JP2001080080A - インクジェットプリントシステムにおけるマークセンサ誤動作防止装置 - Google Patents

インクジェットプリントシステムにおけるマークセンサ誤動作防止装置

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JP2001080080A
JP2001080080A JP25575699A JP25575699A JP2001080080A JP 2001080080 A JP2001080080 A JP 2001080080A JP 25575699 A JP25575699 A JP 25575699A JP 25575699 A JP25575699 A JP 25575699A JP 2001080080 A JP2001080080 A JP 2001080080A
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Japan
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mark
continuous paper
ink jet
ink
print
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JP25575699A
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English (en)
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Tomohiko Sonoda
朝彦 薗田
Yukio Ono
幸生 大野
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ISETOO KK
NTT Comware Corp
Iseto Corp
Original Assignee
ISETOO KK
NTT Comware Corp
Iseto Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】連続紙上のマークを読み取るマークセンサの受
光部周辺に圧力空気を導いて紙粉などを排除してマーク
センサの誤動作を防止すること。 【解決手段】インクジェットプリンタに対して相対的に
移動する連続紙CPの少なくとも一方の面に、連続紙上
に設けたマーク32を複数のマークセンサMS1〜MS5
によって情報検知しながらプリント処理を行うように
したインクジェットプリンシステムにおいて、マークセ
ンサの受光部Ra 周辺に圧力をもった空気を送り込むた
め、インクジェットプリンタ中に圧力空気供給手段52
を設け、マークセンサ受光部周辺の紙粉、インクなどを
排除してマークセンサの誤動作を防止するようにしたイ
ンクジェットプリントシステムにおけるマークセンサ誤
動作防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続紙に対する
連続印刷が可能なインクジェットプリンタにあって、該
インクジェットプリンタに対して相対的に移動する連続
紙上に、該連続紙上に設けたマークを読み取りながら、
ページ幅の情報を超高速で精確に、表裏両面プリント、
表裏両面多色プリント及びマルチレイアウトプリント可
能になしたインクジェットプリントシステムに関し、特
に、連続紙上のマークを読み取るマークセンサの誤動作
を防止するためのマークセンサ誤動作防止装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、インクジェットプリント
ヘッドを用いたインクジェットプリンタは、各種開発さ
れ提供されてきている。しかしながら、情報伝達の多様
化にともなう情報処理システムの進行が甚だしい現在に
おいては、各種開発され提供されてきている既存のイン
クジェットプリンタでは、その利用者の要望を充分にま
かなうことができない状況にある。すなわち、情報伝達
の多様化にともなう情報処理システムにあって、利用者
サイドにおいては、多様な情報を特定の者毎に分別して
連続的に処理できるシステムの開発が要望されており、
さらには、これらの情報処理の高質感、高解像度、高速
処理に適合するシステムの開発が要望されている。
【0003】さらにまた、多様な情報の処理にあたっ
て、表裏両面へのプリント処理、多色プリント処理並び
にマルチレイアウトプリント処理を超高速で精確に行い
得るインクジェットプリントシステムの開発が要望され
ている。上記する利用者サイドにおける要望を充分に満
足するインクジェットプリンタは、現在のところ提供さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】同一出願人は、上述す
る従来のインクジェットプリンタに対する利用者の要望
に応答し、従来のインクジェットプリントシステムにみ
られる課題を解決するべく、多様な情報を特定の者毎に
分別して連続的に処理することができ、高質感、高解像
度であり、とりわけ、多様な情報の処理にあたって、表
裏両面へのプリント処理、多色プリント処理並びにマル
チレイアウトプリント処理を超高速で精確に行い得るイ
ンクジェットプリントシステムの開発に着手した。この
インクジェットプリントシステムの開発の過程にあって
幾つかの問題が提起された。
【0005】このインクジェットプリントシステムで
は、連続紙上に設けたキューマークをマークセンサによ
って読み取りながらマーク情報に応じたプリント処理を
行うように構成してある。このインクジェットプリント
システムにあって、印字開始信号は、5つのデータシス
テムDS1 〜DS5 毎に、5つのキューマークセンサを
設置し、事前印刷されたキューマークの読み取りにより
第1のデータシステムDS1 を動作させ、その後に、該
第1のデータシステムDS1 のプリントヘッド印字され
たキューマークで第2のデータシステムDS2 〜第5の
データシステムDS5 を動作させるようになっている。
【0006】上記するキューマークセンサは、一般的に
は、市販の光電式センサである。この光電式センサは、
入光量の変化で動作し、例えば、上記インクジェットプ
リントシステムでは、白色(紙の地肌色)とキューマー
クの紺色(青色)および黒色の色変化で光電式センサの
入光量を変化させている。
【0007】このような構成例にあって、光電式センサ
の受光部に紙粉あるいはインクなどが付着すると入光量
の変化を該マークセンサが検知できずにインクジェット
プリントシステムにトラブルが生じてしまう。この光電
式センサの受光部に付着する紙粉あるいはインクなど
は、当該インクジェットプリントシステムで使用する用
紙並びにインクから発生するものであり、システム設置
室内を浮遊してセンサの受光部に付着するものと考えら
れ、そのままでは回避できない。
【0008】そこで、この発明の目的は、上述する従来
のインクジェットプリンタに対する利用者の要望に応答
し、従来のインクジェットプリントシステムにみられる
課題を解決するべくなしたものであって、連続紙上のマ
ークを読み取るマークセンサの誤動作を防止するための
マークセンサ誤動作防止装置を供し、とりわけ、多様な
情報の処理にあたって、表裏両面へのプリント処理、多
色プリント処理並びにマルチレイアウトプリント処理を
超高速で精確に行い得るインクジェットプリントシステ
ムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、インクジェット
プリンタに対して相対的に移動する連続紙の少なくとも
一方の面に、連続紙上に設けたマークを複数のマークセ
ンサによって情報検知しながらプリント処理を行うよう
にしたインクジェットプリンシステムにおいて、前記マ
ークセンサの受光部周辺に圧力をもった空気を送り込む
ため、前記インクジェットプリンタ中に圧力空気供給手
段を設け、前記マークセンサの誤動作を防止するように
なしたインクジェットプリントシステムにおけるマーク
センサ誤動作防止装置を構成するものである。
【0010】さらに、この発明では、前記圧力空気供給
手段が、少なくとも一つの圧力空気供給源と、前記各マ
ークセンサの受光部に向けて取り付けたノズル部材と、
前記圧力空気供給源とノズル部材との間を連結するホー
ス部材とを含むものからなるインクジェットプリントシ
ステムにおけるマークセンサ誤動作防止装置を構成する
ものである。
【0011】さらに、この発明では、前記圧力空気供給
源が、ブロワー、エアーポンプ、ミストコレクター用ポ
ンプなどからなるインクジェットプリントシステムにお
けるマークセンサ誤動作防止装置を構成するものであ
る。
【0012】さらにまた、この発明は、インクジェット
プリンタに対して相対的に移動する連続紙の表裏両面
に、所望のレイアウトパターンに従って多色印刷を行う
インクジェットプリントシステムであって、前記連続紙
の幅方向に一連のページ幅情報を印字するべくページ幅
にわたって配置した第1及び第2のインクジェットプリ
ントヘッドにより複数のインクジェットプリントユニッ
トを構成してなり、前記連続紙の一方の面にN色の印刷
を施す第1〜第Nのインクジェットプリントユニット及
び前記連続紙の他方の面にM色の印刷を施す第1〜第M
のインクジェットプリントユニットとを含むインクジェ
ットプリント手段と、前記各インクジェットプリントユ
ニットにおける各プリントヘッドにプリント信号を供給
するデータシステムと、前記インクジェットプリントユ
ニット毎に設けられていて、前記連続紙上のキューマー
クを検知してキューマーク検知信号を出力するマーク検
知手段と、前記マーク検知手段の出力に応じて前記各イ
ンクジェットプリントユニットのプリント開始を制御
し、情報量に応じた表裏両面印刷を超高速処理可能にな
したインクジェットプリントシステムにおいて、前記マ
ーク検知手段における受光部周辺に圧力をもった空気を
送り込むため、前記インクジェットプリンタ中に圧力空
気供給手段を設けてなるインクジェットプリントシステ
ムにおけるマークセンサ誤動作防止装置を構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明になるインクジェ
ットプリントシステムにおけるマークセンサ誤動作防止
装置について、図面に示す具体的な一実施例にもとづい
て詳細に説明する。図1は、インクジェットプリントシ
ステムの基本的な装置構成例の全体図を示すものであっ
て、図1Aは、当該装置の概略的な平面図であり、図1
Bは、図1Aに対応する概略的な正面図である。図2及
び図3は、当該装置内において、プリント媒体である連
続紙の走行路の状態を示すものであって、図2は、当該
装置の上流側、連続紙の表面側へのプリント処理部を、
連続紙を透視して太線で示す概略的な正面図であり、図
3は、当該装置の下流側、連続紙の裏面側へのプリント
処理部を、連続紙を透視して太線で示す概略的な正面図
である。図2と図3とは、図2に示す右端の上向き矢印
が、図3に示す左端の上向き矢印に連続するものであ
る。
【0014】さらに、図4は、インクジェットプリント
システムの概要を説明するべく装置の平面図に関連させ
て示すブロック線図である。図5は、当該装置における
給紙部の一例を示す概略的な斜視図である。図6は、当
該インクジェットプリントシステムによるプリント済パ
ターンの一例を示す概略的な斜視図である。
【0015】一方、図7は、この発明になるインクジェ
ットプリントシステムにおけるマークセンサ誤動作防止
装置の具体的な構成例を示すものであって、図7Aは、
圧力空気供給手段の全体の構成を示す概略的な側面図で
あり、図7Bは、当該圧力空気供給手段におけるノズル
部材の具体例を示す概略的な斜視図である。
【0016】まず、図1〜図4に基づいて、この発明が
適用されるインクジェットプリント装置の具体的な構成
について説明する。この発明における具体的な実施例に
よれば、前記インクジェットプリント装置は、連続紙C
Pのための給紙部6、第1のプリント処理部1、第2の
プリント処理部2、第3のプリント処理部3、第5のプ
リント処理部5、第4のプリント処理部4、加工部7お
よび排紙部8が一ライン化されたものからなっている。
この構成において、特に注目する点は、前記一ライン
中、第4のプリント処理部4と第5のプリント処理部5
が逆になっていることである。その点についての詳細な
説明は、後述する。
【0017】図5に詳細に示すように、前記給紙部6
は、ロール状の連続紙CPを回転可能に保持する連続紙
保持部9を有している。前記連続紙保持部9には、昇降
アーム10、アームガイド板11、サイドレーハンドル
12、昇降用レバー13、インパクトレンチ14が設け
てある。
【0018】前記給紙部6に対して、パウダーブレーキ
機構15が装備されている。前記パウダーブレーキ機構
15は、給紙部6に設置のテンション制御検出ロール1
6により希望のテンションになるように、給紙軸上に設
けたパウダーブレーキを制御する構成のものからなって
いる。前記テンション制御検出ロール16により機内の
連続紙張力(テンション)を検出し、連続紙が一定速度
で走行中は、常に一定(テンションコントロールでの設
定数値)の張力を維持するようにパウダーブレーキを制
御する。参照符号17は、パウダーブレーキ操作パネル
である。
【0019】前記給紙部6には、紙粉除去装置18、静
電気除去装置19、第1のガイドローラ20およびエッ
ジガイダー21が設けてある。前記第1のガイドローラ
20と、機内において前記連続紙CPの走行路中に設け
た各ガイドローラ22とは、回転負荷の少ないボールベ
アリングにより構成されており、そのことによって、前
記連続紙の張力を均一化し、超高速走行を可能になして
いる。また、前記エッジガイダー21は、前記連続紙の
蛇行を防止するためのものであり、これによっても、超
高速走行を可能とする。
【0020】次いで、図1〜図3に基づいて、前記イン
クジェットプリント装置に対する連続紙CPの走行路の
関係について説明する。前記給紙部6にセットされた連
続紙CPは、第1のガイドローラ20およびエッジガイ
ダー機構21、ガイドローラ群22、プラテンローラP
R1 〜PR5 によって形成される連続紙走行路に沿っ
て、巻き取り側における駆動源23により、平均200
m/min.(MAX 260m/min.)の超高速走行が可能なよう
になっている。
【0021】前記連続紙CPは、前記第2のプリント処
理部2の下流側に設けた第1の乾燥手段24、前記第3
のプリント処理部3の下流側に設けた第2の乾燥手段2
5、前記第5のプリント処理部5の下流側に設けた第3
の乾燥手段26内をガイドローラ群22を介して迂回走
行する。
【0022】前記各乾燥手段24、25、26は、マイ
クロ波によるマイクロ波乾燥方式のものであって、走行
する連続紙CPに対するダメージ(伸縮)を少なくし、
効率のよい乾燥を行うことにより超高速印字を可能とす
る。このマイクロ波乾燥装置の温度は、乾燥炉内の結露
防止を目的とし、室温から55℃の間で加熱する。乾燥
後の連続紙の表面温度は約70℃程度であった。
【0023】前記インクジェットプリント装置は、該イ
ンクジェットプリント装置機内で連続紙CPを表裏反転
させた状態で走行させる連続紙反転走行機構27を備え
ている。前記連続紙反転走行機構27は、前記第3のプ
リント処理部3と第4のプリント処理部4との間に設け
てあり、前記第1のプリント処理部1〜第3のプリント
処理部3での連続紙の走行方向に対し、前記第4のプリ
ント処理部4〜第5のプリント処理部5での連続紙の走
行方向が逆方向になるように構成してある。
【0024】したがって、前記連続紙CPは、前記第1
のプリント処理部1〜第3のプリント処理部3では、第
1の面(表面)を上向きにした状態でインクジェットプ
リント装置機内を走行し、前記第4のプリント処理部4
〜第5のプリント処理部5では、第2の面(裏面)を上
向きにした状態でインクジェットプリント装置機内を走
行するものであり、図2に示すように装置の上流側にお
いて、連続紙CPの表面へのプリント処理がなされ、図
3に示すように装置の下流側において、連続紙CPの裏
面へのプリント処理がなされる。
【0025】前記インクジェットプリント装置は、プリ
ント処理状態を監視する第1の監視手段28および第2
の監視手段29を備えている。前記第1の監視手段28
は、前記第1のプリント処理部1〜第3のプリント処理
部3で連続紙CPの表面側にプリントされたプリント状
態を監視するテレビカメラであり、前記第2の監視手段
29は、前記第4のプリント処理部4〜第5のプリント
処理部5で連続紙CPの裏面側にプリントされたプリン
ト状態を監視するテレビカメラである。
【0026】前記インクジェットプリント装置は、前記
各プリント処理部毎にプラテンローラPR1 〜PR5 を
有している。前記プラテンローラPR1 〜PR5 は、プ
リントヘッドの下部に設置されており、例えば、第1の
プラテンローラPR1 、第3のプラテンローラPR3 お
よび第4のプラテンローラPR4 では、前記連続紙CP
を走行方向の接触角が約120°程度になるように巻き
付かせた状態で走行させる。巻き付けられた連続紙をゴ
ムローラなどで押さえて、連続紙とプラテンローラとの
間の滑りを防止し、精確な送り量で超高速でのプリント
品質の向上を図っている。
【0027】前記インクジェットプリント装置は、プリ
ント済連続紙に対するランダム加工部7を備えている。
前記ランダム加工部7では、前記プリント済連続紙に対
し、マージナルホール列のパンチ加工、ファイリングホ
ールのパンチ加工、横ミシン目加工、縦ミシン目加工な
どを、オンライン上で印刷した検出マークを基準にして
行う。前記ランダム加工部7での加工位置合わせは、縦
横のミシン目加工およびファイルパンチ加工の駆動ギャ
ボックス全体を検出マーク位置に合わせ制御させるた
め、連続紙に無理なく負荷を軽減し、加工装置の駆動系
統を直接制御させる方法を採用することで、連続紙の影
響を受けにくく制御時間が早く、超高速でのランダムの
加工が可能である。
【0028】前記ランダム加工部7において、主にミシ
ン目加工に関しては、これを2台設置しておき、交互に
動作させ高速加工に対応させることもできる。
【0029】前記インクジェットプリント装置は、該装
置の最終段階部分に排紙部8を備えている。前記排紙部
8は、図に示す実施例において、プリント済連続紙をロ
ール状に巻き取る巻き取り手段によって構成してある。
前記プリント済連続紙は、最終の製品形態に応じて、ロ
ール状、折畳み状、シート状に適宜処理することができ
るようになっている。
【0030】さらに、この発明において、前記インクジ
ェットプリント装置では、プリントヘッドPH1 〜PH
10を操作側に引き出す方式を採用することができる。そ
のように構成することにより、インクジェット作業で必
要となるプリントヘッドのメンテナンス作業時に、機内
のテンションを変化させることなく、次作業時開始直後
から安定した機内テンションでの連続紙の走行を可能と
することができる。
【0031】次いで、前記インクジェットプリント装置
において、前記第1のプリント処理部1〜第5のプリン
ト処理部5の構成について詳細に説明する。まず、図1
〜図4に示す実施例において、前記インクジェットプリ
ント装置は、10ヘッド構成のものであって、前記連続
紙CPの表面側を黒色、青色、赤色の3色でプリント処
理し、前記連続紙CPの裏面側を黒色、青色の2色でプ
リント処理するように構成してある。尚、上記構成は、
一実施例であって、色数および色の種類は何等限定され
るものではない。
【0032】前記インクジェットプリント装置は、10
台のインクジェットプリントヘッドPH1 〜PH10を有
しており、前記10台のインクジェットプリントヘッド
PH1〜PH10は、2台ずつが一対となっていて、プリ
ントユニットPU1 〜PU5 を形成し、これらのプリン
トユニットPU1 〜PU5 によってインクジェットプリ
ント手段30を構成する。
【0033】前記インクジェットプリント手段30は、
システムコントローラ31により、前記各プリントユニ
ットPU1 〜PU5 毎にこれを支配するデータシステム
DS1〜DS5 および各インクジェットプリントヘッド
PH1 〜PH10毎にこれを支配するプリントステーショ
ンPS1 〜PS10によって構成されており、各インクジ
ェットプリントヘッドPH1 〜PH10にプリント信号が
供給されるようになっている。
【0034】前記インクジェットプリントヘッドPH1
〜PH10は、前記インクジェットプリント装置に対し
て、矢印Aの方向に相対的に移動する連続紙CPに、そ
のページ幅にわたって連続プリントを行うように配置さ
れている。各インクジェットプリントヘッドPH1 〜P
H10は、規則的に間隔の開いた一列のインクジェット列
を、4.25インチ長さで、1インチ当たり240ドッ
トを形成するプリントヘッドからなっている。
【0035】前記インクジェットプリント装置は、前記
各プリントユニットPU1 〜PU5 毎にタコエンコーダ
TE1 〜TE5 を備えたプラテンロールPR1 〜PR5
を有しており、前記タコエンコーダTE1 〜TE5 は、
前記連続紙CPの動きを監視し、前記連続紙CPの動き
に協働するための速度信号をタコエンコーダ/キューコ
ントローラ50を経由して前記データシステムDS1 〜
DS5 に対して出力するようになっている。
【0036】さらに、前記インクジェットプリント装置
は、前記各プリントユニットPU1 〜PU5 毎に、前記
連続紙CP上に印刷済ないしは前記第1のプリントユニ
ットPU1 によりプリントされるキューマーク32を検
知するためのキューマーク検知手段MS1 〜MS5 を有
している。前記キューマーク検知手段MS1 〜MS5
は、キューマーク32を検知してキューマーク検知信号
を出力し前記連続紙CP上への情報の印刷を調整する。
前記キューマーク検知手段MS1 の出力信号は、用紙搬
送装置51、システムコントローラ31を経由して前記
データシステムに供給され、前記キューマーク検知手段
MS2 〜MS5 の出力信号は、前記タコエンコーダ/キ
ューコントローラ50、システムコントローラ31を経
由して前記データシステムDS1 〜DS5 に供給され
る。
【0037】前記キューマーク32は、前記各データシ
ステムDS1 〜DS5 におけるプリント位置をあわせる
ためのタイミングマークであり、それぞれのデータシス
テムDS1 〜DS5 に対してキューマーク読み取り信号
を送って、それによってプリントが開始される。このキ
ューマーク32は、連続紙CPの供給段階において、前
記連続紙上の所定の位置に予め印刷されている場合と、
連続紙CPの供給段階における白紙連続紙に対し、第1
のプリントユニットPU1 によってプリント処理する場
合とがある。
【0038】前記キューマーク32は、図4に示すキュ
ーマーク表示領域33に対して設けられるものである。
前記キューマーク32は、例えば、連続紙の長さ方向の
寸法が約6mm程度で、連続紙の幅方向の寸法が約5mm程
度の矩形マークである。
【0039】次いで、図6に基づいて、当該インクジェ
ットプリントシステムによるプリント済製品のパターン
について説明する。このインクジェットプリントシステ
ムによれば、図6に示すようなパターンのプリント済製
品を提供することができる。すなわち、表裏両面プリン
ト、表裏両面多色プリント並びに表裏両面マルチレイア
ウトプリントを可能とするプリント済製品を供する。図
6に示す例によれば、連続紙の一方の面(表面)CPa
および他方の面(裏面)CPbには、顧客ごとのアドレ
スおよび氏名34、個々の個別メッセージ35、明細項
目36(明細項目は、個人毎に必要なページ数だけプリ
ント処理可能であり、明細項目の多い顧客には裏面に連
続してプリント処理可能である)、印影37、枠38、
ロゴ、イラスト、地図39などがプリントされる。
【0040】さらに、このインクジェットプリントシス
テムによれば、特に、マルチレイアウトプリントに対し
て極めて効果的に適用される。例えば、明細付き請求書
をレイアウトする場合には、明細項目の多少に応じて、
連続紙CPの長さ方向に1件分を、請求書領域40に対
し、明細項目を記入する明細書領域を適宜ページ数を変
更して設定することができる。また、ダイレクトメール
をレイアウトする場合には、レターヘッド領域、挨拶文
領域、商品案内領域、申込書領域のように連続紙の長さ
方向に1件分毎に区分して設定することができる。ま
た、マルチレイアウトは、図6に示すように連続紙の裏
面側に対しても変更なく実施することができる。これら
は、単なる一例であって、マルチレイアウトの範囲は上
記構成並びに図に示す例にのみ限定されるものではな
い。
【0041】次いで、この発明になるインクジェットプ
リントシステムにおけるマークセンサの誤動作防止装置
の具体的な実施例について、図7に基づいて説明する。
この発明になるマークセンサの誤動作防止装置は、イン
クジェットプリンタに対して相対的に移動する連続紙の
少なくとも一方の面に、連続紙上に設けたマーク32を
複数のマーク検知手段によって情報検知しながらプリン
ト処理を行う構成のシステムに対して変更なく適用する
ことができる。
【0042】前記インクジェットプリントシステムにお
いて、連続紙上に設けたマーク32を検知するマーク検
知手段MS1 〜MS5 は、一般的には、市販の光電式セ
ンサであって、当該光電式センサは、入光量の変化で動
作し、例えば、上記のようなインクジェットプリントシ
ステムでは、連続紙CPの地肌色(白色)とキューマー
ク32の印刷色(紺色、青色および黒色)の色変化での
入光量を変化させている。前記光電式センサは、受光部
Raを有するものからなっている。
【0043】一例において、当該マークセンサの誤動作
防止装置は、前記マーク検知手段MS1 〜MS5 の受光
部Ra周辺に圧力をもった空気を送り込むため、前記イ
ンクジェットプリンタ中に設けた圧力空気供給手段52
によって構成され、これによって、前記マーク検知手段
MS1 〜MS5 の受光部Raに付着する紙粉あるいはイ
ンクを装置稼働期間中に除去して、前記マーク検知手段
MS1 〜MS5 の誤動作を防止するようになっている。
【0044】前記圧力空気供給手段52は、少なくとも
一つの圧力空気供給源53と、前記各マーク検知手段M
S1 〜MS5 の受光部Raに向けて取り付けたノズル部
材54と、前記圧力空気供給源53とノズル部材54と
の間を連結するホース部材55とを含むものからなって
いる。
【0045】前記圧力空気供給手段52における圧力空
気供給源53は、例えば、ブロワー(送風機)、エアー
ポンプ、ミストコレクター用ポンプなどによって構成さ
れるものであって、適度の圧力をもつ空気を出力する機
械装置であり、例えば、図1Aに示すインクジェットプ
リンタ装置の平面図において乾燥手段24、25、26
の設置側の適宜位置に配置される。
【0046】前記各マーク検知手段MS1 〜MS5 の受
光部Raに向けて取り付けたノズル部材54は、ホース
部材55を介して圧力空気供給源53に接続してある。
前記ノズル部材54は、前記圧力空気供給源53からの
圧力空気を前記各マーク検知手段MS1 〜MS5 の受光
部Raに方向付けして送り出すように構成された筒状部
分54Aであり、該筒状部分54Aをインクジェットプ
リンタ機体に固定するための取付け具54Bとを含むも
のからなっている。
【0047】前記マーク検知手段MS1 〜MS5 は、マ
ークセンサ組立体56からなっている。前記マークセン
サ組立体56は、前記ノズル部材54における取付け具
54Bに対して取り付けられる取付け部57と、マーク
センサを支持するプレート部材58とからなっている。
【0048】前記ノズル部材54には、第1のスリット
60および第2のスリット61が設けてあり、前記第1
のスリット60に対して前記マークセンサ組立体56に
おけるプレート部材58が嵌まり込むようになってお
り、第2のスリット61にマークセンサのセンサーファ
イバー59が挿通されるようになっている。
【0049】前記ノズル部材54の形状並びに前記各マ
ーク検知手段MS1 〜MS5 に対する取付け位置は、前
記圧力空気供給源53からの圧力空気を前記各マーク検
知手段MS1 〜MS5 の受光部Raに対して確実に方向
付けして送り出し得るように設計されておれば、前記各
マーク検知手段MS1 〜MS5 および連続紙CPの走行
路などの設計に関連して、その設計の範囲内において適
宜設計可能である。
【0050】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明のインクジェ
ットプリントシステムにおけるマークセンサの誤動作防
止装置によれば、連続紙上に設けたマークを検知するマ
ーク検知手段の受光部周辺に、適度の圧力をもった空気
を吹き付けるように構成したので、システム設置室内に
浮遊する紙粉、インクなどをマーク検知手段の受光部周
辺に接近させることがなく、且つ付着させないので、紙
粉、インクなどの付着による当該マーク検知手段の誤動
作を確実に防止することができ、その点において極めて
有効に作用するものといえる。
【0051】さらに、この発明になるインクジェットプ
リントシステムにおけるマークセンサの誤動作防止装置
によれば、従来、定期的に行なわなければならなかった
マーク検知手段の受光部周辺の清掃を、長期間的周期に
延長でき、清掃のための時間と人手を節約できる点にお
いても極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、インクジェットプリントシステムの基
本的な装置構成例の全体図を示すものであって、図1A
は、当該装置の概略的な平面図であり、図1Bは、図1
Aに対応する概略的な正面図である。
【図2】図2は、当該装置内において、プリント媒体で
ある連続紙の走行路の状態を示すものであって、当該装
置の上流側、連続紙の表面側へのプリント処理部を、連
続紙を透視して示す概略的な正面図である。
【図3】図3は、当該装置の下流側、連続紙の裏面側へ
のプリント処理部を、連続紙を透視して示す概略的な正
面図である。
【図4】図4は、インクジェットプリントシステムの概
要を説明するべく装置の平面図に関連させて示すブロッ
ク線図である。
【図5】図5は、当該装置における給紙部の一例を示す
概略的な斜視図である。
【図6】図6は、当該インクジェットプリントシステム
によるプリント済パターンの一例を示す概略的な斜視図
である。
【図7】図7は、この発明になるインクジェットプリン
トシステムにおけるマークセンサ誤動作防止装置の具体
的な構成例を示すものであって、図7Aは、圧力空気供
給手段の全体の構成を示す概略的な側面図であり、図7
Bは、当該圧力空気供給手段におけるノズル部材の具体
例を示す概略的な斜視図である。
【符号の説明】
CP 連続紙 1 第1のプリント処理部 2 第2のプリント処理部 3 第3のプリント処理部 4 第4のプリント処理部 5 第5のプリント処理部 6 給紙部 27 連続紙反転走行機構 28 第1の監視手段 29 第2の監視手段 30 インクジェットプリント手段 31 システムコントローラ 32 キューマーク DS1 〜DS5 データシステム PS1 〜PS10 プリントステーション PU1 〜PU5 プリントユニット PH1 〜PH10 プリントヘッド PR1 〜PR5 プラテンローラ TE1 〜TE5 タコエンコーダ MS1 〜MS5 キューマーク検知手段 Ra マーク検知手段の受光部 52 圧力空気供給手段 53 圧力空気供給源 54 ノズル部材 54A 筒状部分 54B 取付け具 55 ホース部材 56 マークセンサ組立体 57 取付け部 58 プレート部材 60 第1のスリット 61 第2のスリット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月28日(2000.8.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 インクジェットプリントシステムにお
けるマークセンサ誤動作防止装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続紙に対する
連続印刷が可能なインクジェットプリンタにあって、該
インクジェットプリンタに対して相対的に移動する連続
紙上に、該連続紙上に設けたマークを読み取りながら、
ページ幅の情報を超高速で精確に、表裏両面プリント、
表裏両面多色プリント及びマルチレイアウトプリント可
能になしたインクジェットプリントシステムに関し、特
に、連続紙上のマークを読み取るマークセンサの誤動作
を防止するためのマークセンサ誤動作防止装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、インクジェットプリント
ヘッドを用いたインクジェットプリンタは、各種開発さ
れ提供されてきている。しかしながら、情報伝達の多様
化にともなう情報処理システムの進行が甚だしい現在に
おいては、各種開発され提供されてきている既存のイン
クジェットプリンタでは、その利用者の要望を充分にま
かなうことができない状況にある。すなわち、情報伝達
の多様化にともなう情報処理システムにあって、利用者
サイドにおいては、多様な情報を特定の者毎に分別して
連続的に処理できるシステムの開発が要望されており、
さらには、これらの情報処理の高質感、高解像度、高速
処理に適合するシステムの開発が要望されている。
【0003】さらにまた、多様な情報の処理にあたっ
て、表裏両面へのプリント処理、多色プリント処理並び
にマルチレイアウトプリント処理を超高速で精確に行い
得るインクジェットプリントシステムの開発が要望され
ている。上記する利用者サイドにおける要望を充分に満
足するインクジェットプリンタは、現在のところ提供さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】同一出願人は、上述す
る従来のインクジェットプリンタに対する利用者の要望
に応答し、従来のインクジェットプリントシステムにみ
られる課題を解決するべく、多様な情報を特定の者毎に
分別して連続的に処理することができ、高質感、高解像
度であり、とりわけ、多様な情報の処理にあたって、表
裏両面へのプリント処理、多色プリント処理並びにマル
チレイアウトプリント処理を超高速で精確に行い得るイ
ンクジェットプリントシステムの開発に着手した。この
インクジェットプリントシステムの開発の過程にあって
幾つかの問題が提起された。
【0005】このインクジェットプリントシステムで
は、連続紙上に設けたキューマークをマークセンサによ
って読み取りながらマーク情報に応じたプリント処理を
行うように構成してある。このインクジェットプリント
システムにあって、印字開始信号は、5つのデータシス
テムDS1 〜DS5 毎に、5つのキューマークセンサを
設置し、事前印刷されたキューマークの読み取りにより
第1のデータシステムDS1 を動作させ、その後に、該
第1のデータシステムDS1 のプリントヘッド印字され
たキューマークで第2のデータシステムDS2 〜第5の
データシステムDS5 を動作させるようになっている。
【0006】上記するキューマークセンサは、一般的に
は、市販の光電式センサである。この光電式センサは、
入光量の変化で動作し、例えば、上記インクジェットプ
リントシステムでは、白色(紙の地肌色)とキューマー
クの紺色(青色)および黒色の色変化で光電式センサの
入光量を変化させている。
【0007】このような構成例にあって、光電式センサ
の受光部に紙粉あるいはインクなどが付着すると入光量
の変化を該マークセンサが検知できずにインクジェット
プリントシステムにトラブルが生じてしまう。この光電
式センサの受光部に付着する紙粉あるいはインクなど
は、当該インクジェットプリントシステムで使用する用
紙並びにインクから発生するものであり、システム設置
室内を浮遊してセンサの受光部に付着するものと考えら
れ、そのままでは回避できない。
【0008】そこで、この発明の目的は、上述する従来
のインクジェットプリンタに対する利用者の要望に応答
し、従来のインクジェットプリントシステムにみられる
課題を解決するべくなしたものであって、連続紙上のマ
ークを読み取るマークセンサの誤動作を防止するための
マークセンサ誤動作防止装置を供し、とりわけ、多様な
情報の処理にあたって、表裏両面へのプリント処理、多
色プリント処理並びにマルチレイアウトプリント処理を
超高速で精確に行い得るインクジェットプリントシステ
ムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、インクジェット
プリンタに対して相対的に移動する連続紙の少なくとも
一方の面に、連続紙上に設けたマークを複数のマークセ
ンサによって情報検知しながら、インクジェットプリン
タにおけるインクジェットプリントヘッドにより前記連
続紙の表裏両面にプリント処理を行うようにしたインク
ジェットプリントシステムにおいて、前記マークセンサ
の受光部周辺に圧力空気を送り込むための圧力空気供給
手段を備えてなり、前記圧力空気供給手段が、少なくと
も一つの圧力空気供給源と、前記各マークセンサの受光
部に向けてそれぞれ取り付けたノズル部材と、前記圧力
空気供給源とノズル部材との間を連結するホース部材と
を含み、前記圧力空気供給源が、前記インクジェットプ
リントヘッドの印刷部分のインクミストを吸引するミス
トコレクターに使用されるミストコレクター用ポンプで
あり、前記圧力空気供給手段により前記各マークセンサ
の受光部に向けて個別に圧力空気を吹き付けて、前記各
マークセンサの受光部を清掃し、該各マークセンサの誤
動作を防止するようにしたインクジェットプリントシス
テムにおけるマークセンサ誤動作防止装置を構成するも
のである。
【0010】さらに、この発明は、前記圧力空気供給手
段におけるノズル部材が、前記マークセンサを取付ける
取付け部を備えてなり、前記ノズル部材における圧力空
気出口側に前記マークセンサの受光部が位置するよう
に、前記ノズル部材に前記マークセンサを組み立ててな
るインクジェットプリントシステムにおけるマークセン
サ誤動作防止装置を構成するものである。
【0011】さらにまた、この発明は、インクジェット
プリンタに対して相対的に移動する連続紙の表裏両面
に、所望のレイアウトパターンに従って多色印刷を行う
インクジェットプリントシステムであり、前記連続紙の
幅方向に一連のページ幅情報を印字するべくページ幅に
わたって配置した第1及び第2のインクジェットプリン
トヘッドにより複数のインクジェットプリントユニット
を構成してなり、前記連続紙の一方の面にN色の印刷を
施す第1〜第Nのインクジェットプリントユニット及び
前記連続紙の他方の面にM色の印刷を施す第1〜第Mの
インクジェットプリントユニットとを含むインクジェッ
トプリント手段と、前記各インクジェットプリントユニ
ットにおける各プリントヘッドにプリント信号を供給す
るデータシステムと、前記インクジェットプリントユニ
ット毎に設けられていて、前記連続紙上のキューマーク
を検知してキューマーク検知信号を出力するマーク検知
手段と、前記マーク検知手段の出力に応じて前記各イン
クジェットプリントユニットのプリント開始を制御し、
情報量に応じた表裏両面印刷を超高速処理可能になした
インクジェットプリントシステムにあって、前記マーク
センサの受光部周辺に圧力空気を送り込むための圧力空
気供給手段を備えてなり、前記圧力空気供給手段が、少
なくとも一つの圧力空気供給源と、前記各マークセンサ
の受光部に向けてそれぞれ取り付けたノズル部材と、前
記圧力空気供給源とノズル部材との間を連結するホース
部材とを含み、前記圧力空気供給源が、前記インクジェ
ットプリントヘッドの印刷部分のインクミストを吸引す
るミストコレクターに使用されるミストコレクター用ポ
ンプであり、前記圧力空気供給手段により前記各マーク
センサの受光部に向けて個別に圧力空気を吹き付けて、
前記各マークセンサの受光部を清掃し、該各マークセン
サの誤動作を防止するようにしたインクジェットプリン
トシステムにおけるマークセンサ誤動作防止装置を構成
するものでもある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明になるインクジェ
ットプリントシステムにおけるマークセンサ誤動作防止
装置について、図面に示す具体的な一実施例にもとづい
て詳細に説明する。図1は、インクジェットプリントシ
ステムの基本的な装置構成例の全体図を示すものであっ
て、図1Aは、当該装置の概略的な平面図であり、図1
Bは、図1Aに対応する概略的な正面図である。図2及
び図3は、当該装置内において、プリント媒体である連
続紙の走行路の状態を示すものであって、図2は、当該
装置の上流側、連続紙の表面側へのプリント処理部を、
連続紙を透視して太線で示す概略的な正面図であり、図
3は、当該装置の下流側、連続紙の裏面側へのプリント
処理部を、連続紙を透視して太線で示す概略的な正面図
である。図2と図3とは、図2に示す右端の上向き矢印
が、図3に示す左端の上向き矢印に連続するものであ
る。
【0013】さらに、図4は、インクジェットプリント
システムの概要を説明するべく装置の平面図に関連させ
て示すブロック線図である。図5は、当該装置における
給紙部の一例を示す概略的な斜視図である。図6は、当
該インクジェットプリントシステムによるプリント済パ
ターンの一例を示す概略的な斜視図である。
【0014】一方、図7は、この発明になるインクジェ
ットプリントシステムにおけるマークセンサ誤動作防止
装置の具体的な構成例を示すものであって、図7Aは、
圧力空気供給手段の全体の構成を示す概略的な側面図で
あり、図7Bは、当該圧力空気供給手段におけるノズル
部材の具体例を示す概略的な斜視図である。
【0015】まず、図1〜図4に基づいて、この発明が
適用されるインクジェットプリント装置の具体的な構成
について説明する。この発明における具体的な実施例に
よれば、前記インクジェットプリント装置は、連続紙C
Pのための給紙部6、第1のプリント処理部1、第2の
プリント処理部2、第3のプリント処理部3、第5のプ
リント処理部5、第4のプリント処理部4、加工部7お
よび排紙部8が一ライン化されたものからなっている。
この構成において、特に注目する点は、前記一ライン
中、第4のプリント処理部4と第5のプリント処理部5
が逆になっていることである。その点についての詳細な
説明は、後述する。
【0016】図5に詳細に示すように、前記給紙部6
は、ロール状の連続紙CPを回転可能に保持する連続紙
保持部9を有している。前記連続紙保持部9には、昇降
アーム10、アームガイド板11、サイドレーハンドル
12、昇降用レバー13、インパクトレンチ14が設け
てある。
【0017】前記給紙部6に対して、パウダーブレーキ
機構15が装備されている。前記パウダーブレーキ機構
15は、給紙部6に設置のテンション制御検出ロール1
6により希望のテンションになるように、給紙軸上に設
けたパウダーブレーキを制御する構成のものからなって
いる。前記テンション制御検出ロール16により機内の
連続紙張力(テンション)を検出し、連続紙が一定速度
で走行中は、常に一定(テンションコントロールでの設
定数値)の張力を維持するようにパウダーブレーキを制
御する。参照符号17は、パウダーブレーキ操作パネル
である。
【0018】前記給紙部6には、紙粉除去装置18、静
電気除去装置19、第1のガイドローラ20およびエッ
ジガイダー21が設けてある。前記第1のガイドローラ
20と、機内において前記連続紙CPの走行路中に設け
た各ガイドローラ22とは、回転負荷の少ないボールベ
アリングにより構成されており、そのことによって、前
記連続紙の張力を均一化し、超高速走行を可能になして
いる。また、前記エッジガイダー21は、前記連続紙の
蛇行を防止するためのものであり、これによっても、超
高速走行を可能とする。
【0019】次いで、図1〜図3に基づいて、前記イン
クジェットプリント装置に対する連続紙CPの走行路の
関係について説明する。前記給紙部6にセットされた連
続紙CPは、第1のガイドローラ20およびエッジガイ
ダー機構21、ガイドローラ群22、プラテンローラP
R1 〜PR5 によって形成される連続紙走行路に沿っ
て、巻き取り側における駆動源23により、平均200
m/min.(MAX 260m/min.)の超高速走行が可能なよう
になっている。
【0020】前記連続紙CPは、前記第2のプリント処
理部2の下流側に設けた第1の乾燥手段24、前記第3
のプリント処理部3の下流側に設けた第2の乾燥手段2
5、前記第5のプリント処理部5の下流側に設けた第3
の乾燥手段26内をガイドローラ群22を介して迂回走
行する。
【0021】前記各乾燥手段24、25、26は、マイ
クロ波によるマイクロ波乾燥方式のものであって、走行
する連続紙CPに対するダメージ(伸縮)を少なくし、
効率のよい乾燥を行うことにより超高速印字を可能とす
る。このマイクロ波乾燥装置の温度は、乾燥炉内の結露
防止を目的とし、室温から55℃の間で加熱する。乾燥
後の連続紙の表面温度は約70℃程度であった。
【0022】前記インクジェットプリント装置は、該イ
ンクジェットプリント装置機内で連続紙CPを表裏反転
させた状態で走行させる連続紙反転走行機構27を備え
ている。前記連続紙反転走行機構27は、前記第3のプ
リント処理部3と第4のプリント処理部4との間に設け
てあり、前記第1のプリント処理部1〜第3のプリント
処理部3での連続紙の走行方向に対し、前記第4のプリ
ント処理部4〜第5のプリント処理部5での連続紙の走
行方向が逆方向になるように構成してある。
【0023】したがって、前記連続紙CPは、前記第1
のプリント処理部1〜第3のプリント処理部3では、第
1の面(表面)を上向きにした状態でインクジェットプ
リント装置機内を走行し、前記第4のプリント処理部4
〜第5のプリント処理部5では、第2の面(裏面)を上
向きにした状態でインクジェットプリント装置機内を走
行するものであり、図2に示すように装置の上流側にお
いて、連続紙CPの表面へのプリント処理がなされ、図
3に示すように装置の下流側において、連続紙CPの裏
面へのプリント処理がなされる。
【0024】前記インクジェットプリント装置は、プリ
ント処理状態を監視する第1の監視手段28および第2
の監視手段29を備えている。前記第1の監視手段28
は、前記第1のプリント処理部1〜第3のプリント処理
部3で連続紙CPの表面側にプリントされたプリント状
態を監視するテレビカメラであり、前記第2の監視手段
29は、前記第4のプリント処理部4〜第5のプリント
処理部5で連続紙CPの裏面側にプリントされたプリン
ト状態を監視するテレビカメラである。
【0025】前記インクジェットプリント装置は、前記
各プリント処理部毎にプラテンローラPR1 〜PR5 を
有している。前記プラテンローラPR1 〜PR5 は、プ
リントヘッドの下部に設置されており、例えば、第1の
プラテンローラPR1 、第3のプラテンローラPR3 お
よび第4のプラテンローラPR4 では、前記連続紙CP
を走行方向の接触角が約120°程度になるように巻き
付かせた状態で走行させる。巻き付けられた連続紙をゴ
ムローラなどで押さえて、連続紙とプラテンローラとの
間の滑りを防止し、精確な送り量で超高速でのプリント
品質の向上を図っている。
【0026】前記インクジェットプリント装置は、プリ
ント済連続紙に対するランダム加工部7を備えている。
前記ランダム加工部7では、前記プリント済連続紙に対
し、マージナルホール列のパンチ加工、ファイリングホ
ールのパンチ加工、横ミシン目加工、縦ミシン目加工な
どを、オンライン上で印刷した検出マークを基準にして
行う。前記ランダム加工部7での加工位置合わせは、縦
横のミシン目加工およびファイルパンチ加工の駆動ギャ
ボックス全体を検出マーク位置に合わせ制御させるた
め、連続紙に無理なく負荷を軽減し、加工装置の駆動系
統を直接制御させる方法を採用することで、連続紙の影
響を受けにくく制御時間が早く、超高速でのランダムの
加工が可能である。
【0027】前記ランダム加工部7において、主にミシ
ン目加工に関しては、これを2台設置しておき、交互に
動作させ高速加工に対応させることもできる。
【0028】前記インクジェットプリント装置は、該装
置の最終段階部分に排紙部8を備えている。前記排紙部
8は、図に示す実施例において、プリント済連続紙をロ
ール状に巻き取る巻き取り手段によって構成してある。
前記プリント済連続紙は、最終の製品形態に応じて、ロ
ール状、折畳み状、シート状に適宜処理することができ
るようになっている。
【0029】さらに、この発明において、前記インクジ
ェットプリント装置では、プリントヘッドPH1 〜PH
10を操作側に引き出す方式を採用することができる。そ
のように構成することにより、インクジェット作業で必
要となるプリントヘッドのメンテナンス作業時に、機内
のテンションを変化させることなく、次作業時開始直後
から安定した機内テンションでの連続紙の走行を可能と
することができる。
【0030】次いで、前記インクジェットプリント装置
において、前記第1のプリント処理部1〜第5のプリン
ト処理部5の構成について詳細に説明する。まず、図1
〜図4に示す実施例において、前記インクジェットプリ
ント装置は、10ヘッド構成のものであって、前記連続
紙CPの表面側を黒色、青色、赤色の3色でプリント処
理し、前記連続紙CPの裏面側を黒色、青色の2色でプ
リント処理するように構成してある。尚、上記構成は、
一実施例であって、色数および色の種類は何等限定され
るものではない。
【0031】前記インクジェットプリント装置は、10
台のインクジェットプリントヘッドPH1 〜PH10を有
しており、前記10台のインクジェットプリントヘッド
PH1〜PH10は、2台ずつが一対となっていて、プリ
ントユニットPU1 〜PU5 を形成し、これらのプリン
トユニットPU1 〜PU5 によってインクジェットプリ
ント手段30を構成する。
【0032】前記インクジェットプリント手段30は、
システムコントローラ31により、前記各プリントユニ
ットPU1 〜PU5 毎にこれを支配するデータシステム
DS1〜DS5 および各インクジェットプリントヘッド
PH1 〜PH10毎にこれを支配するプリントステーショ
ンPS1 〜PS10によって構成されており、各インクジ
ェットプリントヘッドPH1 〜PH10にプリント信号が
供給されるようになっている。
【0033】前記インクジェットプリントヘッドPH1
〜PH10は、前記インクジェットプリント装置に対し
て、矢印Aの方向に相対的に移動する連続紙CPに、そ
のページ幅にわたって連続プリントを行うように配置さ
れている。各インクジェットプリントヘッドPH1 〜P
H10は、規則的に間隔の開いた一列のインクジェット列
を、4.25インチ長さで、1インチ当たり240ドッ
トを形成するプリントヘッドからなっている。
【0034】前記インクジェットプリント装置は、前記
各プリントユニットPU1 〜PU5 毎にタコエンコーダ
TE1 〜TE5 を備えたプラテンロールPR1 〜PR5
を有しており、前記タコエンコーダTE1 〜TE5 は、
前記連続紙CPの動きを監視し、前記連続紙CPの動き
に協働するための速度信号をタコエンコーダ/キューコ
ントローラ50を経由して前記データシステムDS1 〜
DS5 に対して出力するようになっている。
【0035】さらに、前記インクジェットプリント装置
は、前記各プリントユニットPU1 〜PU5 毎に、前記
連続紙CP上に印刷済ないしは前記第1のプリントユニ
ットPU1 によりプリントされるキューマーク32を検
知するためのキューマーク検知手段MS1 〜MS5 を有
している。前記キューマーク検知手段MS1 〜MS5
は、キューマーク32を検知してキューマーク検知信号
を出力し前記連続紙CP上への情報の印刷を調整する。
前記キューマーク検知手段MS1 の出力信号は、用紙搬
送装置51、システムコントローラ31を経由して前記
データシステムに供給され、前記キューマーク検知手段
MS2 〜MS5 の出力信号は、前記タコエンコーダ/キ
ューコントローラ50、システムコントローラ31を経
由して前記データシステムDS1 〜DS5 に供給され
る。
【0036】前記キューマーク32は、前記各データシ
ステムDS1 〜DS5 におけるプリント位置をあわせる
ためのタイミングマークであり、それぞれのデータシス
テムDS1 〜DS5 に対してキューマーク読み取り信号
を送って、それによってプリントが開始される。このキ
ューマーク32は、連続紙CPの供給段階において、前
記連続紙上の所定の位置に予め印刷されている場合と、
連続紙CPの供給段階における白紙連続紙に対し、第1
のプリントユニットPU1 によってプリント処理する場
合とがある。
【0037】前記キューマーク32は、図4に示すキュ
ーマーク表示領域33に対して設けられるものである。
前記キューマーク32は、例えば、連続紙の長さ方向の
寸法が約6mm程度で、連続紙の幅方向の寸法が約5mm程
度の矩形マークである。
【0038】次いで、図6に基づいて、当該インクジェ
ットプリントシステムによるプリント済製品のパターン
について説明する。このインクジェットプリントシステ
ムによれば、図6に示すようなパターンのプリント済製
品を提供することができる。すなわち、表裏両面プリン
ト、表裏両面多色プリント並びに表裏両面マルチレイア
ウトプリントを可能とするプリント済製品を供する。図
6に示す例によれば、連続紙の一方の面(表面)CPa
および他方の面(裏面)CPbには、顧客ごとのアドレ
スおよび氏名34、個々の個別メッセージ35、明細項
目36(明細項目は、個人毎に必要なページ数だけプリ
ント処理可能であり、明細項目の多い顧客には裏面に連
続してプリント処理可能である)、印影37、枠38、
ロゴ、イラスト、地図39などがプリントされる。
【0039】さらに、このインクジェットプリントシス
テムによれば、特に、マルチレイアウトプリントに対し
て極めて効果的に適用される。例えば、明細付き請求書
をレイアウトする場合には、明細項目の多少に応じて、
連続紙CPの長さ方向に1件分を、請求書領域40に対
し、明細項目を記入する明細書領域を適宜ページ数を変
更して設定することができる。また、ダイレクトメール
をレイアウトする場合には、レターヘッド領域、挨拶文
領域、商品案内領域、申込書領域のように連続紙の長さ
方向に1件分毎に区分して設定することができる。ま
た、マルチレイアウトは、図6に示すように連続紙の裏
面側に対しても変更なく実施することができる。これら
は、単なる一例であって、マルチレイアウトの範囲は上
記構成並びに図に示す例にのみ限定されるものではな
い。
【0040】次いで、この発明になるインクジェットプ
リントシステムにおけるマークセンサの誤動作防止装置
の具体的な実施例について、図7に基づいて説明する。
この発明になるマークセンサの誤動作防止装置は、イン
クジェットプリンタに対して相対的に移動する連続紙の
少なくとも一方の面に、連続紙上に設けたマーク32を
複数のマーク検知手段によって情報検知しながら、イン
クジェットプリンタにおけるインクジェットプリントヘ
ッドにより前記連続紙の表裏両面にプリント処理を行う
構成のシステムに対して変更なく適用することができ
る。
【0041】前記インクジェットプリントシステムにお
いて、連続紙上に設けたマーク32を検知するマーク検
知手段MS1 〜MS5 は、一般的には、市販の光電式セ
ンサであって、当該光電式センサは、入光量の変化で動
作し、例えば、上記のようなインクジェットプリントシ
ステムでは、連続紙CPの地肌色(白色)とキューマー
ク32の印刷色(紺色、青色および黒色)の色変化での
入光量を変化させている。前記光電式センサは、受光部
Raを有するものからなっている。
【0042】一例において、当該マークセンサの誤動作
防止装置は、前記マーク検知手段MS1 〜MS5 の受光
部Ra周辺に圧力をもった空気を送り込むため、前記イ
ンクジェットプリンタ中に設けた圧力空気供給手段52
によって構成され、これによって、前記マーク検知手段
MS1 〜MS5 の受光部Raに付着する紙粉あるいはイ
ンクを装置稼働期間中に除去して、前記マーク検知手段
MS1 〜MS5 の誤動作を防止するようになっている。
【0043】前記圧力空気供給手段52は、少なくとも
一つの圧力空気供給源53と、前記各マーク検知手段M
S1 〜MS5 の受光部Raに向けて取り付けたノズル部
材54と、前記圧力空気供給源53とノズル部材54と
の間を連結するホース部材55とを含むものからなって
いる。
【0044】前記圧力空気供給手段52における圧力空
気供給源53は、例えば、ミストコレクター用ポンプに
よって構成されるものであって、適度の圧力をもつ空気
を出力する機械装置であり、例えば、図1Aに示すイン
クジェットプリンタ装置の平面図において乾燥手段2
4、25、26の設置側の適宜位置に配置される。この
発明において、前記圧力空気供給源53としてのミスト
コレクター用ポンプは、インクジェットプリンタ装置に
おけるインクジェットプリントヘッドの印刷部分のイン
クミストを吸引するミストコレクターに使用されるもの
である。
【0045】前記各マーク検知手段MS1 〜MS5 の受
光部Raに向けて取り付けたノズル部材54は、ホース
部材55を介して圧力空気供給源53に接続してある。
前記ノズル部材54は、前記圧力空気供給源53からの
圧力空気を前記各マーク検知手段MS1 〜MS5 の受光
部Raに方向付けして送り出すように構成された筒状部
分54Aであり、該筒状部分54Aをインクジェットプ
リンタ機体に固定するための取付け具54Bとを含むも
のからなっている。
【0046】前記マーク検知手段MS1 〜MS5 は、マ
ークセンサ組立体56からなっている。前記マークセン
サ組立体56は、前記ノズル部材54における取付け具
54Bに対して取り付けられる取付け部57と、マーク
センサを支持するプレート部材58とからなっている。
【0047】前記ノズル部材54には、第1のスリット
60および第2のスリット61が設けてあり、前記第1
のスリット60に対して前記マークセンサ組立体56に
おけるプレート部材58が嵌まり込むようになってお
り、第2のスリット61にマークセンサのセンサーファ
イバー59が挿通されるようになっている。
【0048】前記ノズル部材54の形状並びに前記各マ
ーク検知手段MS1 〜MS5 に対する取付け位置は、前
記圧力空気供給源53からの圧力空気を前記各マーク検
知手段MS1 〜MS5 の受光部Raに対して確実に方向
付けして送り出し得るように設計されておれば、前記各
マーク検知手段MS1 〜MS5 および連続紙CPの走行
路などの設計に関連して、その設計の範囲内において適
宜設計可能である。
【0049】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明のインクジェ
ットプリントシステムにおけるマークセンサの誤動作防
止装置によれば、連続紙上に設けたマークを検知するマ
ーク検知手段の受光部周辺に、適度の圧力をもった空気
を吹き付けるように構成したので、システム設置室内に
浮遊する紙粉、インクなどをマーク検知手段の受光部周
辺に接近させることがなく、且つ付着させないので、紙
粉、インクなどの付着による当該マーク検知手段の誤動
作を確実に防止することができ、その点において極めて
有効に作用するものといえる。
【0050】さらに、この発明になるインクジェットプ
リントシステムにおけるマークセンサの誤動作防止装置
によれば、従来、定期的に行なわなければならなかった
マーク検知手段の受光部周辺の清掃を、長期間的周期に
延長でき、清掃のための時間と人手を節約できる点にお
いても極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、インクジェットプリントシステムの基
本的な装置構成例の全体図を示すものであって、図1A
は、当該装置の概略的な平面図であり、図1Bは、図1
Aに対応する概略的な正面図である。
【図2】図2は、当該装置内において、プリント媒体で
ある連続紙の走行路の状態を示すものであって、当該装
置の上流側、連続紙の表面側へのプリント処理部を、連
続紙を透視して示す概略的な正面図である。
【図3】図3は、当該装置の下流側、連続紙の裏面側へ
のプリント処理部を、連続紙を透視して示す概略的な正
面図である。
【図4】図4は、インクジェットプリントシステムの概
要を説明するべく装置の平面図に関連させて示すブロッ
ク線図である。
【図5】図5は、当該装置における給紙部の一例を示す
概略的な斜視図である。
【図6】図6は、当該インクジェットプリントシステム
によるプリント済パターンの一例を示す概略的な斜視図
である。
【図7】図7は、この発明になるインクジェットプリン
トシステムにおけるマークセンサ誤動作防止装置の具体
的な構成例を示すものであって、図7Aは、圧力空気供
給手段の全体の構成を示す概略的な側面図であり、図7
Bは、当該圧力空気供給手段におけるノズル部材の具体
例を示す概略的な斜視図である。
【符号の説明】 CP 連続紙 1 第1のプリント処理部 2 第2のプリント処理部 3 第3のプリント処理部 4 第4のプリント処理部 5 第5のプリント処理部 6 給紙部 27 連続紙反転走行機構 28 第1の監視手段 29 第2の監視手段 30 インクジェットプリント手段 31 システムコントローラ 32 キューマーク DS1 〜DS5 データシステム PS1 〜PS10 プリントステーション PU1 〜PU5 プリントユニット PH1 〜PH10 プリントヘッド PR1 〜PR5 プラテンローラ TE1 〜TE5 タコエンコーダ MS1 〜MS5 キューマーク検知手段 Ra マーク検知手段の受光部 52 圧力空気供給手段 53 圧力空気供給源 54 ノズル部材 54A 筒状部分 54B 取付け具 55 ホース部材 56 マークセンサ組立体 57 取付け部 58 プレート部材 60 第1のスリット 61 第2のスリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 幸生 東京都港区港南一丁目9番1号 エヌ・テ ィ・ティ・コミュニケーションウェア株式 会社内 Fターム(参考) 2C057 AF61 AL03 AL21 AL40 AM03 AM25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットプリンタに対して相対的
    に移動する連続紙の少なくとも一方の面に、連続紙上に
    設けたマークを複数のマークセンサによって情報検知し
    ながらプリント処理を行うようにしたインクジェットプ
    リンシステムにおいて、前記マークセンサの受光部周辺
    に圧力をもった空気を送り込むため、前記インクジェッ
    トプリンタ中に圧力空気供給手段を設け、前記マークセ
    ンサの誤動作を防止するようになしたことを特徴とする
    インクジェットプリントシステムにおけるマークセンサ
    誤動作防止装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力空気供給手段が、少なくとも一
    つの圧力空気供給源と、前記各マークセンサの受光部に
    向けて取り付けたノズル部材と、前記圧力空気供給源と
    ノズル部材との間を連結するホース部材とを含むものか
    らなることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    トプリントシステムにおけるマークセンサ誤動作防止装
    置。
  3. 【請求項3】 前記圧力空気供給源が、ブロワー、エア
    ーポンプ、ミストコレクター用ポンプなどからなること
    を特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリント
    システムにおけるマークセンサ誤動作防止装置。
  4. 【請求項4】 インクジェットプリンタに対して相対的
    に移動する連続紙の表裏両面に、所望のレイアウトパタ
    ーンに従って多色印刷を行うインクジェットプリントシ
    ステムであって、前記連続紙の幅方向に一連のページ幅
    情報を印字するべくページ幅にわたって配置した第1及
    び第2のインクジェットプリントヘッドにより複数のイ
    ンクジェットプリントユニットを構成してなり、前記連
    続紙の一方の面にN色の印刷を施す第1〜第Nのインク
    ジェットプリントユニット及び前記連続紙の他方の面に
    M色の印刷を施す第1〜第Mのインクジェットプリント
    ユニットとを含むインクジェットプリント手段と、前記
    各インクジェットプリントユニットにおける各プリント
    ヘッドにプリント信号を供給するデータシステムと、前
    記インクジェットプリントユニット毎に設けられてい
    て、前記連続紙上のキューマークを検知してキューマー
    ク検知信号を出力するマーク検知手段と、前記マーク検
    知手段の出力に応じて前記各インクジェットプリントユ
    ニットのプリント開始を制御し、情報量に応じた表裏両
    面印刷を超高速処理可能になしたインクジェットプリン
    トシステムにおいて、前記マーク検知手段における受光
    部周辺に圧力をもった空気を送り込むため、前記インク
    ジェットプリンタ中に圧力空気供給手段を設けてなるこ
    とを特徴とするインクジェットプリントシステムにおけ
    るマークセンサ誤動作防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8870328B2 (en) 2008-10-31 2014-10-28 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and assembly system of image forming apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8870328B2 (en) 2008-10-31 2014-10-28 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and assembly system of image forming apparatus
US9259947B2 (en) 2008-10-31 2016-02-16 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and assembly system of image forming apparatus
US9375958B2 (en) 2008-10-31 2016-06-28 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and assembly system of image forming apparatus

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