまだしていない部分が不規則、不均一に分散し、
動作が安定せず、また、温度が十分に下がるまで動作が
完了しないなどの不都合を生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、トランス−
1,4構造含量が95モル%以上、重量平均分子量が1
00万以下、及び相転移に伴う発熱が70J/g以上で
あるトランス−1,4−ポリブタジエンであって、示差
走査型熱量計の等速冷却の測定において、70J/gの
発熱が相転移開始温度から20℃以内に終了することを
特徴とするトランス−1,4−ポリブタジエンに関す
る。
【0007】また、本発明は、トランス−1,4構造含
量が95モル%以上、重量平均分子量が100万以下、
及び相転移に伴う発熱が70J/g以上であるトランス
−1,4−ポリブタジエンであって、示差走査型熱量計
で測定された等速冷却において相転移開始温度から10
℃の間に70J/g以上発熱することを特徴とするトラ
ンス−1,4−ポリブタジエンに関する。
【0008】また、本発明は、トランス−1,4構造含
量が95モル%以上、重量平均分子量が100万以下、
及び相転移に伴う発熱が70J/g以上であるトランス
−1,4−ポリブタジエンであって、示差走査型熱量計
で測定された等速冷却において相転移開始温度から10
℃の間で相転移に伴う発熱量の70%以上が発熱するこ
とを特徴とするトランス−1,4−ポリブタジエンに関
する。
【0009】また、本発明は、トランス−1,4構造含
量が95モル%以上、重量平均分子量が100万以下、
及び相転移に伴う発熱が70J/g以上であるトランス
−1,4−ポリブタジエンであって、溶融状態から結晶
が球晶成長することを特徴とするトランス−1,4−ポ
リブタジエンに関する。
【0010】また、本発明は、トランス−1,4構造含
量が95モル%以上、重量平均分子量が100万以下、
及び相転移に伴う発熱が70J/g以上であるトランス
−1,4−ポリブタジエンであって、溶融状態から毎分
5℃の冷却速度で結晶化させた結晶ドメインの平均サイ
ズが5μm以上であることを特徴とするトランス−1,
4−ポリブタジエンに関する。
【0011】また、本発明は、上記のトランス−1,4
−ポリブタジエンであって、重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mw)との比、Mw/Mnが2以下であ
ることを特徴とするトランス−1,4−ポリブタジエン
に関する。
【0012】また、本発明は、(A)バナジウム化合
物、(B)塩化アルキルアルミニウムからなる触媒を用
いてトランス−1,4−ポリブタジエンを重合する方法
において、アルミニウムとバナジウムのモル比が100
以下であることを特徴とする請求項1〜5のトランス−
1,4−ポリブタジエンの製造方法に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のトランス−1,4−ポリ
ブタジエンは、トランス−1,4結合の含量がIRスペ
クトル、あるいは1H−NMR、13C−NMR 等ス
ペクトルからの算出で、95モル% 以上、好ましくは
98%以上、さらに好ましくは99%以上である。
【0014】本発明のトランス−1,4−ポリブタジエ
ンは重量平均分子量が100万以下、好ましくは500
0〜50万である。ここで重量平均分子量とは、スチレ
ンを標準物質としゲル浸透クロマトグラフィ−(GP
C)により、溶媒としてo−ジクロロベンゼンを用いて
求めたものである。
【0015】また、本発明のトランス−1,4−ポリブ
タジエンは、低温結晶構造から高温結晶構造への結晶相
転移温度が40〜90℃であり、分子量、ミクロ構造な
どによって変えることができる。かつ、2つの結晶構造
間の転移速度が速いほど、一定温度での蓄熱が可能とな
り、デバイスとしての応答性が向上する。
【0016】一般的に相転移は昇温過程で測定されてい
るが、降温過程での測定はあまりなされていない。相転
移は通常、高温側の相転移開始または終了は明瞭である
が、低温側は徐々に変化して不明瞭であることが多い。
しかし、このポリマーを実用に供する場合、温度が上昇
する場合と同様、降下する場合でも一定の温度で相転移
することが望ましい。
【0017】本発明のトランス−1,4−ポリブタジエ
ンは示差走査型熱量計で測定された等速冷却において7
0J/gの発熱を、相転移開始温度から10℃以内に発
生することを特徴とする 。
【0018】本発明のトランス−1,4− ポリブタジ
エンは、示差走査型熱量計で測定された等速冷却におい
て相転移開始温度から10℃の間に70J/g以上、好
ましくは80〜150J/g発熱する。
【0019】本発明のトランス−1,4−ポリブタジエ
ンは、示差走査型熱量計で測定された等速冷却において
相転移開始温度から10℃の間で相転移に伴う発熱量の
70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは9
0%以上が発熱する。
【0020】ここで、示差走査型熱量計(DSC)を用
いて測定方法は以下のとおりです。窒素又はヘリウム雰
囲気下、まず一定速度で昇温し、250℃で完全に10
分間融解させた後、一定速度、好ましくは5℃/分の速
度で等速冷却において再結晶化する過程で示差熱を測定
し結晶相転移に相当するピ−クの開始点を相転移開始点
とする。
【0021】本発明のトランス−1,4−ポリブタジエ
ンは、溶融状態から結晶化させた場合、球晶成長を示す
ことが好ましい。
【0022】ここで、結晶のモルフォロジー観察方法は
以下のとおりです。2枚のカバーガラスの間に50μm
以下の均一な厚みのトランス−1,4−ポリブタジエン
をはさみ込み、ホットステージ上にセットする。試料を
2枚の偏光フィルターを備えた光学顕微鏡の、偏光フィ
ルターの間にセットし、窒素雰囲気下、ポリマーを好ま
しくは200℃以上、10分間以上の条件で完全に溶解
させた後、ホットステージの温度を下げてポリマーを結
晶化させる。結晶化の条件はゆっくりした等速度冷却で
も、等温冷却でも良い。等速度冷却の場合、冷却速度は
20℃/分以下、好ましくは5℃/分で冷却することが
好ましい。また、等温結晶化の場合、結晶化温度は等速
冷却で結晶化が始まる温度の+2℃から−5℃の範囲が
好ましい。
【0023】本発明のトランス−1,4−ポリブタジエ
ンは、溶融状態から毎分5℃で結晶化させた結晶ドメイ
ンの平均サイズが通常5μm以上、好ましくは、10μ
m以上である。
【0024】本発明のトランス−1,4−ポリブタジエ
ンは、分子量分布として、重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mw)との比、Mw/Mnが好ましくは2
以下、特に好ましくは1.8以下である。分子量分布が
狭いと、トランス−1,4−ポリブタジエンの結晶ラメ
ラの厚みがより均一になり、相転移温度の幅がより小さ
くなる。
【0025】本発明のトランス−1,4− ポリブタジ
エンは融点が120〜140℃付近である。比較的低温
であるため、ペレット、薄板、金属板とのラミネ−ショ
ン、中空糸、構造体、キャストフィルム等への成形加工
が可能である。ペレット、あるいは成形体等として熱媒
体と接触させて使用される。
【0026】本発明のトランス−1,4−ポリブタジエ
ンは、(A)バナジウム化合物、(B)塩化アルキルア
ルミニウムからなる触媒を用いてトランス−1,4−ポ
リブタジエンを重合する方法において、アルミニウムと
バナジウムのモル比が100以下である重合方法によっ
て製造することができる。
【0027】(A)バナジウム化合物触媒として、バナ
ジウムトリアセチルアセトナ−ト、三塩化バナジウムT
HF錯体、オキシ三塩化バナジウム、ナフテン酸バナジ
ウム、バナジウムオキシアルコキシドなどのバナジウム
化合物などが挙げられる。
【0028】(B)塩化アルキルアルミニウムとして
は、ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミ
ニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロライ
ド、メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニ
ウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジクロライ
ドなどが挙げられる。
【0029】重合法として溶媒を用いて行う溶液重合、
触媒を担体に担持して用いる気相重合、ブタジエンモノ
マ−を媒体とするバルク重合など採用できる。溶液重合
で使用できる溶媒としては例えば、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、
クロロホルム、メチレンクロライド、ジクロロエタン、
クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ミネラルオ
イルなどが挙げられる。
【0030】各々の重合方法においては、通常、重合時
間が1分〜12時間、好ましくは5分〜2時間、重合温
度が−10〜60℃、好ましくは0〜40℃で行うこと
ができる。
【0031】
【実施例】実施例において、「重合活性」とは、バナジ
ウムトリアセチルアセトナ−トV(AA)3含有触媒固
体成分1mmol当たりの生成ポリマ−の収量(g)で
ある。
【0032】「重量平均分子量」は以下のように求め
た。スチレンを標準物質としWaters製150C型(カラ
ムは昭和電工製ShodexHT−806M2本、プレ
カラムとしてShodexHT−800P1本を使用)
のゲル浸透クロマトグラフィ−(GPC)により、溶媒
o−ジクロロベンゼン、カラム温度135 ℃で、同一
条件で標準ポリスチレンの測定を行い校正曲線を作成し
校正して求めたGPC曲線より求めたものを示す。
【0033】「トランス−1,4結合の含量」とは、日
本電子製回折格子赤外分光光度計(FT−IR)JIR−
5500を用い、KBr錠剤法で求めたIRスペクトル
から算出した。すなわち、トランス−1,4結合に相当
する966cm-1付近のピ−ク、シス−1,4結合に相
当する730cm-1付近のピ−ク、及びビニル結合に相
当する912cm-1付近のピ−クの吸光度から求めた。
【0034】「結晶相転移点」、「結晶相転移熱」は以
下のように求めた。パーキンエルマー社製DSC−7の
示差走査型熱量計(DSC)を用い、アルミ製サンプル
パンに試料約5mgを入れシ−ルしたものを、ヘリウム
雰囲気下、250℃10分加熱することにより完全に融
解させた後、−5℃/分で−30℃まで降温し再結晶化
した。このポリマーを 10℃/分で昇温し、相転移に
伴う吸熱ピークの最大値を示す温度を相転移点、吸熱ピ
ークの単位ポリマー量当りの総量を相転移熱とした。ま
た、相転移開始温度は上記結晶化過程で、相転移に伴う
発熱が始まった温度をもってした。
【0035】結晶のモルフロジー観察はサンプルをトル
エン溶媒を用いてカバーグラス上にキャスト、真空乾燥
した後、LINKAM社製ホットステージTH−600
RMS中にセットし、NIKON社製偏光顕微鏡OPT
IPHOT−POLを用いて行った。試料は、まず、2
00℃で10分間熱処理して完全に溶融した後、5℃/
分の速度で冷却して観察を行った。
【0036】(実施例1)十分に窒素置換したオ−トク
レ−ブ中にブタジエン400mlを入れ、触媒としてバ
ナジウムトリアセチルアセトナ−トV(AA)3を0.1
mmol、助触媒としてエチルアルミニウムセスキクロ
ライドEASCを0.5mmol、ジエチルアルミニウ
ムクロライドを2mmol(アルミニウム/バナジウム
のモル比=2.5)を順次加え重合を開始した。重合は
窒素雰囲気下、20℃で15分間行った。老化防止剤と
してチバガイギ−製イルガノックス1076の30g/
lヘプタン溶液3mlを加えて重合を停止した。重合溶
液に再沈用エタノ−ル400mlに加えて重合体を沈殿
させ、回収した。この時これにより得られたポリブタジ
エンは、収量は1.8g、トランス−1,4構造含量が
99.6モル%、重量平均分子量が9万、DSCでの1
0℃/min昇温時の相転移温度は74.7℃、相転移
に伴う発熱は116.2J/gであった。Mw/Mnは
1.53であった。
【0037】示差走査型熱量計の−5℃/minの等速
冷却において、相転移開始温度は57.1℃であり、7
0J/gが発熱した時の温度は53.3℃であった。
(すなわち、70J/gの発熱が終了した温度は相転移
開始温度から3.8℃低かった。) 示差走査型熱量計で測定された等速冷却において相転移
開始温度から10℃の間に118.6J/g発熱した。
示差走査型熱量計で測定された等速冷却において相転移
開始温度から10℃の間で相転移に伴う発熱量の99.
2%が発熱した。その構造は、球晶成長した結晶を含む
構造であった。溶融状態から毎分5℃で結晶化させた結
晶ドメインの平均サイズが約15μmであった。
【0038】(比較例1) 実施例1において、バナジ
ウムトリアセチルアセトナ−トV(AA)3を0.1m
mol、助触媒としてエチルアルミニウムセスキクロラ
イドEASCを3mmol、ジエチルアルミニウムクロ
ライドを12mmol(アルミニウム/バナジウムのモ
ル比=150)にした以外は、同様に行った。得られた
ポリブタジエンは、収量は6.94g、トランス−1,
4構造含量が99.5モル%、重量平均分子量50.2
万、71.7℃、DSCでの10℃/min昇温時の相
転移温度は71.1℃、相転移に伴う発熱は101J/
gであった。Mw/Mnは3.1であった。
【0039】示差走査型熱量計の等速冷却において、相
転移開始温度は50.6℃であり、70J/gが発熱し
た時の温度は39.9℃であった。(すなわち、70J
/gの発熱が終了した温度は相転移開始温度から10.
7℃低かった。)示差走査型熱量計で測定された−5℃
/minの等速冷却において相転移開始温度から10℃
の間に69.4J/g発熱した。示差走査型熱量計で測
定された等速冷却において相転移開始温度から10℃の
間で相転移に伴う発熱量の68.7%が発熱した。その
構造は、condis crystalであり、球晶成
長した結晶を含まなかった。溶融状態から毎分5℃で結
晶化させた結晶ドメインの平均サイズが約2μm×0.
5μmであった。
【0040】
【発明の効果】高い温度で大部分の相転移がおこり、大
量の熱量が回収できるトランス−1,4−ポリブタジエ
ンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のポリブタジエンのDSCチャート
である。
【図2】 比較例1のポリブタジエンのDSCチャート
である。
【図3】 実施例1のポリブタジエンの顕微鏡写真であ
る。
【図4】 比較例1のポリブタジエンの顕微鏡写真であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J028 AA01A AB00A AC32A AC33A AC35A AC36A BA00A BA01B BB00A BB01B BC16B BC17B BC19B EB13 EC01 FA01 FA02 FA04 GA01 GA06 GA11 GA26 4J100 AS02P CA01 CA14 DA01 DA04 DA22 DA36 DA41 FA09 FA19 FA22 JA00 JA24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランス−1,4構造含量が95モル%
    以上、重量平均分子量が100万以下、及び相転移に伴
    う発熱が70J/g以上であるトランス−1,4−ポリ
    ブタジエンであって、示差走査型熱量計の等速冷却の測
    定において、70J/gの発熱が相転移開始温度から1
    0℃以内に終了することを特徴とするトランス−1,4
    −ポリブタジエン。
  2. 【請求項2】 トランス−1,4構造含量が95モル%
    以上、重量平均分子量が100万以下、及び相転移に伴
    う発熱が70J/g以上であるトランス−1,4−ポリ
    ブタジエンであって、示差走査型熱量計で測定された等
    速冷却において、相転移開始温度から10℃の間に70
    J/g以上発熱することを特徴とするトランス−1,4
    −ポリブタジエン。
  3. 【請求項3】 トランス−1,4構造含量が95モル%
    以上、重量平均分子量が100万以下、及び相転移に伴
    う発熱が70J/g以上であるトランス−1,4−ポリ
    ブタジエンであって、示差走査型熱量計で測定された等
    速冷却において、相転移開始温度から10℃の間で相転
    移に伴う発熱量の70%以上が発熱することを特徴とす
    るトランス−1,4−ポリブタジエン。
  4. 【請求項4】 トランス−1,4構造含量が95モル%
    以上、重量平均分子量が100万以下、及び相転移に伴
    う発熱が70J/g以上であるトランス−1,4−ポリ
    ブタジエンであって、溶融状態から結晶が球晶成長する
    ことを特徴とするトランス−1,4−ポリブタジエン。
  5. 【請求項5】 トランス−1,4構造含量が95モル%
    以上、重量平均分子量が100万以下、及び相転移に伴
    う発熱が70J/g以上であるトランス−1,4−ポリ
    ブタジエンであって、溶融状態から毎分5℃の冷却速度
    で結晶化させた結晶ドメインの平均サイズが5μm以上
    であることを特徴とするトランス−1,4−ポリブタジ
    エン。
  6. 【請求項6】 重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
    (Mw)との比、Mw/Mnが2以下であることを特徴
    とする請求項1〜5に記載のトランス−1,4−ポリブ
    タジエン。
  7. 【請求項7】(A)バナジウム化合物、(B)塩化アル
    キルアルミニウムからなる触媒を用いてトランス−1,
    4−ポリブタジエンを重合する方法において、アルミニ
    ウムとバナジウムのモル比が100以下であることを特
    徴とする請求項1〜6のトランス−1,4−ポリブタジ
    エンの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005264055A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Ube Ind Ltd トランス−1,4−ポリブタジエンの製造方法
EP1642912A4 (en) * 2003-07-07 2008-03-12 Ube Industries CRYSTALLINE POLYMER WITH SOLID PHASE TRANSITION PHENOMENON AND USE THEREOF

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