JP2001077856A - 通信装置および通信方法、並びに記録媒体 - Google Patents

通信装置および通信方法、並びに記録媒体

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JP2001077856A
JP2001077856A JP25371199A JP25371199A JP2001077856A JP 2001077856 A JP2001077856 A JP 2001077856A JP 25371199 A JP25371199 A JP 25371199A JP 25371199 A JP25371199 A JP 25371199A JP 2001077856 A JP2001077856 A JP 2001077856A
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ethernet
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Hiroshi Miyoshi
寛 三好
Arata Michimukai
新 道向
Ryusuke Saruwatari
隆介 猿渡
Eizaburo Itakura
英三郎 板倉
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パケットの構成や、パケットに配置される宛
先MACアドレスおよび送信元MACアドレスを変更せ
ずに、イーサネット(商標)において、QoS保証を行
う。 【解決手段】 従来のイーサネットとの完全な互換性を
とるため、IEEE803.3で規定されている値以外
の値を、タイプ(TYPE)フィールドに配置し、フロ
ー識別子として用いる。タイプフィールドは、2バイト
であり、65536(=216)個の場合を取り得るが、
IEEE803.3で規定されているタイプの値は、0
x0600未満と、プロトコルタイプを表す数十の値で
あるから、これらの値を、65536個の値から除いた
値によって、フローを識別し、QoS保証を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置および通
信方法、並びに記録媒体に関し、特に、例えば、イーサ
ネット(Ethernet)(商標)等において、QoS(Quality
of Service)保証された通信を行うことができるように
する通信装置および通信方法、並びに記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年における情報通信技術の進歩、発展
に伴い、例えば、LAN(Local AreaNetwork)や、WA
N(Wide Area Network)等のコンピュータネットワーク
を、容易に構成することが可能となっている。
【0003】LANの方式としては、米ゼロックス社が
開発したCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Acce
ss with Collision Detection)方式のLANであるイー
サネットが有名であり、IEEE(Institute of Electr
ical and Electronics Engineers)802.3において
標準化されたCSMA/CD方式のLANは、この米ゼ
ロックス社に、米ディジタルイクイップメント(DEC)社
および米インテル社を加えた3社が作成した、いわゆる
DIX(Digital,Intel,Xerox)仕様に基づいている。
【0004】ここで、IEEE802.3標準のLAN
は、イーサネットと呼ばれることが多く、このため、本
明細書でも、以下、適宜、そのように呼ぶこととする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のイー
サネットスイッチを介したイーサネット上の通信では、
高速バスやマトリクススイッチ等のパケット交換技術を
用いた高速な通信が実現されているが、回線が混んだと
きに(トラフィックが増加したときに)、通信の種類に
よって送信の優先順位を決定したり、通信帯域を保証し
たりする等の、いわゆるQoS保証(イーサネットパケ
ットに対するサービス品質)を行うことが困難であっ
た。
【0006】即ち、図1(A)は、従来のイーサネット
パケット(イーサネットフレーム)のフォーマットを示
している。なお、図1では(後述する図3においても同
様)、プリアンブル(同期をとるためのビット列)の図
示を省略してある。
【0007】図1(A)において、イーサネットパケッ
トは、その宛先を表す宛先MAC(Media Access Contro
l)アドレス、イーサネットパケットの送信元を表す送信
元MACアドレス、イーサネットパケットのペイロード
に配置されるデータのプロトコルタイプ、またはパケッ
トの長さを表すタイプ(TYPE)、ペイロード、およ
びエラー検出のためのFCS(Frame Check Sequence)が
順次配置されて構成されている。
【0008】宛先MACアドレスおよび送信元MACア
ドレスのフィールドは、いずれも6バイトとされてお
り、タイプのフィールドは2バイトとされている。ペイ
ロードのフィールドは、46バイト乃至1500バイト
とされており、FCSのフィールドは4バイトとされて
いる。なお、ペイロードのフィールドが、上述のように
可変長(46バイト乃至1500バイト)であるから、
イーサネットパケット全体も可変長となる。
【0009】ここで、タイプのフィールドは、上述のよ
うに2バイト(16ビット)確保されており、従って、
65536(=216)個の場合を取り得るが、IEEE
802.3では、ペイロードに配置されるデータのプロ
トコルタイプとして、数十通りしか予約されていない。
これでは、タイプのフィールドとして、2バイトも確保
しておくのは無駄であるため、IEEE802.3で
は、1536未満の値(16進数で、0x0600未満
の値)(0xは、その後に続く数字が16進数であるこ
とを表す)のタイプは、パケットの長さを表すものとし
て定義し直された。但し、実際のLANでは、1536
未満の値のタイプを、ペイロードのデータのプロトコル
の種類を表すものとして利用しているものもある。
【0010】以上のような従来のイーサネットパケット
は、一般に、宛先MACアドレスおよび送信元MACア
ドレスに基づいてスイッチングされ、いわゆるベストエ
フォート型で転送される。即ち、従来のイーサネットパ
ケットには、QoS保証のためのフィールドがなく、Q
oS保証を行うことが困難であった。
【0011】そこで、現在、IEEE802.1pやI
EEE802.1Q等として、図1(B)に示すような
フォーマットのイーサネットパケットが提案されてい
る。
【0012】即ち、図1(B)のイーサネットパケット
は、図1(A)のイーサネットパケットのタイプとペイ
ロードとの間に、4バイトのシム(shim)ヘッダを挿入し
たものとなっており、そのうちの3ビットが、イーサネ
ットパケットの送信のためのプライオリティ制御に用い
られるようになっている。
【0013】しかしながら、イーサネットパケット(以
下、適宜、単に、パケットともいう)を、シムヘッダを
挿入して構成する場合には、既存のイーサネット環境に
影響を与えないようにするために、イーサネットスイッ
チ等において、シムヘッダの付加や挿入を行うようにす
る必要があり、パケットの転送処理に時間を要すること
となる。また、シムヘッダの付加や挿入を行うためのハ
ードウェアまたはソフトウェアの実装を行う必要もあ
る。さらに、プライオリティ制御のために用いるビット
が3ビットでは、8(=23)通りのプライオリティ制
御しか行うことができず、きめ細かいQoS保証を行う
ことが困難である。
【0014】また、IETF(Internet Engineering Ta
sk Force)等でも、図1(B)に示したようなフォーマ
ットが、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)を
実装するためのものとして提案されている。即ち、IE
TFでは、上述の4バイトのシムヘッダを、パケットの
転送(スイッチング)に関する条件を記述するための、
いわゆるフローラベルとして用いる方法が提案されてい
る。
【0015】しかしながら、従来においては、パケット
長の最大値が1518バイト(=6バイト+6バイト+
2バイト+1500バイト+4バイト(図1(A))で
あったのに、図1(B)に示したように、パケットを、
4バイトのシムヘッダを挿入して構成すると、パケット
長の最大値が、1518バイトを越えることがある。
【0016】即ち、ペイロードが1497バイト以上の
パケットは、宛先MACアドレスの6バイト、送信元M
ACアドレスの6バイト、タイプの2バイト、シムヘッ
ダの4バイト、およびFCSの4バイトを加えると、1
519バイト以上のパケット長となり、従来のパケット
長の最大値である1518バイトを越えることになる。
【0017】従って、従来のイーサネット環境に対し
て、パケット長の最大値が1518バイトを越える場合
に対処するためのプログラム等を追加する必要がある。
具体的には、例えば、そのような1518バイトを越え
るパケット長のパケットに対応していないネットワーク
を、パケットが通過する場合には、ペイロードに配置さ
れたデータを分割したり、シムヘッダを削除したりする
等の処理が必要となる。
【0018】そして、パケットを分割する場合には、イ
ーサネットを利用している上位プロトコルによっては、
パケットごとに、その上位プロトコルのヘッダを要求さ
れることがあり、その場合、イーサネットスイッチ等
が、その上位プロトコルを認識しなければならなくな
る。また、シムヘッダを削除する場合には、その削除後
のパケットが、シムヘッダが挿入されたパケットに対応
したネットワークを通過するときに、上位プロトコルか
ら、削除されてしまったシムヘッダの内容を判断する必
要がある。
【0019】以上のように、新たなヘッダ(シムヘッ
ダ)をパケットに挿入する場合には、それに対処するた
めの各種のコストがかかることになる。
【0020】一方、MPLSを実装する他の手法とし
て、IETFでは、図1(C)に示すように、図1
(A)の宛先MACアドレスを、パケットのスイッチン
グのためのフローを識別することのできるフロー識別子
としてのラベルに変えたパケットを用いるものが提案さ
れている。この場合、フロー識別子としてのラベルを、
ネットワーク内で一意になるように設定すれば、そのラ
ベルに基づいて、QoS保証を行うイーサネットスイッ
チを介することにより、希望するサービス品質が保証さ
れることになる。
【0021】しかしながら、この手法では、宛先MAC
アドレスを、ネットワーク内で、他のパケットと重なら
ないフロー識別子に変換する必要があり、そのようなフ
ロー識別子の調査を行うのに、高いコストを要する(大
きな負荷がかかる)。さらに、宛先MACアドレスが変
換されてしまうため、受信側で受信すべきパケットを判
断するのにも、高いコストを要することとなる。
【0022】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、パケットの構成や、そのパケットに配置
される宛先を表す情報等を変更せずに、QoS保証を行
うことができるようにするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の通信装置は、パ
ケットに対するサービス品質と、パケットのタイプフィ
ールドの値とを対応付けた、パケットに対するサービス
品質を管理するための管理テーブルを設定する設定手段
と、パケットを、そのタイプフィールドの値に対応付け
られているサービス品質で受信または送信するための制
御を行う通信制御手段とを含むことを特徴とする。
【0024】パケットが、そのパケットの宛先と送信元
に関する情報が配置されるアドレスフィールドをさらに
有する場合においては、設定手段には、パケットに対す
るサービス品質と、アドレスフィールドおよびタイプフ
ィールドの値とを対応付けた管理テーブルを設定させる
ことができる。
【0025】本発明の通信装置には、サービス品質の内
容が配置されたパケットを受信するパケット受信手段を
さらに設けることができ、この場合、設定手段には、パ
ケットに配置されたサービス品質の内容に基づいて、管
理テーブルを設定させることができる。
【0026】通信制御手段には、パケットが、そのタイ
プフィールドの値に対応付けられているサービス品質を
保証するための送信タイミングで送信されるように制御
を行わせることができる。
【0027】パケットは、IEEE(Institute of Elec
trical and Electronics Engineers)802.3で定義
されているパケットに準拠したものとすることができ
る。この場合、パケットが、そのパケットの宛先と送信
元に関する情報が配置されるアドレスフィールドをさら
に有するときには、通信装置には、受信したパケット
を、ATM(Asynchronous Transfer Mode)セルに変換す
るとともに、パケットのアドレスフィールドおよびタイ
プフィールドの値に基づいて、パケットを変換したAT
MセルのVPI/VCI(Virtual Path Identifier/Vir
tual Channel Identifier)を設定するパケット変換手段
と、受信したATMセルを、パケットに変換するととも
に、ATMセルのVPI/VCIに基づいて、ATMセ
ルを変換したパケットのアドレスフィールドおよびタイ
プフィールドの値を設定するATMセル変換手段とをさ
らに設けることができる。
【0028】パケットは、OSI(Open Systems Interc
onnection)基本参照モデルのデータリンク層に相当する
層よりも上位のプロトコルから利用可能なものとするこ
とができる。
【0029】本発明の通信方法は、パケットに対するサ
ービス品質と、パケットのタイプフィールドの値とを対
応付けた、パケットに対するサービス品質を管理するた
めの管理テーブルを設定する設定ステップと、パケット
を、そのタイプフィールドの値に対応付けられているサ
ービス品質で受信または送信するための制御を行う通信
制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】本発明の記録媒体は、パケットに対するサ
ービス品質と、パケットのタイプフィールドの値とを対
応付けた、パケットに対するサービス品質を管理するた
めの管理テーブルを設定する設定ステップと、パケット
を、そのタイプフィールドの値に対応付けられているサ
ービス品質で受信または送信するための制御を行う通信
制御ステップとを含むプログラムが記録されていること
を特徴とする。
【0031】本発明の通信装置および通信方法、並びに
記録媒体においては、パケットに対するサービス品質
と、パケットのタイプフィールドの値とを対応付けた、
パケットに対するサービス品質を管理するための管理テ
ーブルが設定され、パケットを、そのタイプフィールド
の値に対応付けられているサービス品質で受信または送
信するための制御が行われる。
【0032】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を適用した情報通
信ネットワークの一実施の形態の構成例を示している。
【0033】イーサネット通信端末1A乃至1Cは、イ
ーサネットスイッチ2の入出力ポート151乃至153
それぞれ接続されており、相互に、イーサネットスイッ
チ2を介して、所望のQoSを保証したパケットのやり
とりを行うことができるようになっている。
【0034】イーサネットスイッチ2は、その入出力ポ
ート151乃至15Nに入力されるパケットを、所定のQ
oSを保証した転送ができるように、その入出力ポート
15 1乃至15Nに出力するようになっている。
【0035】即ち、イーサネットスイッチ2は、CPU
(Central Processing Unit)11、作業用メモリ12,
QoS管理テーブルメモリ13、スイッチング回路1
4、および入出力ポート151乃至15Nから構成されて
いる。
【0036】CPU11は、必要に応じて作業用メモリ
12にデータを読み書きしながら、スイッチング回路1
4を制御するようになっている。さらに、CPU11
は、後述するようなQoS管理テーブルを設定し、Qo
S管理テーブルメモリ13に記憶させるようになってい
る。作業用メモリ12は、CPU11の動作上必要なデ
ータ等を一時記憶するようになっている。QoS管理テ
ーブルメモリ13は、QoS管理テーブルを記憶するよ
うになっている。スイッチング回路14は、CPU11
の制御の下、QoS管理テーブルメモリ13に記憶され
たQoS管理テーブルに基づいて、入出力ポート15i
(i=1,2,・・・,N)から入力されるパケットを
スイッチングして、入出力ポート15j(j=1,2,
・・・,N)から出力するようになっており、これによ
り、パケットに要求されているQoSを保証するように
なっている。
【0037】なお、図2の実施の形態では、イーサネッ
トスイッチ2には、イーサネット通信端末1A乃至1C
の他、イーサネットスイッチ3や、ATM(Asynchronou
s Transfer Mode)スイッチ4等が接続されている。
【0038】次に、図3は、図2の通信端末1A乃至1
Cやイーサネットスイッチ2で扱われるパケットを示し
ている。
【0039】図3のパケットは、前述の図1(A)に示
した従来のパケットと同一構成となっている。但し、図
1(A)では、タイプのフィールド(タイプフィール
ド)には、ペイロードに配置されるデータのプロトコル
タイプ、またはパケット長が配置されるようになってい
たが、図3では、タイプフィールドには、フロー(一連
のパケット)の識別子(フロー識別子)が配置されるよ
うになっている。
【0040】ここで、本実施の形態では、従来のパケッ
トを扱うことを可能とするとともに、従来のイーサネッ
トとの完全な互換性をとるため、IEEE802.3で
規定されている値以外の値が、タイプフィールドに配置
するフロー識別子として用いられるようになっている。
タイプフィールドは、前述したように65536(=2
16)個の場合を取り得、また、IEEE802.3で規
定されているタイプの値は、0x0600未満と、プロ
トコルタイプを表す数十の値であるから、これらの値
を、65536個の値から除いたとしても、64000
個程度の値を、フロー識別子として用いることができ
る。
【0041】なお、タイプフィールドの値は、例えば、
OS(Operating System)等の上位層の指示に基づき、ソ
フトウェアで制御されることが多い。また、図3のパケ
ットの宛先MACアドレスや送信元MACアドレスとし
ては、上位プロトコルの指示によって設定されるMAC
アドレスや、イーサネットインタフェース(いわゆるN
IC(Network Interface Card)等)に、製造時に記録さ
れているMACアドレスが使用されるが、これは、従来
のイーサネットにおける場合と同一である。従って、図
3のパケットは、既存のハードウェアであっても、ソフ
トウェアを変更するだけで構成することが可能である。
【0042】次に、図4は、図2のイーサネット通信端
末1Aの構成例を示している。なお、イーサネット通信
端末1Bおよび1Cも、イーサネット通信端末1Aと同
様に構成されるため、その説明は省略する。
【0043】CPU21は、NIC24からPCI(Per
ipheral Component Interconnect)バス23を介して供
給されるデータを、メモリ22上に記憶させたり、ま
た、メモリ22に記憶されたデータを、PCIバス23
を介して、NIC23に転送するようになっている。さ
らに、CPU21は、QoS管理テーブルを設定し、メ
モリ22に記憶させるようにもなっている。
【0044】メモリ22は、CPU21の制御の下、受
信されたパケット(のペイロード)に配置されているデ
ータ(受信データ)や、これからパケット(のペイロー
ド)に配置して送信するデータ(送信データ)を一時記
憶するようになっている。さらに、メモリ22は、Qo
S管理テーブルを記憶するようにもなっている。
【0045】PCIバス23は、CPU21、メモリ2
2、NIC24を相互に接続している。
【0046】NIC24は、パケットを送受信するため
の物理インタフェースで、PCIバスコネクタ25を介
して、PCIバス23と接続されている。PCIバス2
3を介して供給される送信データは、PCIバスコネク
タ25を介して、PCIコントローラ26に供給される
ようになっており、PCIコントローラ26は、その送
信データを、イーサネットコントローラ27に供給した
り、また、イーサネットコントローラ27から供給され
る受信データを、PCIバスコネクタ25を介して、P
CIバス23上に出力するようになっている。
【0047】イーサネットコントローラ27は、パケッ
トの送信スケジュールの制御等を行うスケジューラ27
Aを有し、PCIコントローラ26からの送信データを
ペイロードに配置したパケットを構成して送信バッファ
29に出力するとともに、受信バッファ28からのパケ
ットを分解して、そのペイロードに配置された受信デー
タを、PCIコントローラ26に出力するようになって
いる。
【0048】受信バッファ28は、送受信ポート30で
受信されたパケットを一時記憶し、イーサネットコント
ローラ27に出力するようになっている。送信バッファ
29は、イーサネットコントローラ27からのパケット
を一時記憶し、送受信ポート30に出力するようになっ
ている。送受信ポート30は、例えば、10BASE−
T等の通信回線31を介して、イーサネットスイッチ2
(図2)と接続されており、イーサネットスイッチ2か
らのパケットを受信して、受信バッファ28に出力する
とともに、送信バッファ29からのパケットを、イーサ
ネットスイッチ2に出力するようになっている。
【0049】次に、図5は、図2のイーサネットスイッ
チ2や、図4のイーサネット通信端末1Aで設定される
QoS管理テーブルを示している。
【0050】QoS管理テーブルには、図3のパケット
に配置される宛先MACアドレス、送信元MACアドレ
ス、およびタイプフィールドの値(タイプ値)と、その
パケットに対するQoSの内容(種類)とが対応付けて
登録される。なお、図5の実施の形態では、パケットが
送信または受信されるポートのポート番号も、宛先MA
Cアドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ値に
対応付けられて登録されている。
【0051】ここで、図5のQoS管理テーブルにおい
て、例えば、エントリ#1(上から1行目のエントリ)
には、宛先MACアドレスが00-00-00-00-00-01、送信
元MACアドレスが00-00-00-00-00-02、タイプ値が0xA
BCDのパケットが、ポート番号が5のポートから送信ま
たは受信されることが設定されている。さらに、エント
リ#1には、宛先MACアドレスが00-00-00-00-00-0
1、送信元MACアドレスが00-00-00-00-00-02、タイプ
値が0xABCDのパケットに保証するQoSとして、UBR(Un
abailable Bit Rate)によること、遅延時間が最大で1
0マイクロ秒であること、揺らぎが最大で10マイクロ
秒であること、優先順位が20番目であることが設定さ
れている。
【0052】また、例えば、エントリ#3には、宛先M
ACアドレスが00-00-00-00-00-03、送信元MACアド
レスが00-00-00-00-00-01、タイプ値が0xABCEのパケッ
トが、ポート番号が1のポートから送信または受信され
ることが設定されている。さらに、エントリ#2には、
宛先MACアドレスが00-00-00-00-00-03、送信元MA
Cアドレスが00-00-00-00-00-01、タイプ値が0xABCEの
パケットに保証するQoSとして、最大で10Mbps
(bit per second)のUBR(Constant Bit Rate)によるこ
と、遅延時間が最大で20マイクロ秒であること、揺ら
ぎが最大で30マイクロ秒であること、優先順位が20
番目であることが設定されている。
【0053】さらに、例えば、エントリ#Mには、宛先
MACアドレスが00-00-00-89-AB-CD、送信元MACア
ドレスが00-00-00-89-AB-CE、タイプ値が0x0956のパケ
ットが、ポート番号が2のポートから送信または受信さ
れることが設定されている。さらに、エントリ#Mに
は、宛先MACアドレスが00-00-00-89-AB-CD、送信元
MACアドレスが00-00-00-89-AB-CE、タイプ値が0x095
6のパケットに保証するQoSとして、最小で128k
bpsのUBR(Constant Bit Rate)によること、遅延時間
が最大で30マイクロ秒であること、揺らぎが最大で1
0マイクロ秒であること、優先順位が20番目であるこ
とが設定されている。
【0054】なお、イーサネットスイッチ2におけるQ
oS管理テーブルにおいては、その他、パケットを廃棄
する条件や、パケットにエラーが生じた場合の対処方
法、特定のタイプ値のパケットを転送しないこととする
ようなQoSの内容を設定するも、イーサネットスイッ
チ2の処理能力に応じて可能である。
【0055】次に、図5に示したQoS管理テーブル
は、イーサネット通信端末1Aやイーサネットスイッチ
2において手動で設定しても良いが、イーサネット通信
端末1Aやイーサネットスイッチ2が、何らかの予約プ
ロトコル(標準化されているプロトコルでも良いし、独
自のプロトコルであっても良い)を使用することができ
る場合には、その予約プロトコルを利用して、QoS管
理テーブルの設定を行うようにすることが可能である。
なお、イーサネット通信端末1Aやイーサネットスイッ
チ2が使用可能な予約プロトコルは、それらに接続され
ている装置が問い合わせを行うことによって、認識する
ことができるようになっているものとする。
【0056】例えば、いま、図2に示したイーサネット
通信端末1A乃至1Cおよびイーサネットスイッチ2
が、IP(Internet Protocol)ネットワーク上の予約プ
ロトコルの1つである、IETFのRFC(Request For
Comments)2205で規定されているRSVP(Resourc
e Reservation Protocol)が使用可能であるとする。そ
して、イーサネット通信端末1Aと1Bとの間で、イー
サネット通信端末1Aまたは1Bをそれぞれ受信側また
は送信側として、イーサネットスイッチ2を介して、パ
ケットの転送を、所定のQoSを保証して行うこととす
る。
【0057】いまの場合、イーサネット通信端末1A,
1B、およびイーサネットスイッチ2は、RSVPを使
用可能であるものとしているから、図6に示すように、
イーサネット通信端末1A,1B、およびイーサネット
スイッチ2上では、RSVPの通信を制御するRSVP
デーモンが動作している。
【0058】受信側であるイーサネット通信端末1A
は、あるQoSが保証されたパケットを、送信側である
イーサネット通信端末1Bに要求する場合、そのQoS
を内容とする制御パケットとしてのRSVPパスメッセ
ージ(RSVP path message)を送信する。即ち、イーサネ
ット通信端末1AのRSVPデーモンは、RSVPパス
メッセージを、それに直接接続されているイーサネット
スイッチ2のRSVPデーモンに送信する。
【0059】受信側であるイーサネット通信端末1Aか
らのRSVPパスメッセージを受信したイーサネットス
イッチ2は、そのRSVPパスメッセージを、送信側で
あるイーサネット通信端末1Bに送信し(フォワード
し)、これにより、そのRSVPデーモンにおいて、イ
ーサネット通信端末1AからのRSVPパスメッセージ
が受信される。
【0060】イーサネット通信端末1AからのRSVP
パスメッセージを受信したイーサネット通信端末1Bの
RSVPデーモンは、帯域予約等を行うためのRSVP
リザーブメッセージ(RSVP reserve message)を、イーサ
ネットスイッチ2に送信し、イーサネットスイッチ2で
は、そのRSVPリザーブメッセージが、イーサネット
通信端末1Aに送信される(フォワードされる)。
【0061】以上のようにして、イーサネットスイッチ
2を介して、イーサネット通信端末1Aと1Bとの間
で、RSVPパスメッセージおよびRSVPリザーブメ
ッセージがやりとりされることにより、イーサネット通
信端末1A,1B、およびイーサネットスイッチ2で
は、イーサネット通信端末1Aと1Bとの間で、所望の
QoSが保証されたパケットの送受信を行うためのエン
トリが、図5に示したQoS管理テーブルに登録され
る。
【0062】即ち、図7に示すように、イーサネット通
信端末1Aは、QoS保証の必要なパケットを要求する
とき、RSVPパスメッセージを生成し、イーサネット
スイッチ2に送信する(ステップS1)。
【0063】具体的には、イーサネット通信端末1A
は、必要なQoS保証の内容を配置した、図3に示した
フォーマットのイーサネットパケットを構成し、RSV
Pパスメッセージとして、イーサネットスイッチ2に送
信する。
【0064】イーサネットスイッチ2は、イーサネット
通信端末1AからのRSVPパスメッセージを、イーサ
ネット通信端末1Bに送信する(ステップS2)。
【0065】イーサネット通信端末1Bは、RSVPパ
スメッセージを受信すると、そのRSVPパスメッセー
ジに基づいて、自身のQoS管理テーブルを設定する
(ステップS3)。
【0066】即ち、イーサネット通信端末1Bは、自身
のQoS管理テーブルを参照し、登録されていないタイ
プ値を認識する。そして、イーサネット通信端末1B
は、その登録されていないタイプ値のうちの1つを、Q
oS保証の必要な一連のパケット(フロー)に割り当て
る。さらに、このとき、イーサネット通信端末1Bは、
その割り当てたタイプ値(以下、適宜、割り当てタイプ
値という)を、フローについてのIPアドレスおよびポ
ート番号に対応付けて記憶する。即ち、いまの場合、イ
ーサネット通信端末1Bは、割り当てタイプ値を、自身
のIPアドレスおよびポート番号、並びに通信相手であ
るイーサネット通信端末1AのIPアドレスおよびポー
ト番号と対応付けて記憶する。
【0067】なお、従来においては、IPパケットが配
置されるイーサネットパケットのタイプ値には、一般
に、0x0800が使用されるが、ここでは、上述のよ
うに、2バイトで表現可能な65536(=216)個の
値のうち、IEEE803.3で規定されている0x0
600未満と、プロトコルタイプを表す数十の値を除い
た値のうちの1つが、割り当てタイプ値となる。
【0068】また、QoS管理テーブルに登録されてい
ないタイプ値の1つを検索する方法としては、単純に
は、0x0000から0xFFFFまでに順次注目し、
その注目した値が、QoS管理テーブルに登録されてい
るかどうかを調べるものがある。あるいは、例えば、Q
oS管理テーブルに登録されたタイプ値(割り当てタイ
プ値となっているタイプ値)を除いたタイプ値を、リス
トに記憶しておき、そのリストに記憶されたタイプ値
を、昇順やランダムな順番で選択する方法もあり、この
方法によれば、QoS管理テーブルを参照しないで済む
分、タイプ値の検索に要する時間を短縮することができ
る。その他、より適切なアルゴリズムを用いて、タイプ
値の検索を行い、さらなる検索時間の短縮を図ることも
可能である。
【0069】さらに、上述の場合には、タイプ値と、I
Pパケットに配置されるIPアドレスおよび(そのIP
パケットの)ポート番号の組とを対応付けて記憶してお
くようにしたが、タイプ値と対応付ける情報としては、
その他、IPパケットに配置されるIPアドレスおよび
IPタイプオブサービス(IP Type of Service)フィール
ドの値の組等であっても良い。即ち、要は、あるQoS
を保証する一連のIPパケットから、一意に、あるタイ
プ値が求められるようにしておけば良い。
【0070】イーサネット通信端末1Bは、QoS保証
の必要な一連のIPパケットにタイプ値を割り当て、そ
の割り当てタイプ値と、IPアドレスおよびポート番号
を対応付けた後、自身のMACアドレスと、それに接続
されているイーサネットスイッチ2のMACアドレス
を、宛先MACアドレスや送信元MACアドレスとし
て、これらのMACアドレスと割り当てタイプ値に、R
SVPパスメッセージとしてのイーサネットパケットの
ペイロードに配置されているQoSの内容とを対応付け
て、自身のQoS管理テーブルに登録(設定)する。
【0071】そして、イーサネット通信端末1Bは、R
SVPパスメッセージと同様の内容を配置したイーサネ
ットパケットを構成し、RSVPリザーブメッセージと
して、イーサネットスイッチ2に送信する(ステップS
4)。
【0072】イーサネットスイッチ2は、RSVPリザ
ーブメッセージを受信すると、そのRSVPリザーブメ
ッセージに基づいて、自身のQoS管理テーブルを設定
する(ステップS5)。
【0073】即ち、イーサネットスイッチ2は、イーサ
ネット通信端末1Bにおける場合と同様にして、自身
と、イーサネット通信端末1Aまたは1Bそれぞれとの
間について、QoS管理テーブルを設定する。
【0074】そして、イーサネットスイッチ2は、RS
VPリザーブメッセージを、イーサネット通信端末1A
に送信する(ステップS6)。
【0075】イーサネット通信端末1Aは、RSVPリ
ザーブメッセージを受信すると、やはり、イーサネット
通信端末1Bにおける場合と同様にして、自身とイーサ
ネットスイッチ2との間について、QoS管理テーブル
に登録(設定)する(ステップS7)。
【0076】以上のようにして、イーサネット通信端末
1A,1B、およびそのイーサネット通信端末1Aと1
Bとの間でパケットをやりとりするときに経由するイー
サネットスイッチ2において、そのパケットに対して保
証するQoSについてのエントリが、それぞれのQoS
管理テーブルに設定される。
【0077】なお、イーサネット通信端末1Aおよび1
Bでは、QoS管理テーブルの設定を行った後、そのイ
ーサネットインタフェースであるNIC24(図4)に
おいて、QoS管理テーブルに設定されたQoSの内容
を満たすことができるように、送信スケジュール等の設
定が行われる。ここで、図4に示したNIC24は、送
信スケジュール等の設定を行うスケジューラ27Aを有
しているが、このスケジューラ27Aは、ソフトウェア
またはハードウェアのいずれで構成することも可能であ
る。
【0078】その後、イーサネット通信端末1A,1
B、およびイーサネットスイッチ2では、QoSが保証
されたパケットのやりとりが行われる(ステップS
8)。
【0079】即ち、送信側であるイーサネット通信端末
1Bが、汎用のコンピュータである場合には、イーサネ
ットドライバ(デバイスドライバ)が、OSの管理の下
で動作しており、例えば、OS等の上位層は、IPパケ
ットを送信すべき命令とともに、そのIPアドレスおよ
びポート番号に対応付けられているタイプ値を、イーサ
ネットドライバに渡す。イーサネットドライバは、通常
のイーサネットパケットの配信規則にしたがったMAC
アドレスと、上位層からのタイプ値からイーサネットパ
ケットのヘッダ(イーサネットパケットヘッダ)を構成
するとともに、FCSを計算し、そのイーサネットパケ
ットヘッダとFCSとの間に、ペイロードとしての、送
信すべきIPパケットを配置することで、イーサネット
パケットを構成する。このイーサネットパケットは、そ
れに配置されているタイプ値に対応付けられたQoSを
保証することができる送信タイミング等で、イーサネッ
トスイッチ2に送信される。
【0080】なお、あるタイプ値(と宛先MACアドレ
スおよび送信元MACアドレスの組)に、QoSが指定
されているかどうかは、イーサネットドライバによっ
て、QoS管理テーブルを参照することにより判断され
る。
【0081】イーサネットスイッチ2は、イーサネット
通信端末1Bからのイーサネットパケットを受信し、そ
のイーサネットヘッダの確認や、FCSの計算等の処理
を行う。さらに、イーサネットスイッチ2では、その処
理の結果、イーサネット通信端末1Bからのイーサネッ
トパケットに、誤りが生じている等していなければ、そ
のイーサネットパケットからペイロード、即ち、いまの
場合、IPパケットが抽出され、OS等の上位層に渡さ
れる。そして、イーサネットスイッチ2では、そのIP
パケットが、イーサネット通信端末1Bと同様に処理さ
れ、イーサネット通信端末1Aに送信される。即ち、そ
のIPパケットが配置されたイーサネットパケットが構
成され、対応するQoSを保証する送信タイミング等
で、イーサネット通信端末1Aに送信される。
【0082】イーサネット通信端末1Aでは、以上のよ
うにして送信されてくる、RSVPパスメッセージで要
求したQoSが保証されたイーサネットパケットが受信
される。
【0083】ここで、IEEE802.3に規定されて
いる値等の、従来から使用されている値(以下、適宜、
規格値という)がタイプフィールドに配置されているイ
ーサネットパケットは、ベストエフォート型(UBR
等)で、即ち、可能な限りの速度で転送される。但し、
規格値がタイプ値として配置されているイーサネットパ
ケットについても、上述したRSVP等によってQoS
を指定し、そのQoSを保証した転送を行うことが可能
である。
【0084】また、ここでは、QoS管理テーブルの設
定が可能なイーサネット通信端末1Aと1Bとの間で、
かつ、やはりQoS管理テーブルの設定が可能なイーサ
ネットスイッチ2を介して、パケットのやりとりを行う
こととしたが、現実には、パケットのやりとりを行う一
方のイーサネット通信端末や、パケットが通過するイー
サネットスイッチが、QoS管理テーブルの設定ができ
ないもの(従来のイーサネット通信端末やイーサネット
スイッチ)である場合がある。さらに、パケットが、複
数のイーサネットスイッチを介してやりとりされる場合
において、その複数のイーサネットスイッチのうちの1
以上が、QoS管理テーブルの設定ができないものであ
ることもある。
【0085】しかしながら、上述のいずれのケースであ
っても、少なくとも、従来と同一の品質で、パケットの
やりとりを行うことが可能である。
【0086】即ち、例えば、いま、QoS管理テーブル
を設定するためのRSVPによるメッセージが、QoS
管理テーブルの設定が可能なイーサネット通信端末(以
下、適宜、新端末という)から、QoS管理テーブルの
設定が可能なイーサネットスイッチ(以下、適宜、新ス
イッチという)を通過して、QoS管理テーブルの設定
ができないイーサネット通信端末またはイーサネットス
イッチ(以下、適宜、それぞれを、従来端末または従来
スイッチという)に到達するとする。
【0087】この場合、新端末または新スイッチまで
は、規格値以外の値をタイプ値として用いて行われる、
上述のようなQoSの設定が有効となり、そのQoSを
保証してパケットのやりとりが行われることになる。
【0088】一方、新スイッチから、従来端末または従
来スイッチに対しては、タイプ値として規格値が配置さ
れたイーサネットパケットを送信する必要があるから、
従来端末または従来スイッチに接続されている新スイッ
チは、QoS管理テーブルを設定するためのRSVPに
よるメッセージを受信した場合、そのポート(イーサネ
ットポート)に接続されている従来端末または従来スイ
ッチとの間については、規格値をタイプ値として用い
て、従来通りのベストエフォート型による通信を行うこ
とをQoSの内容とするQoS管理テーブルを設定す
る。
【0089】以上のようにして、RSVPによるメッセ
ージによって資源予約された経路をパケットが流れると
きには、パケットが経由する新スイッチにおいて、宛先
MACアドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ
値が、QoS管理テーブルにしたがって変換されながら
転送されていく。そして、従来端末または従来スイッチ
に接続されている新スイッチにおいて、パケットは、そ
のタイプ値が、QoS管理テーブルにしたがって規定値
に変換され、従来端末または従来スイッチに転送され
る。
【0090】従って、新端末から、従来端末または従来
スイッチが接続されている新スイッチまでの間において
は、RSVPによるメッセージによって要求されたQo
S保証が可能であるが、従来端末または従来スイッチが
接続されている新スイッチから、その従来端末または従
来スイッチの間においては、従来通りのベストエフォー
ト型による通信が行われる。その結果、パケットが流れ
る経路全体においても、ベストエフォート型による通信
が行われることになる(ベストエフォート型による通信
しか保証できない)。
【0091】なお、従来端末や従来スイッチ(あるい
は、従来のルータ等)が、規定値以外の値がタイプ値と
なっていても、パケットの転送が可能なものである場合
には、従来端末または従来スイッチが接続されている新
スイッチでは、その従来端末または従来スイッチとの間
について、その規格値以外の値を、そのままタイプ値と
して用いて、QoS管理テーブルの設定を行うことが可
能である。この場合、新スイッチにおいて、タイプ値を
規格値に変更しないで済む分だけ、負荷を軽減すること
ができる。但し、この場合も、新スイッチから、従来端
末または従来スイッチとの間については、従来と同様の
ベストエフォート型による通信が行われることになる。
【0092】また、新端末や新スイッチでは、規格値が
タイプ値となっているパケットについては、従来端末や
従来スイッチと同様に、ベストエフォート型による通信
が行われる。さらに、規格値以外の値がタイプ値となっ
ているパケットであっても、そのタイプ値が、QoS管
理テーブルに設定されていない場合には、新端末や新ス
イッチでは、従来と同様に、ベストエフォート型で転送
される。
【0093】次に、図8は、図2のイーサネットスイッ
チ2の機能的構成例を示している。
【0094】送信されてきたパケットは、入力ポート#
i(図2の入出力ポート15iに相当する)で受信さ
れ、ルーティング/交換ブロック41に供給される。ル
ーティング/交換ブロック41は、そこに入力されるパ
ケットの宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、
タイプ値を、QoS管理テーブルを必要に応じて参照し
て変換し、適切な出力ポート#j(図2の入出力ポート
15jに相当する)に接続されているQoS保証器42j
に振り分ける。
【0095】ここで、ルーティング/交換ブロック41
は、タイプ値の変換を除けば、従来のイーサネットスイ
ッチにおけるルーティング/変換処理と同様の処理(ス
イッチング処理)を行う。
【0096】また、ルーティング/交換ブロック41
は、そこに入力されるパケットに対するQoSを阻害し
ないような、十分な速度で、入力されたパケットを、Q
oS保証器42jに出力することができるようになって
いる。即ち、ルーティング/交換ブロック41は、少な
くとも、入力ポートの回線速度の、入力ポート数倍(従
って、ここでは、N倍)であるN倍の速度で、入力され
たパケットを出力(スイッチング)するようになってい
る。
【0097】QoS保証器42jでは、ルーティング/
交換ブロック41からのパケットに対して、そのパケッ
トに指定されたQoSを保証するための処理が施され、
出力ポート#jから出力される。
【0098】次に、図9は、図8のQoS保証器42j
の構成例を示している。なお、図9においては、図が煩
雑になるのを避けるため、図示していないが、図9のQ
oS保証器42jを構成する所定のブロックは、必要に
応じて、QoS管理テーブルにアクセスすることができ
るようになっている。
【0099】ルーティング/交換ブロック41(図8)
から出力されたパケットは、識別子分離器51に供給さ
れる。識別子分離器51は、そこに入力されるパケット
から、フローの識別子としての宛先MACアドレス、送
信元MACアドレス、およびタイプ値と、ペイロードと
を分離し、宛先MACアドレス、送信元MACアドレ
ス、およびタイプ値(以下、適宜、これらをまとめて、
フロー識別子という)を、フロー識別器52に出力する
とともに、ペイロードを演算器54に出力する。
【0100】フロー識別器52は、識別子分離器51か
らのフロー識別子に応じて、そのフロー識別子によって
識別されるフローを構成するパケットのペイロードを格
納すべき送信用キュー53kに対して、書き込み信号を
出力する。
【0101】一方、演算器54は、識別子分離器51か
らのペイロードに対して、そのペイロードが配置された
パケットの到着時刻等を付加し、送信キュー531乃至
53Kすべてに出力する。
【0102】そして、送信キュー531乃至53Kのう
ち、フロー識別器52から書き込み信号を受信した送信
キュー53kでは、演算器54からのペイロードが格納
される。
【0103】なお、演算器54においてペイロードに付
加されるパケットの到着時刻は、ジッタや遅延時間を制
限するためのQoSに使用される。
【0104】また、図9の実施の形態では、K個の送信
キュー531乃至53Kが設けられているが、このK個の
送信キュー531乃至53Kのうちのいずれに、パケット
のペイロードが格納されるかは、そのパケットの優先順
位に基づいて決定される。即ち、フロー識別器52は、
QoS管理テーブルを参照することで、パケットのフロ
ー識別子から、パケットの優先順位を判定し、その判定
結果に基づいて、K個の送信キュー531乃至53Kのう
ちのいずれかに、書き込み信号を出力するようになって
いる。
【0105】送信キュー531乃至53Kそれぞれは、ス
ケジューラ57に対して、自身が保持しているペイロー
ドの出力の要求を、その出力しようとしているペイロー
ドが配置されていたパケットのQoS識別子等とともに
出力する。
【0106】ここで、QoS識別子は、パケットに対し
て、どのようなQoS保証を行うべきかを識別するため
の、QoS管理テーブルに設定されたQoSの内容に対
する、いわゆるポインタで、ペイロードが、送信キュー
53kに格納されるときに、そのペイロードに付加され
るようになっている。従って、ここでは、送信キュー5
kが出力しようとしているペイロードが配置されてい
たパケットに対して保証すべきQoSは、そのペイロー
ドに付加されているQoS識別子から、QoS管理テー
ブルを参照することで認識することができるようになっ
ている。
【0107】スケジューラ57は、送信キュー53k
ら、ペイロードの出力の要求を受信すると、その要求と
ともに送信キュー53kから供給されるQoS識別子、
および後述するようにしてフロー情報保持器56が保持
する情報に基づいて、送信キュー531乃至53Kのうち
のいずれが保持しているペイロードを出力すべきかを決
定するスケジューリングを行う。ここで、スケジューリ
ングの方式としては、様々なものがあるが、スケジュー
ラ57には、必要なスケジューリングを行うためのソフ
トウェアやハードウェアを実装されている。
【0108】スケジューラ57は、スケジューリングの
結果、ペイロードを出力させる送信キュー53kを決定
すると、そのペイロードを出力するように、MUX(マ
ルチプレクサ)55を制御する。
【0109】MUX55は、スケジューラ57の制御に
したがい、送信キュー53kからペイロードを受信し、
さらに、QoS管理テーブルを参照することで、そのペ
イロードに、宛先MACアドレスや送信元MACアドレ
ス等を付加することにより、イーサネットパケット(図
3)を構成し、出力ポート#j(図8)に出力する。
【0110】一方、識別子分離器51は、受信したパケ
ットが、制御パケット(ここでは、RSVPによるメッ
セージ(RSVPリザーブメッセージ)、その他の制御
用のパケット)か、それ以外のパケット(以下、適宜、
一般のパケットという)かを判定するようにもなってお
り、受信したパケットが一般のパケットである場合に
は、上述したような処理を行う。
【0111】また、識別子分離器51は、受信したパケ
ットが制御パケットである場合、その制御パケットを、
制御パケットを受信した旨とともに、フロー情報保持器
56に出力する。
【0112】フロー情報保持器56は、制御パケットを
受信すると、その内容を解釈し、QoS保証が要求され
ているフローのフロー識別子と、そのフローが要求して
いるQoSの内容(を表すパラメータ)とを抽出する。
さらに、フロー情報保持器56は、その抽出した内容の
QoSを保証することができるどうかを判定するCAC
(Connection Admission Control)処理を行い、保証する
ことができるのであれば、上述したようにして、フロー
識別子(宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、
タイプ値)と、QoSの内容とを対応付け、QoS管理
テーブルに登録する(QoS管理テーブルの設定を行
う)。また、フロー情報保持器56は、必要に応じて、
CAC処理の結果を通知するための新たな制御パケット
を構成し、スケジューラ57に出力する。スケジューラ
57は、フロー情報保持器56から制御パケットを受信
すると、その制御パケットを、MUX55に出力する。
これにより、フロー情報保持器56が出力した制御パケ
ットは、MUX55から出力ポート#jに出力される。
【0113】なお、フロー情報保持器56は、フロー識
別子と、それに対応付けたQoSの内容とを、常時、ス
ケジューラ57に出力しており、スケジューラ57は、
上述したように、この情報を用いてスケジューリングを
行う。
【0114】また、ここでは、フロー識別器52におい
て、フロー識別子から、ペイロードを格納すべき送信キ
ュー53kを判定して、書き込み信号を出力するように
したが、QoS管理テーブルから、あるポートからの、
あるタイプ値のパケットが、どのようなQoSを保証し
て、どのポートに出力すべきかが明らかな場合には、フ
ロー識別器52では、フロー識別子のうちの宛先MAC
アドレスおよび送信元MACアドレスを無視し、タイプ
値と、ポート番号(物理ポート番号)とから、ペイロー
ドを格納すべき送信キュー53kを判定するようにする
ことが可能である。
【0115】さらに、上述の場合には、識別子分離器5
1において、受信したパケットが、制御パケットか、一
般のパケットかを判定するようにしたが、この判定は、
例えば、制御パケットには、ある特定のタイプ値を配置
するように、あらかじめ決めておくことにより迅速に行
うことが可能となる。即ち、この場合、QoS保証を行
うための制御を迅速に行うことが可能となる。
【0116】次に、図10は、本発明を適用した情報通
信ネットワークの他の実施の形態の構成例を示してい
る。
【0117】図10の実施の形態においては、イーサネ
ット通信端末1Aと、ATM通信端末62とが、イーサ
ネット/ATMブリッジ61を介して通信可能となって
おり、イーサネット通信端末1Aと、ATM通信端末6
2との間で通信を行う場合であっても、イーサネット通
信端末1Aと、イーサネット/ATMブリッジ61との
間でやりとりされるパケットに対して、所望のQoSが
保証されるようになっている。
【0118】即ち、図10の情報通信ネットワークにお
いても、図2の情報通信ネットワークにおける場合と同
様にして、手動や、RSVPによるメッセージによっ
て、イーサネット通信端末1A、イーサネット/ATM
ブリッジ61、およびATM通信端末62において、Q
oS管理テーブルが設定される。
【0119】ここで、RSVPによるメッセージによっ
て、QoS管理テーブルが設定される場合においては、
イーサネット/ATMブリッジ61とATM通信端末6
2との間では、例えば、SVC(Switched Virtual Chan
nel)やPVC(Parmanent Virtual Channel)によって、
RSVPによるメッセージの送受信ができるものとす
る。なお、この場合、イーサネット/ATMブリッジ6
1やATM通信端末62は、PNNI(Private Network
Network Interface)やUNI(User Network Interfac
e)等の複雑なプロトコルを実装していても良いが、して
いなくてもかまわない。但し、イーサネット/ATMブ
リッジ61とATM通信端末62との間では、規格値と
なっているタイプ値が配置されているパケットに対する
VC(Virtual Channel)の通信路が、あらかじめ確立さ
れているものとする。
【0120】イーサネット/ATMブリッジ61は、R
SVPによるメッセージによって、QoS管理テーブル
が設定される場合には、イーサネット通信端末1Aから
のRSVPによるメッセージとしてのイーサネットパケ
ット(制御パケット)を、ATMセルに変換する。さら
に、このとき、イーサネット/ATMブリッジ61は、
イーサネット通信端末1AからのRSVPによるメッセ
ージとしてのイーサネットパケットの宛先MACアドレ
ス、送信元MACアドレス、およびタイプ値を、ATM
セルのVPI(Virtual Path Identifier)とVCI(Virt
ual Channel Identifier)に変換する。そして、イーサ
ネット/ATMブリッジ61は、この宛先MACアドレ
ス、送信元MACアドレス、およびタイプ値の組と、そ
れを変換したVPIおよびVCIの組とを対応付けて記
憶する。
【0121】以上のようにして、イーサネットパケット
を変換することにより得られたATMセルは、ATM通
信端末62に送信され、これにより、実質的に、イーサ
ネット通信端末1AとATM通信端末62との間で、イ
ーサネット/ATMブリッジ61を介して、RSVPに
よるメッセージがやりとりされ、QoS管理テーブルが
設定される。
【0122】その後は、イーサネット通信端末1Aが、
ATM通信端末62宛に送信したイーサネットパケット
は、上述のRSVPによるメッセージによって指定され
たQoS保証されて、イーサネット/ATMブリッジ6
1に送信される。イーサネット/ATMブリッジ61で
は、イーサネット通信端末1Aからのイーサネットパケ
ットがATMセルに変換され、さらに、そのATMセル
のVPI/VCIとして、イーサネットパケットの宛先
MACアドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ
値と対応付けられている値がセットされる。そして、こ
のATMセルは、イーサネット/ATMブリッジ61か
らATM通信端末62に送信される。
【0123】一方、ATM通信端末62がイーサネット
通信端末1A宛に送信するATMセルは、イーサネット
/ATMブリッジ61で受信され、イーサネット/AT
Mブリッジ61では、ATM通信端末62からのATM
セルが、イーサネットパケットに変換される。さらに、
イーサネット/ATMブリッジ61では、そのイーサネ
ットパケットの宛先MACアドレス、送信元MACアド
レス、およびタイプ値として、ATM通信端末62から
のATMセルのVPI/VCIと対応付けられている値
がセットされ、イーサネット通信端末1Aに送信され
る。
【0124】即ち、図11は、図10のイーサネット/
ATMブリッジ61の構成例を示している。
【0125】イーサネット通信端末1Aからのイーサネ
ットパケットは、イーサネットスイッチ71の入出力ポ
ート71Aで受信される。イーサネットスイッチ71
は、イーサネットスイッチ2と基本的に同様に構成さ
れ、受信したイーサネットパケットが、RSVPによる
メッセージである場合には、上述したように、QoS管
理テーブルを設定する。さらに、イーサネットスイッチ
71は、受信したパケットを、内部バス74を介して、
パケット変換処理CPU72に供給する。
【0126】パケット変換処理CPU72は、受信した
イーサネットパケットが、RSVPによるメッセージで
ある場合には、イーサネットパケットの宛先MACアド
レス、送信元MACアドレス、およびタイプ値と、AT
MセルのVPI/VCIとを対応付け、メモリ73に記
憶させる。
【0127】即ち、メモリ73は、宛先MACアドレ
ス、送信元MACアドレス、およびタイプ値と、VPI
/VCIとを相互に変換するための変換テーブルを記憶
しており、パケット変換処理CPU72は、例えば、宛
先MACアドレスおよび送信元MACアドレスを、AT
Mスイッチ75で使用されていないVPIに対応付ける
とともに、タイプ値を、ATMスイッチ75で使用され
ていないVCIに対応付け、変換テーブルに記憶させ
る。
【0128】ここで、図12は、タイプ値とVCIとが
対応付けられた変換テーブルを示している。図12
(A)に示した変換テーブルは、タイプ値をVCIに変
換するときに使用され、図12(B)に示した変換テー
ブルは、VCIをタイプ値に変換するときに使用され
る。なお、図12(A)の変換テーブルは、タイプ値を
インデックスとして、VCIを求めることができるよう
になっており、また、図12(B)の変換テーブルは、
VCIをインデックスとして、タイプ値を求めることが
できるようになっている。図12(A)の変換テーブル
と、図12(B)の変換テーブルは、いずれか一方か
ら、他方を生成することができ、従って、実際には、い
ずれか一方だけで良い。さらに、メモリ73において
は、対応付けられた宛先MACアドレスおよび送信元M
ACアドレスと、VPIとについても、図12に示した
変換テーブルと同様のものが記憶される。
【0129】パケット変換処理CPU72は、受信した
イーサネットパケットが、ATM通信端末5宛の、一般
のイーサネットパケットである場合には、そのイーサネ
ットパケットに配置されたペイロードを、例えば、AA
L(ATM Adaptation Layer)タイプ5のパケットに変換す
る。さらに、パケット変換処理CPU72は、変換テー
ブルを参照することで、受信したイーサネットパケット
の宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、および
タイプ値を、ATMセルのVPI/VCIに変換し、イ
ーサネットパケットを変換して得られたAALタイプ5
のパケットとともに、内部バス74を介して、ATMス
イッチ75に出力する。
【0130】ATMスイッチ75は、内部バス74を介
して供給されるAALタイプ5のパケットから、同じく
内部バス74を介して供給されるVPI/VCIを、そ
のヘッダに配置したATMセルを構成し、入出力ポート
75Aから、ATM通信端末62に送信する。
【0131】一方、ATM通信端末62から、イーサネ
ット通信端末1A宛のATMセルが、イーサネット/A
TMブリッジ61に送信されてくると、そのATMセル
は、ATMスイッチ75の入出力ポート75Aで受信さ
れる。ATMスイッチ75は、受信したATMセルか
ら、例えば、AALタイプ5のパケットを構成し、その
ATMセルに配置されたVPI/VCIとともに、内部
バス74を介して、パケット変換処理CPU72に出力
する。
【0132】パケット変換処理CPU72は、内部バス
74を介して供給されるAALタイプ5のパケットに配
置されたペイロードを取り出すとともに、同じく内部バ
ス74を介して供給されるVPI/VCIを、変換テー
ブルを参照することで、そのVPI/VCIに対応付け
られている宛先MACアドレス、送信元MACアドレ
ス、およびタイプ値に変換する。さらに、パケット変換
処理CPU72は、そのようにして得られた宛先MAC
アドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ値か
ら、イーサネットパケットのヘッダを構成するととも
に、FCSを計算し、これらを、AALタイプ5のパケ
ットから取り出したペイロードに付加することで、イー
サネットパケットを構成する。
【0133】このイーサネットパケットは、パケット変
換処理CPU72から、内部バス74を介して、イーサ
ネットスイッチ71に供給され、さらに、その入出力ポ
ート71Aから、イーサネット通信端末1Aに送信され
る。
【0134】以上のように、宛先MACアドレス、送信
元MACアドレス、およびタイプ値と、VPI/VCI
とを対応付け、変換テーブルに登録しておき、その変換
テーブルに基づいて、イーサネットパケットの宛先MA
Cアドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ値
と、ATMセルのVPI/VCIとを相互に変換するよ
うにしたので、あるタイプ値が配置されたイーサネット
パケットが送信されたATM通信端末から送信されてく
るATMセルを、元のイーサネットパケットに配置され
ていたタイプ値と同一のタイプ値が配置されたイーサネ
ットパケットに変換することができる。その結果、イー
サネット/ATMブリッジ61とイーサネット通信端末
1Aとの間で、あるタイプ値に対して、あるQoSが設
定された場合には、イーサネット/ATMブリッジ61
を介して、イーサネット通信端末1Aと、ATM通信端
末62との間で通信を行うときであっても、イーサネッ
ト/ATMブリッジ61とイーサネット通信端末1Aと
の間において、あるタイプ値に対して設定されたQoS
が保証されることになる。
【0135】なお、イーサネット/ATMブリッジ61
において、宛先MACアドレス、送信元MACアドレ
ス、およびタイプ値と、VPI/VCIとの間の変換
は、パケットに配置されたデータのプロトコル、即ち、
上位層のプロトコルを解釈することなく行うことができ
るため、イーサネット/ATMブリッジ61におけるデ
ータの転送処理は、ソフトウェアおよびハードウェアの
いずれによっても実現することができ、例えば、ハード
ウェアによって実現した場合には、単純で高速なデータ
転送を行うことができる。
【0136】また、例えば、物理層としてxDSL(x D
igital Subscriber Line)を用い、データリンク層とし
てATM(のVPI/VCI)を用いている回線と、イ
ーサネットとのパケット交換においても、上述した場合
と同様にして、イーサネットパケットに対するQoSを
保証することが可能である。
【0137】次に、以上においては、イーサネットより
も上位層のプロトコル(従って、OSI(Open Systems
Interconnection)基本参照モデルのデータリンク層に相
当する層よりも上位のプロトコル)として、IPを用い
た場合について説明したが、イーサネットを利用するこ
とのできるプロトコルであれば、IP以外のプロトコル
を使用しても、イーサネットにおけるQoS保証を行う
ことが可能である。
【0138】即ち、IP以外のプロトコルを使用する場
合であっても、手動や、その他の何らかの手法で、イー
サネット通信端末1Aやイーサネットスイッチ2等のQ
oS管理テーブルを設定するこにより、イーサネットに
おけるQoS保証を行うことができる。
【0139】具体的には、IP以外の、例えば、IPX
(Internetwork Packet Exchange)や、IPv6(IP vers
ion 6),AppleTalk(商標)、DECnet
(商標)等を、イーサネットの上位層のプロトコルとし
て使用している場合には、その上位層のプロトコルにお
いて、IPにおけるRSVPと同様の機能を有するメッ
セージングプログラムが、イーサネット通信端末1Aや
イーサネットスイッチ2上で動作していれば、そのメッ
セージングプログラムによるメッセージをやりとりする
ようにすることで、QoS管理テーブルを設定するよう
にすることができる。
【0140】即ち、図13は、図2のイーサネットスイ
ッチ2の他の構成例を示している。
【0141】図13の実施の形態では、イーサネットス
イッチ2において、IPや、IPX,AppleTal
k,DECnetにおけるメッセージのやりとりを行う
ことにより、QoS管理テーブルの設定を行うQoS管
理デーモン(デーモンプログラム)81が動作してお
り、このQoS管理デーモン81は、OS82Aおよび
イーサネットドライバ82B、並びにイーサネット交換
ブロック83を通じて、イーサネットの入出力ポート8
4を監視している。
【0142】なお、イーサネットスイッチ2上のOS8
2Aは、例えば、Windows98(商標)や、UN
IX(商標)等の汎用のOSであっても良いし、独自の
ものであっても良い。
【0143】イーサネットスイッチ2上のOS82A
は、上位層のプロトコル(図13においては、IP,I
PX,AppleTalk,DECnet)と、イーサ
ネットとの間の通信を仲介しており、あるパケットが、
どのプロトコルのものかを判断して、その受け渡しを行
う。さらに、OS82Aは、イーサネットドライバ82
Bを制御し、これにより、イーサネットドライバ82B
に、QoS管理テーブルを管理させる。即ち、イーサネ
ットドライバ82Bは、QoS管理テーブルの設定、Q
oS管理テーブルに基づくQoS保証を行うための処
理、さらには、QoS管理テーブル等の資源に対して、
複数のプログラムが同時にアクセスすることにより矛盾
が生じることを防止する処理等を行う。
【0144】いま、イーサネットスイッチ2の入出力ポ
ート84に接続されているイーサネット通信端末1A
が、イーサネットの上位層のプロトコルとして、例え
ば、IPXを使用しているとし、イーサネット通信端末
1Aにおいて、IPXにおけるメッセージのやりとりを
行うことにより、QoS管理テーブルの設定を行うQo
S管理プログラム91が動作しているとする。
【0145】この場合、イーサネット通信端末1Aが、
イーサネットスイッチ2との間で、あるQoSが保証さ
れた通信を行うことを希望するときには、QoS管理プ
ログラム91は、OS/イーサネットドライバ92に対
して、そのQoSの保証を要求する。OS/イーサネッ
トドライバ92では、QoS管理プログラム91からの
QoSの保証を要求する要求メッセージを送信するよう
に、イーサネットコントローラ93が制御され、これに
より、入出力ポート94から、イーサネットスイッチ2
に対して、要求メッセージ(制御パケット)が送信され
る。
【0146】要求メッセージは、イーサネットスイッチ
2の入出力ポート84で受信され、そのイーサネットパ
ケット交換ブロック83、イーサネットドライバ82
B、およびOS82Aを介して、QoS管理デーモン8
1に渡される。QoS管理デーモン81は、要求メッセ
ージを受信すると、OS82Aに対して、その要求メッ
セージによるQoS保証を要求する。
【0147】なお、図13の実施の形態では、OS82
Aに対するQoS保証の要求は、IPXにおけるメッセ
ージのやりとりを行うことにより、QoS管理テーブル
の設定を行うQoS管理デーモン81が行う。また、こ
の場合、QoS管理デーモン81は、IPの機能をすべ
て実装している必要はないが、少なくとも、要求メッセ
ージによるQoS保証を、OS82Aに対して要求する
ことのできる機能を有している必要がある。
【0148】OS82Aは、QoS保証の要求を受信す
ると、そのQoS保証を行うための資源予約を行い、そ
の資源を予約することができた場合には、予約完了メッ
セージを、QoS管理デーモン81に返す。また、OS
82Aは、イーサネットドライバ82Bに、要求のあっ
たQoSについて、QoS管理テーブルの設定を行わせ
る。
【0149】QoS管理デーモン81は、予約完了メッ
セージを受信すると、その予約完了メッセージを、Qo
S保証を要求してきたイーサネット通信端末1AのQo
S管理プログラムに通知する。
【0150】以上のようにして、イーサネットスイッチ
2において、IPXプロトコルで利用することのできる
フローの予約が完了した後は、イーサネット通信端末1
AにおけるIPXアプリケーションやIPXプロトコル
スタックは、要求したQoSの内容に対応付けられたタ
イプ値が配置されたパケットを送信することで、そのパ
ケットについて、要求したQoS保証を受けることがで
きる。
【0151】なお、OS82Aは、QoS保証を行うた
めの資源予約を行った結果、その資源を予約することが
できなかった場合には、その旨のメッセージを、QoS
管理デーモン81に返す。この場合、QoS管理デーモ
ン81から、QoS保証を要求してきたイーサネット通
信端末1AのQoS管理プログラムには、資源予約を行
うことができなかった旨が通知される。
【0152】以上のように、イーサネットスイッチ2に
おいて、イーサネットドライバ82BによるQoS管理
テーブルの設定等を、OS82Aに、一元的に管理させ
ることによって、IP以外のプロトコルを使用する場合
でも、QoS保証を行うことができる。
【0153】なお、上述の場合には、資源予約のための
メッセージ(QoS保証を要求する要求メッセージ)
を、IPXプロトコル上で、イーサネット通信端末1A
からイーサネットスイッチ2に伝えるようにしたが、そ
の他、例えば、イーサネットパケットを利用しているの
がIPXであることが明らかな場合には、そのイーサネ
ットパケットに対して要求するQoS保証のための資源
予約のメッセージを、IP等の、IPX以外のプロトコ
ルで伝えるようにすることも可能である。このようにし
た場合であっても、イーサネットスイッチ2では、Qo
S管理テーブルの設定が行われ、結果的に、IPXで利
用されるイーサネットパケットに対して、QoS保証が
行われることになる。
【0154】また、上述の場合には、IP以外のプロト
コルとして、IPXを使用することとしたが、その他の
AppleTalkや、DECnet等を使用する場合
でも、IPXを使用する場合と同様にして、QoS保証
を行うことが可能である。
【0155】以上のように、タイプ値として、規定値以
外の値を使用することにより、イーサネット上で、所望
のQoS保証を受け得るので、イーサネットインタフェ
ース(図4のNIC24等)として、従来のものを使用
しているイーサネット通信端末であっても、リアルタイ
ムでデータを送受信するためのQoS保証を受けなが
ら、動画や音声等のデータの送受信を行うことができ
る。
【0156】さらに、イーサネットパケットの構成(先
頭から、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、
タイプ値、ペイロード、FCSが配置される構成)は、
従来のものと変わらないため、ペイロードが、そのMT
U(Maximum Transfer Unit)である1500バイトであ
っても、パケット長は、従来のイーサネット環境で取り
扱いが可能な1518バイトを越えることがない。その
結果、前述の図1(B)の、シムヘッダを挿入する場合
のように、ペイロードに配置されたデータを分割したり
(パケットのフラグメントを行ったり)、シムヘッダを
削除したりする等の処理は行わずに済む。また、図1
(C)の場合のように、宛先MACアドレスを変更する
必要もない。その結果、QoS保証を行うためのイーサ
ネットスイッチや、イーサネット通信端末を、図1
(B)や図1(C)に示したフォーマットのパケットを
使用する場合に比較して、簡単に構成することができ
る。
【0157】また、公衆網等で使用されるATMネット
ワークとの間では、イーサネットパケットの物理ポー
ト、MACアドレス、およびタイプ値と、ATMセルの
物理ポート、VPI、およびVCIとを対応付けて記憶
しておき、イーサネットパケットとATMセルとを、相
互に変換するようにしたので、ATMネットワークとイ
ーサネットとが混在していても、QoS保証を行うこと
ができる。
【0158】さらに、上述したように、IP以外のプロ
トコルを使用する場合であっても、そのプロトコルがイ
ーサネットを利用することができるものであれば、Qo
Sを保証することができる。
【0159】また、イーサネットにおいてQoS保証を
行うことにより、ATMとは異なり、ペイロードにエラ
ーが生じた場合に、FCSによって、そのエラーを即座
に確認することができ、従って、より物理層に近いとこ
ろにおいて高信頼性を実現することができる。
【0160】さらに、イーサネットでは、交換(スイッ
チング)するパケットが可変長ではあるが、最大で、1
500バイトのペイロードを配置することができるた
め、53バイトのATMセル単位でスイッチングを行う
ATMの場合に比較して、高いスループットを実現し得
る可能性がある。
【0161】次に、上述した一連の処理は、ハードウェ
アにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行う
こともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う
場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、
専用のハードウェアとしてのイーサネット通信端末1A
乃至1Cや、イーサネットスイッチ2、イーサネット/
ATMブリッジ61に組み込まれているコンピュータ
や、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
【0162】そこで、図14を参照して、上述した一連
の処理を実行するプログラムをコンピュータにインスト
ールし、コンピュータによって実行可能な状態とするた
めに用いられる、そのプログラムが記録されている記録
媒体について説明する。
【0163】プログラムは、図14(A)に示すよう
に、コンピュータ101に内蔵されている記録媒体とし
てのハードディスク102や半導体メモリ103に予め
記録しておくことができる。
【0164】あるいはまた、プログラムは、図14
(B)に示すように、フロッピーディスク111、CD-R
OM(Compact Disc Read Only Memory)112,MO(Magnet
o optical)ディスク113,DVD(Digital Versatile Di
sc)114、磁気ディスク115、半導体メモリ116
などの記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記
録)しておくことができる。このような記録媒体は、い
わゆるパッケージソフトウエアとして提供することがで
きる。
【0165】なお、プログラムは、上述したような記録
媒体からコンピュータにインストールする他、図14
(C)に示すように、ダウンロードサイト121から、
ディジタル衛星放送用の人工衛星122を介して、コン
ピュータ101に無線で転送したり、LAN(Local Area N
etwork)、インターネットといったネットワーク131
を介して、コンピュータ123に有線で転送し、コンピ
ュータ101において、内蔵するハードディスク102
などにインストールすることができる。
【0166】次に、図15は、図14のコンピュータ1
01の構成例を示している。
【0167】コンピュータ101は、図15に示すよう
に、CPU142を内蔵している。CPU142には、バス1
41を介して、入出力インタフェース145が接続され
ており、CPU142は、入出力インタフェース145を
介して、ユーザによって、キーボードやマウス等で構成
される入力部147が操作されることにより指令が入力
されると、それにしたがって、図14(A)の半導体メ
モリ103に対応するROM(Read Only Memory)143に
格納されているプログラムを実行する。あるいは、ま
た、CPU142は、ハードディスク102に格納されて
いるプログラム、衛星122若しくはネットワーク13
1から転送され、通信部148で受信されてハードディ
スク102にインストールされたプログラム、またはド
ライブ149に装着されたフロッピディスク111、CD
-ROM112、MOディスク113、DVD114、若しくは
磁気ディスク115から読み出されてハードディスク1
02にインストールされたプログラムを、RAM(Random A
ccess Memory)144にロードして実行する。そして、C
PU142は、その処理結果を、例えば、入出力インタフ
ェース145を介して、LCD(Liquid CryStal Display)
等で構成される表示部146に、必要に応じて出力す
る。
【0168】
【発明の効果】以上の如く、本発明の通信装置および通
信方法、並びに記録媒体によれば、パケットに対するサ
ービス品質と、パケットのタイプフィールドの値とを対
応付けた、パケットに対するサービス品質を管理するた
めの管理テーブルが設定され、パケットを、そのタイプ
フィールドの値に対応付けられているサービス品質で受
信または送信するための制御が行われる。従って、パケ
ットの構成等を変更せずに、QoS保証を行うことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のイーサネットパケットのフォーマットを
示す図である。
【図2】本発明を適用した情報通信ネットワークの一実
施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の情報通信ネットワークでやりとりされる
イーサネットパケットのフォーマットを示す図である。
【図4】図2のイーサネット通信端末1A乃至1Cの構
成例を示すブロック図である。
【図5】QoS管理テーブルを示す図である。
【図6】図2の情報通信ネットワークにおけるRSVP
によるメッセージのやりとりを説明するための図であ
る。
【図7】図2のイーサネットスイッチ2を介して行われ
るイーサネット通信端末1Aと1Bとの間の通信手順を
説明するための図である。
【図8】図2のイーサネットスイッチ2の機能的構成例
を示すブロック図である。
【図9】図8のQoS保証器42jの構成例を示すブロ
ック図である。
【図10】本発明を適用した情報通信ネットワークの他
の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10のイーサネット/ATMブリッジ61
の構成例を示すブロック図である。
【図12】変換テーブルを示す図である。
【図13】図2のイーサネットスイッチ2の他の機能的
構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明を適用した記録媒体を説明するための
図である。
【図15】図14のコンピュータ101の構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1A乃至1C イーサネット通信端末, 2,3 イー
サネットスイッチ,4 ATMスイッチ, 11 CP
U, 12 作業用メモリ, 13 QoS管理テーブ
ルメモリ, 14 スイッチング回路, 151乃至1
N 入出力ポート, 21 CPU, 22 メモ
リ, 23 PCIバス, 24 NIC, 25 P
CIバスコネクタ, 26 PCIコントローラ, 2
7 イーサネットコントローラ, 27A スケジュー
ラ, 28 受信バッファ, 29送信バッファ, 3
0 送受信ポート, 31 通信回線, 41 ルーテ
ィング/交換ブロック, 421乃至42N QoS保証
器, 51 識別子分離器, 52 フロー識別器,
531乃至53K 送信キュー, 54 演算器,55
MUX, 56 フロー情報保持器, 57 スケジュ
ーラ, 61 イーサネット/ATMブリッジ, 62
ATM通信端末, 71 イーサネットスイッチ,
71A 入出力ポート, 72 パケット変換処理CP
U, 73メモリ, 74 内部バス, 75 ATM
スイッチ, 75A 入出力ポート, 81 QoS管
理デーモン, 82A OS, 82B イーサネット
ドライバ, 83 イーサネットパケット交換ブロッ
ク, 84 入出力ポート,91 QoS管理プログラ
ム, 92 OS/イーサネットドライバ, 93イー
サネットコントローラ, 94 入出力ポート, 10
1 コンピュータ, 102 ハードディスク, 10
3 半導体メモリ, 111 フロッピーディスク,
112 CD-ROM, 113 MOディスク, 114 DV
D, 115 磁気ディスク, 116 半導体メモ
リ, 121 ダウンロードサイト,122 衛星,
131 ネットワーク, 141 バス, 142 CP
U,143 ROM, 144 RAM, 145 入出力イ
ンタフェース, 146表示部, 147 入力部,
148 通信部, 149 ドライブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿渡 隆介 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 板倉 英三郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA04 GA11 GA16 HA08 HB14 HB16 HB28 HB29 HC01 HC14 HD09 JA07 JT03 KA05 KA15 LA08 LB05 LC01 5K032 AA03 AA04 CC06 CC11 CD01 DA06 5K034 AA05 AA10 DD03 EE11 FF02 FF13 HH06 HH63 JJ11 KK21 MM36 SS02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペイロードに配置されたデータのプロト
    コル、またはパケットの長さに関する情報が配置される
    フィールドであるタイプフィールドを有するパケットを
    受信または送信する通信装置であって、 前記パケットに対するサービス品質と、前記パケットの
    タイプフィールドの値とを対応付けた、前記パケットに
    対するサービス品質を管理するための管理テーブルを設
    定する設定手段と、 前記パケットを、そのタイプフィールドの値に対応付け
    られているサービス品質で受信または送信するための制
    御を行う通信制御手段とを含むことを特徴とする通信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記パケットは、そのパケットの宛先と
    送信元に関する情報が配置されるアドレスフィールドを
    さらに有し、 前記設定手段は、前記パケットに対するサービス品質
    と、前記アドレスフィールドおよびタイプフィールドの
    値とを対応付けた前記管理テーブルを設定することを特
    徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記サービス品質の内容が配置された前
    記パケットを受信するパケット受信手段をさらに含み、 前記設定手段は、前記パケットに配置された前記サービ
    ス品質の内容に基づいて、前記管理テーブルを設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記通信制御手段は、前記パケットが、
    そのタイプフィールドの値に対応付けられているサービ
    ス品質を保証するための送信タイミングで送信されるよ
    うに制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記パケットは、IEEE(Institute o
    f Electrical and Electronics Engineers)802.3
    で定義されているパケットに準拠したものであることを
    特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記パケットは、そのパケットの宛先と
    送信元に関する情報が配置されるアドレスフィールドを
    さらに有し、 受信した前記パケットを、ATM(Asynchronous Transf
    er Mode)セルに変換するとともに、前記パケットの前記
    アドレスフィールドおよびタイプフィールドの値に基づ
    いて、前記パケットを変換した前記ATMセルのVPI
    /VCI(Virtual Path Identifier/Virtual Channel I
    dentifier)を設定するパケット変換手段と、 受信した前記ATMセルを、前記パケットに変換すると
    ともに、前記ATMセルのVPI/VCIに基づいて、
    前記ATMセルを変換した前記パケットの前記アドレス
    フィールドおよびタイプフィールドの値を設定するAT
    Mセル変換手段とをさらに含むことを特徴とする請求項
    5に記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記パケットは、OSI(Open Systems
    Interconnection)基本参照モデルのデータリンク層に相
    当する層よりも上位のプロトコルから利用可能なもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 ペイロードに配置されたデータのプロト
    コル、またはパケットの長さに関する情報が配置される
    フィールドであるタイプフィールドを有するパケットを
    受信または送信する通信方法であって、 前記パケットに対するサービス品質と、前記パケットの
    タイプフィールドの値とを対応付けた、前記パケットに
    対するサービス品質を管理するための管理テーブルを設
    定する設定ステップと、 前記パケットを、そのタイプフィールドの値に対応付け
    られているサービス品質で受信または送信するための制
    御を行う通信制御ステップとを含むことを特徴とする通
    信方法。
  9. 【請求項9】 ペイロードに配置されたデータのプロト
    コル、またはパケットの長さに関する情報が配置される
    フィールドであるタイプフィールドを有するパケットを
    受信または送信する通信処理をコンピュータに行わせる
    ためのプログラムが記録されている記録媒体であって、 前記パケットに対するサービス品質と、前記パケットの
    タイプフィールドの値とを対応付けた、前記パケットに
    対するサービス品質を管理するための管理テーブルを設
    定する設定ステップと、 前記パケットを、そのタイプフィールドの値に対応付け
    られているサービス品質で受信または送信するための制
    御を行う通信制御ステップとを含むプログラムが記録さ
    れていることを特徴とする記録媒体。
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