JP2001078195A - システムエンコード装置 - Google Patents

システムエンコード装置

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JP2001078195A
JP2001078195A JP25209999A JP25209999A JP2001078195A JP 2001078195 A JP2001078195 A JP 2001078195A JP 25209999 A JP25209999 A JP 25209999A JP 25209999 A JP25209999 A JP 25209999A JP 2001078195 A JP2001078195 A JP 2001078195A
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Yoshiki Yamamoto
芳樹 山本
Satoru Kitano
哲 北野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性があり、且つ信頼性の高いシステムエ
ンコード装置の実現すること。 【解決手段】 映像ヘッダ捕捉部102及び音声ヘッダ
捕捉部104で入力されるESのヘッダ部から、PTS
等を算出するために必要な情報を検出し、CPU部11
9に設けられた映像表示時刻計算部及び音声再生時刻計
算部に与える。ここで入力データの時刻情報生成する。
また、出力タイミング調整部で指定されたタイミングを
基に、STCラッチ機構部118でラッチされた値から
TSの出力レート及び出力タイミングを生成する。こう
すると外部制御信号が不要になり、システムエンコード
装置は任意の出力レートでTSを送信することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル映像信号
を伝送するシステムエンコード装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル圧縮技術を利用して映像信号を
伝送する場合、国際規格であるMPEGが利用されるこ
とが多い。図13にMPEG規格を用いて映像及び音声
信号をエンコードする装置(以後、プログラムエンコー
ダという)の構成の一例を示す。
【0003】図13において、プログラムエンコーダ1
205は、映像入力信号に対してデジタル圧縮処理を行
う映像エンコード部1201、音声入力信号に対してデ
ジタル圧縮処理を行う音声エンコード部1202、デジ
タル圧縮された映像及び音声デジタル信号に対して時分
割多重処理を行い、TS(トランスポートストリーム)
フォーマットで出力するシステムエンコード装置120
3、プログラムエンコーダ全体の制御を行うシステム制
御部1204を含んで構成される。
【0004】プログラムエンコーダ1205では、映像
信号や音声信号が入力されると、映像エンコード部12
01及び音声エンコード部1202で夫々MPEG−V
IDEO、MPEG−AUDIO規格に準じてデジタル
圧縮される。デジタル圧縮された信号は夫々映像ES、
音声ES(エレメンタリストリーム)と呼ばれるフォー
マットの信号に変換される。映像ESや音声ESは、シ
ステムエンコード装置1203に入力されると、MPE
G2−SYSTEMSで規定されたTSのフォーマット
に変換され、時分割多重が行なわれる。そして受信側で
デコードする際に必要な関連情報や時刻情報が付加さ
れ、1本のストリームに変換される。システム制御部1
204は入力信号のデジタル圧縮率の設定等、システム
全体に関する制御を行う。
【0005】システムエンコード装置1203は、プロ
グラムエンコーダ1205において出力段に位置し、E
SからTSを生成し、時分割多重を行い、出力までの信
号処理を行うもので、その従来例の構成を図14に示
す。
【0006】図14において、映像ESバッファ130
1は映像ESを記憶するバッファである。映像ヘッダ検
出部1302は映像ESに多重され、MPEG−VID
EOで規定されているピクチャスタートコード(pic
ture start code)等の補助情報を検出
するヘッダ検出部である。音声ESバッファ1303は
音声ESを記憶するバッファである。音声ヘッダ検出部
1304は音声ESに多重され、MPEG−AUDIO
で規定されているスタートコード(以後、音声スタート
コードという)等の補助情報を検出するヘッダ検出部で
ある。
【0007】TS生成部1305は、映像ESバッファ
1301から映像ESを読み出すと共に、音声ESバッ
ファ1303から音声ESを読み出し、TSを生成する
ものである。出力タイミング調整部1306はTSを出
力するタイミングを調整するものである。PCR計算部
1307はPCR(プログラムクロックリファレンス)
を計算するものである。出力バッファ1308はTSを
一時記憶するバッファである。パラメータ受信部130
9は図13のシステム制御部1204から各種のパラメ
ータを受け取る受信部である。映像表示時刻計算部13
11は受信側で映像データを表示する時刻を計算するも
のである。音声再生時刻計算部1312は受信側で音声
データを再生する時刻を計算するものである。TS生成
部1305、出力タイミング調整部1306、PCR計
算部1307、映像表示時刻計算部1311、音声再生
時刻計算部1312の各機能はCPU部1310によっ
て実現される。
【0008】図13の映像エンコード部1201及び音
声エンコード部1202より入力される映像ES及び音
声ESは、図14の映像ESバッファ1301、音声E
Sバッファ1303に夫々一時保存される。保存された
ESがTS生成部1305に入力されると、映像ヘッダ
検出部1302で検出されたピクチャスタートコード
や、音声ヘッダ検出部1304で検出された音声ヘッダ
情報を基に生成されるTSヘッダが付加され、TSが生
成される。そして出力タイミング調整部1306を介し
てTSバッファ1308にTSパケットとして一時保存
され、必要に応じて出力される。このTSはMPEG2
−SYSTEMSで規定されるように、時分割多重され
て1つのストリームとして出力される。
【0009】入力された映像ESや音声ESをTSに多
重するタイミング及び多重量は、出力タイミング調整部
1306で算出される。出力タイミング調整部1306
はパラメータ受信部1309を介してシステム制御部1
204より入力される映像ES及び音声ESに関するビ
ットレートの情報や、予め決められている出力TSレー
トを基に、出力タイミングを算出する。また、受信側で
時間情報を生成するために必要となるPCRは、CPU
部1310のタイマでカウントされた値を基にPCR計
算部1307で生成され、TSパケットに多重して出力
される。また、受信側での映像及び音声の再生表示時刻
であるPTSは、与えられた入出力レート、PCR計算
部1307で計算されたPCR、ピクチャスタートコー
ドの検出回数、及び音声データの単位である1ACCE
SS UNIT(以後、AUという)の検出回数を基に
算出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
システムエンコード装置では、入力されるESの速度や
出力されるTSの速度は、プログラムエンコーダのシス
テム制御部1204から指示されるため、プログラムエ
ンコード装置がシステム制御部1204に従属すること
になり、伝送経路のデータ転送速度、データ誤り発生率
などの外部要因の変化に対して汎用性が確保されなかっ
た。またESの入力速度とTSの出力速度とが予め決め
られた値になっており、使用中の入出力速度をスムーズ
に変更することは困難であった。例えば図示しない変調
部における符号化率の変更により、出力レートが変更さ
れると、システムエンコード装置は正しく時刻情報を生
成できず、また、出力タイミングの調整も正しく行えな
くなるので、受信側で正常に映像や音声が復元できなく
なるという問題点があった。
【0011】また、時刻情報の生成に必要な入出力の速
度の設定は、システム制御部1204から与えられた値
を使うため、理論値による計算となり、実際の速度との
誤差が発生し、長時間使用すると、破綻を来す場合があ
った。また破綻を来さないようにするには、入力クロッ
クと出力クロックをPLL(Phase Looped
Lock)等で同期化し、決められた速度でTSを出
力しなければならない。このため、出力段に多重化装置
が必要であった。
【0012】またSTC(システムタイムクロック)
は、プログラムエンコーダを含むMPEG規格に準拠し
たデジタル伝送システムにおけるシステムの基準となる
クロックであり、27MHzのクロックカウンタが用い
られる。STCはPCRと同じ27MHzのクロックを
用いるので、PCRカウンタをそのまま利用すればよい
と考えられるが、実際はPCRの多重ブロックとSTC
の計算ブロックが異なるために、ブロック間を該当TS
が移動する間にずれが生じ、そのままではSTCとして
使用できない。
【0013】またSTCが27MHzのカウンタ値であ
るので、27MHz未満の精度が十分確保できず、PC
Rカウンタで生成されるSTCは、1TSあたりのST
C増加分の積み重ねによるものであるため、27MHz
未満の誤差が積み重なってしまう。これに対してハード
ウェアのみでSTCを生成する方法もあるが、回路構成
が複雑且つ大きくなってしまう。また、ソフトウェアの
みで実現する方法もあるが、積算処理を多用しなればな
らず、CPU部の負荷が増大する。従って従来は、ST
C専用回路を設けるか、又は誤差を含む理論値をSTC
として使用していた。また、映像ESのピクチャヘッダ
が一度でも欠落したり、正しく検出されない場合、誤っ
た時刻情報が生成され、時刻情報の生成に悪影響を与え
続けて複数回欠落すると、時刻情報が破綻を来す恐れが
あった。
【0014】また、MPEG規格において映像ESに多
重されているピクチャは、システムエンコーダへの入力
順と、受信側での表示順とが必ずしも一致せず、且つ現
在入力されたピクチャの表示時刻を生成するために、後
から入力されるピクチャに多重されている情報が必要と
なり、入力段で大きなバッファが必要であった。例えば
MPEG規格で規定されているイントラ間隔が3の場
合、4ピクチャ分のバッファが必要である。一方、PS
I(プログラムスペシフィックインフォメーション)は
システム制御部1204から入力されていた。
【0015】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、MPEG規格に準拠した入力
形態であれば、プログラムエンコーダに依存せずMPE
G2−SYSTEMSに準拠した信号処理を行うことが
でき、伝送路の環境変化に対して汎用性のあるシステム
エンコード装置を実現することを目的とする。また本発
明は、ストリームデータの出力速度の変更に対して自動
追従してTSを出力し、時刻情報の精度を向上させ、映
像の入力ESのピクチャスタートコードが欠落していて
も、時刻情報の生成に与える影響を短期間でなくするこ
とができるシステムエンコード装置を実現することを更
なる目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本願の請求項1記載のシステムエンコード装
置は、映像信号及び音声信号を入力し、MPEG2−S
YSTEMS(ISO13818−1)で規定されてい
るトランスポートストリーム(TS)パケットにエンコ
ードして送信するシステムエンコード装置であって、M
PEG−VIDEOで規定されている映像信号エレメン
タリストリーム(映像ES)を一時記憶する映像バッフ
ァ手段と、前記映像信号エレメンタリストリームから補
助情報を抽出する映像ヘッダ捕捉手段と、MPEG−A
UDIOで規定されている音声信号エレメンタリストリ
ーム(音声ES)を一時記憶する音声バッファ手段と、
前記音声信号エレメンタリストリームから補助情報を抽
出する音声ヘッダ捕捉手段と、前記映像ヘッダ捕捉手段
の補助情報に基づいて、前記映像信号エレメンタリスト
リームを受信側でデコードする時刻である映像デコーデ
ィングタイムスタンプ(映像DTS)、及び前記映像信
号エレメンタリストリームを受信側で表示する時刻であ
る映像プレゼンテーションタイムスタンプ(映像PT
S)を計算する映像表示時刻計算手段と、前記音声ヘッ
ダ捕捉手段の補助情報に基づいて、前記音声信号エレメ
ンタリストリームを受信側でデコードする時刻である音
声デコーディングタイムスタンプ(音声DTS)、及び
前記音声信号エレメンタリストリームを受信側で再生す
る時刻である音声プレゼンテーションタイムスタンプ
(音声PTS)を計算する音声再生時刻計算手段と、前
記映像バッファ手段から映像信号エレメンタリストリー
ムを入力し、前記音声バッファ手段から音声信号エレメ
ンタリストリームを入力し、前記MPEG2−SYST
EMSで規定されているトランスポートストリーム(T
S)パケットを生成するTSパケット生成手段と、前記
TSパケット生成手段で生成された前記トランスポート
ストリームパケットを出力するタイミングを、前記映像
表示時刻計算手段及び前記音声再生時刻計算手段の計算
結果に基づいて調整する出力タイミング調整手段と、前
記MPEG2−SYSTEMSで規定されているプログ
ラムクロックリファレンス(PCR)を生成し、任意の
タイミングでラッチするPCRラッチ手段と、前記トラ
ンスポートストリームパケットの出力数をカウントし、
任意のタイミングで出力TSパケット数をラッチする出
力TSパケット数ラッチ手段と、前記PCRラッチ手段
でラッチされたプログラムクロックリファレンス(PC
R)、及び前記出力TSパケット数ラッチ手段でラッチ
された出力TSパケット数を記憶するSTC保持手段
と、第1のタイミングでラッチされた前記プログラムク
ロックリファレンス(PCR)及び前記出力TSパケッ
ト数、及び第2のタイミングでラッチされた前記プログ
ラムクロックリファレンス(PCR)及び前記出力TS
パケット数を夫々比較し、前記トランスポートストリー
ムパケットの送出速度である出力TS速度を計算する出
力TS速度計算手段と、前記出力タイミング調整手段か
ら出力され、指定された前記トランスポートストリーム
パケットに対して前記プログラムクロックリファレンス
(PCR)を多重するPCR多重手段と、前記プログラ
ムクロックリファレンス(PCR)が多重され、前記ト
ランスポートストリームパケットを送信用パケットとし
て一時保持し、前記送信用パケットを所定の読出速度で
出力する出力バッファ手段と、を具備するものであり、
外部からの制御信号なしに、入力された前記映像信号エ
レメンタリストリーム及び前記映像信号エレメンタリス
トリームを前記トランスポートストリームパケットに変
換して任意の速度で送出できるようにしたことを特徴と
する。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載のシ
ステムエンコード装置において、前記出力TS速度計算
手段の結果を保持するTS速度保持手段を更に設け、前
記PCRラッチ手段と前記出力TSパケット数ラッチ手
段は、定期的にラッチ動作を行うものであり、前記出力
TS速度計算手段は、定期的に出力TS速度を計算する
ものであり、前記出力タイミング調整手段は、出力TS
速度の変更を検出し、前記出力TS速度に自動追従して
TSを出力するものであることを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のシステムエンコード装置において、MPEG2−S
YSTEMSで規定されているシステムタイムクロック
(STC)をソフトウェアで計算するソフトウェアST
C算出手段を更に設け、前記PCRラッチ手段でラッチ
されたPCR値と前記ソフトウェアSTC算出手段で算
出されたSTCを組み合わせることにより、内部で再生
するSTCの値の精度を向上させるようにしたことを特
徴とするものである。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項記載のシステムエンコード装置において、S
MPTE RP125で規定されている映像垂直同期信
号(VSYNC)でPCRをラッチするVSYNC_P
CRラッチ手段を更に設け、必要なピクチャスタートコ
ードが正しく入力されなくても、次のピクチャスタート
コードが入力された時点で正しい時刻情報を生成するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項記載のシステムエンコード装置において、前
記映像表示時刻計算手段は、MPEG−VIDEOで規
定されているテンポラルリファレンスフィールドを用い
てPTSを算出することにより、前記映像バッファ手段
で必要なバッファ量を削減すること、及び内部遅延時間
を削減するようにしたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1におけるシステムエンコード装置について、図面
を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態におけるシ
ステムエンコード装置10の構成図である。尚、本シス
テムエンコード装置10を含むプログラムエンコーダの
全体構成は、図13に示すものと同一である。図1に示
すシステムエンコード装置10において、映像バッファ
101は読み取りクロック(入力クロック)に基づき映
像ESを記憶するバッファである。映像ヘッダ捕捉部1
02は、映像ESに多重され、MPEG−VIDEOで
規定されているピクチャスタートコード等を検出し、必
要な補助情報を捕捉するものである。音声バッファ10
3は入力クロックに基づき音声ESを記憶するバッファ
である。音声ヘッダ捕捉部104は音声ESに多重され
ている音声スタートコードを検出し、必要な補助情報を
捕捉するものである。TS生成部105は映像バッファ
101の映像ESを入力すると共に、音声バッファ10
3の音声ESを入力し、MPEG2−SYSTEMS
(ISO13818−1)で規定されているトランスポ
ートストリーム(TS)パケットを生成するものであ
る。
【0022】図2はCPU部119の構成を示すブロッ
ク図である。本図においてTS生成部105と時刻情報
計算部107とは、CPU部119によりその機能が実
現される。実線で囲まれた時刻情報計算部107は、時
刻情報を計算するブロックであり、出力タイミング調整
部106、映像表示時刻計算部111、音声再生時刻計
算部112、STC保持部120、出力速度保持部12
1、出力TS速度計算部122を含んで構成される。出
力タイミング調整部106はTSを出力するタイミング
を調整するものである。
【0023】図1の出力バッファ108は、出力タイミ
ング調整部106から出力されたTSを一時記憶し、読
み出しクロック(出力クロック)に基づいて、TS単位
で送信データを出力するバッファである。パラメータ受
信部109は図13のシステム制御部1204から各種
のパラメータを受け取るものである。PSI保持部11
0は、MPEG2−SYSTEMSで規定されているプ
ログラムスペシフィックインフォメーション(Prog
ram Specific Information、
以後、PSIという)を保持するものである。
【0024】次に図2の時刻情報計算部107の内部構
成について説明する。映像表示時刻計算部111は映像
データのプレゼンテーションタイムスタンプ(以下、映
像PTSという)やデコーディングタイムスタンプ(以
下、映像DTSという)を計算する時刻計算部である。
音声再生時刻計算部112は音声データの音声PTSや
音声DTSを計算する時刻計算部である。STC保持部
120は、後述するPCRラッチ部114でラッチされ
たPCR、及びTSパケットラッチ部116でラッチさ
れたTSパケット数を複数回分保持する保持部である。
出力TS速度計算部122は、STC保持部120に保
持され、第1のタイミングでラッチされたPCR及び出
力TSパケット数と、第2のタイミングでラッチされた
PCR及び出力TSパケット数とを比較計算することに
より、TSの出力速度を計算するものである。出力速度
保持部121は、出力TS速度計算部122で算出され
たTS出力速度値を保持する保持部である。
【0025】図1の実線で囲まれたSTCラッチ機構部
118は、TSの出力レートやPCRを生成するために
必要な情報を生成するもので、PCRカウンタ部11
3、PCRラッチ部114、TSパケットカウンタ部1
15、TSパケットラッチ部116、PCR多重部11
7を含んで構成される。PCRカウンタ部113はPC
Rを生成するカウンタ部である。PCRラッチ部114
はPCRカウンタ部113の出力を図2の時刻情報計算
部107から与えられたタイミングでラッチするラッチ
部である。TSパケットカウンタ部115は出力バッフ
ァ108から出力されたTSパケット数をカウントする
カウンタ部である。TSパケットラッチ部116はTS
パケットカウンタ部115の出力を、時刻情報計算部1
07から与えられたタイミングやVSYNCでラッチす
るラッチ部である。PCR多重部117はPCRカウン
タ部113の出力を時刻情報計算部107から与えられ
たタイミングでTSのPCRエリアに多重する多重部で
ある。
【0026】以上のように構成されたシステムエンコー
ド装置10の動作について、まず映像ESの入力処理に
関する説明を行う。映像ヘッダ捕捉部102では、図1
3の映像エンコード部1201から与えられたESか
ら、MPEG−VIDEOで規定されている、映像デー
タの単位である1シーケンスの先頭を示すシーケンスヘ
ッダ(sequence header)内のシーケン
ススタートコード(sequence start c
ode)や、ピクチャスタートコードを検出する。映像
バッファ101は最初に検出したシーケンススタートコ
ードを契機に、映像ESの保存を開始する。
【0027】映像ESの速度、即ちビットレートは1シ
ーケンス単位で変更可能であり、そのビットレート値は
シーケンスヘッダ内の特定箇所に多重されている。映像
ヘッダ捕捉部102は全てのシーケンススタートコード
を検出することによって、各シーケンスのビットレート
を検出することができる。検出されたビットレート値は
シーケンスヘッダの他の情報と共に映像ヘッダ捕捉部1
02に一旦記憶され、映像表示時刻計算部111に転送
される。
【0028】次に、音声ES入力処理に関する動作の説
明を行う。音声ヘッダ捕捉部104は、音声エンコード
部1202から与えられたESから、アクセスユニット
(以下、AUという)の先頭を示す音声スタートコード
を検出する。音声バッファ103は、最初に検出したス
タートコードを契機に音声ESの保存を開始する。音声
ESの速度、即ちビットレートは1AU単位で変更可能
であり、そのビットレート値はAUの属性を示すヘッダ
部の特定箇所に多重されている。音声ヘッダ捕捉部10
4は全ての音声スタートコードを検出することによっ
て、各AUのビットレートを検出することができる。検
出されたビットレート値は、同じくAUのヘッダ部の特
定箇所に多重されているサンプリングレートと共に音声
ヘッダ捕捉部104に一旦記憶され、音声再生時刻計算
部112に転送される。
【0029】映像ESのシーケンスヘッダの一部と、音
声ESのAUのヘッダ部の一部を図3に示す。図3
(a)の21は映像ESのシーケンスヘッダの一部を示
し、211はシーケンススタートコード、212は映像
ESのビットレート値、213はフレームレート(fr
ame rate)エリアの値、214はビデオバッフ
ァリングベリファイアのバッファサイズ(Vbv_bu
ffer_size)を示す。図3(b)の22は映像
ESのピクチャヘッダの一部を示し、221はピクチャ
スタートコード、222はテンポラルリファレンス(t
emporal Reference)、223は入力
されたピクチャがI、P、又はBのいずれの種別である
かを示すピクチャコーディングタイプ(Picture
_coding_type)を示す。図3(c)の23
はAUの一部を示し、231は音声ESの音声スタート
コード、232は音声ESのビットレート値、233は
音声ESのサンプリングレート値を示す。
【0030】次にTS出力処理に関する動作説明を図4
及び図5を参照しながら行う。図4はTSの出力速度、
即ち出力ビットレートの自動判定処理を示すフローチャ
ートであり、図5はSTCラッチ機構部118の処理を
示すフローチャートである。尚、以下の説明では、分岐
判定処理のステップは、ステップ番号を付けずに説明す
る。
【0031】図4のステップS302は出力バッファ1
08へのTS転送処理である。ステップS303はST
Cラッチデータを取得する出力情報取得処理Xである。
ステップS304は出力されたTS分のTSパケットを
出力バッファ108に転送する出力TS補充処理であ
る。ステップS305はSTCラッチデータを再度取得
する出力情報取得処理Yである。ステップS306は出
力レート算出処理である。
【0032】STCラッチ機構部118でPCRカウン
タ部113及びTSパケットカウンタ部115の値をラ
ッチするタイミングは、出力タイミング調整部106で
決定される。出力タイミング調整部106は出力レート
の自動認識を周期的に行うが、厳密な周期性は要求され
ない。従ってSTCラッチ機構部118でのラッチタイ
ミングは特定の出力TS数毎に行う。具体的なラッチ処
理を以下で説明する。
【0033】図4のステップS301でシステムエンコ
ード装置10が動作を開始すると、ステップS302の
TS転送処理に移り、出力バッファ108にTSデータ
を転送する。STCラッチ機構部118へのラッチタイ
ミングの通知は、転送するTSのヘッダパターンを変更
することによって行われる。即ち、出力タイミング調整
部106では、ラッチしたいタイミングに出力されるT
Sのヘッダパターンに対して通常の16進数で「47」
ではなく、ビット反転値の「B8」を設定する。「B
8」の設定後、ステップS303の出力情報取得処理X
では、STCラッチ機構部118でのラッチが完了した
と推測される一定時間経過後に、ラッチされた値を取得
し、STC保持部120にその値を保持させる。
【0034】このとき取得したPCRの値をPCRxと
し、TSパケット数の値をPxとする。出力バッファ1
08の蓄積量が一定量減少したら、ステップS304に
進み、減少分のTSを出力バッファ108に新たに転送
して補充する。転送の後に一定時間が経過したら、TS
ヘッダを反転し、ステップS305の出力情報取得処理
Yに移り、再度STCラッチ機構118でラッチされた
STCラッチデータを取得し、STC保持部120にそ
の値を保持させる。このとき取得したPCRの値をPC
Ryとし、TSパケット数の値をPyとする。
【0035】2回分のPCR値及びTSパケット値を取
得後は、ステップS306の出力レート算出処理に移
り、次の(1)式を用いてTSの出力レートを算出す
る。
【数1】 (1)式において、TSRATEはTSの出力レートを
表し、TSBYTEは1TSパケットのバイト数で、具
体的には204バイトである。SYSCLKはプログラ
ムエンコーダのシステムクロックの周波数であり、PC
Rカウンタ部113のPCRカウンタのクロック周波数
と等しく、その値は27000000である。以上の処
理をシステムエンコード装置10の動作開始時と、後述
のステップS502における出力レート変更処理とで行
う。
【0036】次に、図5を参照しながらSTCラッチ機
構118の処理を説明する。図5のステップS401は
PCRカウンタ部113のカウント処理である。ステッ
プS402はTSパケットカウンタ部115のカウント
処理である。ステップS403はSTCデータのラッチ
処理である。ステップS404はビット反転されたTS
のヘッダパターンを再反転するヘッダ再訂正処理であ
る。
【0037】システムエンコード装置10が動作を開始
すると、ステップS401のPCRカウント処理に進
み、映像ESに同期した27MHzのシステムクロック
からPCRを生成し、PCRカウンタ部113がその値
をカウントする。またステップS402のTSパケット
カウント処理では、TSが1パケット出力される度にT
Sパケットカウンタ部115がカウントアップ処理を行
う。ラッチタイミングを示す反転したTSヘッダを検出
したら、ステップS403のSTCデータラッチ処理に
おいて、PCRカウント部113及びTSパケットカウ
ント部115のカウンタの値、即ちSTCラッチデータ
を、PCRラッチ部114及びTSパケットラッチ部1
16がラッチする。ラッチ後、ステップS404のTS
ヘッダ再訂正処理に進み、TSパケットを通常の値「4
7」に訂正する。
【0038】以上の処理を1TSパケットの出力毎に行
うことにより、一定TSパケット出力に要する時間毎の
PCRの変化値をラッチすることができる。なおステッ
プS401のPCRカウント処理では、出力TS数に関
係なく、独立して27MHzクロックでカウントアップ
を繰り返す。これらの処理を行うことにより、出力レー
トの自動認識を行うことができる。
【0039】なお、(1)式において、SYSCLKの
代わりにTSの出力クロックを用いても同等の機能は実
現できるが、後述のように、SYSCLKで生成された
カウント値は他の機能を実現するときにも使用できるの
で、同一カウンタを使用した方がハードウェアの構成
も、CPU部119の負荷も軽減できる。このために、
本実施の形態ではSYSCLKを計数するカウンタを採
用した。
【0040】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2におけるシステムエンコード装置について、図面を
参照しつつ説明する。本実施の形態におけるシステムエ
ンコード装置の構成は図1及び図2に示すものと同一で
ある。本実施の形態によるシステムエンコード装置は、
出力TS速度に自動追従してTSを出力することを特徴
とするものである。システムエンコード装置における出
力TS速度計算部122の処理方法を、図6のフローチ
ャートを用いて説明する。尚、図4のフローチャートの
処理と共通の信号処理は、同一のステップ番号を付けて
説明を省略する。図6のステップS501は、最新のS
TCラッチデータを保持するラッチデータ更新処理であ
り、ステップS502は出力レート変更処理である。
【0041】図2の出力タイミング調整部106では、
STCラッチデータのラッチを指示する反転TSヘッダ
を周期的に多重する。図6のステップS305の出力情
報取得処理Yでは、定期的に最新のSTCラッチデータ
を取得し、STC保持部120に保持させる。STC保
持部120で保持された値を基に出力TS速度計算部1
22が(1)式を用いて算出した出力レート値は、出力
速度保持部121で保持される。基本的にはPCRカウ
ンタ部113は外部の状態に関わらず動作し続けるの
で、もし、今回取得した値と前回取得した値とが一致す
れば、STCラッチ機構部118と出力バッファ108
から構成される出力回路部が正常に動作していないと判
断し、ステップS502の出力レート変更処理に移り、
STCラッチ機構部118と出力バッファ108を含む
出力回路部のリセット、及びSTCラッチ情報の再取得
処理を行う。今回取得した値と前回取得した値とが一致
しなければ、ステップS306の出力レート算出処理に
進み、(1)式を用いて出力レートを算出する。
【0042】もし、今回算出した値と出力速度保持部1
21に保持されている前回の出力レート値とが異なって
いれば、出力レートが変更になったと判断し、ステップ
S502の出力レート変更処理に移り、出力回路部のリ
セットや、図4で示した出力レートの算出処理を行う。
今回算出した値と出力速度保持部121に保持されてい
る前回の計算値とが同じであれば、出力レートは変更な
しと判断し、次回の出力レートの検出に使用するため
に、今回取得したSTCラッチ情報をSTC保持部12
0に保持するための更新処理を行う。
【0043】以上の処理を一定周期で、例えばPCR多
重間隔の倍程度の間隔で繰り返すことにより、周期的に
一定TSパケットの出力に要する時間毎のPCRの変化
値を、ラッチすることができる。これらの処理を周期的
に行うことにより、出力レートの自動認識と自動追従が
実現可能となる。
【0044】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3におけるシステムエンコード装置について、図面を
参照しつつ説明する。本実施の形態におけるシステムエ
ンコード装置の構成は図1及び図2に示すものと同一で
ある。本実施の形態によるシステムエンコード装置は、
STC誤差補正機能を持たせたことを特徴とするもので
ある。
【0045】STCはプログラムエンコーダを含むMP
EG規格に準拠したデジタル伝送システムにおけるシス
テムの基準となるクロックであり、27MHzのクロッ
クカウンタが用いられる。図7は図2の時刻情報計算部
107、特にその中でも出力タイミング調整部106に
おける1TSパケット出力時のSTC補正処理を示すフ
ローチャートである。図7のステップS601は、出力
バッファ108に転送したパケット数から、ソフトウェ
アSTCの初期値を算出するソフトウェアSTC初期値
計算処理である。ステップS602は出力バッファ10
8に1TSパケットを転送するTSパケット転送処理で
ある。ステップS603は出力バッファ108に転送し
たTSパケット数をカウントするTSカウント処理であ
る。ステップS604はソフトウェアSTCに1TSパ
ケット分のSTC増分を加算するソフトウェアSTC増
分処理である。
【0046】ステップS605は出力バッファ108に
保持されているTSパケット分のソフトウェアSTC増
分を算出する出力バッファSTC算出処理である。ステ
ップS606はソフトウェアSTCの増分とラッチした
PCR値とから、ソフトウェアSTCを更新するソフト
ウェアSTC更新処理である。
【0047】ソフトウェアSTCが未定義であれば、ス
テップS601のソフトウェアSTC初期値計算処理に
おいて、出力タイミング調整部106が出力バッファ1
08に転送したTSパケット数を基に、次の(2)式を
用いてソフトウェアSTCの初期値を算出する。
【数2】 (2)式において、STC_IはソフトウェアSTCの
初期値である。PKTxはこれまでに出力バッファ10
8に転送されたTSパケットの数である。
【0048】ソフトウェアSTCの初期値が決定される
と、ステップS602のTSパケット転送処理に進み、
1TSパケットを出力バッファ108に転送する。次の
ステップS603のTSカウント処理では、これまでに
出力したTSパケット数をカウントしているカウンタを
1増加させる。続けてステップS604のソフトウェア
STC増分処理に移り、1TSパケット出力時間分のソ
フトウェアSTCの増分を、ステップS601のソフト
ウェアSTC初期値計算処理で算出された初期値に加算
する。1TSパケット出力時間分のソフトウェアSTC
の増分は次の(3)式を用いて算出される。
【数3】 (3)式において△STCは、ソフトウェアSTCの1
TSパケット出力あたりの増分である。
【0049】TSカウント処理で加算されたTSパケッ
ト数が一定値になれば、即ち一定数のTSパケットが出
力されたら、ステップS305の出力情報取得処理Yに
進み、STCラッチ機構118からSTCラッチデータ
を取得し、ステップS605の出力バッファSTC算出
処理に移る。ここでは(3)式の結果を用いて次の
(4)式により、出力バッファ108に保持されている
TSパケット数分のSTC増分を算出する。即ち、
(3)式で示した△STCに対して、出力バッファ10
8に保持されているTSパケット数を乗じてSTC増分
を算出する。
【数4】 (4)式において、△STC_Nは、出力バッファ10
8に保持されているTSパケット分のSTCの増分であ
る。△STCは(3)式で算出したソフトウェアSTC
の1TSパケット出力あたりの増分である。TSN_X
はステップS603のTSカウント処理でカウントされ
た全出力パケット数、即ち出力バッファ108に転送し
たTSパケット数である。TSN_YはSTCラッチ機
構108から取得した出力TSパケット数、即ち出力バ
ッファ108から読み出されたTSパケット数である。
△TSNはTSN_XとTSN_Yの差分値である。
【0050】ステップS606のソフトウェアSTC更
新処理では、ステップS605の出力バッファSTC算
出処理で算出されたソフトウェアSTCの増加分を、S
TCラッチ機構118でラッチされたPCRの値に加算
し、加算結果を現在のソフトウェアSTCとして更新す
る。
【0051】以上の処理を1TSパケット転送毎、又は
一定TSパケット数の出力毎に繰り返す。これらの処理
により、ラッチされたPCR時間までに含まれていた誤
差は解消され、誤差の値はラッチされたPCRから現在
時間までの増分の積み重ね誤差のみとなる。これにより
内部STCの値を常に誤差の少ない状態で保持すること
ができる。
【0052】また図7に示す処理は、図8に示すよう
に、1TSパケットの出力処理であるステップS601
〜S604の処理1と、ソフトウェアSTCの補正処理
であるステップS305〜S606の処理2とに分割可
能である。この場合、処理1と処理2は非同期に実行で
きる。
【0053】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4におけるシステムエンコード装置について、図面を
参照しつつ説明する。本実施の形態におけるシステムエ
ンコード装置の構成は図1及び図2に示すものと同一で
ある。本実施の形態によるシステムエンコード装置は、
VSYNCからも時刻情報を生成し、ピクチャヘッダ欠
落時に正しく時刻情報を生成する機能を持たせたことを
特徴とするものである。
【0054】まず、VSYNCから時刻情報を生成する
動作について、図9及び図10を参照しながら説明す
る。続いてピクチャヘッダ欠落時のピクチャヘッダとV
SYNCの時間軸上の関係を図11を参照しながら説明
する。
【0055】通常、映像ESに関するDTSやPTS等
の時刻情報生成処理は映像ESのデータブロックである
ピクチャを基準に行われる。即ちピクチャの先頭を示す
ピクチャスタートコードの検出を基準とする。各ピクチ
ャは30Hz周期で生成されるので、おおよそ33ms
毎にシステムエンコード装置10に入力されることにな
る。即ちシステムエンコード装置10では、ピクチャヘ
ッダ検出毎に時間が33ms進んだと認識する。
【0056】ところが何らかの原因でピクチャヘッダが
検出できない場合、図11(a)の矢印Q1で示すよう
に、例えばピクチャヘッダが1回分検出できないと、シ
ステムエンコード装置10で検出するピクチャヘッダの
インターバルは66msになってしまう。システムエン
コード装置はこのことが認識できないため、内部の時刻
を33msしか進ませず、実際の時刻と33msのずれ
を生じる。この状態が積み重なると、時刻情報のずれが
拡大し、バッファ管理等の処理に破綻を来す。
【0057】この状態を回避するために、映像信号に同
期したVSYNCを用いて時刻情報を生成する。図11
(b)に示すように、VSYNCはピクチャの1/2倍
の周期、即ち16ms間隔でピクチャに同期して入力さ
れる。既にシステムエンコード装置10に搭載されてい
るPCRカウンタ部113の出力を、図11(d)に示
すように、VSYNC入力毎にラッチする。ラッチされ
た値はピクチャヘッダ検出毎にチェックされ、図11
(e)に示すように、ラッチ値を基に時刻情報を生成す
る。こうすると、時刻情報のずれを解消することができ
る。
【0058】まず、VSYNCを利用してPTS及びD
TSを生成する処理を図9及び図10を参照しながら説
明する。映像表示時刻計算部111ではDTSを生成す
るために必要なピクチャヘッダと、このピクチャヘッダ
に同期して入力され、VSYNCによってラッチされた
PCRカウンタ部113のカウンタ値とを、1組のデー
タ(以後、DTSデータという)として取り扱う。最新
のDTSデータを保持する領域を最新DTSデータ領域
とし、最新データ以前の複数組のデータを記憶しておく
領域をDTSデータ領域と称して確保する。
【0059】図9はVSYNCを用いてDTSを生成す
る際の映像表示時刻計算部111におけるピクチャヘッ
ダ入力時の処理を示すフローチャートである。図9のス
テップS801は入力されたピクチャヘッダを保存する
ピクチャヘッダ保持処理である。ステップS802はV
SYNCによりラッチされたPCRカウンタの値をDT
Sとして保存するVSYNC_DTS保持処理である。
ステップS803はピクチャヘッダ及びPCRの値を更
新するDTS領域更新処理である。
【0060】映像ヘッダ捕捉部102でピクチャスター
トコードが検出されると、ステップS801のピクチャ
ヘッダ保持処理において、ピクチャヘッダを最新DTS
データ領域に保持する。併せて、ステップS802のV
SYNC_DTS保持処理では、VSYNCによってラ
ッチされたPCRカウンタ部113の出力であるPCR
カウンタの出力値を、DTSとして最新DTSデータ領
域に保持する。その後、ステップS803のDTS領域
更新処理では、最新DTSデータ領域に保持されている
ピクチャヘッダ及びDTSをDTSデータ領域に更新保
持する。この処理をピクチャ入力毎に繰り返す。
【0061】これらの動作により、ピクチャ入力毎にD
TSが生成され、且つPTSを算出するために必要な情
報が多重されているピクチャヘッダの情報と、VSYN
CによってラッチされたPCR、即ちDTSの格納が可
能となる。
【0062】図10はVSYNCを用いてPTSを生成
する処理を示すフローチャートである。図10の処理は
図9に示すステップS803のDTS領域更新処理の完
了毎、即ちピクチャ入力毎に行われる。図10のステッ
プS901は未処理のピクチャヘッダの中で、最初に保
持されたピクチャヘッダ(1)を読み出す未処理先頭ピ
クチャヘッダ読み出し処理である。ステップS902は
次に入力されるI又はPピクチャヘッダ(n)を検出す
るIPピクチャヘッダ読み出し処理である。ステップS
903は、ピクチャヘッダと共に格納されているDTS
をPTSとしてPESパケットを生成するBピクチャP
ESパケット生成処理である。ステップS904はピク
チャヘッダ(n)と共に格納されているDTSを、ピク
チャヘッダ(1)のPTSとしてPESパケットを生成
するIPピクチャPESパケット生成処理である。ステ
ップS905はピクチャヘッダ(1)の情報を破棄する
未処理先頭ピクチャヘッダ破棄処理である。
【0063】ステップS901の未処理先頭ピクチャヘ
ッダ読み出し処理では、DTS領域に保持されているD
TSデータのうち、もっとも早く記憶されたDTSデー
タ(1)のピクチャヘッダ(1)を読み出す。読み出し
たピクチャヘッダ(1)に多重され、図3(b)の22
3に示すピクチャの種別を示すピクチャコーディングタ
イプ(picture_coding_type)を読
み出す。読み出したピクチャがBピクチャであれば、ス
テップS903のBピクチャPESパケット生成処理に
移り、ピクチャヘッダ(1)と同じエリアに保持されて
いたDTS(1)を、ピクチャヘッダ(1)を持つピク
チャのPTSとしてPESパケットを生成する。
【0064】もし、読み出したピクチャヘッダ(1)が
Iピクチャ又はPピクチャであれば、ステップS902
のIPピクチャヘッダ読み出し処理に移り、DTSデー
タ領域からDTSデータを読み出し、DTSデータ
(1)の次に早く書き込まれたIピクチャ又はPピクチ
ャのDTSデータ(n)を探す。DTSデータ(n)を
検出したら、ステップS904のIPピクチャPESパ
ケット生成処理に移り、DTSデータ(n)のDTS
(n)をピクチャヘッダ(1)を持つピクチャのPTS
としてPESパケットを生成する。生成後、DTSデー
タ(1)は処理完了であるので、ステップS905の未
処理先頭ピクチャヘッダ破棄処理に進み、DTSデータ
(1)をDTSデータ領域から破棄する。以上の処理を
ピクチャ入力毎に繰り返すことにより、VSYNCを使
用してPTSを生成することができる。
【0065】このように、VSYNCとピクチャヘッダ
を併用して生成された時刻情報と、ピクチャヘッダのみ
で生成された時刻情報とが、ピクチャヘッダ欠落時にど
のように異なるかを、図10を参照しながら説明する。
【0066】図11は前述したように、ピクチャヘッダ
とVSYNCの時間軸上の関係を示すタイムチャートで
ある。図11(a)はピクチャヘッダ検出の時間的な流
れを示す説明図である。図11(b)はVSYNC入力
とPCRカウンタ部113のラッチに関する時間的な流
れを示す説明図である。図11(c)はピクチャヘッダ
のみを基準とした場合のシステムエンコード装置内部の
映像ES処理に関する時間の流れを示す説明図である。
図11(d)はピクチャヘッダに加えてVSYNCを基
準とした場合のシステムエンコード装置内部の映像ES
処理に関する時間の流れを示す説明図である。図11
(e)はシステムエンコード装置の内部時間であるST
Cの流れを示す説明図である。また図11(c)〜
(e)に示すAはSTCの初期値である。
【0067】図11(a)に示すように、ピクチャヘッ
ダ検出の時間的な流れのN点において、ピクチャヘッダ
が検出されないとする。N−1点からN+1間のシステ
ムエンコード装置内部の映像ESに関する時間について
は、ピクチャヘッダのみを基準とした場合のシステムエ
ンコード装置内部の映像ESに関する時間の流れは、図
11(c)に示すように33msしか進んでいない。し
かし、ピクチャヘッダに加えてVSYNCを基準とした
場合のシステムエンコード装置内部の映像ESに関する
時間の流れは、図11(d)に示すように66ms進
み、図11(e)に示すSTCの流れと一致しているこ
とが判る。更に、N+2点でもピクチャヘッダが正しく
入力されないため、N+3点におけるピクチャヘッダの
みを基準とした場合のシステムエンコード装置内部の映
像ESに関する時間の流れと、STCの流れとの差は6
6msに拡大していることが判る。
【0068】即ち、ピクチャヘッダのみで時刻情報を生
成すると、基準時間がおかしくなり、必然的に正しく時
刻情報を生成することができなくなる。これに対して、
VSYNCを用いて時刻情報を生成することにより、ピ
クチャヘッダ欠落時でも正しく時刻情報を生成すること
ができる。
【0069】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5におけるシステムエンコード装置について、図面を
参照しつつ説明する。本実施の形態におけるシステムエ
ンコード装置の構成は図1及び図2に示すものと同一で
ある。本実施の形態によるシステムエンコード装置は、
テンポラルリファレンス(temporal Refe
rence)を用いて映像表示時刻を算出することを特
徴とするものである。この場合のシステムエンコード装
置の動作について図12を参照しながら説明する。
【0070】通常、I及びPピクチャのPTSは、MP
EG2−SYSTEMSで規定されているように、次に
入力されるI又はPピクチャ入力時に生成されるDTS
を使用して生成するので、次のI又はPピクチャが入力
されるまでPTSが生成できない。またPTSが生成で
きないと、TSパケットを生成できないので、TSパケ
ットを出力することができない。よって、システムエン
コード装置10は次のI又はPピクチャが入力するまで
のESを保持できる大きなバッファが必要となる。
【0071】テンポラルリファレンスは、入力されるピ
クチャの表示順を示すパラメータであり、ローディレイ
(low delay)モードでない場合は連続した値
である。このため、フレームレートとテンポラルリファ
レンスが確定すれば、DTSの初期値に対する入力ピク
チャのDTSの増加分を固定的に算出することができ、
DTSが判れば、PTSも算出可能となる。即ち、I又
はPピクチャでも、入力した時点でPTSの算出及びT
Sの生成が可能となり、大きな入力バッファが不要とな
る。
【0072】図12は図2の映像表示時刻計算部111
における映像ESの映像DTS及び映像PTSを算出す
る処理を示すフローチャートである。図12のステップ
S1101はシーケンスヘッダからフレームレートを取
得するフレームレート取得処理である。ステップS11
02はDTSを初期値を計算するDTS初期値計算処理
である。ステップS1103はピクチャ単位のDTSの
増加分を計算するDTS増加分計算処理である。ステッ
プS1104は入力されたピクチャ数をカウントするピ
クチャカウント処理である。ステップS1105はピク
チャヘッダからテンポラルリファレンスを取得するte
mporal Reference取得処理である。ス
テップS1106はPTS・DTS計算処理である。ス
テップS1107はTSパケット生成処理である。
【0073】図1の映像ヘッダ捕捉部102でシーケン
スヘッダが捕捉及び保持されると、ステップS1101
のフレームレート取得処理では、シーケンスヘッダに多
重されているフレームレートを取得する。フレームレー
トの多重位置は図3(a)の213に記載されている。
フレームレート取得後、ステップS1102のDTS初
期値計算処理に進み、DTSの初期値を算出する。DT
Sの算出は次の(5)式を用いる。
【数5】 (5)式において、DTS_IはDTSの初期値であ
る。STCは最初に映像入力処理が行われたときのST
Cである。MAX_VBV_SIZEはMPEG_VI
DEOで規定されているVBV_BUFFER_SIZ
Eの最大値であり、MPEG1とMPEG2では異なっ
た値をとる。IN_RATEは入力ビットレートであ
り、図3(a)の212に多重されているビットレート
値を400で割った値である。PTS_OFFSETは
ユーザーが設定可能なPTSのオフセット値である。α
はESをTSパケット化するために必要な固定遅延量で
ある。
【0074】ステップS1103のDTS増加分計算処
理では、ステップS1101のフレームレート取得処理
で得られたフレームレートと、ステップS1102のD
TS初期値計算処理で得られたDTS初期値とを基に、
ピクチャ単位のDTS増加分を次の(6)式を用いて算
出する。
【数6】 (6)式において、△DTSはピクチャ単位のDTSの
増分である。
【0075】ステップS1103のDTS増加分計算処
理での処理後、映像ヘッダ捕捉部102でピクチャヘッ
ダが捕捉及び保持されると、ステップS1104のピク
チャカウント処理に進み、入力されたピクチャをカウン
トするため、ピクチャカウンタに1を加算する。ステッ
プS1105のtemporal Reference
取得処理に移ると、テンポラルリファレンスをピクチャ
ヘッダから取得する。テンポラルリファレンスの多重位
置は図3(b)の222である。テンポラルリファレン
スの取得後、ステップS1106のPTS・DTS計算
処理に進むと、ステップS1104のピクチャカウント
処理でカウントされた入力ピクチャ数と、ステップS1
105のtemporal Reference取得処
理で取得されたテンポラルリファレンスの値と、VSY
NCでラッチされたPCRカウンタの値とを次の(7)
式に代入することによって、1ピクチャ入力毎に入力ピ
クチャに対する映像PTSと映像DTSとを求めること
ができる。
【数7】 (7)式において、DTS_Tはテンポラルリファレン
スを基に生成されたDTS、TRは図3(b)の222
に多重されているテンポラルリファレンス値である。な
お、△DTSに関してはBピクチャの場合は(5)式で
算出された値を代入し、I及びPピクチャの場合は現在
のピクチャが入力されたときのVSYNCでラッチされ
たPCRカウンタの値と、1つ前のIピクチャ又はPピ
クチャが入力されたときにVSYNCでラッチされたP
CRカウンタの値の差分値を代入する。
【0076】I及びPピクチャの場合も(6)式で求め
た△DTSに、表示順の差分枚数を乗算しても求められ
るが、実施の形態3で説明したように、理論値で求めら
れた値を使用し続けると、誤差が積算されて、受信側で
正しく表示できなくなる恐れがある。よって、本実施の
形態においては、実際にVSYNCでラッチされたPC
Rカウンタの値を使用する。これにより、それまでの誤
差はなくなり、誤差はピクチャ内での丸め誤差のみであ
り、システムに影響を与えなくなる。DTSが求まれ
ば、PTSはMPEG規格で規定されている方法で算出
される。ステップS1107のTSパケット処理では、
PTS及びDTSを含めたTSを生成する。以上の処理
をピクチャ入力毎に繰り返して行う。
【0077】以上の処理により、テンポラルリファレン
スを用いることにより、各ピクチャ入力時にPTSを誤
差を少なくして、TSを生成することができる。
【0078】(実施の形態6)本実施の形態のシステム
エンコーダ装置は図1に示すように、PSI保持部11
0を設けたことを特徴とするものである。このPSI保
持部110はCPU部119で書き換え可能なEEPR
OMやフラッシュメモリ等の不揮発性の書き換え可能な
メモリで構成される。このため、事前に書き込まれたP
SIをCPU部119が任意のタイミングで読み出し
て、TSフォーマットで出力することができる。また、
必要に応じて書き換えもできる。
【0079】なお、本発明は、ESだけでなくMPEG
2−SYSTEMSで規定されているPacketiz
ed Elementary Stream(以後PE
Sと称す)が入力される場合でも、ヘッダ捕捉部をPE
Sスタートコードを含むPESヘッダ検出するよう変更
するだけで、容易に同等の機能が実現可能となる。何故
ならば、PESにはPTSやDTSがあらかじめ多重さ
れているので、システムエンコード装置10での遅延時
間分を足し込むだけで、PTSやDTSが生成できるの
で、時刻情報の計算や処理が大幅に軽減される。
【0080】
【発明の効果】以上のように請求項1〜5記載の発明に
よれば、プログラムエンコーダのシステム制御部からの
制御信号なしに、任意の速度の映像ES又は音声ESを
任意の速度のTSとして出力することが可能となり、プ
ログラムエンコーダに依存せずに動作ができ、汎用性が
高くなる効果がある。
【0081】また、請求項2記載の発明によれば、出力
TS速度の変更を検出し、出力TS速度に自動追従して
TSを出力すること、及び外部から与えられたクロック
でTSを出力することができる。従って外部クロックの
レートが変更されても対応可能となり、後段にレート調
整を行う多重化装置を接続しなくても、直接変調器等の
装置と接続できるようになる。
【0082】また、請求項3記載の発明によれば、内部
で再生するSTCの値の精度を向上させることが可能と
なり、長時間の連続動作が実現できる。このためプログ
ラムエンコーダの信頼性を向上させる効果が得られる。
【0083】また、請求項4記載の発明によれば、ピク
チャスタートコードが正しく入力されなくても、次のピ
クチャスタートコードが入力された時点で正しい時刻情
報を生成することが可能となり、もし、何らかの原因で
ピクチャフォーマットが崩れてもその影響を最小限にと
どめることができる。このため、プログラムエンコーダ
の信頼性を向上させる効果が得られる。
【0084】また、請求項5記載の発明によれば、MP
EG−VIDEOで規定されているI及びPが入力され
るまで前に入力されたピクチャのPTSが算出されない
状況が改善され、ピクチャが入力された時点で直ちにP
TSが算出可能となる。このため映像バッファ手段で必
要なバッファ量を削減すること、及び内部遅延時間を削
減できる効果が得られる。例えば、イントラ間隔3の場
合は、最大3ピクチャ分、100msの遅延時間削減と
1.5Mbit分のバッファを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態におけるシステムエンコ
ード装置の構成図(その1)である。
【図2】本発明の各実施の形態におけるシステムエンコ
ード装置の構成図(その2)である。
【図3】映像ESのシーケンスヘッダの一部と、音声E
SのAUのヘッダ部の抜粋図である。
【図4】本発明の実施の形態1における出力ビットレー
トの自動判定処理の流れ図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるSTCラッチ機
構部の処理の流れ図である。
【図6】本発明の実施の形態2におけるCPU部の出力
速度計算処理の流れ図である。
【図7】本発明の実施の形態3において、出力タイミン
グ調整部及び時刻情報計算部による1TSパケット出力
時のSTC補正処理の流れ図である。
【図8】本発明の実施の形態3において、1TSパケッ
トの出力処理と、STC補正処理とを2分した場合の処
理の流れ図である。
【図9】本発明の実施の形態4において、VSYNCを
用いてDTSを生成する際のピクチャヘッダ入力時の処
理の流れ図である。
【図10】本発明の実施の形態4において、VSYNC
を用いてPTSを生成する処理の流れ図である。
【図11】ピクチャヘッダとVSYNCの時間軸上の関
係を示すタイムチャートである。
【図12】本発明の実施の形態5において、映像表示時
刻計算部における映像ESのDTS及びPTSを算出す
る処理の流れ図である。
【図13】システムエンコード装置を含むプログラムエ
ンコーダの構成図である。
【図14】従来例によるシステムエンコード装置の構成
図である。
【符号の説明】
10 システムエンコード装置 101 映像バッファ 102 映像ヘッダ捕捉部 103 音声ESバッファ 104 音声ヘッダ捕捉部 105 TS生成部 106 出力タイミング調整部 107 時刻情報計算部 108 出力バッファ 109 パラメータ受信部 110 PSI保持部 111 映像表示時刻計算部 112 音声再生時刻計算部 113 PCRカウンタ部 114 PCRラッチ部 115 TSパケットカウンタ部 116 TSパケットラッチ部 117 PCR多重部 118 STCラッチ機構部 119 CPU部 120 STC保持部 121 出力速度保持部 122 出力TS速度計算部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月10日(1999.9.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号及び音声信号を入力し、MPE
    G2−SYSTEMS(ISO13818−1)で規定
    されているトランスポートストリーム(TS)パケット
    にエンコードして送信するシステムエンコード装置であ
    って、 MPEG−VIDEOで規定されている映像信号エレメ
    ンタリストリーム(映像ES)を一時記憶する映像バッ
    ファ手段と、 前記映像信号エレメンタリストリームから補助情報を抽
    出する映像ヘッダ捕捉手段と、 MPEG−AUDIOで規定されている音声信号エレメ
    ンタリストリーム(音声ES)を一時記憶する音声バッ
    ファ手段と、 前記音声信号エレメンタリストリームから補助情報を抽
    出する音声ヘッダ捕捉手段と、 前記映像ヘッダ捕捉手段の補助情報に基づいて、前記映
    像信号エレメンタリストリームを受信側でデコードする
    時刻である映像デコーディングタイムスタンプ(映像D
    TS)、及び前記映像信号エレメンタリストリームを受
    信側で表示する時刻である映像プレゼンテーションタイ
    ムスタンプ(映像PTS)を計算する映像表示時刻計算
    手段と、 前記音声ヘッダ捕捉手段の補助情報に基づいて、前記音
    声信号エレメンタリストリームを受信側でデコードする
    時刻である音声デコーディングタイムスタンプ(音声D
    TS)、及び前記音声信号エレメンタリストリームを受
    信側で再生する時刻である音声プレゼンテーションタイ
    ムスタンプ(音声PTS)を計算する音声再生時刻計算
    手段と、 前記映像バッファ手段から映像信号エレメンタリストリ
    ームを入力し、前記音声バッファ手段から音声信号エレ
    メンタリストリームを入力し、前記MPEG2−SYS
    TEMSで規定されているトランスポートストリーム
    (TS)パケットを生成するTSパケット生成手段と、 前記TSパケット生成手段で生成された前記トランスポ
    ートストリームパケットを出力するタイミングを、前記
    映像表示時刻計算手段及び前記音声再生時刻計算手段の
    計算結果に基づいて調整する出力タイミング調整手段
    と、 前記MPEG2−SYSTEMSで規定されているプロ
    グラムクロックリファレンス(PCR)を生成し、任意
    のタイミングでラッチするPCRラッチ手段と、 前記トランスポートストリームパケットの出力数をカウ
    ントし、任意のタイミングで出力TSパケット数をラッ
    チする出力TSパケット数ラッチ手段と、 前記PCRラッチ手段でラッチされたプログラムクロッ
    クリファレンス(PCR)、及び前記出力TSパケット
    数ラッチ手段でラッチされた出力TSパケット数を記憶
    するSTC保持手段と、 第1のタイミングでラッチされた前記プログラムクロッ
    クリファレンス(PCR)及び前記出力TSパケット
    数、及び第2のタイミングでラッチされた前記プログラ
    ムクロックリファレンス(PCR)及び前記出力TSパ
    ケット数を夫々比較し、前記トランスポートストリーム
    パケットの送出速度である出力TS速度を計算する出力
    TS速度計算手段と、 前記出力タイミング調整手段から出力され、指定された
    前記トランスポートストリームパケットに対して前記プ
    ログラムクロックリファレンス(PCR)を多重するP
    CR多重手段と、 前記プログラムクロックリファレンス(PCR)が多重
    され、前記トランスポートストリームパケットを送信用
    パケットとして一時保持し、前記送信用パケットを所定
    の読出速度で出力する出力バッファ手段と、を具備する
    ことを特徴とするシステムエンコード装置。
  2. 【請求項2】 前記出力TS速度計算手段の結果を保持
    するTS速度保持手段を更に設け、 前記PCRラッチ手段と前記出力TSパケット数ラッチ
    手段は、定期的にラッチ動作を行うものであり、 前記出力TS速度計算手段は、定期的に出力TS速度を
    計算するものであり、 前記出力タイミング調整手段は、出力TS速度の変更を
    検出し、前記出力TS速度に自動追従してTSを出力す
    るものであることを特徴とする請求項1記載のシステム
    エンコード装置。
  3. 【請求項3】 MPEG2−SYSTEMSで規定され
    ているシステムタイムクロック(STC)をソフトウェ
    アで計算するソフトウェアSTC算出手段を更に設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のシステムエンコ
    ード装置。N
  4. 【請求項4】 SMPTE RP125で規定されてい
    る映像垂直同期信号(VSYNC)でPCRをラッチす
    るVSYNC_PCRラッチ手段を更に設けたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のシステムエ
    ンコード装置。
  5. 【請求項5】 前記映像表示時刻計算手段は、 MPEG−VIDEOで規定されているテンポラルリフ
    ァレンスフィールドを用いてPTSを算出するものであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の
    システムエンコード装置。
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