JP2001078603A - dnaK遺伝子又はhsp70遺伝子含有トランスジェニック植物 - Google Patents
dnaK遺伝子又はhsp70遺伝子含有トランスジェニック植物Info
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Abstract
ク植物又はその細胞を提供する。 【解決手段】 前記トランスジェニック植物又はその細
胞は、DnaKタンパク質又はHSP70タンパク質
(特には、耐塩性ラン藻のDnaKタンパク質)をコー
ドするDNAを含む。
Description
はhsp70遺伝子(特には、耐塩性ラン藻のdnaK
遺伝子)を含有するトランスジェニック植物(形質転換
植物)又はその細胞に関する。
パク質は、分子シャペロンと呼ばれる一群のタンパク質
の1種である。分子シャペロンは、高温ストレスに伴っ
て、その発現が誘導されることから、別名、熱ショック
タンパク質(Heat Shock Protein;
HSP)とも呼ばれている。分子シャペロンは、原核生
物から真核生物まで多くの生物種にわたって広くその存
在が認められており、例えば、(1)分子量約15kD
a〜約30kDaの小HSP(small HSP)、
(2)分子量約60kDaのHSP60タンパク質又は
GroELタンパク質(「HSP60」の名称は、真核
生物における名称であり、「GroEL」の名称は、原
核生物における名称である)、及び(3)分子量約70
kDaのHSP70タンパク質又はDnaKタンパク質
(「HSP70」の名称は、真核生物における名称であ
り、「DnaK」の名称は、原核生物における名称であ
る)が知られている。
性との関連性が指摘されているものの、現在も研究途上
にあり、未だ多くは解明されていない。例えば、タバコ
において、アンチセンス法によりHSP60タンパク質
の発現を抑制すると、異常な表現型を示すことが知られ
ており[Plant J.,6,425−432(19
94)]、また、シロイヌナズナにおいて、アンチセン
ス法によりHSP70タンパク質の発現を抑制すると、
異常な表現型を示すことが知られている[Mol.Ge
n.Genet.,252,11−19(199
6)]。また、シロイヌナズナにおいて、熱ショック遺
伝子の転写を制御する遺伝子を抑制することにより、H
SP70タンパク質の発現量が増加し、シロイヌナズナ
が高温耐性を獲得したことが知られている[Plant
J.,8,603−612(1995)]。更には、
クリの木(chestnut)由来の分子量約15kD
a〜約30kDaの小HSPをコードする遺伝子を大腸
菌に導入し、前記タンパク質を大腸菌中で発現させる
と、大腸菌が高温耐性を獲得したことが知られている
[Plant Physiol.,120,521−5
28(1999)]。
と高温耐性との関連性については、若干の報告があるも
のの、高温耐性以外の環境ストレス(例えば、高塩、乾
燥、又は強光)耐性と、分子シャペロンとの関連性につ
いては、これまで全く知られていなかった。
は、dnaK遺伝子の1つを、高塩耐性ラン藻であるア
ファノテセ・ハロフィチカ(Aphanothece
halophytica)から単離し、その塩基配列を
既に決定している[Plant Mol.Biol.,
35,763−775(1997);DDBJ,EMB
L,and GenBank Nucleotide
Sequence Databases under
the accession numberD8442
1]。前記ラン藻は、NaCl濃度が0.25M〜3M
の高塩条件下で生育可能である。また、アファノテセ・
ハロフィチカのDnaKタンパク質は、他の生物[大腸
菌及び淡水性ラン藻(Synechococcus s
p.PCC7942)]のDnaKタンパク質と異な
り、高塩濃度においても、他のタンパク質が正しくアッ
センブリーするのを介在する活性を有することが知られ
ている[Plant Mol.Biol.,40,40
9−418(1999)]。
ペロンの1つである前記アファノテセ・ハロフィチカD
naKタンパク質をコードする遺伝子を、タバコ、シ
バ、及びイネに導入したところ、驚くべきことに、スト
レス耐性を付与させることができることを見出した。本
発明の課題は、ストレス耐性が付与されたトランスジェ
ニック植物(例えば、ストレス耐性が新たに付与された
トランスジェニック植物、あるいは、ストレス耐性を向
上させたトランスジェニック植物)又はその細胞を提供
することにある。
る、DnaKタンパク質又はHSP70タンパク質(特
には、耐塩性ラン藻のDnaKタンパク質)をコードす
るDNAを含む、ストレス耐性が付与されたトランスジ
ェニック植物により解決することができる。また、本発
明は、DnaKタンパク質又はHSP70タンパク質
(特には、耐塩性ラン藻のDnaKタンパク質)をコー
ドするDNAを含む、トランスジェニック植物細胞に関
する。
微生物、植物、及び動物の3つに分類した場合の前記植
物を意味し、植物体(すなわち、植物全体)及びその一
部(例えば、花、葉、茎、根、若しくは種子、又は組
織)が含まれる。また、「植物細胞」には、例えば、分
化していない植物の細胞又は分化していない植物の組織
培養物、あるいは、プロトプラスト、カルス(細胞集
塊)、不定胚、又は不定芽が含まれる。
植物又はその植物細胞は、DnaKタンパク質又はHS
P70タンパク質(特には、耐塩性ラン藻のDnaKタ
ンパク質)をコードするDNAを含む。本発明によるト
ランスジェニック植物は、このようなDNAを含むの
で、ストレス耐性が付与される。本明細書において、前
記「ストレス耐性」には、例えば、耐塩性(高塩耐性を
含む)、高温耐性、又は乾燥耐性が含まれる。
質」として、原核生物のDnaKタンパク質を用いるこ
とができ、例えば、ラン藻又はバクテリアのDnaKタ
ンパク質を挙げることができる。また、「HSP70タ
ンパク質」として、真核生物のHSP70タンパク質を
用いることができ、例えば、動物、植物、又は真菌(例
えば、カビ、酵母、又はキノコなど)のHSP70タン
パク質を用いることができる。なお、本明細書におい
て、「DnaKタンパク質」又は「HSP70タンパク
質」には、天然体のDnaKタンパク質又はHSP70
タンパク質が含まれることは勿論のこと、変異体、遺伝
子工学的に得られるリコンビナントタンパク質、あるい
は、アミノ酸配列が、DnaKタンパク質又はHSP7
0タンパク質のアミノ酸配列において1又はそれ以上
(好ましくは1又は数個)のアミノ酸が欠失、置換、又
は付加されたアミノ酸配列であるタンパク質も含まれ
る。
るラン藻である限り、特に限定されるものではないが、
例えば、NaCl濃度が0.25M〜3Mの条件下での
生育可能な高塩耐性ラン藻、例えば、アファノテセ・ハ
ロフィチカを挙げることができる。耐塩性ラン藻の1種
であるアファノテセ・ハロフィチカのDnaKタンパク
質は、全体として721個のアミノ酸残基からなり、耐
塩性ラン藻以外の原核生物(例えば、大腸菌又は淡水性
ラン藻)のDnaKタンパク質、あるいは、真核生物の
HSP70タンパク質と異なり、カルボキシル基末端
(C末端)に約100個のアミノ酸残基からなる余分の
アミノ酸配列を有する。アファノテセ・ハロフィチカの
DnaKタンパク質は、高塩濃度においても、他のタン
パク質が正しくアッセンブリーするのを介在する活性を
有する。
に限定されるものではないが、例えば、DnaKタンパ
ク質又はHSP70タンパク質(特には、耐塩性ラン藻
のDnaKタンパク質)をコードするDNAを、それ自
体公知の方法により、植物細胞のゲノムに導入し、得ら
れたトランスジェニック植物細胞を再生することによっ
て、得ることができる。
胞は、これに限定されるものではないが、例えば、Dn
aKタンパク質又はHSP70タンパク質(特には、耐
塩性ラン藻のDnaKタンパク質)をコードするDNA
を、それ自体公知の方法により、植物細胞のゲノムに導
入することによって、得ることができる。
ク質をコードするDNAを植物細胞のゲノムに導入する
際には、DnaKタンパク質又はHSP70タンパク質
をコードするDNAを、適当なベクターに挿入すること
によって、前記DNAを含むベクターを構築し、このベ
クターを用いて植物細胞を形質転換することが好まし
い。
は、DnaKタンパク質又はHSP70タンパク質(特
には、耐塩性ラン藻のDnaKタンパク質)をコードす
るDNAを挿入することによって、ストレス耐性(例え
ば、耐塩性)を導入することができる植物である限り、
特に限定されるものではなく、本来、ストレス耐性(例
えば、耐塩性)を有しない植物であることもできるし、
あるいは、本来、ストレス耐性(例えば、耐塩性)を有
する植物であることもできる。
物に本発明方法を適用した場合には、その植物にストレ
ス耐性を新たに導入することができる。また、本来、ス
トレス耐性を有する植物(特には、そのストレス耐性が
それほど高くない植物)の場合には、本発明方法によ
り、そのストレス耐性を向上させることができる。例え
ば、タバコは、本来、HSP70タンパク質を有してい
るので、本来、多少の耐塩性を有する植物である。タバ
コに、例えば、耐塩性ラン藻のDnaKタンパク質を導
入すると、タバコ由来のHSP70タンパク質の効果に
加えて、耐塩性ラン藻由来のDnaKタンパク質の効果
が働くことによって、耐塩性がより向上する。また、耐
塩性ラン藻由来のdnaK遺伝子のプロモーターとして
構成的プロモーター(例えば、カリフラワーモザイクウ
イルスの35Sプロモーター)を用いた場合には、耐塩
性ラン藻由来のDnaKタンパク質が常時、細胞内で発
現されているので、ストレスがかかったときに、タバコ
由来のHSP70タンパク質が発現されるまでの間も、
耐塩性ラン藻由来のDnaKタンパク質が細胞を守るこ
とが可能である。
記植物としては、双子葉植物又は単子葉植物のいずれで
あることもでき、例えば、草本性植物としては、例え
ば、穀類植物、芝草類、又は野菜類を挙げることがで
き、木本性植物としては、例えば、常緑広葉樹、落葉広
葉樹、又は果樹類を挙げることができる。
[例えば、スズメガヤ亜科(例えば、シバ類又はバーミ
ューダーグラス類)、ウシノケグサ亜科(例えば、ベン
トグラス類、ブルーグラス類、フェスク類、又はライグ
ラス類)、又はキビ亜科]、カヤツリグサ科芝草、キク
科芝草、又はマメ科芝草を挙げることができる。前記穀
類植物としては、例えば、イネ科植物、例えば、イネ、
ライムギ、オオムギ、コムギ、キビ、モロコシ、サトウ
キビ、トウモロコシ・ポップコーン、又はハトムギを挙
げることができる。前記野菜類としては、例えば、ナス
科植物(例えば、タバコ、ナス、ジャガイモ、トマト、
若しくはトウガラシ)又はゴマ科植物(例えば、ゴマ)
を挙げることができる。
リ、アカシア、又はコーヒーを挙げることができる。前
記落葉広葉樹としては、例えば、ポプラ、クヌギ、ヤナ
ギ、シラカバ、又はコナラを挙げることができる。前記
果樹類としては、例えば、ミカン、オレンジ、モモ、ス
モモ、ブドウ、カキ、又はパパイヤを挙げることができ
る。
はHSP70タンパク質をコードするDNAを挿入する
前記ベクターとして、植物の形質転換に用いることので
きる公知の種々のベクターを用いることができ、例え
ば、バイナリーベクターpBI121を挙げることがで
きる。
Kタンパク質又はHSP70タンパク質をコードするD
NAを挿入する場合には、DnaKタンパク質又はHS
P70タンパク質がそれ単独で発現するように、前記D
NAを単独で挿入することもできるし、あるいは、Dn
aKタンパク質又はHSP70タンパク質と融合用パー
トナーとの融合タンパク質として発現するように、前記
DNA(すなわち、DnaKタンパク質又はHSP70
タンパク質をコードするDNA)と融合用パートナーを
コードするDNAとを連結した形で挿入することもでき
る。
精製用タンパク質[例えば、グルタチオンS−トランス
フェラーゼ(GST)の全部又は一部]、検出用タンパ
ク質[例えば、β−ガラクトシダーゼαペプチド(La
cZ α)の全部又は一部]、又は発現用タンパク質
(例えば、シグナル配列)を用いることができる。
aKタンパク質又はHSP70タンパク質をコードする
DNAに加えて、前記DNAの上流及び下流に、それぞ
れ、対象とする植物細胞内で機能するプロモーター及び
ターミネーターを挿入することが好ましく、また、形質
転換体を得る際に有効な選択マーカーとして適当なDN
Aを挿入することができる。
フラワーモザイクウイルスの35Sプロモーターを挙げ
ることができる。前記ターミネーターとしては、例え
ば、ノパリン合成酵素(NOS)由来のターミネーター
を挙げることができる。前記選択マーカーとしては、例
えば、カナマイシン耐性遺伝子(NPTII)を挙げるこ
とができる。
て、それ自体公知の方法、例えば、目的の遺伝子を含む
ベクターを有するアグロバクテリウムを、植物組織に感
染させる方法、ポリエチレングリコール処理法、プロト
プラストに電気パルス処理して前記ベクターを導入する
エレクトロポレーション法、あるいは、金粒子に前記ベ
クターを乗せて植物組織に導入するパーティクルガン法
を用いることができる。前記方法により形質転換された
植物細胞を、適当な培地[例えば、ムラシゲ・スクーグ
(Murashige and Skoog)培地;P
lant Physiol.,15,473−497
(1962)]で培養し、再生することにより、形質転
換植物を得ることができる。この際、選択マーカーに対
応する適当な抗生物質(例えば、カナマイシン)を培地
に加えておくと、形質転換体を選択することができる。
ベントグラス)に、DnaKタンパク質又はHSP70
タンパク質をコードするDNAを導入する場合には、例
えば、以下に示す手順により実施することができる。
入は、例えば、以下のようにして行うことができる。1
〜100μg/mlのベクターと、105〜106個/m
lのプロトプラストとを、浸透圧調節剤として0.4〜
0.6Mのマンニトール等を含むバッファー等の液体媒
体中に懸濁する。これにポリエチレングリコール溶液を
最終濃度10〜30%になるように加え、室温で5〜3
0分間放置した後、ポリエチレングリコールを希釈する
ことにより、遺伝子をプロトプラスト中に導入する。
は、例えば、以下のようにして行うことができる。1〜
100μg/mlのベクターと、105〜106個/ml
のプロトプラストとを、浸透圧調節剤として0.4〜
0.6Mのマンニトール等を含むバッファー等の液体媒
体中に懸濁する。これに電界強度300〜600V/c
m時定数10〜50msからなる電気パルスを印加して
電気的刺激を加え、遺伝子をプロトプラスト中に導入す
る。
えば、以下のようにして行うことができる。細胞集塊
(0.3〜0.5ml程度)を、ろ紙(ワットマンN
o.4;直径=7cm)上に均一に展開・吸着させ、ベ
クターを塩化カルシウムとスペルミジンとを用いて吸着
させた直径0.1〜5μmの金属粒子を、パーティクル
ガンを用いて800〜1500PSIの空気圧あるいは
火薬の爆発時の圧力により打ち込み導入する。金属粒子
には、タングステン又は金などを用いることができる。
物の組織培養培地、例えば、N6培地、R2培地、K8
p培地、又はAA培地等に植物生育調節物質、例えば、
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、ナフタレン酢酸等の
オーキシン類及びカイネチン等のサイトカイニン類を添
加した液体又は固形培地により培養する。培養は暗所で
行い、温度としては20〜30℃が好ましい。前記培養
により、遺伝子が導入されたプロトプラストから細胞集
塊が形成される。
を、植物の組織培養培地、例えば、N6培地、R2培
地、K8p培地、又はAA培地等に植物生育調節物質、
例えば、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、ナフタレン
酢酸等のオーキシン類及びカイネチン等のサイトカイニ
ン類を添加した液体又は固形培地により培養する。培養
は暗所で行い、温度としては20〜30℃が好ましい。
更に、14〜40日間隔で新鮮培地に継代し、培養を継
続する。培養は明所で行うのが好適である。培養開始2
4〜48日で不定胚又は不定芽が得られる。
地、例えば、N6培地、R2培地、MS培地、又はLS
培地等に植物生育調節物質、例えば、2,4−ジクロロ
フェノキシ酢酸、ナフタレン酢酸等のオーキシン類及び
カイネチン等のサイトカイニン類を添加した培地により
培養する。14〜40日間隔で新鮮培地に継代し、培養
を継続する。培養は明所で行うのが好適である。培養開
始24〜48日で形質転換植物体が得られる。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
プラスミドpEADK1[Plant Mol.Bio
l.,35,763−775(1997)]から、dn
aK遺伝子を含むXbaI/BamHI断片(すなわ
ち、制限酵素XbaI及びBamHIの消化により得ら
れるDNA断片)を切り出し、バイナリーベクターpB
I121[Methods Enzymol.,11
8,627−640(1986)]のXbaI/Bam
HI認識部位に導入した。この操作により、バイナリー
ベクターpBI121におけるカリフラワーモザイクウ
イルスの35Sプロモーターとノパリン合成酵素(NO
S)由来のターミネーターとの間に、アファノテセ・ハ
ロフィチカのdnaK遺伝子が導入されたプラスミドp
BI121−ADKが得られた。なお、このプラスミド
pBI121−ADKは、前記バイナリーベクターpB
I121に由来するカナマイシン耐性遺伝子(NPTI
I)を選択マーカーとして有している。
−ADKを、トリペアレンタルメイティング(trip
arental mating)により、アグロバクテ
リウム・ツメファシエンス(Agrobacteriu
m tumefaciens)LBA4404株に導入
した。この際、ヘルパープラスミドとしては、pRK2
013[Nucleic Acid Res.,12,
8711−8721(1984)]を使用した。
abacum cv PetitHavana SR
1)の葉から切り出した円形葉片(leaf dis
c)を、先に得られたプラスミドpBI121−ADK
含有アグロバクテリウム・ツメファシエンスを用いて、
形質転換した。3%スクロース及び50μg/mlカナ
マイシンを含有するムラシゲ・スクーグ寒天培地[Pl
ant Physiol.,15,473−497(1
962)]上で無菌的に生長させ、合計250個の植物
個体が得られた。この中から15種類の独立した形質転
換体(F0)を選び、種子を採取した。15種類のF1の
中から、dnaK−mRNAの発現量が多い4種類を選
択し、種子を採取した。得られた4種類の形質転換体
(F2)は、いずれも、基本的に同じ表現型を示した。
以下、この内の1種類を、形質転換タバコの解析に使用
した。
ラシゲ・スクーグ培地(ムラシゲ・スクーグ培地それ自
体には、NaClは含まれていない)を用いて、明暗サ
イクル[16時間光照射(光強度=200μEm
-2s-1,温度=27℃,湿度=60%)及び8時間暗所
(温度=25℃,湿度=60%)]で種子から6週間生
育させた後、0.3M−NaCl又は0.6M−NaC
lを含むムラシゲ・スクーグ培地、あるいは、ムラシゲ
・スクーグ培地(すなわち、NaCl濃度=0M)に移
して更に生育させた形質転換タバコを用いて、耐塩性に
関する種々の解析を行なった。また、コントロールとし
て、前記実施例1(b)で宿主として使用した、形質転
換前のタバコ(以下、野生型タバコと称する)を用い
た。
ラシゲ・スクーグ培地又はムラシゲ・スクーグ培地に移
してから3日間生育させた形質転換タバコ及び野生型タ
バコから、それぞれ、葉を採取し、葉1gに対して水1
mlを加えてホモジナイズした後、Miracloth
を用いて濾過することにより、葉抽出物を得た。得られ
た葉抽出物を、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動
法(ゲル濃度=12.5%)により分離した後、アファ
ノテセ・ハロフィチカDnaKタンパク質に対する抗血
清[Plant Mol.Biol.,35,763−
775(1997)]を用いるウエスタンブロット法に
より、目的タンパク質を検出した。
わち、NaCl濃度=0M,0.3M,及び0.6M)
においても、バンドが一本も検出されなかったのに対し
て、形質転換タバコでは、全ての条件下(すなわち、N
aCl濃度=0M,0.3M,及び0.6M)におい
て、アミノ酸配列から予想される分子量の位置にバンド
が一本検出された。また、形質転換タバコにおけるバン
ドの濃度は、NaCl濃度により変動しなかった。これ
らの結果から、形質転換タバコでは、NaClの存在の
有無に関わらず、DnaKタンパク質が発現されている
ことが確認された。しかも、DnaKタンパク質の発現
量は、NaCl濃度(すなわち、塩ストレス)により変
動しないことも確認された。なお、本評価に使用した抗
血清は、タバコのHSP70タンパク質には反応しなか
った。
レスの影響 0.3M−NaCl若しくは0.6M−NaCl含有ム
ラシゲ・スクーグ培地又はムラシゲ・スクーグ培地に移
してから、1日間経過後、2日間経過後、及び3日間経
過後の形質転換タバコ及び野生型タバコにおけるCO2
取り込み速度を、光合成系測定機(portable
photosynthesis system HCM
−1000;Walz社)を用いて測定した。
転換タバコ及び野生型タバコにおけるCO2取り込み速
度の経時変化を示すグラフである。図1において、記号
「T」は「形質転換タバコ」を意味し、記号「C」は
「野生型タバコ」を意味する。また、記号「T」及び
「C」の直後の各記号(「0M」,「0.3M」,及び
「0.6M」)は、NaCl濃度を示す。図2は、塩ス
トレス環境下に移行してから3日間経過後の、形質転換
タバコ及び野生型タバコにおけるCO2取り込み速度の
低下の割合を示すグラフである。
l濃度が0.3Mである場合には、野生型タバコにおけ
るCO2取り込み速度が低下したのに対して、形質転換
タバコでは、3日間経過後でもほとんど影響がなかっ
た。NaCl濃度が0.6Mである場合には、野生型タ
バコのCO2取り込み速度が3日間経過後に約40%に
低下したのに対して、形質転換タバコでは、3日間経過
後でも約85%の低下に抑えられた。
日間経過後の形質転換タバコ及び野生型タバコの状態に
も明らかな差異が認められ、野生型タバコでは、塩スト
レスにより、葉が曲がり、しおれてくることが確認され
た。
ける塩ストレスの影響 0.3M−NaCl若しくは0.6M−NaCl含有ム
ラシゲ・スクーグ培地又はムラシゲ・スクーグ培地に移
してから3日間経過後の形質転換タバコ及び野生型タバ
コから、それぞれ、葉を採取し、前項(a)と同様にし
て、葉抽出物を得た。得られた葉抽出物中のNa+イオ
ン含量を、イオン分析器(Shimadzu Pers
onal Ion Analyzer PIA−100
0;島津製作所)により測定した。
コ及び野生型タバコにおけるNa+イオン含量を示すグ
ラフである。図3においては、Na+イオン含量を、葉
1g[採取直後の重量(fresh weight;F
W)]当たりの重量(mg)で示す。野生型タバコの葉
の細胞内のNa+イオン含量は約4倍に増加したのに対
して、形質転換タバコでは、約2倍以下の増加に抑えら
れた。
スの影響 0.3M−NaCl若しくは0.6M−NaCl含有ム
ラシゲ・スクーグ培地又はムラシゲ・スクーグ培地に移
してから3日間経過後の形質転換タバコ及び野生型タバ
コから、それぞれ、葉を採取し、前項(a)と同様にし
て、葉抽出物を得た。得られた葉抽出物中のクロロフィ
ルa及びクロロフィルb含量を、マッキニー(Mack
inney)の方法[J.Biol.Chem.,14
0,315−322(1941)]に従って測定した。
結果を図4に示す。図4においては、クロロフィル[ク
ロロフィルa(Chl.a)及びクロロフィルb(Ch
l.b)]含量を、葉1g[採取直後の重量(fres
h weight;FW)]当たりの重量(mg)で示
す。また、前記葉抽出物中の総タンパク質含量、並びに
リブロース1,5−ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキ
シゲナーゼ(RuBisCO)大サブユニット含量及び
RuBisCO小サブユニット含量を、NaCl濃度が
0Mである場合の含量を100としたときの相対量とし
て、表1に示す。
野生型タバコと形質転換タバコとでそれほど大きな差異
は認められなかった。一方、二酸化炭素を固定する酵素
であるRuBisCOの塩ストレスによる減少は、形質
転換タバコにおいて抑えられた。
ゲ・スクーグ培地を用いて、明暗サイクル[16時間光
照射(光強度=200μEm-2s-1,温度=27℃,湿
度=60%)及び8時間暗所(温度=25℃,湿度=6
0%)]で種子から6週間生育させた後、高温ストレス
条件(40℃且つ湿度80%)下で1週間生育させ、再
び元の生育条件に戻したときの、(a)DnaKタンパ
ク質の発現、及び(b)CO2取り込み速度における高
温ストレスの影響を、形質転換タバコ及び野生型タバコ
(コントロール)について解析した。
記載の方法により、形質転換タバコ及び野生型タバコに
おけるDnaKタンパク質の発現を解析した。野生型タ
バコではバンドが一本も検出されなかったのに対して、
形質転換タバコでは、高温ストレスの有無に関わらず、
DnaKタンパク質が発現されていることが確認され
た。しかも、DnaKタンパク質の発現量は、高温スト
レスの有無により変動しないことも確認された。
トレスの影響 「形質転換タバコの耐塩性評価」における前項(b)に
記載の方法により、形質転換タバコ及び野生型タバコに
おけるCO2取り込み速度を解析した。1週間の高温ス
トレスにより、形質転換タバコにおいても、野生型タバ
コにおいても、CO2取り込み速度は高温ストレス前の
約25%に低下した。高温ストレス解除に伴い、形質転
換タバコでは、CO2取り込み速度の回復が3日目から
始まり、10日後には高温ストレス前の約80%まで回
復した。一方、野生型タバコでは、CO2取り込み速度
の回復が著しく遅く、10日後でも高温ストレス前の約
50%までにしか回復しなかった。これらの解析から、
形質転換タバコに高温耐性が付与されたことが判明し
た。
ゲ・スクーグ培地を用いて、明暗サイクル[16時間光
照射(光強度=200μEm-2s-1,温度=27℃,湿
度=60%)及び8時間暗所(温度=25℃,湿度=6
0%)]で種子から6週間生育させた後、培地から取り
出し、濾紙上に寝かせ、27℃で10時間光照射(光強
度=180μEm-2s-1)を行ない、再び元の生育条件
に戻したときの、(a)DnaKタンパク質の発現、及
び(b)CO2取り込み速度における乾燥ストレスの影
響を、形質転換タバコ及び野生型タバコ(コントロー
ル)について解析した。
記載の方法により、形質転換タバコ及び野生型タバコに
おけるDnaKタンパク質の発現を解析した。野生型タ
バコではバンドが一本も検出されなかったのに対して、
形質転換タバコでは、乾燥ストレスの有無に関わらず、
DnaKタンパク質が発現されていることが確認され
た。しかも、DnaKタンパク質の発現量は、乾燥スト
レスの有無により変動しないことも確認された。
トレスの影響 「形質転換タバコの耐塩性評価」における前項(b)に
記載の方法により、形質転換タバコ及び野生型タバコに
おけるCO2取り込み速度を解析した。10時間の乾燥
ストレスにより、形質転換タバコにおいても、野生型タ
バコにおいても、CO2取り込み速度は乾燥ストレス前
の約10%に低下した。乾燥ストレス解除に伴い、形質
転換タバコでは、CO2取り込み速度の回復が24時間
後から始まり、3日後には乾燥ストレス前の約80%ま
で回復した。一方、野生型タバコでは、CO2取り込み
速度の回復が著しく遅く、2日後から回復が始まり、3
日後には乾燥ストレス前の約70%までにしか回復しな
かった。
va L.cv.Sasanishiki)を用いるこ
と、そして、(ii)アグロバクテリウム・ツメファシエ
ンスLBA4404株の代わりに、アグロバクテリウム
・ツメファシエンスEHA101株を用いること以外
は、前記実施例1(b)に記載の手順を繰り返すことに
より、アファノテセ・ハロフィチカのdnaK遺伝子を
ゲノムに導入した形質転換イネを得た。
スクーグ培地を用いて、明暗サイクル[16時間光照射
(光強度=200μEm-2s-1,温度=27℃,湿度=
70%)及び8時間暗所(温度=25℃,湿度=70
%)]で種子から6週間生育させた後、0.1M−Na
Clを含むムラシゲ・スクーグ培地に移して更に10日
間生育させた形質転換イネを用いて、以下の解析を行な
った。また、コントロールとして、前記実施例2で宿主
として使用した、形質転換前のイネ(以下、野生型イネ
と称する)を用いた。
後の形質転換イネ及び野生型イネの第6葉を用いて、葉
の先端からそれぞれ10cm、12.5cm、及び15
cmの部分の光合成反応中心II(Photosyste
m II;PSII)の最大量子収率を測定した。前記測定
には、PAMフルオロメーター(PAM fluoro
meter;Walz社)を用いた。結果を図5に示
す。図5において、黒の棒グラフは形質転換イネの結果
を示し、白抜きの棒グラフは野生型イネの結果を示す。
また、図5においては、PSIIの最大量子収率として、
(F’m−F)/F’mを用いた[Biochim.Bi
ophys.Acta,990,87−92(198
9)]。図5から明らかなように、葉のいずれの部位に
おいても、形質転換イネの方が野生型イネよりも高い活
性を示した。また、葉の先端部分に近いほど、より顕著
な差異がみられた。
評価》ノシバ(Zoysia japonica)のプ
ロトプラストと、前記実施例1(a)で調製したベクタ
ーとを用いて、常法により形質転換ノシバを得た。「形
質転換タバコの耐塩性評価」、「形質転換タバコの高温
耐性評価」、及び「形質転換タバコの乾燥耐性評価」に
それぞれ記載した方法に従って、形質転換ノシバの種々
の耐ストレス性を評価したところ、宿主として使用した
形質転換前のノシバ(野生型ノシバ)と比較して、耐塩
性、高温耐性、及び乾燥耐性が向上していた。
レス性評価》クリーピングベントグラス(Agrost
is stolonifera)のプロトプラストと、
前記実施例1(a)で調製したベクターとを用いて、常
法により形質転換クリーピングベントグラスを得た。
「形質転換タバコの耐塩性評価」、「形質転換タバコの
高温耐性評価」、及び「形質転換タバコの乾燥耐性評
価」にそれぞれ記載した方法に従って、形質転換クリー
ピングベントグラスの種々の耐ストレス性を評価したと
ころ、宿主として使用した形質転換前のクリーピングベ
ントグラス(野生型クリーピングベントグラス)と比較
して、耐塩性、高温耐性、及び乾燥耐性が向上してい
た。
有しない植物に対しては、ストレス耐性を新たに付与す
ることができ、本来、ストレス耐性を有する植物に対し
ては、そのストレス耐性を向上させることができる。
及び野生型タバコにおけるCO 2取り込み速度の経時変
化を示すグラフである。
の、形質転換タバコ及び野生型タバコにおけるCO2取
り込み速度の低下の割合を示すグラフである。
の、形質転換タバコ及び野生型タバコにおけるNa+イ
オン含量を示すグラフである。
の、形質転換タバコ及び野生型タバコにおけるクロロフ
ィルa及びクロロフィルb含量を示すグラフである。
後の、形質転換イネ及び野生型イネにおける光合成反応
中心IIの最大量子収率を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 DnaKタンパク質又はHSP70タン
パク質をコードするDNAを含む、ストレス耐性が付与
されたトランスジェニック植物。 - 【請求項2】 前記DnaKタンパク質が、耐塩性ラン
藻のDnaKタンパク質である、請求項1に記載のトラ
ンスジェニック植物。 - 【請求項3】 DnaKタンパク質又はHSP70タン
パク質をコードするDNAを含む、トランスジェニック
植物細胞。 - 【請求項4】 前記DnaKタンパク質が、耐塩性ラン
藻のDnaKタンパク質である、請求項3に記載のトラ
ンスジェニック植物細胞。
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JP25364199A JP2001078603A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | dnaK遺伝子又はhsp70遺伝子含有トランスジェニック植物 |
PCT/JP2000/001506 WO2001017332A1 (fr) | 1999-09-07 | 2000-03-13 | Plantes transgeniques contenant le gene dnak ou le gene hsp70 |
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JP25364199A JP2001078603A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | dnaK遺伝子又はhsp70遺伝子含有トランスジェニック植物 |
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---|---|---|---|---|
JP2006034252A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-09 | National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization | 複合環境ストレス耐性イネ |
WO2008117537A1 (ja) | 2007-03-28 | 2008-10-02 | Scivax Corporation | 蒸散抑制剤 |
US7939711B2 (en) | 2006-09-11 | 2011-05-10 | The Chinese University Of Hong Kong | Abiotic stress tolerance conferred by J-domain containing proteins |
JP4987734B2 (ja) * | 2006-01-27 | 2012-07-25 | 独立行政法人農業生物資源研究所 | ストレス応答性遺伝子が導入された形質転換植物 |
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- 1999-09-07 JP JP25364199A patent/JP2001078603A/ja active Pending
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2000
- 2000-03-13 WO PCT/JP2000/001506 patent/WO2001017332A1/ja active Search and Examination
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JP2006034252A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-09 | National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization | 複合環境ストレス耐性イネ |
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US7939711B2 (en) | 2006-09-11 | 2011-05-10 | The Chinese University Of Hong Kong | Abiotic stress tolerance conferred by J-domain containing proteins |
WO2008117537A1 (ja) | 2007-03-28 | 2008-10-02 | Scivax Corporation | 蒸散抑制剤 |
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